JP7068246B2 - 異常判定装置、および、異常判定方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、異常判定装置、学習装置、および、異常判定方法に関する。
原子力発電プラントおよび火力発電プラント等の大規模プラントでは、プラントの性能、並びに、プラントを構成するさまざまな系統および機器の健全性を監視する目的で、多数のプロセス信号が測定されている。多数のプロセス信号のすべてをプラントの運転員が常時監視することは困難である。このため、多くのプラントには、プロセス信号を取り込み、プラントの異常変化を検知する監視システムが設けられている。
異常変化の検知では、近年急速に発達した機械学習技術を用いることで、異常が顕在化する前の予兆を検知する試みが進められている。例えば、正常時のセンサデータを学習したセンサ予測値の回帰モデル、および、回帰モデルの予測誤差を入力としたセンサ間の相関モデルによる構成を用いて、相関モデルの出力値から故障の予知をする技術が提案されている。
特開2018-112852号公報
本実施形態の目的は、故障の判定(検知)をより高精度に実行することができる異常判定装置、学習装置、および、異常判定方法を提供することにある。
実施形態の異常判定装置は、第1推論部と、第2推論部と、復元部と、判定部と、を備える。第1推論部は、第1入力データを第1モデルに入力し、第1入力データの次元を削減したデータを第1入力データと同じ次元のデータに復元したデータであって第1モデルが出力する第1出力データを得る。第2推論部は、第1入力データと第1出力データとの差分である第2入力データを第2モデルに入力し、第2入力データの次元を削減したデータを第2入力データと同じ次元のデータに復元したデータであって第2モデルが出力する第2出力データを得る。復元部は、第1出力データと第2出力データとの和である復元データを求める。判定部は、第1入力データと、復元データとを比較し、比較結果に基づいて第1入力データの異常を判定する。
実施形態にかかる異常判定装置のブロック図。 実施形態における学習処理のフローチャート。 実施形態における異常判定処理のフローチャート。 オートエンコーダであるモデルによるデータ入出力の一例を示す図。 オートエンコーダであるモデルによるデータ入出力の一例を示す図。 オートエンコーダとして構成されたモデルMAの一例を示す図。 回帰モデルとモデルMAの応答の違いを説明するための図。 誤って学習されたモデルの出力について説明するための図。 誤って学習されたモデルの出力について説明するための図。 モデルMAの構成例を示す図。 モデルMBの構成例を示す図。 入力データが復元される処理の全体の流れを説明するための図。 監視基準による異常判定処理の一例を示す図。 監視基準による異常判定処理の一例を示す図。 変形例による学習処理の流れを説明するための図。 変形例によるデータ復元処理の流れを説明するための図。 実施形態にかかる異常判定装置のハードウェア構成図。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる異常判定装置の好適な実施形態を詳細に説明する。以下では、プラントから得られるプラントデータを入力データとして、プラントの異常を判定する装置を例に説明する。適用可能なシステムおよび入力データは、プラントシステムおよびプラントデータに限られるものではない。
異常予兆の検知技術では、プラントデータの僅かな変化を検知することで予兆が検知される。このためには、プラントの正常状態を高精度で判定することが必要である。誤った判定は誤検知を起こし、運転員の不要な作業を発生させる。また僅かな変化を検知するには、データから取り除くことが難しい微小な電気ノイズ信号も含めて高精度に判定することが必要となる。
しかし、従来技術では例えば以下のような3つの問題がある。
(1)一般に、予測誤差を入力とした複数のセンサ間の相関モデルの出力値からは、センサ間の相関を考慮した高精度予測値を直接得ることができない。
(2)プラントは様々な系統および機器で構成された複雑なシステムであり、正常状態においても、プラントの内部状態は複雑に変化する。例えば、各系統および各機器の運転条件は、しばしばステップ状に変化する。その結果、対応するセンサのセンサデータの値(センサ値)等のプラントデータは急激に変化する。回帰モデルを用いた場合、予測値(時刻t)は、過去のデータ(時刻t-1,t-2,・・・)から算出される。このため、時刻(t-1)以前では前兆のない急激な変化の判定が困難となる。
(3)複数のセンサを接続した計測器および電源などに起因した、プラント運転状態とは無相関な微小な電気ノイズ信号がセンサ値に重畳している場合、単一の機械学習モデルでは、しばしば誤った学習を実行し、微小信号に対して恒等写像的な応答を示すようになる。その結果、微小な電気ノイズ信号は予測されるが、異常信号も正常状態として予測され、異常が検知できなくなる。また、電気ノイズ自体は、時間相関がなくランダムに発生する事象であるので、回帰モデルでは予測できない。
そこで、以下の実施形態の異常判定装置は、2段階の機械学習モデルであるモデルMA(第1モデル)およびモデルMB(第2モデル)を用いて、運転条件のステップ状の変化および電気ノイズ信号も含めた正常状態のプラントデータの特徴量に基づく高精度の予測を行い、プラントの異常予兆を精度よく検知する。
図1は、本実施形態にかかる異常判定装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、異常判定装置100は、記憶部121と、表示部122と、取得部101と、学習部102a、102bと、復元部103と、作成部104と、推論部105a、105bと、判定部106と、出力制御部107と、を備えている。
なお、図1は、異常判定装置100がモデルを学習する学習装置としての機能も備える例を示す。学習装置を異常判定装置100とは独立の装置として構成してもよい。この場合、異常判定装置100は、モデルの学習に必要な機能(学習部102a、102bなど)は備えなくてもよい。
記憶部121は、異常判定装置100で実行される各種処理で用いられる各種データを記憶する。例えば記憶部121は、モデルのパラメータを示すデータ、学習に用いられるデータ(学習データ)、モデルに入力する入力データ、および、モデルが出力する出力データなどを記憶する。
記憶部121は、フラッシュメモリ、メモリカード、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、および、光ディスクなどの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
表示部122は、異常判定処理の結果を示すデータなどの各種データを表示する装置である。表示部122は、液晶ディスプレイなどにより構成することができる。なお異常判定処理の結果の出力方法は、表示部122に表示する方法に限られず、どのような方法であってもよい。例えば、サーバなどの外部装置にネットワークを介して結果を示す情報を出力する方法、スピーカなどの音出力装置に音を出力する方法、および、照明装置に光を出力する方法などを用いてもよい。
取得部101は、異常判定装置100で実行される各種処理で用いられる各種データを取得する。例えば取得部101は、プラントから出力される複数の種類のプラントデータを入力データとして取得する。取得部101は、取得したプラントデータなどのデータを、記憶部121に記憶する。
プラントデータは、プラントに関するどのようなデータであってもよい。例えば、プラントで用いられるセンサから出力されるセンサデータ、プラントの系統や各機器に対する指令値、および、センサデータを用いた演算により得られる演算値などのうち少なくとも1つであるプロセス信号をプラントデータとして用いることができる。センサデータを用いた演算はどのような演算でもよいが、例えば、複数のセンサデータの平均値を求める演算などの理論式を用いた演算を適用できる。
指令値は、設定値や動作モードの選択値であり、例えば、プラントを構成する多数のポンプや電磁弁について、それぞれの回転数や弁開度の指令値と指令値に対応したセンサデータがある。また複数のポンプや弁や配管で構成される各系統の主要配管の流量の指令値とおよび対応する複数のセンサデータがある。
このように、プラントでは、多数のセンサおよび多数の指令値が用いられる。すなわち異常判定装置100では、多数の種類のプラントデータが用いられる。例えば原子力発電および火力発電などの発電プラントでは、1プラント当たりのプラントデータの種類は数千から数万となる。取得部101は、このような多数の種類のプラントデータの全部または一部を、異常の判定に用いる複数の種類のプラントデータとして取得する。例えばすべてのプラントデータを複数の系統ごとに分類し、系統単位でプラントデータによる異常判定を行ってもよい。このように系統ごとに分類した場合、入力されるプラントデータは、例えば数百から数千種類となる。なお以下では、種類を次元といい、複数の種類のプラントデータを多次元のプラントデータという場合がある。
学習部102a(第1学習部)は、異常の判定に用いる2つのモデルMAおよびモデルMBのうち、モデルMAを学習する。モデルMAは、多次元のプラントデータ(第1入力データ)を入力し、入力したプラントデータの次元を削減したデータを、入力したプラントデータと同じ次元のデータに復元したデータに相当する多次元の出力データDA(第1出力データ)を出力するモデルである。学習部102aは、正常時の多次元のプラントデータを学習データとして用いて機械学習を実行し、モデルMAを生成する。
なお、学習データとして、正常時のセンサデータだけでなく、正常時の指令値を用いれば、運転条件の指示(指令値)と、指示の結果(センサデータ)との対応関係を学習することが可能となる。この結果、判定対象期間における正常状態の出力データDAの復元の精度がより向上する。また、学習データとして指令値を用いれば、正常状態の定義がより正確になり、より正確なデータの復元が可能になる。
また単体機器のセンサデータだけでは分からない、プラントの系統単位またはプラント全体の異常を検知するためには、センサデータを用いた演算値、および、センサデータと指令値との偏差(差分)の演算値などを学習データとして含めることが望ましい。1つのセンサデータでは予測精度の範囲内で検知できないごく微小な変化であっても、演算値(例えば偏差)によって微小な差分が増幅され検知され得る。また、プラントの運転監視システムでは、演算値が重要な監視対象となる場合があるため、演算値を学習データに含めることが有効である。
学習部102b(第2学習部)は、異常の判定に用いる2つのモデルMAおよびモデルMBのうち、モデルMBを学習する。モデルMBは、多次元のプラントデータとモデルMAの出力データDAとの差分を入力データ(第2入力データ)として入力し、入力した入力データの次元を削減したデータを、入力した入力データと同じ次元のデータに復元したデータに相当する出力データDB(第2出力データ)を出力するモデルである。モデルMBは、モデルMAの入力データと出力データとの間の差分の復元データを出力するモデルと解釈することもできる。
学習部102bは、正常時の多次元のプラントデータと、このプラントデータを学習データとして用いて学習されたモデルMAによって出力される出力データDAと、を用いて入力データを求め、この入力データを学習データとしてモデルMBを学習する。
上記のように、モデルMAおよびモデルMBは、入力データの次元を削減し、次元を削減したデータを、入力データと同じ次元のデータに復元して出力するようなモデルである。このような次元削減/復元モデルとしては、例えばオートエンコーダを用いることができる。適用可能な次元削減/復元モデルは、オートエンコーダに限られるものではなく、他のどのような次元削減/復元モデルであってもよい。
復元部103は、モデルMAから得られる多次元の出力データDAと、モデルMBから得られる多次元の出力データDB(差分の復元データ)との和を算出することにより、多次元のプラントデータを復元したデータに相当する復元データを出力する。
作成部104は、異常の判定処理で用いる基準(監視基準)を作成する。作成部104は、例えば、正常時の多次元のプラントデータと、復元部103により出力された復元データとの差分を用いて、監視基準を作成する。監視基準は、例えば差分(差分の絶対値)と比較する閾値である。差分が閾値より大きい場合に、異常が生じたと判定される。作成部104は、例えば、差分の標準偏差を求め、求めた標準偏差に応じて閾値を決定する。作成部104は、複数の差分のデータから求められる信頼区間を監視基準として作成してもよい。例えば、一定期間(1年など)内に誤判定が起こらないような範囲を示す信頼区間を監視基準としてもよい。差分が信頼区間に含まれない場合に、異常が生じたと判定される。
学習部102a、102bにより生成されたモデルMA、MBと、作成部104により作成された監視基準と、を用いて、以下に説明する推論部105a、105bによる推論処理が実行される。
推論部105a(第1推論部)は、モデルMAを用いた推論を実行する。例えば推論部105aは、プラントの運用時に得られる多次元のプラントデータをモデルMAに入力し、入力した多次元のプラントデータの次元を削減したデータをプラントデータと同じ次元のデータに復元したデータに相当する出力データDAを、モデルMAから得る。
推論部105b(第2推論部)は、モデルMBを用いた推論を実行する。例えば推論部105bは、多次元のプラントデータと、多次元のプラントデータに対するモデルMAの出力データDAとの差分である入力データをモデルMBに入力し、入力した入力データの次元を削減したデータを入力データと同じ次元のデータに復元したデータに相当する出力データDBを、モデルMBから得る。
推論処理では、復元部103は、推論部105aから得られる多次元の出力データDAと、推論部105bから得られる多次元の出力データDBとの和を算出することにより、多次元のプラントデータを復元したデータに相当する復元データを出力する。
判定部106は、多次元のプラントデータと、復元データと、を用いた異常判定処理を実行する。例えば判定部106は、入力された多次元のプラントデータと、復元部103から出力された復元データと、を比較し、比較結果に基づいて、入力された多次元のプラントデータの異常を判定する。監視基準として閾値を用いる場合、判定部106は、多次元のプラントデータと復元データとの差分を求め、差分が閾値(監視基準)より大きい場合に、異常が生じたと判定する。監視基準として信頼区間を用いる場合、判定部106は、差分が信頼区間に含まれない場合に、異常が生じたと判定する。なお、プラントデータの異常を判定することは、プラントデータの入力元であるプラントの異常を判定することであると解釈することもできる。
出力制御部107は、異常判定装置100で実行される各種処理による各種情報の出力を制御する。例えば出力制御部107は、判定部106による異常判定処理の判定結果を表示部122に表示する処理を制御する。
上記各部(取得部101、学習部102a、102b、復元部103、作成部104、推論部105a、105b、判定部106、および、出力制御部107)は、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、専用のIC(Integrated Circuit)などのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、各プロセッサは、各部のうち1つを実現してもよいし、各部のうち2以上を実現してもよい。
次に、このように構成された本実施形態にかかる異常判定装置100による学習処理および異常判定処理について説明する。図2は、本実施形態における学習処理の一例を示すフローチャートである。
まず取得部101は、プラントから正常時の多次元のプラントデータを学習データとして取得し、記憶部121に記憶する(ステップS101)。学習部102aは、記憶された学習データを用いてモデルMAを学習する(ステップS102)。学習部102bは、正常時の多次元のプラントデータと、モデルMAにより出力される出力データDAと、の差分を学習データとして用いてモデルMBを学習する(ステップS103)。
なお、学習部102aがモデルMAの学習を先に実行し、学習部102bが、学習済みのモデルMAにより出力されたデータを用いて生成した学習データを用いてモデルMBを学習する。
復元部103は、モデルMAから出力される多次元の出力データDAと、モデルMBから出力される多次元の出力データDBと、の和を算出することで、多次元のプラントデータの復元データを復元する(ステップS104)。
作成部104は、多次元のプラントデータと、復元部103より得られる多次元の復元データとの差分に基づいて監視基準を作成する(ステップS105)。
図3は、本実施形態における異常判定処理の一例を示すフローチャートである。
取得部101は、プラントから異常の判定対象となる多次元のプラントデータを取得する(ステップS201)。取得部101は、プラントから入力され記憶部121に記憶したプラントデータのうち、指定された判定対象期間に入力(記憶)されたプラントデータを、判定対象となるプラントデータとして取得(抽出)してもよい。
推論部105aは、取得されたプラントデータをモデルMAに入力し、モデルMAからの出力データDAを推論結果として取得する(ステップS202)。推論部105bは、取得されたプラントデータと出力データDAとの差分をモデルMBに入力し、モデルMBからの出力データDBを推論結果として取得する(ステップS203)。
復元部103は、判定対象期間の多次元のプラントデータに対してモデルMAから出力された多次元の出力データDAと、モデルMBから出力された多次元の出力データDBと、の和を算出することで、多次元のプラントデータの復元データを復元する(ステップS204)。
判定部106は、復元データを用いて異常を判定する(ステップS205)。例えば判定部106は、判定対象期間の多次元のプラントデータと復元部103より得られる多次元の復元データとの差分を求め、差分が監視基準を満たさない場合には、プラントが異常であると判定する。出力制御部107は、例えば、プラントデータ、復元データ、差分、および、監視基準を判定結果とともに表示部122に表示する(ステップS206)。
次に、モデルMAおよびモデルMBの生成方法の詳細について説明する。以下では、モデルMAおよびモデルMBとしてオートエンコーダを用いた場合を説明する。図4および図5は、オートエンコーダであるモデル401によるデータ入出力の一例を示す図である。なお図4および図5では、説明の便宜上、入力データ(入力X)および出力データ(出力X’)の次元数を4としているが、次元数はこれに限られるものではない。また、入力データおよび出力データは、ある1つの次元のプラントデータの時間変化を例として記載している。
図4および図5に示すように、オートエンコーダ(モデル401)は、入力データ(入力X)を、学習データから抽出した特徴量Zで分類し、特徴量Zから元の入力データを復元した出力データ(出力X’)を出力するモデルである。図4に示すように学習データとして正常な状態のデータ(正常データ)を用いて学習させると、モデル401は、正常データの入力に対し正常データを復元した出力データを出力する。
一方、図5に示すように、正常データに含まれない特徴501を含むデータ、すなわち異常データが入力された場合、モデル401は、正常データに含まれない特徴が欠落した出力データを出力する。従って、入力された異常データと、復元された出力データとの差分から、異常を検知することができる。
なお、図4および図5では、1つの中間層を備えるオートエンコーダを例示しているが、中間層の個数は2以上であってもよい。このような構成の場合、複数の中間層のいずれかが、特徴量を表す層に相当する。
図6は、オートエンコーダとして構成されたモデルMAの一例を示す図である。図6のモデルMAは、モデル401と同様の構造を有し、正常時の多次元のプラントデータを学習データとして学習して得られるモデルの例である。モデルMAは、正常時のプラントデータの特徴量Zを用いて、正常時のプラントデータを復元するモデルとなる。図6以降では、説明の便宜上、入力データを1つまたは数種類のプラントデータとして示している。
図7は、回帰モデルとモデルMAの応答の違いを説明するための図である。回帰モデルは、例えば、過去のデータ(時刻t-1,t-2,・・・)から予測値(時刻t)算出するモデルである。プラントでは、正常状態において運転条件がしばしばステップ状に変わり、その結果、センサ値が急激に変化する場合がある。しかし過去のデータ(t-1,t-2,・・・)にはセンサ値が急激に変化する前兆が含まれないため、過去のデータからステップ状の変化を予測することは困難である。
このため回帰モデルでは、図7の線702のように、典型的には、時間の経過とともに、徐々にセンサ値に近づく応答となる。一方、モデルMAでは、時刻tのセンサ値を用いて時刻tのセンサ値を復元する。時刻tでのセンサ値のステップ状の変化は、モデルMAの入力に含まれている。このため、ステップ状の変化が学習データから抽出された特徴と合致するならば、ステップ状の変化に同期してセンサ値を復元することができる。従って、モデルMAでは、図7の線701のように、正常なセンサ値の急激な変化を復元した応答となる。
次に、学習部102bによりモデルMBが生成される。学習部102bは、正常時の多次元のプラントデータと、モデルMAより得られる出力データDAとの差分を学習データとしてモデルMBを学習する。これにより、モデルMBは、正常状態における差分を復元するモデルとなる。
ここで、電気ノイズ信号の影響について説明する。プラントでは、例えば、1つの計測器が、複数のセンサから出力されるセンサ値を計測し、計測したセンサ値を異常判定装置100などに出力する構成とする場合がある。計測器には、例えば1つの電源が接続される。このような構成では、プラントの運転状態とは無相関な、共通の計測器および計測器に接続される共通の電源に由来する僅かな電気ノイズ信号が、複数のセンサから出力されるセンサ値それぞれに重畳する場合がある。このような場合、単一のモデルでは、しばしば誤った学習が実行される。なお、計測器および電源は、共通の電気ノイズ源の一例であり、他のどのような要素が共通の電気ノイズ源となってもよい。
図8および図9は、このように誤って学習されたモデルの出力について説明するための図である。例えば、図8に示すように、モデル401が、電気ノイズ信号が重畳された入力データ801に対して、入力をそのまま出力として返す、恒等写像的な応答を示すように学習されたとする。このように学習されたモデル401に、図9に示すように異常な増加箇所902を含む異常データ901が入力されると、モデル401は、異常データをそのまま復元した出力データを出力する。
このような電気ノイズ信号への対策としては、予めセンサ値に対しローパスフィルタ等で電気ノイズ信号を除去したデータを用いてモデルを学習する方法が考えられる。しかし、プラントの時系列データのサンプリング周期が分のオーダであるのに対し、電気ノイズ信号波形の時間幅は非常に小さく(例えばミリ秒以下)、時系列データからは電気ノイズ信号の波形情報(周波数情報)が失われて白色化している。従って、ローパスフィルタ等で予めセンサ値から電気ノイズ信号を除去することができない。このため電気ノイズ信号もモデルの復元対象となる。
電気ノイズ信号の白色化は、サンプリング周期を小さくして電気ノイズ信号の波形情報を取得できるようにすることで回避可能となる。しかし、このような機能の実現には、システム更新および増強等の新たな設備投資が必要となる。
ここで、機械学習では、相互に無相関な複数のデータは切り離して別々に学習した方が、無相関なデータを相関ありとするような誤った学習を実行する可能性がなくなり、特徴をより高精度に抽出できる。
また、次元削減/復元モデルであるオートエンコーダは、モデルのパラメータとして特徴量の数を設定でき、特徴量の数を減らすことで、入力データの主要な振る舞いから外れた微小な振動等は復元しないように構成することができる。すなわち、特徴量の数をパラメータとしてパラメータサーベイを行って適切に特徴量の数を設定することで、ある波形データに微小な振動が重畳していた場合に、波形データのみを復元するような応答をさせることができる。他の次元削減/復元モデルにおいても同様である。
本実施形態のモデルMAは、このように特徴量の数を適切に設定し、電気ノイズ信号を復元しないように構成される。図10は、このように構成されるモデルMAの例を示す図である。図10では、図8と比較して、特徴量Zの個数が2個から1個に削減されたこと、すなわち、特徴量の個数が適切に設定されたことが示されている。なお、このような特徴量の個数は説明の便宜のために示したものであり、これらに限られるものではない。上記のように、適切にデータが復元されるように特徴量の個数が決定されればよい。
学習部102aは、このように構成されたモデルMAを学習することにより、正常データからプラントの運転状態の特徴のみを復元し、微小な振動である電気ノイズ信号は復元しないモデルMAを生成することができる。
電気ノイズ信号は、正常データと、モデルMAから出力される出力データDAとの差分として分離して抽出される。本実施形態では、差分を復元するモデルとしてモデルMBが学習される。図11は、モデルMBの構成例を示す図である。図11に示すように、学習部102bは、差分を電気ノイズ信号としてモデルMBを学習する。これにより、学習部102bは、共通の電気ノイズ源を由来とする電気ノイズ信号のセンサ間の相関関係のみを学習するように、モデルMBの学習を実行できる。学習部102bは、学習により、正常状態の電気ノイズ信号を正しく復元するモデルMBを生成する。
図12は、モデルMAおよびモデルMBの出力から入力データが復元される処理の全体の流れを説明するための図である。図12に示すように、復元部103は、モデルMAの出力データDAとモデルMBの出力データDBとの和を取ることで、入力データの復元データを生成して出力する。このような構成により、電気ノイズ信号が重畳した正常状態の入力データが高精度で復元される。
作成部104は、正常時のプラントデータと復元データとの差分から監視基準を作成する。上記のように、監視基準は、差分の標準偏差、および、信頼区間等から決定される。図13および図14は、監視基準による異常判定処理の一例を示す図である。
図13に示すように、学習データと同じ特徴を持つデータ、すなわち正常状態と同じ特徴を持つ正常データが入力された場合は、復元データは、入力データ(判定対象期間におけるプラントデータ)を復元したデータとなる。このため、判定部106は、入力データ(プラントデータ)と復元データとの差分は監視基準を満たし、異常は生じていないと判定する。
一方、図14に示すように、学習データと同じ特徴を持たないデータ、すなわち異常データが入力された場合は、復元データは、入力データを復元したデータにならない。このため、判定部106は、入力データ(プラントデータ)と復元データとの差分は監視基準を満たさず、異常が生じていると判定する。
出力制御部107は、プラントデータ、復元データ、差分、および、監視基準を判定結果とともに表示部122に表示する。
以上のように、本実施形態によれば、2段階のモデル(モデルMAおよびモデルMB)を用いて、運転条件のステップ状の変化および電気ノイズ信号も含めた正常状態の入力データを高精度に復元した復元データを出力することができる。また、この復元データを用いて正常状態からの僅かなプラントデータの変化を検知することができ、プラントの異常予兆の検知が可能となる。
(変形例)
上記のように、入力データは、プラントから得られるプラントデータなどである。プラントデータのような時系列データを入力データとする場合、ある一時刻の時系列データを入力データとしてもよいし、指定された期間(指定期間)内の複数の時刻の時系列データを入力データとしてもよい。以下では、指定期間内の複数の時系列データを入力データとする例について説明する。なお、1つの時刻の時系列データがm次元であり、指定期間内の時刻の個数がnとすると、指定期間内の複数の時系列データに相当する入力データの次元は、m×n次元となる。
以下では、時系列データは、センサデータ、演算値、および、指令値を含むプラントデータ(時系列プラントデータ)とする。指定期間は、判定対象となるプラントデータが入力された全期間である判定対象期間のうち、指定された期間とする。
図15は、本変形例による学習処理の流れを説明するための図である。学習部102aは、判定対象期間内に入力された正常時の多次元の時系列プラントデータから、指定期間内の時系列プラントデータを抽出し、入力データとする(図15(1))。また学習部102aは、判定対象期間内で指定期間を変更し、変更後の指定期間内の時系列プラントデータを抽出し、新たな入力データとする処理を繰り返す。指定期間の変更は、例えば、後の時刻を含むように期間をずらす(スライドさせる)方法などを適用できる。複数の指定期間は、重複する時刻を含まないように指定されてもよいし、重複する時刻を含むように指定されてもよい。入力データの次元数を同じとするため、各指定期間に含まれる時系列プラントデータの個数は同じとするように指定期間が指定される。
学習部102aは、複数の指定期間に対応する複数の入力データを用いてモデルMAを学習する。モデルMAは、入力データと同じ次元の出力データDA(図15(2))を出力するモデルである。例えば入力データがm×n次元の場合、出力データDAもm×n次元となる。
学習部102bは、正常時の指定期間での多次元の時系列プラントデータの時刻tでの値と、多次元の出力データDAの時刻tでの値との差分を学習データとして、モデルMBを学習する。学習部102bは、指定期間内で時刻tを変更しながら(例えば後の時刻となるようにスライドさせながら)差分を算出し、学習データとする。また学習部102bは、指定期間を変更して同様の処理を繰り返す。これにより、学習部102bは、指定期間の時刻tでの差分の入力に対し、指定期間の時刻tでの差分を復元したデータに相当する出力データDBを出力するモデルMBを生成する。
図16は、本変形例によるデータ復元処理の流れを説明するための図である。復元部103は、モデルMAより得られる、指定期間の多次元(例えばm×n次元)の出力データDA(図16のデータ1701)と、モデルMBより得られる、指定期間内での時刻tでの差分の復元データに相当する多次元(例えばm次元)の出力データDB(図16のデータ1702)とを、時刻tを同期させて、指定期間内の時刻それぞれ(例えばn個の時刻それぞれ)で和をとることで、指定期間の多次元のプラントデータの復元データを出力する。
作成部104は、指定期間内に入力された正常時の多次元の時系列プラントデータと、指定期間内の時系列プラントデータに対して復元された復元データとの差分に基づいて監視基準を作成する。作成部104は、指定期間を変更し、変更した指定期間それぞれで差分を算出し、監視基準の作成に用いる。
判定部106は、指定期間内に入力された多次元の時系列プラントデータと、復元部103より得られる多次元の出力データDBとの差分が監視基準を満たさない場合に、プラントが異常であると判定する。
以上のように構成することにより、判定対象期間の正常状態のプラントデータの復元の精度をさらに向上させ、異常判定の精度をさらに向上させることができる。
なお、プラントの運転では、運転操作が指令されてから、個々の機器が応答するまでの時間差(応答時間)、並びに、圧力および流量等の物理量が応答するまで時定数が存在する。このため、本変形例のように、指定期間内の複数の時刻の時系列データを学習データとすることで、複数のプラントデータ間の時間相関も学習することが可能となる。これにより、正常状態のプラントデータを復元する精度をより向上させることができる。
指定期間の長さは、応答時間および時定数に応じて設定される。例えば、プラントデータの高速フーリエ変換などの周波数分析、および、プラントの運転操作手順等を考慮して指定期間の長さが設定される。例えば発電プラントでは、指定期間は、数10分間~数時間に設定される。
一般に機械学習では学習データが多い方が精度は向上する。正常データを余すことなく学習に用いるために、本変形例では、図15に示すように、正常状態の時系列プラントデータから、指定期間に相当する時系列プラントデータを抽出してモデルMAを学習する処理を、正常状態の範囲内で指定期間を変化(スライド)させて複数回実行する。
時系列プラントデータのサンプリング周期(一般に分オーダ)に対して、電気ノイズ信号の波形の時間幅(~ミリ秒)は小さいため、時系列プラントデータからは電気ノイズ信号の波形情報(周波数情報)が失われていること、および、電気ノイズの発生タイミングは時間的にランダムであることから、電気ノイズ信号には時間相関がない。このため、モデルMBの学習、言い換えると、電気ノイズ信号の学習では、学習データである電気ノイズ信号には時間相関がないことを考慮する必要がある。
例えば学習データとして指定期間に含まれる複数の時刻の時系列データを用いると、無相関の時系列データ間に相関があると誤って学習する可能性がある。このため、モデルMBの学習では、指定期間内の複数の時刻の時系列データではなく、時刻tでの瞬間値に相当する時系列データを学習データとして用いる。このように、同一時刻のみでのプラントデータ間の相関を学習することで、正常状態のデータをより高精度に復元可能となる。
本変形例では、図15の下部に示すように、正常データを余すことなく学習に用いるために、正常時の指定期間での多次元の時系列プラントデータの時刻tでの値と、モデルMAから得られる多次元の出力データDAの時刻tでの値との差分を抽出し、指定期間内で時刻tを変化(スライド)させて学習する処理を、指定期間を変化(スライド)させて複数回実行する。
モデルMAの出力データDAは、指定期間内の複数の時刻に対応する複数のデータである。一方、モデルMBからの出力データDBは、一時刻での瞬間値の差分のデータである。例えば、出力データDAは複数の時刻(t,t-1,t-2,・・・)のデータであるのに対して、出力データDBは瞬間値(t)のデータとなる。このため、出力データDAの次元数と、出力データDBの次元数とは異なる。
従って、復元部103は、異なる次元数のデータ間で和を求めるように構成する必要がある。本変形例では、図16に示すように、復元部103は、指定期間の多次元の出力データDAと、多次元の指定期間内での時刻tでの差分を示す出力データDBとを、時刻tを同期させて、指定期間内の各時刻で和を求めることで、指定期間の多次元のプラントデータの復元データを出力する。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、故障の判定(検知)をより高精度に実行することが可能となる。
次に、実施形態にかかる異常判定装置のハードウェア構成について図17を用いて説明する。図17は、実施形態にかかる異常判定装置のハードウェア構成例を示す説明図である。
実施形態にかかる異常判定装置は、CPU(Central Processing Unit)51などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)52やRAM(Random Access Memory)53などの記憶装置と、ネットワークに接続して通信を行う通信I/F54と、各部を接続するバス61を備えている。
実施形態にかかる異常判定装置で実行されるプログラムは、ROM52等に予め組み込まれて提供される。
実施形態にかかる異常判定装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるように構成してもよい。
さらに、実施形態にかかる異常判定装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施形態にかかる異常判定装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
実施形態にかかる異常判定装置で実行されるプログラムは、コンピュータを上述した異常判定装置の各部として機能させうる。このコンピュータは、CPU51がコンピュータ読取可能な記憶媒体からプログラムを主記憶装置上に読み出して実行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 異常判定装置
101 取得部
102a、102b 学習部
103 復元部
104 作成部
105a、105b 推論部
106 判定部
107 出力制御部
121 記憶部
122 表示部

Claims (9)

  1. 第1入力データを第1モデルに入力し、前記第1入力データの次元を削減したデータを前記第1入力データと同じ次元のデータに復元したデータであって前記第1モデルが出力する第1出力データを得る第1推論部と、
    前記第1入力データと前記第1出力データとの差分である第2入力データを第2モデルに入力し、前記第2入力データの次元を削減したデータを前記第2入力データと同じ次元のデータに復元したデータであって前記第2モデルが出力する第2出力データを得る第2推論部と、
    前記第1出力データと前記第2出力データとの和である復元データを求める復元部と、
    前記第1入力データと、前記復元データとを比較し、比較結果に基づいて前記第1入力データの異常を判定する判定部と、を備え、
    前記第1入力データは、プラントから出力される複数の種類のプラントデータであり、
    前記次元は、前記種類の個数である、
    常判定装置。
  2. 前記第1入力データは、指定された期間内の複数の時系列データである、
    請求項1に記載の異常判定装置。
  3. 前記第1入力データは、プラントに対する指令値である、
    請求項1に記載の異常判定装置。
  4. 前記第1入力データは、プラントで用いられるセンサから出力されるセンサデータ、前記センサデータを用いた演算により得られる演算値、および、前記プラントに対する指令値のうち少なくとも1つである、
    請求項1に記載の異常判定装置。
  5. 前記第1モデルおよび前記第2モデルは、オートエンコーダである、
    請求項1に記載の異常判定装置。
  6. 正常な前記第1入力データを用いて前記第1モデルを学習する第1学習部と、
    正常な前記第1入力データと、正常な前記第1入力データに対して前記第1モデルが出力した前記第1出力データと、の差分である前記第2入力データを用いて、前記第2モデルを学習する第2学習部と、をさらに備える、
    請求項1に記載の異常判定装置。
  7. 前記判定部による判定結果の出力を制御する出力制御部をさらに備える、
    請求項1に記載の異常判定装置。
  8. 前記第1モデルは、第1時刻のデータである前記第1入力データを入力し、前記第1時刻のデータを復元したデータである前記第1出力データを出力するモデルである、
    請求項1に記載の異常判定装置。
  9. 第1入力データを第1モデルに入力し、前記第1入力データの次元を削減したデータを前記第1入力データと同じ次元のデータに復元したデータであって前記第1モデルが出力する第1出力データを得る第1推論ステップと、
    前記第1入力データと前記第1出力データとの差分である第2入力データを第2モデルに入力し、前記第2入力データの次元を削減したデータを前記第2入力データと同じ次元のデータに復元したデータであって前記第2モデルが出力する第2出力データを得る第2推論ステップと、
    前記第1出力データと前記第2出力データとの和である復元データを求める復元ステップと、
    前記第1入力データと、前記復元データとを比較し、比較結果に基づいて前記第1入力データの異常を判定する判定ステップと、を含み、
    前記第1入力データは、プラントから出力される複数の種類のプラントデータであり、
    前記次元は、前記種類の個数である、
    常判定方法。
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