JP7057612B2 - イオン発生器 - Google Patents

イオン発生器 Download PDF

Info

Publication number
JP7057612B2
JP7057612B2 JP2017203023A JP2017203023A JP7057612B2 JP 7057612 B2 JP7057612 B2 JP 7057612B2 JP 2017203023 A JP2017203023 A JP 2017203023A JP 2017203023 A JP2017203023 A JP 2017203023A JP 7057612 B2 JP7057612 B2 JP 7057612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
ions
cover
silver
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017203023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018088398A (ja
Inventor
裕介 大幸
恭平 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya Institute of Technology NUC
Original Assignee
Nagoya Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagoya Institute of Technology NUC filed Critical Nagoya Institute of Technology NUC
Publication of JP2018088398A publication Critical patent/JP2018088398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7057612B2 publication Critical patent/JP7057612B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 平成29年5月27日、ウェブサイト(https://link.springer.com/article/10.1007/s10971-017-4430-z)にて公開した。
特許法第30条第2項適用 平成29年9月11日、ウェブサイト(http://www.ceramic.or.jp/ig-syuki/30th/)にて公開した。
特許法第30条第2項適用 平成29年9月19日、公益財団法人日本セラミックス協会 第30回秋季シンポジウムにて公開した。
本発明は、イオン源と高電圧が印加されたイオン発生電極と引抜電極を備え、イオン発生電極からイオンを放出させるイオン発生器に関する。
材料中にイオン注入を行うと物性が著しく変化するため、近年では半導体関連産業などでイオンを電気的に加速するイオン加速器を利用したイオン注入処理が不可欠となっており、より局所域に任意量のイオンを注入する技術が求められている。
加速器などを用いたイオン注入装置は半導体産業等で使用されているが、大型かつ高額装置であり非汎用的である。また予めイオン発生器などで発生させたイオンを電気的に加速して利用するが、イオン発生器では一般に様々な質量のイオンやラジカルも同時に発生するため、目的とするイオンの生成効率が悪く、質量分離器を通して様々な種類の発生イオン種から目的とするイオンだけを選別するなど、イオン注入に複雑な処理工程が必要となる。
一方、比較的長寿命且つ被照射スポット径が1mm以下と小さいイオン放出装置として、電界電離型と呼ばれるイオン銃がある(特許文献1)。図7に従来例のイオン発生器として電界電離型イオン銃の構造を示す。
イオン発生電極110と引抜電極120は、直流高電圧124で高電圧が印加される。イオンはイオン発生電極110の先鋭化された端部から引抜電極120に向かって放出され、引抜電極120の孔121を抜けて被注入体122に注入される。イオン発生電極110、引抜電極120、および被注入体122は、チャンバ132内に設置され、注入チャンバ132内は、真空ポンプ144で真空にされる。真空にした後、イオン源をガスボンベ140から注入チャンバ132内へ入れる。イオン発生電極110は、冷却器127によりイオン発生電極110を約-250℃の極低温に冷却される。イオン発生電極110に、効率良くイオン源であるガスを吸着させるためである。
ここで、イオン発生部であるイオン発生電極110の先端114にイオン源のガス分子を効率良く吸着させるため、イオン発生電極110の周囲を真空状態として先端114を-250℃程度の極低温まで冷却する必要がある。冷却に用いる液体ヘリウムは貴重な資源であり高価である。さらにイオン発生電極110の先端114の狭い面積にのみイオン源のガス分子が吸着させ、吸着させたガス分子をイオン化して放出されるため、放出イオン電流値が数ピコアンペア程度と小さく、チャンバ内のイオン源ガスが無くなるとイオン放出できないことから、連続的なイオン放出が不可能である。即ち、吸着させたうえで、吸着していない余分な気体分子を真空排気した後に高電界を印加すると、吸着された気体分子がイオン化して放出される。よって、連続的なイオン放出は困難で、吸着された気体分子がイオン化して放出されると、再吸着させる必要がある。更に、被注入体122も真空中に設置が必要なため生体へのイオン注入は困難である。
特開2015-076302
物部秀二ほか, 「近接場光学用プローブの作製法」. 精密工学会誌, 66巻、667ページ、2000年
従来のイオン発生器は、イオン発生電極周りを真空にする必要がある。本発明は、この課題を解決し、大気中でイオン放出ができるイオン発生器を提供する。
上記課題を解決するために以下の発明がある。
発明1は、イオン発生電極と、引抜電極と、を有し、高電圧が印加されると、イオンを放出させるイオン発生器において、イオン発生電極は、放出されるイオンを有し、イオン発生電極の一方の端部には先鋭部を有するカバーを備え、カバーは、電子は絶縁しイオンを伝導させることを特徴とするイオン発生器である。発明2は、放出されるイオンは、水素イオン(H)、銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、セシウムイオン(Cs)、およびフッ化物イオン(F)からなる群より選択される一種類であることを特徴とする発明1に記載するイオン発生器である。 発明3は、カバーは、発明2に記載される放出されるイオンを含む化合物を有することを特徴とする発明2に記載するイオン発生器である。 発明4は、カバーは、水分を吸着した多孔質ガラスであることを特徴とする発明1乃至3のいずれか1つに記載するイオン発生器である。発明5は、カバーは、銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、およびセシウムイオン(Cs)からなる群より選択される一種類とヨウ素(I)の化合物を含む材料であることを特徴とする発明1乃至3のいずれか1つに記載するイオン発生器である。発明6は、カバーは、フッ化物イオン(F)とジルコニウム(Zr)とバリウム(Ba)を含む化合物を含む材料であることを特徴とする発明1乃至3のいずれか1つに記載するイオン発生器である。発明7は、先鋭部は、曲率半径はR1mm以下であることを特徴とする発明1乃至6のいずれか1つに記載するイオン発生器である。発明8は、イオン発生電極を加熱する加熱装置を有することを特徴とする発明1乃至7のいずれか1つに記載するイオン発生器である。
本発明のイオン発生器により以下の効果がある。
(1)大気中でイオンが放出できる。
被注入体を真空中に設置する必要がないため、水を多く含む生体(被注入体)へのイオン照射が可能にできる。生体にイオンを注入すると接着性や活性が著しく改善すること、特に1価イオンは活性で生体活動に深く関わることが知られている。よって、新たな医療技術の開発や創薬、細胞工学など様々な分野で活用できる。
(2)小型軽量で片手でも操作でるので使い勝手が良い。
従来のイオン発生器は、真空設備(チャンバー、真空ポンプ)、ボンベによるガス源、イオン発生電極の冷却等の設備などが必要となり、大型・高額で非汎用である。
本発明は、上記の設備が不要となり、主な構成要素がイオン発生電極、高圧電源となり、ベンシル型のレーザポインターのようなイオン発生器が提供できる。よって、小型軽量で片手でも操作でるようになり、人体を含む生体、その他の物へのイオン注入が容易になる。
(3)低コスト
主な構成要素がイオン発生電極、高圧電源となり、大幅にコストダウンを可能にする。
本発明の実施形態のイオン発生器の構成を示す。 実施例として銀により製作したイオン発生電極とカバーを示す。 イオン発生器1による大気中で銀イオン(Ag)を放出させたときのイオン電流の実測値を示す(イオンの到達距離5mm)。 金(Au)基盤上に、銀(Ag)イオンを照射した状態を示す。 銀(Ag)イオンを照射した金(Au)基板表面の分析結果を示す。 イオン注入の効果として、水素イオン(H)注入した前後の水滴の接触角を示す。 従来例のイオン発生器の構成を示す。 第2の水素イオン(H)注入の実施例に用いたイオン発生電極とカバーを示す 被注入体の構成を示す。 ポリアニリンに水素イオン(H)を注入した前後のラマンスペクトルを示す。 ピーク1の強度をピーク2の強度で除した規格化強度のラマンマッピングを示す。 シリコン(Si)基板上に、銅(Cu)イオンを照射した状態を示す。 銅(Cu)イオンを照射したシリコン(Si)基板表面の分析結果を示す。 フッ化物イオン伝導性ガラスの電気抵抗と温度の関係を示す。 イオン発生器1による大気中で銀イオン(Ag)を放出させたときのイオン電流の実測値を示す(イオンの到達距離100mm)。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
(実施形態)
図1に本発明の実施形態のイオン発生器1の構成を示す。イオン発生器1は、イオン発生電極10、引抜電極20、高圧電源24を有し、イオン発生電極10は、先鋭化部12を有する。先鋭化部12には、カバー14が取り付けられる。実施形態において、イオン源はイオン発生電極10に含有される。例えば、銀イオン(Ag)を放出させるときは、銀をガラス等のイオン発生電極10に含有させる。また、銀のみで電極を構成させても良い。カバー14は、電子を絶縁しイオンを伝導させる特性を有する。銀イオン(Ag)の場合、絶縁特性を有するガラスに銀を含有する銀系ガラスとなる。即ち、絶縁特性を有するベース材料(ガラス)に、放出されるイオン(イオン源)の材料を含有させることにより、電子を絶縁しイオンを伝導させる特性を有する。カバー14は先鋭部15を有する。高圧電源24により、イオン発生電極10と引抜電極20に直流高電圧が印加されると、イオン発生電極10に含有されるイオン源が、イオン3と電子に分解される。イオン3は、引抜電極20に電気的に引寄せられ先鋭化部12に移動する。先鋭化部12において、カバー14により電子は絶縁され、イオン3は伝導されるので、イオン3が引抜電極20に引寄せられ大気中へ放出される。放出されたイオン3は、引抜電極20の孔22を通り抜け被注入体30に照射されイオン注入箇所32となる。
先鋭部15と引抜電極20との距離、引抜電極20の孔22の直径、先鋭部15と被注入体30との距離は、印加電圧と共に、イオン発生が良くなるように調節される。発明者らは、先鋭部15と引抜電極20との距離は、1~30mm程度、孔22の直径は1~10mmから選定して、放出されたイオンの到達距離である先鋭部15と被注入体30との距離が約5mm以上であることを確認した。
ここで、放出されるイオン3が、カチオン(陽イオン)伝導体の場合には、イオン発生電極10をプラス、引抜電極20をマイナスとして電圧印加する。一方、放出されるイオン3がアニオン(陰イオン)伝導体の場合には、イオン発生電極10をマイナス、引抜電極20をプラスとして電圧印加する。ここで、イオン源のガス分子を水素とすると、イオン発生電極10では、式(1)の触媒反応で、水素イオン(H)を発生する。
→2H+2e- (1)
水素イオン(H)の場合のイオン発生電極10とカバー14の例として、イオン発生電極10を、触媒作用をする白金を塗布させたカーボンの布をロール状に巻くことで構成し、一方の端部にカバー14として、先鋭部15を有する水分を吸着した多孔質ガラスで構成する。この構成のイオン発生機1のイオン発生電極10に水素ガスを吹き付けるとカバー14の先鋭部15より水素イオン(H)が放出される。この場合、イオン発生電極10とカバー14は、水素イオン(H)が伝導できるように接触していれば良い。よって、イオン発生電極10は先鋭化部12は無くてもよい(図8A参照)。
先鋭化した先端の電界(F)は式(2)の関係がある。
F = V / (k×R) (2)
ここでVは電圧、kは形状因子と呼ばれる定数で5程度の値である。カバー14の先鋭部15の曲率半径をR、直流高圧電源の電圧をVとすると、電界強度はV/Rに比例するため、先鋭部15の曲率半径Rは小さい程良い。本実施形態では、カバー14の先鋭部15の先端の曲率半径Rを1mm以下に先鋭化する。これにより先端に電界が集中する効果があり、より低い数キロボルト/cmの電界でイオンが発生するイオン発生器1が提供できる。
尖った鉛筆で押す方が痛みを感じるように、カバー14の先鋭部15の先端を先鋭化することで、電磁場を集中させた。即ち、平板試料の場合、余程の高電圧でないとイオンが飛び出さないが、先鋭化すると比較的容易にイオンが飛び出した。発明者らは、イオン発生電極10として先鋭化加工が容易なガラスを用いて、ガラス中をイオンが移動することを確認したが、このためにはイオン発生電極10(ガラス)の先鋭化部12の先端を1μm以下とし、更に300℃以上に加熱する必要があった。イオン導電性ガラスは一般に温度を上げるとイオンの移動が良くなる。発明者らの実験でも温度が高い方が放出されるイオンの電流値は高くなった。本実施形態で用いた銀イオン(Ag)の場合のAgI系ガラスでは加熱をしなくても室温付近でイオンが良く伝導するので、結果として室温でのイオン放出が可能である。本実施形態のカバー14に使用した材料であるガラス(銀の場合のAgI系ガラスの例:AgI-AgO-B系)は、室温付近でもガラス中をイオンが移動する特性を有する。一方、先鋭化加工が極めて困難である。よって、放出イオン3を有するイオン発生電極10に先鋭化部12を設けて、先鋭化部12の上にカバー14としてガラス(銀の場合の例:AgI-AgO-B系)をコートした。カバー14には先鋭部15を有するが、曲率半径は1mm以下でよい。
イオン発生電極10の形状は、円柱形状が好ましい。断面が円形状となり先鋭化部12を通る円柱の軸に対して回転対象だからである。ただし、三角形等の多角形形状の柱形状でもよい。また、イオン発生電極10を球、立方体、直方体等で構成して、先鋭化部12を付加しても良い。
イオン発生電極10は、放出されるイオンを含有し伝導されるする材料であれば良い。よって、イオン発生電極10は、放出させるイオン(銀イオン(Ag)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、はカリウムイオン、ルビジウムイオン(Rb),セシウムイオン(Cs)、フッ化物イオン(F))を含む化合物で構成しても良い。
また、イオン伝導性ガラスを用いても良い。イオン伝導性ガラスは、母材としてガラスを用い、放出させるイオン(銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、はカリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb),セシウムイオン(Cs)、フッ化物イオン(F))が含まれる物質を添加材として配合されている。
また、水素イオン(H)を放出させるイオン発生電極10として、水分を吸着した多孔質ガラスを用いることもできる。多孔質ガラスは吸着水を含み、この吸着水の中をイオンが伝導するため、0℃以上の室温で先端からイオンを放出させることができる。多孔質ガラスとして、例えばゾルーゲル法によって作製した水素イオン(H)を伝導するケイ酸塩ガラス(たとえばxP・(100-x)SiO:xはモルパーセント単位で0から70まで)やケイ酸塩ガラスと有機物との複合体などを用いることができる。室温が0℃以下の場合、水分を吸着した多孔質ガラスをヒータ等で暖め水分を液状態とすると良い。
放出されるイオンの価数に制限は無く多価イオンも可能性あるが、1価のカチオンあるいはアニオンが好ましい。一価イオンは活性で生体活動に深く関わることから、アモルファスシリコンの水素化による物性制御や治療、抗菌処理などができるからである。カチオンの種類には水素イオン(H)、銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、セシウムイオン(Cs)などの1価イオンがある。また、アニオンの種類にはフッ化物イオン(F)などの1価イオンがある。
カバー14の材料は、常温で電子を絶縁し放出されるイオンを伝導する特性を有する。以下のような材料がある。
「カチオンの1価イオン」の場合:
水素イオン(H)のカバー14の材料は、水分を吸着した多孔質ガラスを用いることができる。多孔質ガラスは吸着水を含み、この吸着水の中をイオンが伝導するため、0℃以上の室温で先端からイオンを放出させることができる。多孔質ガラスとして、例えばゾルーゲル法によって作製したプロトンを伝導するケイ酸塩ガラス(たとえばxP・(100-x)SiO:xはモルパーセント単位で0から70まで)やケイ酸塩ガラスと有機物との複合体などを用いることができる。
銀イオン(Ag)のカバー14の材料は、例えばxAgI・yAg2O・zB2O3:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、60AgI・25AgO・15B(モル%)などを用いることができる。
銀イオン(Ag)のカバー14の材料は、例えばxAgI・yAg2O・zB2O3もしくはxAgI・yAg2O・zP2O5:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、、60AgI・25AgO・15B(モル%)などを用いることができる。特に、x=30~65、y=20~35、Z=35~15の組み合わせ時、室温でのイオン放出が良好であった。
銅イオン(Cu)のカバー14の材料は、例えばxCuI・yCu2O・zP2O5:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、33CUI・33CuO・34P(モル%)などを用いることができる。
銅イオン(Cu)のカバー14の材料は、例えばxCuI・yCu2O・zB2O3もしくはxCuI・yCu2O・zP2O5:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、33CuI・33CuO・34P(モル%)などを用いることができる。特に、x=30~65、y=20~35、Z=35~15の組み合わせ時、室温でのイオン放出が良好であった。
リチウムイオン(Li)のカバー14の材料は、例えばxLiI・yLiO・zB:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、60LiI・25LiO・15B(モル%)などを用いることができる。
ナトリウムイオン(Na)のカバー14の材料は、例えばxNaI・yNaO・zB:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、60NaI・25NaO・15B(モル%)などを用いることができる。
カリウムイオン(K)のカバー14の材料は、例えばxKI・yKO・zB:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、60KI・25KO・15B(モル%)などを用いることができる。
ルビジウムイオン(Rb)のカバー14の材料は、例えばxRbI・yRbO・zB:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、60RbI・25RbO・15B(モル%)などを用いることができる。
セシウムイオン(Cs)のカバー14の材料は、例えばxCsI・yCsO・zB:x、y、zはモルパーセント単位でx+y+z=100)で表され、60CsI・25CsO・15B(モル%)などを用いることができる。
「アニオンの1価イオン」の場合
フッ化物イオン(F)のカバー14の材料は、ZrFとBaFを含むガラスから構成され、例えば構成比率が(ZrF0.5(BaF0.35(CsF)0.15の材料を溶融して作成する。
以上より、水素イオン(H)を放出させる場合は、カバー14の材料は、水分を吸着した多孔質ガラスを用いる。また、銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、セシウムイオン(Cs)のいずれか1つのイオンを放出させる場合は、カバー14の材料は、その放出イオン、即ち銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、およびセシウムイオン(Cs)からなる群より選択される一種類ととヨウ素(I)の化合物を含む材料を用いる。フッ化物イオン(F)を放出させる場合は、カバー14の材料は、フッ化物イオン(F)とジルコニウム(Zr)とバリウム)Ba)を含む化合物を有する材料を用いる。
水素イオン(H)以外のカチオンの1価イオン(銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、セシウムイオン(Cs))については、それぞれのイオン種に応じた金属(銀イオン(Ag)では銀、リチウムイオン(Li)ではリチウム、以下同様)によりイオン発生電極10を構成する。
ここで、イオン発生電極10は、イオンを有し伝導する特性であれば良く、水分を吸着した多孔質ガラスまたはイオン伝導性ガラスでも良い。水分を吸着した多孔質ガラスのイオン発生電極10は、放出対象のイオンを、水分中に含み伝導させる特性を有すれば良い。即ち、水分中に、水素イオン(H)、または銀イオン(Ag)、または銅イオン(Cu)、またはリチウムイオン(Li)、またはナトリウムイオン(Na)、またはカリウムイオン(K)、またはルビジウムイオン(Rb)、またはセシウムイオン(Cs)、またはフッ化物イオン(F)を入れておれば良い。
またはイオン発生電極10は、水分を吸着した多孔質ガラスまたはイオン伝導性ガラスにおいて、水素イオン(H)、または銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、またはリチウムイオン(Li)、またはナトリウムイオン(Na)、またはカリウムイオン(K)、またはルビジウムイオン(Rb),またはセシウムイオン(Cs)、またはフッ化物イオン(F)のいずれかを含んでいるものを用いても良い。
一般に、被注入体30にイオンを注入するイオン発生器には、イオン源として気体分子が用いられており、それをプラズマ化などしてイオンと電子に分けて、その後にイオンのみを加速して放出する。よって、「真空下」というのが常識である。本実施形態によれば、大気中でイオンが放出できる。水を多く含む生体へのイオン照射が可能になる。生体にイオンを注入すると細胞の接着性や活性が著しく改善すること、特に1価イオンは活性で生体活動に深く関わることが知られている。よって、新たな医療技術の開発や創薬、細胞工学など様々な分野で活用できる。また、小型軽量で片手でも操作できるので使い勝手が良い。従来のイオン発生器は、即ち、真空設備(チャンバー、真空ポンプ)、ボンベによるガス源、イオン発生電極の冷却等の設備などが必要となり、大型・高額で非汎用である。
本実施形態は、上記の設備が不要となり、主な構成要素がイオン発生電極、高圧電源となり、ベンシル型のレーザポインターのようなイオン発生器が提供できる。よって、小型軽量で人間の手のひらサイズにできるので、片手でも操作でるようになり作業性が大幅に向上し、人体を含む生体、その他の物へのイオン注入が容易になる。本実施形態は、主な構成要素がイオン発生電極、高圧電源となり、大幅にコストダウンを可能にする。
(実施例)
図2に、実施例として銀により製作したイオン発生電極10とカバー14を示す。カバー14は、先鋭部15を有する。先鋭部15の先端の曲率半径Rを1mm以下にした。イオン発生電極10は直径3mmの円柱形状の銀の棒を用いた。カバー14は、AgI-AgO-B系ガラス(60AgI・25AgO・15B (モル%))を使用した。
(カチオン1価イオン)
図3に、イオン発生電極10による大気中で銀イオン(Ag)を放出させたときのイオン電流の実測値を示す。
先鋭部15と引抜電極20との距離は、1mm程度、孔22の直径は3mmを選定して、放出されたイオンの到達距離である先鋭化部12と被注入体30との距離が約5mm以上であることを確認した。高圧電源24により、イオン発生電極10と引抜電極20に電圧を印加することで放電を確認した。放出された銀イオン(Ag)のイオン電流をピコアンメーターで測定し、機器制御・データ集録にはナショナルインスツルメンツ社のLabVIEWを用いた。図3に示すように、イオン放電電流は、印可電圧1kVまでは、1から2pAである、その後、1kVから4.8kV迄は印可電圧にほぼ比例して約48pAまで増加する。4.8kVでカバー14が絶縁破壊して放電した。よって、本実施形態の放出イオン電流値は、従来の数ピコアンペア程度と比べ、数10ピコアンペア以上と、約5倍大きくすることができる。尚、印可電圧は高電圧であり、直流の500V以上、望ましくは1000V以上がよい。
次に放出されたイオンが銀イオン(Ag)であることを確認した。被注入体30として金の平板を用い、印可電圧3kVで、先鋭化部12と被注入体30との距離を5mm、50時間照射を行った。先鋭化部12と被注入体30との距離を5mm、50時間照射したのは、銀が析出されたことを顕微鏡で明確に確認するためである。図4に、金(Au)平板上に、銀イオン(Ag)を照射した状態を示す。分析したイオン注入箇所32および非イオン注入箇所34の範囲を示す。
図5に、銀(Ag)イオンを照射した金(Au)平板表面の分析結果を示す。元素分析には、EDS(エネルギー分散型X線分光器)を用いた。上が照射をしなかった非イオン注入箇所34の場合で、金(Au)のみが検出された。一方、銀イオン(Ag)が照射されたイオン注入箇所32では、金に加えて銀が検出された。よって、照射されたのが銀イオン(Ag)であることが確認された。また、発明者らは、大気中で、イオンの到達距離である先鋭化部12と被注入体30との距離について130mm迄同様に試験を行い銀イオン(Ag)が放出されていることを確認した。図11に、イオンの到達距離100mmでの結果を示す。また、金(Au)平板上のイオン注入箇所32から銀イオン(Ag)を検出している。よって、大気中でイオンの到達距離130mm迄銀イオン(Ag)を放出させることができる。即ち、本実施形態によれば、大気中でイオンの到達距離130mm迄、水素イオン(H)、銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、セシウムイオン(Cs)、およびフッ化物イオン(F)を放出させることができる。
図6に、イオン発生器1により、シリコンウエハに対して、水素イオン(H)を注入した前後の水滴の接触角を示す。接触角は、イオン注入前82.4°からイオン注入後101.4°へと19°上昇し、シリコンウエハの表面が撥水化した。Si-Hはシリコンに比べて撥水性を示すことから、シリコンウエハの表面に水素イオン(H)が注入されたことを検証した。
次に、水素イオン(H)注入の第2の検証結果を示す。図8A、図8B、図8C、図8Dに、イオン発生器1により、ポリアニリンに対して、水素イオン(H)を注入前後のラマンスペクトルを示す。図8Aは、第2の水素イオン(H)注入の実施例に用いたイオン発生器1のイオン発生電極10、カバー14を示す。カバー14の先鋭部15の曲率半径は1mm以下である。カバー14はイオン伝導性の高いガラスであり、ゾル-ゲル法を用いて作成した。先鋭部15は、ゾルを予めテーパーを有するロッド状にゲル化し、7
00℃にて焼成した後、先端をフッ酸と有機溶媒の2相界面を利用したメニスカスエッチング法にて先鋭化した。イオン発生電極10とカバー14は、互いの平面部を接触させてイオン伝導ができるようにした。相対湿度100%、室温30℃(イオン発生電極10、カバー14、先端部15も室温と同等の温度)の時、導電率は、10―3S/cmである。
イオン放出は、印加電圧1kVから増加する。印加電圧2.5kVにて放出イオン3が水素イオン(H)であることを図8B、図8C、図8Dにて確認した。図8Bは、被注入体30の構成を示す。シリコン基板の上に被注入体30であるポリアニンを乗せ、その上に直径3mmの円形の孔を有するアルミニウムシートを乗せた。アルミニウムシートにより放出イオン3である水素イオン(H)は、被注入体30のポリアミンに円形で注入される。
図8Cに、ポリアニリンに水素イオン(H)を注入した前後のラマンスペクトルを示す。ラマンスペクトルのピーク1およびピーク2と示したものは、それぞれ化学式(3)、(4)に示す窒素原子(-N=)およびその窒素原子に水素イオン(H+)が付加した結合(-NH=)に対応しており、ポリアニリンに水素イオン(H)が反応すると、ピーク1と示した結合が増加し、他方ピーク2と示した結合は減少する。水素イオン注入後にピーク1の増加、およびピーク2の減少が見られた。
Figure 0007057612000001
図8Dは、イオン注入箇所32のラマンマッピングによる反応を示す。アルミシートのない円形の被照射エリアでのみそのような反応が確認された。
図9A、図9Bに、イオン発生器1により、銅イオン(Cu)を照射した結果を示す。
図9Aに上記の銀イオン(Ag)照射の実験と同じ条件で、被注入体30であるシリコン(Si)基板に銅イオン(Cu)を照射したときの電子顕微鏡写真を示す。白い部分がイオン注入箇所32であり、黒い部分が非イオン注入箇所34である。円枠で示すイオン注入箇所32及び非イオン注入箇所34は、分析した箇所を示す。
図9BBに銅イオン(Cu)を照射したシリコン(Si)基板表面のEDS分析結果
を示す。分析は銀イオン(Ag)の場合と同様である。図9B(a)が照射をしなかった非イオン注入箇所34の場合で、シリコン(Si)のみが検出された。一方、図9B(b)の銅イオン(Cu)が照射されたイオン注入箇所32では、シリコンに加えて銅が検出された。よって、照射されたのが銅イオン(Cu)であることが確認された。
(温度依存性)
図10に、フッ化物イオン伝導性ガラスの電気抵抗と温度の関係を示す。電気抵抗は温度に反比例する。ここで、電気抵抗が下がるほど放出されるフッ化物イオン(F)のイオン電流値が上昇する。よって、電気抵抗が小さくなる200℃程度(もしくはそれ以上)に、イオン発生電極10(先鋭化部12)を加熱すると、フッ化物イオン(F)の放出量を更に増やすことができる。即ち、加熱により電気抵抗を20MΩ以下にできると印加電圧が低くでき高圧電源24等が簡素化できる。この電気抵抗をが20MΩ以下になる200℃は、ガラス転移点温度より低い温度である。また、フッ化物イオン以外の水素イオン(H)、銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、セシウムイオン(Cs)においても同様の電気抵抗は温度に反比例する特性がある。よって、イオン発生電極10(先鋭化部12)に電気ヒータ等の加熱装置(図示しない)を取り付け加熱して、電気抵抗を小さくするイオン発生器1としてもよい。
(放電電流)
放電電流は以下のように流れる。
カチオンイオンの場合、水素イオン(H)を例とすると、高圧電源24により、イオン発生電極10にプラス、引抜電極20にマイナスの直流高電圧が印加される。イオン発生電極10の水素が、水素イオン(H)と電子に分解する(式1参照)。引抜電極20にはマイナス電圧がかけられているので、水素イオン(H)は、カバー14の内部に引き寄せられ、先鋭部15から引抜電極20に向けて放出される。一方、電子は、引抜電極20に反発すると共に高圧電源24(プラス端子)に向かって流れる。
アニオンイオンの場合、フッ化物イオン(F)を例とすると、高圧電源24により、イオン発生電極10にマイナス、引抜電極20にプラスの直流高電圧が印加される。イオン発生電極10のフッ化物が、高圧電源24(マイナス端子)から電子の供給を受けフッ化物イオン(F)となる。引抜電極20にはプラス電圧がかけられているので、フッ化物イオン(F)は、カバー14の内部に引き寄せられ、先鋭部15から引抜電極20に向けて放出される。即ち、電子は、高圧電源24(マイナス端子)から電子はイオン発生電極10に向かって流れる。
水素イオン(H)は電子殻をもたない非常に活性なイオンであり、水素イオン(H)注入による表面形状や極性、また電気・光学特性の変化などが期待される。たとえば太陽電池や液晶パネルなどに利用されるアモルファスシリコンは水素化されており、水素量によって電気特性が変化する。局所的に任意の量のH+を簡便に注入することで、アモルファスシリコンの物性制御への利用が考えられる。またポリアニリンは絶縁体であるが水素イオン(H)を注入することで半導体に転移する。化学薬品を用いずに導電性を付与することができ、局所的に水素イオン(H)をポリアニリンに注入することで多様な電子回路設計の可能性が広がる。そのほかガラスに水素イオン(H)を注入した場合は架橋酸素の結合が切れることで水酸基(OH基)が生成し、親水性を付与することが可能となる。
ナトリウムイオン(Na)やカリウムイオン(K)は生命活動に深く関係しており、ナトリウムイオン(Na)は体内の水分量の調整、またカリウムイオン(K)は筋肉や神経の働きに関係する。これらのイオンを局所的に注入可能となれば、新たな治療法の開発などが期待される。
セシウムイオン(Cs)を注入すると、被注入体表面の仕事関数を下げる効果があり、被注入体から負イオンが出やすくなる。この原理は二次イオン質量分析法などで利用され、ppm~ppb程度の不純物まで検出可能となる。
銀イオン(Ag)は抗菌性を付与することが可能であり、歯科治療などの応用が考えられる。また注入した銀イオン(Ag)を還元すればAgナノ粒子が生成する。Agナノ粒子は表面増強ラマン散乱など光学活性に効果がある。これまでAgナノ粒子を作製する手法は様々開発されているが、Agナノ粒子を周期的に配列する汎用技術は無い。銀イオン(Ag)イオン銃によってAgナノ粒子配列が期待される。
銅イオン(Cu)もまた抗菌性を付与することが可能であり、抗菌繊維製品にも取り入れられている。上述の銀イオンと同様に還元すればCuナノ粒子やCuO、CuOナノ粒子を作製することができる。
一方、フッ素は表面エネルギを下げる効果がり、フッ化物イオン(F)を注入することで表面の撥水化が期待される。また骨や歯の主成分であるハイドロキシアパタイトとフッ化物イオン(F)が反応するとフルオロアパタイトが生成する。フルオロアパタイトはハイドロキシアパタイトに比べて酸に溶けにくく、フッ化物イオン(F)注入による歯科治療の用途が広がる。
イオン発生器 1
放出イオン 3
イオン発生電極 10
先鋭化部 12
カバー 14
先鋭部(カバー) 15
引抜電極 20
孔 22
高圧電源 24
被注入体 30
イオン注入箇所 32
非イオン注入箇所 34

Claims (8)

  1. イオン発生電極と、引抜電極と、を有し、高電圧が印加されると、イオンを放出させるイオン発生器において、前記イオン発生電極は、放出されるイオンを有し、前記イオン発生電極の一方の端部には先鋭部を有するカバーを備え、前記カバーは、前記先鋭化部にガラスをコートし、電子は絶縁し前記イオンを伝導させることを特徴とするイオン発生器。
  2. 前記放出されるイオンは、水素イオン(H)、銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、セシウムイオン(Cs)、およびフッ化物イオン(F)からなる群より選択される一種類であることを特徴とする請求項1に記載するイオン発生器。
  3. 前記カバーは、前項に記載される放出されるイオンを含む化合物を有することを特徴とする請求項2に記載するイオン発生器。
  4. 前記カバーは、水分を吸着した多孔質ガラスであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載するイオン発生器。
  5. 前記カバーは、銀イオン(Ag)、銅イオン(Cu)、リチウムイオン(Li)、ナトリウムイオン(Na)、カリウムイオン(K)、ルビジウムイオン(Rb)、およびセシウムイオン(Cs)からなる群より選択される一種類とヨウ素(I)の化合物を含む材料であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載するイオン発生器。
  6. 前記カバーは、フッ化物イオン(F)とジルコニウム(Zr)とバリウム(Ba)を含む化合物を含む材料であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載するイオン発生器。
  7. 前記先鋭部は、曲率半径Rが1mm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載するイオン発生器。
  8. 前記イオン発生電極を加熱する加熱装置を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載するイオン発生器。
JP2017203023A 2016-11-21 2017-10-20 イオン発生器 Active JP7057612B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016225613 2016-11-21
JP2016225613 2016-11-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018088398A JP2018088398A (ja) 2018-06-07
JP7057612B2 true JP7057612B2 (ja) 2022-04-20

Family

ID=62494530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017203023A Active JP7057612B2 (ja) 2016-11-21 2017-10-20 イオン発生器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7057612B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003142010A (ja) 2001-08-24 2003-05-16 Japan Science & Technology Corp 固体イオン導電体を用いた負イオンビーム生成方法及びその方法を利用した負イオンビーム生成装置
JP2016225279A (ja) 2015-05-27 2016-12-28 国立大学法人 名古屋工業大学 イオン発生器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4264813A (en) * 1979-06-29 1981-04-28 International Business Machines Corportion High intensity ion source using ionic conductors

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003142010A (ja) 2001-08-24 2003-05-16 Japan Science & Technology Corp 固体イオン導電体を用いた負イオンビーム生成方法及びその方法を利用した負イオンビーム生成装置
JP2016225279A (ja) 2015-05-27 2016-12-28 国立大学法人 名古屋工業大学 イオン発生器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018088398A (ja) 2018-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jelyani et al. Treated carbon felt as electrode material in vanadium redox flow batteries: a study of the use of carbon nanotubes as electrocatalyst
KR101232747B1 (ko) 그라핀이 포함된 고분자 구동기 및 그의 제조방법
Jeon et al. Metalloid tellurium-doped graphene nanoplatelets as ultimately stable electrocatalysts for cobalt reduction reaction in dye-sensitized solar cells
Sun et al. Engineering the electronic structure of 1T′-ReS 2 through nitrogen implantation for enhanced alkaline hydrogen evolution
US8350572B2 (en) Ionization vacuum device
CN101494150B (zh) 一种冷阴极聚焦型x射线管
Liang et al. TiO2 nanotip arrays: anodic fabrication and field-emission properties
JP5106313B2 (ja) C12a7エレクトライドからなる導電性素子材料表面に対するオーミック接合形成方法
CN109121278A (zh) 一种等离子体活化油处理装置
JP7057612B2 (ja) イオン発生器
JP6787545B2 (ja) イオン発生器
Daiko et al. H+ emission under room temperature and non-vacuum atmosphere from a sol–gel-derived nanoporous emitter
Yang et al. Optimized Fabrication of TiO 2 Nanotubes Array/SnO 2-Sb/Fe-Doped PbO 2 Electrode and Application in Electrochemical Treatment of Dye Wastewater
Kozáková et al. Generation of silver nanoparticles by the pin-hole DC plasma source with and without gas bubbling
DE602005023328D1 (de) Gasdiffusionselektroden, membran-elektroden-baugruppen und herstellungsverfahren dafür
CN203644725U (zh) 一种栅控冷阴极x射线管
KR20100009424A (ko) 이온발생용 전극 구조물
US20140193672A1 (en) Thermal to eletric converting cell
Li et al. Enhanced Ion Diffusion in Flexible Ti3C2T X MXene Film for High‐Performance Supercapacitors
CN101254914A (zh) 一种纳米碳管大面积垂直取向的制备方法
TWI570799B (zh) A hydrogenation treatment method and a hydrogenation treatment apparatus
Ye et al. Cold plasma welding of polyaniline nanofibers with enhanced electrical and mechanical properties
CN210404346U (zh) 一种负离子发生器
Duan et al. Unique and excellent paintable liquid metal for fluorescent displays
KR102100173B1 (ko) 보론기가 도입된 카본펠트 및 카본펠트 표면처리방법

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20171031

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211005

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20211105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7057612

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150