JP7068894B2 - におい放出システム、におい放出機、におい放出方法、およびプログラム - Google Patents

におい放出システム、におい放出機、におい放出方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、におい放出システム、におい放出機、におい放出方法、およびプログラムに関する。
従来、ユーザの存在を検知して、ユーザのいる方向の空間ににおいを分布させる技術が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1では、視聴覚システムで再生する映像や音楽の再生内容と連動したにおいを空間に分布させることで、ユーザを誘導したり、ユーザの購買意欲を高めたりする技術が開示されている。また、特許文献2では、食品のにおいに類似した香料を含む溶液等のにおい成分を微粒子化して空間に拡散することで、食品店舗の入り口付近や売り場周辺ににおい発生装置を配置することで、無人での販売促進活動を行うことを可能にする技術が開示されている。
特開2013-169234号公報 特開2003-24427号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2においては、人工的なにおいを発生させることに留まっていた。人工的なにおいだけでは、好適な販売促進活動が図れない場合がある。
本発明が解決しようとする課題は、好適な販売促進活動ができるにおい放出システム、におい放出機、におい放出方法、およびプログラムを提供することである。
実施形態のにおい放出システムは、店舗において、においを放出するにおい放出システムであって、所定の商品又はサービスに関する第1のにおいについて、発生具合を判定する決定部と、前記第1のにおいの発生具合に応じて、前記所定の商品又はサービスに関する第2のにおいであって、前記第1のにおいを補う第2のにおいを放出させる放出部とを備える。
本発明のにおい放出装置を使用すると、収集部の収集した情報に基づいて、所定のにおいを放出させることによって、所定のにおいを用いた好適な販売促進活動ができる。
本実施形態に係る店舗1の外観を示す概略図である。 本実施形態に係るにおい放出システム10を示す概略図である。 本実施形態に係るにおい放出機100を示すブロック図である。 本実施形態に係るにおい放出機100の概要図である。 本実施形態に係るにおい放出機100による、におい拡散処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、実施形態のにおい放出システム、におい放出機、におい放出方法、およびプログラムを、図面を参照して説明する。また、実施形態のにおい放出機は、ショッピングモール内の店舗や、歩道に面した食品販売店舗や、クリーニング等のサービス提供店舗といった、店舗付近を通行人が行き交う立地の店舗に設置することを想定している。以下の説明では、店舗内に厨房を設けるパン屋に設置する例と、店舗内に洗濯設備を設けるクリーニング店に設置する例を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る店舗1の外観を示す概略図である。店舗1には、におい放出機100が取り付けられている。におい放出機100は、店舗1から発生する、においを放出する。ここで、においは、所定の商品又はサービスに関する、においである。においの一例として、食品(調理や料理、飲料、材料を含む)、洗剤、建築物、家具、建築部材等のにおいがあり、商品又はサービスに誘導するようなにおいである。例えば、店舗1がパン屋の場合、パンのにおいである。
におい放出機100は、第1のにおいについて、発生具合を判定する。第1のにおいとは、例えば、所定の商品又はサービスで発生するにおいである。例えば、第1のにおいは、実際にパンが焼かれた場合のにおいである。具体的には、第1のにおいは、パン生地が焼かれているときに発生するにおい、又は焼き立てのパンが発生するにおいである。なお、発生具合とは、例えば、臭気センサで測定された、においの強度である。ただし、本発明はこれに限らず、調理機器や洗濯設備等、においの発生要因となる外部機器の可動状況(可動時間、加熱の強さ、洗剤の量等)であってもよいし、においの強度が可動状況と予め対応づけられてもよい。
におい放出機100は、第1のにおい発生具合に応じて、所定の商品又はサービスに関する第2のにおいであって、第1のにおいを補う第2のにおいを放出させる。第2のにおいは、第1のにおいと同一或いは略同一のにおいである。略同一のにおいとは、例えば、人が同じ商品のにおいであると認識するものである。例えば、パンであれば、第1のにおいは実際にパンが焼かれた場合のにおいであり、第2のにおいは、一般消費者がパンのにおいと認識するものである。例えば、におい放出機100は、第1のにおいが弱い場合に、第2のにおいの放出を増加させる。一方、におい放出機100は、第1のにおいが強い場合に、第2のにおいの放出を減少させる、又は、第2のにおいの放出を止める。
このように、におい放出機100は、所定の商品又はサービスに関する、実際のにおい(第1のにおい)の発生状況に応じて、このにおいを補うにおい(第2のにおい)を発生させる。これにより、店舗1では、実際に店舗で発生するにおい(第1のにおい)で集客をしつつ、そのにおいが弱いときには、そのにおいを補うにおい(第2のにおい)を発生させることで集客をすることができる。
なお、におい放出機100の通風器190は、店舗1において、人通りがある側(歩道側や通路側)に取り付けられてもよい。また、通風器190は、店舗の壁面等において、人の顔の高さ(例えば、2m以下)より下部(鉛直下)に取り付けられてもよい。これにより、店舗1では、においが人の鼻付近に到達しやすくできる。また、通風器190は、放出される風の強さを制限するカバーが付けられてもよい。このカバーは、風の方向を、下方向へ傾けるものであってもよい。また、このカバーは、においが放出される方向を、多方向へ拡散するものであってもよい。芳香装置150および通風器190は、「放出部」の一例である。
また、壁面等の下部に取り付けられる通風器190は、第2のにおいを放出する通風器190(「通風器190-2」ともいう)のみであってもよいし、第1のにおいを放出する通風器190(「通風器190-1」ともいう)と通風器190-2の両方であってもよい。通風器190-1からは、熱気や調味料等が気化した物質が放出されることもある。店舗1では、通風器190-1が上方(送風した風が人に当たらない位置等)に取り付けられ、通風器190-2が通風器190-1よりも下方に取り付けられてもよい。
図2は、本実施形態に係るにおい放出システム10を示す概略図である。
におい放出システム10は、各種センサデバイス(臭気センサ110、カメラ122、外部機器センサ130等)、におい放出機100、情報収集サーバ140を具備する。これらの電子機器は、インターネット等のネットワークを介して、又は、少なくとも1つの装置間で直接的に、接続されている。
臭気センサ110は、所定のにおいの有無、又は、所定のにおいの強さを収集する。人感センサ121は、人やペット等の動物を検出する。例えば、人感センサ121は、赤外線カメラであり、店舗1に存在する人(通行人等)を検出する。カメラ122は、映像を撮像する。例えば、カメラ122は、店舗1の外側を撮像するように設置され、人通りのある道路や通路を撮像する。外部機器センサ130は、外部機器の稼働状況をセンシングするセンサである。情報収集サーバ140は、外部情報を収集するサーバである。外部情報は、例えば、天気予報、交通情報(鉄道の運行情報)、イベント情報等であり、これらの情報は、地域毎の情報であってもよい。
におい放出機100は、各種センサデバイスがセンシングした情報に基づいて、第2のにおいを放出するか否か、又は、第2のにおいの放出具合或いは発生動作の設定を決定する。におい放出機100は、第2のにおいを放出すると決定した場合、第2のにおいを放出する。また、におい放出機100は、第2のにおいの放出具合或いは設定により、第2のにおいを放出する。
また、におい放出機100は、情報収集サーバ140が収集した外部情報に基づいて、第2のにおいを放出するか否か、又は、第2のにおいの放出具合或いは発生動作の設定を決定してもよい。例えば、晴れの日は、第2のにおいを弱めてもよいし、逆に、雨の日等は、においが拡散し難いので、晴れの日と比較して強い第2のにおいを放出してもよい。また、におい放出機100は、店舗1と同じ地域でイベントが開催される場合、又は、店舗1がイベント会場への通り道である場合に、イベントが開催されない場合と比較して、強い第2のにおいを放出してもよい。
図3は、本実施形態のにおい放出機100の機能を示すブロック図である。図3のにおい放出機100は、例えば、収集部160と、決定部170と、制御部180と、通風器190と、芳香装置150とを備える。なお、決定部170および制御部180の構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置に格納されていてもよいし、DVD(Digital Versatile Disc)やCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
収集部160は、所定の空間の情報を収集する。所定の空間の情報とは、例えば、店舗の周辺の単位時間あたりの人通りの多さである。収集部160は、例えば、人通りを検知する人感センサ121や、店舗が面する通路や歩道の人通りを捉えるカメラ122の映像に基づいて、店舗の周辺の単位時間あたりの人通りの多さを収集する。
また、収集部160は、所定の空間の情報として、単位時間あたりの店舗の周辺に漂う所定のにおい(パンの焼けるにおいや、洗濯洗剤のにおい)の強さを収集する。例えば、店舗内の入り口付近や店舗内部(例えば、換気口)には、臭気センサ110が設置される。収集部160は、例えば、これらの臭気センサ110のセンシング結果から、所定のにおいの強さを収集する。なお、一般に、焼きたてのパンのにおいや、洗濯洗剤のにおいは、複数の芳香物質から構成される。したがって、臭気センサ110は、所定のにおいの強さを検出する際に、所定のにおいを構成する全ての芳香物質を検出対象としてもよいし、所定のにおいのうち特徴的な1以上の芳香物質を検出対象としてもよい。収集部160は、収集結果を決定部170に出力する。
決定部170は、収集部160から出力された収集結果に基づいて、芳香装置150を用いて所定のにおいを放出するか否かを判定する。また、決定部170は、芳香装置150を用いて放出するにおいの強さを決定する。
決定部170は、例えば、収集部160が所定の空間の人通りの多さを収集した場合、人通りが一定数以下であれば、放出するにおいの強さを弱め、一定数以上であれば、放出するにおいの強さを強めると決定してもよい。ただし、一般に、芳香成分が適当な濃度の空気を嗅いだ場合には、多くの消費者がよいにおいであると感じるにおいであっても、芳香成分が濃密すぎると不快に感じる場合がある。したがって、放出するにおいの強さは、例えば、店内に漂うにおいの強さを基準として決定するものであり、過度に濃密なにおいにならないように調整されることが望ましい。決定部170は、決定結果を制御部180に出力する。
決定部170は、例えば、時間の情報に基づいて放出するにおいの強さを決定してもよい。決定部170は、例えば、店舗の営業時間内であれば芳香装置150を用いて所定のにおいを放出すると決定するが、営業時間外であったり、閉店時間直前であったりすれば芳香装置150に所定のにおいを放出させないと決定する。
また、決定部170は、後述する芳香装置150が複数の種類のにおいを放出することができる場合、収集部160の収集結果に基づいて、複数のにおいの中から放出するにおいを決定してもよい。
制御部180は、決定部170の決定結果に基づいて、通風器190および芳香装置150を制御する。通風器190は、例えば、店舗の通路や歩道に面した箇所に設置され、店舗内の空気を店舗外に排出する通風装置である。通風器190は、店舗の換気装置を兼ねてもよい。通風器190は、1つ以上の通風ファンを備える。通風器190は、「放出装置」の1例である。
芳香装置150は、におい(第2のにおい)を発生させる装置である。芳香装置150は、例えば、装置内部に貯蔵する所定のにおいを再現させるための物質(例えば、所定のにおいを再現させるための香料を溶解させた溶液や固形物)を空気に触れさせてにおい成分を揮発させ、所定のにおい成分を含む香気を発生させる。芳香装置150が発生させた香気は、通風器190によって所定の空間に拡散される。
なお、芳香装置150は、においの発生を再現するものであってもよい。例えば、パン屋の場合、芳香装置150は加熱機器であってもよい。つまり、店員は、パン生地やパンを予め加熱機器に置く。芳香装置150は、加熱機器でパン生地やパンを加熱することで実際に小麦やパンを焼くことで、においを発生させてもよい。また、焼鳥屋、焼き肉屋、鰻屋等の場合、芳香装置150は、例えば、液体を滴下或いは噴霧する供給装置と加熱機器で構成されてもよい。芳香装置150は、加熱機器を加熱しておき、そこにタレ等の液体を滴下或いは噴霧することで、液体を熱してにおいを発生させる。
制御部180は、芳香装置150が香気を発生させている間、通風器190を常時稼働させて所定のにおいを拡散させてもよいし、何らかの稼働パターン(例えば、数秒拡散させて、数秒停止することを繰り返す)に従って稼働させることで所定のにおいを拡散させてもよい。
なお、収集部160は、におい(第1のにおい)の発生源となる外部機器(例えば、パン屋であればオーブンのような調理機器、クリーニング店であれば洗濯設備やプレス装置)の稼働状況を収集してもよい。収集部160は、例えば、外部機器と通信可能である場合、外部機器の稼働状況を都度受信してもよいし、稼働状況が変化するタイミングで受信してもよい。また、収集部160は、例えば、外部機器に取り付けられた稼働センサから、稼働状態を示す情報を取得する。稼働センサとは、外部機器の稼働状況(開始や終了)をセンシングするセンサである。稼働センサは、例えば、外部機器の開始・終了時の作動音、外部機器の温度、外部機器の備える表示部の表示をセンシングしてもよい。また、収集部160は、外部機器が定期的に作動するのであれば、時刻に応じて作動状態を推定してもよい。
収集部160は、例えば、外部機器が稼働中である場合には、既に所定のにおいが発生していることが想定されることから、所定のにおいの強度を収集しなくてもよい。外部機器が稼働中である場合とは、例えば、パン屋であればオーブンが点火されて調理中である状態のことであり、クリーニング店であれば洗濯装置によって洗濯が行われている状態やプレス装置によってアイロンがけが行われている状態のことである。
また、外部機器が稼働中である場合には、決定部170は芳香装置150を用いて所定のにおいを放出させないと決定してもよい。
ただし、外部機器が稼働中であっても、所定のにおいが発生していない場合や、空間に漂う所定のにおいが希薄である場合には、収集部160が、所定のにおいの強度を収集した結果に基づいて、芳香装置150を用いて特定のにおいの強度となるよう補完させてもよい。
また、芳香装置150は、においの発生源となる外部機器そのものであってもよい。その場合、芳香装置150は、制御部180から出力された制御命令に基づいて、外部機器を制御する。外部機器の制御とは、例えば、パン屋であればオーブンを消火状態から点火状態にすることである。また、制御部180は、オーブンを消火状態から点火状態にするようにおい放出機100の設置者にアラーム等で通知してもよい。
また、芳香装置150は、においの発生源となる外部機器を模した装置であってもよい。外部機器を模した装置とは、例えば、パン屋であれば、商品として使用することを目的としないパン(試作品や試食品など)を焼くオーブンである。また、外部機器を模した装置とは、例えば、クリーニング店であれば、衣料品の入っていない洗剤の入った水だけを撹拌させる装置でもよい。
図4は、におい放出機100の模式図である。におい放出機100は、例えば、2つの通風器190-1、190-2を備える。通風器190-1は、店内の空気を店外に放出し、換気扇の役割を果たす。通風器190-2は、芳香装置150と接続し、芳香装置150の放出する香気を店外に拡散する。
図4に示すにおい放出機100は、例えば、決定部170が、外部機器が稼働中であり、芳香装置150によるにおいの放出が不要であると決定したときは通風器190-1を稼働させるが、通風器190-2は稼働させない。また、におい放出機100は、例えば、決定部170が、外部機器が稼働中でないため、芳香装置150によるにおいの放出を行うと決定したときは通風器190-2を稼働させる。このとき、通風器190-1は稼働させてもよいし、稼働させなくてもよい。
図5は、におい放出機100による、におい拡散処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、所定のタイミングで繰り返し実行されてよい。
まず、収集部160は所定の空間の情報を収集する(ステップS100)。次に、決定部170は、所定のにおいを放出するか否かを判定する(ステップS102)。決定部170は、放出すると判定した場合、放出するにおいの強度を決定する(ステップS104)。決定部170は、放出すると判定しなかった場合、ステップS100に処理を戻す。
ステップS102の処理の後、制御部180は、決定部170の決定結果に基づいて、通風器190および芳香装置150を制御して、所定のにおいを拡散する(ステップS106)。これにより、本フローチャートの処理は、終了する。
また、上述の実施形態では、店舗内に所定のにおいの発生源である厨房や洗濯施設を持つ店舗に設置される例を挙げて説明したが、調理・製造機器や、洗濯設備等が併設されていない小売店や代理店ににおい放出機100が設置されてもよい。
また、上述の実施形態において、におい放出機100は、人通りが多いことを検出して、人通りが多くなる時間を予測して、又は、予め定められた時間(いつも人通りが多くなる時間)に、第2のにおいを放出してもよい。また、におい放出機100は、第2のにおいの発生させるべき時間に基づいて、第2のにおいの発生動作を開始させてもよい。例えば、におい放出機100は、第2のにおいとしてパン生地やパンを加熱する場合、加熱開始からにおいがよく発生する設定時間(例えば、10分)を予め記憶しておく。におい放出機100は、第2のにおいを発生させるべき時間(例えば、人通りが多くなる時間)から、設定時間を前倒しして、第2のにおいを発生させるための加熱を開始してもよい。
なお、においの発生具合とは、臭気センサが出力するにおいの強度や、特定のにおい成分(化学物質等)の量であってもよいし、これらの強度や量に対応付けられた値等であってもよい。におい放出機100は、例えば、第1のにおいと第2のにおいによるにおいの発生具合が、予め定めた目標値になるように、第2のにおいを発生させる。例えば、におい放出機100は、第1のにおいの発生具合と、その発生具合に見合った目標値にできる、第2のにおいの発生具合又は第2のにおいの発生動作の設定とを対応付けて予め記憶してもよい。例えば、におい放出機100は、検出した第1のにおいの発生具合に応じて、その発生具合と対応する第2のにおいの発生動作の設定に基づいて、第2のにおいを発生させる。発生動作の設定とは、例えば、通風器190の動作(風速、風向、間欠送風の期間等を制御する動作)、芳香装置150の動作(物質と空気の接し具合の調整(容器の開閉等)、送風、加熱、液滴或いは噴霧等を制御する動作)等の設定であってもよい。例えば、パン生地やパンを加熱して第2のにおいを発生させる場合、発生動作の設定とは、その加熱の時間、加熱の強さ、滴下或いは噴霧する液体容量等の設定であってもよい。
なお、におい放出機100は、目標値等(目標値、第2のにおいの放出具合、或いは発生動作の設定)を、所定の空間の情報や外部情報に基づいて、変更してもよい。例えば、におい放出機100は、人通りが多い場合、人通りが少ない場合と比較して高い目標値等を設定し、より強いにおいを放出してもよい。また、におい放出機100は、晴れの日は、目標値等を低くして、より弱いにおいを放出するようにしてもよい。逆に、におい放出機100は、雨の日等はにおいが拡散し難いので、晴れの日と比較して高い目標値等を設定し、より強いにおいを放出してもよい。また、におい放出機100は、店舗1と同じ地域でイベントが開催される場合、又は、店舗1がイベント会場への通り道である場合に、イベントが開催されない場合と比較して高い目標値等を設定し、より強いにおいを放出してもよい。
また、におい放出機100は、カメラで撮像した映像から、すでに通った人、現在通っている人、或いはこれから通る人の属性情報を取得してもよい。属性情報とは、例えば、性別、年齢等である。におい放出機100は、属性情報に基づいて、目標値等を設定してもよいし、変更してもよい。例えば、におい放出機100は、属性情報が所定条件を充足する場合には、高い目標値等を設定し、より強いにおいを放出するようにしてもよい。ここで、所定条件とは、例えば、店舗1の購買層や購買への貢献が高い人と一致する、という条件である。例えば、パン屋の場合、におい放出機100は、属性情報が20代~40代の女性の場合に高い目標値等を設定してもよいし、属性情報が4歳~15歳程の子供の場合に高い目標値等を設定してもよい。また、におい放出機100は、目標値等を設定しなくてもよく、属性情報が所定条件を充足する場合には、第2のにおいを放出すると決定してもよい。
以上説明したように、実施形態のにおい放出機100によれば、収集部160によって収集された所定の空間の人通りや所定のにおいの強さの情報に基づいて、決定部170が所定のにおいを放出するか否かを決定し、且つ、放出する所定のにおいの強度を決定し、制御部180が通風器190および芳香装置150を制御して所定のにおいを拡散することによって、においによる好適な販売促進活動ができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、収集部によって所定の空間の情報を収集し、その収集した情報に基づいて、決定部が芳香装置を用いて放出させるにおいの強度を決定して通風器を用いて放出させることで、好適なにおいによる販売促進活動をすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。ただし、本発明の放出システムは、においによる好適な販売促進活動という観点から、パン屋などの食品又は食品に係るサービスにより好ましく用いることができる。
1…店舗、10…におい放出システム、100…におい放出機、110…臭気センサ、121…人感センサ、122…カメラ、130…外部機器センサ、140…情報収集サーバ、150…芳香装置、160…収集部、170…決定部、180…制御部、190…通風器

Claims (14)

  1. 店舗において、においを放出するにおい放出システムであって、
    前記店舗の周辺の空間について、空間に漂う所定の商品又はサービスに関する第1のにおい、及び、人通りの多さを示す情報を収集する収集部と、
    前記第1のにおいについて発生具合を判定し、前記人通りの多さを示す情報に基づいてにおいを放出させる強度を決定する決定部と、
    前記第1のにおいの発生具合及び前記強度に基づいて、前記所定の商品又はサービスに関する第2のにおいであって、前記第1のにおいを補う第2のにおいの強さを調整して、前記第2のにおいを放出する放出部と、
    を備え、
    前記放出部は、人通りが多い場合に人通りが少ない場合と比較して、前記第2のにおいの強さが強くなるように、前記第2のにおいを調整して放出する、
    におい放出システム。
  2. 前記放出部は、人通りが少ない場合に人通りが多い場合と比較して、前記第2のにおいの強さが弱くなるように、前記第2のにおいを調整して放出する、
    請求項1に記載のにおい放出システム。
  3. 店舗において、においを放出するにおい放出システムであって、
    前記店舗の周辺の空間について、空間に漂う所定の商品又はサービスに関する第1のにおい、及び、現在或いはこれから通る人の属性を収集する収集部と、
    前記第1のにおいについて発生具合を判定し、前記人の属性に基づいてにおいを放出させる強度を決定する決定部と、
    前記第1のにおいの発生具合及び前記強度に基づいて、前記所定の商品又はサービスに関する第2のにおいであって、前記第1のにおいを補う第2のにおいの強さを調整して、前記第2のにおいを放出する放出部と、
    を備えるにおい放出システム。
  4. 前記人の属性は、性別である、
    請求項3に記載のにおい放出システム。
  5. 前記人の属性は、年齢である、
    請求項3又は請求項4に記載のにおい放出システム。
  6. 前記収集部は、天気情報を収集し、
    前記決定部は、前記天気情報に基づいてにおいを放出させる強度を決定する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された放出システム。
  7. 前記収集部は、前記店舗の周辺地域におけるイベント情報を収集し、
    前記決定部は、前記イベント情報に基づいてにおいを放出させる強度を決定する、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載された放出システム。
  8. 前記収集部は、交通機関の運行情報を収集し、
    前記決定部は、前記運行情報に基づいてにおいを放出させる強度を決定する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された放出システム。
  9. 前記収集部は、地域ごとの情報を収集し、
    前記決定部は、前記地域ごとの情報に基づいてにおいを放出させる強度を決定する、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載された放出システム。
  10. 前記放出部は、前記第1のにおいの発生具合と、前記第1のにおいの発生具合と目標値に応じた前記第2のにおいの発生動作の設定と、が関連付けられた関連情報、前記第1のにおいについて発生具合、及び、前記強度に応じた目標値に基づいて、前記第2のにおいの発生動作を行うことによって、前記第2のにおいの強さを調整して放出する、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載された放出システム。
  11. コンピュータが、店舗の周辺の空間について、空間に漂う所定の商品又はサービスに関する第1のにおいの発生具合、及び、人通りの多さを示す情報に基づいて、前記所定の商品又はサービスに関する第2のにおいであって、前記第1のにおいを補う第2のにおいの強さを調整して、前記第2のにおいを放出させ、
    人通りが多い場合に人通りが少ない場合と比較して、前記第2のにおいの強さが強くなるように、前記第2のにおいを調整して放出させる、
    におい放出方法。
  12. コンピュータに、店舗の周辺の空間について、空間に漂う所定の商品又はサービスに関する第1のにおいの発生具合、及び、人通りの多さを示す情報に基づいて、前記所定の商品又はサービスに関する第2のにおいであって、前記第1のにおいを補う第2のにおいの強さを調整して、前記第2のにおいを放出させる手順、
    を実行させ、
    人通りが多い場合に人通りが少ない場合と比較して、前記第2のにおいの強さが強くなるように、前記第2のにおいを調整して放出させる、
    プログラム。
  13. コンピュータが、店舗の周辺の空間について、空間に漂う所定の商品又はサービスに関する第1のにおいの発生具合、及び、現在或いはこれから通る人の属性に基づいて、前記所定の商品又はサービスに関する第2のにおいであって、前記第1のにおいを補う第2のにおいの強さを調整して、前記第2のにおいを放出させる、
    におい放出方法。
  14. コンピュータに、店舗の周辺の空間について、空間に漂う所定の商品又はサービスに関する第1のにおいの発生具合、及び、現在或いはこれから通る人の属性に基づいて、前記所定の商品又はサービスに関する第2のにおいであって、前記第1のにおいを補う第2のにおいの強さを調整して、前記第2のにおいを放出させる手順、
    を実行させるプログラム。
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