JP7038625B2 - 容積式流量検出器 - Google Patents
容積式流量検出器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7038625B2 JP7038625B2 JP2018144915A JP2018144915A JP7038625B2 JP 7038625 B2 JP7038625 B2 JP 7038625B2 JP 2018144915 A JP2018144915 A JP 2018144915A JP 2018144915 A JP2018144915 A JP 2018144915A JP 7038625 B2 JP7038625 B2 JP 7038625B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- magnet
- electromagnet
- positive displacement
- force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
Description
図5に示した流体移送装置10は、90°ずつ順次異なる方向に向いた4つのシリンダ11_1-11_4と、それらのシリンダ11_1-11_4内で往復移動する4つのピストン12_1-12_4を備えている。これらの4つのピストン12_1-12_4は、図5a-dに示すように、各シリンダ11_1-11_4内で位相が順次90°ずつずれた往復動作を行なう。
したがって、クランクシャフト13の回転数より、流体移送装置を通過した流量を計測することができる。
図示するように、この容積式流量検出器は、図5に示した流体移送装置10と、流体移送装置10のクランクシャフト13に連結された外部シャフト21、外部シャフト21の回転数を検出する回転センサ22、外部シャフト21を回転駆動する電動モータ23、差圧検出ユニット24、流路形成ユニット25、制御装置26を備えている。
また、制御装置26は、差圧センサ27が検出した差圧に応じて、電動モータ23を制御して、差圧センサで検出される差圧が0になるように、電動モータ23から外部シャフト21を介して、流体移送装置10のクランクシャフト13に回転トルクを加える。
また、流体移送装置10のクランクシャフト13を、流体移送装置10の外部まで延伸する必要があるため、流体移送装置10から流体が漏洩しないようにシール機構を設ける必要があるが、流体が高圧力となった場合等には流体の漏洩を完全に防ぐことはできない。
図1aに、本実施形態に係る容積式流量検出器で用いる流体移送装置の構成を示す。
図1において、図5に示した流体移送装置10と同一の部位には同一の符号を付して示す。本実施形態に係る流体移送装置100は、図5に示した流体移送装置10とほぼ同様の構成を備えており、シリンダ11_1-11_4のクランクシャフト13側の空間から、ポートE1-E4まで流体を移送する機構、動作、流体の経路は、先に説明した図5の流体移送装置10の機構、動作、流体の経路と基本的に同じである。
すなわち、本実施形態に係る流体移送装置100では、図1b1、図1b2に示すように、各ピストン12_1-12_4は、それぞれ、ピストン12_1-12_4の上死点側の端部に固定された永久磁石101を備えている。なお、図1b1はピストン12_1-12_4の上死点側の端部をピストンの軸方向に見た図、図1b2は、ピストン12_1-12_4の軸を通る断面におけるピストンと永久磁石101の配置関係を表している。
回転検出ユニット200は、回転検出用磁石112に対向する位置に配置された、MR素子やホール素子などの磁界検出素子201を搭載した電子回路202が収容されており、電子回路202は、磁界検出素子201によって検出した回転検出用磁石112の回転に伴う磁界の変化から、クランクシャフト13の回転角や角速度や回転速度などを検出する。
次に、流体移送装置100と回転検出ユニット200とを用いた容積式流量検出器の構成を図2に示す。
図示するように、容積式流量検出器は、流体移送装置100、回転検出ユニット200、差圧検出ユニット300、流路形成ユニット400、制御装置500を備えている。
差圧検出ユニット300には、流体が流入する流入口INと、流体を流出する流出口OUTが設けられている。また、差圧検出ユニット300は流入口INに連結した流路と、流出口OUTに連結した流路が設けられている。
次に、制御装置500の構成を図3に示す。
図示するように、制御装置500は、流量計測部501と、差圧補償制御部510を備えている。
流量計測部501は、回転検出ユニット200の電子回路202が検出したクランクシャフト13の回転速度RSなどより、容積式流量検出器を通過した流量を計測する。
Fテーブル515は、ピストン12_1-12_4が上死点に向かっているときに、ピストン12_1-12_4を上死点方向に向かわせる力を加え、ピストン12_1-12_4が下死点に向かっているときに、ピストン12_1-12_4を下死点方向に向かわせる力を加える、位相φと力Fとの関係を規定している。
図4bのFテーブル515では、ピストン12_1-12_4が下死点にあるときの位相φを0、2π、ピストン12_1-12_4が上死点にあるときの位相φをπとし、ピストンを電磁石102に引きつける方向の力(ピストンを上死点方向に向かわせる力)を正、ピストンを電磁石102から遠ざける方向(ピストンを下死点方向に向かわせる力)の力を負として、0からπの間の位相φ(ピストンが下死点から上死点に向かって移動する間の位相)に対しては、大きさの絶対値がF1の下死点から上死点に向かう向きの力が規定されており、πから2πの間の位相φ(ピストンが上死点から下死点に向かって移動する間の位相)に対しては、大きさの絶対値がF1の上死点から下死点に向かう向きの力が規定されている。
また、ピストン位相算定部513は、回転検出ユニット200の電子回路202が検出したクランクシャフト13の回転角θから、各ピストン12_1-12_4の位相φを算定する。各ピストン12_1-12_4の位相φはπ/2ずつずれており、各ピストン12_1-12_4の位相φはクランクシャフト13の回転角θから一義的に定まる。
そして、乗算部519は、各ピストン12_1-12_4について、F算出部514がピストン12_iについて求めた力Fに、ゲイン算出部512が算定したゲインGを乗じた力を算出する。
本実施形態によれば、比較的高価でかさばる電動モータを用いることなく容積式流量検出器による圧力損失を補償することができる。また、流体移送装置100のクランクシャフト13を、流体移送装置100の外部まで延伸させる必要がないため、当該延伸の構造によって流体移送装置100から流体が漏洩することはない。また、本実施形態によれば、クランクシャフト13に電動モータの回転トルクを伝達するためのマグネットカップリングを用いないので、回転共振による容積式流量検出器の検出精度の低下が発生することもない。
また、実施形態で示したピストン12_1-12_4に固定した永久磁石101と電磁石102とを用いて圧力損失を補償する技術は、流入口から流出口まで流体の移送にピストンを用いる任意の容積式流量検出器に同様に適用することができる。
Claims (8)
- 流入口から流入する流体の力によって往復運動し、当該往復運動に伴って流入口から流入する流体を流出口に移送して流出する一つ、または複数のピストンを備えた容積式流量検出器であって、
少なくとも一つの前記ピストンの端部に固定された磁石と、
前記磁石と対向する位置に配置された電磁石と、
前記電磁石の駆動を制御して、前記端部に前記磁石が固定されたピストンである磁石付ピストンに、前記電磁石と前記磁石の間の磁力による当該磁石付ピストンの移動方向に向かう力を、流入口から流入する流体と流出口から流出される流体の圧力の差が無くなるように加える圧力損失補償制御手段とを有することを特徴とする容積式流量検出器。 - 請求項1記載の容積式流量検出器であって、
流入口から流入する流体と流出口から流出される流体の圧力の差を検出する圧力差検出手段を有し、
前記圧力損失補償制御手段は、前記磁石付ピストンの移動方向に向かう力として、前記圧力差検出手段が検出する圧力差を0に近づける、前記圧力差検出手段が検出した圧力差に応じた力が、前記磁石付ピストンに加わるように前記電磁石の駆動を制御することを特徴とする容積式流量検出器。 - 請求項1または2記載の容積式流量検出器であって、
前記圧力損失補償制御手段は、前記磁石付ピストンが上死点に向かって移動しているときと前記磁石付ピストンが下死点に向かって移動しているときとで、前記電磁石に流す電流の向きを反転することにより、前記磁石付ピストンが上死点に向かって移動しているときと前記磁石付ピストンが下死点に向かって移動しているときの双方において、前記磁石付ピストンに、前記電磁石と前記磁石の間の磁力による当該磁石付ピストンの移動方向に向かう力を加えることを特徴とする容積式流量検出器。 - 請求項3記載の容積式流量検出器であって、
クランクシャフトと、
前記クランクシャフトと前記磁石付ピストンを連結するコネクティングロッドと、
前記クランクシャフトの回転角を検出する回転角検出手段とを有し、
前記圧力損失補償制御手段は、回転角検出手段が検出したクランクシャフトの回転角から前記磁石付ピストンの位相を識別し、識別した磁石付ピストンの位相に従って、前記電磁石に流す電流の向きを、前記磁石付ピストンが上死点に向かって移動しているときと前記磁石付ピストンが下死点に向かって移動しているときの双方において、前記磁石付ピストンに、前記電磁石と前記磁石の間の磁力による当該磁石付ピストンの移動方向に向かう力が加わるように切り替えることを特徴とする容積式流量検出器。 - 請求項4記載の容積式流量検出器であって、
前記圧力損失補償制御手段は、前記磁石付ピストンが上死点に向かって移動している期間中と、前記磁石付ピストンが下死点に向かって移動している期間中との少なくとも一方の期間中において、当該期間中に、前記磁石付ピストンに加わる当該磁石付ピストンの移動方向に向かう力の大きさが変化するように、前記識別した磁石付ピストンの位相に応じて、前記電磁石に流す電流の大きさを変化させることを特徴とする容積式流量検出器。 - 請求項1、2、3、4または5記載の容積式流量検出器であって、
前記磁石付ピストンの往復運動に伴う前記電磁石と前記磁石の間の距離を算定する距離算定手段を有し、
前記圧力損失補償制御手段は、前記磁石付ピストンに加わる当該磁石付ピストンの移動方向に向かう力が所定の大きさとなるように、前記距離算定手段が算定した距離に応じて、前記電磁石に流す電流の大きさを補正することを特徴とする容積式流量検出器。 - 請求項1、2、3、4、5または6記載の容積式流量検出器であって、
前記圧力損失補償制御手段は、前記磁石付ピストンに加わる当該磁石付ピストンの移動方向に向かう力が所定の大きさとなるように、前記磁石付ピストンの往復運動に伴い前記電磁石に生じる誘導起電力に応じて、前記電磁石に流す電流の大きさを補正することを特徴とする容積式流量検出器。 - 請求項1、2、3、4、5、6または7記載の容積式流量検出器であって、
前記磁石付ピストンが内部空間を往復運動する、上死点側が隔壁で閉じられたシリンダを有し、
前記磁石は前記磁石付ピストンの上死点側の端部に固定されており、
前記電磁石は、前記隔壁の外側の前記磁石と対向する位置に固定されていることを特徴とする容積式流量検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018144915A JP7038625B2 (ja) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | 容積式流量検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018144915A JP7038625B2 (ja) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | 容積式流量検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020020679A JP2020020679A (ja) | 2020-02-06 |
JP7038625B2 true JP7038625B2 (ja) | 2022-03-18 |
Family
ID=69588432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018144915A Active JP7038625B2 (ja) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | 容積式流量検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7038625B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012181083A (ja) | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Ono Sokki Co Ltd | 容積式流量計 |
JP2013036592A (ja) | 2011-08-11 | 2013-02-21 | Kyb Co Ltd | 緩衝器 |
JP2016180756A (ja) | 2015-03-24 | 2016-10-13 | アーファウエル リスト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 流体の流動プロセスを時間分解方式で測定するためのシステム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4561304A (en) * | 1983-12-15 | 1985-12-31 | Max John K | Positive displacement piston flowmeter |
JPH02124430A (ja) * | 1988-11-02 | 1990-05-11 | Ono Sokki Co Ltd | 圧力差補償形流量測定装置 |
-
2018
- 2018-08-01 JP JP2018144915A patent/JP7038625B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012181083A (ja) | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Ono Sokki Co Ltd | 容積式流量計 |
JP2013036592A (ja) | 2011-08-11 | 2013-02-21 | Kyb Co Ltd | 緩衝器 |
JP2016180756A (ja) | 2015-03-24 | 2016-10-13 | アーファウエル リスト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 流体の流動プロセスを時間分解方式で測定するためのシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020020679A (ja) | 2020-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6606922B2 (en) | Rotational imbalance compensator | |
US9827668B2 (en) | Robotic joint | |
US9909601B2 (en) | Motor control | |
US11703051B2 (en) | Valveless hydraulic system | |
JP7038625B2 (ja) | 容積式流量検出器 | |
US8733493B2 (en) | Hydraulic power steering system | |
US6681645B1 (en) | Moving target flow meter | |
JPWO2016027376A1 (ja) | 回転検出機構付き油圧ポンプ・モータ | |
CN103026055B (zh) | 轴向柱塞机械 | |
KR20150031902A (ko) | 편방향 피스톤 로드를 가지는 왕복동 실린더 | |
JPH01164819A (ja) | 第1軸から第2軸へ回転トルクを伝達するための継手 | |
JP2012057776A (ja) | 電気・油圧リニアサーボ弁 | |
JP2021529972A (ja) | 流量測定機器用の圧力差検出器および流量測定機器 | |
JP6865142B2 (ja) | 容積式流量検出器 | |
JP2572436B2 (ja) | 流体圧サーボ弁 | |
KR101448821B1 (ko) | 비례제어밸브의 제어방법 및 장치 | |
KR820002485Y1 (ko) | 막식 액체 유량계(膜式液體流量計) | |
US98634A (en) | Improvement in liquid-meters | |
JPH01283489A (ja) | 直動型ロータリサーボ弁 | |
JP2017082796A (ja) | ダイヤフラムポンプ | |
Wache et al. | Feedforward Position Control Concepts for Radial Pneumatic Engines | |
KR20230104984A (ko) | 사방 밸브, 밸브 유닛, 온도 제어 시스템 | |
JPH0613454Y2 (ja) | ガスメータのガス流量検出装置 | |
JPH068306Y2 (ja) | 可変容量ポンプ、モータの傾転位置検出装置 | |
JP2532948Y2 (ja) | 4ピストン型流量計 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220308 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7038625 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |