JP7037436B2 - 飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物 - Google Patents

飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物 Download PDF

Info

Publication number
JP7037436B2
JP7037436B2 JP2018102535A JP2018102535A JP7037436B2 JP 7037436 B2 JP7037436 B2 JP 7037436B2 JP 2018102535 A JP2018102535 A JP 2018102535A JP 2018102535 A JP2018102535 A JP 2018102535A JP 7037436 B2 JP7037436 B2 JP 7037436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flight device
flight
distance
predetermined
evacuation space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018102535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019207556A (ja
Inventor
冬威 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2018102535A priority Critical patent/JP7037436B2/ja
Priority to US17/052,292 priority patent/US11915600B2/en
Priority to PCT/JP2019/017260 priority patent/WO2019230267A1/ja
Publication of JP2019207556A publication Critical patent/JP2019207556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7037436B2 publication Critical patent/JP7037436B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/0047Navigation or guidance aids for a single aircraft
    • G08G5/0069Navigation or guidance aids for a single aircraft specially adapted for an unmanned aircraft
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/0004Transmission of traffic-related information to or from an aircraft
    • G08G5/0013Transmission of traffic-related information to or from an aircraft with a ground station
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/0073Surveillance aids
    • G08G5/0078Surveillance aids for monitoring traffic from the aircraft
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/04Anti-collision systems
    • G08G5/045Navigation or guidance aids, e.g. determination of anti-collision manoeuvers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)

Description

本開示は、飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物に関する。より詳細には、例えばドローンのような飛行装置、このような飛行装置の制御方法、このような飛行装置の制御プログラム、及び、このような飛行装置の経路を成す構造物に関する。
近年、例えばドローンのような、典型的には無人の飛行装置が、急速に普及しつつある。例えば、無人で小型のマルチコプターのような飛行装置に、カメラのような撮像デバイスを搭載させたものが市販されている。このような飛行装置によれば、人間が容易に到達できないような場所から静止画又は動画などを撮影することができる。例えば、特許文献1は、下水管路施設等の閉鎖空間を点検する無人飛行体を開示している。特許文献1は、無人飛行体のカメラにより撮像される動画データ又は画像データを、無人飛行体用コントローラの画面上に表示することを開示している。今後、このような無人で小型の飛行装置は、用途の拡大及び法整備の進展に伴って、ますます普及することが期待されている。
特開2018-1967号公報
上述のような飛行装置の普及に伴って空中を飛行する飛行装置が増加する環境に備え、安全面などの観点から対策を講じることが望ましい。また、飛行装置を所定の場所まで安全に飛行させることができれば、飛行装置の運用における利便性を高めることができる。
本開示の目的は、安全性及び利便性に資する飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物を提供することにある。
一実施形態に係る飛行装置は、
構造物中を飛行中に他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になるという判定に基づいて、当該他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行うように制御する制御部を備える
前記制御部は、前記所定の回避行動として、前記飛行装置が退避するための、前記構造物に設けられた退避スペースに移動するように制御する
一実施形態に係る飛行装置の制御方法は、
構造物中を飛行中に飛行装置から他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおける判定に基づいて、前記飛行装置が前記他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行う回避ステップと、
前記所定の回避行動として、前記飛行装置が退避するための、前記構造物に設けられた退避スペースに移動するように制御する制御ステップと、
を含む。
一実施形態に係る飛行装置の制御プログラムは、
コンピュータに、
構造物中を飛行中に飛行装置から他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおける判定に基づいて、前記飛行装置が前記他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行う回避ステップと、
前記所定の回避行動として、前記飛行装置が退避するための、前記構造物に設けられた退避スペースに移動するように制御する制御ステップと、
を実行させる。
一実施形態によれば、安全性及び利便性に資する飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物を提供することができる。
一実施形態に係る飛行機器及び飛行装置の経路を成す構造物の外観を示す斜視図である。 一実施形態に係る飛行機器の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 一実施形態に係る飛行機器の動作を説明するフローチャートである。
以下、一実施形態に係る飛行装置及び一実施形態に係る構造物について、図面を参照して詳細に説明する。
一実施形態に係る飛行装置は、空中を飛行及び/又は浮遊することができる飛行装置としてよい。ここで、飛行装置とは、例えばドローンのような、典型的には無人で小型の飛行装置とすることができる。また、一実施形態に係る構造物は、例えばドローンのような飛行装置の経路を成す構造物としてよく、典型的には、例えばドローンのような飛行装置が飛行する経路を少なくとも部分的に成す構造物としてよい。
図1は、一実施形態に係る飛行装置を、飛行装置の経路を成す構造物とともに示す斜視図である。以下の説明において、図に示すZ軸の正方向を「上」方向とし、Z軸の負方向を「下」方向として説明する。ここで、「下」方向とは、典型的には鉛直としてもよい。
図1は、一実施形態に係る飛行装置の例として、飛行装置1A及び飛行装置1Bを示す。以下、飛行装置1A及び飛行装置1Bをそれぞれ区別しない場合、これらを単に「飛行装置1」と記すことがある。以下の説明において、飛行装置1Aのみを一実施形態に係る飛行装置としてもよいし、飛行装置1A及び飛行装置1Bの両方を一実施形態に係る飛行装置としてもよい。また、飛行装置1Aと飛行装置1Bとは、同タイプの飛行装置としてもよいし、異なるタイプの飛行装置としてもよい。また、飛行装置1Aと飛行装置1Bとは、形状、大きさ、飛行速度などが同じでもよいし、互いに異なっていてもよい。
図1に示すように、一実施形態に係る飛行装置1は、水平方向の移動速度が低くても空中に浮遊することが可能な各種の飛行機能を有する装置としてよい。例えば、飛行装置1は、典型的には無人で小型のヘリコプター、マルチコプター、ドローン、飛行船、気球、又は無人航空機(Unmanned Aerial Vehicles(UAV))と呼ばれる無人飛行体等としてよい。ここで、ドローンとは、軍事用のUAVに限定されず、軍事目的以外の種々の用途に使用されるものとしてよい。例えば、ドローンは、CCDイメージセンサを備え、飛行中の映像を撮像する用途を含むものとしてよい。また、ドローンは、例えば工場内で使用される部品を、ある場所から他の場所に運搬する用途を含むものとしてもよい。また、一実施形態において、飛行装置1は、無線による遠隔制御が可能なものとしてもよいし、自律制御(自動操縦)が可能なものとしてもよい。また、飛行装置1は、例えば外部機器から無線によって遠隔制御(自動操縦)されてもよい。
飛行装置1は、図1に示すようなものに限定されず、任意の飛行装置としてよい。以下の説明において、飛行装置1は、図1に示す4つのプロペラのような、1つ以上のプロペラ(ブレード又はローターなどとしてもよい)を含むドローンである例について説明する。一実施形態に係る飛行装置1の各機能部の構成については、さらに後述する。
また、図1に示すように、一実施形態に係る構造物50は、経路52と、退避スペース54とを有する。一実施形態に係る構造物50は、例えば飛行装置1のような飛行装置の経路52を成す。ここで、構造物50は、必ずしも全体として飛行装置1の経路52を成さなくてもよく、少なくとも部分的に飛行装置1が飛行する経路52を成す構造物としてよい。一実施形態に係る構造物50において、経路52は、例えば飛行装置1のような飛行装置が飛行及び/又は浮遊することができる空間を構成する。また、構造物50は、経路52の一部又は全部が地中に埋まっているとしてもよい。
一実施形態において、経路52は、飛行装置1が飛行及び/又は浮遊するのに適切な大きさ(径)の中空構造としてよい。具体的には、例えば飛行装置1Aが40cm四方程度のサイズ(XY平面における大きさ)である場合、経路52は、例えば直径1.5mの円筒状の構造物として構成してもよい。また、構造物50における経路52は、必ずしも円筒状(XZ平面に平行な断面が円状)の経路に限定されない。経路52の内壁部は、飛行装置1の飛行及び/又は浮遊を妨げないような任意の形状としてよい。例えば、経路52の内壁部は、XZ平面に平行な断面が正方形若しくは長方形、又は任意の多角形、又は楕円形となるように構成してもよい。さらに、経路52の外壁部は、例えば構造物50が形成される際の必要に応じて、経路52(の内部)がある程度の強度で保護されるような任意の形状としてよい。
一実施形態において、経路52は、鉄若しくはアルミニウム、ガラス、コンクリート、又はカーボングラファイト等のような適度な強度を有する素材、又はこれらの任意の組み合わせの素材で構成してよい。また、経路52は、ある程度の強度を保つことができれば、例えばレジンのような合成樹脂等の素材で構成してもよい。一実施形態において、経路52は、飛行装置1Aのような飛行装置が飛行する経路としての強度を維持できれば、任意の素材によって構成してよい。
図1に示すように、構造物50は、経路52の位置αを入口として、飛行装置1Aを経路52内に導き入れることができる。この場合、構造物50は、経路52の位置βを出口として、飛行装置1Aを経路52内から排出することができる。したがって、経路52の位置βを飛行装置1Aの目的地付近などまで延長することにより、飛行装置1Aは、出発地点から目的地まで飛行する区間の大部分において、構造物50の経路52を通過することができる。
ここで、構造物50の経路52は、必ずしも全長にわたって密閉されていなくてもよい。例えば、構造物50の経路52は、部分的に孔が形成されていてもよいし、部分的に外部に解放されるように構成してもよい。さらに、構造物50の経路52は、大部分が覆われない単なる骨組みのみによる構成としてもよい。一実施形態において、経路52は、扉、及び/又は、外部と内部をつなぐ窓部などが形成されていてもよい。
しかしながら、構造物50の経路52の大部分が閉じた(密閉された)状態となるように構成されることにより、飛行装置1Aが経路52内を飛行する際に、雨風又は塵などの外部環境の影響を受けにくくなる。また、構造物50の経路52の大部分を密閉構造とすることにより、飛行装置1Aが飛行する際に外部に漏れる騒音が低減される。また、このような構造により、構造物50の経路52は、飛行装置1Aなどの飛行装置の専用経路とすることができ、人間又は他の動物などが侵入して飛行装置の飛行を妨げるリスクを低減することもできる。さらに、このような構造により、飛行装置1Aが不具合などにより落下したり不時着したりしても、それにより人間又は他の動物などが怪我をするようなリスクも低減される。さらに、このような構造により、飛行装置1Aなどの飛行装置が多数普及したとしても、飛行装置が街の景観に与える影響も低減される。
さらに、構造物50の経路52の大部分を密閉構造としつつ、経路52における所定の位置が開閉可能になるように構成してもよい。このような構成により、例えば不具合などにより飛行装置が経路52において落下又は不時着などしたとしても、保守要員などの人員が当該飛行装置1Aを回収する作業を容易にすることができる。
図1に示すように、例えば飛行装置1Bも、飛行装置1Aと同様に、構造物50の経路52を通過して飛行することができる。例えば、構造物50は、図1に示すように、経路52の位置βを入口として、飛行装置1Bを経路52内に導き入れることができる。この場合、構造物50は、経路52の位置αを出口として、飛行装置1Bを経路52内から排出することができる。したがって、経路52の位置αを飛行装置1Bの目的地付近などまで延長することにより、飛行装置1Bも、出発地点から目的地まで飛行する区間の大部分において、構造物50の経路52を通過することができる。
しかしながら、図1に示すように、飛行装置1Aが経路52を(例えばY軸正方向に)前進している最中に、飛行装置1Bも経路52を(例えばY軸負方向に)前進しようとすると、両者が経路52において接触又は衝突するリスクは増す。したがって、一実施形態に係る構造物50は、図1に示すように、一方の飛行装置が他方の飛行装置を回避するための退避スペース54を有してよい。例えば、飛行装置1Aは、このまま前進すると飛行装置1Bまでの距離が所定の距離以下になると判定したとする。この場合、飛行装置1Aは、経路52の位置γにおいて進路を例えば左(X軸負方向)に変更して、退避スペース54に退避する。これにより、飛行装置1Aは、進路を維持して前進する飛行装置1Bを回避することができる。同様に、飛行装置1Bが、このまま前進すると飛行装置1Aまでの距離が所定の距離以下になると判定したとする。この場合、飛行装置1Bは、経路52の位置γにおいて進路を例えば右(X軸負方向)に変更して、退避スペース54に退避する。これにより、飛行装置1Bは、進路を維持して前進する飛行装置1Aを回避することができる。
一実施形態において、退避スペース54は、飛行装置1が退避するのに適切なように、任意の大きさ(径)及び形状を有してよい。また、一実施形態において、退避スペース54は、飛行装置1Aのような飛行装置が退避するのに適切なように、例えば鉄若しくはアルミニウム、ガラス、コンクリート、カーボングラファイト、又は合成樹脂等のような、任意の素材、又はこれらの任意の組み合わせの素材によって構成されてよい。また、退避スペース54は、必ずしも図1に示すように全体的に密閉されていなくてもよく、適宜、孔を有していたり、外部に開放されていたりしてもよい。さらに、一実施形態において、退避スペース54は、必ずしも中空構造でなくてもよく、例えば周囲が覆われていない単なる場所としてもよい。一実施形態において、退避スペース54は、退避した飛行装置が一時的に着地するスペースとしてもよいし、退避した飛行装置が浮遊したまま待機するスペースとしてもよい。退避スペース54は、必ずしも図1に示す円筒形状に限定されるものではない。退避スペース54は、曲面又は平面を含むものでもよく、球形、楕円形、三角錐、四角錐、円錐、その他の錐形状その他任意の形状を組み合わせた形状であるとしてもよい。退避スペース54は、必ずしも三次元形状に限定されず、一次元、二次元形状であってもよい。退避スペース54は、一部に無限に(又は遠方まで)続く空間が含まれていても良い。退避スペース54は、飛行装置が他の飛行装置を避けるために十分な大きさであればよく、退避スペース54の体積、面積などの大きさが、飛行装置よりも小さい場合、同等の大きさの場合、大きい場合を含む。例えば、構造物50の幅をLとし、飛行装置の幅をそれぞれS1、S2とした場合、退避スペース54の幅Tは、T>>S1+S2-Lを満たせばよい。ここで、退避スペース54の幅Tは、退避スペース54が経路52に接続されている点から、退避スペース54の他の端点までの距離である。
図1は、構造物50が退避スペース54を1つのみ有する例を示す。一実施形態において、構造物50は、1つではなく任意の複数の退避スペース54を有してもよい。特に、経路52が比較的長くなる場合には、構造物50は複数の退避スペース54を有してよい。この場合、構造物50は、複数の退避スペース54を、経路52における所定の位置に有してもよいし、経路52において所定の間隔ごとに有してもよい。また、構造物50は、退避スペース54を、必ずしも経路52とは別の部分として形成されていなくてもよい。例えば、構造物50は、経路52が2つ以上に分岐する場合、分岐する2つ以上の経路52の少なくとも1つを、退避スペース54としてもよい。
さらに、一実施形態に係る構造物50は、図1に示すように、経路52において飛行装置が前進する方向(例えばY軸方向)に対して水平方向(例えばX軸方向)に、退避スペース54を有してよい。一方、例えば、構造物50が、経路52において飛行装置が前進する方向(例えばY軸方向)に対して垂直な方向(例えばZ軸方向)に、退避スペース54を有するような態様も考えられる。このような構成においては、一方の飛行装置が他方の飛行装置を回避する際に、2つの飛行装置が一時的に垂直方向に重なりを有することになる。2つの飛行装置が垂直方向に重なりを有すると、一方の飛行装置が発生する揚力による風圧が、他方の飛行装置の飛行及び/又は浮遊に影響し得る。これに対し、経路52において飛行装置が前進する方向(例えばY軸方向)に対して水平な方向(例えばX軸方向)に退避スペース54を配置すれば、2つの飛行装置が垂直方向に重なりを有することはない。このため、一方の飛行装置が発生する揚力による風圧が、他方の飛行装置の飛行及び/又は浮遊に影響するリスクは低減される。また、経路52において飛行装置が前進する方向(例えばY軸方向)に対して任意の方向に、退避スペース54を有するような態様も考えられる。
このように、一実施形態に係る構造物50は、図1に示すように、飛行装置1Aが飛行する経路52を少なくとも部分的に成す構造物としてよい。また、一実施形態に係る構造物50は、飛行装置1Aが他の飛行装置1Bを回避するための退避スペース54を有する。一実施形態に係る構造物50において、図1に示すように、退避スペース54は、経路52に水平な位置に配置されてもよい。
また、経路52において、例えば飛行装置1Aと飛行装置1Bとが1つの退避スペース54に同時に退避すると、両者が退避スペース54において接触又は衝突するリスクは増す。したがって、一実施形態において、飛行装置1Aと飛行装置1Bとが経路52において対峙する際、飛行装置1A及び飛行装置1Bのいずれか一方のみが退避スペース54に退避するように制御してよい。この場合、他方の飛行装置は、経路52において進路を維持するように制御してもよい。
また、一実施形態に係る飛行装置1Aと飛行装置1Bとが経路52において対峙する際、どちらの飛行装置を退避スペース54に退避させるかは、種々の条件に基づいて決定してよい。例えば、飛行装置1A及び飛行装置1Bがそれぞれ経路52における位置を外部に送信可能な場合、所定の優先順位にしたがって、一方が退避スペース54に退避することによって、他方を回避してもよい。ここで、所定の優先順位は、例えば飛行装置の操縦を制御する制御センターなどにおいて予め決められていてもよい。また、所定の優先順位は、飛行装置1A及び飛行装置1Bの両者についての諸条件などに基づいて、例えば前述の制御センターなどにおいて、適宜、所定のアルゴリズムに従って決定されるようにしてもよい。また、例えば、飛行装置1A及び飛行装置1Bがそれぞれ自律的に自動操縦によって飛行している場合、先に相手の飛行装置を検出した一方の飛行装置が退避スペース54に退避することによって、他方を回避してもよい。また、例えば、飛行装置1A及び飛行装置1Bがそれぞれ自律的に自動操縦によって飛行している場合、両飛行装置のうち退避スペース54に近い方が退避スペース54に退避することによって、他方を回避してもよい。飛行装置1A及び飛行装置1Bのいずれかが回避行動を開始する条件については、さらに後述する。
次に、一実施形態に係る飛行装置1の機能的な構成について説明する。
図2は、一実施形態に係る飛行装置1の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図2に示すように、一実施形態に係る飛行装置1は、例えば、制御部10と、第1駆動部20-1、第2駆動部20-2、及び第N駆動部20-Nとを備える。さらに、一実施形態に係る飛行装置1は、例えば、通信部12と、記憶部14と、撮像部16と、近接センサ18となどを、適宜備えてもよい。上述した制御部10、通信部12、及び記憶部14は、飛行装置1における任意の箇所に設置又は内蔵してよい。
制御部10は、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、例えばCPU(Central Processing Unit)のような、少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。制御部10は、まとめて1つのプロセッサで実現してもよいし、いくつかのプロセッサで実現してもよいし、それぞれ個別のプロセッサで実現してもよい。プロセッサは、単一の集積回路として実現されてよい。集積回路は、IC(Integrated Circuit)ともいう。プロセッサは、複数の通信可能に接続された集積回路及びディスクリート回路として実現されてよい。プロセッサは、他の種々の既知の技術に基づいて実現されてよい。一実施形態において、制御部10は、例えばCPU及び当該CPUで実行されるプログラムとして構成してよい。制御部10において実行されるプログラム、及び、制御部10において実行された処理の結果などは、記憶部14に記憶してよい。一実施形態に係る飛行装置1の制御部10の動作は、さらに後述する。
通信部12は、無線通信をはじめとする各種の機能を実現することができる。通信部12は、例えばLTE(Long Term Evolution)等の種々の通信方式による通信を実現してよい。通信部12は、例えばITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)において通信方式が標準化されたモデムを含んでよい。また、通信部12は、例えばWiFi又はBluetooth(登録商標)等の種々の方式による無線通信を実現してもよい。通信部12は、例えばアンテナを介して、例えば飛行装置1の通信部と無線通信してもよい。通信部12が送受信する各種の情報は、例えば記憶部14に記憶してもよい。通信部12は、例えば電波を送受信するアンテナ及び適当なRF部などを含めて構成してよい。通信部12は、無線通信を行うための既知の技術により構成することができるため、より詳細なハードウェアの説明は省略する。
通信部12は、例えばアンテナを介して、例えば外部サーバ又はクラウドサーバのような外部機器と、ネットワークを介して無線通信してよい。一実施形態において、通信部12は、例えば外部サーバ又はクラウドサーバなどの外部のデータベースから、他の飛行装置及び/又は飛行装置の経路を成す構造物に関する各種の情報を受信してよい。また、一実施形態において、通信部12は、飛行装置1自身に関する各種の情報を、例えば外部サーバ又はクラウドサーバなどの外部のデータベースに送信してもよい。例えば、通信部12は、飛行装置1の任意の時刻における位置情報などを、外部に送信してもよい。
また、通信部12は、飛行装置1が他の飛行装置と無線通信するための機能部としてもよい。この場合、通信部12は、飛行装置1自身に関する各種の情報を、他の飛行装置に送信してもよい。例えば、通信部12は、他の飛行装置に、飛行装置1自身の任意の時刻における位置情報などを送信してもよい。さらに、通信部12は、他の飛行装置に関する各種の情報を、当該他の飛行装置から受信してもよい。例えば、通信部12は、他の飛行装置から、当該他の飛行装置の任意の時刻における位置情報などを受信してもよい。
記憶部14は、制御部10及び通信部12などから取得した各種情報を記憶する。また記憶部14は、制御部10によって実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部14は、例えば制御部10による演算結果などの各種データも記憶する。さらに、記憶部14は、制御部10が動作する際のワークメモリ等も含むことができるものとして、以下説明する。
記憶部14は、例えば半導体メモリ又は磁気ディスク等により構成することができるが、これらに限定されず、任意の記憶装置とすることができる。また、例えば、記憶部14は、本実施形態に係る飛行装置1に挿入されたメモリカードのような記憶媒体としてもよい。また、記憶部14は、制御部10として用いられるCPUの内部メモリであってもよい。
撮像部16は、例えばCCDイメージセンサなどを含む、各種の撮像デバイスで構成してよい。撮像部16は、飛行装置1が空撮を行うためのカメラデバイスとしてもよい。撮像部16は、飛行装置1において、飛行装置1の外部に向けて取り付けられるようにしてよい。撮像部16は、飛行装置1を視点とする静止画又は動画を撮像することができる。撮像部16が撮像した静止画又は動画のデータは、制御部10に供給されてもよいし、記憶部14に記憶されてもよい。撮像部16は、例えばデジタルカメラなど、撮像を行うための既知の技術により構成することができるため、より詳細なハードウェアの説明は省略する。撮像部16は、必要に応じて任意の数だけ、任意の形態のものを設置してよい。また、一実施形態においては、飛行装置1が例えば通信又は他の手段などによって飛行装置1及び他の飛行装置の位置などをある程度詳細に把握できる場合、撮像部16を設けなくてもよい。
撮像部16は、例えば飛行装置1の前方において飛行及び/又は浮遊する他の飛行装置の静止画又は動画を撮像してよい。このようにして撮像した他の飛行装置の静止画又は動画に基づいて、制御部10は、飛行装置1と他の飛行装置との間の距離を判定してもよい。以下、一実施形態に係る飛行装置1(例えば飛行装置1A)から他の飛行装置(例えば飛行装置1B)までの距離を、適宜、「装置間距離」と記す。
また、撮像部16は、飛行装置1が構造物50の経路52を飛行する際、飛行装置1の周囲を覆う経路52の内壁部などの静止画又は動画を撮像してよい。さらに、撮像部16は、飛行装置1が構造物50の退避スペース54に退避する際、飛行装置1の周囲を覆う退避スペース54の内壁部などの静止画又は動画を撮像してよい。このようにして撮像した経路52又は退避スペース54の内壁部の静止画又は動画に基づいて、制御部10は、飛行装置1と当該内壁部との間の距離を判定してもよい。このようにして判定した距離に基づいて、制御部10は、飛行装置1が経路52又は退避スペース54の内壁部に接触しないように、飛行装置1の飛行及び/又は浮遊を制御してもよい。
近接センサ18は、飛行装置1に接近する所定の物体の有無、及び/又は、所定の物体が飛行装置1に接近している程度を検出する。近接センサ18が検出した飛行装置1対する接近に関するデータは、制御部10に供給されてもよいし、記憶部14に記憶されてもよい。近接センサ18は、例えば超音波センサ又は赤外線センサとしてよい。しかしながら、近接センサ18は、飛行装置1に接近する所定の物体の有無、及び/又は、所定の物体が飛行装置1に接近している程度を検出することができる任意のデバイスとしてよい。以下、近接センサ18の一例として、超音波センサを採用する例について説明する。近接センサ18は、対象物の接近を検出するための既知の種々の技術により構成することができるため、より詳細なハードウェアの説明は省略する。
近接センサ18を超音波センサとする場合、近接センサ18は、送波器によって超音波を対象物に向け発信し、その反射波を受波器で受信することにより、対象物の有無や対象物までの距離を検出することができる。具体的には、超音波の発信から受信までに要した時間と音速との関係を演算することにより、近接センサ18から対象物までの距離を算出する。
近接センサ18は、例えば飛行装置1の前方から接近する他の飛行装置などの所定の対象物の近接を検出してよい。例えば、近接センサ18は、近接センサ18と所定の対象物との間の距離が、所定の距離以下になったことを検出してもよい。また、近接センサ18は、飛行装置1が構造物50の経路52を飛行する際、飛行装置1の周囲を覆う経路52の内壁部などの近接を検出してよい。さらに、近接センサ18は、飛行装置1が構造物50の退避スペース54に退避する際、飛行装置1の周囲を覆う退避スペース54の内壁部などの近接を検出してよい。例えば、近接センサ18は、近接センサ18と内壁部などとの間の距離が、所定の距離以下になったことを検出してもよい。このようにして検出した結果に基づいて、制御部10は、飛行装置1が経路52又は退避スペース54の内壁部に接触しないように、飛行装置1の飛行及び/又は浮遊を制御してもよい。
第1駆動部20-1、第2駆動部20-2、及び第N駆動部20-Nは、それぞれ、例えば、電力によって回転駆動されるモータなどで構成してよい。以下、第1駆動部20-1、第2駆動部20-2、及び第N駆動部20-Nなどをそれぞれ区別しない場合、これらを単に「駆動部20」と記すことがある。
駆動部20は、飛行装置1のプロペラを回転駆動する。より詳細には、第1駆動部20-1は、例えば飛行装置1の第1プロペラを回転駆動する。また、第2駆動部20-2は、例えば飛行装置1の第2プロペラを回転駆動する。同様に、第N駆動部20-2は、例えば飛行装置1の第Nプロペラを回転駆動する。ここで、Nは1以上の整数としてよい。飛行装置1が備える駆動部20の数は、飛行装置1が備えるプロペラの数に対応させてよい。例えば、図1に示す飛行装置1のように、4つのプロペラを有する場合、飛行装置1が備える駆動部20の数も4(N=4)としてよい。
一実施形態において、制御部10は、駆動部20の単位時間当たりの回転数などを制御することで、飛行装置1の飛行及び/又は浮遊を制御してよい。例えば、制御部10は、全ての駆動部20が回転数を揃えて増すように制御することにより、飛行装置1を上昇させることができる。また、例えば、制御部10は、全ての駆動部20が回転数を揃えて減らすように制御することにより、飛行装置1を下降させることができる。さらに、制御部10は、複数の駆動部20の回転数が異なるように制御することにより、飛行装置1の進行方向を変化させることができる。飛行装置1がプロペラを用いて飛行する際の制御は、既知の各種の技術を採用することができるため、より詳細な説明は省略する。
一実施形態において、駆動部20が回転駆動するものは、必ずしもプロペラに限定されない。一実施形態において、駆動部20は、例えばブレード又はローターなどを回転駆動してもよい。すなわち、駆動部20は、飛行装置1が飛行及び/又は浮遊するに際し、例えば揚力及び/又は推進力などの動力を発生する任意の要素を駆動する機能部としてよい。
次に、一実施形態に係る飛行装置1の動作について説明する。図3は、一実施形態に係る飛行装置1の動作を説明するフローチャートである。
まず、飛行装置1が、構造物50の経路52内を飛行していないような、例えば周囲が覆われていない空中を飛行しているような場合について説明する。この状況は、例えば図1において、構造物50が存在しないと仮定した場合に対応する。
図3に示す動作が開始する時点において、一実施形態に係る飛行装置1(例えば飛行装置1A)の制御部10は、既に駆動部20が回転駆動するように制御しているものとする。すなわち、図3に示す動作が開始する時点において、一実施形態に係る飛行装置1(例えば飛行装置1A)は、すでに飛行及び/又は浮遊しているものとする。
また、図3に示す動作が開始する時点において、他の飛行装置(例えば飛行装置1B)が、すでに飛行及び/又は浮遊しているものとする。さらに、飛行装置1Bは、飛行装置1Aの進行方向において飛行及び/又は浮遊しているものとする。すなわち、飛行装置1Bは、飛行装置1Aの前方に存在するものとする。また、この時点では、飛行装置1Bは、飛行装置1Aからある程度離れているものとする。
図3に示す動作が開始すると、一実施形態に係る飛行装置1(例えば飛行装置1A)の制御部10は、他の飛行装置(例えば飛行装置1B)までの距離が所定以内(所定の距離以内)になるか否かを判定する(ステップS1)。上述したように、一実施形態に係る飛行装置1(例えば飛行装置1A)から他の飛行装置(例えば飛行装置1B)までの距離は、「装置間距離」とも記す。
ステップS1において、「所定の距離」とは、例えば飛行装置1Aが飛行装置1Bに接触又は衝突せずに回避する動作(回避動作)を行う余裕が確保可能な距離としてよい。一実施形態において、制御部10は、所定の距離を例えば3m又は5mなどに、適宜設定してよい。この所定の距離は、制御部10は、所定の距離を、外部のデータベースから取得してもよい。また、制御部10は、所定の距離を、所定のアルゴリズムに従って算出してもよい。この時、制御部10は、所回避する相手すなわち飛行装置1Bについての情報を参照可能な場合には、その情報も加味して、所定の距離を算出してもよい。
また、ステップS1において、制御部10が装置間距離を判定する際には、飛行装置1Aは、例えば通信部12によって飛行装置1Bの位置の情報を受信してもよい。この場合、制御部10は、受信した飛行装置1Bの位置と、自装置である飛行装置1Aの位置とに基づいて、装置間距離を判定することができる。また、ステップS1において、装置間距離を判定する際には、飛行装置1Aは、例えば近接センサ18によって飛行装置1Bの近接を検出してもよい。さらに、ステップS1において、装置間距離を判定する際には、飛行装置1Aは、例えば撮像部16が撮像した飛行装置1Bの静止画又は動画に基づいて判定してもよい。
ステップS1において装置間距離が所定以内ではないと判定される場合、制御部10は、現時点で回避行動を行う必要はないと判定し、図3に示す処理を終了する。一方、ステップS1において装置間距離が所定以内であると判定される場合、制御部10は、回避行動を行う必要があると判定し、ステップS2の処理を行う。
ステップS2において、制御部10は、飛行装置1Aが所定の回避動作を行うように制御する。ここで、所定の回避行動とは、各種の行動としてよい。例えば、飛行装置1Aが飛行装置1Bの進路情報を取得できる場合、所定の回避行動とは、飛行装置1Aが飛行装置1Bの進路を回避する行動としてもよい。また、例えば、所定の回避行動とは、飛行装置1A及び飛行装置1Bを含む全ての飛行装置において右方に進路を変更する行動として予め定めてもよい。この場合、例えば飛行装置1A及び飛行装置1Bの両方が互いに進路情報を取得できない場合であっても、それぞれが互いを回避することができる。
このように、一実施形態に係る飛行装置1(飛行装置1A)は、他の飛行装置(飛行装置1B)までの距離が所定の距離以内になるという判定に基づいて、飛行装置1Bを回避する所定の回避動作を行う。また、一実施形態に係る飛行装置1Aは、装置間距離の判定に基づいて、飛行装置1Bを回避する所定の回避動作を行うように制御する制御部10を備えてもよい。この場合、制御部10は、飛行装置1Aの位置の情報及び通信部12が受信する他の飛行装置1Bの位置の情報に基づいて、飛行装置1Bまでの距離が所定の距離以内になるか否かを判定してもよい。また、上述の場合、制御部10は、近接センサ18が検出する結果に基づいて、装置間距離の判定を行ってもよい。
飛行装置1Aと飛行装置1Bとの相対的な位置関係は、時々刻々と変化し得る。したがって、図3に示す動作は、ステップS1からステップS2までの一連の動作を繰り返すように制御してもよい。すなわち、制御部10は、図3に示す動作が終了すると、即座に、又は所定時間経過後に、ステップS1の処理を再び開始してもよい。
以上説明したように、一実施形態に係る飛行装置1によれば、飛行装置1Aと飛行装置1Bとが飛行及び/又は浮遊している最中に、互いに接触又は衝突するリスクを低減することができる。したがって、一実施形態によれば、安全性及び利便性に資する飛行装置を提供することができる。
次に、一実施形態に係る飛行装置1の他の動作について説明する。以下、再び、図3に示すフローチャートを参照して、一実施形態に係る飛行装置1の動作を説明する。以下、上述の説明と異なる内容について重点的に説明し、上述の説明と同様になる内容は適宜簡略化又は省略する。
ここでは、飛行装置1が、構造物50の経路52内を飛行している場合について説明する。この状況は、例えば図1において、構造物50が存在する場合に対応する。
図3に示す動作が開始する時点において、一実施形態に係る飛行装置1(例えば飛行装置1A)は、すでに構造物50の経路52内を(Y軸正方向に)前進しているものとする。また、図3に示す動作が開始する時点において、他の飛行装置(例えば飛行装置1B)は、すでに構造物50の経路52内を(Y軸負方向に)前進しているものとする。また、この時点では、飛行装置1Bは、飛行装置1Aの前方に存在し、飛行装置1Aからある程度離れているものとする。
図3に示す動作が開始すると、一実施形態に係る飛行装置1(例えば飛行装置1A)の制御部10は、構造物50の経路52内において、装置間距離が所定以内(所定の距離以内)になるか否かを判定する(ステップS1)。
ステップS1において装置間距離が所定以内ではないと判定される場合、制御部10は、現時点で回避行動を行う必要はないと判定し、図3に示す処理を終了する。一方、ステップS1において装置間距離が所定以内であると判定される場合、制御部10は、回避行動を行う必要があると判定し、ステップS2の処理を行う。
ステップS2において、制御部10は、飛行装置1Aが所定の回避動作を行うように制御する。ここで、所定の回避行動とは、例えば、飛行装置1Aが退避するための退避スペース54に移動する行動としてよい。ステップS2の制御を行うために、飛行装置1Aの記憶部14には、少なくとも飛行装置1Aの周囲に存在する退避スペース54の位置情報が記憶されていてよい。飛行装置1Aの記憶部14には、例えば飛行装置1Aが飛行する予定の経路52において退避スペース54が存在する位置の情報を、予め記憶させておいてよい。また、飛行装置1Aの制御部10は、例えば最寄りの退避スペース54の位置情報が必要になった時点で、通信部12を経て、当該位置情報を外部から取得してもよい。
このように、一実施形態に係る飛行装置1(飛行装置1A)において、制御部10は、所定の回避行動として、飛行装置1Aが退避するための退避スペース54に移動するように制御してもよい。この場合、飛行装置1Aの記憶部14は、退避スペース54の位置の情報を記憶してもよい。そして、制御部10は、退避スペース54の位置の情報を記憶部14から読み出して、飛行装置1Aが退避スペース54に移動するように制御してもよい。
以上説明したように、一実施形態に係る飛行装置1によれば、飛行装置1Aと飛行装置1Bとが構造物50の経路52内を飛行及び/又は浮遊している最中に、互いに接触又は衝突するリスクを低減することができる。また、一実施形態によれば、飛行装置1A及び飛行装置1Bは、構造物50の経路52内を飛行及び/又は浮遊することにより、上述のように、外部環境との干渉を互いに低減することができる。したがって、一実施形態によれば、安全性及び利便性に資する飛行装置を提供することができる。
以下、一実施形態に係る飛行装置1の他の特徴について説明する。
上述した実施形態において、飛行装置1は、自動操縦によって自律的に飛行又は浮遊するものを想定して説明した。しかしながら、一実施形態に係る飛行装置1は、自動操縦によって自律的に飛行又は浮遊するものではなく、例えば飛行装置の操縦を制御する制御センター又は管理センターなどにおいて、ホストコンピュータなどによって遠隔制御されてもよい。
上記実施形態の説明では、他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になるという判定に基づいて、当該他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行う場合について説明した。しかしながら、本開示は、このような場合に限定されるものではない。たとえば、本開示の飛行装置は、他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になったという判定に基づいて、当該他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行うとしてもよい。
このように、一実施形態に係る飛行装置1(飛行装置1A)は、装置間距離の判定に基づいて、他の飛行装置1Bを回避する所定の回避動作を行うように、遠隔制御されてもよい。このような飛行装置1Aによれば、飛行装置1Aが自動操縦によって自律的に飛行又は浮遊できない場合でも、飛行装置1Aと飛行装置1Bとが飛行及び/又は浮遊している最中に、互いに接触又は衝突するリスクを低減することができる。したがって、一実施形態によれば、安全性及び利便性に資する飛行装置を提供することができる。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能である。複数の機能部等は、1つに組み合わせられたり、分割されたりしてよい。上述した本開示に係る各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施され得る。
上述した実施形態は、飛行装置1としての実施のみに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態は、飛行装置1のような機器の制御方法として実施してもよい。さらに、例えば、上述した実施形態は、飛行装置1のような機器の制御プログラムとして実施してもよい。
1 飛行装置
10 制御部
12 通信部
14 記憶部
16 撮像部
18 近接センサ
20 駆動部
50 構造物
52 経路
54 退避スペース

Claims (9)

  1. 構造物中を飛行中に他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になるという判定に基づいて、当該他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行うように制御する制御部を備える飛行装置であって、
    前記制御部は、前記所定の回避行動として、前記飛行装置が退避するための、前記構造物に設けられた退避スペースに移動するように制御する、飛行装置。
  2. 前記他の飛行装置の位置の情報を受信する通信部を備え、
    前記制御部は、前記飛行装置の位置の情報及び前記通信部が受信する前記他の飛行装置の位置の情報に基づいて、当該他の飛行装置までの距離が前記所定の距離以内になるか否かを判定する、請求項に記載の飛行装置。
  3. 前記他の飛行装置の近接を検出する近接センサを備え、
    前記制御部は、前記近接センサが検出する結果に基づいて、前記判定を行う、請求項1又は2に記載の飛行装置。
  4. 前記退避スペースの位置の情報が記憶された記憶部を備える、請求項1から3のいずれかに記載の飛行装置。
  5. 前記判定に基づいて、当該他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行うように遠隔制御される、請求項1に記載の飛行装置。
  6. 他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になったという判定に基づいて、当該他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行う、請求項1に記載の飛行装置。
  7. 前記制御部は、前記退避スペースまでの距離が前記他の飛行装置と前記退避スペースとの距離よりも短い場合に、前記退避スペースに移動するように制御する、請求項1に記載の飛行装置。
  8. 構造物中を飛行中に飛行装置から他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおける判定に基づいて、前記飛行装置が前記他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行う回避ステップと、
    前記所定の回避行動として、前記飛行装置が退避するための、前記構造物に設けられた退避スペースに移動するように制御する制御ステップと、
    を含む、飛行装置の制御方法。
  9. コンピュータに、
    構造物中を飛行中に飛行装置から他の飛行装置までの距離が所定の距離以内になるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおける判定に基づいて、前記飛行装置が前記他の飛行装置を回避する所定の回避動作を行う回避ステップと、
    前記所定の回避行動として、前記飛行装置が退避するための、前記構造物に設けられた退避スペースに移動するように制御する制御ステップと、
    を実行させる、飛行装置の制御プログラム。
JP2018102535A 2018-05-29 2018-05-29 飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物 Active JP7037436B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018102535A JP7037436B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物
US17/052,292 US11915600B2 (en) 2018-05-29 2019-04-23 Flight device, method for controlling flight device, program for controlling flight device, and structure for forming path of flight device
PCT/JP2019/017260 WO2019230267A1 (ja) 2018-05-29 2019-04-23 飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018102535A JP7037436B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019207556A JP2019207556A (ja) 2019-12-05
JP7037436B2 true JP7037436B2 (ja) 2022-03-16

Family

ID=68697585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018102535A Active JP7037436B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11915600B2 (ja)
JP (1) JP7037436B2 (ja)
WO (1) WO2019230267A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7239776B1 (ja) 2022-09-28 2023-03-14 Kddi株式会社 情報処理装置及び情報処理方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004092391A (ja) 2003-12-26 2004-03-25 Hazama Corp トンネル分岐構造及び分岐トンネルの構築方法
JP2004175209A (ja) 2002-11-27 2004-06-24 Fuji Heavy Ind Ltd 無人航空機
JP2005060968A (ja) 2003-08-08 2005-03-10 Maeda Corp 道路トンネルの構造
US20160117931A1 (en) 2014-09-30 2016-04-28 Elwha Llc System and method for management of airspace for unmanned aircraft
US20160378109A1 (en) 2015-06-25 2016-12-29 Intel Corporation Personal sensory drones
JP2017022574A (ja) 2015-07-10 2017-01-26 株式会社東芝 補正情報出力装置、画像処理装置、補正情報出力方法、撮像制御システム及び移動体制御システム

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11294098A (ja) * 1998-04-07 1999-10-26 Hiroaki Ando 耐火トンネル構造体
US9104201B1 (en) * 2012-02-13 2015-08-11 C&P Technologies, Inc. Method and apparatus for dynamic swarming of airborne drones for a reconfigurable array
US9216745B2 (en) * 2013-09-16 2015-12-22 Disney Enterprises, Inc. Shared control of semi-autonomous vehicles including collision avoidance in multi-agent scenarios
US9875661B2 (en) * 2014-05-10 2018-01-23 Aurora Flight Sciences Corporation Dynamic collision-avoidance system and method
US10366616B2 (en) * 2015-01-09 2019-07-30 Botlink, Llc System and method of collision avoidance in unmanned aerial vehicles
GB2558449A (en) * 2015-09-14 2018-07-11 Walmart Apollo Llc Method to carry an item within a retail shopping facility
US11762384B2 (en) * 2016-04-24 2023-09-19 Flytrex Aviation Ltd. System and method for dynamically arming a failsafe on a delivery drone
US10382539B1 (en) * 2016-06-01 2019-08-13 Cape Productions Inc. Methods and apparatus for data control and transfer with an unmanned aerial vehicle
JP2018001967A (ja) 2016-07-01 2018-01-11 株式会社日立製作所 閉鎖空間点検用の無人飛行体発着装置及び無人飛行体を用いた閉鎖空間点検システム
US10580310B2 (en) * 2016-07-11 2020-03-03 Izak Jan van Cruyningen UAV routing in utility rights of way
CN109478070A (zh) * 2016-08-04 2019-03-15 深圳市大疆创新科技有限公司 障碍物识别和避让方法和系统
JP6329225B2 (ja) * 2016-09-12 2018-05-23 ユーピーアール株式会社 ドローンを活用した倉庫内の荷物監視システム
US20180290748A1 (en) * 2017-04-03 2018-10-11 Versatol, Llc Autonomous in-tunnel intelligence, surveillance, and reconnaissance drone
GB201808075D0 (en) * 2017-09-13 2018-07-04 Flirtey Holdings Inc Unmanned aerial vehicle and payload delivery system
US11014667B2 (en) * 2017-10-18 2021-05-25 Bombardier Transportation Gmbh Rail vehicle and on-board safety drone
US20210065566A1 (en) * 2018-01-29 2021-03-04 Interdigital Patent Holdings, Inc. Methods of a mobile edge computing (mec) deployment for unmanned aerial system traffic management (utm) system applications
US10750733B1 (en) * 2018-02-28 2020-08-25 Espen Garner Autonomous insect carrier
WO2021046015A1 (en) * 2019-09-02 2021-03-11 Skygrid, Llc Flight path deconfliction among unmanned aerial vehicles

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004175209A (ja) 2002-11-27 2004-06-24 Fuji Heavy Ind Ltd 無人航空機
JP2005060968A (ja) 2003-08-08 2005-03-10 Maeda Corp 道路トンネルの構造
JP2004092391A (ja) 2003-12-26 2004-03-25 Hazama Corp トンネル分岐構造及び分岐トンネルの構築方法
US20160117931A1 (en) 2014-09-30 2016-04-28 Elwha Llc System and method for management of airspace for unmanned aircraft
US20160378109A1 (en) 2015-06-25 2016-12-29 Intel Corporation Personal sensory drones
JP2017022574A (ja) 2015-07-10 2017-01-26 株式会社東芝 補正情報出力装置、画像処理装置、補正情報出力方法、撮像制御システム及び移動体制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
US11915600B2 (en) 2024-02-27
JP2019207556A (ja) 2019-12-05
US20210053673A1 (en) 2021-02-25
WO2019230267A1 (ja) 2019-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11697411B2 (en) Apparatus and methods for obstacle detection
US11873091B2 (en) Landing and payload loading structures
WO2020215188A1 (zh) 飞行航线的生成方法、控制装置及无人机系统
US11604479B2 (en) Methods and system for vision-based landing
US10802509B2 (en) Selective processing of sensor data
CN110062919B (zh) 递送车辆的放下地点规划
US9665094B1 (en) Automatically deployed UAVs for disaster response
US20170235018A1 (en) Systems and methods for taking, processing, retrieving, and displaying images from unmanned aerial vehicles
US20170006148A1 (en) Unmanned aerial vehicle and control device thereof
WO2017213837A1 (en) Apparatuses for releasing a payload from an aerial tether
US20190243356A1 (en) Method for controlling flight of an aircraft, device, and aircraft
US10717528B1 (en) Automatic flying delivery drone in precalculated flight routes and method for delivering merchandises
JP6324649B1 (ja) 検出システム、検出方法、及びプログラム
KR102229267B1 (ko) 무인 운송 수단의 근접 항법
US20210129987A1 (en) Aerial vehicles, methods of imaging a tunnel and methods of imaging a shaft
CN106240807B (zh) 一种集光电探测一体化的无人机
WO2019047073A1 (zh) 飞行器降落方法、飞行器和计算机可读存储介质
WO2018053867A1 (zh) 无人机及其控制方法
JP7037436B2 (ja) 飛行装置、飛行装置の制御方法、飛行装置の制御プログラム、及び飛行装置の経路を成す構造物
JP2018147467A (ja) 無人航空機の飛行制御装置および飛行制御方法
KR102321351B1 (ko) 드론용 통합 제어 시스템
US11659322B1 (en) Audio based aircraft detection
KR101876829B1 (ko) 소형 드론의 실내 비행제어를 위한 유도 제어 시스템
KR20180081644A (ko) 생체 모방 기법을 활용한 드론 회피 기동 방법
GB2559185A (en) Surveillance apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7037436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150