JP7062798B1 - 検査システム及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物の表面に生じた傷及び凹みを効率良く検査すること課題とする。【解決手段】明度が均一なパターンとなる緑色光と、明度が正弦波状に変化する縞パターンとなる青色光と、明度が正弦波状に変化し、かつ、縞パターンの位相が青色光の縞パターンと異なる赤色光とを含む光を対象物に対して照射する照明パネルと、照明パネルから照射された光が対象物に映るパターンのカラー画像を撮像する撮像装置と、撮像装置により撮像されたカラー画像に基づいて、対象物の表面に生ずる異常を検知する検知部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、対象物の表面に生じた傷及び凹みを効率良く検査することが可能な検査システム及び検査方法に関する。
従来、対象物の表面に生じた傷及び凹みを検査する技術が知られており、例えば、プロジェクタを用いて白黒の正弦波と補助パターンを検査対象物に複数回投影し、3次元形状を測定することになる。この従来技術は、対象物の1ヶ所を複数回撮像する必要があるため、計測に時間を要する。
このため、対象物を検査する場合の計測時間を短縮する技術が知られている。例えば、特許文献1には、正弦波状の明度のパターンと補助パターンとからなる異なる色の光をプロジェクタから検査対象物に照射して撮像回数を削減し、3次元形状を計測する技術が開示されている。
特開2006-177781号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、複数の補助パターンを用いる必要があり、また補助パターンを変える度に再度撮像しなければならないという問題点がある。
本発明は、上記従来技術による問題点(課題)を解決するためになされたものであって、対象物の表面に生じた傷及び凹みを効率良く検査することが可能な検査システム及び検査方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、明度が均一なパターンとなる緑色光と、明度が正弦波状に変化する縞パターンとなる青色光と、明度が正弦波状に変化し、かつ、縞パターンの位相が前記青色光の縞パターンと異なる赤色光とを含む光を対象物に対して照射する照明パネルと、前記照明パネルから照射された光が前記対象物に映るパターンのカラー画像を撮像する撮像装置と、前記撮像装置により撮像されたカラー画像に基づいて、前記対象物の表面に生ずる異常を検知する検知部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記照明パネルが照射する光に含まれる赤色光の縞パターンは、前記青色光の縞パターンと位相がπ/2異なることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検知部は、前記カラー画像の緑色成分に基づいて、前記対象物の表面に生ずる傷を検知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検知部は、前記カラー画像の青色成分及び赤色成分に基づいて、前記対象物の表面に生ずる凹みを検知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検知部は、前記青色成分の明度と前記赤色成分の明度を表す2次元マップを生成し、生成した2次元マップから縞パターンの位相を算定し、算定した縞パターンの位相に基づいて前記対象物の表面に生ずる凹みを検知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検知部は、前記2次元マップから算出される縞パターンの位相と、理想的な縞パターンの位相との差分に基づいて前記対象物の表面に生ずる凹みを検知することを特徴とする。
また、本発明は、明度が変化するパターンの光を対象物に投影し、前記対象物に映るパターンの撮像画像を取得に基づいて前記対象物の検査を行う検査システムにおける検査方法であって、明度が均一なパターンとなる緑色光と、明度が正弦波状に変化する縞パターンとなる青色光と、明度が正弦波状に変化し、かつ、縞パターンの位相が前記青色光の縞パターンと異なる赤色光とを含む光を照明パネルから対象物に対して照射する照射工程と、前記照明パネルから照射された光が前記対象物に映るパターンのカラー画像を撮像装置により撮像する撮像工程と、前記撮像工程により撮像されたカラー画像に基づいて、前記対象物の表面に生ずる異常を検知する検知工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、対象物の表面に生じた傷及び凹みを効率良く検査することが可能となる
図1は、実施形態に係る検査システムの概要を説明するための説明図である。 図2は、実施形態に係る検査システムで用いる照明パターンの明度を示す図である。 図3は、図1に示した検査システムのシステム構成を示す図である。 図4は、図3に示した制御装置10の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、図4に示した制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、図1に示した投影装置に用いられる照明パターンの一例と対象物に写ったパターンの撮像画像を示す。 図7は、図6(b)の画像を青色の単色光成分、赤色の単色光成分、緑色の単色光成分に分離した画像を示す。 図8は、青色の単色光成分の明度と赤色の単色光成分の明度を用いて作成した2次元マップと、縞パターンの位相グラフを示す。 図9は、図1に示した制御装置の位相補正の概要を説明する説明図である。 図10は、図2に示した制御装置の凹みの検知の原理を説明する説明図である。 図11は、図2に示した制御装置の凹みの検知を説明するための説明図である。 図12は、図3に示した投影装置に用いられる照明パネルの構造を示す図である。
以下に、本発明に係る検査システム及び検査方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る検査システムの概要について説明する。図1は、実施形態に係る検査システムの概要を説明するための説明図である。図1に示すように、この検査システムは、制御装置10から投影装置20に特定パターンの光を照射するように照明パネル21に指示を行う(S1)。投影装置20は、特定パターンの光を対象物40に照射する。
撮像装置30は、制御装置10から画像の撮像指示を示す制御信号を受信したならば、投影装置20から投影された特定パターンが対象物40に映る光のカラー画像を撮像する(S2)。また、撮像装置30は、カラー画像を制御装置10に送信する(S3)。制御装置10は、撮像装置30から送られたカラー画像を受信し(S4)、受信した画像を各光成分の画像に分離する(S5)。
この光成分とは、投影装置20から投影された特定パターンの光成分であり、例えば、緑色の均一光成分と、青色の正弦波光成分と、赤色の正弦波光成分とが含まれる。赤色の正弦波光成分は、青色の正弦波光成分と位相がπ/2異なる。制御装置10は、緑色の均一光成分の画像を用いてクロージング処理等の画像処理を行うことにより対象物40の傷の検知を行う(S6)。また、制御装置10は、青色の正弦波光成分と赤色の正弦波光成分とを用いて、反射光の位相成分を演算し、凹みの検知を行う(S7)。
次に、本実施形態に係る検査システムで用いる照明パターンについて説明する。図2は、図1の検査システムで用いる照明パターンの明度を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係る検査システムでは、3種類の光のパターンを用いている。
照明パネル21は、照明パネル21の全体に均一の明度分布を持った緑色光と、照明パネル21に正弦波状の明度分布を持った青色光と、照明パネル21に青色の正弦波と位相がπ/2異なる正弦波状の明度分布を持った赤色光を用いる。なお、本実施形態では、緑色光に緑色のLED22を、青色光に青色のLED23を、赤色光に赤色のLED24を用いることとする。
<検査システムのシステム構成>
次に、本実施形態に係る検査システムのシステム構成について説明する。図3は、図1に示す検査システムのシステム構成を示す図である。図3に示すように、検査システムは、制御装置10、投影装置20及び撮像装置30を有する。
制御装置10は、検査を行うために対象物40に特定なパターンの照明を照射するための投影装置20の制御処理と、対象物40に映った投影装置20から照射された特定なパターンを撮像する撮像装置30の制御処理と、撮像装置30から送られた撮像画像の画像処理と、傷検知及び凹み検知とを行う装置である。特許請求の範囲に記載した検知部は、この制御装置10に含まれる。
投影装置20は、緑色の均一光と、青色の正弦波状の光と、青色の正弦波とπ/2位相が異なる赤色の正弦波状の光とを用いて照明パターンを発光し、照射する照明パネル21を備えた装置である。特許請求の範囲に記載した照明パネルは、この投影装置20に含まれる。なお、照明パネル21の詳細については、後述する。
撮像装置30は、CCD撮像素子、被写体の像をCCD撮像素子の撮像面に結像させる光学系及びCCD撮像素子の出力を信号処理してR、G、Bの単色光毎の画像データを得る信号処理回路で構成された、いわゆるCCDカメラである。特許請求の範囲に記載した撮像装置は、この撮像装置30に対応する。
<制御装置10の構成>
次に、図3に示した制御装置10の構成について説明する。図4は、図3に示した制御装置10の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、制御装置10は、表示部11と、操作部12と、通信I/F部13と、制御部14と、記憶部15とを有する。
表示部11は、液晶パネル又はディスプレイ装置などの表示デバイスであり、操作部12は、キーボードやマウスなどの入力デバイスである。通信I/F部13は、投影装置20及び撮像装置30などの他の装置と通信を行う場合に用いるインターフェース部である。
制御部14は、制御装置10の全体を制御する制御部であり、投影装置制御部14a、撮像装置制御部14b、撮像画像受信処理部14c、傷検知部14d及び凹み検知部14eを有する。実際には、これらプログラムをCPUにロードして実行することにより、投影装置制御部14a、撮像装置制御部14b、撮像画像受信処理部14c、傷検知部14d及び凹み検知部14eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
投影装置制御部14aは、照明パターンを投影装置20から照射させる制御を行う制御部である。撮像装置制御部14bは、対象物40に映った照明パターンを撮像装置30に撮像させるタイミングの制御を行う制御部である。
撮像画像受信処理部14cは、撮像装置30で撮像した画像を受信する処理部である。また、撮像画像受信処理部14cは、受信した画像をR、G、Bの単色光毎の画像データに分解し、それぞれの画像を撮像画像情報15aとして記憶部15に記憶させる処理部である。
傷検知部14dは、撮像画像情報15aに記憶されている画像の内、緑色の単色光画像を用いて、対象物40の表面にある傷の検知を行う処理部である。例えば、緑色の単色光画像にクロージング処理を施した画像と、元の画像の差分を取ることにより傷の検知を行う。かかるクロージング処理とは、画像に膨張処理を施した後、収縮処理を施す処理である。
凹み検知部14eは、記憶部15に記憶されている撮像画像情報15aの青色成分の画像と赤色成分の画像を用いて、それぞれの画素に演算を施すことによって位相差分を抽出し、凹みの検知を行う処理部である。なお、該画素に対する詳細な処理については後述する。
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、撮像画像情報15a、傷検知情報15b及び凹み検知情報15cを記憶する。撮像画像情報15aは、撮像装置30から受信した対象物40に映った特定のパターンを撮像した画像と、制御装置10でR、G、Bの単色光毎の画像データに分離された画像データである。傷検知情報15bは、傷検知部14dで抽出した対象物40の傷に関する検知データである。凹み検知情報15cは、凹み検知部14eで抽出した凹みの検知データである。
<制御装置10の動作>
次に、本実施形態における制御装置10の動作について説明する。図5は、図4に示した制御装置10の動作を示した処理フローチャートである。図4に示すように制御装置10は、対象物40の検査を開始したならば、まず、投影装置20の電源を投入し、特定のパターンを対象物40に投影させる(ステップS101)。
次に、制御装置10は、対象物40に映った特定のパターンのカラー画像を撮像するため、撮像装置30の撮像タイミングの制御を行い、カラー画像の撮像を行わせる(ステップS102)。その後、制御装置10は、撮像装置30に撮像したカラー画像を制御装置10に送信させ、受信したカラー画像を記憶部15に撮像画像情報15aとして記憶する(ステップS103)。
次に、制御装置10は、緑色の単色光の画像を記憶部15から読み出す(ステップ104)。そして、この緑色の単色光の画像に対して、すでに説明したクロージング処理を行う(ステップS105)。かかるクロージング処理を用いることにより、黒色のノイズを除去することができる。
その後、制御装置10は、緑色の単色光の画像と、クロージング処理を行った画像との差分を取ることによって傷の検知を行うための画像を生成し、傷の検知を行うと共にそのデータを傷検知情報15bとして記憶部15に記憶する(ステップS106)。
次に、制御装置10は、青色の単色光の画像及び赤色の単色光の画像を記憶部15から読み出す(ステップS107)。そして、制御装置10は、撮像した画像の各画素において青色の明るさの情報と赤色の明るさの情報から、2次元マップを作成する(ステップS108)。制御装置10は、この2次元マップより、対象物40を撮影した画像の各画素における縞の位相を算出する(ステップS109)。そして、制御装置10は、この算出された縞の位相から凹みの検知を行い、その結果を記憶部15に凹み検知情報15cとして記憶する(ステップS110)。
次に、本実施形態に係る検査システムにおける凹みの検知に関して詳細に説明する。図6は、図1に示した投影装置20に用いられる照明パターンの一例と対象物40に写ったパターンの撮像画像を示す。図6(a)に示すように、本実施形態に係る検査システムは、投影装置20から緑色の均一光と、青色の正弦波状に明度が変化する光と、赤色で位相が青色の光とπ/2異なる正弦波状に明度が変化する光とを用いた縞パターンを対象物40に照射する。
また、図6(b)に示すように、対象物40に映った照明パターンは、撮像装置30を用いてカラー画像として撮像される。
次に、撮像された画像の各光成分への分離について説明する。図7は、図6(b)の画像を青色の単色光成分、赤色の単色光成分、緑色の単色光成分に分離した画像を示す。図7に示すように、撮像された対象物40のカラー画像(図6(b))は、制御装置10において、図7に示すように、青色の単色光成分(図7(a))、赤色の単色光成分(図7(b))及び緑色の単色光成分(図7(c))に分離する。
ここで、緑色の単色光成分(図7(c))は、画像処理を行うことで傷の検知を行うことができることは先に述べたが、この画像を用いて、ある閾値以上の明度を持つ領域を抽出し、照明の映り込み領域を取得することもできる。
次に、各光成分に分離された画像から対象物40の縞の位相への変換について説明する。図8は、青色の単色光成分の明度と赤色の単色光成分の明度を用いて作成した2次元マップと、縞パターンの位相グラフを示す。図8(a)に示すように、2次元マップは、横軸に青色の単色光成分の明度を、縦軸に赤色の単色光成分の明度として、照明の領域内のすべての画素について1つのマップにプロットしたものである。図8(a)に示すように、2次元マップは、投影装置20の明度の不完全性等により真円にはならず歪んだ円状の帯となる。
次に、対象物40の凹みを検知するために縞パターンの位相を算出する。これは、まず、図8(a)でプロットされた円状の帯の分布の中心点を算出する。そして、この中心点からプロットした各点を結ぶベクトルの方向が縞パターンの位相に対応することから、領域内の各ピクセルに対してベクトル方向を縞パターンの位相に換算して算出する。
図8(b)は、照明領域内の縞パターンの算出した位相を可視化した図である。ところで、青色の単色光成分の明度と赤色の単色光成分の明度から縞パターンの位相を算出する場合、照明が理想的な正弦波状の明度ならば2次元マップは真円となり、ベクトルの方向に対応する角度と縞パターンの位相は一致する。しかしながら実際の照明では、2次元マップの分布は、やや歪んだ分布となるため、ベクトルの角度と縞パターンの位相はややずれる。
したがって、あらかじめ照明パネル21を直接撮影した画像から、2次元マップのベクトルの角度と縞パターンの位相の対向関係を求めておく必要がある。なお、青色の単色光の明度と赤色の単色光の明度から算出される縞パターンの位相は、対象物40の塗装面の反射係数が異なっても明度の絶対値は変化するが、算出される位相は変わらないため、対象物40の塗装面が変化しても算出結果に影響はない。
次に、制御装置10における位相補正の概要について説明する。図9は、図1に示した制御装置10の位相補正の概要を説明するための説明図である。図9の横軸は画像の位置(画素位置)を示し、縦軸は画像の位置における位相を示している。ここでは説明の便宜上、横軸の画像の位置を1次元としている。実際には、図9の横軸は画像の縦横の2次元の位置となり、位相を表す3次元のグラフとなる。
図9に示すように、投影装置20から照射される縞パターンは、一般的に複数周期のパターンが用いられ、その場合は、位相が0~2πの位相を持つパターンが複数存在することになる。
画像の位置を横軸としたグラフを表す場合に、位相が2πになったところで0に戻る不連続点を生じさせ、位相から凹みを検知するのに計算が複雑になるなど不都合が生じる。したがって、制御装置10では、2周期以上の位相についてはそれぞれ2π、4π、6πを加えて位相変化に不連続が発生しないように補正を加える。なお、位相補正は、実際は照明パネル21の縦方向についても行う必要があり、上述の手順を繰り返し平面全体に補正を行う。
次に、制御装置10における凹みの検知の原理を照明パネル21の横方向1次元として説明する。図10は、図2に示した制御装置10の凹みの検知の原理を説明する説明図である。図10に示すように、凹みの検知は、投影装置20から出た光が対象物40に反射して撮像装置30で撮像されるまでの光の経路の位相差によって算出される。検知される位相差は、対象物40の凹みによる角度のずれに比例する。
したがって、凹みの大きさは、位相差が大きいほど大きな角度で凹んだ凹みである。また、凹みの深さは位相差を積分することで推測することもできる。また、この位相差は、投影装置20と対象物40との距離に比例するため、投影装置20と対象物40の距離を大きくとれば、わずかな凹みでも大きな位相差として検知することができる。
次に、制御装置10における凹みの検知について説明する。図11は、図2に示した制御装置10の凹みの検知を説明するための説明図である。図11の横軸は画像の位置(画素位置)を示し、縦軸は画像の位置における位相を示している。図11においても、図9と同様に横軸の画像の位置を1次元としている。実際には、図11の横軸は画像の縦横の2次元の位置となり、位相を表す3次元のグラフとなる。
図11に示すように、画像の位置による縞パターンの理想的な位相に対して、凹みがある部分では、局所的に縞パターンの位相が大きく変化する。したがって、制御装置10は、この位相差を算出することより画像のどの位置に凹みがあるのかを検知することができる。図11に示す理想的な位相は、対象物40が複雑な形をしていると直線にならない。したがって、実際の理想的な位相は、近傍の位相情報を近似した位相の関数を求めて理想の位相としている。
なお、図11では説明を簡単化するために横方向1次元として説明したが、理想的な位相は、照明領域の縦、横と位相の3次元として求める必要があるため、平面などの単純な曲面で表わされる。かかる理想的な位相は、照明領域の縦方向及び横方向を考慮して、近傍の位相を最小二乗法等によって近似した平面などの単純な曲面となる。そして、制御装置10は、理想的な位相と実際の位相との差分を求めて凹みを検知する。
次に、投影装置20に組込まれる照明パネル21の構造について説明する。図12は、図3に示した投影装置20に用いられる照明パネル21の構造を示す図である。図12(a)および図12(b)に示すように、照明パネル21は、緑色のLED22と、青色のLED23と、赤色のLED24と、LED基板25と、拡散板26とを有する。
図12(a)及び図12(b)において、LED基板25の四角で示している部分は、照明パネル21の基本ブロックを表わす。青色のLED23と赤色のLED24は、基本ブロックに1列ずつ配置し、青色のLED23と赤色のLED24の間隔は基本ブロック幅の1/4になるように配置する。また、緑色のLED22は、拡散板26を通したときに均一な発光になるように配置し、基本ブロック内に3~4列配置する。
照明パネル21は、照明パターンを複数周期の縞パターンにする場合、周期数+1以上のブロックを横方向に並べる。また、照明パネル21の両端の1/2ブロックは、発光明度が暗くなる、又は、発光明度が正弦波状から外れるため、照明パネル21に利用しない。照明パネル21は、横に1ブロックのみの場合、両端に鏡を立てて明るさを補った上で、中央3/4ブロック分のみ照明パネル21に利用する。
拡散板26は、緑色の単色光成分をほぼ均一の明度に、青色および赤色の単色光成分を位相がπ/2ずれた正弦波に近い明度に分布になるように、緑色のLED22、青色のLED23及び赤色のLED24の全面に配置する。
上述してきたように、本実施形態では、投影装置20は、緑色の単色光を均一の明度分布に、青色の単色光を正弦波状の明度分布に、赤色の単色光を青色の単色光の正弦波から位相をπ/2ずらした正弦波状の明度分布にして照射し、撮像装置30で撮像したカラー画像を制御装置10で各単色光の画像に分解し、均一明度分布の画像を用いて傷検知を、位相がπ/2異なる2つの正弦波状の明度分布の画像を用いて凹み検知ができるように構成したので、1回の撮像で傷及び凹みの検査が可能となった。
なお、上記実施形態では、カラー画像から単色光毎の画像作成を制御装置10で行ったが、撮像装置30でカラー画像から単色光毎の画像を生成し、制御装置10に送信してもよい。
上記の実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る検査システム及び検査方法は、対象物の表面に生じた傷及び凹みを効率良く検査する場合に適している。
10 制御装置
11 表示部
12 操作部
13 通信I/F部
14 制御部
14a 投影装置制御部
14b 撮像装置制御部
14c 撮像画像受信処理部
14d 傷検知部
14e 凹み検知部
15 記憶部
15a 撮像画像情報
15b 傷検知情報
15c 凹み検知情報
20 投影装置
21 照明パネル
22 緑色のLED
23 青色のLED
24 赤色のLED
25 LED基板
26 拡散板
30 撮像装置
40 対象物

Claims (7)

  1. 明度が均一なパターンとなる緑色光と、明度が正弦波状に変化する縞パターンとなる青色光と、明度が正弦波状に変化し、かつ、縞パターンの位相が前記青色光の縞パターンと異なる赤色光とを含む光を対象物に対して照射する照明パネルと、
    前記照明パネルから照射された光が前記対象物に映るパターンのカラー画像を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮像されたカラー画像に基づいて、前記対象物の表面に生ずる異常を検知する検知部と
    を備えたことを特徴とする検査システム。
  2. 前記照明パネルが照射する光に含まれる赤色光の縞パターンは、前記青色光の縞パターンと位相がπ/2異なることを特徴とする請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記検知部は、
    前記カラー画像の緑色成分に基づいて、前記対象物の表面に生ずる傷を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の検査システム。
  4. 前記検知部は、
    前記カラー画像の青色成分及び赤色成分に基づいて、前記対象物の表面に生ずる凹みを検知することを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の検査システム。
  5. 前記検知部は、
    前記青色成分の明度と前記赤色成分の明度を表す2次元マップを生成し、生成した2次元マップから縞パターンの位相を算定し、算定した縞パターンの位相に基づいて前記対象物の表面に生ずる凹みを検知することを特徴とする請求項4に記載の検査システム。
  6. 前記検知部は、
    前記2次元マップから算出される縞パターンの位相と、理想的な縞パターンの位相との差分に基づいて前記対象物の表面に生ずる凹みを検知することを特徴とする請求項5に記載の検査システム。
  7. 明度が変化するパターンの光を対象物に投影し、前記対象物に映るパターンの撮像画像を取得に基づいて前記対象物の検査を行う検査システムにおける検査方法であって、
    明度が均一なパターンとなる緑色光と、明度が正弦波状に変化する縞パターンとなる青色光と、明度が正弦波状に変化し、かつ、縞パターンの位相が前記青色光の縞パターンと異なる赤色光とを含む光を照明パネルから対象物に対して照射する照射工程と、
    前記照明パネルから照射された光が前記対象物に映るパターンのカラー画像を撮像装置により撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程により撮像されたカラー画像に基づいて、前記対象物の表面に生ずる異常を検知する検知工程と
    を含むことを特徴とする検査システム。
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