JP7037936B2 - スイッチ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、抵抗溶接機に適用可能なスイッチ機構に関する。
抵抗溶接は、溶接対象(ワーク)の溶接しようとする部分に電流を流し、ジュール熱及び加圧力によりワークを融合させて溶融金属を作ってこれを凝固させ接合する方法である。代表的な例であるスポット溶接は、溶接対象であるワークを電極で挟み、加圧しながら数千アンペアから数万アンペアの大電流を流し、ナゲットをつくり溶融して接合するものである。
近年はスポット溶接機の構成例として、インバータ直流式の採用が増えてきている。インバータ直流式のスポット溶接機は、二次側アームを長くとることが可能であり、インバータを備えた電源装置、トランス、一対の電極、加圧機構であるサーボモータ等を備える。電圧センサーなど各種センサーが、電極間電圧とトランス2次側からの電流値を検知すべく必要に応じて設けられる。
インバータ直流式の電源装置は、インバータ回路及び整流回路を含んでおり交流を整流して直流に変換し、IGBTにより周波数を変えた交流を作り、トランスの1次側へ供給する。変圧されてトランスの2次側から導出された電流がダイオードで直流化され、一対の電極へ供給され溶接電流を通電させることが可能である。
これらスポット溶接などの抵抗溶接において、電極寿命は重要な要素となる。電極の消耗が早く寿命が短くなれば、ドレッシング頻度及び交換頻度が増加することにより、時間的にも費用的にも品質的にも影響を及ぼし、生産性が低下するからである。そして、抵抗溶接に直流を適用した場合は,極性効果、電極と溶接対象のめっき金属との溶着,合金化、ペルチェ効果等により、一方の電極の消耗が顕著となることが知られている。同様の課題は、必ずしも抵抗溶接に限らず生じ得る。
上記課題に対し、例えば特許文献1のように、電極素材を改良するなどの解決手段が知られている。しかしながら、従来の技術では、一方の電極の消耗が早くなるという問題点に対応することができない。さらに、両電極の消耗度が異なると、溶接効率も品質も低下する。
特開平10-29073号公報
そこで、本願発明は、偏ることなく電極寿命を延長し、溶接品質を向上することが可能な機構を提供すること、さらには他の装置に適用できる汎用性の高い機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のスイッチ機構は、
電源から導出される第1の導電部材及び第2の導電部材と、
対象物へ電流を流すための一対の電極と接続された第3及び第4の導電部材とを接続するスイッチ機構であり、
第3及び第4の導電部材が、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれにも接続可能であって、
第3の導電部材が第1の導電部材に接続している場合は第2の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第2の導電部材に接続し、
第3の導電部材が第2の導電部材に接続している場合は第1の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第1の導電部材に接続し、
第3の導電部材が接続する部材を、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれかにおいて選択的に切り替える機構を備えることからなる。
また、切り替え機構が、移動機構を備え、当該移動機構の作動により、導電部材が接続する対象が切り替えられるものであることが好適である。
また、移動機構が昇降機構、回転機構又はスライド機構であることが好適である。
また、移動機構が昇降機構であり、
切り替え機構が昇降機構と接続された絶縁性の基体を含み、
当該基体は、第1及び第2の導電部材、または第3及び第4の導電部材と接続され、昇降運動による基体の移動により接続する対象が切り替えられるものであることが好適である。
また、基体が回転軸を有し回動するものであることが好適である。
さらに、本発明のスイッチ機構は、
電源から導出される第1の導電部材及び第2の導電部材と、
対象物へ電流を流すための一対の電極と接続された第3及び第4の導電部材とを接続するスイッチ機構であり、
第3及び第4の導電部材が、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれにも接続可能であって、
第3の導電部材が第1の導電部材に接続している第1の位置において第2の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第2の導電部材に接続し、
第3の導電部材が第2の導電部材に接続している第2の位置において第1の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第1の導電部材に接続し、
第3の導電部材が接続する部材を、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれかにおいて選択的に切り替える機構を備えることからなる。
また、切り替え機構が、移動機構を備えることが好適である。また、移動機構が回転機構からなり、当該回転機構の回転運動により第3又は第4の導電部材が接続する対象が切り替えられるものであることが好適である。
また、回転機構により、第1及び第2の導電部材、あるいは第3及び第4の導電部材が回転するものであることが好適である。
また、第1及び第2の導電部材が、あるいは第3及び第4の導電部材が、互いに絶縁された円筒形の導電部材として構成されていることが好適である。
本発明者は、上記課題を解決するにあたり、電極の極性が原因で一方の消耗が早くなることに着目し、正極・負極を入れ替えるスイッチ機構を導入することで、電極素材や構成とは無関係にメッキと還元が繰り返され、電極寿命を延長することに到達したものである。本発明によれば、確実かつ安全な手段で、一方の電極の消耗が激しくなることを防ぐことにより、電極の寿命を延長させるだけではなく、一対の電極消耗を平滑化して溶接品質を向上させる。かつ、電極の極性の変換により還元側も変換されるため、電極とめっき金属との溶着,合金化を防ぐことになり、電極自体の寿命も延長し電極品質を維持することが可能になる。
本発明においては、電源から導出される一方の導電部材を第1の導電部材として、他方を第2の導電部材とする。通電時、極性はそれぞれ固定されている。一方、一対の電極からの導電部材を、各々第3及び第4の導電部材とする。従来は、上述通り、電源からトランス及びダイオード等を介して電極への導電部材はそのまま固定的に接続され、電極の極性も実質的に固定されていたところ、本発明では第3及び第4の導電部材においてこのような構成を廃しているものである。したがって、「電源から導出」されるとあるのは、トランスやインバータなど、必要な各種機器を介して導出されることを含む概念である。また、本発明において「導電部材」とあるのは、銅アームのような導電部材のほか、導線を絶縁被覆したケーブルなど、公知の導電部材を広く含み、また複数の部材が連結されている場合も含む趣旨である。
本発明では、第1及び第2と、第3及び第4の導電部材はそれぞれ独立しており、それらが接続されることで通電される構成を有している。そして、第3及び第4の導電部材が、第1の導電部材及び負極性の第2の導電部材のいずれにも接続可能である。すなわち、電極側の第3の導電部材は、正極性(又は負極性)である第1の導電部材、及び負極性(又は正極性)の第2の導電部材のいずれにも接続が可能な構成を備えている。
そして、第3の導電部材が第1の導電部材に接続している場合(又は第1の位置にある場合)では、第2の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第2の導電部材に接続し、第3の導電部材が第2の導電部材に接続している場合(又は第2の位置にある場合)では第1の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第1の導電部材に接続する。すなわち、第3の導電部材が第1の導電部材に接しているときは、第4は導電部材が第2の導電部材と接続される。
そして、第3の導電部材が接続する部材を、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれかにおいて選択的に切り替える構成を備える。この構成により、電極の極性を正極・負極で切り替えることが可能になる。この切り替え機構としては、具体的には下記の移動機構が有利かつ好適であるが、それらに限定されず、本発明の効果を奏する限り、他の構成を採用することが可能である。
移動機構の1例としては、たとえば昇降機構を備える場合がある。昇降機構が昇降することで、第3及び第4の導電部材(又は第1及び第2の導電部材)が移動し、その結果接続する対象が切り替わる機構である。好ましくは、切り替え機構は、昇降機構と接続された絶縁性の基体を含む。そして、当該基体には、第1及び第2の導電部材、または第3及び第4の導電部材が配置され、昇降運動による基体の移動により接続する対象が切り替えられる。すなわち、基体は導電部材が移動するための台座の役割とともに、導電部材が適切に選択的に他の1つの導電部材と接触できるための絶縁物としての役割を果たす。
より具体的な例として、基体が回転軸を有し、回動するものとすることができる。この場合、当該回転軸を挟んだ両側に第3及び第4の導電部材(又は第1及び第2の導電部材)が配置されることが好適である。基体が回動すると、シーソーのように両側に配置した導電部材が相反した方向へ移動するため、この移動を利用して接触対象が切り替わるものである。この形態において、基体は略板状であり、基体の上下に二股に分かれた導電部材が配置されていることが好ましい。
基体の作動のために、昇降機構は基体に対して少なくとも1つ設置される。また、昇降機構としては、基体を任意のタイミングで動作及び制御可能であれば良く、具体的な一例としては、シリンダによるものが挙げられる。さらに、より接触の正確性を高めるために、同一の回転軸を有し互いに相対する方向へ延長する2つの基体とし、それぞれが導電部材を、例えば上下に担う構成を採用できる。この時、昇降機構が基体に対して左右一対で設けられ、一方の昇降機構が上昇(下降)移動するときに、他方の昇降機構が下降(上昇)移動する構成を備えるものである実施態様を採用可能である。
また、昇降機構に換えて、回転軸に回転機構を接続し、その回転運動により第3及び第4の導電部材(又は第1及び第2の導電部材)が接続する対象が切り替えられる構成を採用することができる。この構成では、上述の昇降機構ではなく、回転機構により基体を介して第3及び第4の導電部材(又は第1及び第2の導電部材)が移動し、相互の接続対象が切り替えられる。具体的には、基体の回転軸にモータを接続して回動させることで、基体をシーソーのように移動させる態様とすることができる。
また、移動機構の他の構成例として、例えば第1及び第2の導電部材がその電極側端部において各々2つに分岐して、第1の導電部材の第1の端部、第2の導電部材の第1の端部、第1の導電部材の第2の端部、第2の導電部材の第2の端部の順に基体状に略平面状に並び、第3及び第4の導電部材がスライド機構等により平面移動することによって接続対象が切り替わる構成を採用することも可能である。
さらに、切り替え機構の他の実施形態として、第1及び第2の導電部材(又は第3及び第4の導電部材)を、互いに絶縁された円筒形の導電部材として構成する形態を挙げることができる。このとき、円筒形の導電部材にモータが接続され、モータの回転により円筒形の導電部材が回転することにより、相互の接続対象が切り替えられる構成である。この時、第1の導電部材に第3の導電部材及び第4の導電部材の両方が接触する瞬間がない方が好ましいことから、円筒形の導電部材表面に適宜絶縁部を設けることも可能である。
これら実施態様において、昇降運動装置及び回転装置等は、制御装置と接続され、任意のタイミングで切り替え可能であることが望ましい。この構成は、例えばスポット溶接機であれば、打点毎に、または一定の打点毎に切り替えを可能にする。また、本発明は、直流式、特にインバータ直流式の抵抗溶接装置に好適であり、3次元上の多点溶接を行うことが可能なスポット溶接機において高い効果を発揮するが、その他のスポット溶接機や、シーム溶接機など他の抵抗溶接機にも適用可能である。また、複雑な回路構成は不要であり、電源の内部構成を変更することなく、確実な切り替えを行うことができる一方で、軽量かつ小型な構成を採用できるため、メンテナンスも産業用ロボットへの搭載も容易である。さらには抵抗溶接機・スポット溶接機に止まらず、同様の課題及び利点を有する他の装置にも適用が可能である。
本発明の実施の1例を示す図である。 図1の実施例の切り替え機構を示す図である。 図1の実施例の切り替え機構の第1の位置における断面図である。 図1の実施例の第2の位置における接続構成を示す図である。 図1の実施例の使用態様の1例を示す図である。 本発明の他の実施の例を示す図である。 図6の実施例の切り替え機構の第1の位置における断面図である。 図6の実施例の切り替え機構の第2の位置における断面図である。
本発明の実施の1例を、図1から5を参照して説明する。
図1は、本発明の切り替え機構1を備えたスポット溶接機2を示す図である。スポット溶接機は、インバータ3、トランス4およびダイオード5などの電源構成を備えている。インバータ3は、トランス4に対して一次入力側に配置され、商用交流を直流へ変換し、高周波交流を送出する。高周波交流はトランス4およびダイオード5を介して直流に変換される。なお、冷却管6が冷却のために複数設けられており、必要な機器(図示せず)と接続される。これら構成は公知のインバータ直流式の抵抗スポット溶接機と変わるところはない。
そして、トランスからは第1の導電部材7である銅アームが、電極側へ向けて延出している。また、ダイオード5からは第2の導電部材8である銅アームが、電極側へ向けて延出している。一方、一対の電極9,10が、溶接対象(図示せず)を加圧しながら溶融すべく設けられており、電極9,10へ通電すべく、第3の導電部材11および第4の導電部材12が設けられている。ここで、第3の導電部材11および第4の導電部材12は、それぞれネジ等を介していくつかの部材が連結して構成されている。なお、サーボモータ等の加圧機構等を含めた全体の使用態様の例については図5に示している。
第1の導電部材7及び第2の導電部材8と、第3の導電部材11及び第4の導電部材12は、切り替え機構1により接続する対象を任意のタイミングで切り替えることができる。図2により詳細に示されるように、切り替え機構1は、回転軸14を軸とし、一方に第1の絶縁アーム15を、他方に第2の絶縁アーム16を有する略板状の基体13を備える。第1の絶縁アーム15及び第2の絶縁アーム16は、各々回転軸14を軸として回動可能である。
そして、図3により詳細に示されるように、第1の絶縁アーム15及び第2の絶縁アーム16は、その端部に昇降機構17,18を備えている。昇降機構17,18は、シリンダ19,20を有しており、上下移動を行うことができる。そして、シリンダ19,20の上下運動は、第1の絶縁アーム15及び第2の絶縁アーム16の端部の回転軸21,22を介して、第1の絶縁アーム15及び第2の絶縁アーム16の回転軸14を軸とした回動運動に変換される。
昇降機構17のシリンダ19の下部には、軸23の上下運動を可能にするためのバルブ24,25と、それぞれに対応して接続された空気室が設けられている。また、昇降機構18のシリンダ20の下部にも、軸26の上下運動を可能にするためのバルブ27,28と、それぞれに対応して接続された空気室が設けられている。さらに、バルブ(注出入部)24とバルブ27,バルブ25とバルブ28は図示していないが空気ポンプや制御装置等を介して連通され、連動するように構成されている。図3の状態から、バルブ24に空気が入ると、上側の空気室に空気が入ることで軸23は下降し、第1の絶縁アーム15も回転軸14を軸に回動して上昇する。同時に、バルブ27からバルブ25へ空気が移動する一方、バルブ28に空気が注入され、軸26を押し上げる。この結果、第2の絶縁アーム16が回転軸14を軸に回動して上昇し、図4の状態となる。すなわち、第1の絶縁アーム15と第2の絶縁アーム16は、回転軸14を軸として一方が上昇すると他方が下降するシーソーのような構造を備えている。バルブ24,25,27,28への空気の注出入は、制御装置等によりそのタイミングが制御可能である。他の構成として、単に第1の絶縁アーム15と第2の絶縁アーム16を一体的に形成し、昇降機構を一方の端部のみに設けることも可能である。また、昇降運動は、上記の例に限られず、油圧式シリンダや、ギア等による他の機械要素によるものを採用することも可能である。
第1の絶縁アーム15には、その上下に第3の導電部材11が配置されている。図4を参照すると、第3の導電部材11の基体側端部は、基体13の第1の絶縁アーム15を上下から挟むように略コの字状に設けられており、第1の絶縁アーム15の上下どちらからでも、電気的に接続可能に構成されている。同様に、第4の導電部材12の基体側端部も、基体13の第2の絶縁アーム16を上下から挟むように略コの字状に設けられており、第2の絶縁アーム16の上下どちらからでも、電気的に接続可能に構成されている。また、切り替え機構1はフレーム30により維持及び保護されており、上側には第1の導電部材7が、下側には第2の導電部材8が配置されている。
そして、第1の絶縁アーム15が上昇位置にあり、第2の絶縁アーム16が下降した第1の位置にあるとき(図3参照)、第3の導電部材11は第1の導電部材7にのみ接触し、第4の導電部材12は第2の導電部材8にのみ接触している。したがって、この位置にある場合、第1の導電部材7が負極(マイナス側)であり、第2の導電部材8が正極(プラス側)であるとすれば、電極9は負極(マイナス側)、電極10は正極(プラス側)となる。
次に、上述の切り替え機構1の作動により、第1の絶縁アーム15が下降位置にあり、第2の絶縁アーム16が上昇した第2の位置にあるとき(図4参照)、第3の導電部材11は第2の導電部材8にのみ接触し、第4の導電部材12は第1の導電部材7にのみ接触している。したがって、この位置にある場合、第1の導電部材7が負極(マイナス側)であり、第2の導電部材8が正極(プラス側)であるとすれば、電極9は正極(プラス側)、電極10は負極(マイナス側)となる。
したがって、切り替え機構1の制御により、任意のタイミングで電極9と電極10の極性を変換させることが可能となる。例えばスポット溶接機においては、打点毎に、あるいは数点ごとに変換させること等が可能となる。当該実施例では、基体13の位置にかかわらず、第1の導電部材7に第3の導電部材11及び第4の導電部材12の両方が接触する瞬間はない。このため、スポット溶接以外にも、より連続的な給電を行いながら極性を変換する装置に適している。なお、当該実施例では、第3の導電部材11及び第4の導電部材12を移動させ接続対象を切り替えるものであるが、同様の切り替え機構1に対し、第1の導電部材7及び第2の導電部材8を移動させて接続対象を切り替えるなど、本発明の効果を奏する他の構成や素材を採用することが可能である。
使用仕様としては、たとえば図5に示すように、アルミカバー29,31等により切り替え機構1等が保護される。ジャイロリング32及びバランサー33、バランスバー34などを介して、上方から支持されると同時に移動可能に構成される。加圧機構としてはサーボモータ35が使用されている。商用電源からのケーブルはケーブルホルダー36を介して電源コネクタ37に接続される。作業者は、ハンドル38を使用してスポット溶接機2を移動させ、溶接を行うことができる。このように、本発明はコンパクトな構成を採用しているために、従来のスポット溶接機と同様の使用態様及び方法をそのまま維持することが可能である。また、交換など各種メンテナンスにも適している。
本発明の他の実施の例を、図6から8を参照して説明する。図面中の符号は、先の実施例と同様の構成については統一的に使用している。図6は、切り替え機構1を備えたスポット溶接機2を示している。スポット溶接機は、インバータ3、トランス4およびダイオード5などの電源構成を備えている。インバータ3は、トランス4に対して一次入力側に配置され、商用交流から変換された高周波交流を送出する。高周波交流はトランス4およびダイオード5を介して直流に変換される。なお、冷却管6が冷却のために複数設けられており、必要な機器(図示せず)と接続される。これら構成は先の実施例と同様である。
そして、トランス4からは、第1の導電部材7である導電アーム39が、電極側へ向けて延出している。本実施例においては、後述するように、第1の導電部材7及び第2の導電部材8が移動するものであるため、トランス4の導出部40と導電アーム39は、図示していないケーブル等を介してシャント接続などにより電気的に接続されている。同様に、ダイオード5からは、第2の導電部材8である導電アーム41が、電極側へ向けて延出しおり、ダイオード5の導出部と導電アーム41は、図示しないケーブル等を介してシャント接続などにより電気的に接続され、かつ導電アーム41が移動できるように構成されている。
導電アーム39と導電アーム41は、絶縁部42を介しつつ連結されて通電部43を構成する。ただし、絶縁部42により、互いに電気的には接触していない。さらに通電部43は、電極側へ延長し、端部は円筒型の導電部材44として構成されている。図7、8においてより明らかなように、円筒型の導電部材44において、第1の導電部材7及び第2の導電部材8は、断面が半円の筒状となっている。そして、円筒形の導電部材44は、切り替え機構1であるモータ45を介して、回転運動可能に構成されている。モータ45が正逆回転すると、同軸で円筒形の導電部材44が回転し、導電アーム39及び導電アーム41も回転移動する。
一方、一対の電極9,10からは、第3の導電部材11および第4の導電部材12が電源側へ向けて延出している。ここで、第3の導電部材11および第4の導電部材12は、それぞれネジ等を介していくつかの部材が連結して構成されている。また、第3の導電部材11は、その端部46において、集電ブラシ等の部材を介して円筒形の導電部材44に電気的に接触している。また、第4の導電部材12も同様に、その端部47において円筒形の導電部材44に接触している。端部46,47は、弾性部材48その他の接続部材を介して、円筒型の導電部材44に対してスライド可能な範囲の押圧力で押圧されつつ給電される。なお、図6においては理解を容易にするために、モータ45のカバーフレーム30(図7、8参照)や、その他のフレーム・カバー等は図示していない。
図7における第1の位置(鉛直方向から逆時計回に30度回転位置)において、第3の導電部材11の端部46は、第1の導電部材7にのみ接触している。このとき、第4の導電部材12の端部47は、第2の導電部材8のみに接触している。なお、図7,図8には、円筒型の導電部材44に設けられるカバーフレーム30を図示している。
モータ45が図7の位置から60度時計回りに回転し、図8の第2の位置になる時、第1の導電部材7及び第2の導電部材8が回転し移動する。この結果、第3の導電部材11の端部46は、第2の導電部材8にのみ接触している。このとき、第4の導電部材12の端部47は、第1の導電部材7のみに接触している。
したがって、図7の第1の位置にあるとき、第1の導電部材7が負極(マイナス側)であり、第2の導電部材8が正極(プラス側)であるとすれば、電極9は負極(マイナス側)、電極10は正極(プラス側)となる。
次に、上述のモータ45の作動により、図8の第2の位置にあるとき、第3の導電部材11は端部46を介し第2の導電部材8にのみ接触し、第4の導電部材12は端部47を介し第1の導電部材9にのみ接触している。したがって、この位置にある場合、電極9は正極(プラス側)、電極10は負極(マイナス側)となる。なお、図示してはいないが、第1の導電部材7に第3の導電部材11及び第4の導電部材12の両方が接触する瞬間がないよう、円筒型の導電部材44の表面の一部に絶縁部材を設けても良い。
したがって、当該実施例においても、切り替え機構1の制御により、任意のタイミングで電極9と電極10の極性を変換させることが可能となる。当該実施例では、第1の導電部材7及び第2の導電部材8を回転移動させ接続対象を切り替えるものであるが、第3の導電部材11及び第4の導電部材12側を回転移動させて接続対象を切り替える態様など、本発明の効果を奏する他の構成や素材を採用することが可能である。
1:切り替え機構 2:スポット溶接機,
3:インバータ 4:トランス
5:ダイオード 6:冷却管
7:第1の導電部材 8:第2の導電部材
9:電極 10:電極
11:第3の導電部材 12:第4の導電部材
13:基体 14:回転軸
15:第1の絶縁アーム 16:第2の絶縁アーム
17:昇降機構 18:昇降機構
19:シリンダ 20:シリンダ
21:回転軸 22:回転軸
23:軸 24:バルブ
25:バルブ 26:軸
27:バルブ 28:バルブ
29:アルミカバー 30:フレーム
31:アルミカバー 32:ジャイロリング
33:バランサー 34:バランスバー
35:サーボモータ 36:ケーブルホルダー
37:電源コネクタ 38:ハンドル
39:導電アーム 40:導出部
41:導電アーム 42:絶縁部
43:通電部 44:円筒型の導電部材
45:モータ 46:端部
47:端部 48:弾性部材

Claims (6)

  1. 電源から導出される第1の導電部材及び第2の導電部材と、
    対象物へ電流を流すための一対の電極と接続された第3及び第4の導電部材とを接続するスイッチ機構であり、
    第3及び第4の導電部材が、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれにも接続可能であって、
    第3の導電部材が第1の導電部材に接続している場合は第2の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第2の導電部材に接続し、
    第3の導電部材が第2の導電部材に接続している場合は第1の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第1の導電部材に接続し、
    第3の導電部材が接続する部材を、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれかにおいて選択的に切り替える機構を備え
    当該切り替え機構が、移動機構を備え、当該移動機構の作動により、導電部材が接続する対象が切り替えられるものであり、
    前記移動機構が昇降機構であり、
    前記切り替え機構が前記昇降機構と接続された絶縁性の基体を含み、
    当該基体は、第1及び第2の導電部材、または第3及び第4の導電部材と接続され、前記昇降運動による前記基体の移動により接続する対象が切り替えられるものであり、
    前記基体が回転軸を有し回動するものであることを特徴とするスイッチ機構。
  2. 請求項1に記載のスイッチ機構を備えた抵抗溶接機。
  3. 請求項1に記載のスイッチ機構を備えたスポット溶接機。
  4. 電源から導出される第1の導電部材及び第2の導電部材と、
    対象物へ抵抗加熱するための一対の電極と接続された第3及び第4の導電部材とを接続するスイッチ機構であり、
    第3及び第4の導電部材が、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれにも接続可能であって、
    第3の導電部材が第1の導電部材に接続している第1の位置において第2の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第2の導電部材に接続し、
    第3の導電部材が第2の導電部材に接続している第2の位置において第1の導電部材には接続せず、かつ第4の導電部材が第1の導電部材に接続し、
    第3の導電部材が接続する部材を、第1の導電部材及び第2の導電部材のいずれかにおいて選択的に切り替える機構を備え、
    第1の導電部材及び第2の導電部材は、絶縁部を介しつつ通電部を構成した上で、電極側へ延長し、端部が互いに絶縁された円筒型の導電部材として構成され、
    前記円筒型の導電部材は、モータと同軸で正逆回転に構成され、
    前記円筒型の導電部材の回転により、第3又は第4の導電部材が接続する対象が切り替えられるものである、スイッチ機構。
  5. 請求項4に記載のスイッチ機構を備えた抵抗溶接機。
  6. 請求項4に記載のスイッチ機構を備えたスポット溶接機。
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