JP7050092B2 - 尿はね防止装置、及び、便器への液体搬送用固定具 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1の実施形態に係る尿はね防止装置1の説明図である。
装置本体19と、液体搬送用固定具25とは、固定具側第1液体搬送管23と、固定具側第2液体搬送管24とで連結されている。
液体搬送用固定具25は、固定具側第1液体搬送管23と、固定具側第2液体搬送管24を貫通状態で通過させている。
そして、液体搬送用固定具25は、固定具側第1液体搬送管23と、固定具側第2液体搬送管24からの各液体を便器B内の所定の方向(位置)に放出する役割を有している。
つまり、液体搬送用固定具25は方向及び位置の固定具である。
第1液体容器2は第1容器アタッチメント11を有し、第2液体容器3は第2容器アタッチメント12を有している。
第1容器アタッチメント11は、第1液体容器2が取り換可能なように作られている。
同様に、第2容器アタッチメント12は、第2液体容器3が取り換可能なように作られている。
第1容器アタッチメント11から、容器側第1液体搬送管13が伸びている。
同様に、第2容器アタッチメント12から、容器側第2液体搬送管14が伸びている。
同様に、容器側第2液体搬送管14と固定具側第2液体搬送管24との間に、弁15が配置されている。
この弁15は、開・閉・開閉度・開閉時間等が制御部16によって制御されている。
この実施形態では、弁15は、1つの弁で第1の液体102と第2の液体103を同時に制御可能である。
もっとも、別途、別の弁15をそれぞれ設けることも当然に可能である。
この際に、第1液体容器2と第2液体容器3とを一緒にして同一のタイミングでチャージ可能にしたパッケージ4化することがより適切である。
なお、第1容器アタッチメント11と第2容器アタッチメント12の形状や、パッケージ4の形状、パッケージ4を収納する部分の形状などを特別な形状にして、第1液体容器2と第2液体容器3が逆に取り付けることを防ぐことがより適切である。パッケージ4として、同一の動作で第1液体容器2と第2液体容器3を交換できるようにしたこともこれに寄与している。
このように交換可能としたことによって、ユーザが容易にメンテナンスすることが可能となる。
無線子機17は、人の検知又はドアの開閉等を検知して、その情報を制御部16に無線で通知する。
それに応じて、制御部16は、弁15を所定時間開放した後、弁15を閉鎖する。
この間に第1の液体102と第2の液体103とが、便器B内の所定の位置に向かって放出されることになる。
なお、弁制御部18による開放は、利用者が無線子機17または制御部16へのボタン等を押すことに基づいても良い。その他、どのようなものであっても良い。
第2の液体103は、少なくともクエン酸を含む液体である。更に、第2の液体103には、界面活性剤が含まれていると好適である。
なお、第2の液体103に界面活性剤は必須ではなく、別途、容器などを用意して便器B内に送り出すことも可能である。
ここで、第2の液体103に界面活性剤を入れる理由は、容器の節約等の装置の簡素化が主な理由である。
ただ、界面活性剤は、第1の液体には入れることができない。その理由は、重曹と界面活性剤が反応してしまうからである。
また、その状態において、界面活性剤が存在するとこの泡が長持ちすることになる。
また、尿放出時には跳ねが無くても、フラッシュ時に便器B内の水を流す際に飛び散ることも低減できる。
また、装置本体19には、図示しないが、電源用オン・オフボタンが配置されている。
さらになお、手動でも尿はね防止装置1の駆動ができることも言うまでもない。
また、装置本体19は、便座の横部分などに固定されている。もちろん、これ以外の部分に設置することも可能である。
装置本体19と液体搬送用固定具25との間は、固定具側第1液体搬送管23と、固定具側第2液体搬送管24とでつながっている。
そして、ユーザmが入室したことや、ドアDが開いたことなどを検出して、尿はね防止装置1は泡を作成する。
他方、上面は、便器Bの上面と滑らかに変化する形状に作られている。
これは、便座上は、尿などが付着することから、その尿などをふき取った際に残らないようにしている。これは、見た目のきれいさのみならず、実際上の衛生上極めて大きな意味を持つ。逆に、もし、なめらかな形状をしていなければ、その部分に残留物がのこり衛生を極めて害する。
なお、液体搬送用固定具25の形状の1例がこの図4の形状であり、便座の上面に対して滑らかな形状であれば全て本実施形態の変形例である。
図5は、尿はね防止装置1の変形例の説明図である。
また、第2の液体103中に界面活性剤を入れつつ、例えば、除菌・芳香・洗剤の液体を3つ目のタンクに入れることも可能である。
もちろん、第1の液体102又は第2の液体103に、除菌・芳香・洗剤成分を入れることも可能である。
そのうち、特許文献1では、この2つを利用することを開示しているが、適切な分量については、記載がないため、分量を調節して実験を行った。
そして、泡の発生速度・量を、目測によって計測した。
なお、当該実験に用いた、発泡剤101の量は、重曹とクエン酸を合わせて20gとした。
なお、図7の実験及び図8の実験において、パーセント表記は重量パーセントである。
さらに、より好適には、重量パーセントで重曹が40%~45%で、残りをクエン酸とした場合に、最適な泡が発生していることが分かる。
この界面活性剤についても、特許文献1には記載があるが、適切な分量及び界面活性剤の種類について記載がない。
界面活性剤の分量の適切な分量について、実験を行った。その結果が、図8である。
重曹とクエン酸の量は、図7の実験の結果によって、最適であると判明した、重量パーセントで重曹が40%~45%で残りをクエン酸とした場合の範囲内である、重曹:3に対してクエン酸:4の割合にしている(重曹:約42.85%、クエン酸:約57.15%)。
なお、現在、発明者は、重曹:3に対してクエン酸:4の割合が最適値であると考えている。
さらに、この割合にした発泡成分に界面活性剤を加えて、両者を加えた全体で20gにして実験を行っている。
使用した界面活性剤は、アニオン系界面活性剤を用いた。
なお、泡の持続時間については、目視によって確認した。
さらに最適値は、重曹+クエン酸の重量を80%~90%とした場合に、残りを界面活性剤にしたときであることが分かった。
なお、最終的に、発明者は、重曹:クエン酸:界面活性剤=3:4:1が最適な調合割合であると考え、最終製品はこの割合で製造することにしている。
いずれでも、同じような効果があったことが分かった(ほぼ、図8と同じ結果であったため、省略する)。
なお、本発明の尿はね防止装置1では、液体で使用することから、これらの割合になるように水等に溶かすことになる。
さらに、第1の液体102と第2の液体103は、重曹とクエン酸(さらに、界面活性剤)に限定されない。つまり、便器内の水の上に形成される泡成分を作れるものであればどのようなものであってもよい。
さらに、場合によっては、第1の液体102と第2の液体103のように、2種類の液体を化学班等々させる必要もなく、単一の液体のみを提供して、水又は空気、または圧縮状態から発泡させる(整髪料のムースのような原理)ことによって泡を作ることも可能である。
また、さらに、例えば油、界面活性剤、その他の液体を便器内の水の表面側に張らせ、便器内の水の覆うことによって、尿はねを防止することも可能である。
本発明の第1の観点における尿はね防止装置1は、第1の液体102と第1の液体102と反応して泡を生成することが可能な第2の液体103と、を、便器B内に供給して便器内の水を覆うように泡を生成する。
このような構成を有することから、使い勝手の良い尿はね防止装置1を提供することができる。
このような構成を有することから、泡を効率的に生成することができる。
このような構成を有することから、発生した泡を長時間維持することが可能となっている。
このような構成があるから、ユーザは容易に第1の液体102及び第2の液体103を交換可能となっている。
このよう構成を有することから、簡単な構造で、尿はね防止装置1を作ることができる。
また、この構成は、第1の液体102と前記第2の液体103の量をそれぞれ、適切な量で最初から用意する必要性が有る。
このような構成を有することから、便器Bの所定の位置に第1の液体102又は第2の液体103を確実に誘導することができる。
このような構成を有することから、液体搬送用固定具25を便器Bの上面に取り付けても、衛生状態を容易に維持することが可能となる。
このような構成を有することから、便器Bに固定具を固定しながらも、衛生状態を良好に維持することが可能となる。
このような構成を有することから、使い勝手の良い尿はね防止装置1を提供することができる。
材質も、金属、プラスチック、FRP、木材、コンクリート等を自由に選択することが可能である。
例えば、2つ以上の部材を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの部材を2つ以上の別の部材から構成して接続することも可能である。
また、上記実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態の1つにすぎない。
また、制御などは、より上位の制御部分によって制御されても良いし、より末端の制御部分によって制御されても良い。
また、制御の順序なども、所定の効果を有するのであれば、適宜変更可能である。
本発明における第1の液体の一例が、重曹の解けた水である。ただし、重曹以外の成分が含まれるものであってもよい。
本発明の第2の液体の一例が、クエン酸の溶けた水である。ただし、重曹以外の成分が含まれていてもよい。この重曹以外の成分の一例としては、界面活性剤等である。
2 :第1液体容器
3 :第2液体容器
4 :パッケージ
11 :第1容器アタッチメント
12 :第2容器アタッチメント
13 :容器側第1液体搬送管
14 :容器側第2液体搬送管
15 :弁
16 :制御部
17 :無線子機
18 :弁制御部
19 :装置本体
23 :固定具側第1液体搬送管
24 :固定具側第2液体搬送管
25 :液体搬送用固定具(固定具)
101 :発泡剤
102 :第1の液体
103 :第2の液体
B :便器
D :ドア
m :ユーザ
Claims (6)
- 第1の液体と
前記第1の液体と反応して泡を生成することが可能な第2の液体と、
を、便器内に供給して便器内の水を覆うように泡を生成し、
前記第1の液体は少なくとも重曹を含み、
前記第2の液体は少なくともクエン酸を含み、
前記第2の液体は、界面活性剤も含んでいる
尿はね防止装置。 - 前記第1の液体が封入された容器と、前記第2の液体が封入された容器は、尿はね防止装置に対して取り外して交換可能な
請求項1に記載の尿はね防止装置。 - 前記第1の液体と前記第2の液体の流出・停止は同時に制御されている
請求項1又は2に記載の尿はね防止装置。 - 前記第1の液体又は前記第2の液体のいずれかを少なくとも含んだ液を輸送するための管路からの液体を便器内の所定の位置に向かって放出するための
固定具を有する
請求項1~3いずれか1項に記載の尿はね防止装置。 - 前記固定具は、便器のふちの上面に固定され、
前記固定具の上面の形状は、便器のふちの上面から滑らかに隆起し滑らかに降下する形状である
請求項4に記載の尿はね防止装置。 - 便器の上面に固定され、液体を便器内の所定の位置に向かって放出するための固定具であって、
前記固定具は、上面の形状が便器のふちの上面から滑らかに隆起し滑らかに降下する形状を有している
便器への液体搬送用固定具を有する、
請求項1~5に記載の尿はね防止装置。
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