以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.遊技機の構成
図1は、本実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する外枠2と、遊技機の内部に設けられ、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、遊技盤6を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8と、ガラスユニット8が取り付けられている前枠10を備えている。
そして前枠10のうちガラスユニット8を取り囲む部分は、光を透過する半透明の素材により構成されており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の前枠ランプ12が設けられている。また、前枠10の上部の左右および下部の左右には、遊技を盛り上げるための演出音などを出力するスピーカー14が設けられている。
また前枠10の下部中央には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側側面の左部には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また前枠10の下部右側には、グリップユニット20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお本実施形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
そして上皿16の内側側面の右部には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。また上皿16の下方には、上皿16に遊技球を貯留しきれなくなった場合に余剰の遊技球を貯留しておく下皿24が設けられている。
また上皿16の縁部手前側には、演出ボタン26(演出操作手段)が設けられており、遊技者が演出ボタン26を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。
図2は、図1で示した遊技盤6の外観構成を示す正面図である。図2に示すように遊技盤6には、円形状に外レール28が設けられており、外レール28に囲まれた領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また遊技領域4の左端部には、外レール28に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール28と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
また遊技盤6の中央部には、遊技を盛り上げるための演出画像などを表示する液晶ディスプレイ32(演出表示手段)と、液晶ディスプレイ32を取り囲むように形成されたディスプレイ枠34を備える演出ユニット36が設けられている。そしてディスプレイ枠34には、液晶ディスプレイ32の中央上方に、遊技を盛り上げるための演出光などを出力するディスプレイ枠ランプ38が設けられている。
そして本実施形態では、液晶ディスプレイ32の手前側を遊技球が通過できないようになっており、発射装置から発射された遊技球は、液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4か右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように図示しない多数の遊技釘が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
またディスプレイ枠34の左部には、液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4を落下する遊技球が通過できる開口40が形成されており、この開口40を通過した遊技球はディスプレイ枠34に設けられている通路42を通過して、液晶ディスプレイ32の下方に設けられたステージ44に落下するようになっている。このステージ44の上面は滑らかな曲面となっているとともに、ステージ44とガラスユニット8との間に遊技球がステージ44から下方に落下できる隙間が形成されており、通路42からステージ44上に落下した遊技球がステージ44上を左右に往復移動した後にステージ44の中央部付近から下方に落下するようになっている。
そしてステージ44の中央部の下方には、ステージ44の中央部付近から下方に落下した遊技球が進入可能な第1始動入賞口46が設けられている。この第1始動入賞口46は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵し、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収されるように構成されており、第1始動入賞口46に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、遊技球が遊技機内部に回収されずに通過する通過ゲート48が設けられている。この通過ゲート48は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵し、通過ゲート48を遊技球が通過するたびに、乱数値を取得して普通当たりの当否を決定する普通抽選が行われる。
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、通過ゲート48の下方に、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される第2始動入賞口50が設けられている。この第2始動入賞口50は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、第2始動入賞口50に遊技球が進入しにくい縮小状態(進入を補助しない状態・非補助状態)と遊技球が進入しやすい拡大状態(進入を補助する状態・補助状態)との間で動作可能な補助部材を備える普通役物52(補助手段)が設けられている。そして普通役物52は、補助部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、普通抽選で普通当たりが当選すると所定条件下で拡大状態となるように制御される。そして第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
なお、第1始動入賞口46に遊技球が進入するごとに遊技者に払い出される遊技球の個数と、第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに遊技者に払い出される遊技球の個数は、同一の個数であっても異なる個数であってもよい。
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される大入賞口54が設けられている。この大入賞口54は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、大入賞口54を塞ぐ板状部材を備える特別役物56が設けられており、特別役物56は、大入賞口54に遊技球が進入不可能な閉状態(第2状態、進入不可状態)と遊技球が進入可能な開状態(第1状態、進入可能状態)との間で動作可能に構成されている。そして特別役物56は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態において所定条件下で開状態となるように制御される。そして大入賞口54に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
また図2に示すように、遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも進入せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機内部に回収するアウト口62が設けられている。
そして遊技球の発射装置は、図1で示したグリップユニット20の回転量を調整することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
従って遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調整し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、あるいは開口40と通路42とステージ44を通過して第1始動入賞口46に入賞するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、通過ゲート48を遊技球が通過するように、あるいは第2始動入賞口50に遊技球が入賞するように、あるいは大入賞口54に遊技球が入賞するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
なお本実施形態の遊技機では、遊技球が左側の遊技領域4を落下する場合には、通過ゲート48を遊技球が通過することがなく、第2始動入賞口50、大入賞口54に遊技球が入賞することがなく、また遊技球が右側の遊技領域4を落下する場合には、第1始動入賞口46に遊技球が入賞することがないようになっている。
また遊技盤6の右下部であって、遊技領域4の外側には、遊技機の各種状態をランプ等の点灯および消灯により示す状態表示部70が設けられている。
図3は、状態表示部70の外観構成を示す正面図である。状態表示部70は、図3に示すように、普通図柄表示部72、普通保留表示部74、第1特別図柄表示部76、第1特別保留表示部78、第2特別図柄表示部80、第2特別保留表示部82、遊技状態表示部84が設けられている。
普通図柄表示部72は、2つのランプにより構成され、普通抽選が行われる場合に2つのランプを点滅させることにより普通図柄を変動表示し、2つのランプを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示して、普通抽選の結果を表示する。
普通保留表示部74は、2つのランプにより構成され、通過ゲート48を遊技球が通過した時点で既に普通図柄が変動表示中または停止表示中である場合など、普通抽選用乱数値を取得しても普通抽選を行うことができないことにより普通抽選用乱数値が保留された場合に、保留されている普通抽選用乱数値の数に対応する普通保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0~4個の普通保留数を表示する。
第1特別図柄表示部76は、7セグメントディスプレイにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイを複数種類の態様のうちいずれかの態様で点灯させることにより第1特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
第1特別保留表示部78は、2つのランプにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中または停止表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第1特別乱数値として保留された場合に、保留されている第1特別乱数値の数に対応する第1特別保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0~4個の第1特別保留数を表示する。
第2特別図柄表示部80は、7セグメントディスプレイにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイを複数種類の態様のうちいずれかの態様で点灯させることにより第2特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
第2特別保留表示部82は、2つのランプにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中または停止表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第2特別乱数値として保留された場合に、保留されている第2特別乱数値の数に対応する第2特別保留数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0~4個の第2特別保留数を表示する。
遊技状態表示部84は、6つのランプにより構成され、6つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、現在設定されている遊技状態の種類を表示する。本実施形態では、通常状態(低確率状態)と、通常状態よりも大当たりの当選確率が高く設定された確変状態(高確率状態・特殊状態)と、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態と、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間を短縮させて特別抽選の実行契機を頻繁に到来させる時短状態(特殊状態)の4種類の遊技状態が設定可能となっており、6つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、いずれの遊技状態に設定されているかを表示する。
図4は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機は、メイン基板100(遊技制御手段)およびサブ基板102を含む制御基板によって制御される。そしてメイン基板100やサブ基板102等の各基板の機能は、各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
メイン基板100は、通過ゲートセンサ104、第1始動入賞口センサ106(第1検出手段)、第2始動入賞口センサ108(第1検出手段)、大入賞口センサ110(第2検出手段)、払出センサ116等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、状態表示駆動装置120、普通役物駆動装置122、特別役物駆動装置124、払出装置130等の出力手段の動作制御を行う。
またサブ基板102は、メイン基板100から送られてくる信号や、演出ボタンスイッチ150からの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出表示装置170、音響装置172、演出物駆動装置174等の演出装置176の動作制御を行う。
そしてメイン基板100は、乱数発生手段210、普通抽選手段220、普通表示制御手段222、普通役物制御手段224、特別抽選手段230、特別表示制御手段240、遊技状態移行制御手段250、特別遊技実行手段260、払出制御手段270、通信制御手段280、メインメモリ290とを含んで構成されている。
乱数発生手段210は、抽選用の乱数値を発生させる手段であり、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現される。ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
普通抽選手段220は、通過ゲート48を通過する遊技球を1個ずつ検出する通過ゲートセンサ104から検出信号が入力されたことに基づいて、乱数発生手段210から普通抽選用乱数値を取得してメインメモリ290の普通乱数記憶手段2912に格納し、普通乱数記憶手段2912から読み出した普通抽選用乱数値について普通当たりの当否などを決定する普通抽選を行う。
詳細には普通乱数記憶手段2912には、取得した普通抽選用乱数値を格納する記憶領域として、普通保留記憶領域1~普通保留記憶領域4の4つの普通保留記憶領域が設けられ、普通保留記憶領域1から読み出して普通抽選を行った普通抽選用乱数値を普通図柄の変動表示および停止表示が終了するまで格納する記憶領域として、1つの当該普通保留記憶領域が設けられている。そして普通抽選手段220は、乱数発生手段210から普通抽選用乱数値を取得すると、普通保留記憶領域1~普通保留記憶領域4のいずれにも普通抽選用乱数値が格納されていない状態では、取得した普通抽選用乱数値をまずは普通保留記憶領域1に格納する。そして普通保留記憶領域1に普通抽選用乱数値が格納された時点で、普通図柄が変動表示中または停止表示中でない場合には、すなわち当該普通保留記憶領域に普通抽選用乱数値が格納されていない場合には、直ちに普通保留記憶領域1から普通抽選用乱数値を読み出して普通抽選を行い、普通抽選を行った普通抽選用乱数値を当該普通保留記憶領域に格納する。一方、普通図柄が変動表示中または停止表示中である場合には、すなわち当該普通保留記憶領域に普通抽選用乱数値が格納されている場合には、普通保留記憶領域1において普通抽選用乱数値を保留する。
そして、普通保留記憶領域1において普通抽選用乱数値が保留されている状態で更に通過ゲートセンサ104から検出信号が入力されて普通抽選用乱数値が取得された場合には、普通抽選手段220は、普通保留記憶領域1~普通保留記憶領域4において保留されている普通抽選用乱数値の数が4個未満であることを条件に、すなわち普通保留数が4個未満であることを条件に、普通保留記憶領域1~普通保留記憶領域4のうち普通抽選用乱数値が保留されていない普通保留記憶領域であって序数が最小である普通保留記憶領域に普通抽選用乱数値を格納する。
そして普通抽選手段220は、普通図柄の変動表示および停止表示が終了すると、当該普通保留記憶領域に格納されている普通抽選用乱数値を消去し、普通保留記憶領域1において普通抽選用乱数値が保留されている場合には、普通保留記憶領域1から普通抽選用乱数値を読み出して普通抽選を行い、普通抽選を行った普通抽選用乱数値を当該普通保留記憶領域に格納する。ここで、普通保留記憶領域2以降に普通抽選用乱数値が残存している場合には、残存している普通抽選用乱数値を元の普通保留記憶領域から序数が1つ小さい普通保留記憶領域に移動させる。例えば、普通保留記憶領域2~普通保留記憶領域3に普通抽選用乱数値が残存している場合には、普通保留記憶領域1~普通保留記憶領域2に移動させる。
こうして普通乱数記憶手段2912では、普通抽選が行われた普通抽選用乱数値が当該普通保留記憶領域において1個を上限として保留され、普通抽選が行われていない普通抽選用乱数値が普通保留記憶領域1~普通保留記憶領域4において4個を上限として保留される。
以下では、普通抽選の詳細について説明する。普通抽選手段220は、普通抽選として、普通当たり決定処理、普通変動パターン決定処理などを行う。
普通当たり決定処理は、普通当たりの当否を決定する処理である。普通当たり決定処理では、普通抽選手段220は、メインメモリ290の抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の普通抽選テーブルのうち、いずれの普通抽選テーブルを参照して乱数判定処理を行うかを遊技状態に応じて決定する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に普通抽選テーブルAおよび普通抽選テーブルBが記憶されており、各普通抽選テーブルでは、0~99の100個の普通抽選用乱数値のそれぞれに対して、普通当たりまたはハズレが対応づけられている。詳細には普通抽選テーブルAでは、約1/20の確率で普通当たりが当選するように、普通当たりまたはハズレと複数の乱数値との対応関係が設定され、普通抽選テーブルBでは、約19/20の確率で普通当たりが当選するように、普通当たりまたはハズレと0~99の普通抽選用乱数値との対応関係が設定されている。そして普通抽選手段220は、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通抽選テーブルAを選択し、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通抽選テーブルBを選択する。
そして普通抽選手段220は、選択した普通抽選テーブルを参照して、普通乱数記憶手段2912の普通保留記憶領域1から読み出した1つの普通抽選用乱数値が普通当たりに対応づけられているか否かを判定することにより、普通当たりが当選したか否かを判定する。
そして普通抽選手段220は、普通当たりが当選した場合には、メインメモリ290のフラグ記憶手段2916において、普通当たりの当選フラグをON状態に設定し、ハズレとなった場合には、普通当たりの当選フラグをOFF状態に設定する。
普通変動パターン決定処理は、遊技状態に応じて普通図柄の変動パターンを複数の変動パターンのいずれにするかを決定する処理である。普通変動パターン決定処理では、普通抽選手段220は、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通図柄の変動パターンを普通変動パターン1に決定し、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通図柄の変動パターンを普通変動パターン2に決定する。
普通表示制御手段222は、普通抽選の抽選結果に基づいて状態表示駆動装置120を制御する手段であって、普通図柄表示制御処理、普通保留表示制御処理を行う。
普通図柄表示制御処理では、普通表示制御手段222は、普通変動パターン決定処理において決定された普通図柄の変動パターンに応じた変動時間が経過するまで、普通図柄表示部72の2つのランプを点滅させることにより普通図柄を変動表示させ、普通当たり決定処理において普通当たりが当選したか否かに応じて、普通図柄表示部72の2つのランプを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示させることにより、普通図柄表示部72に普通抽選の結果を表示させる。
詳細には本実施形態では、普通図柄の変動パターンが普通変動パターン1である場合には普通図柄の変動時間が20秒に設定され、普通図柄の変動パターンが普通変動パターン2である場合には普通図柄の変動時間が1秒に設定される。従って本実施形態では、普通抽選が行われた時点の遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通図柄の変動パターンが普通変動パターン1に決定されることにより普通図柄の変動時間が20秒に設定され、普通抽選が行われた時点の遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通図柄の変動パターンが普通変動パターン2に決定されることにより普通図柄の変動時間が1秒に設定されるため、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合の方が、普通抽選の実行契機が頻繁に到来するようになっている。
普通保留表示制御処理では、普通表示制御手段222は、普通乱数記憶手段2912に格納されている普通抽選用乱数値の数に応じて、普通保留表示部74の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0~4個の普通保留数を表示する。
普通役物制御手段224は、普通抽選の抽選結果に基づいて普通役物駆動装置122を制御する手段であって、普通役物制御処理1、普通役物制御処理2などを行う。
普通役物制御処理1では、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合に、普通図柄が普通当たりの当選を示す態様で停止表示されたことを契機として、0.1秒が経過するまで普通役物52が拡大状態となってから縮小状態に復帰するように普通役物駆動装置122の駆動制御が行われる。
普通役物制御処理2では、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合に、普通図柄が普通当たりの当選を示す態様で停止表示されたことを契機として、20秒が経過するまで普通役物52が拡大状態となってから縮小状態に復帰するように普通役物駆動装置122の駆動制御が行われる。
従って普通役物制御処理1では、第2始動入賞口50への遊技球の進入しやすさがほとんど増加しないように普通役物52が動作するが、普通役物制御処理2では、第2始動入賞口50への遊技球の進入しやすさが増加するように普通役物52が動作する。
特別抽選手段230は、第1始動入賞口46に進入する遊技球を1個ずつ検出する第1始動入賞口センサ106から検出信号が入力されたことに基づいて、乱数発生手段210から特別抽選用乱数値を取得して、メインメモリ290の特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値として格納する。また特別抽選手段230は、第2始動入賞口50に進入する遊技球を1個ずつ検出する第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されたことに基づいて、乱数発生手段210から特別抽選用乱数値を取得して、特別乱数記憶手段2914に第2特別乱数値として格納する。そして特別抽選手段230は、特別乱数記憶手段2914から読み出した第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を用いて、大当たりの当否などを決定する特別抽選を行う。
詳細には特別乱数記憶手段2914には、取得した第1特別乱数値を格納する記憶領域として第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4の4つの第1特別保留記憶領域が設けられ、取得した第2特別乱数値を格納する記憶領域として第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4の4つの第2特別保留記憶領域が設けられ、第1特別保留記憶領域1あるいは第2特別保留記憶領域1から読み出して特別抽選を行った第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示および停止表示が終了するまで格納する記憶領域として、1つの当該特別保留記憶領域が設けられている。
そして特別抽選手段230は、第1始動入賞口センサ106から検出信号が入力されたことに基づいて特別抽選用乱数値を取得すると、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4のいずれにも第1特別乱数値が格納されていない状態では、取得した特別抽選用乱数値をまずは第1特別保留記憶領域1に第1特別乱数値として格納する。そして第1特別保留記憶領域1に第1特別乱数値が格納された時点で、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中または停止表示中でなく、すなわち当該特別保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が格納されておらず、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれにも第2特別乱数値が格納されておらず、かつ遊技状態が特別遊技状態でない場合には、直ちに第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値を読み出して特別抽選を行い、特別抽選を行った第1特別乱数値を当該特別保留記憶領域に格納する。一方、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中または停止表示中であるか、すなわち当該特別保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が格納されているか、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれかに第2特別乱数値が格納されているか、または遊技状態が特別遊技状態である場合には、第1特別保留記憶領域1において第1特別乱数値を保留する。
そして、第1特別保留記憶領域1において第1特別乱数値が保留されている状態で更に第1始動入賞口センサ106から検出信号が入力されて特別抽選用乱数値が取得された場合には、特別抽選手段230は、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4において保留されている第1特別乱数値の数が4個未満であることを条件に、すなわち第1特別保留数が4個未満であることを条件に、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4のうち第1特別乱数値が保留されていない保留記憶領域であって序数が最小である第1特別保留記憶領域に第1特別乱数値として格納する。
また特別抽選手段230は、第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されたことに基づいて特別抽選用乱数値を取得すると、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれにも第2特別乱数値が格納されていない状態では、取得した特別抽選用乱数値をまずは第2特別保留記憶領域1に第2特別乱数値として格納する。そして第2特別保留記憶領域1に第2特別乱数値が格納された時点で、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中または停止表示中でなく、すなわち当該特別保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が格納されておらず、かつ遊技状態が特別遊技状態でない場合には、直ちに第2特別保留記憶領域1から第2特別乱数値を読み出して特別抽選を行い、特別抽選を行った第2特別乱数値を当該特別保留記憶領域に格納する。一方、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中または停止表示中であるか、すなわち当該特別保留記憶領域に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が格納されているか、または遊技状態が特別遊技状態である場合には、第2特別保留記憶領域1において第2特別乱数値を保留する。
そして、第2特別保留記憶領域1において第2特別乱数値が保留されている状態で更に第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されて特別抽選用乱数値が取得された場合には、特別抽選手段230は、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4において保留されている第2特別乱数値の数が4個未満であることを条件に、すなわち第2特別保留数が4個未満であることを条件に、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のうち第2特別乱数値が保留されていない第2特別保留記憶領域であって序数が最小である第2特別保留記憶領域に第2特別乱数値として格納する。
そして特別抽選手段230は、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示および停止表示が終了すると、当該特別保留記憶領域に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を消去する。そして、第1特別保留記憶領域1に第1特別乱数値が格納されている場合には、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれにも第2特別乱数値が格納されておらず、かつ遊技状態が特別遊技状態でないことを条件に、第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値を読み出して特別抽選を行い、特別抽選を行った第1特別乱数値を当該特別保留記憶領域に格納する。一方、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれかに第2特別乱数値が格納されている場合には、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4のいずれかに第1特別乱数値が格納されていたとしても、遊技状態が特別遊技状態でないことを条件に、第2特別保留記憶領域1から第2特別乱数値を読み出して特別抽選を行い、特別抽選を行った第2特別乱数値を当該特別保留記憶領域に格納する。すなわち本実施形態では、第1特別乱数値よりも第2特別乱数値を優先して消化する。なお、第1特別乱数値であるか第2特別乱数値であるかに関わらず、特別乱数記憶手段2914に格納された順序で第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を読み出して特別抽選を行うようにしてもよい。すなわち第1始動入賞口46あるいは第2始動入賞口50に遊技球が進入した順序で第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を読み出して特別抽選を行うようにしてもよい。
そして、第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値を読み出した時点で、第1特別保留記憶領域2以降に第1特別乱数値が残存している場合には、あるいは第2特別保留記憶領域1から第2特別乱数値を読み出した時点で、第2特別保留記憶領域2以降に第2特別乱数値が残存している場合には、残存している第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を元の特別保留記憶領域から序数が1つ小さい特別保留記憶領域に移動させる。例えば、第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値を読み出した時点で、第1特別保留記憶領域2~第1特別保留記憶領域4のそれぞれに第1特別乱数値が残存している場合には、第1特別保留記憶領域2~第1特別保留記憶領域4のそれぞれに格納されている第1特別乱数値を、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域3のそれぞれに移動させ、第2特別保留記憶領域1から第2特別乱数値を読み出した時点で、第2特別保留記憶領域2~第2特別保留記憶領域3のそれぞれに第2特別乱数値が残存している場合には、第2特別保留記憶領域2~第2特別保留記憶領域3のそれぞれに格納されている第2特別乱数値を、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域2のそれぞれに移動させる。
こうして特別乱数記憶手段2914では、特別抽選が行われた第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が当該特別保留記憶領域において1個を上限として保留され、特別抽選が行われていない第1特別乱数値が第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4において4個を上限として保留され、特別抽選が行われていない第2特別乱数値が第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4において4個を上限として保留される。
以下では、特別抽選の詳細について説明する。特別抽選手段230は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されたことに基づいて、特別抽選用乱数値として、大当たり決定乱数値、図柄決定乱数値、変動グループ決定乱数値、第1変動パターン決定乱数値および第2変動パターン決定乱数値などの複数種類の乱数値を取得し、これらの複数種類の乱数値を特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納する。そして特別抽選手段230は、特別抽選として、大当たり決定処理、図柄決定処理、変動グループ決定処理、第1変動パターン決定処理および第2変動パターン決定処理などを行う。
大当たり決定処理は、特別乱数記憶手段2914の第1特別保留記憶領域1あるいは第2特別保留記憶領域1に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの大当たり決定乱数値を読み出して、大当たりの当否を決定する処理である。ここで1つの大当たり決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0~65535の65536個の大当たり決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
そして大当たり決定処理では、特別抽選手段230は、メインメモリ290の抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の大当たり抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを遊技状態に応じて選択する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図5に示すような大当たり抽選テーブルAおよび大当たり抽選テーブルBが記憶されている。そして各大当たり抽選テーブルでは、0~65535の65536個の大当たり決定乱数値のそれぞれに対して、大当たりまたはハズレが対応づけられている。詳細には大当たり抽選テーブルAでは、約1/319の確率で大当たりが当選するように、大当たりまたはハズレと0~65535の大当たり決定乱数値との対応関係が設定され、大当たり抽選テーブルBでは、約1/31の確率で大当たりが当選するように、大当たりまたはハズレと0~65535の大当たり決定乱数値との対応関係が設定されている。そして特別抽選手段230は、遊技状態が通常状態あるいは時短状態である場合には、大当たり抽選テーブルAを選択し、遊技状態が確変状態である場合には、大当たり抽選テーブルBを選択する。
そして特別抽選手段230は、選択した大当たり抽選テーブルを参照して、読み出した1つの大当たり決定乱数値が大当たりに対応づけられているか否かを判定することにより、大当たりが当選したか否かを決定する。
そして特別抽選手段230は、大当たりが当選した場合には、フラグ記憶手段2916において、大当たりの当選フラグをON状態に設定し、ハズレとなった場合には、大当たりの当選フラグをOFF状態に設定する。
図柄決定処理は、大当たり決定処理で大当たりが当選した場合に行われる処理であり、特別乱数記憶手段2914の第1特別保留記憶領域1あるいは第2特別保留記憶領域1に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの図柄決定乱数値を読み出して、大当たり図柄(大当たりの種別)を16ラウンド確変図柄、4ラウンド確変図柄、16ラウンド通常図柄、4ラウンド通常図柄のうちいずれにするかを決定する処理である。ここで1つの図柄決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0~99の100個の図柄決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
そして図柄決定処理では、特別抽選手段230は、抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の図柄抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、読み出した1つの図柄決定乱数値が第1特別乱数値として格納されていたか第2特別乱数値として格納されていたかに応じて選択する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図5に示すような図柄抽選テーブルAおよび図柄抽選テーブルBが記憶されている。そして各図柄抽選テーブルでは、0~99の100個の図柄決定乱数値のそれぞれに対して、16ラウンド確変図柄、4ラウンド確変図柄、16ラウンド通常図柄、4ラウンド通常図柄のいずれかが対応づけられている。詳細には図柄抽選テーブルAおよび図柄抽選テーブルBのいずれにおいても、約20/100の確率で16ラウンド確変図柄が当選し、約30/100の確率で4ラウンド確変図柄が当選し、約20/100の確率で16ラウンド通常図柄が当選し、約30/100の確率で4ラウンド通常図柄が当選するように、16ラウンド確変図柄、4ラウンド確変図柄、16ラウンド通常図柄、4ラウンド通常図柄と0~99の乱数値との対応関係が設定されている。
そして特別抽選手段230は、読み出した1つの図柄決定乱数値が第1特別乱数値として格納されていた場合には、図柄抽選テーブルAを選択し、読み出した1つの図柄決定乱数値が第2特別乱数値として格納されていた場合には、図柄抽選テーブルBを選択する。
そして特別抽選手段230は、選択した図柄抽選テーブルを参照して、読み出した1つの図柄決定乱数値が複数種類の大当たり図柄のいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の大当たり図柄のいずれが当選したかを決定する。
そして特別抽選手段230は、フラグ記憶手段2916において、当選した大当たり図柄に対応する当選フラグをON状態に設定する。
変動グループ決定処理は、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合に行われる処理であり、特別乱数記憶手段2914の第1特別保留記憶領域1あるいは第2特別保留記憶領域1に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの変動グループ決定乱数値を読み出して、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動パターンが属する変動グループをグループ0~グループ5のいずれにするかを決定する処理である。ここで1つの変動グループ決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0~99の100個の変動グループ決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
そして変動グループ決定処理では、特別抽選手段230は、抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の変動グループ抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、変動グループ決定処理を行う時点における第1特別保留数と第2特別保留数の合計である保留数および遊技状態に応じて選択する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図6に示すような変動グループ抽選テーブルA~変動グループ抽選テーブルDが記憶されている。そして各変動グループ抽選テーブルでは、0~99の100個の変動グループ決定乱数値のそれぞれに対して、グループ0~グループ5のいずれかが対応づけられている。そして特別抽選手段230は、変動グループ決定処理を行う時点における遊技状態が通常状態であって保留数が0~1個である場合には、変動グループ抽選テーブルAを選択し、遊技状態が通常状態であって保留数が2~3個である場合には、変動グループ抽選テーブルBを選択し、遊技状態が通常状態であって保留数が4~7個である場合には、変動グループ抽選テーブルCを選択し、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、保留数に関わらず変動グループ抽選テーブルDを選択する。
そして特別抽選手段230は、選択した変動グループ抽選テーブルを参照して、読み出した1つの変動グループ決定乱数値が複数種類の変動グループのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の変動グループから1つの変動グループを決定する。
従って変動グループ決定処理では、遊技状態が通常状態であって保留数が0~1個である場合には、グループ2、グループ3、グループ4およびグループ5のうちのいずれか1つが決定され、遊技状態が通常状態であって保留数が2~3個である場合には、グループ1、グループ2、グループ4およびグループ5のうちのいずれか1つが決定され、遊技状態が通常状態であって保留数が4~7個である場合には、グループ1、グループ4およびグループ5のうちのいずれか1つが決定され、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、保留数に関わらずグループ0、グループ4およびグループ5のうちのいずれか1つが決定される。
第1変動パターン決定処理は、特別乱数記憶手段2914の第1特別保留記憶領域1あるいは第2特別保留記憶領域1に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの第1変動パターン決定乱数値を読み出して、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示のうちの前半部分(第1部分)に対応する前半変動パターンを、複数種類の前半変動パターンのいずれにするかを決定する処理である。ここで1つの第1変動パターン決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0~99の100個の第1変動パターン決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
そして第1変動パターン決定処理では、特別抽選手段230は、抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の第1変動パターン抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合には変動グループ決定処理で決定された変動グループに応じて選択し、大当たり決定処理で大当たりが当選した場合にはその時点の遊技状態と図柄決定処理で決定された大当たり図柄に応じて選択する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図7および図8に示すような第1変動パターン抽選テーブルA~第1変動パターン抽選テーブルJが記憶されている。そして各第1変動パターン抽選テーブルでは、0~99の100個の第1変動パターン決定乱数値のそれぞれに対して、複数種類の前半変動パターンとして前半変動パターンなし~前半変動パターン7のいずれかが対応づけられている。そして特別抽選手段230は、図7に示すように、大当たりが当選せずにグループ1が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルAを選択し、大当たりが当選せずにグループ2が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルBを選択し、大当たりが当選せずにグループ3が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルCを選択し、大当たりが当選せずにグループ4が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルDを選択し、大当たりが当選せずにグループ5が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルEを選択し、大当たりが当選せずにグループ0が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルFを選択し、図8に示すように、通常状態において大当たりが当選し16ラウンド確変図柄または4ラウンド確変図柄が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルGを選択し、通常状態において大当たりが当選し16ラウンド通常図柄または4ラウンド通常図柄が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルHを選択し、確変状態あるいは時短状態において大当たりが当選し16ラウンド確変図柄または4ラウンド確変図柄が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルIを選択し、確変状態あるいは時短状態において大当たりが当選し16ラウンド通常図柄または4ラウンド通常図柄が決定された場合には、第1変動パターン抽選テーブルJを選択する。
そして特別抽選手段230は、選択した第1変動パターン抽選テーブルを参照して、読み出した1つの第1変動パターン決定乱数値が複数種類の前半変動パターンのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の前半変動パターンから1つの前半変動パターンを決定する。
従って第1変動パターン決定処理では、大当たりが当選しなかった場合には、図7に示す前半変動パターンなし~前半変動パターン7のうちのいずれか1つが決定され、大当たりが当選した場合には、図8に示す前半変動パターン3~前半変動パターン7のうちのいずれか1つが決定される。
第2変動パターン決定処理は、特別乱数記憶手段2914の第1特別保留記憶領域1あるいは第2特別保留記憶領域1に格納されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる1つの第2変動パターン決定乱数値を読み出して、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示のうちの後半部分(第2部分)に対応する後半変動パターンを、複数種類の後半変動パターンのいずれにするかを決定する処理である。ここで1つの第2変動パターン決定乱数値は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口108から検出信号が入力されたことに基づいて、0~99の100個の第2変動パターン決定乱数値から取得され、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値として格納されたものである。
そして第2変動パターン決定処理では、特別抽選手段230は、抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の第2変動パターン抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、第1変動パターン決定処理で決定された前半変動パターンに応じて選択する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図9および図10に示すような第2変動パターン抽選テーブルA~第2変動パターン抽選テーブルKが記憶されている。そして各第2変動パターン抽選テーブルでは、0~99の100個の変動グループ決定乱数値のそれぞれに対して、リーチなし変動パターン1~リーチなし変動パターン3およびリーチ変動パターン1~リーチ変動パターン5のいずれかが対応づけられている。
そして特別抽選手段230は、図9に示すように、大当たりが当選せずに前半変動パターンなしが決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルAを選択し、大当たりが当選せずに前半変動パターン1が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルBを選択し、大当たりが当選せずに前半変動パターン2が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルCを選択し、大当たりが当選せずに前半変動パターン3が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルDを選択し、大当たりが当選せずに前半変動パターン4または前半変動パターン5が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルEを選択し、大当たりが当選せずに前半変動パターン6または前半変動パターン7が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルFを選択する。
また、図10に示すように、大当たりが当選し前半変動パターン3が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルGを選択し、大当たりが当選し前半変動パターン4が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルHを選択し、大当たりが当選し前半変動パターン5が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルIを選択し、大当たりが当選し前半変動パターン6が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルJを選択し、大当たりが当選し前半変動パターン7が決定された場合には、第2変動パターン抽選テーブルKを選択する。
なお、第1変動パターン抽選テーブルと第2変動パターン抽選テーブルとの対応関係は、1対1の関係でなくてもよく、決定された変動グループに応じて、第1変動パターン抽選テーブルと第2変動パターン抽選テーブルとの対応関係が変化するようにしてもよい。
そして特別抽選手段230は、選択した第2変動パターン抽選テーブルを参照して、読み出した1つの第2変動パターン決定乱数値が複数種類のリーチなし変動パターンおよび複数種類のリーチ変動パターンのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類のリーチなし変動パターンおよび複数種類のリーチ変動パターンから1つの後半変動パターンを決定する。
従って第2変動パターン決定処理では、大当たりが当選しなかった場合には、図9に示すリーチなし変動パターン1~リーチなし変動パターン3およびリーチ変動パターン1~リーチ変動パターン5のうちのいずれか1つが決定され、大当たりが当選した場合には、図10に示すリーチ変動パターン1~リーチ変動パターン5のうちのいずれか1つが決定される。
ここで本実施形態では、図7~図10に示すように、複数種類の前半変動パターンと複数種類の後半変動パターンのそれぞれに変動時間が設定されている。詳細には、図7および図8に示すように、大当たりが当選しなかった場合の第1変動パターン決定処理で決定され得る前半変動パターンなし~前半変動パターン2には、0秒から5秒の比較的短い変動時間が設定され、大当たりが当選しなかった場合と大当たりが当選した場合の双方で第1変動パターン決定処理で決定され得る前半変動パターン3~前半変動パターン7には、10秒から30秒の比較的長い変動時間が設定されている。
また図9に示すように、大当たりが当選しなかった場合の第2変動パターン決定処理で決定され得るリーチなし変動パターン1~リーチなし変動パターン3には、1秒から5秒の比較的短い変動時間が設定され、大当たりが当選しなかった場合と大当たりが当選した場合の双方の第2変動パターン決定処理で決定され得るリーチ変動パターン1~リーチ変動パターン5には、20秒から60秒の比較的長い変動時間が設定されている。
従って、大当たりが当選しなかった場合であっても、第1変動パターン決定処理において、比較的長い変動時間が設定されている前半変動パターン3~前半変動パターン7が決定され、第2変動パターン決定処理において、比較的長い変動時間が設定されているリーチ変動パターン1~リーチ変動パターン5が決定された場合には、大当たりが当選することに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
また本実施形態では、大当たりが当選せず、遊技状態が通常状態であって保留数が0~1個である場合には、変動グループ決定処理では、図6に示す変動グループ抽選テーブルAが参照され、グループ2あるいはグループ3が決定されやすくなることにより、第1変動パターン決定処理では、図7に示す第1変動パターン抽選テーブルBあるいは第1変動パターン抽選テーブルCが参照されて、変動時間が3秒に設定されている前半変動パターン1や、変動時間が5秒に設定されている前半変動パターン2が決定されやすくなり、第2変動パターン決定処理では、図9に示す第2変動パターン抽選テーブルBまたは第2変動パターン抽選テーブルCが参照されて、変動時間が2秒に設定されているリーチなし変動パターン2や変動時間が5秒に設定されているリーチなし変動パターン3が決定されやすくなる。
また、大当たりが当選せず、遊技状態が通常状態であって保留数が2~3個である場合には、変動グループ決定処理では、図6に示す変動グループ抽選テーブルBが参照され、グループ1あるいはグループ2が決定されやすくなることにより、第1変動パターン決定処理では、図7に示す第1変動パターン抽選テーブルAあるいは第1変動パターン抽選テーブルBが参照されて、変動時間が0秒に設定されている前半変動パターンなしや、変動時間が3秒に設定されている前半変動パターン1が決定されやすくなり、第2変動パターン決定処理では、図9に示す第2変動パターン抽選テーブルAまたは第2変動パターン抽選テーブルBが参照されて、変動時間が1秒に設定されているリーチなし変動パターン1や、変動時間が2秒に設定されているリーチなし変動パターン2が決定されやすくなる。
また、大当たりが当選せず、遊技状態が通常状態であって保留数が4~7個である場合には、変動グループ決定処理では、図6に示す変動グループ抽選テーブルCが参照され、グループ1が決定されやすくなることにより、第1変動パターン決定処理では、図7に示す第1変動パターン抽選テーブルAが参照されて、変動時間が0秒に設定されている前半変動パターンなしが決定されやすくなり、第2変動パターン決定処理では、図9に示す第2変動パターン抽選テーブルAが参照されて、変動時間が1秒に設定されているリーチなし変動パターン1が決定されやすくなる。
また、大当たりが当選せず、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、保留数に関わらず、変動グループ決定処理では、図6に示す変動グループ抽選テーブルDが参照され、グループ0が決定されやすくなることにより、第1変動パターン決定処理では、図7に示す第1変動パターン抽選テーブルFが参照されて、変動時間が0秒に設定されている前半変動パターンなしが決定されやすくなり、第2変動パターン決定処理では、図9に示す第2変動パターン抽選テーブルAが参照されて、変動時間が1秒に設定されているリーチなし変動パターン1が決定されやすくなる。
従って、大当たりが当選しなかった場合には、通常状態では保留数が多くなるほど、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間として短い変動時間が設定されることが多くなるため、特別抽選の実行契機が到来する頻度を高くすることができる。更に、確変状態あるいは時短状態では保留数に関わらず、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間としてより短い変動時間が設定されることが多くなるため、特別抽選の実行契機が到来する頻度をより高くすることができる。
また特別抽選手段230は、上述したように、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中でなく、かつ遊技状態が特別遊技状態でない場合に、特別乱数記憶手段2914から第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を読み出して、特別抽選として大当たり決定処理、図柄決定処理、変動グループ決定処理、第1変動パターン決定処理および第2変動パターン決定処理などを行うが、特別乱数記憶手段2914に第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を格納する際にも、事前判定処理として大当たり決定処理、図柄決定処理、変動グループ決定処理、第1変動パターン決定処理および第2変動パターン決定処理などを行う(事前判定手段)。
詳細には特別抽選手段230(事前判定手段)は、第1始動入賞口センサ106あるいは第2始動入賞口センサ108から検出信号が入力されたことに基づいて、乱数発生手段210から特別抽選用乱数値を取得すると、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4のいずれかに第1特別乱数値として格納する前に、あるいは第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれかに第2特別乱数値として格納する前に、その時点における遊技状態および保留数に応じて、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について事前判定処理として大当たり決定処理、図柄決定処理、変動グループ決定処理、第1変動パターン決定処理および第2変動パターン決定処理などを行う。
すると特別抽選手段230は、事前判定処理としての大当たり決定処理、図柄決定処理、変動グループ決定処理、第1変動パターン決定処理および第2変動パターン決定処理のそれぞれの結果を含む事前判定結果を、事前判定処理の対象となった第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に対応づけて、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4のいずれか、あるいは第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれかに格納する。
特別表示制御手段240は、特別抽選の抽選結果に基づいて状態表示駆動装置120を制御する手段であって、第1特別図柄表示制御処理、第2特別図柄表示制御処理、第1特別保留表示制御処理、第2特別保留表示制御処理を行う。
第1特別図柄表示制御処理は、第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値が読み出されて特別抽選が行われた場合に行われる処理であり、特別表示制御手段240は、第1変動パターン決定処理で決定された前半変動パターンに応じた変動時間と、第2変動パターン決定処理で決定された後半変動パターンに応じた変動時間の合計の変動時間が経過するまで、第1特別図柄表示部76の7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示させた後に、第1特別図柄表示部76の7セグメントディスプレイを所定の態様で点灯させることにより第1特別図柄を停止表示させる。
本実施形態では、4種類の大当たり図柄およびハズレのそれぞれに対応して7セグメントディスプレイの表示態様が予め定められており、特別表示制御手段240は、大当たり決定処理で大当たりが当選したか否かに応じた態様で、そして大当たり決定処理で大当たりが当選した場合には図柄決定処理で決定された大当たり図柄に応じた態様で、第1特別図柄表示部76の7セグメントディスプレイを点灯させることにより第1特別図柄を停止表示させ、第1特別図柄表示部76に特別抽選の結果を表示させる。
第2特別図柄表示制御処理は、第2特別保留記憶領域1から第2特別乱数値が読み出されて特別抽選が行われた場合に行われる処理であり、特別表示制御手段240は、第1変動パターン決定処理で決定された前半変動パターンに応じた変動時間と、第2変動パターン決定処理で決定された後半変動パターンに応じた変動時間の合計の変動時間が経過するまで、第2特別図柄表示部80の7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示させた後に、第2特別図柄表示部80の7セグメントディスプレイを所定の態様で点灯させることにより第2特別図柄を停止表示させる。
そして特別表示制御手段240は、大当たり決定処理で大当たりが当選したか否かに応じた態様で、そして大当たり決定処理で大当たりが当選した場合には図柄決定処理で決定された大当たり図柄に応じた態様で、第2特別図柄表示部80の7セグメントディスプレイを点灯させることにより第2特別図柄を停止表示させ、第2特別図柄表示部80に特別抽選の結果を表示させる。
第1特別保留表示制御処理では、特別表示制御手段240は、特別乱数記憶手段2914に格納されている第1特別乱数値の数に応じて、第1特別保留表示部78の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0~4個の第1特別保留数を表示させる。
第2特別保留表示制御処理では、特別表示制御手段240は、特別乱数記憶手段2914に格納されている第2特別乱数値の数に応じて、第2特別保留表示部82の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0~4個の第2特別保留数を表示させる。
遊技状態移行制御手段250は、図11に示すように、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、特別遊技状態、確変状態、時短状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは特別遊技状態への移行が可能となっている。そして通常状態では、普通当たりの当選確率が約1/20に設定された普通抽選テーブルAを参照して普通抽選が行われ、大当たりの当選確率が1/319に設定された大当たり抽選テーブルAを参照して特別抽選が行われる。
そして通常状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約1/20と低い上に、普通図柄の変動時間が20秒と長く、普通役物52が拡大状態となる期間が0.1秒と短くなっているため、第2始動入賞口50に遊技球を進入させにくくなっている。
特別遊技状態は、通常状態、確変状態、時短状態における特別抽選において大当たりが当選したことに基づいて開始され、大当たり図柄の種類に応じて予め定められたラウンド数(実行回数)の特別遊技が実行されると終了する。
詳細には、特別抽選において16ラウンド確変図柄の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて特別遊技状態が開始されると、第1ラウンド~第16ラウンドの16ラウンドの特別遊技が実行されたことを条件に特別遊技状態が終了する。
また、特別抽選において4ラウンド確変図柄の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて特別遊技状態が開始されると、第1ラウンド~第4ラウンドの4ラウンドの特別遊技が実行されたことを条件に特別遊技状態が終了する。
また、特別抽選において16ラウンド通常図柄の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて特別遊技状態が開始されると、第1ラウンド~第16ラウンドの16ラウンドの特別遊技が実行されたことを条件に特別遊技状態が終了する。
また、特別抽選において4ラウンド通常図柄の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて特別遊技状態が開始されると、第1ラウンド~第4ラウンドの4ラウンドの特別遊技が実行されたことを条件に特別遊技状態が終了する。
確変状態は、16ラウンド確変図柄または4ラウンド確変図柄(確変図柄)の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて開始された特別遊技状態が終了したことを契機に開始され、確変状態からは特別遊技状態または通常状態への移行が可能となっている。そして確変状態では、普通当たりの当選確率が約19/20に設定された普通抽選テーブルBを参照して普通抽選が行われ、大当たりの当選確率が1/31に設定された大当たり抽選テーブルBを参照して特別抽選が行われる点で、通常状態よりも遊技者に有利になっている。そして確変状態は、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達したことを条件に終了し、通常状態に移行される。
詳細には遊技状態移行制御手段250は、特別遊技状態が終了するとメインメモリ290の確変終了判定カウンタ2930に所定の遊技回数(例えば、9999回)に相当する値(例えば、9999)を書き込み、確変状態において特別抽選が行われるごとに確変終了判定カウンタ2930の記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして確変終了判定カウンタ2930の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、確変状態を終了させて通常状態を開始させる。ただし確変状態では、特別抽選における大当たりの当選確率が1/31に設定されるため、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達する前に特別遊技状態が開始され、確変状態から通常状態に移行することはほとんどないようになっている。
そして確変状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約19/20と高い上に、普通図柄の変動時間が1秒と短く、普通役物52が拡大状態となる期間が20秒と長くなっているため、通常状態よりも第2始動入賞口50に遊技球を進入させやすくなっている点で遊技者に有利になっている。
また確変状態では、保留数に関わらず第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間としてより短い変動時間が設定されることが多くなるため、通常状態よりも特別抽選の実行契機が頻繁に到来するようになっている。
時短状態は、16ラウンド通常図柄または4ラウンド通常図柄の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて開始された特別遊技状態が終了したことを契機として開始され、時短状態からは特別遊技状態または通常状態への移行が可能となっている。そして時短状態では、確変状態と同様に普通当たりの当選確率が約19/20に設定された普通抽選テーブルBを参照して普通抽選が行われるものの、通常状態と同様に大当たりの当選確率が約1/319に設定された大当たり抽選テーブルAを参照して特別抽選が行われる点で、確変状態よりも遊技者に不利になっている。そして時短状態は、時短状態において特別抽選が行われた回数が100回に達したことを条件に終了し、通常状態に移行される。
詳細には遊技状態移行制御手段250は、遊技状態が時短状態に移行されたことを契機として、メインメモリ290の時短終了判定カウンタ2932に所定の遊技回数(例えば、100回)に相当する値(例えば、100)を書き込み、時短状態において特別抽選が行われるごとに時短終了判定カウンタ2932の記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして時短終了判定カウンタ2932の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、時短状態を終了させる。
そして時短状態では、確変状態と同様に、普通抽選における普通当たりの当選確率が約19/20と高い上に、普通図柄の変動時間が1秒と短く、普通役物52が拡大状態となる期間が20秒と長くなっているため、通常状態よりも第2始動入賞口50に遊技球を進入させやすくなっている点で遊技者に有利になっている。
また時短状態では、確変状態と同様に、保留数に関わらず第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間としてより短い変動時間が設定されることが多くなるため、通常状態よりも特別抽選の実行契機が頻繁に到来するようになっている。
特別遊技実行手段260は、特別抽選の抽選結果に基づいて特別遊技を実行する手段であって、特別遊技実行処理1~特別遊技実行処理4などを行う。
特別遊技実行処理1は、特別抽選において16ラウンド確変図柄が当選したことに基づいて実行され、特別遊技実行手段260は、ラウンドカウンタ2933の上限値として16ラウンド確変図柄について予め定められたラウンド数である16回に相当する値(例えば、16)を設定し、各ラウンドにおいて予め定められた態様で特別役物56が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2933の記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2933の記憶値が上限値(例えば、16)に達すると、特別遊技状態が終了する。
詳細には特別遊技実行処理1では、第1ラウンド~第16ラウンドの各ラウンドの特別遊技において、特別役物56が開状態となってから開放タイマー2934が29秒をカウントするか、大入賞口センサ110が1個の遊技球の進入を検出すると1個分の遊技球に相当する値(例えば、1)が加算される大入賞数カウンタ2936の値が上限値(例えば、10)に達すると特別役物56が閉状態となるように特別役物駆動装置124の駆動制御が行われる。すると、1回分のラウンドの終了条件が満たされたとして、ラウンドカウンタ2933の値に「1」が加算される。
特別遊技実行処理2は、特別抽選において4ラウンド確変図柄が当選したことに基づいて実行され、特別遊技実行手段260は、ラウンドカウンタ2933の上限値として4ラウンド確変図柄について予め定められたラウンド数である4回に相当する値(例えば、4)を設定し、各ラウンドにおいて予め定められた態様で特別役物56が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2933の記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2933の記憶値が上限値(例えば、4)に達すると、特別遊技状態が終了する。
詳細には特別遊技実行処理2では、第1ラウンド~第4ラウンドの各ラウンドの特別遊技において、特別役物56が開状態となってから開放タイマー2934が29秒をカウントするか、大入賞数カウンタ2936の値が上限値(例えば、10)に達すると特別役物56が閉状態となるように特別役物駆動装置124の駆動制御が行われる。すると、1回分のラウンドの終了条件が満たされたとして、ラウンドカウンタ2933の値に「1」が加算される。
特別遊技実行処理3は、特別抽選において16ラウンド通常図柄が当選したことに基づいて実行され、特別遊技実行手段260は、ラウンドカウンタ2933の上限値として16ラウンド確変図柄について予め定められたラウンド数である16回に相当する値(例えば、16)を設定し、各ラウンドにおいて予め定められた態様で特別役物56が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2933の記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2933の記憶値が上限値(例えば、16)に達すると、特別遊技状態が終了する。
詳細には特別遊技実行処理3では、第1ラウンド~第16ラウンドの各ラウンドの特別遊技において、特別役物56が開状態となってから開放タイマー2934が29秒をカウントするか、大入賞数カウンタ2936の値が上限値(例えば、10)に達すると特別役物56が閉状態となるように特別役物駆動装置124の駆動制御が行われる。すると、1回分のラウンドの終了条件が満たされたとして、ラウンドカウンタ2933の値に「1」が加算される。
特別遊技実行処理4は、特別抽選において4ラウンド通常図柄が当選したことに基づいて実行され、特別遊技実行手段260は、ラウンドカウンタ2933の上限値として4ラウンド通常図柄について予め定められたラウンド数である4回に相当する値(例えば、4)を設定し、各ラウンドにおいて予め定められた態様で特別役物56が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2933の記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2933の記憶値が上限値(例えば、4)に達すると、特別遊技状態が終了する。
詳細には特別遊技実行処理4では、第1ラウンド~第4ラウンドの各ラウンドの特別遊技において、特別役物56が開状態となってから開放タイマー2934が29秒をカウントするか、大入賞数カウンタ2936の値が上限値(例えば、10)に達すると特別役物56が閉状態となるように特別役物駆動装置124の駆動制御が行われる。すると、1回分のラウンドの終了条件が満たされたとして、ラウンドカウンタ2933の値に「1」が加算される。
払出制御手段270は、第1始動入賞口センサ106からの検出信号、第2始動入賞口センサ108からの検出信号、大入賞口センサ110からの検出信号が入力されたことに基づいて、検出信号ごとに予め定められている賞球数に相当する数の遊技球を払出装置130に払い出させる制御を行う。詳細には払出制御手段270は、第1始動入賞口センサ106が1個の遊技球の入賞を検出するごとに、払出装置130に4個の遊技球を払い出させるコマンドを送信し、第2始動入賞口センサ108が1個の遊技球の入賞を検出するごとに、払出装置130に3個の遊技球を払い出させるコマンドを送信し、大入賞口センサ110が1個の遊技球の入賞を検出するごとに、払出装置130に15個の遊技球を払い出させるコマンドを送信する。
払出装置130は、払出制御手段270によって指示された払出数の遊技球を払い出す動作を行う。この払出装置130には、遊技球を貯めておく遊技球タンクに払出モーターが設けられており、払出制御手段270は、払出モーターの回転角度を制御することにより、指示通りの数の遊技球を遊技球タンクから払い出させる。また払出装置130には、遊技球を1個払い出すごとに作動する払出センサ116が備えられており、払出制御手段270は、払出センサ116からの払出信号に基づいて払出装置130から実際に払い出された遊技球の数を管理することができる。
通信制御手段280は、メイン基板100における各種の演算結果に応じて生成された各種のコマンドをサブ基板102に送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板100とサブ基板102との間では、メイン基板100からサブ基板102への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板102からはメイン基板100へ情報を送信することができないように通信接続されている。
続いて、サブ基板102について説明する。サブ基板102は、演出制御手段300と、サブメモリ310とを含んで構成されている。
演出制御手段300は、メイン基板100から送信される各種のコマンドや、演出ボタンスイッチ150からの入力信号や、サブメモリ310の演出データ記憶手段3110に記憶されている演出データに基づいて、演出表示装置170を制御して前枠ランプ12やディスプレイ枠ランプ38を点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイ32に演出画像を表示させたり、音響装置172を制御してスピーカー14から演出音を出力させたり、演出物駆動装置174を駆動して演出物を動作させたりするなど、演出装置176を制御することにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助したりするための演出を演出装置176に実行させる。
特に演出データ記憶手段3110には、液晶ディスプレイ32に画像を表示させるための多数の演出画像データが記憶されており、演出制御手段300は、これらの演出画像データに基づいて、1フレーム(1/60秒)ごとにサブメモリ310のフレームバッファ3114に画像を描画して、描画した画像を液晶ディスプレイ32に表示させることにより、液晶ディスプレイ32に動画を再生表示させる。
そして演出制御手段300は、演出装置176に演出を実行させる処理として、状態演出処理、特別抽選演出処理、保留表示演出処理などを行う。
状態演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100における遊技状態やカウンタの値に応じたコマンドに基づいて、現在の遊技状態に応じて液晶ディスプレイ32においてキャラクター画像を動作させたり、背景画像を変化させたり、スピーカー14から出力させる演出音を変化させたりすることにより、現在の遊技状態を遊技者に示唆する演出を実行する。
例えば、演出制御手段300は、現在の遊技状態が確変状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が確変状態であることを示す確変状態画像を表示させ、現在の遊技状態が時短状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が時短状態であることを示すとともに、時短状態において特別抽選が行われた回数の合計が100回に達するまでの残り回数を示す時短状態画像を表示させる。
また現在の遊技状態が特別遊技状態である場合には、演出制御手段300は、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が特別遊技状態であることを示すとともに、第何回目のラウンドの特別遊技が実行中であるかを示す特別遊技状態画像(特別遊技演出)を表示させる。
特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100における特別抽選の大当たり決定処理、図柄決定処理、第1変動パターン決定処理、第2変動パターン決定処理の結果に応じたコマンドに基づいて、特別抽選演出の演出パターンを複数種類の演出パターンのいずれにするかを決定し、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄の変動表示および停止表示に合わせるように、あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示および停止表示に合わせるように、特別抽選演出を演出装置176に実行させる。
具体的には特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、図12(A)に示すように、液晶ディスプレイ32において背景画像(図示省略)を表示させ、背景画像の手前側に、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354を表示させる。そして演出制御手段300は、第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値を読み出して特別抽選が行われるごとに、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄の変動表示の開始にともなって、あるいは第2特別保留記憶領域1から第2特別乱数値を読み出して特別抽選が行われるごとに、第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示の開始にともなって、図12(B)に示すように、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354を変動表示させた後に、第1特別抽選あるいは第2特別抽選における大当たり決定処理で大当たり当選したか否かに応じた態様で、そして大当たりが当選した場合には図柄決定処理で決定された大当たり図柄に応じた態様で、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354を停止表示させるとともに、複数種類の演出パターンのそれぞれに応じた態様で、液晶ディスプレイ32において背景画像を変化させたり、キャラクター画像が動作する演出動画を再生表示させたりすることにより、演出パターンの種類に応じた特別抽選演出を液晶ディスプレイ32において実行する。なお図中下向きの矢印は、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354のそれぞれが変動表示中であることを示している。
詳細には特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から特別抽選の大当たり決定処理、図柄決定処理、第1変動パターン決定処理、第2変動パターン決定処理の結果に応じたコマンドが入力されたことに基づいて、演出抽選用乱数値として、第1演出パターン決定乱数値および第2演出パターン決定乱数値などの複数種類の乱数値を取得し、演出抽選として、第1演出パターン決定処理および第2演出パターン決定処理などを行う。
第1演出パターン決定処理は、取得した1つの第1演出パターン決定乱数値に基づいて、特別抽選演出のうちの前半部分に対応する前半演出パターンを、複数種類の前半演出パターンのいずれにするかを決定する処理である。そして第1演出パターン決定処理では、演出制御手段300は、サブメモリ310の演出抽選テーブル記憶手段3112に記憶されている複数種類の第1演出パターン抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、第1変動パターン決定処理で決定された前半変動パターンに応じて選択する。
本実施形態の遊技機では、メイン基板100における第1変動パターン決定処理の結果が前半変動パターン1~前半変動パターン7のそれぞれである場合に対応して、演出抽選テーブル記憶手段3112に、第1演出パターン抽選テーブルA~第1演出パターン抽選テーブルGの7種類の第1演出パターン抽選テーブルが記憶されている(図示省略)。そして各第1演出パターン抽選テーブルでは、0~99の100個の第1演出パターン決定乱数値のそれぞれに対して、複数種類の前半演出パターンのいずれかが対応づけられている。そして演出制御手段300は、第1変動パターン決定処理の結果が前半変動パターン1である場合には、第1演出パターン抽選テーブルAを選択し、第1変動パターン決定処理の結果が前半変動パターン2である場合には、第1演出パターン抽選テーブルBを選択し、というように、第1変動パターン決定処理で決定された前半変動パターンに対応する第1演出パターン抽選テーブルを選択する。
そして演出制御手段300は、選択した第1演出パターン抽選テーブルを参照して、1つの第1演出パターン決定乱数値が複数種類の前半演出パターンのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の前半演出パターンから1つの前半演出パターンを決定する。
第2演出パターン決定処理は、取得した1つの第2演出パターン決定乱数値に基づいて、特別抽選演出のうちの後半部分に対応する後半演出パターンを、複数種類の後半演出パターンのいずれにするかを決定する処理である。そして第2演出パターン決定処理では、演出制御手段300は、サブメモリ310の演出抽選テーブル記憶手段3112に記憶されている複数種類の第2演出パターン抽選テーブルのうちいずれを参照して乱数判定処理を行うかを、第2変動パターン決定処理で決定された後半変動パターンに応じて選択する。
本実施形態の遊技機では、メイン基板100における第2変動パターン決定処理の結果がリーチなし変動パターン1~リーチなし変動パターン3およびリーチ変動パターン1~リーチ変動パターン5のそれぞれである場合に対応して、演出抽選テーブル記憶手段3112に、第2演出パターン抽選テーブルA~第2演出パターン抽選テーブルHの8種類の第2演出パターン抽選テーブルが記憶されている(図示省略)。そして各第2演出パターン抽選テーブルでは、0~99の100個の第2演出パターン決定乱数値のそれぞれに対して、複数種類の後半演出パターンとして複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンのいずれかが対応づけられている。そして演出制御手段300は、第2変動パターン決定処理の結果がリーチなし変動パターン1である場合には、第2演出パターン抽選テーブルAを選択し、第2変動パターン決定処理の結果がリーチ変動パターン1である場合には、第2演出パターン抽選テーブルDを選択し、というように、第2変動パターン決定処理で決定された後半変動パターンに対応する第2演出パターン抽選テーブルを選択する。
そして演出制御手段300は、選択した第2演出パターン抽選テーブルを参照して、1つの第2演出パターン決定乱数値が複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンのいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンから1つのリーチなし演出パターンあるいは1つのリーチ演出パターンを決定する。
ここで、複数種類の前半演出パターンのそれぞれには演出時間が設定されており、第1演出パターン抽選テーブルAによって決定され得る前半演出パターンの演出時間は、いずれも前半変動パターン1の変動時間と同一の3秒に設定され、第1演出パターン抽選テーブルBによって決定され得る前半演出パターンの演出時間は、いずれも前半変動パターン2の変動時間と同一の5秒に設定され、というように、各第1演出パターン抽選テーブルによって決定され得る前半演出パターンの演出時間は、各第1演出パターン抽選テーブルに対応する前半変動パターンの変動時間と同一に設定されている。
また、複数種類のリーチなし演出パターンおよび複数種類のリーチ演出パターンのそれぞれにも演出時間が設定されてり、第2演出パターン抽選テーブルAによって決定され得る複数種類のリーチなし演出パターンの演出時間は、いずれもリーチなし変動パターン1の変動時間と同一の1秒に設定され、第2演出パターン抽選テーブルEによって決定され得る複数種類のリーチ演出パターンの演出時間は、いずれもリーチ変動パターン1の変動時間と同一の20秒に設定され、というように、各第2演出パターン抽選テーブルによって決定され得る複数種類のリーチなし演出パターンあるいは複数種類のリーチ演出パターンの演出時間は、各第2演出パターン抽選テーブルに対応するリーチなし変動パターンあるいはリーチ変動パターンの変動時間と同一に設定されている。
そして特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示の開始に合わせて特別抽選演出の実行を開始させ、第1演出パターン決定処理で決定された前半演出パターンに応じた演出時間と、第2演出パターン決定処理で決定された後半演出パターンに応じた演出時間の合計の演出時間で、特別抽選演出を実行する。これにより、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動時間と、特別抽選演出の演出時間が同期される。
例えば、大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合に、第2演出パターン決定処理でリーチなし演出パターンが決定された場合には、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示の開始にともなって、図12(B)に示すように、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の変動表示が開始され、図12(C)に示すように、まずは左演出図柄350が、いずれかの態様(図12(C)では「5」を示す態様)で完全に停止されずにわずかに揺れるように仮停止表示され、その後、図12(D)に示すように、右演出図柄354が左演出図柄350とは異なる態様(非リーチ態様)で仮停止表示される。
そして、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄が停止表示される前に、図12(E)に示すように、中演出図柄352が左演出図柄350および右演出図柄354とは異なる態様(ハズレ態様)で仮停止表示され、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄が停止表示されるのとほぼ同じタイミングで、図12(F)に示すように、中演出図柄352が左演出図柄350および右演出図柄354とは異なる態様(ハズレ態様)で完全に停止されるように確定停止表示される。
また例えば、大当たり決定処理で大当たりが当選した場合、または大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合であって、第2演出パターン決定処理でリーチ演出パターンが決定された場合には、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動表示の開始にともなって、図13(A)に示すように、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の変動表示が開始され、図13(B)に示すように、まずは左演出図柄350が仮停止表示され、その後、図13(C)に示すように、中演出図柄352が変動表示されたまま、右演出図柄354が左演出図柄350と同一の態様(リーチ態様)で仮停止表示される。すると、図13(D)に示すように、決定された演出パターンに対応する演出動画の再生表示が開始され、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄あるいは第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動時間内に演出動画の再生表示が終了される。
詳細には、図13(D)の例では、液晶ディスプレイ32の表示領域の中央において、キャラクターAがキャラクターBと戦う演出動画が再生表示されており、この演出動画が再生表示されている場合には、液晶ディスプレイ32の表示領域の中央において表示される左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の代わりに、液晶ディスプレイ32の表示領域の右上において、左演出図柄350に対応する縮小左演出図柄360、中演出図柄352に対応する縮小中演出図柄362および右演出図柄354に対応する縮小右演出図柄364が表示される。すなわち図13(D)に示すように、縮小左演出図柄360と縮小右演出図柄364が同一の態様(リーチ態様)で仮停止表示されつつ縮小中演出図柄362が変動表示される。
そして大当たりが当選していた場合には、図13(E)に示すように、液晶ディスプレイ32の表示領域の中央において、キャラクターAがキャラクターBに勝利する演出動画が再生表示されるとともに、液晶ディスプレイ32の表示領域の右上において、縮小中演出図柄362が縮小左演出図柄360および縮小右演出図柄364と同一の態様(大当たり態様)で仮停止表示されることにより、大当たりが当選したことが遊技者に仮に報知される。
すると、キャラクターAがキャラクターBに勝利する演出動画が終了し、図13(F)に示すように、液晶ディスプレイ32の表示領域の中央において、仮停止表示された左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354が表示された後、図13(G)に示すように、液晶ディスプレイ32の表示領域の中央において、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354が確定停止表示されるとともに、スピーカー14から、大当たりが当選したことを遊技者に報知する効果音が出力されることにより、大当たりが当選したことが遊技者に確定的に報知される。
一方、大当たりが当選していなかった場合には、図13(H)に示すように、液晶ディスプレイ32の表示領域の中央において、キャラクターAがキャラクターBに敗北する演出動画が再生されるとともに、液晶ディスプレイ32の表示領域の右上において、縮小中演出図柄362が縮小左演出図柄360および縮小右演出図柄364と異なる態様(リーチハズレ態様)で仮停止表示されることにより、大当たりが当選しなかったことが遊技者に仮に報知される。
すると、キャラクターAがキャラクターBに敗北する動画が終了し、図13(I)に示すように、液晶ディスプレイ32の表示領域の中央において、仮停止表示された左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354が表示された後、図13(J)に示すように、液晶ディスプレイ32の表示領域の中央において、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354が確定停止表示されることにより、大当たりが当選しなかったことが遊技者に確定的に報知される。
ここで特別抽選演出処理では、大当たりが当選した場合と大当たりが当選しなかった場合の双方で、共通の演出動画が再生表示されることがあるため、共通の演出動画が再生表示される場合には、大当たりの当選に対する遊技者の期待感を大いに高めることができる。
そして本実施形態では、図柄決定処理で16ラウンド確変図柄が決定された場合に決定される演出パターンでは、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の数字部分410が、いずれも「7」を示す態様で確定停止表示されるようになっている。
また、図柄決定処理で4ラウンド確変図柄が決定された場合に決定される演出パターンでは、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の数字部分410が、いずれも「1」を示す態様で確定停止表示される他、いずれも「3」あるいは「5」を示す態様でも確定停止表示されることがあるようになっている。
また、図柄決定処理で16ラウンド通常図柄が決定された場合に決定される演出パターンでは、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の数字部分410が、いずれも「8」を示す態様でも確定停止表示されることがあるようになっている。
また、図柄決定処理で4ラウンド通常図柄が決定された場合に決定される演出パターンでは、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の数字部分410が、いずれも「2」を示す態様で確定停止表示される他、いずれも「4」あるいはいずれも「6」を示す態様でも確定停止表示されることがあるようになっている。
こうして本実施形態では、状態表示装置70における第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動種別に応じた演出パターンで、液晶ディスプレイ32に左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354を変動表示させることにより、大当たりが当選することに対する遊技者の期待感を高めるようにしつつ、特別抽選の結果に応じた態様で左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354を仮停止表示させてから確定停止表示させることにより、遊技者に特別抽選の結果を報知している。
保留表示演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100における第1特別保留数あるいは第2特別保留数に応じたコマンドに基づいて、メインメモリ290の特別乱数記憶手段2914において保留されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値の状況を示す画像を液晶ディスプレイ32に表示させる。本実施形態では、図14(A)に示すように、液晶ディスプレイ32の表示領域の下部に、特別乱数記憶手段2914の第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4、あるいは第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4に対応させて、第1保留表示領域411~第4保留表示領域414の4つの保留表示領域(表示領域)が設けられており、各保留表示領域には、図14(A)に示すように、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4のいずれに第1特別乱数値が格納されているかを示す第1保留画像420、あるいは図14(B)に示すように、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれに第2特別乱数値が格納されているかを示す第2保留画像422が表示可能となっている。
詳細には演出制御手段300は、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれにも第2特別乱数値が格納されていない場合であって、第1特別保留記憶領域1に第1特別乱数値が格納されている場合には、第1保留表示領域411に第1保留画像420を表示させ、第1特別保留記憶領域1と第1特別保留記憶領域2のそれぞれに第1特別乱数値が保留されている場合には、第1保留表示領域411および第2保留表示領域412のそれぞれに第1保留画像420を表示させ、というように、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれにも第2特別乱数値が格納されていない場合には、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4において保留されている第1特別乱数値の数に応じて、第1保留表示領域411~第4保留表示領域414のそれぞれに第1保留画像420を表示させる。図14(A)の例では、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれにも第2特別乱数値が格納されておらず、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域3のそれぞれに第1特別乱数値が保留されていることにより、第1保留表示領域411~第3保留表示領域413のそれぞれにおいて第1保留画像420が表示されている。
また演出制御手段300は、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4のいずれに第1特別乱数値が格納されているか否かに関わらず、第2特別保留記憶領域1に第2特別乱数値が保留されている場合には、第1保留表示領域411に第2保留画像422を表示させ、第2特別保留記憶領域1と第2特別保留記憶領域2のそれぞれに第2特別乱数値が保留されている場合には、第1保留表示領域411および第2保留表示領域412のそれぞれに第2保留画像422を表示させ、というように、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4のいずれかに第2特別乱数値が格納されている場合には、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4において保留されている第2特別乱数値の数に応じて、第1保留表示領域411~第4保留表示領域414のそれぞれに第2保留画像422を表示させる。図14(B)の例では、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域2のそれぞれに第2特別乱数値が保留されていることにより、第1保留表示領域411~第2保留表示領域412のそれぞれにおいて第2保留画像422が表示されている。
また本実施形態では、液晶ディスプレイ32の表示領域の下部のうち第1保留表示領域411の左方の領域に、特別乱数記憶手段2914の当該特別保留記憶領域に対応させて、1つの当該保留表示領域430が設けられており、当該保留表示領域430には、第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値が読み出されて当該特別保留記憶領域に格納された場合には第1保留画像420が表示され、第2特別保留記憶領域1から第2特別乱数値が読み出されて当該特別保留記憶領域に格納された場合には第2保留画像422が表示されるようになっている。
例えば、図14(A)に示す状態で、第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値を読み出して特別抽選が行われて当該特別保留記憶領域に第1特別乱数値が格納されると、演出制御手段300は、図14(C)に示すように、第1保留表示領域411に表示されている第1保留画像420を当該保留表示領域430に移動させるとともに、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の変動表示を開始させ、第2保留表示領域412以降の保留表示領域において表示されている第1保留画像420を、元の保留表示領域から序数が1つ小さい保留表示領域に移動させる表示制御を行う。これにより、当該保留表示領域430に表示される第1保留画像420が、今回の特別抽選の対象となる第1特別乱数値に対応し、第1保留表示領域411以降に表示される第1保留画像420が、次回以降の特別抽選の対象となる第1特別乱数値に対応していることを示すことができる。
そして図14(D)に示すように、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354を確定停止表示させて今回の特別抽選の結果を表示すると、当該特別保留記憶領域に格納されている第1特別乱数値が消去されることにともなって、当該保留表示領域430に表示されている第1保留画像420を消去する。そして、更に第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値を読み出して特別抽選が行われると、演出制御手段300は、図示しないが、第1保留表示領域411に表示されている第1保留画像420を当該保留表示領域430に移動させるとともに、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の変動表示を開始させ、第2保留表示領域412以降の保留表示領域において表示されている第1保留画像420を、元の保留表示領域から序数が1つ小さい保留表示領域に移動させる表示制御を行う。
また図示しないが、第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4において複数個の第2特別乱数値が保留されている状態で、第2特別保留記憶領域1から第2特別乱数値を読み出して特別抽選が行われて当該特別保留記憶領域に第2特別乱数値が格納されると、演出制御手段300は、第1保留表示領域411に表示されている第2保留画像422を当該保留表示領域430に移動させるとともに、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の変動表示を開始させ、第2保留表示領域412以降の保留表示領域において表示されている第2保留画像422を、元の保留表示領域から序数が1つ小さい保留表示領域に移動させる表示制御を行う。これにより、当該保留表示領域430に表示される第2保留画像422が、今回の特別抽選の対象となる第2特別乱数値に対応し、第1保留表示領域411以降に表示される第2保留画像422が、次回以降の特別抽選の対象となる第2特別乱数値に対応していることを示すことができる。
また演出制御手段300は、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に対応する事前判定結果に応じて、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が取得されてからその第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が終了するまでの間において、あるいは第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値が取得されてからその第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値の直前に取得された第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が終了するまでの間において、先読み演出を演出装置176に実行させる。本実施形態では、先読み演出としては、例えば、先読み演出の実行が決定された第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に対応する第1保留画像420あるいは第2保留画像422の色や形状を変化させたり、第1保留画像420あるいは第2保留画像422の周囲にエフェクト画像を表示させたり、キャラクター画像などのオブジェクト画像を表示させたり、通常の背景画像とは異なる特殊な背景画像を表示させたりする。なお本実施形態では、遊技状態が通常状態である場合には、第2特別乱数値については先読み演出を行わず、遊技状態が確変状態あるいは時短状態で有る場合には、第1特別乱数値について先読み演出を行わないようにしている。
ここで演出制御手段300は、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に対応する事前判定結果に含まれる大当たり決定処理の結果が、大当たりが当選したものである場合か、大当たりが当選しなかったものである場合には、リーチ演出パターンで特別抽選演出が行われる場合に限って、その第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について先読み演出を行うようにしている。
詳細には本実施形態では、特別抽選手段230が、事前判定処理として行った大当たり決定処理で大当たりが当選しなかった場合には、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値に含まれる変動グループ決定乱数値が、0~69のいずれかである第1不定値(第1範囲の値)であるか、70~89のいずれかである第2不定値(第2範囲の値)であるか、90~99のいずれかである固定値(第3範囲の値)であるかを判断する。そして、変動グループ決定乱数値が第1不定値である場合には、第1不定値情報を事前判定結果として設定し、変動グループ決定乱数値が第2不定値である場合には、第2不定値情報を事前判定結果として設定し、変動グループ決定乱数値が固定値である場合には、固定値情報を事前判定結果として設定する。
そして演出制御手段300は、事前判定結果に含まれる大当たり決定処理の結果が、大当たりが当選したものである場合には、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について先読み演出の実行可否を決定する先読演出抽選を行うが、大当たりが当選しなかったものである場合には、事前判定結果に固定値情報が含まれているか否かを判断し、固定値情報が含まれている場合に、先読演出抽選を行うようにしている。
これにより本実施形態では、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について事前判定処理を行った時点と、同一の第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について特別抽選を行った時点とで、保留数が変化していても、先読み演出の実行が決定された第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について特別抽選が行われる場合には、大当たりが当選するか、大当たりが当選しない場合であっても、リーチ演出パターンで特別抽選演出が実行されるようにすることができる。
そして演出制御手段300は、第1特別乱数値について先読演出抽選で先読み演出の実行を決定した場合には、当該特別保留記憶領域および第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域4において保留されている第1特別乱数値であって、先読み演出の実行が決定された第1特別乱数値よりも先に取得された第1特別乱数値の中に、事前判定結果に含まれる大当たり決定処理の結果が大当たりが当選したものである第1特別乱数値、または事前判定結果に含まれる大当たり決定処理の結果が大当たりが当選しなかったものであるが事前判定結果に固定値情報が含まれている第1特別乱数値が存在しない場合に、先読み演出の開始条件が満たされているとして先読み演出を開始する。
また、第2特別乱数値について先読演出抽選で先読み演出の実行を決定した場合には、当該特別保留記憶領域および第2特別保留記憶領域1~第2特別保留記憶領域4において保留されている第2特別乱数値であって、先読み演出の実行が決定された第2特別乱数値よりも先に取得された第2特別乱数値の中に、事前判定結果に含まれる大当たり決定処理の結果が大当たりが当選したものである第2特別乱数値、または事前判定結果に含まれる大当たり決定処理の結果が大当たりが当選しなかったものであるが事前判定結果に固定値情報が含まれている第2特別乱数値が存在しない場合に、先読み演出の開始条件が満たされているとして先読み演出を開始する。
これにより本実施形態では、第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について先読み演出の実行を決定した時点において、既に保留されている第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値について大当たりの当選が確定している場合、リーチ演出パターンで特別抽選演出が実行されている場合、およびリーチ演出パターンで特別抽選演出が実行されることが確定している場合には、確定している大当たりにより実行される特別遊技状態が終了してから、あるいは実行されているまたは実行されることが確定しているリーチ演出パターンによる特別抽選演出が終了してから、先読み演出が開始されるようにすることができる。
3.本実施形態の制御手法
以下では、本実施形態の制御手法について詳細に説明する。本実施形態では、1回の特別抽選についての特別抽選演出において、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の変動表示および仮停止表示(以下では図柄変動演出という)が複数回にわたって繰り返されることにより、遊技者の大当たりに対する期待感を高めるいわゆる擬似連続変動演出を実行する場合があるようにしている。
図15および図16は、1回の特別抽選についての特別抽選演出の前半演出パターンとして、特定の種類の擬似連続変動演出が実行される場合に液晶ディスプレイ32に表示される演出画像の一例を示す図である。この例では、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域3のそれぞれに第1特別乱数値が保留されている状態で、第1特別保留記憶領域1から第1特別乱数値が読み出されて特別抽選が行われており、図15(A)に示すように、第1保留表示領域411に表示されている第1保留画像420が当該保留表示領域430に移動し、第2保留表示領域412および第3保留表示領域413のそれぞれに表示されている第1保留画像420が、第1保留表示領域411および第2保留表示領域412のそれぞれに移動すると、特別抽選演出が開始されるとともに擬似連続変動演出が開始され、1回目の図柄変動演出として、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の変動表示が開始される。
そして、1回目の図柄変動演出として、図15(B)に示すように、両開きの扉が閉まる画像が表示される扉閉鎖演出が実行された後、図15(C)に示すように、扉が開く画像が表示される扉開放演出が実行され、開いた扉の奥側にキャラクターAが出現する画像が表示されるキャラクター出現演出1が実行され、図15(D)に示すように、再び扉が閉まる画像が表示される扉閉鎖演出が実行され、図15(E)に示すように、左図柄画像350、中図柄画像352および右図柄画像354がハズレ態様で仮停止表示される。
すると、左図柄画像350、中図柄画像352および右図柄画像354がハズレ態様で確定停止表示されないまま、2回目の図柄変動演出として、図15(F)に示すように、左図柄画像350、中図柄画像352および右図柄画像354の変動表示が再開される。ここで擬似連続変動演出が実行される場合には、左演出図柄350、中演出図柄352および右演出図柄354の変動表示が再開されても、第1保留画像420の位置は変化しない。そして、2回目の図柄変動演出として、図15(G)に示すように、赤いエフェクト画像が表示されるエフェクト演出が実行され、更に図15(H)に示すように、稲妻が光る画像が表示される稲妻演出が実行され、図16(A)に示すように、左図柄画像350、中図柄画像352および右図柄画像354がハズレ態様で仮停止表示される。
すると、左図柄画像350、中図柄画像352および右図柄画像354がハズレ態様で確定停止表示されないまま、3回目の図柄変動演出として、図16(B)に示すように、左図柄画像350、中図柄画像352および右図柄画像354の変動表示が再開される。そして、3回目の図柄変動演出として、図16(C)に示すように、図1で示した演出ボタン26を押下する操作を行うことを指示する(促す)赤いボタン画像が表示されるボタン演出5が実行される。そして、操作指示画像が表示されてから所定期間内に演出ボタン26を押下する操作が行われると、演出ボタン26を押下する操作が行われたタイミングで、または演出ボタン26を押下する操作が行われないまま所定期間が経過すると、所定期間が経過したタイミングで、図16(D)に示すように、キャラクターBと台詞Aの画像が表示される台詞演出8が実行され、図16(E)に示すように、左演出図柄350および右演出図柄354がリーチ態様で仮停止表示される。すると、例えば図13(D)で示したように、決定されたリーチ演出パターンに対応するリーチ演出の実行が開始される。
そして本実施形態では、図15および図16で示した例のように、擬似連続変動演出において3回の図柄変動演出が行われる3回擬似連続変動演出の他にも、擬似連続変動演出において2回の図柄変動演出が行われる2回擬似連続変動演出が実行される場合があるようになっている。そして本実施形態では、3回擬似連続変動演出として、特別抽選の結果が大当たりとなった場合に実行される頻度が異なっていることにより大当たりに対する期待度が異なる3回擬似連続変動演出A~3回擬似連続変動演出Cの3種類の3回擬似連続変動演出が用意されており、2回擬似連続変動演出として、特別抽選の結果が大当たりとなった場合に実行される頻度が異なっていることにより大当たりに対する期待度が異なる2回擬似連続変動演出A~2回擬似連続変動演出Cの3種類の2回擬似連続変動演出が用意されている。
そして本実施形態では、演出制御手段300が、前半演出パターンとしていずれかの種類の擬似連続変動演出を決定すると、複数回の図柄変動演出のそれぞれについて、実行する演出の内容を決定する。本実施形態では、図15(C)で示したキャラクター出現演出1や、図15(G)~図15(H)で示したエフェクト演出および稲妻演出や、図16(D)で示した台詞演出8などは、擬似連続変動演出における各回の図柄変動演出において主たる演出として実行される主予告演出に分類され、図15(B)~図15(D)で示した扉閉鎖演出および扉開放演出や、図16(C)で示したボタン演出5などは、主予告演出に関連して実行される副予告演出に分類されており、複数回の図柄変動演出のそれぞれについて、複数種類の主予告演出から実行対象の主予告演出を決定する主予告抽選を行い、複数種類の副予告演出から実行対象の副予告演出を決定する副予告抽選を行う。
具体的には本実施形態では、図17に示すように、演出データ記憶手段3110において、主予告演出群1~主予告演出群37までの37種類の主予告演出群が用意されており、各種類の主予告演出群には、基本的な演出内容は共通しているが、画像の一部の色やエフェクトの種類やキャラクターの種類など演出内容の一部が異なる同分類の複数種類の主予告演出が属している。
例えば、図15(C)で示したキャラクター出現演出1は、主予告演出群24に属しており、主予告演出群24には、キャラクター出現演出1の他にも、キャラクターBが出現する画像が表示されるキャラクター出現演出2や、キャラクターCが出現する画像が表示されるキャラクター出現演出3など、出現するキャラクターなどが異なるキャラクター出現演出1~キャラクター出現演出7の7種類の主予告演出が属している。また図15(G)~図15(H)で示したエフェクト演出および稲妻演出は、演出内容が段階的に変化する演出の1つであるステップアップ演出6を構成しており、このステップアップ演出6は主予告演出群5に属している。そして主予告演出群5には、ステップアップ演出6の他にも、白いエフェクト画像が表示されるエフェクト演出が実行されるだけのステップアップ演出1や、赤いエフェクト画像が表示されるエフェクト演出が実行された後に金色のエフェクト画像が表示されるエフェクト演出が実行され、更に稲妻演出が実行されるステップアップ演出8など、ステップアップ演出を構成する段階の数やエフェクト画像の色などが異なるステップアップ演出1~ステップアップ演出8の8種類の主予告演出が属している。また図16(D)で示した台詞演出8は、主予告演出群33に属しており、主予告演出群33には、台詞演出8の他にも、キャラクターAと台詞Aの画像が表示される台詞演出1やキャラクターCと台詞Dの画像が表示される台詞演出10など、出現するキャラクターと台詞の組合せなどが異なる台詞演出1~台詞演出10の10種類の主予告演出が属している。
また本実施形態では、図17に示すように、演出データ記憶手段3110において、副予告演出群1~副予告演出群18までの18種類の副予告演出群が用意されており、各種類の副予告演出群には、基本的な演出内容は共通しているが、画像の一部の色や形状やエフェクトの種類など演出内容の一部が異なる同分類の複数種類の副予告演出が属している。
例えば、図15(B)~図15(D)で示した扉閉鎖演出および扉開放演出は扉開閉演出2を構成しており、この扉開閉演出2は副予告演出群13に属している。そして副予告演出群13には、扉開閉演出2の他にも、扉の色や形状や扉の開閉動作の態様やエフェクトの種類などが異なる扉開閉演出1~扉開閉演出5の5種類の副予告演出が属している。また図16(C)で示したボタン演出5は副予告演出群14に属しており、副予告演出群14には、ボタン演出5の他にも、ボタンの色や形状やエフェクトの種類などが異なるボタン演出1~ボタン演出6の6種類の副予告演出が属している。
そして本実施形態では、図17に示すように、演出データ記憶手段3110において、37種類の主予告演出群と18種類の副予告演出群の組み合わせが、51種類の系統パターンとして設定されている。そして51種類の系統パターンには、系統パターン0のように、主予告演出群および副予告演出群のいずれも設定されていない系統パターンや、系統パターン1や系統パターン7などのように、主予告演出群は設定されているが副予告演出群は設定されていない系統パターンや、系統パターン4や系統パターン30などのように、主予告演出群および副予告演出群が設定されている系統パターンが存在している。
例えば系統パターン7では、図15(G)~図15(H)で示したステップアップ演出6などが属している主予告演出群5が設定されているが、副予告演出群が設定されておらず、系統パターン30では、図15(C)で示したキャラクター出現演出1などが属している主予告演出群24と、図15(B)~図15(D)で示した扉開閉演出2などが属している副予告演出群13が設定されており、系統パターン45では、図16(D)で示した台詞演出8などが属している主予告演出群33と、図16(C)で示したボタン演出5などが属している副予告演出群14が設定されている。
また本実施形態では、系統パターン3~系統パターン5などのように、共通の主予告演出群が設定されつつ、副予告演出群が設定されていない系統パターンと、副予告演出群が設定されている系統パターンが存在したり、共通の主予告演出群が設定されつつ、異なる副予告演出群が設定されている系統パターンが存在している。また、系統パターン5と系統パターン8などのように、共通の副予告演出群が設定されつつ、異なる主予告演出群が設定されている系統パターンが存在している。
すなわち本実施形態では、副予告演出群が対応づけられている主予告演出群と、副予告演出群が対応づけられていない主予告演出群が存在しており、中には複数種類の副予告演出群が対応づけられている主予告演出群や、共通の副予告演出群が対応づけられている複数種類の主予告演出群が存在している。
ここで本実施形態では、37種類の主予告演出群のそれぞれに属する複数種類の主予告演出のそれぞれは、特別抽選の結果が大当たりとなった場合に実行される頻度が異なっていることにより大当たりに対する期待度が異なっており、また、18種類の副予告演出群のそれぞれに属する複数種類の副予告演出のそれぞれも、特別抽選の結果が大当たりとなった場合に実行される頻度が異なっていることにより大当たりに対する期待度が異なっている。従って、1回の擬似連続変動演出における複数回の図柄変動演出において、期待度が高い主予告演出が実行された後に期待度が低い主予告演出が実行されたり、期待度が高い副予告演出が実行された後に期待度が低い副予告演出が実行されたりすると、遊技者の期待感が高い状態から低い状態に低下してしまい、遊技の興趣が減退してしまうおそれがある。
そこで本実施形態では、前半演出パターンとしていずれかの種類の擬似連続変動演出が決定されると、複数回の図柄変動演出のうちまずは最終回の図柄変動演出について、51種類の系統パターンから1種類の系統パターンを決定する系統パターン抽選を行い、決定した系統パターンの主予告演出群から主予告演出を決定する主予告抽選を行い、決定した系統パターンに副予告演出群が存在する場合には、決定した系統パターンの副予告演出群から副予告演出を決定する副予告抽選を行う。
ここで最終回の図柄変動演出については、前半変動パターンとして決定された擬似連続変動演出の大当たりに対する期待度に応じて、主予告抽選あるいは副予告抽選を行うことにより、最終回の図柄変動演出については、前半変動パターンとして決定された擬似連続変動演出の大当たりに対する期待度に応じた期待度の主予告演出あるいは副予告演出が決定されるようにしている。
そして最終回の図柄変動演出の主予告演出あるいは副予告演出を決定すると、最終回の前の回の図柄変動演出について、系統パターン抽選、主予告抽選あるいは副予告抽選を行うが、最終回の前の回の図柄変動演出については、最終回の図柄変動演出について決定された主予告演出と比較して期待度が高くない主予告演出が決定され、最終回の図柄変動演出について決定された副予告演出と比較して期待度が高くない副予告演出が決定されるようにしている。
そして更に前の回の図柄変動演出が存在する場合には、更に前の回の図柄変動演出について、系統パターン抽選、主予告抽選あるいは副予告抽選を行うが、更に前の回の図柄変動演出については、最終回の前の回の図柄変動演出について決定された主予告演出と比較して期待度が高くない主予告演出が決定され、最終回の前の回の図柄変動演出について決定された副予告演出と比較して期待度が高くない副予告演出が決定されるようにしている。
これにより本実施形態では、1回の擬似連続変動演出における複数回の図柄変動演出において、前半変動パターンとして決定された擬似連続変動演出の大当たりに対する期待度の範囲内で、期待度が低い主予告演出あるいは副予告演出が実行された後に期待度が高い主予告演出あるいは副予告演出が実行されるようにしている。
詳細には本実施形態では、37種類の主予告演出群のそれぞれについて、最終回の図柄変動演出の主予告抽選を行う場合に用いる最終主予告抽選テーブルが、演出抽選テーブル記憶手段3112に記憶されており、各種類の主予告演出群の最終主予告抽選テーブルでは、前半演出パターンとして決定されうる複数種類の擬似連続変動演出のそれぞれに対して、当該種類の主予告演出群に属する複数種類の主予告演出のそれぞれの選択率が設定されている。
そして各種類の主予告演出群の最終主予告抽選テーブルでは、大当たりに対する期待度が高い擬似連続変動演出が決定された場合には、大当たりに対する期待度が高い主予告演出が選択されやすく、大当たりに対する期待度が低い擬似連続変動演出が決定された場合には、大当たりに対する期待度が低い主予告演出が選択されやすいようになっている。
具体的には図18に示すように、例えば主予告演出群33の最終主予告抽選テーブルの縦軸には、上から期待度が低い順に2回擬似連続変動演出A(2回擬似A)から3回擬似連続変動演出C(3回擬似C)までの6種類の擬似連続変動演出が設定され、横軸には、左から期待度が低い順に台詞演出1(台詞1)から台詞演出10(台詞10)までの主予告演出群33に属する10種類の主予告演出が設定されており、期待度が低い擬似連続変動演出に対しては、期待度が低い主予告演出の選択率が高くなるように乱数値が設定され、期待度が高い擬似連続変動演出に対しては、期待度が高い主予告演出の選択率が高くなるように乱数値が設定されている。
例えば、2回擬似連続変動演出Aに対しては、0~99の100個の乱数値のうち、台詞演出1に8個の乱数値が設定され、台詞演出2に10個の乱数値が設定され、台詞演出10に0個の乱数値が設定され、というように、台詞演出5に20個の乱数値が設定されているのを最大として、台詞演出1~台詞演出9のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。また、3回擬似連続変動演出Cに対しては、0~99の100個の乱数値のうち、台詞演出1に0個の乱数値が設定され、台詞演出2に2個の乱数値が設定され、台詞演出3に2個の乱数値が設定され、というように、台詞演出8に24個の乱数値が設定されているのを最大として、台詞演出2~台詞演出10のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。
そして本実施形態では、最終回の図柄変動演出について1種類の系統パターンを決定すると、決定した系統パターンの主予告演出群の最終主予告抽選テーブルを用いて、前半演出パターンとして決定された擬似連続変動演出の種類に応じて主予告演出を決定し、決定した主予告演出を最終回の図柄変動演出の主予告演出として保存する。
例えば、図15および図16で示した例では、図19に示すように、前半演出パターンとして3回擬似連続変動演出Aが決定され、3回目の図柄変動演出について系統パターン45が決定され、系統パターン45の主予告演出群は主予告演出群33であるため、図18に示す主予告演出群33の最終主予告抽選テーブルのうち、3回擬似連続変動演出Aに対応する部分を用いて主予告演出を決定する主予告抽選が行われ、3回目の図柄変動演出の主予告演出として台詞演出8が決定されている。
また本実施形態では、18種類の副予告演出群のうち特定種類の副予告演出群のそれぞれについて、最終回の図柄変動演出の副予告抽選を行う場合に用いる最終副予告抽選テーブルAが、また18種類の副予告演出群のうち非特定種類の副予告演出群のそれぞれについて、最終回の図柄変動演出の副予告抽選を行う場合に用いる最終副予告抽選テーブルBが、演出抽選テーブル記憶手段3112に記憶されている。
そして各特定種類の副予告演出群の最終副予告抽選テーブルAでは、最終主予告抽選テーブルと同様に、前半演出パターンとして決定されうる複数種類の擬似連続変動演出のそれぞれに対して、当該種類の副予告演出群に属する複数種類の副予告演出のそれぞれの選択率が設定されているが、各非特定種類の副予告演出群の最終副予告抽選テーブルBでは、最終主予告抽選テーブルとは異なり、最終回の図柄変動演出の主予告演出として決定されうる複数種類の主予告演出のそれぞれに対して、すなわち当該種類の副予告演出群とともに系統パターンに設定されている主予告演出群に属する複数種類の主予告演出のそれぞれに対して、当該種類の副予告演出群に属する複数種類の副予告演出のそれぞれの選択率が設定されている。
そして各特定種類の副予告演出群の最終副予告抽選テーブルAでは、大当たりに対する期待度が高い擬似連続変動演出が決定された場合には、大当たりに対する期待度が高い副予告演出が選択されやすく、大当たりに対する期待度が低い擬似連続変動演出が決定された場合には、大当たりに対する期待度が低い副予告演出が選択されやすいようになっている。
具体的には、副予告演出群14については最終副予告抽選テーブルAが記憶されており、図20(A)に示すように、例えば副予告演出群14の最終副予告抽選テーブルAの縦軸には、上から期待度が低い順に2回擬似連続変動演出A(2回擬似A)から3回擬似連続変動演出C(3回擬似C)までの6種類の擬似連続変動演出が設定され、横軸には、左から期待度が低い順にボタン演出1(ボタン1)からボタン演出6(ボタン6)までの副予告演出群14に属する6種類の副予告演出が設定されており、期待度が低い擬似連続変動演出に対しては、期待度が低い副予告演出の選択率が高くなるように乱数値が設定され、期待度が高い擬似連続変動演出に対しては、期待度が高い副予告演出の選択率が高くなるように乱数値が設定されている。
例えば、2回擬似連続変動演出Aに対しては、0~99の100個の乱数値のうち、ボタン演出1に6個の乱数値が設定され、ボタン演出2に15個の乱数値が設定され、ボタン演出3に22個の乱数値が設定され、というように、ボタン演出4に26個の乱数値が設定されているのを最大として、ボタン演出1~ボタン演出6のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。また、3回擬似連続変動演出Cに対しては、0~99の100個の乱数値のうち、ボタン演出1に0個の乱数値が設定され、ボタン演出2に0個の乱数値が設定され、ボタン演出3に13個の乱数値が設定され、というように、ボタン演出5に32個の乱数値が設定されているのを最大として、ボタン演出1~ボタン演出6のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。
なお、副予告演出群14は、系統パターン31では主予告演出群25に対応づけられ、系統パターン45では主予告演出群33に対応づけられているが、系統パターン31の副予告演出群14の最終副予告抽選テーブルAと、系統パターン45の副予告演出群14の最終副予告抽選テーブルAは、いずれも6種類の擬似連続変動演出のそれぞれに対して、副予告演出群14に属する複数種類の副予告演出のそれぞれの選択率が設定されており、共通のものとなっている。
一方、副予告演出群13については最終副予告抽選テーブルBが記憶されているが、副予告演出群13は、系統パターン30では主予告演出群24に対応づけられ、系統パターン44では主予告演出群32に対応づけられているため、系統パターン30の副予告演出群13の最終副予告抽選テーブルBでは、主予告演出群24に属する複数種類の主予告演出のそれぞれに対して、副予告演出群13に属する複数種類の副予告演出のそれぞれの選択率が設定されており、系統パターン44の副予告演出群13の最終副予告抽選テーブルBでは、主予告演出群32に属する複数種類の主予告演出のそれぞれに対して、副予告演出群13に属する複数種類の副予告演出のそれぞれの選択率が設定されており、個別のものとなっている。
そして各非特定種類の副予告演出群の最終副予告抽選テーブルBでは、最終回の図柄変動演出について決定された主予告演出と比較して期待度が高くない副予告演出が選択されるようになっている。
具体的には、図20(B)に示すように、例えば系統パターン30の副予告演出群13の最終副予告抽選テーブルBの縦軸には、上から期待度が低い順にキャラクター出現演出1(キャラ1)からキャラクター出現演出7(キャラ7)までの主予告演出群24に属する複数種類の主予告演出が設定され、横軸には、左から期待度が低い順に扉開閉演出1(扉1)から扉開閉演出5(扉5)までの副予告演出群13に属する5種類の副予告演出が設定されており、最終副予告抽選テーブルAとは異なり、各主予告演出の期待度よりも高い期待度の副予告演出が選択されないように乱数値が設定されている。
例えば、キャラクター出現演出1に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、扉開閉演出1に100個の乱数値が設定され、扉開閉演出2~扉開閉演出5には0個の乱数値が設定され、というように、扉開閉演出1に0~99の乱数値が設定され、扉開閉演出2~扉開閉演出5には乱数値が設定されていない。また、キャラクター出現演出7に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、扉開閉演出1に0個の乱数値が設定され、扉開閉演出2に3個の乱数値が設定され、扉開閉演出3に18個の乱数値が設定され、というように、扉開閉演出5に51個の乱数値が設定されているのを最大として、扉開閉演出1には乱数値が設定されておらず、扉開閉演出2~扉開閉演出6のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。
そして本実施形態では、最終回の図柄変動演出について1種類の系統パターンを決定すると、上述した主予告抽選を行ってから、決定した系統パターンの副予告演出群が特定種類の副予告演出群である場合には、当該種類の副予告演出群の最終副予告抽選テーブルAを用いて副予告抽選を行うことにより、前半演出パターンとして決定された擬似連続変動演出の種類に応じて副予告演出を決定し、決定した系統パターンの副予告演出群が非特定種類の副予告演出群である場合には、当該種類の副予告演出群の最終副予告抽選テーブルBを用いて副予告抽選を行うことにより、最終回の図柄変動演出について決定された主予告演出の種類に応じて副予告演出を決定し、決定した副予告演出を最終回の図柄変動演出の副予告演出として保存する。
例えば、図15および図16で示した例では、図19に示すように、3回目の図柄変動演出について系統パターン45が決定され、系統パターン45の副予告演出群は副予告演出群14であるため、図20(A)に示す副予告演出群14の最終副予告抽選テーブルAのうち、3回擬似連続変動演出Aに対応する部分を用いて副予告演出を決定する副予告抽選が行われ、3回目の図柄変動演出の副予告演出としてボタン演出5が決定されている。
こうして最終回の図柄変動演出の主予告演出と副予告演出を決定すると、最終回の前の回の図柄変動演出について系統パターンを決定するが、本実施形態では、複数回の図柄変動演出のそれぞれについて、同一の系統パターンが決定されたり異なる系統パターンが決定されたりすることにより、複数回の図柄変動演出のそれぞれについて、同一の主予告演出群に属する主予告演出あるいは同一の副予告演出群に属する副予告演出が決定されたり、異なる主予告演出群に属する主予告演出あるいは異なる副予告演出群に属する副予告演出が決定されたりするため、同一の主予告演出群に属する複数種類の主予告演出の間のみならず、異なる主予告演出群に属する複数種類の主予告演出の間でも、大当たりに対する期待度の高低を管理し、また同一の副予告演出群に属する複数種類の副予告演出の間のみならず、異なる副予告演出群に属する複数種類の副予告演出の間でも、大当たりに対する期待度の高低を管理する必要がある。
そこで本実施形態では、37種類の主予告演出群のそれぞれに属している複数種類の主予告演出のそれぞれについて、また、18種類の副予告演出群のそれぞれに属している複数種類の副予告演出のそれぞれについて、大当たりに対する期待度に対応する「1」~「7」までのいずれかのレベル値(特定情報、段階値)が設定されている。具体的には本実施形態では、大当たりに対する期待度が高いほどレベル値として大きな値が設定されており、図21(A)に示すように、例えば主予告演出群33に属する台詞演出1(台詞1)から台詞演出10(台詞10)までの10種類の主予告演出のそれぞれには、「1」~「7」のいずれかのレベル値が設定されており、図21(B)に示すように、例えば副予告演出群14に属するボタン演出1(ボタン1)からボタン演出6(ボタン6)までの6種類の副予告演出のそれぞれには、「1」~「6」のいずれかのレベル値が設定されている。
そして本実施形態では、各回の図柄変動演出の主予告抽選において主予告演出を決定すると、決定した主予告演出のレベル値を各回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値として保存し、各回の図柄変動演出の副予告抽選において副予告演出を決定すると、決定した副予告演出のレベル値を各回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値として保存する。
例えば、図15および図16で示した例では、図19に示すように、3回目の図柄変動演出の主予告演出として台詞演出8が決定されているため、3回目の図柄変動演出の主予告演出のレベル値として台詞演出8に対応するレベル値「5」が保存され、3回目の図柄変動演出の副予告演出としてボタン演出5が決定されているため、3回目の図柄変動演出の副予告演出のレベル値としてボタン演出5に対応するレベル値「5」が保存される。
そして本実施形態では、最終回の前の回の図柄変動演出について系統パターンを決定すると、最終回の図柄変動演出の系統パターンと、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンが異なる場合には、最終回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値に応じて、最終回の前の回の図柄変動演出について主予告抽選を行い、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンに副予告演出群が設定されている場合には、最終回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値に応じて、最終回の前の回の図柄変動演出について副予告抽選を行う。一方、最終回の図柄変動演出の系統パターンと、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンが同一である場合には、最終回の図柄変動演出の主予告演出の種類に応じて、最終回の前の回の図柄変動演出について主予告抽選を行い、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンに副予告演出群が設定されている場合には、最終回の図柄変動演出の副予告演出の種類に応じて、最終回の前の回の図柄変動演出について副予告抽選を行う。
詳細には本実施形態では、37種類の主予告演出群のそれぞれについて、最終回以外の回の図柄変動演出の主予告抽選を行う場合に用いる下り主予告抽選テーブルとして、先に決定される次回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが異なる場合に用いる異系統下り主予告抽選テーブルと、先に決定される次回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが同一である場合に用いる同系統下り主予告抽選テーブルが、演出抽選テーブル記憶手段3112に記憶されている。
そして、各種類の主予告演出群の異系統下り主予告抽選テーブルでは、先に決定される次回の図柄変動演出の主予告演出として決定されうる複数種類の主予告演出のそれぞれのレベル値に対して、すなわち「1」~「7」のレベル値のそれぞれに対して、当該種類の主予告演出群に属する複数種類の主予告演出のそれぞれの選択率が設定されている。一方、各種類の主予告演出群の同系統下り主予告抽選テーブルでは、先に決定される次回の図柄変動演出の主予告演出として決定されうる複数種類の主予告演出のそれぞれに対して、すなわち当該種類の主予告演出群に属する複数種類の主予告演出のそれぞれに対して、当該種類の主予告演出群に属する複数種類の主予告演出のそれぞれの選択率が設定されている。
そして、各種類の主予告演出群の異系統下り主予告抽選テーブル、および各種類の主予告演出群の同系統下り主予告抽選テーブルでは、先に決定される次回の図柄変動演出の主予告演出と比較してレベル値が高くない主予告演出が選択されるようになっている。
具体的には図22(A)に示すように、例えば主予告演出群5の異系統下り主予告抽選テーブルの縦軸には、上から期待度が低い順に「1」~「7」までのレベル値が設定され、横軸には、左からレベル値が低い順にステップアップ演出1(SU1)からステップアップ演出8(SU8)までの主予告演出群5に属する8種類の主予告演出が設定されており、縦軸の各レベル値よりも高いレベル値の主予告演出が選択されないように乱数値が設定されている。
例えば、レベル値「1」に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、ステップアップ演出1に36個の乱数値が設定され、ステップアップ演出2に64個の乱数値が設定され、ステップアップ演出3~ステップアップ演出8には0個の乱数値が設定され、というように、ステップアップ演出2に64個の乱数値が設定されているのを最大として、レベル値「1」のステップアップ演出1~ステップアップ演出2のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定され、レベル値「2」以上のステップアップ演出3~ステップアップ演出8には乱数値が設定されていない。また、レベル値「7」に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、ステップアップ演出1~ステップアップ演出2に0個の乱数値が設定され、ステップアップ演出3に3個の乱数値が設定され、ステップアップ演出7に9個の乱数値が設定され、というように、ステップアップ演出7に28個の乱数値が設定されているのを最大として、レベル値「1」のステップアップ演出1~ステップアップ演出2には乱数値が設定されておらず、レベル値「2」~レベル値「7」のステップアップ演出3~ステップアップ演出8のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。
そして本実施形態では、異系統下り主予告抽選テーブルでは、レベル値「1」を除く各レベル値に対して、各レベル値よりもレベル値が1つ小さい主予告演出に最も多くの乱数値が設定され、各レベル値よりもレベル値が2つ小さい主予告演出、あるいは各レベル値とレベル値が同一の主予告演出に次に多くの乱数値が設定されていることにより、レベル値「1」を除き、各レベル値よりもレベル値が1つ小さい主予告演出が最も選択されやすくなっており、各レベル値よりもレベル値が2つ小さい主予告演出、あるいは各レベル値とレベル値が同一の主予告演出が次に選択されやすくなっている。
また図22(B)に示すように、例えば主予告演出群5の同系統下り主予告抽選テーブルの縦軸には、上からレベル値が低い順にステップアップ演出1(SU1)からステップアップ演出8(SU8)までの主予告演出群5に属する8種類の主予告演出が設定され、横軸にも、左からレベル値が低い順にステップアップ演出1(SU1)からステップアップ演出8(SU8)までの主予告演出群5に属する8種類の主予告演出が設定されており、縦軸の各主予告演出のレベル値よりも高いレベル値の主予告演出が選択されないように乱数値が設定されている。
例えば、縦軸のステップアップ演出1に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、横軸のステップアップ演出1に8個の乱数値が設定され、横軸のステップアップ演出2に92個の乱数値が設定され、ステップアップ演出3~ステップアップ演出8には0個の乱数値が設定され、というように、ステップアップ演出2に92個の乱数値が設定されているのを最大として、レベル値「1」のステップアップ演出1~ステップアップ演出2のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定され、レベル値「2」以上のステップアップ演出3~ステップアップ演出8には乱数値が設定されていない。また、縦軸のステップアップ演出8に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、横軸のステップアップ演出1~ステップアップ演出2に0個の乱数値が設定され、横軸のステップアップ演出3に3個の乱数値が設定され、横軸のステップアップ演出4に9個の乱数値が設定され、というように、ステップアップ演出7に43個の乱数値が設定されているのを最大として、レベル値「1」のステップアップ演出1~ステップアップ演出2には乱数値が設定されておらず、レベル値「2」~レベル値「6」のステップアップ演出3~ステップアップ演出7のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。
そして本実施形態では、同系統下り主予告抽選テーブルでは、縦軸の各主予告演出と同一の主予告演出には乱数値が設定されていないか少ない乱数値しか設定されていないことにより、次回の図柄変動演出の主予告演出と同一の主予告演出はなるべく選択されないようになっている。
そして本実施形態では、最終回の前の回の図柄変動演出について1種類の系統パターンを決定すると、最終回の図柄変動演出の系統パターンと、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンが異なる場合には、決定した系統パターンの主予告演出群の異系統下り主予告抽選テーブルを用いて主予告抽選を行うことにより、最終回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値に応じて、最終回の前の回の図柄変動演出について主予告演出を決定し、一方、最終回の図柄変動演出の系統パターンと、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンが同一である場合には、決定した系統パターンの主予告演出群の同系統下り主予告抽選テーブルを用いて主予告抽選を行うことにより、最終回の図柄変動演出の主予告演出の種類に応じて、最終回の前の回の図柄変動演出について主予告演出を決定する。そして、決定した主予告演出を最終回の前の回の図柄変動演出の主予告演出として保存し、決定した主予告演出に対応するレベル値を最終回の前の回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値として保存する。
例えば、図15および図16で示した例では、図19に示すように、3回目の図柄変動演出について系統パターン45が決定され、3回目の図柄変動演出の主予告演出として、レベル値「5」の台詞演出8が決定され、そして2回目の図柄変動演出について系統パターン7が決定され、系統パターン7の主予告演出群は主予告演出群5であるため、図22(A)に示す主予告演出群5の異系統下り主予告抽選テーブルのうち、レベル値「5」に対応する部分を用いて主予告演出を決定する主予告抽選が行われ、2回目の図柄変動演出の主予告演出としてステップアップ演出6が決定されている。従って図19に示すように、2回目の図柄変動演出の主予告演出としてステップアップ演出6が保存され、最終回の前の回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値としてステップアップ演出6に対応するレベル値「5」が保存される。
また本実施形態では、18種類の副予告演出群のそれぞれについて、最終回以外の回の図柄変動演出の副予告抽選を行う場合に用いる下り副予告抽選テーブルとして、上述した下り主予告抽選テーブルと同様に、先に決定される次回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが異なる場合に用いる異系統下り副予告抽選テーブルと、先に決定される次回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが同一である場合に用いる同系統下り副予告抽選テーブルが、演出抽選テーブル記憶手段3112に記憶されている。
そして、各種類の副予告演出群の異系統下り副予告抽選テーブルでは、先に決定される次回の図柄変動演出の副予告演出として決定されうる複数種類の副予告演出のそれぞれのレベル値に対して、すなわち「1」~「7」のレベル値のそれぞれに対して、当該種類の副予告演出群に属する複数種類の副予告演出のそれぞれの選択率が設定されている。一方、各種類の副予告演出群の同系統下り副予告抽選テーブルでは、先に決定される次回の図柄変動演出の副予告演出として決定されうる複数種類の副予告演出のそれぞれに対して、すなわち当該種類の副予告演出群に属する複数種類の副予告演出のそれぞれに対して、当該種類の副予告演出群に属する複数種類の副予告演出のそれぞれの選択率が設定されている。
そして、各種類の副予告演出群の異系統下り副予告抽選テーブル、および各種類の副予告演出群の同系統下り副予告抽選テーブルでは、先に決定される次回の図柄変動演出の副予告演出と比較してレベル値が高くない副予告演出が選択されるようになっている。
具体的には図23(A)に示すように、副予告演出群13の異系統下り副予告抽選テーブルの縦軸には、上から期待度が低い順に「1」~「7」までのレベル値が設定され、横軸には、左からレベル値が低い順に扉開閉演出1(扉1)から扉開閉演出5(扉5)までの主予告演出群13に属する5種類の副予告演出が設定されており、各レベル値よりも高いレベル値の副予告演出が選択されないように乱数値が設定されている。
例えば、レベル値「1」に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、扉開閉演出1に100個の乱数値が設定され、扉開閉演出2~扉開閉演出5には0個の乱数値が設定され、というように、レベル値「1」の扉開閉演出1に0~99の乱数値のいずれかが設定され、レベル値「2」以上の扉開閉演出2~扉開閉演出5には乱数値が設定されていない。また、レベル値「7」に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、扉開閉演出1~扉開閉演出2に0個の乱数値が設定され、扉開閉演出3に3個の乱数値が設定され、扉開閉演出5に71個の乱数値が設定され、というように、扉開閉演出5に71個の乱数値が設定されているのを最大として、レベル値「1」~レベル値「2」の扉開閉演出1~扉開閉演出2には乱数値が設定されておらず、レベル値「3」~レベル値「5」の扉開閉演出3~扉開閉演出5のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。
そして本実施形態では、異系統下り副予告抽選テーブルでは、レベル値「1」を除く各レベル値に対して、各レベル値よりもレベル値が1つ低い副予告演出に最も多くの乱数値が設定され、各レベル値よりもレベル値が2つ小さい副予告演出、あるいは各レベル値とレベル値が同一の副予告演出に次に多くの乱数値が設定されていることにより、レベル値「1」を除き、各レベル値よりもレベル値が1つ小さい副予告演出が最も選択されやすくなっており、各レベル値よりもレベル値が2つ小さい副予告演出、あるいは各レベル値とレベル値が同一の副予告演出が次に選択されやすくなっている。
また図23(B)に示すように、副予告演出群13の同系統下り副予告抽選テーブルの縦軸には、上からレベル値が低い順に扉開閉演出1(扉1)から扉開閉演出5(扉5)までの副予告演出群13に属する5種類の副予告演出が設定され、横軸にも、左からレベル値が低い順に扉開閉演出1(扉1)から扉開閉演出5(扉5)までの副予告演出群13に属する5種類の副予告演出が設定されており、各副予告演出のレベル値よりも高いレベル値の副予告演出が選択されないように乱数値が設定されている。
例えば、縦軸の扉開閉演出1に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、横軸の扉開閉演出1に100個の乱数値が設定され、扉開閉演出2~扉開閉演出5には0個の乱数値が設定され、というように、レベル値「1」の扉開閉演出1に0~99の乱数値のいずれかが設定され、レベル値「2」以上の扉開閉演出2~扉開閉演出5には乱数値が設定されていない。また、縦軸の扉開閉演出5に対しては、0~99の100個の乱数値のうち、横軸の扉開閉演出1に0個の乱数値が設定され、横軸の扉開閉演出2に15個の乱数値が設定され、横軸の扉開閉演出3に32個の乱数値が設定され、というように、扉開閉演出4に46個の乱数値が設定されているのを最大として、レベル値「1」の扉開閉演出1には乱数値が設定されておらず、レベル値「2」~レベル値「5」の扉開閉演出2~扉開閉演出5のそれぞれに0~99の乱数値のいずれかが設定されている。
そして本実施形態では、同系統下り副予告抽選テーブルでは、レベル値「1」の扉開閉演出1を除き、各副予告演出と同一の副予告演出には少ない乱数値しか設定されていないことにより、次回の図柄変動演出の副予告演出と同一の副予告演出がなるべく選択されないようになっている。
そして本実施形態では、最終回の前の回の図柄変動演出について1種類の系統パターンを決定すると、上述した主予告抽選を行ってから、最終回の図柄変動演出の系統パターンと、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンが異なる場合には、決定した系統パターンの副予告演出群の異系統下り副予告抽選テーブルを用いて副予告抽選を行うことにより、最終回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値に応じて、最終回の前の回の図柄変動演出について副予告演出を決定し、一方、最終回の図柄変動演出の系統パターンと、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンが同一である場合には、決定した系統パターンの副予告演出群の同系統下り副予告抽選テーブルを用いて副予告抽選を行うことにより、最終回の図柄変動演出の副予告演出の種類に応じて、最終回の前の回の図柄変動演出について副予告演出を決定する。そして、決定した副予告演出を最終回の前の回の図柄変動演出の副予告演出として保存し、決定した副予告演出に対応するレベル値を最終回の前の回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値として保存する。
ここで、図15および図16で示した例では、図19に示すように、2回目の図柄変動演出について系統パターン7が決定されているが、系統パターン7には副予告演出群が設定されていないため、副予告抽選が行われず、2回目の図柄変動演出の副予告演出が副予告演出なしに決定される。しかし本実施形態では、2回目の図柄変動演出の副予告演出のレベル値が保存されないとすると、この後、1回目の図柄変動演出について異系統下り副予告抽選テーブルを用いて副予告抽選を行う場合には、2回目の図柄変動演出の副予告演出のレベル値に応じて、1回目の図柄変動演出について副予告演出を決定することができない。
そこで本実施形態では、37種類の主予告演出群のそれぞれに属している複数種類の主予告演出のそれぞれについて、上述した主予告演出のレベル値とともに、副予告演出群が対応づけられていない場合に用いる副予告演出の仮レベル値として、「1」~「7」までのいずれかの仮レベル値(特定情報、段階値)が設定されている。具体的には本実施形態では、大当たりに対する期待度が高いほど仮レベル値として大きな値が設定されており、図24に示すように、例えば主予告演出群5に属するステップアップ演出1(SU1)からステップアップ演出8(SU8)までの8種類の主予告演出のそれぞれには、「1」~「7」のいずれかのレベル値が設定されているとともに、「1」~「7」のいずれかの仮レベル値が設定されている。なお主予告演出群5では、各主予告演出の仮レベル値として、各主予告演出のレベル値と同一の値が設定されている。
そして本実施形態では、各回の図柄変動演出の主予告抽選において主予告演出を決定すると、決定した主予告演出のレベル値を各回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値として保存するとともに、決定した主予告演出の仮レベル値を各回の図柄変動演出の副予告演出の仮レベル値として保存する。
例えば、図15および図16で示した例では、図19に示すように、2回目の図柄変動演出の主予告演出としてステップアップ演出6が決定されているため、2回目の図柄変動演出の主予告演出のレベル値としてステップアップ演出6に対応するレベル値「5」が保存されるとともに、2回目の図柄変動演出の副予告演出のレベル値としてステップアップ演出6に対応する仮レベル値「5」が保存される。
これにより本実施形態では、各回の図柄変動演出の系統パターンとして、副予告演出群が設定されていない系統パターンが決定されたとしても、副予告演出のレベル値が保存されないことがないようにすることができる。
なお本実施形態では、副予告演出群が対応づけられている主予告演出群に属している複数種類の主予告演出のそれぞれについても仮レベル値(特定情報、段階値)が設定されており、副予告演出群が対応づけられている主予告演出群から主予告演出を決定する主予告抽選を行う場合であっても、決定した主予告演出に対応する仮レベル値を副予告演出の仮レベル値として保存する。そしてこの場合には、副予告抽選を行って副予告演出を決定すると、仮レベル値に上書きして決定した副予告演出に対応するレベル値を保存する。
例えば図21(A)で示したように、副予告演出群14が対応づけられている主予告演出群33に属している複数種類の主予告演出のそれぞれについても、「1」~「7」までのいずれかの仮レベル値(特定情報、段階値)が設定されており、図15および図16で示した例では、図19に示すように、3回目の図柄変動演出の主予告演出として台詞演出8が決定されているため、3回目の図柄変動演出の主予告演出のレベル値として台詞演出8に対応するレベル値「5」が保存されるとともに、3回目の図柄変動演出の副予告演出のレベル値として台詞演出8に対応する仮レベル値「5」が保存される。そして、上述したように3回目の図柄変動演出の副予告演出としてボタン演出5が決定されると、3回目の図柄変動演出の副予告演出のレベル値としてボタン演出5に対応するレベル値「5」が上書き保存される。
こうして最終回の前の回の図柄変動演出の主予告演出と副予告演出を決定すると、更に前の回の図柄変動演出が存在する場合には、更に前の回の図柄変動演出について系統パターンを決定し、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンと、更に前の回の図柄変動演出の系統パターンが異なる場合には、異系統下り主予告抽選テーブルを用いて主予告抽選を行うことにより、最終回の前の回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値に応じて、更に前の回の図柄変動演出について主予告演出を決定し、異系統下り副予告抽選テーブルを用いて副予告抽選を行うことにより、最終回の前の回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値に応じて、更に前の回の図柄変動演出について副予告演出を決定する。一方、最終回の前の回の図柄変動演出の系統パターンと、更に前の回の図柄変動演出の系統パターンが同一である場合には、同系統下り主予告抽選テーブルを用いて主予告抽選を行うことにより、最終回の前の回の図柄変動演出の主予告演出の種類に応じて、更に前の回の図柄変動演出について主予告演出を決定し、同系統下り副予告抽選テーブルを用いて副予告抽選を行うことにより、最終回の前の回の図柄変動演出の副予告演出の種類に応じて、更に前の回の図柄変動演出について副予告演出を決定する。
例えば、図15および図16で示した例では、図19に示すように、2回目の図柄変動演出について系統パターン7が決定され、2回目の図柄変動演出の主予告演出として、レベル値「5」のステップアップ演出6が決定され、そして1回目の図柄変動演出について系統パターン30が決定され、系統パターン30の主予告演出群は主予告演出群24であるため、図示しないが主予告演出群24の異系統下り主予告抽選テーブルのうち、レベル値「5」に対応する部分を用いて主予告演出を決定する主予告抽選が行われ、1回目の図柄変動演出の主予告演出としてキャラクター出現演出1が決定されている。従って、1回目の図柄変動演出の主予告演出としてキャラクター出現演出1が保存され、1回目の図柄変動演出の主予告演出のレベル値としてキャラクター出現演出1に対応するレベル値「1」が保存される。
一方、副予告演出に関しては、2回目の図柄変動演出の副予告演出が副予告演出なしとされているが、2回目の図柄変動演出の副予告演出のレベル値としてステップアップ演出6に対応する仮レベル値「5」が保存され、そして1回目の図柄変動演出について系統パターン30が決定され、系統パターン30の副予告演出群は副予告演出群13であるため、図23(A)に示す副予告演出群13の異系統下り主予告抽選テーブルのうち、レベル値「5」に対応する部分を用いて副予告演出を決定する副予告抽選が行われ、1回目の図柄変動演出の副予告演出として扉開閉演出2が決定されている。従って図19に示すように、1回目の図柄変動演出の副予告演出として扉開閉演出2が保存され、1回目の図柄変動演出の副予告演出のレベル値として扉開閉演出2に対応するレベル値「2」が保存される。
ここで本実施形態では、最終回以外の回の図柄変動演出の主予告演出を決定すると、決定した当該回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値が、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値以下であるか否か判断する。そして、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値以下でない場合には、当該回の図柄変動演出の主予告演出を、その主予告演出が属する主予告演出群に属するレベル値が「1」の主予告演出に差し替えるか、その主予告演出が属する主予告演出群にレベル値が「1」の主予告演出が属していない場合には、当該回の図柄変動演出の系統パターンを図17で示した系統パターン0に差し替えることにより、当該回の図柄変動演出の主予告演出を、主予告演出なしに差し替える。
そして当該回の図柄変動演出の主予告演出をレベル値が「1」の主予告演出に差し替えた場合には、当該回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値をレベル値「1」に差し替え、当該回の図柄変動演出の副予告演出の仮レベル値をレベル値「1」に差し替える。一方、当該回の図柄変動演出の系統パターンを系統パターン0に差し替えた場合には、当該回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値をレベル値「なし」に差し替え、当該回の図柄変動演出の副予告演出の仮レベル値をレベル値「なし」に差し替える。
そして当該回の図柄変動演出の系統パターンを系統パターン0に差し替えた場合であって、更に前の回の図柄変動演出が存在する場合には、更に前の回の図柄変動演出の系統パターンも系統パターン0に決定することにより、更に前の回の図柄変動演出の主予告演出を主予告演出なしに決定し、副予告演出を副予告演出なしに決定する。
これにより本実施形態では、異系統下り主予告抽選テーブルあるいは同系統下り主予告抽選テーブルにおいて誤って乱数値が設定されていることにより、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出よりも大当たりに対する期待度が高い主予告演出が決定されたとしても、大当たりに対する期待度が低い主予告演出に差し替えるか、主予告演出を実行しないようにしている。
また本実施形態では、最終回以外の回の図柄変動演出の副予告演出を決定すると、決定した当該回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値が、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値以下であるか否か判断する。そして、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値以下でない場合には、当該回の図柄変動演出の副予告演出を、その副予告演出が属する副予告演出群に属するレベル値が「1」の副予告演出に差し替えるか、その副予告演出が属する副予告演出群にレベル値が「1」の副予告演出が属していない場合には、当該回の図柄変動演出の副予告演出を、副予告演出なしに差し替える。
そして当該回の図柄変動演出の副予告演出をレベル値が「1」の副予告演出に差し替えた場合には、当該回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値をレベル値「1」に差し替える。一方、当該回の図柄変動演出の副予告演出を副予告演出なしに差し替えた場合には、当該回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値をレベル値「なし」に差し替える。
これにより本実施形態では、異系統下り副予告抽選テーブルあるいは同系統下り副予告抽選テーブルにおいて誤って乱数値が設定されていることにより、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出よりも大当たりに対する期待度が高い副予告演出が決定されたとしても、大当たりに対する期待度が低い副予告演出に差し替えるか、副予告演出を実行しないようにしている。
こうして本実施形態では、例えば図19に示すように、前半演出パターンとして3回擬似連続変動演出Aが決定された場合に、1回目の図柄変動演出について、主予告演出としてレベル値が「1」に設定されたキャラクター出現演出1を決定し、副予告演出としてレベル値が「2」に設定された扉開閉演出2を決定し、2回目の図柄変動演出について、主予告演出としてレベル値が「5」に設定されたステップアップ演出6を決定し、副予告演出はいずれの副予告演出も決定せず、3回目の図柄変動演出について、主予告演出としてレベル値が「5」に設定された台詞演出8を決定し、副予告演出としてレベル値が「5」に設定されたボタン演出5を決定するというように、先に実行される主予告演出よりも後に実行される主予告演出の方が、大当たりに対する期待度が低くならないようにすることができ、先に実行される副予告演出よりも後に実行される副予告演出の方が、大当たりに対する期待度が低くならないようにすることができる。
特に本実施形態では、先に決定される次回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが同一である場合には、同系統下り主予告抽選テーブルを用いて主予告抽選を行うことにより、次回の図柄変動演出の主予告演出と当該回の図柄変動演出の主予告演出が同一となることがほとんどないようになっており、また、同系統下り副予告抽選テーブルを用いて副予告抽選を行うことにより、次回の図柄変動演出の副予告演出と当該回の図柄変動演出の副予告演出が同一となることがほとんどないようになっている。
更に本実施形態では、当該回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値が、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値以下でない場合には、当該回の図柄変動演出の主予告演出を差し替えることにより、異系統下り主予告抽選テーブルあるいは同系統下り主予告抽選テーブルにおいて誤って乱数値が設定されていたとしても、先に実行される主予告演出よりも後に実行される主予告演出の方が、大当たりに対する期待度が低くならないようにすることができ、また、当該回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値が、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値以下でない場合には、当該回の図柄変動演出の副予告演出を差し替えることにより、異系統下り副予告抽選テーブルあるいは同系統下り副予告抽選テーブルにおいて誤って乱数値が設定されていたとしても、先に実行される副予告演出よりも後に実行される副予告演出の方が、大当たりに対する期待度が低くならないようにすることができる。
更に本実施形態では、最終回の図柄変動演出について決定した系統パターンの副予告演出群が非特定種類の副予告演出群である場合には、最終副予告抽選テーブルBを用いて副予告抽選を行うことにより、最終回の図柄変動演出では、副予告演出よりも主予告演出の方が、大当たりに対する期待度が低くならないようにすることができる。
以下では、前半演出パターンとして擬似連続変動演出が決定された場合に、擬似連続変動演出の各回の図柄変動演出について演出制御手段300が行う処理の流れを、図25~図29のフローチャートを用いて説明する。本実施形態では演出制御手段300は、擬似連続変動演出の各回の図柄変動演出について、図25に示すように、まずは系統パターン抽選を行って系統パターンを決定し(ステップS100)、主予告抽選を行って主予告演出を決定し(ステップS102)、副予告抽選を行って副予告演出を決定する(ステップS104)。
図26は、図25のステップS102の主予告抽選の詳細を示すフローチャートである。図26に示すように、主予告抽選では、主予告抽選テーブル選択処理を行って主予告抽選で用いる主予告抽選テーブルを選択し(ステップS110)、選択した主予告抽選テーブルを用いて主予告演出を決定する(ステップS112)。すると、決定した主予告演出のレベル値を保存し(ステップS114)、決定した主予告演出の仮レベル値を副予告演出の仮レベル値として保存する(ステップS116)。そして、処理対象が最終回の図柄変動演出である場合には(ステップS118でY)、決定した主予告演出をそのまま保存する(ステップS120)。
一方、処理対象が最終回の図柄変動演出でない場合には(ステップS118でN)、決定した主予告演出のレベル値が、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値以下であるか否か判断し(ステップS122)、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値以下である場合には(ステップS122でY)、決定した主予告演出をそのまま保存する(ステップS120)。
しかし、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値以下でない場合には(ステップS122でN)、決定した主予告演出をレベル値が「1」の主予告演出に差し替えるか、あるいは主予告演出なしに差し替える(ステップS124)。すると、保存した主予告演出のレベル値をレベル値「1」に差し替えるか、あるいはレベル値「なし」に差し替え(ステップS126)、保存した副予告演出の仮レベル値をレベル値「1」に差し替えるか、あるいはレベル値「なし」に差し替えてから(ステップS128)、差し替えた主予告演出を保存する(ステップS120)。
図27は、図25のステップS104の副予告抽選の詳細を示すフローチャートである。図27に示すように、副予告抽選では、副予告抽選テーブル選択処理を行って副予告抽選で用いる副予告抽選テーブルを選択し(ステップS140)、選択した副予告抽選テーブルを用いて副予告演出を決定する(ステップS142)。すると、決定した副予告演出のレベル値を保存する(ステップS144)。そして、処理対象が最終回の図柄変動演出である場合には(ステップS146でY)、決定した副予告演出をそのまま保存する(ステップS148)。
一方、処理対象が最終回の図柄変動演出でない場合には(ステップS146でN)、決定した副予告演出のレベル値が、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値以下であるか否か判断し(ステップS150)、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値以下である場合には(ステップS150でY)、決定した副予告演出をそのまま保存する(ステップS148)。
しかし、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値以下でない場合には(ステップS150でN)、決定した副予告演出をレベル値が「1」の副予告演出に差し替えるか、あるいは副予告演出なしに差し替える(ステップS152)。すると、保存した副予告演出のレベル値をレベル値「1」に差し替えるか、あるいはレベル値「なし」に差し替えてから(ステップS154)、差し替えた副予告演出を保存する(ステップS148)。
図28は、図26のステップS110の主予告抽選テーブル選択処理の詳細を示すフローチャートである。図28に示すように、主予告抽選テーブル選択処理では、処理対象が最終回の図柄変動演出である場合には(ステップS160でY)、最終主予告抽選テーブルを選択する(ステップS162)。
一方、処理対象が最終回の図柄変動演出でない場合には(ステップS160でN)、先に決定されている次回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが同一であるか否か判断し(ステップS164)、系統パターンが同一である場合には(ステップS164でY)、同系統下り主予告抽選テーブルを選択し(ステップS166)、系統パターンが同一でない場合には(ステップS164でN)、異系統下り主予告抽選テーブルを選択する(ステップS168)。
図29は、図27のステップS140の副予告抽選テーブル選択処理の詳細を示すフローチャートである。図29に示すように、副予告抽選テーブル選択処理では、処理対象が最終回の図柄変動演出である場合には(ステップS180でY)、最終回の図柄変動演出について決定した系統パターンの副予告演出群が特定種類の副予告演出群であるか否か判断し(ステップS182)、特定種類の副予告演出群である場合には(ステップS182でY)、最終副予告抽選テーブルAを選択し(ステップS184)、非特定種類の副予告演出群である場合には(ステップS182でN)、最終副予告抽選テーブルBを選択する(ステップS186)。
一方、処理対象が最終回の図柄変動演出でない場合には(ステップS180でN)、先に決定されている次回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが同一であるか否か判断し(ステップS188)、系統パターンが同一である場合には(ステップS188でY)、同系統下り副予告抽選テーブルを選択し(ステップS190)、系統パターンが同一でない場合には(ステップS188でN)、異系統下り副予告抽選テーブルを選択する(ステップS192)。
4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
まず上記実施形態では、複数種類の主予告演出のそれぞれおよび複数種類の副予告演出のそれぞれは、特別抽選の結果が大当たりとなった場合に実行される頻度が異なっていることにより大当たりに対する期待度が異なっている例を挙げて説明したが、複数種類の主予告演出のそれぞれあるいは複数種類の副予告演出のそれぞれは、画像の一部の色や形状、エフェクトの種類やキャラクターの種類など演出内容の一部が異なっていることにより大当たりに対する期待度が異なっているようにしてもよい。
また上記実施形態では、異なる系統パターンに同一の主予告演出群が設定されている場合があり、先に決定されている次回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが異なっていれば主予告演出群が同一であっても異系統下り主予告抽選テーブルを用いる例を挙げて説明したが、系統パターンが異なっていても主予告演出群が同一であれば同系統下り主予告抽選テーブルを用い、系統パターンが異なっていても副予告演出群が同一であれば同系統下り副予告抽選テーブルを用いるようにしてもよい。
また上記実施形態では、37種類の主予告演出群と18種類の副予告演出群の組み合わせが51種類の系統パターンとして設定され、各回の図柄変動演出についてまずは系統パターンを決定し、決定した系統パターンに設定されている主予告演出群あるいは副予告演出群から主予告演出あるいは副予告演出を決定する例を挙げて説明したが、主予告演出群と副予告演出群の組み合わせを系統パターンとして設定せず、各回の図柄変動演出についてまずは主予告演出群を決定し、決定した主予告演出群から主予告演出を決定し、決定した主予告演出群に副予告演出群が対応づけられている場合には、決定した主予告演出群に対応づけられている副予告演出群から副予告演出を決定するようにしてもよいし、各回の図柄変動演出について主予告演出群を決定し、決定した主予告演出群から主予告演出を決定し、主予告演出群とは無関係に副予告演出群を決定し、決定した副予告演出群から副予告演出を決定するようにしてもよい。
そしてこの場合には、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出群と当該回の図柄変動演出の主予告演出群が異なる場合には、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値に応じて、当該回の図柄変動演出の主予告演出群の異系統下り主予告抽選テーブルを用いて主予告演出を決定し、当該回の図柄変動演出の主予告演出群に副予告演出群が対応づけられているか、当該回の図柄変動演出について副予告演出群を決定した場合には、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値に応じて、当該回の図柄変動演出の副予告演出群の異系統下り副予告抽選テーブルを用いて副予告演出を決定する。また、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出群と当該回の図柄変動演出の主予告演出群が同一である場合には、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出の種類に応じて、当該回の図柄変動演出の主予告演出群の同系統下り主予告抽選テーブルを用いて主予告演出を決定し、当該回の図柄変動演出の主予告演出群に副予告演出群が対応づけられているか、当該回の図柄変動演出について副予告演出群を決定した場合には、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出の種類に応じて、当該回の図柄変動演出の副予告演出群の異系統下り副予告抽選テーブルを用いて副予告演出を決定する。
また上記実施形態では、37種類の主予告演出群のそれぞれに属している複数種類の主予告演出のそれぞれについて、主予告演出のレベル値とともに副予告演出の仮レベル値が設定されている例を挙げて説明したが、副予告演出群が対応づけられていない主予告演出群にのみ仮レベル値が設定されているようにしてもよい。
また上記実施形態では、各主予告演出の仮レベル値はレベル値と同一の値が設定されている例を挙げて説明したが、各主予告演出の仮レベル値はレベル値と異なる値が設定されているようにしてもよい。
また、複数種類の主予告演出のそれぞれについて副予告演出の仮レベル値(第1特定演出に応じた特定情報)が設定されていないようにして、副予告演出の仮レベル値が保存されないようにしてもよい。この場合には、最終回以外の回の図柄変動演出について副予告演出群が設定されている系統パターンが決定された場合であって、先に決定されている次回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値が保存されていない場合には、先に決定されている次回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値(第1特定演出に応じた特定情報)に応じて、当該回の図柄変動演出について副予告抽選を行うようにしてもよい。
また上記実施形態では、最終回の図柄変動演出から降順に主予告演出あるいは副予告演出を決定する例を挙げて説明したが、初回の図柄変動演出から昇順に主予告演出あるいは副予告演出を決定するようにしてもよい。この場合には、37種類の主予告演出群のそれぞれについて、初回の図柄変動演出の主予告抽選を行う場合に用いる初回主予告抽選テーブルと、縦軸の各レベル値よりも低いレベル値の主予告演出が選択されないように乱数値が設定されている異系統上り主予告抽選テーブルと、縦軸の各主予告演出のレベル値よりも低いレベル値の主予告演出が選択されないように乱数値が設定されている同系統上り主予告抽選テーブルを用意し、18種類の副予告演出群のそれぞれについて、初回の図柄変動演出の副予告抽選を行う場合に用いる初回副予告抽選テーブルと、縦軸の各レベル値よりも低いレベル値の副予告演出が選択されないように乱数値が設定されている異系統上り副予告抽選テーブルと、縦軸の各副予告演出のレベル値よりも低いレベル値の副予告演出が選択されないように乱数値が設定されている同系統上り副予告抽選テーブルを用意する。
そして、まずは1回目の図柄変動演出について系統パターンを決定し、決定した系統パターンに設定されている主予告演出群の初回主予告抽選テーブルを用いて主予告演出を決定し、決定した系統パターンに副予告演出群が設定されている場合には、決定した系統パターンに設定されている副予告演出群の初回副予告抽選テーブルを用いて副予告演出を決定する。
そして2回目以降の図柄変動演出については、まずは系統パターンを決定し、先に決定されている前回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが異なる場合には、先に決定されている前回の図柄変動演出の主予告演出のレベル値に応じて、当該回の図柄変動演出の系統パターンに設定されている主予告演出群の異系統上り主予告抽選テーブルを用いて主予告演出を決定し、当該回の図柄変動演出の系統パターンに副予告演出群が設定されている場合には、先に決定されている前回の図柄変動演出の副予告演出のレベル値に応じて、当該回の図柄変動演出の系統パターンに設定されている副予告演出群の異系統上り副予告抽選テーブルを用いて副予告演出を決定する。また、先に決定されている前回の図柄変動演出の系統パターンと当該回の図柄変動演出の系統パターンが同一である場合には、先に決定されている前回の図柄変動演出の主予告演出の種類に応じて、当該回の図柄変動演出の系統パターンに設定されている主予告演出群の同系統上り主予告抽選テーブルを用いて主予告演出を決定し、当該回の図柄変動演出の系統パターンに副予告演出群が設定されている場合には、先に決定されている前回の図柄変動演出の副予告演出の種類に応じて、当該回の図柄変動演出の系統パターンに設定されている副予告演出群の同系統上り副予告抽選テーブルを用いて副予告演出を決定する。
また上記実施形態では、擬似連続変動演出を行うことを決定した場合に、複数回の図柄変動演出のそれぞれについて主予告抽選あるいは副予告抽選を行う例を挙げて説明したが、先読演出抽選で先読み演出を行うことを決定した場合に、複数回の特別抽選のそれぞれについての特別抽選演出にわたる複数の実行タイミングのそれぞれについて主予告抽選あるいは副予告抽選を行い、複数の実行タイミングのそれぞれにおいて先読み演出として主予告演出あるいは副予告演出が行われるようにしてもよい。この例では、例えば、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域2のそれぞれに第1特別乱数値が保留されている状態で第1特別保留記憶領域3に第1特別乱数値が格納され、第1特別保留記憶領域3に格納された第1特別乱数値について演出制御手段300が先読演出抽選を行って先読み演出を行うことを決定した場合には、第1特別保留記憶領域1~第1特別保留記憶領域3のそれぞれに保留されている第1特別乱数値を用いた3回の特別抽選のそれぞれについての特別抽選演出にわたる複数の実行タイミングのそれぞれについて主予告抽選あるいは副予告抽選を行い、複数の実行タイミングのそれぞれにおいて先読み演出として主予告演出あるいは副予告演出を行うようにしてもよい。
また上記実施形態では、複数種類の副予告演出のそれぞれは、液晶ディスプレイ32において画像を表示させる演出である例を挙げて説明したが、複数種類の副予告演出の一部に、演出物などの可動体が動作する演出が含まれるようにしてもよい。
また上記実施形態では、遊技球が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて遊技領域に遊技球を発射するぱちんこ遊技機に本発明を適用した例を説明したが、外周面に図柄が配列されている複数のリールを備え、遊技ごとに遊技者の操作に応じて抽選を行い、複数のリールを回転させ、抽選の結果に応じた態様で複数のリールを停止させるスロットマシンに本発明を適用してもよい。そしてこの場合であっても、1回の抽選(遊技)についての演出における複数の実行タイミングのそれぞれについて主予告抽選あるいは副予告抽選が行われるようにしてもよいし、複数回の抽選(遊技)のそれぞれについての演出にわたる複数の実行タイミングのそれぞれについて主予告抽選あるいは副予告抽選が行われるようにしてもよい。