JP7038256B2 - 高温濃縮粒子数測定器 - Google Patents

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Description

開示された主題は、高濃度の放出源からの粒子を計測する分野に関する。より詳細には、開示された主題は、粒子の計数及び、揮発性粒子除去剤(VPR)を必要としない、エンジン排出物からの揮発性及び半揮発性粒子の除去に関する。
欧州連合(EU)内で開始され、国連欧州経済委員会のGRPE(汚染とエネルギーに関する作業部会)の作業部会が後援する、粒子測定プログラム(PMP)と題するプログラムは、新しい粒子測定技術の開発を委託された。PMPには、低濃度レベルでの粒子放出の測定に部分的に焦点を当てており、例えば、小型車両や大型エンジンの承認テストで使用されるテスト手順の詳細が含まれている。揮発性粒子除去剤(VPR)は現在、粒子測定プログラムによって、エンジン排出物から揮発性及び半揮発性粒子を除去するために使用されている。VPRは最大400℃の温度で動作し、大量の電力とろ過された希釈空気とを要する。VPRに加えて、PMPによって設定された、凝縮粒子数測定器(CPC)D50カットポイントの仕様は23nmであり、状況によっては発生する可能性のある揮発性アーチファクトを測定する可能性を回避する。
ただし、現在のPMP測定システムには少なくとも2つの主な欠点がある点で、議論の余地がある。(1)システムは複雑、高価、かつリソースを大量に消費し、かさばる。(2)記載されている23nmのカットポイント要件を下回る有意数の固体粒子が依然として存在し得る。
全体として、高温凝縮粒子数測定器(HT-CPC)の概念は、凝縮性蒸気が蒸気の形でとどまる(つまり、CPCによって計数されない)ような高温でCPCを実行することで、HT-CPCが、現在23nmのカットポイントCPCで計数されていないすべて又は実質的にすべての固体粒子を測定できるようにする、はるかに低いD50カットポイントを有することにある。
その結果、CPCをはるかに高い温度で動作させることにより、VPRや大きなCPCカットポイント(23nm以上など)を必要とせずに揮発性成分を除去するという目的を達成することができる。
図1は、従来技術の高温凝縮粒子数測定器(HT-CPC)100の概略図を示す。HT-CPC100の基本的な動作原理は、一般に、当該技術分野で公知のブタノールベースのCPCと同じである。主な違いは、異なる作動流体が使用され、サチュレーターと凝縮器の温度がはるかに高い温度(例えば200℃を超える)で動作することである。HT-CPC100は、サチュレーターブロック103、サチュレーター流入口105、多孔質炭化ケイ素(SiC)ディーゼル粒子フィルタ(DPF)ブロック190、及び、光学粒子数測定器119及びサチュレーターブロック103の両方からそれぞれ遮熱板115,111によって断熱された、凝縮器ブロック113を含む。
図1を引き続き参照すると、サンプル空気は、サチュレーターブロック103の下流のエアロゾル入口101に導入され、その結果、粒子は、サチュレーターブロック103を通って流れない。HT-CPC100の設計は、TSI(登録商標)モデル3025又はTSI(登録商標)モデル3776CPC(米国、55126、ミネソタ州ショアヴュー、カーディガンロード500にあるTSIインコーポレイテッドから入手可能)に類似している。元のテストでは窒素が使用された。テストの実施者は、ろ過された空気も使用できることを示唆したが、データは提供されなかった。SiC DPFブロック109は、両端が切断された炭化ケイ素ディーゼル粒子フィルター(DPF)から形成され、DPFを貫流装置として使用した。SiC DPブロック109はまた、サチュレーターブロック103内に配置された作動流体107のための芯として機能した。テストデータによると、SiC DPFブロック109はよく吸い上げられ、高温で安定していた。エアロゾル入口101からのサンプル流は、凝縮器ブロック113に入る前に、サチュレーターブロック105からの作動流体蒸気と合流し、その結果、粒子は、凝縮器ブロック113の中心線の周りに実質的に閉じ込められた。凝縮器ブロック113は、外径が5mmであり、長さが100mmであった。
レーザー121と検出器123とを有する光学式粒子数測定器119は、TSI(登録商標)モデル3034シングルボックス走査型移動度粒子サイザー分光計(SMPS)の光学ブロックを使用した。2つのシース流入口117は、濾過された空気を光学粒子数測定器119に直交するように送り、蒸気の凝縮を低減又は防止し、さらにエアロゾル入口101からの粒子が光学粒子数測定器119内の光学要素を汚染することを防止するために役立つ。粒子は、光学式粒子数測定器119を通過した後、出口ポート125を通って排出される。
光学式粒子数測定器119は、凝縮器ブロック113の温度よりもはるかに低い45℃で駆動された。凝縮器ブロック113内の温度は、すべての作動流体に対して200℃以上とされた。テストされた作動流体は、過フッ素化ポリエーテル(フォンブリン(登録商標)Y6/6流体)、ポリフェニルエーテル(Santovac(登録商標)5)、及びシロキサン(主に拡散ポンプに使用されるダウコーニング社DC704及びDC705シリコーンベースのオイルタイプ)で構成されていた。ただし、シロキサンのみが妥当な計数効率を達成することが判明した。
この部分に記載されている情報は、当業者に以下の開示された主題の背景を提供するために提供されており、先行技術と認められたものと見なされるべきではない。
従来技術の高温凝縮粒子数測定器(HT-CPC)100を示す概略図。 本明細書に開示される様々な実施形態によるHT-CPCの例示的な実施形態を示す概略図。 本明細書に開示される様々な実施形態による、HT-CPCのフロー制御のための閉ループ設計を使用し、2つのポンプを有する例示的な実施形態を示す概略図。 本明細書に開示される様々な実施形態による、HT-CPCのフロー制御のための閉ループ設計を使用し、単一のポンプを有する例示的な実施形態を示す概略図。 開示された主題の様々な実施形態による、粒子計数装置の光学チャンバ及びカーテンフロー装置を有するエアロゾルノズルを示す断面図。 粒子計数装置の光学チャンバと、カーテンフロー装置を有するエアロゾルノズルとを示す、図2Dの部分A-Aでの断面図。 揮発性粒子試験のために本発明のHT-CPCユニットの様々な実施形態を試すために使用されるテトラコンタン粒子発生器を示す概略図。 本明細書に開示されるHT-CPCの様々な実施形態の計数効率グラフ(グラフにおいて、HT-CPCを試験するために塩化ナトリウム(NaCl)粒子を使用する、粒子直径の関数としての計数効率を示す)。 提案されたPMP10nmカットポイントCPC要件を満たす、本発明のHT-CPCの様々な実施形態を試すために、微分移動度アナライザー(DMA)によって分類された塩化ナトリウム粒子を使用して粒子径の関数としての粒子計数効率を示すグラフ。 PMP23nmカットポイントCPC要件を満たす、本発明のHT-CPCの様々な実施形態を試すために、DMA分類された塩化ナトリウム粒子を使用して粒子直径の関数としての粒子計数効率を示すグラフ。 図1を参照して記載した従来技術のHT-CPCにおける様々な異なる粒子タイプについての計数効率グラフ。 本明細書に開示されるHT-CPCの様々な実施形態の直線性グラフを示し、グラフは、参照粒子濃度の関数としての正規化された計数効率を示す。 本明細書に開示されるHT-CPCの様々な実施形態の別の直線性グラフを示し、グラフは、参照粒子濃度の関数としての正規化された計数効率を示し、濃度範囲は図6Aの濃度範囲よりも大きい。 テトラコンタン粒子の揮発性粒子試験を示すグラフであって、空中濃度の関数としてのHT-CPC入口濃度パーセンテージ(1立方センチメートルあたりの粒子単位)として表示したグラフ。 本明細書に開示される様々な実施形態に従って設計された2つの異なるHT-CPCユニットの凝縮器温度の関数としてのHT-CPC入口濃度パーセンテージとして表示されるテトラコンタン粒子の揮発性粒子試験を示すグラフ。 本明細書に開示される様々な実施形態に従って設計されたHT-CPCユニットの凝縮器温度の関数としてのHT-CPC入口濃度パーセンテージとして表示されるエメリー油粒子の揮発性粒子試験を示すグラフ。
以下の説明は、開示された主題の様々な側面を具体化する例示的な例、デバイス、及び装置を含む。以下の説明では、説明の目的で、本発明の主題の様々な実施形態の理解のために、特定の詳細事項が多数示されている。しかしながら、当業者には、開示された主題の様々な実施形態がこれらの特定の詳細事項なしで実施され得ることが明らかであろう。さらに、様々な図示された実施形態を不明瞭にしないように、周知の構造、材料、及び技術は詳細に示されていない。
本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、包括的又は排他的な意味で解釈され得る。さらに、以下で論じる様々な例示的な実施形態は、高濃度排出源からの粒子の計数に焦点を合わせているが、開示される主題は、粒子の計数及び、揮発性粒子除去剤(VPR)を必要としない、エンジン排出物からの揮発性及び半揮発性粒子の除去に関する。本明細書で提供される開示を読んで理解すると、当業者は、技術及び例の様々な組み合わせがすべて連続して又は様々な組み合わせで適用され得ることを容易に理解するであろう。主題の紹介として、いくつかの実施形態が以下の段落で簡潔かつ一般的に説明され、次に、図を参照して、より詳細な説明が続く。
本明細書に開示される高温凝縮粒子数測定器(HT-CPC)の様々な実施形態は、図1を参照して説明される従来技術のHT-CPC100などのすでに報告された設計よりも優れた性能を示す。本明細書に開示されるように、HT-CPCの開示された実施形態の粒子計数の統計は、従来技術のシステムよりも大幅に改善されている。例えば、開示された主題のサンプルフローは、以前に文献で報告されたシステムよりも約8倍高い。さらに、以下でより詳細に説明するメークアップフローと同心円管の設計により、光学素子を冷却し、ノズルへの粒子損失を最小限に抑え、流路と光学ブロックで揮発性成分が再核形成するのを防止又は低減する。開示された主題の動作温度もまた、報告された従来技術の設計よりも低く、温度を(一実施形態では)243℃の作動流体引火点よりも十分に低く保つ。結果として、より低い動作温度は、動作温度を様々な作動流体の引火点よりも十分に低く保つことによって、より良好な作動流体の安定性及びより安全な機器を維持するために有利である。さらに、化学的に安定な作動流体は、HT-CPCの開示された実施形態の様々なものが、作動流体の酸化及び分解の問題を伴わずにキャリアガスとして空気を使用することを可能にし、それによって機器設計を大幅に簡素化し、運用コストを削減する。
以下の詳細な説明では、高温CPCの一部を形成し、例示として特定の実施形態が示されている添付の図面を参照する。他の実施形態を利用することができ、例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な熱力学的、電気的、又は物理的変更を行うことができる。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で解釈されるべきである。
一般に、凝縮粒子数測定器(凝縮核カウンターとしても公知である)は、粒子が小さすぎて従来の検出技術(例えば、光粒子数測定器のレーザービームの光散乱)によって検出されるのに十分な光を散乱できない監視環境で粒子を検出するために使用される。小さな粒子は、粒子上に形成された凝縮によってより大きなサイズに成長する。つまり、各粒子は作動流体の核生成点として機能する。粒子検出器の作動流体によって生成される蒸気は、粒子上に凝縮されて粒子を大きくする。作動流体蒸気の粒子への凝縮による粒子の成長を達成した後、CPCは、個々の液滴がその後レーザービームの焦点(又は線)を通過し、散乱光の形態の光を発する、光学粒子数測定器と同様の機能を果たす。それぞれの発光フラッシュは1つの粒子として計数される。凝縮粒子数測定器の科学、及び機器の複雑さは、蒸気を粒子に凝縮する技術にある。粒子を取り巻く蒸気が特定の過飽和度に達すると、蒸気は粒子上で凝縮し始める。過飽和の大きさは、CPCの最小検出可能粒子サイズを決定する。一般に、機器内の過飽和プロファイルは厳密に制御されている。
ここで図2Aを参照する。本明細書に開示される様々な実施形態によるHT-CPC200の例示的な実施形態の概略図を示している。HT-CPC200は、サチュレーターブロック203、凝縮器ブロック205、メークアップフローブロック215、及び光学ブロック219を有するものとして示されている。特定の例示的な実施形態では、光学ブロック219は、わずかに修正された検出器ボードを有するTSI(登録商標)モデル3772CPCからの光学ブロックを含む。変更された検出器ボードは、粒子計数しきい値を調整するように構成されている。しかしながら、一般に、光学ブロック219は、上記の他のCPCと同様又は同一の照明源(例えば、レーザー)及び検出光学系を組み込んでいる。
図2AのHT-CPC200は、サンプルフローとメークアップフローの2つのフローストリームで構成されている。TSI(登録商標)モデル3025CPCなどのキャピラリーフロー設計を組み込んでいる図1を参照して前述した、HT-CPC100での以前の方法とは異なり、HT-CPC200には、サンプリングされた粒子を含むガスフロー201がサチュレーターブロック203に直接導入されることを可能にする入口が設けられる。この設計には、より高いサンプル流量(より短い時間でより良い統計サンプルを生成する)、簡素化された機械設計、より正確で堅牢な流量制御と測定など、従来技術に比べていくつかの利点がある。例えば、HT-CPC200流量のサンプル流量は、従来技術の装置よりも約8倍、又はそれ以上である。より高いサンプル流量の結果として、HT-CPC200の計数値統計は、従来技術のデバイスよりも大幅に優れている。
さらに、HT-CPC200の動作中に、凝縮器ブロック205からのフローストリーム707から来る高温ガス(下記のように実質的に周囲温度より高い温度で動作する)は、実質的に粒子を含まない出力ガス214(例えば約20℃などほぼ室温の温度)と合流し、メークアップフローブロック215に入る前にメークアップガスフローを提供し、続いて光学ブロック219に入る。メークアップガスの流れは、少なくとも3つの目的を果たす。(1)光学ブロック219を低温に保つ(例えば、ほぼ室温に)。(2)フローストリーム207からの過剰な作動流体蒸気及び凝縮性蒸気を希釈して、蒸気が流路内及び光学ブロック219内で再核形成するのを低減又は最小化する。(3)サンプリングされた粒子を含むガス流201を補充して、光学流を例えば、約1lpmに維持する。メークアップフローブロック215の同心円状の設計は、サンプリングされた粒子を含んだガス流201が粒子を含まない出力ガス214からのガスに囲まれているので、サンプリングされた粒子を含んだガス流201からの粒子を流路の中心線の近傍に閉じ込めておく。その結果、ノズルへの粒子損失は、光学ブロック219に入るガス流217において減少又は最小化される。
サンプリングされた粒子を含んだガス流201は、サチュレーターブロック203に入り、続いて凝縮器ブロック205を通り、そして、フローストリーム207からメークアップフローブロック215に入る。この実施形態におけるメークアップフローブロック215は、開ループ設計である。メークアップフロー装置209は、ガスの体積流量又は質量流量を制御するためのバルブ211と、ガスから粒子の有意量を除去するためのフィルタ213とを含む。フィルタ213は、高効率粒子状空気(HEPA)フィルタ又は超低粒子状空気(ULPA)フィルタなど、当該技術分野で公知の様々なタイプの粒子状空気フィルタを含み得る。バルブ211は、ニードル弁、マスフローコントローラ、臨界オリフィス、又は他のタイプの装置など、当該技術分野で公知のいくつかのガス流制御装置を備えることができる。バルブ211への入力は、清浄な乾燥空気(CDA)、窒素、又は任意の他のガスを含み、実質的に粒子を含まない出力ガス210をメークアップフローブロック215に提供することができる。
以下でより詳細に説明するように、体積流量、動作温度、及び作動流体を除いて、サチュレーターブロック203及び凝縮器ブロック205は、上記の他のタイプのCPCと同様に機能する。HT-CPC200のプロトタイプのある実施例は、TSI(登録商標)モデル3777CPCのハードウェアの一部を使用して作成された。HT-CPCが遭遇する高温に対応するために、モデル3777のすべてのOリングをカルレッツ(登録商標)Oリング(米国デュポン社から入手可能)に交換し、モデル3777CPCのデルリン(登録商標)絶縁体(デュポン社からも入手可能)を、マコール(登録商標)機械加工可能セラミック部品(マコール(登録商標)は、米国コーニング社から入手可能)、又は他の高温絶縁体に置き換えた。
凝縮器温度を制御するために熱電装置(TED)を一般に使用する従来のCPCとは異なり、HT-CPC200の凝縮器ブロック205の温度の開示された実施形態の様々なものは、例えば、2つのマイカヒーターで調整される。サチュレーターブロック203はまた、2つのマイカヒーターを有する(当業者は、本明細書で提供される開示を読んで理解すると、より多い又はより少ない数、又は他のタイプのヒーターも同様に代用できることを認識する)。この例示的な実施形態では、4つのヒーターすべてが、スタンドアロンの比例積分微分(PID)コントローラーによって制御及び監視される。様々なサチュレーター及び凝縮器の温度が評価され、サチュレーターブロック203及び凝縮器ブロック205の温度は、HT-CPC200のこの例示的な実施形態では、最終的に、それぞれ235℃及び160℃に設定された。
HT-CPC200で使用するために、いくつかの作動流体が評価された。特定の例示的な実施形態では、拡散ポンプ油の一種であるダウコーニング(登録商標)705(DC705)が、本明細書に開示された例示的な条件に対して使用された。ダウコーニング(登録商標)705はシリコーンポンプ液であり、ペンタフェニルトリメチルトリシロキサンが含まれる。HT-CPC200の一実施形態では、グラスファイバー断熱材を切断し、芯として使用した。HT-CPC200及び従来技術のHT-CPC100のおおよその例示的な動作パラメータを以下の表Iに要約した。HT-CPC200の温度は、作動流体の引火点である243℃よりも低く、十分に低いことに注意すべきである。動作温度が低いと、作動流体の安定性が向上し、機器がより安全となり得る。また、化学的に安定な作動流体は、HT-CPCの開示された実施形態の様々なものが、作動流体の酸化及び分解の問題を伴わずにキャリアガスとして空気を使用することを可能にし、それによって機器設計を大幅に簡素化し、運用コストを削減する。
Figure 0007038256000001
ここで図2Bを参照すると、HT-CPC230の流れ制御のための閉ループ設計を使用し、本明細書に開示される様々な実施形態によるガスポンプ241を有する例示的な実施形態の概略図が示されている。HT-CPC230は、サチュレーターブロック233、凝縮器ブロック235、メークアップフローブロック251、閉ループの粒子を含まないガス供給239、光学ブロック253、下流フィルタ261、及び下流臨界オリフィス263を有することが示されている。サチュレーターブロック233及び凝縮器ブロック235は、図2Aのサチュレーターブロック203及び凝縮器ブロック205と同一又は類似であってもよい。しかしながら、図2Bのサチュレーターブロック233及び凝縮器ブロック235は、図2Aのサチュレーターブロック203及び凝縮器ブロック205の温度とは異なる温度で動作するように構成され得る。また、光学ブロック253は、図2Aの光学ブロック219と同一であっても類似していてもよい。しかしながら、HT-CPC230の光学ブロック253はまた、閉ループの粒子を含まないガス供給239からの清浄なカーテンフローガス240を使用するカーテンフロー設計を組み込んでいる。カーテンフロー設計の実施形態は、以下の図2D及び2Eを参照してより詳細に説明される。
一実施形態では、閉ループの粒子を含まないガス供給239は、3つのセクション、すなわち、メークアップガス供給セクション232、カーテンフローガス供給セクション234、及び再循環ガス供給セクション236を含む。以下でより詳細に説明するように、これらのセクション内のガスは、光学ブロック253からの出口フローストリーム242の少なくとも一部を使用して、メークアップガス供給セクション232及びカーテンフローガス供給セクション234に入力供給ガスを提供する。メークアップガス供給セクション232及びカーテンフローガス供給セクション234は、実質的に粒子を含まない出力ガス238及びカーテンフローガス240を提供する。
メークアップガス供給セクション232は、ガスポンプ241と、ポンプからのガスの体積流量を制御するためのオリフィス243と、流量制御を容易にするためにオリフィス243を横切る圧力降下を監視するための圧力計245と、熱交換器247と、フィルタ249とを有する。ガスポンプ241には、カーボンベーンポンプ及び他の回転ポンプ、往復ポンプ、蠕動ポンプ、及び他の様々なガスポンプタイプなどの当該技術分野で公知の様々なガスポンプのうちの1つを含み得る。当該技術分野で公知のように、差圧流量制御装置(例えば、臨界オリフィス)は、様々な充填条件下で実質的に一定のガス流量を提供する。より高性能なガスポンプを使用すると、より小さな開口部のオリフィスを使用することで、チョーク流れで一定の流量を実現することもできる。この場合、オリフィス243は臨界オリフィスと呼ばれ、圧力計245は任意である。チョーク流れが適切に機能するために、最小圧力降下ΔPが臨界オリフィス243にわたって維持され、実質的に一定の流量を提供する。他の条件にもよるが、圧力降下は通常350mmHg(約14インチHg)を超えて維持される。任意の圧力計245は、圧力降下を監視して、実質的に一定の流量を維持することを可能にする。この実施形態では、熱交換器247は、ガスから所望の温度(例えば、約20℃の概ね周囲の室温)まで熱を除去する。実施形態では、熱交換器247を使用して、ガスに熱を加えることもできる。フィルタ249は、図2Aのフィルタ213と同じであっても類似であってもよい。メークアップガス供給セクション232は、メークアップフローブロック251に供給される、粒子を含まない出力ガス238を通して清浄な濾過されたガスを提供し、そこで濾過されたガスは、凝縮器ブロック235からの出口フローストリーム237と組み合わされる。これは、サンプリングされた粒子を含んだガス流231と、サチュレーターブロック233での作動流体からの蒸気との両方を含み、それらのいくつかは、サンプリングされた粒子を含んだガス流231からの粒子に核を形成した。出口フローストリーム252は、出口フローストリーム237及び粒子を含まない出力ガス238からの、組み合わされたフローストリームを含む。
カーテンフローガス供給セクション234は、ガスポンプ241と、ポンプからのガスの体積流量を制御するためのオリフィス243と、流量制御を容易にするためにオリフィス243を横切る圧力降下を監視するための圧力計245と、熱交換器247と、フィルタ249とを有する。カーテンフローガス供給セクション234内のこれらの構成要素のそれぞれは、メークアップガス供給セクション232の関連する構成要素と同じ又は類似であり得る。カーテンフローガス供給セクション234は、光学ブロック253内の光学要素上の粒子状物質及び蒸気汚染の量を防止又は低減するために、光学ブロック253に供給されるカーテンフローガス240を通して清浄な濾過ガスを提供する。上記のように、カーテンフロー設計の実施形態は、以下の図2D及び2Eを参照してより詳細に説明されている。
再循環ガス供給セクション236は、光学ブロック253からの出口フローストリーム242の少なくとも一部を使用して、メークアップガス供給セクション232及びカーテンフローガス供給セクション234に入力供給ガスを提供する。再循環ガス供給セクション236は、一次フィルタ255、二次フィルタ257、及びガス乾燥器259を含む。フィルタ255は、図2Aのフィルタ213と同じであっても類似であってもよい。二次フィルタ257は、例えば、チャコールフィルターを含み得る。チャコールフィルターは、サンプリングされた粒子を含むガス流231内やサチュレーターブロック233内の作動流体からの蒸気に存在し得る炭化水素及び他の分子などの特定のタイプの分子を吸着することが公知である。ガス乾燥器259は、例えば、出口流流242から水分(例えば、作動流体蒸気)の少なくとも一部を吸着するためのシリカ乾燥器を含み得る。ガス乾燥器259はまた、1つ以上の他のタイプの化学的又は機械的乾燥器(例えば、圧縮ガス乾燥器)も含み得る。
下流フィルタ261は、再循環ガス供給セクション236に送られない光学ブロック253からの出口フローストリームの残りの部分からほとんどの粒子を除去する。下流の臨界オリフィス263は、清浄なフローストリーム265として環境に放出される光学ブロック253からの出口フローストリームの量を制限する。
HT-CPC230の凡その例示的な動作パラメータを、以下の表IIに要約した。HT-CPC230の温度は十分に低く、この例示的な実施形態で使用されるダウコーニング(登録商標)705拡散ポンプ油の作動流体引火点243℃よりも低いことに留意されたい。より低い動作温度は、作動流体の安定性の向上ならびにより安全な機器にとって有利である可能性がある。化学的に安定した作動流体により、HT-CPC230は、作動流体の酸化や劣化の問題が発生することなく、キャリアガスとして空気を使用できるため、機器の設計が大幅に簡素化され、運用コストが削減される。
Figure 0007038256000002
ここで図2Cを参照すると、HT-CPC270の流れ制御のための閉ループ設計を使用し、本明細書に開示される様々な実施形態による単一のポンプを有する例示的な実施形態の概略図が示される。HT-CPC270は、図2BのHT-CPC230に類似している。しかしながら、HT-CPC270は、メークアップガス供給セクション232及びカーテンフローガス供給セクション234のために別個のセクションを有するのではなく、ポンプ273を有するメークアップ及びカーテンフローガス供給セクション271を組み合わせて使用し、これは、組み合わせたオリフィスと圧力計の組み合わせ275、熱交換器277、及びフィルタ279を有する。フィルタ279の下流で、ガス供給は、粒子を含まない出力ガス287とカーテンフローガス289に分割される。カーテンフローガス289は、バルブ281によって制御され、フィルタ279からのガスの残りの部分は、オリフィス285及び圧力計283を含む差圧フロー制御装置によって制御される。
粒子を含まない出力ガス287は、清浄な濾過済みのガスをメークアップフローブロック251に提供し、そこで濾過済みのガスは、サンプリングされた粒子を含むガス流231と、サチュレーターブロック233での作動流体からの蒸気との両方を含む凝縮器ブロック235からの出口フローストリーム237と組み合わされ、蒸気の一部は、サンプリングされた粒子を含んだガス流231からの粒子上に核形成している。メークアップフローブロック251からの出口フローストリーム291は、出口フローストリーム237及び粒子を含まない出力ガス287からの、組み合わされたフローストリームを含む。
ポンプ273と、オリフィスと圧力計を組み合わせたもの275と、熱交換器277と、フィルタ279とは、図2Bの関連する構成要素と同じ又は類似であり得る。バルブ281は、図2Aのバルブ211と同じであっても類似であってもよい。
ここで図2Dを参照する。開示された主題の様々な実施形態による、粒子計数装置の光学チャンバ280及びカーテンフロー装置を有するエアロゾル集束ノズル287の断面図を示している。光学チャンバ280及びエアロゾル集束ノズル287に加えて、図2Dは、一対の収集レンズ283、凝縮レンズ297、エアロゾル入口ポート281、及びエアロゾル出口ポート285を含むように示されている。当業者に公知のように、収集レンズ283及び凝縮器レンズ297は、様々な形態及び形状をとることができる。
エアロゾル集束ノズル287は、上部293及びエアロゾルノズル出口295を有する。一実施形態では、カーテンフローデバイスは、プレナムチャンバ289A及びカーテンフロー濃縮ノズル289Bを備える。粒子計数操作中、プレナムチャンバ289Aとカーテンフロー濃縮ノズル289Bとの組み合わせは、開放領域291を通ってエアロゾル集束ノズル287の上部293上に、空気流の清浄なシースを提供する。
プレナムチャンバ289A及びカーテンフロー濃縮ノズル289Bは、エアロゾル集束ノズル287の上部293の周りで概ね環状又は部分的に環状になるように形成されている。したがって、プレナムチャンバ289A及びカーテンフロー濃縮ノズル289Bは、トロイダル形状を有すると見なすことができる。
プレナムチャンバ289A及びカーテンフロー濃縮ノズル289Bは、機械加工又は他の方法で成型されたアルミニウム、ステンレス鋼、様々なプラスチック、及び当該技術分野で公知の他の機械加工可能又は成形可能材料を含む様々な材料から形成され得る。一実施形態では、プレナムチャンバ289A及びカーテンフロー濃縮ノズル289Bは、単一の材料片から機械加工又は形成することができる。別の実施形態では、プレナムチャンバ289A及びカーテンフロー濃縮ノズル289Bは、互いに類似又は非類似のいずれかの2つの材料から機械加工又は形成され、互いに結合され(例えば、化学接着剤、はんだ付け、溶接 、機械的留め具、又は当業者に公知の他の技術によって)得る。
図2Eは、粒子計数装置の光学チャンバ280と、カーテンフロー装置を有するエアロゾルノズルとの、図2Dの部分A-Aにおける断面図290を示している。ガスラインコネクタ292は、ガスラインチューブ(図示せず)が、プレナムチャンバ289Aへのガスフロー入口293に清浄な(例えば、濾過された)カーテンガスを提供することを可能にする。特定の例示的な実施形態では、ガスラインコネクタ292は、(図示されるように)バーブコネクタである。しかしながら、他の実施形態では、ガスラインコネクタ292は、当該技術分野で公知の任意のタイプのガスラインコネクタ(例えば、米国オハイオ州ソロンのスウェージロック社から入手可能なスウェージロック(登録商標)管継手)であり得る。ガスライン管は、ナイロン管、ステンレス鋼管、真ちゅう管、又は当該技術分野で公知の他の種類の管を含む様々な種類の管を含み得る。ガス流入口293に導入される清浄ガスは、空気(例えば、清浄乾燥空気(CDA))、アルゴン又は水素などの不活性ガス、又は実質的に粒子を含まない別のタイプの濾過ガスを含み得る。
図2D及び2Eを同時に参照すると、粒子計数装置の動作中に、カーテンガスの流れが、ガスラインコネクタ292を通って光学チャンバ280に入る。カーテンガスが実質的に均一に光学チャンバ280に入るのを確実にするために、カーテンガスは、プレナムチャンバ289Aを通って、例えば、カーテンフロー濃縮ノズル289Bの一部の最上部の狭い開口(例えば、スリット又は一連の開口)を通って光学チャンバ280に向けられる。狭い開口部には、例えば、単一の連続スリット又は一連の又は円形又は細長いスリットが含まれる。
プレナムチャンバ289Aとカーテンフロー濃縮ノズル289Bとを組み合わせることの1つの機能は、(ガスフロー入口293からの)カーテンフローが、カーテンフロー濃縮ノズル289Bの狭い開口部から、上部293の周りの開口部291内へと、そして狭い開口部を通過する前に、実質的にエアロゾル集束ノズル287の上部の周りに均等に分配されるようにフロー圧力を有意に均等にすることにある。
流れの均一性をさらに高めるために、カーテンフローは、接線方向に(例えば、プレナムチャンバ289Aの円周方向に対して一定の角度で)プレナムチャンバ289Aに導入することもできる。カーテンフローが接線方向に導入されると、流れの旋回運動がプレナムチャンバ289A及びカーテンフロー濃縮ノズル289Bを迅速に満たす。光学チャンバ280内に入ると、カーテンフローは、次に、エアロゾルノズル出口295から出るエアロゾルフローと同軸又はほぼ同軸に合流する。その結果、エアロゾルの流れは中断されず、カーテンフローによって実質的に均一に囲まれる。したがって、すべて又はほぼすべての潜在的な汚染物質(粒子や蒸気など)がエアロゾルフローの中に含まれる。次に、エアロゾルフローとカーテンフローの組み合わせが、上記の集束された光線を通過し、そこで粒子が照射され、エアロゾル出口ポート285から出る前に計数される。
エアロゾル出口ポート285の位置は、集束された光線の下流に位置する限り、光学チャンバ280内のどこにあってもよい。しかしながら、一実施形態では、エアロゾル出口ポート285の位置は、図2D及び2Eに示されるように、エアロゾル集束ノズル287の反対側にある。この位置は、エアロゾル集束ノズル287とエアロゾル出口ポート285との間の最短距離を提供する。エアロゾル出口ポート285がエアロゾル集束ノズル287の反対側にある場合、汚染物質がカーテンフローを横切って敏感な光学部品に到達する可能性が低減又は最小化される。エアロゾル集束ノズル287からエアロゾル出口ポート285への直線流路はまた、流れの乱れをもたらす可能性があり、その結果、粒子及び/又は作動流体蒸気が流路から逸脱する可能性を高めることとなり、光学要素(例えば、収集レンズ283及び/又は凝縮器レンズ297の1つ以上の表面)を含む、光学チャンバ280を汚染する、流れ方向の変化を回避する。
光学チャンバ280内の汚染を低減又は最小化することに加えて、カーテンフローはまた、光学チャンバ280の壁への粒子衝突損失を低減するという追加の利点を提供する。カーテンフローでは、粒子はエアロゾルフローとカーテンフローの組み合わせの中間部分に実質的に制限される。例えば、CPC機器では、暖かい作動流体の蒸気がより冷たいチューブの壁に凝縮して「霧がかかった」チューブのシナリオが発生するといった、共通の問題が発生する。過剰な凝縮液が形成されると、CPCの流量に影響が出て、測定の不確かさが増す可能性がある。開示された主題のカーテンフロー設計は、暖かい作動流体蒸気を冷たいチューブの壁面から分離しながら、カーテンフローが暖かい蒸気を流れの中央部分で冷却し続けることを可能にするので、霧がかかったチューブの問題を低減、最小化、又は防止するのに役立つ。
開示された主題の同軸又はほぼ同軸のカーテンフロー設計は、従来技術の直交方向で濾過された気流設計に比べて多くの利点を有する。例えば、同軸又はほぼ同軸のカーテンフローは、両方が同じ方向に流れるため、エアロゾルフローとスムーズに合流する。これに対し、直交的にろ過された気流は、エアロゾルの流れと合流する前に90度回転する必要がある。流れ方向が90度回転すると、流れの乱流が発生する可能性があり、カーテンフローの効果が低下する可能性がある。さらに、光学チャンバ280の汚染を低減又は最小化するために、粒子を含む又は蒸気を含むエアロゾルの流れは、カーテンフローによって実質的に完全かつ均一に取り囲まれ得る。
<HT-CPCの様々な実施形態の計数効率、直線性、及び揮発性粒子試験>
上記の欧州連邦のPMP要件に準拠するための計数効率テストでは、HT-CPCユニットの様々な実施形態を、微分移動度アナライザー(DMA)で分類された単分散の炉で生成された塩化ナトリウム(NaCl)粒子で評価した。キャリブレーションのリファレンスは、TSI(登録商標)モデル3068Bエアロゾル電位計であった。エアロゾル電位計からのサンプルフローは1lpmに維持された。直線性テストには、DMAで分類された40nmのアトマイザーで生成されたNaCl粒子を使用した。粒子の様々な濃度レベルは、希釈ブリッジを使用して達成した。揮発性粒子試験では、HT-CPCユニットの様々な実施形態をテトラコンタンで試した。テトラコンタンはPMPによって指定されており、40個の炭素原子とC4082の化学式を有する脂肪族-炭化水素族の異性体である。
図3は、揮発性粒子試験のために開示されたHT-CPCユニットの様々な実施形態を試すために使用されるテトラコンタン粒子発生器300の概略図を示す。テトラコンタン粒子発生器300は、加熱要素302(例えば、電気ブンゼン)、油305(例えば、トウモロコシ油)及びテトラコンタンブロック323を収容するフラスコ303、ゴム止め試験管307、油浴熱電対309、キャリアガス/テトラコンタン蒸気熱電対311、及びキャリアガス入口管313を有することを示している。動作中、加熱要素301はフラスコ303内の油305を加熱し、次にフラスコ303はテトラコンタンブロック323を加熱する。キャリアガス(例えば、窒素又は空気)は、キャリアガス入口管313に導入される。テトラコンタンの蒸気は、ゴムで止められた試験管307に運ばれ、急冷ガス入口管315に導入された冷却された急冷ガスによって冷却される。急冷効果のため、テトラコンタン粒子は均一な核形成によって形成される。冷却されたテトラコンタンエアロゾルの流れは、出口管319に続き、テトラコンタンエアロゾル出力321を生成する。揮発性粒子試験に必要とされない過剰量のテトラコンタンエアロゾル流は、ベント317に向けられ得る。
ここで、DMA分類された粒子の使用に戻ると、図4Aは、本明細書に開示されるHT-CPCの様々な実施形態の計数効率グラフ400を示す。グラフ400は、HT-CPCの様々な実施形態を試験するために塩化ナトリウム(NaCl)粒子を使用する粒子直径の関数としての計数効率を示している。グラフ400は、異なる日にテストされたサンプルHT-CPCユニットの約5nmのD50カットポイントを示している(「サンプル1」及び「サンプル2」によって示されている)。グラフ400によってさらに示されるように、2つの異なる日の結果は互いによく一致しており、HT-CPCユニットの性能が経時的に一貫していることを示している。大きな粒子(例えば、約20nmより大きい)の計数効率は、約93%である。HT-CPCユニットの様々な実施形態の追加の最適化により、計数効率が約100%に向上した。最適化の少なくとも一部は、拡散損失を補償することによって行った。
図4Bは、開示されたHT-CPCの様々な実施形態を試すためにDMA分類された塩化ナトリウム粒子を使用する粒子直径の関数としての粒子計数効率のグラフ410を示す。粒子径の関数としての粒子計数効率は、0.2lpmのサンプリングされたNaClガス流量と、2lpmでの光学ブロックへの総流量に基づいて構築された。サチュレーターブロックの温度は230℃であり、凝縮器ブロックの温度は186℃であった。10nmでの計数効率は約69%であり、その結果、新たに提案されたPMP10nm、CPCカットポイント要件を容易に満たす。この要件では、10nmでの計数効率は50%~70%の範囲内である必要がある。
図4Cは、開示されたHT-CPCの様々な実施形態を試すためにDMA分類された塩化ナトリウム粒子を使用する、粒子直径の関数としての粒子計数効率のグラフ430を示す。粒子径の関数としての粒子計数効率は、0.2lpmのサンプリングされたNaClガス流量と、2lpmでの光学ブロックへの総流量に基づいて構築された。サチュレーターブロックの温度は約200℃であり、凝縮器ブロックの温度は約180℃であった。特定された動作パラメータは、開示されたHT-CPCの様々な実施形態が、現在のPMP23nm、CPCカットポイント要件を満たすことを可能にする。
開示されたHT-CPCの様々な実施形態の計数効率と比較して、図5は、様々な異なる種類の粒子について、図1を参照して上で記載した従来技術のHT-CPC100の計数効率グラフを示す。粒子タイプには、NaCl粒子、分散粒子ゲル(DPG)粒子、周囲粒子、テトラコンタン粒子、及びHT-CPC100の理論的な計数効率が含まれる。当業者に公知のように、DPGは、DPG粒子が、固体粒子の特徴を有する粘弾性を有するポリマー粒子を含む三相発泡体である。図5の従来技術データにおける大きなエラーバーに留意されたい。大きなエラーバーは、従来技術のHT-CPC100のサンプル流量が小さいことによって引き起こされる不確実性に起因する可能性があり、従来技術のHT-CPC100のサンプル流量は、開示されたHT-CPCユニットの流量よりも約1/8以下である。
図6Aに本明細書に開示されるHT-CPCの様々な実施形態の線形性グラフ600を示す。グラフ600は、参照粒子濃度の関数としての正規化された計数効率を示している。示されているように、正規化された計数効率は、67Kカウント/cmで約4%低下する。濃度の低下は主に、このテストのパルスの一部が計数しきい値を下回ったためである。したがって、低パルス波高しきい値が減少すると、濃度制限をより高く調整することができる(以下でより詳細に説明する)。
図6Bは、本明細書に開示されるHT-CPCの様々な実施形態の別の線形性グラフ610を示す。グラフ610は、参照粒子濃度の関数としての正規化された計数効率を示し、濃度の範囲は、図6Aの濃度範囲よりも大きい(濃度の約2倍)。
ここで図7Aを参照すると、空中濃度(cmあたりの粒子の単位で)の関数としてのHT-CPC入口濃度パーセンテージとして表示されたテトラコンタン粒子の揮発性粒子試験グラフ700が示されている。図3のテトラコンタン粒子発生器300からのテトラコンタン粒子サイズ分布はかなり狭いので、テトラコンタン粒子は、DMA分類なしで揮発性粒子試験に使用された。HT-CPCによって検出された粒子の数は、HT-CPCの入口でのテトラコンタン粒子濃度の関数であるように観察される。HT-CPC粒子数は、入口濃度の増加とともに増加した。測定された濃度のこの増加は、粒子の流れが冷却されたときに揮発性の内容物が再核形成されたためである可能性がある。上記のEUのPMPテストで述べられているPMP揮発性粒子プロトコルでは、測定する試験粒子の数が1%未満である必要がある。したがって、開示されたHT-CPCの様々な実施形態は、PMPに述べられた要件を容易に満たす。
図7Bは、本明細書に開示される様々な実施形態に従って設計された2つの異なるHT-CPCユニットの凝縮器温度の関数としてのHT-CPC入口濃度パーセンテージとして表示されるテトラコンタン粒子の揮発性粒子試験グラフ710を示す。グラフ710に示すように、測定されたHT-CPC/入口濃度は、凝縮器温度の上昇とともに減少する。
図7Cは、本明細書に開示される様々な実施形態に従って設計されたHT-CPCユニットの凝縮器温度の関数としてのHT-CPC入口濃度パーセンテージとして表示されるエメリー油粒子の揮発性粒子試験グラフ730を示す。図7Aのグラフ710によって示されるように、グラフ730の測定されたHT-CPC/入口濃度もまた、凝縮器温度の上昇とともに減少する。
上に示した様々なグラフを作成する全体として、誤計数率は約1時間の測定で約0.01カウント/cmであった。テスト結果は、以下の表IIIに要約されている。
Figure 0007038256000003
<結論>
本明細書に示され、説明されるように、HT-CPCの様々な例示的な実施形態が首尾よく開発された。様々な実施形態の性能は、PMPのD50、濃度限界、及び揮発性粒子の要件を満たしている。
粒子の光検出によるパルスの形状は良好で、初期テストでもパルス波高は約350mVであった。また、HT-CPCの様々な実施形態の初期バージョンを使用した最初の作業では、計数しきい値が200mVに設定された。誤計数率は0.01cm-3であったため、ノイズレベルは許容範囲内であった。生産ユニットの信号対ノイズ比のマージンを増やすために、500mVを超えるパルス波高を使用できる。HT-CPCユニットの開示された実施形態の様々なものからの結果は、パルス波高がサチュレーター温度の上昇とともに増加することを示唆した。ただし、飽和温度が高いと、作動流体がより早く消耗する可能性がある。自動充填機能を使用して、作動流体を補充することができる。また、本明細書に記載のカーテンフロー設計がないと、大量の作動流体蒸気が凝縮して光学部品に堆積し、それによって光学要素のより頻繁な洗浄が必要になる。
非常に高い粒子濃度測定条件に必要な場合は、追加の希釈ステップを使用して入口粒子濃度を下げ、CPC一致エラー及び/又は蒸気枯渇を低減又は排除することができる。また、希釈流をより高い温度に加熱することができる。
上記の様々なパラメータについて特定の値、値の範囲、及び技法が与えられているが、これらの値及び技法は、当業者が本明細書に開示される設計及び実施形態の特定の特性を理解するのを助けるためにのみ提供される。当業者は、本明細書に提供される開示を読んで理解すると、これらの値及び技法は例としてのみ提示され、様々なHT-CPC設計で使用できる、ここで説明する新しい設計の恩恵を受けながらも、他の多くの値、値の範囲、技法、及びハードウェア(作動流体を含む)を使用できることに気付く。したがって、装置の様々な図は、様々な実施形態の構造及び、本明細書に記載の設計の一般的な理解を提供することを意図しており、構造、特徴を利用し得る装置のすべての要素及び特徴の完全な説明を提供することを意図していない。
本明細書で提供される開示を読んで理解すると、当業者には明らかであるように、多くの修正及び変形を行うことができる。本明細書に列挙されたものに加えて、本開示の範囲内の機能的に同等の方法及び装置は、上記の説明から当業者には明らかであろう。いくつかの実施形態の部分及び特徴は、他のものに含まれるか、又は他のものが代替手段になり得る。他の多くの実施形態は、本明細書で提供される説明を読んで理解すると、当業者には明らかであろう。そのような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図されている。したがって、本開示は、添付の請求項の条件、及びそのような請求項が権利を与えられる同等物の全範囲によってのみ制限されるべきである。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではないことも理解されたい。
本発明の要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認できるようにするために提供されている。要約は、クレームの解釈又は制限に使用されないことを理解した上で提出される。さらに、前述の詳細な説明では、開示を合理化する目的で、様々な特徴が単一の実施形態に一緒にグループ化され得ることが分かるであろう。この開示方法は、クレームを制限するものとして解釈されるべきではない。したがって、以下の特許請求の範囲は、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態としてそれ自体で独立している。

Claims (33)

  1. 高温凝縮粒子数測定器(HT-CPC)において、
    サンプリングされた粒子を含むガス流を直接に受け入れるサチュレーターブロックと、
    下流に配置され、サチュレーターブロックと流体連通している凝縮器ブロックと、
    下流に配置され、凝縮器ブロックと流体連通している光学ブロックと、
    前記凝縮器ブロックと前記光学ブロックとの間に位置し、かつ前記凝縮器ブロックと前記光学ブロックと流体連通するメークアップフローブロックであって、前記メークアップフローブロックは、実質的に粒子を含まないガスフローを受け入れて、サンプリングされた粒子を含むガスフローと合流し、前記メークアップフローブロックから前記光学ブロックへフローストリームを生成し、及び、前記光学ブロック内での揮発性内容物の再核形成を、前記サンプリングされた粒子を含むガスフローに対して前記実質的に粒子を含まないガスフローの分のパーセンテージだけ低減し、及び前記光学ブロック内の粒子損失を低減する、メークアップフローブロックとを備える、高温凝縮粒子数測定器(HT-CPC)。
  2. 前記凝縮器ブロックは、160℃以上の温度で動作する、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  3. 前記凝縮器ブロックは、200℃以上の温度で動作する、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  4. 前記凝縮器ブロックは、180℃以上の温度で動作する、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  5. 前記凝縮器ブロックは、186℃以上の温度で動作する、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  6. 記メークアップフローブロックから前記光学ブロックへのフローストリームは室温である、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  7. 記メークアップフローブロックから前記光学ブロックへのフローストリームは、前記凝縮器の温度よりも実質的に低い温度である、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  8. 前記実質的に粒子を含まないガス流が、開ループメークアップフロー装置から前記メークアップフローブロックに送達される、請求項に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  9. 前記実質的に粒子を含まないガス流は、閉ループメークアップフロー装置から前記メークアップフローブロックに送達される、請求項に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  10. 前記閉ループメークアップフロー装置は、ガス供給から室温まで熱を除去するための熱交換器を含む、請求項9に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  11. 前記サチュレーターブロック内の作動流体がペンタフェニルトリメチルトリシロキサンである、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  12. 前記高温凝縮粒子数測定器の動作温度が、ペンタフェニルトリメチルトリシロキサンの引火点よりも低い、請求項11に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  13. 前記光学ブロックを通る流量が1lpmである、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  14. 前記光学ブロックを通る流量が2lpmである、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  15. 前記サンプリングされた粒子を含むガス流の流量が0.165lpmである、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  16. 前記サンプリングされた粒子を含むガス流の流量が0.2lpmである、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  17. 前記メークアップフローが同心管設計からなる、請求項1に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  18. 前記メークアップフローブロックの同心管設計は、前記光学ブロック内の流路の中心線の近くで、サンプリングされた粒子を含むガス流から粒子を遠ざけるように構成される、請求項17に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  19. 高温凝縮粒子数測定器(HT-CPC)において、
    サンプリングされた粒子を含むガス流を直接に受け入れるサチュレーターブロックと、
    下流に配置され、サチュレーターブロックと流体連通している凝縮器ブロックと、
    下流に配置され、前記凝縮器ブロックと流体連通している光学ブロックと、
    前記凝縮器ブロックと前記光学ブロックとの間に位置し、前記凝縮器ブロックと前記光学ブロックと流体連通するメークアップフローブロックと、
    メークアップフローブロックに結合され、実質的に粒子を含まないメークアップガス流を供給する、粒子を含まないガス供給とを備える、高温凝縮粒子数測定器。
  20. 前記メークアップフローブロックは、前記光学ブロック内での揮発性内容物の再核形成を防ぎ、前記光学ブロック内の粒子損失を低減する、請求項19に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  21. 前記メークアップガス流の温度が周囲の室温である、請求項19に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  22. 前記メークアップガス流の温度が、前記凝縮器温度よりも低い温度である、請求項19に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  23. 前記粒子を含まないガス供給は、
    前記凝縮器ブロックから排出されるガスの温度よりも低い温度で前記光学ブロックにガスが流入するように維持し、
    前記凝縮器ブロックから排出されるガスからの過剰な作動流体蒸気及び凝縮性蒸気を希釈して、前記光学ブロック内での上記の再核形成を低減し、及び、
    光学ガスの流量を望ましいレベルに維持するために、サンプルの粒子を含んだガスの流量の体積流量を補充する、請求項19に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  24. 前記粒子を含まないガス供給は、メークアップガス供給セクション、カーテンフローガス供給セクション、及び再循環ガス供給セクションを含む少なくとも3つのセクションを備える、請求項19に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  25. 前記再循環ガス供給セクションは、前記光学ブロックの出力から過剰なガスを除去して、前記メークアップガス供給セクション及び前記カーテンフローガス供給セクションにガスを供給する、請求項24に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  26. 前記メークアップフローブロックが同心円管設計からなる、請求項19に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  27. 前記メークアップフローブロックの同心管設計は、前記光学ブロック内の流路の中心線の近くで、前記サンプリングされた粒子を含むガス流から粒子を遠ざける、請求項26に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  28. 高温凝縮粒子数測定器(HT-CPC)において、
    サンプリングされた粒子を含むガス流を直接に受け入れるサチュレーターブロックと、
    下流に配置され、サチュレーターブロックと流体連通している凝縮器ブロックと、
    下流に配置され、前記凝縮器ブロックと流体連通している光学ブロックと、
    前記凝縮器ブロックと前記光学ブロックとの間に位置し、前記凝縮器ブロックと前記光学ブロックと流体連通するメークアップフローブロックと、
    メークアップフローブロックに結合され、実質的に粒子を含まないメークアップガス流を供給する、粒子を含まないガス供給と、
    前記粒子を含まないガス供給と前記光学ブロックの両方と流体通信するカーテンフローデバイスであって、実質的に粒子を含まないガスを前記光学ブロックに供給して、前記光学ブロック内の光学要素上の粒子汚染及び蒸気汚染の量を低減する、カーテンフローデバイスとを備える、高温凝縮粒子数測定器。
  29. 前記サチュレーターブロック及び前記凝縮器ブロックの温度をそれぞれ少なくとも200℃及び少なくとも160℃に維持すべく熱を提供するために、前記サチュレーターブロック及び前記凝縮器ブロックに結合されたヒーター(複数)をさらに備える、請求項28に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  30. 前記ヒーターがマイカヒーターからなる、請求項29に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  31. 前記ヒーターを制御するための少なくとも1つの比例積分微分(PID)コントローラーをさらに備える、請求項29に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  32. 前記メークアップフローブロックが同心円管設計からなる、請求項28に記載の高温凝縮粒子数測定器。
  33. 前記メークアップフローブロックの同心管設計は、前記光学ブロック内の流路の中心線の近くで、前記サンプリングされた粒子を含むガス流から粒子を遠ざける、請求項32に記載の高温凝縮粒子数測定器。
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