JP7051584B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれたリールを有する可変表示部を備えており、規定の賭数が設定された状態でスタートスイッチが操作されることによりリールが回転開始し、ストップスイッチが操作されてリールの回転が停止したときに入賞ライン上に予め定められた図柄組合せ(たとえば、7-7-7、以下、図柄組合せを表示結果の組合せ、もしくは役とも称する)が導出されることにより入賞が発生する。
役の種類としては、小役、特別役、再遊技役といった種類がある。ここで、小役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、小役の種類ごとに定められた数のメダルが払い出される。特別役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、レギュラーボーナスやビッグボーナスといった遊技者にとって有利な特別遊技状態に遊技状態が制御可能となる。また、遊技者にとって有利な操作態様を報知してナビが行われるAT(Assist Time)といった状態にも制御可能である。再遊技役に対応する表示結果が入賞ライン上に導出された場合には、賭数の設定に新たなメダルを消費することなく次のゲームを行うことができる。
このようなスロットマシンとして、複数ゲームにわたって実行可能な連続演出の実行中に、ストップスイッチの操作を所定期間無効とするフリーズ演出を実行しないようにするものがあった(たとえば、特許文献1)。
特開2015-164693号公報
上述したスロットマシンにおいて、主制御装置のような遊技制御手段において遅延制御であるフリーズを実行するか否かを状況に応じて判断する必要があり、遊技制御手段における判断処理が複雑化していた。
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技制御手段における遅延制御の実行可否を判断する処理を簡素化するとともに演出効果を高めることができるスロットマシンを提供することである。
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
遊技の進行を制御をする遊技制御手段と、
演出を制御する演出制御手段と、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果であるときに特典を付与するか否かを決定する特典付与決定手段と、を備え、
前記遊技制御手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果である場合に、前記演出制御手段により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させる遅延制御を実行可能であり、
前記演出制御手段は、
前記特典が付与されるか否かを報知する報知演出を複数の遊技に亘る報知期間において実行可能であり、
前記報知期間外の遊技において、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果になったことで前記遅延制御が実行される場合に、当該遅延制御に対応する対応演出を実行可能であり、
前記報知期間中の遊技において、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果になったことで前記遅延制御が実行される場合に、前記対応演出を実行しない。
なお、スロットマシンは、以下の構成であってもよい。
(1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(たとえば、スロットマシン1)において、
遊技の進行を制御をする遊技制御手段(たとえば、メイン制御部41)と、
演出を制御する演出制御手段(たとえば、サブ制御部91)と、
特定条件(たとえば、チェリー当選)が成立したときに特典(たとえば、ボーナス、AT)を付与するか否かを決定する特典付与決定手段(たとえば、メイン制御部41が特典を付与するか否かを決定するための処理)とを備え、
前記遊技制御手段は、前記特定条件が成立したときに、前記演出制御手段により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させる遅延制御(たとえば、ショートフリーズ)を実行可能であり(たとえば、メイン制御部41は、チェリー当選したときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させるショートフリーズを実行可能である)、
前記演出制御手段は、
前記特典の付与を報知した後、当該特典が付与されるまでの期間において、特定演出(たとえば、確定演出)を実行可能であり(たとえば、図5(a11)~(a15)に示すように、サブ制御部91は、ボーナスの付与を報知した後、当該ボーナスが付与されるまでの期間において、確定演出を実行可能である)、
前記特定演出を実行していない場合に前記遅延制御が実行されるときには当該遅延制御に対応する対応演出(たとえば、チャンス対応演出(強チャンス対応演出、弱チャンス対応演出))を実行可能である一方で、前記特定演出を実行している場合に前記遅延制御が実行されるときには前記対応演出を実行しない(たとえば、図4、図7に示すように、サブ制御部91は、確定演出を実行していない場合にショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行可能である(図7(a2))一方で、確定演出を実行している場合にショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行しない(図7(c2)))。
(a)は、本実施形態に係るスロットマシンの正面図であり、(b)は、スロットマシンの主な内部構成の一例を示す図である。 特典抽選テーブルを説明するための図である。 実行されるフリーズおよび対応演出の決定方法について説明するための図である。 第1実施形態のフリーズおよび対応演出の実行可否を説明するための図である。 フリーズが発生しなかった場合の演出の一例を示す図である。 フリーズが発生した場合の演出の一例を示す図である。 ショートフリーズが発生した場合の演出の一例を示す図である。 ロングフリーズが発生した場合の演出の一例を示す図である。 変形例においてフリーズが発生した場合の演出の一例を示す図である。 第2実施形態のフリーズおよび対応演出の実行可否を説明するための図である。
本発明に係る遊技機としてスロットマシンを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1~図9を参照しながら、第1実施形態について説明する。
[スロットマシンの構成]
図1(a)は、本実施形態に係るスロットマシン1の正面図であり、(b)は、スロットマシン1の主な内部構成の一例を示す図である。
図1(a)に示すように、スロットマシン1は、画像を表示する液晶表示器51と、音を出力するスピーカ53とを備える。液晶表示器51の下方には、透視窓3が形成されている。遊技者は、この透視窓3を介してスロットマシン1の内部に並設されているリール2L,2C,2Rを視認可能である。各リール2L,2C,2Rには、各々が識別可能な複数種類の識別情報である図柄が所定の順序で配列されている。透視窓3の下方には、ゲーム(遊技)を開始する際に操作されるスタートスイッチ7と、各リール2L,2C,2Rの回転を停止させて表示結果を導出させるために操作されるストップスイッチ8L,8C,8Rとが設けられている。
図1(b)に示すように、スロットマシン1の内部には、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて各種コマンドを出力するメイン制御部41が設けられている。メイン制御部41は、遊技の進行に係る各種制御を行うメインCPU41aと、遊技の進行に係る各種データを記憶するRAM41cとを備える。メイン制御部41は、スタートスイッチ7やストップスイッチ8L,8C,8Rに対する操作を検出し、検出した操作に応じて遊技の進行に係る制御を行う。
スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からのコマンドに応じて演出を制御するサブ制御部91が設けられている。サブ制御部91は、演出に係る各種制御を行うサブCPU91aと、演出に係る各種データを記憶するRAM91cとを備える。サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドに基づいて、液晶表示器51における画像の表示やスピーカ53からの音出力を制御する。液晶表示器51の画像表示やスピーカ53の音出力に用いられる演出データは、RAM91cに記憶されている。
スロットマシン1においてゲームを行う場合、遊技者は、図示しないメダル投入部にメダルを投入するか、図示しないBETスイッチを操作するなどして規定数の賭数を設定する。これにより、入賞ラインLNが有効となり、かつスタートスイッチ7への操作が有効となってゲームが開始可能な状態となる。入賞ラインとは、透視窓3に表示されたリール2L,2C,2Rにおける図柄の組合せが入賞図柄の組合せと一致するか否かを判定するためのラインである。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7が操作されると、リール2L,2C,2Rが回転する。このとき、メイン制御部41によって内部抽選が行われる。内部抽選は、導出を許容する図柄組合せ(表示結果)を決定する処理である。内部抽選によって図柄組合せの導出が許容されることを、当該図柄組合せに対応する役に当選したともいう。ストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されると、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転が停止する。これにより、透視窓3に図柄組合せが導出表示される。なお、リールの回転を停止させるためのストップスイッチ8L,8C,8Rに対する操作のうち、1番目のリールの回転を停止させるための操作を第1停止操作、2番目のリールの回転を停止させるための操作を第2停止操作、3番目のリールの回転を停止させるための操作を第3停止操作ともいう。入賞ラインLN上において、当選役の図柄組合せと一致する図柄組合せが停止した場合、当該当選役に対応する入賞が発生する。
入賞が発生可能な役としては、特別役(ボーナス)、小役、および再遊技役が設けられている。ボーナスは、入賞することによって、小役に当選する確率が非ボーナス状態よりも高まるボーナス状態に遊技状態が制御される役である。小役は、入賞することによって、メダルが付与される役である。再遊技役(リプレイ)は、入賞することによって、遊技者所有のメダルを消費することなく次の遊技が開始可能となる役である。ボーナス状態としては、ビッグボーナス(「BB」とも称する)やレギュラーボーナス(「RB」とも称する)が設けられている。ビッグボーナスは、レギュラーボーナスよりも有利なボーナスである。たとえば、ビッグボーナスの終了条件となるボーナス中におけるメダルの払出枚数は、レギュラーボーナスの終了条件となるボーナス中におけるメダルの払出枚数よりも多い。本実施の形態においては、ビッグボーナスは、入賞ラインLN上に赤7,赤7,赤7(赤7揃い)の図柄組合せが停止したときに制御され、レギュラーボーナスは、入賞ラインLN上に白7,白7,白7(白7揃い)の図柄組合せが停止したときに制御される。
ボーナスが当選したときに設定される当選フラグは、当選しているボーナスの入賞が発生するまでゲームを跨いで持ち越される。本実施の形態においては、ボーナス当選が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役や再遊技役に当選した場合、あるいはボーナスが小役や再遊技役と同時に当選した場合、当選した小役や再遊技役に対応する図柄組合せを優先的に入賞ラインLN上に引き込むようにリール制御が行われる。つまり、小役や再遊技役は、ボーナスよりも優先的に入賞可能である。なお、小役や再遊技役よりも、ボーナスが優先的に入賞可能となるようにリール制御が行われてもよい。
メイン制御部41は、リプレイが所定の当選確率で当選する複数のRT状態のいずれかに制御可能である。RT状態には、有利RTと不利RTとが含まれる。リプレイの当選確率は、有利RTの方が不利RTよりも高くとなるように設定されている。RT間は、所定の条件が成立すると移行される。所定の条件としては、所定役(たとえば、昇格リプレイ)への入賞やベル入賞を取りこぼしたときに特定のこぼし目が導出されることなどが挙げられる。
本実施の形態においては、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様を遊技者に指示する指示機能(ナビ)に係る性能を持つAT(アシストタイム)に状態が制御されることがある。また、メイン制御部41は、ATと有利RTの双方に制御されるARTに制御可能である。ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様には、ストップスイッチ8L,8C,8Rを操作する順番(操作手順,押し順)と、ストップスイッチ8L,8C,8Rを操作するタイミング(操作タイミング)とが含まれる。たとえば、ATに制御されると、付与されたATゲーム数(たとえば、50ゲーム)を消化するまで、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様に対応する操作情報として数字やアルファベットが、図示しない遊技補助表示器に7セグメント表示されたり、液晶表示器51に表示されたりする。遊技者は、ナビの対象となる役に当選したときに、ナビによって報知された操作情報に従ってストップスイッチ8L,8C,8Rを操作することにより、より多くのメダルを付与する役を入賞させたり、より有利な状態に制御する役を入賞させたり、より不利な状態に制御する役の入賞を回避したりすることができる。このため、ATに制御されることにより、遊技者は、より多くのメダルを獲得でき易くなるため、ATに制御されること、さらには少しでも長くATに制御されることを期待しながら遊技を進める。
メイン制御部41は、特定条件が成立したときに特典を付与するか否かを決定するための処理を実行する。特典には、上述のボーナスおよびATが含まれる。特定条件は、レア役に当選することで成立する。レア役は、チェリー(弱チェリー、強チェリー)を含む。
[フリーズ]
メイン制御部41は、レア役が当選したときに、フリーズを実行可能である。フリーズとは、メイン制御部41によって行われる制御であり、遊技の進行を遅延させる遅延制御のことである。メイン制御部41は、レア役が当選した当該ゲームにおいてフリーズを実行可能である。また、サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるフリーズ情報を特定可能なコマンドに基づき、後述する対応演出を実行する。本実施の形態においては、スタートスイッチ7が操作されたときにリールの回転開始が所定期間に亘り遅延し、所定期間の経過後にリールが回転し始める。
なお、ウエイトが発生したときは、ウエイトが終了したときに、フリーズが開始する。ウエイトとは、前回のゲーム開始から所定期間(たとえば、4.1秒)経過していないために次回のゲームの開始(リール2L,2C,2Rの回転開始)を待機している状態である。
また、フリーズには、ショートフリーズとロングフリーズとが含まれる。ショートフリーズは、特典が付与される場合および特典が付与されない場合のいずれにおいても行われ得るフリーズである。
ロングフリーズは、特典が付与される場合に行われるフリーズである。すなわち、ロングフリーズが実行されると、ボーナスやATといった特典が付与されることが確定する。ロングフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間は、ショートフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間よりも長く、かつ、単位遊技(1ゲーム)に要する期間よりも長い。1ゲームに要する期間は、たとえば、上述のウエイトにおける所定期間(4.1秒)である。所定期間は、1ゲームを消化するために最低限必要な期間である。なお、1ゲームに要する期間は、遊技者が1ゲームを消化するために要すると想定されるような期間であれば、所定期間を超えるものであってもよい。
[各種演出の概要]
まず、本実施の形態に係るスロットマシン1において、サブ制御部91によって実行される各種演出について説明する。サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドに基づき遊技の状態を把握し、RAM91cに記憶された演出データを用いて各種演出を実行する。
(対応演出)
サブ制御部91は、対応演出を実行可能である。対応演出とは、フリーズが実行されるときに当該フリーズに対応して実行される演出である。対応演出は、フリーズが実行される期間中において実行される。また、対応演出は、レア役(チェリー)当選を示唆する演出である。図2を用いて後述するように、チェリー当選時には、同時に、特典としてボーナスやATが付与される可能性がある。このため、対応演出が実行された場合には、遊技者はボーナスやATが付与されていることを期待する。
対応演出には、ショートフリーズに対応するチャンス対応演出と、ロングフリーズに対応する激熱対応演出が含まれる。チャンス対応演出には、弱チャンス対応演出と強チャンス対応演出とがある。以下、弱チャンス対応演出が実行される場合に実行されるショートフリーズを「ショートフリーズ(弱チャンス)」、強チャンス対応演出が実行される場合に実行されるショートフリーズを「ショートフリーズ(強チャンス)」とも表記する。
対応演出においては、宝箱の画像が液晶表示器51に表示される。宝箱の画像の色がピンク色であった場合は弱チェリーが当選していることが示唆される。宝箱の画像の色が赤色であった場合は強チェリーが当選していることが示唆される。なお、宝箱の画像の色が赤色であった場合は弱チェリーまたは強チェリーが当選していることを示唆するようにしてもよい。また、レア役としてスイカを含める場合には、宝箱の画像の色が緑色であった場合は強チェリーが当選していることが示唆されるようにしてもよい。
そして、ショートフリーズ(弱チャンス)に対応する弱チャンス対応演出が実行される場合は、宝箱の中から「チャンス」の文字が付された雲が出現する。ショートフリーズ(強チャンス)に対応する強チャンス対応演出が実行される場合は、宝箱の中から「大チャンス」の文字が付された雲が出現する。ロングフリーズに対応する激熱対応演出が実行される場合は、宝箱の中から「激熱」の文字が付された雲が出現する。後述するように、激熱対応演出、強チャンス対応演出、弱チャンス対応演出の順に付与される特典の期待度が高くなる演出である。
(小役示唆演出)
サブ制御部91は、小役に当選すると、当選した小役の種類を示唆する小役示唆演出を実行可能である。小役示唆演出が実行されるか否かは、抽選により決定される。たとえば、リプレイに当選した場合の小役示唆演出においては、リプレイに当選したことを示唆する青色の画像が液晶表示器51に表示される(後述の図5(a4)参照)。また、ベルに当選した場合の小役示唆演出においては、ベルに当選したことを示唆する黄色の画像が液晶表示器51に表示される。
(前兆演出)
サブ制御部91は、特典が付与され得るレア役(チェリー)入賞が発生すると、複数ゲーム経過後に、後述の連続演出を実行可能となる。本実施の形態では、レア役入賞後、バトル演出が実行可能となるまでの期間を前兆期間(「前兆状態」とも称する)と言う。本実施の形態においては、前兆状態に移行する前(レア役当選前)の状態であって、有利状態(AT、ボーナス、有利RTなど)に制御されていない状態を「通常状態」と称する。
サブ制御部91は、前兆期間において、レア役入賞の発生前と同じ背景演出を維持しつつ、連続演出の実行を示唆する演出の制御を行う。具体的には、前兆状態では、通常状態において液晶表示器51に表示される背景(図5(a1)参照)と同じ背景を表示しつつも、通常状態よりも小役示唆演出が実行される確率が高くなる。このため、一見すると、通常状態と前兆状態とは区別がつかない。また、小役示唆演出が頻繁に実行されることにより、連続演出の実行が示唆される。本実施の形態においては、このように前兆期間において高頻度で実行される小役示唆演出のことを「前兆演出」とも称する。
(連続演出)
サブ制御部91は、連続演出を実行可能である。連続演出は、特典が付与されるか否かを報知する演出である。具体的には、連続演出によって、ボーナス当選有無やAT当選有無が報知される。連続演出は、複数ゲーム(本実施の形態では、4ゲーム)に亘って実行され、かつ連続性を有する内容により構成される演出である。
本実施の形態においては、連続演出の一例としてバトル演出を実行する。バトル演出においては、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる演出画像が液晶表示器51に表示される。そして、複数ゲームに亘って一連のバトルを行い、最終的に味方キャラクタが敵キャラクタに勝利すると、「WIN」の文字画像が液晶表示器51に表示される。これにより、特典が付与されることが遊技者に示唆される。一方、最終的に味方キャラクタが敵キャラクタに敗北すると、「LOSE」の文字画像が液晶表示器51に表示される。これにより、特典が付与されないことが遊技者に示唆される。なお、ボーナス当選有無を報知する場合とAT当選有無を報知する場合とで異なる連続演出を実行するようにしてもよい。
(確定演出)
サブ制御部91は、特典の付与を報知した後、当該特典が付与されるまでの期間において、確定演出を実行可能である。まず、ボーナスが当選していた場合について説明する。本実施の形態においては、バトル演出によって特典が付与されることが遊技者に示唆されると、その次のゲームにおいて、確定演出が実行される。確定演出においては、液晶表示器51に「BONUS確定」の文字画像が表示され、これにより、ボーナス当選したことが遊技者に報知される。そして、次のゲーム以降において、「BONUS確定」の文字画像が画面左上に表示されるとともに、付与された特典が第1特典および第2特典のいずれであるのかを報知する。
ここで、第1特典はRBであり、第2特典はRBよりも有利なBBである。付与された特典がRBである場合は、持ち越したボーナスを入賞可能なゲームで、白7揃いの図柄組合せを示す画像(白色の「777」の文字画像)が液晶表示器51に表示される。付与された特典がBBである場合は、持ち越したボーナスを入賞可能なゲームで、赤7揃いの図柄組合せを示す画像(赤色の「777」の文字画像)が液晶表示器51に表示される。確定演出は、ボーナス入賞により終了する。
次に、ATが当選していた場合について説明する。この場合、確定演出においては、「AT確定」の文字画像が表示され、「AT確定」の文字画像が液晶表示器51に表示され、これにより、AT当選したことが遊技者に報知される。そして、次のゲーム以降において、液晶表示器51に「AT準備中」の文字画像が画面左上に表示されるとともに、昇格リプレイに当選したときに昇格リプレイを入賞させるためのナビが行われる。昇格リプレイに入賞すると、不利RTから有利RTに遊技状態が移行して、ARTが開始する。確定演出は、昇格リプレイ入賞により終了する。
なお、有利度の異なる複数種類のATが付与される場合は、液晶表示器51に「AT準備中」の文字画像が画面左上に表示される際には、ATの種類を特定可能な画像を液晶表示器51に表示されるようにしてもよい。たとえば、特典としてATが付与される場合は、抽選により第1特典および第2特典のいずれかを付与することを決定するようにしてもよい。第1特典は第1ATであり、第2特典は第1ATよりも有利な第2ATである。たとえば、第2ATは、第1ATよりも付与されるATゲーム数が多い。この場合、たとえば、第1ATであるときには青7揃いの図柄組合せを示す画像を表示させ、第2ATであるときには黒7揃いの図柄組合せを示す画像を表示させ、遊技者にこれらの図柄組合せを揃えるように示唆してもよい。なお、第1ATにはさらに特化ゾーンが付与されるようにして、第2ATよりも有利なATとしてもよい。特化ゾーンは、ATのみから移行可能であり、ATに制御される期間を延長可能な状態である。
[特典抽選テーブル]
以下、レア役当選時に付与され得る特典の決定方法、および付与される特典に基づき実行され得るフリーズの決定方法について、図2および図3用いて具体的に説明する。
まず、特典抽選について説明する。図2は、特典抽選テーブルを説明するための図である。メイン制御部41は、レア役(弱チェリーおよび強チェリーのいずれか)に当選したゲームにおいて、スタートスイッチ7が操作されたときに、特典を付与するか否か、および特典を付与する場合はいずれの特典を付与するかを決定する特典抽選を実行する。
具体的には、特典抽選においては、弱チェリーおよび強チェリーのいずれに当選したかに応じて、異なる確率で「特典なし(特典が付与されないこと)」、「ボーナスのみ付与(ボーナス当選)」、「ATのみ付与(AT当選)」および「ボーナスおよびATを付与」のうちのいずれかが決定される。遊技者に付与される特典の有利度は、「ボーナスおよびATを付与」、「ATのみ付与」あるいは「ボーナスのみ付与」、「特典なし」の順に高い。また、ボーナスの付与が決定された場合は、さらに抽選によりRBおよびBBのいずれを付与するのかを決定する。
なお、特典抽選テーブルに基づき特典を決定するものに限らず、図2の特典抽選テーブルに示された確率に従って決定されるように、メイン制御部41が特典を付与するか否かを決定するための処理を行うものであれば、どのような処理によって決定してもよい。たとえば、内部抽選によって、チェリー当選、ボーナス当選、AT当選の可否を決定するものであってもよく、AT抽選によってAT当選の可否を決定するものであってもよい。
図2に示すように、弱チェリーに当選したときには、70%の確率で特典が付与されないこと(特典なし)が決定され、15%の確率でボーナスのみが付与されることが決定され、15%の確率でATのみが付与されることが決定される。なお、弱チェリーに当選したときには、ボーナスおよびATのいずれもが付与されること(ボーナス+AT)は決定されない。
強チェリーに当選したときには、20%の確率で特典が付与されないことが決定され、35%の確率でボーナスのみが付与されることが決定され、35%の確率でATのみが付与されることが決定され、10%の確率でボーナスおよびATのいずれもが付与されることが決定される。
このように、特典抽選においては、強チェリーが当選したときの方が、弱チェリーが当選したときよりもボーナスのみ付与あるいはATのみ付与される確率が高く、また、ボーナスおよびATが付与される確率が高い。すなわち、強チェリーが当選したときの方が、弱チェリーが当選したときよりも付与される特典の有利度が高くなるように特典抽選が実行される。
[フリーズおよび対応演出の決定方法]
次に、実行されるフリーズおよび対応演出がどのように決定されるかについて説明する。
メイン制御部41は、弱チェリーおよび強チェリーのいずれかに当選したゲームにおいて、特典抽選を実行した後に、さらにフリーズ抽選を実行する。メイン制御部41は、フリーズ抽選において、フリーズを実行するか否か、およびフリーズを実行する場合はロングフリーズおよびショートフリーズのいずれを実行するかを決定する。メイン制御部41は、フリーズの実行を決定したとき、サブ制御部91に対して実行されるフリーズを特定可能なコマンドを送信する。サブ制御部91は、当該コマンドに基づき対応演出の実行可否、およびいずれの対応演出を実行するかを決定する。
具体的には、対応演出は、図4を用いて後述する状態によって実行可否が決定される。対応演出が実行される場合、サブ制御部91は、いずれの対応演出を実行するかを決定する。ロングフリーズに対応する対応演出を実行する場合、サブ制御部91は、ロングフリーズに対応する激熱対応演出を実行することを決定する。
また、ショートフリーズに対応する対応演出を実行する場合、サブ制御部91は、ショートフリーズに対応する弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出のいずれを実行するかを決定する。弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出のいずれを選択して実行するかは、後述するように、通常状態であるか前兆状態であるかによってその確率が異なり、また、付与される特典によってもその確率が異なる。
図3は、実行されるフリーズおよび対応演出の決定方法を説明するための図である。上述したように、メイン制御部41によっていずれのフリーズを実行するかが決定され、サブ制御部91によっていずれの対応演出を実行するかが決定される。そして、その結果として、付与される特典との対応関係が図3に示す確率となるように、実行されるフリーズおよび対応演出が決定されるようになっている。その際、通常状態においては図3(A)に示す確率となるように決定され、前兆状態においては図3(A)に示す確率となるように決定される。
まず、通常状態について説明する。図3(A)に示すように、「フリーズなし」、「ショートフリーズ(弱チャンス)」、「ショートフリーズ(強チャンス)」および「ロングフリーズ」のいずれかが、決定された特典に応じて異なる確率で決定される。ここで、「ショートフリーズ(弱チャンス)」は、ショートフリーズおよび弱チャンス対応演出が実行可能であることを意味し、「ショートフリーズ(強チャンス)」は、ショートフリーズおよび強チャンス対応演出が実行可能であることを意味し、「ロングフリーズ」は、ロングフリーズおよび激熱対応演出が実行可能であることを意味する。
具体的には、付与される特典が決定されなかったとき(「特典なし」の場合)には、70%の確率で「フリーズなし」が決定され、25%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、5%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定される。すなわち、「特典なし」の場合には、「ショートフリーズ」は30%(25%+5%)の確率で決定され、「弱チャンス対応演出」は25%の確率で決定され、「強チャンス対応演出」は5%の確率で決定されることになる。なお、特典なしの場合には、「ロングフリーズ」が決定されることはない。
付与される特典が「ボーナスのみ」または「ATのみ」に決定されたときには、20%の確率で「フリーズなし」が決定され、15%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、25%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定され、40%の確率で「ロングフリーズ」が決定される。
付与される特典が「ボーナス+AT」に決定されたときには、10%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、20%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定され、70%の確率で「ロングフリーズ」が決定される。なお、付与される特典が「ボーナス+AT」に決定されたときには、必ずいずれかのフリーズが実行される。
このように、付与される有利度が高いほど、「ショートフリーズ」よりも「ロングフリーズ」が決定される確率が高くなる。また、付与される有利度が高いほど、「ショートフリーズ(弱チャンス)」よりも「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定される確率が高くなる。
ここで、フリーズ発生時に特典が付与されている確率(フリーズの信頼度)の計算方法について説明する。以下、記載を簡単にするため、各計算式においては、各数値を100で割ったものを用いて計算を行い、算出したものを100倍して百分率を求めるものとする。たとえば、70%×60%の計算は、((70/100)×(60/100))×100=0.42×100=42%となる。たとえば、内部抽選により弱チェリーが当選する確率をA1%、強チェリーが当選する確率をA2%とする。この場合、1ゲームが実行される場合において(1ゲーム実行時)、レア役(弱チェリー+強チェリー)が当選する確率は、A1%+A2%となる。ここで、弱チェリーの当選確率は強チェリーの当選確率の2倍であるとする(A1=A2×2)。
ここで、図2の表において、「特典なし」、「ボーナスのみ付与」、「ATのみ付与」、「ボーナス+AT付与」の確率を、「弱チェリー当選時」は、それぞれ、B11%、B12%、B13%、B14%とし、「強チェリー当選時」は、それぞれ、B21%、B22%、B23%、B24%とする。このとき、1ゲーム実行時、「特典なし」、「ボーナスのみ付与」、「ATのみ付与」、「ボーナス+AT付与」となる確率は、それぞれ、(A1×B11+A2×B21)%、(A1×B12+A2×B22)%、(A1×B13+A2×B23)%、(A1×B14+A2×B24)%となる。
次に、図3(A)の表において、「フリーズなし」、「ショートフリーズ(弱チャンス)」、「ショートフリーズ(強チャンス)」、「ロングフリーズ」の確率を、「特典なし」時には、それぞれ、C11%、C12%、C13%、C14%とし、「ボーナスのみ」時には、それぞれ、C21%、C22%、C23%、C24%とし、「ATのみ」時には、それぞれ、C31%、C32%、C33%、C34%とし、「ボーナス+AT」時には、それぞれ、C41%、C42%、C43%、C44%とする。
このようにした場合、1ゲーム実行時に「ロングフリーズ」が発生しかつ「特典なし」となる確率(「D41」と記載する)は(A1×B11+A2×B21)×(C14)%となり、1ゲーム実行時に「ロングフリーズ」が発生しかつ「ボーナスのみ」となる確率(「D42」と記載する)は、(A1×B12+A2×B22)×(C24)%となり、1ゲーム実行時に「ロングフリーズ」が発生しかつ「ATのみ」となる確率(「D43」と記載する)は、(A1×B13+A2×B23)×(C34)%となり、1ゲーム実行時に「ロングフリーズ」が発生しかつ「ボーナス+AT」となる確率(「D44」と記載する)は、(A1×B14+A2×B24)×(C44)%となる。
ここで、1ゲーム実行時に「ロングフリーズ」が発生しかつ「特典なし」となる確率(「確率A」と記載する)はD41%であって、1ゲーム実行時に「ロングフリーズ」が発生しかつなんらかの特典が付与される確率(「確率B」と記載する)は(D42+D43+D44)%である。そして、ロングフリーズ実行時になんらかの特典が付与されている確率(ロングフリーズの信頼度[%])は、1ゲーム実行時において、「ロングフリーズ」が発生しかつなんらかの特典が付与される確率を、特典の付与有無に関わらず「ロングフリーズ」が発生する確率で除したもので算出されるため、確率B/(確率A+確率B)の算式によって算出することができる。すなわち、ロングフリーズの信頼度=((D42+D43+D44)/((D41)+(D42+D43+D44)))%である。同様の算出方法により、ショートフリーズの信頼度や、その中でも、ショートフリーズ(弱チャンス)の信頼度や、ショートフリーズ(強チャンス)の信頼度を算出することができる。
図2、図3(A)の数値に基づき具体的に算出すると、ロングフリーズの信頼度は100%、ショートフリーズの信頼度は53%、ショートフリーズ(強チャンス)の信頼度は81%、ショートフリーズ(弱チャンス)の信頼度は34%となる。このように、図2、図3(A)においては、ロングフリーズの方がショートフリーズよりも信頼度が高くなるように確率が設定されている。また、ショートフリーズ(強チャンス)の方がショートフリーズ(弱チャンス)よりも信頼度が高くなるように確率が設定されている。また、これらの信頼度の差は、遊技者がその違いを体感できる程度の大きさで設定されている。
次に、レア役(弱チェリーまたは強チェリー)が当選したときに、フリーズが実行される確率について説明する。上述のように、たとえば、弱チェリー当選時に「特典なし」、「ボーナスのみ付与」、「ATのみ付与」、「ボーナス+AT付与」が決定される確率は、それぞれ、B11%、B12%、B13%、B14%である。そして、「特典なし」、「ボーナスのみ付与」、「ATのみ付与」、「ボーナス+AT付与」のそれぞれの場合において、「フリーズなし」が決定される確率はそれぞれ、C11%、C21%、C31%、C41%である。
このとき、弱チェリー当選時において「フリーズなし」が決定される確率は、(弱チェリー当選時の「特典なし」の決定確率×「特典なし」時の「フリーズなし決定確率」)+(弱チェリー当選時の「ボーナスのみ付与」の決定確率×「ボーナスのみ付与」時の「フリーズなし決定確率」)+(弱チェリー当選時の「ATのみ付与」の決定確率×「ATのみ付与」時の「フリーズなし決定確率」)+(弱チェリー当選時の「ボーナス+AT付与」の決定確率×「ボーナス+AT付与」時の「フリーズなし決定確率」)の算式によって算出することができる。すなわち、弱チェリー当選時において「フリーズなし」が決定される確率は、(B11×C11+B12×C21+B13×C31+B14×C41)%である。よって、弱チェリー当選時において、フリーズが実行される確率は、(1-(B11×C11+B12×C21+B13×C31+B14×C41))%となる。
図2、図3(A)の数値に基づき具体的に算出すると、弱チェリー当選時において、フリーズが実行される確率は、45%である。また、同様の方法で算出すると、強チェリー当選時において、フリーズが実行される確率は、72%である。
このように、図2、図3(A)は、強チェリー当選時の方が弱チェリー当選時よりもフリーズの実行確率が高くなるように確率が設定されているとともに、レア役が当選した(特定条件が成立した)ときには、一定の確率でフリーズが実行されるように設定されている(たとえば、弱チェリーによる特定条件成立時は45%)。つまり、本実施の形態においては、フリーズは、レア役当選時に特典が付与されたか否かに関わらず、一定の確率で実行されることになる。また、同様に、強チェリー当選時の方が弱チェリー当選時よりも「ロングフリーズ」や「ショートフリーズ(強チャンス)」の実行確率が高くなるように確率が設定されている。また、これらの実行確率の差は、遊技者がその違いを体感できる程度の大きさで設定されている。
次に、前兆状態について説明する。図3(B)に示すように、「フリーズなし」、「ショートフリーズ(弱チャンス+強チャンス)」あるいは「ロングフリーズ」に決定される確率は、図3(A)の通常状態の場合と同じである。しかし、通常状態と前兆状態とでは、「ショートフリーズ(弱チャンス)」または「ショートフリーズ(強チャンス)」に決定される確率が異なる。すなわち、前述のように、ショートフリーズやロングフリーズの実行が決定される確率は通常状態と前兆状態とでは同じであるが、ショートフリーズに対応する弱チャンス対応演出と強チャンス対応演出とは、通常状態であるか前兆状態であるかによって実行確率が異なることを示している。
具体的には、「特典なし」の場合、通常状態においては、25%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、5%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定されるのに対して、前兆状態においては、5%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、25%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定される。なお、両者において、ショートフリーズが実行される確率は、いずれも30%(=25%+5%=5%+25%)である。
「ボーナスのみ」または「ATのみ」の場合、通常状態においては、15%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、25%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定されるのに対して、前兆状態においては、10%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、30%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定される。なお、両者において、ショートフリーズが実行される確率は、いずれも40%(=15%+25%=10%+30%)である。
「ボーナス+AT」の場合、通常状態においては、10%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、20%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定されるのに対して、前兆状態においては、5%の確率で「ショートフリーズ(弱チャンス)」が決定され、25%の確率で「ショートフリーズ(強チャンス)」が決定される。なお、両者において、ショートフリーズが実行される確率は、いずれも30%(=10%+20%=5%+25%)である。
このように、ショートフリーズが実行される場合において、前兆状態であるときは、通常状態であるときよりも、強チャンス対応演出が実行される確率が高くなっている。すなわち、サブ制御部91は、前兆期間(前兆状態)においてショートフリーズが実行されるときと、当該前兆期間の前(通常状態)にショートフリーズが実行されるときとで、異なる割合で対応演出の態様を決定している。上述の方法で具体的に算出すると、たとえば、弱チェリー当選時に強チャンス対応演出が実行される確率は、通常状態においては11%であるのに対して、前兆状態においては27%に上昇する。このように、特典が付与されている期待度の高い前兆期間においては、特典が付与されている期待度の高い強チャンス対応演出を実行しやすくしている。
[第1実施形態のフリーズおよび対応演出の実行可否]
次に、フリーズおよび対応演出が実行可能となる状態について説明する。図4は、第1実施形態のフリーズおよび対応演出の実行可否を説明するための図である。
図4に示すように、対応演出の実行可否を決定する状態として、対応演出許可状態と対応演出非許可状態とがある。対応演出許可状態は、通常状態と前兆状態とがある。対応演出非許可状態は、連続演出中と確定演出とを含む。なお、図示しないが、本実施の形態においては、対応演出非許可状態は、有利状態(ボーナス中、AT中、有利RT中など)に制御されている状態も含む。
対応演出許可状態とは、ショートフリーズに対応する対応演出を実行することによって、特典付与の期待度が上がることを遊技者に対して効果的にアピールすることのできる状態である。通常状態や前兆状態においては、いずれも通常状態における通常背景を表示している状態であるため、対応演出を実行することによって効果的に対応演出によるアピールすることができ、演出効果を高めることができる。
これに対して、対応演出非許可状態とは、ショートフリーズに対応する対応演出を実行しても意味のないような状態や、対応演出を実行することによってかえって実行中の演出を阻害するような状態である。たとえば、通常背景とは異なる背景が表示され、複数ゲームに亘り連続性を有する内容により実行される連続演出の実行中において、連続演出の演出内容とは無関係な対応演出が実行されてしまうと、演出が阻害されることになる。また、特典付与の期待度の高い連続演出において特典付与の期待度の低い対応演出が実行された場合には、遊技者の期待感を失わせてしまうことになる。また、ボーナス確定画面を表示している確定演出中に、たまたまレア役が当選した場合、当該当選により特典が付与されなかったにも関わらず対応演出を実行したり、期待度の低い対応演出を実行するような必要性はない。
一方で、サブ制御部91は、対応演出許可状態および対応演出非許可状態のいずれにおいても、ショートフリーズおよびロングフリーズを実行可能である。すなわち、メイン制御部41は、レア役が当選したときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に関わらず、フリーズ(ショートフリーズおよびロングフリーズ)を実行可能である。このように、フリーズの実行に制限を設けていない理由は、次の通りである。
本実施の形態におけるスロットマシン1は、特典(ボーナス、AT)が付与され得るレア役当選を契機にフリーズを実行可能とする構成である。しかし、たとえば、ボーナス当選してからボーナス入賞するまでのボーナスが持ち越されている状態において、フリーズの実行を禁止するような処理を行った場合、次のような問題が発生する。
第1に、上記のような禁止処理を行った場合、メイン制御部41がフリーズの実行可否を判断する判断処理を行う必要があり、当該判断処理のためにメイン制御部41の処理負担が増加してしまうことになる。また、当該判断処理を行うためのプログラム容量も増加することになる。
第2に、上記のような禁止処理を行った場合、たとえば、ボーナスが当選し得る強チェリー当選により強チャンス対応演出が実行された後、連続演出が実行されたとする。この連続演出中に新たに弱チェリーが当選してショートフリーズ(弱チャンス)が実行された場合、先の強チェリー当選時にボーナスが当選していなかったことが遊技者に分かってしまう。仮に強チェリー当選時にボーナスが当選していた場合は、ボーナスが持ちこされている状態である連続演出中にはフリーズが発生し得ず、フリーズが発生するとすれば強チェリー当選時にボーナスが当選しなかった場合に限定されるからである。
また、たとえば、強チェリー当選により強チャンス対応演出が実行された後、前兆期間に新たに弱チェリーが当選してショートフリーズ(弱チャンス)および弱チャンス対応演出が実行されたとする。この場合、先と同じ理由により、強チェリー時にボーナスが当選していなかったことが遊技者に分かってしまう上に、期待度の高い示唆(強チャンス)から期待度の低い示唆(弱チャンス)へと成り下がることになってしまう。このため、上記のような禁止処理を行った場合、遊技者の期待感を失わせてしまうことになる。
図4に戻り、サブ制御部91は、対応演出許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行可能である。具体的には、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行される場合には、ショートフリーズ(弱チャンス)に対応する弱チャンス対応演出を実行可能である。また、ショートフリーズ(強チャンス)が実行される場合には、ショートフリーズ(強チャンス)に対応する強チャンス対応演出を実行可能である。これに対して、上述した理由により、サブ制御部91は、対応演出非許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズを実行しない。
一方で、サブ制御部91は、対応演出許可状態および対応演出非許可状態のいずれにおいても、ロングフリーズが実行される場合に当該ロングフリーズに対応する激熱対応演出を実行可能である。対応演出非許可状態において、ロングフリーズに対応する対応演出を実行可能とする理由は以下の通りである。
上述のように、ショートフリーズに対応する対応演出においては、対応演出非許可状態においては対応演出の実行を禁止している。これは、特典付与の期待度の低い対応演出が実行された場合には遊技者の期待感を失わせてしまうなどの理由によるものである。しかしながら、ロングフリーズが実行される場合、必ず特典が付与されることが決定されるため、遊技者の期待感を失わせてしまうようなことはない。また、たとえば、レア役当選とともにボーナスが当選した後の連続演出中や確定演出中において、さらにレア役当選とともにAT当選したとする。このような場合には、対応演出の実行により、ボーナスに加えてさらにATが付与されたことを遊技者に示唆することができる。
以上説明したように、メイン制御部41は、チェリー当選したときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させるショートフリーズを実行可能である。また、サブ制御部91は、確定演出を実行していない場合にショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行可能である一方で、確定演出を実行している場合にショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行しない。このようにすることで、メイン制御部41におけるショートフリーズの実行可否を判断する判断処理などを簡素化することができるとともに、対応演出により演出効果を高めることができる。
また、サブ制御部91は、前兆期間においてショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行可能である。また、バトル演出を実行している場合にショートフリーズが実行されるときには対応演出を実行しない。このようにすることで、前兆期間において遊技者の期待感を高めることができるとともに、バトル演出の実行中には、バトル演出に遊技者を注目させることができる。
また、サブ制御部91は、対応演出許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズに対応するチャンス対応演出を実行可能である一方で、サブ制御部91は、対応演出非許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズを実行しない。また、サブ制御部91は、対応演出許可状態および対応演出非許可状態のいずれにおいても、ロングフリーズが実行される場合に当該ロングフリーズに対応する激熱対応演出を実行可能である。このようにすることで、対応演出により演出効果を高めることができる。
[フリーズが発生しなかった場合の演出の一例]
図5を参照しながら、フリーズが発生しなかった場合の演出の一例を具体的に説明する。図5は、フリーズが発生しなかった場合の演出の一例を示す図である。
この例では、図5(a1)においては通常状態に制御されており、レア役当選により前兆状態へ移行し(図5(a1)~(a6)が前兆期間)、図5(a7)~(a10)において連続演出が実行され、図5(a11)~(a14)および(a15)において確定演出が実行される例について説明する。
現在、通常状態に制御されているものとする。図5(a1)に示すように、液晶表示器51には、通常状態を示す山と太陽の背景画像(「通常背景」とも称する)とともにキャラクタが歩いていることを示す画像が表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選したとする。このとき、ボーナスが付与されることが決定された(図2参照)とともにフリーズが実行されないことが決定された(図3(A)参照)とする。
図5(a2)に示すように、フリーズが実行されないため、スタートスイッチ7の操作によってリールが回転する。レア役(チェリー)当選により通常状態から前兆状態に移行する。なお、本実施の形態においては、レア役当選により必ず前兆状態に制御されるようにしているが、これに限らず、抽選によって前兆状態に制御されるか否かを決定するようにしてもよい。
前兆状態においては、通常状態と同様の背景が表示される。図5(a1)と同様に、液晶表示器51には、通常状態を示す山と太陽の背景画像(通常背景)とともにキャラクタが歩いていることを示す画像が表示される。
第1停止操作、第2停止操作および第3停止操作が行われると、図5(a3)に示すように、リール2L,2C,2Rが停止して図柄組合せが導出される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、リプレイに当選したとする。リプレイ当選により、小役示唆演出が実行されるか否かが抽選により決定される。先に説明したように、前兆状態においては、通常状態よりも小役示唆演出が実行される確率が高くなっている。ここでは、リプレイ当選を示唆する小役示唆演出が実行されることが決定されたとする。
図5(a4)に示すように、液晶表示器51には、リプレイ当選を示唆する青色の画像が表示される。第1停止操作、第2停止操作および第3停止操作が行われると、図5(a5)に示すように、リプレイ入賞図柄組合せが導出される。これにより、リプレイが入賞する。
本実施の形態においては、チェリーが当選すると所定ゲーム数の前兆期間(前兆状態)に移行し、前兆期間の終了後に連続演出(バトル演出)に移行可能となる。なお、前兆期間は抽選によりそのゲーム数を決定してもよい。また、前兆期間終了後にバトル演出に移行するか否かについても抽選により決定するようにしてもよい。ここでは、前兆期間の終了後にバトル演出が実行されることが決定されたとする。
図5(a5)の状態から複数ゲーム消化したことで前兆期間が終了したとする。スタートスイッチ7の操作により、図5(a7)に示すように、バトル演出が開始する。バトル演出においては、通常状態や前兆状態における通常背景とは異なる背景画像が表示される。液晶表示器51には、コロッセオで味方キャラクタ(画面左側のキャラクタ)と敵キャラクタ(画面右側のキャラクタ)とが対峙する画像が表示され、その前面側において、「敵を倒せ!」の文字画像が表示される。
バトル演出は複数ゲーム(本実施の形態では、4ゲーム)に亘り実行される。図5(a8)に示すように、次のゲーム(バトル演出の2ゲーム目)が開始されると、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示される。この例では、味方キャラクタが優勢である画像が液晶表示器51に表示されている。
図5(a9)に示すように、バトル演出の3ゲーム目が開始されると、さらに味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示される。この例では、味方キャラクタが劣勢である画像が液晶表示器51に表示されている。
バトル演出の4ゲーム目(最終ゲーム)が開始されると、夜の場面に変わり、再びコロッセオで味方キャラクタと敵キャラクタとが対峙する画像が液晶表示器51に表示される。その後、再び味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示される。
特典が付与されることが決定している(ボーナス当選している)ため、図5(a10)に示すように、特典が付与されていることを示唆する画像として、味方キャラクタが敵キャラクタに勝利する画像が液晶表示器51に表示される。その後、液晶表示器51の左上に「WIN」の文字画像が表示される。
図5(a10)で特典が付与されていることが示唆された後、スタートスイッチ7が操作されると、図5(a11)に示すように、確定演出が開始する。液晶表示器51には、背面側にバトル演出における味方キャラクタが敵キャラクタに勝利した画像が表示されているが、その前面側に「BONUS確定」の文字画像が表示されている。
第1停止操作~第3停止操作が行われると、図5(a12)に示すように、図柄組合せが導出されるとともに、「BONUS確定」の文字画像が縮小表示され、画面左上の位置に表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、ハズレになったことにより、持ち越しているボーナスが単独当選したとする。図5(a13)に示すように、液晶表示器51には、背面側にバトル演出における背景画像が表示されているが、その前面側に入賞可能なボーナスに対応する図柄組合せを示す画像が表示されている。この例では、ボーナスとしてBBに当選しており、BBに対応する赤7揃いを示す赤色の「777」の文字画像が表示されている。これにより、BBの図柄組合せの導出が促されていることを遊技者が明確に認識できる。
図5(a14)に示すように、第3停止操作まで行われると、「777」の文字画像が消えるとともに、この例ではBBが入賞してゲームが終了する。これにより、確定演出が終了する。
図5(a13)の状況において、BBではなくRBに当選していた場合には、図5(a15)のように表示される。図5(a15)においては、RBに対応する白7揃いを示す白色の「777」の文字画像が表示されている。これにより、RBの図柄組合せの導出が促されていることを遊技者が明確に認識できる。
(確定報知について)
本実施の形態においては、図5(a13),(a15)に示したように、サブ制御部91は、確定演出において、付与される特典が第1特典(RB)および第2特典(BB)のいずれであるかを報知する確定報知を行う。図示しないが、確定演出の実行中において、さらにレア役が当選してショートフリーズの実行が決定された場合は、次のように確定報知を実行する。
サブ制御部91は、確定演出の実行中に未だ確定報知を行っていない場合、ショートフリーズを実行するゲームにおいて、当該ショートフリーズに対応する対応演出が実行される予定であった期間に、確定報知を行う。すなわち、本実施の形態においては、確定演出中においてはショートフリーズに対応する対応演出は実行されないのであるが、ショートフリーズが実行されている期間を利用して確定報知を行うようにしている。
[フリーズが発生した場合の演出の一例]
図6を参照しながら、フリーズが発生した場合の演出の一例を具体的に説明する。図6は、フリーズが発生した場合の演出の一例を示す図である。
現在、通常状態または前兆状態の状態であるとする。図6(a1)に示すように、液晶表示器51には、山と太陽の通常背景とともにキャラクタが歩いていることを示す画像が表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、強チェリーに当選するとともに、フリーズが実行されることが決定されたとする。
このとき、図6(a2)に示すように、フリーズが実行されるとともに、フリーズに対応する対応演出が実行される。液晶表示器51には、赤色の宝箱および鍵の画像が表示される。赤色の宝箱が表示されることにより、強チェリーに当選したことが示唆される。なお、弱チェリーに当選していた場合は、ピンク色の宝箱が表示され、これにより、弱チェリーに当選したことが示唆される。
フリーズの実行により、スタートスイッチ7の操作によっても、リールの回転が開始しない。そして、本実施の形態においては、フリーズが実行される際には、同時にリール演出が実行される。たとえば、リール演出としては、各リールが上下に小さく動いてリールが振動する演出が実行される。その際、スピーカ53からは、リール演出として、音「ビビビ・・・」が出力されるような演出を実行するようにしてもよい。なお、フリーズが実行される際に、リール演出が実行されないようにしてもよい。
ここで、当選したフリーズがいずれのフリーズであったとしても、図6(a2)で示されるような宝箱および鍵の画像が表示される。そして、当選したフリーズの種類に応じて、図6(a3)~(a6)に示すような異なる演出画像の表示が行われる。
ショートフリーズおよび弱チャンス対応演出の実行が決定されていた場合は、図6(a2)の表示を行った後、図6(a3)に示すように、宝箱が開いて宝箱の中から「チャンス」の文字が付された雲が出現するようなアニメーションが表示される。これにより、遊技者は、ショートフリーズとともに弱チャンス対応演出が実行されていることを認識することができる。
ショートフリーズおよび強チャンス対応演出の実行が決定されていた場合は、図6(a2)の表示を行った後、図6(a4)に示すように、宝箱が開いて宝箱の中から「大チャンス」の文字が付された雲が出現するようなアニメーションが表示される。これにより、遊技者は、ショートフリーズとともに強チャンス対応演出が実行されていることを認識することができる。
ロングフリーズおよび激熱対応演出の実行が決定されていた場合は、激熱対応演出が実行される。この場合、図6(a2)の表示を行った後、図6(a5)に示すように、宝箱が開いて宝箱の中から「大チャンス」の文字が付された雲が出現するようなアニメーションが表示される。ただし、この時点では、遊技者は、実行されている演出が強チャンス対応演出であるのか、激熱チャンス演出であるのかを区別することができない。
さらに、時間が経過すると、図6(a6)に示すように、雲に付された文字が「大チャンス」から「激熱」へと変化する。これにより、遊技者は、ロングフリーズおよび激熱対応演出が実行されていることを認識することができる。このように、ショートフリーズとロングフリーズとにおける対応演出の演出態様を途中まで共通にした場合、遊技者は、ショートフリーズからロングフリーズへと発展したように感じる。
なお、図6(a5)で示したように、宝箱が開いて宝箱の中から「大チャンス」の文字が付された雲が出現するようなアニメーションが表示されることなく、宝箱が開いて宝箱の中から「大チャンス」の文字が付された雲が出現するようなアニメーションが表示されるようにしてもよい。このようにすることで、遊技者は、ロングフリーズが実行されていることを最初から認識することができる。
[ショートフリーズが発生した場合の演出の一例]
図7を参照しながら、ショートフリーズが発生した場合の演出の一例を具体的に説明する。図7は、ショートフリーズが発生した場合の演出の一例を示す図である。
図4を用いて説明したように、ショートフリーズは、対応演出許可状態(通常状態および前兆状態)および対応演出非許可状態(連続演出中および確定演出中)のいずれの状態においても実行可能である。ただし、ショートフリーズに対応する対応演出は、対応演出許可状態(通常状態および前兆状態)と対応演出非許可状態とで実行可否が異なる。
図7(a1)~(a3)は通常状態または前兆状態においてショートフリーズが発生した場合、図7(b1)~(b3)はバトル演出中(連続演出中)においてショートフリーズが発生した場合、図7(c1)~(c3)は確定演出中においてショートフリーズが発生した場合のそれぞれについて説明するものである。
まず、通常状態または前兆状態においてショートフリーズが発生した場合について説明する。図7(a1)の状態は、図5(a1)や図6(a1)の状態と同じである。図7(a1)に示すように、通常状態または前兆状態においては、液晶表示器51には、通常状態を示す画像(通常背景)が表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選するとともに、ショートフリーズの実行が決定されたとする。対応演出許可状態である通常状態および前兆状態においては、ショートフリーズ実行時に対応演出を実行可能である。
図7(a2)に示すように、ショートフリーズが実行されるとともに、ショートフリーズに対応するチャンス対応演出が実行される(図6(a2),(a3)の状況と同じ)。本例においては、チャンス対応演出として弱チャンス対応演出が実行されている。また、赤色の宝箱が表示されることにより、強チェリーが当選していることが示唆されている。
ショートフリーズが終了すると、図7(a3)に示すように、元の画面に戻り、図7(a1)と同様の表示がされる。また、ショートフリーズの終了により、リールの回転を開始する。
次に、バトル演出中においてショートフリーズが発生した場合について説明する。図7(b1)の状態は、図5(a7)の状態と同じである。
図7(b1)に示すように、バトル演出中においては、液晶表示器51には、バトル演出中であることを示す画像(バトル演出画像)が表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選するとともに、ショートフリーズの実行が決定されたとする。対応演出非許可状態である連続演出中においては、ショートフリーズ実行時に対応演出を実行しない。
図7(b2)に示すように、ショートフリーズは実行されるが、チャンス対応演出は実行されない。画面上では、バトル演出画像が引き続き表示される。バトル演出画像としては、スタートスイッチ7を操作した瞬間に表示されている画像が停止された状態で表示される。
ショートフリーズが終了すると、図7(b3)に示すように、リールの回転を開始する。停止状態にあったバトル演出画像は、その続きから表示されることになる。
また、ショートフリーズが実行される場合において対応演出が実行されないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する。本例においては、連続演出中に表示されている味方キャラクタが持っている刀が赤色に変化することで、強チェリーが当選していることが示唆されている。
次に、確定演出中においてショートフリーズが発生した場合について説明する。図7(c1)の状態は、図5(a11)の状態と同じである。
図7(c1)に示すように、確定演出中においては、液晶表示器51には、確定演出中であることを示す画像(確定演出画像)が表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選するとともに、ショートフリーズの実行が決定されたとする。対応演出非許可状態である確定演出中においては、ショートフリーズ実行時に対応演出を実行しない。
図7(c2)に示すように、ショートフリーズは実行されるが、チャンス対応演出は実行されない。画面上では、確定演出画像が引き続き表示される。確定演出画像としては、スタートスイッチ7を操作した瞬間に表示されている画像が停止された状態で表示される。
ショートフリーズが終了すると、図7(c3)に示すように、リールの回転を開始する。停止状態にあった確定演出画像は、その続きから表示されることになる。また、図7(c3)においても、図7(b3)と同様に味方キャラクタが持っている刀が赤色に変化することで、強チェリーが当選していることが示唆されている。
[ロングフリーズが発生した場合の演出の一例]
図8を参照しながら、ロングフリーズが発生した場合の演出の一例を具体的に説明する。図8は、ロングフリーズが発生した場合の演出の一例を示す図である。
図4を用いて説明したように、ロングフリーズは、対応演出許可状態および対応演出非許可状態のいずれにおいても実行可能である。また、ロングフリーズに対応する激熱対応演出も、対応演出許可状態および対応演出非許可状態のいずれにおいても実行可能である。
図8(a1),(a2)は通常状態または前兆状態においてロングフリーズが発生した場合、図8(b1),(a2)はバトル演出中(連続演出中)においてロングフリーズが発生した場合、図8(c1),(a2)は確定演出中においてロングフリーズが発生した場合のそれぞれについて説明するものである。
まず、通常状態または前兆状態においてロングフリーズが発生した場合について説明する。図8(a1)の状態は、図7(a1)の状態と同じである。図8(a1)に示すように、通常状態または前兆状態においては、液晶表示器51には、通常状態を示す画像が表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選するとともに、ロングフリーズの実行が決定されたとする。対応演出許可状態である通常状態および前兆状態においては、ロングフリーズ実行時に対応演出を実行可能である。図8(a2)に示すように、ロングフリーズが実行されるとともに、ロングフリーズに対応する激熱対応演出が実行される(図6(a2),(a5),(a6)の状況と同じ)。
次に、バトル演出中においてロングフリーズが発生した場合について説明する。図8(b1)の状態は、図7(b1)の状態と同じである。図8(b1)に示すように、バトル演出中においては、液晶表示器51には、バトル演出中画像が表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選するとともに、ロングフリーズの実行が決定されたとする。対応演出非許可状態である連続演出中においては、ロングフリーズ実行時に対応演出を実行可能である。図8(b2)に示すように、ロングフリーズが実行されるとともに、ロングフリーズに対応する激熱対応演出が実行される。
次に、確定演出中においてロングフリーズが発生した場合について説明する。図8(c1)の状態は、図7(c1)の状態と同じである。図8(c1)に示すように、確定演出中においては、液晶表示器51には、確定演出画像が表示される。
次に、スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選するとともに、ロングフリーズの実行が決定されたとする。対応演出非許可状態である確定演出中においては、ロングフリーズ実行時に対応演出を実行可能である。図8(c2)に示すように、ロングフリーズが実行されるとともに、ロングフリーズに対応する激熱対応演出が実行される。
[フリーズが発生した場合の演出の一例について]
本実施の形態においては、図6などで示したように、ショートフリーズには弱チャンス対応演出とともに実行されるショートフリーズ(弱チャンス)と、強チャンス対応演出とともに実行されるショートフリーズ(強チャンス)とがあるが、両者においてフリーズの実行期間および対応演出の実行期間は同じである。また、遊技者は、宝箱の中から「チャンス」の文字が付された雲が出現するか(図6(a3)参照)、「大チャンス」の文字が付された雲が出現するか(図6(a4)参照)で、弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出のいずれが実行されているかを認識することができる。しかし、これに限らず、次のようにしてもよい。
ショートフリーズ(強チャンス)は、ショートフリーズ(弱チャンス)よりも遊技の進行が遅延する期間(フリーズ実行時間)の長いフリーズである。本例においては、ショートフリーズ(強チャンス)およびショートフリーズ(弱チャンス)のいずれを実行するのかはメイン制御部41により決定される。なお、実行されるフリーズおよび対応演出は図3の表に従って決定するようにすればよい。
サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときとショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときとで異なる対応演出を実行する。具体的には、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンスであることを示唆する第1段階の対応演出が実行され(後述の図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンスであることを示唆する第1段階の対応演出の後に、強チャンスであること示唆する第2段階の対応演出が実行される(後述の図9(a2)~(a4))。すなわち、弱チャンス対応演出は第1段階の演出で終了し、強チャンス対応演出は第1段階の演出から第2段階の演出へと発展する演出である。
また、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときと、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときとで、共通する演出の制御を行う。たとえば、スタートスイッチ7が操作された瞬間の確定演出画像でアニメーションを停止させたままにするような共通する演出の制御を行う。
メイン制御部41は、フリーズの実行中にリール演出を実行する。リール演出は、フリーズの実行中にリールを変動表示させる演出である。対応演出は、リール演出におけるリールの表示態様に合わせて実行される演出である。以下、図9に基づいて説明する。
図9は、変形例においてフリーズが発生した場合の演出の一例を示す図である。図9(a1)~(a6)はフリーズとともに対応演出が実行される場合について説明するものであり、図9(b1)~(b5)はフリーズとともに対応演出が実行されない場合について説明するものである。
まず、フリーズとともに対応演出が実行される場合について説明する。図9(a1)の状況は、図7(a1)や図8(a1)の状況と同じである。スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選するとともに、フリーズの実行が決定されたとする。
このとき、ショートフリーズ(弱チャンス)、ショートフリーズ(強チャンス)およびロングフリーズのうちのいずれの実行が決定された場合であっても、図9(a2)に示す状態(第1段階の演出)に遷移する。図9(a2)に示すように、フリーズが実行されるとともに、対応演出が実行される。本例においては、赤色の宝箱が表示されることにより、強チェリーが当選していることが示唆されている。第1段階においては、リールが上下に振動するリール演出が実行される。
次に、図9(a3)に示すように、第1段階として、弱チャンスであることを示唆する対応演出が実行される。液晶表示器51には、宝箱の中から「チャンス」の文字が付された雲が出現する画像が表示される。
実行されているフリーズがショートフリーズ(弱チャンス)である場合は、図9(a3)の状態でフリーズが終了する。すなわち、図9(a2),(a3)に示すものが弱チャンス対応演出である。
実行されているフリーズがショートフリーズ(強チャンス)またはロングフリーズである場合は、さらに、図9(a4)で示す状態に発展する。図9(a4)に示すように、第2段階として、強チャンスであることを示唆する対応演出が実行される。液晶表示器51には、雲画像に付された「チャンス」の文字は「大チャンス」へと変化する。第2段階においては、リールがゆっくりと正回転するリール演出が実行される。
実行されているフリーズがショートフリーズ(強チャンス)である場合は、図9(a4)の状態でフリーズが終了する。すなわち、図9(a2)~(a4)に示すものが強チャンス対応演出である。
実行されているフリーズがロングフリーズである場合は、さらに、図9(a5)で示す状態に発展する。図9(a5)に示すように、激熱であることを示唆する対応演出が実行される。液晶表示器51には、雲画像に付された「大チャンス」の文字は「激熱」へと変化する。激熱に発展した場合においては、リールがゆっくりと逆回転するリール演出が実行される。
ロングフリーズが終了した場合は、リールの回転を開始する。また、本実施の形態においては、ロングフリーズが実行される場合には、ボーナスやATの特典の付与が確定するため、ロングフリーズ終了時には、ボーナス確定画面が表示される。なお、ロングフリーズ終了時に前兆状態や連続演出に移行させるものであってもよい。また、ショートフリーズ終了時においては、前兆状態に移行させるものに限らず、連続演出に移行させるものであってもよい。
次に、フリーズとともに対応演出が実行されない場合について説明する。なお、ロングフリーズの実行が決定された場合は、対応演出が実行されるため、ここではロングフリーズに発展するケースは説明しない。図9(b1)の状況は、図7(c1)や図8(c1)の状況と同じである。スタートスイッチ7が操作されたときに行われた内部抽選において、チェリーに当選するとともに、ショートフリーズの実行が決定されたとする。
このとき、ショートフリーズ(弱チャンス)およびショートフリーズ(強チャンス)のいずれの実行が決定された場合であっても、図9(b2)に示す状態(第1段階)に遷移する。図9(b2)に示すように、フリーズが実行されるが、対応演出は実行されない。また、図7(c2)の説明と同様に、確定演出画像が停止した状態で引き続き表示される。
実行されているフリーズがショートフリーズ(弱チャンス)である場合は、図9(b3)の状態でフリーズが終了する。すなわち、図9(b2),(b3)に示すものが弱チャンス対応演出である。
実行されているフリーズがショートフリーズ(強チャンス)である場合は、さらに、図9(b4)で示す状態に発展する。図9(a4)に示すように、確定演出画像は依然として停止した状態で引き続き表示される。第2段階においては、リールがゆっくりと正回転するリール演出が実行される。
ショートフリーズ(強チャンス)が終了すると、図9(b5)の状態に遷移する。図9(b5)に示すように、リールの回転が開始する。停止状態にあった確定演出画像は、その続きから表示されることになる。
[フリーズ実行条件について]
本実施の形態においては、図3に示したように、ショートフリーズおよびロングフリーズは、付与される特典(「特典なし」、「ボーナスのみ」、「ATのみ」、「ボーナスおよびAT」)に基づき実行される。しかし、これに限らず、次のようにしてもよい。たとえば、ショートフリーズは、付与された特典が第1特典であることに基づき実行され、ロングフリーズは、付与された特典が第2特典であることに基づき実行されるようにしてもよい。
ここで、特典としてボーナスが付与される場合は、上述のように、第1特典はRBであり、第2特典はRBよりも有利なBBである。また、特典としてATが付与される場合は、第1特典は第1ATであり、第2特典は第1ATよりも有利な第2ATである。
この場合、図3(A),(B)の表において、付与される特典が「ボーナスのみ」や「ATのみ」の項目を「第1特典」の項目とし、付与される特典が「ボーナス+AT」の項目を「第2特典」の項目としてもよい。このようにすれば、第1特典が付与された場合にはショートフリーズが実行されやすくなり、第2特典が付与された場合にはロングフリーズが実行されやすくなる。
また、この場合において、付与される特典が「第1特典」である場合にはロングフリーズの実行が決定される確率を「0%」とし、付与される特典が「第2特典」である場合にはショートフリーズの実行が決定される確率を「0%」とするようにしてもよい。このようにすれば、第1特典が付与された場合においてフリーズが実行される場合にはショートフリーズのみが実行され、第2特典が付与された場合においてフリーズが実行される場合にはロングフリーズのみが実行されることになる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。以下、第2実施形態のフリーズおよび対応演出の実行可否について、図10に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態に係るスロットマシン1が備える基本構成は、第2実施形態に係るスロットマシン1においても備わっているものとする。
[第2実施形態のフリーズおよび対応演出の実行可否]
図10は、第2実施形態のフリーズおよび対応演出の実行可否を説明するための図である。第1実施形態においては、図4に示すように、対応演出許可状態であるか対応演出非許可状態であるかによって、ショートフリーズの実行可否、ショートフリーズ実行時の対応演出実行可否、ロングフリーズの実行可否、およびロングフリーズ実行時の対応演出実行可否が決定される構成であった。
これに対して、第2実施形態においては、図10に示すように、特別許可状態であるか特別非許可状態であるかによって、ショートフリーズの実行可否、ショートフリーズ実行時の対応演出実行可否、ロングフリーズの実行可否、およびロングフリーズ実行時の対応演出実行可否が決定される。
このように、第1実施形態に係るスロットマシン1と第2実施形態に係るスロットマシン1とでは、ショートフリーズの実行可否、ショートフリーズ実行時の対応演出実行可否、ロングフリーズの実行可否、およびロングフリーズ実行時の対応演出実行可否の決定条件が異なる構成であるが、その他の構成は同じである。
ここで、特別許可状態は、ロングフリーズの実行が許可される状態である。特別状態は、通常状態である。すなわち、特別状態(通常状態)は、レア役当選により前兆状態に移行する前の状態であって、有利状態(AT、ボーナス、有利RTなど)に制御されていない状態である。
これに対して、特別非許可状態は、ロングフリーズの実行が許可されない状態である。特別状態として、前兆状態と、連続演出中と、確定演出中とが含まれる。なお、図示しないが、第2実施形態においては、特別非許可状態は、通常状態以外の状態であって、有利状態(ボーナス中、AT中、有利RT中など)に制御されている状態も含む。
図10に示すように、メイン制御部41は、特別許可状態および特別非許可状態のいずれにおいてもショートフリーズを実行可能である。これは、第1実施形態において説明したように、状態によってフリーズの実行可否を判断する判断処理を行った場合(フリーズを実行しない状態を設けた場合)、判断処理のためにメイン制御部41の処理負担が増加してしまったり、期待度の低い示唆に成り下がるなどによって遊技者の期待感を失わせてしまうことになるからである。
これに対して、メイン制御部41は、特別許可状態においてはロングフリーズを実行可能である一方で、特別非許可状態においてはロングフリーズを実行しない。さらに、メイン制御部41は、特別許可状態においてフリーズ(ショートフリーズまたはロングフリーズ)を実行する場合は、当該フリーズに対応する対応演出を実行可能ある一方で、特別非許可状態においては対応演出を実行しない。
なお、対応演出としては、第1実施形態と同様に、ショートフリーズが実行される場合には当該ショートフリーズに対応するチャンス対応演出(強チャンス対応演出、弱チャンス対応演出)が実行可能であり、ロングフリーズを実行する場合には当該ロングフリーズに対応する激熱対応演出を実行可能である。
第2実施形態において、上記のように構成する理由は次の通りである。第1実施形態においては、たとえば、連続演出中や確定演出中において、期待度の低いショートフリーズに対応した対応演出は実行しないが、期待度の高いロングフリーズに対応した対応演出は実行可能となっている。これにより、対応演出による演出効果を高めることができる。
一方で、たとえば、図6で示したように、ショートフリーズに対応する対応演出とロングフリーズに対応する対応演出の演出内容を途中まで同じにし(図6(a4)、(a5)に示すような文字画像「大チャンス」を表示)、ロングフリーズに対応する対応演出を実行する場合は、そこからさらにロングフリーズに発展したように見せる(図6(a6)に示すような文字画像「大チャンス」を表示)ようにすると、遊技者の期待感が高まる。特に、図9で示したように、ショートフリーズの第1段階として文字画像「チャンス」を表示(図9(a2),(a3))した後に、ショートフリーズの第2段階として文字画像「大チャンス」を表示(図9(a4))し、さらに、ロングフリーズに発展したように見せる(図9(a5))ようにすれば、遊技者の期待感はさらに高まる。
このように期待感を高めるような構成にした場合、たとえば、第1実施形態のように、連続演出中や確定演出中にはショートフリーズに対応する対応演出が実行できないにも関わらず、ロングフリーズに対応する対応演出のみ実行可能とする構成にすると、ロングフリーズへの発展に対する期待感を高めることができない。また、ロングフリーズに対応する対応演出しか実行できないにも関わらず、ロングフリーズへ発展するような演出を実行させる意味もない。
一方で、第2実施形態のように、ある状態(特別許可状態)においてのみショートフリーズに対応する対応演出およびロングフリーズに対応する対応演出を共に実行可能にした場合、遊技者は、期待度の低い対応演出が実行されたとしても常にロングフリーズに対応する対応演出への発展を期待することができる。
なお、第1実施形態のように構成するのであれば、ロングフリーズに対応する対応演出の実行時にいきなり文字画像「激熱」を表示させてロングフリーズが実行されていることを即座に示唆するようにしてもよい。
第2実施形態において、図10に示したようにスロットマシン1を構成した場合、図7で説明したショートフリーズ発生時においては、次のようになる。
図7(a1)~(a3)においては、通常状態のみにおいてショートフリーズが発生する。前兆状態においてショートフリーズが発生した場合は、図7(a2)の状態において、対応演出は実行されず、図7(a1)における通常状態の画面で表示されている画像が停止された状態で表示される。そして、図7(a3)の状態において、フリーズが終了すると、停止状態にあった画像は、その続きから表示されることになる。
バトル演出中においてショートフリーズが発生した場合、および確定演出中においてショートフリーズが発生した場合については、図7(b1)~(b3)の説明、および図7(c1)~(c3)の説明と同様である。
また、図8(a1)、(a2)においては、通常状態のみにおいてロングフリーズが発生する。前兆状態においてはロングフリーズは発生しない。また、バトル演出中および確定演出中においてはロングフリーズは発生しないため、図8(b2)や図8(c2)のようにロングフリーズや対応演出は実行されることなく、スタートスイッチ7の操作されるとリールが回転を開始する。
以上説明したように、メイン制御部41は、特別許可状態および特別非許可状態のいずれにおいてもショートフリーズを実行可能である。また、サブ制御部91は、特別許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズに対応するチャンス対応演出を実行可能である一方で、特別非許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズを実行しない。このようにすることで、メイン制御部41におけるフリーズの実行可否を判断する判断処理などを簡素化することができるとともに、対応演出による演出効果を高めることができる。
また、第2実施形態においては、図9で説明した変形例についても適用可能である。第2実施形態に適用した場合も第1実施形態の場合と同様なので、説明は省略する。また、その他の、第1実施形態に記載したなお書きなどの記載も、第2実施形態に適用可能であり、どのように組み合わせてもよい。
[本実施形態のスロットマシンが有する構成および奏する効果]
次に、本実施形態のスロットマシンが有する構成および奏する効果を説明する。
[第1実施形態のスロットマシンが有する構成および奏する効果]
まず、第1実施形態のスロットマシンが有する構成および奏する効果を説明する。
(1-1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(たとえば、スロットマシン1)において、
遊技の進行を制御をする遊技制御手段(たとえば、メイン制御部41)と、
演出を制御する演出制御手段(たとえば、サブ制御部91)と、
特定条件(たとえば、チェリー当選)が成立したときに特典(たとえば、ボーナス、AT)を付与するか否かを決定する特典付与決定手段(たとえば、メイン制御部41が特典を付与するか否かを決定するための処理)とを備え、
前記遊技制御手段は、前記特定条件が成立したときに、前記演出制御手段により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させる遅延制御(たとえば、ショートフリーズ)を実行可能であり(たとえば、メイン制御部41は、チェリー当選したときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させるショートフリーズを実行可能である)、
前記演出制御手段は、
前記特典の付与を報知した後、当該特典が付与されるまでの期間において、特定演出(たとえば、確定演出)を実行可能であり(たとえば、図5(a11)~(a15)に示すように、サブ制御部91は、ボーナスの付与を報知した後、当該ボーナスが付与されるまでの期間において、確定演出を実行可能である)、
前記特定演出を実行していない場合に前記遅延制御が実行されるときには当該遅延制御に対応する対応演出(たとえば、チャンス対応演出(強チャンス対応演出、弱チャンス対応演出))を実行可能である一方で、前記特定演出を実行している場合に前記遅延制御が実行されるときには前記対応演出を実行しない(たとえば、図4、図7に示すように、サブ制御部91は、確定演出を実行していない場合にショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行可能である(図7(a2))一方で、確定演出を実行している場合にショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行しない(図7(c2)))。
このような構成によれば、演出制御手段により制御される演出の状況に関わらず遅延制御が実行可能であるので、遊技制御手段における遅延制御の実行可否を判断する判断処理などを簡素化することができる。その一方で、遅延制御が実行されているときに、演出制御手段により制御される演出の状況に応じて演出によるアピールができるため、演出効果を高めることができる。
たとえば、本実施の形態においては、メイン制御部41は、チェリー当選したときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させるショートフリーズを実行可能である。これにより、メイン制御部41におけるショートフリーズの実行可否を判断する判断処理などを簡素化することができる。また、図4、図7に示すように、サブ制御部91は、確定演出を実行していない場合にショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行可能である(図7(a2))一方で、確定演出を実行している場合にショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行しない(図7(c2))。このように、ショートフリーズが実行されているときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に応じて対応演出によるアピールができるため、演出効果を高めることができる。
(1-2) 前記遊技制御手段は、導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(たとえば、メイン制御部41が実行する内部抽選処理)を含み、
前記特定条件は、前記事前決定手段の決定結果が所定決定結果(たとえば、チェリー当選)であるときに成立し(たとえば、特定条件は、チェリーが当選したときに成立する)、
前記対応演出は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定決定結果であることを示唆する演出であり(たとえば、対応演出は、チェリー当選を示唆する演出である)、
前記演出制御手段は、前記遅延制御が実行される場合において前記対応演出を実行しないときは、当該遅延制御後に前記事前決定手段の決定結果が前記所定決定結果であることを示唆する(たとえば、図7(b3),(c3)に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズが実行される場合において対応演出を実行しないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する)。
このような構成によれば、事前決定手段の決定結果が所定決定結果であることが示唆されるため、遅延制御の実行に遊技者を注目させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、フリーズに対応する対応演出はチェリー当選を示唆する演出であり、図7(b3),(c3)に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズが実行される場合において対応演出を実行しないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する。このように、チェリーが当選したことが示唆されるため、ショートフリーズの実行に遊技者を注目させることができる。
(1-3) 前記遅延制御は、第1遅延制御(たとえば、ショートフリーズ(弱チャンス))と、当該第1遅延制御よりも遊技の進行が遅延する期間の長い第2遅延制御(たとえば、ショートフリーズ(強チャンス))とを含み、
前記演出制御手段は、
前記第1遅延制御が実行されるときと前記第2遅延制御が実行されるときとで、異なる前記対応演出を実行し(たとえば、図9に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出が実行され(図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出が実行され(図9(a2)~(a4))、それぞれ異なる対応演出を実行する)、
前記特定演出が実行されている場合に前記第1遅延制御が実行されるときと、前記特定演出が実行されている場合に前記第2遅延制御が実行されるときとで、共通する演出の制御を行う(たとえば、図9に示すように、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるとき(図9(b2),(b3)と、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるとき(図9(b2)~(b4))とで、確定演出画面で停止させるような共通する演出の制御を行う)。
このような構成によれば、第1遅延制御が実行されるときと第2遅延制御が実行されるときとで、異なる対応演出を実行するため、いずれの遅延制御が実行されるかに遊技者を注目させることができる。その上で、特定演出が実行されている場合に第1遅延制御が実行されるときと、特定演出が実行されている場合に第2遅延制御が実行されるときとで、共通する演出の制御を行うため、特定演出の実行時には演出を制御する処理の処理負担を軽減させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図9に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出が実行され(図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出が実行され(図9(a2)~(a4))、それぞれ異なる対応演出を実行するため、いずれのショートフリーズが実行されるかに遊技者を注目させることができる。その上で、図9に示すように、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるとき(図9(b2),(b3)と、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるとき(図9(b2)~(b4))とで、確定演出画面で停止させるような共通する演出の制御を行うため、確定演出の実行時には、演出を制御する処理の処理負担を軽減させることができる。
(1-4) 前記遊技制御手段は、前記遅延制御の実行中に前記可変表示部を変動表示させる変動表示演出(たとえば、リール演出)を実行可能であり、
前記対応演出は、前記変動表示演出における前記可変表示部の表示態様に合わせて実行される演出である(たとえば、図9(a2)~(a4)に示すように、対応演出は、リール演出におけるリールの表示態様に合わせて実行される演出である)。
このような構成によれば、対応演出は、変動表示演出における可変表示部の表示態様に合わせて実行される演出であるため、遅延制御の実行中の可変表示部の表示態様に注目を集めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図9(a2)~(a4)に示すように、対応演出は、リール演出におけるリールの表示態様に合わせて実行される演出であるため、フリーズの実行中のリールの表示態様に注目を集めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(1-5) 前記特典は、第1特典(たとえば、RB)と第2特典(たとえば、BB)とを含み、
前記演出制御手段は、
前記特定演出において、付与される前記特典が前記第1特典および前記第2特典のいずれであるかを報知する確定報知を行うことが可能であり(たとえば、図5(a13),(a15)に示すように、サブ制御部91は、確定演出において、付与されるボーナスがRBおよびBBのいずれであるかを報知する確定報知を行うことが可能である)、
前記特定演出の実行中に前記遅延制御が実行されている場合であって、未だ前記確定報知を行っていないときには、当該遅延制御に対応する前記対応演出が実行される予定であった期間に、前記確定報知を行う(たとえば、[確定報知について]に示すように、サブ制御部91は、確定演出の実行中にショートフリーズが行われている場合であって、未だ確定報知を行っていないときには、当該ショートフリーズに対応する対応演出が実行される予定であった期間に、確定報知を行う)。
このような構成によれば、特定演出の実行中に遅延制御が実行されている場合であって、未だ、付与される特典が第1特典および第2特典のいずれであるかを報知する確定報知を行っていないときには、当該遅延制御に対応する対応演出が実行される予定であった期間に、確定報知を行う。これにより、特典の種類に対する遊技の興趣を向上させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、[確定報知について]に示すように、サブ制御部91は、確定演出の実行中にショートフリーズが行われている場合であって、未だ、付与されるボーナスがRBおよびBBのいずれであるかを報知する確定報知を行っていないときには、当該ショートフリーズに対応する対応演出が実行される予定であった期間に、確定報知を行う。これにより、特典の種類に対する遊技の興趣を向上させることができる。
(2-1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(たとえば、スロットマシン1)において、
遊技の進行を制御をする遊技制御手段(たとえば、メイン制御部41)と、
演出を制御する演出制御手段(たとえば、サブ制御部91)と、
特典(たとえば、ボーナス、AT)を付与するか否かを決定する特典付与決定手段(たとえば、メイン制御部41が特典を付与するか否かを決定するための処理)とを備え、
前記遊技制御手段は、前記特典の付与を示唆するとともに遊技の進行を遅延させる遅延制御(たとえば、ショートフリーズ)を実行可能であり(たとえば、メイン制御部41は、ボーナス当選を示唆するとともに遊技の進行を遅延させるショートフリーズを実行可能である)、
前記演出制御手段は、
前記特典が付与され得る特定入賞(たとえば、チェリー入賞)が発生してから所定期間(たとえば、前兆期間)経過後に、前記特典が付与されるか否かを報知する報知演出(たとえば、バトル演出)を実行可能であり(たとえば、図5に示すように、サブ制御部91は、ボーナスが付与され得るチェリー入賞が発生してから前兆期間(図5(a2)~(a6))の経過後に、ボーナスが付与されるか否かを報知するバトル演出(図5(a7)~(a10))を実行可能である)、
前記所定期間において、前記特定入賞が発生した後、当該特定入賞の発生前と同じ背景演出を維持しつつ、前記報知演出の実行を示唆する演出の制御を行い(たとえば、図7(a2)~(a6)に示すように、サブ制御部91は、チェリー入賞が発生した後、当該チェリー入賞の発生前と同じ背景演出を維持しつつ、バトル演出の実行を示唆する演出の制御を行う)、
前記所定期間において前記遅延制御が実行されるときには当該遅延制御に対応する対応演出(チャンス対応演出(強チャンス対応演出、弱チャンス対応演出))を実行可能である一方で、前記報知演出を実行している場合に前記遅延制御が実行されるときには前記対応演出を実行しない(たとえば、サブ制御部91は、図4、図7に示すように、前兆期間においてショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行可能である(図7(a2))一方で、バトル演出を実行している場合にショートフリーズが実行されるときには対応演出を実行しない(図7(b2)))。
このような構成によれば、所定期間において遅延制御が実行されるときには当該遅延制御に対応する対応演出を実行可能であるため、報知演出を実行するまでの所定期間において、遊技者の期待感を高めることができる。また、報知演出を実行している場合に遅延制御が実行されるときには対応演出を実行しないため、報知演出の実行中には、報知演出にも遊技者を注目させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図4、図7に示すように、サブ制御部91は、前兆期間においてショートフリーズが実行されるときには当該ショートフリーズに対応する対応演出を実行可能である(図7(a2))ため、バトル演出を実行するまでの前兆期間において、遊技者の期待感を高めることができる。また、バトル演出を実行している場合にショートフリーズが実行されるときには対応演出を実行しない(図7(b2))ため、バトル演出の実行中には、バトル演出に遊技者を注目させることができる。
(2-2) 前記遊技制御手段は、
入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(たとえば、メイン制御部41が実行する内部抽選処理)を含み、
前記事前決定手段が前記特定入賞(たとえば、チェリー入賞)の発生を許容したとき(たとえば、チェリー当選したとき)に前記遅延制御を行い、
前記対応演出は、前記事前決定手段が前記特定入賞の発生を許容したことを示唆する演出であり(たとえば、対応演出は、チェリー当選を示唆する演出である)、
前記演出制御手段は、前記遅延制御が実行される場合において前記対応演出を実行しないときは、当該遅延制御後に前記事前決定手段が前記特定入賞の発生を許容したことを示唆する(たとえば、図7(b3),(c3)に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズが実行される場合において対応演出を実行しないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する)。
このような構成によれば、事前決定手段が前記特定入賞の発生を許容したことが示唆されるため、遅延制御の実行に遊技者を注目させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、フリーズに対応する対応演出はチェリー当選を示唆する演出であり、図7(b3),(c3)に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズが実行される場合において対応演出を実行しないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する。このように、チェリーが当選したことが示唆されるため、ショートフリーズの実行に遊技者を注目させることができる。
(2-3) 前記遅延制御は、第1遅延制御(たとえば、ショートフリーズ(弱チャンス))と、当該第1遅延制御よりも遊技の進行が遅延する期間の長い第2遅延制御(たとえば、ショートフリーズ(強チャンス))とを含み、
前記演出制御手段は、
前記特典の付与を報知した後、当該特典が付与されるまでの期間において、特定演出(たとえば、確定演出)を実行可能であり(たとえば、図5(a11)~(a15)に示すように、サブ制御部91は、ボーナスの付与を報知した後、当該ボーナスが付与されるまでの期間において、確定演出を実行可能である)、
前記第1遅延制御が実行されるときと前記第2遅延制御が実行されるときとで、異なる前記対応演出を実行し(たとえば、図9に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出が実行され(図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出が実行され(図9(a2)~(a4))、それぞれ異なる対応演出を実行する)、
前記特定演出が実行されている場合に前記第1遅延制御が実行されるときと、前記特定演出が実行されている場合に前記第2遅延制御が実行されるときとで、共通する演出の制御を行う(たとえば、図9に示すように、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるとき(図9(b2),(b3)と、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるとき(図9(b2)~(b4))とで、確定演出画面で停止させるような共通する演出の制御を行う)。
このような構成によれば、第1遅延制御が実行されるときと第2遅延制御が実行されるときとで、異なる前記対応演出を実行するため、いずれの遅延制御が実行されるかに遊技者を注目させることができる。その上で、特定演出が実行されている場合に第1遅延制御が実行されるときと、特定演出が実行されている場合に第2遅延制御が実行されるときとで、共通する演出の制御を行うため、特定演出の実行時には演出を制御する処理の処理負担を軽減させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図9に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出が実行され(図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出が実行され(図9(a2)~(a4))、それぞれ異なる対応演出を実行するため、いずれのショートフリーズが実行されるかに遊技者を注目させることができる。その上で、図9に示すように、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるとき(図9(b2),(b3)と、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるとき(図9(b2)~(b4))とで、確定演出画面で停止させるような共通する演出の制御を行うため、確定演出の実行時には、演出を制御する処理の処理負担を軽減させることができる。
(2-4) 前記遊技制御手段は、前記遅延制御の実行中に前記可変表示部を変動表示させる変動表示演出(たとえば、リール演出)を実行可能であり、
前記対応演出は、前記変動表示演出における前記可変表示部の表示態様に合わせて実行される演出である(たとえば、図9(a2)~(a4)に示すように、対応演出は、リール演出におけるリールの表示態様に合わせて実行される演出である)。
このような構成によれば、対応演出は、変動表示演出における可変表示部の表示態様に合わせて実行される演出であるため、遅延制御の実行中の可変表示部の表示態様に注目を集めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図9(a2)~(a4)に示すように、対応演出は、リール演出におけるリールの表示態様に合わせて実行される演出であるため、フリーズの実行中のリールの表示態様に注目を集めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(2-5) 前記報知演出は、複数遊技(たとえば、4ゲーム)に亘って実行され、かつ連続性を有する内容により構成される演出である(たとえば、図5(a7)~(a10)に示すように、バトル演出は、4ゲームに亘って実行され、かつ連続性を有する内容により構成される演出である)。
このような構成によれば、報知演出は複数遊技に亘って実行され、かつ連続性を有する内容により構成される演出であるが、報知演出を実行している場合に遅延制御が実行されるときには対応演出が実行されないため、報知演出における連続性を損ねることがない。
たとえば、本実施の形態においては、図5(a7)~(a10)に示すように、バトル演出は、4ゲームに亘って実行され、かつ連続性を有する内容により構成される演出であるが、バトル演出を実行している場合にショートフリーズが実行されるときには対応演出が実行されない(図7(b2))ため、バトル演出における連続性を損ねることがない。
(2-6) 前記演出制御手段は、
付与される前記特典の有利度(たとえば、特典なし、ボーナスのみ、ATのみ、ボーナスおよびAT)に応じて前記対応演出の演出態様(たとえば、フリーズなし、ショートフリーズ(弱チャンス)、ショートフリーズ(強チャンス)、ロングフリーズ)を決定し(たとえば、図3)、
前記所定期間において前記遅延制御が実行されるときと、当該所定期間の前に前記遅延制御が実行されるときとで、異なる割合で前記対応演出の態様を決定する(たとえば、図3に示すように、サブ制御部91は、前兆期間(前兆状態)においてショートフリーズが実行されるときと、当該前兆期間の前(通常状態)にショートフリーズが実行されるときとで、異なる割合で対応演出の態様を決定する)。
このような構成によれば、付与される特典の有利度に応じて対応演出の演出態様が決定され、所定期間において遅延制御が実行されるときと、当該所定期間の前に遅延制御が実行されるときとで、異なる割合で対応演出の態様が決定されるため、対応演出の態様に遊技者を注目させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、付与される特典の有利度に応じて対応演出の演出態様が決定され、図3に示すように、サブ制御部91は、前兆期間(前兆状態)においてショートフリーズが実行されるときと、当該前兆期間の前(通常状態)にショートフリーズが実行されるときとで、異なる割合で対応演出の態様を決定するため、対応演出の態様に遊技者を注目させることができる。
(3-1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(たとえば、スロットマシン1)において、
遊技の進行を制御をする遊技制御手段(たとえば、メイン制御部41)と、
演出を制御する演出制御手段(たとえば、サブ制御部91)と、
特定条件(たとえば、チェリー当選)が成立したときに特典(たとえば、ボーナス、AT)を付与するか否かを決定する特典付与決定手段(たとえば、メイン制御部41が特典を付与するか否かを決定するための処理)とを備え、
前記遊技制御手段は、前記特定条件が成立したときに、前記演出制御手段により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させる遅延制御を実行可能であり(たとえば、メイン制御部41は、チェリー当選したときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させるフリーズを実行可能である)、
前記遅延制御は、前記特典が付与される場合および前記特典が付与されない場合のいずれにおいても行われ得る特定遅延制御(たとえば、ショートフリーズ)と、前記特典が付与される場合に行われる特別遅延制御(たとえば、ロングフリーズ)とを含み(たとえば、フリーズは、特典が付与される場合および特典が付与されない場合のいずれにおいても行われ得るショートフリーズと、特典が付与される場合に行われるロングフリーズとを含む)、
前記演出制御手段は、
対応演出許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズに対応する特定対応演出(たとえば、チャンス対応演出(強チャンス対応演出、弱チャンス対応演出))を実行可能であり(たとえば、図4、図7に示すように、サブ制御部91は、対応演出許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズに対応するチャンス対応演出を実行可能である(図7(a2)))、
対応演出非許可状態においては、前記特定遅延制御が実行される場合に当該特定対応演出を実行せず(たとえば、図4、図7に示すように、サブ制御部91は、対応演出非許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズを実行しない(図7(b2),(c2)))、
前記対応演出許可状態および前記対応演出非許可状態のいずれにおいても、前記特別遅延制御が実行される場合に当該特別遅延制御に対応する特別対応演出(たとえば、激熱対応演出)を実行可能である(たとえば、図4、図8に示すように、サブ制御部91は、対応演出許可状態および対応演出非許可状態のいずれにおいても、ロングフリーズが実行される場合に当該ロングフリーズに対応する激熱対応演出を実行可能である(図8(a2),(b2),(c2)))。
このような構成によれば、演出制御手段により制御される演出の状況に関わらず遅延制御が実行可能であるので、遊技制御手段における遅延制御の実行可否を判断する判断処理などを簡素化することができる。その一方で、遅延制御が実行されているときに、演出制御手段により制御される演出の状況に応じて演出によるアピールができるため、演出効果を高めることができる。
たとえば、本実施の形態においては、メイン制御部41は、チェリー当選したときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させるフリーズを実行可能である。これにより、メイン制御部41におけるフリーズの実行可否を判断する判断処理などが簡素化することができる。また、図4、図7に示すように、サブ制御部91は、対応演出許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズに対応するチャンス対応演出を実行可能である(図7(a2))一方で、サブ制御部91は、対応演出非許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズを実行しない(図7(b2),(c2))。また、図4、図8に示すように、サブ制御部91は、対応演出許可状態および対応演出非許可状態のいずれにおいても、ロングフリーズが実行される場合に当該ロングフリーズに対応する激熱対応演出を実行可能である(図8(a2),(b2),(c2))。このように、フリーズが実行されているときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に応じて対応演出によるアピールができるため、演出効果を高めることができる。
(3-2) 前記遊技制御手段は、導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(たとえば、メイン制御部41が実行する内部抽選処理)を含み、
前記特定条件は、前記事前決定手段の決定結果が所定決定結果(たとえば、チェリー当選)であるときに成立し(たとえば、特定条件は、チェリーが当選したときに成立する)、
前記特定対応演出は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定決定結果であることを示唆する演出であり(たとえば、対応演出は、チェリー当選を示唆する演出である)、
前記演出制御手段は、前記特定遅延制御が実行される場合において前記特定対応演出を実行しないときは、当該特定遅延制御後に前記事前決定手段の決定結果が前記所定決定結果であることを示唆する(たとえば、図7(b3),(c3)に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズが実行される場合において対応演出を実行しないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する)。
このような構成によれば、事前決定手段の決定結果が所定決定結果であることが示唆されるため、遅延制御の実行に遊技者を注目させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、フリーズに対応する対応演出はチェリー当選を示唆する演出であり、図7(b3),(c3)に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズが実行される場合において対応演出を実行しないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する。このように、チェリーが当選したことが示唆されるため、ショートフリーズの実行に遊技者を注目させることができる。
(3-3) 前記特定遅延制御は、第1特定遅延制御(たとえば、ショートフリーズ(弱チャンス))と、当該第1特定遅延制御よりも遊技の進行が遅延する期間の長い第2特定遅延制御(たとえば、ショートフリーズ(強チャンス))とを含み、
前記演出制御手段は、
前記特典の付与を報知した後、当該特典が付与されるまでの期間において、特定演出(たとえば、確定演出)を実行可能であり(たとえば、図5(a11)~(a15)に示すように、サブ制御部91は、ボーナスの付与を報知した後、当該ボーナスが付与されるまでの期間において、確定演出を実行可能である)、
前記第1特定遅延制御が実行されるときと前記第2特定遅延制御が実行されるときとで、異なる前記特定対応演出を実行し(たとえば、図9に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出が実行され(図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出が実行され(図9(a2)~(a4))、それぞれ異なる対応演出を実行する)、
前記特定演出が実行されている場合に前記第1特定遅延制御が実行されるときと、前記特定演出が実行されている場合に前記第2特定遅延制御が実行されるときとで、共通する演出の制御を行う(たとえば、図9に示すように、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるとき(図9(b2),(b3)と、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるとき(図9(b2)~(b4))とで、確定演出画面で停止させるような共通する演出の制御を行う)。
このような構成によれば、第1特定遅延制御が実行されるときと第2特定遅延制御が実行されるときとで、異なる特定対応演出を実行するため、いずれの遅延制御が実行されるかに遊技者を注目させることができる。その上で、特定演出が実行されている場合に第1特定遅延制御が実行されるときと、特定演出が実行されている場合に第2特定遅延制御が実行されるときとで、共通する演出の制御を行うため、特定演出の実行時には演出を制御する処理の処理負担を軽減させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図9に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出が実行され(図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出が実行され(図9(a2)~(a4))、それぞれ異なる対応演出を実行するため、いずれのショートフリーズが実行されるかに遊技者を注目させることができる。その上で、図9に示すように、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるとき(図9(b2),(b3)と、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるとき(図9(b2)~(b4))とで、確定演出画面で停止させるような共通する演出の制御を行うため、確定演出の実行時には、演出を制御する処理の処理負担を軽減させることができる。
(3-4) 前記遊技制御手段は、前記特定遅延制御の実行中に前記可変表示部を変動表示させる変動表示演出(たとえば、リール演出)を実行可能であり、
前記特定対応演出は、前記変動表示演出における前記可変表示部の表示態様に合わせて実行される演出である(たとえば、図9(a2)~(a4)に示すように、対応演出は、リール演出におけるリールの表示態様に合わせて実行される演出である)。
このような構成によれば、対応演出は、変動表示演出における可変表示部の表示態様に合わせて実行される演出であるため、特定遅延制御の実行中の可変表示部の表示態様に注目を集めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図9(a2)~(a4)に示すように、対応演出は、リール演出におけるリールの表示態様に合わせて実行される演出であるため、ショートフリーズの実行中のリールの表示態様に注目を集めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(3-5) 前記特別遅延制御において遊技の進行が遅延される期間は、前記特定遅延制御において遊技の進行が遅延される期間よりも長く、かつ、単位遊技に要する期間よりも長い(たとえば、図6に示すように、ロングフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間(図6(a2),(a3))は、ショートフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間(図6(a2),(a5),(a6))よりも長く、かつ、単位遊技に要する期間よりも長い)。
このような構成によれば、特別遅延制御において遊技の進行が遅延される期間は、特定遅延制御において遊技の進行が遅延される期間よりも長く、かつ、単位遊技に要する期間よりも長いため、特別遅延制御に対する遊技者の注目を集めることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図6に示すように、ロングフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間(図6(a2),(a3))は、ショートフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間(図6(a2),(a5),(a6))よりも長く、かつ、単位遊技に要する期間よりも長いため、ロングフリーズに対する遊技者の注目を高めることができる。
[第2実施形態のスロットマシンが有する構成および奏する効果]
次に、第2実施形態のスロットマシンが有する構成および奏する効果を説明する。
(4-1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(たとえば、スロットマシン1)において、
遊技の進行を制御をする遊技制御手段(たとえば、メイン制御部41)と、
演出を制御する演出制御手段(たとえば、サブ制御部91と、
特定条件(たとえば、チェリー当選)が成立したときに特典(たとえば、ボーナス、AT)を付与するか否かを決定する特典付与決定手段(たとえば、メイン制御部41が特典を付与するか否かを決定するための処理)とを備え、
前記遊技制御手段は、前記特定条件が成立したときに遊技の進行を遅延させる遅延制御を実行可能であり(たとえば、メイン制御部41は、チェリー当選したときに遊技の進行を遅延させるフリーズを実行可能である)、
前記遅延制御は、前記特典が付与される場合および前記特典が付与されない場合のいずれにおいても行われ得る特定遅延制御(たとえば、ショートフリーズ)と、前記特典が付与される場合に行われる特別遅延制御(たとえば、ロングフリーズ)とを含み(たとえば、フリーズは、特典が付与される場合および特典が付与されない場合のいずれにおいても行われ得るショートフリーズと、特典が付与される場合に行われるロングフリーズとを含む)、
前記遊技制御手段は、
特別許可状態においては前記特別遅延制御を実行可能である一方で、特別非許可状態においては前記特別遅延制御を実行せず(たとえば、図10に示すように、メイン制御部41は、特別許可状態においてはロングフリーズを実行可能である一方で、特別非許可状態においてはロングフリーズを実行しない)、
前記特別許可状態および前記特別非許可状態のいずれにおいても前記特定遅延制御を実行可能であり(たとえば、図10に示すように、メイン制御部41は、特別許可状態および特別非許可状態のいずれにおいてもショートフリーズを実行可能である)、
前記演出制御手段は、
前記特別許可状態においては、前記特定遅延制御が実行される場合に当該特定遅延制御に対応する特定対応演出(たとえば、チャンス対応演出(強チャンス対応演出、弱チャンス対応演出))を実行可能であり(たとえば、図10に示すように、サブ制御部91は、特別許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズに対応するチャンス対応演出を実行可能である)、
前記特別非許可状態においては、前記特定遅延制御が実行される場合に当該特定対応演出を実行しない(たとえば、図10に示すように、サブ制御部91は、特別非許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズを実行しない)。
このような構成によれば、演出制御手段により制御される演出の状況に関わらず特定遅延制御が実行可能であるので、遊技制御手段における遅延制御の実行可否を判断する判断処理などを簡素化することができる。その一方で、遅延制御が実行されているときに、演出制御手段により制御される演出の状況に応じて演出によるアピールができるため、演出効果を高めることができる。
たとえば、本実施の形態においては、メイン制御部41は、特別許可状態および特別非許可状態のいずれにおいてもショートフリーズを実行可能である。これにより、メイン制御部41におけるフリーズの実行可否を判断する判断処理などを簡素化することができる。また、図10に示すように、サブ制御部91は、特別許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズに対応するチャンス対応演出を実行可能である一方で、特別非許可状態においては、ショートフリーズが実行される場合に当該ショートフリーズを実行しない。このように、フリーズが実行されているときに、サブ制御部91により制御される演出の状況に応じて対応演出によるアピールができるため、演出効果を高めることができる。
(4-2) 前記遊技制御手段は、導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(たとえば、メイン制御部41が実行する内部抽選処理)を含み、
前記特定条件は、前記事前決定手段の決定結果が所定決定結果(たとえば、チェリー当選)であるときに成立し(たとえば、特定条件は、チェリーが当選したときに成立する)、
前記特定対応演出は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定決定結果であることを示唆する演出であり(たとえば、対応演出は、チェリー当選を示唆する演出である)、
前記演出制御手段は、前記特定遅延制御が実行される場合において前記特定対応演出を実行しないときは、当該特定遅延制御後に前記事前決定手段の決定結果が前記所定決定結果であることを示唆する(たとえば、図7(b3),(c3)に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズが実行される場合において対応演出を実行しないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する)。
このような構成によれば、事前決定手段の決定結果が所定決定結果であることが示唆されるため、遅延制御の実行に遊技者を注目させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、フリーズに対応する対応演出はチェリー当選を示唆する演出であり、図7(b3),(c3)に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズが実行される場合において対応演出を実行しないときは、当該ショートフリーズの実行後にチェリー当選を示唆する。このように、チェリーが当選したことが示唆されるため、ショートフリーズの実行に遊技者を注目させることができる。
(4-3) 前記特定遅延制御は、第1特定遅延制御(たとえば、ショートフリーズ(弱チャンス))と、当該第1特定遅延制御よりも遊技の進行が遅延する期間の長い第2特定遅延制御(たとえば、ショートフリーズ(強チャンス))とを含み、
前記演出制御手段は、
前記特典の付与を報知した後、当該特典が付与されるまでの期間において、特定演出(たとえば、確定演出)を実行可能であり(たとえば、図5(a11)~(a15)に示すように、サブ制御部91は、ボーナスの付与を報知した後、当該ボーナスが付与されるまでの期間において、確定演出を実行可能である)、
前記第1特定遅延制御が実行されるときと前記第2特定遅延制御が実行されるときとで、異なる前記特定対応演出を実行し(たとえば、図9に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出が実行され(図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出が実行され(図9(a2)~(a4))、それぞれ異なる対応演出を実行する)、
前記特定演出が実行されている場合に前記第1特定遅延制御が実行されるときと、前記特定演出が実行されている場合に前記第2特定遅延制御が実行されるときとで、共通する演出の制御を行う(たとえば、図9に示すように、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるとき(図9(b2),(b3)と、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるとき(図9(b2)~(b4))とで、確定演出画面で停止させるような共通する演出の制御を行う)。
このような構成によれば、第1特定遅延制御が実行されるときと第2特定遅延制御が実行されるときとで、異なる特定対応演出を実行するため、いずれの遅延制御が実行されるかに遊技者を注目させることができる。その上で、特定演出が実行されている場合に第1特定遅延制御が実行されるときと、特定演出が実行されている場合に第2特定遅延制御が実行されるときとで、共通する演出の制御を行うため、特定演出の実行時には演出を制御する処理の処理負担を軽減させることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図9に示すように、サブ制御部91は、ショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出が実行され(図9(a2),(a3))、ショートフリーズ(強チャンス)が実行されるときは弱チャンス対応演出および強チャンス対応演出が実行され(図9(a2)~(a4))、それぞれ異なる対応演出を実行するため、いずれのショートフリーズが実行されるかに遊技者を注目させることができる。その上で、図9に示すように、サブ制御部91は、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(弱チャンス)が実行されるとき(図9(b2),(b3)と、確定演出が実行されている場合にショートフリーズ(強チャンス)が実行されるとき(図9(b2)~(b4))とで、確定演出画面で停止させるような共通する演出の制御を行うため、確定演出の実行時には、演出を制御する処理の処理負担を軽減させることができる。
(4-4) 前記特典は、第1特典(たとえば、RB)と当該第1特典よりも有利な第2特典(たとえば、BB)とを含み、
前記特定遅延制御は、付与された特典が前記第1特典であることに基づき実行され、
前記特別遅延制御は、付与された前記特典が前記第2特典であることに基づき実行される(たとえば、[フリーズ実行条件について]に示すように、ショートフリーズは付与されたボーナスがRBであることに基づき実行され、ロングフリーズは付与されたボーナスがBBであることに基づき実行される)。
このような構成によれば、特定遅延制御は付与された特典が第1特典であることに基づき実行され、前記特別遅延制御は付与された前記特典が第2特典であることに基づき実行されるため、遅延制御の種類に対する遊技者の注目を高めることができる。
たとえば、本実施の形態においては、[フリーズ実行条件について]に示すように、ショートフリーズは付与されたボーナスがRBであることに基づき実行され、ロングフリーズは付与されたボーナスがBBであることに基づき実行されるため、フリーズの種類に対する遊技者の注目を高めることができる。
(4-5) 前記特別遅延制御において遊技の進行が遅延される期間は、前記特定遅延制御において遊技の進行が遅延される期間よりも長く、かつ、単位遊技に要する期間よりも長い(たとえば、図6に示すように、ロングフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間(図6(a2),(a3))は、ショートフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間(図6(a2),(a5),(a6))よりも長く、かつ、単位遊技に要する期間よりも長い)。
このような構成によれば、特別遅延制御において遊技の進行が遅延される期間は、特定遅延制御において遊技の進行が遅延される期間よりも長く、かつ、単位遊技に要する期間よりも長いため、特別遅延制御に対する遊技者の注目を高めることができる。
たとえば、本実施の形態においては、図6に示すように、ロングフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間(図6(a2),(a3))は、ショートフリーズにおいて遊技の進行が遅延される期間(図6(a2),(a5),(a6))よりも長く、かつ、単位遊技に要する期間よりも長いため、ロングフリーズに対する遊技者の注目を集めることができる。
[変形例]
以上、本発明における主な実施の形態を説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
[フリーズの実行タイミングについて]
第1実施形態および第2実施形態においては、メイン制御部41は、レア役が当選した当該ゲームにおいてフリーズを実行可能とし、サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるフリーズ情報を特定可能なコマンドに基づき、対応演出を実行するようにした。しかし、これに限らず、レア役が当選したゲームの所定ゲーム数後にフリーズを実行するようにしてもよい。所定ゲーム数は抽選によって決定するようにしてもよく、その場合、メイン制御部41は、前兆期間においてフリーズが実行されるように所定ゲーム数を抽選するようにしてもよい。この場合、メイン制御部41は、フリーズを実行するゲームにおいて、フリーズ情報を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信するようにする。サブ制御部91は、当該コマンドの受信したゲームにおいて対応演出を実行する。
[対応演出について]
第1実施形態および第2実施形態においては、対応演出は、フリーズが実行される期間中において実行される。しかし、フリーズが実行される期間と対応演出が実行される期間は必ずしも一致する必要はなく、フリーズの実行に遅れて対応演出が開始されるものであってもよい。また、フリーズ終了後においても、継続して対応演出を実行するものであってもよい。
また、対応演出は、液晶表示器51を用いて実行されるものに限らず、スピーカ53を用いて実行されるものや、LEDなどの発光手段などを用いて実行されるものであってもよい。たとえば、実行されるフリーズに応じてスピーカ53から異なる音を出力するものであってもよく、LEDを異なる色(たとえば、強チェリー当選時は赤色、弱チェリー当選時はピンク色)で発光するものであってもよい。また、対応演出は、レア役の当選を示唆することなく、「チャンス」、「大チャンス」、「激熱」の文字によって、付与される特典の期待度のみを示唆するものであってもよい。
[前兆演出について]
第1実施形態および第2実施形態においては、前兆演出は小役示唆演出が高頻度で実行されるようにしたが、これに限らず、通常状態と演出が異なることで遊技者に何らかの違和感を与えるようなものであればどのようなものであってもよい。
また、前兆期間が終了すると、次のゲームからバトル演出に移行可能となるようにしたが、これに限らず、前兆期間が終了する最終ゲームにおいて、発展演出を実行するようにしてもよい。発展演出は、バトル演出に発展することを遊技者に期待させる演出である。たとえば、発展演出においては、宝箱の画像が液晶表示器51に表示される。そして、宝箱の中から「発展」の文字が付された雲が出現すると、バトル演出に発展することが遊技者に示唆される。一方、宝箱の中から何らの文字も付されていない雲が出現すると、画面全体を段階的に暗くする暗転処理が行われる。これにより、バトル演出に発展しないことが遊技者に示唆される。
[付与される特典について]
第1実施形態および第2実施形態においては、付与される特典として、ボーナスやATを例示したが、これに限らない。たとえば、ATに制御される確率が通常状態よりも高いCZ(チャンスゾーン)に制御するための権利(たとえば、CZゲーム数)を適用してもよい。
[特別許可状態について]
第2実施形態においては、メイン制御部41は、レア役の当選を契機としてロングフリーズおよび対応演出の実行を禁止するようにしている(特別許可状態は「通常状態」のみである)が、連続演出の実行を契機としてロングフリーズおよび対応演出の実行を禁止する(特別許可状態を「通常状態」および「前兆状態」とする)ようにしてもよい。この場合、たとえば、メイン制御部41は、抽選などにより前兆期間を決定し、通常状態および前兆状態に基づき特別許可状態を決定する。そして、特別許可状態を特定可能なコマンドをサブ制御部91に送信し、サブ制御部91は、当該コマンドに基づき対応演出の実行可否を決定するようにしてもよい。
なお、上述した本実施の形態および変形例における各種構成、各種処理、各種処理のタイミングなどは、適宜組合せることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 スロットマシン、2L,2C,2R リール、3 透視窓、7 スタートスイッチ、8L,8C,8R ストップスイッチ、41 メイン制御部、41a メインCPU、41c RAM、51 液晶表示器、53 スピーカ、91 サブ制御部、91a サブCPU、91c RAM。

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
    遊技の進行を制御をする遊技制御手段と、
    演出を制御する演出制御手段と、
    導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
    前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果であるときに特典を付与するか否かを決定する特典付与決定手段とを備え、
    前記遊技制御手段は、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果である場合に、前記演出制御手段により制御される演出の状況に関わらず、遊技の進行を遅延させる遅延制御を実行可能であり、
    前記演出制御手段は、
    前記特典付与されるか否かを報知する報知演出を複数の遊技に亘る報知期間において実行可能であり、
    前記報知期間外の遊技において、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果になったことで前記遅延制御が実行される場合当該遅延制御に対応する対応演出を実行可能であ
    前記報知期間中の遊技において、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果になったことで前記遅延制御が実行される場合前記対応演出を実行しない、スロットマシン。
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