JP7041228B2

JP7041228B2 - 携行型時計の包装体

Info

Publication number: JP7041228B2
Application number: JP2020184204A
Authority: JP
Inventors: フェリクス・イェッギ
Original assignee: ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
Priority date: 2019-12-02
Filing date: 2020-11-04
Publication date: 2022-03-23
Anticipated expiration: 2040-11-04
Also published as: CN112978039A; CN112978039B; US20210163203A1; EP3831740B1; US11708207B2; JP2021088412A; EP3831740A1

Description

本発明は、物、特に、腕時計、のための包装体に関する。

公開されているフランス特許文献ＦＲ２０４４９０７は、携行型時計（例、腕時計、懐中時計）の固定を確実にする支持体を備える携行型時計の包装体を開示している。この支持体は、剛性帯の形状であり、光透過性のシース内で摺動して携行型時計を保護するように構成している。この既知の包装体には、衝撃を受けたときに支持体と摺動が十分な保護を可能にしないという課題がある。実際に、シースの破損領域が粗くなると、携行型時計が破損してしまうおそれがある。

本発明は、前記の従来技術の課題の少なくとも１つを克服することを目的とする。特に、本発明は、包装された物の保護を向上させる包装体を作ることを目的とする。

本発明は、物のための保護用包装体に関し、シースと、及びこのシース内を摺動するように構成している前記物を支持するための支持要素とを備え、前記支持要素は、少なくとも１つのヒンジによって互いに接続される２つの凹んだ保持要素を備え、前記２つの凹んだ保持要素のうちの少なくとも１つには、相互ロックによって前記物の少なくとも一部を包囲するように構成しているインプリントがある。

本発明の有利な実施形態において、当該包装体は、以下の技術的特徴のうちの一又は複数の任意の可能な組み合わせを備える。
－前記ヒンジは、フレキシブルなヒンジである。
－前記２つの凹んだ保持要素どうしは、一体化されている。
－前記少なくとも１つのヒンジには、２つのヒンジがあり、これらのヒンジの回転軸どうしは、好ましくは、平行である。
－前記２つの凹んだ保持要素はそれぞれ、貝殻状構造である。
－各凹んだ保持要素には、底側仕切り、側壁及び２つの横断方向壁があり、前記底側仕切りは、横方向においては前記ヒンジによって、そして、縦方向においては前記２つの横断方向壁によって両側にて境界が形成される。
－各底側仕切りは、１つの前記ヒンジ又は対応するヒンジと一体化されている。
－２つの前記ヒンジは、接続帯によって互いに接続され、前記接続帯は、２つの前記凹んだ保持要素と一体化されている。
－各ヒンジは、前記横断方向壁の自由なエッジと比べて凹んでおり、前記エッジは、前記底側仕切りに対して垂直に延在しており、前記ヒンジの両側に配置される。
－各側壁は、前記底側仕切りに対して垂直に延在している。
－各側壁には波状部分がある。
－各インプリントは、対応する側壁の一部と、対応する底部仕切りの一部によって形成される。
－各側壁は、対応する下側仕切りと上側仕切りによって両側に境界が形成されている。
－各上側仕切りは、対応する凹んだ保持要素の幅の５～６０％の幅を有する。
－各上側仕切りは、対応する側壁及び／又は対応する横断方向壁と一体化されている。
－前記支持要素は、Paperfoam（登録商標）又は成型セルロースによって構成している
－当該包装体の形状は平行六面体である。
－前記シースには開口があり、好ましくは、前記開口は、当該包装体が閉じているときに、前記物、特に、携行型時計ケース、の一部と位置が合うように構成している。
－前記物は、携行型時計、好ましくは、腕時計である。
－前記上側仕切りのうちの少なくとも１つには、ノッチがあり、このノッチの形は、前記携行型時計の側方部分、好ましくは、リュウズがある部分、を受けるように構成している。
－前記支持要素は、前記物の高さを調整する高さ調整手段を備える。
－前記接続帯は、前記高さ調整手段を備え、好ましくは、前記高さ調整手段は、フレキシブルな細長材、特に、曲がったフレキシブルな細長材である。
－前記接続帯には、前記フレキシブルな細長材によって境界が形成される２つのスロット凹みがある。
－前記支持要素は、異なる直径を有するケースを備える携行型時計を受けることを可能にする適応手段を備える。
－前記適応手段には、対応する２つの側壁に接するように配置される２つのフレキシブルな細長材があり、前記フレキシブルな細長材はそれぞれ、物の一部、特に、携行型時計ケースの一部、を包囲するように構成している輪郭を有する。
－前記側壁にはそれぞれ、対応するフレキシブルな細長材の境界を形成する２つの平行な間隙がある。
－ロック手段を備え、このロック手段には、前記凹んだ保持要素の一方に形成される少なくとも１つのフックと、及び前記凹んだ保持要素の他方に形成される少なくとも１つの相補的な開口がある。
－前記フックは、対応する上側仕切りに配置され、前記相補的な開口は、他方の上側仕切りに形成される。
－前記フックは、対応する上側仕切りと一体化されている。
－前記支持要素は、せん断変形を抑制させる手段を備える。
－前記せん断変形抑制手段には、タブ及びこのタブと相補的な凹みがあり、前記タブは、前記相補的な凹み内にて係合するように構成している。
－互いに対向する２つの前記横断方向壁に形成された２つの前記タブは、前記少なくとも１つのヒンジに平行な方向にて、対応する横断方向壁に対してオフセットされている。
－各タブは、対応する横断方向壁の前記自由なエッジから延在しており、前記タブには、好ましくは、丸まった端がある。
－前記凹みはそれぞれ、対応する横断方向壁の外面又は内面に形成される。

一般的には、本発明の各要素についてのいくつかの有利な実施形態は、本発明の他の要素にも適用可能である。本発明の各要素は、可能なかぎり、他の要素と組み合わせることができる。また、本発明の要素は、明細書に記載された実施形態と組み合わせることができ、さらに、これらの実施形態どうしを互いに組み合わせることができる。

本発明の手段は、好ましいことに、包装体に非常に良好な剛性を与えることを可能にする。シースは、第１の保護要素の形状の保護に関与するだけでなく、支持要素は、第２の保護要素を形成する高剛性構造を有し、これによって、第１の保護要素が衝撃を吸収するために十分ではない場合に付加的な保護を提供する。また、本発明に係る手段は、携行型時計をその包装体内にて隙間なく固定することを可能にする一方で、包装体を開いた後にこの携行型時計を容易に取り外すことができることを確実にする。このように、この手段は、包装体内にて携行型時計が動くことを防ぐ。また、この手段のおかげで、伝統的な包装体と比べて耐久性と保護性に関して同様な性能があることを確実にしつつ、リサイクル可能な材料（例えば、セルロース系材料）で包装体を作ることができる。また、セルロース系材料は、伝統的に包装体に用いられているプラスチックよりも脆くない。最後に、当該包装体は、その最適化された形状のおかげで軽くすることができる一方で、既知の手法に匹敵する機械的特徴を備えることができる。

以下、例として添付の図面を用いて本発明を詳細に説明する。なお、これに限定されない。

物、特に、腕時計、を収容している本発明に係る包装体の概略斜視図であり、この包装体は閉じている。本発明に係る包装体の概略斜視図であり、この包装体は部分的に開いている。本発明に係る支持要素にマウントされた携行型時計の概略斜視図であり、この携行型時計の支持要素は、部分的に展開されている。本発明に係る携行型時計の支持要素についての概略斜視図であり、携行型時計が入っておらず展開位置になっている。別の実施形態における、物を収容している本発明に係る包装体の概略斜視図である。この別の実施形態における、携行型時計が入っていない展開位置における携行型時計の支持要素の上面の概略斜視図である。この別の実施形態における、携行型時計が入っていない展開位置における携行型時計の支持要素の下面の概略斜視図である。図８ａ及び８ｂはそれぞれ、この別の実施形態における、携行型時計が入っていない展開位置における本発明に係る携行型時計の支持要素の垂直方向の正中面に沿った概略断面図及び上から見た概略図である。図９ａ及び９ｂはそれぞれ、この別の実施形態における、本発明に係る、携行型時計がない支持要素及び携行型時計がある同じ支持要素の概略斜視図であり、この支持要素は、両方の表現において部分的に展開されている。この別の実施形態における支持要素の概略的な部分断面斜視図であり、この断面は水平方向の正中面に沿っている。

図１は、物４、特に、２つの腕輪ストランドが取り付けられた携行型時計ケースを備える腕時計４、のための保護用包装体２を示している。包装体２は、シース６と、物４を支持するための支持要素８とを備える。物４を支持するための支持要素８は、シース６内にて摺動可能にマウントされている。物４を支持するための支持要素８は、物が腕時計４である場合には形状が細長いことが好ましい。シース６と支持要素８は、図１に示しているように同じ長さであることができる。支持要素８は、シース６によって境界が形成される容積に対して相補的な形状の直方体に内接する形状であることができる。シース６には開口１０があることができ、この開口１０によって、ブレスレットを完全に目に見えるようにしなくても、例えば、携行型時計の頭部、すなわち、携行型時計ケース４、を見ることができる。物は、保持要素１２Ａ、１２Ｂと呼ばれる２つの要素によって維持される。図１に、開く前の包装体２を示している。

図２は、支持要素８の長さの一部に沿ってシース６を摺動させた後の包装体２を示している。保持要素１２Ａ、１２Ｂはそれぞれ、凹んでおり、好ましくは曲がった且つ／又はリブ付きの形状であり、これには、中空体効果によってこれらの薄肉構造（貝殻状構造）の剛性を向上させ、二次モーメントを増加させる効果がある。

図３は、物４、すなわち、腕時計、と組み合わさった支持要素８のみを示している。２つの中空保持要素１２Ａ、１２Ｂは、ヒンジタイプの接続１４Ａ、１４Ｂによって互いに接続されている。物の取り外しは、２つの凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂの間の回転によって促進される。

図４は、展開された位置にある、物４がない支持要素６を示している。ヒンジタイプの接続１４Ａ、１４Ｂは、２つのヒンジ１４Ａ、１４Ｂを備えることができ、これによって、２つの凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂの間の接続の自由度を大きし、また、形状が携行型時計ケースの外側の輪郭に実質的に対応するインプリント１６Ａ、１６Ｂから物を解放する際の抵抗を良好に克服することができるようにする。好ましくは、２つの凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂは、一体化されている。これらの２つの凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂは、成型セルロース又はPaperfoam（特徴がよく知られている製品ファミリーの登録商標）によって作ることができる。典型的には、包装体は、好ましいことに、図４に示しているような開いた構成にて単一の操作で直接射出成形することができる。Paperform（登録商標）は、工業用デンプン、セルロース繊維、及び水の混合物に基づく材料であり、製造時に型に注入される。２つの凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂの間の接続は、２つのフレキシブルなタイプのヒンジ１４Ａ、１４Ｂを備えることができ、それらの回転軸どうしは、好ましくは、平行である。各凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂには、好ましくは、底側仕切り１８Ａ、１８Ｂ、側壁２０Ａ、２０Ｂ、及び２つの横断方向壁２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄがある。当該凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂの２つの横断方向壁２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄは、対応する底側仕切り１８Ａ、１８Ｂの両側に配置することができる。２つのヒンジ１４Ａ、１４Ｂは、好ましくは、ケースの支持面としても用いられる接続帯２４と、当該包装体が受けることを意図された携行型時計の腕輪とによって互いに接続される。接続帯２４は、好ましくは、２つの凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂと一体化されている。各ヒンジ１４Ａ、１４Ｂは、横断方向壁２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄの自由なエッジと比べて凹みがあることができる。これらの横断方向壁２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄは、好ましくは、底側仕切り１８Ａ、１８Ｂに対して垂直に延在しており、好ましくは、当該ヒンジ１４Ａ、１４Ｂの両側に配置される。前記凹みは、各底側仕切り１８Ａ、１８Ｂの幅の５～３０％であることができる。

図４において、各側壁２０Ａ、２０Ｂには波状部分があり、底側仕切り１８Ａ、１８Ｂと対応する上側仕切り２６Ａ、２６Ｂの間に延在している。インプリント１６Ａ、１６Ｂはそれぞれ、互いに対向する側壁２０Ａ、２０Ｂの中央部分と、対応する底側仕切り１８Ａ、１８Ｂの部分によって形成することができる。各上側仕切り２６Ａ、２６Ｂには、互いに平行であり段を形成する平坦な部分があることができる。これらの平坦な部分は、好ましくは、対応する底側仕切り１８Ａ、１８Ｂに平行である。上側仕切り２６Ａ、２６Ｂ、下側仕切り１８Ａ、１８Ｂ、そして、側壁２０Ａ、２０Ｂは、非常に良好な曲げ剛性を有する２つの梁構造を形成する。各上側仕切り２６Ａ、２６Ｂは、凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂの幅の５～６０％である幅を有することができる。

２つの凹んだ保持要素１２Ａ、１２Ｂは、好ましくは、鏡面対称と呼ばれる対称性を有し、支持要素８の２つの「半分体」を構成している。ただし、携行型時計ケース４の側方部分を受けることを可能にする、上壁２６Ａ、２６Ｂに形成されたインプリントないしノッチは例外である。これらの側方部分には、例えば、リュウズがある部分とリュウズがない部分がある。当然、ノッチの大きさと形状は、包装体が受けるように意図された携行型時計の形状に応じて変わることがある。

図１～４に示している実施形態には、２つのヒンジ１４Ａ、１４Ｂがある。図示していない代替形態においては、包装体２が単一のフレキシブルなヒンジを備えることができる。

図５～１０は、本発明に係る包装体の別の実施形態を示している。この実施形態は、図１～４に示している実施形態の特徴を取り入れており、さらに、とりわけ、包装体２の剛性とモジュール性を向上させる付加的手段を備える。

図５は、別の実施形態における、物４を収容している本発明に係る包装体２の概略斜視図である。

図６、７、８ａ及び８ｂに示しているように、支持要素８は、接続帯２４に配置される、包装体２内における携行型時計ケース４の高さを調整する手段２８を備える。この高さ調整手段２８は、フレキシブルなブレード２８．１を備えることができ、このフレキシブルなブレード２８．１の２つの端は、接続帯２４と一体化されており、その端の間の中間部分は、接続帯２４から離れるような方向に曲がっている。フレキシブルなブレード２８．１は、好ましくは、接続帯２４と一体化されている。フレキシブルなブレード２８．１は、接続帯２４上に形成された２つの平行なスロット凹み２８．２によって境界が形成され、この接続帯２４には、中央部分に曲がりがある。この高さ調整手段によって、異なる厚みを有する携行型時計ケースを受けることが可能になる。

図６、７、８ａ及び８ｂにおいて、インプリント１６Ａ、１６Ｂはそれぞれ、ケースが異なる直径を有する携行型時計の頭部を受けることを可能にする適応手段３０を備えることができる。側壁２０Ａ、２０Ｂはそれぞれ、フレキシブルな細長材３０．１を備えることができる。各フレキシブルな細長材３０．１には、その側壁２０Ａ、２０Ｂと一体化された２つの端と、その端の間の中間部がある。各中間部は、曲がった細長材であり、その輪郭は、携行型時計ケース４を包囲するように構成している。好ましくは、各フレキシブルな細長材３０．１は、その側壁２０Ａ、２０Ｂと一体化されている。各フレキシブルな細長材は、側壁２０Ａ、２０Ｂ上に、好ましくは、対応する底側仕切り１８Ａ、１８Ｂ及び対応する上側壁２６Ａ、２６Ｂとの接合部に、設けられた２つの平行な間隙（スロット凹み）３０．２によって境界を形成することができる。

図６、７、８ａ、８ｂ、９ａ、９ｂ及び９ｂに示しているように、（凹んだ）保持要素１２Ａ、１２Ｂは、ロック手段３２によって閉位置に保持することができる。ロック手段３２には、少なくとも１つのフック３２．１があり、これは、（凹んだ）保持要素１２Ａ、１２Ｂのうちの１つにあり、対応する上側仕切り２６Ａ、２６Ｂに配置される。前記フック又は各フック３２．１は、他方の上側仕切り２６Ａ、２６Ｂ上に形成される開口３２．２に対して相補的な形状である。前記フック又は各フック３２．１（オス部）及び相補的な開口３２．２（メス部）は、弾性スナップ嵌めを構成することができる。好ましくは、前記フック又は各フック３２．１は、対応する上側仕切り２６Ａ、２６Ｂと一体化されている。前記フック又は各フック３２．１は、対応する上側仕切り２６Ａ、２６Ｂに接続された弾性アームによって担持されることができる。

図６、７、８ａ、８ｂ、９ａ、９ｂ及び１０において、支持要素８は、横断方向壁２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄに設けられたせん断変形抑制手段３４を備える。せん断変形抑制手段３４には、タブ３４．１及び相補的な凹み３４．２があることができ、このタブ３４．１は、相補的な凹み３４．２内にて係合するように構成している。各タブ３４．１には、支持要素８を閉じるときに対応する凹み３４．２内への各タブ３４．１の係合を容易にする丸まった端がある。支持要素８が閉位置にあるときに、各タブ３４．１とその凹み３４．２の間の相互ロックは、対応する横断方向壁２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄに向かい合うウェハー（すなわち、自由端）の間の相対的な運動を防ぐ。好ましくは、凹み３４．２は、横断方向壁２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄの外面又は内面に形成される。

２：包装体
４：物、携行型時計、腕時計
６：シース
８：物の支持要素
１０：開口
１２Ａ、１２Ｂ：（凹んだ）保持要素
１４Ａ、１４Ｂ：（フレキシブルな）ヒンジ（タイプの接続）
１６Ａ、１６Ｂ：インプリント
１８Ａ、１８Ｂ：底側仕切り
２０Ａ、２０Ｂ：（波状部分がある）側壁
２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ：横断方向壁
２４：（接続）帯
２６Ａ、２６Ｂ：上側仕切り
２８：高さ調整手段
２８．１：フレキシブルなブレード
２８．２：スロット凹み
３０：適応手段
３０．１：フレキシブルな細長材
３０．２：間隙
３２：ロック手段
３２．１：フック
３２．２：（相補的な）開口
３４：せん断変形抑制手段
３４．１：タブ
３４．２：凹み

Claims

物（４）のための保護用包装体（２）であって、
シース（６）と、及びこのシース（６）内を摺動するように構成している前記物（４）を支持するための支持要素（８）とを備え、
前記支持要素（８）は、少なくとも１つのヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）によって互いに接続される２つの凹んだ保持要素（１２Ａ、１２Ｂ）を備え、
前記少なくとも１つのヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）には、２つのヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）があり、
２つの前記ヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）は、前記物（４）を支持する支持面としても用いられる接続帯（２４）によって互いに接続され、
前記２つの前記ヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）は、前記接続帯（２４）に対して互いに対向し、
前記２つの凹んだ保持要素（１２Ａ、１２Ｂ）のうちの少なくとも１つには、相互ロックによって前記物（４）の少なくとも一部を包囲するように構成しているインプリント（１６Ａ、１６Ｂ）がある
ことを特徴とする包装体（２）。
前記ヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）は、フレキシブルなヒンジである
ことを特徴とする請求項１に記載の包装体（２）。
前記２つの凹んだ保持要素（１２Ａ、１２Ｂ）どうしは、一体化されている
ことを特徴とする請求項２に記載の包装体（２）。
これらのヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）の回転軸どうしは、平行である
ことを特徴とする請求項３に記載の包装体（２）。
前記２つの凹んだ保持要素（１２Ａ、１２Ｂ）はそれぞれ、外殻状構造である
ことを特徴とする請求項１～４のいずれか一項に記載の包装体（２）。
各凹んだ保持要素には、底側仕切り（１８Ａ、１８Ｂ）、側壁（２０Ａ、２０Ｂ）及び２つの横断方向壁（２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ）があり、
前記底側仕切り（１８Ａ、１８Ｂ）は、横方向においては前記ヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）によって、そして、縦方向においては前記２つの横断方向壁（２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ）によって両側にて境界が形成される
ことを特徴とする請求項１～５のいずれか一項に記載の包装体（２）。
各底側仕切り（１８Ａ、１８Ｂ）は、１つの前記ヒンジ又は対応するヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）と一体化されている
ことを特徴とする請求項６に記載の包装体（２）。
前記接続帯（２４）は、２つの前記凹んだ保持要素（１２Ａ、１２Ｂ）と一体化されている
ことを特徴とする請求項７に記載の包装体（２）。
各ヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）は、前記横断方向壁の自由なエッジ（２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ）と比べて凹んでおり、
前記エッジは、前記底側仕切り（１８Ａ、１８Ｂ）に対して垂直に延在しており、前記ヒンジの両側に配置される
ことを特徴とする請求項８に記載の包装体（２）。
各側壁（２０Ａ、２０Ｂ）は、前記底側仕切り（１８Ａ、１８Ｂ）に対して垂直に延在している
ことを特徴とする請求項６～９のいずれか一項に記載の包装体（２）。
各側壁（２０Ａ、２０Ｂ）には波状部分がある
ことを特徴とする請求項６～１０のいずれか一項に記載の包装体（２）。
各インプリント（１６Ａ、１６Ｂ）は、対応する側壁（２０Ａ、２０Ｂ）の一部と、対応する底部仕切り（１８Ａ、１８Ｂ）の一部によって形成される
ことを特徴とする請求項６～１１のいずれか一項に記載の包装体（２）。
各側壁（２０Ａ、２０Ｂ）は、対応する底側仕切り（１８Ａ、１８Ｂ）及び上側仕切り（２６Ａ、２６Ｂ）によって両側にて境界が形成される
ことを特徴とする請求項６～１２のいずれか一項に記載の包装体（２）。
各上側仕切り（２６Ａ、２６Ｂ）は、対応する凹んだ保持要素（１２Ａ、１２Ｂ）の幅の５～６０％の幅を有する
ことを特徴とする請求項１３に記載の包装体（２）。
各上側仕切り（２６Ａ、２６Ｂ）は、対応する側壁（２０Ａ、２０Ｂ）及び／又は対応する横断方向壁（２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ）と一体化されている
ことを特徴とする請求項１３又は１４に記載の包装体（２）。
前記支持要素（８）は、Paperfoam（登録商標）又は成型セルロースによって構成している
ことを特徴とする請求項１～１５のいずれか一項に記載の包装体（２）。
当該包装体（２）の形状は平行六面体である
ことを特徴とする請求項１～１６のいずれか一項に記載の包装体（２）。
前記シース（６）には開口（１０）があり、好ましくは、前記開口（１０）は、当該包装体（２）が閉じているときに、前記物（４）、特に、携行型時計ケース（４）、の一部と位置が合うように構成している
ことを特徴とする請求項１～１７のいずれか一項に記載の包装体（２）。
前記物（４）は、携行型時計（４）、好ましくは、腕時計（４）、である
ことを特徴とする請求項１～１８のいずれか一項に記載の包装体（２）。
前記上側仕切り（２６Ａ、２６Ｂ）のうちの少なくとも１つには、ノッチがあり、このノッチの形は、前記携行型時計（４）の側方部分、好ましくは、リュウズがある部分、を受けるように構成している
ことを特徴とする請求項１３～１５のいずれか一項を引用する場合の請求項１９に記載の包装体（２）。
前記支持要素（８）は、前記物（４）の高さを調整する高さ調整手段（２８）を備える
ことを特徴とする請求項１～２０のいずれか一項に記載の包装体（２）。
前記接続帯（２４）は、前記高さ調整手段（２８）を備え、
好ましくは、前記高さ調整手段（２８）は、フレキシブルな細長材（２８．１）、特に、曲がったフレキシブルな細長材である
ことを特徴とする請求項８を引用する場合の請求項２１に記載の包装体（２）。
前記接続帯（２４）には、前記フレキシブルな細長材（２８．１）によって境界が形成される２つのスロット凹み（２８．２）がある
ことを特徴とする請求項２２に記載の包装体（２）。
前記支持要素（８）は、異なる直径を有するケースを備える携行型時計を受けることを可能にする適応手段（３０）を備える
ことを特徴とする請求項１～２３のいずれか一項に記載の包装体（２）。
前記適応手段（３０）には、対応する２つの側壁（２０Ａ、２０Ｂ）に接するように配置される２つのフレキシブルな細長材（３０．１）があり、
前記フレキシブルな細長材（３０．１）はそれぞれ、物（４）の一部、特に、携行型時計ケース（４）の一部、を包囲するように構成している輪郭を有する
ことを特徴とする請求項６を引用する場合の請求項２４に記載の包装体（２）。
前記側壁（２０Ａ、２０Ｂ）にはそれぞれ、対応するフレキシブルな細長材（３０．１）の境界を形成する２つの平行な間隙（３０．２）がある
ことを特徴とする請求項２５に記載の包装体（２）。
ロック手段（３２）を備え、このロック手段（３２）には、前記凹んだ保持要素（１２Ａ、１２Ｂ）の一方に形成される少なくとも１つのフック（３２．１）と、及び前記凹んだ保持要素（１２Ａ、１２Ｂ）の他方に形成される少なくとも１つの相補的な開口（３２．２）がある
ことを特徴とする請求項１～２６のいずれか一項に記載の包装体（２）。
前記フック（３２．１）は、対応する上側仕切り（２６Ａ、２６Ｂ）に配置され、
前記相補的な開口（３２．２）は、他方の上側仕切り（２６Ａ、２６Ｂ）に形成される
ことを特徴とする請求項１３を引用する場合の請求項２７に記載の包装体（２）。
前記フック（３２．１）は、対応する上側仕切り（２６Ａ、２６Ｂ）と一体化されている
ことを特徴とする請求項２８に記載の包装体（２）。
前記支持要素（８）は、せん断変形抑制手段（３４）を備える
ことを特徴とする請求項１～２９のいずれか一項に記載の包装体（２）。
前記せん断変形抑制手段（３４）には、タブ（３４．１）及びこのタブと相補的な凹み（３４．２）があり、
前記タブ（３４．１）は、前記相補的な凹み（３４．２）内にて係合するように構成している
ことを特徴とする請求項３０に記載の包装体（２）。
互いに対向する２つの前記横断方向壁（２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ）に形成された２つの前記タブ（３４．１）は、前記少なくとも１つのヒンジ（１４Ａ、１４Ｂ）に平行な方向にて、対応する横断方向壁（２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ）に対してオフセットされている
ことを特徴とする請求項６を引用する場合の請求項３１に記載の包装体（２）。
各タブ（３４．１）は、対応する横断方向壁（２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ）の前記自由なエッジから延在しており、
前記タブ（３４．１）には、好ましくは、丸まった端がある
ことを特徴とする請求項９を引用する場合の請求項３１又は３２に記載の包装体（２）。
前記凹み（３４．２）はそれぞれ、対応する横断方向壁（２２Ａ、２２Ｂ、２２Ｃ、２２Ｄ）の外面又は内面に形成される
ことを特徴とする請求項６を引用する場合の請求項３１～３３のいずれか一項に記載の包装体（２）。