本開示およびその実施形態のある態様は、上述のおよび他の課題に対する解決策を提供しうる。例えば、本開示の1つ以上の実施形態によって解決される課題は、無線リソース共有シナリオにおいて、1つのRATによって使用されるリソースをどのように表現し、異なるRATの2つの基地局間で交換されるべきリソース割り当てメッセージをどのように効率的に符号化するかでありうる。
例えば、ある実施形態によれば、2つの共同設置されたRATの基地局が重複するスペクトルを使用すると共に同時に送信又は受信を行っている場合に、それらのそれぞれのDLおよびUL送信が相互に干渉する。ここで用いられるように、用語、共同設置は、重複するカバレッジエリアを有する2つの基地局を呼ぶ。これは、受信機性能を劣化させ、最終的には低い信号品質とビットレートの劣化を招きうる。重複するカバレッジエリアを有する(すなわち共同設置された)異なるRATに属する基地局間でのリソース共有を可能とするために、そのRATのための意図したリソース割り当てを表現する方法が提供される。これらの表現は、リソース調整の目的で、2つのRATの基地局間で交換される調整メッセージの内部に配置されるものとする。調整メッセージは、既存の手順又は新しい手順のいずれかを介して基地局間で交換されるものとする。
共同設置は、ここでは、物理的に同一の位置にある基地局を指すのには使用されない。したがって、ここで開示されるリソース割り当てのための技術は、物理的に同一の位置に配置された2つの異なるRATの2つの基地局間のリソース共有には限定されない。むしろ、本技術は、異なる2つのRATの2つの基地局のカバレッジエリアが重複するような、その2つの基地局の物理的な任意の配置に適用されうる。
ある実施形態によれば、開示される解決策は、調整メッセージを受信するノードは、セル識別子、キャリア周波数、および送信ノードの各セルによってサポートされている帯域幅を知っており、したがって、リソースグリッドの全体の寸法を知っていることを仮定しうる。LTE-NR RATの例が検討される場合、リソースグリッドの全体は、PRBで測られうる。しかしながら、この例は限定するものでなく、2つの参加するRATによって共有される時間・周波数リソースの分割は、その参加するRATのいずれかのリソースブロックサイズに基づいてもよい。
ある実施形態によれば、2つの共同設置された基地局のうちの1つに対して、マスタRAT(MRAT)の役割が与えられてもよく、他方の基地局は、セカンダリRAT(SRAT)の役割を果たしてもよい。このシナリオでは、共有される無線リソースが当初はMRATに属し、ここで、リソース共有の結果はMRATがSRATへ合意した時間の期間の間だけその無線リソースの一部を与え、これにより、合意期間として指定されることである。ここで説明するように、用語、リソースグリッドは、合意期間の間の共有を条件として、全ての時間・周波数リソースを示すものとする。
ある実施形態によれば、無線リソース共有に関連して、SRATは、特定の機会においてその所望のリソース(の量)をMRATへ示す。MRATは、最終的に、合意した時間期間に対して、いずれのリソースをMRATがSRATへ貸すかについての決定を行う。MRATにおけるOCRS信号の存在と、それらがSRATに割り当てられたリソースの一部と(時間および周波数において)重なることに起因して、MRATは、これらのリソースのいずれの部分が(存在するならば)時折又は永続的にSRATへの割り当てから除かれるべきであるかについても、SRATに示すこととなる。この例は、非制限的であり、参加しているRATのいずれかがどのようにリソースが分割されるかを決定する役割をとりえ、ここで、後方互換性は、あるRATに優先権を与える潜在的な理由の非拘束的な例である。しかしながら、単純化のために、この説明では、MRATがどのようリソースが分割されるかについての決定を行う権限を有することを仮定する。
ある実施形態について、LTEがMRATでありNRがSRATであるLTE-NRスペクトル共有の例を用いて説明するが、開示される解決策はLTE RATおよびNR RATに限定されない。
分析的PRB記述(APD)とここで呼ばれうるある実施形態によれば、eNBは、gNBに対して、リソースグリッドのどの部分がgNBに割り当てられるかを表示する。この表示から、gNBは、自身に割り当てられたリソースのすべてを構成するPRBの全てを推測する。1つ以上のLTEのOCRS信号(存在するなら)が重なるgNBのリソースにおける各PRBのために、eNBは、gNBへ、これらのPRB内の正確なシンボルのどれがLTE OCRS送信によって占められているか、そしてgNBへ割り当てられるリソースから除外されるかの表示を提供する。したがって、リソース割り当て表示におけるシンボルレベルの粒度はオプションであり、特定のPRBにおけるOCRS信号の存在を仮定している。このようなシンボルレベル粒度は、OCRSが存在する、適切に特定されたPRBに対してのみ提供される。
ここでは明示的PRB記述(EPD)と呼ばれうるある他の実施形態によれば、マスタおよびセカンダリRAT間で共有される時間・周波数リソースの全体の空間がPRBの単位で表現される。MRATは、表現されたPRBのいずれかが使用されるかを表示することができる。MRATによって使用されないPRBは、適切にマークされる。例えば、PRBがビットとして表現される場合、値1が、MRATによってPRBが使用されていることを意味し、一方で、値0が、PRBがSRATによって使用されることを意味する。この実施形態では、その中でOCRS信号が送信されるPRBが、適切に特定される。これらのPRBに対して、シンボルごとの詳細な表現が提供され、どのシンボルがOCRS信号によって使用されるかおよびどれが他の信号によって自由に使用されるかを示す。
ある実施形態によれば、異なるRATの基地局間でのスペクトル共有において交換されるリソース割り当て情報は、セル固有でありうる。したがって、リソース割り当て情報は、セル全体に対して有効でありえ、(UL、DL又は両方で)所定の無線リソースが割り当てられたRATが、それ自身の都合のよいときに、例えばブロードキャスト、マルチキャスト又はそのセル内の特定のUEへの又はそのUEからの伝送などのために、これらのリソースを使用しうることを意味する。なお、補足的な方法で使用される、すなわち、必要に基づいて有効化され非有効化される、スペクトルにセルは関連しうる。ここでは、「セルリソース」によって、セルによって使用可能なリソースの全てを意図している。
先に述べたように、リソース共有におけるMRATの優先権は非拘束的な例であり、参加しているRATのいずれがどのようにリソースが分割されるかを決定する役割を取ってもよい。単純化のために、本説明では、どのようにリソースが分割されるかについての決定を行う権限を有するものとする。MRATは、SRATに、合意された時間の期間に対して、帯域幅の全体又はその一部を割り当てうる。
ここで、分析的PRB記述を介して表現される無線リソースの割り当てについて、より詳細に説明する。具体的には、特定の実施形態において、合意期間の間に共有されるべき無線リソースは、PRBの時間・周波数グリッドによって視覚的に表現されうる。ここで用いるように、各PRB又は各REは、グリッドエレメントに対応しうる。LTE PRBを非拘束的な例として取り上げると、PRBのサイズは、周波数次元において12×15kHz=180kHz、および時間次元において1ms(すなわち、14OFDMシンボル又は1サブフレームの時間区間)である。20MHzのLTEキャリアに対して、キャリア帯域幅において110PRBが存在する。したがって、リソースグリッドは110列を有する。特定の実施形態において、合意期間が40サブフレームに等しい場合、PRBグリッドは40行を有する。したがって、リソースグリッドの周波数次元のサイズは2つのRAT間で共有される帯域幅に等しく、PRBの対応する数で測られる。リソースグリッドの時間次元のサイズは合意期間に等しく、PRBの対応する数で測られる。
マルチRATリソース共有において、MRATは、PRBの粒度で、リソースグリッドの所定のエリアをSRATへ割り当てる。SRATに割り当てられる(そして複数のPRBから成る可能性がある)リソースグリッドの部分は、これにより、テリトリ(又はリソースエリア)として指定される。合意期間のリソースグリッドにおけるすべてのテリトリは、矩形であるか、矩形成分に分解できるかのいずれかであり、これにより、リソースレクタングラ(RR)として指定される。RRは、少なくとも1つのPRBから構成されうる。グリッドがPRBから成り立ち、ここで、1つのPRBが、定義上矩形であるリソースグリッドの1つのエレメントに対応するため、任意の非矩形テリトリがRRに分割可能である。ここで説明される表現はPRBを考慮しているが、例えば5G NR RATにおけるリソースブロックのように、時間・周波数リソースの任意の他の量に適用可能でありうることに留意されなければならない。
したがって、リソース割り当ては、テリトリをRRに分割して、リソースグリッドにおけるRRのそれぞれの座標を分析的に記述することによって記述されうる。矩形を2つの反対の頂点(非拘束的な例では左上および右下)の座標によって明確に定めることが可能であることを考えると、リソースグリッド内のRRを分析的に記述するために、それを構成するPRBの2つの位置、すなわち、その2つの反対の頂点(非拘束的な例では左上および右下の頂点)に対応するものを表示すれば十分である。
グリッド内のPRBの位置は垂直および水平座標により記述される。上述の図2からの非拘束的な例をとると、垂直座標が周波数に対応し、水平座標が時間に対応する。その場合に、垂直座標の範囲は共有される帯域幅にどれだけ多くのPRBが収まるかに依存し、ここで、帯域幅の低い方の端部に位置するPRBの垂直座標が1に等しい。20MHzのLTEキャリアの非拘束的な例において、PRBの垂直座標の範囲は、1から110になりうる。水平座標の範囲は、合意の区間に依存し、PRBの対応する数で測られ、LTEの場合において、サブフレームの数に等しい。最も低い時間および周波数座標を有するPRBは、座標(1、1)を有し、リソースグリッドの左下の角に位置する。周波数の昇順において続くPRB(すなわち、増加する周波数座標)は、RR周波数範囲(すなわちRR帯域幅、垂直範囲)が終わる点までの最初のPRBと同一の時間座標を有し、続くPRBが次に高い時間座標などから開始する。
特定の実施形態によれば、MRATは、SRATへ送信されるリソース割り当ての記述において、テリトリをRRに分解して、RR内の左上および右下のPRBの座標を述べることにより各RRを分析的に記述することにより、テリトリを指示しうる。
上述のように、OCRS信号のリソース割り当てがテリトリと重なりうるため、MRATは、テリトリおよびRRのどの部分が割り当てから除外されるかをSRATへ示すべきである。これらの除外は、PRBの全体又はシンボルなどのPRBの一部を含みうる。この開示の残りでは、RRの構成要素であるがその一部が割り当てから除外されるPRBがパンクチャされたPRBとして指定されるものとする。
ある実施形態によれば、MRATは、パンクチャされたPRBの全てをSRATへ指示しうる。特定の実施形態において、このような情報をどのように指示するかの1つの例は、その特定のRRにおけるPRBの数に等しい長さのビット系列表現を用いることである。ここで、そのビット系列の各ビットが、PRBを表し、ここで、系列の最初のビットに対応するPRBは、最も低い時間および周波数座標を有する。周波数の増加順で続くPRB(すなわち、増加する周波数座標)は、RR周波数範囲(すなわちRR帯域幅、垂直範囲)が終端する点まで、その最初のPRBと同じ時間座標を有し、続くPRBは次に高い時間座標から始まるなどである。ビット系列におけるパンクチャされたPRBは値「1」により指示され、パンクチャされないPRBは「0」により指示される。
ある実施形態によれば、パンクチャされたPRBのそれぞれに対して、MRATは、SRATへ、PRB内のシンボルの数に等しい長さのビット系列を送信する。ここで、ビット系列の各ビットは、PRB内のシンボルを表し、ここで、系列の最初のビットに対応するシンボルは最も低い時間および周波数座標を有する。周波数の増加順に続くシンボル(すなわち増加する周波数座標)は、PRBの周波数範囲(すなわちPRB帯域幅)が終端する点まで最初のシンボルと同じ時間座標を有し、続くシンボルは次に高い時間座標から開始する、などである。SRATに割り当てられるリソースから除外され、OCRS信号の送信に使用されるべきシンボルの位置はビット値「1」により指示され、パンクチャされないものは「0」によって指示される。
ある実施形態によれば、調整メッセージは、以下の情報の一部または全部を含みうる。
・PRBの数で表される合意区間;
・リソースグリッドにおける全てのRRの座標(分析的表現);
・リソースグリッドにおける各RRに対する、そのRR内のパンクチャされたPRBの位置;
・すべてのRRにおけるすべてのパンクチャされたPRBに対する、PRB内のすべてのパンクチャされたシンボルの位置。
MeNBからSgNBへ送信される例示の調整メッセージの内容を表4に示す。
APD実施形態の特定の実施形態では、テリトリが矩形構造によって禁じ可能である。この近似は、実際のRRと近似との間の差分を例えば含みうる近似の補正と共に、SRATに送信される。近似は、APD RR記述方法を用いることにより表現されうるが、RR内のパンクチャされたPRBを表すためのAPD機構を用いて補正(すなわち、実際のRRを取得するために近似から除外されるべきPRBの全体)が指示されうる。シンボルのパンクチャリングは、APD実施形態から対応する方法を用いることにより表現されうる。
別の特定の実施形態では、テリトリ又はリソースエリアが1つの数字のインデクスによって表現されうる。これは、MRATとSRATとの間の共有リソースの時間・周波数グリッドの全体をビット系列として表現することによって達成されてもよく、ここで、各ビットは、時間・周波数リソースの寸法の単位に対応する。このような寸法の単位は、例えば、1つのPRBとして選択されうる。リソースグリッドにおける各PRBを、ビット系列におけるビットとして考えることができる。隣接するPRBは、隣接するビットに関連付けられる。例えば、1ビット目が、最も低い時間および周波数座標、例えば(1、1)を有するPRBに対応しうる。続くビットは、周波数の増加する順(すなわち増加する周波数座標)で、リソースグリッドの周波数範囲(すなわち、帯域幅、垂直範囲)が終端する点まで最初のPRBと同じ時間座標のPRBに対応する。続くPRBは、次に高い時間座標から開始するなどである。この方法では、テリトリ又はリソースエリアが、左上のPRBに対応するビットのインデクスおよび右下のPRBに対応するビットのインデクスとして表現されうる。したがって、各RRは、2つの数の集合によって解析的に表現されうる。各RRに対して、これらの2つの数は、リソースグリッドのビット系列表現において区間が示され、各系列のビットはPRBに対応する。LTE-NRスペクトル共有を非拘束的な例として取り上げ、リソースグリッドからビット系列へのPRB表現の事前に定められた変換を仮定すると、ビット系列中の1が連続して続くことは、サブフレーム内で、いくつかのPRBを構成する連続する周波数帯域がSRATに割り当てられる状況に対応する。APD実施形態からの対応する方法を用いることによって、シンボルパンクチャリングを表現することができる。
上述のように、ある別の実施形態によれば、無線リソースは、明示的な記述を介して表現されうる。ここで、明示的なPRB記述を介して表現される無線リソースの割り当てについて、より詳細に説明する。
具体的には、ある実施形態によれば、MRATとSRATとの間で共有されるリソースのグリッドは、先の方法で説明された実施形態と同様に、ビット系列を介して表現されうる。したがって、リソースグリッドにおける各PRBは、ビット系列内のビットに対応するビットのインデクスによって特定されうる。ビットが「0」に設定される場合、対応するPRBがMRATによって使用されず、SRATが全部使用することができることを意味する。ビットが「1」でマークされる場合、対応するPRBが全部又は部分的に使用されることを意味する。
この情報と併せて、MRATは、パンクチャされたPRBの全ての表示をもSRATへ送信しうる。これは、例えば、パンクチャされたPRBに対応するビットインデクスをシグナリングすることによって達成されうる。このようなインデクスと併せて、MRATは、上述の実施形態のうちのいずれかで説明したように、パンクチャされたPRB内のすべてのシンボルを表すビット系列を提供しうる。ビット系列の各ビットは、シンボルを表現してもよく、ビットが「0」に設定される場合、シンボルは利用されない。対照的に、それが「1」に設定される場合、そのシンボルはMRATによって使用される。これは、必要に応じて、使用されていないシンボルをSRATが利用することを可能とする。
その情報がMRATからSRATへ送信されることが上述の例において説明されたが、他の実施形態では、その情報は、追加的に又は代替的に、SRATからMRATへ送信されてもよい。したがって、上述の技術は、SRATがMRATへ利用しているリソースを示すことを可能とするためにも使用されうる。
説明した技術は、同一の時間・周波数リソースを共有するRATのノード間でリソース調整のための情報を交換する問題を、効率的かつ簡単な方法で解決する。
また別の特定の実施形態では、SRATノードは、先の実施形態で説明されたものと同一であり、それにおいてMRATノードによって割り当てられるストラクチャを使用することにより、MRATノードからの共有リソースの分割を要求しうる。この実施形態では、リソースグリッドにおける要求されたリソースの位置が、リソース割り当てメッセージおいて明示的に述べられる。SRATノードは、APD又はEPD手法によって規定される2つのメッセージ構造のいずれかを使用しうる。
また別の実施形態では、SRATノードは、そのようなリソースがセカンダリノードに割り当てられるべきか否かの最終決定をMRATノードに残して、無線リソースの共有を要求しうる。セカンダリノードは、要求されたリソースの量が複数のサブフレームに対する各サブフレームにおいて許可されるべきであるか、又は複数のサブフレームにわたって許可されているリソースの統合した量として、示しうる。対応するメッセージストラクチャを以下の表5に示す。
ここで説明される主題は任意の素敵な要素を用いて任意の適切なタイプのシステムにおいて実装されうるが、ここで開示される実施形態について、図5に図解される例示の無線ネットワークなどのネットワークに関連して、説明する。単純化のために、図5の無線ネットワークは、ネットワーク106と、ネットワークノード160および160bと、WD110のみを描画している。実際には、無線ネットワークは、さらに、無線デバイス間、又は無線デバイスと、固定電話、サービス提供者、又は任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの他の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した、任意の追加の要素を含みうる。図解されている要素のうち、ネットワークノード160および無線デバイス(WD)110について、さらに詳細に描画する。無線ネットワークは、無線ネットワークへのアクセスと、無線ネットワークによってもしくはそれを介して提供されるサービスの使用と、を促進するように、1つ以上の無線デバイスへ、通信および他のタイプのサービスを提供しうる。
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、及び/又は、無線ネットワークもしくは他の同様のタイプのシステムを含み、及び/又は、インタフェース接続しうる。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の標準もしくは他のタイプの所定のルール又は手順に従って動作するように構成されうる。このように、無線ネットワークの特定の実施形態は、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、及び/又は、他の適切な2G、3G、4G、もしくは5Gの標準などの通信標準;IEEE802.11標準などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)標準;及び/又は、マイクロ波アクセス用世界規模相互運用(WiMax)、Bluetooth、Z-Wave、及び/又はZigBee標準などの他の適切な無線通信標準を実装しうる。
ネットワーク106は、デバイス間の通信を可能とする、1つ以上のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、および他のネットワークを含みうる。
ネットワークノード160およびWD110は、以下で詳細に説明される様々な要素を有する。これらの要素は、無線ネットワークにおける無線接続を提供することなどのネットワークノード及び/又は無線デバイスの機能を提供するために協働する。異なる実施形態において、無線ネットワークは、任意の数の有線又は無線のネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、及び/又は、有線接続と無線接続のいずれかを介したデータ及び/又は信号の通信を促進し又はそれに参加しうるシステム任意の他の要素もしくはシステムを有しうる。
図6は、ある実施形態による、重複するスペクトルを使用するネットワークノード間のリソース割り当てのための例示のネットワークノード160を図解している。ここで用いるように、ネットワークノードは、直接または間接的に無線デバイスと及び/又は他のネットワークノードと通信することが可能な、そのように構成された、そのように編成された、及び/又はそのように動作可能な設備、又は、無線デバイスへの無線アクセスを可能とする及び/又は提供するための、及び/又は、無線ネットワークにおける他の機能(例えばアドミニストレーション)を実行するための、無線ネットワーク内の設備を呼ぶ。ネットワークノード160の例は、アクセスポイント(AP)(例えば無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、eNBリレー、NR ノードB(gNB))、又はIABノードを含むが、これに限られない。基地局は、それらの提供するカバレッジの量(又は別の言い方をすれば、その送信電力レベル)に基づいてカテゴライズされ、そして、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局と呼ばれうる。基地局は、リレーノード又は中継を制御するリレードナーノードであってもよい。ネットワークノード160は、セントラライズドデジタルユニット及び/又は遠隔無線ユニット(RRU)、場合によってはリモートレディオヘッド(RRH)と呼ばれる、などの分散無線基地局の部分のうちの1つ以上(又は全部)を含んでもよい。このような遠隔無線ユニットは、アンテナ集積無線機としてアンテナと集約されてもよいし、されなくてもよい。分散無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)のノードと呼ばれてもよい。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線機(MSR)BSなどのMSR設備、無線ネットワーク制御装置(RNC)や基地局制御装置(BSC)などのネットワークコントローラ、基地局送受信装置(BTS)、送信点、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えばMSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(例えばE-SMLC)、及び/又は、MDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下で詳細に説明するように、仮想ネットワークノードであってもよい。その一方、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスに無線ネットワークへのアクセスを可能とし及び/又は提供すること、又は、無線ネットワークへアクセスした無線デバイスに対してあるサービスを提供することが可能な、そのように構成された、そのように編成された、及び/又はそのように動作可能な、任意の適切なデバイス(又は一群のデバイス)を表しうる。
図6では、ネットワークノード160は、処理回路170、デバイス可読媒体180、インタフェース190、付属装置184、電源186、電力回路187、およびアンテナ162を含む。図6の例示の無線ネットワークにおいて図解されるネットワークノード160が図解されているハードウェア要素の組み合わせを含むデバイスを代表しうるが、他の実施形態は、異なる要素の組み合わせを有するネットワークノードを有してもよい。ネットワークノードは、ここで開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するのに必要なハードウェア及び/又はソフトウェアの適切な組み合わせを有しうることが理解されるべきである。さらに、ネットワークノード160の要素がより大きいボックス内に配置された又は複数のボックス内に入れ子にされた単一のボックスによって描画されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図解された要素を構成する複数の異なる物理要素を含んでもよい(例えば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブおよび複数のRAMモジュールを含んでもよい)。
同様に、ネットワークノード160は、それぞれがそれ自身の個別の要素を有しうる複数の物理的に分離した要素(例えばノードB要素とRNC要素、又はBTS要素とBSC要素、等)によって構成されうる。ネットワークノード160が複数の分離した要素(例えばBTSおよびBSC要素)を含むあるシナリオでは、分離した要素の1つ以上が、いくつかのネットワークノード間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが、複数のノードBを制御してもよい。このようなシナリオでは、各固有のノードBおよびRNCのペアが、ある例において、単一の分離したネットワークノードと考えられてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されうる。このような実施形態では、ある要素が重複してもよく(例えば異なるRATのための別個のデバイス可読媒体180)、ある要素が再利用されてもよい(例えば同一のアンテナ162がRATによって共有されうる)。また、ネットワークノード160は、例えばGSM、WCDMA(登録商標)、LTE、NR、WiFi、又はBluetooth無線技術などの、ネットワークノード160内に集積される異なる無線技術のための様々な説明される要素の複数のセットを含みうる。これらの無線技術は、ネットワークノード160内の同一のもしくは異なるチップ、チップのセットおよび他の要素に集積されうる。
処理回路170は、ネットワークノードによって提供されるような、ここで説明される、任意の決定、計算、又は、同様の動作(例えば所定の取得動作)を実行するように構成される。処理回路170によって実行されるこれらの動作は、例えば、取得した情報を他の情報に変換すること、取得した情報又は変換した情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、及び/又は、取得した情報又は変換した情報に基づいて1つ以上の動作を実行すること、および、上述の処理の結果として判定を行うことによって、処理回路170により取得される処理情報を含みうる。
処理回路170は、単独で又はデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160の要素と併せて、ネットワークノード160の機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算装置、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切な演算デバイス、リソース、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又は、エンコードされたロジックのうちの1つ以上についての組み合わせを含みうる。例えば、処理回路170は、デバイス可読媒体180に又は処理回路170内の目盛りに記憶された命令を実行しうる。このような機能は、ここで開示される様々な無線の特徴、機能、又は利点のいずれかを提供することを含みうる。いくつかの実施形態では、処理回路170は、システムオンチップ(SOC)を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、処理回路170は、1つ以上の無線周波数(RF)送受信器回路172およびベースバンド処理回路174を含みうる。いくつかの実施形態において、無線周波数(RF)送受信器回路172およびベースバンド処理回路174は、別個のチップ(又はチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。別の実施形態では、RF送受信器回路172およびベースバンド処理回路174の一部または全部が、同一のチップもしくはチップのセット、ボード又はユニット上にあってもよい。
ある実施形態において、ネットワークノード、基地局、eNB、又は他のこのようなネットワークデバイスによって与えられるような、ここで説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体180に又は処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行する処理回路170によって実行されうる。代替的な実施形態において、機能の一部または全部が、配線で接続される方法のようにして、別個の又は個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなく、処理回路170によって提供されてもよい。それらの実施形態にいずれにおいても、デバイス可読媒体に記憶された命令を実行すると否とによらず、処理回路170は、説明した機能を実行するように構成されうる。このような機能によって与えられる利点は、処理回路170単体又はネットワークノード160の他の要素に限定されず、全体としてネットワークノード160によって、及び/又はエンドユーザおよび無線ネットワークによって、広く享受される。
デバイス可読媒体180は、限定なく、永続的ストレージ、ソリッドステートメモリ、遠隔設置されたメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、マスストレージメディア(例えばハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)、又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は、処理回路170によって利用されうる情報、データ、並びに/もしくは命令を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性の、非一時的デバイス可読並びに/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含んだ、任意の揮発性の又は不揮発性のコンピュータ可読メモリを含みうる。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、1つ以上のロジック、ルール、コード、テーブル等を含んだアプリケーション、及び/又は、処理回路170によって実行可能であり、ネットワークノード160において利用可能な他の命令を含んだ、任意の適切な命令、データ又は情報を記憶しうる。デバイス可読媒体180は、処理回路170によってなされた任意の計算、及び/又は、インタフェース190を介して受信された任意のデータを記憶するのに用いられうる。いくつかの実施形態では、処理回路170およびデバイス可読媒体180は、集積されると考えられてもよい。
インタフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、及び/又はWD110の間でのシグナリング及び/又はデータの有線又は無線通信に使用される。図解されるように、インタフェース190は、例えば有線接続を介してネットワーク106へおよびそれから、データを送信および受信するためのポート/ターミナルを有する。また、インタフェース190は、アンテナ162に、又はある実施形態においてその一部に、接続されうる無線フロントエンド回路192を含む。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198および増幅器196を含む。無線フロントエンド回路192は、アンテナ162および処理回路170に接続されうる。無線フロントエンド回路は、アンテナ162と処理回路170との間で通信される信号を調整するように構成されうる。無線フロントエンド回路192は、無線接続を介して他のネットワークノード又はWDに送信されるべきデジタルデータを受信しうる。無線フロントエンド回路192は、デジタルデータを、フィルタ198及び/又は増幅器196の組み合わせを用いて適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換しうる。そして、無線信号は、アンテナ162を介して送信されうる。同様に、データを受信する際に、アンテナ162が、その後に無線フロントエンド回路192によってデジタルデータへと変換される、無線信号を収集しうる。デジタルデータは、処理回路170に受け渡されうる。他の実施形態では、インタフェースは、異なる要素を、及び/又は、異なる要素の組み合わせを、有しうる。
ある代替的な実施形態では、ネットワークノード160は、別個の無線フロントエンド回路192を含まなくてもよく、代わりに、処理回路170が、無線フロントエンド回路を含んでもよいし、別個の無線フロントエンド回路192なくアンテナ162に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信器回路172の全部又は一部が、インタフェース190の一部と考えられてもよい。さらに他の実施形態では、インタフェース190は、無線ユニット(不図示)の一部として、ポートまたはターミナル194、無線フロントエンド回路192、およびRF送受信器回路172のうちの1つ以上を含んでもよく、インタフェース190は、デジタルユニット(不図示)の一部であるベースバンド処理回路174と通信しうる。
アンテナ162は、無線信号を送信及び/又は受信するように構成された、1つ以上のアンテナ、又はアンテナアレイを含みうる。アンテナ162は、無線フロントエンド回路190に接続されてもよく、無線でデータ及び/又は信号を送信および受信可能な任意のタイプのアンテナでありうる。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、例えば、2GHzと66GHzとの間で無線信号を送信/受診するように動作可能な、1つ以上の無指向性、セクタ又はパネルアンテナを含んでもよい。無指向性アンテナは任意の方向において無線信号を送信/受信するのに使用されてもよく、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから、無線信号を送信/受信するのに用いられてもよく、パネルアンテナは、相対的に直線で無線信号を送信/受信するのに使用される見通しアンテナでありうる。いくつかの例では、1つより多くのアンテナの使用がMIMOと呼ばれうる。ある実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160と分離されてもよく、インタフェース又はポートを通じてネットワークノード160に接続可能でありうる。
アンテナ162、インタフェース190、及び/又は処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるようにここで説明されたいずれかの受信動作及び/又は取得動作を実行するように構成されうる。任意の情報、データ、及び/又は信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、及び/又は他のネットワーク設備から受信されうる。同様に、アンテナ162、インタフェース190、及び/又は処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるようにここで説明した、いずれかの送信動作を実行するように構成されうる。任意の情報、データ、及び/又は信号は、無線デバイス、他のネットワークノード、及び/又は任意の他のネットワーク設備に送信されうる。
電力回路187は、電力管理回路を有し又はそれに接続されてもよく、ここで説明する機能を実行するための電力をネットワークノード160の要素に供給するように構成される。電力回路187は、電源186から電力を受信しうる。電源186及び/又は電力回路187は、ネットワークノード160の様々な要素に、それぞれの要素に適した形式で(例えば各個別の要素に必要な電圧及び電流レベルで)、電力を提供するように構成されうる。電源186は、電力回路187及び/又はネットワークノード160に含まれてもよいし、それの外部にあってもよい。例えば、ネットワークノード160は、入力回路又は伝染などのインタフェースを介して電源(例えば、電気取出口)に接続可能であってもよく、それにより外部電源が電力回路187に電力を供給する。さらなる例として、電源186は、電力回路187に接続され又は集積されるバッテリ又はバッテリパックの形式で電力源を有してもよい。バッテリは、外部電源が切れているときにバックアップ電源を提供しうる。光電池デバイスなどの他のタイプの電源が使用されてもよい。
ネットワークノード160の代替的な実施形態は、ここで説明した機能のいずれか及び/又はここで説明した主題をサポートするのに必要な任意の機能を含んだ、ネットワークノードの機能の所定の態様を提供する責務を担いうる図6に示されるもの以外の追加要素を含んでもよい。例えば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能とし、ネットワークノード160からの情報の出力を可能とするためのユーザインタフェース装置を含みうる。これは、診断、メンテナンス、修理、および、ネットワークノード160のための他の管理機能をユーザが実行することを可能としうる。
図7は、ある実施形態による、重複するスペクトルを用いるネットワークノード160間のリソース割り当てのための例示の無線デバイス(WD)ノード110を図解している。ここで用いられるように、WDは、ネットワークノード及び/又は他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そのように構成された、そのように編成された、及び/又はそのように動作可能なデバイスを呼ぶ。別途述べない限り、用語WDは、ここでは、ユーザ端末(UE)と交換可能に使用されうる。無線で通信することは、エアを通じて情報を運ぶのに適した電磁波、無線波、赤外線波及び/又は他のタイプの信号を用いて、無線信号を送信及び/又は受信することを含む。いくつかの実施形態では、WDは、直接的な人間相互作用なく送信及び/又は受信を行うように構成されうる。例えば、WDは、内部的又は外部的なイベントによりトリガされた際に、又はネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されうる。WDの例は、スマートフォン、移動体電話、携帯電話、ヴォイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールまたはデバイス、音楽ストレージデバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、モバイルステーション、タブレット、ラップトップ、ラップトップ内蔵装置(LEE)、ラップトップ装着装置(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内装置(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。WDは、例えば、再度リンク通信のための3GPP標準、車対車(V2V)、車対インフラストラクチャ(V2I)、車対エブリシング(V2X)をじっそうすることにより、デバイス対デバイス(D2D)通信をサポートしてもよく、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれてもよい。また別の特定の例として、物のインターネット(IoT)シナリオにおいて、WDは、監視及び/又は測定を実行して、別のWD及び/又はネットワークノードへこのような監視及び/又は測定の結果を送信する機械又は他のデバイスを表しうる。WDは、この場合、3GPPの文脈においてMTCデバイスと呼ばれうる、機械対機械(M2M)デバイスでありうる。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域インターネットオブシングズ(NB-IoT)標準を実装しているUEでありうる。このような機会又はデバイスの特定の例は、センサ、電力メータなどのメータデバイス、産業用機械装置、又は、家庭用もしくは個人用器具(例えば冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(例えば時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオにおいて、WDは、自身の動作状態もしくは自身の動作に関連する他の機能の監視及び/又は測定を行うことが可能な車両又は他の装置を表しうる。上述のようなWDは、無線接続のエンドポイントを表してもよく、この場合、デバイスは、無線ターミナルと呼ばれうる。さらに、上述のようなWDは移動体であってもよく、この場合、モバイルデバイス又はモバイルターミナルと呼ばれうる。
図のように、無線デバイス110は、アンテナ111、インタフェース114、処理回路120、デバイス可読媒体130、ユーザインタフェース装置132、付属装置134、電源136および電力回路137を含む。例を挙げるだけでも、例えばGSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、又はBluetooth無線技術などのWD110によってサポートされる様々な無線技術のために、WD110は、1つ以上の図解された要素のセットを複数含んでもよい。これらの無線技術は、WD110内の他の要素と同一の又は異なるチップ、又はチップのセットに集積されうる。
アンテナ111は、無線信号を送信及び/又は受信するように構成された1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイを含んでもよく、インタフェース114に接続される。ある別の実施形態では、アンテナ111は、WD110から分離されていてもよく、インタフェース又はポートを通じてWD110に接続可能でありうる。アンテナ111、インタフェース114、及び/又は処理回路120は、WDによって実行されるようにここで説明されたいずれかの受信又は送信動作を実行するように構成されうる。任意の情報、データ、及び/又は信号は、ネットワークノード及び/又は別のWDから受信されうる。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナ111を、インタフェースと考えてもよい。
図のように、インタフェース114は、無線フロントエンド回路112およびアンテナ111を有する。無線フロントエンド回路112は、1つ以上のフィルタ118と増幅器116を含む。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111および処理回路120に接続され、アンテナ111と処理回路120との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111に又はその一部に結合されうる。いくつかの実施形態では、WD110は、別個の無線フロントエンド回路112を有しなくてもよく、むしろ、処理回路120が無線フロントエンド回路を有してもよく、アンテナ111に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信器回路122の一部または全部が、インタフェース114の一部と考えられてもよい。無線フロントエンド回路112は、無線接続を介して他のネットワークノード又はWDへ送信されるべきデジタルデータを受信しうる。無線フロントエンド回路112は、フィルタ118及び/又は増幅器116の組み合わせを用いて、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号へ変換しうる。そして、無線信号はアンテナ111を介して送信されうる。同様に、データを受信する際に、アンテナ111は、その後に無線フロントエンド回路112によってデジタルデータに変換される無線信号を収集しうる。デジタルデータは、処理回路120に受け渡されうる。別の実施形態では、異なる要素、及び/又は、要素の異なる組み合わせを有しうる。
処理回路120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算ユニット、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切な演算デバイスの1つ以上についての組み合わせ、リソース、又は、単体でもしくはデバイス可読媒体130などの他のWD110の要素と併せて、WD110の機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、並びに/もしくはエンコードされたロジックの組み合わせを含みうる。このような機能は、ここで議論される様々な無線の特徴又は利点のいずれかを提供することを含みうる。例えば、処理回路120は、ここで開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体130に又は処理回路120内のメモリに記憶された命令を実行しうる。
図のように、処理回路120は、RF送受信器回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126のうちの1つ以上を含む。別の実施形態では、処理回路は、異なる要素、及び/又は、要素の異なる組み合わせを有しうる。ある実施形態では、WD110の処理回路120は、SOCを含みうる。いくつかの実施形態では、RF送受信器回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126が、別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。代替的な実施形態では、ベースバンド処理回路124およびアプリケーション処理回路126の一部または全部が、1つにチップ又はチップのセットに組み合わせられてもよいし、RF送受信器回路122が別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。さらなる代替的な実施形態では、RF送受信器回路122およびベースバンド処理回路124の一部または全部が同一のチップ又はチップのセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路126が別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。また別の代替的な実施形態では、RF送受信器回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126の一部または全部が同一のチップ又はチップのセットに組み合わせられてもよい。いくつかの実施形態では、RF送受信器回路122がインタフェース114の一部であってもよい。RF送受信器回路122は、処理回路120のためにRF信号を調節しうる。
ある実施形態において、WDによって実行されるようにここで説明される機能の一部または全部は、処理回路120が、ある実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体でありうるデバイス可読媒体130に記憶された命令を実行することにより提供されうる。別の実施形態では、一部または全部の機能が、配線接続される方法のように、別個の又は個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなく、処理回路120によって提供されうる。それらの特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行すると否とによらず、説明された機能を実行するように処理回路120を構成可能である。このような機能によって提供される利点は、処理回路120単体に又はWD110の他の要素に限定されないが、WD110、及び/又は、広くユーザおよび無線ネットワークによって全体として享受されうる。
処理回路120は、WDによって実行されるようにここで説明される、任意の判定、計算、又は同様の動作(例えば所定の取得動作)を実行するように構成されうる。処理回路120によって実行されるような、これらの動作は、例えば取得した情報を他の情報に変換すること、取得した情報又は変換した情報をWD110によって記憶されている情報と比較すること、及び/又は、取得した情報又は変換した情報に基づいて1つ以上の動作を実行すること、およびその処理の結果として判定を実行することによって、処理回路120によって取得された情報を処理することを含みうる。
デバイス可読媒体130は、ロジック、ルール、コード、テーブルなど、及び/又は、処理回路120が実行可能な他の命令のうちの1つ以上を含んだ、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションを記憶するように動作可能でありうる。デバイス可読媒体130は、処理回路120によって使用されうる情報、データ、及び/又は命令を記憶する、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリーメモリ(ROM))、マスストレージメディア(例えばハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えばコンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は、任意の他の揮発性もしくは不揮発性の非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含みうる。いくつかの実施形態では、処理回路120およびデバイス可読媒体130は、集約されているように考えられうる。
ユーザインタフェース装置132は、人間のユーザがWD110と相互作用することを可能とする要素を提供しうる。このような相互作用は、視覚、聴覚、触覚などの、多くの形式のものでありうる。ユーザインタフェース装置132は、ユーザへの出力を作り出し、ユーザがWD110へ入力を提供することを可能とするように動作可能でありうる。相互作用の種類は、WD110に取り付けられたユーザインタフェース装置132の種類に応じて変動しうる。例えば、WD110がスマートフォンである場合、相互作用はタッチスクリーンを介してもよく、WD110がスマートメータである場合、相互作用は使用量(例えば使用されたガロン数)を提供するスクリーン、又は(例えば煙が検出された場合の)可聴式の警告を提供するスピーカを通じうる。ユーザインタフェース装置132は、入力インタフェース、デバイス並びに回路、および、出力インタフェース、デバイス、並びに回路を含みうる。ユーザインタフェース装置132は、WD110への情報の入力を可能とするように構成され、処理回路120がその入力情報を処理することを可能とするように処理回路120に接続される。ユーザインタフェース装置132は、例えば、マイク、近接又は他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ以上のカメラ、USBポート、又は、他の入力回路を含みうる。また、ユーザインタフェース装置132は、WD110からの情報の出力を可能とし、処理回路120がWD110から情報を出力することを可能とするように構成される。ユーザインタフェース装置132は、例えば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインタフェース、又は、他の出力回路を含みうる。ユーザインタフェース装置132の1つ以上の入力および出力インタフェースデバイスおよび回路を用いて、WD110は、エンドユーザ及び/又は無線ネットワークと通信し、それらがここで説明される機能から利益を得ることができるようにし得る。
付属装置134は、一般的にはWDによって実行されない、より固有の機能を提供するように動作可能である。様々な目的のための測定を実行するための特化したセンサ、有線通信などのような追加のタイプの通信のためのインタフェースを含みうる。付属装置134の要素の組み入れおよびタイプは、実施形態及び/又はシナリオに依存して変動しうる。
電源136は、いくつかの実施形態において、バッテリの、又は、バッテリパックの形式でありうる。また、外部電源(例えば電気取出口)、光電池デバイス、又はパワーセルなどの他のタイプの電源が使用されてもよい。WD110は、さらに、電源136からの電力を、ここで説明される又は示されるいずれかの機能を実行するのに電源136からの電力を必要とする、WD110の様々なパーツに運ぶための電力回路137を有しうる。電力回路137は、ある実施形態において、電力管理回路を有してもよい。電力回路137は、追加で又は代替的に、外部電源からの電力を受信するように動作可能であってもよく、この場合、WD110は、入力回路又は電源ケーブルなどのインタフェースを介して(電気取出口などの)外部電源に接続可能でありうる。また、電力回路137は、ある実施形態において、外部電源からの電力を電源136へ運ぶように動作可能でありうる。これは、例えば、電源136の充電のためのものでありうる。電力回路137は、電力が供給されるWD110の各要素に適した電力を作るために、電源136からの電力に対して、任意のフォーマット、変換、又は他の変形を実行しうる。
図8は、ここで説明される様々な態様による、重複するスペクトルを用いるネットワークノード160間のリソース割り当てのためのUE200の1つの実施形態を示している。ここで用いるように、ユーザ端末又はUEは、関連するデバイスを所有及び/又は運用する人間のユーザと言う意味のユーザを必ずしも有しなくてもよい。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる運用を対象とするが、個別の人間のユーザに関連付けられなくてもよい又は初期的に関連付けられなくてもよいデバイス(例えばスマートスプリンクラーコントローラ)を表してもよい。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売又は運用を対象としないが、ユーザと関連付けられ又はユーザの利益のために運用されうるデバイス(例えば、スマート電力メータ)を表してもよい。UE200は、NB-IoT UE、麻疹タイプコミュニケーション(MTC)UE、及び/又は、エンハンスドMTC(eMTC)UEを含んだ、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって特定される任意のUEであってもよい。図8に示されるように、UE200は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、及び/又は5G標準などの、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって発布された1つ以上の通信標準に従う通信のために構成されたWDの一例である。先に言及したように、用語WDおよびUEは、交換可能に使用されうる。したがって、図8はUEであるが、ここで議論される要素は、WDにも等しく適用可能であり、逆もまた真である。
図8において、UE200は、入出力インタフェース205、無線周波数(RF)インタフェース209、ネットワーク接続インタフェース211、ランダムアクセスメモリ(RAM)217とリードオンリーメモリ(ROM)219と記憶媒体221などを含んだメモリ215、通信サブシステム231、電源213、及び/又は任意の他の要素、又はそれらの任意の組み合わせに動作可能に接続される処理回路201を含む。記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、アプリケーションプログラム225、およびデータ227を含む。他の実施形態では、記憶媒体221は、他の同様のタイプの情報を含みうる。所定のUEは、図8に示される要素の全て、またはその要素のサブセットのみを利用しうる。要素間の統合のレベルは、1つのUEと別のUEとで変動しうる。さらに、あるUEは、複数のプロセッサ、メモリ、送受信器、送信器、受信器などのような、複数の要素を含んでもよい。
図8において、処理回路201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されうる。処理回路201は、(例えば個別のロジック、FPGA、ASICなどにおいて)1つ以上のハードウェア実装されたステートマシンなどの、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作する任意のシーケンシャルステートマシン;プログラマブルロジック並びに適切なファームフェア;1つ以上の記憶されたプログラム、マイクロプロセッサ又はデジタルシグナルプロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、並びに適切なソフトウェア;又は上述のものの任意の組み合わせを実現するように構成されうる。例えば、処理回路201は、2つの中央演算装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータによる使用に適した形式の情報であってもよい。
描画された実施形態では、入出力インタフェース205は、入力デバイス、出力デバイス、又は入出力デバイスへ、通信インタフェースを提供するように構成されうる。UE200は、入出力インタフェース205を介して出力デバイスを使用するように構成されうる。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインタフェースポートを使用しうる。例えば、USBポートが、UE200への入力およびUE200からの出力を提供するために用いられうる。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせでありうる。UE200は、ユーザがUE200内に情報をキャプチャすることを可能とするために、入出力インタフェース205を介して、入力デバイスを使用するように構成されうる。入力デバイスは、タッチセンシティブ又はプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイク、センサ、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含みうる。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を感知する容量性又は抵抗性のタッチセンサを含みうる。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、他の同様のセンサ、又はそれらの任意の組み合わせでありうる。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイク、および光学センサでありうる。
図8において、RFインタフェース209は、送信器、受信器、アンテナなどのRFコンポーネントに、通信インタフェースを提供するように構成されうる。ネットワーク接続インタフェース211は、ネットワーク243aへの通信インタフェースを提供するように構成されうる。ネットワーク243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、他の同様のネットワーク、又はそれらの任意の組み合わせなどの、有線及び/又は無線ネットワークを包含しうる。例えば、ネットワーク243aは、Wi-Fiネットワークを含みうる。ネットワーク接続インタフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどのような、1つ以上の通信プロトコルに従って、通信ネットワークを介して1つ以上の他のデバイスと通信するのに用いられる受信器インタフェースおよび送信器インタフェースを含むように構成されうる。ネットワーク接続インタフェース211は、通信ネットワークリンク(例えば光学、電気など)に適合した受信器および送信器機能を実装しうる。送信器および受信器機能は、回路コンポーネント、ソフトウェアもしくはファームウェアを共有してもよく、又は、代替的に、別個に実装されてもよい。
RAM217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中に、データやコンピュータ命令の記憶又はキャッシュを提供するために、バス202を介して処理回路201にインタフェース接続するように構成されうる。ROM219は、処理回路201へコンピュータ命令やデータを提供するように構成されうる。例えば、ROM219は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、スタートアップ、又はキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の低レベルシステムコード又はデータを記憶するように構成されうる。記憶媒体221は、RAM、ROM、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光学ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、又はフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成されうる。1つの例では、記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットもしくはガジェットエンジン、又は他のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム225、およびデータファイル227を含むように構成されうる。記憶媒体221は、UE200による使用のために、様々な多数のオペレーティングシステムのいずれか又はオペレーティングシステムの組み合わせを記憶しうる。
記憶媒体221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多目的ディスク(HD-DVD)光学ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光学ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光学ディスクドライブ、外部ミニデュアル・インライン・メモリモジュール(DIMM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別カードやリムーバブルユーザアイデンティティ(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組み合わせなどの、複数の物理ドライブユニットを含むように構成されうる。記憶媒体221は、UE200が、データをオフロードするため又はデータをアップロードするために、一時的又は非一時的なメモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令や、アプリケーションプログラムなどにアクセスすることを可能とする。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を含みうる記憶媒体221において明白に実現されうる。
図8において、処理回路201は、通信サブシステム231を用いて、ネットワーク243bと通信するように構成されうる。ネットワーク243aおよびネットワーク243bは、同一の1つまたは複数のネットワークであっても、異なる1つまたは複数のネットワークであってもよい。通信サブシステム231は、ネットワーク243bと通信するのに用いられる1つ以上の送受信器を含むように構成されうる。例えば、通信サブシステム231は、IEEE802.2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つ以上の通信プロトコルに従う無線アクセスネットワーク(RAN)の、別のWD、UE、又は基地局などの無線通信が可能な他の装置の1つ以上の遠隔送受信器と通信するのに用いられる、1つ以上の送受信器を含むように構成されうる。各送受信器は、RANリンクに適した送信器又は受信器機能(例えば周波数割り当てなど)を実行するために、送信器233及び/又は受信器235を含みうる。さらに、各送受信器の送信器233および受信器235は、回路要素、ソフトウェア又はファームウェアを共有してもよく、また、代替的に、別個に実装されてもよい。
図解された実施形態では、通信サブシステム231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、位置を判定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、他の同様の通信機能、又は、それらの任意の組み合わせを含みうる。例えば、通信サブシステム231は、セルラ通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信、およびGPS通信を含みうる。ネットワーク243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、他の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなどの、有線及び/又は無線ネットワークを包含しうる。例えば、ネットワーク243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、及び/又はニアフィールドネットワークでありうる。電源213は、UE200のコンポーネントに交流(AC)又は直流(DC)電力を提供するように構成されうる。
ここで説明する特徴、利点、及び/又は機能は、UE200のコンポーネントの1つに、又は、UE200の複数のコンポーネントに渡って分割されて、実装されうる。さらに、ここで説明する特徴、利点、及び/又は機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの任意の組み合わせにおいて実装されてもよい。1つの例において、通信サブシステム231は、ここで説明されるコンポーネントのいずれかを含むように構成されうる。さらに、処理回路201は、バス202を介してこのようなコンポーネントのいずれかと通信するように構成されうる。別の例では、このようなコンポーネントのいずれかは、メモリに記憶された、処理回路201によって実行されるときに、ここで説明される対応する機能を実行するプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、このようなコンポーネントのいずれかの機能は、処理回路201と通信サブシステム231との間で区分化されてもよい。別の例では、このようなコンポーネントのいずれかの計算機負荷の重くない機能がソフトウェア又はファームウェアによって実装され、計算機負荷の重い機能がハードウェアによって実装されてもよい。
図9は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化されうる、仮想化環境300を図解する概略ブロック図である。ここでの文脈において、仮想化は、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含みうる装置又はデバイスの仮想バージョンを作り出すことを意味する。ここで用いられるように、仮想化は、ノード(例えば仮想化基地局又は仮想化無線アクセスノード)に、又はデバイス(例えばUE、無線デバイス、又は任意の他のタイプの通信デバイス)に、又はその任意のコンポーネントに適用可能であり、(例えば、1つ以上のネットワークにおける1つ以上の物理プロセッシングノードで実行する1つ以上のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想マシン、又はコンテナを介して)1つ以上の仮想コンポーネントとして機能の少なくとも一部が実行される実装に関する。
いくつかの実施形態では、ここで説明される機能の一部または全部が、1つ以上のハードウェアノード330によってホストされる1つ以上の仮想環境300において実装される1つ以上の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして、実装されうる。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードでなく又は無線接続(例えばコアネットワークノード)を要求しない環境では、ネットワークノードが全体として仮想化されてもよい。
機能は、ここで開示された実施形態のいくつかの特徴、機能及び/又は利点を実装するように作動する(代替的にソフトウェア命令、仮想器具、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能と呼ばれうる)1つ以上のアプリケーション320によって、実装されうる。アプリケーション320は、処理回路360とメモリ390とを含んだハードウェア330を提供する仮想化環境300において実行される。メモリ390は、処理回路360によって実行可能な命令395を含み、それにより、アプリケーション320が、ここで開示される特徴、利点及び/又は機能の1つ以上を提供するように作動する。
仮想化環境300は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、又は、デジタルもしくはアナログハードウェアコンポーネント又は特定用途向けのプロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路でありうる、1つ以上のプロセッサ又は処理回路360のセットを有する汎用又は特定用途用のネットワークハードウェアデバイス330を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路360によって実行される命令395又はソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリでありうるメモリ390-1を有してもよい。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインタフェース380を含んだ、ネットワークインタフェースカードとしても知られる1つ以上のネットワークインタフェースコントローラ(NIC)370を有してもよい。各ハードウェアデバイスは、その中に記憶されるソフトウェア395及び/又は処理回路360によって実行可能な命令を有する非一時的な、永続的な、機械可読記憶媒体390-2を含んでもよい。ソフトウェア395は、(ハイパーバイザとも呼ばれる)1つ以上の仮想化レイヤ350のインスタンスを作成するためのソフトウェア、仮想マシン340を実行するためのソフトウェア、およびここで説明されるいくつかの実施形態に関連して説明された機能、特徴及び/又は利点を実行可能とするソフトウェアを含んだ、任意のタイプのソフトウェアを含みうる。
仮想マシン340は、仮想プロセッシング、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインタフェース、および仮想ストレージを有し、対応する仮想化レイヤ350又はハイパーバイザによって実行されうる。仮想アプリケーション320のインスタンスの異なる実施形態は、1つ以上の仮想マシン340において実行されてもよく、実装は様々な方法で行われてもよい。
動作の間、処理回路360は、場合によっては仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれうるハイパーバイザ又は仮想化レイヤ350のインスタンスを作成するためにソフトウェア395を実行する。仮想化レイヤ350は、仮想マシン340に対してネットワーキングハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを提示しうる。
図9に示すように、ハードウェア330は、一般的な又は固有のコンポーネントを有するスタンドアローンネットワークノードでありうる。ハードウェア330は、アンテナ3225を有してもよく、仮想化を介していくつかの機能を実行しうる。代替的に、ハードウェア330は、多くのハードウェアノードが協働し、とりわけアプリケーション320のライフサイクル管理を監視するマネジメントアンドオーケストレーション(MANO)3100を介して管理される、(例えば、データセンタ又はカスタマ構内装置(CPE)においてなどの)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であってもよい。
ハードウェアの仮想化は、いくつかの文脈においてネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク装置のタイプを、業界標準大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、データセンタに位置することができる物理ストレージ、およびカスタマ構内装置に、集約するのに使用されうる。
NFVの文脈において、仮想マシン340は、物理的な非仮想化マシンで実行していたようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装でありうる。仮想マシン340のそれぞれ、および、その仮想マシンを実行する、その仮想マシン及び/又は仮想マシンによって他の仮想マシン340と共有されるハードウェアに固有のハードウェアである、ハードウェア330の一部は、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
また、NFVの文脈において、仮想ネットワーク機能(VNF)は、図9においてハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ330の上の1つ以上の仮想マシン340において実行すると共にアプリケーション320に対応する固有のネットワーク機能をハンドリングすることを担う。
いくつかの実施形態では、それぞれが1つ以上の送信器3220および1つ以上の受信機3210を含んだ1つ以上の無線ユニット3200が、1つ以上のアンテナ3225に結合されうる。無線ユニット3200は、1つ以上の適切なネットワークインタフェースを介してハードウェアノード330と直接通信してもよく、無線アクセスノードや基地局などの、無線能力を有する仮想ノードを提供する仮想コンポーネントと組み合わせて用いられてもよい。
いくつかの実施形態では、いくつかのシグナリングが、代替的にハードウェアノード330と無線ユニット3200との間の通史に使用されうる制御システム3230を使用することで成立しうる。
図10は、第1のRATに関連する第1のネットワークノードと第2のRATに関連する第2のネットワークノードとの間のリソース割り当てのための例示の方法1000を図解しており、ここで、第1のRATと第2のRATとが重複するスペクトルを用いる。
特定の実施形態において、第1のRATと第2のRATは同一である。特定の実施形態では、第1のネットワークノードは第1のカバレッジエリアに関連し、第2のネットワークノードは第2のカバレッジエリアに関連する。少なくとも、第1のカバレッジエリアの一部と第2のカバレッジエリアの一部が重複している。
ステップ1010において、第1のネットワークノードは、第2のネットワークノードによる使用のための、複数のリソースのうちの1つ以上のリソースを決定する。複数のリソースは、ビット系列によって表される。
特定の実施形態では、前記複数のリソースはリソースグリッドに対応する。さらなる特定の実施形態では、リソースグリッドにおける各リソースは、ビット系列におけるビットインデクスによって特定されうる。
なお、リソースは、PRB、時間・周波数リソース、リソースエレメントなどに対応しうる。
ステップ1020において、第1のネットワークノードは、第2のネットワークノードへ、第2のネットワークノードによる使用のための1つ以上のリソースが示されるビット系列を含んだメッセージを送信する。
特定の実施形態において、前記メッセージは調整メッセージである、
特定の実施形態において、ビット系列における値0を有する各ビットが、第2のネットワークノードによって使用可能な1つ以上のリソースのうちの特定の1つに対応しうる。
特定の実施形態において、ビット系列における値1を有する各ビットが第1のネットワークノードによって使用されるリソースに対応しうる。
特定の実施形態において、メッセージは、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間で共有される複数のPRBとして、時間及び/又は周波数リソースの全体の空間を示しうる。例えば、特定の実施形態において、メッセージが複数のPRBのうちのそれぞれの個別の1つに対する第1の値又は第2の値を含みうる。メッセージが複数のPRBのうちの個別の1つに対する第1の値を含む場合、複数のPRBのうちのその個別の1つが第1のRATを用いて第1のネットワークノードに割り当てられうる。そうでなければ、メッセージが複数のPRBのうちの個別の1つに対する第2の値を含む場合、複数のPRBのうちのその個別の1つは、第1のRATを用いて第2のネットワークノードに割り当てられうる。
特定の実施形態において、ビット値0が、共有されるリソースを表してもよく、ビット値1が利用可能でないリソースを表しうる。
特定の実施形態において、第1のRATはマスタRATであり、第2のRATはセカンダリRATである。第2のネットワークノードへメッセージを送信することに先立って、1つ以上のリソースが第1のネットワークノードへ割り当てられうる。1つの例において、マスタRATはLTEであってもよく、セカンダリRATはNRであってもよい。
特定の実施形態において、メッセージは、1つ以上のリソースが第2のRATによって使用されうる合意時間期間を含んでもよい。
特定の実施形態において、第1のネットワークノードはeNodeBであってもよく、第2のネットワークノードはgNodeBであってもよい。
特定の実施形態において、方法は、第1のネットワークノードが、第2のネットワークノードから要求を受信することをさらに含んでもよく、要求は、所望のリソースの量を示してもよい。第2のネットワークノードによる使用のために決定された1つ以上のリソースは、所望の量のリソースを含みうる。
別の特定の実施形態において、方法は、第1のネットワークノードが、第2のネットワークノードから要求を受信することをさらに含んでもよく、その要求は1つ以上のリソースを示しうる。メッセージは、その要求に応答して送信されうる。
特定の実施形態において、メッセージは、さらに、OCRS信号と関連すると共に1つ以上のリソースから除外される1つ以上の追加のリソースを含みうる。
ある実施形態において、上述のような重複するスペクトルを用いるネットワークノード間のリソース割り当ての方法は、コンピュータネットワーキング仮想装置によって実行されうる。図11は、ある実施形態による、重複するスペクトルを用いるネットワークノード間のリソース割り当てのための例示の仮想演算デバイス1100を図解している。ある実施形態において、仮想演算デバイス1100は、図10において図解され説明された方法に関して上述したものと同様のステップを実行するためのモジュールを含みうる。例えば、仮想演算デバイス1100は、少なくとも1つの決定モジュール1110、送信モジュール1120、および、重複するスペクトルを用いるネットワークノード間のリソース割り当てのための任意の他の適切なモジュールを含みうる。いくつかの実施形態では、1つ以上のモジュールが図6の処理回路170を用いて実装されうる。ある実施形態において、2つ以上の様々なモジュールの機能が、単一のモジュールに合成されてもよい。
決定モジュール1110は、仮想演算デバイス1100の決定機能を実行しうる。例えば、特定の実施形態において、決定モジュール1110は、第2のネットワークノードによる使用のための、複数のリソースのうちの1つ以上のリソースを決定しうる。複数のリソースは、ビット系列によって表現される。
送信モジュール1120は、仮想演算デバイス1100の送信機能を実行しうる。例えば、特定の実施形態において、送信モジュール1120は、第2のネットワークノードへ、第2のネットワークノードによる使用のための1つ以上のリソースが示されたビット系列を含んだメッセージを送信しうる。
仮想演算デバイス1100の他の実施形態は、上述の機能のいずれか及び/又は(上述の解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含んだ)追加の機能を含むある態様のネットワークノードの機能を提供することを担いうる、図11に示すものを超える追加のコンポーネントを含んでもよい。様々な異なるタイプの無線デバイスが、同一の物理ハードウェアを有するが(例えばプログラミングを介して)異なる無線アクセス技術をサポートするように構成されたコンポーネントを含んでもよく、また、部分的に又は全体として異なる物理コンポーネントを表してもよい。
図12は、第1のRATに関連する第1のネットワークノードと第2のRATに関連する第2のネットワークノードとの間のリソース割り当ての別の例示の方法1200を示し、ここで、第1のRATと第2のRATは、重複するスペクトルを用いる。
特定の実施形態において、第1のRATと第2のRATは同一でありうる。
特定の実施形態において、第1のネットワークノードは第1のカバレッジエリアに関連付けられ、第2のネットワークノードは第2のカバレッジエリアに関連付けられる。第1のカバレッジエリアおよび第2のカバレッジエリアの少なくとも一部が重複している。
特定の実施形態において、例えば、第1のネットワークノードは、eNodeBを含んでもよく、第2のネットワークノードはgNodeBを含んでもよい。
ステップ1210では、第2のネットワークノードは、第1のネットワークノードから、第2のネットワークノードによる使用のための、複数のリソースのうちの1つ以上のリソースを表すビット系列を含んだメッセージを受信する。
特定の実施形態において、メッセージは調整メッセージである。
特定の実施形態において、複数のリソースはリソースグリッドに対応する。さらなる特定の実施形態において、リソースグリッドにおける各リソースは、ビット系列におけるビットインデクスによって特定されうる。
特定の実施形態において、ビット系列における値0を有する各ビットは、第2のネットワークノードによって使用可能な1つ以上のリソースのうちの特定の1つに対応しうる。
特定の実施形態において、ビット系列における値1を有する各ビットは、第1のネットワークノードによって使用されるリソースに対応しうる。
なお、当業者が理解するように、ビットの値は、共有されるべきリソースを示すために変更されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、値0を有するビットが、第1のネットワークによって使用されるリソースに対応してもよい。したがって、このリソースは、共有に利用可能でない。
いくつかの実施形態では、ビット値1は、第2のネットワークノードによって利用可能な特定の1つのリソースに対応しうる。
特定の実施形態において、メッセージは、さらに、第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとの間で共有される複数のPRBとしてあらわされる時間及び/又は周波数リソースの全体のスペースを示しうる。例えば、特定の実施形態において、メッセージは、複数のPRBのうちの各個別の1つに対する第1の値又は第2の値を含みうる。メッセージが複数のPRBの個別の1つに対して第1の値を含む場合、複数のPRBのその個別の1つが、第1のRATを用いて第1のネットワークノードに割り当てられる。一方で、メッセージが、複数のPRBのうちの個別の1つに対して第2の値を含む場合、複数のPRBのうちのその個別の1つは、第2のRATを用いる第2のネットワークノードに割り当てられる。
特定の実施形態において、ビット値0は、共有されるリソースを表してもよく、ビット値1が、利用可能でないリソースを表してもよい。
特定の実施形態において、第1のRATはマスタRATであり、第2のRATはセカンダリRATであり、1つ以上のリソースが、第2のネットワークノードによるメッセージの受信に先立って、第1のネットワークノードに割り当てられる。例えば、マスタRATはLTEであってもよく、セカンダリRATはNRでありうる。
特定の実施形態において、メッセージは、1つ以上のリソースが第2のRATによって使用されうる合意時間期間を含む。
ステップ1220では、第2のネットワークノードは、ビット系列によって表される1つ以上のリソースを使用する。
特定の実施形態において、方法は、さらに、第1のネットワークノードに対して、所望のリソース量を示す要求を送信することを含んでもよく、第2のネットワークノードによる使用のために特定された1つ以上のリソースは、所望の量のリソースを含みうる。
別の特定の実施形態では、方法は、さらに、第1のネットワークノードに対して、1つ以上のリソースを示す要求を送信することを含んでもよく、メッセージが、その要求に応答して、第2のネットワークノードによって受信されてもよい。
特定の実施形態において、メッセージは、OCRSに関連すると共に1つ以上のリソースから除外される1つ以上の追加のリソースを含みうる。
ある実施形態では、上述のような重複するスペクトルを用いるネットワークノード間のリソース割り当ての方法が、コンピュータネットワーキング化層装置によって実行されうる。図13は、ある実施形態による、重複するスペクトルを用いるネットワークノード間のリソース割り当てのための例示の仮想演算デバイス1300を図解している。ある実施形態では、仮想演算デバイス1300は、図12において図解されて説明された方法に関して上述したものと同様のステップを実行するためのモジュールを含みうる。例えば、仮想演算デバイス1300は、少なくとも1つの受信モジュール1310、使用モジュール1320、および、重複するスペクトルを用いるネットワークノード間のリソース割り当てのための任意の他の適切なモジュールを含みうる。いくつかの実施形態では、そのモジュールのうちの1つ以上が、図6の処理回路170を用いて実装されうる。ある実施形態では、様々なモジュールの2つ以上の機能が、単一のモジュールに組み合わせられてもよい。
受信モジュール1310は、仮想演算デバイス1300の受信機能を実行しうる。例えば、特定の実施形態において、受信モジュール1310は、第1のネットワークノードから、第2のネットワークノードによる使用のための、複数のリソースのうちの1つ以上のリソースを表すビット列を含んだメッセージを受信しうる。
使用モジュール1320は、仮想演算デバイス1300の使用機能を実行しうる。例えば、特定の実施形態において、使用モジュール1320は、ビット系列によって示された1つ以上のリソースを使用しうる。
仮想演算デバイス1300の他の実施形態は、(上述の解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含んだ)上述の機能のいずれか及び/又は任意の追加の機能を含む、ある態様のネットワークノードの機能を提供することを担いうる、図13に示されるものを超える追加の要素を含みうる。様々な異なるタイプの無線デバイスは、異なる無線アクセス技術をサポートするように(例えばプログラミングを介して)構成された同一の物理ハードウェアを有するコンポーネントを含んでもよく、又は、部分的にもしくは全体として異なる物理コンポーネントを表してもよい。
ここで開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、又は利点は、1つ以上の仮想装置の1つ以上の機能ユニット又はモジュールを通じて実行されうる。各仮想装置は、複数のこれらの機能ユニットを有しうる。これらの機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ、および、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や特定用途デジタルロジックなどを含みうる他のデジタルハードウェアを含んでもよい、処理回路を介して実装されうる。処理回路は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶装置などの1つまたはいくつかのタイプのメモリを含みうるメモリに記憶された、プログラムコードを実行するように構成されうる。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ以上の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、および、ここで説明される1つ以上の技術を実行するための命令を含む。いくつかの実装において、処理回路は、個別の機能ユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による、対応する機能を実行させるために使用されうる。
用語ユニットは、電子工学、電気デバイス、及び/又は電子デバイスのフィールドにおける通常の意味を有してもよく、例えば、個別のタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示の機能など、それ自体がここで説明されたようなものを実行するための、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステート及び/又はディスクリートデバイス、コンピュータプログラム又は命令を含みうる。
変更、追加、又は省略が、本開示の範囲から離れることなく、ここで説明したシステムおよび装置に対してなされうる。システムおよび装置のコンポーネントは、集約されてもよいし分離されてもよい。さらに、システムおよび装置の動作は、より多くの、より少ない、または他のコンポーネントにより実行されてもよい。さらに、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は他のロジックを有する任意の適切なロジックを用いて実行されうる。本文書において使用されるように、「各」は、セットの中の各要素、又は、セットの中のサブセットの各要素を指す。
変更、追加、又は省略が、本開示の範囲から離れることなく、ここで説明される方法に対してなされうる。方法は、より多くの、より少ない、又は他のステップを含みうる。さらに、ステップは任意の適切な順序で実行されてもよい。
本開示について、所定の実施形態の観点で説明したが、実施形態の変更および変形が、当業者には明らかであろう。したがって、実施形態の上での説明は、本開示を制約しない。本開示の精神および範囲から離れることなく、以下の請求項によって定められるように、他の変更、置換、および変更が可能である。