JP7067096B2 - 売上データ処理装置、経営支援方法、プログラム及び売上データ処理システム - Google Patents

売上データ処理装置、経営支援方法、プログラム及び売上データ処理システム Download PDF

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本発明は、売上データ処理装置、経営支援方法、プログラム及び売上データ処理システムに関する。
例えば、飲食店を取り巻く環境は比較的厳しいため、開業して2年以内に廃業する飲食店は50%にも上るといわれている。廃業には様々な要因があるが、そのうちの一つとして、来店する顧客のニーズを店舗がつかみきれていないことがあげられる。そのため、当初は人気があった店舗であっても、廃れてきてしまい、人が入らなくなることにより、廃業に追い込まれるケースがある。これは、飲食店の運営には、料理の提供以外に、食材の確保や店舗のメンテナンス、アルバイト人員の確保等、様々な業務があり、顧客の満足度(顧客のニーズ)を導出する時間的余裕が少ないことも原因の一つと考えられる。
顧客の満足度(顧客のニーズ)を導出する方法としては、店舗のテーブルにアンケート用紙を置いておき、顧客に顧客の満足度(顧客のニーズ)を記入してもらうアンケート調査方法がある。
特開2014-116028号公報
しかしながら、アンケート調査方法は、来店した顧客が自由に記載することが可能な形式であるため、信頼性が不確実である。また、アンケート結果を集計する時間が余計に必要となり、業務を圧迫する可能性があった。そのため、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出する装置又はシステムの提供が望まれていた。
この点について、本発明の発明者は、以下のことを考えた。
例えば、顧客が店舗で商品を購入したりサービスを利用したりする場合に、店舗側の人物(例えば、従業員や、管理者、経営者等)は、キャッシュレジスタやPOS端末等の売上データ処理装置で売上データを登録する。本発明の発明者は、その際に、店舗側の人物(売上データ処理装置の利用者)が顧客(特に、例えば、メンバーズ登録された顧客や、頻繁に来店する常連客等)のデータを売上データ処理装置で登録して、そのデータを活用すれば、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができると、考えた。また、本発明の発明者は、顧客の満足度を導出する際に、業種毎に満足度結果が変動する可能性があるため、業種に基づいて導出することが望ましいとも、考えた。
本発明の課題は、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することである。
なお、例えば、特許文献1には、売上データとして客数や客単価等のデータを取得することが記載されている。しかしながら、特許文献1に記載された技術は、客数や客単価等のデータを顧客の満足度の導出に用いるものではない。そのため、特許文献1に記載された技術は、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができなかった。
上述した課題を解決するために、本発明に係る第1の態様の売上データ処理装置は、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積部と、前記蓄積部により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部と、を備え、前記導出部は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様の売上データ処理装置は、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積部と、前記蓄積部により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部と、前記導出部により導出された前記顧客の満足度に応じたコメントを作成するコメント作成部と、前記導出部により導出された前記顧客の満足度及び前記コメント作成部により作成された前記コメントを表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る第1の態様の経営支援方法は、装置が実行する経営支援方法であって、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積処理と、前記蓄積処理で蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出処理と、を有し、前記導出処理は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様の経営支援方法は、装置が実行する経営支援方法であって、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積処理と、前記蓄積処理で蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出処理と、前記導出処理で導出された前記顧客の満足度に応じたコメントを作成するコメント作成処理と、前記導出処理で導出された前記顧客の満足度及び前記コメント作成処理で作成された前記コメントを表示部に表示させる表示制御処理と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る第1の態様のプログラムは、コンピュータを、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積手段、前記蓄積手段により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出手段、として機能させ、前記導出手段は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様のプログラムは、コンピュータを、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積手段、前記蓄積手段により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出手段、前記導出手段により導出された前記顧客の満足度に応じたコメントを作成するコメント作成手段、前記導出手段により導出された前記顧客の満足度及び前記コメント作成手段により作成された前記コメントを表示部に表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係る売上データ処理システムは、複数の店舗のそれぞれに対応付けられ、かつ、自身が対応付けられている対応店舗の売上データが入力される複数の入力端末と、それぞれの前記入力端末から前記対応店舗の業種データ及び前記売上データを取得するサーバと、を備え、前記サーバ及び前記入力端末のいずれか一方又は双方は、前記対応店舗に対する顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部を有し、前記導出部は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、ことを特徴とする。
本発明によれば、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。
実施形態1に係る売上データ処理システムの構成図である。 実施形態1に係る売上データ処理装置の構成図である。 実施形態1に係る売上データ処理装置の構成図である。 実施形態1に係る売上データ処理システムの動作を示すフローチャートである。 図3に示すステップS130の処理の一例を示すフローチャートである。 図3に示すステップS150の処理の一例を示すフローチャートである。 メニュー画面の説明図である。 売上登録画面の説明図である。 顧客特定画面の説明図である。 顧客満足度表示画面の説明図である。 業種登録用データの説明図である。 顧客満足度の説明図である。 サーバ送信データの説明図である。 コメントデータの説明図である。 コメントデータの説明図である。 実施形態2に係る売上データ処理システムの構成図である。 実施形態2に係る売上データ処理システムの動作を示すフローチャートである。 ランク切分用データの説明図である。 サーバ送信データの説明図である。 コメント画面の説明図である。 顧客満足度表示画面の説明図である。 実施形態3に係る売上データ処理システムの構成図である。 実施形態3に係る売上データ処理システムの動作を示すフローチャートである。 実施形態4に係る売上データ処理システムの構成図である。 実施形態4に係る売上データ処理システムの動作を示すフローチャートである。 満足度分布の説明図である。 実施形態5に係る売上データ処理システムの構成図である。 実施形態5に係る売上データ処理システムの動作を示すフローチャートである。 満足度分布の説明図である。 実施形態6に係る売上データ処理システムの構成図である。 実施形態6に係る売上データ処理システムの構成図である。
本発明は、以下に説明するように、高額な費用と時間をかけることなく、安価な費用でかつ比較的短時間で顧客の満足度を導出することができる売上データ処理装置や売上データ処理システムを提供することも意図している。
例えば、顧客の満足度(顧客のニーズ)を導出する方法としては、顧客満足度調査を外部に委託する方法がある。顧客満足度調査は、公益財団法人日本生産性本部によって確立された顧客の満足度を調査する手法である。
顧客満足度調査については、例えば、公益財団法人日本生産性本部のホームページ(http://consul.jpc-net.jp/jcsi/jcsi_causal_model.html)に掲載されている。
顧客満足度調査では、専任の調査員が来店した顧客に質問を行い、その聞き取りによって顧客満足度を測り、店舗にフィードバックする。このような顧客満足度調査は、店舗の顧客に直接聞き取りを行うため、信頼性が高い。
しかしながら、顧客満足度調査は、専門の業者に依頼する必要があるため、高額な費用と時間を必要とする、という課題があった。
そこで、本発明では、高額な費用と時間をかけることなく、安価な費用でかつ比較的短時間で顧客の満足度を導出することができる売上データ処理装置や売上データ処理システムを提供することも意図している。
なお、本発明は、最終的には実施形態6又は実施形態7に係る売上データ処理装置を提供することを意図しているが、その前段階として実施形態1乃至実施形態5のいずれかに係る売上データ処理システムを提供するものとする。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<売上データ処理システムの構成>
以下、図1を参照して、本実施形態1に係る売上データ処理システム1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る売上データ処理システム1の構成図である。売上データ処理システム1は、所望の評価対象に対する顧客の満足度の導出をセンタ部門に設置されたサーバ2で行う集中処理型システムになっている。売上データ処理システム1は、内部に、所望の評価対象に対して顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部11を有している。
前記した導出部11は、例えば、取引時に売上データと一緒に登録される顧客データを利用して、所望の評価対象に対する顧客の満足度を導出する。ここでは、「取引」とは、例えば、店舗における顧客への商品や役務(サービス)の提供、その他の経済的活動を意味している。
評価対象は、店舗(例えば、後記する売上データ処理装置4が対応付けられた対応店舗)や、商品(役務(サービス)を含む)等である。ここでは、特に、評価対象が後記する売上データ処理装置4が対応付けられた対応店舗である場合を想定して説明する。また、顧客の満足度が顧客満足度(Japanese Customer Satisfaction Index:JCSI)で定義されるものとして説明する。なお、顧客満足度(JCSI)は、サービス産業生産性協議会によって開発された顧客満足の構造を把握できる指数である。
図1に示すように、売上データ処理システム1は、サーバ2と、複数の売上データ処理装置4と、を備えている。ただし、サーバ2は、複数設けられていてもよい。サーバ2と売上データ処理装置4とは、通信網3を介して通信可能に接続されている。サーバ2は、センタ部門に設置されている。売上データ処理装置4は、任意の店舗に対応付けられている。以下、売上データ処理装置4が対応付けられた店舗を「対応店舗」と称する。また、対応店舗の集合体を「店舗群」と称する。なお、ここでは、売上データ処理装置4は、対応店舗に設置されている場合を想定して説明する。つまり、対応店舗が売上データ処理装置4の設置店舗である場合を想定して説明する。
対応店舗は、運用に応じて様々な形態のものにすることができる。例えば、対応店舗は、飲食店やドラッグストア、金融機関等のように、様々な業種が混在したものであってもよい。また、例えば、対応店舗は、任意の会社と提携している店舗群の中の一つであってもよいし、任意の会社の傘下になっている店舗群の中の一つであってもよい。
本実施形態では、サーバ2が各対応店舗の売上データをビッグデータとして管理する装置であるものとして説明する。サーバ2は、前記した導出部11と、コメント作成部19と、記憶部29と、を有している。
導出部11は、前記した通り、所望の評価対象に対して顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する機能手段である。本実施形態では、導出部11が顧客の満足度として前記した顧客満足度(JCSI)を導出するものとして説明する。導出部11は、対応店舗の業種に基づいて、同じ業種の店舗群における対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する。本実施形態では、相対的な満足度が業種におけるランキングであるものとして説明する。
コメント作成部19は、導出部11で導出された顧客満足度(JCSI)に応じたコメントデータを作成する機能手段である。コメントデータは、例えば、予めコメントデータ作成用に用意された定型のコメント文を流用したり加工したりすることで作成することができる。コメントデータは、イラスト等の図柄を含むものであってもよい。また、コメントデータは、イラスト等の図柄だけで表現されたものであってもよい。
記憶部29は、様々なデータが記憶される。本実施形態では、記憶部29は、各売上データ処理装置4から送信された後記する売上データD43を蓄積する蓄積部として機能する。また、本実施形態では、導出部11は、記憶部29(蓄積部)により蓄積された売上データD43に基づいて、対応店舗の利用について顧客の満足度を導出する。また、導出部11は、売上データD43として、来店客数、売上金額、および、顧客毎の来店回数、に基づき、前記顧客の評価を導出する。
売上データ処理装置4は、売上データが入力される入力端末として機能する装置である。売上データ処理装置4は、キャッシュレジスタや、POS端末、パソコン等で構成される。売上データ処理装置4は、装置全体の動作を制御する制御部41と、データを表示する表示部44と、データを入力する入力部45と、を有している。
売上データ処理装置4は、後記する売上データD43に基づいて、端末作成データD4を作成して、サーバ2に送信する。本実施形態では、端末作成データD4は、店舗IDデータD41と、業種データD42と、売上データD43と、を含んでいる。
店舗IDデータD41は、店舗毎に固有に付されたIDを表すデータである。
業種データD42は、店舗の業種を表すデータである。
売上データD43は、店舗の売上に関するデータである。本実施形態では、売上データD43は、特定顧客(例えば、メンバーズ登録された顧客や、頻繁に来店する常連客等)を識別するための顧客データを含んでいる。売上データD43は、取引時に、対応店舗側の人物(売上データ処理装置4の利用者)によって売上データ処理装置4に入力される。対応店舗側の人物(売上データ処理装置4の利用者)は、例えば、従業員や、管理者、経営者等である。
サーバ2は、端末作成データD4に含まれる売上データD43に基づいて、業種毎に、各店舗の顧客満足度(JCSI)を導出して、後記する満足度順位データD21と、後記するコメントデータD29と、を作成する。そして、サーバ2は、サーバ作成データD2を作成して、売上データ処理装置4に送信する。本実施形態では、サーバ作成データD2は、満足度順位データD21と、コメントデータD29と、を含んでいる。
満足度順位データD21は、対応店舗の満足度順位を表すデータである。
コメントデータD29は、評価対象(ここでは、対応店舗)に対する顧客の満足度に応じたコメントを表すデータである。コメントデータD29は、例えば、顧客の満足度が良好でない場合に、評価対象(対応店舗)の改善を促す内容にすることができる。また、コメントデータD29は、顧客の満足度が良好な場合に、評価対象(対応店舗)を褒章する内容にすることができる。
図2Aと図2Bは、それぞれ、売上データ処理装置4の構成の一例を示す図である。図2Aは、売上データ処理装置4がタッチパネル式のキャッシュレジスタとして構成されている場合の例を示している。図2Bは、売上データ処理装置4が一般的なキャッシュレジスタとして構成されている場合の例を示している。
図2Aに示す例では、売上データ処理装置4がタッチパネル式のキャッシュレジスタとして構成されている。図示例の売上データ処理装置4は、対応店舗側の人物が操作する部位をタッチパネル式のタブレット部48で構成し、そのタブレット部48を装置本体から取り外して外部に持ち出すことが可能な構造になっている。図2Aに示す例では、売上データ処理装置4は、前記した制御部41と、前記した表示部44と、前記した入力部45と、レシートを印刷して発行する印刷部46と、現金が収納されるドロア47と、データが記憶される記憶部49と、を有している。タブレット部48には、制御部41(その一部)と、表示部44と、入力部45と、記憶部49(その一部)が実装されている。本実施形態では、記憶部49は、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務(サービス)の提供による売上データD43を蓄積する蓄積部として機能する。
図2Bに示す例では、売上データ処理装置4が一般的なキャッシュレジスタとして構成されている。図2Bに示す例では、売上データ処理装置4は、前記した制御部41と、前記した表示部44と、前記した入力部45と、前記した印刷部46と、前記した記憶部49と、を有している。
<売上データ処理システムの動作>
以下、図3、図4A、及び図4Bを参照して、売上データ処理システム1の動作について説明する。なお、各装置は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、各装置の動作は、各装置の記憶部に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されており、各装置の制御部によって実行される。また、装置間の通信は、受信側の装置が通信によって受信されたデータを記憶部に一旦格納し、その後に、データを記憶部から読み出すことによって行われる。また、各データは、記憶部に読み出し自在に一旦格納されてから、その後の処理を行う所定の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
売上データ処理システム1の動作の概要は以下の通りである。
本実施形態では、各対応店舗で取引が行われる度に、対応店舗側の人物が取引に関する売上データD43を売上データ処理装置4に登録する。その際に、対応店舗側の人物は、顧客データも一緒に登録する。対応店舗側の人物がこの業務を一定期間(1日、1週間、1ヶ月など)続けることにより、売上データ処理装置4は、顧客データが対応付けられた売上データD43を収集・蓄積する。
そして、一定期間が経過すると、売上データ処理装置4は、蓄積された売上データD43に基づいて、端末作成データD4を作成してサーバ2に送信する。このとき、送信される端末作成データD4には、蓄積された売上データD43が含まれており、その売上データD43には、顧客データが対応付けられている。
端末作成データD4を受信したサーバ2は、端末作成データD4から売上データD43を取得して、予め用意された計算式に基づいて評価対象(対応店舗)に対する顧客の満足度結果を算出する。そして、サーバ2は、満足度結果に基づいて、満足度順位データD21とコメントデータD29を作成する。さらに、サーバ2は、満足度順位データD21とコメントデータD29に基づいて、サーバ作成データD2を作成して売上データ処理装置4に送信する。
サーバ作成データD2を受信した売上データ処理装置4は、サーバ作成データD2から満足度順位データD21とコメントデータD29を取得して、利用者に提示する。なお、提示は、例えば、表示部44にデータを表示したり、印刷部46でデータを印刷媒体に印刷したりすることにより、行われる。
図3に示すように、本実施形態では、ステップS110乃至ステップS142の処理を売上データ処理装置4が行い、ステップS150の処理をサーバ2が行い、ステップS160の処理を売上データ処理装置4が行う。
まず、各対応店舗において、売上データ処理装置4は、営業を開始する前(開店準備時)に、対応店舗の業種を表す業種データD42の入力の受付処理(登録処理)を行う(ステップS110)。
このステップS110の処理は、例えば、対応店舗側の人物が予め用意された業種登録用データD11(図6参照)の中から該当する対応店舗の業種を選択することによって行われる。業種登録用データD11(図6参照)は、登録可能な業種が網羅されたデータである。業種登録用データD11(図6参照)については、後記する。
このステップS110の処理は、一度だけ行われ、以後省略されるようにしてもよい。つまり、売上データ処理装置4は、ステップS110の処理を行う際に、業種データD42を記憶部49に記憶しておき、以後、取引が行われる度に、記憶された業種データD42を繰り返し利用するようにしてもよい。また、このステップS110の処理は、売上データ処理装置4が図示せぬ記録媒体から業種データD42を読み取ることで、行うようにしてもよい。また、このステップS110の処理は、売上データ処理装置4と通信可能に設けられた図示せぬ電子装置が、売上データ処理装置4に代わって、行うようにしてもよい。
次に、店舗での営業が開始されると、売上データ処理装置4は、取引が行われる度に、特定顧客データの入力受付処理を行う(ステップS120)。具体的には、後述する顧客特定画面IM22(図5C参照)において、対応店舗側の人物が顧客データを選択入力する。なお、特定顧客データの入力方法は、特に限定されるものではなく、ポイントカード等に付された識別情報をバーコードスキャナによって読み取る方法であってもよい。
ここで、特定顧客とは、例えば、メンバーズ登録された顧客や、頻繁に来店する常連客等である。「メンバーズ登録された顧客」は、対応店舗やその提携先の会社が発行した記憶物品(例えば、メンバーズカードや、ポイントカード、クレジットカード、デビットカード等)を所持する人物等である。なお、記憶物品は、カード状の記憶媒体であってもよいし、スマートフォン等の電子装置であってもよい。記憶物品には、メンバーズ登録された顧客に関するデータが記憶されている。また、「常連客」は、店舗側の人物が識別することができる人物である。
なお、複数の人物からなるグループが取引を行う場合で、かつ、そのグループの中に複数の特定顧客が含まれている場合に、店舗側の人物は、そのグループの中から代表的な一人の人物を選ぶ。そして、店舗側の人物は、その人物の顧客データの入力受付処理を行う。
次に、対応店舗側の人物は、レジ(キャッシュカウンタ)で顧客から注文を受け付ける。その際に、対応店舗側の人物は、売上データ処理装置4を操作して、売上データD43を入力する。このとき、売上データ処理装置4は、売上データD43の入力の受付処理(蓄積処理)を行う(ステップS130)。このステップS130の処理は、例えば、図4Aに示すフローに沿って行われる。
まず、対応店舗側の人物は、売上データ処理装置4を操作して、取引を実行するための会計作業を行う。これに応答して、図4Aに示すように、ステップS130において、売上データ処理装置4は、レジ(キャッシュカウンタ)での会計作業の受付処理を行う(ステップS132)。
次に、対応店舗側の人物は、売上データ処理装置4を操作して、顧客から受けた注文商品に関するデータを入力する。その際に、対応店舗側の人物は、さらに詳細な顧客データ(例えば、特定顧客と一緒に来店した客数等)を入力する。これに応答して、売上データ処理装置4は、取引に係る注文商品(商品名、単価、個数)、客数、顧客情報(顧客名、顧客No.)の入力の受付処理を行う(ステップS134)。なお、ステップS134で入力される顧客データは、特定顧客と一緒に来店した客数以外に、例えば、性別(グループである場合は男女比でもよい)、年齢層、飲食店等における顧客の着席したテーブル番号・座席番号、その他である。
次に、顧客が代金を支払うと、対応店舗側の人物は、売上データ処理装置4を操作して、会計処理の実行を売上データ処理装置4に指示する。これに応答して、売上データ処理装置4は、会計処理を実行して(ステップS136)、取引に関する売上データD43の蓄積を行う。これにより、ステップS130の処理が終了する。
図3に戻り、ステップS130の後、売上データ処理装置4は、予め設定された所望期間(例えば、一週間や一か月等)が経過したか否かを判定する(ステップS140)。所望期間が経過していない場合(“No”の場合)に、処理はステップS120に戻る。一方、所望期間が経過している場合(“Yes” の場合)に、処理はステップS142に進む。この場合に、ステップS142において、売上データ処理装置4は、端末作成データD4をサーバ2に送信する。
この後、サーバ2は、売上データ処理装置4から送信された端末作成データD4を記憶部29(蓄積部)に蓄積する。そして、サーバ2は、所望のタイミングで記憶部29(蓄積部)に蓄積された端末作成データD4に含まれる売上データD43に基づいて、評価対象(ここでは、店舗)の業種毎に、顧客の満足度の導出を行う(ステップS150)。このステップS150の処理は、例えば、図4Bに示すフローに沿って行われる。
図4Bに示すように、ステップS150において、まず、サーバ2は、評価対象(ここでは、店舗)毎に、受信された端末作成データD4に含まれる売上データD43に基づいて、売上集計処理を行う(ステップS152)。
次に、サーバ2は、集計データから予め用意された計算式に基づいて評価対象(対応店舗)に対する顧客の満足度結果を算出する(ステップS154)。計算式の詳細については、後記する。
次に、サーバ2の導出部11は、満足度結果に基づいて各評価対象(対応店舗)の順位を特定して(ステップS156)、満足度順位データD21を作成する。
次に、サーバ2の導出部11は、特定された順位に基づいてコメントデータD29を作成して(ステップS158)、さらに、満足度順位データD21とコメントデータD29とが含まれるサーバ作成データD2を作成する。
次に、サーバ2は、作成されたサーバ作成データD2を売上データ処理装置4に送信する(ステップS159)。これにより、ステップS150の処理が終了する。
図3に戻り、ステップS150の後、売上データ処理装置4は、顧客の満足度を提示する(ステップS160)。これにより、一連のルーチンの処理が終了する。なお、顧客の満足度の提示は、例えば、表示部44にデータを表示したり、印刷部46でデータを印刷媒体に印刷したりすることにより、行われる。
売上データ処理装置4は、これらの処理を実行する際に、例えば、図5A乃至図5Dに示す画面を表示部44に表示する。
図5Aは、メニュー画面IM11の説明図である。メニュー画面IM11は、例えば、開店準備やレジ業務(キャッシュカウンタ業務)等の各種業務を選択する際に表示される。図5Aに示す例では、メニュー画面IM11は、会計準備、レジ業務、積算業務、レジ管理、顧客管理(二種類)、設定等の項目を含んでいる。また、メニュー画面IM11は、項目「レジ業務」に対応して、売上登録、伝票処理、入金、出金、両替、顧客満足度の表示等の項目を含んでいる。売上データ処理装置4は、その中から項目「売上登録」が選択された場合に、売上登録画面IM21(図5B参照)を表示部44に表示する。
図5Bは、売上登録画面IM21の説明図である。売上登録画面IM21は、取引に係るデータを登録する際に表示される。図5Bに示す例では、売上登録画面IM21は、取引される商品に関する商品データが入力される商品欄CO21aや、顧客の名前等が表示されるお客様欄CO21b等の欄を含んでいる。対応店舗側の人物は、ステップS132(図4A参照)の会計作業の受付処理時に、これらの欄にデータを入力する。
図5Cは、顧客特定画面IM22の説明図である。顧客特定画面IM22は、売上登録画面IM21のCO21bを対応店舗側の人物が選択することで、登録されている顧客データが一覧で表示される画面である。対応店舗側の人物は、顧客特定画面IM22に表示された顧客データから現在の取引に対応する顧客データを選択する。図5Cに示す例では、顧客特定画面IM22は、売上登録画面IM21の上にポップアップ表示されている。図5Cに示す例では、顧客特定画面IM22は、顧客コード、メンバーズカードに付されたバーコード、顧客名、顧客名のカナ、電話番号等の項目を含んでいる。顧客特定画面IM22は、これらの項目以外に、任意の項目を含んでいてもよい。
図5Dは、顧客満足度表示画面IM23の説明図である。顧客満足度表示画面IM23は、例えば、図5Aに示すメニュー画面IM11で項目「顧客満足度の表示」が選択された場合に表示され、集計された売上データとその売上データに基づいて導出された顧客満足度が合わせて表示される。図5Dに示す例では、顧客満足度表示画面IM23は、顧客満足度に関連するデータが表示される満足度表示欄CO23、売上データを蓄積した期間および顧客満足度の対象期間を示す期間表示欄CO24、表示させる売上データの集計レポートの種類を選択させるためのレポート種別表示欄CO25、レポート種別表示欄CO25で選択された種別の集計レポートが表示されるレポート画面IM24、を含んでいる。満足度表示欄CO23には、コメントデータD29に基づくコメント(図9A参照)が表示されている。
図6は、業種登録用データD11の一例を示している。図6に示す例では、業種登録用データD11は、系統名(大分類)、業種(中分類)、業種(小分類)等の項目を含んでいる。対応店舗側の人物は、業種を登録する際に、業種登録用データD11の中から該当する業種を選択する。
<顧客の満足度で用いられる指標>
前記した通り、本実施形態では、顧客の満足度は顧客満足度(JCSI)で定義される。図7は、顧客満足度(JCSI)の説明図である。図7は、レーダーチャートで顧客満足度(JCSI)を表している。レーダーチャートは、面積が広いほど、顧客の満足度が高く、良好になっている。逆に、レーダーチャートは、面積が狭いほど、顧客の満足度が低く、不評になっている。
図7に示すように、顧客満足度(JCSI)は、顧客期待(Ca)、知覚品質(Cb)、知覚価値(Cc)、顧客満足(Cd)、推奨意向(Ce)、ロイヤルティ(Cf)の6つの指標(評価項目)で定義される。なお、6つの指標は、一部の指標のみが用いられるようにしてもよい。つまり、顧客満足度(JCSI)は、6つの指標のうち、1又は複数種類の指標で表すことができる。顧客満足度(JCSI)は、図7に示すような正多角形のレーダーチャートで表現することができるように、各指標が正規化されている。
顧客期待(Ca)は、利用前の期待・予想を表している。
知覚品質(Cb)は、利用した際の品質満足度を表している。
知覚価値(Cc)は、価格への納得感を表している。
顧客満足(Cd)は、顧客の満足感を表している。
推奨意向(Ce)は、他者への推奨を表している。
ロイヤルティ(Cf)は、継続的な利用意向を表している。
具体的には、顧客期待(Ca)は、顧客が取引(例えば、商品の購入やサービスの利用等)を行う際に、顧客が事前に持っている企業・ブランドの印象や期待・予想を示している。
知覚品質(Cb)は、顧客が実際に取引(例えば、商品の購入やサービスの利用等)を行った際に感じる、品質への満足度を示している。
知覚価値(Cc)は、顧客が購入した商品や利用したサービス等の品質と価格とを対比して、顧客が感じる納得感、コストパフォーマンスを示している。
顧客満足(Cd)は、顧客が取引(例えば、商品の購入やサービスの利用等)を行った際に感じた満足感を示している。
推奨意向(Ce)は、顧客が購入した商品や利用したサービス等の内容について、例えばクチコミやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)等で肯定的に人に伝える意向を示している。
ロイヤルティ(Cf)は、今後も顧客が購入した商品や利用したサービス等を使い続けたいか、もっと頻繁に使いたいかなどの再利用意向を示している。
<データの一例>
図8は、満足度順位データD21の一例を示している。図8に示す例では、満足度順位データD21は、業種、店舗群、順位、顧客期待(Ca)、知覚品質(Cb)、知覚価値(Cc)、顧客満足(Cd)、推奨意向(Ce)、ロイヤルティ(Cf)等のデータを含んでいる。
図9Aは、コメントデータD29の一例を示している。図9Aに示す例では、コメントデータD29は、顧客の満足度が良好でない場合のものであり、評価対象(対応店舗)の改善を促す内容のコメントを含んでいる。
図9Bは、コメントデータD29の他の例を示している。図9Bに示す例では、コメントデータD29は、顧客の満足度が良好な場合のものであり、評価対象(対応店舗)を褒章する内容のコメントを含んでいる。
<計算式の詳細>
顧客満足度をFとする場合に、顧客満足度(F)は、以下の式(1)で算出される。ここでは、評価対象を飲食店とし、飲食店に対する顧客満足度を算出する場合を想定して説明する。式(1)は、顧客満足度の6つ指標を評価対象(対応店舗)のレジ(キャッシュカウンタ)で取得可能な数値データに等価的に置き換えた計算式となっている。顧客満足度(F)は、最終的に6つの指標のそれぞれに重み付け係数を掛け合わせた総和として数値化することができる。
Figure 0007067096000001
ここで、式(1)において、各符号は、以下を表している。
Caは、顧客期待である。
Cbは、知覚品質である。
Ccは、知覚価値である。
Cdは、顧客満足である。
Ceは、推奨意向である。
Cfは、ロイヤルティである。
Xa,Xb,Xc,Xd,Xe,Xfは、それぞれ、顧客期待(Ca)、知覚品質(Cb)、知覚価値(Cc)、顧客満足(Cd)、推奨意向(Ce)、ロイヤルティ(Cf)に対応する重み付け係数である。
各重み付け係数Xa,Xb,Xc,Xd,Xe,Xfは、任意の値に設定されている。その値は、業種毎に異なる値に設定されている。
顧客期待(Ca)は、任意の期間の来店客数に対応している。
知覚品質(Cb)は、特定顧客毎の来店回数の平均値に対応している。
知覚価値(Cc)は、任意の期間の平均客単価に対応している。
顧客満足(Cd)は、現在の特定顧客の会計単価に対応している。
推奨意向(Ce)は、特定顧客と一緒に来た人の数に対応している。
ロイヤルティ(Cf)は、顧客登録された人の来店回数の合計値に対応している。
なお、特定顧客は、例えば、メンバーズ登録された顧客や、頻繁に来店する常連客等である。
顧客期待(Ca)は、同じ顧客が複数回来店した場合に、その顧客の来店回数となる。
知覚価値(Cc)の客単価は、任意の期間の平均客単価で表される。
推奨意向(Ce)の特定顧客と一緒に来た人の数は、任意の期間中に特定顧客が来店したときのテーブル人数の総和で表される。
ロイヤルティ(Cf)の顧客登録された人の来店回数の合計値は、任意の期間の特定顧客の来店回数の総和で表される。
なお、知覚品質(Cb)は、以下の式(2)で算出される。
Figure 0007067096000002
ここで、式(2)において、各符号は、以下を表している。
Cnは、特定顧客毎の来店回数である
nは、特定顧客の数である。
nmaxは、任意の期間の来店客数である。nmaxは、同じ人を重複して数えないものとする。
以下に、顧客満足度を算出する場合の具体例を説明する。
ここでは、例えば、現在、3人の客(人物A、人物B、人物C)が一緒に飲食店(対応店舗)に来店したとする。3人の属性は以下のようになっているものとする。そして、飲食店の人物が今回来店した分の顧客データとして特定顧客である人物Aを入力するものとする。
(人物A)
人物Aは、メンバーズ登録された特定顧客である。
人物Aは、過去に1回(現在の来店を含めると2回)来店している。前回の来店では、人物Aは、2人で来店して、1000円分の飲食をしている。
(人物B)
人物Bは、メンバーズ登録された特定顧客である。
人物Bは、過去に3回来店している。過去の来店では、人物Bは、毎回1人で来店して、500円分の飲食をしている。
(人物C)
人物Cは、メンバーズ登録されていない一般的な顧客である。
人物Cは、過去に2回来店している。過去の来店では、人物Cは、毎回1人で来店して、1000円分の飲食をしている。
この場合に、顧客期待(Ca)、知覚品質(Cb)、知覚価値(Cc)、顧客満足(Cd)、推奨意向(Ce)、ロイヤルティ(Cf)は、それぞれ、以下のようになる。
顧客期待(Ca)=2+3+2=7
知覚品質(Cb)=(1+3)/2=2
知覚価値(Cc)=(1000×1+500×3+1000×2)/7=643
顧客満足(Cd)=(1000×1+500×3)/4=625
推奨意向(Ce)=(人物Aの同伴者1人)+(人物Bの同伴者0人)=1
ロイヤルティ(Cf)=1+3=4
ここで、重み付け係数Xa,Xb,Xe,Xfの値が「1」で、重み付け係数Xc,Xdの値が「1/500」であったとする。この場合に、前記した式(1)にこれらの値を代入することにより、顧客満足度(F)は、以下の式(3)で求まる。
Figure 0007067096000003
<売上データ処理システムの主な特徴>
(1)売上データ処理システム1は、内部に導出部11を有している。導出部11は、対応店舗を評価対象とし、対応店舗の業種に基づいて、対応店舗に対する顧客の満足度を導出する。
このような売上データ処理システム1は、取引時に売上データと一緒に登録される顧客データを利用して、所望の評価対象(ここでは、対応店舗)に対する顧客の満足度を導出する。そのため、売上データ処理システム1は、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。
(2)顧客の満足度を導出する場合に、その導出に用いる顧客データの内容や傾向は、業種毎に異なる傾向にある。導出部11は、対応店舗の業種データ及び売上データを参照して、対応店舗の業種に基づいて、同じ業種の店舗群における対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する。相対的な満足度は、業種におけるランキングである。相対的な満足度は、対応店舗の事業形態(業態)や対応店舗の設置地域等のパラメータで細分化されたものであってもよい。
このような売上データ処理システム1は、対応店舗の業種に基づいて、相対的な顧客の満足度を導出することにより、導出の的確性を向上させることができる。また、導出された顧客の満足度は、同じ業種の店舗群における相対的なものであるため、比較的高い客観性を有している。そのため、売上データ処理システム1は、客観性の高い顧客の満足度を売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示することができる。
(3)本実施形態では、相対的な顧客の満足度は、同じ業種の店舗群における対応店舗の満足度順位を表すものとなっている。売上データ処理装置4は、導出部11によって導出された満足度順位を売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示する。
このような売上データ処理システム1は、対応店舗に対する顧客の満足度として、同じ業種の店舗群における満足度順位を売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示することができる。
(4)顧客の満足度は、利用前の期待・予想を表す顧客期待、利用した際の品質満足度を表す知覚品質、価格への納得感を表す知覚価値、顧客の満足感を表す顧客満足、他者への推奨を表す推奨意向、及び、継続的な利用意向を表すロイヤルティの中の1又は複数種類の指標で表されたものである。売上データ処理装置4は、導出部11によって導出された顧客の満足度を売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示する。
このような売上データ処理システム1は、6つの指標で顧客の満足度を売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示することができる。その際に、売上データ処理システム1は、例えば図7に示すようなレーダーチャートの形式で提示することもできる。
(5)顧客の満足度は、満足度に使用されているそれぞれの指標に対して任意の重み付け係数を乗算して表されたものとなっている。
この点について、売上データ処理システム1は、業種毎に異なる値に設定された重み付け係数の値をそれぞれの指標に掛け合わせることで、各業種に特化した導出を行うことができる。そのため、売上データ処理システム1は、導出の的確性を向上させることができる。
(6)サーバ2及び売上データ処理装置4のいずれか一方又は双方は、導出部11で導出された顧客の満足度に応じたコメントを作成するコメント作成部19を有している。売上データ処理装置4は、コメント作成部19によって作成されたコメントを売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示する。コメントは、好ましくは、顧客の満足度が良好でない場合に、評価対象の改善を促すものであるとよい。また、コメントは、好ましくは、顧客の満足度が良好な場合に、評価対象を褒章するものであるとよい。
このような売上データ処理システム1は、導出された顧客の満足度に応じたコメントを売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示することができる。これにより、売上データ処理システム1は、評価対象の改善を促したり、評価対象を褒章したりすることができる。
以上の通り、本実施形態1に係る売上データ処理システム1によれば、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。
[実施形態2]
図10は、本実施形態に係る売上データ処理システム1Aの構成図である。図10に示すように、売上データ処理システム1Aは、売上データ処理システム1と比較すると、以下の点で相違している。
(1-1)サーバ2の導出部11が顧客の満足度の順位の代わりに顧客の満足度のランクを導出する点。
(1-2)サーバ作成データD2は、満足度順位データD21の代わりに、満足度ランクデータD22を含む内容になっているとともに、サーバ2は、そのサーバ作成データD2を売上データ処理装置4に送信する点。
本実施形態に係る売上データ処理システム1Aの動作は、実施形態1に係る売上データ処理システム1の動作(図3、図4A、及び図4B参照)と比較すると、図4Bのフローの代わりに、図11のフローが実行される点で相違している。図11は、売上データ処理システム1Aの動作を示すフローチャートである。その本実施形態の図11のフローは、実施形態の図4Bのフローと比較すると、以下の点で相違している。
(2)ステップS156とステップS158の処理の代わりに、ステップS156aとステップS158bの処理が行われる点。
ステップS156aでは、サーバ2の導出部11は、ランク切分用データDst(図12参照)を用いて、満足度結果に基づいて各評価対象(対応店舗)のランクを特定して、満足度ランクデータD22を作成する。ランク切分用データDst(図12参照)は、顧客の満足度のランクを規定するデータである。
また、ステップS158bでは、サーバ2の導出部11は、特定されたランクに基づいてコメントデータD29を作成して、さらに、満足度ランクデータD22とコメントデータD29とが含まれるサーバ作成データD2を作成する。
図12は、本実施形態で用いられるランク切分用データDstの一例を示している。図12に示す例では、ランク切分用データDstは、顧客満足度、ランク、コメントの例文を含んでいる。図示例では、ランクは、4つの閾値Dth1,Dth2,Dth3,Dth4によって、顧客満足度に応じて5段階に区切られている。
図13は、本実施形態で用いられる満足度ランクデータD22の一例を示している。図13に示す例では、満足度ランクデータD22は、業種、店舗群、順位、顧客期待(Ca)、知覚品質(Cb)、知覚価値(Cc)、顧客満足(Cd)、推奨意向(Ce)、ロイヤルティ(Cf)を含んでいる。
図14Aは、コメント画面IM31の一例を示している。図14Aに示す例では、コメント画面IM31は、顧客満足度がランクDであり、顧客の満足度が良好でないため、評価対象(対応店舗)の改善を促す内容のコメントを含んでいる。
図14Bは、顧客満足度表示画面IM33の説明図である。顧客満足度表示画面IM33は、例えば、図5Aに示すメニュー画面IM11で項目「顧客満足度の表示」が選択された場合に表示され、集計された売上データとその売上データに基づいて導出された顧客満足度が合わせて表示される。顧客満足度表示画面IM33は、顧客満足度表示画面IM23(図5D参照)と同様の画面構成になっている。ただし、図14Bに示す例では、顧客満足度表示画面IM33は、顧客満足度表示画面IM23(図5D参照)と比較すると、満足度表示欄CO23の代わりに、満足度表示欄CO33を含んでいる点で相違している。図14Bに示す満足度表示欄CO33は、図5Dに示す満足度表示欄CO23と同様に、顧客満足度やそれに関連するデータが表示される欄である。図14Bに示す満足度表示欄CO33は、図5Dに示す満足度表示欄CO23と比較すると、同業種の店舗群における対応店舗の順位の代わりに、同業種の店舗群における対応店舗の相対的なランクを含む点で相違している。
なお、図14Bに示す顧客満足度表示画面IM33は、図14Aに示すコメント画面IM31のコメントを含むようにしてもよい。つまり、図14Bに示す顧客満足度表示画面IM33は、図14Aに示すコメント画面IM31とリンクされたものであってもよい。
導出部11は、対応店舗の業種に基づいて、同じ業種の店舗群における対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する。本実施形態では、相対的な顧客の満足度は、同じ業種の店舗群における対応店舗の満足度ランクを表すものとなっている。売上データ処理装置4は、導出部11によって導出された満足度ランクを売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示する。
このような売上データ処理システム1Aは、対応店舗に対する顧客の満足度として、同じ業種の店舗群における満足度ランクを売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示することができる。その満足度ランクは、同じ業種の店舗群における相対的なものであるため、比較的高い客観性を有している。
以上の通り、本実施形態2に係る売上データ処理システム1Aによれば、実施形態1に係る売上データ処理システム1と同様に、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。
[実施形態3]
図15は、本実施形態に係る売上データ処理システム1Bの構成図である。図15に示すように、売上データ処理システム1Bは、売上データ処理システム1と比較すると、以下の点で相違している。
(1-1)コメント作成部19は、サーバ2ではなく、売上データ処理装置4に設けられている点。
(1-2)サーバ作成データD2は、コメントデータD29を含んでいない点。
(1-3)サーバ2は、コメントデータD29を作成せずに、売上データ処理装置4のコメント作成部19がコメントデータD29を作成する点。
(1-4)売上データ処理装置4は、コメント作成部19が作成したコメントデータD29を提示する点。
本実施形態に係る売上データ処理システム1Bの動作は、実施形態1に係る売上データ処理システム1の動作(図3、図4A、及び図4B参照)と比較すると、図4Bのフローの代わりに、図16のフローが実行される点で相違している。図16は、売上データ処理システム1Bの動作を示すフローチャートである。その本実施形態の図16のフローは、実施形態の図4Bのフローと比較すると、以下の点で相違している。
(2-1)ステップS156とステップS158の処理の代わりに、ステップS156bとステップS158bの処理が行われる点。
(2-2)ステップS156bとステップS158bの間で、ステップS157の処理が行われる点。
(2-3)ステップS158bの処理は、売上データ処理装置4のコメント作成部19が行う点。
ステップS156bでは、サーバ2の導出部11は、満足度結果に基づいて各評価対象(対応店舗)の順位を特定して、満足度順位データD21を作成するとともに、さらに、満足度順位データD21が含まれるサーバ作成データD2を作成する。
ステップS157では、サーバ2は、ステップS156bで作成されたサーバ作成データD2を売上データ処理装置4に送信する。このとき送信されるサーバ作成データD2は、満足度順位データD21が含まれるものの、コメントデータD29が含まれない内容になっている。
ステップS158bでは、売上データ処理装置4のコメント作成部19は、サーバ作成データD2に含まれる満足度順位データD21を参照して、ステップS156bで特定された順位に基づいてコメントデータD29を作成する。
本実施形態では、コメント作成部19は、サーバ2ではなく、売上データ処理装置4に設けられている。このような売上データ処理システム1Bは、売上データ処理装置4でコメントデータD29を作成することができるため、サーバ2の負荷を軽減することができる。
以上の通り、本実施形態3に係る売上データ処理システム1Bによれば、他の実施形態に係る売上データ処理システム1,1Aと同様に、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。
しかも、本実施形態3に係る売上データ処理システム1Bによれば、他の実施形態に係る売上データ処理システム1,1Aと比べて、サーバ2の負荷を軽減することができる。
[実施形態4]
図17は、本実施形態に係る売上データ処理システム1Cの構成図である。図17に示すように、売上データ処理システム1Cは、売上データ処理システム1と比較すると、以下の点で相違している。
(1-1)コメント作成部19は、サーバ2ではなく、売上データ処理装置4に設けられている点。
(1-2)サーバ2には、導出部11と、満足度分布取得部12とが設けられている点。
(1-3)売上データ処理装置4の制御部41には、順位特定部16と、コメント作成部19とが設けられている点。
(1-4)サーバ作成データD2は、満足度順位データD21とコメントデータD29を含んでおらず、業種毎の満足度分布を表す満足度分布データD23を含んでいる点。
(1-5)サーバ2は、満足度順位データD21とコメントデータD29を作成せずに、満足度分布データD23を含むサーバ作成データD2を作成するとともに、売上データ処理装置4の順位特定部16とコメント作成部19が満足度順位データD21とコメントデータD29を作成する点。
(1-6)売上データ処理装置4は、順位特定部16とコメント作成部19が作成した満足度順位データD21とコメントデータD29を提示する点。
本実施形態に係る売上データ処理システム1Cの動作は、実施形態1に係る売上データ処理システム1の動作(図3、図4A、及び図4B参照)と比較すると、図4Bのフローの代わりに、図18のフローが実行される点で相違している。図18は、売上データ処理システム1Cの動作を示すフローチャートである。その本実施形態の図18のフローは、実施形態の図4Bのフローと比較すると、以下の点で相違している。
(2-1)ステップS152の処理の前に、ステップS151a乃至ステップS151eの処理が行われる点。
(2-2)ステップS152乃至ステップS158の処理は、サーバ2ではなく、各店舗に設置された売上データ処理装置4が実行する点。
(2-3)ステップS159の処理が削除されている点。
ステップS151aでは、サーバ2は、各店舗の売上データ処理装置4から受信された端末作成データD4の中から売上データD43を抽出して、全店舗の売上データD43の蓄積処理を行う。
ステップS151bでは、サーバ2は、所望期間分の全店舗の売上データD43を蓄積すると、業種毎に、売上データD43に基づいて、売上集計処理を行う。
ステップS151cでは、サーバ2の導出部11は、業種毎に、集計データから予め用意された計算式に基づいて評価対象(対応店舗)に対する顧客の満足度結果を算出する。
ステップS151dでは、サーバ2の満足度分布取得部12は、業種毎に満足度分布を取得して、各業種の満足度分布を表す満足度分布データD23を作成する。
ステップS151eでは、サーバ2は、各業種の満足度分布データD23を含むサーバ作成データD2を各店舗の売上データ処理装置4に送信する。
図19は、満足度分布データD23が表す満足度分布の一例を示している。図19に示す例では、満足度分布は、縦軸が顧客満足度(Cz)を示し、縦軸が数(評価された件数)を示している。満足度分布データD23は、その満足度分布を表す内容になっている。
本実施形態では、導出部11と満足度分布取得部12とがサーバ2に設けられているとともに、順位特定部16とコメント作成部19とが売上データ処理装置4に設けられている。本実施形態では、サーバ2の満足度分布取得部12が業種毎の満足度分布を表す満足度分布データD23を作成する。そして、売上データ処理装置4の順位特定部16が満足度分布データD23に基づいて満足度順位データD21を作成し、さらに、売上データ処理装置4のコメント作成部19がコメントデータD29を作成する。このような売上データ処理システム1Cは、売上データ処理装置4で顧客の満足度を導出する構成になっている。そのため、売上データ処理システム1Cは、サーバ2の負荷を軽減することができる。
以上の通り、本実施形態4に係る売上データ処理システム1Cによれば、他の実施形態に係る売上データ処理システム1,1A,1Bと同様に、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。
しかも、本実施形態4に係る売上データ処理システム1Cによれば、実施形態3に係る売上データ処理システム1Bと同様に、他の実施形態に係る売上データ処理システム1,1Aと比べて、サーバ2の負荷を軽減することができる。
[実施形態5]
図20は、本実施形態に係る売上データ処理システム1Dの構成図である。図20に示すように、売上データ処理システム1Dは、売上データ処理システム1C(図17参照)と比較すると、以下の点で相違している。
(1-1)サーバ2には、導出部11と満足度分布取得部12とに加えて、閾値特定部13が設けられている点。
(1-2)売上データ処理装置4には、ランク特定部17と、コメント作成部19とが設けられている点。すなわち、売上データ処理装置4は、順位特定部16の代わりに、ランク特定部17が設けられた構成になっている点。
(1-3)サーバ作成データD2は、満足度分布データD23に加え、満足度分布を複数のランクに仕切る閾値を表す閾値データDthを含んでいる点。
(1-4)サーバ2は、満足度分布データD23と閾値データDthを含むサーバ作成データD2を作成するとともに、売上データ処理装置4のランク特定部17とコメント作成部19が満足度ランクデータD22とコメントデータD29を作成する点。
(1-5)売上データ処理装置4は、ランク特定部17とコメント作成部19が作成した満足度ランクデータD22とコメントデータD29を提示する点。
本実施形態に係る売上データ処理システム1Dの動作は、実施形態4に係る売上データ処理システム1Cの動作(図3、図4A、及び図18参照)と比較すると、図18のフローの代わりに、図21のフローが実行される点で相違している。図21は、売上データ処理システム1Dの動作を示すフローチャートである。その本実施形態の図21のフローは、実施形態4の図18のフローと比較すると、以下の点で相違している。
(2)ステップS151eの処理の代わりに、ステップS151fとステップS151gの処理が行われる点。
ステップS151fでは、サーバ2の閾値特定部13は、業種毎に、満足度分布を複数のランクに仕切る閾値(図22参照)を特定して、各業種の閾値データDthを作成し、さらに、各業種の満足度分布データD23と閾値データDthを含むサーバ作成データD2を作成する。
ステップS151gでは、サーバ2は、ステップS151fで作成されたサーバ作成データD2を各店舗の売上データ処理装置4に送信する。このサーバ作成データD2は、各業種の満足度分布データD23と閾値データDthを含んでいる。
図22は、閾値データDthが表す閾値の一例を示している。図22に示す例では、満足度分布に対して、4つの閾値Dth1,Dth2,Dth3,Dth4が設定されている。閾値データDthは、これらの閾値を表す内容になっている。
本実施形態では、導出部11と満足度分布取得部12と閾値特定部13とがサーバ2に設けられているとともに、ランク特定部17とコメント作成部19とが売上データ処理装置4に設けられている。本実施形態では、サーバ2の満足度分布取得部12が業種毎の満足度分布を表す満足度分布データD23を作成し、閾値特定部13が満足度分布を複数のランクに仕切る閾値を表す閾値データDthを作成する。そして、売上データ処理装置4のランク特定部17が満足度分布データD23に基づいて満足度ランクデータD22を作成し、さらに、売上データ処理装置4のコメント作成部19がコメントデータD29を作成する。このような売上データ処理システム1Dは、売上データ処理装置4で顧客の満足度を導出する構成になっている。そのため、売上データ処理システム1Dは、サーバ2の負荷を軽減することができる。
以上の通り、本実施形態5に係る売上データ処理システム1Dによれば、他の実施形態に係る売上データ処理システム1,1A,1B,1Cと同様に、顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。
しかも、本実施形態5に係る売上データ処理システム1Dによれば、実施形態3,4に係る売上データ処理システム1B,1Cと同様に、他の実施形態に係る売上データ処理システム1,1Aと比べて、サーバ2の負荷を軽減することができる。
[実施形態6]
本実施形態6は、売上データ処理装置4単体で顧客の満足度を導出することができる分散処理型の売上データ処理システム1Eを提供するものである。
例えば、前記した実施形態3,4,5に係る売上データ処理システム1B,1C,1Dのサーバ2は、各対応店舗の売上データD43を蓄積し、蓄積された各対応店舗の売上データD43に基づいて、各業種の満足度分布データD23を作成する。本実施形態に係る売上データ処理システム1Eは、このようにして作成された各業種の満足度分布データD23を、売上データ処理装置4の製造時や、メンテナンス時、又は、任意のタイミングで、売上データ処理装置4の蓄積部である記憶部49に記憶させておく。そして、本実施形態に係る売上データ処理システム1Eの売上データ処理装置4は、記憶部49に記憶された各業種の満足度分布データD23を用いて、評価対象(例えば、対応店舗)に対する顧客の満足度を導出する。
ただし、売上データ処理装置4は、各業種の満足度分布データD23と同様に、評価対象に対する顧客の満足度の導出に用いることが可能なデータであれば、各業種の満足度分布データD23の代わりに、そのデータを記憶部49に記憶しておいて、導出に用いるようにしてもよい。
図23は、本実施形態6に係る売上データ処理システム1Eの構成図である。図23に示すように、売上データ処理システム1Eの売上データ処理装置4の制御部41には、導出部11と、コメント作成部19とが設けられている。また、売上データ処理装置4の蓄積部である記憶部49には、各業種の満足度分布データD23が記憶されている。
なお、各業種の満足度分布データD23は、売上データ処理装置4の製造時に、記憶部49に記憶されるようにしてもよい。又は、各業種の満足度分布データD23は、売上データ処理装置4がサーバ2と通信することによって、記憶部49に記憶されるようにしてもよい。又は、各業種の満足度分布データD23は、売上データ処理装置4が記憶媒体5から読み出すことによって、記憶部49に記憶されるようにしてもよい。
売上データ処理システム1Eは、例えば、前記した実施形態4の売上データ処理システム1Cにおいて、サーバ2と売上データ処理装置4とが行っている処理を売上データ処理装置4単独で行う(ただし、端末作成データD4の送信処理とサーバ作成データD2の送信処理を除く)。ここで、前記した実施形態4の売上データ処理システム1Cにおいて、サーバ2と売上データ処理装置4とが行っている処理とは、図3の処理と、図4Aの処理と、図18の処理(ただし、端末作成データD4の送信処理とサーバ作成データD2の送信処理を除く)である。その際に、売上データ処理装置4の導出部11は、対応店舗の業種に基づいて、同じ業種の店舗群における対応店舗に対する相対的な顧客の満足度として、対応店舗の満足度順位を特定する。そして、導出部11は、対応店舗の満足度順位を表す満足度順位データD21を作成する。
このような売上データ処理システム1Eでは、売上データ処理装置4の導出部11が、蓄積部である記憶部49に記憶された満足度分布データD23を利用して、対応店舗のおおよその順位を特定し、満足度順位データD21を作成する。そして、売上データ処理装置4のコメント作成部19が、特定された満足度順位データD21に基づいてコメントデータD29を作成する。
売上データ処理装置4は、このようにして作成された満足度順位データD21とコメントデータD29を表示部44に表示して、売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示する。
係る構成において、売上データ処理装置4は、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務(サービス)の提供による売上データD43を蓄積する記憶部49(蓄積部)と、記憶部49(蓄積部)により蓄積された売上データD43に基づいて、対応店舗の利用について顧客の満足度を導出する導出部11と、を備えた構成になっている。
売上データ処理装置4の導出部11は、他の実施形態と同様に、売上データとして、来店客数、売上金額、および、顧客毎の来店回数、に基づき、顧客の満足度を導出する。
なお、満足度は、他の実施形態と同様に、利用前の期待・予想を表す顧客期待、利用した際の品質評価を表す知覚品質、価格への納得感を表す知覚価値、顧客の満足感を表す顧客満足、他者への推奨を表す推奨意向、及び、継続的な利用意向を表すロイヤルティの中の1又は複数種類の指標で表される。
売上データ処理装置4の導出部11は、対応店舗の業種データ及び売上データに基づいて、対応店舗と同じ業種の店舗群における対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する。なお、本実施形態では、相対的な顧客の満足度は、同じ業種の店舗群における対応店舗の満足度順位を表すものとなる。
このような売上データ処理システム1Eよれば、売上データ処理装置4単独で評価対象(例えば、対応店舗)に対する相対的な顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。また、サーバ2の負荷を軽減することができる。
[実施形態7]
本実施形態7は、実施形態6と同様に、売上データ処理装置4単体で顧客の満足度を導出することができる分散処理型の売上データ処理システム1Fを提供するものである。
本実施形態に係る売上データ処理システム1Fの売上データ処理装置4は、実施形態6に係る売上データ処理システム1Eと同様に、各業種の満足度分布データD23が記憶部49に記憶されている。そして、本実施形態に係る売上データ処理システム1Fの売上データ処理装置4は、記憶部49に記憶された各業種の満足度分布データD23を用いて、評価対象(例えば、対応店舗)に対する顧客の満足度を導出する。
ただし、売上データ処理装置4は、各業種の満足度分布データD23と同様に、評価対象に対する顧客の満足度の導出に用いることが可能なデータであれば、各業種の満足度分布データD23の代わりに、そのデータを記憶部49に記憶しておいて、導出に用いるようにしてもよい。
図24は、本実施形態7に係る売上データ処理システム1Fの構成図である。図24に示すように、売上データ処理システム1Fの売上データ処理装置4の制御部41には、導出部11と、コメント作成部19とが設けられている。また、売上データ処理装置4の記憶部49には、各業種の満足度分布データD23と各業種の閾値データDthとが記憶されている。
なお、各業種の満足度分布データD23と各業種の閾値データDthは、売上データ処理装置4の製造時に、記憶部49に記憶されるようにしてもよい。又は、各業種の満足度分布データD23と各業種の閾値データDthは、売上データ処理装置4がサーバ2と通信することによって、記憶部49に記憶されるようにしてもよい。又は、各業種の満足度分布データD23と各業種の閾値データDthは、売上データ処理装置4が記憶媒体5から読み出すことによって、記憶部49に記憶されるようにしてもよい。
売上データ処理システム1Fは、例えば、前記した実施形態5の売上データ処理システム1Dにおいて、サーバ2と売上データ処理装置4が行っている処理を売上データ処理装置4単独で行う(ただし、端末作成データD4の送信処理とサーバ作成データD2の送信処理を除く)。ここで、前記した実施形態5の売上データ処理システム1Dにおいて、サーバ2と売上データ処理装置4とが行っている処理とは、図3の処理と、図4Aの処理と、図21の処理(ただし、端末作成データD4の送信処理とサーバ作成データD2の送信処理を除く)である。その際に、売上データ処理装置4の導出部11は、対応店舗の業種に基づいて、同じ業種の店舗群における対応店舗に対する相対的な顧客の満足度として、対応店舗の満足度ランクを特定する。そして、導出部11は、対応店舗の満足度ランクを表す満足度ランクデータD22を作成する。
このような売上データ処理システム1Fでは、売上データ処理装置4の導出部11が、記憶部49に記憶された満足度分布データD23を利用して、対応店舗のランクを特定して、満足度ランクデータD22を作成する。そして、売上データ処理装置4のコメント作成部19が、特定された満足度ランクデータD22に基づいてコメントデータD29を作成する。
売上データ処理装置4は、このようにして作成された満足度ランクデータD22とコメントデータD29を表示部44に表示して、売上データ処理装置4の利用者(対応店舗側の人物)に提示する。
係る構成において、売上データ処理装置4は、実施形態6と同様に、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務(サービス)の提供による売上データD43を蓄積する記憶部49(蓄積部)と、記憶部49(蓄積部)により蓄積された売上データD43に基づいて、対応店舗の利用について顧客の満足度を導出する導出部11と、を備えた構成になっている。
そして、売上データ処理装置4の導出部11は、対応店舗の業種データ及び売上データに基づいて、対応店舗と同じ業種の店舗群における対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する。なお、本実施形態では、相対的な顧客の満足度は、同じ業種の店舗群における対応店舗の満足度ランクを表すものとなる。
このような売上データ処理システム1Fは、売上データ処理装置4単独で評価対象(例えば、対応店舗)に対する相対的な顧客の満足度を的確かつ簡単に導出することができる。また、サーバ2の負荷を軽減することができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態は、本発明の要旨を分かり易く説明するために詳細に説明したものである。そのため、本発明は、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、本発明は、ある構成要素に他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に変更したりすることができる。また、本発明は、一部の構成要素を削除することもできる。
また、例えば、相対的な顧客の満足度は、対応店舗の事業形態(業態)や対応店舗の設置地域等のパラメータで細分化されたものであってもよい。
また、例えば、順位データとランクデータとを同時に提示するようにしてもよい。
また、例えば、顧客満足度やランクデータ、コメントデータ等は、売上データ処理装置4の表示部44に表示しなくてもよい。顧客満足度は、クラウドデータとして保存して、遠隔地にあるパソコンや対応店舗の管理者や経営者のスマートフォン等で表示するようにしてもよい。
また、例えば、顧客満足度のコメントデータは、ランクデータとリンクされないようにしてもよい。
また、例えば、売上データ処理システムは、顧客満足度に用いる6つの指標のうち、いずれかをピックアップしてその指標に対応するコメントデータを表示するようにしてもよい。
また、例えば、コメントデータは、イラスト等の図柄を含むものであってもよい。また、コメントデータは、イラスト等の図柄だけで表現されたものであってもよい。
また、例えば、売上データ処理装置4へのデータの入力は、タッチパネルでなくてもよい。つまり、売上データ処理装置4は、図2Bに示すような一般的なキャッシュレジスタに設けられたキーでデータを入力するようにしてもよい。
また、例えば、顧客満足度やランクデータ、コメントデータ等は、売上登録画面IM21(図5B参照)に常に表示していてもよい。
また、例えば、顧客満足度やランクデータ、コメントデータ等は、レシートに印字されるようにしてもよい。
また、例えば、評価対象は、対応店舗で取り扱っている商品又は役務(サービス)であってもよい。この場合に、売上データ処理システムは、以下のような構成となる。
すなわち、例えば、図1、図10、図15、図17、図20、図23、及び図24のいずれかに示す例において、売上データ処理システムは、複数の売上データ処理装置4(入力端末)と、サーバ2と、を備えた構成になっている。売上データ処理装置4には、複数の店舗のそれぞれに対応付けられ、かつ、自身が対応付けられている対応店舗で取り扱っている商品の種別データ及び売上データが入力される。サーバ2は、それぞれの売上データ処理装置4から商品の種別データ及び売上データを取得する。サーバ2及び売上データ処理装置4のいずれか一方又は双方は、商品を評価対象とし、商品の種別に基づいて、商品に対する顧客の満足度を導出する導出部11を有している。導出部11は、それぞれの対応店舗における商品の種別データ及び売上データを参照して、商品の種別に基づいて、同じ分類の商品群における商品に対する相対的な顧客の満足度を導出する。
なお、このような売上データ処理システムにおいて、売上データ処理装置4は、好ましくは、所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データD43を蓄積する記憶部49(蓄積部)と、記憶部49(蓄積部)により蓄積された売上データD43に基づいて、商品又は役務(サービス)について顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部11と、を備える構成になっているとよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
《請求項1》
所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部と、
を備えることを特徴とする売上データ処理装置。
《請求項2》
前記導出部は、前記売上データとして、来店客数、売上金額、および、顧客毎の来店回数、に基づき、前記顧客の満足度を導出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
《請求項3》
前記満足度は、利用前の期待・予想を表す顧客期待、利用した際の品質評価を表す知覚品質、価格への納得感を表す知覚価値、顧客の満足感を表す顧客満足、他者への推奨を表す推奨意向、及び、継続的な利用意向を表すロイヤルティの中の1又は複数種類の指標で表されたものである、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の売上データ処理装置。
《請求項4》
前記導出部は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、
ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
《請求項5》
前記相対的な顧客の満足度は、前記同じ業種の店舗群における前記対応店舗の満足度順位を表すものである、
ことを特徴とする請求項4に記載の売上データ処理装置。
《請求項6》
前記相対的な顧客の満足度は、前記同じ業種の店舗群における前記対応店舗の満足度ランクを表すものである、
ことを特徴とする請求項4に記載の売上データ処理装置。
《請求項7》
前記導出部によって導出された前記満足度を表示部に表示させる表示制御部、
を備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
《請求項8》
前記導出部で導出された前記顧客の満足度に応じたコメントを作成するコメント作成部、
を備え、
前記表示制御部は、前記コメント作成部により作成されたコメントを表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項7に記載の売上データ処理装置。
《請求項9》
所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積部と、
前記蓄積部により蓄積された売上データに基づいて、前記商品又は役務について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部と、
を備えることを特徴とする売上データ処理装置。
《請求項10》
複数の店舗のそれぞれに対応付けられ、かつ、自身が対応付けられている対応店舗の売上データが入力される複数の入力端末と、
それぞれの前記入力端末から前記対応店舗の業種データ及び前記売上データを取得するサーバと、
を備え、
前記サーバ及び前記入力端末のいずれか一方又は双方は、前記対応店舗に対する顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部を有し、
前記導出部は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、
ことを特徴とする売上データ処理システム。
《請求項11》
コンピュータを、
所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積部、
前記蓄積部により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部、
として機能させるためのプログラム。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 売上データ処理システム
2 サーバ
3 通信網
4 売上データ処理装置(入力端末)
5 記憶媒体
11 導出部
12 満足度分布取得部
13 閾値特定部
16 順位特定部
17 ランク特定部
19 コメント作成部
29,49 記憶部(蓄積部)
41 制御部
44 表示部
45 入力部
46 印刷部
47 ドロア
48 タブレット部
Cz 顧客満足度(顧客の満足度)
Ca 顧客期待
Cb 知覚品質
Cc 知覚価値
Cd 顧客満足
Ce 推奨意向
Cf ロイヤルティ
D11 業種登録用データ
D2 サーバ作成データ
D21 満足度順位データ(顧客の満足度データ)
D22 満足度ランクデータ(顧客の満足度データ)
D23 満足度分布データ
D29 コメントデータ
D4 端末作成データ
D41 店舗IDデータ
D42 業種データ
D43 売上データ
Dst ランク切分用データ
Dth 閾値データ
Xa,Xb,Xc,Xd,Xe,Xf 重み付け係数

Claims (10)

  1. 所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部と、
    を備え
    前記導出部は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、
    ことを特徴とする売上データ処理装置。
  2. 前記相対的な顧客の満足度は、前記同じ業種の店舗群における前記対応店舗の満足度順位または満足度ランクを表すものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
  3. 所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部と、
    前記導出部により導出された前記顧客の満足度に応じたコメントを作成するコメント作成部と、
    前記導出部により導出された前記顧客の満足度及び前記コメント作成部により作成された前記コメントを表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えることを特徴とする売上データ処理装置。
  4. 前記導出部は、前記売上データとして、来店客数、売上金額、および、顧客毎の来店回数、に基づき、前記顧客の満足度を導出する、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
  5. 前記満足度は、利用前の期待・予想を表す顧客期待、利用した際の品質評価を表す知覚品質、価格への納得感を表す知覚価値、顧客の満足感を表す顧客満足、他者への推奨を表す推奨意向、及び、継続的な利用意向を表すロイヤルティの中の1又は複数種類の指標で表されたものである、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
  6. 装置が実行する経営支援方法であって、
    所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積処理と、
    前記蓄積処理で蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出処理と、
    を有し、
    前記導出処理は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、
    ことを特徴とする経営支援方法。
  7. 装置が実行する経営支援方法であって、
    所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積処理と、
    前記蓄積処理で蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出処理と、
    前記導出処理で導出された前記顧客の満足度に応じたコメントを作成するコメント作成処理と、
    前記導出処理で導出された前記顧客の満足度及び前記コメント作成処理で作成された前記コメントを表示部に表示させる表示制御処理と、
    を有することを特徴とする経営支援方法。
  8. コンピュータを、
    所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積手段、
    前記蓄積手段により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出手段、
    として機能させ、
    前記導出手段は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、
    ことを特徴とするプログラム。
  9. コンピュータを、
    所定の期間にわたって、対応店舗における顧客への商品又は役務の提供による売上データを蓄積する蓄積手段、
    前記蓄積手段により蓄積された売上データに基づいて、前記対応店舗の利用について前記顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出手段、
    前記導出手段により導出された前記顧客の満足度に応じたコメントを作成するコメント作成手段、
    前記導出手段により導出された前記顧客の満足度及び前記コメント作成手段により作成された前記コメントを表示部に表示させる表示制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  10. 複数の店舗のそれぞれに対応付けられ、かつ、自身が対応付けられている対応店舗の売上データが入力される複数の入力端末と、
    それぞれの前記入力端末から前記対応店舗の業種データ及び前記売上データを取得するサーバと、
    を備え、
    前記サーバ及び前記入力端末のいずれか一方又は双方は、前記対応店舗に対する顧客の満足の度合いを示す満足度を導出する導出部を有し、
    前記導出部は、前記対応店舗の業種データ及び前記売上データに基づいて、前記対応店舗と同じ業種の店舗群における前記対応店舗に対する相対的な顧客の満足度を導出する、
    ことを特徴とする売上データ処理システム。
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