JP7038404B2 - 遷音速翼型、翼及び航空機 - Google Patents

遷音速翼型、翼及び航空機 Download PDF

Info

Publication number
JP7038404B2
JP7038404B2 JP2017237651A JP2017237651A JP7038404B2 JP 7038404 B2 JP7038404 B2 JP 7038404B2 JP 2017237651 A JP2017237651 A JP 2017237651A JP 2017237651 A JP2017237651 A JP 2017237651A JP 7038404 B2 JP7038404 B2 JP 7038404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airfoil
transonic
relationship
less
wing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017237651A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019104355A (ja
Inventor
直子 徳川
達規 湯原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority to JP2017237651A priority Critical patent/JP7038404B2/ja
Priority to US16/771,414 priority patent/US11299253B2/en
Priority to BR112020011734-0A priority patent/BR112020011734A2/pt
Priority to PCT/JP2018/037668 priority patent/WO2019116697A1/ja
Priority to CA3085552A priority patent/CA3085552C/en
Priority to EP18889651.8A priority patent/EP3725673A4/en
Publication of JP2019104355A publication Critical patent/JP2019104355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7038404B2 publication Critical patent/JP7038404B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C3/00Wings
    • B64C3/10Shape of wings
    • B64C3/14Aerofoil profile
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C3/00Wings
    • B64C3/10Shape of wings
    • B64C3/14Aerofoil profile
    • B64C2003/149Aerofoil profile for supercritical or transonic flow
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/10Drag reduction

Description

本発明は、例えば遷音速旅客機の主翼の遷音速翼型、そのような翼型を有する翼及びそのような翼を主翼とする航空機に関する。
航空機に働く抗力は、圧力抵抗と摩擦抵抗の二つに分類することができる。
このうち圧力抵抗は、物体まわりの空気が剥れ、後方に渦を作り圧力が低下することによって物体を後方に引っ張ろうとする力で、物体の形状にのみ依存して変化する形状抵抗の一種である。
遷音速旅客機において、この圧力抵抗の80%近くは、主翼により発生しているため、主翼の圧力抵抗低減は、全機抵抗の低減に大きな役割を果たす。
現在運航している遷音速旅客機の主翼は、後退角をもつことにより、翼に発生する空気の圧縮性の影響、つまり衝撃波による害を遅らせている。更に、翼断面、すなわち翼型として、翼上面が平らで、加速を抑えたピーキー翼型、リア・ローディング翼型、スーパークリティカル翼型などの遷音速翼型を採用することにより、衝撃波の発生をゆるやかにする工夫を行っている。
代表的な遷音速翼型であるピーキー翼型は、遷音速翼型にもかかわらず衝撃波を全く生じさせない翼型である。一方、スーパークリティカル翼型は、衝撃波は発生するものの、その衝撃波が非常に弱い翼型である(非特許文献1~8及び特許文献1~4参照)。
米国特許4413796号公報 欧州特許公開EP0111785A1号公報 米国特許4240597号公報 米国特許4655412号公報 日本国特許第5747343号公報
Yuhara, T.(JAXA) 'A Study of Streamline Curvature and Its Application to Airfoil Design' APISAT, 2016. (submitted to Transaction of JSASS under review) Barger, R. L. and Brooks, C. W.(NASA) 'A Streamline Curvature Method for Design of Supercritical Airfoils' NASA TN D-7770, 1974. P.H. Cook, M.A. McDonald, M.C.P. Firmin 'Aerofoil RAE 2822 - Pressure Distributions and Boundary Layer and Wake Measurements' AGARD AR-138, 1979. Natalie R. et al. 'Conceptual Design of an Environmentally Responsible 150-Passenger Commercial Aircraft' AIAA 2010-1392 'NACA airfoil' Wikipedia Zhoujie Lyu,et. Al 'Aerodynamic Shape Optimization Investigations of the Common Research Model Wing Benchmark' AIAA Journal, Vol. 53, No. 4 (2015), pp. 968-985. 木村翼(学習院大学)「翼厚拘束を課した遷音速旅客機主翼の自然層流設計」卒業研究発表,2016 神谷信彦「遷音速翼研究の展望」日本航空宇宙学会誌27(1979)627-637 野村聡幸「燃料消費削減を目指した将来旅客機の概念設計」JAXA-RR-13-007,2013
しかし、今後も増大し続けることが予測される航空輸送に対して、環境・資源の持続可能性の向上を図るには、さらなる空力抵抗の低減を行う必要がある。
本発明者らは、その一つの手段として、摩擦抵抗を低減するための自然層流翼設計技術を遷音速機の概念設計に適用した技術を検討している(特許文献5など参照)。本発明者らは、その過程で、圧力抵抗を大幅に低減する翼型を発見した(非特許文献7)。
従って、本発明の目的は、圧力抵抗をこれまで以上に低減することができる遷音速翼型、そのような翼型を有する翼及びそのような翼を有する航空機を提供することにある。
翼の前縁を捩じり下げれば推力が発生すること、また翼型を形成する曲率分布は圧力分布へ高い感度を有することが知られていた。
しかし、遷音速翼型の圧力抗力を低減するためのポイントとなる翼型の前縁形状及びその翼弦方向への変化については明確化されていない。本発明者らは、鋭利検討することでこのような点を明確化し、上記の課題を解決した。
すなわち、本発明の一形態に係る遷音速翼型は、前縁の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがz/c=0.015で-0.04以下となる形状を有する(z:前縁を基準とし、翼型を形成する面内で気流方向に垂直な方向の座標(正は翼上面方向、負は翼下面方向) c:翼弦長)。
上記の遷音速翼型は、更に、前縁の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがz/c=0.035で-0.07以下となる翼型の形状を有してもよい。
本発明の一形態に係る遷音速翼型は、-0.08<s/c<0.08の範囲で上に凸な曲線でκの極大値が70以上であり、s/c=-0.1からs/c=0.02までのΚsが2.2以上であり、s/c=0.3からs/c=0.6までの範囲でκが0.3以下である(S:前縁を基準とし、翼型の表面に沿った表面長(正は翼上面方向、負は翼下面方向) κ:翼弦長の逆数で無次元化した曲率 Κs:曲率κの積分値)。
上記の遷音速翼型は、更に、κがs/c=0.5で0.3未満であり、前記0.3未満であったκがs/c=0.8で0.45以上となるように増加してもよい。
上記の遷音速翼型は、更に、s/c=0.9以上から後縁位置までの範囲で上に凸な曲線でκの極大値が1以上であってもよい。
上記の遷音速翼型は、よどみ点から翼下面のクレスト位置までの範囲でκが単調減少となり、s/c=-0.1からs/c=-0.2までのΚsが0.1以上であってもよい。
上記の遷音速翼型は、更に、s/c=-0.52からs/c=-0.34までの範囲でκの平均値が0.45以下であって、かつ、s/c=-0.52でκが0.4以下であってもよい。
上記の遷音速翼型は、更に、s/c=-0.9以下から後縁位置までの範囲でκの分布が単調に1以上まで増加してもよい。
本発明の一形態に係る翼は、上記の遷音速翼型を有する。また、本発明の一形態に係る航空機は、このような遷音速翼型の主翼を有する。
本発明によれば、圧力抵抗をこれまで以上に低減することができる。
本発明の一実施形態に係る航空機を示す概略的な斜視図である。 図1に示した主翼の翼型を無次元化した図である。 一実施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型の翼弦方向の静圧の圧力分布を示すグラフ(その1)である。 図3から第1の態様の翼型の圧力分布を抜き出した図である。 一実施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型の翼弦方向の静圧の圧力分布を示すグラフ(その2)である。 一実施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その1)である。 一実施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型のs/cとΚとの関係を示すグラフ(その1)である。 一実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その2)である。 一実施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その3)である。 一本実施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その4)である。 一施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型のs/cとΚsとの関係を示すグラフ(その2)である。 一実施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その5)である。 一実施形態に係る翼型及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その6)である。 一実施形態に係る翼型11及び参考例として例示した翼型を無次元化したグラフである。 図14の前縁付近を拡大したグラフである。 一実施形態に係る翼型11のCpとx/cの関係を示すグラフである。 図16Aの前縁付近を拡大したグラフである。 一実施形態に係る第1の態様の翼型のx/cとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第1の態様の翼型のx/cとz/cとの関係係を示すグラフである。 一実施形態に係る第1の態様の翼型のz/cとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第1の態様の翼型のz/cとκとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第1の態様の翼型の中心からの角度θとΚθとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第1の態様の翼型の中心からの角度θとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第1の態様の翼型の中心からの角度θとκとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第2の態様の翼型のx/cとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第2の態様の翼型のx/cとz/cとの関係係を示すグラフである。 一実施形態に係る第2の態様の翼型のz/cとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第2の態様の翼型のz/cとκとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第2の態様の翼型の中心からの角度θとΚθとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第2の態様の翼型の中心からの角度θとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第2の態様の翼型の中心からの角度θとκとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第3の態様の翼型のx/cとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第3の態様の翼型のx/cとz/cとの関係係を示すグラフである。 一実施形態に係る第3の態様の翼型のz/cとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第3の態様の翼型のz/cとκとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第3の態様の翼型の中心からの角度θとΚθとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第3の態様の翼型の中心からの角度θとCpとの関係を示すグラフである。 一実施形態に係る第3の態様の翼型の中心からの角度θとκとの関係を示すグラフである。 RAE2822翼型のx/cとCpとの関係を示すグラフである。 RAE2822翼型のx/cとz/cとの関係係を示すグラフである。 RAE2822翼型のz/cとCpとの関係を示すグラフである。 RAE2822翼型のz/cとκとの関係を示すグラフである。 RAE2822翼型の中心からの角度θとΚθとの関係を示すグラフである。 RAE2822翼型の中心からの角度θとCpとの関係を示すグラフである。 RAE2822翼型の中心からの角度θとκとの関係を示すグラフである。 CRM翼型のx/cとCpとの関係を示すグラフである。 CRM翼型のx/cとz/cとの関係係を示すグラフである。 CRM翼型のz/cとCpとの関係を示すグラフである。 CRM翼型のz/cとκとの関係を示すグラフである。 CRM翼型の中心からの角度θとΚθとの関係を示すグラフである。 CRM翼型の中心からの角度θとCpとの関係を示すグラフである。 CRM翼型の中心からの角度θとκとの関係を示すグラフである。 Baseline翼型のx/cとCpとの関係を示すグラフである。 Baseline翼型のx/cとz/cとの関係係を示すグラフである。 Baseline翼型のz/cとCpとの関係を示すグラフである。 Baseline翼型のz/cとκとの関係を示すグラフである。 Baseline翼型の中心からの角度θとΚθとの関係を示すグラフである。 Baseline翼型の中心からの角度θとCpとの関係を示すグラフである。 Baseline翼型の中心からの角度θとκとの関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る航空機を示す概略的な斜視図である。
航空機1は、胴体2に主翼10及び尾翼3などを有する。
主翼10は、本発明に係る遷音速翼型を有する。
図2は主翼10の翼型を無次元化した図である。
符号11は主翼10の二次元翼型(翼型)を示している。二次元翼型11とは、航空機1で主に揚力を発生するために取り付けられた三次元要素(三次元翼)を構成するために翼幅方向に並べられた翼弦方向の二次元要素である。
12は前縁、13は後縁を示している。前縁12及び後縁13は上記の二次元要素で翼弦方向の座標の最小値/最大値をとる位置である。
前縁12と後縁13とを結ぶ線分14より図中上側がこの主翼10の上面、図中下側が下面である。
xは前縁12を基準とする気流方向座標であり、yは翼型11に直交する翼幅方向座標、zは前縁12を基準とし、翼型11を形成する面内でxに垂直な方向座標である。
cは翼弦長、すなわち翼型11上の任意の2点間で最大の長さである。
図中x軸、z軸の単位はそれぞれx/c、z/cとして、無次元化している。
θは翼型11の中心(x/c=0.5、z/c=0)と翼型11上の任意の点を結ぶ線15と、z/c=0となる線(X軸)とがなす角度であり、上面側を正、下面側を負とする。
sは前縁12を基準とし、翼型11の表面に沿った表面長である。上面側を正、下面側を負とする。
16はよどみ点、17は上面クレスト、18は下面クレストである。よどみ点16は気流のおかれた二次元要素の表面で流速がゼロとなる位置であり、粘性のある実際の流れにおいては前縁12の近傍に位置する。クレストとは、翼型11上でz座標が最大或いは最小となる位置であり、最大位置を上面クレスト、最小位置を下面クレストと呼ぶ。
19はミッドコードであり、ミッドコート19は二次元翼型11の前縁12と後縁13との間にある中間領域である。
また、符号21は揚力、22は抵抗、23は推力である。揚力21は、二次元要素が空気中を移動することにより働く気流方向と垂直方向の力、抵抗22は二次元要素が空気中を移動することにより働く気流方向の力、推力23二次元要素が空気中を移動することにより働く気流方向と逆方向の力である。なお、圧力抵抗とは上記抵抗22のうち二次元要素の表面の圧力によって生じる抵抗であり、圧力推力とは上記推力23のうち二次元要素の表面の圧力によって生じる圧力である。
本明細書中において、κは翼弦長cの逆数で無次元化した曲率であり、Κは曲率κの積分値である。ここで、Κθ、Κはそれぞれ以下のとおりである。
Figure 0007038404000001
ここで、θlow=-5degである。
Figure 0007038404000002
ここで、slow/C=-0.1である。
図3は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型の翼弦方向の静圧の圧力分布を示すグラフ(その1)である。
図3において、実線の太線Aは本実施形態に係る第1の態様の翼型11の圧力分布を示し、実線の中線Bは本実施形態に係る第2の態様の翼型11の圧力分布を示し、実線の細線Cは本実施形態に係る第3の態様の翼型11の圧力分布を示している。また、点線DはRAE2822翼型(非特許文献3参照)の圧力分布を示し、一点鎖線EはCRM翼型(非特許文献3参照)の圧力分布を示し、二点鎖線FはBaseline翼型(非特許文献9参照)の圧力分布を示す。
なお、以下の示す図においても同様に実線の太線Aは本実施形態に係る第1の態様の翼型11に関するデータ、実線の中線Bは本実施形態に係る第2の態様の翼型11に関するデータ、実線の細線Cは本実施形態に係る第3の態様の翼型11に関するデータ、点線DはRAE2822翼型に関するデータ、一点鎖線EはCRM翼型に関するデータ、二点鎖線FはBaseline翼型に関するデータを示す。
本実施形態に係る第1~3の態様の翼型11は、その前縁12の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがz/c=0.015で-0.04以下となる形状を有する。
これにより、本実施形態に係る第1~3の態様の翼型11は、参考例として例示した翼型と比べ、圧力分布の立ち上がりが急峻になることで、圧力抵抗を小さくすることができるようになる。圧力抵抗を小さくすることで、抵抗22が小さくなり、推力23が増加する。
なお、本実施形態に係る第1~3の態様の翼型11は、その前縁12の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがz/c=0.015で-1以上となる形状であることが好ましい。Cpが低くなりすぎると、その下流に大きな逆圧力勾配を生じ、境界層剥離を引く起すことにより圧力抵抗が増加する可能性が高いからである。
また、図4は図3から第1の態様の翼型11の圧力分布を抜き出した図である。符号Sで示す斜線の領域(反転領域)が大きいほど推力が増加する。図4から分かるように、本実施形態に係る第1~3の態様の翼型11の反転領域の面積が、参考例として例示した翼型のそれと比べて大きい。これは、前縁12の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpをz/c=0.015で-0.04以下となる形状としたことに由来する。従って、本実施形態に係る第1~3の態様の翼型11は、反転領域が大きくなることによっても、参考例として例示した翼型と比べ、推力が増加する。
本発明者らの知見によれば、本実施形態に係る翼型11の反転領域の面積は、従来に比べ、38%~138%程度増加し、これにより相当する推力が増加することが分かった。
図5は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型の翼弦方向の静圧の圧力分布を示すグラフ(その2)である。
本実施形態に係る第1~3の態様の翼型11は、更に、その前縁12の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがs/c=0.035で-0.07以下となる形状を有する。
これにより、本実施形態に係る第1~3の態様の翼型11は、反転領域が更に拡大し、推力が増加する効果を高めることができる。
なお、本実施形態に係る第1~3の態様の翼型11は、その前縁12の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがz/c=0.035で-1以上となる形状であることが好ましい。Cpが低くなりすぎると、その下流に大きな逆圧力勾配を生じ、境界層剥離を引く起すことにより圧力抵抗が増加する可能性が高いからである。
以上のとおり、本実施形態に係る翼型11は、圧力分布の立ち上がりを急峻とすることを特徴とするものである。そのための翼型11の形状の態様について、以下で説明する。
図6は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その1)である。図7は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとΚとの関係を示すグラフ(その1)である。図8は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その2)である。
本実施形態に係る翼型11は、図6に示すように-0.08<s/c<0.08の範囲で上に凸な曲線でκの極大値が70以上であり、図7に示すようにs/c=-0.1からs/c=0.02までのΚsが2.2以上である形状を有する。このような形状を有することで、圧力を急激に低下させることができ、推力を増加させることができる。
なお、本実施形態に係る翼型11は、-0.08<s/c<0.08の範囲でκの極大値が250以下であることが好ましい。また、s/c=-0.1からs/c=0.02までのΚsが5以下であることが好ましい。前縁形状が先鋭になりすぎると、機体の迎え角が変化した場合に、失速を引く起す可能性が高いからである。
また、本実施形態に係る翼型11は、図8に示すようにs/c=0.3から衝撃波発生位置付近であるs/c=0.6までの範囲でκが0.3以下である形状を有する。これにより、図6及び図7に示した形状で低下した圧力を当該箇所(s/c=0.3からs/c=0.6)においても低下したままであるために推力が更に増加する。
なお、本実施形態に係る翼型11は、s/c=0.3からs/c=0.6までの範囲でκが0.05以上であることが好ましい。この領域で形状が平坦あるいは負の曲率をもつ凹んだ状態であると境界層剥離を引く起すことにより圧力抵抗が増加する可能性が高いからである。
本実施形態に係る翼型11は、以上の形状を有することで、その前縁12の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpをz/c=0.015で-0.04以下とすることができ、更に、その前縁12の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpを/c=0.035で-0.07以下とすることもできる。これにより、圧力抵抗を小さくすることができ、反転領域も拡大でき、推力を増加させることができる。
図9は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その3)である。
本実施形態に係る翼型11は、図9に示すように、上面クレスト17の位置の近傍であるκがs/c=0.5で0.3未満であり、0.3未満であったκがs/c=0.8で0.45以上となるように増加する形状を有する。s/c=0.5及びs/c=0.8は衝撃波発生位置の前後である。
このような形状を有することで上面クレスト17の位置より後方の圧力が上昇し、推力が更に増加する。
なお、κがs/c=0.5で0.05以上であることが好ましい。この領域で形状が平坦あるいは負の曲率をもつ凹んだ状態であると境界層剥離を引く起すことにより圧力抵抗が増加する可能性が高いからである。また、κの増加はs/c=0.8で100以下までとした方が好ましい。曲率が大きすぎると、その下流に大きな逆圧力勾配を生じ、境界層剥離を引く起すことにより圧力抵抗が増加する可能性が高いからである。
図10は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その4)である。
本実施形態に係る翼型11は、図10に示すように、s/c=0.9以上から後縁位置までの範囲で上に凸な曲線でκの極大値が1以上である形状を有する。
これにより、s/c=0.3からs/c=0.6において圧力低下が維持された圧力が、衝撃波によって上昇した後に当該箇所(極大値箇所)において更に上昇するために、抵抗が低減する。
なお、κの極大値は100以下であることが好ましい。後縁での曲率が大きすぎると、その下流に大きな逆圧力勾配を生じ、境界層剥離を引く起すことにより圧力抵抗が増加する可能性が高いからである。
図11は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとΚsとの関係を示すグラフ(その2)である。
本実施形態に係る翼型11は、図11に示すように、よどみ点16から翼下面のクレスト位置18までの範囲でκが単調減少となり、s/c=-0.1からs/c=-0.2までの曲率の積分値であるΚsが0.1以上である形状を有する。
これにより、圧力が急激に低下するために、推力が増加する。
なお、s/c=-0.1からs/c=-0.2までの曲率の積分値であるΚsが5以下であることが好ましい。前縁形状が先鋭になりすぎると、機体の迎え角が変化した場合に、失速を引く起す可能性が高いからである。
図12は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その5)である。
本実施形態に係る翼型11は、図12に示すように、翼下面のクレスト位置18近傍のs/c=-0.52からs/c=-0.34までの範囲でκの平均値が0.45以下であって、かつ、s/c=-0.52でκが0.4以下である形状を有する。
であってもよい。
これにより、図11に示した形状で低下した圧力を当該箇所(s/c=-0.52からs/c=-0.34)においても低下したままであるために推力が更に増加する。
なお、s/c=-0.52からs/c=-0.34までの範囲でκの平均値は0.2以上であることが好ましい。この領域で形状が平坦あるいは負の曲率をもつ凹んだ状態であると境界層剥離を引く起すことにより圧力抵抗が増加する可能性が高いからである。
図13は本実施形態に係る翼型11及び参考例として例示する翼型のs/cとκとの関係を示すグラフ(その6)である。
本実施形態に係る翼型11は、図13に示すように、s/c=-0.9以下から後縁13位置までの範囲でκの分布が単調に1以上まで増加する形状を有する。
これにより、圧力が上昇するために抵抗が低減する。
図14に本実施形態に翼型11及び参考例として例示した翼型を無次元化したグラフを示す。図15は図14の前縁付近を拡大したグラフである。
以上の実施形態に係る翼型11は、その翼型11を有する遷音速翼の圧力抵抗を、遷音速機の全機空力抵抗の10%程度低減することできる。これは、自然層流化によって低減する摩擦抵抗の10倍程度に相当する。
なお、上記の実施形態に係る翼型11は、その前縁12の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがz/c=0.015で-0.04以下となる形状を有するものであったが、これはCpとx/cの関係で表現すると、図16Bに示すように、x/c=0.0045でCpが負になることに相当する。なお、図16Bは図16Aに示す翼型11のCpとx/cの関係の前縁付近を拡大したグラフである。
図17~図23に本実施形態に係る第1の態様の翼型11のx/cとCpとの関係、x/cとz/cとの関係、z/cとCpとの関係、z/cとκとの関係、中心からの角度θとΚθとの関係、中心からの角度θとCpとの関係、中心からの角度θとκとの関係をそれぞれ示す。
図24~図30に本実施形態に係る第2の態様の翼型11のx/cとCpとの関係、x/cとz/cとの関係、z/cとCpとの関係、z/cとκとの関係、中心からの角度θとΚθとの関係、中心からの角度θとCpとの関係、中心からの角度θとκとの関係をそれぞれ示す。
図31~図37に本実施形態に係る第3の態様の翼型11のx/cとCpとの関係、x/cとz/cとの関係、z/cとCpとの関係、z/cとκとの関係、中心からの角度θとΚθとの関係、中心からの角度θとCpとの関係、中心からの角度θとκとの関係をそれぞれ示す。
図38~図44にRAE2822翼型のx/cとCpとの関係、x/cとz/cとの関係、z/cとCpとの関係、z/cとκとの関係、中心からの角度θとΚθとの関係、中心からの角度θとCpとの関係、中心からの角度θとκとの関係をそれぞれ示す。
図45~図51にCRM翼型のx/cとCpとの関係、x/cとz/cとの関係、z/cとCpとの関係、z/cとκとの関係、中心からの角度θとΚθとの関係、中心からの角度θとCpとの関係、中心からの角度θとκとの関係をそれぞれ示す。
図52~図58にBaseline翼型のx/cとCpとの関係、x/cとz/cとの関係、z/cとCpとの関係、z/cとκとの関係、中心からの角度θとΚθとの関係、中心からの角度θとCpとの関係、中心からの角度θとκとの関係をそれぞれ示す。
本発明は上記の実施形態に限定されずその技術思想の範囲内で様々な変形や応用をして実施が可能であり、その実施の範囲も本発明の技術的範囲に属する。
1 :航空機
10 :主翼
11 :翼型
12 :前縁
13 :後縁

Claims (15)

  1. 前縁の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがz/c=0.015で-0.04以下となる形状を有し、
    -0.08<s/c<0.08の範囲で上に凸な曲線でκの極大値が70以上であり、
    s/c=-0.1からs/c=0.02までのΚsが2.2以上であり、
    s/c=0.3からs/c=0.6までの範囲でκが0.3以下である
    遷音速翼型。
    ここで、
    z:前縁を基準とし、翼型を形成する面内で気流方向に垂直な方向の座標
    (正は翼上面方向、負は翼下面方向)
    c:翼弦長
    S:前縁を基準とし、翼型の表面に沿った表面長
    (正は翼上面方向、負は翼下面方向)
    κ:翼弦長の逆数で無次元化した曲率
    Κs:曲率κの積分値
  2. 請求項1に記載の遷音速翼型であって、
    前縁の翼弦方向の静圧の圧力係数Cpがz/c=0.035で-0.07以下となる形状を有する
    遷音速翼型。
  3. 請求項1又は2に記載の遷音速翼型であって、
    κがs/c=0.5で0.3未満であり、前記0.3未満であったκがs/c=0.8で0.45以上となるように増加する
    遷音速翼型。
  4. 請求項1からのうちいずれか1項に記載の遷音速翼型であって、
    s/c=0.9以上から後縁位置までの範囲で上に凸な曲線でκの極大値が1以上である
    遷音速翼型。
  5. 請求項1からのうちいずれか1項に記載の遷音速翼型であって、
    よどみ点から翼下面のクレスト位置までの範囲でκが単調減少となり、
    s/c=-0.1からs/c=-0.2までのΚsが0.1以上である
    遷音速翼型。
  6. 請求項1からのうちいずれか1項に記載の遷音速翼型であって、
    s/c=-0.52からs/c=-0.34までの範囲でκの平均値が0.45以下であって、かつ、s/c=-0.52でκが0.4以下である
    遷音速翼型。
  7. 請求項1からのうちいずれか1項に記載の遷音速翼型であって、
    s/c=-0.9以下から後縁位置までの範囲でκの分布が単調に1以上まで増加する
    遷音速翼型。
  8. -0.08<s/c<0.08の範囲で上に凸な曲線でκの極大値が70以上であり、
    s/c=-0.1からs/c=0.02までのΚsが2.2以上であり、
    s/c=0.3からs/c=0.6までの範囲でκが0.3以下である
    遷音速翼型。
    ここで、
    S:前縁を基準とし、翼型の表面に沿った表面長
    (正は翼上面方向、負は翼下面方向)
    c:翼弦長
    κ:翼弦長の逆数で無次元化した曲率
    Κs:曲率κの積分値
  9. 請求項に記載の遷音速翼型であって、
    κがs/c=0.5で0.3未満であり、前記0.3未満であったκがs/c=0.8で0.45以上となるように増加する
    遷音速翼型。
  10. 請求項8又は9に記載の遷音速翼型であって、
    s/c=0.9以上から後縁位置までの範囲で上に凸な曲線でκの極大値が1以上である
    遷音速翼型。
  11. 請求項8から10のうちいずれか1項に記載の遷音速翼型であって、
    よどみ点から翼下面のクレスト位置までの範囲でκが単調減少となり、
    s/c=-0.1からs/c=-0.2までのΚsが0.1以上である
    遷音速翼型。
  12. 請求項8から11のうちいずれか1項に記載の遷音速翼型であって、
    s/c=-0.52からs/c=-0.34までの範囲でκの平均値が0.45以下であって、かつ、s/c=-0.52でκが0.4以下である
    遷音速翼型。
  13. 請求項8から12のうちいずれか1項に記載の遷音速翼型であって、
    s/c=-0.9以下から後縁位置までの範囲でκの分布が単調に1以上まで増加する
    遷音速翼型。
  14. 請求項1から13のうちいずれか1項に記載の遷音速翼型を有する翼。
  15. 請求項14に記載の翼を主翼とする航空機。
JP2017237651A 2017-12-12 2017-12-12 遷音速翼型、翼及び航空機 Active JP7038404B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017237651A JP7038404B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 遷音速翼型、翼及び航空機
US16/771,414 US11299253B2 (en) 2017-12-12 2018-10-10 Transonic airfoil, wing, and aircraft
BR112020011734-0A BR112020011734A2 (pt) 2017-12-12 2018-10-10 aerofólio transônico, asa e aeronave
PCT/JP2018/037668 WO2019116697A1 (ja) 2017-12-12 2018-10-10 遷音速翼型、翼及び航空機
CA3085552A CA3085552C (en) 2017-12-12 2018-10-10 Transonic airfoil, wing, and aircraft
EP18889651.8A EP3725673A4 (en) 2017-12-12 2018-10-10 TRANSSONIC, BLADE AND AIRCRAFT BEARING SURFACE

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017237651A JP7038404B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 遷音速翼型、翼及び航空機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019104355A JP2019104355A (ja) 2019-06-27
JP7038404B2 true JP7038404B2 (ja) 2022-03-18

Family

ID=66819091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017237651A Active JP7038404B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 遷音速翼型、翼及び航空機

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11299253B2 (ja)
EP (1) EP3725673A4 (ja)
JP (1) JP7038404B2 (ja)
BR (1) BR112020011734A2 (ja)
CA (1) CA3085552C (ja)
WO (1) WO2019116697A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060226283A1 (en) 2004-12-21 2006-10-12 Michael Shepshelovich Hybrid transonic-subsonic aerofoils
JP2012126205A (ja) 2010-12-14 2012-07-05 Japan Aerospace Exploration Agency 超音速航空機の実機相当レイノルズ数における自然層流翼の設計方法
CN104691739A (zh) 2015-03-11 2015-06-10 西北工业大学 一种低阻高阻力发散马赫数的高升力层流翼型
CN107284650A (zh) 2017-06-29 2017-10-24 西北工业大学 一种应用于中程民机后掠机翼的自然层流超临界翼型

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2712717A1 (de) * 1977-03-23 1978-09-28 Ver Flugtechnische Werke Ueberkritisches tragfluegelprofil
FR2427249A1 (fr) 1978-05-29 1979-12-28 Aerospatiale Profil de voilure pour aeronef
US4240597A (en) 1978-08-28 1980-12-23 Gates Learjet Corporation Wing with improved leading edge for aircraft
JPS56115425A (en) 1980-02-18 1981-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Locking device for manhole
DE3140350A1 (de) * 1981-10-10 1983-04-28 Dornier Gmbh, 7990 Friedrichshafen Profile, insbesondere tragfluegelprofile fuer luftfahrzeuge
EP0111785A1 (en) * 1982-12-20 1984-06-27 The Boeing Company Natural laminar flow, low wave drag airfoil
US4718619A (en) * 1983-07-28 1988-01-12 Ministry Of Defence Manoeuverable supercritical wing section
US4655412A (en) 1984-01-16 1987-04-07 The Boeing Company Airfoil having improved lift capability
GB9828447D0 (en) * 1998-12-24 1999-02-17 Secr Defence Brit Wing trailing edge
US6607164B2 (en) * 2001-10-22 2003-08-19 Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc. Wing airfoil
US7000870B2 (en) * 2002-11-07 2006-02-21 Aerion Corporation Laminar flow wing for transonic cruise

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060226283A1 (en) 2004-12-21 2006-10-12 Michael Shepshelovich Hybrid transonic-subsonic aerofoils
JP2012126205A (ja) 2010-12-14 2012-07-05 Japan Aerospace Exploration Agency 超音速航空機の実機相当レイノルズ数における自然層流翼の設計方法
CN104691739A (zh) 2015-03-11 2015-06-10 西北工业大学 一种低阻高阻力发散马赫数的高升力层流翼型
CN107284650A (zh) 2017-06-29 2017-10-24 西北工业大学 一种应用于中程民机后掠机翼的自然层流超临界翼型

Also Published As

Publication number Publication date
EP3725673A1 (en) 2020-10-21
JP2019104355A (ja) 2019-06-27
CA3085552C (en) 2022-09-13
EP3725673A4 (en) 2021-08-25
CA3085552A1 (en) 2019-06-20
WO2019116697A1 (ja) 2019-06-20
US11299253B2 (en) 2022-04-12
US20210070420A1 (en) 2021-03-11
BR112020011734A2 (pt) 2020-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Patel et al. CFD Analysis of an Aerofoil
EP2466288B1 (en) Method of designing natural laminar flow wing for reynolds numbers equivalent to actual supersonic aircraft
Ashill et al. A review of recent developments in flow control
Zhang et al. Experimental study of flow separation control on a low-Re airfoil using leading-edge protuberance method
Popov et al. Transition point detection from the surface pressure distribution for controller design
Huebsch et al. Dynamic roughness as a means of leading-edge separation flow control
Cao et al. Effects of characteristic geometric parameters on parafoil lift and drag
Choi et al. A computational study on the aerodynamic influence of a pusher propeller on a MAV
He et al. Numerical simulation of gurney flaps lift-enhancement on a low reynolds number airfoil
JP7038404B2 (ja) 遷音速翼型、翼及び航空機
Bogdanski et al. Numerical investigation of the influence of shock control bumps on the buffet characteristics of a transonic airfoil
US10988233B2 (en) Wing and aircraft
Marqués-Bruna Engineering the race car wing: Application of the vortex panel numerical method
Behbahani-Nejad et al. Reduced-order modeling of three-dimensional unsteady partial cavity flows
Anastasiia DESIGN OF AN AIRFOIL BY MATHEMATICAL MODELLING USING DATABASE
Mohamed et al. Bio-inspired optimization of leading edge slat
Yi et al. Design Optimization of Vortex Generators for a Junction Vortex of Wing-Body Configuration by Discrete Adjoint Approach
JP7015582B2 (ja) 翼及び航空機
Aslani et al. Short-takeoff marine vehicle with circulation flow control of wing-in-ground effect
Alawadhi et al. CFD analysis of wing trailing edge vortex generator using serrations
Kumar et al. Modelling and CFD analysis of supercritical airfoil with slotted flap at various flight segments
Thianwiboon A Numerical Comparative Study of the Selected Cambered and Reflexed Airfoils in Ground Effect
Ahmed Aerodynamic parameters analysis of transonic flow past unswept and swept wings
Hirschel et al. Separation: Some Relevant Boundary-Layer Properties, Interaction Issues, and Drag
Smith et al. Numerical and laboratory experiments on a new wing-body-tail configuration

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220106

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7038404

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150