JP7036019B2 - 通信装置、通信方法、無線通信システム及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、無線通信システム及びプログラム Download PDF

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Description

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2016-189911号(2016年9月28日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、通信装置、通信方法、無線通信システム及びプログラムに関する。特に、基地局よりインターネット側のネットワーク上の機器で実行する無線環境の識別方法を実行する、通信装置、通信方法、無線通信システム及びプログラムに関する。
近年、スマートフォン等の普及により、モバイル網のトラフィックが増大している。トラフィック増加に対応する技術の一つとして、LTE(Long Term Evolution)-Advancedから導入されたキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)が挙げられる。CAとは複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)を同時に使用することで、基地局・ユーザ端末間の通信帯域を単一のCCを使用する従来のLTEと比べ、理論上、数倍の無線スループットを達成できる。
しかし、CA技術に対し、その通信性能を最大限まで引き出せていない場合がある。これは、CA技術を応用した無線層と、独立に通信制御を行うトランスポート層の通信制御が不整合のために発生する。インターネットなどで標準的に用いられるトランスポート層の通信プロトコルとして、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)が知られている。TCPを代表とした一般的なトランスポート層のプロトコルは、下位層を意識しない制御(例えば、下位層の送信速度を意識しない制御)をすることで、下位層の通信容量に合わない場合があり得る。その結果、モバイルトラヒックの大半はインターネットトラヒックであるため、無線層とインターネットの上位層の不具合により通信性能低下が発生する可能性がある。例えば、一時的な無線信号品質の劣化による遅延増加やパケットロスが発生すると、TCPは輻輳発生と判断し、輻輳制御を行い、結果としてスループットが著しく低下する可能性がある。その後、無線品質が回復しても、TCPの制御方式によるスループットの回復は遅いため、無線資源の利用率が低下し、CAの期待性能を発揮できない。
また、トランスポート層のパラメータの設定範囲が、下位層における通信の特徴と合致しない場合に、通信性能が大きく影響される。例えば、トランスポート層がCA実行中の端末に、Non-CA用のパラメータ(例えば、送信レート)を使用して制御すると、通信速度が端末の通信容量より低いため、無線資源の利用率が低下し、CAの期待性能を発揮できない。また、トランスポート層が、CAが実行中でない端末に、CAに適応したパラメータ(例えば、送信レート)を加えると、モバイル網の処理能力が不足することで処理時間が上昇し、遅延が増加する。
したがって、無線通信の性能向上を達成するためには、終端端末の無線環境の認識が重要となる。端末の無線環境が認識できれば、上位層が使用するパラメータの制御範囲を限定でき、最適な設定に迅速に調整することで、通信性能を上昇できる。
例えば、特許文献1には、無線モジュール、MAC処理部、TCPコントロール制御部を備えたスイッチ部を有するコグニティブ基地局装置において、無線モジュールが無線環境認識部(例えば、センサアンテナ)を利用して、無線環境認識部が無線モジュールから無線情報を取得し、その情報を用いてTCPコントロール制御部がTCPパラメータを調整し、輻輳制御の誤発動を低減する技術が記載されている。この場合、特許文献1では、無線情報は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indication)、background雑音レベル、変調方式、送信バッファに蓄積されている通信待ちのデータ量、送信失敗を示すNACK(Negative ACKnowledgement)信号を相手局から受信した回数、相手局から受信した無線フレームの不良率などであるとしている。
特許文献2には、電波強度の数値、または無線リンクの状態(リンクが接続状態か切断状態か)を検出し、その検出結果に基づいてネットワーク配送を制御することが開示されている。また、特許文献2には、識別されたネットワーク環境情報を管理データベースに格納することが開示されている。管理データベースは、アプリケーション層等を制御するためのものである。
特許文献3、4は、無線機能を有する機器が、無線環境を直接的に測定する技術を開示する。つまり、これらの文献には、無線環境を測定するために無線層から情報を取得する機能(無線情報取得機能)が開示されている。また、引用文献3、4の技術では、無線環境の測定結果の伝送(他の機器に通知)が必要であり、他の機器へ測定結果を通知する機能(無線環境通知機能)及び他の機器が通知を受信する機能(無線環境受信機能)が開示されている。
特許文献5には、送信速度とACK信号の受信間隔を使って許容帯域の変動を検知する技術が開示されている。
特開2010-213013号公報 特開2004-266330号公報 特開2016-076887号公報 国際公開第2010/032675号 特開2008-113226号公報
なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。以下の分析は、本発明者らによってなされたものである。
特許文献1、2では、無線環境識別部は、無線機能を有する装置の内部に存在する。無線環境の識別は物理層またはMAC(Media Access Control)層で行われる。この場合、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの異なる層間での通信が必要であり、さらに、適用される場所も無線機能がある装置に限定される。したがって、無線環境識別部は、取得した無線情報を基地局よりインターネット側の通信装置に通知することができない。すなわち、特許文献1、2において開示された技術を、基地局よりインターネット側の通信装置に適用できない。
また、特許文献1、2の技術では、識別する無線環境に、複数の搬送波を使用するキャリアアグリゲーション技術の使用有無を取得できないため、結果として、LTE網の通信性能の低下を防止することは困難である。
さらに、特許文献3、4は、上記3つの機能を開示するに留まり、上記3つの機能では、端末における複数の搬送波の使用状況(キャリアアグリゲーションの使用状況)を判定することができない。例えば、引用文献4の段落[0053]を参照すると、Aggregationの状況を判断するために移動局装置情報と測定情報とが入力されることが記載されている。あるいは、同文献の段落[0067]には、移動局装置がCarrier Aggregationを必要としているかどうかを取得した情報から総合的に判断する、と記載されており、キャリアアグリゲーションの使用状況判別に関する具体的な開示は存在しない。このように、特許文献3、4に開示された3つの機能では、キャリアアグリゲーションの使用状況を判別することができない。
この点、特許文献5の技術も同様であり、特許文献5に開示された技術では、キャリアアグリゲーションと閑散環境の単独電波を区別することができない。
本発明は、終端端末の無線環境を識別することが可能な通信装置、通信方法、無線通信システム及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明乃至開示の第1の視点によれば、端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信手段と、前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算手段と、前記応答指標計算手段の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断手段と、を有する、通信装置が提供される。
本発明乃至開示の第2の視点によれば、端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置において、前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算工程と、前記応答指標計算工程の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断工程と、を含む、通信方法が提供される。
本発明乃至開示の第3の視点によれば、端末と、前記端末が接続する基地局と、前記基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置と、を含み、前記通信装置は、前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算手段と、前記応答指標計算手段の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断手段と、を有する、無線通信システムが提供される。
本発明乃至開示の第4の視点によれば、端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算処理と、前記応答指標計算処理の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断処理と、を前記コンピュータに実行させるプログラムが提供される。
なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明乃至開示の各視点によれば、端末のキャリア使用数を識別でき、通信性能の低下を防止することに寄与する、通信装置、通信方法、無線通信システム及びプログラムが提供される。
一実施形態の概要を説明するための図である。 第1の実施形態に係る通信装置が適用される通信網の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る通信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図2に示される通信装置と端末装置の処理構成の一例を示すブロック図である。 図5に示される端末装置の端末通信部のU-Planeのプロトコル構成の一例を示すブロック図である。 図5に示される通信部の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態の通信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態の通信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態の通信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態の通信装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 第5の実施形態の通信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
初めに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。
一実施形態に係る通信装置61は、通信手段62と、応答指標計算手段63と、判断手段64と、を備える。通信手段62は、端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、端末にパケットを送信可能に構成されている。応答指標計算手段63は、パケットの応答指標を計算する。判断手段64は、応答指標計算手段63の応答指標計算結果に従って端末の周波数キャリアの使用数を判断する。
詳細については後述するが、1台の端末において複数のMAC層と1つのRLC層が接続される場合、RLC層の挙動がトランスポート層の挙動に反映される。換言するならば、端末に接続された通信装置61のトランスポート層の挙動からRLC層の現状を推測することができる。そこで、通信装置61は、端末に向けて送信されたパケットに対応する応答パケットがどのように振る舞うか(応答パケットが端末にてどのように処理されるか)を応答指標として数値化し、当該応答指標に基づき端末にて使用されている周波数キャリアの数を判定する。即ち、通信装置61は、無線層とは異なる層が有する通信の特徴から、端末が使用している電波を推定する。その結果、端末のキャリア使用数が識別でき、通信性能の低下を防止できる。
以下に具体的な実施の形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。なお、各実施形態において同一構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
[構成の説明]
図2は、本発明の第1の実施形態に係る通信装置11が適用される通信網(無線通信システム)100の構成例を示す図である。
上記通信網100は、ネットワーク101-1~101-n(nは、自然数。以下、同じ)を備える。ネットワーク101-1~101-nは、異なる終端端末の通信種類(有線や無線)を含む。ネットワーク101-1~101-nは、例えば、LTEの公衆携帯電話網、家庭用Wi-Fi(登録商標、以下同じ)、建物内のLANなどである。
なお、上記において、3Gは、3rd Generationの略であり、Wi-Fiは、Wireless Fidelityの略であり、LANは、Local Area Networkの略である。
端末装置12は、対応するネットワーク101を経由し、インターネット上のサーバにアクセスし、データ通信を行う。また、端末装置12は、LTE-Advancedの技術であるキャリアアグリゲーションを使用できる。
本実施形態では、通信装置11が通信経路上、携帯ネットワークとインターネットの接続部に設置される場合を例に挙げる。もちろん、通信装置11の設置場所は、携帯ネットワークとインターネットの接続部に限定されず、接続部以外の他の通信経路上の装置であってもよい。たとえば、通信装置11が、通信経路上のサーバ105に設置される場合であってもよい。
[ハードウェア構成]
次に、第1の実施形態に係る通信網100を構成する各種装置のハードウェア構成を説明する。図3は、第1の実施形態に係る通信装置11のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
[通信装置]
通信装置11は、例えば、図3に例示する構成を備える。例えば、通信装置11は、内部バスにより相互に接続される、CPU(Central Processing Unit)81、メモリ82、入出力インターフェイス83及び通信手段であるNIC(Network Interface Card)84等を備える。
但し、図3に示す構成は、通信装置11のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。通信装置11は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス83を備えていなくともよい。また、通信装置11に含まれるCPU等の数も図3の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のCPUが通信装置11に含まれていてもよい。
メモリ82は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)である。
入出力インターフェイス83は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスとなる手段である。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボードやマウス等のユーザ操作を受け付ける装置である。
通信装置11の機能は、後述する各種処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ82に格納されたプログラムをCPU81が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能を何らかのハードウェア、及び/又は、ソフトウェアで実行する手段があればよい。
[端末装置]
端末装置12は、例えば、図4に例示する構成を備える。端末装置12は、アンテナ95を備えるRF(Radio Frequency)回路94を含んで構成される。RF回路94は、無線通信を実現するための回路であり、アンテナ95を介して基地局103との間で無線信号の授受を行う。なお、端末装置12が備えるハードウェアのうち、通信装置11と共通するハードウェアの説明は省略する。
基地局103のハードウェア構成は当業者にとって明らかなものであるため、説明を省略する。
続いて、通信装置11及び端末装置12の処理構成(処理モジュール)について説明する。
図5は、図2に示される通信装置11と、端末装置12と、モバイルネットワーク101の処理構成例を示すブロック図である。端末装置12は、端末通信部121を備える。モバイルネットワーク101は、基地局103を備える。通信装置11は、通信部111と、応答指標算出部112と無線環境識別部113とを備える。端末装置12の端末通信部121は、モバイルネットワーク101の基地局103と通信可能に接続されている。モバイルネットワーク101は、通信装置11の通信部111と通信可能に接続されている。応答指標算出部112は、通信部111と無線環境識別部113と通信可能に接続されている。
図6は、図5に示される端末装置12の端末通信部121の、U-Plane(User Plane)のプロトコル構成例を示すブロック図である。端末通信部121は、3GPP(Third Generation Partnership Project)Rel.10以降の一般的な構成を備える。具体的には、端末通信部121は、トランスポート層1211と、RLC(Radio Link Control)層1212と、MAC層1213と、物理層1214と、を備える。なお、図6には、通信装置11の関係を明確にするために、端末通信部121以外の構成に関する記載を省略している。
図7は、図5に示される通信部111の構成例を示すブロック図である。通信部111は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの一般的な構成を備える。具体的には、通信部111は、トランスポート層1111と、ネットワーク層1112と、MAC層1113と、物理層1114と、を備える。なお、図7には、応答指標算出部112との接続関係を明確にするために、通信部111に関与する構成(応答指標算出部112、無線環境識別部113)以外の構成に関する記載を省略している。
応答指標算出部112は、通信部111のトランスポート層1111から得られる情報(例えば、受信パケット)に基づき少なくとも1つの「応答指標」を算出する。ここで、応答指標とは、端末装置12と通信中のトランスポート層1111から送信されたパケット及び/又は対応する応答パケットの振る舞いを示す1つまたは複数の物理量である。あるいは、応答指標は、通信装置11と端末装置12のトランスポート層(無線層とは異なる層)における通信状況を示す物理量と捉えることもできる。たとえば、往復遅延(Round-Trip Time、RTT)が応答指標として例示される。更には、図7には図示していないが、無線層とは異なる層としてアプリケーション層で応答指標を算出してもよい。例えば、HTTPのリクエストコマンド送信時刻からそのリクエストコマンドに対するレスポンスコマンドの受信時刻までを応答指標とすることが考えられる。更には、図7には図示していないが、無線層とは異なる層としてIP層で応答指標を算出してもよい。なお、本実施形態は、主にRTTを使用して以下の説明をするが、応答指標はRTTに限定されず、片道遅延、スループット、通信プロトコルのヘッダから算出したタイムスタンプなどを使用してもよい。また、応答指標算出部112は、物理量の計算結果を算出してもよい。物理量の計算結果とは、例えば、各物理量の平均値、中央値、または統計量に加えて時系列データを用いてもよい。
応答指標算出部112は、トランスポート層1111から取得した情報により算出された応答指標を、無線環境識別部113へ転送する。
無線環境識別部113は、端末装置12のキャリアアグリゲーションの使用状況を識別(判定)する。具体的には、無線環境識別部113は、現在の通信で算出された応答指標に基づき、キャリアアグリゲーションの使用状況を判定する。
[動作の説明]
図8は、第1の実施形態の通信装置11の動作例を示すフローチャートである。
通信が開始されると、端末装置12が通信装置11とのデータ通信を始める(ステップ11)。
通信装置11の応答指標算出部112は、通信部111のトランスポート層1111に接続し、トランスポート層1111から情報を取得する。例えば、応答指標算出部112は、トランスポート層1111から送信されたパケット(データ)の送信時間を記録し、対応する応答信号(例えば、ACK信号、NACK信号)を受信するまでの時間差を算出して、その時間差を応答指標(RTT)として算出する。また、応答指標算出部112は、例えば、TCPの送受信ヘッダからタイムスタンプを抽出して、タイムスタンプで遅延を算出してもよい。あるいは、応答指標算出部112は、端末装置12からの応答信号(例えば、ACK信号、NACK信号)の受信間隔を算出し、応答指標としてもよい。あるいは、応答指標算出部112は、通信部111が送信したデータの量と上述のRTTを使用して、スループットを応答指標として算出してもよい(ステップ12)。
応答指標算出部112は、算出された応答指標を、無線環境識別部113に転送する(ステップ13)。
無線環境識別部113は、端末装置12のCAの使用状況を下記手法により識別する。
実環境の無線通信は、通信過程中のエラー発生が不可避なので、一般的な標準(例えば、LTE)において送信失敗の検出方法と再送制御方法が規定されている。また、下位層でエラーが発生すると、上位層の通信が完了できないことは、通信分野における当業者の一般的な常識である。LTEのCA技術を定義する3GPPの標準モデルは、図6に示されたように、1つのRLC層1212は、少なくとも1つのMAC層1213と接続されている。MAC層1213のデータ伝送が完了すると、その旨がRLC層1212に報告される。全部のMAC層1213がデータを伝送完了した後、RLC層1212はデータ伝送完了を上位層(トランスポート層1211など)に報告する。したがって、任意のMAC層1213に伝送エラーが発生すると、RLC層1212はデータ伝送が完了できないため、MAC層1213のデータ伝送完了信号を待つ。その結果、RLC層1212とその上位層の遅延が増加する。
また、一定時間後に、RLC層1212がMAC層1213のデータ伝送完了を確認できないと、自動的に再送が行われる。RLC層1212が再送を行うと、これに遅延が加えられ、端末通信部121のトランスポート層1211が、通信部111のトランスポート層1111に、受信完了を表すACK(Acknowledgement)信号を返信できない。その結果、通信部111のトランスポート層1111の遅延が突発的に上昇し、通信部111のトランスポート層1111のACKの受信間隔の延長が発生する。また、再送が成功した後、端末通信部121は一度にまとめてバッファ内のたまったACKデータを処理するので、短時間で複数のACKが端末通信部121のトランスポート層1211から通信部111のトランスポート層1111に返信され、遅延が元に戻る(通常状況が正常化する)。各MAC層1213のエラー率(エラー発生率)が一定であると考えると、通信部111のトランスポート層1111の遅延が突発的に上昇するイベントの発生確率と、同時にACK信号の受信間隔が突発的に上昇するイベントの発生確率は、通信を行うMAC層1213の数と相関が認められる。すなわち、CAを使用した場合、一定時間内に通信部111のトランスポート層1111に観測された遅延が突発的に上昇するイベントとACK信号の受信間隔が突発的に上昇するイベントの発生確率は、端末装置12が同時に使用している搬送波の数と相関がある。
無線環境識別部113は、上記考察を基礎としてキャリアアグリゲーションの使用状況を判定する。例えば、無線環境識別部113は、応答指標算出部112により算出されたRTTを保存し、保存したRTTの履歴または時系列から、RTTの平均値を計算する。そして、無線環境識別部113は、応答指標算出部112から取得したRTTの瞬時値を、計算された平均値と比較するため、RTTの瞬時値と平均値の差を計算する。また、無線環境識別部113は、RLC層の再送による遅延が突発的に上昇するイベントと同時にACK信号の受信間隔が突発的に上昇するイベントを検出する。例えば、無線環境識別部113は、上記イベントを検出するため、遅延の変化量と、ACK信号の受信間隔の変化量の乗算を計算する。つまり、無線環境識別部113は、応答指標算出部112から取得した応答指標に対して算術処理、統計処理等の演算処理を行う(ステップ14)。
無線環境識別部113は、ステップ14で実行された応答指標に対する計算結果を、事前に設定した「応答指標計算閾値」と比較し、端末装置12のRLC層1212における再送を判定する。例えば、無線環境識別部113は、RTTの瞬時値と平均値の差を応答指標計算結果とし、事前に設定した「応答指標計算閾値」と比較する。比較の結果、応答指標計算結果が応答指標計算閾値を超えると、無線環境識別部113は、端末装置12のRLC層1212は再送を行ったと判別する。また、例えば、端末通信部121のRLC層1212の再送がT1秒消耗すると仮定する。この場合、RLC層1212の再送が発生すると、遅延はT1秒上昇し、ACK信号の受信間隔もT1秒上昇する。したがって、応答指標計算結果がT1×T1を超えると、無線環境識別部113は、端末装置12のRLC層1212における再送が行われたと判断する(ステップ15)。
無線環境識別部113は、ステップ15で記録した、応答指標計算結果が応答指標計算閾値を超えたイベント数とイベントの発生時刻を記録する。無線環境識別部113は、当該イベントの一定時間内の発生回数と、搬送波数閾値とを比較して、端末装置12が使用中の搬送波の数を計算する。例えば、RTTの瞬時値と平均値の差が応答指標計算閾値を超えたイベントが、1秒あたりN回発生し、搬送波数閾値(CA判別閾値)が1秒あたりM回に設定されている場合を考える。この場合、例えばNは3であり、Mが2であれば、無線環境識別部113は、端末装置12はCA発動であると判断する。なお、上記のNやMは、例示であって他の値であってもよいことは勿論である。なお、搬送波数に応じた閾値は、端末を用いて予め実行されるフィールドテストなどにより設定される(ステップ16)。
本実施形態では、キャリアアグリゲーションにおける使用状況を識別し、使用中の搬送波数を計算しているが、本発明はこれに限るものではない。例えば、無線環境識別部113で、SU-MIMO(Single User-Multi Input Multi Output)の実施状況を識別し、同一搬送波での多重レイヤ数を識別してもよい。SU-MIMOとは、複数のアンテナと複数の搬送波を用い、基地局と端末装置1対1で、複数のデータ通信を同時に実行することで無線伝送の高速化を実現する技術である。
[効果の説明]
以上説明したように、第1の実施形態の通信装置11において、通信装置11は、無線層とは異なる層(例えば、トランスポート層)の通信における特異点(突発的に上昇する遅延)の発生は、無線層(例えば、RLC層)におけるデータの再送に起因すると捉える。また、無線通信における無線層でのデータ再送が発生する確率と、端末装置12が使用している搬送波の数と、の間には相関関係が認められるので、通信装置11は、トランスポート層の応答指標から無線層のデータ再送の回数が推定できる。さらに、通信装置11は、推定したデータ再送の回数から、端末装置12はCA中か否かを識別するとともに、更にCA中であればComponent Carrier数も推定する。即ち、応答指標算出部112が、通信部111から端末装置12と通信中のトランスポート層1111の応答指標を算出し、無線環境識別部113に転送する。そして、無線環境識別部113は、応答指標算出部112が算出した応答指標に基づき上記周波数キャリアの使用数量を判断する判断手段として動作し、端末装置12が使用中の搬送波の数を特定する。端末装置12のキャリア使用数量が識別できると、通信装置11は、当該キャリア使用数に応じた適切な制御を実行することで、通信性能の低下を防止できる。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態に係る通信装置21の構成例を示すブロック図である。
通信装置21は、通信部211と、応答指標算出部212と、無線環境識別部213と、通信制御部216と、を備える。応答指標算出部212は、通信部211と通信可能に接続されている。通信制御部216は、通信部211と無線環境識別部213と通信可能に接続されている。
応答指標算出部212は、第1の実施形態と同様に、通信部211のトランスポート層から少なくとも1つの応答指標を算出する。ここで、上述のように、応答指標とは、通信中の1つまたは複数の物理量である。物理量は、例えば、RTT、片道遅延、送信スループット、通信速度、通信プロトコルのヘッダから算出したタイムスタンプなどである。また、応答指標算出部212は、通信部211のトランスポート層とは異なる層から応答指標を算出してもよい。例えば、トランスポート層の上位層(例えば、アプリケーション層)のアプリケーションまたはプロトコルが時刻を記録する機能を有すれば、その時刻から応答指標を算出してもよい。
応答指標算出部212は、現在の通信における応答指標を計算する(リアルタイムで応答指標を計算する)。例えば、応答指標算出部212は、パケットの送信時刻、送信したパケットに対応したACK信号の受信時刻を記録し、その差を計算した結果を、往復遅延とする。また、応答指標算出部212は、応答指標の計算結果を算出してもよい。応答指標の計算結果とは、例えば、各応答指標の平均値、中央値、一定時間内の発生回数、または統計量に加えて時系列データを用いてもよい。
応答指標算出部212は、通信部211から算出された応答指標または計算結果を、無線環境識別部213へ転送する。
無線環境識別部213は、応答指標の変化量に基づいて、端末装置12が使用中の搬送波の数を計算する。LTEの通信は第1の実施形態と同様に、端末装置12のRLC層が少なくとも1つのMAC層と通信する。MAC層にエラーが発生すると、そのエラーを上位層にエスカレートさせた結果、タイムアウトが発生し、RLC層は再送を行う。その結果、トランスポート層の挙動が影響を受ける。具体的には、RLC層の再送は時間がかかるため、トランスポート層の遅延が突発的に増加する。また、RLC層のデータ伝送は再送終了まで完了できないため、ACK信号の到達時刻が長くなる。そして、端末装置12がCAを使用する際、端末装置12のRLC層が少なくとも2つのMAC層と通信する。したがって、任意のMAC層に伝送エラーが発生すると、RLC層はタイムアウトまたは再送を行うため、トランスポート層の遅延が突発的に増加することに伴い、ACK信号の受信間隔の延長が発生する。端末装置12の各MAC層のエラー率が一定であるとする場合、通信部211のトランスポート層の遅延が突発的に上昇するイベントと、同時にACK信号の受信間隔が突発的に上昇するイベントの発生確率は、通信を行うMAC層の数と相関がある。すなわち、CAを使用した場合、一定時間内に通信部211のトランスポート層に観測された上記イベントの発生確率は、端末装置が同時に使用している搬送波の数と相関がある。
無線環境識別部213は、遅延が突発的に上昇するイベントと同時にACK信号の受信間隔が突発的に上昇するイベントを検出するために、遅延の変化量と、ACK信号の受信間隔の変化量を計算する。例えば、無線環境識別部213は、遅延の変化量とACK信号の受信間隔の変化量を乗算し、その結果が一定の応答指標計算閾値以上であった回数を記録する(計算結果が応答指標閾値を超えた回数を記録する)。また、無線環境識別部213は、上記回数が時間的に発生する確率を計算し、搬送波数閾値(CA識別閾値)と比較して、端末装置12が同時に使用している搬送波の数を判別する。
無線環境識別部213は、判別した端末の使用中の搬送波の数を、通信制御部216に転送(通知)する。
通信制御部216は、受信した端末装置12の使用中の搬送波数を用いて、通信部211を制御する。例えば、通信制御部216は、端末装置12の使用中の搬送波の数に基づいて、端末装置12の通信容量を計算する。そして、通信制御部216は、計算した端末装置12の通信容量に応じて、通信部211の送信速度を制御する。
[動作の説明]
図10は、第2の実施形態の通信装置21の動作例を示すフローチャートである。
通信が開始されると、通信部211が端末装置12と通信を始める(ステップ21)。
通信装置21の応答指標算出部212は、通信部211に接続し、通信部211の応答指標、例えば、RTTを算出する。RTTの計算は、パケットを送信した時刻と、送信したパケットに対応したACK信号の受信時刻を記録し、その差を計算してRTTとする。また、応答指標算出部212は、ACK信号の受信間隔を算出する(ステップ22)。
応答指標算出部212は、算出した応答指標を、無線環境識別部213に転送する(ステップ23)。
無線環境識別部213は、応答指標に対する計算(演算)を行う。例えば、無線環境識別部213は、RLC層の再送による遅延が突発的に上昇するイベントと同時にACK信号の受信間隔が突発的に上昇するイベントを検出する。例えば、無線環境識別部213は、そのイベントを検出するため、遅延の変化量と、ACK信号の受信間隔の変化量の乗算を計算する(ステップ24)。
無線環境識別部213は、上記の応答指標の計算結果(乗算結果)が、一定の応答指標計算閾値(具体的には、事前に設定した閾値)を超えると、端末装置12におけるRLC層の再送が行われたと判断する。例えば、端末装置12のRLC層の再送がT1秒消耗するとすれば、RLC層の再送が生じると、遅延はT1秒上昇し、ACK信号の受信間隔もT1秒上昇する。したがって、応答指標の計算結果がT1×T1を超えると、端末装置12のRLCの再送が行われたと判断される。例えば、T1は0.1秒程度が想定されるが、当該数値に限定されず、その他の値も当然あり得る。また、無線環境識別部213は、一定時間内(例えば、1秒間)のRLC層の再送回数と、搬送波数閾値とを比較して、端末装置12の使用中の搬送波数を計算する(ステップ25)。例えば、無線環境識別部213は、応答指標の計算をした結果、応答指標計算閾値を超えたイベントが1秒あたりN回発生すると、端末装置12の使用中の搬送波数は2本と判別する。Nは例えば2回であるが、その他の値であってもよい。
無線環境識別部213は、計算した端末装置12の使用中の搬送波の数を、通信制御部216に転送する(ステップ26)。
通信制御部216は、端末装置12において使用中の搬送波の数に基づいて、通信部211を制御する。例えば、通信制御部216は、端末装置12の使用中の搬送波の数を使用し、端末装置12の通信容量を計算する。そして、通信制御部216は、計算した端末装置12の通信容量に応じ、通信部211の送信速度を制御する。例えば、端末装置12の通信容量が現在の送信速度より大きい場合、通信制御部216は、通信部211の送信速度を上昇させる。また、端末装置12の通信容量が現在の送信速度より小さい場合、通信制御部216は、通信部211の送信速度を低下させる(ステップ27)。
[効果の説明]
以上説明した第2の実施形態の通信装置21において、応答指標算出部212は通信部211の応答指標を算出して、無線環境識別部213に転送する。無線環境識別部213は応答指標を用いた計算(所定の演算)を行い、端末装置12が使用中の通信キャリアの数を推定する。また、無線環境識別部213は、推定した端末装置12が使用中の通信キャリア数を通信制御部216に転送する。通信制御部216は、端末装置12が使用中の搬送波の数に基づいて、通信部211の通信速度を制御するため、端末装置12の通信性能を十分に利用できない状況を回避できる。また、送信速度の過大による遅延増加と輻輳制御の実行を防止できる。
[第3の実施形態]
続いて、第3の実施形態について説明する。
[構成の説明]
図11は、本発明の第3の実施形態に係る通信装置31の構成例を示すブロック図である。通信装置31は、通信部311と、応答指標算出部312と、無線環境識別部313と、端末位置取得部314と、混雑度取得部315と、を備える。応答指標算出部312は、通信部311と、無線環境識別部313と通信可能に接続されている。無線環境識別部313は、応答指標算出部312と、端末位置取得部314と、混雑度取得部315と通信可能に接続されている。
端末位置取得部314は、端末装置12の位置情報を取得する。例えば、端末装置12のGPS(Global Positioning System)信号(端末装置12がGPS信号により算出した位置情報)、端末装置12と通信している基地局の位置情報等を利用して端末装置12の位置情報を取得する方法が使用できる。また、端末位置取得部314は、取得した端末装置12の位置情報を、無線環境識別部313に転送する。
混雑度取得部315は、通信エリアにおける現在の混雑度を取得する。具体的には、混雑度取得部315は、リアルタイムで、現在時刻の地理位置の混雑度を取得する。例えば、混雑度取得部315は、エリア毎の混雑度を表す推定人数を提供している公開Web(ウェブ)サイトに接続し、その公開Webサイトから地図上の特定エリアの推定人数を取得する。混雑度取得部315は、混雑度を取得した後、当該取得した混雑度を無線環境識別部313に転送する。
無線環境識別部313は、端末位置取得部314から端末位置情報を取得し、混雑度取得部315から混雑度を取得した後、端末装置12の所在位置における混雑度を計算する。
無線環境識別部313は、端末装置12のキャリアアグリゲーションの使用状況を識別する。具体的には、無線環境識別部313は、現在の通信で算出された応答指標を使用する計算を行う。例えば、無線環境識別部313は、遅延の突発上昇を検出するため、TCPパケットの到達時刻とタイムスタンプの相対変化量の加算を計算してもよい。そして、無線環境識別部313は、タイムスタンプの検出時刻と変化量の乗算または加算結果が、一定の応答指標計算閾値を超えた回数を記録する。無線環境識別部313は、当該回数が一定時間内に所定回数計上されることで、端末装置12が使用中の搬送波の数を判定する。また、上記の応答指標計算閾値は事前に複数が設置され(準備され)、端末装置12の所在位置の混雑度に基づいて、複数の応答指標計算閾値から1つを選択して使用する。
[動作の説明]
図12は、第3の実施形態の通信装置31の動作例を示すフローチャートである。
第1の実施形態にて説明したとおり、キャリアアグリゲーション(CA)を使用した場合、一定時間内に通信部311のトランスポート層に発生する遅延が突発的に上昇するイベントの発生確率は、CAを使用しなかった場合と比べて上昇する。即ち、上記イベントの発生は、端末装置12が同時に使用している搬送波の数と相関がある。したがって、遅延が突発的に上昇するイベントの発生確率を使用して、端末装置12が同時に使用している搬送波の数を識別できる。
通信が開始される(ステップ31)と、通信装置31の応答指標算出部312は、通信部311のトランスポート層に接続し、送信したTCPパケットのヘッダに記載されたタイムスタンプと、返信したACKパケットのヘッダに記載されたタイムスタンプを抽出し、応答指標を算出する。また、応答指標算出部312は、トランスポート層のデータの到達時刻を記録する(ステップ32)。
応答指標算出部312は、上記タイムスタンプと、データ到達時刻を、無線環境識別部313に転送する(ステップ33)。
無線環境識別部313は、算出された相隣の応答指標の検出時刻の差と、相隣の応答指標の変化量の差を計算する。無線環境識別部313は、TCPパケットの到達時刻と、タイムスタンプの相対変化量の乗算を計算することで、端末装置12がACKを返信できないイベントを検出する。また、無線環境識別部313は、上述時刻の差と上述変化量の差を、乗算または加算し、その結果を応答指標計算結果とする(ステップ34)。
また、通信が開始すると、端末位置取得部314と混雑度取得部315が、端末装置12の所在位置における混雑度を算出する。例えば、混雑度取得部315は、インターネットに接続し、公開サービスから地図上の特定エリアの推定人数を取得する。また、端末位置取得部314は、端末装置12のGPS信号を取得する。そして、端末位置取得部314と混雑度取得部315が、取得した端末位置と混雑度を無線環境識別部313に転送する(ステップ35)。
無線環境識別部313は、端末位置取得部314と混雑度取得部315から取得した情報を使用し、端末装置12の所在位置における混雑度を計算する。例えば、無線環境識別部313は、端末装置12の現在エリアの端末数を計数(カウント)することで上記混雑度を計算する。また、無線環境識別部313は、端末装置12が使用中の基地局との端末接続数を計数し、混雑度を計算してもよい(ステップ36)。
無線環境識別部313は、計算された混雑度に基づいて、事前に設定した複数の応答指標計算閾値の中から、現在の端末装置12の所在地における混雑度に対応する応答指標計算閾値を選択(計算)する。端末装置12の混雑状況は、算出する応答指標に影響する。例えば、端末装置12は、混雑したエリアで通信する際、遅延の増加とスループット減少のトレンドがある。したがって、無線環境識別部313は、遅延の突発上昇を検出するため応答指標を上方修正する応答指標計算閾値を選択する必要がある。つまり、無線環境識別部313は、遅延の突発上昇に関する検出を確実とするため、TCPパケットの到達時刻とタイムスタンプの相対変化量の加算を計算して、当該計算結果と比較する応答指標計算閾値を選択(計算)する(ステップ37)。
無線環境識別部313は、ステップ34で計算された応答指標の計算結果を、ステップ37で選択された応答指標計算閾値と比較し、応答指標計算閾値を超えたイベントの数とイベントの発生時刻を記録する。その結果に応じて、無線環境識別部313は、端末装置12のRLC層における再送を判定する(ステップ38)。
無線環境識別部313は、ステップ38で記録されたイベントの一定時間での発生数と、事前に設定した搬送波数閾値系列とを比較する。その比較の結果に基づいて、無線環境識別部313は、端末が使用中の搬送波数量を検出する(ステップ39)。
[効果の説明]
以上説明した第3の実施形態の通信装置31において、応答指標算出部312が、通信部311から端末装置12の応答指標を算出し、無線環境識別部313に転送する。また、無線環境識別部313が、端末位置取得部314と混雑度取得部315からの情報を用いて、端末装置12の現在位置における混雑度を計算する。そして、端末装置12の混雑度に基づいて選択される閾値(応答指標計算閾値)を用いて、搬送波の数を特定するので、第1の実施形態と比べ、端末装置12の使用中の搬送波の数を特定する際の精度が上昇する。
[第4の実施形態]
続いて、第4の実施形態について説明する。
[構成の説明]
図13は、本発明の第4の実施形態に係る通信装置41の構成例を示すブロック図である。
通信装置41は、通信部411と、応答指標算出部412と、無線環境識別部413と、端末位置取得部414と、CAマップ取得部415と、通信制御部416と、を備える。通信制御部416は、通信部411と、無線環境識別部413と通信可能に接続されている。
通信部411と応答指標算出部412は、第1の実施形態にて説明した対応する処理モジュールと同様の機能を備える。また、端末位置取得部414は、第2の実施形態にて説明した対応する処理モジュールと同様の機能を備える。
無線環境識別部413は、応答指標算出部412から受信した応答指標と、応答指標に対応した時刻を記録する。無線環境識別部413は、これらを利用し各時刻の通信性能を算出する。例えば、無線環境識別部413は、端末装置12に送ったデータの量と測定したRTTを使用して、送信スループットを計算することで、各時刻の通信速度を計算する。
CAマップ取得部415は、現在のキャリアアグリゲーションの実装マップ(CAマップ)を取得する。具体的には、CAマップ取得部415は、現時刻の地理位置のCAの実装状況を取得する。例えば、CAマップ取得部415は、インターネットに接続し、携帯網サービス提供者が公開した特定のエリアのCA適用状況を取得する。CAマップ取得部415は、CAマップを取得した後、無線環境識別部413に転送する。
無線環境識別部413は、端末位置取得部414から端末位置情報を取得し、CAマップ取得部415からCAマップを取得した後、端末装置12の所在位置に対応するCAの実装状況を識別(把握)する。つまり、CAマップ取得部415は、特定基地局のCA対応仕様を取得する。例えば、端末装置12の現在位置は3本の搬送波までのCA対応エリアであると判別されると、無線環境識別部413は、端末装置12がCAの使用が可能であると判別し、且つ、端末装置12が4本の搬送波を使用する状況を除外する。
無線環境識別部413は、端末装置12のキャリアアグリゲーションの使用状況を識別する。具体的には、無線環境識別部413は、現在の通信で算出された応答指標に対し所定の計算を行う。例えば、応答指標算出部412は、端末装置12に送ったデータの量と、測定されたRTT(応答指標)を使用して、送信スループットを計算する。無線環境識別部413は、計算された応答指標(例えば、送信スループット)に対し所定の計算を行い、端末装置12が使用中の搬送波の数を計算する。例えば、無線環境識別部413は、送信スループットが、応答指標計算閾値を超えたイベントの過去一定時間(D1)内の発生確率と、直近のD1に比べて短い時間(D2)内の発生確率を計算し、その差を計算する。D1は例えば1日であり、D2は例えば1秒であるが、その他の値であってもよい。無線環境識別部413は、その差と事前に設定した搬送波本数の閾値とを比較する。比較の結果に基づいて、無線環境識別部413は、端末装置12が使用中の搬送波の数を算出する。
無線環境識別部413は、端末装置12が使用中の搬送波の数を通信制御部416に転送する。そして、通信制御部416は、受信した端末装置12の使用中の搬送波数を用いて、通信部411を制御する。例えば、無線環境識別部413が、端末装置12は3本の搬送波を同時に使用中と判定した場合、通信制御部416は、3本の搬送波の伝送速度を計算し(例えば、各搬送波の容量上限を加算する)、通信部411の送信バッファ、輻輳ウィンドなどのTCPパラメータを調整する。
[動作の説明]
図14は、第4の実施形態の通信装置41の動作例を示すフローチャートである。
第1乃至第3の実施形態と同様に、CAを使用した場合、一定時間内に通信部411のトランスポート層に発生する遅延が突発的に上昇するイベントの発生確率は、CAを使用しなかった場合と比べて上昇する。即ち、当該イベントの発生確率と端末装置12が同時に使用している搬送波の数との間には相関がある。送信スループットは送信したデータ量で計算されるため、送信スループットも同様に、突発的に劣化するイベントが発生する。第4の実施形態に係る通信装置41は、そのイベントの発生確率を使用して、端末装置12が同時に使用している搬送波の数を識別する。
通信が開始されると(ステップ41)、通信装置41の応答指標算出部412は、通信部411と接続し、トランスポート層の送信データ量とRTTを使用して、送信スループットを算出する(ステップ42)。
応答指標算出部412は、算出されたスループットと、スループットを算出した時刻を、無線環境識別部413に転送する(ステップ43)。
無線環境識別部413は、応答指標に対する計算を行う。無線環境識別部413は、事前に保存された時刻と通信性能の関係を参照し、現在時刻の端末装置12の通信性能を推定し、その推定した結果に基づいて、事前に設定した応答指標計算閾値に加算する。また、無線環境識別部413は、現在の時刻の通信速度を参照し、応答指標計算閾値を現在の推定した通信速度に基づいて加算する。そして、無線環境識別部413は、スループットの履歴値の数値の分布と、スループットの直近一定時間内の数値の分布を計算する。無線環境識別部413は、スループットの劣化が応答指標計算閾値を超えたイベントの時間的な発生確率の履歴と、直近一定時間内の時間的な発生確率を計算する(ステップ44)。
無線環境識別部413は、CAマップ取得部415から現在のCAマップを取得する。具体的には、CAマップ取得部415が、携帯網サービス提供者が公開した特定のエリアのCA適用状況を取得し、無線環境識別部413に転送する。また、端末位置取得部414は、端末の位置を取得し、無線環境識別部413に転送する(ステップ45)。
無線環境識別部413は、端末装置12の位置とCA対応エリアを参照し、端末装置12のCA使用可能性を縮小させる。例えば、無線環境識別部413は、端末装置12の位置はCAエリア外であるような場合には、端末装置12のCA使用可能性はNon-CAに限られる(ステップ46)。
無線環境識別部413は、スループットの劣化が応答指標計算閾値を超えたイベントの直近一定時間内の発生確率と、事前に設定した搬送波数閾値系列とを比較して、端末装置12の使用中の搬送波の数を判別する。また、無線環境識別部413は、ステップ46で計算した端末装置12のCA使用可能性を参照する。例えば、無線環境識別部413は、事前に一連の確率閾値と端末使用中の搬送波数の関係を設定し、ステップ44で計算した確率と上述した一連の確率閾値とを比較して、端末使用中の搬送波の数を判別する。無線環境識別部413は、その判別結果とCA使用可能性とを参照し、誤りのある搬送波数計算結果を除外する(ステップ47)。
そして、無線環境識別部413は、判別した端末使用中の搬送波数を、通信制御部416に転送する(ステップ48)。
通信制御部416は、端末装置12が使用中の搬送波数に基づいて、通信部411の通信を制御する。例えば、通信制御部416は、無線環境識別部413から転送された端末装置12が使用中の搬送波数に基づいて、端末装置12の最大通信容量を計算する。そして、通信制御部416は、通信部411の通信速度を、端末装置12の最大通信容量を超えないよう制御する(ステップ49)。また、通信制御部416は、通信部411に、端末装置12の使用搬送波数を変更するコマンドを送信してもよい。例えば、無線環境識別部413は、端末装置12が複数の搬送波を使用していると判定したとする。この場合、通信制御部416は、通信部411の送信速度が複数の搬送波の通信容量より低い場合、複数の搬送波の一部の組み合わせの容量に基づいて、通信部411に特定の一部搬送波の使用を中止させるコマンドを送信する。
[効果の説明]
以上説明した第4の実施形態の通信装置41において、無線環境識別部413は応答指標に加え、端末装置12の位置と当該位置におけるCAの実装状況に基づき、端末装置12が使用中の通信キャリアの数を推定する。第4の実施形態の通信装置41によれば、端末装置12の位置におけるCAの実装状況を参照して、端末装置12が使用中の通信キャリアの数の候補を一定範囲内に限定することができるため、割り当て可能な搬送波数の中で使用中の通信キャリアの数を推定できる。その結果、通信制御部416は、無線環境識別部413から端末装置12が使用中の搬送波数に基づいて、通信部411を制御することができるため、端末装置12の通信性能を十分に利用できない状況を回避できる。更に、端末装置12の送信速度に合わせて、通信部411は搬送波の使用数を減じるコマンドを送信するので、無駄な周波数割り当てを回避できる。
[第5の実施形態]
図15は、第5の実施形態に係る通信装置51の構成例を示すブロック図である。
本実施形態は、端末装置52が使用する複数のRAT(Radio Access Technology)を判別する方法である。
モバイルネットワーク501は、基地局503を備える。また、無線ネットワーク504は、端末装置52と接続できるAP(Access Point)設備を備える。端末装置52は、モバイルネットワーク501の基地局503と通信可能に接続されている。同時に、端末装置52は、他の無線方式(例えば、Wi-Fi)を利用して、無線ネットワーク504のAP505と通信可能に接続されている。通信装置51の通信部511は、モバイルネットワーク501と無線ネットワーク504と通信可能に接続されている。
端末装置52は、モバイルネットワーク501の基地局503を経由して通信装置51と通信を行う。同時に、端末装置52は、無線ネットワーク504のAP505(例えば、公共Wi-Fiや家庭内無線網)を経由して通信装置51と通信を行う。
応答指標算出部512は、端末装置52に送ったデータ量を記録する。また、応答指標算出部512は、送信した時刻と、端末装置52がACK信号を返信する時刻を使用して、往復遅延を計算する。そして、応答指標算出部512は、端末装置52に送ったデータ量と往復遅延を使用して、端末装置52の通信速度を計算する。また、応答指標算出部512は、通信部511のパケットロス率を算出する。
RAT判定部513は、応答指標算出部512から取得した通信速度の数値の分布を計算する。例えば、RAT判定部513は、通信速度の累積分布関数(Cumulative Distribution Function、CDF)を計算する。また、RAT判定部513は、応答指標の数値分布と、応答指標の瞬時値を比較する。例えば、RAT判定部513は、応答指標の瞬時値の発生確率を応答指標の数値分布に基づき計算し、事前に設定した閾値と比較して、端末装置52のRAT使用状況を推測する。また、RAT判定部513は、応答指標の直近一定時間内の数値の分布を計算し、応答指標の履歴から算出した分布と比較してもよい。
RAT情報取得部515は、RATの情報を取得する。例えば、RAT情報取得部515は、特定の場所において無線ネットワーク504またはモバイルネットワーク501の使用が可能か否かを、インターネット上のサーバ等にアクセスすることで取得する。特定の場所の無線ネットワーク504またはモバイルネットワーク501の使用が可能か否かの判断は、通信装置に保存された端末の位置とRAT情報との関係を一意に示す履歴を参照しても良い。また、RAT情報取得部515は、特定の場所の無線ネットワーク504またはモバイルネットワーク501の混雑度も取得する。
RAT判定部513は、端末位置取得部514から端末装置52の位置情報を取得する。端末位置取得部514は、第4の実施形態と同様に動作する。また、RAT判定部513は、端末装置52の移動速度を計算し、RAT情報取得部515から取得した情報を使用して、端末装置52の移動先のRAT実装状況を推定する。例えば、RAT判定部513は、端末装置52の移動先に、Wi-FiのAPがあるか否かを判断する。そして、RAT判定部513は、端末装置52の移動先のRAT実装状況を基づいて、上記比較用の閾値を計算する。RAT判定部513は、端末装置52のRAT使用状況を計算した結果を、通信制御部516に転送する。また、RAT判定部513は、端末装置52がLTEを使用する場合、第1乃至第4の実施形態と同様に、LTEが同時に使用する搬送波数を判別し、通信制御部516に転送する。
通信制御部516は、通信部511を制御する。通信制御部516は、データ通信の複数の経路の一部だけを選択するような制御を行う。例えば、通信部511は、モバイルネットワーク501と無線ネットワーク504の両方と同時にデータを送信する際、通信制御部516は、性能の低い通信網(例えば、無線ネットワーク504のパケットロス率が高い場合、通信性能に影響を与える)との接続を切断してもよい。その結果、通信性能が上昇(改善)する。
[動作の説明]
図16は、第5の実施形態の通信装置51の動作例を示すフローチャートである。
第1乃至第4の実施形態と同様、CAを使用した場合、一定時間内に通信部511のトランスポート層に発生する遅延が突発的に上昇するイベントの発生確率は、CAを使用しなかった場合と比べて、上昇する。即ち、上記イベントの発生確率と端末装置52が同時に使用している搬送波の数との間に相関がある。
通信が開始されると(ステップ51)、応答指標算出部512は、通信部511と接続し、トランスポート層の送信したパケットサイズと、送信時刻と、ACK信号の時刻を使用して、通信速度を算出する。また、応答指標算出部512は、通信部511のトランスポート層のパケットロス率(応答指標)を計算し、計算したパケットロス率をRAT判定部513に転送する(ステップ52)。
通信部511の通信速度は送信したデータ量とRTTで計算できる。また、送信速度にも同様に突発的に劣化するイベントが発生する。そのため、RAT判定部513は、当該イベントの発生確率を使用して、第1乃至第4の実施形態と同様に、端末装置52が同時に使用している搬送波の数を判別する(ステップ53)。
また、無線ネットワーク504における通信特徴量の分布確率は、モバイルネットワーク501における通信特徴量の分布確率と異なるため、端末装置52はモバイルネットワーク501と無線ネットワーク504を同時に使用していることが識別される。例えば、RAT判定部513は、Wi-Fiが使用される際、トランスポート層のパケットロス率が高いため、パケットロス率が一定の閾値を超えると、端末装置52がWi-Fiを使用していることを判別できる(ステップ54)。或いは、RAT判定部513は、3Gが使用される際、トランスポート層の平均RTTが大きいため、平均RTTが一定の閾値を超えると、端末装置52が3Gを使用していることを判別できる。
端末位置取得部514は、端末装置52の位置情報を取得する。端末位置取得部514は、第4の実施形態と同様に動作する。また、RAT情報取得部515は、特定の位置のRAT情報を取得する。例えば、RAT情報取得部515は、特定の位置に公共無線アクセスポイントが有るか否かに関する情報を取得する。そして、端末位置取得部514とRAT情報取得部515は、取得した情報をRAT判定部513に転送する(ステップ55)。
RAT判定部513は、端末装置52の位置情報の時系列を使用して、移動速度を計算する。また、RAT判定部513は、RAT情報取得部515から取得した情報を考慮に加えて、端末装置52の移動先のRAT実装状況を推定する。例えば、RAT判定部513は、端末装置52の移動先に、公共無線ネットワークのAP、またはLTEの基地局があるか否かを判断する(ステップ56)。
RAT判定部513は、端末装置52の位置とAP情報を使用して、応答指標計算閾値を計算する。例えば、RAT判定部513は、端末装置52の現在位置では公共無線ネットワークを使用不可であると判別すると、応答指標(例えば、パケットロス率)の計算閾値を第4の実施形態と同様に設定してもよい。また、RAT判定部513は、端末装置52の現在位置において公共無線ネットワークを使用可能であると判別すると、応答指標(例えば、パケットロス率)の計算閾値を大きく設定する。あるいは、パケットロス率が一定の程度に増大することを理由として、端末装置52がLTEと公共Wi-Fiを同時に使用したことを判別してもよい(ステップ57)。
RAT判定部513は、応答指標の数値の分布を計算する。例えば、RAT判定部513は、通信速度とパケットロス率の累積分布関数(Cumulative Distribution Function、CDF)を計算する。また、RAT判定部513は、応答指標の任意の時間帯内の分布を計算する。例えば、RAT判定部513は、応答指標の直近の1秒内の分布を計算する。また、RAT判定部513は、応答指標の数値分布と、応答指標の瞬時値を比較する。例えば、RAT判定部513は、応答指標の瞬時値の発生確率を計算し、事前に設定した閾値を比較して、端末装置52のCA使用状況を判別する。また、RAT判定部513は、応答指標の直近(直前)の一定時間内の数値の分布を計算し、応答指標の履歴の数値の分布と比較してもよい。その際、RAT判定部513は、例えば、応答指標の履歴値の分布関数を使用し、応答指標の直近一定時間内の数値の分布確率を計算する。その確率が所定の閾値以上に達するか否かにより、RAT判定部513は、端末装置52が使用中のRATの種類と、それぞれの搬送キャリア数を判別する。例えば、LTEであれば、搬送キャリア数はComponent Carrierの数に相当し、WiFiであれば、2.4GHzと5GHzなどの同時使用数に相当する(WiFiであれば、2.4GHzと5GHzのキャリアを区別できる)。また、RAT判定部513は、現在端末装置52が使用中のRATの種類と数と、端末装置52の移動先のRAT使用可能の種類と数を通信制御部516に転送する(ステップ58)。
通信制御部516は、RAT判定部513から受信した端末装置52が使用中のRAT数と、端末装置52の移動先のRAT使用情報を用いて、通信部511を制御する(ステップ59)。例えば、現時点の端末装置52は、モバイルネットワーク501と無線ネットワーク504を同時に使用しているものとする。端末装置52が、無線ネットワーク504の使用不可エリアに移動する際、通信制御部516は、事前に通信部511の送信速度を抑えて、端末装置52の移動先で発生するTCPの輻輳制御による性能低下を防止する。また、通信制御部516は、モバイルネットワークと無線ネットワークの一部を選択し制御してもよい。例えば、通信部511は、モバイルネットワーク501と無線ネットワーク504の両方と同時にデータを送信する際、通信制御部516は、性能の低い通信網(例えば、無線ネットワーク504のパケットロス率が高い場合、通信性能に影響する)との接続を切断してもよい。その結果、通信性能が上昇する(ステップ59)。
[効果の説明]
以上説明した第5の実施形態の通信装置51において、RAT判定部513が、それぞれのRATの独自の通信が有する特徴を識別することで、端末装置52が使用しているRATの種類と、各RATの搬送波の数を判定する。そして、通信制御部516は、判定した端末装置52の使用中のRAT数と、端末装置52の移動先の使用可能なRATの種類と数を用いて、通信部511を制御することで、TCPの輻輳制御による性能低下を防止できる。また、通信制御部516は、使用中のRATの一部だけを選択することで、通信性能の低いRATの悪影響を排除するため、通信性能が上昇する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の形態(mode 又は modes)のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[形態1]
端末と、前記端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信手段と、
前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算手段と、
前記応答指標計算手段の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断手段と、
を有する、通信装置。
[形態2]
前記周波数キャリアの使用数を判断することは、前記端末が使用する搬送波数で判断することを含む、形態1に記載の通信装置。
[形態3]
前記応答指標は、RTT(Round Trip Time)、片道遅延、通信パケットのヘッダに記載されたタイムスタンプ、送信スループット、通信速度、パケットロス率、前記端末からの応答信号の受信間隔のうち少なくとも1つを用いて算出される、形態1又は2に記載の通信装置。
[形態4]
前記応答指標計算手段による計算は、前記応答指標の瞬時値と平均値の差を計算することを含む、形態1乃至3のいずれか一に記載の通信装置。
[形態5]
前記判断手段による前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する方法は、前記応答指標計算手段の応答指標計算結果と、事前に設定した1つまたは複数の閾値と、を比較することを含む、形態1乃至4のいずれか一に記載の通信装置。
[形態6]
前記周波数キャリアの使用数に基づいて、前記端末との間の通信流量を制御する、形態1乃至5のいずれか一に記載の通信装置。
[形態7]
前記周波数キャリアの使用数を判断することは、前記端末のRAT(Radio Access Technology)の種類で判断することを含む、形態1に記載の通信装置。
[形態8]
端末と、前記端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置において、
前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算工程と、
前記応答指標計算工程の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断工程と、
を含む、通信方法。
[形態9]
端末と、
前記端末が接続する基地局と、
前記基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置と、
を含み、
前記通信装置は、
前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算手段と、
前記応答指標計算手段の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断手段と、
を有する、無線通信システム。
[形態10]
端末と、前記端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算処理と、
前記応答指標計算処理の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断処理と、
を前記コンピュータに実行させるプログラム。
[形態11]
前記応答指標計算手段による前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する方法は、前記応答指標が所定閾値を超えたイベントの発生確率の履歴と、前記応答指標が直近の一定時間内所定閾値を超えたイベントの発生確率と、を比較することを含む、形態1乃至3のいずれか一に記載の通信装置。
[形態12]
前記応答指標計算手段による前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する方法は、前記応答指標の検出間隔の変化量と前記応答指標の変化量を加算することを含む、形態1乃至3のいずれか一に記載の通信装置。
[形態13]
前記応答指標計算手段による前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する方法は、前記応答指標の検出間隔の変化量と前記応答指標の変化量を乗算することを含む、形態1乃至3のいずれか一に記載の通信装置。
[形態14]
前記判断手段は、前記端末の推定した混雑度に基づき前記閾値を算出する、形態5に記載の通信装置。
[形態15]
前記閾値は、事前に保存された時刻と通信性能の関係を参照し、現在の時刻の端末の通信性能を推定し、その推定した結果に基づいて、事前に設定した閾値に加算した値を含む、形態5に記載の通信装置。
[形態16]
前記閾値は、前記端末のGPS(Global Positioning System)またはセンサによる信号で、前記端末の移動速度を計算し、前記端末の移動先を推測した上、複数の閾値から選択した1つの値を含む、形態5に記載の通信装置。
[形態17]
前記判断手段は、前記端末のGPS(Global Positioning System)情報と、CA(Carrier Aggregation)のサービスエリアを使用し、前記端末のCAの発動可能性を算出する、形態1乃至5のいずれか一に記載の通信装置。
[形態18]
前記周波数キャリアの使用数に基づいて、前記端末が使用中の複数の搬送波またはRAT(Radio Access Technology)の一部を切断する、形態1乃至7のいずれか一に記載の通信装置。
[形態19]
前記周波数キャリアの使用数に基づいて、前記端末が使用中の複数の搬送波の一部を切断させる、形態1乃至7のいずれか一に記載の通信装置。
[形態20]
前記周波数キャリアの使用数を判断することは、
前記端末に同一搬送波で送信する多重レイヤ数で判断することを含む、形態1に記載の通信装置。
[形態21]
前記通信装置は、通信端末と基地局以外の機器であることを特徴とする1に記載の通信装置。
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
11、21、31、41、51、61 通信装置
12、52 端末装置
62 通信手段
63 応答指標計算手段
64 判断手段
81、91 CPU
82、92 メモリ
83、93 入出力インターフェイス
84 NIC
94 RF回路
95 アンテナ
100 通信網
101、101-1~101-n ネットワーク
103、503 基地局
105 サーバ
111、211、311、411、511 通信部
112、212、312、412、512 応答指標算出部
113、213、313、413 無線環境識別部
121 端末通信部
216、416、516 通信制御部
314、414、514 端末位置取得部
315 混雑度取得部
415 CAマップ取得部
501 モバイルネットワーク
504 無線ネットワーク
505 AP
513 RAT判定部
515 RAT情報取得部
1111、1211 トランスポート層
1112 ネットワーク層
1113、1213 MAC層
1114、1214 物理層
1212 RLC層

Claims (9)

  1. 端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信手段と、
    前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算手段と、
    前記応答指標計算手段の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断手段と、
    有し、
    前記周波数キャリアの使用数に基づいて、前記端末との間の通信流量を制御する、
    通信装置。
  2. 前記周波数キャリアの使用数を判断することは、前記端末が使用するLTE(Long Term Evolution)の搬送波数で判断することを含む、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記応答指標は、RTT(Round Trip Time)、片道遅延、通信パケットのヘッダに記載されたタイムスタンプ、送信スループット、通信速度、パケットロス率、前記端末からの応答信号の受信間隔のうち少なくとも1つを用いて算出される、請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記応答指標計算手段による計算は、前記応答指標の瞬時値と平均値の差を計算することを含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記判断手段による前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する方法は、前記応答指標計算手段の応答指標計算結果と、事前に設定した1つまたは複数の閾値と、を比較することを含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記周波数キャリアの使用数を判断することは、前記端末のRAT(Radio Access Technology)の種類で判断することを含む、請求項1に記載の通信装置。
  7. 端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置において、
    前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算工程と、
    前記応答指標計算工程の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断工程と、
    前記周波数キャリアの使用数に基づいて、前記端末との間の通信流量を制御する工程と、
    を含む、通信方法。
  8. 端末と、
    前記端末が接続する基地局と、
    前記基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置と、
    を含み、
    前記通信装置は、
    前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算手段と、
    前記応答指標計算手段の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断手段と、
    を有し、
    前記周波数キャリアの使用数に基づいて、前記端末との間の通信流量を制御する、
    無線通信システム。
  9. 端末が接続する基地局の周波数キャリアを介し、前記端末にパケットを送信可能な通信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記パケットの応答指標を計算する応答指標計算処理と、
    前記応答指標計算処理の応答指標計算結果に従って前記端末の前記周波数キャリアの使用数を判断する判断処理と、
    前記周波数キャリアの使用数に基づいて、前記端末との間の通信流量を制御する処理と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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