JP7037001B1 - 制御装置及びデータ通信システム - Google Patents

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Abstract

複数のアプリがデータを取得要求する場合でも制御装置のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得すること。制御装置は、産業機械を制御し、産業機械の制御に関するデータ項目のデータのうち少なくとも1つの情報処理装置が実行する1つ以上のアプリケーションプログラムからの取得要求に対して、取得要求されたデータ項目のデータを送信する制御装置であって、データ項目に対するアプリケーションプログラムからの取得要求を受け付けるデータ取得処理部と、データ項目毎に優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報とが格納される処理優先度テーブル部と、時間情報に従って取得要求されたデータ項目毎の更新間隔を決定する定期更新部と、を備え、データ取得処理部は、処理優先度テーブル部の優先度と決定された更新間隔とに基づいて取得要求されたデータ項目のデータを情報処理装置に送信する。

Description

本発明は、制御装置及びデータ通信システムに関する。
昨今、1つの制御装置には、少なくとも1つのPC等の情報処理装置が接続され、当該制御装置に対して情報処理装置で実行される1つ以上のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」ともいう)がアクセスし、制御装置による工作機械やロボット等の産業機械の制御の際に得られたデータを取得する技術が知られている。例えば、特許文献1参照。
特開2017-134459号公報
しかしながら、制御装置との通信はアプリ毎に行われており、アプリの数に比例して制御装置のCPU負荷は大きくなるという問題がある。
さらに、制御装置の状態(例えば、加工実行中やEDITモード等)に応じて優先すべき情報が異なり、優先度の低い情報の取得要求が多い場合に、この取得にCPU負荷が増大すると、優先度の高い情報の取得が妨げられてしまう可能性がある。
そこで、複数のアプリがデータを取得要求する場合でも制御装置のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することが望まれている。
(1)本開示の制御装置の一態様は、産業機械を制御し、前記産業機械の制御に関するデータ項目のデータのうち少なくとも1つの情報処理装置が実行する1つ以上のアプリケーションプログラムからの取得要求に対して、取得要求されたデータ項目のデータを送信する制御装置であって、前記データ項目に対する前記アプリケーションプログラムからの取得要求を受け付けるデータ取得処理部と、前記データ項目毎に優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報とが格納される処理優先度テーブル部と、前記処理優先度テーブル部の前記時間情報に従って取得要求されたデータ項目毎の前記更新間隔を決定する定期更新部と、を備え、前記データ取得処理部は、前記処理優先度テーブル部の前記優先度と決定された前記更新間隔とに基づいて取得要求されたデータ項目のデータを前記情報処理装置に送信する。
(2)本開示のデータ通信システムの一態様は、産業機械を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能な少なくとも1つの情報処理装置と、前記制御装置と前記情報処理装置とにより共有され前記制御装置から送信された前記産業機械の制御に関するデータ項目のデータを格納する共有記憶装置と、を含むデータ通信システムであって、前記制御装置は、前記データ項目に対する前記情報処理装置が実行する1つ以上のアプリケーションプログラムからの取得要求を受け付けるデータ取得処理部と、前記データ項目毎に優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報とを記憶する処理優先度テーブル部と、前記処理優先度テーブル部の前記時間情報に従って取得要求されたデータ項目毎の前記更新間隔を決定する定期更新部と、を備え、前記データ取得処理部は、前記処理優先度テーブル部の前記優先度と決定された前記更新間隔とに基づいて取得要求されたデータ項目のデータを前記共有記憶装置に送信し、前記情報処理装置は、前記アプリケーションプログラムの前記取得要求を解析して、取得要求された前記データ項目のデータが前記共有記憶装置にある場合、前記取得要求の前記制御装置への送信を中止して前記共有記憶装置から前記データ項目のデータを取得し、取得要求された前記データ項目のデータが前記共有記憶装置にない場合、前記取得要求を前記制御装置に送信する指令監視部と、前記共有記憶装置に格納された前記データ項目毎のデータ使用率を監視し、前記データ使用率が予め設定された所定値以下のデータ項目のデータの前記共有記憶装置への送信を前記制御装置に対して停止させる共有データ使用率監視部と、を備える。
一態様によれば、複数のアプリがデータを取得要求する場合でも制御装置のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することができる。
第1実施形態に係るデータ通信システムの機能的構成例を示す機能ブロック図である。 指令記録部に記憶される加工実行中のデータの一例を示す図である。 指令記録部に記憶されるEDITモードのデータの一例を示す図である。 処理優先度テーブル部に記憶される処理優先度テーブルの一例を示す図である。 データ通信システムのデータ通信処理について説明するフローチャートである。 データ通信システムのデータ通信処理について説明するフローチャートである。 1つの情報処理装置が2つのアプリを実行し、数値制御装置との間で取得要求をやり取りする場合の一例を示す図である。 数値制御装置と4つの情報処理装置とを含む第1実施形態の変形例に係るデータ通信システムの一例を示す図である。 第2実施形態に係るデータ通信システムの機能的構成例を示す機能ブロック図である。 指令記録部に記録される加工実行中のデータの一例を示す図である。 処理優先度テーブル部に記憶される処理優先度テーブルの一例を示す図である。 データ通信システムのデータ通信処理について説明するフローチャートである。 データ通信システムのデータ通信処理について説明するフローチャートである。 数値制御装置と4つの情報処理装置とを含む第2実施形態の変形例に係るデータ通信システムの一例を示す図である。 第3実施形態に係るデータ通信システムの機能的構成例を示す機能ブロック図である。 情報処理装置の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図7のデータ通信システム1におけるEDITモード(プログラム編集中)の場合の指令記録部に記録されるデータの一例を示す図である。
以下、本開示の第1実施形態について、図面を用いて説明する。ここでは、産業機械として工作機械を、また制御装置として数値制御装置を例示する。なお、本発明は、工作機械に限定されず、例えば産業用ロボット、サービス用ロボット等にも適用可能である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るデータ通信システムの機能的構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、データ通信システム1は、数値制御装置10、情報処理装置20、及び工作機械30を有する。
数値制御装置10、情報処理装置20、及び工作機械30は、図示しない接続インタフェースを介して互いに直接接続されてもよい。また、数値制御装置10、情報処理装置20、及び工作機械30は、LAN(Local Area Network)やインターネット等の図示しないネットワークを介して相互に接続されていてもよい。この場合、数値制御装置10、情報処理装置20、及び工作機械30は、かかる接続によって相互に通信を行うための図示しない通信部を備えている。
なお、数値制御装置10は、1つの情報処理装置20と接続されたが、後述するように、複数の情報処理装置20と接続されてもよい。
工作機械30は、当業者にとって公知の工作機械であり、制御装置としての数値制御装置10の動作指令に基づいて動作する。
<情報処理装置20>
情報処理装置20は、例えば、PCやタブレット等である。
図1に示すように、情報処理装置20は、制御部210、記憶部220、及び通信インタフェース(IF)部230を有する。さらに、制御部210は、アプリ実行部211、指令監視部212、及び共有データ使用率監視部213を有する。
<記憶部220>
記憶部220は、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等であり、システムプログラム及び複数のアプリケーションプログラムが格納されてもよい。記憶部220は、共有データ記憶部221を含む。
共有データ記憶部221は、後述するように、数値制御装置10が取得する工作機械30の制御に関するデータ項目のデータのうち、予め設定された所定数以上のアプリが取得要求することにより数値制御装置10から定期的に送信されるデータ項目のデータを格納する。なお、工作機械30の制御に関するデータ項目のデータについては後述する。
そうすることで、情報処理装置20は、数値制御装置10との通信回数を削減するとともに、アプリは取得要求を数値制御装置10に送信して要求したデータを受信するまでのデータ取得時間を削減することができ、アプリの実行時間を短縮することができる。
<制御部210>
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)メモリ等を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のものである。
CPUは情報処理装置20を全体的に制御するプロセッサである。CPUは、ROMに格納されたシステムプログラム及びアプリケーションプログラムを、バスを介して読み出し、システムプログラム及びアプリケーションプログラムに従って情報処理装置20全体を制御する。これにより、図1に示すように、制御部210が、アプリ実行部211、指令監視部212、及び共有データ使用率監視部213の機能を実現するように構成される。RAMには一時的な計算データや表示データ等の各種データが格納される。また、CMOSメモリは図示しないバッテリでバックアップされ、情報処理装置20の電源がオフされても記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成される。
アプリ実行部211は、例えば、情報処理装置20に含まれるキーボードやタッチパネル等の入力装置(図示しない)を介してユーザからアプリ実行の指令を受け付けることで、1つ以上のアプリを実行する。アプリ実行部211は、例えば、数値制御装置10の状態が「加工実行中」の場合、数値制御装置10を操作する「CNC操作アプリ」、工作機械30の主軸等の座標値を取得する「座標値アプリ」、工作機械30の動作状況を管理する「データロギングアプリ」等の1つ以上のアプリを実行する。また、アプリ実行部211は、数値制御装置10の状態が「EDITモード(プログラム編集中)」の場合、工作機械30の主軸等の座標値を取得する「座標値アプリ」や工作機械30に設けられているデバイスの一覧を表示する「デバイス一覧アプリ」等の1つ以上のアプリを実行する。
アプリ実行部211により実行されたアプリそれぞれは、後述する数値制御装置10に対して工作機械30の制御に関するデータ項目のデータの取得要求を送信し、後述する指令監視部212を介して取得要求したデータ項目のデータを取得する。
指令監視部212は、アプリの取得要求を解析して、取得要求されたデータ項目のデータが共有データ記憶部221にある場合、取得要求の数値制御装置10への送信を中止して共有データ記憶部221からデータ項目のデータを取得し、取得要求したアプリに出力する。
そうすることで、情報処理装置20は、数値制御装置10との通信回数を削減するとともに、アプリは取得要求を数値制御装置10に送信して要求したデータを受信するまでのデータ取得時間を削減することができ、アプリの実行時間を短縮することができる。
一方、指令監視部212は、取得要求されたデータ項目のデータが共有データ記憶部221にない場合、後述する通信IF部230を介して取得要求を数値制御装置10に送信する。
共有データ使用率監視部213は、例えば、共有データ記憶部221に格納されたデータ項目毎のデータ使用率を監視し、データ使用率が予め設定された所定値以下のデータ項目のデータの共有データ記憶部221への送信を数値制御装置10に対して停止させる。
具体的には、共有データ使用率監視部213は、例えば、共有データ記憶部221に格納されている数値制御装置10から受信したデータ項目のデータそれぞれにおいて、アプリ実行部211により実行されている各アプリから取得要求される頻度(データ使用率)を監視する。共有データ使用率監視部213は、アプリから取得要求される頻度(データ使用率)が予め設定された所定値以下となったデータがある場合、数値制御装置10による更新間隔での当該データの定期的な更新を停止させる停止指令を数値制御装置10に送信する。
そうすることで、データ使用率が低い、すなわち優先度の低いデータの取得回数(更新回数)が削減され、後述する数値制御装置10のCPUに余裕が生まれる。これにより、情報処理装置20は、数値制御装置のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することができる。
<通信IF部230>
通信IF部230は、外部機器(例えば、数値制御装置10等)とデータの送受信を行う通信制御デバイスである。
具体的には、通信IF部230は、例えば、数値制御装置10から定期的に送信されたデータを受信した場合、受信したデータを共有データ記憶部221にデータ項目毎に記憶する。
また、通信IF部230は、指令監視部212がアプリから取得要求されたデータ項目のデータが共有データ記憶部221にない場合、当該取得要求を数値制御装置10に送信する。そして、通信IF部230は、当該取得要求されたデータを受信し、受信したデータを取得要求したアプリ(アプリ実行部211)に出力する。
<数値制御装置10>
数値制御装置10は、当業者にとって公知の数値制御装置であり、情報処理装置20やCAD/CAM装置等の外部装置(図示しない)から取得した加工プログラムに基づいて動作指令を生成し、生成した動作指令を工作機械30に送信する。これにより、数値制御装置10は、工作機械30の動作を制御する。なお、工作機械30がロボット等の場合、数値制御装置10は、ロボット制御装置等でもよい。
また、数値制御装置10は、情報処理装置20が実行する1つ以上のアプリからのデータの取得要求を受信し、受信した取得要求に対するデータ項目のデータを情報処理装置20に送信する。
図1に示すように、数値制御装置10は、制御部110、及び記憶部120を有する。また、制御部110は、データ取得処理部111、及び定期更新部112を有する。
<記憶部120>
記憶部120は、RAMやHDD等である。記憶部120は、指令記録部121、及び処理優先度テーブル部122を含む。
指令記録部121は、例えば、情報処理装置20が実行する1つ以上のアプリそれぞれからのデータの取得要求が、取得要求されるデータ項目毎のアプリの数として記憶される。
図2Aは、指令記録部121に記憶される加工実行中のデータの一例を示す図である。図2Bは、指令記録部121に記憶されるEDITモードのデータの一例を示す図である。
図2Aに示すように、加工実行中のデータは、「座標値」、「主軸負荷」、「プログラム実行行」、「マクロ変数」等のデータ項目毎に、取得要求するアプリの数を含む。
一方、図2Bに示すように、加工実行中のデータは、「座標値」、「主軸負荷」、「プログラムデータ」、「デバイス一覧」等のデータ項目毎に、取得要求するアプリの数を含む。
処理優先度テーブル部122は、例えば、数値制御装置10の状態(例えば、加工実行中やEDITモード(プログラム編集中)等)毎に各データ項目の優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報とが格納される。
図3は、処理優先度テーブル部122に記憶される処理優先度テーブルの一例を示す図である。
図3に示すように、処理優先度テーブルは、「数値制御装置10の状態(以下、「NCの状態」ともいう)」、「優先するデータ取得処理」、「優先順位」、及び「更新間隔」の格納領域を有する。
処理優先度テーブル内の「NCの状態」の格納領域には、「加工実行中」や「EDITモード」等が格納される。
処理優先度テーブル内の「優先するデータ取得処理」の格納領域には、例えば、「NCの状態」が「加工実行中」の場合に「座標値」、「主軸負荷」、「プログラム実行行」、「マクロ変数」等のデータ項目が格納され、「NCの状態」が「EDITモード」の場合に「デバイス一覧」、「プログラムデータ」、「座標値」、「主軸負荷」等のデータ項目が格納される。
処理優先度テーブル内の「優先順位」の格納領域には、例えば、「NCの状態」が「加工実行中」の場合に「座標値」、「主軸負荷」、「プログラム実行行」、「マクロ変数」等のデータ項目順にアプリからの取得要求に対して優先的にデータが送信されるように優先順位が格納される。また、処理優先度テーブル内の「優先順位」の格納領域には、例えば、「NCの状態」が「EDITモード」の場合に「デバイス一覧」、「プログラムデータ」、「座標値」、「主軸負荷」等のデータ項目順にアプリからの取得要求に対して優先的にデータが送信されるように優先順位が格納される。
処理優先度テーブル内の「更新間隔」の格納領域には、例えば、指令記録部121に記憶されたアプリの数が予め設定された所定数(例えば、「3」等)以上のデータ項目のデータを、数値制御装置10がアプリから取得要求を受ける度に情報処理装置20に送信することに替えて、定期的に情報処理装置20に送信するための時間間隔(時間情報)が格納される。具体的には、処理優先度テーブル内の「更新間隔」の格納領域には、例えば、「NCの状態」が「加工実行中」の場合に「座標値」、「主軸負荷」、「プログラム実行行」、「マクロ変数」等のデータ項目毎に、「1msec」、「2msec」、「3msec」、「4msec」等の時間間隔が格納される。また、処理優先度テーブル内の「更新間隔」の格納領域には、例えば、「NCの状態」が「EDITモード」の場合に「デバイス一覧」、「プログラムデータ」、「座標値」、「主軸負荷」等のデータ項目毎に、「2msec」、「4msec」、「6msec」、「8msec」等の時間間隔が格納される。
そうすることで、数値制御装置10は、データ取得処理回数と、情報処理装置20との間の通信回数が削減され、CPU負荷を軽減することができる。
<制御部110>
制御部110は、CPU、ROM、RAM、CMOSメモリ等を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のものである。
CPUは数値制御装置10を全体的に制御するプロセッサである。CPUは、ROMに格納されたシステムプログラム及びアプリケーションプログラムを、バスを介して読み出し、システムプログラム及びアプリケーションプログラムに従って数値制御装置10全体を制御する。これにより、図1に示すように、制御部110が、データ取得処理部111、及び定期更新部112の機能を実現するように構成される。RAMには一時的な計算データや表示データ等の各種データが格納される。また、CMOSメモリは図示しないバッテリでバックアップされ、数値制御装置10の電源がオフされても記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成される。
データ取得処理部111は、工作機械30の制御に関するデータ項目に対する情報処理装置20が実行する複数のアプリそれぞれからの取得要求を受け付け、受け付けた取得要求のデータ項目のデータを情報処理装置20に送信する。
また、データ取得処理部111は、指令記録部121に記憶されたアプリの数が予め設定された所定数(例えば、「3」等)以上となったデータ項目がある場合、後述する定期更新部112からの指示に従って、処理優先度テーブル部122に格納された処理優先度テーブルの優先度と更新間隔とに基づいて当該データ項目のデータを定期的に情報処理装置20に対して送信する。
定期更新部112は、処理優先度テーブル部122の時間情報としての更新間隔に従って取得要求されたデータ項目毎の更新間隔を決定する。
具体的には、定期更新部112は、例えば、指令記録部121に記憶されたアプリ数が予め設定された所定数(例えば、「3」等)以上のデータ項目がある場合、データ取得処理部111に対してアプリから取得要求を受け付ける度に当該データ項目のデータを送信させることを停止させる。そして、定期更新部112は、処理優先度テーブル部122に格納された処理優先度テーブルの優先度と更新間隔とに基づいて、データ取得処理部111に対して当該データ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信させる。
なお、定期更新部112は、定期的に送信しているデータ項目のデータの使用率が低下したことにより、データ取得処理部111が情報処理装置20から停止指示を受け付けた場合、データ取得処理部111に対して停止指示されたデータ項目のデータの定期的な送信を停止させるようにしてもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、優先度の低い情報(データ)の取得回線が削減されるため、CPUに余裕が生まれ、優先度の高い情報(データ)が情報処理装置20に届きやすくなる。
<データ通信システム1のデータ通信処理>
次に、図4及び図5を参照しながら、データ通信システム1のデータ通信処理の流れを説明する。
図4及び図5は、データ通信システム1のデータ通信処理について説明するフローチャートである。ここで示すフローは、情報処理装置20によりアプリが実行されている間、繰り返し実行される。
なお、図4及び図5では、数値制御装置10の状態が加工実行中で、図6に示すように、情報処理装置20が2つのアプリを実行する場合におけるデータ通信システム1のデータ通信処理について説明する。しかしながら、数値制御装置10の状態がEDITモード等の場合に情報処理装置20が1つ以上のアプリを実行する場合のデータ通信システム1のデータ通信処理についても、図4及び図5と同様であり、詳細な説明は省略する。
ステップS21において、情報処理装置20の指令監視部212は、アプリ実行部211により実行されたアプリそれぞれの取得要求を受信する。
ステップS22において、指令監視部212は、ステップS21で受信したアプリそれぞれの取得要求を解析して、アプリそれぞれが取得要求するデータ項目のデータが共有データ記憶部221にあるか否かを判定する。取得要求されたデータ項目のデータが共有データ記憶部221にある場合、処理はステップS23に進む。一方、取得要求されたデータ項目のデータが共有データ記憶部221にない場合、処理は図5のステップS27に進む。
ステップS23において、指令監視部212は、数値制御装置10へのアプリの取得要求の送信を中止し、共有データ記憶部221のデータ項目のデータを取得し当該アプリへ出力する。
ステップS11において、数値制御装置10のデータ取得処理部111は、情報処理装置20で実行されるアプリのうちステップS22で取得要求されたデータ項目のデータが共有データ記憶部221にないと判定され、後述するステップS27で送信されたアプリの取得要求を受け付ける。
ステップS12において、データ取得処理部111は、ステップS11で受け付けた取得要求に基づいて、データ項目毎に取得要求するアプリの数を指令記録部121に記憶する。
ステップS13において、定期更新部112は、指令記録部121に記憶されたアプリの数が予め設定された所定数(例えば、「3」等)以上のデータ項目があるか否かを判定する。アプリ数が所定数以上のデータ項目がある場合、処理はステップS14に進む。一方、アプリ数が所定数以上のデータ項目がない場合、処理はステップS15に進む。
ステップS14において、定期更新部112は、アプリの数が所定数以上のデータ項目について取得要求を情報処理装置20から受け付ける度に当該データ項目のデータを送信することをデータ取得処理部111に対して停止させる。そして、定期更新部112は、処理優先度テーブル部122に格納された処理優先度テーブルの優先度と更新間隔(時間情報)とに基づいて、データ取得処理部111に対して当該データ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信させる。
ステップS15において、データ取得処理部111は、ステップS11で受け付けた取得要求されたデータ項目のデータを情報処理装置20に送信する。
ステップS24において、情報処理装置20の通信IF部230は、数値制御装置10により定期的に送信されるデータ項目のデータを受信し、受信したデータ項目のデータを共有データ記憶部221に格納する。
図5のステップS25において、共有データ使用率監視部213は、共有データ記憶部221に格納されたデータ項目毎のデータ使用率を監視し、データ使用率が予め設定された所定値以下のデータ項目のデータがあるか否かを判定する。データ使用率が所定値以下のデータ項目のデータがある場合、処理はステップS26に進む。一方、データ使用率が所定値以下のデータ項目のデータがない場合、処理はステップS21に戻る。
ステップS26において、共有データ使用率監視部213は、データ使用率が所定値以下のデータ項目のデータに対する定期的な送信の停止指示を数値制御装置10に送信し、処理はステップS21に戻る。
ステップS16において、数値制御装置10の定期更新部112は、データ取得処理部111が情報処理装置20から停止指示を受け付けたか否かを判定する。停止指示を受け付けた場合、処理はステップS17に進む。一方、停止指示を受け付けていない場合、処理はステップS11に戻る。
ステップS17において、定期更新部112は、データ取得処理部111に対して停止指示されたデータ項目のデータの定期的な送信を停止させる。そして、処理はステップS11に戻る。
ステップS27において、情報処理装置20の指令監視部212は、取得要求されたデータ項目のデータが共有データ記憶部221にないアプリの取得要求を数値制御装置10に送信する。
ステップS28において、通信IF部230は、ステップS15で送信された取得要求に対するデータ項目のデータを数値制御装置10から受信し、受信したデータを取得要求したアプリに出力する。そして、処理はステップS21に戻る。
以上により、第1実施形態に係る数値制御装置10は、予め設定された所定数以上のアプリから取得要求されるデータ項目がある場合、当該データ項目のデータを処理優先度テーブル部122に格納された優先度と更新間隔(制御情報)とに基づいて定期的に情報処理装置20に送信する。これにより、数値制御装置10は、数値制御装置10のデータ取得処理回数と、情報処理装置20との間の通信回数を削減でき、複数のアプリがデータを取得要求する場合でも数値制御装置10のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することができる。
また、数値制御装置10は、所定数以上のアプリが取得要求するデータ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信することで、当該アプリが取得要求を数値制御装置10に送信して取得要求したデータを受信するまでのデータ取得時間を削減することができ、アプリの実行時間を短縮することができる。
また、数値制御装置10は、データ使用率が低い、すなわち優先度の低いデータの停止指示を情報処理装置20から受信し、優先度の低いデータを定期的に情報処理装置20に送信することを停止することで、優先度の低いデータの取得回数(更新回数)が削減され、数値制御装置10のCPUに余裕が生まれ、優先度の高いデータを情報処理装置20に届きやすくなる。
以上、第1実施形態について説明した。
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態では、数値制御装置10は、1つの情報処理装置20が接続されたが、2以上の複数の情報処理装置20が接続されてもよい。
図7は、数値制御装置10と4つの情報処理装置20-1~20-4とを含む第1実施形態の変形例に係るデータ通信システム1の一例を示す図である。なお、図7では、EDITモード(プログラム編集中)の場合を説明するが、加工実行中の場合についても同様である。
数値制御装置10は、第1実施形態における数値制御装置10と同等の構成を有する。
情報処理装置20-1~20-4は、第1実施形態における情報処理装置20と同等の構成を有する。
図7に示すように、情報処理装置20-1は、例えば、EDITモード(プログラム編集中)において、アプリ実行部211により座標値アプリ、デバイス一覧アプリ、及び主軸負荷アプリの3つのアプリが実行されている。また、情報処理装置20-2、20-3は、EDITモード(プログラム編集中)において、アプリ実行部211により座標値アプリ、及びデバイス一覧アプリの2つのアプリが実行されている。また、情報処理装置20-4は、EDITモード(プログラム編集中)において、アプリ実行部211によりデバイス一覧アプリ、及び5つのプログラムデータアプリが実行されている。
この場合、数値制御装置10の指令記録部121は、図2Bの場合と同様に、EDITモード(プログラム編集中)のデータとして、「座標値」、「主軸負荷」、「プログラムデータ」、「デバイス一覧」等のデータ項目毎の取得要求するアプリの数として「3」、「1」、「5」、「4」等が情報処理装置20-1~20-4を区別せずにまとめて記憶されてもよい。
数値制御装置10の定期更新部112は、上述の第1実施形態の場合と同様に、指令記録部121に記憶されたアプリ数が予め設定された所定数(例えば、「3」等)以上のデータ項目、すなわち「座標値」、「プログラムデータ」、「デバイス一覧」等のデータ項目について、データ取得処理部111に対してアプリから取得要求を受け付ける度に当該データ項目のデータを送信させることを停止させてもよい。そして、定期更新部112は、処理優先度テーブル部122に格納された処理優先度テーブルの優先度と更新間隔とに基づいて、アプリの数が所定数以上のデータ項目のデータを取得要求するアプリが実行されているか否かにかかわらず、全ての情報処理装置20-1~20-4に定期的に送信するように、データ取得処理部111に対して指示してもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、数値制御装置10Aは、1つ以上のアプリそれぞれの取得要求をデータ項目毎のアプリ数として記憶するとともに、データ項目毎のアプリ数に含まれるアプリのリード間隔うち最短のリード間隔、及び更新間隔を調整する倍率を記憶し、データ項目毎の最短のリード間隔と倍率とに基づいて更新間隔を算出する点で、第1実施形態と相違する。
これにより、第2実施形態の数値制御装置10Aは、複数のアプリがデータを取得要求する場合でも制御装置のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することができる。
以下に、第2実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態に係るデータ通信システムの機能的構成例を示す機能ブロック図である。なお、図1のデータ通信システム1の要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8に示すように、データ通信システム1は、数値制御装置10A、情報処理装置20、及び工作機械30を有する。
<数値制御装置10A>
第2実施形態に係る数値制御装置10Aは、第1実施形態における数値制御装置10と同等の構成を有する。
すなわち、図8に示すように、数値制御装置10Aは、制御部110a、及び記憶部120aを有する。また、制御部110aは、データ取得処理部111、及び定期更新部112aを有する。また、記憶部120aは、指令記録部121a、及び処理優先度テーブル部122aを有する。
データ取得処理部111は、第1実施形態におけるデータ取得処理部111と同等の機能を有する。
指令記録部121aは、例えば、情報処理装置20が実行する1以上のアプリからのデータの取得要求がデータ項目毎のアプリの数として記憶されるとともに、データ項目毎のアプリの数に含まれるアプリのリード間隔うち最短のリード間隔が記憶される。
図9は、指令記録部121aに記録される加工実行中のデータの一例を示す図である。
図9に示すように、加工実行中のデータでは、「座標値」、「主軸負荷」、「プログラム実行行」、「マクロ変数」等のデータ項目毎に、取得要求するアプリの数及び最短のリード間隔が格納される。
ここで、リード間隔とは、アプリがデータの取得要求するリード指令の時間間隔であり、複数のアプリのうち一番短いリード間隔に合わせることで、情報処理装置20との間の通信量を減らすことができる。
処理優先度テーブル部122aは、例えば、数値制御装置10Aの状態(例えば、加工実行中等)毎に各データ項目の優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報として倍率とが格納される。
図10は、処理優先度テーブル部122aに記憶される処理優先度テーブルの一例を示す図である。なお、図10では、処理優先度テーブル部122aは、加工実行中の場合の処理優先度テーブルのみを示すが、EDITモード(プログラム編集中)等についても同様である。
図10に示すように、処理優先度テーブルは、「NCの状態」、「優先するデータ取得処理」、「優先順位」、及び「更新間隔調整」の格納領域を有する。なお、「NCの状態」、「優先するデータ取得処理」、及び「優先順位」は、図4の第1実施形態における「NCの状態」、「優先するデータ取得処理」、及び「優先順位」と同じであり、説明は省略する。
処理優先度テーブル内の「更新間隔調整」の格納領域には、例えば、指令記録部121aに記憶されたアプリの数が予め設定された所定数(例えば、「3」等)以上のデータ項目のデータを、数値制御装置10Aがアプリから取得要求を受け付ける度に情報処理装置20に送信することに替えて、図9の指令記録部121aに記憶された「最短のリード間隔」の時間に基づいて調整された時間間隔で数値制御装置10Aが定期的に情報処理装置20に送信するための倍率(制御情報)が格納される。具体的には、処理優先度テーブル内の「更新間隔調整」の格納領域には、例えば、「NCの状態」が「加工実行中」の場合に「座標値」、「主軸負荷」、「プログラム実行行」、「マクロ変数」等のデータ項目毎に、「×1」、「×2」、「×3」、「×4」等の倍率が格納される。
定期更新部112aは、指令記録部121aのデータ項目毎の最短のリード間隔と処理優先度テーブル部122の倍率とに基づいて取得要求されたデータ項目毎の更新間隔を算出し決定する。
具体的には、定期更新部112aは、例えば、第1実施形態の定期更新部112と同様に、指令記録部121に記憶されたアプリの数が予め設定された所定数(例えば、「3」等)以上のデータ項目がある場合、データ取得処理部111に対してアプリから取得要求を受け付ける度に当該データ項目のデータを送信させることを停止させる。そして、定期更新部112aは、アプリの数が所定数以上のデータ項目の指令記録部121aに記憶された最短のリード間隔と、処理優先度テーブル部122aに記憶された処理優先度テーブルの更新間隔調整(制御情報)の倍率と、に基づいて当該データ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信させる更新間隔を算出する。定期更新部112aは、データ取得処理部111に対して算出した更新時間で当該データ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信させる。
なお、定期更新部112aは、第1実施形態の定期更新部112と同様に、定期的に送信しているデータ項目のデータの使用率が低下したことにより、データ取得処理部111が情報処理装置20から停止指示を受け付けた場合、データ取得処理部111に対して停止指示されたデータ項目のデータの定期的な送信を停止させるようにしてもよい。
そうすることで、数値制御装置10Aは、優先度の低い情報(データ)の取得回線が削減されるため、CPUに余裕が生まれ、優先度の高い情報(データ)が情報処理装置20に届きやすくなる。
<データ通信システム1のデータ通信処理>
次に、図11及び図12を参照しながら、データ通信システム1のデータ通信処理の流れを説明する。
図11及び図12は、データ通信システム1のデータ通信処理について説明するフローチャートである。ここで示すフローは、情報処理装置20によりアプリが実行されている間、繰り返し実行される。
なお、ステップS31からステップS33、及びステップS36からステップS38の処理は、図4及び図5の第1実施形態のステップS11からステップS13、及びステップS14からステップS17と同様であり、説明は省略する。また、図11及び図12における情報処理装置20の動作は、図4及び図5の第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
また、図11及び図12では、図4及び図5の場合と同様に、数値制御装置10Aの状態が加工中で、図6に示すように、情報処理装置20が複数のアプリを実行する場合におけるデータ通信システム1のデータ通信処理について説明する。しかしながら、数値制御装置10Aの状態がEDITモード(プログラム編集中)等の場合に情報処理装置20が1つ以上のアプリを実行する場合のデータ通信システム1のデータ通信処理についても、図11及び図12と同様であり、詳細な説明は省略する。
ステップS34において、定期更新部112aは、アプリの数が所定数以上のデータ項目の指令記録部121aの最短のリード間隔と、処理優先度テーブル部122の処理優先度テーブルの更新間隔調整(制御情報)の倍率と、に基づいて当該データ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信させる更新間隔を算出する。
ステップS35において、定期更新部112aは、アプリ数が所定数以上のデータ項目について取得要求を情報処理装置20から受け付ける度に当該データ項目のデータを送信することをデータ取得処理部111に対して停止させる。そして、定期更新部112aは、ステップS34で算出した更新間隔で、データ取得処理部111に対して当該データ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信させる。
以上により、第2実施形態に係る数値制御装置10Aは、予め設定された所定数以上のアプリから取得要求されるデータ項目がある場合、当該データ項目のデータを指令記録部121aに記憶された最短のリード間隔と処理優先度テーブル部122aに記憶された倍率(制御情報)とに基づいて更新間隔を算出し、算出した更新間隔で定期的に情報処理装置20に送信する。これにより、数値制御装置10Aは、数値制御装置10Aのデータ取得処理回数と、情報処理装置20との間の通信回数を削減でき、複数のアプリがデータを取得要求する場合でも数値制御装置10AのCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することができる。
また、数値制御装置10Aは、所定数以上のアプリが取得要求するデータ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信することで、当該アプリが取得要求を数値制御装置10Aに送信して取得要求したデータを受信するまでのデータ取得時間を削減することができ、アプリの実行時間を短縮することができる。
また、数値制御装置10Aは、データ使用率が低い、すなわち優先度の低いデータの停止指示を情報処理装置20から受信し、優先度の低いデータを定期的に情報処理装置20に送信することを停止することで、優先度の低いデータの取得回数(更新回数)が削減され、数値制御装置10AのCPUに余裕が生まれ、優先度の高いデータを情報処理装置20に届きやすくなる。
以上、第2実施形態について説明した。
<第2実施形態の変形例>
第2実施形態では、数値制御装置10Aは、1つの情報処理装置20が接続されたが、2以上の複数の情報処理装置20が接続されてもよい。
図13は、数値制御装置10Aと4つの情報処理装置20-1~20-4とを含む第2実施形態の変形例に係るデータ通信システム1の一例を示す図である。なお、図13では、EDITモード(プログラム編集中)の場合を説明するが、加工実行中の場合についても同様である。
数値制御装置10Aは、第2実施形態における数値制御装置10Aと同等の構成を有する。
情報処理装置20-1~20-4は、第2実施形態における情報処理装置20と同等の構成を有する。
図13に示すように、図7の場合と同様に、情報処理装置20-1は、例えば、EDITモード(プログラム編集中)において、アプリ実行部211により座標値アプリ、デバイス一覧アプリ、及び主軸負荷アプリの3つのアプリが実行されている。また、情報処理装置20-2、20-3は、EDITモード(プログラム編集中)において、アプリ実行部211により座標値アプリ、及びデバイス一覧アプリの2つのアプリが実行されている。また、情報処理装置20-4は、EDITモード(プログラム編集中)において、アプリ実行部211によりデバイス一覧アプリ、及び5つのプログラムデータアプリが実行されている。
この場合、数値制御装置10Aの指令記録部121は、図2Bの場合と同様に、EDITモード(プログラム編集中)のデータとして、「座標値」、「主軸負荷」、「プログラムデータ」、「デバイス一覧」等のデータ項目毎の取得要求するアプリの数として「3」、「1」、「5」、「4」等が情報処理装置20-1~20-4を区別せずにまとめて記憶されてもよい。
数値制御装置10Aの定期更新部112は、上述の第2実施形態の場合と同様に、指令記録部121に記憶されたアプリ数が予め設定された所定数(例えば、「3」等)以上のデータ項目、すなわち「座標値」、「プログラムデータ」、「デバイス一覧」等のデータ項目について、データ取得処理部111に対してアプリから取得要求を受け付ける度に当該データ項目のデータを送信させることを停止させてもよい。そして、定期更新部112は、処理優先度テーブル部122に格納された処理優先度テーブルの優先度と更新間隔とに基づいて、アプリの数が所定数以上のデータ項目のデータを取得要求するアプリが実行されているか否かにかかわらず、全ての情報処理装置20-1~20-4に定期的に送信するように、データ取得処理部111に対して指示してもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、データ通信システム1Aは、共有データ記憶部221を数値制御装置10及び情報処理装置20bと異なる記憶装置としての共有記憶装置40に設け、数値制御装置10は、所定数以上のアプリから取得要求されたデータ項目のデータを共有記憶装置40の共有データ記憶部221に記憶し、情報処理装置20bは、取得要求したデータ項目のデータが共有記憶装置40の共有データ記憶部221にある場合、当該取得要求の数値制御装置10への送信を中止して共有記憶装置40の共有データ記憶部221からデータ項目のデータを取得する点で、第1実施形態及び第2実施形態と相違する。
これにより、第3実施形態の数値制御装置10は、複数のアプリがデータを取得要求する場合でも制御装置のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することができる。
以下に、第3実施形態について説明する。
図14は、第3実施形態に係るデータ通信システムの機能的構成例を示す機能ブロック図である。なお、図1のデータ通信システム1の要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図14に示すように、データ通信システム1Aは、数値制御装置10、情報処理装置20b-1~20b-M、工作機械30、及び記憶装置としての共有記憶装置40を有する(Mは1以上の整数)。
数値制御装置10、情報処理装置20b-1~20b-M、工作機械30、及び共有記憶装置40は、図示しない接続インタフェースを介して互いに直接接続されてもよい。また、数値制御装置10、情報処理装置20b-1~20b-M、工作機械30、及び共有記憶装置40は、LAN(Local Area Network)やインターネット等の図示しないネットワークを介して相互に接続されていてもよい。この場合、数値制御装置10、情報処理装置20b-1~20b-M、工作機械30、及び共有記憶装置40は、かかる接続によって相互に通信を行うための図示しない通信部を備えている。
以下、情報処理装置20b-1~20b-Mのそれぞれを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「情報処理装置20b」ともいう。
数値制御装置10及び工作機械30は、第1実施形態における数値制御装置10及び工作機械30と同等の構成を有する。
<情報処理装置20b>
図15は、情報処理装置20b-1の機能的構成例を示す機能ブロック図である。なお、情報処理装置20b-2~20b-Mについても、情報処理装置20b-1と同等の構成を有し、説明は省略する。
図15に示すように、情報処理装置20bは、制御部210b、記憶部220b、及び通信IF部230を有する。さらに、制御部210bは、アプリ実行部211、指令監視部212b、及び共有データ使用率監視部213を有する。
通信IF部230は、第1実施形態における通信IF部230と同等の機能を有する。
また、アプリ実行部211、及び共有データ使用率監視部213は、第1実施形態におけるアプリ実行部211、及び共有データ使用率監視部213と同等の機能を有する。
記憶部220bは、RAMやHDD等であり、システムプログラム及び複数のアプリケーションプログラムが格納されてもよい。
指令監視部212bは、アプリそれぞれの取得要求を解析して、取得要求されたデータ項目のデータが後述する共有記憶装置40の共有データ記憶部221にある場合、取得要求の数値制御装置10への送信を中止して共有記憶装置40の共有データ記憶部221からデータ項目のデータを取得し、取得要求したアプリに出力する。
そうすることで、情報処理装置20bは、数値制御装置10との通信回数を削減するとともに、アプリは取得要求を数値制御装置10に送信して要求したデータを受信するまでのデータ取得時間を削減することができ、アプリの実行時間を短縮することができる。
一方、指令監視部212bは、取得要求されたデータ項目のデータが共有記憶装置40の共有データ記憶部221にない場合、取得要求を数値制御装置10に送信する。
<共有記憶装置40>
共有記憶装置40は、例えば、共有記憶装置であり、数値制御装置10と複数の情報処理装置20bは、共通にアクセス可能である。また、共有記憶装置40は、共有データ記憶部221を有する。
共有データ記憶部221は、第1実施形態における共有データ記憶部221と同等の機能を有する。
なお、データ通信システム1Aのデータ通信処理は、共有データ記憶部221が共有記憶装置40に設けられる点を除き図4及び図5に示す処理と同様であり、詳細な説明は省略する。
以上により、第3実施形態に係る数値制御装置10は、予め設定された所定数以上のアプリから取得要求されるデータ項目がある場合、当該データ項目のデータを処理優先度テーブル部122に格納された優先度と更新間隔(時間情報)とに基づいて定期的に共有記憶装置40に送信する。情報処理装置20bは、取得要求されたデータ項目のデータが共有記憶装置40の共有データ記憶部221にある場合、共有記憶装置40の共有データ記憶部221からデータ項目のデータを取得する。これにより、数値制御装置10は、数値制御装置10のデータ取得処理回数と、情報処理装置20bとの間の通信回数を削減でき、複数のアプリがデータを取得要求する場合でも数値制御装置10のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することができる。
また、数値制御装置10は、所定数以上のアプリが取得要求するデータ項目のデータを定期的に共有記憶装置40に記憶することで、当該アプリが取得要求を数値制御装置10に送信して要求したデータを受信するまでのデータ取得時間を削減することができ、アプリの実行時間を短縮することができる。
また、数値制御装置10は、情報処理装置20bからデータ使用率が低い、すなわち優先度の低いデータの停止指示を受信し、優先度の低いデータを定期的に共有記憶装置40に記憶することを停止することで、優先度の低いデータの取得回数(更新回数)が削減され、数値制御装置10のCPUに余裕が生まれ、優先度の高いデータを情報処理装置20bに届きやすくなる。
なお、変形例として、共有記憶装置40を例えば専用のサーバやWebサーバ等とする中継装置40に換えて、数値制御装置10と情報処理装置20bとの間のデータ通信を中継するようにしてもよい。この場合、指令監視部212bは、取得要求されたデータ項目のデータが中継装置40の共有データ記憶部221にない場合、中継装置40を介して取得要求を数値制御装置10に送信するようにしてもよい。
以上、第3実施形態について説明した。
以上、第1実施形態、第1実施形態の変形例、第2実施形態、第2実施形態の変形例、第3実施形態、及び第3実施形態の変形例について説明したが、数値制御装置10、10Aは、上述の実施形態に限定されるものではなく、目的を達成できる範囲での変形、改良等を含む。
<変形例>
第1実施形態の変形例、第2実施形態の変形例、第3実施形態、及び第3実施形態の変形例では、数値制御装置10、10Aは、複数のアプリそれぞれの取得要求をデータ項目毎のアプリの数として記憶したが、それに限定されない。例えば、数値制御装置10、10Aは、図7、図13及び図14に示すように、情報処理装置20-1~20-N、20b-1~20b-Mに接続されている場合、データ項目毎にアプリの数とともに、取得要求するアプリが実行されている情報処理装置20、20bの情報も記憶するようにしてもよい。
図16は、図7のデータ通信システム1におけるEDITモード(プログラム編集中)の場合の指令記録部121に記録されるデータの一例を示す図である。なお、図13のデータ通信システム1、及び図14のデータ通信システム1Aの場合についても図16の場合と同様であり、説明は省略する。
図16に示すように、EDITモード(プログラム編集中)のデータでは、「座標値」、「主軸負荷」、「プログラムデータ」、「デバイス一覧」等のデータ項目毎に、取得要求するアプリの数と、情報処理装置の数と、が格納される。なお、情報処理装置の数には、データ項目毎に取得要求しているアプリを実行している情報処理装置20に関する情報(例えば、「20-1」、「20-2」、「20-3」、「20-4」等の識別情報)も含まれてもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、情報処理装置20に関する情報に基づいて定期的に更新が必要な情報処理装置20のみ(例えば、「プログラムデータ」は情報処理装置20-4のみ要求しているので、情報処理装置20-4にだけ)に送信することができ、データ通信システム1全体の通信量を低減することができる。
なお、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態に係る数値制御装置10、10Aに含まれる各機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(Non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(Tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(Transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は、無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上を換言すると、本開示の数値制御装置及びデータ通信システムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
(1)本開示の数値制御装置10は、工作機械30を制御し、工作機械30の制御に関するデータ項目のデータのうち少なくとも1つの情報処理装置20が実行する1つ以上のアプリケーションプログラムからの取得要求に対して、取得要求されたデータ項目のデータを送信する制御装置であって、データ項目に対するアプリケーションプログラムからの取得要求を受け付けるデータ取得処理部111と、データ項目毎に優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報とが格納される処理優先度テーブル部122と、処理優先度テーブル部122の時間情報に従って取得要求されたデータ項目毎の更新間隔を決定する定期更新部112と、を備え、データ取得処理部111は、処理優先度テーブル部122の優先度と決定された更新間隔とに基づいて取得要求されたデータ項目のデータを情報処理装置に送信する。
この数値制御装置10によれば、複数のアプリがデータを取得要求する場合でも数値制御装置10のCPU負荷を増大させずに、優先度の高いデータを確度高く取得することができる。
(2) (1)に記載の数値制御装置10において、指令記録部121をさらに備え、データ取得処理部111は、取得要求する複数のアプリケーションプログラムそれぞれを識別し、指令記録部121は、データ項目毎に取得要求するアプリケーションプログラムの数を記憶し、定期更新部112は、データ項目毎のアプリケーションプログラムの数に基づいて取得要求されたデータ項目のデータを更新間隔で情報処理装置に送信するか否かを判定してもよい。
そうすることで、数値制御装置10は、所定数以上のアプリが取得要求するデータ項目のデータを定期的に情報処理装置20に送信することで、当該アプリが取得要求を数値制御装置10Aに送信して取得要求したデータを受信するまでのデータ取得時間を削減することができ、アプリの実行時間を短縮することができる。
(3) (1)又は(2)に記載の数値制御装置10Aにおいて、指令記録部121aは、データ項目毎に取得要求する複数のアプリケーションプログラムそれぞれのリード間隔のうち最短のリード間隔を記憶し、定期更新部112aは、データ項目毎の最短のリード間隔と優先度とに基づいて更新間隔を算出してもよい。
そうすることで、数値制御装置10Aは、(2)と同様の効果を奏することができる。
(4) (3)に記載の数値制御装置10Aにおいて、処理優先度テーブル部122aに記憶される時間情報は、更新間隔を調整する倍率を含み、定期更新部112aは、データ項目毎の最短のリード間隔と倍率とに基づいて更新間隔を算出してもよい。
そうすることで、数値制御装置10Aは、(2)と同様の効果を奏することができる。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載の数値制御装置10、10Aにおいて、処理優先度テーブル部122、122aは、数値制御装置10、10Aの状態に応じてデータ項目毎に優先度と時間情報とを記憶してもよい。
そうすることで、数値制御装置10、10Aは、数値制御装置10、10Aの状態に応じた最適な更新時間で取得要求されたデータ項目のデータを情報処理装置20に送信することができる。
(6)本開示のデータ通信システム1Aは、工作機械30を制御する数値制御装置10と、数値制御装置10と通信可能な少なくとも1つの情報処理装置20bと、数値制御装置10と情報処理装置20bとにより共有され数値制御装置10から送信された工作機械30の制御に関するデータ項目のデータを格納する共有記憶装置40と、を含むデータ通信システムであって、数値制御装置10は、データ項目に対する情報処理装置20bが実行する1つ以上のアプリケーションプログラムからの取得要求を受け付けるデータ取得処理部111と、データ項目毎に優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報とを記憶する処理優先度テーブル部122と、処理優先度テーブル部122の時間情報に従って取得要求されたデータ項目毎の更新間隔を決定する定期更新部112と、を備え、データ取得処理部111は、処理優先度テーブル部122の優先度と決定された更新間隔とに基づいて取得要求されたデータ項目のデータを共有記憶装置40に送信し、情報処理装置20bは、アプリケーションプログラムの取得要求を解析して、取得要求されたデータ項目のデータが共有記憶装置40にある場合、取得要求の数値制御装置10への送信を中止して共有記憶装置40からデータ項目のデータを取得し、取得要求されたデータ項目のデータが共有記憶装置40にない場合、取得要求を数値制御装置10に送信する指令監視部212bと、共有記憶装置40に格納されたデータ項目毎のデータ使用率を監視し、データ使用率が予め設定された所定値以下のデータ項目のデータの共有記憶装置40への送信を数値制御装置10に対して停止させる共有データ使用率監視部213と、を備える。
このデータ通信システム1Aによれば、(1)と同様の効果を奏することができる。
(7) (6)に記載のデータ通信システム1において、記憶装置としての共有記憶装置40は、情報処理装置20に含まれてもよい。
そうすることで、データ通信システム1は、(1)と同様の効果を奏することができる。
1、1A データ通信システム
10、10A 数値制御装置
110、110a 制御部
111 データ取得処理部
112、112a 定期更新部
120、120a 記憶部
121、121a 指令記録部
122、122a 処理優先度テーブル部
20-1~20-N、20b-1~20b-M 情報処理装置
210、210b 制御部
211 アプリ実行部
212、212b 指令監視部
213 データ使用率監視部
220、220b 記憶部
221 共有データ記憶部
230 通信IF部
30 工作機械
40 共有記憶装置

Claims (7)

  1. 産業機械を制御し、前記産業機械の制御に関するデータ項目のデータのうち少なくとも1つの情報処理装置が実行する1つ以上のアプリケーションプログラムからの取得要求に対して、取得要求されたデータ項目のデータを送信する制御装置であって、
    前記データ項目に対する前記アプリケーションプログラムからの取得要求を受け付けるデータ取得処理部と、
    前記データ項目毎に優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報とが格納される処理優先度テーブル部と、
    前記処理優先度テーブル部の前記時間情報に従って取得要求されたデータ項目毎の前記更新間隔を決定する定期更新部と、を備え、
    前記データ取得処理部は、前記処理優先度テーブル部の前記優先度と決定された前記更新間隔とに基づいて取得要求されたデータ項目のデータを前記情報処理装置に送信する
    制御装置。
  2. 指令記録部をさらに備え、
    前記データ取得処理部は、取得要求する複数の前記アプリケーションプログラムそれぞれを識別し、
    前記指令記録部は、前記データ項目毎に取得要求するアプリケーションプログラムの数を記憶し、
    前記定期更新部は、前記データ項目毎の前記アプリケーションプログラムの数に基づいて取得要求された前記データ項目のデータを前記更新間隔で前記情報処理装置に送信するか否かを判定する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記指令記録部は、前記データ項目毎に取得要求する複数の前記アプリケーションプログラムそれぞれのリード間隔のうち最短のリード間隔を記憶し、
    前記定期更新部は、前記データ項目毎の前記最短のリード間隔と前記優先度とに基づいて前記更新間隔を算出する、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記処理優先度テーブル部に記憶される前記時間情報は、前記更新間隔を調整する倍率を含み、
    前記定期更新部は、前記データ項目毎の前記最短のリード間隔と前記倍率とに基づいて前記更新間隔を算出する、請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記処理優先度テーブル部は、前記制御装置の状態に応じて前記データ項目毎に優先度と前記時間情報とを記憶する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 産業機械を制御する制御装置と、前記制御装置と通信可能な少なくとも1つの情報処理装置と、前記制御装置と前記情報処理装置とにより共有され前記制御装置から送信された前記産業機械の制御に関するデータ項目のデータを格納する共有記憶装置と、を含むデータ通信システムであって、
    前記制御装置は、
    前記データ項目に対する前記情報処理装置が実行する1つ以上のアプリケーションプログラムからの取得要求を受け付けるデータ取得処理部と、
    前記データ項目毎に優先度とデータの送信の更新間隔に関する時間情報とを記憶する処理優先度テーブル部と、
    前記処理優先度テーブル部の前記時間情報に従って取得要求されたデータ項目毎の前記更新間隔を決定する定期更新部と、を備え、
    前記データ取得処理部は、前記処理優先度テーブル部の前記優先度と決定された前記更新間隔とに基づいて取得要求されたデータ項目のデータを前記共有記憶装置に送信し、
    前記情報処理装置は、
    前記アプリケーションプログラムの前記取得要求を解析して、取得要求された前記データ項目のデータが前記共有記憶装置にある場合、前記取得要求の前記制御装置への送信を中止して前記共有記憶装置から前記データ項目のデータを取得し、取得要求された前記データ項目のデータが前記共有記憶装置にない場合、前記取得要求を前記制御装置に送信する指令監視部と、
    前記共有記憶装置に格納された前記データ項目毎のデータ使用率を監視し、前記データ使用率が予め設定された所定値以下のデータ項目のデータの前記共有記憶装置への送信を前記制御装置に対して停止させる共有データ使用率監視部と、を備える
    データ通信システム。
  7. 前記共有記憶装置は、前記情報処理装置に含まれる、請求項6に記載のデータ通信システム。
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