JP7039289B2 - 折り畳み積層マット、折り畳み積層マットの製造方法及び折り畳み積層マットの圧入方法 - Google Patents

折り畳み積層マット、折り畳み積層マットの製造方法及び折り畳み積層マットの圧入方法 Download PDF

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本発明は、折り畳み積層マット、折り畳み積層マットの製造方法及び折り畳み積層マットの圧入方法に関する。
従来、自動車等のエンジンの周囲に配置されるエンジンカバーや、エキゾーストマニホールドカバー、消音器等には、これらの部材から発せられる熱や音等を遮蔽、吸収するために防音断熱材が配設されている。
特許文献1には、遮音性能を向上させるために、表面に溝又は窪みが設けられた繊維集合体から成る遮音材であって、上記遮音材の表面に対し直角方向からみた該溝又は窪みの面積が該遮音材全面積の1~15%であり、且つ該溝又は窪みの深さが該遮音材の厚さの1~4~3/4である遮音材が開示されている。この特許文献1では、上記溝又は上記窪みを圧縮加工や切削加工等により設けることが記載されている。
また、特許文献2には、広い周波数領域において、良好な吸音特性を有し、また、目的等に応じて所望の周波数域での吸音特性を高くするため、マット状の多孔質体の音源と対向する側の面に皮膜が設けられ、上記皮膜と多孔質体とを連通する貫通孔が設けられた層と、音源と対向する側の面に皮膜が設けられ、貫通孔は設けられていない層とを積層してなる吸音構造体が開示されている。
特開平11-202873号公報 特許第3741413号公報
しかしながら、特許文献1に係る遮音材では、1枚の材料に切削加工等により溝又は窪みを設けるため、切削加工等が終了すれば、直ぐに遮音材として使用することができ、取り扱い性は良い。しかしながら、上記遮音材では、所定の深さを有する有底孔を切削加工等により形成する必要があるため、製造に手間がかかり、生産性がよくないという問題がある。
一方、特許文献2に係る吸音構造体では、2枚の多孔質体のうち、1枚に貫通孔を形成すればよいので、簡単に各部材を製造することができるが、1枚に貫通孔を形成した後、両者を接着剤により貼り合わせる必要があるため、取り扱い性が良くないという問題がある。
また、接着剤を用いるため、層間に接着剤層が形成され、吸音性を阻害することが懸念される。さらに、接着剤を用いて、多孔質体同士を貼り合わせる際に、上記多孔質体が柔らかなため、正確な位置に固定することが難しいという問題もあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、優れた吸音性を有する折り畳み積層マット、及び、簡単に製造することができるため、取り扱い性がよく、生産性に優れた折り畳み積層マットの製造方法、及び、折り畳み積層マットの圧入方法を提供することを目的とする。
本発明の折り畳み積層マットは、無機繊維からなるマットが1回又は複数回折り畳まれ、複数層積層された折り畳み積層マットであって、
最上層及び最下層マットのうち、少なくとも1層を構成するマットには、上記マットを厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、上記マットと直接接するか又は複数の層を介して接する他のマットは、貫通孔を有さないことを特徴とする。
なお、以下に説明する折り畳み積層マットでは、図面上、一番上の層を最上層マット(第1層マット)とし、順次、第2層マット、第3層マットと記載しているが、上下の関係が全く逆となった折り畳み積層マットも、考えられる構成としては全く同じであるので、本願発明の折り畳み積層マットの範囲に含まれる。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、最上層及び最下層マットのうち、少なくとも1層を構成するマットに複数の貫通孔が形成されているとは、最上層を構成するマットのみに複数の貫通孔が形成されている場合、最下層を構成するマットのみに複数の貫通孔が形成されている場合、最上層及び最下層を構成するマットに複数の貫通孔が形成されている場合の3つの場合が考えられる。
また、上記マットと直接接するか又は複数の層を介して接する貫通孔を有さない層があるとは、上記した最表面のマットに直接接触するマットが存在する場合、上記した最表面のマットと貫通孔を有さないマットとの間に複数層の貫通孔を有するマットが存在し、これらの貫通孔が連通している場合が考えられる。
上記したいずれの場合においても、上記最表層のマットに形成された貫通孔の下又は上には、貫通孔を有さないマットがあるため、上記貫通孔は有底孔となり、ヘルムホルツ共鳴構造を有する積層マットとなる。その結果、貫通孔の大きさ等を工夫することにより、広い周波数領域において、良好な吸音特性を有し、また、所望の周波数域での吸音特性の高い折り畳み積層マットとすることができる。
また、最上層と最下層の両方に貫通孔が形成されている場合には、最上層と最下層の両方に有底孔が形成されていることとなるので、両方の側に発生する音に対し、良好な吸音特性を有する。
また、本発明の折り畳み積層マットは、一枚のマットにより作製されているため、例えば、排気管とインシュレータカバー間等にマットを圧入する場合にも、折り畳まれ、屈曲した部分から圧入することによりせん断力による層間剥がれがなく、金属ケースからのはみ出しもなく、正確に金属ケースに吸音材を配置することが可能である。
本発明の折り畳み積層マットでは、最上層を構成する第1層マットには、上記第1層マットを厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔が形成され、上記第1層マットと直接接するか又は複数の層を介して接する最下層マットは、貫通孔を有さないことが望ましい。
上記構成の折り畳み積層マットにおいても、第1層マットに形成された貫通孔の下には、貫通孔を有さない層があるため、上記貫通孔は有底孔となり、ヘルムホルツ共鳴構造を有する積層マットとなる。
本発明の折り畳み積層マットでは、最上層及び最下層のマットには、上記マットを厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、最上層及び最下層のマットと直接接するか又は複数の層を介して接するマットは、貫通孔を有さないことが望ましい。
上記構成の折り畳み積層マットでは、最上層と最下層の両方に有底孔が形成されていることとなるので、両方の側に発生する音に対し、良好な吸音特性を有する。
また、本発明の折り畳み積層マットでは、上記第1層マットの下に位置する第2層マットには、上記第1層マットに形成された第1貫通孔よりも直径の大きな第2貫通孔が複数形成されるとともに、上記第2貫通孔は、上記第1貫通孔と連通された状態で形成されていることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、上記第1層マットの下に位置する第2層マットに、上記第1層マットに形成された第1貫通孔よりも直径の大きな第2貫通孔が複数形成されるとともに、上記第2貫通孔は、上記第1貫通孔と連通された状態で形成されていると、上記第2貫通孔の内部で、より効率的にヘルムホルツ共鳴を発生させることができるため、より防音性能に優れた折り畳み積層マットとなる。また、本発明の折り畳み積層マットでは、決められた所定の位置にて折り畳まれているため、第1貫通孔と第2貫通孔の配置の正確性が極めて高く、設計通りの吸音性能が得られる。
本発明の折り畳み積層マットでは、上記第2層マットの下に位置する第3層マットには、上記第2層マットに形成された第2貫通孔よりも直径の大きな第3貫通孔が複数形成されるとともに、上記第2貫通孔及び上記第3貫通孔は、上記第1貫通孔と連通された状態で形成されていることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、上記第2層マットの下に位置する第3層マットに、上記第2層マットに形成された第2貫通孔よりも直径の大きな第3貫通孔が複数形成されるとともに、上記第2貫通孔及び上記第3貫通孔が、上記第1貫通孔と連通された状態で形成されていると、より要求される吸音特性に合致した吸音特性を有する吸音材とすることができる。
本発明の折り畳み積層マットでは、折り畳まれたマットの端部には、固定部が設けられ、該固定部によりマットが複数層積層された状態で固定されていることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、折り畳まれたマットの端部には、固定部が設けられ、該固定部によりマットが複数層積層された状態で固定されていると、複数層積層された状態のマットが固定された状態を維持することができ、吸音材としてそのまま用いることができる。
本発明の折り畳み積層マットでは、上記固定部は、ニードルパンチング孔、縫い目、ホチキス用つづり針、接着剤又はフィルムにより設けられた固定部であることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、上記固定部がニードルパンチング孔、縫い目、ホチキス用つづり針、接着剤又はフィルムにより設けられた固定部であると、簡単に複数層積層された状態のマットが固定された状態を維持することができる。
本発明の折り畳み積層マットでは、最上層を構成するマットのすぐ下のマットと接触しない側の主面には、無機粒子を含む被覆層が形成されていることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、最上層を構成するマットのすぐ下のマットと接触しない側の主面に、無機粒子を含む被覆層が形成されていると、マットと比べて緻密な層である被覆層が伝熱を阻止することができるため、断熱性にも優れた折り畳み積層マットとなる。また、上記被覆層は、積層マットから外に出ようとする音を反射させ、音が外に漏れることを防ぐことができる。その結果効率よく音を吸収することができる。
本発明の折り畳み積層マットでは、折り畳まれたマットの端部であって、上記ニードルパンチング孔、上記縫い目又は上記ホチキス用つづり針による固定部が設けられた部分には、上記被覆層が形成されていないことが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、折り畳まれたマットの端部であって、上記ニードルパンチング孔、上記縫い目又は上記ホチキス用つづり針による固定部が設けられた部分に、前記被覆層が形成されていないと、被覆層が形成されていないので、複数の層が上記ニードルパンチング孔、上記縫い目又は上記ホチキス用つづり針により、より確実に固定される。
本発明の折り畳み積層マットでは、上記被覆層に含まれる無機粒子は、シリカ、チタニア、アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、カーボン及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、上記被覆層に含まれる無機粒子が、シリカ、チタニア、アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、カーボン及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種であると、各粒子が優れた断熱性を有するため、より断熱性に優れた折り畳み積層マットとなる。また、上記無機粒子からなる被覆層は、積層マットから外に出ようとする音を反射させ、音が外に漏れることを防ぐことができる。その結果効率よく音を吸収することができる。
本発明の折り畳み積層マットでは、上記無機繊維は、アルミナ、シリカ、アルミナ-シリカ、ムライト、生体溶解性繊維、ガラス繊維、ロックウール及びバサルト繊維からなる群から選択された少なくとも1種であることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、上記無機繊維がアルミナ、シリカ、アルミナ-シリカ、ムライト、生体溶解性繊維、ガラス繊維、ロックウール及びバサルト繊維からなる群から選択された少なくとも1種であると、これらの無機繊維は、耐熱性に優れているので、マットが高温に晒された場合であっても、変質等が発生することはなく、マットとしての機能を充分に維持することができる。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法は、無機繊維からなるマットの一部を構成する第一領域に厚さ方向に貫通する第1貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、上記マットを上記第一領域が最上層に位置するように1回又は複数回折り畳み、複数層を積層させる折り畳み積層工程と、複数層積層された状態のマットを、その状態で固定する固定工程とを含むことを特徴とする。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法において、上記貫通孔形成工程、上記折り畳み積層工程及び固定工程を行うことにより、簡単に折り畳み積層マットを製造することができ、1枚のマットのみを使用しているため、製造時の取り扱い性にも優れる。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、上記貫通孔形成工程において、上記マットの上記第一領域以外の第二領域に、上記第一領域に形成された貫通孔よりも直径の大きな第2貫通孔を形成し、上記折り畳み積層工程において、上記第二領域が上記第一領域のすぐ下に位置し、かつ、上記第1貫通孔と上記第2貫通孔とが連通するように、上記マットを折り畳むことが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法において、マットを折り畳み、第一領域に形成された第1貫通孔と第二領域に形成された第2貫通孔とを連通させることにより、第2貫通孔の内部で、より効率的にヘルムホルツ共鳴を発生させることができるため、より防音性能に優れた折り畳み積層マットを製造することができる。
また、本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、折り畳み工程では、決められた所定の位置にて折り畳むため、第1貫通孔と第2貫通孔の配置の正確性が極めて高く、設計通りの吸音性能が得られる。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、上記貫通孔形成工程において、上記マットの上記第一領域及び第二領域以外の第三領域に、上記第二領域に形成された第2貫通孔よりも直径の大きな第3貫通孔を形成し、上記折り畳み積層工程において、上記第二領域が上記第一領域のすぐ下に位置し、第三領域が第二領域のすぐ下に位置し、かつ、上記第1貫通孔と上記第2貫通孔と上記第3貫通孔とが連通するように、上記マットを折り畳むことが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法において、上記貫通孔形成工程において、上記マットの上記第一領域及び上記第二領域以外の第三領域に、上記第二領域に形成された第2貫通孔よりも直径の大きな第3貫通孔を形成し、上記折り畳み積層工程において、上記第二領域が上記第一領域のすぐ下に位置し、上記第三領域が上記第二領域のすぐ下に位置し、かつ、上記第1貫通孔と上記第2貫通孔と上記第3貫通孔とが連通するように、上記マットを折り畳むと、より要求される吸音特性に合致した吸音特性を有する吸音材を比較的簡単に製造することができる。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、上記固定工程において、複数層積層された状態のマットの端部に、ニードルパンチング処理、ステッチにより縫い目を形成する処理、ホチキスによる固定処理、接着剤による固定処理、又は、フィルムを巻き付けることによる固定処理を行い、複数層積層された状態のマットを固定することが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法においては、上記固定工程において、複数層積層された状態のマットの端部に、ニードルパンチング処理、ステッチにより縫い目を形成する処理、ホチキスによる固定処理、接着剤による固定処理、又は、フィルムを巻き付けることによる固定処理を行うことにより、複数層積層された状態のマットを固定することができるため、より簡単に折り畳み積層マットを製造することができる。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、さらに、上記貫通孔形成工程の前の工程として、上記第一領域の折り畳まれることにより下の層と接触しない側の主面に無機粒子を含む被覆層を形成する被覆層形成工程を含むことが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法において、さらに、上記貫通孔形成工程の前の工程として、上記第一領域の折り畳まれることにより下の層と接触しない側の主面に無機粒子を含む被覆層を形成すると、より断熱性に優れた折り畳み積層マットを製造することができる。また、上記無機粒子からなる被覆層は、積層マットから外に出ようとする音を反射させ、音が外に漏れることを防ぐことができる。その結果効率よく音を吸収することができる。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、上記被覆層形成工程において、ニードルパンチング処理、ステッチにより縫い目を形成する処理、ホチキスによる固定処理を行う部分には、被覆層を形成しないことが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法の上記被覆層形成工程において、ニードルパンチング処理、ステッチにより縫い目を形成する処理、ホチキスによる固定処理を行う部分に被覆層を形成しないと、上記方法による固定処理が容易となり、より確実に各層が折り畳まれた状態で固定された折り畳み積層マットを製造することができる。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、上記被覆層に含まれる無機粒子は、シリカ、チタニア、アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、カーボン及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法において、上記被覆層に含まれる無機粒子が、シリカ、チタニア、アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、カーボン及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種であると、各粒子が優れた断熱性を有するため、より断熱性に優れた折り畳み積層マットを製造することができる。
本発明の折り畳み積層マットの圧入方法は、吸音装置を構成する吸音構造体の内部に上記折り畳み積層マットを圧入する際、折り畳まれ、屈曲した部分から圧入することを特徴とする。
本発明の折り畳み積層マットの圧入方法は、吸音装置を構成する吸音構造体の内部に上記折り畳み積層マットを圧入する際、折り畳まれ、屈曲した部分から圧入することを特徴としており、このため、圧入の際、せん断力による層間剥がれがなく、吸音構造体からのはみ出しもなく、正確に吸音構造体に吸音材を配置することが可能となる。
図1(a)は、本発明の折り畳み積層マットの一例を模式的に示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す積層マットのA-A線断面図である。 図2(a)は、本発明の折り畳み積層マットの他の一例を模式的に示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す積層マットのB-B線断面図である。 図3(a)は、本発明の折り畳み積層マットのさらに他の一例を模式的に示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す積層マットのC-C線断面図である。 図4(a)は、本発明の折り畳み積層マットのさらに他の一例を模式的に示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す積層マットのD-D線断面図である。 図5(a)は、本発明の折り畳み積層マットのさらに他の一例を模式的に示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す積層マットのE-E線断面図である。 図6(a)~(c)は、折り畳み積層マットの製造方法を模式的に示す工程図である。
(発明の詳細な説明)
以下、本発明の折り畳み積層マットについて具体的に説明する。しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。
本発明の折り畳み積層マットは、無機繊維からなるマットが1回又は複数回折り畳まれ、複数層積層された折り畳み積層マットであって、
最上層及び最下層マットのうち、少なくとも1層を構成するマットには、上記マットを厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、上記マットと直接接するか又は複数の層を介して接する他のマットは、貫通孔を有さないことを特徴とする。
上記構成の折り畳み積層マットとしては、種々の構成のマットが考えられる。以下においては、これらの折り畳み積層マットを順次説明していくこととする。
本発明の折り畳み積層マットとして、最上層を構成する第1層マットには、上記第1層マットを厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔が形成され、上記第1層マットと直接接するか又は複数の層を介して接する最下層マットは、貫通孔を有さない構成からなる折り畳み積層マットが挙げられる。
図1(a)は、本発明の折り畳み積層マットの一例を模式的に示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す積層マットのA-A線断面図である。
図1(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット10は、無機繊維からなる平板形状のマットが1回折り畳まれて2層が積層された構成となっており、第1層マット11には、第1層マット11を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔11aが形成され、最下層となる第2層マット12には、貫通孔が形成されておらず、平板状となっている。
また、この折り畳み積層マット10において、折り畳まれ、屈曲した部分と反対側の端部には、ニードルパンチング孔14が形成され、このニードルパンチング孔14により、マットが2層積層された状態で固定されている。また、折り畳み積層マット10の屈曲した部分には、溝部18が設けられているため、溝部18が形成された部分で折り畳み易くなっている。
本発明の図1(a)及び(b)に示した折り畳み積層マット10では、1枚のマットのみを使用しているため、取り扱い性に優れており、また、1枚のマットの一部に貫通孔を形成した後、折り畳んで積層しているのみであるため、簡単に製造することができ、生産性に優れている。
また、この折り畳み積層マット10では、第1層マット11に形成された第1貫通孔11aの下には、貫通孔を有さない第2層マット12があるため、第1貫通孔11aは有底孔となり、ヘルムホルツ共鳴構造を有する折り畳み積層マットとなる。その結果、貫通孔の大きさ等を工夫することにより、広い周波数領域において、良好な吸音特性を有し、また、所望の周波数域での吸音特性の高い折り畳み積層マットとすることができる。
次に、本発明の折り畳み積層マットを構成するマットについて説明する。
上記マットは、無機繊維からなる。
上記マットを構成する無機繊維は、特に限定されないが、アルミナ、シリカ、アルミナ-シリカ、ムライト、生体溶解性繊維、ガラス繊維、ロックウール及びバサルト繊維からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
上記無機繊維が、アルミナ、シリカ、アルミナ-シリカ、ムライト、生体溶解性繊維、ガラス繊維、ロックウール及びバサルト繊維からなる群から選択される少なくとも1種である場合には、耐熱性に優れているので、マットが高温に晒された場合であっても、変質等が発生することはなく、マットとしての機能を充分に維持することができる。
アルミナ繊維には、アルミナ以外に、例えば、カルシア、マグネシア、ジルコニア等の添加剤が含まれていてもよい。
アルミナシリカ繊維の組成比としては、重量比で、Al:SiO=60:40~99:1であることが望ましく、Al:SiO=70:30~74:26であることがより望ましい。
ガラス繊維は、シリカとアルミナとを主成分とし、アルカリ金属の他に、必要によりカルシア、チタニア、酸化亜鉛等を含むガラス状の繊維である。
バサルト繊維とは、玄武岩を溶融紡糸して得られる繊維である。
無機繊維の平均繊維長は、5~150mmであることが好ましく、10~80mmであることがより望ましい。
無機繊維の平均繊維長が5mm未満であると、無機繊維の繊維長が短すぎるため、無機繊維同士の交絡が不充分となり、曲面を有する部材に装着する際、折り畳み積層マットが割れやすくなる。また、無機繊維の平均繊維長が150mmを超えると、無機繊維の繊維長が長すぎるため、マットを構成する繊維本数が減少し、マットの緻密性が低下する。その結果、マットのせん断強度が低くなる。
上記マットを構成する無機繊維には、必要に応じて有機バインダを付着させてもよい。
有機バインダは、有機バインダ含有エマルジョン中の有機バインダをマットに付着させ、乾燥させることによって、マットを構成する無機繊維に付着させることができる。
使用する有機バインダとしては特に限定されず、例えば、アクリル系樹脂エマルジョン、アクリレート系ラテックス、ゴム系ラテックス等に含まれる樹脂成分又はゴム成分が挙げられる。
上記マットを構成する無機繊維には、必要に応じて、シリカゾル、アルミナゾル等の無機バインダ成分を付着させてもよい。
上記マットは、ニードルパンチング処理が施されていることが望ましい。ニードルパンチング処理とは、先端部分にバーブを有するニードルをマットに挿通させる処理を言う。先端部分にバーブを有さないニードルを使用してもよい。
本発明の折り畳み積層マットにおいては、折り畳まれたマットの端部に、固定部が設けられ、該固定部によりマットが複数層積層された状態で固定されていることが望ましい。
図1に示す折り畳み積層マットでは、上下の層を固定させるためにニードルパンチング孔による固定部が設けられているが、折り畳み前のマットにもニードルパンチング処理を施すことによりニードルパンチング孔が形成されていてもよい。
ニードルパンチング処理により無機繊維を交絡させることができ、無機繊維同士の絡み合いを強固にし、マットの引張強度を大きくし、マットの形状を維持しやすくなる。
また、本発明の折り畳み積層マットにおいては、針を用い、積層マットに糸を通して縫い目を形成し、これによりマットが複数層積層された状態で固定されていてもよい。不織布等を縫い合わせる際に使用されるミシン等を用いて縫い目を形成することにより、簡単に積層状態のマットに縫い目を形成することができる。本願明細書では、上記した縫い目を形成する方法をステッチということとする。
また、本発明の折り畳み積層マットにおいては、ホチキス用つづり針を用いて固定部を設けてもよく、接着剤を層間の端部の複数個所に塗布することにより固定部を設けてもよく、端部にフィルムを巻き付けることにより固定部を形成してもよい。
折り畳み前のマットの形状は、特に限定されるものではないが、平板状が望ましく、その厚さは、2~30mmであることが望ましい。
上記マットの厚さが2mm未満であると、その厚さが薄すぎるため、断熱性能や防音性能が低下してしまう。一方、マットの厚さが30mmを超えると、柔軟性が低下し、折り畳んだ際に割れ等が発生し易くなる。
上記マットのかさ密度は、特に限定されるものではないが、0.05~0.30g/cmであることが望ましい。マットのかさ密度が0.05g/cm未満であると、無機繊維のからみ合いが弱く、無機繊維が剥離しやすいため、マットの形状を所定の形状に保ちにくくなる。一方、マットのかさ密度が0.30g/cmを超えると、マットが硬くなり、マットを折り畳んだ際に割れ等が発生しやすくなる。
本発明の折り畳み積層マットでは、図1(a)及び(b)に示すように、折り畳んだ際に屈曲する部分には、折り畳み易いように、カッター等によりマットの厚さの0%を超えた深さで、90%以下の深さの溝部を形成してもよい。
本発明の折り畳み積層マットでは、2回折り畳むことにより、3層からなる折り畳み積層マットとしてもよい。
図2(a)は、本発明の折り畳み積層マットの他の一例を模式的に示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す積層マットのB-B線断面図である。
図2(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット20は、無機繊維からなる平板形状のマットが2回折り畳まれて3層が積層された構成となっており、第1層マット21には、第1層マット21を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔21aが形成され、第1層マット21の下の第2層マット22には、第2層マット22を厚さ方向に貫通する複数の第2貫通孔22aが形成され、最下層である第3層マット23には貫通孔が形成されておらず、平板状となっている。また、第2貫通孔22aの直径は、第1貫通孔21aの直径よりも大きく設定されている。
また、折り畳み積層マット20において、両端部には、ステッチによる縫い目24が形成され、この縫い目24を形成することにより、マットが3層積層された状態で固定されている。また、また、折り畳み積層マット20の屈曲した部分には、溝部28a、28bが設けられているため、溝部28a、28bが形成された部分で折り畳み易くなっている。
図2(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット20では、第1層マット21に導入通路となる第1貫通孔21aが形成され、第1層マット21の下の第2層マット22に第1貫通孔21aよりも体積の大きな中空部となる第2貫通孔22aが形成されているので、より優れたヘルムホルツ共鳴構造を有し、ヘルムホルツ共鳴構造の形状(導入通路の細さ、長さ、及び、中空部の体積)を調整することにより、特定の周波数帯の防音性能を有する防音材となる。
本発明の折り畳み積層マットでは、3回折り畳むことにより、4層からなる折り畳み積層マットとしてもよい。
図3(a)は、本発明の折り畳み積層マットのさらに他の一例を模式的に示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す積層マットのC-C線断面図である。
図3(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット30は、無機繊維からなる平板形状のマットが3回折り畳まれて4層が積層された構成となっており、第1層マット31には、第1層マット31を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔31aが形成され、第1層マット31の下の第2層マット32には、第2層マット32を厚さ方向に貫通する複数の第2貫通孔32aが形成され、さらに、第2層マット32の下の第3層マット33には、第3層マット33を厚さ方向に貫通する複数の第3貫通孔33aが形成され、最下層である第4層マット35には貫通孔が形成されておらず、平板状となっている。また、第2貫通孔32aの直径は、第1貫通孔31aの直径よりも大きく設定され、第3貫通孔33aの直径は、第2貫通孔32aの直径よりも大きく設定されている。また、折り畳み積層マット30の屈曲した部分には、溝部38a、38b、38cが設けられているため、溝部38a、38b、38cが形成された部分で折り畳み易くなっている。
また、折り畳み積層マット30において、両端部には、フィルム34が巻き付けられ、このフィルム34により、マットが4層積層された状態で固定されている。
図3(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット30では、第1層マット31に導入通路となる第1貫通孔31aが形成され、第1層マット31の下の第2層マット32及び第3層マット33に第1貫通孔31aよりも体積の大きな中空部となる第2貫通孔32a及び第3貫通孔33aが形成されているので、種々の吸音特性の要求に応えることができるヘルムホルツ共鳴構造を有し、ヘルムホルツ共鳴構造の形状(導入通路の細さ、長さ、及び、中空部の体積)を調整することにより、種々の周波数帯の防音性能を有する防音材となる。
本発明の折り畳み積層マットでは、最上層及び最下層のマットには、上記マットを厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、最上層及び最下層のマットと直接接するか又は複数の層を介して接するマットは、貫通孔を有さない折り畳み積層マットとしてもよい。
図4(a)は、本発明の折り畳み積層マットのさらに他の一例を模式的に示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す積層マットのD-D線断面図である。
図4(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット40は、無機繊維からなる平板形状のマットが2回折り畳まれて3層が積層された構成となっており、最上層の第1層マット41には、第1層マット41を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔41aが形成され、最下層となる第3層マット43にも、第3層マット43を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔43aが形成され、真ん中の層である第2層マット42には貫通孔が形成されておらず、平板状となっている。
また、この折り畳み積層マット40において、折り畳まれ、屈曲した部分と反対側の端部には、ニードルパンチング孔44が形成され、このニードルパンチング孔44により、マットが3層積層された状態で固定されている。また、折り畳み積層マット40の屈曲した部分には、溝部48a、48bが設けられているため、溝部48a、48bが形成された部分で折り畳み易くなっている。
図4(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット40のように、最上層と最下層の両方に貫通孔が形成されている場合には、最上層と最下層の両方に有底孔が形成されていることとなるので、両方の側に発生する音に対し、良好な吸音特性を有する。
図4(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット40は、3層が積層されている例であるが、最上層及び最下層のマットには、上記マットを厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、最上層及び最下層のマットに隣接する1層又は複数層に連通する貫通孔が形成された構成の折り畳み積層マットとしてもよい。ただし、有底孔とするためには、中間に貫通孔を有さない層を介在させる必要がある。
本発明の折り畳み積層マットでは、第1層マットの第2層マットと接触しない側の主面には、無機粒子を含む被覆層が形成されていることが望ましい。
また、上記被覆層に含まれる無機粒子は、シリカ、チタニア、アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、カーボン及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットにおいて、上記被覆層に含まれる無機粒子が、シリカ、チタニア、アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、カーボン及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種であると、各粒子が優れた断熱性を有するため、より断熱性に優れた折り畳み積層マットとなる。また、上記無機粒子からなる被覆層は、積層マットから外に出ようとする音を反射させ、音が外に漏れることを防ぐことができる。その結果効率よく音を吸収することができる。
上記無機粒子の形状としては、鱗片状、球状、不定形、針状、長球状等が挙げられる。
上記無機粒子の中に、扁平形状の鱗片状シリカが含まれていると、鱗片状シリカは、表面や層間に高活性のSi-OH基(シラノール基)を高密度に有しているので、マットに密着しやすく、他の無機粒子に密着しやすい。その結果、鱗片状シリカを含む被覆層は、マットに密着するとともに、被覆層を構成する粒子が被覆層から脱落しにくい被覆層となる。
上記被覆層に多孔質シリカとチタニアが含まれていると、多孔質シリカは気体分子の衝突による伝熱や対流による伝熱を抑制することにより低温領域での断熱性の向上に寄与し、チタニアは輻射による伝熱を抑制することにより高温領域での断熱性の向上に寄与する。その結果、本発明の折り畳み積層マットは、広い温度領域で断熱性に優れた折り畳み積層マットとなる。
多孔質シリカとは、シリカ粒子中に多数の開孔を有するシリカをいう。多孔質シリカを使用すると、複数の鱗片状シリカの間に配置された多孔質シリカにより、空間が細かく仕切られるとともに、多孔質シリカ自身の内部にも、気孔が存在するため、100~300℃の範囲の低温度領域において、伝導伝熱を抑制し、鱗片状シリカ及び多孔質シリカが含まれた折り畳み積層マットは、断熱性に優れた折り畳み積層マットとなる。
チタニアは、赤外線を遮蔽する効果が大きいため、特に300℃以上の高温領域で輻射による伝熱を抑制することができるため、鱗片状シリカ及びチタニアが含まれた折り畳み積層マットは、断熱性に優れた折り畳み積層マットとなる。
本発明の折り畳み積層マットでは、上述したように、ニードルパンチング処理が施されたマットを用いることが望ましい。
ニードルパンチング処理を施すと、無機繊維を交絡させることができ、無機繊維同士の絡み合いを強固にし、マットの引張強度を大きくし、マットの形状を維持しやすくなる。ニードルパンチング処理は、マットに被覆層を形成した後に行ってもよい。
なお、本発明の折り畳み積層マットでは、折り畳まれたマットの端部であって、上記ニードルパンチング孔、上記縫い目又は上記ホチキス用つづり針による固定部が形成された部分には、上記被覆層が形成されていないことが望ましい。
図5(a)は、本発明の折り畳み積層マットのさらに他の一例を模式的に示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す積層マットのE-E線断面図である。
図5(a)及び(b)に示す本発明の折り畳み積層マット50では、第1層マット21の
第2層マット22と接触しない側の主面に、無機粒子を含む被覆層56が形成されているが、折り畳まれた折り畳み積層マット50の両端部55のニードルパンチング孔54が形成された部分には、被覆層56が形成されていない。
その他の構成は、図2(a)及び(b)に示した折り畳み積層マット20と同様であるので、ここではその説明を省略する。
上記折り畳み積層マットにおいて、折り畳まれたマットの両端部55のニードルパンチング孔54が形成された部分に、被覆層56が形成されていないと、複数の層がニードルパンチング孔54により確実に固定される。
ニードルパンチング処理の代わりに、ステッチによる縫い目を形成してもよく、ホチキス用つづり針により固定してもよい。
また、接着剤又はフィルムにより固定部を形成した場合には、被覆層をマットの全面に形成しても充分に固定が可能である。
次に、本発明の折り畳み積層マットの製造方法について説明する。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法は、無機繊維からなるマットの一部を構成する第一領域に厚さ方向に貫通する第1貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、上記マットを上記第一領域が最上層に位置するように1回又は複数回折り畳み、複数層を積層させる折り畳み積層工程と、複数層積層された状態のマットを、その状態で固定する固定工程とを含むことを特徴とする。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法においては、まず、無機繊維を含む折り畳み用マットを準備する。マットは、種々の方法により得ることができるが、例えば、下記の方法等により製造することができる。
その方法としては、例えば、アルミナ、シリカ等の無機物となる原料を含む紡糸用混合物を紡糸して無機繊維前駆体を作製し、続いて、上記無機繊維前駆体を圧縮して所定の大きさの連続したシート状物を作製し、ニードルパンチング処理を施した後、焼成処理を施すことによりマットを得ることができる。
図6(a)~(c)は、折り畳み積層マットの製造方法を模式的に示す工程図である。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、上記方法等により折り畳み積層用マット20′を準備した後、貫通孔形成工程を行う。
この貫通孔形成工程では、図6(a)に示すように、折り畳み積層用マット20′の第1層マット21となる第一領域26に厚さ方向に貫通する第1貫通孔21aを形成し、第2層マット22となる第二領域27に、第一領域26に形成された第1貫通孔21aよりも直径の大きな第2貫通孔22aを形成する。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、上記貫通孔形成工程に続いて、折り畳み積層工程を行う。
この折り畳み積層工程では、図6(b)に示すように、折り畳み積層用マット20′を第一領域26が最上層に位置し、その下の層に第二領域27が位置するように2回折り畳み、3層を積層させ、第1層マット21と第2層マット22と第3層マット23とが上から順次積層された状態とする。
上記折り畳み積層工程により、第1層マット21に形成された第1貫通孔21aと第2層マット22に形成された第2貫通孔22aとが連通した状態となるように積層される。第一領域26と第二領域27との間、及び、第二領域27と残った領域との間には、積層の際に所定の位置で折り畳みやすくするため、カッター等により、溝部28a、28bを形成することが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、折り畳み積層工程に続いて、固定工程を行う。
この固定工程では、図6(c)に示すように、3層積層された状態の折り畳み積層用マット20′に対し、ニードルパンチング処理を施して、ニードルパンチング孔24を形成し、その状態で固定し、第1層マット21と第2層マット22と第3層マット23とが上から順次積層された折り畳み積層マット20の製造を終了する。
ニードルパンチング処理に代わり、ステッチによる縫い目を形成してもよく、ホチキス用つづり針を用いて固定部を設けてもよく、接着剤を層間の端部の複数個所に塗布することにより固定部を設けてもよく、端部にフィルムを巻き付けることにより固定部を形成してもよい。
上記折り畳み積層マットの製造方法では、折り畳み積層用マット20′に第1層マット21と第2層マット22となる第一領域26及び第二領域27を形成し、第1貫通孔21aと第2貫通孔22aとを形成したが、下記する他の製造方法を採用して別の構成の折り畳み積層マットを製造してもよい。
すなわち、貫通孔形成工程で、折り畳み積層用マットに第一領域のみを設定し、第一領域に第1貫通孔のみを形成し、1回折り畳むことにより、折り畳み積層マットを製造してもよい。
上記製造方法により製造された折り畳み積層マットでは、図1(a)及び(b)に示したように、折り畳み用マットが1回折り畳まれて2層が積層された構成となっており、第1層マット11には、第1層マット11を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔11aが形成され、最下層となる第2層マット12は、貫通孔が形成されておらず、平板状となっている。
また、上記貫通孔形成工程において、折り畳み積層用マットに第一領域、第二領域及び第三領域を設定し、第一領域に第1貫通孔を、第二領域に第1貫通孔よりも直径の大きな第2貫通孔を、第三領域に第2貫通孔よりも直径の大きな第3貫通孔をそれぞれ形成し、折り畳み積層工程において、第二領域が第一領域のすぐ下に位置し、第三領域が第二領域のすぐ下に位置し、かつ、第1貫通孔と第2貫通孔と第3貫通孔とが連通するように、折り畳み積層用マットを折り畳んでもよい。
上記製造方法により製造された折り畳み積層マットでは、図3(a)及び(b)に示したように、折り畳み用マットが3回折り畳まれて4層が積層された構成となっており、第1層マット31には、第1層マット31を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔31aが形成され、第1層マット31の下の第2層マット32には、第2層マット32を厚さ方向に貫通する複数の第2貫通孔32aが形成され、さらに、第2層マット32の下の第3層マット33には、第3層マット33を厚さ方向に貫通する複数の第3貫通孔33aが形成され、最下層である第4層マット34には貫通孔が形成されておらず、平板状となっている。また、第2貫通孔32aの直径は、第1貫通孔31aの直径よりも大きく設定され、第3貫通孔33aの直径は、第2貫通孔32aの直径よりも大きく設定されている。
さらに、上記貫通孔形成工程において、折り畳み積層用マットの真ん中の領域を挟んだ両側の領域に第一領域及び第二領域を設定し、第一領域に第1貫通孔を、第二領域に第2貫通孔を形成し、折り畳み積層工程において、第一領域及び第二領域が、最上層及び最下層となるように折り畳み積層用マットを折り畳んでもよい。
この場合には、図4(a)及び(b)に示したように、無機繊維からなる平板形状のマットが2回折り畳まれて3層が積層された構成となっており、最上層の第1層マット41及び最下層の第3層マット43には、第1層マット41を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔41aが形成され、最下層となる第3層マット43にも、第3層マット43を厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔43aが形成され、真ん中の層である第2層マット42には貫通孔が形成されておらず、平板状となっている。
さらに、本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、例えば、図1~3に示したような折り畳み積層マットを製造する際に、上記第一領域の折り畳まれることにより下の層と接触しない側の主面に無機粒子を含む被覆層を形成する被覆層形成工程を付加することが望ましい。
本発明の折り畳み積層マットの製造方法において、さらに、上記貫通孔形成工程の前の工程として、上記第一領域の折り畳まれることにより下の層と接触しない側の主面に無機粒子を含む被覆層を形成すると、より断熱性及び吸音性に優れた折り畳み積層マットを製造することができる。
以下に、本発明の折り畳み積層マット及び折り畳み積層マットの製造方法の作用効果について説明する。
(1)本発明の無機繊維からなるマットが1回又は複数回折り畳まれ、複数層積層された折り畳み積層マットであって、最上層及び最下層マットのうち、少なくとも1層を構成するマットには、上記マットを厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、上記マットと直接接するか又は複数の層を介して接する他のマットは、貫通孔を有さない構成の折り畳み積層マットでは、上記最表層のマットに形成された貫通孔の下又は上には、貫通孔を有さないマットがあるため、上記貫通孔は有底孔となり、ヘルムホルツ共鳴構造を有する積層マットとなる。その結果、貫通孔の大きさ等を工夫することにより、広い周波数領域において、良好な吸音特性を有し、また、所望の周波数域での吸音特性の高い折り畳み積層マットとすることができる。
(2)本発明の上記構成の折り畳み積層マットは、一枚のマットにより作製されているため、例えば、排気管とインシュレータカバー間等にマットを圧入する場合にも、折り畳み部から圧入することによりせん断力による層間剥がれがなく、金属ケースからのはみ出しもなく、正確に金属ケースに吸音材を配置することが可能である。
(3)また、本発明の折り畳み積層マットにおいて、無機繊維からなる平板形状のマットが2回折り畳まれて3層が積層された構成となっており、第1層マットには、第1層マットを厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔が形成され、第1層マットの下の第2層には、第2層マットを厚さ方向に貫通する複数の第2貫通孔が形成され、最下層である第3層マットには貫通孔が形成されておらず、第2貫通孔の直径が、第1貫通孔の直径よりも大きく設定されていると、上記第2貫通孔の内部で、より効率的にヘルムホルツ共鳴を発生させることができるため、より防音性能に優れた折り畳み積層マットとなる。また、上記構成の折り畳み積層マットでは、決められた所定の位置にて折り畳まれているため、第1貫通孔と第2貫通孔の配置の正確性が極めて高く、設計通りの吸音性能が得られる。
(4)本発明の折り畳み積層マットにおいて、無機繊維からなる平板形状のマットが3回折り畳まれて4層が積層された構成となっており、第1層マットには、第1層マットを厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔が形成され、第1層マットの下の第2層には、第2層マットを厚さ方向に貫通する複数の第2貫通孔が形成され、さらに、第2層マットの下の第3層には、第3層マットを厚さ方向に貫通する複数の第3貫通孔が形成され、最下層である第4層マットには貫通孔が形成されておらず、第2貫通孔の直径が、第1貫通孔の直径よりも大きく設定され、第3貫通孔の直径が、第2貫通孔の直径よりも大きく設定されていると、より要求される吸音特性に合致した吸音特性を有する吸音材とすることができる。
(5)本発明の折り畳み積層マットにおいて、最上層と最下層の両方に貫通孔が形成されている場合には、最上層と最下層の両方に有底孔が形成されていることとなるので、両方の側に発生する音に対し、良好な吸音特性を有する。
(6)本発明の折り畳み積層マットにおいて、折り畳まれたマットの端部に、ニードルパンチング孔、縫い目、ホチキス用つづり針、接着剤又はフィルムにより形成された固定部設けられていると、簡単に複数層積層された状態のマットが固定された状態を維持することができる。
(7)本発明の折り畳み積層マットにおいて、上記第1層マットの上記第2層と接触しない側の主面に、無機粒子を含む被覆層が形成されていると、マットと比べて緻密な層である被覆層が伝熱を阻止することができるため、断熱性にも優れた折り畳み積層マットとなる。また、上記無機粒子からなる被覆層は、積層マットから外に出ようとする音を反射させ、音が外に漏れることを防ぐことができる。その結果効率よく音を吸収することができる。
(8)本発明の折り畳み積層マットの製造方法では、上記貫通孔形成工程、上記折り畳み積層工程及び固定工程を行うことにより、簡単に折り畳み積層マットを製造することができ、1枚のマットのみを使用しているため、製造時の取り扱い性にも優れる。
10、20、30、40、50 折り畳み積層マット
11、21、31、41 第1層マット
11a、21a、31a、41a、43a 第1貫通孔
12、22、32、42 第2層マット
14、44、54 ニードルパンチング孔
18、28a、28b、38a、38b、38c、48a、48b 溝部
20′ 折り畳み積層用マット
22a、32a 第2貫通孔
23、33、43 第3層マット
24 縫い目
26 第一領域
27 第二領域
33a 第3貫通孔
34 フィルム
35 第4層マット
55 両端部
56 被覆層

Claims (19)

  1. 無機繊維からなるマットが1回又は複数回折り畳まれ、複数層積層された折り畳み積層マットであって、
    最上層及び最下層マットのうち、少なくとも1層を構成するマットには、前記マットを厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、
    前記マットと直接接するか又は複数の層を介して接する他のマットは、貫通孔を有さないことを特徴とする折り畳み積層マット。
  2. 最上層を構成する第1層マットには、前記第1層マットを厚さ方向に貫通する複数の第1貫通孔が形成され、
    前記第1層マットと直接接するか又は複数の層を介して接する最下層マットは、貫通孔を有さない請求項1に記載の折り畳み積層マット。
  3. 最上層及び最下層のマットには、前記マットを厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、
    最上層及び最下層のマットと直接接するか又は複数の層を介して接するマットは、貫通孔を有さない請求項1に記載の折り畳み積層マット。
  4. 前記第1層マットの下に位置する第2層マットには、前記第1層マットに形成された第1貫通孔よりも直径の大きな第2貫通孔が複数形成されるとともに、
    前記第2貫通孔は、前記第1貫通孔と連通された状態で形成されている請求項2に記載の折り畳み積層マット。
  5. 前記第2層マットの下に位置する第3層マットには、前記第2層マットに形成された第2貫通孔よりも直径の大きな第3貫通孔が複数形成されるとともに、
    前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔は、前記第1貫通孔と連通された状態で形成されている請求項4に記載の折り畳み積層マット。
  6. 折り畳まれたマットの端部には、固定部が設けられ、該固定部によりマットが複数層積層された状態で固定されている請求項1~5のいずれか1項に記載の折り畳み積層マット。
  7. 前記固定部は、ニードルパンチング孔、縫い目、ホチキス用つづり針、接着剤又はフィルムにより設けられた固定部である請求項6に記載の折り畳み積層マット。
  8. 最上層を構成するマットのすぐ下のマットと接触しない側の主面には、無機粒子を含む被覆層が形成されている請求項1~7のいずれか1項に記載の折り畳み積層マット。
  9. 折り畳まれたマットの端部にはニードルパンチング孔、縫い目又はホチキス用つづり針による固定部が設けられており、折り畳まれたマットの端部であって、前記ニードルパンチング孔、前記縫い目又は前記ホチキス用つづり針による前記固定部が設けられた部分には、前記被覆層が形成されていない請求項8に記載の折り畳み積層マット。
  10. 前記被覆層に含まれる無機粒子は、シリカ、チタニア、アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、カーボン及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種である請求項8又は9に記載の折り畳み積層マット。
  11. 前記無機繊維は、アルミナ、シリカ、アルミナ-シリカ、ムライト、生体溶解性繊維、ガラス繊維、ロックウール及びバサルト繊維からなる群から選択された少なくとも1種である請求項1~10のいずれか1項に記載の折り畳み積層マット。
  12. 無機繊維からなるマットの一部を構成する第一領域に厚さ方向に貫通する第1貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
    前記マットを前記第一領域が最上層に位置するように1回又は複数回折り畳み、複数層を積層させる折り畳み積層工程と、
    複数層積層された状態のマットを、その状態で固定する固定工程とを含むことを特徴とする折り畳み積層マットの製造方法。
  13. 前記貫通孔形成工程において、前記マットの前記第一領域以外の第二領域に、前記第一領域に形成された貫通孔よりも直径の大きな第2貫通孔を形成し、
    前記折り畳み積層工程において、前記第二領域が前記第一領域のすぐ下に位置し、かつ、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが連通するように、前記マットを折り畳む請求項12に記載の折り畳み積層マットの製造方法。
  14. 前記貫通孔形成工程において、前記マットの前記第一領域及び前記第二領域以外の第三領域に、前記第二領域に形成された第2貫通孔よりも直径の大きな第3貫通孔を形成し、
    前記折り畳み積層工程において、前記第二領域が前記第一領域のすぐ下に位置し、前記第三領域が前記第二領域のすぐ下に位置し、かつ、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔と前記第3貫通孔とが連通するように、前記マットを折り畳む請求項13に記載の折り畳み積層マットの製造方法。
  15. 前記固定工程において、複数層積層された状態のマットの端部に、ニードルパンチング処理、ステッチにより縫い目を形成する処理、ホチキスによる固定処理、接着剤による固定処理、又は、フィルムを巻き付けることによる固定処理を行い、複数層積層された状態のマットを固定する請求項12~14のいずれか1項に記載の折り畳み積層マットの製造方法。
  16. さらに、前記貫通孔形成工程の前の工程として、前記第一領域の折り畳まれることにより下の層と接触しない側の主面に無機粒子を含む被覆層を形成する被覆層形成工程を含む請求項12~15のいずれか1項に記載の折り畳み積層マットの製造方法。
  17. 前記被覆層形成工程において、ニードルパンチング処理、ステッチにより縫い目を形成する処理、ホチキスによる固定処理を行う部分には、被覆層を形成しない請求項16に記載の折り畳み積層マットの製造方法。
  18. 前記被覆層に含まれる無機粒子は、シリカ、チタニア、アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、カーボン及び酸化亜鉛からなる群から選択される少なくとも1種である請求項16又は17に記載の折り畳み積層マットの製造方法。
  19. 吸音装置を構成する吸音構造体の内部に請求項1~11のいずれか1項に記載の折り畳み積層マットを圧入する際、折り畳まれ、屈曲した部分から圧入することを特徴とする折り畳み積層マットの圧入方法。
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