JP7048461B2 - データ管理装置、データ管理方法、無線通信装置、無線通信方法、無線マルチホップネットワーク及びコンピュータプログラム - Google Patents

データ管理装置、データ管理方法、無線通信装置、無線通信方法、無線マルチホップネットワーク及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、データ管理装置、データ管理方法、無線通信装置、無線通信方法、無線マルチホップネットワーク及びコンピュータプログラムに関する。
複数のノードをメッシュ状に接続したネットワークである無線マルチホップネットワークは、通信線が不要であるため、メンテナンス性に優れている。このため、広範囲を監視するセンサネットワーク等も容易に設置および維持できる。無線マルチホップネットワークにおいて、時分割通信を適用し、通信に無関係な時間帯では、ノードをスリープさせる仕組みが知られている。これにより、エネルギー資源の節約(省電力化)を図る。
無線マルチホップネットワークでは、ノード間の通信の中継により集約装置にデータを集めるため、ノードのデータの中継先となる親ノードを決定する必要がある。親ノードの候補が複数存在する場合には、これらの中から親ノードを選択することが必要である。親ノードを選択する方法としては、ETX(Expected Transmission)と呼ばれる方式が広く知られている。ETX方式では、通信成功率が大きくなる経路の親ノードを選択できる。
しかしETX方式では、経路上の一部のノードにデータが集中することで輻輳が発生する問題がある。輻輳が発生すると、受信したデータの中継が出来なかったり、受信したデータが消失し得る。
特開2016―54349号公報 特許登録第5880223号
JP. Vasseur, 他, "Routing Metrics Used for Path Calculation in Low-Power and Lossy Networks," Internet Engineering Task Force (IETF) Request for Comments: 6551, https://tools.ietf.org/html/rfc6551(2012)
本発明の実施形態は、無線マルチホップネットワークにおける輻輳の回避を可能とするデータ管理装置、データ管理方法、無線通信装置、無線通信方法、無線マルチホップネットワーク及びコンピュータプログラムを提供する。
本発明の実施形態に係るデータ管理装置は、無線マルチホップネットワークにおける複数の無線ノードからデータを収集するデータ管理装置であって、無線信号を送受信する送受信部と、前記無線マルチホップネットワークにおいて経路制御を行う対象となる範囲を前記データ管理装置からのホップ数により決定し、前記データ管理装置から前記ホップ数の範囲の前記経路制御を行い、前記ホップ数より大きいホップ数の範囲の前記経路制御を行わない制御部と、を備える。
第1の実施形態における無線通信システムの構成を示す図。 第1の実施形態における無線通信システムのネットワーク構成図。 第1の実施形態におけるフレームとスロットとの関係を示す図。 第1の実施形態におけるネットワーク構成を示す図。 第1の実施形態におけるスロットの利用方法を示す図。 ETX方式における親ノード選択方法を示す図。 無線マルチホップネットワークにおける輻輳を説明する図。 第1の実施形態に係る動作例を説明するための図。 図8に続く図。 図9に続く図。 図10に続く図。 第1の実施形態に係る無線ノードの構成を示すブロック図。 パケットのフォーマットの一例を示す図。 第1の実施形態に係る集約装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る集約装置の動作例のフローチャート。 第1の実施形態に係る無線ノードの動作例のフローチャート。 第2の実施形態の動作例を説明するための図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。本無線通信システムは、1台の集約装置101と複数の無線ノード(以下、ノード)102とを備える無線マルチホップネットワークである。各無線ノード102はセンサを搭載している。各ノード102は、センサで測定したセンサ情報(例えば温度又は傾きの情報)を含むデータと、下位のノード(子ノード)から受信したデータとを上位のノードに無線送信(中継)する。これにより、各ノード102で取得されたセンサ情報が集約装置101に集まる。無線ノード102はセンサ情報を含むデータを送信する無線通信装置である。集約装置101は、各無線ノード102から収集したセンサ情報を管理する、データ管理装置又は無線通信装置である。
図2は、図1のシステム構成をネットワークトポロジーの形態で表した図である。集約装置101を根ノードと称する。またノード102は、丸で囲んだアルファベットで表現されている。ノードA,B,及びCは直接に根ノードと直接通信する。ノードD,E,F及びGは、それぞれA,B,又はCを介して根ノードと通信する。このように、各ノード102は直接あるいは他のノードを介して根ノードと通信する。ここで、根ノードに近い側(ホップ数が小さい側)を上流側、根ノードから遠い側(ホップ数が多い側)を下流側とする。また各ノードが、下流側(あるいは上流側)のデータを受信し、受信したデータを上流側(あるいは下流側)に向かって送信しなおすことを中継と呼ぶ。中継を行うノードを中継ノードと呼ぶ。中継に当たっては、中継ノードが、自ノードで測定したセンサ情報等を含むデータを、受信した下流側のデータに追加して、送信することもある。中継にあたり、自ノードを送信相手として指定して送信してくる下流側のノードを子ノード、自ノードがデータを送信する相手となるノードを親ノードと呼ぶこととする。また、自ノードを集約装置101までの経路に含んでいるノードを子孫ノードと呼ぶ。子ノードも子孫ノードの一例である。また、以下の説明において、自ノードよりホップ数が少ないノードを上位ノード、自ノードよりホップ数が多いノードを下位ノードと呼ぶこともある。
図3は、第1の実施形態に係る無線マルチホップネットワークの通信方式を説明する図である。本ネットワークでは通信方式として時分割通信を行う。時分割通信では、時間をフレームに分割し、さらにフレームをスロットに細分化する。各ノードは特定のスロットを占有し、フレーム周期で無線信号を送信する。送信する無線信号は、具体的にはパケットの形態を有する。図3の例では、各フレームにおける1番目のスロットがノードCに割り当てられている。ノードCが無線信号を送信するときは、各フレームにおける1番目のスロットを用いる。同様にノードAは各フレームにおける3番目のスロット、ノードBは各フレームにおける第5番目のスロットにて無線信号を送信する。各ノードが自ノードのスロットで送信可能なデータ量の上限は、スロットの幅や、送信に使用する変調方式等に依存する。もし各ノードが上限を超えるデータ量を複数の子ノードから受信すると、そのうちの一部を中継できなかったり、一部又は全部のデータが消失するなど、輻輳が発生する可能性がある。
図4は、無線マルチホップネットワークにおけるホップ数を説明するための図である。根ノードである集約装置(図4において図示せず)に至る2つの経路の途中にノード2,3,4,5,7がある。ノード2に対して、2つのノード、すなわち、ノード3とノード5が無線接続(以下、接続)されている。また、ノード5に対してノード4が接続されており、ノード4に対してノード7が接続されている。接続とは予め接続処理(認証処理を含んでもよい)を行って、互いのパラメータ交換等を済ませた状態を意味する。接続されたノード同士は、親ノードと子ノードの関係にある。ノード3とノード5は、集約装置101からRホップ目、すなわちノード3とノード5のホップ数はRである。またノード4は、集約装置101からR+1ホップ目、すなわちノード4のホップ数はR+1である。
図5は、無線マルチホップネットワークの基本的な動作の説明図である。横軸は時間である。各ノードに対して、根ノードからのホップ数(中継回数)と同じ値のランクを割り当てる。また、所定数の隣接する複数スロットをまとめてスロット群と定義する。1つのフレーム内には複数のスロット群が配置される。スロット群の中で最初のスロットをスロット番号1、次をスロット番号2、というように、スロット群の各スロットに番号付けをする。
各ノードは、自ノードのランクに対応したスロット群内で送信する。ここで、ランクが大きいノード(根ノードから遠いノード)ほど、フレーム内の複数のスロット群のうち、時間的に早いスロット群を使用する。例えば根ノードに直接信号が届くランク1のノードについては、フレーム内の複数のスロット群のうち、もっとも時間的に後のスロット群を利用する。またランク1のノードと通信可能であるランク2のノードについては、フレーム内の複数のスロット群のうち、最後から2番目のスロット群を使う。図4に示した例では、ノード3と5は集約装置101からのホップ数がRであるため、フレーム内の最後からR番目のスロット群を用いる。これにより、根ノードから遠い下流側ノードから順に上流側の根ノードに向かって、1フレーム以内でデータを中継する形態が実現できる。
各ノードは、自ノードのランクに対応するスロット群内において、自ノードのID(ノードID)と同一の番号のスロット番号のスロットを使う。例えばランクRのノード3は、フレーム内の複数のスロット群のうち、最後からR番目のスロット群の中で、スロット番号3のスロットを使う(図5の中段参照)。このようにすることで、ノード間でノードIDの重複が無ければ、各ノードが送信した無線信号が衝突することは無い。
親ノードは、子ノードの送信タイミングにおいて、受信動作を行う。例えば、ノード5の子ノードであり、ランクがR+1であるノード4の送信タイミングは、最後からR+1番目の、スロット番号4のスロットである。したがって、ノード5は、最後からR+1番目のスロット番号4のスロットにおいてノード4からの受信動作を行う(図5の上段及び下段参照)。
子ノードは、親ノードの存在を確認するために、親ノードが送信した無線信号を受信する動作を行ってもよい。例えばノード5は、親ノードであるノード2(図4参照)の無線信号を受信することで、ノード2が存在している(無線マルチホップネットワークから離脱していない)ことを確認する。ノード2のランクはR-1であるから、ノード5は、最後からR-1番目のスロット群内のスロット番号2のスロットにおいて受信動作を行う。
各ノードは省電力化のため、自ノードが送信及び受信するスロット以外の期間では、スリープする。スリープの動作例として、自ノードの回路(プロセッサ、通信回路等)の一部又は全部の動作を停止させる。ノード5の場合、自ノードが送信及び受信するスロットは、子ノードからの受信用のスロット、自ノードの送信用のスロット、親ノードからの受信用のスロットである(図5の上段参照)。ノード5は、これらの3つのスロットでのみ動作し、他のスロットではスリープする。
上述した説明では下流側から上流側への送信(上りリンク送信と呼ぶ)の場合を説明したが、上流側から下流側への送信(下りリンク送信と呼ぶ)も同様にして実施可能である。下りリンク送信の場合も同様に、フレームを複数のスロット群に細分化し、各ノードにスロットを割り当てればよい。上りリンク送信では時間が早いスロットほど下流側のノードに割り当てたが、下りリンク送信では時間が早いスロットほど上流側のノードに割り当てるようにする。このような割当を可能とするために、各スロット群に、上りリンク送信と下りリンク送信とで、異なるランクを設定する。具体的には、上りリンク送信では時間的に早いスロット群ほど、当該スロット群に大きなランクを割り当てたが、下りリンク送信では時間的に早いスロット群ほど、当該スロット群に小さなランクを割り当てる。各ノードは、下りリンク送信の場合も、自ノードのランクに対応するスロット群内において、自ノードのID(ノードID)と同一の番号のスロット番号のスロットを使う。このようにすることで、上りリンク送信と下りリンク送信とで同じ周波数チャネルを用いても信号衝突を抑制して、上りリンク送信と下りリンク送信とを並行して行うことができる。もっとも、上りリンク送信と下りリンク送信とで異なる周波数チャネルを用いることも可能である。
ここで子ノードが、親ノードから送信される無線信号を受信する動作についてさらに説明する。例えばノード4は、親ノード5からの受信動作を行うスロットでは、親ノード5がその親ノード2に送信する無線信号を受信する。この無線信号には、親ノード5がその親となるノードに送信するデータの他に、自ノード4が親ノード5に送信したデータの受信が親ノード5で成功したかを示す受信確認信号(ACK情報)を含めることができる。このACK情報を確認することで、ノード4は、自ノードの送信の成功可否を確認できる。また、ノード4は親ノード5からの無線信号を受信することで、親ノード5の存在を確認することができる。ここではノード4を例に説明したが、他のノードも同様である。
無線マルチホップネットワークにおいて、あるノードが通信可能な上位ノードとして複数の上位ノード(親ノードの候補)が存在する場合は、これらの上位ノードの中から、親ノードを選択する必要がある。親ノードを選択する方法としては、ETX(Expected Transmission)と呼ばれる方式が良く知られている。以下、ETX方式について説明する。
ETX方式では、親ノードの選択のために、リンクコスト及びパスコストを用いる。
リンクコストとは、あるノードから、直接の通信相手のノード(例えば親ノード)までの通信に掛かるコストと定義される。ETX方式の場合、リンクコストは、あるノードから、通信相手のノードへデータを誤り無く送るのに必要な送信回数の期待値(すなわちデータ送信が成功するために必要な送信回数の期待値)である。データを誤り無く1回で送れるのであれば、リンクコストは1である。再送が1回あるいは2回必要な場合(再送回数の期待値が1又は2の場合)は、リンクコストは2あるいは3となる。再送回数の期待値は、一例として、過去の再送回数の平均値などが用いられる。
パスコストとは、あるノードから根ノードまでの通信に掛かるコストのことである。ETX方式の場合、パスコストは、総送信回数の期待値、すなわち根ノードへ至る経路上の全てのリンクコストの加算値である。パスコストが小さいということは、ホップ数が少ないか、経路上のデータ誤りが少ないことを意味している。
図6に、リンクコスト及びパスコストの計算例を示す。ノードAから根ノードまでのリングコスト(LC)は4である。これは、ノードAから根ノードまでデータを送信するために、最初の送信に加え、期待値として3回の再送が必要であることを示している。ノードAは根ノードに直接接続されているため、ノードAのパスコスト(PC)は、リンクコストと同じ4である。
ノードCからノードAまでのリンクコストは3である。ノードCからノードAを経由して根ノードまでのパスコストは、ノードAのパスコストと、ノードCのリンクコストとの合計で7となる。すなわち、ノードCからノードAを経由して根ノードへ至る経路では、期待される総送信回数は7である。
パスコストを利用して親ノードを選択する例を、ノードNについて説明する。ノードNの親ノード候補として、ノードC、ノードA、ノードB及び根ノードが存在する。ノードNは、これらのノードをそれぞれ含む、根ノードへ至る4つの経路のそれぞれについて、パスコストを計算する。そして、最もパスコストが小さい経路に含まれる親ノード候補を親ノードとする。パスコストが小さい経路は、言い換えれば安定した通信品質でデータ送信が可能な経路であると言える。本例では、パスコストが最も少なくなる経路は、ノードCを経由する経路である。ノードNは、ノードCを親ノードとして選択する。
各ノードは、自ノードのパスコストを含む無線信号を、自ノード用のスロットで送信(報知)する。周囲のノードは、この無線信号を受信することで、当該ノードのパスコストを把握できる。例えばノードAは、パスコスト4を報知する。“パスコストx”(xは実数)は、値がxのパスコストを意味する。ノードCは、ノードAから受信したパスコスト4に、ノードA及びノードC間のリンクコスト3を加算して、パスコスト7を得る。ノードCは、パスコスト7を報知する。ノードNは、ノードCから受信したパスコスト7に、ノードN及びノードC間のリンクコスト2を加算して、ノードCを経由する場合の自ノードから根ノードまでの経路のパスコスト9を得る。ノードNは、ノードA、根ノード、ノードBに対しても同様にして、パスコストを計算し、それぞれ10、15、11を得る。ノードCを経由する場合のパスコストが最も小さいため、ノードCを親ノードとして選択する。
ETX方式では、リンクが安定していて再送回数が少ない経路が選ばれる傾向がある。その結果、安定した経路に含まれるノードに中継されるデータが集中し、輻輳が発生し易い。
図7は、無線マルチホップネットワークにおける輻輳を説明する図である。ノードA、B、Cは、集約装置101と直接通信するノード(ホップ数1のノード)である。ホップス数2のノードは、ノードD、E、F、Gである。ノードDは、ノードAの子ノードである。ノードE、F、GはノードBの子ノードである。ノードCは子ノードを持たない。ノードD~Gにもそれぞれ子ノード(ホップ数3のノード)が存在するが図示を省略する。本ネットワークにおける各ノードは、自ノードのセンサ情報を含むデータを生成し、送信する。各ノードから送信されたデータは、1つ又は複数の中継ノードによる中継を繰り返すことにより、集約装置101に集められる。以下では、説明の簡単のため、1つのノードが生成するセンサ情報を含むデータのデータ量は1とする。
図7においてノードDはデータ量10のデータを、ノードAに送信している。より具体的には、ノードDが子ノードから受信したデータ量9のデータ(例えば9台の子孫ノード分のデータ)と、自ノードのデータとをまとめて、自ノードに割り当てられたスロットでノードAに送信している。ノードAは、ノードDからデータ量10のデータを受信し、これに自ノードのデータ量1のデータを合わせて、データ量11のデータを集約装置101に、自ノードに割り当てられたスロットで送信する。なお、実際には中継の際には、子ノードから受信したデータと、自ノードで生成したデータとを1つのパケットにまとめて送信するため、送信するデータ量は、子ノードから受信したデータ量と、自ノードで生成したデータ量の合計になるとは限らないが、説明の簡単のため、この違いについては無視する。
同様に、ノードE、F、Gがそれぞれデータ量10、25、及び25のデータを、ノードBに送信している。ノードBが自ノードのスロットで送信する必要のあるデータ量は、ノードE,F,及びGから受信したデータと、自ノードのデータとを合わせた61(=10+25+25+1)となる。もし、ノードBが送信することができるデータ量の上限が30である場合、データ量61のうち、データ量30を超えるデータ量31分のデータは送信することができなくなる。するとデータ量31分のデータの一部又は全部が消失する可能性がある。
このように、通信の品質等に基づいた親ノードの選択方法では、データの集中が起こる場合があり、データが溢れてしまう可能性がある。すなわち、特定のノードにデータが集中し、当該データのデータ量が、特定のノードが送信できるデータ量の上限値を超える場合がある。この場合、上限値を超えた分のデータが送信されなかったり、消失したりする可能性がある。このようなデータの集中、すなわち輻輳は、特に集約装置101に近いノードほど(ホップ数の小さいノードほど)起こりやすい。本発明の実施の形態では、このようなデータの集中(輻輳)を抑制し、データが溢れることなく集約装置101へ届くようにする。
図8~図11を用いて、本実施形態に係る経路制御に関する動作の概要について説明する。
図8は本実施形態に係る経路制御に関する動作の第1ステップを示す図である。図8のネットワーク構成は図7と同じであるため説明を省略する。2ホップ目のノード(ホップ数2のノード)であるノードD,E,F、Gがそれぞれ、データ量10,10,25,25のデータを送信する必要がある。これらのノードD~Gは送信する必要のあるデータ量である必要送信データ量の情報(第1情報)を、親ノード(ホップ数1)であるノードA,Bへ通知する。ノードD、E、F、Gは新たな子ノードが自ノードに接続してこない限り、通常、フレーム周期で同じ量のデータを送信することから、必要送信データ量を計算できる。ノードAは、ノードDから必要送信データ量の情報を受信し、ノードBは、ノードE、F、Gから必要送信データ量の情報を受信する。
ノードA、Bは、それぞれの子ノードの必要送信データ量の情報を集約装置101に報告する。具体的には、ノードAは、ノードDの必要送信データ量10の情報(図の“Dから10”)を集約装置101に送信する。ノードBは、ノードEの必要送信データ量10の情報(図の“Eから10”)と、ノードFの必要送信データ量25の情報(図の“Fから25”)と、ノードGの必要送信データ量25の情報(図の“Gから25”)とを集約装置101に送信する。ノードCは子ノードを持たないため、子ノードを有さないとの情報(“子ノードなし”)を集約装置101に送信する。
上述したホップ数2のノード(ノードD~G)からの必要送信データ量の情報の通知、及び、ホップ数1のノード(A、B、C)から集約装置101への報告は、事前に定めたタイミング又は任意のタイミングで行う。例えば、必要送信データ量の通知及び集約装置101への報告を、一定時間おきに行ってもよい。または、ノードD~GからノードA、Bへのフレーム周期毎のデータ送信のたびに、必要送信データ量の情報を同じパケットで送信してもよい。そして、ノードA~Cから集約装置101へのフレーム周期毎のデータ送信のたびに、子ノードの必要送信データ量の情報、もしくは子ノードを有さないとの情報を、同じパケットで送信してもよい。
図9は本実施形態に係る経路制御に関する動作の第2ステップを示す図である。図の左には、集約装置101がホップ数1のノードから報告された情報を示される。集約装置101は、これらの情報に基づき、ホップ数2のノードD~Gの必要送信データ量を特定する。集約装置101は、ホップ数1のノードが、それぞれの子ノード(ホップ数2のノード)から受信したデータのすべてを、当該ホップ数1のノードに割り当てられたスロットで送信(中継)しきれるかどうかを計算する。すなわちホップ数1のノードの必要送信データ量が上限値を超えているかどうかを計算する。各ノードが1スロットで送信可能なデータ量の上限値は30であるとする。また、各ノードで生成されるデータの量は1であるとする。
例えば、集約装置101は、ノードAについては、ノードDの必要送信データ量と、ノードAが生成するデータ量である1とを合わせた11を、ノードAの必要送信データ量と計算する。ノードCの必要送信データ量は1であると計算する。また、ノードBについては、ノードE、F、及びGの必要送信データ量の総和である60と、ノードBが生成するデータ量である1と合わせた61を、ノードBの必要送信データ量と計算する。
これらの計算結果から、ノードA、Cの必要送信データ量は上限値30以下のため、集約装置101は、ノードA、Cは、データを溢れることなく送信することができると判断する。しかし、ノードBの必要送信データ量61は上限値30を超えているため、ノードBは一部のデータを送信することができないと判断する。よって、集約装置101は、ホップ数1のノードの中に、必要送信データ量が上限値を超えているノードが存在すると判断する。
この場合、集約装置101は、ホップ数2のノードからホップ数1のノードへの現在の接続先を見直し、見直し結果に基づき、ホップ数2のノードの少なくとも1つについて、新たな接続先(親ノード)を決定する。例えば、ノードEの接続先をノードBからノードAに、そしてノードGの接続先をノードBからノードCに切り替えることを決定する。決定の結果が図9の右に示される。これによれば、ホップ数1のノードA、B、Cの全てで、必要送信データ量が30以下になる。よって、ノードA、B、Cのいずれでも、溢れることなくデータを、集約装置101に送信することができる。
なお、集約装置101における経路制御に係る処理(親ノードの見直し)は、ホップ数1のノードから子ノードの必要送信データ量の報告を受け取けるごとに毎回行ってもよいし、当該報告を一定回数受け取るごとに行ってもよい。あるいは、ネットワークにおける少なくともいずれかのノードからのデータ(センサ情報)が受信されなかった場合に行ってもよい。上記の例では、ノードBから集約装置101への通信において溢れが発生していると思われることから、集約装置101でノードB又はノードBの子孫ノードの少なくともいずれか1つのノードのセンサ情報の受信に失敗した際に、本処理を実施しても良い。
図10は本実施形態に係る経路制御に関する動作の第3ステップを示す図である。ホップ数2のノードの接続先の見直し(親ノードの再決定)を行った集約装置101は、ホップ数1のノードに対し、ホップ数2のノードが新たに接続すべき相手先(新たな親ノード)を指示する情報を送信する。本例ではノードEの接続先をノードAに、ノードGの接続先をノードCへ切り替えるため、ノードE、Gが現在接続しているノードBに対し、接続先の切り替えを指示する切替指示情報(第2情報)を送信する。切替指示情報の送信には、集約装置101に割り当てられている上りリンク送信用のスロットを用いればよい。切替指示情報を受け取ったノードBは、ノードEに対し接続先をノードAに切り替えることを指示する切替指示情報を送信し、ノードGに対し接続先をノードCに切り替えることを指示する切替指示情報を送信する。これらの切替指示情報の送信には、ノードBに割り当てられている上りリンク送信用のスロットを用いればよい。
図11は本実施形態に係る経路制御に関する動作の第4ステップを示す図である。ノードBから切替指示情報を受け取ったノードEとノードGは、指示に従ってそれぞれ接続先をノードA及びノードCに切り替える。この切り替えによって、ノードAは、ノードDに加えて新たにノードEからのデータを中継し、ノードCは新たにノードGからのデータを中継しなければならなくなる。その場合でも、ノードAの必要送信データ量は自ノードで生成するデータ量1を含めて21であり、ノードCの必要送信データ量は、自ノードで生成するデータ量1を含めて26である。いずれも、上限値である30以下である。よって、ノードA、Cとも、子ノードから受信した中継用のデータと、自ノードで生成するデータとのすべてを、自ノードのスロット内で送信できる。またノードBについては、子ノードがノードFのみになったため、ノードBの必要送信データ量は、自ノードで生成するデータ量1を含めて26である。これは、上限値の30以下であるため、ノードBも、データ溢れ(輻輳)が発生することなく、子ノードから受信したデータと、自ノードで生成したデータとのすべてを、自ノードのスロット内で送信できる。
上述した経路制御の動作はホップ数2のノードを対象に行ったが、ホップ数3以上のホップ数のノードを対象に行ってもよい。ただし、経路制御は、集約装置101からのホップ数がN(Nは2以上の整数)までの範囲で行い、ホップ数がNを越える範囲では行わないものとする。Nは、ネットワークの最大ホップ数より小さい値である。このように経路制御を行う範囲を集約装置101から近い範囲に制限することで、多段の中継を経ないと通信できないノードとの制御のための通信は不要となり、効率的な制御が可能となる。また、実際、データが多く集中するのは集約装置101に近いノードであることから、集約装置101から近い範囲のノードを対象とすることで、この意味でも効率的な制御が可能となる。
以下、このような経路制御に関する動作を実現する無線ノード及び集約装置の構成および動作について説明する。
図12は本実施形態における無線ノード(無線通信装置)102の構成を示す図である。無線通信装置102は、アンテナ10と、RF部21、送受信部22、データ生成部25、制御部26、及び中継制御部27を備える。これらの各要素はCPU等のプロセッサ又は回路によって構成できる。また、これらの各要素がメモリ等のバッファを備えていてもよい。メモリは、DRAM、SRAM等の揮発性メモリでも、NAND、FRAM、MRAM等の不揮発性メモリでもよい。また、本装置が、ハードディスク装置またSSDなどのストレージ装置を備えていてもよい。
アンテナ10は、無線周波数の信号(無線信号)の送信及び受信を行う。アンテナ10は1本でも、複数本でもよい。また、アンテナ10はアレイアンテナでもよい。
RF部21は、アンテナ10に接続されている。RF部21は、送信用のパケットのビット系列を無線信号に変換し、無線信号を送信する処理を行う。RF部21は、受信した無線信号からパケットのビット系列を取り出す処理を行う。
図13はパケットのフォーマットの一例を示す。パケットは、自ノードID、宛先ノードID、自ノードのデータ、子孫ノードのデータ(中継用のデータ)、パスコスト、及び自装置が送信する必要のあるデータ量(必要送信データ量)の情報を格納する複数のフィールドを含む。必要送信データ量の情報を子孫ノードのデータを含むパケットとは別のパケットで送信する構成も可能である。ホップ数Nの自ノードが通信可能なホップ数N-1のノードを特定する情報のフィールドが設けられてもよい。例えば、自ノードがホップ数2の場合、自ノードが通信可能なホップ数1のノードを特定する情報をこのフィールドに格納する。また、自ノードの子孫ノードの個数を設定する子孫数フィールドを設けてもよい。また、子ノード及び子孫ノードのデータを子ノードから受信した場合に送達確認を行うためのACKフィールドを備えてもよい。
データ生成部25は、自ノード用のデータを生成する。データ生成部25は、センサに接続されている。センサは、温度又は傾きなどを測定する。データ生成部25は、センサから測定値を取得し、測定値をビット変換したセンサ情報を含むデータを生成する。ここではセンサから自ノード用のデータを生成したが、これに限定されない。例えばCPUにより行った演算結果、又は装置の内部状態を表す値に基づき、データを生成してもよい。
送受信部22は、送信部23及び受信部24を備える。
送信部23は、データ生成部25及び中継制御部27の少なくとも一方から提供されたデータと、パラメータとに基づき、パケットを生成し、パケットの送信ビット系列をRF部21へ送り出す。ここでのデータとは、データ生成部25で生成されたデータ(センサ情報等)及び中継すべきデータ(子ノードから受信したデータ)である。生成されたデータは自ノードデータフィールド、中継すべきデータは子孫ノードデータフィールドに格納される。パラメータは、送信先の親ノードのIDや、送信タイミング(例えばどのフレームのどのスロットか)、送信電力値などである。送信先の親ノードのIDは、宛先ノードIDフィールドに格納される。自ノードIDフィールドには、自ノードのIDが格納される。パスコストフィールドには、自ノードのパスコストが格納される。パケットにACKフィールドを設ける場合、例えば、子ノード及び子孫ノードのデータを子ノードから受信した場合は、ACKフィールドにおける該当するノードのビットに1を立て、受信しなかった場合は0を立てる。パラメータは、データ生成部25又は中継制御部27から送信部23に提供される。もしくは、パラメータは、送信部23内のバッファに事前に設定されていてもよい。
受信部24は、RF部21から受信したパケットのビット系列から、データ及びパラメータを取り出す。取り出されたデータ及びパラメータは、制御部26及び中継制御部27に送られる。ここでのパラメータとは、受信した無線信号の送信元ID、受信した際の受信電力や受信タイミングなどである。また自ノードが送信した無線信号に対する送達確認(ACK)である場合もあり得る。
制御部26は、親ノード候補の中から親ノードの選択、選択した親ノードとの接続処理を行う。親ノード候補は、例えば自ノードと無線信号を送受信可能なノードである。制御部26は、一例として、親ノード候補を含む、根ノードへ至る複数の経路のパスコストに基づき、親ノードを選択する。選択された親ノードの情報は、中継制御部27に送られる。なお、パスコストの計算に必要な各親ノード候補との間のリンクコストは、一例として、過去の送信履歴がある場合は、送信に成功するまでに送信回数の期待値を計算することで、取得してもよい。あるいは、実際に親ノード候補と通信を行って、送信に成功するまでの送信回数を測定してもよい。あるいは、ノードから受信した無線信号の受信電力値に基づいて、当該ノードとのリンクコストを計算してもよい。例えば受信電力値が大きいほど、小さな値のリンクコストを計算する。制御部26は、計算したリンクコストを、無線信号の送信元のノードとのリンクコストとする。
制御部26は、集約装置101から必要送信データ量の情報の取得要求を受けた場合に、必要送信データ量を計算し、必要送信データ量の情報を、親ノードを介して、集約装置101に送信する。制御部26は自ノードのホップ数を検出し、検出したホップ数が所定値(例えば2)の場合にのみ、本動作を行ってもよい。必要送信データ量の情報に、自ノード(ホップ数N)が通信可能な1ホップ上位(ホップ数N-1)の無線ノードを含めてもよい。必要送信データ量は、例えば過去の一定期間内(例えば1フレームの周期)に受信したセンサ情報(下流の各々異なる無線ノードからのセンサ情報)のサイズを合計することで計算できる。
また、制御部26は、親ノードから切替指示情報を受信した場合は、切替指示情報で指示された親ノードに接続先を切り替える処理を行う。
また、制御部26は、自ノードのホップ数が所定値又は所定の範囲内かを判断し、所定値又は所定の範囲内の場合は、自発的に自ノードの必要送信データ量を計算し、必要送信データ量が上限値を超えたかを判断する処理を行ってもよい。例えば経路制御の範囲が2ホップの場合、自ノードのホップ数が1(所定値に対応)であれば、本処理を行う。経路制御の範囲がNホップの場合、自ノードのホップ数が1以上N-1以下(所定の範囲)であれば、本処理を行う。所定値及び所定の範囲は、集約装置101の経路制御の範囲に基づいて決まる。上限値を越えた場合に、上限値を超えていることを示す情報を、親ノードを介して、または直接(自装置が集約装置101と接続している場合)集約装置101に送信する。集約装置101では、この情報の受信をトリガーとして、経路制御に関する処理(図8~図11参照)を開始してもよい。
中継制御部27は、受信部24で受信された子ノードのデータを受け取って、中継のために送信部23に送り出す。また、中継制御部27は、送信タイミングの決定などを行う。
図14は本実施形態における集約装置101の構成を示す図である。集約装置101は、アンテナ50と、RF部61、送受信部62、制御部66、及び記憶部67を備える。これらの各要素はCPU等のプロセッサ又は回路によって構成できる。また、これらの各要素がメモリ等のバッファを備えていてもよい。記憶部65は、メモリでもよいし、ハードディスク装置またSSDなどのストレージ装置でもよい。メモリは、DRAM、SRAM等の揮発性メモリでも、NAND、FRAM、MRAM等の不揮発性メモリでもよい。
アンテナ50は、無線周波数の信号(無線信号)の送信及び受信を行う。アンテナ50は1本でも、複数本でもよい。また、アンテナ50はアレイアンテナでもよい。
RF部61は、アンテナ50に接続されている。RF部61は、送信用のパケットのビット系列を無線信号に変換し、無線信号を送信する処理を行う。RF部61は、受信した無線信号からパケットのビット系列を取り出す処理を行う。集約装置101から送信するパケットのフォーマットは任意でかまわない。一例として、パケットのフォーマットは、自ノードID、宛先ノードID、及び送信用の情報(切替指示情報など)を格納する複数のフィールドを含む。
送受信部62は、送信部63及び受信部64を備える。
送信部23は、制御部66から提供された情報及びパラメータに基づき、パケットを生成し、パケットの送信ビット系列をRF部61へ送り出す。パケットに含まれる情報は、例えば無線ノードへの指示を含む情報である。パラメータは、送信先の親ノードのIDや、送信タイミング(例えばどのフレームのどのスロットか)、送信電力値などである。
受信部64は、RF部21から受信したパケットのビット系列から、データ及びパラメータを取り出す。取り出されたデータ及びパラメータは、制御部66に送られる。ここでのパラメータとは、受信した無線信号の送信元ID、受信した際の受信電力や受信タイミングなどである。また自ノードが送信した無線信号に対する送達確認(ACK)である場合もあり得る。
制御部66は、受信部24で得られたデータ(例えばセンサ情報)を記憶部67に格納する。また、制御部66は、無線マルチホップネットワークに参加している無線ノードを把握している。また制御部66は、無線マルチホップネットワークに参加している無線ノードの送信可能なデータ量の上限値を把握している。上限値は、予めシステムで決められていてもよいし、各無線ノードから通信により上限値の情報を取得してもよい。
制御部66は、無線マルチホップネットワークにおいて経路制御(親ノードを決定する制御)を行う対象となる範囲を集約装置101からのホップ数(N)により決定する。Nは2以上の整数である。制御部66は、集約装置101から当該ホップ数の範囲の経路制御を行い、ホップ数より大きいホップ数の範囲の経路制御を行わない。一例として、経路制御を行う対象となる範囲のホップ数を2とする。この場合、ホップ数2の範囲で経路制御を行う。ホップ数1のノードは集約装置101に接続されており、経路は固定されているため、ホップ数2のノードが経路制御(親ノードを決定する制御)の対象となる。ホップ数が3であれば、ホップ数3のノードと、ホップ数2のノードとの一方又は両方が経路制御の対象となる。前述した図8~図11は、経路制御を行う対象となる範囲をホップ数2とした場合の例に相当する。経路制御を行う対象となる範囲のホップ数は、ネットワークの集約装置101からの最大ホップ数よりも小さい。当該最大ホップ数に応じて、経路制御のホップ数を決定してもよい。例えば一定の係数を最大ホップ数に乗じて、経路制御のホップ数を決定してもよい。または経路制御のホップ数を予め定めた値(例えば2)に固定してもよい。以下の説明ではホップ数の範囲をホップ数2とするが、3以上で同様にして実施できる。
制御部26は、いずれかの無線ノードのセンサ情報の受信に失敗した場合、例えば、ある無線ノードのセンサ情報が一定期間受信されない場合、経路制御の処理を開始してもよい。経路制御の処理では、Nホップ目(本例では2ホップ目)の無線ノードの必要送信データ量の情報を取得する必要がある。このために、ホップ数2の無線ノードに、必要送信データ量の情報の送信要求を、当該無線ノードの親ノードを介して送信し、必要送信データ量の情報を取得してもよい。この情報に、ホップ数2のノードが通信可能なホップ数1のノード(親ノードの候補)を特定する通信可能ノード情報(第3情報)が含まれてもよい。取得した必要送信データ量の情報に基づき、ホップ数2のノードに対して、親ノード切替処理が必要かを判断する。具体的には、制御部66は、取得した情報に基づき、ホップ数1のノードの必要送信データ量を計算し、上限値を超えるホップ数1のノードが存在するかを判断する。上限値を越えるホップ数1のノードが存在する場合は、当該上限値を超えるホップ数1のノードの子ノードに対して、親ノード切替処理が必要であると判断する。この場合、図8~図11で説明したようにして、接続先を切り替えるべきホップ数2のノードと、切り替え先の親ノードとを選択し、選択したホップ数2のノードに対して、選択した親ノードへの切替指示情報を生成する。切り替え先の親ノードを選択する際、上記通信可能ノード情報を用いて、ホップ数2のノードが通信可能なノードを特定してもよい。生成した切替指示情報を、ホップ数1の現在の親ノードを介して、当該決定したノードに送信する。
制御部26は、N-1ホップ目(本例では1ホップ目)のノードから、必要送信データ量が上限値を超えたことを示す情報を受信した場合に、親ノード切替処理を開始してもよい。この場合、当該上限値を超えたノードの子ノード(2ホップ目のノード)に対して、必要送信データ量の情報の取得要求を、当該ノードを介して送信し、必要送信データ量の情報を受信してもよい。この後は、これらの子ノードの中から、接続先を切り替えるノードを決定し、決定したノードに接続先の切替を指示する切替指示情報を生成する。生成した切替指示情報を、ホップ数1の親ノードを介して、当該決定したノードに送信する。
図15は本実施形態に係る集約装置101の動作例のフローチャートである。
ステップS11において、集約装置101は、ホップ数1のノードを介して、当該ホップ数1のノードの子ノードであるホップ数2の必要送信データ量の情報を受信する。
ステップS12において、集約装置101は、受信した情報に基づき、ホップ数1のノードの必要送信データ量を計算する。ホップ数1のノードの必要送信データ量は、当該ノードの子ノードの必要送信データ量の合計と、ホップ数1のノードで生成されるデータ量との合計である。集約装置101は、ホップ数1のノードのうち、必要送信データ量が上限値を超えるノードが存在するかどうかを判断する。すなわち、割り当てられたスロット内で、必要送信データ量のデータのすべてを送り切れないノードが存在するかどうかを判断する。必要送信データ量が上限値を超えるホップ数1のノードを、輻輳ノードと呼び、それ以外のホップ数1のノードを非輻輳ノードと呼ぶ。
集約装置101が、輻輳ノードは存在しない、すなわち、ホップ数1のノードのすべてが、それぞれの必要送信データ量のデータのすべてを送り切れると判断すれば(NO)、動作を終了する。一方、輻輳ノードが少なくとも1つ存在すると判断した場合は(YES)、ホップ数1のノードのすべての必要送信データ量が上限値以下となる条件で、輻輳ノードに接続している子ノードから接続先の切替対象となる子ノードを選択することと、選択した子ノードの切り替え先となる親ノード(非輻輳ノード)を選択することとを行う(S13)。
ステップS14において、集約装置101は、輻輳ノードであるホップ数1のノードに対し、選択された子ノード(ホップ数2のノード)の接続先の切替指示情報を送信する。切替指示情報は、輻輳ノードに接続されているホップ数2のノード(子ノード)のうち接続先の切替対象となるノードと、当該ノードが新たに接続すべきホップ数1のノードとを指定する情報を含む。
図16は、本実施形態に係る無線ノードの動作例のフローチャートである。
無線ノードが、自ノードのホップ数が所定値に一致する、又は所定の範囲内かを判断する(S20)。例えば所定値が1であれば、自ノードのホップ数が1に一致するかを判断する。また、所定の範囲が1以上2以下であれば、自ノードのホップ数が1又は2であるかを判断する。自ノードのホップ数が所定値に一致せず、所定の範囲内でもなければ(NO)、本処理を終了する。一方、自ノードのホップ数が所定値に一致する、又は所定の範囲内であれば(YES)、ステップS21に進む。ここでは、所定値が1であり、無線ノードはホップ数1のノードであり、ステップS20でYESと判断されたとする。
ステップS21において、無線ノード(ホップ数1のノード)は、当該ノードに接続されているホップ数2のノード(子ノード)から、当該子ノードの必要送信データ量の情報を収集する。
ステップS22において、ホップ数1のノードは、収集した必要送信データ量の情報を集約装置101へ送信する。
ステップS23において、この応答として、ホップ数1のノードは、自ノードに接続されているホップ数2のノード(子ノード)のうち接続先の切替対象となるノードと、当該ノードが新たに接続すべきホップ数1のノードとを指定した情報(切替指示情報)を受信したかを判断する。切替指示情報は、ホップ数1のノードの必要送信データ量が上限値を超えていると集約装置101で判断された場合に集約装置101から自ノードに送信されるものである。上限値を超えないと集約装置101で判断された場合は、切替指示情報は送信されない。なお、集約装置101で必要送信データ量が上限値を超えないと判断された場合に、子ノードの接続先の切り替えは不要であることを示す情報を集約装置101からホップ数1のノードに送信するようにしてもよい。ホップ数1のノードは、この情報を受信した場合、子ノードの接続先の切り替えは不要であることを決定してもよい。
ステップS23で切替指示情報を受信しなかった場合(NO)、ホップ数1のノードは本処理を終了する。一方、切替指示情報を受信した場合(YES)、ステップS24に進む。
ステップS24において、ホップ数1のノードは、切替指示情報で指定されたホップ数2のノードに対して、新たな接続先のノードを指定した切替指示を送信する。この切替指示を受信したホップ数2のノードは、接続先を、現在のノードから、指示されたノード(ホップ数1のノード)に切り替える。
以上、本実施形態によれば、集約装置101から少ないホップ数のノードに対してのみ、経路制御(親ノード切替処理)を集約装置101が行うことで、輻輳を回避した経路構築を効率的に行うことが可能となる。もし一定のホップ数を超えるノードについて経路制御を行うと、多段の中継を経ないと通信できない遠方のノードに対しても制御のため各種の通信(必要送信データ量の情報の取得や、切替指示情報の送信等)が必要になるため、ネットワーク負荷が高くなり、また通信に失敗する可能性も高くなる。本実施形態では、集約装置101から少ないホップ数(例えばホップ数2)のノードに対してのみ経路制御を行うことから、ネットワーク負荷も低く、輻輳を回避する経路構築を高速に実行できる。また、無線マルチホップネットワークにおいてデータが多く集中するのは集約装置101に近いノードであることから、当該ノードを対象とするのは合理的であり、効率的な制御が可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態ではホップ数1のノードのうちの輻輳ノードに接続されている子ノードの中から接続先の切替対象となる子ノードを選択する際、切替後のホップ数1のすべてのノードの必要送信データ量が上限値以下になるとの条件を満たす限り、どの子ノードを選択してもよかった。本実施形態では、この条件に加えて、接続先の切り替え後のパスコストに基づき、子ノードを選択する。例えば、切り替え後のパスコストが最小の子ノードを選択する。
図17は第2の実施形態に係る経路制御に関する動作例を説明するための図である。ホップ数2のノードE、F、Gは、親ノードであるノードBに接続している。ノードE、F、Gの必要送信データ量はそれぞれ10であり、ノードBで生成するデータ量は1である。集約装置101の制御部66は、ノードBの必要送信データ量は31であるため、上限値(30)を越えていると判断する。制御部66は、ノードE、F、Gのいずれかの接続先を他のノードに切り替えることを決定する。他のノードの候補として、ノードA、Cがある。どちらを選択しても、選択後のノードの必要送信データ量は上限値を超えないと判断する。したがって、任意の方法でノードA、Cの一方を選択する。例えばノードA、Cのうち集約装置101までのパスコストが低いノードを選択する方法、ノードA、Cのうちの1つをランダムに選択する方法、ノードA、Cのうち子ノード数の少ないノードを選択する方法がある。その他の方法として、ノードA、Cのうち、ノードBの子ノード(E、F、G)の中で通信可能なノード数の多い方のノードを選択する方法などもあり得る。ここではノードAが選択されたとする。ノードAは、ノードE、F、Gのいずれも通信可能であるとする。すなわち、ノードAの通信範囲内にノードE、E、Gのいずれも含まれている。
集約装置101の制御部66は、ノードE、F、Gのうちいずれの接続先を、現在の親ノードBからノードAに切り替えるかを決定する。この際、ETXのパスコストの概念を利用する。ノードE、F、Gの接続先をそれぞれノードAに切り替えたとした場合のノードAとのリンクコストを取得する。ノードE、F、Gのリンクコストの情報は、各ノードE、F、Gから通信により取得すればよい。図の例では、ノードE、A間のリンクコストは4、ノードF、A間のリンクコストは8、ノードG、A間のリンクコストは10である。各リンクコストに、ノードAと集約装置101間のリンクコストを加算することで、各パスコストを計算する。ノードEのパスコストは7、ノードFのパスコストは11、ノードGのリンクコストは10である。
集約装置101の制御部66は、パスコストが小さいノードから優先的に選択する。この例では、最も小さいパスコストは、ノードEのパスコスト7である。よって、集約装置101は、ノードE、F、Gのうち、ノードEを選択し、ノードEの接続先をノードAに切り替えることを決定する。決定した後は、第1の実施形態と同様にして、ノードEの接続先をノードAに切り替えることを指示した切替指示情報をノードBを介してノードEに送信する。ノードEは、接続先をノードBからノードAに切り替える。ここでは接続先を変更するノードとして1つのノードを選択したが、2つ以上のノードを選択する必要がある場合も、パスコストの低いノードから優先的にノードの選択を行えばよい。
本例ではノードA、Cのうちの一方としてノードAを先に選択してから、ノードE、F、GのうちノードAに接続先を切り替えるノードを選択したが、ノードA、Cと、ノードE、F、Gとをそれぞれ1つ組合わせた組についてパスコストを計算し、最も低いパスコストの組を選択してもよい。すなわち、(A、E)、(A、F)、(A、G)、(C、E)、(C、F)、(C、G)の組についてパスコストを計算し、最も低いパスコストの組を選択する。
なお、各実施形態の集約装置101及び無線ノード102は、例えば、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現することが可能である。すなわち、集約装置101及び無線ノード102における各ブロックは、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、集約装置101及び無線ノード102は、上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現してもよいし、CD-ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。また、集約装置101及び無線ノード102における記憶部は、上記のコンピュータ装置に内蔵あるいは外付けされたメモリ、ハードディスクもしくはCD-R、CD-RW、DVD-RAM、DVD-Rなどの記憶媒体などを適宜利用して実現することができる。
本実施形態で用いられる用語は、広く解釈されるべきである。例えば用語“プロセッサ”は、汎用目的プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシンなどを包含してもよい。状況によって、“プロセッサ”は、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能論理回路 (PLD)などを指してもよい。“プロセッサ”は、複数のマイクロプロセッサのような処理装置の組み合わせ、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサを指してもよい。
別の例として、用語“メモリ”は、電子情報を格納可能な任意の電子部品を包含してもよい。“メモリ”は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、フラッシュメモリ、磁気又は光学データストレージを指してもよく、これらはプロセッサによって読み出し可能である。プロセッサがメモリに対して情報を読み出し又は書き込み又はこれらの両方を行うならば、メモリはプロセッサと電気的に通信すると言うことができる。メモリは、プロセッサに統合されてもよく、この場合も、メモリは、プロセッサと電気的に通信していると言うことができる。
また、用語“ストレージ”は、磁気技術、光学技術、又は不揮発性メモリを利用して、永久的にデータを記憶できるに任意の装置を包含してもよい。例えば、ストレージは、HDD、光学ディスク、SSD等でもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
101 集約装置(データ管理装置)
102 無線ノード
10 アンテナ
21 RF部
22 送受信部23 送信部
24 受信部
25 データ生成部
26 制御部
27 中継制御部
50 アンテナ
61 RF部
62 送受信部
63 送信部
64 受信部
66 制御部
67 記憶部

Claims (9)

  1. 無線マルチホップネットワークにおける複数の無線ノードからデータを収集するデータ管理装置であって、
    前記無線マルチホップネットワークにおいて経路制御を行う対象となる範囲を前記データ管理装置からのホップ数により決定し、
    前記データ管理装置から前記ホップ数の範囲の前記経路制御を行い、前記ホップ数より大きいホップ数の範囲の前記経路制御を行わず、
    前記データ管理装置から前記ホップ数以下の値であるN(Nは2以上の整数)より小さいN-1ホップ目の第1無線ノードから送信される、前記第1無線ノードが送信する必要のあるデータ量が上限値を超えていることを示す第1情報を取得し、
    前記第1情報に基づき、前記第1無線ノードの子ノードから前記子ノードが送信する必要のあるデータ量を表す第2情報を取得し、
    前記第2情報に基づき、前記第1無線ノードの子ノードのうち親ノードを切り替える必要のある第2無線ノードと、前記第2無線ノードの切り替え先の親ノードである第3無線ノードとを決定し、
    前記第2無線ノードの親ノードを前記第3無線ノードに切り替えることを指示する第3情報を前記第2無線ノードに送信する、制御部
    を備えたデータ管理装置。
  2. 前記制御部は、前記第1無線ノードの子ノードが前記親ノードを前記第1無線ノードからN-1ホップ目の他の無線ノードに切り替えた場合の前記データ管理装置までの経路の品質を計算し、前記経路の品質に基づき、前記第2無線ノードと前記第3無線ノードとを決定する
    請求項1に記載のデータ管理装置。
  3. 前記Nは2である
    請求項1又は2に記載のデータ管理装置。
  4. 無線マルチホップネットワークにおける複数の無線ノードからデータを収集するデータ管理装置によるデータ管理方法であって、
    前記無線マルチホップネットワークにおいて経路制御を行う対象となる範囲を前記データ管理装置からのホップ数により決定し、
    前記データ管理装置から前記ホップ数の範囲の前記経路制御を行い、前記ホップ数より大きいホップ数の範囲の前記経路制御を行わず、
    前記データ管理装置から前記ホップ数以下の値であるN(Nは2以上の整数)より小さいN-1ホップ目の第1無線ノードから送信される、前記第1無線ノードが送信する必要のあるデータ量が上限値を超えていることを示す第1情報を取得し、
    前記第1情報に基づき、前記第1無線ノードの子ノードから前記子ノードが送信する必要のあるデータ量を表す第2情報を取得し、
    前記第2情報に基づき、前記第1無線ノードの子ノードのうち親ノードを切り替える必要のある第2無線ノードと、前記第2無線ノードの切り替え先の親ノードである第3無線ノードとを決定し、
    前記第2無線ノードの親ノードを前記第3無線ノードに切り替えることを指示する第2情報を前記第2無線ノードに送信する、
    データ管理方法。
  5. 無線マルチホップネットワークにおける複数の無線ノードからデータを収集するコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記無線マルチホップネットワークにおいて経路制御を行う対象となる範囲を前記コンピュータからのホップ数により決定するステップと、
    前記コンピュータから前記ホップ数の範囲の前記経路制御を行い、前記ホップ数より大きいホップ数の範囲の前記経路制御を行わないステップと、
    前記コンピュータから前記ホップ数以下の値であるN(Nは2以上の整数)より小さいN-1ホップ目の第1無線ノードから送信される、前記第1無線ノードが送信する必要のあるデータ量が上限値を超えていることを示す第1情報を取得するステップと、 前記第1情報に基づき、前記第1無線ノードの子ノードから前記子ノードが送信する必要のあるデータ量を表す第2情報を取得するステップと、
    前記第2情報に基づき、前記第1無線ノードの子ノードのうち親ノードを切り替える必要のある第2無線ノードと、前記第2無線ノードの切り替え先の親ノードである第3無線ノードとを決定するステップと、
    前記第2無線ノードの親ノードを前記第3無線ノードに切り替えることを指示する第2情報を前記第2無線ノードに送信するステップと、
    を前記コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  6. 無線マルチホップネットワークにおける複数の無線ノードのうちの1つである第1無線ノードに対応する無線通信装置であって、
    前記無線マルチホップネットワークにおける根ノードから前記第1無線ノードまでのホップ数がN-1(Nは2以上の整数)以下かを判断し、
    前記ホップ数が前記N-1以下であり、かつ前記第1無線ノードが前記第1無線ノードの親ノードへ送信するために必要なデータ量が上限値を超えている場合は、前記データ量が前記上限値を超えていることを示す第1情報を前記根ノードに対応するデータ管理装置に送信する制御部、
    を備え、
    前記根ノードに対応する前記データ管理装置は、前記無線マルチホップネットワークにおける前記根ノードからNホップ以上のホップ数までの範囲の経路制御を行い、前記Nホップ以上のホップ数より大きいホップ数の範囲の経路制御を行わない、
    無線通信装置。
  7. 無線マルチホップネットワークにおける複数の無線ノードのうちの1つである第1無線ノードに対応する無線通信方法であって、
    前記無線マルチホップネットワークにおける根ノードから前記第1無線ノードまでのホップ数がN-1(Nは2以上の整数)以下かを判断し、
    前記ホップ数が前記N-1以下であり、かつ前記第1無線ノードが前記第1無線ノードの親ノードへ送信するために必要なデータ量が上限値を超えている場合は、前記データ量が前記上限値を超えていることを示す第1情報を前記根ノードに対応するデータ管理装置に送信し
    前記根ノードに対応する前記データ管理装置は、前記無線マルチホップネットワークにおける前記根ノードからNホップ以上のホップ数までの範囲の経路制御を行い、前記Nホップ以上のホップ数より大きいホップ数の範囲の経路制御を行わない、
    無線通信方法。
  8. 無線マルチホップネットワークにおける複数の無線ノードのうちの1つである第1無線ノードに対応するコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記無線マルチホップネットワークにおける根ノードから前記第1無線ノードまでのホップ数がN-1(Nは2以上の整数)以下かを判断するステップと、
    前記ホップ数が前記N-1以下であり、かつ前記第1無線ノードが前記第1無線ノードの親ノードへ送信するために必要なデータ量が上限値を超えている場合は、前記データ量が前記上限値を超えていることを示す第1情報を前記根ノードに対応するデータ管理装置に送信するステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記根ノードに対応する前記データ管理装置は、前記無線マルチホップネットワークにおける前記根ノードからNホップ以上のホップ数までの範囲の経路制御を行い、前記Nホップ以上のホップ数より大きいホップ数の範囲の経路制御を行わない、
    コンピュータプログラム。
  9. 複数の無線ノードと、前記複数の無線ノードからデータを収集するデータ管理装置とを備えた無線マルチホップネットワークであって、
    前記データ管理装置は
    前記無線マルチホップネットワークにおいて経路制御を行う対象となる範囲を前記データ管理装置からのホップ数により決定し、
    前記データ管理装置から前記ホップ数の範囲の前記経路制御を行い、前記ホップ数より大きいホップ数の範囲の前記経路制御を行わず、
    前記データ管理装置から前記ホップ数以下の値であるN(Nは2以上の整数)より小さいN-1ホップ目の第1無線ノードから送信される、前記第1無線ノードが送信する必要のあるデータ量が上限値を超えていることを示す第1情報を取得し、
    前記第1情報に基づき、前記第1無線ノードの子ノードから前記子ノードが送信する必要のあるデータ量を表す第2情報を取得し、
    前記第2情報に基づき、前記第1無線ノードの子ノードのうち親ノードを切り替える必要のある第2無線ノードと、前記第2無線ノードの切り替え先の親ノードである第3無線ノードとを決定し、
    前記第2無線ノードの親ノードを前記第3無線ノードに切り替えることを指示する第3情報を前記第2無線ノードに送信する、制御部を備え、
    前記第2無線ノードは、前記第2情報を受信した場合は、前記第2無線ノードの前記親ノードを、前記第2情報で指示された前記第3無線ノードに切り替える
    無線マルチホップネットワーク。
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