JP7043264B2 - Wall mounting unit - Google Patents
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Description
本発明は、壁面に取り付けられるブラケット等である取付ユニットに関する。 The present invention relates to a mounting unit such as a bracket mounted on a wall surface.
物干等の物品を壁面に取り付けるにあたっては、例えば下記特許文献1に記載の如き取付ユニットを用いることができる。図8、図9は下記特許文献1に記載の取付ユニットを示しており、この取付ユニットは、第一面部1を有する第一部材2と、第二面部3を有する第二部材4を組み合わせた取付本体5を備えて構成され、第一部材2と第二部材4との間に内部空間6が形成されるようになっている。より具体的には、例えば第一部材2には壁面7に面接触する第一面部1と共に、該第一面部1の周囲に形成された第一辺部8を備え、第二部材4は板状の第二面部3を備える。そして、第一部材2に関して壁面7と反対側に第二部材4を配置し、第一面部1と第二面部3との間に第一辺部8の厚み分の内部空間6を形成する。
When mounting an article such as a dry cloth on a wall surface, for example, a mounting unit as described in
内部空間6には、板状の受け部9が配置されており、該受け部9の中央には締結孔10が開口している。そして、第一面部1と第二面部3とにそれぞれ開口した挿入孔11と、受け部9の締結孔10を貫通するように、ボルト等である締結材12の締結軸13を取付本体5に対して挿し込む。締結軸13は、第二面部3の挿入孔11、受け部9の締結孔10、第一面部1の挿入孔11、壁面7の順に貫通して壁面7に対して締め込まれ、これにより、締結材12の締結頭部14と壁面7との間に取付本体5を挟み込む形で、取付本体5が壁面7に対して支持される。締結頭部14の壁面7側には、ワッシャ15が挟み込まれる。
A plate-shaped receiving
このとき、受け部9は、締結材12の締結軸13に沿って螺旋状に形成された締結溝16に従い、図9に示す如く、締め込みに伴う締結軸13の回転により第二面部3側に動き、第二面部3を締結頭部14及びワッシャ15と受け部9との間に挟み込む。そして、締結頭部14と受け部9との間に第二面部3を挟む形で締結材12が第二部材4を支持しつつ壁面7に締め込まれ、第一部材2は締結材12の締付力により、第二部材4を介して壁面7に押し付けられる。こうして、取付本体5を構成する第一面部1が、壁面7に対し極力均等な力で押し付けられ、良好な固定状態を得ることができるようになっている。
At this time, the
しかしながら、上述の如き取付ユニットの場合、用途によっては受け部9の変形により取付けの不均一が生じる可能性があった。受け部9は例えば1mm~数mm程度のアルミ板で形成されるため、例えば締結材12が壁面7に対して多少傾いた向きに挿入された場合に、締結材12の締め込みに伴って強い力がかかると、受け部9の形成する面がよじれるように歪む虞がある。受け部9のよじれは、該受け部9と締結材12の締結頭部14との間における第二面部3の保持に影響し、その結果、第二部材4を介した壁面7への第一部材2の押し付けに傾きやがたつきが生じ、第一面部1の壁面7に対する加重の分布の均等性が損なわれてしまうのである。
However, in the case of the mounting unit as described above, there is a possibility that non-uniform mounting may occur due to deformation of the receiving
受け部9の変形を防ぐためには、例えば受け部9の厚みを増すことが考えられる。しかしながら、厚い板材を図8、図9に示す受け部9の如く加工するのは難しく、取付ユニットの製造原価を大幅に上乗せしてしまいかねない。また、締結材12をねじ込む際に多大な力が必要となり、取付けの作業性が悪化してしまうという問題もある。締結孔10の内周に、締結軸13の締結溝16に対応する形のピッチを形成することも考えられるが、受け部9程度の厚みの板材にピッチつきの孔を穿孔するのは技術的に困難であり、仮に可能であるとしても製造原価がさらに跳ね上がってしまう。
In order to prevent the
本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な構成で壁面への良好な取付けを確保し得る壁面取付ユニットを提供しようとするものである。 In view of such circumstances, the present invention is intended to provide a wall mounting unit capable of ensuring good mounting on a wall surface with a simple configuration.
本発明は、壁面に当接する第一面部と、該第一面部の反壁面側に、該第一面部との間に間隙をなすよう配置される第二面部とを備えた取付部と、前記間隙に配置され、複数の挟込面を備えた挟込部材とを備え、前記第二面部に形成される挿入孔と、前記挟込部材の各挟込面に形成される締結孔と、前記第一面部に形成される挿入孔とを貫通して前記壁面に締め込まれる締結材によって前記壁面に固定され、前記壁面への固定時には、前記挟込面は、前記締結材の締結軸に形成された締結溝と前記締結孔において噛み合うと共に、前記締結材の締結頭部との間に前記第二面部を支持するように構成された壁面取付ユニットであって、前記挟込部材が、前記挟込面をなす複数の挟込板の外周を一対の半割体からなる保持材で挟み込むことで前記各挟込面同士が重なり合って連なるように束ねられている一方、前記各半割体の内側の面には前記各挟込板の外周を差し込む保持溝が形成されていて、前記挟込板同士の間隔が前記保持溝同士の間隔により保たれるように構成されていることを特徴とするものである。 The present invention includes a mounting portion provided with a first surface portion that abuts on the wall surface and a second surface portion that is arranged on the opposite wall surface side of the first surface portion so as to form a gap between the first surface portion. And an insertion hole arranged in the gap and provided with a plurality of sandwiching surfaces, an insertion hole formed in the second surface portion, and a fastening hole formed in each sandwiching surface of the sandwiching member. And, it is fixed to the wall surface by a fastening material that penetrates the insertion hole formed in the first surface portion and is fastened to the wall surface. A wall mounting unit configured to mesh with a fastening groove formed in a fastening shaft in the fastening hole and to support the second surface portion between the fastening head of the fastening material, and the sandwiching member. However, by sandwiching the outer periphery of the plurality of sandwiching plates forming the sandwiching surface with a holding material made of a pair of halves, the sandwiching surfaces are bundled so as to overlap each other and be connected to each other. A holding groove for inserting the outer periphery of each of the sandwiching plates is formed on the inner surface of the split body, and the spacing between the sandwiching plates is maintained by the spacing between the holding grooves. It is characterized by .
本発明の壁面取付ユニットにおいて、前記第一面部と前記第二面部は上下を縁部により連結され、前記間隙は左右の少なくとも一方が開放されていることが好ましく、前記挟込板には、該挟込板の加重による変形を抑えるよう締結孔を取り囲むリブが形成されていることが好ましい。 In the wall mounting unit of the present invention, it is preferable that the first surface portion and the second surface portion are connected to each other by an edge portion at the top and bottom, and at least one of the left and right sides of the gap is open. It is preferable that a rib surrounding the fastening hole is formed so as to suppress deformation due to the load of the sandwiching plate.
本発明の壁面取付ユニットによれば、簡単な構成で壁面への良好な取付けを確保し得るという優れた効果を奏し得る。 According to the wall mounting unit of the present invention, it is possible to obtain an excellent effect that good mounting on the wall surface can be ensured with a simple configuration.
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
図1~図4は本発明の実施による壁面取付ユニットの形態の一例を示している。本実施例の壁面取付ユニット20は、例えば図1に示す如く、物干し台等の基部を壁面7に対して固定するブラケットであるが、これに限定されず、壁面7に対して固定される種々の物品を想定し得る。
1 to 4 show an example of the form of the wall mounting unit according to the implementation of the present invention. The
図1に示す如く、本実施例の壁面取付ユニット20は上下二箇所の取付部21を備えており、各取付部21は、図2に示す如く壁面7に面接触する第一面部22と、該第一面部22から反壁面7側に離間した位置に配置される第二面部23とを備えている。第一面部22と第二面部23は、水平方向に沿った面をなす縁部24により上下で連結されており、第一面部22、第二面部23、縁部24により側面視で図3に示す如く環状の断面をなし、第一面部22と第二面部23の間に間隙25を形成している。
As shown in FIG. 1, the wall
間隙25の上下は縁部24により塞がれているが、左右は開放されており、ここを差込口25aとして間隙25内にアクセスすることができる。そして、図1~図3に示す如く、差込口25aから挟込部材26が差し込まれ、間隙25内に配置される。尚、ここでは間隙25の左右の両方を開放して差込口25aを形成しているが、差込口25aは左右のいずれか一方にのみ形成しても良い。
The upper and lower parts of the
本実施例の挟込部材26は、図2に示す如く、複数(ここでは3枚)の挟込板27を、保持材28により互いに保持して構成される。各挟込板27は、例えばステンレス鋼等、アルミよりも強度の高い素材で製造された板状の部材であり、中央に締結孔27aが開口している。挟込板27は全体に正方形をなし、厚みは例えば0.1mm以上1mm以下程度である。ただし、挟込板27の厚みは、要求される強度や取付け時の作業性、製造加工の容易性、間隙25の寸法との関係等に応じて適宜変更できる。すなわち、各挟込板27の厚みを増すほど取付時の固定強度は高くなるが、一方で取付け作業時に要求される力が大きくなって作業性が悪化するほか、挟込板27の製造や加工にかかるコストも増大する。また、挟込板27一枚あたりの厚みが増せば、そのぶん挟込部材26の厚みが増し、大きい間隙25が必要となって取付部21全体の大型化に繋がる。本発明を実施するにあたり、挟込板27の厚みはこうした諸条件を勘案して決定すべきである。
As shown in FIG. 2, the
挟込板27には、締結孔27aを取り囲むようにリブ27bが形成されており、加重による挟込板27の変形を抑えるようになっている。尚、ここでは正方形状のリブ27bを図示したが、リブ27bの形状はこれに限定されず、例えば円形としても良いし、その他の多角形状としても良い。挟込板27の変形を適宜に抑えることができれば、リブ27bにはどのような形状を採用しても良い。
A
保持材28は、挟込部材26を構成する挟込板27同士を束ねる部材であり、コの字形状の半割体28aを2個組み合わせて正四角柱状の筒型の構造をなす。各半割体28aの内側の面には3つの保持溝28bが形成されており、各保持溝28bにそれぞれ挟込板27の外周端部を差し込めるようになっている。そして、一方の半割体28aの各保持溝28bに挟込板27の一方の端部を差し込み、他方の半割体28aの各保持溝28bに各挟込板27の他方の端部を差し込むようにして二個の半割体28a同士を組み合わせ、全体として正四角柱状の筒型をなす保持材28の内周の保持溝28bに各挟込板27の辺が沿う形で、3枚の挟込板27が保持材28により束ねられる。各挟込板27は、外周を保持材28により保持されて互いに束ねられると同時に、挟込板27同士の間隔は保持溝28b同士の間隔に保たれる。保持材28を構成する半割体28aは、例えば樹脂等により形成され、一対の半割体28aは、挟込板27を保持溝28bに差し込みつつ互いに組み合わされた後、熱接着により一個の保持材28として形成される。尚、こうした構成は一例であって、保持材28や半割体28aを他の素材で形成しても良い。
The holding
こうして形成される挟込部材26の寸法は、締結孔27aの軸方向と直交する向きの最小の寸法(すなわち、ここに示した例では、締結孔27aの軸方向から見て全体として正方形状をなす挟込部材26の一辺の長さ)が間隙25の上下幅すなわち縁部24同士の距離以下であり、且つ締結孔27aの軸方向と直交する向きの最大の寸法(正方形状をなす挟込部材26の対角線の長さ)が間隙25の上下幅より大きくなるよう設定する。つまり、挟込部材26を間隙25に収めることができる一方、間隙25内で挟込部材26が締結孔27aの軸を中心に回転できないような形状及び寸法とする。尚、挟込部材26の形状はここに示した例に限定されない。間隙25に対して回転が制限され得る形状であれば、挟込部材26には種々の形状を採用し得る。
The dimension of the sandwiching
第一面部22と第二面部23の中央にはそれぞれ挿入孔22a,23aが開口している。挿入孔22a,23aの寸法は締結材12の締結軸13の径より大きく設定されており、締結材12の締結軸13を挿入孔22a,23aに通して締結軸13を第一面部22と第二面部23に貫通させることができるようになっている。本実施例の場合、挿入孔22a,23aは左右に長い長孔として形成されており、締結材12の挿入位置を左右方向に調整できるようになっている。
また、挟込部材26の各挟込板27に開口した締結孔27aは、締結材12の締結軸13に形成された締結溝16に噛み合うように径が設定されている。ここに示した例では、締結材12の締結軸13には螺旋状のピッチが形成されて締結溝16をなしており、締結軸13の中間部では、締結溝16の底部における径が最小径、ピッチの頂点における径が最大径となっている。この場合、締結孔27aの径は、締結軸13の締結溝16の底部における径以上、且つピッチの頂点における径未満に設定すれば良い。
Further, the diameter of the
本実施例の壁面取付ユニット20を壁面7に取り付けるにあたっては、図1に示す如く取付部21の第一面部22が壁面7に当接するよう、壁面取付ユニット20を壁面7の適宜位置に配置する。そして、取付部21の第一面部22と第二面部23の間の間隙25に、差込口25aから挟込部材26を差し込む。そして、図3に示す如く、第二面部23の挿入孔23aから挟込部材26の締結孔27aを貫通するよう、締結材12の締結軸13を挿入する。この時、ワッシャ15に予め締結軸13を通しておく。
When mounting the wall
ここで、本実施例では第一面部22と第二面部23とを上下の縁部24により接続して間隙25を形成すると共に、左右は開放して差込口25aとしている。このため、上述の従来例(図8、図9参照)と比較して、間隙25(内部空間6に相当)への挟込部材26(受け部9に相当)の設置が容易である。すなわち、上記従来例の場合であれば第一部材2の第一辺部8の内側に受け部9を配置し、次に受け部9と第一辺部8を覆うように第二部材4を配置して、受け部9や第二部材4が脱落しないよう手などで支持しながら締結材12を挿入することになるが、本実施例の如き取付部21であれば、差込口25aから挟込部材26を差し込んで締結材12を挿入するだけで済む。挟込部材26を間隙25に一旦差し込めば、挟込部材26は下側の縁部24によって支持されるし、第二面部23はもとより第一面部22と縁部24で繋がっているので、締結材12の差し込みに際して挟込部材26や第二面部23が脱落しないよう支持する必要がない。また、部品点数を減らして管理の手間を低減する効果もある。
Here, in this embodiment , the
次に、挿入孔23aに挿入した締結材12の締結頭部14を回転させ、締結材12を挟込部材26の締結孔27aに対して締め込んでいく。締め込みに伴って締結軸13は壁面7側に進み、締結孔27aを貫通して第一面部22の挿入孔22aに達する。さらに、挿入孔22aを貫通して壁面7を穿孔し、壁面7より奥へ締め込まれる。
Next, the
締め込みの際、挟込部材26を構成する各挟込板27は、締結材12の締結軸13に形成された螺旋状の締結溝16と、締結孔27aにおいて噛み合う。一方、上述の如く、挟込部材26は間隙25内で回転しないようになっている。その結果、締結軸13の回転に伴い、締結溝16と噛み合った各挟込板27は、締結溝16の螺旋面に沿って間隙25内を反壁面7側へ動く。最終的には、図4に示す如く、締結軸13の先端側は壁面7から壁の内部に埋まり、締結軸13の基端側においては、挟込部材26と締結頭部14の間に第二面部23が挟まれる形となる。締結軸13は、挟込部材26と締結頭部14の間に挟んだ第二面部23を介して取付部21の全体を支持し、第一面部22を壁面7に押し付けるように取付部21を壁面7に固定する。
At the time of tightening, each sandwiching
この状態において、本実施例の場合、挟込部材26に複数枚(3枚)の挟込板27を備えており、該挟込板27のそれぞれが締結材12の締結頭部14との間に第二面部23を挟み込む挟込面として働く。このために、第一面部22において壁面7に加えられる加重がなるべく均等に保たれるようになっている。
In this state, in the case of the present embodiment , the sandwiching
締め込みに際しては、挟込部材26に強い力が加わることがあり、壁面7に対する締結材12の角度等の条件によっては、挟込板27により形成される挟込面によじれが生じる場合がある。挟込面のよじれは、締結頭部14との間における第二面部23の保持に影響する可能性がある。しかしながら、本実施例の場合、挟込面をなす挟込板27が挟込部材26に複数枚備えられているため、仮に一部の挟込板27の挟込面によじれが生じたとしても、別の挟込板27の挟込面には大きなよじれはなく、該挟込板27と締結頭部14との間で第二面部23が適正に保持されることが期待できる。上述の従来例(図8、図9参照)においては、挟込面をなす受け部9が一枚の板材として形成されていたため、該一枚の板材によじれが生じれば、そのよじれは第二面部3の不均一保持に直結してしまうリスクがあった。本実施例では、挟込面を複数枚とすることによって、よじれが第二面部23の保持に影響してしまうリスクを低減しているのである。
During tightening, a strong force may be applied to the sandwiching
ここで、本実施例では、挟込面を複数枚備えつつ、挟込部材26全体の体積を大きくしすぎないために挟込板27を上記従来例の受け部9と比較して薄く形成しているが、材質としてアルミよりも強度の高い素材を用いると共に、挟込板27にリブ27bを設けることで個々の挟込板27の強度を確保し、挟込面によじれを生じにくくしている。
Here, in this embodiment , the sandwiching
尚、締め込みにあたっては、螺旋状の締結溝16に挟込板27の締結孔27aが噛み合うため、各挟込板27は締結孔27a周辺において締結溝16をなすピッチに沿って変形するが(図4参照)、この変形は局所的なものであり、挟込面としての挟込板27の機能に影響するものではない。締め込みの結果、締結溝16と挟込板27との噛み合い部において多少の変形が生じたとしても、挟込面である挟込板27が全体として締結軸13と直交し、且つ第二面部23と平行な面をなしていれば、第二面部23を適正に保持するには十分である。あるいは、図示は省略するが、締め込みの際の変形をも極力防止し得るよう、予め締結孔27aの周囲を締結溝16を形成するピッチの螺旋面に沿った形状に加工しておいても良い。
In tightening, since the
保持材28は、上述の如き壁面取付ユニット20の取付け作業において、複数の挟込板27を束ねて一個の挟込部材26として扱えるようにし、作業性を高めるほか、各挟込板27同士の間隔を保ち、締め込みの工程において各挟込板27が締結溝16と適正に噛み合うことを補助する役割も兼ねている。図4に示す固定状態においては、各挟込板27が締結軸13の互いに隣接する締結溝16に一枚ずつ噛み合っている。締結溝16と噛み合った各挟込板27に対し、締結軸13のピッチから締結材12の締付け力を均等に伝達するためには、このように、螺旋状の締結溝16の一周ごとに一枚の挟込板27が噛み合う形が最適である。そこで、挟込部材26において、保持材28に保持溝28bを形成し、各保持溝28bにそれぞれ挟込板27を差し込むことで挟込板27同士の間隔を予め確保しておけば、締め込みの際、各挟込板27が適当な間隔で締結溝16に噛み合い、その結果、互いに隣接する締結溝16に一枚ずつ噛み合うことになる。こうして、適正な固定状態を簡単に実現することができる。
In the mounting work of the wall
以上のように、上記本実施例の壁面取付ユニット20は、壁面7に当接する第一面部22と、該第一面部22の反壁面7側に、該第一面部22との間に間隙25をなすよう配置される第二面部23とを備えた取付部21と、間隙25に配置され、複数の挟込面27を備えた挟込部材26とを備え、第二面部23に形成される挿入孔23aと、挟込部材26の各挟込面27に形成される締結孔27aと、第一面部22に形成される挿入孔22aとを貫通して壁面7に締め込まれる締結材12によって壁面7に固定され、壁面7への固定時には、挟込面27は、締結材12の締結軸13に形成された締結溝16と締結孔27aにおいて噛み合うと共に、締結材12の締結頭部14との間に第二面部23を支持するようになっている。こうすることにより、挟込面27と締結材12の締結頭部14との間に第二面部23を挟み込み、第一面部22において壁面7に加えられる加重がなるべく均等に保たれるようにしている。その際、挟込面27を複数枚とすることにより、挟込面27に生じたよじれが第二面部23の保持に影響してしまうリスクを低減することができる。
As described above, in the
また、本実施例においては、第一面部22と第二面部23は上下を縁部24により連結され、間隙25は左右の少なくとも一方が開放されているので、開放された差込口25aから挟込部材26を間隙25に差し込んで保持することができ、壁面取付ユニット20の取付けにおける作業性を高めることができる。
Further, in the present embodiment , the
また、本実施例は、挟込面27をそれぞれ構成する複数の挟込板27の外周を束ねる保持材28を備えているので、壁面取付ユニット20の取付け作業において、複数の挟込板27を束ねて一個の挟込部材26として扱えるようにし、作業性を一層向上させることができる。
Further, since the present embodiment includes the holding
また、本実施例においては、保持材28の内周面に、各挟込板27の外周を差し込む保持溝28bが形成されているので、各挟込板27同士の間隔を保ち、締め込みの工程において各挟込板27が締結溝16と適正に噛み合うことを補助し、適正な固定状態を簡単に実現することができる。
Further, in the present embodiment , since the holding
したがって、上記本実施例によれば、簡単な構成で壁面への良好な取付けを確保し得る。 Therefore, according to the above embodiment , good mounting on the wall surface can be ensured with a simple configuration.
図5、図6はそれぞれ本発明の別の参考例(第二、第二参考例)を示している。ここでは挟込材26のみを図示しており、挟込部材26以外の構成については上記実施例(図1~図4参照)と同様であるため図示を省略している。
5 and 6 show different reference examples (second and second reference examples ) of the present invention, respectively. Here, only the sandwiching
第一参考例における挟込部材26(図5参照)では、保持材28として実施例の如く保持溝28bを形成した部品(図2参照)ではなく、粘着テープを用いており、複数の挟込板27の辺部を粘着テープである保持材28により保持することで挟込部材26を構成している。このようにしても、複数の挟込板27を束ね、取付け時の作業性を高めるにあたっては十分であり、上記実施例の如く特定の形状の保持材28を製造する場合と比較して、構造が簡易でコスト面で有利である。
In the sandwiching member 26 (see FIG. 5) in the first reference example , an adhesive tape is used as the holding
本第一参考例の如く保持材28を粘着テープとした場合、保持材28により挟込板27同士の間隔を確保することは難しくなるが、例えばリブ27bの厚みにより、挟込板27の同士の間隔を規定することは可能である。あるいは、各挟込板27の厚みを締結溝16(図4参照)の幅の2分の1より大きく、且つ締結溝16の幅以下としておけば、締め込みの際、一周の締結溝16に対して2枚以上の挟込板27が噛み合うことは防止できる。
When the holding
また、本第一参考例では、挟込板27に形成したリブ27bの形状を円形としている。このように、挟込面のよじれを抑え得る限り、リブ27bは種々の形状を取ることができる。
Further, in the first reference example , the shape of the
第二参考例における挟込部材26(図6参照)は、一枚の板材を折り曲げることで、互いに重なり合う複数の挟込面27を形成しており、各挟込面27同士は一個の部品として互いに連なっている。このようにすると、保持材28(図1~図5参照)を用いることなく複数の挟込面27を一個の挟込部材26として保持することができ、また挟込面27同士の間隔も適当に保つことができる。
The sandwiching member 26 (see FIG. 6) in the second reference example forms a plurality of sandwiching
また、本第二参考例では、各挟込面27に開口した締結孔27aの周囲に切り欠きを形成し、締め込み時、締結材12の締結溝16に沿って変形しやすいようにしている。このようにすると、締結孔27a周囲の変形が挟込面27の他の部分に波及しにくく、挟込面27によじれが生じにくい。また、締め込みに必要な力を小さくし、作業性を向上させることもできる。その他、締結孔27aは、締結材12(図1~図4参照)と噛み合うことができる限りにおいて種々の形状を取り得る。
Further, in the second reference example , a notch is formed around the
このように、第二参考例において、挟込部材26は、複数の挟込面27同士が重なり合うように連なって形成されているので、保持材28によらず複数の挟込面27を一個の挟込部材26として保持することができると共に、挟込面27同士の間隔も適当に保つことができる。
As described above, in the second reference example , since the sandwiching
その他の構成や作用効果については上記実施例と同様であるため説明を省略するが、上記第一、第二参考例によっても、簡単な構成で壁面への良好な取付けを確保し得る。 Since other configurations and operational effects are the same as those in the above embodiment , the description thereof will be omitted, but the first and second reference examples can also ensure good mounting on the wall surface with a simple configuration.
図7は、締結材12や壁に関して取り得る構成の別の一例を示している。上記実施例(図1~図4)では、締結材12として締結軸13の全体にわたって締結溝16が形成されている場合を例示したが、図7に示す如く、壁面7の奥へ進入する先端部と、挟込部材26と噛み合う基端部のみに締結溝16を形成しても良い。また、壁面7は、例えばここに示す如く、外壁材7aと下地材7bの間に通気層7cを設けた壁の表面であっても良い。この場合、締結材12は下地材7bに対して締め込まれることになる。また、このとき、外壁材7aには差込孔7dを備えても良い。その他、壁面7や締結材12としては、壁面取付ユニット20を好適に取付け得る限りにおいて種々の構成を取り得る。
FIG. 7 shows another example of possible configurations for the
尚、本発明の壁面取付ユニットは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 It should be noted that the wall mounting unit of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is needless to say that various modifications can be made without departing from the gist of the present invention.
7 壁面
12 締結材
13 締結軸
14 締結頭部
16 締結溝
20 壁面取付ユニット
21 取付部
22 第一面部
22a 挿入孔
23 第二面部
23a 挿入孔
24 縁部
25 間隙
26 挟込部材
27 挟込面(挟込板)
27a 締結孔
28 保持材
28b 保持溝
7
Claims (3)
該第一面部の反壁面側に、該第一面部との間に間隙をなすよう配置される第二面部と
を備えた取付部と、
前記間隙に配置され、複数の挟込面を備えた挟込部材とを備え、
前記第二面部に形成される挿入孔と、前記挟込部材の各挟込面に形成される締結孔と、前記第一面部に形成される挿入孔とを貫通して前記壁面に締め込まれる締結材によって前記壁面に固定され、
前記壁面への固定時には、前記挟込面は、前記締結材の締結軸に形成された締結溝と前記締結孔において噛み合うと共に、前記締結材の締結頭部との間に前記第二面部を支持するように構成された壁面取付ユニットであって、
前記挟込部材が、前記挟込面をなす複数の挟込板の外周を一対の半割体からなる保持材で挟み込むことで前記各挟込面同士が重なり合って連なるように束ねられている一方、前記各半割体の内側の面には前記各挟込板の外周を差し込む保持溝が形成されていて、前記挟込板同士の間隔が前記保持溝同士の間隔により保たれるように構成されていることを特徴とする壁面取付ユニット。 The first surface that comes into contact with the wall surface and
An attachment portion provided with a second surface portion arranged so as to form a gap between the first surface portion and the first surface portion on the opposite wall surface side.
A sandwiching member arranged in the gap and having a plurality of sandwiching surfaces is provided.
The insertion hole formed in the second surface portion, the fastening hole formed in each sandwiching surface of the sandwiching member, and the insertion hole formed in the first surface portion are penetrated and fastened to the wall surface. It is fixed to the wall surface by the fastener material that is used.
At the time of fixing to the wall surface, the sandwiching surface meshes with the fastening groove formed on the fastening shaft of the fastening material at the fastening hole and supports the second surface portion between the fastening head of the fastening material. A wall-mounted unit configured to
While the sandwiching member sandwiches the outer periphery of the plurality of sandwiching plates forming the sandwiching surface with a holding material made of a pair of halves, the sandwiching surfaces are bundled so as to overlap each other and be connected to each other. A holding groove for inserting the outer periphery of each sandwiching plate is formed on the inner surface of each half-split body, and the spacing between the sandwiching plates is maintained by the spacing between the holding grooves. A wall-mounted unit characterized by being mounted.
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