JP7063202B2 - 光ネットワーク、光伝送システムおよびこれに含まれる光ノード - Google Patents

光ネットワーク、光伝送システムおよびこれに含まれる光ノード Download PDF

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Description

本発明は、光ネットワーク、そこに使用される光ノードおよび光データフローの光伝送方式に関する。
爆発的に増大するデータトラヒックの保管や処理等を担うデータセンターの重要性が高まっている。データセンターとは、コンピューター(メインフレーム、ミニコンピューター、サーバー等)やデータ通信装置等を設置・運用することに特化した施設の総称である。データセンターでは、主に企業の情報システムを監視・運用・管理等を行うデータセンターサービスが提供されている。データセンターは、仮想化技術、クラウドサービス、ビッグデータといったトレンドを受けて、情報通信技術システムを実質的に支えている。
光スイッチングは、データセンタ(DC)やスーパーコンピュータのネットワークにおけるダイナミックな動作を実現するための強固な基盤を与える技術である。しかしながら、その目標達成を妨げる光ハードウェアの制約を克服するためには、ネットワークの動作原理においても見直しが必要となっている。
最新のDCおよびスーパーコンピュータにおいては、非常に多くの計算機、例えばサーバーやデータ記憶装置が相互に接続され、様々な種類のサービスが提供されている。通常、サーバーまたは記憶装置のグループが、ノード内において集まってクラスター化される。光ネットワークは、これらのすべてのノードを接続するのに使用される。コアネットワークやメトロネットワークのような従来のデータ光伝送ネットワークと比較すると、DCネットワークおよびスーパーコンピュータのネットワークは、ネットワークノードの数がより多いなどのいくつかの特別な特徴を持っている。高速で完全な接続性(full connectivity)は、DCネットワークおよびスーパーコンピュータのネットワークにおけるもう1つの重要な要件である。すなわち、その接続を準備するためにあまり時間を掛けずに、いずれのノード間の通信も切れ目なくシームレスに行われなければならない。
現在のDCネットワークおよびスーパーコンピュータネットワークは、電気パケット交換(Electrical Packet Switching)に基づいて動作している。データのパケットは、ネットワークノード間を接続している光ファイバの中を光信号として送信される。各ノードにおいて、そのパケットは、所望の宛先ノードへ向かうように電気交換(Electrical Switching)が実施される。この電気交換のプロセスにおいては、送信された光パケットは、電気信号へ変換され、その後再び光信号の形式に戻されて、その交換ノードの出力点において送信が再開される。
このように、送信パケットに対しては、光―電気-光(OEO:Optical-Electrical-Optical)変換が、広い範囲で実施されることになる。このようなアプローチは広く普及しているけれども、高い消費電力、大きなトラフィック遅延および低い柔軟性など多くのネットワークにおける問題点の主原因は、このOEO変換にある。光交換(Optical Switching)では、OEO変換を除去することによって、上述の問題点を根本的に解決できる。
しかしながら、光信号と電気信号との間の物理的な性質の差のために、対応するデバイスにおいていくつかの制限がある。例えば、信頼性のある全光メモリは未だ実現されていないし、ナノセカンドオーダのスピードで再構成が可能な高速光スイッチも、限定されたポート数でしか実現できていない。現在の光技術の欠点を克服しながら、光交換の長所を利用するために、光ネットワークの動作原理が見直されなければならない。
図1は、電気交換をベースにした従来技術の階層的DCネットワークの構成を示した図である。図1を用いて、DCネットワーク1においてパケット衝突が多発し、大きなトラフィック遅延が生じるよく知られたシナリオを説明する。DCネットワーク1は、一例を挙げれば、スイッチ2、4a~4eなどが階層的に配置され、最下層にはToR(TopOfRack)スイッチの下に複数のサーバーが接続されている。ここで、サーバーM(6)が何らかのジョブを与えられたとする。このジョブの実行の一部として、サーバーM(6)は他のサーバーへ、データ共有または計算処理を求める要求を送信する。要求を受けたサーバーがある短い期間内にそれぞれの結果をサーバーM(6)へ送り返すとき、パケット衝突が容易に発生し得る。したがって、このような衝突を軽減するためのロードバランシングを実行する必要性がある。ロードバランシングが、より高位のネットワークプロトコル例えばレイヤ3スイッチングで実行される洗練された方法であることには、あまり価値はない。なぜなら、レイヤ3スイッチングによるロードバランシングは、たとえパケット衝突が完全に回避できない場合でさえ、十分な処理リソースおよび高い電力消費を必要とする。
ここで、スイッチ4dの下のサーバーA(5)からスイッチ4eの下のサーバーM6に返送されているデータフローAについて考える。サーバーA(5)におけるこのデータフローA(7)は、標準的なパケットよりも長いサイズとなっている。すなわち、このデータフローは、別々に送信される複数のパケット1~10に分けられている。サーバーM(6)へ至るまでの途中で、これらのパケットは異なる経路3a、3bを辿ることがあり、このとき異なる衝突確率に見舞われることになる。サーバーM(6)においては、フローS(8)から成るパケットは、順序がばらばらで拡大した時間(TAct)内で受信される。データフローA(7)のオリジナルの長さTと比較して、この送信トランザクションを完了するのに必要な時間TActは、ネットワーク性能を評価するための性能指数(FOM:Figure Of Merit)として採用できる。
FOMは、ネットワーク性能を示す無次元の指標として、次式のように定義できる。
Figure 0007063202000001
図1のシナリオにおける問題を解決すべく、FOMが1の値を持つ理想的な超ダイナミックネットワークの新しいネットワークの概念が提案されている。同じネットワークの概念が、スーパーコンピュータのネットワークトポロジーに依存した強いタスク依存性の問題の解決のためにも使用され得る。次ぐに述べるように、この新しいネットワークでは、非常に高速に再構成が可能なバーチャルトポロジーを持つネットワークが実現され得る。
ネットワーク内で反復されるOEO変換を除去することによって得られるメリットを動機づけとして、光スイッチングに基づいたフォトニックDCネットワークの実現に向けて様々な努力が払われている。いくつかの提案されたネットワークには様々の変形例があるが、これらの送信メカニズムは、大きく2つのカテゴリに分類される。1つは光回線交換(OCS:Optical Circuit Switching)のスキームであり、もう1つは光パケット交換(OPS:Optical Packet Switching)のスキームである。OCSスキームは、ネットワーク制御の集中化されたアプローチに従い、いずれかの2つのネットワークノード間で伝送が開始される前に、まず光リンクが設定される。ネットワークトポロジーに関係なく、設定された光リンクは、ソースノードと宛先ノードとの間にある複数の中間ノードを含む。所与の空間リンクに沿って、割り当てられた波長を使用して、ソースノードは、宛先ノードへデータを送信する。中間ノードに存在するすべてのスイッチは、予めこの設定された波長で、受信されたデータを宛先ノードに向かって転送する。
上述の空間リンクを設定するための設定時間は、3つの部分に分けられる。第1に、関係するネットワークノードおよび中央ネットワークコントローラとの間で、信号を交換(シグナリング)するための時間である。第2に、中央ネットワークコントローラによって関連する計算を実行することによって光経路を決定するのに費やされる時間である。第3に、選択された経路(リンク)に沿って位置している光スイッチを再構成するための時間である。光スイッチの再構成スピードを早めるよう大幅に改善できたとしても、他の時間が高速OCSリンクの実現を阻む基本的な限界を決めてしまう。例えば、中央ネットワークコントローラがあるノードから1km離れた場所に位置しているとすると、そのノードと中央ネットワークコントローラとの間で信号をやり取りするシグナリング時間は、10μsec程度になる。100Gbpsにおける1つのイーサネットパケットの時間が120nsec程度であることを思い起こせば、OCSスキームにおける上述のシグナリング時間は、単一の光パケット時間と比べ、2桁も長いことが理解されるだろう。
一方で、OPSスキームは、ネットワークに対して分散化されたアプローチに従う。すなわち、各々の光パケットに対して光ラベルが付与され、パケットを宛先ノードへ転送するために各ノードにおいてこのラベルが認識される。OPSスキームに対しては、OCSの場合のような設定時間は必要とされないが、ある確率でパケット衝突が起こる可能性を避けることはできない。
図2は、各光伝送スキームにおいて、送信トランザクションの総時間と、その中に含まれたデータフロー時間との間の時間差ΔTを示したグラフを示す図である。横軸は、パケット長で正規化したデータフロー時間を、縦軸は、図1における送信トランザクションの総時間TActおよびデータフロー長Tの差をパケット長で正規化した時間差ΔTを示す。この時間差ΔTは、OCSスキームの場合には、初期化時間の20パケットと仮定して、直線23で示している。OPSスキームの場合には、2つの異なる平均パケット衝突確率を想定して、直線24、25で示している。
OCSスキームの場合において、この20パケット相当の初期化時間は、前述のように定義されたFOMの値に直接影響するオーバヘッド時間21となる。直線23から明らかなように、OCSスキームでは、時間差ΔTはデータフロー長T(横軸)に関係なく一定で、不変である。OCSのようなスキームが十分に長いデータフローに対して最適なものであるという事実は、データ時間とともに変化するFOM値の変化にも反映されている。OCSスキームでは、数パケット程度の短いデータフローでは非常に悪いFOM値となる一方で、データフローが長くなればオーバヘッド21の効果は小さくなりFOM値は理想値の1に近づき始める。
OPSスキームの場合における時間差ΔTからFOM値へのマッピングは、非線形な関係を含んでいる。これは、パケット衝突が生じたときに、ネットワークの状態および連続して生じるパケット衝突事象の発生時間間隔に基づいて、不規則な時間で待ち時間が生じるからである。この点において注目すべき点は、図2から明らかなように、異なる平均衝突確率(4%、8%)のいずれの場合も、直線24、25は右上がりとなっており、データフローが長くなればなるほど時間差ΔTが大きくなっている。すなわち、データフローが長くなるにつれてFOM値は悪くなっていくと言うことである。したがって、光伝送の新しいスキームには、OCSスキームにおける直線23に示したようなオーバヘッドが無く、OPSスキームにおける直線24、25に示したようなフローサイズへの依存性がないこと強く要請されている。このような新しい光伝送スキームによれば、FOM=1の状態が実現され、図2の直線26で示したような時間差ΔTの状態を実現できる。
上述のような問題から、DCネットワークおよびスーパーコンピュータのネットワークでは、OCSスキームおよびOPSスキームいずれも未だ検討段階に留まっており、現在でも図1に示したような電気パケットスイッチングによるネットワークが主流である。
S. J. B. Yoo, "Optical Packet and Burst Switching Technologies for the Future Photonic Internet," 2006年12月, Journal of Lightwave Technology, vol. 24, no. 12, pp. 4468-4492 Salah Ibrahim, Tatsushi Nakahara, Hiroshi Ishikawa, and Ryo Takahashi, "Burst-mode optical label processor with ultralow power consumption," 2016年, Opt. Express 24, 6985-6995
より一般的な視点からは、高速な接続およびより多いノード数の要請を満足する光ネットワークの実現は、(a)ネットワークリソースの共用、または、(b)ネットワークリソースの排他的な予約のいずれかによってなし得る。しかしながら、これら2つのいずれのアプローチでも、依然として以下に述べるようなトレードオフや欠点が存在している。
図3は、光ネットワークにおけるリソース共用の問題を説明する図である。図3の(a)は、スケジューリングなしのネットワーク資源(リンク)共用に基づいて実現されるネットワークを簡単化して示している。OPSスキームが、このネットワークの典型的な例である。図3の(a)の場合、異なるネットワークノードが、予めどのような時間調整をすることもなくこのネットワークにおける同一の空間リンクを同時に共有することになる。この場合には、先にも説明したように、パケットの衝突31を何らかの方法で軽減できるにしても、完全に回避することはできない。
図3の(b)は、ネットワーク資源のスケジューリングされた共用に基づいて実現されるネットワークについて簡単化して示している。非特許文献1に示したように、光バーストスイッチング(OBS:Optical Burst Switching)スキームが、このネットワークの典型的な例である。この場合は、異なるネットワークノード、例えばノード32、33が、このネットワークにおける同一の空間リンクを共有し、それぞれ、T1、T2のタイミングでスケジューリングされた方法によって、光バーストを送信する。尚、OBSスキームの光ネットワークでは、各ノードの光スイッチ(例えば光パケットルータ)において光バーストを受信してラベル処理を行い、次のノードへ転送できる光バースト受信機が必要となる。光バースト受信機では、無信号状態から突然に入力される光データフロー、例えば光パケットに対してクロック抽出を行う、バーストモードのクロックデータ再生機能を持っている。したがって、光バースト受信機は、プリアンブルを用いることなくラベル情報を読み取り、ラベル処理を行い、必要なスイッチングを行うことができる能力を持つ。
共有された空間リンク上で光バーストを送信できるいずれのノードにおいても、リンクをクリアするためまたはリンクの利用可能性を確認するために、そのノードは要求を送信しなければならない。OBSスキームにおけるよく知られた実装は、Tell-And-Go(TAG)およびTell-And-Wait(TAW)技術である。いずれの技術の場合も、最初に送信元(ソース)ノードが他のノードに対して、空間リンクを使用する要請があることについて伝えなければならない(Tell)。その後、光バーストを送信開始する前、リンクがクリアされるまで、または、他のノードから利用可能性についての確認が受信されるまで、ソースノードは待機しなければならない。このように、スケジューリングされたリソース共用の場合には、オーバヘッド時間が必要となる。このオーバヘッド時間は、ネットワークノード数の増大とともに、厳しくなる。
図4は、さらに別の光ネットワークの構成例であるフルメッシュネットワークを示す図である。フルメッシュネットワークは、各ノードが他のすべてのノードと接続され、図2に示したような従来技術スキームの光ネットワークの問題を克服できるものである。波長領域を利用することによって、専用波長の予約を伴う永続的なリンク(Permanent Link)は、データフローの衝突をなくすることができ、オーバヘッドとなる設定時間の必要性を除去することもできる。しかしながら、ネットワーク資源の共有が行われないので、その実現のためには過剰なリソースが要求され、フルメッシュネットワークは現実的な実装には至っていない。この場合でも、ボトルネックは、再びネットワーク資源利用の非効率性になる。ノード数をN=1000とすれば、ノード間の接続リンク数はN2=106、送受信機の数もN2=106個となる。
図5は、専用波長を使用しながらリンク共有をするさらに別のネットワークの構成を示した図である。図5に示したように、N個のノード35および光スイッチ51からなる単純なネットワーク50において、完全な接続性(Full Connectivity)を提供するのに、波長リソースの永続的な専用予約が利用される。このような場合、送信元の各ネットワークノード(ソースノード)は、各々の宛先ノードを指定するために異なる波長52が割り当てられる。本構成でも、ネットワーク50全体で必要な波長の総数はN2に比例することになる。これは、DCネットワークやスーパーコンピュータネットワークにおいて現に存在している非常に多くのノード数103=1000個に対しては、106個の波長数を必要とする。これは、現在利用されているCバンドなどの利用可能な光通信の波長数を考えれば、ほとんど実施不可能で、非現実的な数となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、従来技術の光ネットワークのパケット衝突や遅延の問題に対応し、さらにネットワークリソースを大幅に減らし、低消費電力と柔軟性を実現する新規なネットワーク構成、光伝送システムを提示する。あわせて、ネットワーク光ノードの構成も提示する。
このような目的を達成するために、本発明の1つの実施態様は、複数(N:整数)の光ノードを含む光伝送システムにおいて、前記複数の光ノードの各々は、対応する専用予約された波長で、データフローを宛先ノードへ送出し、他の光ノードからのデータフローを、当該データフローに付与されたラベル情報に基づいて転送スイッチングを行うことを特徴とする光伝送システムである。光伝送システムは、光ネットワーク、光伝送方式と言い換えることもできる。
好ましくは、前記複数の光ノードは、K(自然数)の次元のトーラストポロジーを有し、前記複数の光ノードの各々は、当該光ノードを含むリング内の異なる2つの光ノードで同一波長を再利用し、前記2つの光ノードに対して、同一向きでの重複が生じないよう他の光ノードへの経路がそれぞれ予め定義され、前記複数の光ノード全体で、同一波長がN/2K(整数)回再利用されても良い。
また前記複数の光ノードの各々は、ソースノードとして、2K個の光送信機を備え、前記予め定義された経路を経由して他の光ノードへデータフローが送られることができる。
本発明の別の実施態様では、前記複数の光ノードは、前記Kの次元のトーラストポロジーに従って、P個の光ファイバのセットによって並列に接続されており、前記複数の光ノードは、P個のグループを含み、当該P個のグループの各グループは前記Kの次元の各々のトーラスネットワークの同一リング内に属する光ノードで構成され、前記P個のグループの各グループ間では、前記複数の光ノード全体で重複なしに、異なるリングにある光ノードが含まれており、前記P個のグループの1つのグループに属する光ノードは、前記P個の光ファイバのセットの1つのセットによって、データフローの送信のみを行い、前記1つのグループを除いた残りのグループに属する光ノードは、前記1つのセットを除いた残りのセットの光ファイバによってデータフローの受信のみを行い、前記複数の光ノードにおいて、N/(2K・P)個(整数)の波長が利用される。
また、前記複数の光ノードの各々は、無信号状態から前記データフローの入力とともに直ちに同期して、前記ラベル情報を復号できる光受信機を備えることができる。
さらに好ましくは、前記光受信機は、異なる波長に対応した、前記ラベル情報を処理する複数のラベルプロセッサと、前記ラベル情報に基づいて、他の光ノードからの前記データフローを当該光ノードへドロップするか、または、他の光ノードへ転送する光スイッチと、前記ドロップされたデータフローを、所定の数のバーストモード(BM)受信機へ導くための選択スイッチとを含むことができる。
また、前記BM受信機が完全に占有されたとき、当該光ノードは、通信を延期するか、または、異なる送信スキームを使用してスイッチングする要求を他の光ノードに対して送信することができる。
複数の専用波長のセットが一緒にグループ化され、前記複数の専用波長のセットを使用するデータフローに対して単一のラベルが付与されることもできる。
さらには、少なくとも光回線交換(OCS)、光パケット交換(OPS)および光バーストスイッチング(OBS)の少なくとも1つを含む他の光伝送スキームが、前記専用予約された波長以外の波長でサポートされることもできる。
本発明のもう1つの実施態様は、光伝送システムにおいて使用される光ノードにおいて、前記光ノードに対応した専用予約された波長で、データフローを宛先ノードへ送出する光送信機と、他の光ノードからのデータフローに、無信号状態から直ちに同期して、当該データフローに付与されたラベル情報を復号し、前記ラベル情報に基づいて転送スイッチングを行う光受信機とを備えたことを特徴とする光ノードである。
好ましくは、前記光ノードは、前記光伝送システムに含まれる複数の光ノードの1つであり、前記複数の光ノードはK(自然数)の次元のトーラストポロジーを有しており、前記光ノードを含むリング内の異なる2つの光ノードで同一波長を再利用し、前記2つの光ノードに対して、同一向きでの重複が生じないよう他の光ノードへの経路がそれぞれ予め定義され、前記複数の光ノード全体で、同一波長がN/2K(整数)回再利用される。
さらに前記光受信機は、異なる波長に対応した、前記ラベル情報を処理する複数のラベルプロセッサと、前記ラベル情報に基づいて、他の光ノードからの前記データフローを当該光ノードへドロップするか、または、他の光ノードへ転送する光スイッチと、前記ドロップされたデータフローを、所定の数のバーストモード(BM)受信機へ導くための選択スイッチとを含むことができる。
以上説明したように、本発明の光ネットワークによって、衝突や遅延の問題を解消し、ネットワークリソースを大幅に減らし、システムの低消費電力と柔軟性を実現する。
電気交換ベースの従来の階層的DCネットワーク構成を示した図である。 各光伝送スキームにおいて、送信トランザクション総時間と、データフロー時間との間の時間差を示した図である。 光ネットワークのリソース共用問題を2つの構成例で説明する図である。 さらに別の光ネットワークであるフルメッシュ構成の例を示す図である。 専用波長を使用しリンク共有する別のネットワーク構成を示した図である。 本発明の実施形態1の光ネットワークの基本構成を説明する図である。 本発明の実施形態2の光ネットワークの基本構成を説明する図である。 本発明の実施形態2の光ネットワークの基本構成を説明する図である。 本発明の光ネットワークのノードの光スイッチ部の構成を示した図である。 本発明のノードの光スイッチ回路基板の構成を示した図である。 各次元のトーラスネットワークで同一波長の再利用を説明する図である。 2次元トーラスネットワークで同一波長による経路を示した図である。 2次元トーラスネットワークのノードAからの経路を示した図である。 2次元トーラスネットワークのノードBからの経路を示した図である。 2次元トーラスネットワークのノードCからの経路を示した図である。 2次元トーラスネットワークのノードDからの経路を示した図である。 データフローを伝送する具体的な経路の例を示した図である。 ネットワークの並列化により波長数を減らす仕組みを説明する図である。 本発明の実施形態3の光ネットワークの構成を説明する図である。 本発明の光ネットワークで、異なる次元、並列化数での波長数を示す。 トーラスネットワークの異なる次元での諸元を比較して示した表である。
従来技術では、ネットワークリソースを共有するための手段の1つとしてバーストモード(BM:Burst Mode)送信を採用していた。本発明の光ネットワークでは、ソースノードに排他的に予約された専用波長(λ)上で、衝突の発生やリソース共用の準備のための余計な時間なしに、ネットワークノードに対して任意の宛先指定(アドレシング)を可能とするため、BM送信が新たに使用される。このBM送信に基づいて、未だかつてないダイナミックを持った光ネットワークが実現される。本発明の光ネットワークでは、任意波長の光データフローによる、衝突の無い送信が行われる。本発明の光ネットワークは、ノード間におけるすべての処理を光信号で完了できるので、電気パケットスイッチングをベースとする現在のDCネットワークやスーパーコンピュータネットワークと比べて、各段に低消費電力となる。
数千のものノードを含む例えばDCネットワークは、現在利用可能な通信帯域における波長の数の制限のため、本発明の基本概念(実施形態1)のみでは直接的に実現は難しい。しかしながら、衝突なしに同一波長を再利用可能とすることで、間接的にノード数が1000を越えるDCネットワークやスーパーコンピュータネットワークにも対応できる新しい光ネットワーク構成も提示する(実施形態2、実施形態3)。
本発明の光ネットワークでは、各ノードから他のノードへ送出されるデータの種類や形態、使用目的には何ら制限がない。すなわち、データのユニットの長さやデータ構造、伝送されるデータの内容などに一切依存しない。したがって、パケット送信を含むすべての情報伝送に利用可能である。したがって、以下の説明では、ノードによって伝送される対象である光信号の情報について、「データフロー」の用語を使用する。
以下の説明では、本発明の光ネットワークについて説明されるが、用語「光ネットワーク」は、光伝送システム、光伝送方式と言い換えることもできる。また、本発明は、光ネットワークにおけるデータフローの伝送方法としての側面も持っているし、光ネッとワークにおける光ノードの側面も持っている。また、以下の説明では、簡単のために単に「ノード」と記載する場合でも、「光ノード」を意味している。
図6は、本発明の新しいアプローチによる光ネットワークの構成を説明する図である。本発明の光ネットワーク60は、N個のノード65から構成されている。ノード65は、光スイッチ62によって接続されている。各光スイッチには、後述するラベルプロセッサ61が関連付けられている。光ネットワーク60においては、発信元(ソースノード)から他のいずれかノードを宛先ノードとするデータフローのために、ソースノードに対応した波長が指定される。したがって、1つ1つのソースノードに対して、対応する専用波長が割り当てられる。ソースノード毎の専用波長を使用することによって、光ネットワーク内で必要な波長の数を大幅に減らすことができる。
具体的には、図6のノード65aをソースノードとして他のノードを宛先ノードとする経路63aを伝搬するデータフローには、第1の波長が割り当てられる。一方、ノード65bをソースノードとして他のノードを宛先ノードとする経路63bを伝搬するデータフローには、第1の波長とは異なる第2の波長が割り当てられる。したがって、光ネットワーク60のノード数がN個のとき、必要な波長λの数もN個で良い。これは図5に示した従来技術の光ネットワーク50で、N2個の波長数を必要していた状況と大きく異なっている。
図6に示した本発明の光ネットワークの基本概念を提示する本実施形態では、最も簡単な構成として、ソースノード1つに単一の専用波長が排他的に割り当てられるものについて説明している。しかしながら、衝突を生じさせない限り、1つのソースノードに2以上の専用波長が割り当てられても良い。後述する実施形態2、実施形態3では、1つの光ネットワーク内で同一波長の繰り返し再利用が行われる。したがって、予め一定の経路を決める条件の下で、異なるソースノード間で同一波長が使用され得る点に留意されたい。
本発明の光ネットワークでは、上述のようにソースノード毎に個別の専用波長が利用される一方で、ソースノードから送出される光データフローに、それぞれの宛先ノードを定義するラベルが付与される。ソースノードと宛先ノードの間の経路上に位置する中間ノードにおいては、各データフローは、このラベル情報に基づいて宛先ノードへと転送される。ラベル情報に基づいたデータフローの処理は、各ノードに関連付けられた光スイッチにおけるラベルプロセッサ61によって行われる。ラベルプロセッサは、図3の(b)とともにOBSスキームについて説明したように、BM送信をベースとするネットワークにおいて、光バースト受信機の中で既に実用化されている。光バースト受信機では、無信号状態から突然にデータフローが入力されても、直ちにクロック抽出と同期可能であって、実質的に直ちに、プリアンブルなしでパケットのヘッダ部分にあるラベル情報をデコードできる。現在では、例えば非特許文献2に開示されているように、低遅延のバーストモードラベルプロセッサを利用することができる。バーストモードラベルプロセッサは、電気変換を行うことなしに光ドメインで、直接に中間ネットワークノードを経由して、データフローを通過させることができる。本発明の光ネットワーク60では、各ノードに関連付けられた光スイッチ62において対応するラベルプロセッサ61を備える。
したがって本発明は、複数(N:整数)の光ノードを含む光伝送システムにおいて、前記複数の光ノードの各々は、対応する専用予約された波長で、データフローを宛先ノードへ送出し、他の光ノードからのデータフローを、当該データフローに付与されたラベル情報に基づいて転送スイッチングを行うものとして実施できる。
図6にも示したように、本発明の光ネットワークの新しいスキームは、排他的に予約された専用波長上でラベルベースのスイッチングを使用するバーストモードデータ伝送として要約することができる。本発明の光ネットワーク内において各ノードは、ユニークに割り当てられた波長を持つことができ、すべてのネットワークノードからの共存するトラフィックの中で、衝突は生じ得ない。さらには、光ラベルプロセッサを利用することで、あらかじめノード間のリンクを確立するための設定時間、すなわちオーバヘッド時間も必要としない。本発明の新しい光ネットワークのスキームによれば、従来技術の光伝送スキームが直面していた、オーバヘッドおよびデータフローの長さに依存した遅延の2つの大きな課題を解決することができる。さらに重要で有利なことには、システムで必要とする波長の数を、N2個からN個へ大幅に減らすことができる。
-実施形態1-
上述の本発明の最も基本な概念をそのまま利用した実施形態1の光ネットワークの構成について、さらに具体的に説明する。Cバンド(1530~1565nm)およびLバンド(1565~1625nm)は、光ファイバにおけるその低伝搬損失性のために、光信号伝送のために現在もっとも広く利用されている波長帯域である。これらのバンドの使用可能な全波長帯域は、固定グリッドの方法によって、通常「チャネル」と呼ばれるより小さいサブバンドのセットに分割される。本発明の光ネットワークのスキームを直接的に利用することによってサポートされ得るネットワークノードの数は、上述のCバンドおよびLバンドにおけるチャネルの総数によって制限される。例えば、Cバンドのみを使用する例を考えると、本発明のアプローチに基づいた光ネットワークは、最大で80個のネットワークノードのサポートを実現できる。さらにLバンドを加えることによって、チャネルの数は、概ねその2倍(160個)まで拡張できる。将来的には、これらのバンドでさらにより多くのチャネルを利用できるようになる可能性もある。
非常に大規模なDCネットワークの役割は、多様なネットワークサービスを提供するための中枢的なものであることは確かだが、一方で、メトロネットワークの中でより小さな規模のDCを分散化させて配置することが1つのトレンドにある。このような分散化したDCネットワークを導入する動機付けは、DCをエンドユーザにより近づけることによって、より低遅延のサービスを実現することにある。実施形態1の本発明の光ネットワークによる新しい光ネットワークのスキームは、この分散化した比較的小規模なDCのアイデアを実現するために直接利用することができる。
現在のメトロネットワークは、OCSスキームに基づいて、各ノードにおいて光信号の分岐・挿入を可能とするROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)ネットワークとして実現されている。上述のように、本発明の光ネットワークの新しいスキームは、より少ない波長数によってより多くのノードをサポートする長所を持っている。さらには、光ラベルプロセッサを利用してリンクの設定時間も完全に除去してしまうことによって、光ネットワークをより多様なリンクを柔軟に再構成可能とし、よりダイナミックなネットワークを実現する。
一方で、非常に大規模なDCネットワークの内部においてサポートが必要なノードの数は、1000を越えるオーダにある。このような大きな数のノードを含むDCネットワークに対して、実施形態1として説明した本発明の光ネットワークのスキームをそのまま適用するのは難しい。しかしながら、以下にさらに述べるシナリオによって、データフローの衝突を生じさせることなしに、数回にわたって同一波長の再利用を可能とできる。以下の実施形態では、1000を越えるノード数を持つ大規模DCネットワークに対しても適用可能な光ネットワークの構成および動作について説明する。
数千のものノードを含むネットワークは、Cバンドなどで現在使用可能な波長の数(約80)を考慮すれば、直接的に実現は難しい。しかしながら、ソースノードから取り得る経路に予め一定の条件を与えて、衝突を生じさせることなく同一波長の再利用を可能とすることで、これらの数のノードにも対応できる。このために、トーラスネットワークトポロジーの利用を基礎として、2つの基本的なアイデアが導入される。トーラストポロジーにおける各ノードは、所与の波長λが割り当てられ、ノードからの方向とともに厳格にあらかじめ定義された経路のセットに沿ってのみ、データフローが送られる。各データフローに付与されたラベルが使用されて、宛先ノードまで転送される。いかなるフローの衝突を生じさせることなく、各波長λの再利用を可能とするように、各ノードに予め定義された経路が指定される。
-実施形態2-
図6に示した実施形態1についてこれまで説明してきたように、ソースノード毎に割り当てられた専用波長チャネル上においてラベルベースのスイッチングを使用することが、本発明の光ネットワークのスキームの根幹にある。本実施形態の光ネットワークの構成では、ネットワーク内において、衝突を生じさせることなく同一波長の再利用を可能とする第1のアイデアを導入する。データフローの衝突を回避するために同一の波長を使用する光経路を設計することが、本アイデアのベースにある。
図7は、本発明の実施形態2の光ネットワークの基本構成を説明する図である。図7では、最も簡単な構成であるリングネットワーク70、すなわち1次元のトーラストポロジー構成の光ネットワークにおけるアプローチを説明している。リングネットワーク70は、ノード1(71-1)からノード8(71-8)の8つのノードが順にリング状に接続された構成を持つ。各ノードに対しては、ノード1からノード8の順にλ2、λ3、λ4、λ1、λ2、λ3、λ4、λ1の専用波長が割り当てられている。実施形態1の光ネットワークでは、各ソースノードに対応した異なる専用波長が割り当てられる。ソースノードと割り当てられる波長とは、1対1に対応していたので、可能なノード数は使用可能な波長の最大数に限られていた。一方、図7に示した実施形態2の光ネットワークでは、リングネットワーク70内で同一波長が2回繰り返して使用される。
具体的には、リングネットワーク内の各々のノードに対しては、データフローを送信するために、矢印の矢尻(先端)で示される方向の指定された2本の経路に沿ってのみ1つの波長が割り当てられる。例えば、ノード4(71-4)に着目すると、ノード4によってλ1の波長を使用して、2本の経路72-1、72-2に沿ってデータフローが送信される。ここで簡単のために図7の右向きの方向を東向き、左向きの方向の西向きと定義する。このとき、ノード4からのデータフローは、例えば東向きの経路のみでノード7へ、および、西向きの経路のみでノード1に到達することができる。このことは、もう1つのノード8(71-8)によって同じ波長λ1を再利用できることを意味している。なぜならば、トーラストポロジーの1つのリングネットワーク70内において、ノード1およびノード8の2つのノードによって送信される各データフローは、常に、互いに正反対の方向に伝搬しているからである。
図7においてノード4からの東向き経路72-2は、ノード8がその終端となっており、ノード8を越えてリング内をさらに伝搬しないことに留意されたい。同様に、ノード4からの西向き経路72-1は、ノード1がその終端となっており、ノード1を越えてリング内をさらに伝搬しない。光ネットワークの光ファイバを伝送するデータフローは、伝搬方向が互いに正反対であれば、たとえ波長が同一の光信号であっても、その2つのデータフローは相互に干渉せずに独立して存在し得ること留意されたい。これは、図10とともに後述する光ノードの光スイッチン部の回路構成からも理解されるだろう。
同様に、ノード1(71-1)およびノード5(71-5)についても、それぞれ、データフローの伝搬方向で区別された2本の経路に沿ってのみ1つの波長λ2が割り当てられる。ノード1からの2つの経路74-1、74-2の各データフローと、ノード5からの2つの経路75-1、75-2の各データフローとは、各ノードで見れば相互に正反対の方向を伝搬している。したがって、各ノードにおいて正反対に伝搬する2つのデータフローを区別し、ドロップまたは転送のスイッチング処理を実施できる。このように、1つのリングネットワーク内において、同一波長のデータフローを伝搬方向によって区別することで2回繰り返し再利用できる。したがって、トーラスネットワークにおける予め定めた経路の設定を行う第1のアイデアによって、同一波長の再利用を実現する。
図7のリングネットワーク内で、同一波長を使用する2つのノードの位置は、リング内でのホップ数ができるだけ少なくなるような位置とするのが好ましい。ソースノードから、宛先ノードへデータフローを伝送する場合、ホップ数が多いほど光信号の品質が劣化するからである。したがって、同一波長を使用する2つノードは、リング内で最も遠い位置(ホップ数が最小値となる位置)となるように選べば良い。こうすることで、2つのノードに定義される経路も最短のホップ数を持つことになる。
各ノードは、任意の長さのデータフローを送ることができ、各データフローには、ヘッダすなわちその宛て先を識別するラベルが備えられる。実施形態1で述べたようにリンク設定は不要であって、いずれのノードにおいても、中央のネットワークコントローラとの相互作用なしにフローを次々と送ることができる。いずれのネットワークノードにおいても、同一ポートに到着するデータフローは、波長およびフローヘッダのラベルに基づいて区別される。データフローは、そのノードにおいてドロップされるか、または、既に指定されたパスに沿って次のノードに転送される。
図8は、本発明の光ネットワークにおける光ノードの構成の概要を示した図である。図7の1次元のトーラスネットワークにおけるノード1~ノード8の内の1つに対応する。ノード80の各入力ポート84a、84bにおいて、入来する光信号の一部は光分岐89a、89bなどによってタップ(分岐)されて、ラベルプロセッサ(LP)のセット81a、81bに向かう。LPのセット内の各LPは、λ1~λ4の異なる波長を取り扱い、入来するデータフローをドロップ(drop)または転送(forward)するための1×2光スイッチを制御する。例えば、図8の光ノード80の右側の入力ポート84bからの光信号は、各波長用のLP82-1~82-4によってラベルが読み取られ、ラベル情報83bがスイッチングコントローラ82へ供給される。スイッチングコントローラ82は、左側の入力ポート84aからのラベル情報83aと合わせて、光スイッチ部80-1の1×2光スイッチ85a、85bなどを、制御情報83cによって制御する。例えば光スイッチ85aは、波長λ1のソースノードから入来したデータフローをドロップ(Drop)して受信機選択SW87へ導くか、データフローをそのまま反対側の入力ポート84bに向かって転送(Thru)するかの切り替えを行う。別のソースノードからの波長λ4のデータフローは、別の光スイッチによりドロップされたデータフロー86として、受信機選択SW87に入力される。
従って図8の光ノードは、他の光ノードからのデータフローに、無信号状態から直ちに同期して、当該データフローに付与されたラベル情報を復号し、前記ラベル情報に基づいて転送スイッチングを行う光受信機を備える。1×2光スイッチ85a、85bのスイッチングスピードは、最短のデータフローおよびフロー間ガードタイムと整合している必要がある。ナノセカンドオーダのスピードを持っていれば、従来技術のパケットと同等の短さのデータフローのスイッチング(Add/Drop)を可能とする。また図8には明示していないが、光ノード80は図8に示したBM受信機だけではなくて、ソースノードとしてデータフローをAddして、データフローを他のノードへ送出するための光送信機も当然に備えていることに留意されたい。すなわち図8の光ノードは、光ノードに対応した専用予約された波長で、データフローを宛先ノードへ送出する光送信機も備えている。
典型的な場合とは異なるかもしれないが、すべてのノードが超高速フロー伝送の能力を持っているとすると、サポートされるべき波長の数は、この1次元トーラスのネットワークのノード数の半分となる。例えば図8の光ノード80の構成では、図7に示した1次元トーラスネットワークのノード1~ノード8の8ノードに対して、4波長(λ1~λ4)が必要となる。
宛先ノードにおいては、データフローは、バーストモード受信機(BM-Rx)によって受信される。非常に多くのノードを備えるネットワークにおいて、それぞれのノードの各入力ポートにおいて波長毎に別々の受信機を割り当てることは難しい。その代わりに、各ノードは、その動作が波長に依存しない複数のBM受信機88を備える。ドロップされたデータフローに応じて、受信機選択SW87を使用してBM受信機の1つを選び、共有することができる。所与のノードにおける複数のBM受信機88の最小数は、そのノードで同時に受信することが想定されるデータフローの最大数によって設定される。ノードにおいて利用可能な全ての受信機が限度いっぱいの使用状態に至る前に、そのような状況は、他のノードへアナウンスされるべきである。そのような場合、一時的に遅らせたり、他の利用可能な伝送スキームを利用するのを求めたり必要がある。
図9は、実施形態2の光ネットワークのノードにおける光スイッチ部のより具体的な構成を示した図である。図9の光スイッチ部90は、図8における光スイッチ部80-1および2つの入力ポート84a、84bに概ね対応している。光スイッチ部90は、図7における異なる伝搬方向の2つの経路に対応する入力ポートとして、2つの光ファイバ92a、92bが接続されている。波長多重化された光信号は、AWG91a、91bによって波長毎に異なる光スイッチ回路93-1、93-2、・・・93-Nに導かれる。さらに、ラベル情報に従ってドロップ(Drop)されて図9に示していない受信機選択スイッチへ導かれるか、反対側の光ファイバへそのまま転送(Thru)される。
図10は、実施形態2の光ネットワークのノードにおける光スイッチ部の光スイッチ回路のより具体的な構成を示した図である。図9の光スイッチ回路93-1、93-2、・・・93-Nの内の1つに対応する。1つの光スイッチ回路100は、図7のノード4(71-4)において波長λ1の異なる伝搬方向の2つの経路に対応する入力ポートとして、2つの光ファイバ101a、101bが接続されている。例えば、図7の東向きの経路72-2に接続する光ファイバ101bは、光アイソレータ102bを経て、1×2光スイッチ103bに接続される。1×2光スイッチ103bは、ThruポートとDropポートを持っている。ラベル情報に基づいてスイッチングコントローラ82によってThruポートが選択されれば、光ファイバ101bから入来した左向き(西向き)のλ1のデータフロー105bは転送されて、光ファイバ101aへ送られる。一方、1×2光スイッチ103bでDropポートが選択されれば、λ1のデータフロー106bはドロップされて、受信機選択スイッチ107へ送られる。図7の西向きの経路72-1に接続する光ファイバ101aから入来する右向き(東向き)のデータフロー105a、106aについても、上述の左向き(西向き)のデータフローと全く同じ動作となる。
図8~図10の具体的なノード構成からわかるように、本発明の光ネットワークにおける伝送スキームにおいては、各ノードにおいて必要とされる2つの別々のレベルのスイッチングが存在していることに留意されたい。第1のスイッチングレイヤは、ラベルプロセッサの出力結果に基づいて入来するデータフローをドロップするかまたは転送するように動作する。このスイッチングは、以降の説明では転送スイッチング(forwarding switching)と呼ぶことにする。この転送スイッチングのためのスイッチ部80-1は、通常1×2Nポート、例えば光スイッチ103a、103bを有している。ここで、Nはネットワークトポロジーにおけるトーラスの次元であり、図7の光ネットワークの構成は、1次元のトーラスネットワークでN=1であるため、図8のように1×2ポートの光スイッチ85a、85bとなる。
一方で、第2のスイッチングレイヤは、そのノードでドロップされたデータフローを処理するための、あらかじめ定義された受信機を選択するための受信機選択スイッチング(receiver selection switching)である。受信機選択スイッチングは、セレクタスイッチ88、107によって実施され、そのポート数はノード毎に異なり得る利用可能なバーストモード受信機の数によっても決定される。図7の実施形態2の光ネットワークは、もっとも簡単な1次元のトーラスネットワーク(N=1)。に対して、同一波長を再利用する例を示した。トーラスネットワークの次元を増やすことによって、さらに再利用を進めることができる。
図11は、N=1~3の各次元のトーラスネットワークにおける同一波長の再利用を説明する図である。図11の(a)~(c)に示したように、より高次元Kのトーラスネットワークにおいて衝突フリーの状態を維持するため、各々の次元に沿って同一の波長λを2回使用することができる。このとき、N個のノードを持つネットワークに必要な波長数は、N/2K個となる。例えば、図11の(a)は、図7~図10で既に説明をした1次元のトーラスネットワークにおける同一波長の再利用を示している。1つのリングの中に8個のノードが存在し、例えば2つのノード111-1、111-2で、同一波長が利用される。ノード111-2に着目すると、左向きのデータフロー115-1は、ノード111-2において、ドロップされたデータフロー115-3となるか、そのまま転送されるデータフロー115-2となる。したがって、ノード111-2では、1×2光スイッチが必要となる。
図11の(b)を参照すると、2次元のトーラスネットワークにおける同一波長の再利用を示している。このネットワークでは、縦方向の1列に並んだ7個のノードの上下端の2つのノードはリング状に相互に接続されてトーラスネットワークを構成している点に留意されたい。同様に横方向の1行に並んだ7個のノードの左右端の2つのノードもリング状に相互に接続されてトーラスネットワークを構成している。したがって、例えば、ノード112-1に着目すると、このネットワークは、縦方向および横方向すなわちトポロジー的に直交している2つの方向について、2次元のトーラスネットワークの構造を持っている。図7で説明した1次元のトーラスネットワークにおいて説明した同一波長の再利用原理が、そのまま2つの方向について独立に適用され、2次元トーラスネットワークへ拡張できることは容易に理解できるだろう。すなわち、2次元のトーラスネットワークにおいて衝突フリーの状態を維持するため、2つの次元のリングネットワークのそれぞれに沿って同一の波長λを2回使用することができる。したがって、図11の(b)の光ネットワークの構成では、4つのノード112-1~112-4において、同一波長λ1を合計4回繰り返し再利用できる。
ここで、ノード112-1における、ラベル情報に基づいたデータフローのスイッチング動作(転送スイッチング)を考える。ノード112-1への左向きのデータフロー116-1は、ノード112-1において、図示していないドロップされたデータフローとなるか、入来してきた経路を除く3つの他の経路に沿ってそのまま転送されるデータフロー116-2~116-4のいずれかとなる。したがって、2次元のトーラスネットワークにおける各ノードでは、図10における1×2ポートの光スイッチではなくて、1×4ポートの光スイッチが必要となる(1×2Nポートで、N=2)。2次元トーラスネットワークにおける光ノードの光スイッチ部は、図10の光スイッチ部100を2セット持ち、1×4ポート光スイッチの3つのスルーポートが、入来した経路の入力ポートを除いた3つのノードの入力ポートに接続される構成となる。2次元トーラスのネットワークでは、図10における受信機選択SW107を2つ備えている必要はなく、1つにまとめることができる。
図11の(c)を参照すると、3次元のトーラスネットワークにおける同一波長の再利用を示している。このネットワークでは、説明のために立体的に3次元に並んだノードの内の1つのノード114を含む3つのリング内に存在するノードのみを描いてある点に留意されたい。便宜的にノード114を中心として、3つのトーラスに対応する3つの方向を左右方向、上下方向、前後方向とする。例えば、ノード113-1、113-2を含む左右方向のリングの経路に8個のノードが含まれており、左右端の2つのノードはリング状に接続されてトーラスネットワークを構成している点に留意されたい。同様に、ノード113-5、113-6を含む上下方向のリングの経路にも8個のノードが含まれており、上下端の2つのノードはリング状に接続されトーラスネットワークを構成している。また、ノード113-3、113-4を含む前後方向のリングの経路にも8個のノードが含まれており、手前奥の2つのノードもリング状に接続されてトーラスネットワークを構成している。
したがってノード114に着目すると、このネットワークは、左右方向、上下方向および前後方向のトポロジー的に直交している3つの方向について、3次元のトーラスネットワークの構造を持っている。図7で説明した1次元のトーラスネットワークにおいて説明した同一波長の再利用の原理は、そのまま、3つの方向に対して独立に、3次元トーラスネットワークへ拡張できることは言うまでもない。すなわち、3次元のトーラスネットワークにおいて衝突フリーの状態を維持するため、同一の波長λを3つの次元に沿ってそれぞれ2回使用することができる。したがって、図11の(c)の構成では、6つのノード113-1~113-6において、同一波長λ1を合計6回繰り返して再利用できる。
ここでノード114における、ラベル情報に基づいたデータフローのスイッチング動作(転送スイッチング)を考える。ノード114へ入来する右向きのデータフロー117-1は、ノード114において、図示していないドロップされたデータフローとなるか、入来した経路を除く5つの他の経路に沿ってそのまま転送されるデータフロー117-2~117-6のいずれかとなる。したがって、3次元のトーラスネットワークにおけるノードでは、図10における1×2ポートの光スイッチではなくて、1×6ポートの光スイッチが必要となる(1×2Nポートで、N=3)。3次元トーラスネットワークにおける光ノードの光スイッチ部は、図10の光スイッチ部100を3セット持ち、1×6ポート光スイッチの5つのスルーポートが、入来した経路の入力ポートを除いたノードの他の5つの入力ポートに接続される構成となる。3次元トーラスのネットワークでも、図10における受信機選択SWを3つ備えている必要はなく、1つにまとめることができる。
上述のように、本実施形態の光ネットワーク(光伝送システム)では、前記複数の光ノードは、K(自然数)の次元のトーラストポロジーを有し、前記複数の光ノードの各々は、当該光ノードを含むリング内の異なる2つの光ノードで同一波長を再利用し、前記2つの光ノードに対して、同一向きでの重複が生じないよう他の光ノードへの経路がそれぞれ予め定義され、前記複数の光ノード全体で、同一波長がN/2K(整数)回再利用されているものとして実施できる。
図12は、2次元のトーラスネットワークにおいて同一波長によって構成される経路を示した図である。この光ネットワークでは、ノードA、ノードB、ノードCおよびノードD(120a~120d)からの各データフローは、すべて同一の波長λ1を使用している。1つのトーラスネットワークには、6つのノードが含まれており、そのうちの2つが同一波長を使用している。異なる種類の矢印線が4つの異なるノードからの経路を識別するために使用されている。例えばノードAに着目すれば、ノードAを含む独立した2つのリングネットワークが構成されており、この2つのリングネットワークからさらに派生(分岐)する経路を定義することで、他のすべてのノードへ到達可能となる。
図13は、簡単のため図12の2次元のトーラスネットワークの4つのノードの内のノードA120aを起点とする4つの経路131-1~131-4および、これら4つの経路からさらに派生して定義された経路を示した図である。ノードAから、他のすべてのノードへの経路が設定され、すべてのノードに到達可能である。
図14は、図12の2次元のトーラスネットワークのノードB120bを起点とする4つの経路141-1~141-4および、これら4つの経路からさらに派生して定義された経路を示した図である。同様に図15は、図12の2次元のトーラスネットワークのノードC120cを起点とする4つの経路151-1~151-4および、これら4つの経路からさらに派生して定義された経路を示した図である。さらに図16は、図12の2次元のトーラスネットワークのノードD120dを起点とする4つの経路161-1~161-4および、これら4つの経路からさらに派生して定義された経路を示した図である。図13~図16の同一波長λ1を使用するいずれのノードに着目しても、トーラストポロジーの1つのリングネットワーク内で、同一波長を2回繰り返して再利用可能なように、異なるソースノードからのデータフローが正反対の向きに伝搬する経路が定義される。
図17は、ソースノードから宛先ノードへデータフローを伝送する具体的な経路を説明する図である。図17は、図12と同じ2次元トーラスネットワーク170であって、ノードA171からノードQ174へデータフローを送る場合を考える。ノードAからノードQへ向かってデータフローを送るとき、点線172のような経路を辿ることはできない。なぜならばこの点線の経路172の一部は、ノードA以外のノードBのために既に指定されているからである。すなわち、ノードQ174へ至る直前の縦方向の経路はノードBのために定義された経路である。したがって、経路172と取ることはできない。しかしながら経路172の代わりに、実線で示した経路173を辿ることで、図13で示したノードAのために定義された経路を辿りながら、余計なホップ数に直面することなしに、ノードQへデータフローを送ることができる。このようにして、ノードA~ノードDの4つのノードは、2次元トーラスネットワーク170のいずれの宛先ノードに対しても衝突フリーでデータフロー伝送を行うことができる。同様な考え方は、より高次の次元のネットワークへも拡張できる。
トーラスネットワークは、ノード数が多いネットワークにおいて、ホップ数を減らすために利用されることが多いが、本発明の光ネットワークでは、同一波長を繰り返し再利用するために導入されている。トーラスネットワーク内では、データフローの方向を厳格に定義して、リング内の2つのソースノードであらかじめ経路を分けて定義することができる。これによって、1つのトーラスネットワーク内で2回同一波長を利用できる。トーラスネットワークの次元数をさらに増やすことによって、同一波長の繰り返し可能な回数が次元数に比例して増える。
ただし、トーラスネットワークの次元Nを増やしていけば、各ノードの光スイッチ部(図10を参照)において、1×2Nポートの光スイッチが必要となることに留意が必要である。この光スイッチ部における光スイッチは、ラベル情報に基づいた特定のタイミングで、同一波長の光信号の中から特定のデータフローを時間軸上で切り出すように動作する。このような光スイッチは、InPの高速光スイッチなどによって実現できるが、挿入損失の増加や、偏波依存性の問題、信号波形の劣化などのために、現時点で、ポート数(スイッチの基数)の最大値は8程度に制限される。したがって、トーラストポロジーを大規模化して、同一波長の再利用によって、必要な波長数を減らすにことには限界がある。
引き続く実施形態3における波長λの数のさらなる削減は、トーラスネットワークの利用に加えて、第2のアイデアとしてネットワークの並列化によって実現される。
-実施形態3-
図18は、光ネットワークの並列化によって波長数をさらに減らす仕組みを説明する図である。図18は、光ネットワークの並列化を適用する前であって、実施形態2における2次元トーラスネットワークの適用のみによって波長の再利用をしている状態を示す。2次元トーラスネットワーク180は、行(縦方向)の各トーラスネットワークに4つのノードを備え、列(横方向)の各トーラスネットワークにも4つのノードを備えている。ノード181-1~181-4の4つのノードは、同一の波長λ1を4回使用しており、これらをグループAとする。ノード182-1~182-4の4つのノードも、同一の波長λ2を4回使用しており、これらをグループBとする。本実施形態の光ネットワークでは、波長λ1を繰り返し使用している第1のグループと、別の波長λ2を繰り返し使用している第2のグループとの間で、光ファイバを並列化することで1つの共通の波長を利用してさらに波長数を減らす。
図19は、実施形態3の光ネットワークの構成および波長配置を説明する図である。ベースとなる図18の光ネットワークからの変更点の第1は、ノード間を接続する光伝送路、すなわち光ファイバが並列化されていることである。図18においてすべてのノードを相互接続していた既存の光ファイバを第1のセット193とすると、新しい光ファイバの第2のセット194を各ノードへ並列に追加することができる。2次元トーラスネットワークでは、各ノードは4つの入力ポートを持つ。本実施形態の光ネットワークでは、いずれのノードでも各々のポートには、ペア(2本)の光ファイバが接続されることになる。
変更点の第2は、1つのファイバセットについて見たとき、各ノードにおいては、グループ毎にデータフローの送信または受信のいずれか一方のみにその動作を限定される点である。具体的には、グループAの4つのノード191-1~191-4は、第1のセット193の光ファイバ上において波長λ1でデータフローを送信することを許可されている。これに対して、グループBの4つのノード192-1~192-4は、第1のセット195の光ファイバ上でデータフローの受信のみを許される。
一方で、第2のセット194の光ファイバを使用するとき、グループBの4つのノード192-1~192-4は第2のセット194の光ファイバ上において、λ2ではなくて第1のセットと共通の波長λ1でデータフローを送信する。これに対して、グループAの4つのノード191-1~191-4は、第2のセット196の光ファイバ上で受信のみを許される。このようにして、2つのグループ毎に、データフローの送信または受信の一方の機能のみに1つの光ファイバセットを使用する。別の光ファイバセットでは、送信および受信の機能を逆にすることで、2つのグループでは、同一の波長を一貫して使用することはできる。尚、図19でλ1と表示された8つのノード191-1~191-4、192-1~192-4以外のノードでは、別の波長λ2を使用すれば良い。したがって、図19に示した2次元トーラスネットワーク190では、全体をλ1、λ2の2つの波長でカバーできることがわかる。
この光ファイバセットの並列化は、さらに多くの光ファイバのセットへ拡大することもできる。例えば、2次元のトーラスネットワークで、リング内のノード数がより多い、例えばN=64(8×8)の場合には、ノードを4つのグループに分けることができる。この時、光ファイバを4セット並列化して備えることができ。4セットの光ファイバが各ノードに接続される。ここでは詳細は述べないが、4つの光ファイバのセット毎に、ノードからの送信または受信の機能を予め決めて、データフローの衝突が生じないようなノードのグループ分けが可能である。そしてこのグループ内では、1つの波長を繰り返し再利用できる。
したがって実施形態3の光ネットワークの構成は、複数の光ノードは、Kの次元のトーラストポロジーに従って、P個の光ファイバのセットによって並列に接続されており、前記複数の光ノードは、P個のグループを含み、当該P個のグループの各グループは前記Kの次元の各々のトーラスネットワークの同一リング内に属する光ノードで構成され、前記P個のグループの各グループ間では、前記複数の光ノード全体で重複なしに、異なるリングにある光ノードが含まれており、前記P個のグループの1つのグループに属する光ノードは、前記P個の光ファイバのセットの1つのセットによって、データフローの送信のみを行い、前記1つのグループを除いた残りのグループに属する光ノードは、前記1つのセットを除いた残りのセットの光ファイバによってデータフローの受信のみを行い、前記複数の光ノードにおいて、N/(2K・P)個(整数)の波長が利用されるもの、として実施できる。
図19の構成と対比すれば、複数の光ノードは、2(P)の次元のトーラストポロジーに従って、2(P)個の光ファイバのセット、すなわちセット1およびセット2によって並列に接続されている。前記複数の光ノードは、2(P)個のグループ、すなわちグループAおよびグループBを含み、当該2個のグループの各グループは前記Kの次元の各々のトーラスネットワークの同一リング内に属する光ノードで構成されている。これは、4つのノード191-1~191-4が2つの次元で、同一のリングのいずれかに属している。4つのノード192-1~192-4についても、同様である。
しかしながら、前記2個のグループの各グループ間すなわちグループAおよびグループBの間では、前記複数の光ノード全体で重複なしに、異なるリングにある光ノードが含まれている。前記2個のグループの1つのグループ(グループA)に属する光ノードは、前記2個の光ファイバのセットの1つのセット(例えばセット1)によって、データフローの送信のみを行い、前記1つのグループを除いた残りのグループ(グループB)に属する光ノードは、前記1つのセットを除いた残りのセット(セット2)の光ファイバによってデータフローの受信のみを行っていることがわかる。
そして、前記複数の光ノードにおいて、N/(2K・P)個(整数)の波長が利用されること、すなわち、グループAおよびグループBを含む図19のネットワーク全体では、16/(2×2・2)=2個の波長λ1、λ2が利用されている。
上述のように、N個のノードのために必要とされる波長数は、N/(2K・P)となる。ここでPは、並列化した光ファイバセットの数である。Pは、同時に同一波長を使用するグループの数でもある。この波長数が整数となるような、N、K、Pの組み合わせであれば、実施形態3のノードを構成できる。すなわち、異なるトーラスネットワークの次元数と、異なる光ファイバセットの並列化の数(グループの数)Pは、独立して適用できる。各ノードにおいて、1ポート当たりのファイバ数を増やすことは、ネットワーク全体での波長λの数を減らすことによってちょうど均衡がとれる。したがって、並列化した光ファイバセットの数Pを変更することは送信機、受信機、スイッチ、スイッチの基数(ポート数)に影響を与えない。
図20は、本発明の光ネットワークで異なる構成(次数および光ファイバの並列化数)に対して、必要な波長数の関係を示している。光ネットワークの総ノード数と、必要な波長数の関係を、トーラスネットワークの次元数、各ノードに接続される並列化された光ファイバのセット数の4つの組み合わせで比較して示した。6Dトーラスネットワークで、光ファイバの並列化なしの場合(実施形態2、K=6、P=1)、ノード数が1000でも、所要波長数は60程度である。したがって、現在のCバンドの波長数でも十分にカバーできることがわかる。また、4Dトーラスネットワークで、光ファイバの並列化数が4の場合(実施形態3、K=4、P=4)、ノード数が1000でも、所要波長数は30以下となる。
各ポートに対して光ファイバペアが使用された4次元のネットワークに対しては、64個の波長で1024ノードがサポートされている。全体ネットワークが、ノードにおいて利用可能なすべての受信機を完全に使用する状態に至るまで、スケジューリングなしにフロー伝送できる1024×1024スイッチまでが可能なことが示されている。したがって、DCネットワークや、スーパーコンピュータネットワークで、現在使用されている大規模なネットワークにも本発明の光ネットワークが対応できることがわかる。
図21は、トーラスネットワークの異なる次元におけるネットワーク諸元を比較して示した表である。ここでも、6次元のトーラスネットワークによって、Cバンドの波長数によって1024のノード数に対応できることが明示されている。尚、図21の表において6次元(6D)のネットワークについては、1つの次元毎に4つのノードがあり、46(4096)個の全ノードの内の占有率(使用率)が1/4(25%)の場合を想定して、対応可能なノード数を1024としている。
本発明によって示された専用波長の使用をベースとするDCネットワークは、アレイ導波路グレーティング(AWG:Arrayed-Waveguide Grating)および、上述の実施形態では使用されていないが波長可変光源によってほとんどが実現できる。したがって、多チャネル化のために生じていたAWGの分解能や波長ドリフトの問題の制限を受けることなく、波長数を大幅に削減しながら、より多数のノードを含む光ネットワークが実現される。さらに、本発明の光ネットワークのもう1つの利点は、異なる波長を利用して、他のOCSやOPSの光伝送スキームを同時にサポートが可能な他のシステムとの親和性能力である。すなわち、本発明の光ネットワーク(光伝送システム)では、少なくとも光回線交換(OCS)、光パケット交換(OPS)および光バーストスイッチング(OBS)の少なくとも1つを含む他の光伝送スキームが、前記専用予約された波長以外の波長でサポートされ得る。
また本発明の光ネットワークは、BM受信機における光スイッチのポート数構成や、受信機数の範囲内で、波長を随時変更したり、実施形態2で予め定義される経路の構成を柔軟に変更したりすることが可能である。このような特徴は、実行するタスクの性質によって最適なネットワークトポロジーを選択する必要のあるスーパーコンピュータネットワークへの適用に適している。すなわち、再構成が容易であって、ダイナミックに変更が可能な光ネットワークを実現することができる。
本発明は、光ノードとしても実施できる。すなわち、光伝送システムにおいて使用される光ノードにおいて、前記光ノードに対応した専用予約された波長で、データフローを宛先ノードへ送出する光送信機と、他の光ノードからのデータフローに、無信号状態から直ちに同期して、当該データフローに付与されたラベル情報を復号し、前記ラベル情報に基づいて転送スイッチングを行う光受信機とを備えたことを特徴とする光ノードとして実施できる。
また実施形態2として示したように、前記光ノードは、前記光伝送システムに含まれる複数の光ノードの1つであり、前記複数の光ノードはK(自然数)の次元のトーラストポロジーを有しており、前記光ノードを含むリング内の異なる2つの光ノードで同一波長を再利用し、前記2つの光ノードに対して、同一向きでの重複が生じないよう他の光ノードへの経路がそれぞれ予め定義され、前記複数の光ノード全体で、同一波長がN/2K(整数)回再利用されることができる。
また図8に示したように、前記光ノードの光受信機は、異なる波長に対応した、前記ラベル情報を処理する複数のラベルプロセッサと、前記ラベル情報に基づいて、他の光ノードからの前記データフローを当該光ノードへドロップするか、または、他の光ノードへ転送する光スイッチと、前記ドロップされたデータフローを、所定の数のバーストモード(BM)受信機へ導くための選択スイッチとを含むことができる。
上述のように、本発明の光ネットワークでは、各ネットワークノードは、単一の波長チャネルが、または、複数の別々の波長のチャネルが、データを送信するために割り当てられている。しかしながら、高いトラフィック量で特徴づけられたノードには、単一のユニットとして、一緒に取り扱われる波長チャネルのグループを割り当てることもできる。このような場合は、従来技術のような別々の波長チャネルに異なるラベルを有する代わりに、グループ全体に単一のラベルを付与することもできる。この場合は、スイッチングノードも、固定された波長グリッドの帯域幅(チャネル)を越えたこのようなグループ化されたトラフィックを扱うように修正すれば良い。したがって、実施形態1で説明した本発明の基本概念は、既存の光通信の帯域のチャネル構成の光ネットワーク、光通信システムだけに限定されない。
以上詳細に述べたように、本発明の光伝送システムによって、多数の光ノードを含む、DCネットワークおよびスーパーコンピュータのネットワークにおいて、使用される波長の数を大幅に減らすことができる。従来技術の光伝送スキームにおける衝突や遅延の問題を解消し、ネットワークリソースを大幅に減らすことに加え、全処理を光レベルで実施可能であって、ネットワーク内での消費電力を大幅に減らす。また、専用波長の使用およびラベル情報を用いた処理によって、柔軟にネットワーク構成を変更可能となる。
本発明は、一般的に通信システムに利用することができる。特に、光通信システムに利用できる。
1、50、60 光ネットワーク
4a~4e、32、33、53、65、65a、65b、71-1~71-8、80、111-1、111-2、112-1~112-4、113-1~113-6、120a~120d、181-1~181-4、182-1~182-4、191-1~191-4、192-1~192-4 光ノード
5、6 サーバー
7、8、86、105a、105b、106a、106b データフロー
51、62 光スイッチ
61、81a、81b ラベルプロセッサ
70 リングネットワーク
80-1、90 光スイッチ部
82 スイッチングコントローラ
83a、83b ラベル情報
85a、85b、103a、103b 光スイッチ
87、107 受信機選択SW
88 BM受信機
92a、92b、101a、101b 光ファイバ
93-1、93-2、・・・93-N 光スイッチ回路
102a、102b 光アイソレータ
170、180、190 2次元トーラスネットワーク

Claims (12)

  1. 複数(N:整数)の光ノードを含む光伝送システムにおいて、
    前記複数の光ノードの各々は、
    対応する専用予約された波長で、データフローを宛先ノードへ送出し、
    他の光ノードからのデータフローを、当該データフローに付与されたラベル情報に基づいて転送スイッチングを行い、
    前記複数の光ノードは、K(自然数)の次元のトーラストポロジーを有し、
    前記複数の光ノードの各々は、
    当該光ノードを含むリング内の異なる2つの光ノードで同一波長を再利用し、前記2つの光ノードに対して、同一向きでの重複が生じないよう他の光ノードへの経路がそれぞれ予め定義され、
    前記複数の光ノード全体で、同一波長がN/2K(整数)回再利用されていることを特徴とする光伝送システム。
  2. 前記複数の光ノードの各々は、
    ソースノードとして、2K個の光送信機を備え、前記予め定義された経路を経由して他の光ノードへデータフローが送られることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記複数の光ノードは、前記Kの次元のトーラストポロジーに従って、P個の光ファイバのセットによって並列に接続されており、
    前記複数の光ノードは、P個のグループを含み、
    当該P個のグループの各グループは前記Kの次元の各々のトーラスネットワークの同一リング内に属する光ノードで構成され、
    前記P個のグループの各グループ間では、前記複数の光ノード全体で重複なしに、異なるリングにある光ノードが含まれており、
    前記P個のグループの1つのグループに属する光ノードは、前記P個の光ファイバのセットの1つのセットによって、データフローの送信のみを行い、
    前記1つのグループを除いた残りのグループに属する光ノードは、前記1つのセットを除いた残りのセットの光ファイバによってデータフローの受信のみを行い、
    前記複数の光ノードにおいて、N/(2K・P)個(整数)の波長が利用されること
    を特徴とする請求項またはに記載の光伝送システム。
  4. 前記複数の光ノードの各々は、
    無信号状態から前記データフローの入力とともに直ちに同期して、前記ラベル情報を復号できる光受信機を備えたことを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の光伝送システム。
  5. 前記光受信機は、
    異なる波長に対応した、前記ラベル情報を処理する複数のラベルプロセッサと、
    前記ラベル情報に基づいて、他の光ノードからの前記データフローを当該光ノードへドロップするか、または、他の光ノードへ転送する光スイッチと、
    前記ドロップされたデータフローを、所定の数のバーストモード受信機(BM受信機)へ導くための選択スイッチと
    を含むことを特徴とする請求項に記載の光伝送システム。
  6. 前記BM受信機が、完全に占有されたとき、当該光ノードは、通信を延期するか、または、異なる送信スキームを使用してスイッチングする要求を他の光ノードに対して送信することを特徴とする請求項に記載の光伝送システム。
  7. 複数の専用波長のセットが一緒にグループ化され、前記複数の専用波長のセットを使用するデータフローに対して単一のラベルが付与されることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の光伝送システム。
  8. 少なくとも光回線交換(OCS)、光パケット交換(OPS)および光バーストスイッチング(OBS)の少なくとも1つを含む他の光伝送スキームが、前記専用予約された波長以外の波長でサポートされることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の光伝送システム。
  9. 光伝送システムにおいて使用される光ノードにおいて、
    前記光ノードに対応した専用予約された波長で、データフローを宛先ノードへ送出する光送信機と、
    他の光ノードからのデータフローに、無信号状態から直ちに同期して、当該データフローに付与されたラベル情報を復号し、前記ラベル情報に基づいて転送スイッチングを行う光受信機と
    を備え
    前記光ノードは、前記光伝送システムに含まれる複数の光ノードの1つであり、前記複数の光ノードはK(自然数)の次元のトーラストポロジーを有しており、
    前記光ノードを含むリング内の異なる2つの光ノードで同一波長を再利用し、前記2つの光ノードに対して、同一向きでの重複が生じないよう他の光ノードへの経路がそれぞれ予め定義され、
    前記複数の光ノード全体で、同一波長がN/2K(整数)回再利用されていることを特徴とする光ノード。
  10. 2K個の前記光送信機によって、前記予め定義された経路を経由して他の光ノードへデータフローが送られることを特徴とする請求項に記載の光ノード。
  11. 前記複数の光ノードは、前記Kの次元のトーラストポロジーに従って、P個の光ファイバのセットによって並列に接続されており、
    前記光ノードおよび前記複数の光ノードは、P個のグループを含み、
    当該P個のグループの各グループは前記Kの次元の各々のトーラスネットワークの同一リング内に属する光ノードで構成され、
    前記P個のグループの各グループ間では、前記複数の光ノード全体で重複なしに、異なるリングにある光ノードが含まれており、
    前記P個のグループの1つのグループに属する光ノードは、前記P個の光ファイバのセットの1つのセットによって、データフローの送信のみを行い、
    前記1つのグループを除いた残りのグループに属する光ノードは、前記1つのセットを除いた残りのセットの光ファイバによってデータフローの受信のみを行い、
    前記複数の光ノードにおいて、N/(2K・P)個(整数)の波長が利用されること
    を特徴とする請求項または10に記載の光ノード。
  12. 前記光受信機は、
    異なる波長に対応した、前記ラベル情報を処理する複数のラベルプロセッサと、
    前記ラベル情報に基づいて、他の光ノードからの前記データフローを当該光ノードへドロップするか、または、他の光ノードへ転送する光スイッチと、
    前記ドロップされたデータフローを、所定の数のバーストモード(BM)受信機へ導くための選択スイッチと
    を含むことを特徴とする請求項乃至11いずれかに記載の光ノード。
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