JP7069269B2 - デジタル・ツイン・シミュレーション・データを利用した時系列データに基づく、大規模な産業用監視システム向けの半教師あり深層異常検出のための方法およびシステム - Google Patents

デジタル・ツイン・シミュレーション・データを利用した時系列データに基づく、大規模な産業用監視システム向けの半教師あり深層異常検出のための方法およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル・ツイン・シミュレーション・データを利用した時系列データに基づく半教師あり深層異常検出のための方法、および対応する異常検出システムに関する。この異常検出のための方法およびシステムは、特に、大規模な産業用監視システムの分野に関する。
複雑な技術システムにおけるシステム故障や望ましくない動作状態を検出することは、難しい技術的問題である。複雑な技術システムまたは複雑な機械は、多数の要素および構成要素を含む。個々の構成要素間の直接的および非間接的な依存関係のために、システムの動作の関連する態様を監視する適切なセンサネットワークが設置されているとしても、現在のシステムステータスの正確で大域的な査定を行うことは通例可能でない。センサネットワークは、センサ値を含む大量のデータを生成する。生成されたセンサデータと、システムの個々の構成要素間の複雑な依存関係とを調査することは、現在の動作ステータスが、一方における異常な動作ステータスまたは望ましくない動作ステータスであるか、それとも他方における平常の動作ステータスであるかを決定する、複雑で計算的に困難なタスクとなる。
一般に、構成要素の故障または完全なシステム故障は、技術システムの可用性の低下を伴い、またシステムを動作させるためのコストの著しい増大につながり得るため、回避される必要がある。しばしば、技術システムの主要動作パラメータを監視することによって技術システムを監督するように設計された監視システムの測定センサデータ中で、構成要素の故障またはシステム故障の前兆が観察できる。測定された動作パラメータに基づいて監視システムによって提供される関連する信号が調査および評価されることが、最も重要である。複雑な技術システム内の異常の確実な検出は、システムの適正な機能を検証し、構成要素またはシステムの故障が発生する前に問題を検出するための主要な要件である。複雑な技術システム内の異常の確実な検出は、技術システムの保守点検および修復動作を計画することを可能にする。
この分野における根本的な問題の1つは、異常な信号の関連するすべてのインスタンスを捉える手法を作り出すのが難しいことによって生じる。これが該当するのは、技術システムを監視する監視システムの高い感度であり、これは真の陽性率、再現率、または検出確率と呼ばれることもある。同時に、監視システムは、誤警報をあまり多くない数のみ発生させることが要求される。これは、監視システムが、普通は偽陽性率と呼ばれる、過度に多くの平常の動作ステータスの事例を異常な動作ステータスとして識別しないことに相当する。
知られているルールベースの監視システムは、チェックのセットを実装する当該分野の専門家に依拠して、技術システムの適正な動作を保証するようにバランスを取る。ルールベースの監視システムは、異常が検出された場合にメッセージを出力する。異常な動作ステータスや様々な異常な状況が、ルールによって適正に捉えられず、そのため、長い期間にわたって検出されないままになることが起こる。
ルールベースの監視システムが、過度に控え目に策定されたルールに依拠する場合、ルールベースの監視システムは、被監視システムが平常の意図される動作ステータスで機能しているにも関わらず、異常な動作ステータスを示す誤警報を多数生成することになる。これらの誤警報は、人間のシステムオペレータに信号で負担をかける可能性すらある。この結果、最終的に、実際に誤警報であっても、または異常な動作ステータスに関する正しい情報であるかのどちらであっても、人間のシステムオペレータが、監視システムのどのような警報も無視するようになる可能性がある。
異常検出は、種々の手法を使用し得る。一般的な方式は、特定の技術分野における既存の専門家の知識を利用することに依拠する。当該分野の専門家が、実現可能なセンサ値の範囲を定義し、それらの範囲からの逸脱(一定の閾値を上回る)はいずれも異常とみなされる。この方法には、通常は複雑である技術システムについてルールおよびエラー条件を定義し、実装することが難しいという不都合点がある。多数の相互に関連する構成要素を伴う複雑なシステムでは、ルール自体がより複雑になる傾向がある。
その結果、少なくとも技術システムの関連する動作状態を適正に捉え、かつ矛盾するまたは対立するルールを含まないルールのセットを定義することは困難な作業である。加えて、多くの構成要素を含む大きな技術システムについてそのようなルールおよびエラー条件を定義するためのリソース需要は、急速に増大する。
異常検出の代替の手法は、近年のシミュレーション能力の膨大な増大の使用から恩恵を受ける。物理的シミュレーションモデルは、現実の技術システムの挙動を複製できる成熟および精度のレベルに達している。これは、特に、例えば天候パターンなどの、何らかの現実世界のセンサデータを利用する用途に該当する。技術システムのためのそのような高精度の物理的シミュレーションモデルは、通例、デジタル・ツイン・シミュレーションと呼ばれる。システム監視および異常検出の目的に、デジタル・ツイン・シミュレーションは、技術システムの通常の動作と並行してデジタル・ツイン・シミュレーションを実行することにより、効率的に使用されることが可能である。デジタル・ツイン・シミュレーションと、物理世界で動作する技術システムの両方は、同じ環境入力量を共有する。現実の物理的技術システムからのセンサ測定結果を、デジタル・ツイン・シミュレータからの対応する出力と比較することが可能であり、それにより、普通でない状態および異常な状態の検出が可能になり、現実の技術システム内でエラーが発生していることを結論付けることを可能にし得る。
産業用途へのデジタル・ツイン・シミュレーション技術の現在の応用は、とりわけ、物理的機械の経年現象の解明、保守点検動作の計画の支援および予測的な保守点検の実現、what-ifシナリオにおける代替案の提供、ビジネス上の決定の支援、ならびに新しいビジネス分野の探索、のような様々な態様を対象としている。Madniらによる文献「Leveraging Digital Twin Technology in Model-Based Systems Engineering」(Systems 7(1)、7 (2019))は、デジタル・ツイン・シミュレーション技術のこのような使用についての例を提供している。
一部のシナリオは、物理的技術システムと同じ入力値および同じ環境条件で、物理的技術システムと並行して実行されるデジタル・ツイン・シミュレーション技術を用いる。デジタル・ツイン・シミュレーションは、物理的技術システムからの対応する時系列データと比較することが可能な時系列データを出力する。そして、例えばFilinovらにより「Multivariate Industrial Time Series with Cyber-Attack Simulation: Fault Detection Using an LSTM-based Predictive Data」(NIPS Tune Series Workshop(2016))で論じられるように、それらの類似性に基づいて、技術システムのシステム挙動の異常が検出され得る。
Madniら、"Leveraging Digital Twin Technology in Model-Based Systems Engineering", Systems 7(1), 7 (2019) Filinovら、"Multivariate Industrial Time Series with Cyber-Attack Simulation:Fault Detection Using an LSTM-based Predictive Data", NIPS Tune Series Workshop (2016) Lopez-Ibanezら、"The irace package: Iterated Racing for Automatic Algorithm Configuration", Operations Research Perspectives, 3:43-58 (2016) RodemannおよびUnger、"Smart Company Digital Twin - Supporting Controller Development and Testing Using FMI", Japanese Society of Automotive Engineers Spring Meeting (2018) Ungerら、"Green Building - Modeling renewable building energy system with eMobility using Modelica", Proceedings of Modelica conference (2012)
本発明は、したがって、検出感度と誤警報との間の許容可能なバランスを備えた異常検出システムを考案する問題を対象とし、これは、検出感度と誤警報との間の要求されるバランスを達成するために手法を大幅かつ継続的に微調整するという現在の状況を改善する。
データ分析学および機械学習技術は、現実世界の産業の場に応用されるようになっている。それらは、現実世界の技術システムからのセンサデータの特性を学習するために利用され得る異常検出方法にも応用される。学習された特性は、技術システムの異常および望ましくない動作状態を検出することを可能にする情報を伝達する。機械学習技術を応用するには種々の手法が存在する。教師なしの手法は、現実世界の技術システムについて獲得された測定データセットの支配的な統計値を、一切の先験的情報を用いずに直接学習する。しかし、異常または異常な動作状態がどのようなものかについての明示的な情報は、モデルに提供されない。モデルは、測定データの暗黙的な特徴に基づいてこの区別を行う。それに対して、教師ありの機械学習方法の手法は、大きい訓練データセットを用いて動作する。訓練データセットは、収集された平常の動作状態および異常な動作状態のデータサンプルを含み、それに各データサンプルのタイプを識別するラベル付け情報が伴う。したがって、モデルは、訓練データセットの特性を学習し、次いで平常の動作状態と異常な動作状態とを判別するように訓練することができる。教師ありの手法は、ラベル付けされた訓練データサンプルの大きいセットを生成することを必要とし、これはリソースを要し、したがって多大な時間とコストを伴う。
半教師ありまたは弱教師ありの機械学習方法の手法では、ラベル付けされていない大量のデータを、ラベル付けされたデータの小さいセットと併せて使用して、平常の動作状態と異常な動作状態とを判別することを学習するように機械学習モデルを訓練する。
この目的は、請求項1に記載の方法によって達成される。
第1の態様に係る、技術システムの異常な動作ステータスを検出するためのコンピュータ実装方法は、訓練フェーズにおいて、技術システムの平常の動作ステータスについて、技術システムのデジタル・ツイン・シミュレーションによって生成された時系列値の第1のセットを取得するステップと、複数のセンサによって測定された時系列値の第2のセットを取得するステップであって、複数のセンサは、技術システムの動作パラメータのセットを監視するように構成され、複数のセンサは、技術システムの異常な動作状態において時系列値の第2のセットを収集する、取得するステップと、を含む。訓練フェーズは次いで、技術システムの平常の動作ステータスを検出するため、およびデータサンプルの3つ組を処理することによって平常の動作ステータスのデータサンプルを異常な動作ステータスのデータサンプルから判別するために、機械学習モデルのパラメータを調整するための訓練ステップを実行することによって進行する。データサンプルの3つ組の各々は、第1のデータサンプル、第2のデータサンプル、および第3のデータサンプルを含む。第1および第2のデータサンプルは、訓練済みの機械学習モデルを生成するために、時系列値の第1のセットから抽出され、第3のデータサンプルは、時系列値の第2のセットから抽出される。
監視フェーズにおいて、技術システムの異常な動作ステータスを検出するための方法は、複数のセンサによって測定された多変量時系列値のセットを取得する。次いで、異常スコア値が計算され、異常スコア値は、取得された測定多変量時系列値のセットおよび訓練済みの機械学習モデルに基づいて、技術システムが異常な動作ステータスであるかどうかを判定することを可能にする。その後、技術システムの判定された異常な動作ステータスに関する情報を含む信号が生成されて、出力される。
本発明は、センサネットワークを装備し、それに加えて技術システムに関するデジタル・ツイン・シミュレーションが存在する、複雑な技術システム(機械類)における異常な動作ステータス(動作状態)および望ましくない動作状態を検出するための新規のシステムを提案する。技術システムに関するデジタル・ツイン・シミュレーションは、仮想圏において技術システムの平常の動作状態を確実に調達(生成、提供)する。加えて、物理圏にある現実の技術システムから取得される、ラベル付けされた異常データサンプルのセットが利用可能であり、これは数が大幅に少ない可能性がある。監視システムの目標は、低い偽陽性および高い真の陽性率で異常な動作ステータスを検出するための非常に高い性能を達成することであり、同時に、監視システムのセットアップおよび動作中に、技術システムのシステムオペレータには最小限の労力しか要求されない。本発明の中心となる態様は、デジタル・ツイン・シミュレーションから得る大量のデータを使用することによってこの目標を達成する。データは、限られた人間の相互作用を要するのみで、容易に発生させることが可能である。異常なデータサンプルのいくつかの必要なインスタンスは、多くの場合に技術システムの動作履歴から入手できるため、現実世界の物理的技術システムから、望まれる異常なデータサンプルの小さいセットを発生させるための労力も、最小限になる。
良好な検出性能は、オートエンコーダ・ニューラル・ネットワークを使用することによって達成され、オートエンコーダ・ニューラル・ネットワークは、教師ありの訓練データを用いない教師なしの設定であっても、再構成誤差から導出される異常スコアについて良好な性能を示す。これは特に当てはまるのは、デジタル・ツイン・シミュレーションから得る、平常の大量の動作データサンプルが、本発明の方法の訓練フェーズに入るためである。いくつかの教師ありのデータサンプルを訓練データセットに含め、Siameseオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク・アーキテクチャを用いることは、システムオペレータに対するさらなる労力なしに、あり得る機械状態に関するすべての利用可能な情報を効率的に利用する。その結果得られる現実の技術システムデータのための異常検出方法は、現在の技術の性能を超える異常検出性能を有し、同時に、異常検出方法をセットアップまたは初期化する際のシステムオペレータに対する労力が制限される。
方法が、計算された異常スコア値を所定の閾値と比較し、計算された異常スコア値が所定の閾値を超える場合、技術システムの異常な動作ステータスを決定するステップを含むことが特に好ましい。
好ましくは、データサンプルの3つ組は、データサンプルの3つ組をN個含む訓練データセットDを構成する。Nは、時系列値の第1のセット内のデータサンプルの数に対応する整数である。データサンプルの各3つ組は、時系列値の第1のセットからの第1のデータサンプルと、時系列値の第1のセットからランダムに選択される第2のデータサンプルと、時系列値の第2のセットからランダムに選択される第3のデータサンプルとを含む。よって、3つ組全体は、時系列値の第1のセットからの各データサンプルを、時系列値の第1のセットからランダムに選択された第2のデータサンプルと、および追加で、時系列値の第2のセットからランダムに選択された第3のデータサンプルと組み合わせることによって生成される。
時系列値の第1のセット内のデータサンプルの数の整数Nが、時系列値の第2のセット内のデータサンプルの数の整数Jよりも大きい場合、特に有利である。
方法の一実施形態は、機械学習モデルとして、2つのオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1およびAE2を備えるSiameseツイン・ニューラル・ネットワークを使用する。2つのオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1、AE2は、重みおよびパラメータの同じセットおよび値を共有し、オートエンコーダ・ニューラル・ネットワークは、センサ入力データ
Figure 0007069269000001
を、低次元の潜在表現ベクトル
Figure 0007069269000002
に符号化し、また低次元の潜在表現ベクトル
Figure 0007069269000003
を復号して、センサ入力データの元の形態の出力信号
Figure 0007069269000004
に戻す。オートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1、AE2の重みおよびパラメータは、損失関数を最小化することによって訓練され、損失関数は3つの部分を備え、
L=aLREC+bLPCL+cLCL (1)
ここで、a>0、b>0、およびc>0は、自在に調節可能なパラメータである。第1の部分LRECは、2つのオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1、AE2のうち第1のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1への入力となるデジタル・ツイン・シミュレーション・データについての再構成誤差である。
Figure 0007069269000005
第2の部分LPCLは、2つのオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1、AE2のうち第2のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE2から計算された、異常なデータサンプルからの部分的対照損失であり、
Figure 0007069269000006
第3の部分LCLは、2つのオートエンコーダAE1、AE2から計算された潜在表現の対照損失である。
Figure 0007069269000007
マージンm>0は、調節可能なパラメータである。訓練データセット
Figure 0007069269000008
は、データサンプルの3つ組を含む。時系列値の第1のセットからの各データサンプルは、シミュレートされたデジタルツインデータ(
Figure 0007069269000009
)を含み、これは、シミュレートされたデジタルツインデータ(
Figure 0007069269000010
)を含む、時系列値の同じ第1のセットからのランダムに選ばれたデータサンプルによって増強される。
Figure 0007069269000011
時系列値の第1のセットからのランダムに選ばれた第3のデータサンプルは、実際に測定された異常なデータを含む。
Figure 0007069269000012
式(1)による損失関数Lにおける自在に調節可能なパラメータa、b、およびcは、いずれも、全(完全な)訓練フェーズ中に固定値として選ぶことができる。詳細には、自在に調節可能なパラメータa、b、およびcは、全訓練フェーズの間、a=b=c=1に設定され得る。代替として、自在に調節可能なパラメータa、b、およびcは、訓練フェーズの過程を通じて変更して、それにより訓練フェーズの効率を上げ得る。
例えば、自在に調節可能なパラメータは、訓練フェーズの第1の部分の間にa=1、b=c=0であり、訓練フェーズの第2の部分の間にa=b=c=1である。これは、機械学習モデルが、訓練フェーズの第1の部分の間に平常の動作ステータスを検出することを学習するという効果をもたらす。自在に調節可能なパラメータを訓練フェーズの第2の部分の間にa=b=c=1に設定すると、後に、正常な平常の動作状態を異常な動作状態から判別することを追加的に学習するように、機械学習モデルを精緻化することになる。
訓練フェーズの第1の部分は、訓練フェーズの前半であってよく、訓練フェーズの第2の部分は、訓練フェーズの後半であってよい。代替として、自在に調節可能なパラメータは、訓練フェーズの第1の部分の間にa=1、b=c=0であり、自在に調節可能なパラメータは、訓練フェーズの第2の部分の間にa=b=1およびc=0であり、自在に調節可能なパラメータは、訓練フェーズの第3の部分の間にa=b=c=1である。訓練フェーズの第1の部分は、訓練フェーズの最初の3分の1であってよく、訓練フェーズの第2の部分は、訓練フェーズの2番目の3分の1であってよく、訓練フェーズの第3の部分は、訓練フェーズの最後の3分の1であってよい。
一実施形態に係る方法は、監視フェーズにおいて、複数のセンサによって測定された多変量時系列値のセットから計算される、新しいデータサンプル
Figure 0007069269000013
の計算された異常スコア値を使用し、異常スコア値は、第1のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1の再構成誤差によって直接提供される。
Figure 0007069269000014
代替として、方法は、監視フェーズにおいて、複数のセンサによって測定された多変量時系列値のセットから、新しいデータサンプル
Figure 0007069269000015
の計算された異常スコア値を、
第1のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1の再構成誤差と、
第1のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークAE1からの新しいデータサンプルの潜在表現ベクトルと、訓練フェーズで得られたデジタル・ツイン・シミュレーションデータの潜在表現ベクトルのセットとの間の平均ユークリッド距離と、
の和として計算する。
Figure 0007069269000016
一実施形態に係る方法は、訓練フェーズにおいて、まず、時系列値の第2のセットの各時系列値を時間において位置合わせすることにより、複数のセンサから取得された時系列値の第2のセットからデータサンプルを生成し得る。その後、各センサからの位置合わせされた時系列値の第2のセットの各時系列値を、予め定義された窓長Wをもつ重なり合う時間窓のセットの中で、時間において区分するステップが行われる。次いで、複数のセンサにわたって各時間窓の同じ時間に開始し、複数のセンサにわたって位置合わせされた時系列値にわたる予め定義された窓長Wにわたって延びる、測定された時系列値のセットからの各データサンプルが決定される。
方法は、測定された時系列値のセットからの各データサンプルを決定する際、決定されたデータサンプルを、時間窓ごとに、その時間窓の中の時系列セグメントの測定時系列値から1つまたは複数の統計的特徴を計算することによってさらに処理し得、統計的特徴は、特に、平均値、標準偏差、中央値、様々な分位数、尖度、および歪度の1つを含む。
代替または追加として、一実施形態に係る方法は、測定された時系列値のセットからの各データサンプルを決定する際、決定されたデータサンプルを追加的なデータで補強し得る。追加的なデータは、特に、曜日に関する情報、労働時間インジケータ、休日インジケータ、または季節インジケータを含み得、季節インジケータは、特に季節を指定する。
データサンプルの生成および処理は上記で、測定された時系列値のセットからのデータサンプルの場合について詳細に述べられたことが留意される。データサンプルの生成およびデータサンプルの処理は、好ましくは、時系列値の第1のセットから生成されるデータサンプルと同様にして行われる。
本発明の第2の態様に係るシステムは、技術システムの異常な動作ステータスを検出するための異常検出システムである。異常検出システムは、プロセッサを備え、プロセッサは、技術システムの平常の動作ステータスについて、技術システムのデジタル・ツイン・シミュレーションを実行して、デジタル・ツイン・シミュレーションによって生成された時系列値の第1のセットを提供するように構成される。システムは、複数のセンサによって測定された時系列値の第2のセットを取得するための複数のインターフェースをさらに含む。複数のセンサは、技術システムの動作パラメータのセットを監視するように構成され、複数のセンサは、技術システムの異常な動作ステータスにおいて時系列値の第2のセットを収集する。システムは、メモリをさらに備え、メモリは、デジタル・ツイン・シミュレーションによって生成された時系列値の第1のセットの時系列値の特定のシーケンスを含む第1のデータベース、および、複数のセンサによって測定された時系列値の第2のセットの時系列値の特定のシーケンスを含む第2のデータベース、を記憶するように構成される。
プロセッサは、訓練フェーズにおいて、訓練ステップを実行するように構成され、訓練ステップは、技術システムの平常の動作ステータスを検出するため、およびデータサンプルの3つ組を処理することによって平常の動作ステータスのデータサンプルを異常な動作ステータスのデータサンプルから判別するために、機械学習モデルのパラメータを調節することによって行われる。データサンプルの3つ組の各々は、訓練済みの機械学習モデルを生成するために、各々時系列値の第1のセットから生成される第1のデータサンプルおよび第2のデータサンプルと、時系列値の第2のセットから生成される第3のデータサンプルとを含む。
監視フェーズにおいて、プロセッサは、複数のセンサによって測定された多変量時系列値のセットを取得し、その後、取得された多変量時系列値のセットおよび訓練済みの機械学習モデルに基づいて、技術システムが異常な動作ステータスであるかどうかを判定するための異常スコア値を計算するようにさらに構成される。プロセッサは、技術システムの判定された異常な動作ステータスに関する情報を含む信号を生成するようにさらに構成される。異常検出システムは、生成された信号を出力する出力段階をさらに備える。
技術システムの異常な動作ステータスを検出するための異常検出システムは、インターフェースに接続された複数のセンサをさらに備え得る。複数のセンサは、低圧圧縮機回転速度、高圧圧縮機回転速度、燃料流量、タービン入口全温度、タービン入口全圧、燃焼器入口全温度、燃焼器入口全圧、排ガス全温度、の少なくとも1つを判定するように構成されたセンサを含む。
技術システムの異常な動作ステータスを検出するための異常検出システムは、技術施設管理システム、または、エンジン、特にターボファンエンジンもしくは二軸ターボファンエンジン、の異常な動作状態を検出するように構成され得る。
第3の態様に係るプログラムコード手段を備えたコンピュータプログラムは、プログラムがコンピュータまたはデジタル信号プロセッサで実行されたときに、本発明の第1の態様に係る方法の実施形態の1つに係るステップを実行するためのプログラムコード手段を含む。
第4の態様に係る機械可読媒体に記憶されたプログラムコード手段を備えたコンピュータプログラム製品は、プログラムがコンピュータまたはデジタル信号プロセッサで実行されたときに、本発明の第1の態様に係る方法の実施形態の1つに係るステップを実行するためのプログラムコード手段を含む。
以下に与えられる本発明の一実施形態の説明は、添付図面を参照する。
方法の一実施形態の処理シーケンスの概要を提供する図である。 一実施形態に係る異常検出の基礎をなす入力ベクトルの生成を説明する図である。 未処理時系列値のセットを使用した特徴抽出の第1の例を説明する図である。 未処理時系列値のセットに基づいて計算される統計的特徴を使用した特徴抽出の第2の例を説明する図である。 一実施形態で使用される深層Siameseニューラルネットワークのアーキテクチャを示す図である。 畳み込みネットワークオートエンコーダを使用するオートエンコーダアーキテクチャの第1の例を説明する図である。 全結合フィードフォワードオートエンコーダを使用するオートエンコーダアーキテクチャの第2の例を説明する図である。 交差検証のプロセスフローの模式的表現である。 新しいデータサンプルの未処理異常スコアを決定するためのアーキテクチャを説明する図である。
異なる図の中の同じ参照符号は、同じまたは対応する要素を表す。理解性に負の影響を与えることなく可能と考えられる場合には、異なる図の中の同じ参照符号についての説明は回避される。
次いで、本発明の一実施形態について、Siameseオートエンコーダ・ニューラル・ネットワークに基づく、技術システムのための異常検出システムを使用して論じる。
そのようなシステムの応用領域は、技術システムの動作中に多変量時系列データが記録される複雑な技術システムである。多変量時系列データは、技術システムにわたって分散して配置された複数のセンサによって獲得される。技術システムは、建物、例えばその技術的インフラストラクチャを含む大きい工場複合体、または二軸ターボファンエンジンなどの複雑な機械類であり得、これは、上述の工場複合体と比べて多少コンパクトなレイアウトである。しかし、技術システムの両方の事例は、主要な特性を共有し、その結果、特許請求される本発明を適用することが本質的な利点をもたらすことになる。
以下の本発明の説明では、技術システムを機械類と呼ぶ。
本発明は、機械類のデジタル・ツイン・シミュレーション・モデルを使用し、これは、機械類のすべての関連する平常の動作状態をシミュレートし、物理的機械類と同じ出力時系列出力信号を有する。デジタル・ツイン・シミュレーションは、物理エンティティのデジタル複製(仮想エンティティ)である。物理圏(現実世界)と仮想圏(デジタル世界)とを橋渡しすることにより、データがシームレスに送信されて、仮想エンティティが物理エンティティと同時に存在することを可能にする。
デジタル・ツイン・シミュレーションは、人工知能、機械学習、およびソフトウェア分析学を、空間的ネットワークグラフと統合して、物理世界の相当物が変化するのに伴って更新および変化するデジタル・シミュレーション・モデルを生成する。デジタル・ツイン・シミュレーションは、複数のソースから継続的に学習し、自身を更新して、その近リアルタイムのステータス、作業条件、または位置を表す。デジタル・ツイン・シミュレーションは、産業領域についての深い、関連する知識を有する技術者などの人間の専門家からの知識、他の同様の機械からの知識、他の同様の機械の集団からの知識、デジタル・ツイン・シミュレーションがその一部であり得るより大きいシステムおよび環境からの知識に基づいて、その動作状態の様々な態様を伝えるセンサデータを使用する。デジタル・ツイン・シミュレーションは、過去の機械類の使用および動作状態からの履歴データをそのデジタルモデルに組み込んでもよい。
本発明の文脈では、デジタル・ツイン・シミュレーションは、機械類のデジタル複製を指す。
図1は、方法の一実施形態の処理シーケンスの概要を提供する。より詳細な説明が図2~9を参照して続く。
方法は、物理的機械類からの測定センサ値と、仮想のデジタル・ツイン・シミュレーションから得られる対応するシミュレート値とから、2つのデータベースを生成する準備フェーズを含む。2つのデータベースを生成する準備フェーズの具体的態様は、図2、図3および図4を参照して後に論じられる。
方法は、訓練フェーズ(準備訓練ステップ)を含む。訓練フェーズでは、機械類の異常なステータスを検出するシステム(異常検出システム)が、第1のデータベースに記憶されたデジタル・ツイン・シミュレーション・データサンプルから生成されたデータセットを用いて、それを第2のデータベースに記憶された物理的機械類から収集されたデータサンプルで増強して、訓練される。詳細には、機械類の異常なステータスを検出する方法の訓練フェーズは、平常の動作状態における仮想の機械類の大量のデジタル・ツイン・シミュレーション・データサンプルから生成されたデータセットを用い、それを、異常な動作状態における物理的機械類の動作パラメータを監視する複数のセンサから取得された(異常な)データサンプルの小さいセットで増強して、モデルを訓練する。
第1のデータベースNは、仮想世界における機械類のデジタル・ツイン・シミュレーションから発生した、時系列データ値
Figure 0007069269000017
のN個のセットを備え、
Figure 0007069269000018
第2のデータベースAは、現実世界の物理的機械類から発生した、時系列データ値
Figure 0007069269000019
のA個のセットを備える。
Figure 0007069269000020
方法は、訓練フェーズにおいて、第1のデータベースおよび第2のデータベースに基づいて訓練データセットDを生成する。訓練データセットDは、データサンプルの3つ組を備える。
Figure 0007069269000021
訓練データセットDを構成するデータサンプルの各3つ組の中で、第1のデータベース(デジタルツインデータセット)からの各データサンプル
Figure 0007069269000022
は、ランダムに選択される、同じ第1のデータベースからの第2のデータサンプル
Figure 0007069269000023
と、
Figure 0007069269000024
第2のデータベースに記憶されたデータセットからランダムに選択される、第2のデータベース(物理的機械類)からのデータサンプル
Figure 0007069269000025
のうちの1つのデータサンプルと、によって増強される。
Figure 0007069269000026
この訓練データセットDは、モデルのパラメータを精緻化するために、訓練フェーズで機械学習モデルを訓練するのに使用される。そして、訓練フェーズで生成された訓練済みの機械学習モデルは、方法の監視フェーズの基礎をなす。
監視フェーズにおいて、訓練済みの学習モデルは、物理的機械類から取得されたデータに基づいて機械類の動作中に使用される。このプロセスが、図1の下部に示される。
監視フェーズの間、機械類の動作状態は、複数のセンサによって獲得された時系列センサ値を使用することによって監視される。それらの値は、異常な動作ステータスを検出するためにシステムによって取得される。監視フェーズのステップS1~S5は、異常な動作ステータスを検出するためのコンピュータ実装方法の各処理サイクル(監視サイクル)中に行われ得る。
ステップS1において、複数のセンサから多変量時系列値のセットが取得される。
ステップS2において、方法は、取得された多変量時系列値のセットに対して特徴抽出を行う。抽出されたデータサンプル(新しいデータサンプル)は、次いでステップS3において、さらなる処理のために異常検出モデルに提供される。ステップS4において、機械類が異常な動作ステータスであるかどうかを示す異常スコア値ASが計算される。
異常なスコア値ASは、機械類が実際に異常な動作ステータスであるかどうかを判定することを可能にする判定値を表す。機械類が異常な動作ステータスであるかどうかの判定は、計算された異常スコア値を所定の閾値と比較することによって行われ得る。比較により、計算された異常スコア値が所定の閾値を超えることが明らかになった場合、機械類は実際に異常な動作ステータスであると判定される。機械類が異常な動作ステータスであると判定された場合、方法はステップS5に進む。ステップS5において、判定された機械類の異常な動作ステータスに関する情報が生成され、その情報はその後、信号中で出力される。
図2は、一実施形態に係る異常検出の基礎をなす入力ベクトルの生成を示す。
方法は、機械学習モデルの訓練に使用されるデータセットを生成するために、取得された値の時系列の前処理を実行し得、値の時系列は、機械類のデジタル・ツイン・シミュレーションから第1の値の時系列として取得されるか、または、第2の値の時系列として機械類から測定されるかのいずれかである。
図2は、3つの値の時系列を描いている。第1の値の時系列は、機械類から第1のセンサによって提供される第1のデータストリームA、またはデジタル・ツイン・シミュレーションによって生成される対応するシミュレーション出力ストリームを表し得る。第2のデータストリームBおよび第3のデータストリームCは、複数のセンサのうちの第2および第3のセンサによって取得されたそれぞれのデータストリームを指す。
値の時系列は、規則的な時間間隔でサンプリングされ、デジタル形式に変換された、測定値のシーケンスを指す。
デジタル・ツイン・シミュレーションから取得される第1の値の時系列と、複数のセンサから取得される第2の値の時系列とは、同じ要領で前処理される。
多変量時系列値のすべての個々の時系列が、時間に関して位置合わせされ、予め定義された固定の窓長Wの時間窓の中で時系列値を抽出することによってデータサンプルが生成される。抽出された時系列値は、次いでサンプルベクトル
Figure 0007069269000027
に記憶される。
次のデータサンプルは、所定の時間だけ時間窓を移動してから、シフトされた時間窓の中で時系列値を選択することによって抽出される。抽出された時系列値は、次いでサンプルベクトル
Figure 0007069269000028
に記憶される。
図2は、時間における第1の窓位置iおよび時間における第2の窓位置i+1についてのこの手法を示す。iおよびi+1に対応する時間窓は、所定の時間1だけシフトされる(ストライド)。i+1およびi+2に対応する後続の時間窓は、図2に示されるように、所定の時間1だけ、または異なる他の所定の時間2だけシフトされ得る。iおよびi+1に対応する時間窓は、図2において重複エリア3を生成している重複する時間で描かれるように、一部が時間的に重複していてもよい。
図3は、未処理時系列値のセットを使用した特徴抽出の第1の例を示す。
第1の例に係る特徴抽出は、未処理時系列データを使用する。測定された曲線またはシミュレートされた曲線の未処理時系列値は、図3に示されるように、サンプルベクトル
Figure 0007069269000029
に直接記憶される。
代替または追加として、各測定された曲線の時系列値または各シミュレートされた曲線の時系列値は、追加的な統計的特徴抽出ステップで後処理される。統計的特徴抽出ステップは、時系列値に基づいて時間窓ごとの統計的特徴値を計算する。次いで、データサンプルベクトル
Figure 0007069269000030
および
Figure 0007069269000031
が、それらの計算された統計的特徴値を使用して生成される。図4は、追加的な統計的特徴抽出ステップを使用するこのプロセスを示す。
統計的特徴値の計算は、統計関数の例として、平均値、標準偏差、中央値、尖度の少なくとも1つを計算することを含み得る。
加えて、抽出された各データサンプル(データサンプルベクトル
Figure 0007069269000032
)に、追加的な状況情報、環境情報、時間に基づく情報、および他の情報を含めることも可能であり、これは、曜日への参照、労働日インジケータ、労働時間インジケータ、季節インジケータ、機械類の構成要素に関する動作状態インジケータなどである。追加的情報のこれらの例は、未処理時系列値のセットを使用した特徴抽出の第1の例、または未処理時系列値のセットに基づいて計算される統計的特徴を使用した特徴抽出の第2の例、のいずれかと組み合わせて使用され得る。
図4は、未処理時系列値のセットに基づいて計算される統計的特徴を使用した特徴抽出の第2の例を示す。
上記のようにして生成されたデータサンプルは、2つのデータベース内のデータ記憶装置(メモリ)に記憶される。第1のデータベースは、仮想世界のデジタル・ツイン・シミュレーション(仮想の機械類)から取得されたデータサンプルを含む、時系列値の第1のセットを記憶する。第2のデータベースは、現実世界の機械類(物理的機械類)から取得されたデータサンプルを含む、時系列値の第2のセットを記憶する。
2つの別々のデータベースは、したがって、好ましくは長い期間にわたる平常の動作状態についての、デジタル・ツイン・シミュレーションから導出されたデータサンプルを記憶する第1のデータベースと、異常な動作状態にある現実世界の物理的機械類からの比較的少ないデータサンプルのための第2のデータベースとを含む。
図1に戻ると、図2、図3および図4を参照して論じた特徴抽出プロセスは、ステップS1で取得された新しいデータサンプルに対するステップS2の処理にも適用される。
方法の一実施形態で使用されるSiameseオートエンコーダのアーキテクチャが図5に示される。
Siameseオートエンコーダは、同じ(同一の)アーキテクチャである2つのオートエンコーダネットワーク、第1のオートエンコーダネットワークAE1および第2のオートエンコーダAE2を備える。第1のオートエンコーダネットワークAE1および第2のオートエンコーダネットワークAE2は、同じ重みおよび他のパラメータを共有する。
第1のオートエンコーダネットワークAE1および第2のオートエンコーダネットワークAE2は、上記の訓練データセットDを訓練フェーズの間に処理する。
深層ニューラルアーキテクチャの訓練における一般的な手法が、Siameseオートエンコーダに適用され得る。訓練データセットDは、いくつかのバッチに区分され、第1のオートエンコーダネットワークAE1および第2のオートエンコーダネットワークAE2の重みおよびパラメータの訓練は、確率的勾配降下またはAdam最適化器を用いて行われることが可能である。Siameseオートエンコーダの訓練中に最小化すべき損失関数Lは、損失関数に寄与する3つの項を備え、
L=aLREC+bLPCL+cLCL (14)
ここで、a、b、およびcは、自在に調節可能なパラメータである。詳細には、a>0、b>0、およびc>0が、(自在に)調節可能なパラメータに当てはまる。第1の項LRECは、デジタル・ツイン・シミュレーション・データについての再構成誤差である。デジタル・ツイン・シミュレーション・データについての再構成誤差(再構成損失)は、デジタル・ツイン・シミュレーション・データによって指定される、正常な動作データサンプルの完璧な再構成を目標とする。再構成誤差は、第1のオートエンコーダネットワークAE1の入力信号と出力信号との間の平均自乗誤差(MSE)として計算することができる。
Figure 0007069269000033
式(15)において、Nは、第1のデータベースのデータサンプル
Figure 0007069269000034
の数に対応する整数を表す。
損失関数Lに寄与する第2の項LPCLは、第2のオートエンコーダAE2から計算された異常なデータサンプルからの部分的対照損失である。
Figure 0007069269000035
第2の項LPCLは、基本的に、第2のデータベース(異常なデータサンプル)内のデータサンプル
Figure 0007069269000036
の負のMSEである。したがって、異常なデータサンプルのMSEは、それが、異常なデータサンプル
Figure 0007069269000037
について非常に大きい再構成誤差を有するようにオートエンコーダを促すので、最大化される。式(16)において、マージンm>0は、調節可能なパラメータであり、mによって定められる半径よりも距離が小さい異常なデータサンプルのみが損失関数Lに寄与することを許す。
損失関数Lに寄与する第3の項LCLは、潜在表現の対照損失である。対照損失は、次のように、第1のオートエンコーダネットワークAE1および第2のオートエンコーダネットワークAE2両方の潜在表現から計算される。
Figure 0007069269000038
この第3の項LCLは、第1の項によって達成される第2のデータベース(デジタルツインデータサンプル)からのデータサンプル
Figure 0007069269000039
の中の潜在表現ベクトル間のユークリッド距離を最小にする一方で、同時に、第2の項によるデジタルツインデータサンプル
Figure 0007069269000040
と異常なデータサンプル
Figure 0007069269000041
との間の潜在表現ベクトルのユークリッド距離を最大にする。
式(14)による損失関数Lにおける自在に調節可能なパラメータa、b、およびcは、完全な全訓練フェーズ中に固定値として選ぶことができる。詳細には、自在に調節可能なパラメータa、b、およびcは、全訓練フェーズの間、a=b=c=1に設定され得る。
代替として、自在に調節可能なパラメータa、b、およびcは、訓練フェーズの過程を通じて変更して、それにより訓練フェーズの効率を向上させ得る。
例えば、自在に調節可能なパラメータは、訓練フェーズの第1の部分の間にa=1、b=c=0であり、訓練フェーズの第2の部分の間にa=b=c=1である。そして、機械学習モデルは、訓練フェーズの第1の部分の間に平常の動作ステータスを検出することを学習する。自在に調節可能なパラメータを訓練フェーズの第2の部分の間にa=b=c=1に設定すると、後に、平常の動作状態を異常な動作状態から判別することを追加的に学習するように、機械学習モデルの、それぞれ重みおよびパラメータを精緻化する結果となる。
訓練フェーズの第1の部分は、訓練フェーズの前半であってよく、訓練フェーズの第2の部分は、訓練フェーズの後半であってよい。
代替として、自在に調節可能なパラメータは、訓練フェーズの第1の部分の間にa=1、b=c=0であり、自在に調節可能なパラメータは、訓練フェーズの第2の部分の間にa=b=1およびc=0であり、自在に調節可能なパラメータは、訓練フェーズの第3の部分の間にa=b=c=1である。訓練フェーズの第1の部分は、訓練フェーズの最初の3分の1であってよく、訓練フェーズの第2の部分は、訓練フェーズの2番目の3分の1であってよい。訓練フェーズの第3の部分は、訓練フェーズの最後の3分の1であってよい。
入力としての未処理時系列データ値の場合、第1および第2のオートエンコーダネットワークAE1、AE2は、畳み込みニューラルネットワークとして実現されることが可能である。
時間窓ごとの特徴抽出中に未処理時系列データ値に統計的特徴抽出プロセスが行われる場合、第1および第2のオートエンコーダネットワークAE1、AE2は、平易な全結合フィードフォワードニューラルネットワークとして実現され得る。図6および図7は、両方の場合についての例示的アーキテクチャを提供する。
図6は、畳み込みネットワークオートエンコーダを使用したオートエンコーダアーキテクチャの第1の例を示す。
図7は、全結合フィードフォワードオートエンコーダを使用したオートエンコーダアーキテクチャの第2の例を示す。
加えて、性能を向上させるために、ハイパーパラメータ最適化を伴うk分割交差検証技術が用いられ得る。
ハイパーパラメータ最適化を伴うk分割交差検証技術を適用する場合には、データセットが、訓練データセット、検証データセット、および試験データセットに分割される。ハイパーパラメータ最適化を伴うk分割交差検証技術は、標準的な検索アルゴリズム、例えば、グリッド検索、ランダム検索、またはiraceのようなさらに多くの技術をオートエンコーダネットワークAE1、AE2のパラメータを調整するために用いる。
Lopez-Ibanezらは、「The irace package: Iterated Racing for Automatic Algorithm Configuration」(Operations Research Perspectives、3:43-58 (2016))の中で、高度技術を使用してハイパーパラメータ最適化を伴うk分割交差検証技術を実装するための詳細を開示している。
図8は、交差検証のプロセスフローを適用した手法の模式的表現を描いている。オートエンコーダネットワークAE1、AE2の調整可能パラメータは、例えば、チャネル数、カーネルサイズ、層当たりのノード数、層の数、活性化関数のタイプである。
調整され得るさらなるパラメータは、時系列データおよび特徴抽出の第1および第2のセットの前処理から得られる1つまたは複数のパラメータであり、例えば、データサンプルの時間窓の窓サイズW、窓時間の重なり、連続する窓iおよびi+1間の所定の時間、時間窓から抽出すべき統計的特徴の数およびタイプ、抽出されたデータサンプルに含めるべき追加的な変数(特徴ベクトル)を含む。
図9は、本発明の方法の監視フェーズ中に新しいデータサンプルの未処理異常スコア値ASを決定するための模式的アーキテクチャを示す。
訓練フェーズを終えた後、Siameseオートエンコーダに基づくニューラルネットワークアーキテクチャは、物理的機械類を監視するオンライン動作において各新規のデータサンプルの未処理異常スコア値ASを生成するために効率的に使用される。
監視フェーズの間に、複数のセンサによって取得されたセンサデータから抽出される新しいデータサンプル
Figure 0007069269000042
の未処理異常スコア値ASが計算される。
第1の実施形態において、異常スコア値ASは、式(15)に従って、第1のオートエンコーダネットワークAE1の再構成誤差LRECにより、異常スコア値ASとしてそのまま提供される。
Figure 0007069269000043
代替の第2の実施形態は、異常スコア値ASを、式(19)を使用して、2つの項の和により異常スコア値ASとして計算する。
Figure 0007069269000044
式(19)における和の第1の項(加数)は、再構成誤差LRECに対応し、第2の項(加数)は、新しいデータサンプル
Figure 0007069269000045
の潜在表現ベクトルと、訓練フェーズからのデジタルツインデータサンプルのセットとの間の平均ユークリッド距離である。性能要件および精度要件に応じて、訓練フェーズからのデジタルツインデータサンプルのセットは、デジタルツイン訓練データセットのサブセットか、または完全な訓練データセットDのいずれでもあり得る。
計算された異常スコア値AS、AS、ASは、次いで、機械類が平常の動作ステータスであるかまたは異常な動作ステータスであるかを判定するために、所定の閾値と比較するために使用され得る。
本発明の実施形態の説明を導入する際には、技術システムについて次のように2つの可能性が言及される。引用される二軸ターボファンエンジンは、複雑な機械類のよりコンパクトな例を表すのに対し、建物施設内に設置されるエネルギー管理システムである技術システムは、複雑な技術システムの別の例を表す。エネルギー管理システムは、建物施設にわたって分散して配置され、本発明の手法を適用して異常な動作ステータスを検出するためのシステムを含む。
異常な動作ステータスを検出するためのシステムおよびエネルギー管理システムは、特に、以下のような構成要素を備え得る。
- 中央加熱および冷却システム。時系列値は、それぞれ冷媒および加熱流体の流量および戻り温度とすることができる。さらなる時系列値が、中央加熱および冷却システムの加熱装置および冷却装置のエネルギー消費量を記述する。
- さらなる時系列値を提供する電力消費量メータを各々含む、複数の換気装置。
- 熱・電気複合利用(CHPまたはコジェネレーション)装置。コジェネレーション装置の電力消費量および熱出力の時系列値をそれぞれ提供するセンサを備える。
- 周囲温度や空気湿度の測定値などの天候データを時系列値として提供する天候センサ装置。
- 発電に関する時系列値を提供するセンサ装置を備える太陽光発電システム。
- 1つまたは複数の電気車両充電ステーション。各々が、電気車両を充電する際の電力消費量についての時系列値を生成するセンサを有する。
- 電力で動作する他の機器およびオフィス装置。その各々が、または少なくとも該当するサイズ内の電力消費量を有するものが、個々の電力消費量を測定してそれぞれの時系列データ値を提供する計測装置を備える。
施設内のこれらの要素(設備)は、継続的に時系列値を測定してそれから時系列データ値を生成する1つまたは複数のセンサを装備する。測定された時系列データ値は、時系列データベースを実行する中央の監視サーバに記憶されることが可能である。そのような時系列データベースを設定するための実装は、例えばinfluxDBなどの利用可能な製品を使用して行われ得る。
そのようなエネルギー管理システムは、平常の動作状態から逸脱した種々のタイプの異常な動作状態を示し得る。発生し得る異常な動作状態(異常)のタイプには以下が含まれる。
- センサ故障:センサが出力信号を提供しない。これは、データ損失を招くことになるため、重大なエラーである。しかし、センサ故障は、一般に、標準的な手段を使用して容易に検出する。
- 機械構成要素が故障し、関連付けられたセンサが、実際の値が当該測定パラメータのパラメータ仕様を超えた範囲内にある時系列値を提供する。例えば、加熱システムが動作しなくなる。すべての測定温度値は、周囲温度値まで低下することになる。すべての加熱ポンプが動作を停止する。これは検出するのが容易であり得る。
- センサが、物理的にあり得ないデータを表す測定値を提供する。例えば、加熱流体システムの体積流量センサが、高い時間的変動を示し、その変動は、パイプ内部の流体循環が物理的にそれほど速く変化することは不可能であるため、物理的にあり得ない。このエラーは、測定値の時系列の統計的性質に関係するため、検出が難しい。
- 機械類の一部が、ある動作ステータスAに遷移し、一方で別の部分が、両立し得ない動作ステータスBになる。例えば、冷却コンプレッサが、冷却指令がないために動作していないのに、エラーが原因で、冷却システムの循環ポンプおよび換気ポンプが高レベルで動作する。
- 予測不能な環境干渉。例えば、機械室への現場訪問時に、人間のオペレータが、この機械室内の高いノイズレベルを回避するために、機械室内に設置されたコジェネレーション装置の電源を切ることを自発的に決定する。これは、コジェネレーション装置の電源オン・オフを決定する制御機構がステータスを変化させたように見えるように見えることを除いては、原理上、平常の動作ステータスからは検出不可能である。しかし、人間のオペレータの介入が逆転されると、コジェネレーション装置およびエネルギー管理システムは平常の動作ステータスに戻る。
異常な動作ステータスを検出するためのシステムを実装するにあたり、エネルギー管理システムおよびその設備ならびに施設は、建物エネルギーシステムおよび電気モビリティ(e-mobility)用途をモデル化するためのGreen Cityライブラリと共に、Modelicaに基づくSimulationXツールを使用して実現されるデジタル・ツイン・シミュレーションを用いて、モデル化された。
RodemannおよびUngerは、「Smart Company Digital Twin - Supporting Controller Development and Testing Using FMI」(Japanese Society of Automotive Engineers Spring Meeting (2018))の中で、デジタル・ツイン・シミュレーションに関する情報を提供している。上記実装はさらに、Green Cityライブラリと組み合わせたModelicaに基づくSimulationXツールの実装の詳細について、Ungerら、「Green Building - Modeling renewable building energy system with eMobility using Modelica」(Proceedings of Modelica conference(2012))を参照する。
エネルギー管理システムに関するデジタル・ツイン・シミュレーションは、2017年11月から2019年5月にわたる期間にわたり時系列値を生成して行われた。天候測定データに関する現実の時系列値が、このシミュレーションへの入力として使用された。デジタルツインデータセットは、記載される方法ステップを使用して生成され、第1のデータベースに記憶される。デジタル・ツイン・シミュレーションによってカバーされる上記で引用された期間の間に、異常な動作状態を示すエネルギー管理システムについての100個の異常なシナリオのセットが、物理的エネルギー管理システムの物理的測定値から収集された。物理的エネルギー管理システムに関する時系列値は、第1のデータベースに記憶される。
次いで、生成された第1および第2の時系列値を使用して、訓練フェーズで使用する訓練データセットDを生成する。さらなる人間の専門家の関与を全く伴わずに、異常な動作ステータスを検出するためのシステムは、前述した要領で訓練される。訓練された異常検出機械学習システムの結果は、監視フェーズの試験実行において高い異常検出性能を証明した。

Claims (16)

  1. 技術システムの異常な動作ステータスを検出するためのコンピュータ実装方法であって
    、前記方法が、
    訓練フェーズにおいて、
    前記技術システムの平常の動作ステータスについて、前記技術システムのデジタル・
    ツイン・シミュレーションによって生成された時系列値の第1のセットを取得するステッ
    プと、
    複数のセンサによって測定された時系列値の第2のセットを取得するステップであっ
    て、前記複数のセンサは、前記技術システムの動作パラメータのセットを監視するように
    構成され、前記複数のセンサは、前記技術システムの異常な動作ステータスにおいて時系
    列値の前記第2のセットを収集する、取得するステップと、
    訓練ステップを実行するステップであって、前記訓練ステップは、前記技術システム
    の前記平常の動作ステータスを検出するため、およびデータサンプルの3つ組を処理する
    ことによって前記平常の動作ステータスのデータサンプルを前記異常な動作ステータスの
    データサンプルから判別するために、機械学習モデルのパラメータを調節することによっ
    て行われ、データサンプルの前記3つ組の各々は、訓練済みの機械学習モデルを生成する
    ために、共に時系列値の前記第1のセットから取られた第1のデータサンプルおよび第2
    のデータサンプルと、時系列値の前記第2のセットから取られた第3のデータサンプルと
    を含む、実行するステップと、
    監視フェーズにおいて、
    前記複数のセンサによって測定された多変量時系列値のセットを取得するステップと

    前記取得された多変量時系列値のセットおよび前記訓練済みの機械学習モデルに基づ
    いて、前記技術システムが異常な動作ステータスであるかどうかを判定するための異常ス
    コア値を計算するステップと、
    前記技術システムの前記判定された異常な動作ステータスに関する情報を含む信号を
    生成して、出力するステップと、を含む方法。
  2. 前記方法が、
    前記計算された異常スコア値を所定の閾値と比較し、前記計算された異常スコア値が前
    記所定の閾値を超える場合、前記技術システムの異常な動作ステータスを決定するステッ
    プを含む、請求項1に記載の方法。
  3. データサンプルの前記3つ組は、データサンプルの3つ組をN個含む訓練データセット
    (D)を構成し、
    Nは、時系列値の前記第1のセット内のデータサンプルの数に対応する整数であり、
    データサンプルの各3つ組は、時系列値の前記第1のセットからの前記第1のデータサ
    ンプルと、時系列値の前記第1のセットからランダムに選択される前記第2のデータサン
    プルと、時系列値の前記第2のセットからランダムに選択される前記第3のデータサンプ
    ルとを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 時系列値の前記第1のセット内のデータサンプルの数の前記整数Nは、時系列値の前記
    第2のセット内のデータサンプルの数の整数Jよりも大きい、請求項3に記載の方法。
  5. 前記機械学習モデルは、2つのオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(AE1
    、AE2)を備えるSiameseツイン・ニューラル・ネットワークであり、
    前記2つのオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(AE1、AE2)は、重み
    およびパラメータの同じセットおよび値を共有し、前記オートエンコーダ・ニューラル・
    ネットワークは、センサ入力データ
    Figure 0007069269000046
    を、低次元の潜在表現ベクトル
    Figure 0007069269000047
    に符号化し、また前記低次元の潜在表現ベクトル
    Figure 0007069269000048
    を復号して、前記センサ入力データの元の形態の出力信号
    Figure 0007069269000049
    に戻し、前記オートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(AE1、AE2)の前記重
    みおよびパラメータは、損失関数を最小化することによって訓練され、前記損失関数は3
    つの部分を備え、
    L=aLREC+bLPCL+cLCL
    ここで、a0、b0、およびc0は、自在に調節可能なパラメータであり、第1
    の部分LRECは、前記2つのオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(AE1、
    AE2)のうち第1のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(AE1)への入力
    となるデジタル・ツイン・シミュレーション・データについての再構成誤差であり、
    Figure 0007069269000050
    第2の部分LPCLは、前記2つのオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(A
    E1、AE2)のうち第2のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(AE2)か
    ら計算された、異常なデータサンプルからの部分的対照損失であり、
    Figure 0007069269000051
    第3の部分LCLは、前記2つのオートエンコーダ(AE1、AE2)から計算された
    潜在表現の対照損失であり、
    Figure 0007069269000052
    ここで、マージンm>0は、調節可能なパラメータであり、
    前記訓練データセット
    Figure 0007069269000053
    は、データサンプルの前記3つ組を含み、シミュレートされたデジタルツインデータ(
    Figure 0007069269000054
    )を含む時系列値の前記第1のセットからの各データサンプルは、シミュレートされたデ
    ジタルツインデータ(
    Figure 0007069269000055
    )を含む、時系列値の同じ第1のセットからの前記ランダムに選ばれたデータサンプルと

    Figure 0007069269000056
    実際に測定された異常なデータを含む、時系列値の前記第1のセットからの前記ランダ
    ムに選ばれた第3のデータサンプルと、
    Figure 0007069269000057
    によって増強される、請求項3または4に記載の方法。
  6. 前記訓練フェーズの間、前記損失関数の前記自在に調節可能なパラメータa、b、cが
    、予め定義されたスケジュールに従って変更され、
    詳細には、前記自在に調節可能なパラメータが、前記訓練フェーズの第1の部分の間に
    a=1、b=c=0であり、前記訓練フェーズの第2の部分の間にa=b=c=1である
    か、または、前記自在に調節可能なパラメータが、前記訓練フェーズの第1の部分の間に
    a=1、b=c=0であり、前記訓練フェーズの第2の部分の間にa=b=1およびc=
    0であり、前記訓練フェーズの第3の部分の間にa=b=c=1である、請求項5に記載
    の方法。
  7. 前記監視フェーズにおいて、
    前記複数のセンサによって測定された多変量時系列値の前記セットから計算される、新
    しいデータサンプル
    Figure 0007069269000058
    の前記計算された異常スコア値が、前記第1のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワ
    ーク(AE1)の前記再構成誤差によって直接与えられる、
    Figure 0007069269000059
    請求項5または6に記載の方法。
  8. 前記監視フェーズにおいて、
    前記複数のセンサによって測定された多変量時系列値の前記セットから計算される、新
    しいデータサンプル
    Figure 0007069269000060
    の前記計算された異常スコア値が、
    前記第1のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(AE1)の前記再構成誤差
    と、
    前記第1のオートエンコーダ・ニューラル・ネットワーク(AE1)からの前記新しい
    データサンプルの潜在表現ベクトルと、前記訓練フェーズで得られたデジタル・ツイン・
    シミュレーションデータの前記潜在表現ベクトルのセットとの間の平均ユークリッド距離
    と、
    の和として計算される、
    Figure 0007069269000061
    請求項6に記載の方法。
  9. 前記訓練フェーズにおいて、
    前記データサンプルは、前記デジタル・ツイン・シミュレーションまたは複数のセンサ
    からそれぞれ取得された、時系列値の前記第1のセットおよび/または前記第2のセット
    から、
    時系列値の前記第1または第2のセットの各時系列値を、時間において位置合わせし、
    前記位置合わせされた時系列値の各前記時系列値を、予め定義された窓長Wをもつ重な
    り合う時間窓のセットの中で、時間において区分し、
    各前記時間窓の同じ時間に開始し、前記位置合わせされた時系列値にわたる予め定義さ
    れた窓長Wにわたって延びる、位置合わせされた時系列値のセットからの各データサンプ
    ルを決定する、
    ことによって生成される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 時系列値の前記セットからの各データサンプルを決定する際、前記決定されたデータサ
    ンプルは、
    時間窓ごとに、その時間窓の中の時系列セグメントの時系列値から1つまたは複数の統
    計的特徴を計算することによって、さらに処理され、前記統計的特徴は、平均値、標準偏
    差、中央値、様々な分位数、尖度、および歪度の1つを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 時系列値の前記セットからの各データサンプルを決定する際、
    前記決定されたデータサンプルを追加的なデータで補強し、前記追加的なデータは、
    日に関する情報、労働時間インジケータ、休日インジケータ、または季節インジケータを
    含み、前記季節インジケータは、季節を指定する、請求項9または10に記載の方法。
  12. プログラムがコンピュータまたはデジタル信号プロセッサで実行されたときに、請求項
    1から11のいずれか一項に記載のステップを実行するためのプログラムコード手段を備
    えた、コンピュータプログラム。
  13. プログラムがコンピュータまたはデジタル信号プロセッサで実行されたときに、請求項
    1から11のいずれか一項に記載のステップを実行するための機械可読媒体に記憶された
    プログラムコード手段を備えた、コンピュータプログラム製品。
  14. 技術システムの異常な動作ステータスを検出するための異常検出システムであって、前
    記異常検出システムが、
    プロセッサであって、前記技術システムの平常の動作ステータスについて、前記技術シ
    ステムのデジタル・ツイン・シミュレーションを実行して、前記デジタル・ツイン・シミ
    ュレーションによって生成された時系列値の第1のセットを提供するように構成されたプ
    ロセッサと、
    複数のセンサによって測定された時系列値の第2のセットを取得するための複数のセン
    サインターフェースであって、前記複数のセンサは、前記技術システムの動作パラメータ
    のセットを監視するように構成され、前記複数のセンサは、前記技術システムの異常な動
    作ステータスにおいて時系列値の前記第2のセットを収集する、複数のセンサインターフ
    ェースと、
    メモリであって、前記デジタル・ツイン・シミュレーションによって生成された時系列
    値の前記第1のセットの時系列値の特定のシーケンスを含む第1のデータベース、および
    、前記複数のセンサによって測定された時系列値の前記第2のセットの時系列値の特定の
    シーケンスを含む第2のデータベース、を記憶するように構成されたメモリと、を備え、
    前記プロセッサは、訓練フェーズにおいて、
    訓練ステップを実行するように構成され、前記訓練ステップは、前記技術システムの前
    記平常の動作ステータスを検出するため、および
    データサンプルの3つ組を処理することによって前記平常の動作ステータスのデータサ
    ンプルを前記異常な動作ステータスのデータサンプルから判別するために、時系列値の前
    記第1のセットに基づいて機械学習モデルのパラメータを調節することによって行われ、
    データサンプルの前記3つ組の各々は、訓練済みの機械学習モデルを生成するために、各
    々が時系列値の前記第1のセットからの第1のデータサンプルおよび第2のデータサンプ
    ルと、時系列値の前記第2のセットからの第3のデータサンプルとを含み、
    前記プロセッサは、監視フェーズにおいて、
    前記複数のセンサによって測定された多変量時系列値のセットを取得し、
    前記取得された多変量時系列値のセットおよび前記訓練済みの機械学習モデルに基づい
    て、前記技術システムが異常な動作ステータスであるかどうかを判定するための異常スコ
    ア値を計算し、
    前記技術システムの前記判定された異常な動作ステータスに関する情報を含む信号を生
    成する
    ようにさらに構成され、
    前記異常検出システムは、前記生成された信号を出力する出力段階をさらに備える、異
    常検出システム。
  15. 前記異常検出システムは、前記センサインターフェースに接続された前記複数のセンサ
    をさらに備え、
    前記複数のセンサは、低圧圧縮機回転速度、高圧圧縮機回転速度、燃料流量、タービン
    入口全温度、タービン入口全圧、燃焼器入口全温度、燃焼器入口全圧、排ガス全温度、の
    少なくとも1つを判定するように構成されたセンサを含む、請求項14に記載の技術シス
    テムの異常な動作ステータスを検出するための異常検出システム。
  16. 前記異常検出システムは、技術施設管理システム、または、ターボファンエンジンもし
    くは二軸ターボファンエンジンであるエンジン、の異常な動作状態を検出するように構成
    される、請求項14または15に記載の技術システムの異常な動作ステータスを検出する
    ための異常検出システム。
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