JP7042484B2 - 餌放出機 - Google Patents

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Description

本発明は、生簀で養殖される水産物に餌を放出して供給するための餌放出機に係り、特に、生簀の水面及び水中に餌を放出可能な餌放出機に関する。
近年、漁獲高の減少に伴い、養殖される水産物の生産量が拡大してきている。
このような養殖においては、給餌や投薬のための方法として、一般的に、作業者が給餌船よりスコップで粒状の餌や薬剤を生簀の水面に投げ込む手動供給が行われてきた。しかし、荒天時は供給不能となるため水産物の成長が遅れたり、重労働であることで人件費が増大したりする、という課題があった。
そこで、近年、生簀の水面に設置されて、自動で餌等を散布するための技術が開発されており、それに関して既にいくつかの発明又は考案が開示されている。
特許文献1には「粉体、粒体等の散布装置」という名称で、餌等を散布する際の散布装置に関する考案が開示されている。
以下、特許文献1に開示された考案について説明する。特許文献1に開示された考案は、ジェットポンプと、このジェットポンプを上下左右方向へ搖動可能に支持する支持部材と、このジェットポンプを搖動操作するための操作レバーを備え、水を圧送するポンプの吐出口をジェットポンプのノズルに可撓管を介して連結するとともに、粉体等を供給する供給ホッパーの供給口をジェットポンプの吸入管に可撓性管を介して連結することを特徴とする。
このような特徴を有する考案においては、水が吐出口と可撓管を通ってジェットポンプのノズルから噴射されるため、ジェットポンプの内部が減圧状態になる。一方、供給ホッパー内の粉体等は、可撓性管と吸入管を通ってジェットポンプ内部に吸引圧力によって急速吸引され、水と均一に分散されてノズルから水面に散布される。このとき、操作レバーによってノズルを上下左右方向へ搖動させることができる。
したがって、特許文献1に開示された考案によれば、ジェットポンプを把持して噴射方向を変えることなく水と均一に分散された粉体等を水面に散布できるので、散布作業の労力を大幅に軽減できる。
次に、特許文献2には「養殖装置」という名称で、養殖用水溜に送気、給餌等を行う養殖装置に関する発明が開示されている。
以下、特許文献2に開示された発明について説明する。特許文献2に開示された発明は、給餌装置が設けられ、養殖用水溜に浮上する浮体と、この養殖用水溜に固定される旋回中心体と、この旋回中心体と浮体とを連繋して浮体を旋回中心体に近付くか又は遠ざかるように旋回させる索体と、からなり、給餌装置は、開口部が水面下に位置する第1ノズルと、この第1ノズルの内部に位置し第1ノズルの内部に生ずる負圧により吸引力が与えられる第2ノズルと、第1ノズルに液状体を圧送する圧送手段と、給送管を介して第2ノズルに接続された給餌部とからなり、第2ノズルの外側に第3ノズルを設けると共に浮体に送気手段を設け、送気管を介して第3ノズルと送気手段とを接続したことを特徴とする。
このような特徴を有する発明においては、養殖用水溜の水は、第1ノズルに給送され、第1ノズルの先端部に負圧を発生させる。この結果、第2ノズルに吸引力が生じ、給餌部内の餌料が吸引される。この吸引力をさらに高める必要がある場合には、送気手段を作動させ送気管に空気を圧送する。すると、第1ノズルと第3ノズルとの間に負圧が発生するため、第1ノズルに吸引力が作用し、この吸引力は給送管に対する吸引力をさらに高める。こうして第3ノズルから液状の餌料、ペレット状の餌料および空気が養殖用水溜の水面付近に噴出されることになる。
したがって、特許文献2に開示された発明によれば、一台の台船で給餌と送気を養殖水溜全体に均一に行うことができるので、水中の酸素不足を抑制し餌の取り方を多くすることが可能であるとともに、複数の台船を必要としないからコスト面で有利である。
実開昭62-35655号公報 特公平6-55086号公報
しかしながら、近年の養殖生簀は、洋上に浮上した状態で設置される洋上生簀と、赤潮、水温上昇、荒天等の海況変化による影響を受け難くするために、所望のタイミングで水面に浮上させる以外は、水中に沈下して設置される浮沈式生簀の2種類の生簀が使用されている。この点につき、特許文献1に開示された考案においては、粉体等を水面に散布できるものの、水中深くに放出することができない。そのため、散布の都度、浮沈式生簀を浮上させる必要があることから、生簀の浮上及び沈下の作業が必須であり、作業負担が増すと同時にコストが十分に軽減されないものと考えられる。
次に、特許文献2に開示された発明においても、餌料等は養殖用水溜の水面付近に噴出されるため、特許文献1に開示された考案と同様の課題を有しているものと考えられる。また、餌料は、その図7,9に開示された一定容量のホッパに収容されているので、第1ノズルへの連続供給が困難であり、大量に供給できないおそれがある。さらに、給餌装置は、第1ノズル乃至第3ノズルを入れ子式に収容してなり複雑な構成となっているため、製造コストが高まる可能性もある。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、生簀内の水面のみならず水中深くに大量の餌を放出可能であるとともに、簡易な構成であることによって、作業負担とコストを軽減することができる餌放出機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、生簀に餌を放出するための餌放出機であって、餌収容部から供給される餌に、水を給水手段を介して給水し混合して混合物を形成する混合タンクと、この混合タンクの下流側に設置され、混合物を貯留する貯留部と、この貯留部の第1の端部に接続され、貯留部に貯留された混合物を生簀へ放出する放出部を備え、貯留部は、第2の端部に、貯留部の内部に水を取り込む第1の取水手段が設けられ、放出部は、基端が第1の端部と接続されて混合物を送給する送給管と、この送給管の先端が接続される放出手段と、一端に水を取り込む第2の取水手段が設けられ、かつ他端が放出手段に接続されて、第2の取水手段から取り込まれた水を送水する送水管を有し、放出手段は、送給管の先端及び送水管の他端が合流する合流部と、この合流部と連通する放出口を備えることを特徴とする。
このような構成の発明において、餌とは、ペレット状又は粉状に形成された固体物を想定しており、その成分には水産物に対する栄養分のみを含有するほか、栄養分と薬剤を含有するものも含まれる。さらに、餌の成分には、水産物の成長や健康に直接効力を発揮する栄養分や薬剤に加えて、例えば、生簀中に投与されて水産物に対する水中有害菌や寄生虫を減少させる薬剤も含まれる。また、タンクは、生簀外、又はその一部が生簀内に設置され、特に後者の場合ではその容量を増大させることができる。
上記構成の発明においては、混合タンク内で形成された混合物は、水の中に餌が均一に分散した状態になって、液体に近い振る舞いをする。
そのため、混合タンクで形成された混合物は、第1の取水手段により取り込まれた生簀内の水の流れによるベンチュリー効果によって容易に貯留部に吸い込まれ、貯留部の第1の端部と接続された送給管の内部を放出手段へと送給される。一方、送給管とは独立した送水管が設けられているので、この送水管によって、第2の取水手段を介して取り込まれた水が放出手段へと送水される。
そして、放出手段へ送給された混合物と、送水された水が合流部で合流することにより、混合物は同様にこの送水された水の流れによるベンチュリー効果によって吸い込まれ、放出口を介して生簀内の水中へと放出される。
なお、送給管及び送水管として、例えば、可撓性を有する樹脂製ホースが使用され、それぞれの長さを調節することによって、水面のみならず水中深くに混合物を放出できる。また、第1及び第2の取水手段としては、例えば、送水ポンプが使用される。
次に、第2の発明は、第1の発明において、合流部において、送給管の先端と、送水管の他端がなす角αは、側面視において鋭角をなすことを特徴とする。
このような構成の発明において、送給管の先端と、送水管の他端がなす角αは、(1)送給管の先端と放出口が直線状をなし、かつ送水管の他端が送給管の先端に対して鋭角をなして入射する場合、(2)送水管の他端と放出口が直線状をなし、かつ送給管の先端が送水管の他端に対して鋭角をなして入射する場合、(3)送給管の先端と送水管の他端がいずれも放出口に対して鋭角をなして入射する場合、のいずれの場合でも成立する概念である。
上記構成の発明においては、第1の発明の作用に加えて、送給管により送給された混合物と、送水管により送水された水は、放出手段の合流部で合流する際に互いの流れを妨げ合うことがないので、送給時及び送水時の勢いがそれぞれ維持される。
続いて、第3の発明は、第1の発明において、合流部において、送給管の先端と、送水管の他端がなす角βは、側面視において0度よりも大きく、かつ直角と同等以下であり、合流部は、他端を通過した水が第1の内周面に沿って周回する第1の円筒部、又は、先端を通過した混合物が第2の内周面に沿って周回する第2の円筒部が設けられ、第1の円筒部は、放出口と先端の間に第1の円筒部を周回した水が通過可能な第1の隙間が形成され、第2の円筒部は、放出口と他端の間に第2の円筒部を周回した混合物が通過可能な第2の隙間が形成されることを特徴とする。
このような構成の発明において、送給管の先端と、送水管の他端がなす角βとは、第2の発明の角αと同様に、合流部において、混合物の進行方向と水の進行方向がなす角である。また、「直角と同等」とは、角βが、直角よりもやや大きい場合も含むことを意味する。この場合、角βの限度は、送給管により送給された混合物と、送水管により送水された水が、放出手段の合流部で合流する際に互いの流れを妨げ合うことによる勢いの低下の影響が許容範囲内であるか否かによって決定される。
また、角βは、(1)送給管の先端と放出口が直線状をなし、かつ送水管の他端が送給管の先端に対して鋭角、又は直角と同等の角度をなして入射する場合、(2)送水管の他端と放出口が直線状をなし、かつ送給管の先端が送水管の他端に対して鋭角、又は直角と同等の角度をなして入射する場合、のいずれの場合でも成立する概念である。さらに、(1)の場合に第1の円筒部が設けられ、(2)の場合に第2の円筒部が設けられるが、第1の円筒部と第2の円筒部が1つの合流部に同時に設けられることはない。
上記(1)の場合においては、第1の発明の作用に加えて、合流部に第1の円筒部が設けられることにより、他端を通過した水が第1の円筒部内で水の渦流れを形成する。また、放出口と先端の間に第1の円筒部を周回した水が通過可能な第1の隙間が形成されることから、水の渦流れはこの第1の隙間から放出口へ向かうことができる。したがって、送給管の先端を通過した混合物は、放出口に流入した水の渦流れにより混合物の流れの周辺部が拡散されながら、生簀内の水中へ放出される。
一方、上記(2)の場合においては、第1の発明の作用に加えて、合流部に第2の円筒部が設けられることにより、先端を通過した混合物が第2の円筒部内で混合物の渦流れを形成する。また、放出口と他端の間に第2の円筒部を周回した混合物が通過可能な第2の隙間が形成されることから、混合物の渦流れはこの第2の隙間から放出口へ向かうことができる。したがって、放出口に流入した混合物は、送水管の他端を通過した水の流れにより放出口の長手方向に沿って押されながら、生簀内の水中へ放出される。
さらに、第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、放出口は、その内径が最も狭くなる最狭部を有することを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第3のいずれかの発明の作用に加えて、放出口にノズルの喉部として最狭部を設けることで、最狭部から放出口の端部にかけて静圧が増加するため、混合物と水が放出口から水中へ強く拡散される。したがって、混合物が停滞することなく、放出口から放出される。
そして、第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、混合タンクは、側面又は天井面に、混合物を検知し、検知信号を出力するレベルセンサが設置され、貯留部は、混合タンクと連結部を介して連結され、この連結部は、レベルセンサが出力した検知信号に基づいて開閉動作する開閉バルブが設けられることを特徴とする。
このような構成の発明は、貯留部の第1の端部や、これに接続される送給管に餌の詰まりが発生した場合に、この詰まりを解消することを目的としている。
例えば、通常開閉バルブが開放され、かつ第1の端部等に餌の詰まりが発生していないとき、混合タンク内の混合物の液面はレベルセンサが検知しない高さに維持されている。この状態で上記の詰まりが発生すると、混合物の液面が上昇し、レベルセンサがこれを検知して検知信号を出力する。次いで開閉バルブがこの検知信号を受信し、連結部の管路を閉止する。
一方、貯留部には、第1の取水手段を介して水が取り込まれるから、貯留部内の水圧が徐々に高まってくる。この水圧が一定の大きさに達すると、第1の端部等に発生した餌の詰まりは高まった水圧によって解消される。
なお、一定時間が経過すると開閉バルブが「開」に戻るよう設定されている場合には、混合タンク内の混合物の液面が低下し、レベルセンサの検知信号が停止する。
このように、上記構成の発明においては、第1乃至第4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、レベルセンサと開閉バルブ等が付加されることによって、第1の端部等に発生した餌の詰まりが自動的に解消される。
第1の発明によれば、送給管を介して送給された混合物が送水管を介して送水された水の流れによって押され、放出口を介して生簀内の水中へと放出されるので、生簀内で養殖されている水産物にまんべんなく給餌することができる。また、送給管と送水管の長さを調整することにより、放出手段を生簀内の水中深くに沈下させ、餌を放出することができる。したがって、浮沈式生簀が使用される場合に、給餌の都度、生簀を浮上させる必要がないため、従来技術と比較して作業負担とコストを大幅に軽減することができる。
また、第1の発明によれば、餌収容部の一部を水中内に設置することにより、その容量を増大させることができるので、一度に大量の餌を与えることが可能である。
さらに、第1の発明は、混合タンクと、貯留部と、放出部を備えた簡易な構成であるから、製造コストも低廉に抑制することができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、送給管により送給された混合物と、送水管により送水された水は、放出口において送給時及び送水時の勢いがそれぞれ維持されることから、放出口からより遠くに混合物を到達させることができる。
第3の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、前述した(1)の場合においては、送給管の先端を通過した混合物は、放出口に流入した水の渦流れにより混合物の流れの周辺部が拡散されながら水中へ放出されるため、放出口を中心として餌を広範囲に分散させることができる。
また、前述した(2)の場合においては、放出口に流入した混合物は、送水管の他端を通過した水の流れにより放出口の長手方向に沿って押されながら水中へ放出されるため、放出口を中心として餌を広範囲に分散させるとともに、放出口からより遠くに餌を到達させることができる。したがって、(1)と(2)の双方の場合において、餌を摂取できない水産物の割合が減少するから、水産物を均等に成長させることが可能となる。
第4の発明によれば、第1乃至第3のいずれかの発明の効果に加えて、放出口において負圧領域の発生により混合物が停滞することなく、放出口から放出されることから、混合物の流れと水の流れの勢いを強化できるとともに、放出口において餌の詰まりが発生することを防止可能である。
第5の発明によれば、第1乃至第4のいずれかの発明の効果に加えて、レベルセンサと開閉バルブ等が付加されることによって、第1の端部等に発生した餌の詰まりが自動的に解消されることから、メンテナンス作業が煩雑にならず、かつ安定的に給餌することが可能である。
実施例に係る餌放出機の構成図である。 実施例に係る餌放出機を構成する混合タンク及び貯留部を正面から視た場合の透視図である。 実施例に係る餌放出機を構成する連結部に設置された開閉バルブの作用を説明するための流れ図である。 (a)及び(b)は、実施例に係る餌放出機を構成する放出手段の正面図及び縦断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例の第1の変形例に係る餌放出機を構成する放出手段の正面図及び縦断面図であり、(c)は(a)におけるA方向矢視図である。 (a)は実施例の第2の変形例に係る餌放出機を構成する放出手段の正面図であり、(b)は(a)におけるB方向矢視図である。
本発明の実施の形態に係る餌放出機について、図1乃至図6を用いて詳細に説明する。図1は、実施例に係る餌放出機の構成図である。
図1に示すように、実施例に係る餌放出機1は、水産物を養殖する浮沈式の生簀50に餌51を放出するための餌放出機である。
餌放出機1は、餌収容部であるホッパー2から供給される粒状又は粉状の固体物である餌51に、水52を給水手段7を介して給水し混合して混合物53を形成する混合タンク3と、この混合タンク3の下流側に設置され、混合物53を一時的に貯留する貯留部4と、この貯留部4の第1の端部4aに接続され、貯留部4に貯留された混合物53を生簀50の内部へ放出する放出部5を備える。
このうち、ホッパー2の落下孔2aは、スクリューコンベアであるフィーダー6の一端に連結されている。また、フィーダー6の他端は、混合タンク3の上部に開口した投入口3aと連通している。よって、ホッパー2の落下孔2aから落下した餌51は、フィーダー6により、設定された単位時間当たりの搬送量に従うよう計量されて、混合タンク3の内部へ投入される。
混合タンク3は、その底部に開口した投下口3bが貯留部4の上部に開口した投入口4cと連通しており、前述したように、給水手段7を介して水52が給水される。そのため、混合タンク3の内部では餌51が水52に分散した状態の混合物53が形成される。なお、給水手段7は、給水ホース(図示せず)を介し、水52を吸引して送水する水中ポンプであって、餌51の単位時間当たりの搬送量に応じて単位時間当たりの送水量が設定される。
貯留部4は、第2の端部4bに、貯留部4の内部に水52を取り込む第1の取水手段8が設けられる。具体的には、第1の取水手段8は、給水手段7と同様な水中ポンプであって、取水ホース(図示せず)を介し、水52を取水する。
また、ホッパー2と、フィーダー6は、水面に浮上して設置されるステーション筏(図示せず)に備えられ、混合タンク3と、貯留部4もステーション筏に備えられる。具体的には、ホッパー2の容量は2.5m、フィーダー6の単位時間当たりの最大搬送量は、15kg/minである。
さらに、放出部5は、基端9aが第1の端部4aと接続されて混合物53を送給する送給管9と、この送給管9の先端9bが接続される放出手段15と、一端10aに水52を取り込む第2の取水手段11が設けられ、かつ他端10bが放出手段15に接続されて、第2の取水手段11から取り込まれた水52を送水する送水管10を有する。このうち、基端9aを除く送給管9と、送水管10と、第2の取水手段11と、放出手段15は、水中に設置される。
具体的には、第2の取水手段11は、第1の取水手段8と同様な水中ポンプである。また、送給管9は、リング状の複数のワイヤが樹脂製の円筒体に連続して埋め込まれて形成された可撓性を有するホースであって、直径が65mmである。その長さは生簀50の大きさに応じて数メートル以上に適宜調整されたものである。送水管10も、送給管9と同様な可撓性を有するホースであって、直径は38mmである。
また、放出手段15は、送給管9の先端9b及び送水管10の他端10bが合流する合流部16と、この合流部16と連通する放出口17を備えるノズルである。この放出手段15の構成については、図4を用いて、より詳細に説明する。
次に、実施例に係る餌放出機を構成する混合タンク及び貯留部について、図2を用いながら詳細に説明する。図2は、実施例に係る餌放出機を構成する混合タンク及び貯留部を正面から視た場合の透視図である。なお、図1で示した構成要素については、図2においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図2に示すように、混合タンク3は、側面の、投入口3aが開口する天井部よりやや下方の高さ位置に、混合物53の液面を検知し、検知信号を出力するレベルセンサ12が設置される。また、貯留部4は、混合タンク3と連結部13を介して連結される。そして、この連結部13は、レベルセンサ12が出力した検知信号に基づいて開閉動作する開閉バルブ14が設けられる。
このようなレベルセンサ12と、開閉バルブ14の組み合わせは、貯留部4の第1の端部4aや、これに接続される送給管9に餌51の詰まりが発生した場合に、この詰まりを解消することを目的としている。
開閉バルブ14は、上流側及び下流側にそれぞれフランジ14a,14bを備える。このうち、フランジ14aは混合タンク3の投下口3bと溶接され、フランジ14bは貯留部4の投入口4cと溶接されている。また、開閉バルブ14は、回動軸14cと、この回動軸14cを中心として回動するバタフライ弁14dと、このバタフライ弁14dを回動駆動させる電動・空圧アクチュエータ14eと、この電動・空圧アクチュエータ14eの作動を制御するコントローラ14fを備える。
したがって、レベルセンサ12が出力する検知信号をコントローラ14fが受信すると、コントローラ14fが電動・空圧アクチュエータ14eを作動させる。これにより、バタフライ弁14dが回動して連結部13を閉止する。なお、コントローラ14fのタイマー機能により、コントローラ14fが電動・空圧アクチュエータ14eを作動させた後、所定の時間が経過すると、電動・空圧アクチュエータ14eが再度バタフライ弁14dを元の姿勢に回動させて連結部13を開放する。
続いて、連結部に設けられた開閉バルブの作用について、図3を用いながら詳細に説明する。図3は、実施例に係る餌放出機を構成する連結部に設置された開閉バルブの作用を説明するための流れ図である。なお、図1及び図2で示した構成要素については、図3においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すように、開閉バルブ14が開放されており、貯留部4に貯留した混合物53が第1の端部4aを介して送給管9に送給されているとき(ステップS1)、混合タンク3の内部における混合物53の液面は、レベルセンサ12が設置された高さ以下となっている。したがって、レベルセンサ12は、混合物53の液面を検知せず検知信号を発生しない。
しかし、第1の端部4aに餌51の詰まりが発生した場合(ステップS2)、混合物53が貯留部4から送給管9へ送り出されなくなるので、混合物53の液面は混合タンク3内を徐々に上昇する(ステップS3)。
混合物53の上昇した液面が、レベルセンサ12が設置された高さに到達したとき、レベルセンサ12がこの液面を検知して検知信号を発生する(ステップS4)。
すると、開閉バルブ14のコントローラ14fがレベルセンサ12の検知信号を受信し、バタフライ弁14dの姿勢を変化させて連結部13を閉止する(ステップS5)。
一方、貯留部4には、第1の取水手段8を介して水52の取り込みが継続しているため、貯留部4内の水圧が上昇してくる(ステップS6)。餌51の詰まりは、上昇した水圧を受けることにより、解消される(ステップS7)。
続いて、前述したように、コントローラ14fのタイマー機能により、(ステップS5)の後、所定の時間が経過すると、開閉バルブ14が「開」となるため、連結部13が開放される(ステップS8)。
すると、混合タンク3の内部では、混合物53の液面が下降するから(ステップS9)、レベルセンサ12の検知信号が停止し(ステップS10)、混合物53が第1の端部4aを介して送給管9に送給される当初の状態(ステップS1)に戻る。上記のステップS1~S10は、餌51の詰まりが発生する都度繰り返される。
さらに、実施例に係る餌放出機を構成する放出手段について、図4を用いながら説明する。図4(a)及び図4(b)は、実施例に係る餌放出機を構成する放出手段の正面図及び縦断面図である。なお、図1乃至図3で示した構成要素については、図4においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、放出手段15は、送給管9の先端9bと送水管10の他端10bが合流する合流部16と、この合流部16で合流した混合物53と水52が開口端17aから放出される放出口17を備える合成樹脂製のノズルである。先端9b、他端10b及び放出口17は、それぞれ略円筒形状をなしている。
また、放出手段15は、合流部16において、送給管9の先端9bと、送水管10の他端10bがなす角αが、側面視において鋭角をなす。別の言い方をすれば、角αは、水52と混合物53が合流する直前の位置において、水52の進行方向に対して、混合物53の進行方向がなす角でもある。
なお、側面視で、先端9bの中心軸9Bと他端10bの中心軸10Bが平行をなすときの角αの大きさを0度と規定する。さらに、角αの大きさの符号は、中心軸9Bが、中心軸10Bとの交点Kを中心として反時計回りに回動する方向をプラスとする。したがって、角αのとり得る範囲は、0度より大、かつ90度未満であるが、本実施例では、45度としている。
さらに、図4(b)に示すように、放出口17は、合流部16寄りに、その内径が最も狭くなる最狭部17bを有する。本実施例では、放出口17は送水管10の他端10bと直線状をなしているから、放出口17の中心軸は、他端10bの中心軸10Bと一致している。
上記構成の放出手段15においては、角αが、側面視において鋭角をなすことから、送給管9により送給された混合物53と、送水管10により送水された水52が、合流部16で合流する際に互いの流れを妨げ合うことがない。よって、第1の取水手段8による送給時の混合物53の勢い及び第2の取水手段11による水52の送水時の勢いがそれぞれ放出口17においてほぼ維持される。
また、放出口17では最狭部17bから開口端17aにかけて静圧が増加する。これにより、混合物53と水52が開口端17aへ向かう方向に強く吸引される。したがって、混合物53と水52が停滞することなく、放出口17の開口端17aから放出される。
上記構成の実施例に係る餌放出機1においては、ホッパー2の落下孔2aから落下した餌51は、フィーダー6によって搬送され、投入口3aを介して混合タンク3へ投入される。このとき、単位時間当たりにおける、フィーダー6の餌51の搬送量と給水手段7の給水量は、貯留部4や送給管9で餌51が詰まり難いようにそれぞれ調整される。万一詰まりが発生した場合であっても、連結部13に備えられた開閉バルブ14と、混合タンク3に設置されたレベルセンサ12によって、図3で説明したように、自動的に詰まりが解消されて元の詰まりのない状態に復帰可能である。
混合タンク3に投入された餌51は、給水手段7によって給水された水52と均一に混合された混合物53となり、この混合物53は投下口3bを通過して貯留部4に一時的に貯留される。貯留された混合物53は、第1の取水手段8を介して取り込まれた水52の流れによるベンチュリー効果によって容易に貯留部4に吸い込まれ、貯留部4の第1の端部4aと接続された送給管9の内部を放出手段15へと送給される。
一方、放出部5には、送給管9とは独立した送水管10が設けられている。さらに、この送水管10には、一端10aに第2の取水手段11が設けられているので、第2の取水手段11を介して取り込まれた水52が放出手段15へと送水される。なお、第1の取水手段8及び第2の取水手段11は、いずれも水中ポンプであるから、餌51の粒の大きさや量にあわせて、その出力を適宜調整可能である。
そして、放出手段15へ送給された混合物53と、送水管10から送水された水52が合流部16で合流するとき、混合物53が送水された水52の流れによるベンチュリー効果によって吸い込まれ、放出口17を介して生簀50内の水中へと放出される。
また、送給管9及び送水管10は、いずれも可撓性を有するホースであって、それぞれの長さは生簀50の大きさに応じて数メートル以上に適宜調整されたものであるから、水中深くに混合物53を放出できる。また、例えば、送給管9と送水管10を巻き取り可能な巻き取り装置を付加することで、同一の送給管9等を使用して水面付近にも混合物53を放出できる。
以上、説明したように、餌放出機1によれば、送給管9を介して送給された混合物53が送水管10を介して送水された水52の流れによって押され、放出口17を介して生簀50内の水中へと放出されるので、生簀50内で養殖されている水産物にまんべんなく給餌することができる。したがって、餌51を摂取できない水産物の割合が減少するから、水産物を均等に成長させることが可能である。
また、このとき、放出手段15によって、第1の取水手段8による送給時の勢い及び第2の取水手段11による送水時の勢いがそれぞれ放出口17において維持されることから、放出口17からより遠くに混合物53を到達させることができる。また、最狭部17bをノズルの喉部として設けることにより、混合物53と水52が放出口17の開口端17aから放出される際に拡散する効果を発揮することが可能である。
さらに、水深が深くなるほど水圧も増大するが、第1の取水手段8と第2の取水手段11の出力を増強することにより、放出手段15を生簀50内の水中深くに沈下させた場合であっても、混合物53を勢いよく放出することができる。
加えて、餌放出機1によれば、送給管9及び送水管10は、いずれも可撓性を有するホースであり、その長さを調整することができる。そのため、浮沈式生簀が使用される場合に、給餌の都度、生簀を浮上させる必要がないため、従来技術と比較して作業負担とコストを大幅に軽減することができる。また、洋上生簀が使用される場合であっても、送給管9及び送水管10によって水面付近に給餌できるため、汎用性が良好である。
さらに、餌放出機1によれば、ホッパー2と、混合タンク3と、貯留部4と、放出部5を備えた簡易な構成であり、この放出部5も送給管9や送水管10等からなる簡易な構成であるから、製造コストも低廉に抑制することができる。
次に、実施例の第1の変形例に係る餌放出機を構成する放出手段について、図5を用いながら説明する。図5(a)及び図5(b)は、それぞれ実施例の第1の変形例に係る餌放出機を構成する放出手段の正面図及び縦断面図であり、図5(c)は図5(a)におけるA方向矢視図である。なお、図1乃至図4で示した構成要素については、図5においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5(a)乃至図5(c)に示すように、実施例の第1の変形例に係る餌放出機を構成する放出手段18は、放出手段15の合流部16の代わりに、合流部19を備える。図5(b)に示すように、この合流部19において、送水管10の他端10bは直角に湾曲した後、直線状の先端9bと合流する。送給管9の先端9bと、送水管10の他端10bがなす角βは、側面視において0度よりも大きく、かつ直角と同等以下であるが、本第1の変形例では直角をなす。別の言い方をすれば、角βは、水52が第1の円筒部20に流入する直前の位置において、混合物53の進行方向に対して、水52の進行方向がなす角でもある。
なお、側面視で、先端9bの中心軸9Bと他端10bの中心軸10Bが平行をなすときの角βの大きさを0度と規定する。さらに、角βの大きさの符号は、中心軸10Bが、中心軸9Bとの交点Kを中心として時計回りに回動する方向をプラスとする。
また、角βの大きさは、混合物53と水52が合流部19で合流する際に互いの流れを妨げ合うことによる勢いの低下の影響が小さく許容範囲内である場合に限り、直角よりもやや大きくても良い。
合流部19は、他端10bを通過した水52が第1の内周面20aに沿って周回する第1の円筒部20が設けられる。
第1の円筒部20は、放出口17と先端9bの間に第1の円筒部20を周回した水52が通過可能な第1の隙間21が形成される。なお、第1の円筒部20の直径方向は、他端10bの中心軸10Bと一致し、かつ先端9bの中心軸9Bと直交しているが、先端9bと、他端10bがなす角βの大きさが90度以外に変化したとき、これに対応させるように第1の円筒部20の直径方向を中心軸9Bに対して90度以外に傾斜させても良い。
なお、図5(a)及び図5(b)に示すように、送給管9の先端9bは、放出口17と直線状となっており、送水管10の他端10bは、第1の内周面20aの一部に開口している。このとき、図5(c)に示すように、他端10bの中心軸10Bは、送給管9の直径の延長上にある。
放出手段18においては、合流部19に第1の円筒部20が設けられることにより、他端10bを通過した水52が第1の円筒部20内で、中心軸9Bを中心とする水52の渦流れが形成される。また、放出口17と先端9bの間に第1の隙間21が形成されることから、水52の渦流れはこの第1の隙間21から放出口17へ向かうことができる。したがって、送給管9の先端9bを通過した混合物53は、放出口17に流入した水52の渦流れにより混合物53の流れの周辺部が拡散されながら、生簀50内の水中へ放出される。
以上説明したように、放出手段18によれば、混合物53の流れの周辺部が拡散されながら水中へ放出されるため、放出口17を中心として餌51を広範囲に分散させることができる。したがって、放出手段18によれば、放出手段15と同様に、水産物を均等に成長させることが可能となる。
そして、実施例の第2の変形例に係る餌放出機を構成する放出手段について、図6を用いながら説明する。図6(a)は実施例の第2の変形例に係る餌放出機を構成する放出手段の正面図であり、図6(b)は図6(a)におけるB方向矢視図である。なお、図1乃至図5で示した構成要素については、図6においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6(a)に示すように、実施例の第2の変形例に係る餌放出機を構成する放出手段22は、合流部23において、送水管10の他端10bの中心軸10Bが送給管9の先端9bの中心軸9Bとずれた位置に開口している。すなわち、図6(b)に示すように、他端10bの中心軸10Bは、送給管9の直径を延長した線と平行した位置にある。これ以外の放出手段22の構成は、放出手段18と同様である。
また、放出手段22の作用及び効果は、それぞれ放出手段18の作用及び効果と同様である。
なお、本発明に係る餌放出機は、実施例に示すものに限定されない。例えば、ホッパー2の一部を水中内に設置することにより、その容量を増大させて一度に大量の餌を与えることができるようにしても良い。また、レベルセンサ12は、混合タンク3の天井面に設置されても良い。さらに、放出手段15は、送水管10の他端10bと放出口17が直線状をなし、かつ送給管9の先端9bが送水管10の他端10bに対して鋭角をなして入射する他、送給管9の先端9bと送水管10の他端10bがいずれも放出口17に対して鋭角をなして入射しても良い。そして、放出口17の最狭部17bは、開口端17a寄りに設けられても良く、放出孔17は、内部が先細形状に形成されても良い。
また、実施例の第1の変形例を構成する合流部19は、第1の円筒部20の代わりに、送給管9の先端9bを通過し混合物53が第2の内周面(図示せず)に沿って周回する第2の円筒部(図示せず)が設けられ、この第2の円筒部は、放出口17と他端10bの間に第2の円筒部を周回した混合物53が通過可能な第2の隙間が形成されても良い。なお、第2の内周面、第2の円筒部及び第2の隙間の構成は、それぞれ第1の内周面20a、第1の円筒部20及び第1の隙間21と同様とする。
本発明は、生簀で養殖される水産物に餌を放出して供給するための餌放出機として利用可能である。
1…餌放出機 2…ホッパー 2a…落下孔 3…混合タンク 3a…投入口 3b…投下口 4…貯留部 4a…第1の端部 4b…第2の端部 4c…投入口 5…放出部 6…フィーダー 7…給水手段 8…第1の取水手段 9…送給管 9a…基端 9b…先端 9B…中心軸 10…送水管 10a…一端 10b…他端 10B…中心軸 11…第2の取水手段 12…レベルセンサ 13…連結部 14…開閉バルブ 14a,14b…フランジ 14c…回動軸 14d…バタフライ弁 14e…電動・空圧アクチュエータ 14f…コントローラ 15…放出手段 16…合流部 17…放出口 17a…開口端 17b…最狭部 18…放出手段 19…合流部 20…第1の円筒部 20a…第1の内周面 21…第1の隙間 22…放出手段 23…合流部 50…生簀 51…餌 52…水 53…混合物

Claims (4)

  1. 生簀に餌を放出するための餌放出機であって、
    餌収容部から供給される前記餌に、水を給水手段を介して給水し混合して混合物を形成
    する混合タンクと、
    この混合タンクの下流側に設置され、前記混合物を貯留する貯留部と、
    この貯留部の第1の端部に接続され、前記貯留部に貯留された前記混合物を前記生簀へ
    放出する放出部を備え、
    前記貯留部は、第2の端部に、前記貯留部の内部に前記水を取り込む第1の取水手段が
    設けられ、
    前記放出部は、基端が前記第1の端部と接続されて前記混合物を送給する送給管と、こ
    の送給管の先端が接続される放出手段と、一端に前記水を取り込む第2の取水手段が設け
    られ、かつ他端が前記放出手段に接続されて、前記第2の取水手段から取り込まれた前記
    水を送水する送水管を有し、
    前記放出手段は、前記送給管の前記先端及び前記送水管の前記他端が合流する合流部と
    、この合流部と連通する放出口を備え
    前記送給管の前記先端と前記放出口が直線状をなし、かつ前記送水管の前記他端が前記
    送給管の前記先端に対して入射し、
    前記合流部において、前記送給管の前記先端と、前記送水管の前記他端がなす角βは、
    側面視において0度よりも大きく、かつ直角と同等以下であり、
    前記合流部は、前記他端を通過した前記水が第1の内周面に沿って周回する第1の円筒
    部が設けられ、
    前記第1の円筒部は、前記放出口と前記先端の間に前記第1の円筒部を周回した前記水
    が通過可能な第1の隙間が形成されることを特徴とする餌放出機。
  2. 生簀に餌を放出するための餌放出機であって、
    餌収容部から供給される前記餌に、水を給水手段を介して給水し混合して混合物を形成
    する混合タンクと、
    この混合タンクの下流側に設置され、前記混合物を貯留する貯留部と、
    この貯留部の第1の端部に接続され、前記貯留部に貯留された前記混合物を前記生簀へ
    放出する放出部を備え、
    前記貯留部は、第2の端部に、前記貯留部の内部に前記水を取り込む第1の取水手段が
    設けられ、
    前記放出部は、基端が前記第1の端部と接続されて前記混合物を送給する送給管と、こ
    の送給管の先端が接続される放出手段と、一端に前記水を取り込む第2の取水手段が設け
    られ、かつ他端が前記放出手段に接続されて、前記第2の取水手段から取り込まれた前記
    水を送水する送水管を有し、
    前記放出手段は、前記送給管の前記先端及び前記送水管の前記他端が合流する合流部と
    、この合流部と連通する放出口を備え
    前記送水管の前記他端と前記放出口が直線状をなし、かつ前記送給管の前記先端が前記
    送水管の前記他端に対して入射し、
    前記合流部において、前記送給管の前記先端と、前記送水管の前記他端がなす角βは、
    側面視において0度よりも大きく、かつ直角と同等以下であり、
    前記合流部は、前記先端を通過した前記混合物が第2の内周面に沿って周回する第2の
    円筒部が設けられ、
    前記第2の円筒部は、前記放出口と前記他端の間に前記第2の円筒部を周回した前記混
    合物が通過可能な第2の隙間が形成されることを特徴とする餌放出機。
  3. 前記放出口は、その内径が最も狭くなる最狭部を有することを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の餌放出機。
  4. 前記混合タンクは、側面又は天井面に、前記混合物を検知し、検知信号を出力するレベ
    ルセンサが設置され、
    前記貯留部は、前記混合タンクと連結部を介して連結され、
    この連結部は、前記レベルセンサが出力した前記検知信号に基づいて開閉動作する開閉
    バルブが設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の餌放
    出機。
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