JP7051394B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関する。
従来、太陽光発電または蓄電に用いられるPCS(Power Conditioning System)等の電子機器に関する技術が開発されている。たとえば、特許文献1(特開2016-63722号公報)には、PCSと、当該PCSに接続された蓄電池または燃料電池等の電源装置とを備える電力供給システムが開示されている。
すなわち、特許文献1に記載の電力供給システムは、電力供給装置から供給される直流電力を交流電力に変換して交流電力系統に連系させるパワーコンディショナと、前記交流電力系統と前記パワーコンディショナとを繋ぐ電路の電力を計測する計測部、及び前記計測部を動作させるために必要な電力を当該計測部に与える電源部を有する計測装置とを備える。前記パワーコンディショナは、当該パワーコンディショナを制御するために必要な直流電力を出力する制御電源部を備え、前記電源部は、前記制御電源部が出力する直流電力を取得して前記計測部を動作させるために必要な電力を生成する。
特開2016-63722号公報
このような電子機器の設置工事では、たとえば、ケーブルの配線作業のために本体の前面カバーを取り外し、作業後に本体に対して前面カバーを取り付ける。また、電子機器は、屋外に設置されることがあり、本体内部に設けられている電子部品の保護のために十分な防塵性能および防水性能が求められるため、前面カバーと本体との間にシール部材が設けられている。
また、電子機器では、防塵性能および防水性能を高めるため、シール部材を介して本体に対して前面カバーを固定するためのネジの本数を増やすことが考えられる。しかしながら、この場合、ネジの本数の増加により設置工事の作業性が低下するという問題がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、防塵性能および防水性能を確保しつつ、設置工事の作業性を向上させることのできる電子機器を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る電子機器は、本体と、前記本体に取り付けられるべき前面カバーと、前記本体と前記前面カバーとの間をシールするシール部材とを備え、前記本体および前記前面カバーの少なくともいずれか一方は、上下方向における端部である対象端部に設けられた突起部を含み、前記突起部は、前記前面カバーが前記本体に取り付けられた状態において、自己が設けられていない前記本体または前記前面カバーと当接することにより、前記前面カバーが前記本体から離れる方向へ移動することを抑止する。
本発明によれば、防塵性能および防水性能を確保しつつ、設置工事の作業性を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の構成を示す分解図である。 図3は、図2に示すIII-III線に沿った断面を示す断面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器における本体および前面カバーの上側部分の構成を示すための図である。 図5は、図4に示す円A1により囲まれた部分の拡大図である。 図6は、図5に示すVI-VI線に沿った断面を示す断面図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーの本体に対する取り付け過程を説明するための図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体に取り付けた状態を示す図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器における本体および前面カバーの下側部分の構成を示すための図である。 図10は、図9に示す円A2により囲まれた部分の拡大図である。 図11は、図10に示すXI-XI線に沿った断面を示す断面図である。 図12は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーの本体に対する取り付け過程を説明するための図である。 図13は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体に取り付けた状態を示す図である。 図14は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーが本体に取り付けられた状態を示す拡大図である。 図15は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外すための冶具、および前面カバーを示す図である。 図16は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す作業を説明するための図(その1)である。 図17は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す作業を説明するための図(その2)である。 図18は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す作業を説明するための図(その3)である。 図19は、本発明の第2の実施の形態に係る電子機器における本体および前面カバーの下側部分の構成を示す図である。 図20は、図19に示す円A3により囲まれた部分の拡大図である。 図21は、図20に示すXXI-XXI線に沿った断面を示す断面図である。 図22は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーの本体に対する取り付け過程を説明するための図である。 図23は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーを本体に取り付けた状態を示す図である。 図24は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーが本体に取り付けられた状態を示す拡大図である。 図25は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す状態を示す図(その1)である。 図26は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す状態を示す図(その2)である。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る電子機器は、本体と、前記本体に取り付けられるべき前面カバーと、前記本体と前記前面カバーとの間をシールするシール部材とを備え、前記本体および前記前面カバーの少なくともいずれか一方は、上下方向における端部である対象端部に設けられた突起部を含み、前記突起部は、前記前面カバーが前記本体に取り付けられた状態において、自己が設けられていない前記本体または前記前面カバーと当接することにより、前記前面カバーが前記本体から離れる方向へ移動することを抑止する。
このような構成により、多くのネジを用いることなく、対象端部において、シール部材の圧縮を強化することができる。また、たとえば対象端部が作業者の手の届きにくい箇所でありネジ留めが困難な場合であっても、当該対象端部においてシール部材の圧縮を強化することができるため、前面カバーに対して補強用のリブなどを取り付けることなく、前面カバーに歪みが生じることを防ぐことができる。このため、前面カバーの軽量化を実現することができる。したがって、防塵性能および防水性能を確保しつつ、設置工事の作業性を向上させることができる。
(2)好ましくは、前記突起部は、U字型の形状を有する。
ここで、前面カバーが本体に取り付けられた状態において突起部と当接する部材である本体もしくは前面カバー、または当該突起部が弾性を有しているとする。この場合、突起部は、前面カバーを本体に取り付ける際、上記部材と接触しながら移動し、所定の位置に到達すると自己または上記部材が弾性力によって変形することにより、上記部材と当接する。
そして、上記のように突起部がU字型の形状を有する構成である場合、突起部は上記部材に対して点で接触しながら滑らかに移動することができる。このため、設置工事の作業性をより一層向上させることができる。
(3)好ましくは、前記前面カバーは、前記突起部を含む。
このように、前面カバーに突起部が設けられる構成により、比較的容易に突起部を形成することができる。
(4)好ましくは、前記本体および前記前面カバーは、前記突起部を含み、前記前面カバーには、前記前面カバーが前記本体に取り付けられた状態において、前記本体における前記突起部が嵌合可能な溝が形成されている。
このような構成により、突起部が溝に嵌合することで、前面カバーが本体から離れる方向へ移動することをより確実に抑止することができる。また、突起部が溝に嵌合することで、本体に対する前面カバーの左右方向における移動が制限されるため、左右方向においてシール部材が不均一に圧縮されることを防ぎ、防塵性能および防水性能をより強化することができる。
(5)より好ましくは、前記溝は、前記前面カバーにおける前記突起部の厚み部分に形成されており、前記前面カバーの前面側において傾斜を有する。
このような構成により、前面カバーを本体から取り外す場合、前面カバーを背面側、すなわち本体側へ押すことにより、突起部が、溝の傾斜部分と接触しながら前面カバーに対して前面側へ移動する。そして、突起部が溝の上端まで達すると、シール部材の弾性力により前面カバーが前面側へ押されるため、前面カバーを本体から取り外すことができる。したがって、前面カバーを本体から容易に取り外すことができる。
(6)好ましくは、前記電子機器は、さらに、複数の板状の部材が一体化した形状を有する冶具を備え、前記複数の板状の部材は、延在方向が互いに異なる。
このような構成により、前面カバーを本体から取り外す場合、冶具における複数の板状の部材のうちのいずれか1つを突起部に係合させた状態で冶具を動かすことにより、当該突起部を変形させることができる。すなわち、突起部を変形させることができるため、当該突起部と、当該突起部の設けられていない本体または前面カバーとの当接を解除して、前面カバーを本体から容易に取り外すことができる。
また、前面カバーを本体から取り外す際には専用の冶具が必要となるため、特定の作業者以外の者により前面カバーが取り外されることを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[全体構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の構成を示す図である。
図1を参照して、電子機器101は、たとえば、太陽光発電または蓄電に用いられるPCSであり、蓄電池、燃料電池または配電盤などの電源装置121に連結されている。具体的には、電子機器101は、省スペースでの設置を可能とするため、たとえば、電源装置121の上部に連結されている。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器の構成を示す分解図である。
図1および図2を参照して、電子機器101は、箱形状を有する本体11と、本体11の前面側に取り付けられる前面カバー12と、本体11と前面カバー12との間をシールするシール部材13と、本体11の背面側に取り付けられた背面カバー14と、1または複数のネジ41とを備える。図2では、一例として、6つのネジ41を示している。
以下、電子機器101における前面側を、単に「前面側」とも称する。また、電子機器101における背面側を、単に「背面側」とも称する。
本体11は、内部において発生した熱を放熱するための図示しないヒートシンクを含む。たとえば、ヒートシンクは本体11内部の背面側に設けられ、背面カバー14は当該ヒートシンクを覆うように本体11に取り付けられている。
また、本体11は、さらに、上壁21と、底壁22と、第1の側壁23と、第2の側壁24と、前面側に設けられた嵌合部25とを含む。嵌合部25は、上壁21、底壁22、第1の側壁23および第2の側壁24により形成される四角形状の枠に沿って周回している。
図3は、図2に示すIII-III線に沿った断面を示す断面図である。図3では、粘着テープなどを介してシール部材13が前面カバー12に取り付けられた状態を示している。
図3を参照して、嵌合部25は、第1の部分31と、第2の部分32と、第3の部分33とを有する。第1の部分31は、上記枠から当該枠の中央への方向に延びている。第2の部分32は、第1の部分31における当該枠の中央側の端部から、本体11の前面側へ延びている。第3の部分33は、第2の部分32における前面側の端部から、当該枠の中央から離れる方向へ延びている。
前面カバー12は、前壁36と、前壁36の外周から前面カバー12における背面側へ延びた延在部37とを有する。すなわち、延在部37は、前壁36の外周に沿って周回している。
なお、前面カバー12における背面とは、前面カバー12が本体11に対して取り付けられた状態において、本体11の前面と対向する面である。
再び図2を参照して、本体11における嵌合部25は、さらに、1または複数のネジ留め部34と、1または複数のネジ留め部35とを有する。ネジ留め部34は、ネジ穴が形成されており、第1の側壁23側に設けられている。ネジ留め部35は、ネジ穴が形成されており、第2の側壁24側に設けられている。図2では、一例として、3つのネジ留め部34および3つのネジ留め部35を示している。
また、前面カバー12における延在部37には、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態における第1の側壁23側に1または複数のネジ穴38が形成されている。また、延在部37には、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態における第2の側壁24側に、図示しない1または複数のネジ穴が形成されている。図2では、一例として、3つのネジ穴38を示している。
作業者は、電子機器101の設置作業において、まず、前面カバー12を本体11から取り外した状態で、電子機器101と電源装置121との間のケーブルの配線等を行い、その後、前面カバー12を本体11に取り付ける。より詳細には、作業者は、本体11における嵌合部25が前面カバー12における延在部37の内側に位置するように、前面カバー12を本体11に当接させる。
このとき、本体11における3つのネジ留め部34の各々のネジ穴と、前面カバー12における3つのネジ穴38とがそれぞれ連通する。また、本体11における3つのネジ留め部35の各々のネジ穴と、前面カバー12における第2の側壁24側の3つのネジ穴とがそれぞれ連通する。
そして、作業者は、3組の、ネジ留め部34およびネジ穴38に対して、3つのネジ41をそれぞれ締め付ける。また、作業者は、3組の、ネジ留め部35および第2の側壁24側のネジ穴に対して、3つのネジ41をそれぞれ締め付ける。これにより、シール部材13が本体11と前面カバー12との間で圧縮されるため、防塵性能および防水性能を確保することができる。
なお、電子機器101は、電源装置121の上部に連結されなくてもよく、たとえば、壁に取り付けられたり、床に置かれたりしてもよい。また、電子機器101は、PCSに限らず、蓄電池、燃料電池または配電盤などの機器であってもよい。
[課題の説明]
ここで、防塵性能および防水性能を確保するためにネジ41を強く締め付ける場合、前面カバー12の中央部分に歪みが生じる可能性がある。
すなわち、第1の側壁23側を右側とし、第2の側壁24側を左側とすると、前面カバー12における右端および左端においてはネジ41によりシール部材13が強く圧縮されているのに対して、左右方向の中央付近においてはシール部材13を圧縮する度合いが小さい。このため、前面カバー12における左右方向の中央付近においては、シール部材13の弾性力により前面カバー12が本体11から離れる方向へ歪む可能性がある。
そして、このように、前面カバー12に歪みが生じる場合、前面カバー12と本体11との間に隙間ができるため、十分な防塵性能および防水性能を確保することができない。
そこで、前面カバー12に歪みが生じることを防ぐため、たとえば、前面カバー12に対して、左右方向に延びた部材である補強リブを取り付けることが考えられる。しかしながら、この場合、前面カバー12の重量が増すため、設置工事の作業性が低下するという問題がある。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器101は、以下のような構成により、防塵性能および防水性能を確保しつつ、設置工事の作業性を向上させることができる。
[上側部分の構成]
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器における本体および前面カバーの上側部分の構成を示すための図である。図4では、前面カバー12を本体11に取り付ける前の状態を示している。図5は、図4に示す円A1により囲まれた部分の拡大図である。図6は、図5に示すVI-VI線に沿った断面を示す断面図である。
図4~図6を参照して、本体11は、さらに、電子機器101の設置状態における鉛直方向上側(以下、単に「上側」と称する。)の端部に設けられたL字部材26を含む。
より詳細には、L字部材26は、図5に示すように、嵌合部25における第3の部分33の上端の一部に、具体的には左右方向の中央付近に連結されている。また、L字部材26は、第3の部分33の上端から上方向へ延びた前面側部材27と、前面側部材27の上端から上壁21へ向けて延びた上面側部材28とを有する。図6に示すように、上面側部材28と上壁21との間には、隙間が設けられている。
前面カバー12は、さらに、延在部37における上端の一部に、具体的には左右方向の中央付近に連結された差込部39を含む。差込部39は、図5に示すように、電子機器101の設置状態における鉛直方向下側(以下、単に「下側」と称する。)へ延びている。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーの本体に対する取り付け過程を説明するための図である。図8は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体に取り付けた状態を示す図である。
図7および図8を参照して、作業者は、前面カバー12を本体11に取り付ける場合、図7に示すように、前面カバー12における差込部39を、上面側部材28と上壁21との間の隙間に差し込む。そして、作業者は、図7の矢印B1に示すように、前面カバー12を本体11側へ押すことにより、前面カバー12と本体11との間に設けられたシール部材13を圧縮する。これにより、図8に示すように、差込部39がL字部材26に当接した状態で、前面カバー12が本体11に取り付けられる。
このような構成により、前面カバー12の上側部分が差込部39により補強されるため、前面カバー12に歪みが生じることを防ぎ、より確実に防塵および防水を行うことができる。また、本体11に対する前面カバー12の位置決めを容易に行うことができる。
なお、本体11におけるL字部材26は、本体11の左右方向全体に亘って設けられてもよいし、本体11の左右方向の中央付近を含む複数の位置に設けられてもよい。この場合、前面カバー12における差込部39は、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、本体11におけるL字部材26に係合する位置に設けられる。
[下側部分の構成]
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器における本体および前面カバーの下側部分の構成を示すための図である。図9では、前面カバー12を本体11に取り付ける前の状態を示している。図10は、図9に示す円A2により囲まれた部分の拡大図である。図11は、図10に示すXI-XI線に沿った断面を示す断面図である。
図9~図11を参照して、本体11は、さらに、上下方向における端部である対象端部に設けられた第1の突起部51を含む。ここでは、対象端部は、本体11における下側の端部であるとする。
より詳細には、第1の突起部51は、図10に示すように、嵌合部25における第3の部分33の下端の一部に、具体的には左右方向の中央付近に連結されている。また、第1の突起部51は、たとえば下向きに突出したU字形状を有する。図11に示すように、第1の突起部51と電源装置121との間には、隙間が設けられている。
前面カバー12は、さらに、延在部37における下端の一部に、具体的には左右方向の中央付近に連結された、弾性を有する第2の突起部52を含む。第2の突起部52は、たとえばプレス加工により形成されている。
また、前面カバー12には、図10に示すように、第2の突起部52と前壁36との間に溝53が形成されている。溝53には、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、第1の突起部51が嵌合可能である。
第2の突起部52は、図10に示すように、上向きに突出したU字形状を有し、かつ図11に示すように、前面カバー12の背面側から前面側へ向かうに従って上方向へ延びる傾斜を有している。
なお、第1の突起部51および第2の突起部52の少なくともいずれか一方は、U字形状を有する構成に限らず、上下方向に沿って突出した形状であればよい。
また、第1の突起部51は、本体11の左右方向全体に亘って設けられてもよいし、本体11の左右方向の中央付近を含む複数の位置に設けられてもよい。この場合、第2の突起部52は、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、第1の突起部51に係合する位置に設けられる。
[前面カバーの取り付け]
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーの本体に対する取り付け過程を説明するための図である。図13は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体に取り付けた状態を示す図である。
図12および図13を参照して、作業者は、前面カバー12を本体11に取り付ける場合、図8に示す方向に差込部39をL字部材26に係合させた後、図12の矢印B2に示すように、第2の突起部52を第1の突起部51と電源装置121との間の隙間に差し込む。そして、作業者は、前面カバー12を本体11側へ徐々に押すことにより、前面カバー12と本体11との間に設けられたシール部材13を圧縮する。
このとき、第1の突起部51は、上述のとおりU字形状を有するため、第2の突起部52に対して点で接触しながら第2の突起部52の上面を滑らかに移動する。
第2の突起部52は、第1の突起部51からの押圧を受けることにより、図12の矢印B3に示すように変形する。そして、第2の突起部52は、図13に示すように、第1の突起部51が溝53まで到達すると、自己の弾性力により元の形状に戻る。
図14は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーが本体に取り付けられた状態を示す拡大図である。図14では、本体11における第1の突起部51、ならびに前面カバー12における第2の突起部52および溝53を示すため、本体11の一部および前面カバー12の一部を示していない。
図13および図14を参照して、第1の突起部51は、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、第2の突起部52における前面側の端部に当接するため、背面側への移動が抑止される。これにより、シール部材13が強く圧縮されていても、前面カバー12が本体11から離れる方向へ押し戻されて移動することを抑止することができるため、長期間にわたって防塵性能および防水性能を確保することができる。
なお、前面カバー12には、溝53が形成されていなくてもよい。しかしながら、前面カバー12に溝53が形成されている構成では、第1の突起部51が溝53に嵌合することにより、前面カバー12が本体11から離れる方向へ移動することをより確実に抑止することができるため、好ましい。
また、第1の突起部51が溝53に嵌合することにより、本体11に対する前面カバー12の左右方向における移動が制限される。このため、左右方向においてシール部材13が不均一に圧縮されることを防ぎ、十分な防塵性能および防水性能を確保することができる。
[取り外し用の冶具]
図15は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外すための冶具、および前面カバーを示す図である。図15では、前面カバー12における第2の突起部52および溝53を示すため、前面カバー12の一部を示していない。
図15を参照して、電子機器101は、さらに、前面カバー12を本体11から取り外すための冶具61を備える。冶具61は、第1の板部71と、第1の板部71に連結された第2の板部72と、第1の板部71に連結された第3の板部73とを含む。
第1の板部71、第2の板部72および第3の板部73は、延在方向が互いに異なる。また、第2の板部72および第3の板部73は、第1の板部71の主表面に対する垂直方向を上下方向とすると、各々の主表面が上下方向において第1の板部71の主表面と異なる位置に設けられている。図15では、一例として、第2の板部72および第3の板部73の各々の主表面が、第1の板部71の主表面よりも上側に位置している。
また、第1の板部71、第2の板部72および第3の板部73は、各々の主表面が互いに平行である。
[前面カバーの取り外し]
図16は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す作業を説明するための図(その1)である。図17は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す作業を説明するための図(その2)である。図18は、本発明の第1の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す作業を説明するための図(その3)である。
図16~図18では、前面カバー12における第2の突起部52および溝53を示すため、前面カバー12の一部、本体11および電源装置121を示していない。
図16~図18を参照して、作業者は、前面カバー12を本体11から取り外す場合、図13に示す前面カバー12と電源装置121との隙間から、図16に示す矢印B4に示す方向に冶具61を挿入する。このとき、作業者は、第2の板部72および第3の板部73が、第2の突起部52よりも背面側へ位置するまで、冶具61を挿入する。
そして、作業者は、図17の矢印B5に示す方向に、たとえば、冶具61を右側、すなわち図1に示す第1の側壁23側へ移動させる。そして、作業者は、矢印B6に示すように、冶具61を回転させることにより、第3の板部73を第2の突起部52に係合させる。
そして、作業者は、第3の板部73を第2の突起部52に係合させた状態で、図18の矢印B7に示す方向に、冶具61を第2の突起部52における左右方向の中央付近まで移動させ、さらに、矢印B8に示す方向に、冶具61を前面側へ引く。これにより、上向きに突出していた第2の突起部52は、第3の板部73による下向きの力が中央付近に加わることにより、下向きに突出した形状に変形する。
第1の突起部51は、第2の突起部52が下向きに突出した形状に変形することにより、第2の突起部52と離れ、シール部材13の弾性力により背面側へ押し戻される。これにより、前面カバー12が本体11から取り外される。
なお、図17および図18では、冶具61を挿入した後に右側へ移動させ、第3の板部73を第2の突起部52に係合させる方法について説明したが、このような方法に限らない。たとえば、冶具61を挿入した後に左側へ移動させ、第2の板部72を第2の突起部52に係合させてもよい。
また、冶具61は、上述のような構成に限らず、延在方向が互いに異なる複数の板状の部材が一体化した形状を有していればよい。たとえば、冶具61は、第2の板部72または第3の板部73を含まない構成であってもよい。
[変形例1]
なお、上述した電子機器101では、前面カバー12における第2の突起部52が弾性を有し、前面カバー12を本体11に取り付ける際、第2の突起部52が第1の突起部51からの押圧を受けて変形する。しかしながら、電子機器101は、このような構成に限定されない。
たとえば、本体11における第1の突起部51が弾性を有し、前面カバー12を本体11に取り付ける際、第1の突起部51が第2の突起部52からの押圧を受けて変形する構成であってもよい。この場合、第1の突起部51は、たとえば、下向きに突出したU字形状を有し、かつ本体11の前面側から背面側へ向かうに従って下方向へ延びる傾斜を有している。
また、この場合、本体11は、第1の突起部51よりも背面側において、第2の突起部52が嵌合可能な溝が形成されている構成が好ましい。
[変形例2]
電子機器101は、第1の突起部51または第2の突起部52を含まない構成であってもよい。すなわち、電子機器101は、本体11および前面カバー12の少なくともいずれか一方に突起部が設けられ、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、当該突起部と、当該突起部が設けられていない本体11または前面カバー12とが当接することにより、前面カバー12が本体11から離れる方向へ移動することが抑止される構成であればよい。
たとえば、電子機器101は、第1の突起部51を含む代わりに、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、第2の突起部52と当接することにより前面カバー12の移動を抑止することが可能な平板などを含む構成であってもよい。
[変形例3]
本体11において第1の突起部51が設けられている対象端部は、電子機器101の上端であってもよい。この場合、第1の突起部51は、たとえば、上向きに突出したU字形状を有する。
また、この場合、第2の突起部52は、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において第1の突起部51と当接する位置、すなわち前面カバー12の上端に設けられる。また、第2の突起部52は、たとえば、下向きに突出したU字形状を有し、かつ前面カバー12の背面側から前面側へ向かうに従って下方向へ延びる傾斜を有している。
また、たとえば、図5に示すL字部材26は本体11における下端に設けられ、差込部39は前面カバー12における下端に設けられる。
[変形例4]
上述の対象端部が電子機器101の上端である場合において、第1の突起部51が弾性を有し、前面カバー12を本体11に取り付ける際、第1の突起部51が第2の突起部52からの押圧を受けて変形する構成であってもよい。この場合、第1の突起部51は、たとえば、上向きに突出したU字形状を有し、かつ本体11の前面側から背面側へ向かうに従って上方向へ延びる傾斜を有している。
また、この場合、本体11は、第1の突起部51よりも背面側において、第2の突起部52が嵌合可能な溝が形成されている構成が好ましい。
また、上述の対象端部が電子機器101の上端である場合において、電子機器101は、変形例2と同様に、第1の突起部51または第2の突起部52を含まない構成であってもよい。
ところで、PCS等の電子機器の設置工事では、たとえば、ケーブルの配線作業のために本体の前面カバーを取り外し、作業後に本体に対して前面カバーを取り付ける。また、電子機器は、屋外に設置されることがあり、本体内部に設けられている電子部品の保護のために十分な防塵性能および防水性能が求められるため、前面カバーと本体との間にシール部材が設けられている。
また、電子機器では、防塵性能および防水性能を高めるため、シール部材を介して本体に対して前面カバーを固定するためのネジの本数を増やすことが考えられる。しかしながら、この場合、ネジの本数の増加により設置工事の作業性が低下するという問題がある。
また、多くのネジを用いることなく、かつ防塵性能および防水性能を確保するために、ネジの締め付けを強化する場合、前面カバーにおけるネジ留めされていない部分、たとえば前面カバーの上下方向における端部が、シール部材の弾性力により歪む可能性がある。そこで、前面カバーの厚みを増やしたり、前面カバーに対して補強用のリブを取り付けたりすることが考えられる。しかしながら、この場合、前面カバーの重量が増すため、依然として設置工事の作業性が低下するという問題がある。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器101は、本体11と、本体11に取り付けられるべき前面カバー12と、本体11と前面カバー12との間をシールするシール部材13とを備える。本体11および前面カバー12の少なくともいずれか一方は、上下方向における端部である対象端部に設けられた突起部を含む。突起部は、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、自己が設けられていない本体11または前面カバー12と当接することにより、前面カバー12が本体11から離れる方向へ移動することを抑止する。
このような構成により、多くのネジを用いることなく、対象端部において、シール部材13の圧縮を強化することができる。また、たとえば対象端部が作業者の手の届きにくい箇所でありネジ留めが困難な場合であっても、当該対象端部においてシール部材13の圧縮を強化することができるため、前面カバー12に対して補強用のリブなどを取り付けることなく、前面カバー12に歪みが生じることを防ぐことができる。このため、前面カバー12の軽量化を実現することができる。したがって、防塵性能および防水性能を確保しつつ、設置工事の作業性を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器101では、突起部は、U字型の形状を有する。
ここで、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において第1の突起部51と当接する第2の突起部52が弾性を有しているとする。この場合、本体11に設けられた第1の突起部51は、前面カバー12を本体11に取り付ける際、第2の突起部52と接触しながら移動し、所定の位置に到達すると第2の突起部52が弾性力によって変形することにより、第2の突起部52と当接する。
そして、上記のように、第1の突起部51および第2の突起部52の少なくともいずれか一方がU字型の形状を有する構成である場合、第1の突起部51は第2の突起部52に対して点で接触しながら滑らかに移動することができる。このため、設置工事の作業性をより一層向上させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器101では、前面カバー12は、上記突起部として第2の突起部52を含む。
このように、前面カバー12に第2の突起部52が設けられる構成により、比較的容易に上記突起部を形成することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器101では、本体11は、上記突起部として第1の突起部51を含む。前面カバー12は、上記突起部として第2の突起部52を含む。また、前面カバー12には、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、本体11における第1の突起部51が嵌合可能な溝53が形成されている。
このような構成により、第1の突起部51が溝53に嵌合することで、前面カバー12が本体11から離れる方向へ移動することをより確実に抑止することができる。また、第1の突起部51が溝53に嵌合することで、本体11に対する前面カバー12の左右方向における移動が制限されるため、左右方向においてシール部材13が不均一に圧縮されることを防ぎ、防塵性能および防水性能をより強化することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器101では、冶具61は、複数の板状の部材、すなわち第1の板部71、第2の板部72および第3の板部73が一体化した形状を有する。第1の板部71、第2の板部72および第3の板部73は、延在方向が互いに異なる。
このような構成により、前面カバー12を本体11から取り外す場合、冶具61における第1の板部71、第2の板部72および第3の板部73のうちのいずれか1つを第2の突起部52に係合させた状態で冶具61を動かすことにより、第2の突起部52を変形させることができる。すなわち、第2の突起部52を変形させることができるため、第2の突起部52と第1の突起部51との当接を解除して、前面カバー12を本体11から容易に取り外すことができる。
また、前面カバー12を本体11から取り外す際には冶具61が必要となるため、特定の作業者以外の者により前面カバー12が取り外されることを防ぐことができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、冶具61を用いることにより、前面カバー12を本体11から取り外し可能である。これに対して、第2の実施の形態では、冶具を用いることなく前面カバー12を本体11から取り外し可能である。
図19は、本発明の第2の実施の形態に係る電子機器における本体および前面カバーの下側部分の構成を示す図である。図20は、図19に示す円A3により囲まれた部分の拡大図である。図21は、図20に示すXXI-XXI線に沿った断面を示す断面図である。図20では、前面カバー12における第2の突起部82の構成を示すため、前面カバー12の一部を示していない。
図19~図21を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る電子機器102では、前面カバー12は、図10に示す第2の突起部52の代わりに、第2の突起部82を含む。第2の突起部82は、図10に示す第2の突起部52と同様の構成であるU字部材83と、U字部材83における左右方向の中央付近に設けられた嵌合部84とを有する。
嵌合部84には、厚み部分において下向きに窪む溝85が形成されている。溝85は、前面カバー12の前面側において傾斜を有する。より詳細には、溝85における当該傾斜は、前面カバー12の背面側から前面側に向かうに従って上方向へ延びている。
[前面カバーの取り付け]
図22は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーの本体に対する取り付け過程を説明するための図である。図23は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーを本体に取り付けた状態を示す図である。
図22および図23を参照して、作業者は、前面カバー12を本体11に取り付ける場合、図22の矢印B9に示す方向に、前面カバー12における第2の突起部82を、第1の突起部51と電源装置121との間の隙間に差し込む。そして、作業者は、前面カバー12を本体11側へ徐々に押すことにより、前面カバー12と本体11との間に設けられたシール部材13を圧縮する。
このとき、第1の突起部51は、上述のとおりU字形状を有するため、第2の突起部82におけるU字部材83に対して点で接触しながら、U字部材83の上面を滑らかに移動する。
U字部材83は、第1の突起部51からの押圧を受けることにより、図22の矢印B10に示す方向に変形し、第1の突起部51が溝85まで到達すると、図23に示すように自己の弾性力により元の形状に戻る。
図24は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーが本体に取り付けられた状態を示す拡大図である。図24では、本体11における第1の突起部51および前面カバー12における第2の突起部82を示すため、本体11の一部および前面カバー12の一部を示していない。
図24を参照して、第1の突起部51は、前面カバー12が本体11に取り付けられた状態において、第2の突起部82における溝85に嵌合するため、背面側への移動が抑止される。これにより、シール部材13が強く圧縮されていても、前面カバー12が本体11から離れる方向へ押し戻されて移動することを抑止することができるため、長期間にわたって防塵性能および防水性能を確保することができる。
[前面カバーの取り外し]
図25は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す状態を示す図(その1)である。図26は、本発明の第2の実施の形態に係る前面カバーを本体から取り外す状態を示す図(その2)である。
図25および図26を参照して、作業者は、前面カバー12を本体11から取り外す場合、前面カバー12を図25の矢印B11の方向、すなわち本体11側へ押す。このとき、本体11における第1の突起部51は、前面カバー12における溝85の前面側の傾斜に対して点で接触しながら、前面カバー12における前壁36に近づくように前面カバー12に対して移動する。
第2の突起部82は、溝85の前面側の傾斜が第1の突起部51からの押圧を受けることにより、図25の矢印B12に示す方向に変形する。そして、前面カバー12は、第1の突起部51が溝85の上端まで達すると、シール部材13の弾性力により前面側へ押されることにより、図26の矢印B13に示す方向に移動して、本体11から取り外される。
その他の構成は、上述した電子機器101と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
このように、本発明の第2の実施の形態に係る電子機器102では、前面カバー12に形成された溝85は、前面カバー12における第2の突起部82の厚み部分に形成されており、前面カバー12の前面側において傾斜を有する。
このような構成により、前面カバー12を本体11から取り外す場合、前面カバー12を背面側、すなわち本体11側へ押すことにより、第1の突起部51が、溝85の傾斜部分と接触しながら前面カバー12に対して前面側へ移動する。そして、第1の突起部51が溝85の上端まで達すると、シール部材13の弾性力により前面カバー12が前面側へ押されるため、前面カバー12を本体11から取り外すことができる。したがって、前面カバー12を本体11から容易に取り外すことができる。
なお、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る電子機器101,102の各々の特徴を適宜組み合わせることも可能である。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
本体と、
前記本体に取り付けられるべき前面カバーと、
前記本体と前記前面カバーとの間をシールするシール部材とを備える電子機器であって、
前記本体および前記前面カバーの少なくともいずれか一方は、上下方向における端部である対象端部に設けられた突起部を含み、
前記突起部は、前記前面カバーが前記本体に取り付けられた状態において、自己が設けられていない前記本体または前記前面カバーと当接することにより、前記前面カバーが前記本体から離れる方向へ移動することを抑止し、
前記電子機器は、電源装置の上部に連結された、太陽光発電または蓄電に用いられるPCS(Power Conditioning System)であり、
前記本体は、前記突起部として、前記本体の下端に設けられた第1の突起部を含み、
前記前面カバーは、前記突起部として、前記前面カバーの下端に設けられた第2の突起部を含み、
前記第2の突起部は、弾性を有し、前記前面カバーが前記本体に取り付けられる際、前記第1の突起部からの押圧を受けて変形し、前記第1の突起部が所定の位置に到達すると、自己の弾性力によって変形することにより前記第1の突起部と当接する、電子機器。
11 本体
12 前面カバー
13 シール部材
14 背面カバー
21 上壁
22 底壁
23 第1の側壁
24 第2の側壁
25 嵌合部
26 L字部材
31 第1の部分
32 第2の部分
33 第3の部分
34,35 ネジ留め部
36 前壁
37 延在部
38 ネジ穴
39 差込部
41 ネジ
51 第1の突起部
52,82 第2の突起部
53,85 溝
61 冶具
71 第1の板部
72 第2の板部
73 第3の板部
83 U字部材
84 嵌合部
101,102 電子機器
121 電源装置

Claims (6)

  1. 本体と、
    前記本体に取り付けられるべき前面カバーと、
    前記本体と前記前面カバーとの間をシールするシール部材とを備え、
    前記本体および前記前面カバーの少なくともいずれか一方は、上下方向における端部である対象端部に設けられた突起部を含み、
    前記突起部は、前記前面カバーが前記本体に取り付けられた状態において、自己が設けられていない前記本体または前記前面カバーと当接することにより、前記前面カバーが前記本体から離れる方向へ移動することを抑止し
    前記突起部は、自己が設けられている前記本体または前記前面カバーの左右方向の中央部に設けられ、かつ前記左右方向において前記突起部の端から中央に向かって突出量が大きくなるように上方向または下方向に突出している、電子機器。
  2. 前記突起部は、U字型の形状を有する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記前面カバーは、前記突起部を含む、請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記本体および前記前面カバーは、前記突起部を含み、
    前記前面カバーには、前記前面カバーが前記本体に取り付けられた状態において、前記本体における前記突起部が嵌合可能な溝が形成されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記溝は、前記前面カバーにおける前記突起部の厚み部分に形成されており、前記前面カバーの前面側において傾斜を有する、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記電子機器は、さらに、
    複数の板状の部材が一体化した形状を有する冶具を備え、
    前記複数の板状の部材は、延在方向が互いに異なる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。
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