JP7038527B2 - 回転電機用磁性くさび、回転電機用磁性くさびの製造方法、および、回転電機 - Google Patents

回転電機用磁性くさび、回転電機用磁性くさびの製造方法、および、回転電機 Download PDF

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この発明は、回転電機の鉄心のスロットの開口部に設置される回転電機用磁性くさび、回転電機用磁性くさびの製造方法、および、回転電機に関するものである。
従来、回転電機の騒音を低減させることおよび鉄心の剛性を高めることなどを目的とし、鉄心の周方向に設けられた複数のティースにコイルを巻装あるいは挿入する構造の鉄心において、ティースの開口部を閉じるように装着するくさびが提案されている。これらのくさびの中でも磁性くさびは、くさびの材料に磁性体を用いたくさびのことであり、くさび自体に磁気特性を持たせることで回転電機の磁気特性を向上させる。
従来では、当該磁気特性をさらに向上させるため、鉄心のシューに相当する部分のみを磁性粉の加圧成形などで成形し、くさび内部に強磁性体と非磁性体とを設けることで、模擬的にシュー形状を構成する磁性くさびが提案されている(例えば特許文献1)。
また他の従来では、L字型の磁性鋼板を長手方向に積層し、非磁性材料を介して一体化した磁性くさびを用いることで回転電機の磁気特性を向上させる鉄心が提案されている(例えば特許文献2、3)。
特開2007-221913号公報 特開昭63-028241号公報 特開昭63-043543号公報
先の従来の回転電機用磁性くさびの場合には、シュー部分を磁性粉の加圧成形により設けられているが、磁性粉は金属粉と高分子材料との混合体のため、磁性鋼板などの強磁性体と比較して透磁率が低く、鉄心よりも磁気特性が低くなるという問題点があった。
後の従来の回転電機用磁性くさびの場合には、磁気特性を向上させるため、磁性部にL字に曲げた磁性鋼板を用いる構造が提案されているが、磁性部はL字の角を中心とした円弧形状となり任意のシュー形状を得ることが困難であるという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、優れた磁気特性を簡便に得ることができる回転電機用磁性くさび、回転電機用磁性くさびの製造方法、および回転電機を提供することを目的とする。
この発明の回転電機用磁性くさびは、
回転軸と、前記回転軸に固定された鉄心と、前記鉄心の周方向に間隔を隔てて径方向に突出する複数のティースと、を有し、周方向に隣接する前記ティース間に形成されたスロットに巻線が配置された回転電機であって、前記巻線が配置された前記スロットの径方向における開口部を閉鎖する回転電機用磁性くさびにおいて、
周方向に隣接する各前記ティースの周方向端から周方向にかつ磁性的にそれぞれ連続す
る第一磁性部および第二磁性部と、前記第一磁性部および前記第二磁性部の周方向間に形
成された非磁性部とを備え、
前記第一磁性部および前記第二磁性部は、複数枚の磁性鋼板が積層して形成され
前記ティースが、径方向端の周方向のそれぞれに前記スロット側に突出する先端部を有し、前記非磁性部は、前記第一磁性部および前記第二磁性部のそれぞれの前記径方向における内側の端部において、前記第一磁性部と前記第二磁性部とのそれぞれよりも前記周方向にて前記ティース側に突出する、突出部を有し、
前記径方向において前記突出部の外側が前記先端部の内側に係止されるものである。
また、この発明の回転電機用磁性くさびは、
鉄心と、前記鉄心の周方向に間隔を隔てて径方向に突出する複数のティースと、を有し、周方向に隣接する前記ティース間に形成されたスロットに巻線が配置された回転電機であって、前記巻線が配置された前記スロットの径方向における開口部を閉鎖する回転電機用磁性くさびにおいて、
周方向に隣接する各前記ティースの周方向端から周方向にかつ磁性的にそれぞれ連続する第一磁性部および第二磁性部と、前記第一磁性部および前記第二磁性部の周方向間に形成された非磁性部とを備え、
前記第一磁性部および前記第二磁性部は、複数枚の磁性鋼板が積層して形成され、
前記ティースが、径方向端の周方向のそれぞれに前記スロット側に突出する先端部を有し、前記非磁性部は、前記第一磁性部および前記第二磁性部のそれぞれの前記径方向における前記開口部から前記巻線へ向う方向の端部において、前記第一磁性部と前記第二磁性部とのそれぞれよりも前記周方向にて前記ティース側に突出する、突出部を有し、
前記径方向において、前記突出部が前記先端部に係止されるものである。
また、この発明の回転電機は、上記記載の回転電機用磁性くさびを用いた回転電機において、
前記鉄心の開口部の開口幅は、軸方向において一定にて形成され、
前記回転電機用磁性くさびの前記開口部に設置される設置幅は、軸方向の一端側が前記開口幅と同一の大きさにて形成され、軸方向の前記一端側から他端側に至るほど大きく形成され、前記回転電機用磁性くさびが前記開口部に圧入固定されたものである。
また、この発明の回転電機は、上記記載の回転電機用磁性くさびを用いた回転電機において、
前記回転電機用磁性くさびの前記開口部に設置される設置幅は、軸方向において一定に形成され、
前記鉄心の開口部の開口幅は、軸方向の一端側が前記設置幅と同一の大きさにて形成され、軸方向の前記一端側から他端側に至るほど小さく形成され、前記回転電機用磁性くさびが前記開口部に圧入固定されたものである。
また、この発明の上記記載の回転電機用磁性くさびの製造方法において、
型内に複数枚の積層された前記磁性鋼板を設置する工程と、
前記型を閉じて絶縁性の樹脂材を流し込む工程とを備えたものである。
この発明の回転電機用磁性くさび、回転電機用磁性くさびの製造方法、および、回転電機によれば、
優れた磁気特性を簡便に得ることができる。
この発明の実施の形態1の回転電機の回転子の構成を示す平面図である。 図1に示した回転子に設置された回転電機用磁性くさびの構成を示す斜視図である。 図2に示した回転電機用磁性くさびの構成を示す断面図である。 図1に示した回転電機用磁性くさびの製造方法を示す斜視図である。 図1に示した回転電機用磁性くさびの製造方法を示す斜視図である。 図1に示した回転電機用磁性くさびの製造方法を示す斜視図である。 図1に示した回転電機用磁性くさびの製造方法を示す斜視図である。 図1に示した回転電機用磁性くさびの製造方法を示す斜視図である。 図1に示した回転電機用磁性くさびの製造方法を示すフローチャートである。 図1に示した回転子の鉄心の構成を示す平面図である。 図10に示した回転子の鉄心のスロットに巻線が挿入された構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態2の回転電機用磁性くさびの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3の回転電機用磁性くさびが設置された回転子の構成を示す斜視図である。 図13に示した回転電機用磁性くさびの磁性部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4の回転電機用磁性くさびが設置された回転子の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5の回転電機用磁性くさびの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5の回転子の鉄心の構成を示す斜視図である。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。本願発明の実施の形態においては、回転電機の回転子の各方向を、周方向Z、軸方向Y、径方向X、径方向Xの外側X1、径方向Xの内側X2としてそれぞれ示す。また、他の部分および回転電機においても、これらの方向を基準として各方向を示して説明する。図1はこの発明の実施の形態1の回転電機の回転子の構成を示す平面図である。尚、図1においては、回転子の一部、4つのティースの部分のみを示している。また、3つのティースにのみ巻線が配置された状態を示している。
図2は図1に示した回転子に設置された回転電機用磁性くさびの構成を示す斜視図である。図3は図2に示した回転電機用磁性くさびの構成を示す径方向の断面を示す断面図である。図4から図8は図1に示した回転電機用磁性くさびの製造方法を示す斜視図である。図9は図2に示した回転電機用磁性くさびの製造方法を示すフローチャートである。図10は図1に示した回転子の鉄心の構成を示す平面図である。図11は図10に示した回転子の鉄心のスロットに巻線が挿入された構成を示す平面図である。尚、1つの巻線は挿入された後を、もう1つの巻線は挿入する途中の状態を示している。
図1において、回転子10は、鉄心1、回転軸100、ティース2、先端部3、巻線4、スロット50、開口部5、回転電機用磁性くさび(以下、磁性くさびと略す)6を備える。鉄心1は、回転軸100に固定されている。鉄心1は、予め設定された枚数の磁性鋼板が軸方向Yに積層して形成される。当該積層された磁性鋼板同士の接合方法は、回転軸100に焼嵌して固定する、積層間をカシメによって固定する、または、積層間に接着剤を塗布して接着固定する方法などが考えられる。
図10に示すように、ティース2は、鉄心1の周方向Zの等間隔であって、偶数個が径方向Xの外側X1に突出して形成される。スロット50は、周方向Zに隣接するティース2間に形成される。ティース2は、径方向Xの外側X1端の周方向Zのそれぞれに、スロット50側に突出する先端部3が形成される。よって、この構成においては、周方向Zに隣接するティース2の先端部3間が、スロット50の径方向Xの開口部5となる。尚、先端部3が形成されていない場合には、周方向Zに隣接するティース2間が、スロット50の径方向Xの開口部となる。開口部5の周方向Zの開口幅W1は、軸方向Yの一端側から他端側まで一定に形成される。図11に示すように、巻線4は、スロット50内に挿入設置された界磁子巻線であり、回転子10の磁極を構成する。
次に、鉄心1のスロット50の開口部5を閉鎖するための磁性くさび6の構造について図2および図3に基づいて説明する。磁性くさび6は、第一磁性部12、第二磁性部13および非磁性部14を備える。第一磁性部12および第二磁性部13は、周方向Zに隣接する各ティース2の周方向Z端では、ティース2の先端部3から周方向Zにかつ磁性的にそれぞれ連続するように形成される。第一磁性部12および第二磁性部13は、複数枚の磁性鋼板9が径方向Xに積層して形成される。第一磁性部12および第二磁性部13は、複数枚の磁性鋼板9が積層して形成されているため、強磁性の特性を有する。
第一磁性部12および第二磁性部13は、径方向Xの断面における径方向Xの幅W41、W42、W43、W44が、ティース2の周方向Z端から開口部5の周方向Zの中央部に至るほど、かつ、ティース2の突出する側に、すなわち、径方向Xの外側X1側に向かうほど短く形成される。これにより、第一磁性部12および第二磁性部13の径方向Xの断面積、すなわち、図3の斜線にて示した領域は、開口部5の周方向Zの中央部に至るほどかつ径方向Xの外側X1に向かって小さく形成される。
よって、第一磁性部12および第二磁性部13は、ティース2の先端部3のシュー(ティースの先端で周方向に突出した部分であって、トルクリプル、コギングトルク等、回転電機の性能に影響する部分を指すものである)として機能する。そして、第一磁性部12および第二磁性部13を、上記に示したように形成するために、長方形の板状の磁性鋼板9の周方向Zの幅W31、W32、W33、W34と、図3に示したよう、積層毎に変更すれば容易に形成できる。
従来の磁性鋼板をL字に曲げて積層して径方向Xの断面積を変更する場合、L字の角を中心とした円弧形状となり、必要となるシューの形状を得ることができないのに対し、ここでは磁性鋼板9の周方向Zの幅を積層毎に変化することにより、第一磁性部12および第二磁性部13を様々な形状に成形できるため、より所望なシューの形状に形成でき、回転電機の効率を高めることが可能となる。
非磁性部14は、第一磁性部12および第二磁性部13の周方向Z間に形成される。非磁性部14は、径方向Xの内側X2端であって、周方向Zのそれぞれの端部にティース2の先端部3に接して係止される突出部7が形成される。先端部3と突出部7とを係止させるために、突出部7の径方向Xの外側X1の面は、先端部3の径方向Xの内側X2の面と同じ角度にて形成される。
突出部7を含む非磁性部14は、第一磁性部12および第二磁性部13を例えば樹脂などでモールドして形成される。よって、図3に示したように、第一磁性部12および第二磁性部13の径方向Xの外側X1および周方向Zの端部側には、非磁性部14の一部が絶縁部11として形成される。このように、磁性くさび6の第一磁性部12および第二磁性部13は磁性鋼板9を積層して形成できるため、従来の磁性粉の加圧成形により構成される磁性くさびよりも磁気特性を高めることができる。
さらに、磁性くさび6の第一磁性部12および第二磁性部13は磁性鋼板9を積層して形成されるため、従来の磁性粉の加圧成形による構成される磁性くさびよりも剛性が高く、鉄心の自重および遠心力によって生じるたわみが低減でき、回転電機の振動抑制になる。また、磁性くさび6を鉄心1において固定する部分、すなわち、突出部7に磁性鋼板9が設置されていないため、遠心力による磁性くさび6の破断が低減でき、磁性鋼板9の脱落を防止できる。
尚、図示は省略するものの磁性鋼板9の表面には、絶縁塗装または絶縁被膜などが塗布され、絶縁部が形成されている。よって、積層される磁性鋼板9間は絶縁部が形成されることとなる。また、積層される磁性鋼板9間は絶縁性の接着剤にて接着して形成されることも考えられる。よって、当該接着剤も絶縁部として機能する。このように、積層される磁性鋼板9間に絶縁部を備えることにより、磁性鋼板9の積層間が絶縁部により絶縁され、大きな渦電流の経路が当該絶縁部により絶たれる。よって、磁性くさび6の第一磁性部12および第二磁性部13に磁束が通過する際の渦電流の発生を抑制でき、回転電機の渦電流損を低減できる。
尚、積層される磁性鋼板9間の絶縁部は、なるべく薄く形成されることが望ましい。これは、絶縁部を薄く形成すると、第一磁性部12および第二磁性部13の透磁率を向上でき、鉄心1の磁気特性を高められる。また、磁性鋼板9間に絶縁部を設ける場合、磁性鋼板9と絶縁部との体積比を変えることで、磁性くさび6の第一磁性部12および第二磁性部13の透磁率を調整することができ、鉄心1の磁気特性を用途に応じて自在に調整できる。
次に、上記のように構成された磁性くさび6の製造方法について図4から図9を用いて説明する。図4から図9において、型20、型21、型22は磁性くさび6を製造するための型である。各型20、21、22を閉じることにより、樹脂材を流し込むための流入部23が形成される。
まず、各型20、21、22を清掃する(図4および図9のステップST101)。次に、型20内の磁性鋼板9が設置される箇所であって、所定の位置に絶縁シート8を固定する(図5および図9のステップST102)。次に、型20の絶縁シート8が固定された箇所の上に、第一磁性部12および第二磁性部13を形成するため予め所定の形状に積層された磁性鋼板9を設置する(図6および図9のステップST103)。
次に、各型20、21、22を閉じる(図7および図9のステップST104)。次に、閉じられた各型20、21、22により形成された流入部23から樹脂材を流し込み、モールドして非磁性部14を形成する(図8および図9のステップST105)。そして、図2に示したような磁性くさび6が形成される。また、絶縁シート8は第一磁性部12および第二磁性部13が樹脂材にてモールドされることにより、図3にて示した絶縁部11の一部として構成される。
このように製造された磁性くさび6の設置方法について説明する。まず、図10に示す鉄心1のティース2のスロット50内に巻線4を設置する。その際、図11に示すように、スロット50の開口部5から巻線4を挿入して設置する。次に、ティース2の先端部3に磁性くさび6の突出部7を押し当てるようにして、磁性くさび6を軸方向Yの一端側から開口部5を閉鎖するように挿入して設置する(図1)。このとき磁性くさび6は突出部7と先端部3との接触面により位置が決定される。また、巻線4の熱などによる膨張力により、磁性くさび6は径方向Xの外側X1に押圧されるため、突出部7と先端部3との接触面による接触はさらに強化される。
上記のように構成された実施の形態1の磁性くさび、磁性くさびの製造方法および回転電機によれば、周方向に隣接する各ティースの周方向端から周方向にかつ磁性的にそれぞれ連続する第一磁性部および第二磁性部と、第一磁性部および第二磁性部の周方向間に形成された非磁性部とを備え、第一磁性部および第二磁性部は、複数枚の磁性鋼板が積層して形成するので、強磁性の特性を有する磁性くさびを簡便に形成できる。また、磁性くさびを磁性粉の加圧成形により構成する場合と比較して、本実施の形態によれば、磁性鋼板にて形成されるため磁性粉よりも透磁率が高く効率よく磁束を通すため、磁性粉の加圧成形による磁性くさびよりも回転電機の磁気特性を向上できる。また、複数枚の磁性鋼板は、径方向に積層して形成するため、磁性くさびを確実に形成できる。
また、磁性くさびを挿入する前の状態の鉄心は、シューがない鉄心に近い形状であり、シューが長い鉄心よりも巻線を巻装あるいは挿入しやすく、生産性を向上できる。また、巻装時の障害をなくし密に巻回できるためコイルの占積率を高め、回転電機の銅損を低減できる。また、巻線を巻装あるいは挿入した後、磁性くさびを装着することで、鉄心の開口部が閉鎖され、回転電機の回転によって生じる空気の流れをスムーズとなり、回転電機の騒音を低減させると共に、鉄心の剛性を高める効果がある。
また、第一磁性部および第二磁性部は、径方向の断面における径方向の幅が、ティースの周方向端から開口部の周方向の中央部に至るほど、かつ、ティースの突出する側に向かうほど短く形成された。これにより、第一磁性部および第二磁性部の径方向の断面積は、開口部の周方向の中央部に至るほどかつ径方向の外側に向かって小さく形成されるため、ティースのシューとして機能させることができ、磁石の磁束を効率よく拾い回転電機の磁気特性を向上できる。
また、各磁性鋼板間には、絶縁部を形成するため、磁性くさび内部を磁束が通過する際の渦電流の発生を低減できる。
また、ティースが、径方向端の周方向のそれぞれにスロット側に突出する先端部を有し、非磁性部は、先端部に接して係止される突出部を備えるので、磁性くさびを鉄心に固定するための部分の突出部に、磁性鋼板を設けないことにより、遠心力による磁性くさびの破断および径方向の外側への磁性鋼板の脱落を防ぐ。
また、磁性くさびは、型内に複数枚の積層された磁性鋼板を設置し、型を閉じて絶縁性の樹脂材を流し込む樹脂材にてモールドして形成されているため、第一磁性部および第二磁性部が絶縁部にて覆われ、磁性くさびと鉄心とが絶縁されているため、磁性くさびの第一磁性部および第二磁性部と鉄心と間の磁性が断裂され、大きな渦電流の経路を絶たれ、回転電機の渦電流損を低減できる。また、くさび全体を磁性体で構成した磁性くさびを用いた鉄心であれば、周方向に隣り合うティースの径方向の外側を直接流れる漏れ磁束が発生するのに対し、本実施の形態1によれば磁性くさびは第一磁性部および第二磁性部の周方向間に形成された非磁性部により漏れ磁束を防ぐことができ、くさび全体が磁性体で構成されている回転電機よりも漏れ磁束による鉄損を低減できる。
尚、上記実施の形態1においては、磁性くさびは、第一磁性部および第二磁性部を樹脂材にてモールドして非磁性部を形成する例を示したが、これに限られることはなく、樹脂材にて予め非磁性部14を形成し、その非磁性部14に所定の大きさの磁性鋼板9を接着剤にて接着して必要枚数積層させて設置し、磁性くさびを形成することも可能である。また、樹脂などでモールドする際に磁性鋼板の積層間に隙間を確保しておき、樹脂材を磁性鋼板の積層間に流し込み絶縁部を形成してもよい。この製造方法によれば磁性鋼板の積層間の絶縁を容易に確保することができ、第一磁性部および第二磁性部に磁束が通る際の大きな渦電流の経路を絶ち切り回転電機の渦電流損を低減できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、第一磁性部12および第二磁性部13が磁性鋼板9を径方向Xに積層して形成する例を示したが、本実施の形態2においては、第一磁性部12および第二磁性部13が磁性鋼板9を周方向Zに積層して形成する例について説明する。図12は実施の形態2における磁性くさびの構成を示す断面図である。
図12に示すように、周方向Zに積層する磁性鋼板9の板厚、積層枚数、積層間のギャップ、磁性鋼板9の径方向Xの幅を適宜形成することで、磁性くさび6の第一磁性部12および第二磁性部13の形状は、上記実施の形態1と同様に所定の形状に成形でき、シューの形状として形成できる。具体的には、長方形の板状の磁性鋼板9の径方向Xの幅W41、W42、W43、W44を、図12に示したように、積層毎に変更すれば、上記実施の形態1と同様に、容易に形成できる。磁性鋼板9を周方向Zに積層して形成する以外の構成は、上記実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。尚、ここでは本実施の形態2が上記実施の形態1と同様に形成できる例を示したものであるが、当該第一磁性部12および第二磁性部13の大きさおよび形状は適宜設置されるものである。
また、磁性鋼板9間の絶縁部は図示は省略するものの、上記実施の形態1と同様に形成される。磁性鋼板9の積層方向は、周方向Zであり磁束が通過する方向に対して垂直となる。そして、磁性鋼板9の積層毎に磁性が断裂される。ここで、上記実施の形態1と本実施の形態2との磁束の流れAについて、図3および図12を用いて比較して説明する。
まず、上記実施の形態1および本実施の形態2において、図3および図12に示すように、いずれの場合であっても、磁束の流れA自体は同一である。しかしながら、図3および図12を比較すると明らかなように、本実施の形態2の場合には、磁性鋼板9が周方向Zに積層されているため、上記実施の形態1の場合の、磁性鋼板9が周方向Zに積層されている場合より、磁束が通過する面の断面積を、第一磁性部12および第二磁性部13の磁性鋼板9により細かく断裂できる。
よって、本実施の形態2は上記実施の形態1の場合より、第一磁性部12および第二磁性部13を磁束が通過する際の渦電流の発生を抑制できる。また、本実施の形態2における磁性鋼板9の板厚をさらに薄く形成すれば、磁束が通過する面の第一磁性部12および第二磁性部13の磁性をさらに細かく断裂できるため、渦電流の発生をさらに抑制でき、回転電機の渦電流損をさらに低減できる。
実施の形態3.
図13はこの発明の実施の形態3における磁性くさびを用いた鉄心の構成を示す概略図である。図14は図13に示した磁性くさびにおける磁性鋼板の積層例を示した斜視図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明する。第一磁性部12は、径方向Xの断面積が、軸方向Yの一端側から他端側に至るほど小さく形成される。第二磁性部13は、径方向Xの断面積が、軸方向Yの一端側から他端側に至るほど大きく形成される。非磁性部14は、径方向Xの断面積が、軸方向Yにおいて一定に形成される。
第一磁性部12および第二磁性部13を軸方向Yの一端側から他端側において、径方向Xの断面積を変更させるための磁性鋼板9の例について図14を用いて説明する。図14では、例えば、磁性鋼板9を径方向Xに積層する場合について示す。図14に示すように、磁性鋼板9の周方向Zの幅を、軸方向Yに一端側から他端側において変更させ、これら磁性鋼板9を径方向Xに積層して形成できる。
本実施の形態3における磁性くさび6はこのように形成されるため、第一磁性部12および第二磁性部13の径方向Xの断面積は、第一磁性部12および第二磁性部13の合計を一定のまま、軸方向Yにおいて反比例の関係で変化する。そして、第一磁性部12および第二磁性部13の間の非磁性部14の径方向Xの断面積は軸方向Yの位置によらず一定で、軸方向Yに向かって傾斜をつけて構成される。よって、磁性くさび6は周方向Zに対して斜めのスキューが設定される。
上記のように構成された実施の形態3の磁性くさび、磁性くさびの製造方法、および、回転電機によれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、磁性くさびの第一磁性部および第二磁性部の径方向の断面積を軸方向に向かって徐々に変えているため、周方向に対して斜めにスキューが設定されることとなる。このように磁性くさびにスキューをつけることで、磁性くさびを挿入する鉄心側にスキューを形成する必要がなくなる。
従来、スキューのついた鉄心を製造する際、軸方向に対して斜めに傾けたティースを設け、ティースに巻線を巻装あるいは挿入するのが困難であった。しかし、本実施の形態3に示したよう、磁性くさびにスキューを設定すれば、鉄心の軸方向に対して斜めに加工する工程が必要なくなる。よって、鉄心の加工を容易にすると共に、巻線の巻装あるいは挿入が容易となる効果がある。また、磁性くさびにスキューを形成することで、回転電機のトルクリプルが低減するなど、スキューに対する一般的な効果を得ることが可能となる。
実施の形態4.
図15はこの発明の実施の形態4における磁性くさびを用いた鉄心の構成を示す概略図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明する。非磁性部14は、径方向Xの断面積が、軸方向Yにおいて一定に形成される。すなわち、第一磁性部12および第二磁性部13の径方向Xの断面積の合計は、軸方向Yにおいて一定である。そして、第一磁性部12の径方向Xの断面積と、第二磁性部13の径方向Xの断面積との比率は、軸方向Yの所定の間隔毎、ここでは3段で変更され段スキューにて形成される。図15において、軸方向Yの上端側から1段目61、2段目62、3段目63として以下説明する。
段スキューを形成するために、磁性くさび6は第一磁性部12および第二磁性部13の径方向Xの断面積の比率を変更して異なる大きさにて形成する。1段目61は、径方向Xの断面積が、第一磁性部12が第二磁性部13より大きく、2段目62は、第一磁性部12と第二磁性部13とは同じにし、3段目63は1段目61の逆で、第一磁性部12が第二磁性部13より大きく形成される。
これにより、磁性くさび6全体として段スキューが形成される。これら1段目61、2段目62、3段目63を別々の磁性くさび6にて形成する場合、また、1段目61、2段目62、3段目63を一体型の磁性くさび6として形成する場合のいずれであっても形成可能である。
上記のように構成された実施の形態4の磁性くさび、磁性くさびの製造方法、および、回転電機によれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、第一磁性部の径方向の断面積と、第二磁性部の径方向の断面積との比率を、軸方向の所定の間隔毎に変更して段スキューが形成できるため、段スキューの加工が容易となり、回転電機のトルクリプルを低減できる。
実施の形態5.
上記各実施の形態においては、磁性くさび6の突出部7と、ティース2の先端部3との接触面で磁性くさび6を鉄心1に保持する例を示したが、本実施の形態5においては、磁性くさび6を鉄心1にさらに強固に保持させるため、磁性くさび6を鉄心1に圧入固定する構成について説明する。図16は本発明の実施の形態5の磁性くさびの構成を示す斜視図である。図17は本発明の実施の形態5の回転子の鉄心の構成を示す斜視図である。
図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明する。まず、図16に示すように、磁性くさび6の開口部5に設置される設置幅W2は、軸方向Yの一端側が開口幅W1と同一の大きさにて形成され、軸方向Yの一端側から他端側に至るほど大きく形成される。すなわち、軸方向Yの一端側の設置幅W2より他端側の設置幅W20が大きく形成される。この場合、鉄心1の開口部5の開口幅W1は、上記各実施の形態と同様に、軸方向Yにおいて一定にて形成される。
そして、このように形成された磁性くさび6を、開口幅W1と同一の大きさの一端側の設置幅W2を有する方から、スロット50の開口部5に挿入し、磁性くさび6を開口部5に設置すると圧入固定される。このような形状の磁性くさび6は、第一磁性部12、第二磁性部13、非磁性部14の径方向Xの断面積を軸方向Yに一端側から他端側において変化させれば構成できる。
または、他の構成として、図17に示すように、鉄心1の開口部5の開口幅W1を、軸方向Yの一端側が磁性くさび6の設置幅W2と同一の大きさにて形成されるとともに、軸方向Yの一端側から他端側に至るほど小さく形成される。すなわち、軸方向Yの一端側の開口幅W1より他端側の開口幅W10が小さく形成される。この場合、磁性くさび6の開口部5の設置幅W2は、上記各実施の形態と同様に、軸方向Yにおいて一定に形成される。
そして、このように形成された磁性くさび6を、スロット50の開口部5の設置幅W2と同一の大きさの一端側の開口幅W1を有する方から挿入し、磁性くさび6は開口部5に設置すると圧入固定される。このような形状の鉄心1は、開口部5の開口幅W1を軸方向Yの一端側から他端側において変化させた磁性鋼板を積層して形成できる。
但し、磁性くさび6の設置幅W20は、開口部5の開口幅W1に対して圧入固定できる程度の幅である。また、開口部5の開口幅W10は、磁性くさび6の設置幅W2が圧入固定できる程度の幅である。
上記のように構成された実施の形態5の磁性くさび、磁性くさびの製造方法、および、回転電機によれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、磁性くさびを鉄心に圧入固定により強固に一体化できるため、鉄心全体の剛性を高めることができる。また、磁性くさびと鉄心との空隙が低減されるため、回転電機駆動時の振動が伝達することによって生じる回転電機の騒音を抑制する。
尚、上記各実施の形態においては、回転子の例として、巻線型の回転子について示している。しかしながら、回転子は、巻線型回転子に限られるものではない。例えば、回転子は、鉄心に形成されたスロットに銅製のバーが挿入されたかご型の回転子であってもよい。また、回転子は、アルミダイキャストによってスロットに導体を充填させ、さらに、回転子の軸方向の端面に設けられた短絡環を用いて、スロットに充填された導体同士を短絡させたかご型の回転子であってもよい。
また、回転子は、鉄心の外周面側に周方向に、予め設定された等間隔で配列された複数の永久磁石を有する永久磁石型の回転子であってもよい。また、回転子は、鉄心に固定子と同数の極性を有し、リラクタンスの差によって発生するトルクを用いて回転子が回転するリラクタンス型の回転子であってもよい。これらの例の場合、本願発明の磁性くさびを適用する部分は、回転電機の巻線を巻き回した固定子のスロットの開口部となる。よって。上記回転子の場合と同様に、本願発明の磁性くさびは、固定子の鉄心のスロットの開口部を閉鎖する。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 鉄心、2 ティース、3 先端部、4 巻線、5 開口部、6 磁性くさび、
7 突出部、8 絶縁シート、9 磁性鋼板、10 回転子、11 絶縁部、
12 第一磁性部、13 第二磁性部、14 非磁性部、20 型、21 型、
22 型、23 流入部、50 スロット、61 1段目、62 2段目、
63 3段目、100 回転軸、A 磁束の流れ、W1 開口幅、W2 設置幅、
W31 幅、W32 幅、W33 幅、W34 幅、W41 幅、W42 幅、
W43 幅、W44 幅、X 径方向、X1 外側、X2 内側、Y 軸方向、
Z 周方向。

Claims (11)

  1. 回転軸と、前記回転軸に固定された鉄心と、前記鉄心の周方向に間隔を隔てて径方向の外側に突出する複数のティースと、を有し、周方向に隣接する前記ティース間に形成されたスロットに巻線が配置された回転電機であって、前記巻線が配置された前記スロットの径方向における開口部を閉鎖する回転電機用磁性くさびにおいて、
    周方向に隣接する各前記ティースの周方向端から周方向にかつ磁性的にそれぞれ連続する第一磁性部および第二磁性部と、前記第一磁性部および前記第二磁性部の周方向間に形成された非磁性部とを備え、
    前記第一磁性部および前記第二磁性部は、複数枚の磁性鋼板が積層して形成され
    前記ティースが、径方向端の周方向のそれぞれに前記スロット側に突出する先端部を有し、前記非磁性部は、前記第一磁性部および前記第二磁性部のそれぞれの前記径方向における内側の端部において、前記第一磁性部と前記第二磁性部とのそれぞれよりも前記周方向にて前記ティース側に突出する、突出部を有し、
    前記径方向において前記突出部の外側が前記先端部の内側に係止される
    回転電機用磁性くさび。
  2. 鉄心と、前記鉄心の周方向に間隔を隔てて径方向に突出する複数のティースと、を有し、周方向に隣接する前記ティース間に形成されたスロットに巻線が配置された回転電機であって、前記巻線が配置された前記スロットの径方向における開口部を閉鎖する回転電機用磁性くさびにおいて、
    周方向に隣接する各前記ティースの周方向端から周方向にかつ磁性的にそれぞれ連続する第一磁性部および第二磁性部と、前記第一磁性部および前記第二磁性部の周方向間に形成された非磁性部とを備え、
    前記第一磁性部および前記第二磁性部は、複数枚の磁性鋼板が積層して形成され、
    前記ティースが、径方向端の周方向のそれぞれに前記スロット側に突出する先端部を有し、前記非磁性部は、前記第一磁性部および前記第二磁性部のそれぞれの前記径方向における前記開口部から前記巻線へ向う方向の端部において、前記第一磁性部と前記第二磁性部とのそれぞれよりも前記周方向にて前記ティース側に突出する、突出部を有し、
    前記径方向において、前記突出部が前記先端部に係止される
    回転電機用磁性くさび。
  3. 複数枚の前記磁性鋼板は、径方向に積層して形成された請求項1または2に記載の回転電機用磁性くさび。
  4. 複数枚の前記磁性鋼板は、周方向に積層して形成された請求項1または2に記載の回転電機用磁性くさび。
  5. 前記第一磁性部および前記第二磁性部は、径方向の断面における径方向の幅が、前記ティースの周方向端から前記開口部の周方向の中央部に至るほど、かつ、前記ティースの突出する側に向かうほど短く形成された請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機用磁性くさび。
  6. 前記第一磁性部は、径方向の断面積が、軸方向の一端側から他端側に至るほど大きく形成され、
    前記第二磁性部は、径方向の断面積が、軸方向の前記一端側から前記他端側に至るほど小さく形成され、
    前記非磁性部は、径方向の断面積が、軸方向において一定に形成された請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機用磁性くさび。
  7. 前記非磁性部は、径方向の断面積が、軸方向において一定に形成され、
    前記第一磁性部の径方向の断面積と、前記第二磁性部の径方向の断面積との比率は、軸方向の所定の間隔毎に変更して段スキューにて形成された請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機用磁性くさび。
  8. 各前記磁性鋼板間には、絶縁部が形成された請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機用磁性くさび。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機用磁性くさびを用いた回転電機において、
    前記鉄心の開口部の開口幅は、軸方向において一定にて形成され、
    前記回転電機用磁性くさびの前記開口部に設置される設置幅は、軸方向の一端側が前記開口幅と同一の大きさにて形成され、軸方向の前記一端側から他端側に至るほど大きく形成され、前記回転電機用磁性くさびが前記開口部に圧入固定された回転電機。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機用磁性くさびを用いた回転電機において、
    前記回転電機用磁性くさびの前記開口部に設置される設置幅は、軸方向において一定に形成され、
    前記鉄心の開口部の開口幅は、軸方向の一端側が前記設置幅と同一の大きさにて形成され、軸方向の前記一端側から他端側に至るほど小さく形成され、前記回転電機用磁性くさびが前記開口部に圧入固定された回転電機。
  11. 型内に複数枚の積層された前記磁性鋼板を設置する工程と、
    前記型を閉じて絶縁性の樹脂材を流し込む工程とを備えた請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機用磁性くさびの製造方法。
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