JP7059818B2 - 評価装置及び評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、硬化性樹脂を含む接着剤を被着体に塗布した後、硬化反応させて得られた硬化物の硬化度を評価する装置及び評価方法に関する。
従来、エポキシ樹脂、多官能アクリル樹脂等の硬化性樹脂を含む接着剤は、電子部品、電子デバイス、光学部品、産業用機器、航空機部品等を製造する等の目的で広く用いられている。これらの製品は、出荷前に、品質検査に供され、接着剤が硬化した後の状態を判定する方法として、FT-IR装置を用いた赤外分光分析法が採用されてきた。この赤外分光分析法により透過率を測定し分子構造を特定する場合には、製品を破壊して接着剤硬化部を取り出した後、これを試験サンプルとして、1282~25000nmの波長をスイープさせる必要があり、1検体あたり30分以上かかることがあった。従って、全ての検体の品質検査をインラインで赤外分光分析法により行うことができず、オフラインで抜き取りの検査を行っていた。そのため、全数品質保証ができなかった。
最終製品の安定供給のためには、全ての検体に対して品質検査を行うことが好ましく、例えば、特許文献1には、硬化樹脂を含む樹脂シート材の硬化度を測定する方法及びその測定装置が開示されている。
特許文献1には、樹脂を含みシート状の形態を有する樹脂シート材を移動させる基材移動手段と、赤外線を基材に照射させる赤外線照射手段と、透過波長域が異なる複数のフィルタを具備する赤外線波長選択手段と、上記赤外線照射手段から照射され、上記赤外線波長選択手段のいずれかのフィルタを透過した後、樹脂シート材を透過した赤外線の透過光又は樹脂シート材から反射した赤外線の反射光を受光して、電気信号に変換する赤外線受光手段と、上記電気信号を演算処理して樹脂シート材の樹脂の硬化度を導出する硬化度導出手段とを具備し、上記赤外線照射手段及び赤外線受光手段を、樹脂シート材上で赤外線が同一の領域に照射されるように、この樹脂シート材の移動と同期して移動させる駆動手段を具備し、上記赤外線波長選択手段における複数のフィルタが、赤外線照射手段の移動に伴って赤外線照射手段から照射される赤外線の経路上に順次配置されるように配列されていることを特徴とする樹脂シート材の硬化度測定装置が開示されている。
特開2008-157634号公報
特許文献1に記載された樹脂シート材の硬化度測定装置では、上記のように、赤外線の透過光又は樹脂シート材から反射した赤外線の反射光の受光量のみに応じて硬化度を判定している。しかしながら、詳細は後述するが、この方式の場合、硬化度が低い状態においても受光量が高く検知されてしまうケースがある。即ち、上記の硬化度測定装置は、硬化度の判定の精度が十分ではないという問題があった。
本発明の目的は、硬化性樹脂を含む接着剤を被着体に塗布した後、硬化反応させて得られた硬化物の硬化度の判定を効率よく且つ精度よく行う評価装置及び評価方法を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
本発明の評価装置は、硬化性樹脂を含む接着剤を硬化反応させて得られた硬化物の硬化度を評価する装置であって、第1の波長(以下、「第1波長」という)の赤外光を硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第1受光量を測定する第1投受光部と、光を硬化物に照射するとともに、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方を受光し、硬化物の光沢度を導出する光沢度導出部と、第1受光量及び光沢度に基づいて、硬化度を判定する硬化度判定部とを備える構成である。
また、本発明の評価方法は、硬化性樹脂を含む接着剤を硬化反応させて得られた硬化物の硬化度を評価する方法であって、第1波長の赤外光を硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第1受光量を測定する工程と、光を硬化物に照射するとともに、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方を受光し、硬化物の光沢度を測定する工程と、第1受光量及び光沢度に基づいて、硬化度を判定する工程とを備える。
上記の構成又は方法では、第1波長の赤外光による第1受光量と、硬化物の光沢度とに基づいて硬化度を判定している。ここで、従来は、赤外線の反射光の受光量のみに応じて硬化度を判定していたので、上記のように硬化度の誤判定を行う可能性があった。これに対して、上記の構成によれば、第1受光量のみならず、硬化物の光沢度をも考慮して硬化度を判定しているので、硬化度の判定を精度よく行うことができる。
また、第1受光量の測定、及び、光沢度の算出に必要な反射光の測定を行うだけでよいので、硬化度判定のための処理も短時間で行うことができる。
本発明の評価装置において、上記光沢度は、正反射光の光量をD、拡散反射光の光量をYとした場合に、下記式(1)により導出されたものであることが好ましい。
光沢度=D/Y (1)
上記の構成によれば、硬化物の硬化度の違いによる光沢度の変化を利用して、硬化度の判定を効率よく且つ精度よく行うことができる。
本発明の評価装置において、第1波長が、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長であることが好ましい。
上記の構成によれば、第1波長における硬化物の硬化度の違いによる吸収率の変化を利用して、硬化度の判定を効率よく且つ精度よく行うことができる。
本発明の評価装置において、第1受光量を光沢度で補正した値を用いて硬化度判定部により硬化度を判定することが好ましい。
上記構成によれば、例えば、第1受光量を光沢度で除した値を用いて硬化度を判定することができる。
本発明の評価装置において、光沢度が所定値以下である場合、第1受光量を測定し、硬化度判定部により硬化度を判定することが好ましい。
上記構成によれば、例えば、大量の硬化物を評価する場合に、まず光沢度によって未硬化のものを振り分けて、その後、第1受光量による硬化度判定が行われる。これにより、光沢度による判定のみで除かれる硬化物が生じるので、硬化度判定の処理時間を短縮することができる。
本発明の評価装置は、更に、第1波長と異なる第2の波長(以下、「第2波長」という)の赤外光を硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第2受光量を測定する第2投受光部と、第1受光量及び第2受光量を用いて正規化処理を行う正規化処理部とを備えることが好ましい。
上記の構成によれば、正規化処理を行った受光量に基づいて硬化度の判定を行うので、硬化物の状態や環境の影響を低く抑えて、精度良い硬化度の判定を行うことができる。
本発明の評価装置において、第2波長は、硬化性樹脂及び前記硬化物の両方に吸収されない波長であることが好ましい。
上記の構成によれば、硬化度合いによって変化しない第2波長を用いるので、適切に正規化処理を行うことができる。
このような構造を有する評価装置において、正規化処理部による値を光沢度で補正した値を用いて硬化度判定部により硬化度を判定することが好ましい。
また、光沢度が所定値以下である場合、第1受光量及び第2受光量を測定し、硬化度判定部により硬化度を判定することが好ましい。
上記の構成によれば、例えば、大量の硬化物を評価する場合に、まず光沢度によって未硬化のものを振り分けて、その後、第1受光量及び第2受光量による硬化度判定が行われる。これにより、光沢度による判定のみで除かれる硬化物も生じるので、硬化度判定の処理時間を短縮することができる。
本発明によれば、被着体に塗布した接着剤の硬化度の判定を効率よく且つ精度よく行うことができる。所定の波長を有する赤外光を投受光させる構造を有するため、広範囲の波長の光をスイープさせながら投受光する場合に比べて、判定時間の短縮化を実現することができ、大量の硬化物がある場合には、それぞれに対して、インラインで硬化度の判定を行うことができる。
本発明の実施形態に係る評価装置の一例を示す模式図である。 硬化性樹脂がエポキシ樹脂である場合の、硬化前後の赤外吸収曲線を示す図である。 硬化性樹脂が多官能アクリル樹脂である場合の、硬化前後の赤外吸収曲線を示す図である。 本発明の評価装置を用いて硬化度を評価する方法の一例を示すフロー図である。 本発明の評価装置を用いて硬化度を評価する方法の他例を示すフロー図である。 本発明の評価装置を用いて硬化度を評価する方法の他例を示すフロー図である。 本発明の評価装置を用いて硬化度を評価する方法の他例を示すフロー図である。 実施例で用いたサンプル1~6の各硬化率と赤外光受光量Cとの関係を示すグラフである。 実施例で用いたサンプル1~6の各硬化率と受光量Dとの関係を示すグラフである。 実施例で用いたサンプル1~6の各硬化率と受光量Eとの関係を示すグラフである。 実施例で用いたサンプル1~6の各硬化率と光沢度Fとの関係を示すグラフである。 実施例で用いたサンプル1~6の各硬化率とC/F比との関係を示すグラフである。
以下、本発明の評価装置に係る実施の形態(以下、「本実施形態」ともいう)を、図面に基づいて説明する。
§1 適用例
図1の評価装置10は、好ましくは、いずれも液状の、エポキシ樹脂、多官能アクリル樹脂、ポリイソシアネート樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等から選ばれた硬化性樹脂を含む液状接着剤を被着体5に塗布した後、接着剤を硬化反応させて得られた膜状等を有する硬化物1の硬化度を評価する装置の一例である。
この評価装置10は、第1投受光部(図中、符号なし)と、第2投受光部(図中、符号なし)と、光沢度導出部22と、硬化度判定部20とを備える。第1投受光部及び第2投受光部と、硬化度判定部20との間に、正規化処理部21を備えることができる。
第1投受光部は、第1波長赤外光投光部11及び第1波長赤外光受光部12からなり、第2投受光部は、第2波長赤外光投光部13及び第2波長赤外光受光部14からなる。
第1波長赤外光投光部11は、硬化物付き被着体を、図示していない支持台の上に載置した状態で、硬化物1に、第1波長の赤外光L1を照射する。第1波長赤外光受光部12は、硬化物1から反射した赤外光R1を受光し、第1受光量を測定する。
第2波長赤外光投光部13は、硬化物1に、第1波長と異なる第2波長の赤外光L2を照射する。第2波長赤外光受光部14は、硬化物1から反射した赤外光R2を受光し、第2受光量を測定する。
光沢度導出部22は、光を前記硬化物に照射した後、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方の光量を用いて、硬化物の光沢度を導出する。
硬化度判定部20は、第1投受光部で得られた第1受光量と、光沢度導出部22で得られた光沢度とを用いて、硬化度の評価を行う。尚、第2投受光部で得られた第2受光量を更に併用して、硬化度の評価を行うことができる。この場合、正規化処理部21において、第1受光量及び第2受光量の正規化処理を行って、得られた値を光沢度で補正した値を用いて、硬化物の硬化度を導出することができる。
§2 構成例
はじめに、本実施形態に係る評価装置10の適用場面の一例を模式的に例示する図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。
図1の評価装置10は、硬化物付き被着体を、図示していない支持台の上に載置した状態で、硬化物1に、第1波長の赤外光L1を照射するとともに、反射光R1を受光し、その受光量、即ち、第1受光量を測定する手段としての、第1波長赤外光投光部11及び第1波長赤外光受光部12からなる第1投受光部(図中、符号なし)を備える。また、硬化物1の光沢度を測定するために用いられる手段であって、光を硬化物1に照射するとともに、正反射光R3及び拡散反射光R4の少なくともいずれか一方の光量を用いて、硬化物1の光沢度を導出する光沢度導出部22と、第1受光量及び光沢度に基づいて、硬化度を判定する硬化度判定部20を備える。
図1の評価装置10は、更に、第2波長の赤外光L2を照射するとともに、反射光R2を受光し、その受光量、即ち、第2受光量を測定する手段としての、第2波長赤外光投光部13及び第2波長赤外光受光部14からなる第2投受光部(図中、符号なし)を備える。また、第1投受光部を構成する第1波長赤外光投光部11及び第1波長赤外光受光部12並びに第2投受光部を構成する第2波長赤外光投光部13及び第2波長赤外光受光部14に接続され、且つ、第1投受光部により得られた第1受光量及び第2投受光部により得られた第2受光量を用いて正規化処理を行う正規化処理部21を備える。尚、本発明では、少なくとも第1受光量及び光沢度を用いて硬化度を評価することが可能であるため、図1における第2投受光部及び正規化処理部21を含まない装置であっても、硬化物1の硬化度を評価することができる。
上記第1投受光部を構成する第1波長赤外光投光部11及び上記第2投受光部を構成する第2波長赤外光投光部13は、いずれも、投光回路、光源及びレンズを備え、各光源から発せられる赤外光L1又はL2の波長の数は、特に限定されない。即ち、各光源は、単一波長を有する赤外光を放射するものであってよいし、複数の波長の赤外光を放射するものであってもよい。光源としては、LEDが好適である。赤外光L1又はL2の硬化物1における照射径は、特に限定されないが、好ましくはφ0.5~φ1.2mmである。
上記第1波長赤外光投光部11の光源及び上記第2波長赤外光投光部13の光源の位置は、特に限定されないが、これらの光源は、いずれも、硬化物1の表面に対して垂直方向から20~40度の角度をもって傾斜配置されており、上記第1波長赤外光投光部11及び上記第2波長赤外光投光部13から、上記範囲の角度で、赤外光L1及びL2を、それぞれ、照射することが好ましい。
また、上記第1投受光部を構成する第1波長赤外光受光部12及び上記第2投受光部を構成する第2波長赤外光受光部14は、いずれも、受光回路及び受光素子を備え、必要に応じて、集光用レンズを備えることができる。
上記第1波長赤外光受光部12及び上記第2波長赤外光受光部14は、通常、上記第1波長赤外光投光部11及び上記第2波長赤外光投光部13に対して、硬化物1における赤外光L1又はL2の照射部を基準として対称の位置に配置される。
上記第1投受光部に係る赤外光L1の波長(第1波長)は、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長であることが好ましい。例えば、硬化性樹脂がエポキシ樹脂である場合、その硬化前後の試料に対し、波長範囲1500~2500nmにおいて赤外分光分析(FT-IR測定)を行うと、図2に示す赤外線スペクトルが得られる。この図2によれば、硬化の前後において、2215nmの波長における、エポキシ結合に由来する官能基に対する吸収率(透過率)の違いが明らかである。一方で、例えば、1500nmの波長においては、吸収率(透過率)の違いは見られない。従って、エポキシ樹脂を含む接着剤の場合、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長として、2215nmを含む、例えば、1950~2400nmの波長範囲で赤外光L1を照射することが好ましい。
また、硬化性樹脂が多官能アクリル樹脂である場合、その硬化前後の試料に対し、波長範囲6000~7300nmにおいて赤外分光分析(FT-IR測定)を行うと、図3に示す赤外線スペクトルが得られる。この図3によれば、硬化の前後において、6110nmを中心とするその周辺の波長及び7100nmを中心とするその周辺の波長における、炭素・炭素二重結合に対する吸収率(透過率)の違いが明らかである。従って、多官能アクリル樹脂を含む接着剤の場合、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長として、例えば、6000~6300nm又は6900~7300nmの波長範囲で赤外光L1を照射することが好ましい。
上記第1波長を硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長を含むようにすることにより、接着剤が硬化する前後における赤外線スペクトルの比較で、接着剤の硬化判定が容易となる。本発明では、更に高い精度で評価するために、光沢度導出部22により硬化物の光沢度を導出した後、この光沢度と、上記で得られた第1受光量とを用い、硬化度判定部20において硬化度の評価を行う。
上記のように、接着剤は、通常、液状であるため、被着体に塗布した直後等における、未硬化の状態にある接着剤は、光沢外観を有する。この未硬化物に光を照射した場合の反射光のうち、正反射光と拡散反射光とを比較すると、正反射光のほうが高い光量となる。一方、硬化反応が進行して形成された固体の硬化物は、光沢度が低下するので、これに光を照射した場合には、正反射及び拡散反射の各光量は同等となる。従って、本発明に係る光沢度導出部22は、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方の光量により光沢度を測定するものであればよい。即ち、上記光沢度導出部22は、好ましくは、硬化物1に対して垂直方向に光を照射して、反射された光(正反射光)の光量、及び、硬化物1に対して斜め方向に光を照射して、反射された光(拡散反射光)の光量を利用して、光沢度を導出する手段である。
硬化物1からの正反射光の光量を測定する場合、図1に示すように、硬化物1に対して垂直方向に光沢度測定用光L3を照射して、反射した光(正反射光)R3を受光する光沢度測定用光投受光部16を用いることができる。また、硬化物1からの拡散反射光の光量を測定する場合、硬化物1に対して斜め方向に光沢度測定用光L4を照射して、反射した光(拡散反射光)R4を受光する光沢度測定用光投受光部17を用いることができる。これらの光沢度測定用光投受光部16及び光沢度測定用光投受光部17は、いずれも、光源を含む投光部と、受光回路及び受光素子を含む受光部とを備え、必要に応じて、集光用レンズを備えることができる。投光部及び受光部は、一体化されていてよいし、分離されていてもよい。尚、光沢度測定用光L4の光源(投光部)の位置は、特に限定されないが、この光源(投光部)は、硬化物1の表面に対して垂直方向から20~40度の角度をもって傾斜配置されていることが好ましい。また、拡散反射光R4の受光部の位置は、特に限定されないが、光沢度測定用光L4の光源(投光部)と同一位置であることが好ましい。
本発明において、光沢度測定用光投受光部16及び光沢度測定用光投受光部17は、いずれも、上記の投光部及び受光部が一体化して含まれる光電センサーを備えることができる。
上記光沢度測定用光投受光部16からの光沢度測定用光L3及び上記光沢度測定用光投受光部17からの光沢度測定用光L4は、いずれも、硬化物1を透過しない波長の光であることが好ましい。光沢度測定用光L3の波長及び光沢度測定用光L4の波長は、特に限定されず、好ましくは400~800nm、より好ましくは600~800nmである。尚、光沢度測定用光L3の波長及び光沢度測定用光L4の波長は、同じであってよいし、異なってもよい。光沢度測定用光L3又はL4の硬化物1における照射径は、特に限定されないが、好ましくはφ0.1~φ1mmである。
本発明に係る光沢度は、上記のように、正反射光R3及び拡散反射光R4のいずれか一方の光量により求められたものであってよいし、両方の光量により求められたものであってもよい。後者の場合、光沢度導出部22により、上記光沢度測定用光投受光部16により測定した正反射光R3の光量と、上記光沢度測定用光投受光部17により測定した拡散反射光R4の光量とを用いて、例えば、下記式(1)により得られた光沢度Fとすることができる。
光沢度F=D/E (1)
(式中、Dは、正反射光R3の光量であり、Eは、拡散反射光R4の光量である。)
硬化度判定部20は、第1投受光部により測定された反射光R1の第1受光量と、光沢度導出部により算出された光沢度とにより、硬化度を判定する手段である。本発明において、第2投受光部と正規化処理部21とを備える評価装置とした場合には、上記第1受光量と、第2投受光部により測定された反射光R2の第2受光量とを用いて正規化処理させてなる値と、光沢度とを用いて、硬化度を判定することができる。
本発明における、硬化度の評価方法は、第1波長の赤外光を硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第1受光量を測定する工程(以下、「第1工程」という)と、光を硬化物に照射するとともに、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方を受光し、硬化物の光沢度を測定する工程(以下、「第2工程」という)と、第1受光量及び光沢度に基づいて、硬化度を判定する工程(以下、「第3工程」という)とを備える。第1工程及び第2工程の順序は、特に限定されない。
第1工程は、第1波長の赤外光を硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第1受光量を測定する工程である。この第1工程で測定される第1受光量は、好ましくは、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長を有する赤外光L1を照射した後の反射光R1の光量(以下、これを「第1受光量A」という)である。また、赤外光L1は、上記評価装置10により照射されるとした赤外光L1が適用される。
第2工程は、光を硬化物に照射するとともに、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方を受光し、硬化物の光沢度を測定する工程である。この第2工程で硬化物に照射される光は、好ましくは、上記評価装置10により照射されるとした光沢度測定用光L3又はL4であり、硬化物の光沢度は、光沢度導出部22により算出される。
第3工程は、第1受光量及び光沢度に基づいて、硬化度を判定する工程である。本発明においては、第1受光量と、光沢度とを用いて硬化度を判定する工程であってよいし、更に、第1波長と異なる第2波長の赤外光を硬化物に照射して、反射した光の受光量、即ち、第2受光量を併用して硬化度を判定する工程とすることができる。この第2受光量は、好ましくは、硬化性樹脂及び硬化物の両方に吸収されない波長を有する赤外光L2を照射した後の反射光R2の光量(以下、これを「第2受光量B」という)である。尚、この第2受光量Bは、上記のように、照射した赤外光L2の光量に対する、反射した赤外光R2の光量の割合であってもよい。また、赤外光L2は、上記評価装置10により照射されるとした赤外光L2が適用される。この第3工程において、第1受光量A、第2受光量B及び光沢度を用いる場合、例えば、まず、光沢度のみによる判定を行って、未硬化ではない硬化物を抽出した後、光量A及び光量Bの減算値(A-B)又は除算値(A/B)が特定の値(所定値)を有するか否かにより、十分な硬化度を有する硬化物を決定することができる(図6及び図7参照)。
本発明の実施形態に係る評価方法の具体例は、図4~図7に示される。
図4は、第1の評価方法を示し、第1波長赤外光投光部11及び第1波長赤外光受光部12からなる第1投受光部と、光沢度測定用光投受光部16及び17と、光沢度導出部22と、硬化度判定部20とを備える評価装置を用いて、硬化物の硬化度を評価する方法である。
第1の評価方法としては、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する第1波長の赤外光L1を、硬化物1の照射部P1に照射し、反射光R1の光量(第1受光量)を測定し、第1受光量Aを得る。他方、光沢度測定用光L3を、硬化物1の照射部P3に照射し、正反射光R3の光量Dを測定し、光沢度測定用光L4を、硬化物1の照射部P3に照射し、拡散反射光R4の光量Eを測定し、上記式(1)により光沢度Fを算出する。その後、第1受光量Aと、光沢度Fとを用いて、A/F比を算出し、この計算値に対して、予め、硬化度が既知の硬化物試料を用いて作製された検量線をもとに、硬化物1の硬化度を評価する。即ち、硬化物1におけるA/F比が特定の値(所定値)より低い場合には、その硬化物が未硬化であると判定する。尚、図4において、A/F比>0.48では、「完全硬化:良品」、A/F比≦0.48では、「未硬化:不良品」と表記しているが、これは、例示に過ぎない。
上記検量線を作製する場合、まず、所定の硬化性樹脂を含む接着剤を、被着体に塗布する。その後、複数の塗膜を、硬化の程度が異なるように、加熱、放射線照射等に供して、硬化度が互いに異なる複数の硬化物試料を準備し、これらのそれぞれに対して、赤外光L1の照射、光沢度測定用光L3及び光沢度測定用光L4の照射を行い、既知の硬化度に対する、第1受光量Aとの関係、正反射光R3の光量Dとの関係、及び、拡散反射光R4の光量Eとの関係を決定する。次いで、光量D及び光量Eを用いて得られた光沢度Fと、第1受光量Aとを用いて、既知の硬化度に対するA/F比との関係をグラフ化する。
図5は、第2の評価方法を示し、第1の評価方法と同じ評価装置を用いて評価する方法である。
上記のように、光沢度測定用光を照射した後の正反射光の場合、未硬化の状態にある接着剤の光沢度は高くなるため、特定の値(所定値)より低い光沢度を有する硬化物は、未硬化の硬化物を含むものではないと判定することができる。尚、拡散反射光の場合、正反射光の場合の逆となる。第2の評価方法は、このような性質を利用するものであり、光沢度導出部22により得られた光沢度Fに対して、予め、硬化度が既知の硬化物試料を用いて作製された検量線をもとに、硬化物1の硬化度評価(1回目評価)を行う。即ち、硬化物1における光沢度Fが特定の値(所定値)より高い場合には、未硬化の硬化物であると判定する。その後、未硬化の硬化物を除く被評価物に対して、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する第1波長の赤外光L1を照射し、第1受光量Aを得る。この第1受光量Aに対して、予め、硬化度が既知の硬化物試料を用いて作製された検量線をもとに、残りの被評価物(硬化物1が未硬化ではない被評価物)の硬化度評価(2回目評価)を行う。即ち、硬化物1における第1受光量Aが特定の値(所定値)より場合には、硬化度が十分に高い硬化物であると判定する。尚、図5において、F>2では、「未硬化:不良品」、A<0.4では、「半硬化:不良品」と示しているが、これは、例示に過ぎない。
図6及び図7は、本発明において、特に好ましい実施態様の評価装置、即ち、第1波長赤外光投光部11及び第1波長赤外光受光部12からなる第1投受光部と、第2波長赤外光投光部13及び第2波長赤外光受光部14からなる第2投受光部と、正規化処理部21と、光沢度測定用光投受光部16及び17と、光沢度導出部22と、硬化度判定部20とを備える図1の評価装置10を用いて、硬化物の硬化度を評価する方法(第3の評価方法及び第4の評価方法)を示す。
図6は、第3の評価方法を示し、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する第1波長の赤外光L1を、硬化物1の照射部P1に照射し、反射光R1の光量(第1受光量)を測定し、第2波長の赤外光L2を、硬化物1の照射部P2に照射し、反射光R2の光量(第2受光量)を測定し、第1受光量A及び第2受光量Bを得る。そして、これらの光量を用いて正規化処理を行い、即ち、A/B比を算出(計算値をCとし、以下、「赤外光受光量C」ともいう)する。他方、光沢度測定用光L3を、硬化物1の照射部P3に照射し、正反射光R3の光量Dを測定し、光沢度測定用光L4を、硬化物1の照射部P3に照射し、拡散反射光R4の光量Eを測定し、上記式(1)により光沢度Fを算出する。その後、正規化処理による値C(赤外光受光量C)と、光沢度Fとを用いて、C/F比を算出し、このC/F比に対して、予め、硬化度が既知の硬化物試料を用いて作製された検量線をもとに、硬化物1の硬化度を評価する。尚、図6において、C/F比>0.48では、「完全硬化:良品」、C/F比≦0.48では、「未硬化:不良品」と表記しているが、これは、例示に過ぎない。
上記検量線を作製する場合、硬化度が互いに異なる複数の硬化物試料のそれぞれに対して、赤外光L1の照射、赤外光L2の照射、光沢度測定用光L3及び光沢度測定用光L4の照射を行い、既知の硬化度に対する、赤外光受光量Cとの関係、正反射光R3の光量Dとの関係、及び、拡散反射光R4の光量Eとの関係を決定する。次いで、光量D及び光量Eを用いて得られた光沢度Fと、赤外光受光量Cとを用いて、既知の硬化度に対するC/F比との関係をグラフ化する。
図7は、第4の評価方法を示し、光沢度測定用光L3を、硬化物1の照射部P3に照射し、正反射光R3の光量Dを測定し、光沢度測定用光L4を、硬化物1の照射部P3に照射し、拡散反射光R4の光量Eを測定する。そして、これらの光量を用いて、上記式(1)により光沢度Fを算出する。上記のように、光沢度Fが高いほど、未硬化の接着剤が含まれるため、光沢度Fが、特定の値(所定値)より小さい場合、硬化物試料は、未硬化の硬化物を含むものではないと判定することができる。その後、残りの硬化物試料に対して、硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する第1波長の赤外光L1を、硬化物1の照射部P1に照射し、反射光R1の光量A(第1受光量)を測定し、第2波長の赤外光L2を、硬化物1の照射部P2に照射し、反射光R2の光量B(第2受光量)を測定する。次いで、光量A及びBを用いて正規化処理を行い、A/B比を算出して得られた赤外光受光量Cが大きいほど、完全硬化に近い「良品」と判定する評価方法とすることができる。尚、図7において、2<Fでは、「未硬化:不良品」と意味するように表記しており、C<0.4では、「半硬化:不良品」と意味するように表記しているが、これは、例示に過ぎない。
第4の評価方法では、赤外光受光量Cを閾値(所定値)として、硬化度の評価を行ったが、変形例として、光沢度Fとの比(C/F比)を算出して、このC/F比を閾値とすることができる。
図1では、赤外光L1及び赤外光L2の硬化物1への照射を、それぞれ、異なる位置、即ち、照射部P1及び照射部P2に対して行ったこととしているが、これに限定されず、赤外光L1及び赤外光L2の照射を、硬化物1における同じ位置、例えば、照射部P1であってもよい。また、正反射光R3及び拡散反射光R4の光量を測定する場合の硬化物1への照射を、いずれも同じ位置の照射部P3に対して行ったこととしているが、これに限定されず、赤外光L1及び赤外光L2を照射する照射部P1であってもよい。
本発明では、評価装置を構成する、第1波長赤外光投光部11、第1波長赤外光受光部12、光沢度測定用光投受光部16及び光沢度測定用光投受光部17の駆動を同時に行うことができるので、大量の硬化物に対する硬化度判定を迅速に且つ連続的に行うことができる。
また、接着剤からなる塗膜を硬化させた場合、形成される硬化物の表面が粗面になることがあるが、表面の凹凸の程度に関係なく、硬化度の評価を行うことができる。特に、第1受光量及び第2受光量を用いて正規化処理した場合には、精度よい評価を行うことができる。
本発明は、接着剤を、1の物体と2の物体とを接着する目的だけでなく、1の物体に形成された凹部、孔部等を埋設する目的、外部から異物が入らないようにする電子部品内部を封止する目的等において好適である。
硬化性樹脂として、エポキシ樹脂を含む接着剤を被着体に均一に塗布した後、硬化反応させて得られた硬化物(硬化皮膜)の硬化度の評価を、図1に示す評価装置10を用いて行った。尚、図1では、第2波長赤外光L2を図1のP2の位置に照射したこととしているが、本例では、上記のように、第1波長赤外光L1と同様、P1の位置に照射した。
以下、各構成を具体的に説明する。
第1波長赤外光投光部11は、波長2200nm(バンド域:±200nm)の赤外線を放射するLEDを備え、この第1波長赤外光投光部11と硬化物1(照射部P1)との距離を33.6mmとして、硬化物1の上方に、硬化物1に対して垂直な方向から26度の角度をもって傾斜配置させた。尚、図示していないが、硬化物1の照射部P1における赤外光照射径をφ1mmとするため、赤外光L1の光路上であって、上記LEDの発光部から8.8mm離れた位置に、集光用の半球レンズ(N-BK7製)を載置した。
第1波長赤外光投光部11の駆動条件は、周波数2000Hz、電流1.5A、パルス持続時間10μ秒である。
また、波長バンドパスフィルター(バンド域:2210nm±47nm)を、第1波長赤外光投光部11の半球レンズの前に載置した。
第1波長赤外光受光部12は、硬化物1(照射部P1)から反射した上記波長(2200nm±200nm)の赤外光R1を受光するフォトダイオードを備え、この第1波長赤外光受光部12と硬化物1(照射部P1)との距離を33.6mmとして、硬化物1の上方に、硬化物1に対して垂直な方向から26度の角度をもって傾斜させ、反射した赤外光R1を確実に受光させるために、照射部P1を基準として、第1波長赤外光投光部11と対称な位置に配置させた。第1波長赤外光受光部12は、出力ゲインを10倍にする回路で駆動させ、この回路を第1波長赤外光投光部11の駆動回路と同期させるようにした。
第2波長赤外光投光部13は、波長1500nm(バンド域:±200nm)の赤外線を放射するLEDを備え、この第2波長赤外光投光部13と硬化物1(照射部P1)との距離を33.6mmとして、硬化物1の上方に、硬化物1に対して垂直な方向から26度の角度をもって傾斜配置させた。尚、図示していないが、硬化物1の照射部P1における赤外光照射径をφ1mmとするため、赤外光L2の光路上であって、上記LEDの発光部から8.8mm離れた位置に、集光用の半球レンズ(N-BK7製)を載置した。
第2波長赤外光投光部13の駆動条件は、周波数2000Hz、電流1.5A、パルス持続時間10μ秒である。
また、波長バンドパスフィルター(バンド域:1500nm±90nm)を、第2波長赤外光投光部13の半球レンズの前に載置した。
第2波長赤外光受光部14は、硬化物1(照射部P1)から反射した上記波長(1500nm)の赤外光R2を受光するフォトダイオードを備え、この第2波長赤外光受光部14と硬化物1(照射部P1)との距離を33.6mmとして、硬化物1の上方に、硬化物1に対して垂直な方向から26度の角度をもって傾斜させ、反射した赤外光R2を確実に受光させるために、照射部P1を基準として、第2波長赤外光投光部13と対称な位置に配置させた。第2波長赤外光受光部14は、出力ゲインを10倍にする回路で駆動させ、この回路を第2波長赤外光投光部13の駆動回路と同期させるようにした。
上記のように、赤外光L1及び赤外光L2を、いずれも、硬化物1の同一部分(照射部P1)に照射することとしたため、上方から、第1波長赤外光投光部11及び第2波長赤外光投光部13を見た場合に、第1波長赤外光投光部11及び第2波長赤外光投光部13を、硬化物1の照射部P1を基準として、これらのなす角度が45度となるように配置した。第1波長赤外光受光部12及び第2波長赤外光受光部14についても同様である。
正規化処理部21では、第1波長赤外光受光部12で受光した赤外光R1の受光量(以下、「光量A」という)、及び、第2波長赤外光受光部14で受光した赤外光R2の受光量(以下、「光量B」という)を用いて正規化処理を行った。即ち、下記式(2)により、硬化物1の赤外光受光量(以下、「赤外光受光量C」という)を算出した。本例では、赤外光受光量Cを、オシロスコープを用いて、電圧として検出させた。
赤外光受光量C=光量A/光量B (2)
光沢度測定用光投受光部16としては、その直下となるように設置した硬化物1の照射部P3に光沢度測定用光L3を照射する投光部と、照射部P3からの正反射光R3を受光する受光部(正反射光受光部)とを備える、600~800nmの範囲にある波長を有する光に対応する同軸反射型光電センサーを用いた。この光沢度測定用光投受光部16は、照射部P3から垂直方向の上方に17mm離れた位置に配置した。尚、図示していないが、硬化物1の照射部P3における光照射径をφ0.2mmとするため、光沢度測定用光L3の光路上に、集光用のレンズを載置した。
また、光沢度測定用光投受光部17としては、照射部P3に対して光沢度測定用光L4が斜め方向に入射されるようにこれを照射する投光部と、照射部P3からの拡散反射光R4を受光する受光部(正反射光受光部)とを備える、600~800nmの範囲にある波長を有する光に対応する同軸反射型光電センサーを用いた。この光沢度測定用光投受光部17は、光沢度測定用光投受光部17と硬化物1(照射部P3)との距離を17mmとして、硬化物1の上方に、照射部P3に対して垂直な方向から29度の角度をもって傾斜させた位置に配置させた。尚、図示していないが、硬化物1の照射部P3における光照射径をφ0.2mmとするため、光沢度測定用光L4の光路上に、集光用のレンズを載置した。
光沢度測定用光投受光部16及び17は、これらを上方から見た場合に、光沢度測定用光投受光部16及び17を、硬化物1の照射部P3を基準として、これらのなす角度が45度となるように配置した。
本発明では、光沢度測定用光投受光部16からの正反射光R3及び光沢度測定用光投受光部17からの拡散反射光R4の少なくともいずれか一方により光沢度を導出することができるが、本例においては、光沢度導出部22において、下記式(1)により、正反射光R3の光量(以下、「受光量D」という)、及び、拡散反射光R4(以下、「受光量E」という)を用いて、光沢度(以下、「光沢度F」という)を算出した。本例では、具体的には、受光量D及びEを、可視領域の光を用いて、アンプで出力させた。
光沢度F=D/E (1)
その後、硬化度判定部20において、正規化処理部21及び光沢度導出部22からの各電気信号を演算処理して硬化物1の硬化度を評価した。即ち、正規化処理部21による赤外光受光量Cと、光沢度導出部22による光沢度Fとを用いて、C/F比を算出し、硬化度を評価した(図6参照)。
本例で用いた硬化物(硬化皮膜)1は、エポキシ樹脂を含む接着剤を用い、硬化条件を変化させることにより形成させた、サンプル1~6である(表1参照)。
Figure 0007059818000001
サンプル1~6のそれぞれに対して、第1波長赤外光L1及びL2並びに光沢度測定用光L3及びL4の同時照射を行い、各反射光の光量を用いて赤外光受光量C及び光沢度Fの導出を行い、硬化率(%)とC/F比との関係をグラフ化した。
以下、測定内容について、個別に説明する。
1-1.赤外光受光量Cの導出
サンプル1~6のそれぞれに対して、第1波長赤外光投光部11、第1波長赤外光受光部12、第2波長赤外光投光部13及び第2波長赤外光受光部14を駆動させて、赤外光R1及びR2の光量A及びBを測定した後、正規化処理部21において、上記式(2)を用いた正規化処理を行って、赤外光受光量Cを導出した。オシロスコープを用いて検出された電圧は、サンプル1~6の順に、それぞれ、0.41V、0.22V、0.20V、0.26V、0.34V及び0.41Vであった。サンプル1~6の硬化率と、これらの電圧との関係を図8に示す。
同図に示すように、硬化度が低い状態においても赤外光受光量Cが高く検知されている。即ち、赤外光受光量Cのみによっては、硬化度を誤判定する可能性があることが分かる。
1-2.正反射光R3の受光量測定
サンプル1~6のそれぞれに対して、光沢度測定用光投受光部16を駆動させて、正反射光R3の受光量Dを測定したところ、アンプによる出力値は、それぞれ、761、191、228、192、110及び154であった。サンプル1~6の硬化率と、これらの出力値(受光量D)との関係を図9に示す。
1-3.拡散反射光R4の受光量測定
サンプル1~6のそれぞれに対して、光沢度測定用光投受光部17を駆動させて、拡散反射光R4の受光量Eを測定したところ、アンプによる出力値は、それぞれ、65、68、68、140、137及び178であった。サンプル1~6の硬化率と、これらの出力値(受光量E)との関係を図10に示す。
1-4.光沢度Fの導出
上記式(1)を用いて、受光量D及びEから光沢度Fを算出したところ、サンプル1~6の順に、それぞれ、11.7、2.73、3.36、1.57、0.84及び0.97であった。サンプル1~6の硬化率と、これらの光沢度Fとの関係を図11に示す。
1-5.硬化度の評価
赤外光受光量C及び光沢度FからC/F比を算出したところ、サンプル1~6の順に、0.04、0.12、0.07、0.21、0.43及び0.53であった。サンプル1~6の硬化率と、これらのC/F比との関係を図12に示す。また、これらのデータを用いて、硬化率とC/F比との間には、y=0.0054x-0.0018の関係があることが分かった。従って、所望の硬化率の下限、即ち、良品の硬化率の下限が、例えば、85%であれば、x=85を利用して、上記関係式よりy=0.48が得られるため、硬化率が未知の硬化物を測定した結果、C/F比が0.48を超えれば、該硬化物は、所望の硬化率を有することとなる(図6参照)。また、硬化率が未知の硬化物のC/F比を導出した後、この関係式を用いることにより、硬化率を得ることができ、所望の硬化率を有する硬化物であるかどうかを判定することができる。
1 接着剤の硬化物
5 被着体
10 評価装置
11 第1波長赤外光投光部
12 第1波長赤外光受光部
13 第2波長赤外光投光部
14 第2波長赤外光受光部
16 光沢度測定用光投受光部(正反射光受光部)
17 光沢度測定用光投受光部(拡散反射光受光部)
20 硬化度判定部
21 正規化処理部
22 光沢度導出部
L1 第1波長赤外光
L2 第2波長赤外光
L3 光沢度測定用光
L4 光沢度測定用光
R1 第1波長赤外光L1の反射光
R2 第2波長赤外光L2の反射光
R3 光沢度測定用光L3の反射光(正反射光)
R4 光沢度測定用光L4の反射光(拡散反射光)
P1、P2及びP3 硬化物表面の照射部(被照射部)

Claims (9)

  1. 硬化性樹脂を含む接着剤を硬化反応させて得られた硬化物の硬化度を評価する評価装置であって、
    第1の波長の赤外光を前記硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第1受光量を測定する第1投受光部と、
    光を前記硬化物に照射した後、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方の光量を用いて、前記硬化物の光沢度を導出する光沢度導出部と、
    前記第1受光量及び前記光沢度に基づいて、前記硬化度を判定する硬化度判定部とを備え
    前記第1の波長が、前記硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長であり、
    前記第1受光量を前記光沢度で補正した値を用いて前記硬化度判定部により硬化度を判定することを特徴とする評価装置。
  2. 前記光沢度導出部において、前記光沢度は、前記正反射光の光量をD、前記拡散反射光の光量をEとした場合に、下記式(1)により導出される請求項1に記載の評価装置。
    光沢度=D/E (1)
  3. 前記光沢度が所定値以下である場合、前記第1受光量を測定し、前記硬化度判定部により硬化度を判定する請求項に記載の評価装置。
  4. 更に、
    前記第1の波長と異なる第2の波長の赤外光を前記硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第2受光量を測定する第2投受光部と、
    前記第1受光量及び前記第2受光量を用いて正規化処理を行う正規化処理部とを備える請求項1に記載の評価装置。
  5. 前記第2の波長が、前記硬化性樹脂及び前記硬化物の両方に吸収されない波長である請求項に記載の評価装置。
  6. 硬化性樹脂を含む接着剤を硬化反応させて得られた硬化物の硬化度を評価する評価装置であって、
    第1の波長の赤外光を前記硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第1受光量を測定する第1投受光部と、
    光を前記硬化物に照射した後、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方の光量を用いて、前記硬化物の光沢度を導出する光沢度導出部と、
    前記第1受光量及び前記光沢度に基づいて、前記硬化度を判定する硬化度判定部とを備え
    前記第1の波長が、前記硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長であり、
    更に、
    前記第1の波長と異なる第2の波長の赤外光を前記硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第2受光量を測定する第2投受光部と、
    前記第1受光量及び前記第2受光量を用いて正規化処理を行う正規化処理部とを備え、
    前記正規化処理部による値を前記光沢度で補正した値を用いて前記硬化度判定部により硬化度を判定する評価装置。
  7. 前記光沢度が所定値以下である場合、前記第1受光量及び前記第2受光量を測定し、前記硬化度判定部により硬化度を判定する請求項又はに記載の評価装置。
  8. 硬化性樹脂を含む接着剤を硬化反応させて得られた硬化物の硬化度を評価する評価方法であって、
    第1の波長の赤外光を前記硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第1受光量を測定する工程と、
    光を前記硬化物に照射するとともに、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方を受光し、前記硬化物の光沢度を測定する工程と、
    前記第1受光量及び前記光沢度に基づいて、前記硬化度を判定する工程とを備え
    前記第1の波長が、前記硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長であり、
    前記第1受光量を前記光沢度で補正した値を用いて前記硬化度を判定する工程により硬化度を判定することを特徴とする評価方法。
  9. 硬化性樹脂を含む接着剤を硬化反応させて得られた硬化物の硬化度を評価する評価方法であって、
    第1の波長の赤外光を前記硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第1受光量を測定する工程と、
    光を前記硬化物に照射するとともに、正反射光及び拡散反射光の少なくともいずれか一方を受光し、前記硬化物の光沢度を測定する工程と、
    前記第1受光量及び前記光沢度に基づいて、前記硬化度を判定する工程とを備え
    前記第1の波長が、前記硬化性樹脂の硬化反応に関わる官能基を吸収する波長であり、
    更に、
    前記第1の波長と異なる第2の波長の赤外光を前記硬化物に照射するとともに、反射光を受光し、第2受光量を測定する工程と、
    前記第1受光量及び前記第2受光量を用いて正規化処理を行う工程とを備え、
    前記正規化処理による値を前記光沢度で補正した値を用いて前記硬化度を判定する工程により硬化度を判定することを特徴とする評価方法。
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