JP7058847B2 - 線状変形装置およびグリッパ装置 - Google Patents
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Description
第2の本発明に係るグリッパ装置は、細長く、長さ方向に沿った1または複数箇所で、湾曲および/または屈曲して変形可能な低剛性状態と変形した形状を維持可能な高剛性状態との間で、剛性を変化可能に設けられた形状可変線状体と、前記形状可変線状体の剛性を変化させる剛性変化手段とを有し、前記形状可変線状体は、長さ方向に沿って先端から後端まで伸びる紐体を有することを特徴とする線状変形装置を複数有し、各形状可変線状体が、所定の中心線の周りに、前記中心線に沿って後端側から先端側に向かって伸びるよう配置されて、各形状可変線状体の先端部が連結されており、その連結部が、各形状可変線状体が低剛性状態のとき、各形状可変線状体の内側で前記中心線に沿って後端側に向かって移動可能に構成されており、各形状可変線状体の内側で対象物を把持可能に設けられていることを特徴とする。
この第1および第2の本発明に係るグリッパ装置は、以下のようにして対象物を把持することができる。すなわち、まず、各形状可変線状体を低剛性状態にしておき、連結部付近に対象物を押し当てる。これにより、連結部が各形状可変線状体の後端側に向かって移動し、各形状可変線状体が対象物の形状になじむように変形する。各形状可変線状体が対象物を把持可能な形状に変形したならば、各形状可変線状体を高剛性状態にする。これにより、各形状可変線状体で対象物を把持することができる。対象物を離す場合には、各形状可変線状体を低剛性状態にすればよい。
また、この場合、連結部を各形状可変線状体の先端側に移動させる移動手段を有していてもよい。このとき、対象物を離した後、移動手段により、各形状可変線状体を元の状態に戻すことができる。
また、この場合、剛性変化手段で袋状体の内部から流動体を排出することにより、複数の紐体同士が密接するため、形状可変線状体の剛性を高めることができる。また、剛性変化手段で袋状体の内部に流動体を供給することにより、複数の紐体同士の密接状態が解けるため、形状可変線状体の剛性を低下させることができる。流動体は、液体、気体、粉体、または、これらのうちの複数を組み合わせたものから成ることが好ましい。
また、この場合、流動体が機能性流体から成り、流動体の粘性を変化させるよう、流動体に物理的作用を付与可能な硬度制御手段を有していてもよい。この場合、紐体および剛性変化手段による剛性の変化と、機能性流体および硬度制御手段による粘性の変化との組合せにより、形状可変線状体の剛性を細かく変化させることができる。例えば、機能性流体としてER流体(電気粘性流体)を使用し、硬度制御手段により、ER流体に電界を印加することにより、流動体の粘性を任意に変化させることができる。また、機能性流体としてMR流体(磁気粘性流体)を使用し、硬度制御手段により、MR流体に磁界を印加することにより、流動体の粘性を任意に変化させることができる。
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態の線状変形装置を示している。
図1に示すように、線状変形装置10は、形状可変線状体11と剛性変化手段12とを有している。
線状変形装置10は、剛性変化手段12で形状可変線状体11を低剛性状態にし、形状可変線状体11を所望の形状に湾曲および/または屈曲させて変形させた後、剛性変化手段12で形状可変線状体11を高剛性状態にすることにより、形状可変線状体11を所望の形状に維持することができる。これにより、線状変形装置10は、対象物になじむ際には柔らかく、対象物に力を及ぼす際には高剛性にて接触するという剛性可変を実現することができる。線状変形装置10は、この特性を利用することにより、支持部材やグリッパ装置等として利用することができる。グリッパ装置として利用する場合には、例えば、投げ縄の要領で、形状可変線状体11の先端部を対象物に巻き付けたりすることにより、対象物を把持することができる。
図3に示すように、線状変形装置30は、形状可変線状体31と剛性変化手段32とを有している。
線状変形装置30は、以下のようにして使用することができる。すなわち、剛性変化手段32で形状可変線状体31を低剛性状態にし、形状可変線状体31を所望の形状に湾曲および/または屈曲させて変形させた後、剛性変化手段32で形状可変線状体31を高剛性状態にする。このとき、各ユニット材41が球状の場合には、紐体42の張力により各ユニット材41が真っ直ぐに並んでいたが、線状変形装置30では、各ユニット材41が紐体42の先端側の表面と後端側の表面とが異なる非凹凸対称形状を成しているため、隣り合うユニット同士の凹凸が不規則に接して、湾曲および/または屈曲した形状を維持することができる。これにより、高剛性状態で、形状可変線状体31を所望の形状に維持することができる。
図7に示すように、グリッパ装置50は、支持部材51と複数の線状変形装置30を有している。
図7に示すように、グリッパ装置50は、低剛性状態のとき、各形状可変線状体31の内側に対象物1を入れ、対象物1を挟んだり覆ったりするよう、各形状可変線状体31を湾曲および/または屈曲させ、その状態で各形状可変線状体31を高剛性状態にすることにより、対象物1を把持することができる。
10 線状変形装置
11形状可変線状体
21 袋状体
22 紐体
23 流動体
12 剛性変化手段
30 線状変形装置
31形状可変線状体
41 ユニット材
42 紐体
42a ストッパ
43 操作紐
32 剛性変化手段
50 グリッパ装置
51 支持部材
51a 取付板
51b 支持体
51c 軸
52 連結部材
Claims (5)
- 細長く、長さ方向に沿った1または複数箇所で、湾曲および/または屈曲して変形可能な低剛性状態と変形した形状を維持可能な高剛性状態との間で、剛性を変化可能に設けられた形状可変線状体と、
前記形状可変線状体の剛性を変化させる剛性変化手段とを有し、
前記形状可変線状体は、長さ方向に沿って先端から後端まで伸びる紐体と、中央部に貫通孔を有する複数のユニット材とを有し、前記紐体が各ユニット材の貫通孔に挿入されて各ユニット材を一列に連結しており、前記紐体の長さ方向に沿って各ユニット材をスライド可能で、最も先端側のユニット材が、前記紐体の先端側に抜けないよう設けられ、各ユニット材は、前記紐体の先端側の表面と後端側の表面とが異なる形状を成しており、
前記剛性変化手段は、隣り合うユニット材を密着させるよう、各ユニット材に対して相対的に前記紐体を後端側に引くことにより、前記形状可変線状体の剛性を高めると共に、前記紐体の張力を緩めることにより、前記形状可変線状体の剛性を低下させるよう構成されていることを
特徴とする線状変形装置。 - 請求項1記載の線状変形装置を複数有し、各形状可変線状体が、所定の中心線の周りに、前記中心線に沿って後端側から先端側に向かって伸びるよう配置されており、各形状可変線状体の内側で対象物を把持可能に設けられていることを特徴とするグリッパ装置。
- 各形状可変線状体の先端部が連結されており、その連結部が、各形状可変線状体が低剛性状態のとき、各形状可変線状体の内側で前記中心線に沿って後端側に向かって移動可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載のグリッパ装置。
- 細長く、長さ方向に沿った1または複数箇所で、湾曲および/または屈曲して変形可能な低剛性状態と変形した形状を維持可能な高剛性状態との間で、剛性を変化可能に設けられた形状可変線状体と、前記形状可変線状体の剛性を変化させる剛性変化手段とを有し、前記形状可変線状体は、長さ方向に沿って先端から後端まで伸びる紐体を有することを特徴とする線状変形装置を複数有し、
各形状可変線状体が、所定の中心線の周りに、前記中心線に沿って後端側から先端側に向かって伸びるよう配置されて、各形状可変線状体の先端部が連結されており、その連結部が、各形状可変線状体が低剛性状態のとき、各形状可変線状体の内側で前記中心線に沿って後端側に向かって移動可能に構成されており、各形状可変線状体の内側で対象物を把持可能に設けられていることを
特徴とするグリッパ装置。 - 前記形状可変線状体は、細長い袋状体と、前記袋状体の内部に収納された流動体とを有し、
前記紐体は、複数から成り、前記袋状体の内部に、前記袋状体の長さ方向に沿って伸びるよう設けられており、
前記剛性変化手段は、前記形状可変線状体の剛性を高めるよう前記袋状体の内部から前記流動体を排出可能、かつ、前記形状可変線状体の剛性を低下させるよう前記袋状体の内部に前記流動体を供給可能に構成されていることを
特徴とする請求項4記載のグリッパ装置。
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