定義
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「二酸化炭素」とは、気体、液体、超臨界液体、および/または固体(あるいは相)にあるCO2の分子(他の気体、液体、および/または固体と混合しているものを含む)のことを意味する。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「周囲二酸化炭素」または「周囲CO2」とは、空中の二酸化炭素、空中から捕集する二酸化炭素、および/または捕集技術で捕集する二酸化炭素のいずれものことを意味する。また、次の参考情報は、参考にすることによって本書と一体化し、信用のできる情報となる:AlgaeAirFix(http://energyenvironment.pnnl.gov/highlights/highlight.asp?id=1754)とGlobal Thermostat(http://globalthermostat.com/what-we-do/about-carbonl-capture-and-use/)。
「NOx」とは、窒素酸化物のことを意味する。
「SOx」とは、硫黄酸化物のことを意味する。
「特定の実施形態では~」とは、「特定の一つ以上の実施形態では~」を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「火力プラント技術」または「火力発電システム」とは、火力プラントに導入できるいかなる技術の種類のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「システム」とは、「技術」を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「燃料補給可能な」とは、「燃料を受けるように構成された(~ている)」、「~から燃料を受けるように構成された(~ている)」、または「~によって燃料を受けるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「WTEシステム」とは、「WTE技術」、または「WTEモジュール」を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「オフサイト」とは、例えば特定の配置・配列されたシステム、モジュール、ユニット、および/またはサブユニットの近く、またはそこを隣接するような離れた場所に配置された状態のことを意味する場合がある。オフサイトとは、配置・配列されたシステム、モジュール、ユニット、および/またはサブユニットから、あるいはそこまでの距離を意味する場合があるが、具体的には、約0.1 km~約20 km、あるいは約0.1~約0.5 km、あるいは約0.1~約1 km、あるいは約0.1~約2 km、あるいは約0.1 km~約5 km、あるいは約0.1~約10 km、あるいは約0.1~約20 kmあるいは約0.1~約50 kmあるいは約0.1~約100 km、あるいは約10~1000 km、
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「オフサイト二酸化炭素」、または「オフサイトCO2」とは、当プラン範囲外、あるいはオフサイトから当プランに導入された二酸化炭素のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「二酸化炭素蓄蔵」、または「CO2蓄蔵」とは、二酸化炭素と、必要に応じてその他のガスおよび/または別相の物質とも混合して蓄蔵するために構成されたモジュール(一つあるいは複数)またはプロセス(一つあるいは複数)のことを意味する場合がある。二酸化炭素蓄蔵には、当業界で知られているいかなる二酸化炭素蓄蔵技術または構成を採用できるが、オプションとして例えば、CCS、周囲圧力による容器での気体蓄蔵、加圧タンクでの蓄蔵、液体蓄蔵、固体蓄蔵、および/または異なる相の混合物質の蓄蔵などが採用できます。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「入力」、または「流入」とは、モジュール、ユニット、あるいはサブユニットに与えられるいかなるもののことを意味する場合がある。場合によって、本発明開示の図において、ボックスにつながった線や矢印で示されている場合があるが、このような場合では、線や矢印が入力を表し、ボックスがモジュール、ユニット、あるいはサブユニットを表している。そして、特定のモジュールは、関連する入力と、通信、および/または接合、および/または接続するように構成することができる。入力または出力(以下を参照)は本書で説明された手段、および/または当業界で知られているその他のいかなる手段で実現できる(例えば、流体の入力または出力の場合は、ブロワーやポンプなどで管を通して誘導したり、固体の入力または出力の場合は、コンテナーで運搬したりすることができる)。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「注入」とは、入力すること、入力で作成すること、あるいは入力を開始することを意味する場合があり、または特定のモジュールが当該の注入または入力を受けるか与えるように構成されている場合もある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「出力」、または「流出」、または「流動」、または「放出」、または「排出」、または「廃棄」とは、存在し、排除できるいかなるもののこと、および/または特定のモジュール、ユニット、サブユニット、あるいは技術から排除するプロセス(場合によって、本発明開示の図において、当該のモジュール、ユニット、あるいは技術を表すボックスにつながった線や矢印で示されている場合がある)のことを意味する場合がある。そして、特定のモジュールは、関連する出力と、通信、および/または接続できるように構成することができる。出力は本書で説明された手段、および/または当業界で知られているその他のいかなる手段で実現できる(例えば、流体の出力の場合は、ブロワーやポンプなどで管を通して誘導したり、固体の出力の場合は、コンテナーで運搬したりすることができる)。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「排出元」とは、排出を行ういかなるモジュール、ユニット、サブユニット、技術、コンポーネント、あるいはフィーチャーのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「流動」とは、流体の入力、出力、あるいは動き(例えば、入力あるいは出力にわたって、または入力あるいは出力に沿って、または入力あるいは出力の間の動き)のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「放出」とは、環境に放つこと、および/またはモジュールからの出力のことを意味する場合もある。本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「放出」、または「エクスポート」、または「放出/エクスポート」、または「エクスポート/放出」とは、オフサイトに送ることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「放出部」とは、ガスを外部環境に放出するように設計された部分(例えば、排ガス回収設計(例えば、図7Aまたは図7B)の部分)のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「排ガス回収モジュール」とは、複数のステップに従って排ガスを処理することによって、ガス、熱、汚染物質、水、および/または処理から派生したその他の流体を、BGM、蓄蔵への入力、および/または当プランにおけるその他の用途(例えば、707)に仕上げることを目的として設計されたモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「原動装置」とは、当業者の間で知られている、物質(オプションとして流体を含む場合もある)を移動するためのいかなる技術のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「排ガス」とは、火力プラントおよび/またはその他の熱処理からのガス状流出物の出力のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「浄化」、または「処理」、または「浄化/処理」、または「処理/トリートメント」とは、異物の排除、分離、乾燥、化学物質の添加、pHの調整、温度変化、熱の伝達および/または冷却、他の流体および/または他の物質との混合、および/または流体および/またはその他の物質の特徴を変化させるために採用できるいかなる方法(本書で開示された方法お
よび/または当業者の間で知られているその他の方法)のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「水の利用/再利用/処理/トリートメント/配水」とは、モジュールからの水の出力を再生し、そして本書で開示された方法および/または当業者の間で知られているいかなる手段で同モジュールに配水することを意味する場合がある。配水はポンプなどで管を通して水を誘導することを含む場合がある。これらのプロセスは、特徴(例えば、塩分、バイオマス含量、熱含有量、pHなど)の異なる水ごとに一つ以上の独立したユニットおよび/またはグリッドで行うことができるが、および/またはいかなる種類の水の出力を混合することもできる。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、水蓄蔵とは、本書で説明された手段および/または当業者の間で知られている手段など、水を蓄蔵するためのいかなる手段のことを意味する場合がある。水蓄蔵のために、特徴の異なる水を別々に蓄蔵したり、および/またはいかなる相の混合物として蓄蔵するための一つ以上の独立したモジュールあるいはユニットを採用する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「淡水源」とは、新鮮な水のいかなる源のことを意味する場合があり、またオプションとして排水を含むこともある(オプションとして、当プランに水を導くための、当業者に知られているいかなる技術および/または機器が導入されることがある)。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「水取入(塩水)」とは、塩水、汽水、および/または高塩分水(オプションとして、深海および/または海岸の塩水含有物からの取入を含むこともある)を混合した状態でも分別した状態でも当プランに導くためのいかなる技術および/または機器、またはその取入あるいは入力のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「モジュール」とは、一つ以上の機能があり、またオプションとして取り外しが可能な部分のことを意味する場合がある。モジュールは一つ以上のユニット、サブユニット、および/または技術から構成されていることがある。モジュールは、自らの機能および/または当プランの構成部分としての機能を果たしたり支えたりするために、当業者の間で知られているいかなる技術、構造、および/または機器を導入してあることがある。特定のモジュールにおいて共通のインフラストラクチャーで様々な技術が導入されている場合には、当該のモジュールに導入された技術は、共通のインフラストラクチャーを共有したり、独立したインフラストラクチャーを利用したり、または統合によって一部の共通のインフラストラクチャーを共有したりすることによって動作することができます。本発明開示の図のボックスに示されたいかなる用語はモジュール、ユニット、サブユニット、および/またはモジュール、ユニット、あるいはサブユニットに導入された技術を表す場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ユニット」とは、一つ以上の機能があり、またオプションとして取り外しが可能な部分のことを意味する場合がある。「ユニット」という用語は「モジュール」と互換性がある場合がある。モジュールは一つ以上の「ユニット」から構成されていることがある。「ユニット」は一つ以上の「サブユニット」および/または「技術」を含むことがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「サブモジュール」とは、「ユニット」を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「サブユニット」とは、一つ以上の機能があり、またオプションとして取り外しが可能な部分のことを意味する場合がある。「サブユニット」という用語は「モジュール」、または「ユニット」と互換性がある場合がある。「モジュール」および/または「ユニット」は一つ以上の「サブユニット」から構成されていることがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「システム」とは、関連している様々な部分から構成された全体のことを意味する場合があり、「システム」とはまた、次の一つ以上の機能が付いた、統合型(オプション)のシステムまたは構成のことを意味する場合がある:発電、排ガス捕集、水処理、および/または燃料生成。システムとは、一つ以上のモジュール、一つ以上のユニット、および/または一つ以上のサブユニット、一つ以上の技術、一つ以上のコンポーネント、および/または次の一つ以上の機能が付いた一つ以上のフィーチャーからなる、隣接型(オプション)および/または統合型(オプション)のシステム、あるいは統合型の構成のことを意味する場合がある:発電、排出物捕集、水処理、燃料生成、バイオマス生産、バイオ燃料生成、水処理、水利用、水処理、例えば、固形廃棄物処理、排水処理、ガス状排出物処理、淡水生産、および/または塩水の廃水低減。システムは、一つ以上のモジュール、一つ以上のユニット、および/または一つ以上のサブユニット、および/または次の一つ以上の機能が付いた一つ以上の技術を含むか、あるいはこれらのフィーチャーから構成/基本的に構成されている場合がある:発電、排出物捕集、水処理、燃料生成、バイオマス生産、バイオ燃料生成、水処理、水利用、水処理、例えば、固形廃棄物処理、廃水処理、ガス状排出物処理、淡水生産、および/または塩水の廃水低減。「基本的に構成されている」という表現は、説明または列挙される対象のシステムの特徴(基本的かつ新たな特徴)に実質的な影響を及ぼさない一つ以上のモジュール、一つ以上のユニット、または一つ以上のサブユニットの説明または列挙のために用いられる場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「発酵容器、モジュール、あるいはタンク」とは、バイオマスを増殖するための暗いコンテナーのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「設計」とは、特定のシステム、特定の構成、複数のシステムの統合、複数のシステムの連合、および/またはオプションとして流体連結および/または電子通信している複数のモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「プラン」、または「当プラン」、または「設計」、または「当設計」とは、本発明開示に基づいたシステム、本発明開示全体(オプションのモジュール、モジュール間の流動、相乗効果、通信および/または接続の有無を問わない)のことを意味する場合がある。「プラン」は、全てのシステム、技術、および/または本発明開示に帰属するその他のフィーチャーを含むか、あるいはこれらの要素から構成/基本的に構成されていることがある。「プラン」は、本発明開示に基づいた実施形態を含むか、あるいはこれで構成/基本的に構成されていることがある。「プラン」は、システムを含むか、あるいはこれで構成/基本的に構成されている。「プラン」は、設計を含むか、あるいはこれで構成/基本的に構成されていることがある。「プラン」は、本発明開示に基づいたグリッドを含むか、あるいはこれで構成/基本的に構成されていることがある。プランは隣接型であることがある。プランは、一つ以上のシステム、一つ以上のモジュール、一つ以上のユニット、および/または一つ以上のサブユニットを含むか、あるいはこれらの要素から構成/基本的に構成されていることがある。また、これらの全ての要素がお互いに動作通信していることが特徴である。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「プラント」、または「プラントモジュール」とは、技術的機能を果たすいかなるモジュールのことを意味する場合がある。必ずしも独立したビルや構造を意味するものではないが、他のモジュール、技術、あるいは本発明開示に関する他のフィーチャーに接続、および/または部分的に統合されていることがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「火力プラント」、または「火力プラントモジュール」とは、その稼働のいかなる場面(例えば、発電する時、および/または動力、物質を処理する時(例えば、工場))でも熱および/または二酸化炭素が生産される可能性のあるプラントまたはその他の産業システム、および/またはいかなる方法でもこれらのプラントおよび/または産業システムをサポートするシステムのことを意味する場合がある。火力プラントは、エネルギーを生産するために、燃料、バイオマス、および/または廃棄物を燃焼するプラント、および/または特定の段階に熱および/または二酸化炭素が関わることを特徴とするプロセスのことを意味する場合がある。火力プラントは、例えば、あらゆる化石燃料火力プラント、原子力、太陽熱、地熱、その他のエネルギーを利用するいかなる発電プラントを包括し、および/または、例えば、製鉄プラント、セメント製造プラント、製紙工場、繊維工場、金属製造工場、およびその他の産業プラントなどの非発電プラントを包括することがある。火力プラントはまた、例えばセルロース系エタノールなどの燃焼用の前駆体燃料の生成、熱分解のための一つ以上のモジュール、技術、あるいはフィーチャー、HTPモジュール、および/またはバイオマス、廃棄物、および/またはその他の方法で燃料を生成できるその他の技術を包括することもある。火力プラントはまた、いかなる追加付モジュール、または付属モジュール、または関連モジュール、および/または火力プラント技術として採用可能で当業者の間で知られている技術、および/または火力プラントの稼働をサポートするその他のシステム、技術、コンポーネント、あるいはフィーチャーを包括する場合もあるが、具体的には、火力プラント技術での使用のために燃料を処理、浄化、および/または混合するため、火力プラント処理を冷却するため、いかなる流出の排出物を処理するために設計されたもの、効率を高めるために設計されたもの(例えば、廃熱発電モジュール)、廃熱を冷却に変換するために設計されたもの(例えば、コジェネレーション)、および/または当該の火力プラント、異なる火力プラントモジュール、および/またはシステムあるいはプラント内の他のモジュールからおよび/またはそこへの入力および/または出力を搬送するために設計されたものが包括される。火力プラントは、本書で火力プラントモジュールおよび/または技術として紹介されたモジュールおよび/または技術を、独立したシステムとして、および/または共通のインフラストラクチャーを共有するシステムとして、および/または本書で説明された資源として、および/または当業者の間で知られているその他の形式で包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「火力発電プラント」、または「発電プラント技術」とは、発電できる火力プラントのこと、および/または発電できる火力プラントに完全にまたは部分的に導入された個別技術のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「火力プラントにおける熱および/または圧力集中プロセス」とは、当該の火力プラント、火力プラント技術における、および/または火力プラントの稼働に関連した、および/またはそれをサポートするいかなるプロセスで、熱および/または圧力を利用できるプロセスのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「
燃焼処理」とは、燃焼がともなういかなる処理のことを意味する場合がある。燃焼(例えば、燃料の燃焼)がともなうか、これを利用する火力プラント技術のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「導管」とは、管、チューブ、ダクト、管線、チャンネル、トレンチ、あるいはその他の搬送手段のことを意味する場合がある。一つ以上の管、チューブ、ダクト、管線、チャンネル、トレンチ、あるいはその他の搬送手段を内臓、統合、保護、および/または接続するための構造、システム、あるいはフィーチャーのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「エネルギー」とは、一定の距離にかけて駆動される力のことを意味する場合がある。「動力」と「エネルギー」の用語は置換できるとされている。例えば、エネルギーの単位をジュールだとすれば、一ニュートンの力に対抗して一メートル押し付けるのに必要なエネルギーに当たる。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱」とは、物質における原子、分子、および/またはイオンのランダムな運動エネルギーのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱エネルギー」とは、熱の形にあるエネルギーのことを意味する場合がある。例えば、一キロジュール(1000ジュール)がの水50 ccに消散すると、水の温度は約5°C上がる。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「冷却」とは、一種以上の物質の熱を下げるいかなる手段のことを意味する場合がある。特定の物質を冷却できるシステムのことを意味する場合がある。冷却作用を引き起こすのに利用できる涼しいまたは冷たい物質(オプションとして、流体を含む)のことを意味する場合がある。冷却方式の例として、直接相互作用、涼しい物質と温かい物質の混合および/または他の接触方式、および/または涼しい物質と温かい物質の間接相互作用(例えば、熱交換で)、および/または凝縮/蒸発および/または圧力(例えば、ポンプで)を利用する方式、および/または当業者の間で知られているその他の手段によるものが挙げられる。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱および/または冷却」、または「熱/冷却」、または「加熱/冷却」、または「加熱および/または冷却」とは、次の一つ以上のフィーチャーのことを意味する場合がある(オプションとして、複数でも):熱、熱流、冷却、冷却流、および/またはこれらのいかなる組み合わせ。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「蓄熱/冷」とは、当業者の間で知られているいかなる手段によって熱および/または冷却を蓄蔵することを意味する場合がある。熱および/または冷却は、蓄蔵対象の物質の特定の温度および/または温度範囲に基づいて、蓄熱/冷モジュール内の別々のユニットで蓄蔵されることがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「追加熱」とは、特定の物質および/またはプロセスに別のプロセスによってすでに加えられた熱に加えてさらに追加できる熱(オプションとして、流体を含む)のことを意味する場合がある。例えば、廃熱を物質の初期加熱に充て、そして別の熱源(例えば、熱交換器
、バーナー)で希望の目的に応じて温度をさらに上げることができる。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「予熱/冷」とは、特定のプロセスまたはモジュールに進む準備として加えられる加熱および/または冷却のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「前処理」とは、特定の物質を他の処理に向けて準備するための、当業者の間で知られているいかなる処理手段(オプションとして、別のプロセスに属する流体および/または流動を含む)のことを意味する場合がある。例えば、特定のプロセスに向けた水の前処理は、浄化、化学物質の添加、pHの調整、温度変化、別の水源との混合、および/または、当業者の間で知られている、その他の水調合のためのいかなる手段を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「水」とは、次の一つ以上のフィーチャーのことを意味する場合がある:淡水、廃水、処理済廃水、塩水、汽水、高塩分水、蒸気、水出力流入体、水入力、流出流体、および/または開示プランに記載されたいかなる種類の水を含む水出力(例えば、図3)、これらのいかなる組み合わせ(オプションとして、バイオマス、バイオ原油、燃料および/またはいかなるバイオ燃料、汚染物質、鉱物、および/またはその他の物質を含む)。水は、液相、超臨界液相、気相、および/または固相、いかなる相あるいは状であってもいい。水を特定のモジュールから別のモジュールに移動すると、相の変化、他の水源との混合、および/または当業者の間で知られているいかなる手段による処理がともなうことがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「透水性」とは、水分子が通り透ける、あるいは、浸透圧で水が通り透けるような組成および/または構造でできていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「流体」とは、いかなる液体、ガス、および/または特定のプロセスに使用できるその他のいかなる物質のことを意味する場合がある。流体とは、せん断応力を加えると、流動するいかなる物質形態のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「流出流体」または「出力」とは、いかなるモジュールおよび/または当プランにおけるその他のコンポーネントから放出されるいかなる流体のことを意味する場合がある。そして、特定のモジュール、ユニット、および/またはサブユニットは流出流体または出力と通信するように構成されている場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「BGM流出流体」とは、BGMからの流出流体(BGMから直接放出された流体を含む)のこと、および/または、BGMから放出され、そして他のいかなる処理段階(例えば、濃縮、増粘、脱水、希釈、化学物質の添加、温度の変化、および/または本書で開示された処理、および/または当業者の間で知られている処理を含む)にかけられた流体、および/または他のバイオマスおよび/またはいかなる水の源と混合した流体のことを意味する場合があり、また次の一つ以上のフィーチャーを含むことが特徴である:
a) バイオマス水スラリー、
b) 水/バイオマス/抽出物、
c) 処理済みバイオマス/水スラリー、
c) 処理済みバイオマス水スラリー、
e) TBWスラリー、
f) バイオマス、水、
g) バイオ原油および/または他のバイオ燃料、
h) 残物、
i) バイオマス培養、水、
j) バイオ燃料、
k) バイオマス、
l) バイオマス/スラッジ/残物、
m) バイオマス、バイオ燃料(ガス状)、バイオ燃料(液状)、
n) 精製バイオ燃料、
o) 抽出済バイオマス含有溶媒、
p) 高温バイオマス、バイオ原油および/またはバイオ燃料、水(液状またはガス状)、
q) 高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー、
r) 高温バイオ原油および/またはバイオ燃料(ガス状または液状)、
s) バイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水および/または蒸気、
t) 蒸気&微量バイオマス、バイオ原油および/またはバイオ燃料、
u) 蒸気/高温バイオマス、バイオ原油および/またはバイオ燃料、水、
v) バイオ燃料/水、
w) 水、
x) 軽油/バイオマス、および/または
y) 重油/バイオマス。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「増殖サブユニット」、または「増殖ユニット」、または「増殖ステージサブユニット」、または「増殖ステージユニット」、または「バイオマス増殖サブユニット」とは、次の一つ以上の要素を利用する、バイオマス増殖モジュール内のコンポーネントのことを意味する場合がある:光バイオリアクター、発酵タンク、池、他のリアクター、および/またはバイオマスの増殖のために設計されたその他のいかなるシステム(オプションとして、本書で開示されたシステム、および/または当業者の間で知られているシステムを含む)。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ストレス化」とは、バイオマスを、例えば特定の物質、光、特定の光波長、特定の温度に曝したりあるいはこれらの要素から隔離したりすることによって、また窒素飢餓/枯渇、塩、および/または特定の生物学的応答を引き起こすその他の手段によって刺激することを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ストレス化サブユニット」とは、バイオマスをストレス化の対象にできるモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ミルキング」とは、溶媒および/またはその他の手段によって、基本的なバイオマス構造を破壊することなく、バイオマスを部分的に除去することを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ミルキングサブユニット」とは、バイオマスをミルキングの対象にできるモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ストレス化・ミルキングサブユニット」とは、バイオマスをストレス化および/またはミルキングの対象にできるモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「電火力」とは、電気および/または熱のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱い」、または「高温」、または「加熱(した)」とは、周囲温度より高い温度に加熱されたことを意味する場合がある。熱/冷却を交流する対象の物質より熱くなっていることを意味する場合がある。特定のプロセスによって以前より高い温度に加熱された物質のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「精製」とは、次の一つ以上のフィーチャーのことを意味する場合がある:別のプロセスに向けて、バイオマス、バイオ原油、および/またはその他のバイオ燃料、また場合によって水も含有する溶液を予熱すること、水および/または蒸気および/または他の液体からバイオマスおよび/またはバイオ燃料を分離すること、バイオマスおよび/またはバイオ燃料の一つ以上のコンポーネントを浄化すること、バイオマスおよび/またはバイオ原油の成分別の化合物に変換すること(バイオマスをバイオ原油に変換することを含む)、バイオマスをバイオガスに変換すること、バイオ原油および/またはバイオ燃料を含む化合物を個々の化合物または化合物群(例えば、炭素域)に分離すること、バイオマスおよび/またはバイオ燃料を、熱、圧力、熱水処理、および/または類似の処理にかけること、化学物質の添加、燃料の混合、および/または石油製品および/またはバイオ燃料を精製するためのいかなる方法(本書で開示された、および/または当業者の間で知られているいかなる方法)。上記項目は水および/またはその他の流体の有無で行うことが可能である。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「精製所」とは、精製(例えば、バイオマス、バイオ原油、バイオ燃料、バイオガス、燃料、および/または水の精製)が行われるモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「分離」とは、当業者の間で知られている、二つ以上の物質(オプションとして、流体を含むもの)を分離するためのいかなる方法(オプションとして、物理的、化学的、熱生物学的な手段、および/またはその他の分離手段を含む)のことを意味する場合がある。分離とは、当業者の間で知られているいかなる手段によって、温水および/または蒸気を、高温バイオ原油および/またはバイオ燃料/水スラリーから、および/または高温バイオ原油および/またはバイオ燃料から、または両方(例えば、1510)から分離すること(例えば、図15)を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオガス」とは、完全にあるいは部分的にバイオマスから派生するガス状の燃料(オプションとして、他のガス、水、および/または他の物質と混合しているものを含む)のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオマス/天然ガス蓄蔵」とは、バイオガス、天然ガス、および/または主としてガス状および/または液状の他の燃料を別々におよび/または混合して蓄蔵、加熱、および/または当業者の間で知られているその他の方法で保管することを目的としたモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオ原油」とは、バイオマスから生産できる、主として液状のバイオ燃料のことを意味
する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオ石炭」とは、バイオマス(オプションとして、廃棄物を含んでいるもの)から生産できる、主として固状のバイオ燃料のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオマス」とは、例えば、藻類、細菌、菌類、酵母、および/またはアメーバなど、いかなる種類の有機体(生きているものか、先まで生きていたもの)から派生する物質のことを意味する場合がある。バイオマスは次を含む場合がある:生きている有機体によって生成されるバイオ燃料(例えば、植物によって/から生成されるエタノール)、プラントにおけるバイオマス処理および/または発酵によって生成されるバイオガス、バイオ原油、および/またはその他のバイオ燃料、バイオマスの無傷の部分、溶媒で抽出された生体材料の部分、および/または有機体から発生できる、および/または有機体から派生できるその他のいかなる物質、および/または前述項目から本書で開示されたあるいは当業者の間で知られているいかなる手段で生産できる産物。バイオマスとは、生きている有機体および/または死んでいる有機体、および/またはそこから生産できるバイオ燃料のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオマス産物」とは、バイオマスから製造および/または派生できる産物のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオマス処理プラント」または「BPP」とは、本明細書の説明に従って、および/または当業者の間で知られているいかなる方法によって、バイオマス(オプションとして、他の物質と混合しているもの)を処理し、産物に仕上げるモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「精製所/BPP」、または「精製所および/またはBPP」、または「BPPおよび/または精製所」、または「BPP/精製所」とは、精製モジュール、BPPモジュール、あるいは両方(個別で、隣接型で、および/またはオプションとして接続している、および/または一部のインフラストラクチャーを共有している、独立したモジュールとしてのいずれの形態でも)のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント」または「BBPP」とは、水処理、例えば、水を、浄化したり、化学物質で処理したり、炭化したり、および/またはその他の方法で瓶詰に向けて準備したり、保存したり、瓶詰したり、および/または本書で開示された、および/または当業者の間で知られているいかなる方法で保管したりすることのできるモジュールのことを意味する場合がある。それに加えて(あるいはオプションとして)、バイオマス産物は、瓶詰および/またはその他の包装方式のために準備したり、瓶詰めしたり、および/またはその他の方法で包装したり、保存したり、冷却したり、加熱したり、保管したり、および/または、いかなるバイオマス産物を処理および/または包装するために、本書で開示された、および/または当業者の間で知られているいかなる方法で処理したりすることが可能である。水の処理と瓶詰は、別のシステムを使用して行うことができるが、このシステムは、オプションとして、BBPPを構成するバイオマス準備と瓶詰および/または包装のシステムから離れた場所に設置することが可能である。異なるバイオマス産物の準備、包装、および/または保管には、一つ以上の異なる技術を採用することができる
が、これらのタスクは、オプションとして、BBPP内の隔離した場所において行うことができる(例えば、液状バイオマスの処理と包装手順は、固状バイオマスのと、別の物質と混合した固状バイオマスのと、および/またはガス状バイオマスのと隔離して行うことができる)。BBPPはまた、リサイクル材料からボトルやその他の包装材や輸送材を準備するための、当業者の間で知られているいかなる方法を包括することもある。BBPPは、瓶および/またはその他の包装材を殺菌するため、またストラップ、ラップ、シュリンクラップをかけるための、当業界で知られているいかなる方式、さらにまたパレットなどのバルク包装のための機器と材料(例えば、産物用のパレットを準備するため、および/または大量出荷のための他の手段)を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「燃料」とは、いかなる形態のエネルギーを生成するのに利用できるいかなる物質のことを意味する場合がある。本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「燃料」とは、燃焼することによっていかなる形態のエネルギーを生成するのに利用できるいかなる炭素系物質のことを意味する場合がある。いかなる形態のエネルギーとは、電気エネルギー、熱および/またはその他のいかなるエネルギー形態)を包括する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「オフサイト燃料」とは、当サイトとオフサイトとの間で移入および/または移出された燃料のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオ燃料」とは、生体材料および/または生物学的処理を利用することによって部分的または全体的に生成される燃料のことを意味する場合がある。バイオ燃料は、バイオマス、および/またはバイオマスによって生成される燃料(例えば、水溶液の副生物としてバイオマスによって生成されるエタノール)、バイオマスおよび/またはバイオマスの一部を実行可能ないかなる処理(オプションとして、熱処理、化学的処理、生化学的処理、機械的処理、その他の生物学的処理、および/またはその他の方法、および/またはいかなる種類の燃料の生成に採用される方法を含む)で処理することから生成される燃料を包括することがある。バイオ燃料は、これらの燃料を気体、液体、固体、超臨界流体、および/または混合物質状態として含むことがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱水処理」または「HTP」とは、急速熱処理、水熱液化、触媒水熱ガス化、水熱炭化(在現場エステル交換(IST)の有無を問わない)、および/または熱および/または圧力を利用する他のバイオマス処理および/または精製方法、並びに熱および/または圧力をかける対象の物質の処理を包括することがある。HTPは、一種以上のHTP技法および/または技術(オプションとして同時に、または連続的に使用することが可能)のことを意味する場合がある(例えば、HTL後のCHG)。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「フラッシュ精製」とは、水熱処理のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「急速熱処理」または「RTP」とは、BGM流出流体、水とバイオマスの混合物、および/またはバイオマス/水スラリーを分離し、および/または部分的に精製することを意味する場合がある。このために、周囲圧力で一般的に熱を利用する処理が利用される。このような処理の例として、Envergent Technologies LLC Rapid Thermal Processing(RTP)の技術(https://www.envergenttech.com)が挙げられる。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「水熱液化」、または「HTL」とは、BGM流出流体、水とバイオマスの混合物、および/またはバイオマス/水スラリーを分離し、および/または部分的に精製することを意味する。このために、一般的に熱、また場合によって圧力も利用する処理が利用される。HTLプロセスはバイオ原油を生成することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「水熱炭化」、または「HTC」とは、水性培地において、軽度の熱および圧力(オプション)が加わるプロセスのことである。約180~250度の温度と約10~40バーの圧力では、生体高分子は加水分解し、反応し、そして固体ハイドロ炭または炭化固体を生成する。そして、この物質は一般的に“在現場エステル交換”または“IST”(In Situ Transesterification)によって処理される。本書において参考にされた場合、HTCはISTも包括すると解釈される場合がある。当初のバイオマスの一部はBGMや他のHTL処理の方にリサイクルされることがあり、および/または本書で説明されるその他の方法(精製所および/またはBPPにおいて、当業者の間で知られているいかなる方法による処理も含む)で処理されることもある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「在現場エステル交換」または「IST」とは、メタノール、エタノール等のアルコール類を使用することによって、バイオ炭内の脂質を抽出することなくバイオディーゼルに変換することを包括する。亜臨界ISTは亜臨界アルコール温度で行うことができる。このためには、一般的に触媒、および高モル比のアルコール対油(例えば、300対1)、また場合によって、原料中の水に敏感である場合もある。超臨界IST(SCIST)は超臨界アルコール温度で行うことができる。SC-ISTは触媒または高モル比のアルコール対油を要せず、また場合によって、原料中の水に比較的に敏感ではない場合もある。情報源:Robert Levine:THE
PRODUCTION OF ALGAL BIODIESEL USING HYDROTHERMAL CARBONIZATION AND IN SITU TRANSESTERIFICATION(水熱炭化と在現場エステル交換による、藻類バイオディーゼルの生産)、化学工学博士論文、ミシガン大学2013年。参考によって本書と一体化し、信用のできる情報となる。
(http://deepblue.lib .umich.edu/bitstream/handle/2027.42/99977/rblevine_l.pdf?sequence=1)
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「触媒」とは、一つ以上の化学反応の加速させる物質のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「触媒水熱ガス化」または「CHG」とは、熱および/または圧力を利用することによって有機化合物を水中で水を液状に保ちながら触媒的にガス(オプションとしてCH4および/またはCO2を含む)に変換する精製処理のことを意味する場合がある。例えば、参考によって本書と一体化する特開WO 2013/184317A1は処理の例を記載している。このプロセスはまた、所定の熱と圧力によって特定のHTL段階またはプロセスから放出された水性画分内の残留有機化合物に対して触媒および/または水熱ガス化(CHG)を行い、生産ガスを形成することを包括することがある。この生産ガスは、一つ以上の炭化水素または他の中カロリー(BTU)生産ガスを包括することがある。炭化水素生産ガスを燃焼することによって、バイオマスの変換から正のエネルギーの放出が可能になることがある。このような処理の例についてはhttp://www.genifuel.comを参照。
CHGは、例えば、約350摂氏度、20~22MPaで実行されることがあるが、この場合では、バイオマスが湿式(水分が約約80~85%)で処理され、また生じるガス流がほとんど蒸気
であるため、熱の回収が可能であり、変換率が高い(>99%)可能性があり、ガス出力が清潔な可能性(少量の残留タールおよび<1%の灰分)があり、そしてさらにまた、通常のガス流含有物は、例えば、メタンが62%、CO2が35%、水素ガスやその他の燃料(エタン、プロパン)が少量である。例については、(http://www.genifuel.com/gasification.html)を参照。参考によって本書と一体化し、信用のできる情報となる。
Genifuelガス化装置は代わりに湿式処理によってバイオマスが触媒を使って迅速かつ完全に変換され、その結果、産物として清潔で再生可能な天然ガスが得られる。この処理は、他のガス化方法に比べて、約350°Cのような低い温度、と21 MPaとの条件下で実行することが可能なおかげで、構造と機器操作が簡単になる。ガス化装置は、ガス化の時に生産された二酸化炭素を含む、蒸気と生産ガスの両方を生成する。凝縮後、溶存二酸化炭素が濃縮した水は、排出量を約ゼロに減少しながら、次世代のバイオマスの増殖を加速するため、および/または当プランにおけるその他の目的(図4を参照)のためにBGMの方にリサイクルすることが可能である。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ガス化モジュール」とは、CRG、嫌気性消化、および/またはバイオマスからガスを生産する目的に適したその他のいかなる手段によって、バイオマス(水と、BGM流出流体および/または処理済BGM流出流体などの成分と混合して要る場合がある)を全体的にあるいは部分的に一つ以上のガスに変換することのできるモジュールのことを意味する場合がある。ガス化モジュールはまた、生じたガスを燃料および/または蓄蔵に充てる準備として処理するためのシステムを包括することがあるが、これらの処理は、乾燥、硫化水素および/またはその他の汚染物質の除去、その他の処理、他の燃料との混合、二酸化炭素を対象とした二酸化炭素回収貯留、液体への凝縮、および/または当業界で知られているその他の技術を包括する。ガス化モジュールは、火力プラントの一部として稼働し、必要に応じて他の火力プラント技術および/または処理と同じインフラストラクチャーを共有する場合があり、また精製所および/またはBPPの一部として稼働し、必要に応じて精製所および/またはBPP技術および/または処理と同じインフラストラクチャーを共有する場合があり、および/または独立したモジュールとして稼働する場合もある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ガス化機器」とは、ガス化モジュールで使用されるいかなる機器、またはガス化モジュールの機能(その入力、および/または出力または流出)をサポートするための機器を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「超臨界流体抽出」とは、超臨界状態の流体(例えば、CO2、メタノール、および/またはエタノール)が関わる抽出処理のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「淡水」とは、海水より低く、一般的に0.5%未満の低塩分の水のことを意味する場合がある。本発明開示の目的上、淡水とは、いかなる種類の低塩分水を意味する場合があり、またいかなる種類の低塩分廃水を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「廃水」とは、いかなる種類の廃棄物および/またはこれに関連する化学的な副産物を含む水のことを意味する場合がある。都市廃水は、廃水の一般的な形態であるが、場合によって、約30~40 mg/Lの硝酸塩、5~10 mg/Lのリン酸塩、様々な含有量の有機炭素、浮遊および/または溶存の個体、および他の存在可能な化合物を包括する場合がある。廃水はまた、農場流出液、産業廃水、雨水、浸出液、いかなる処理からの処理用水、および/また
は非飲料水の固有の成分が含まれているその他のいかなる水を包括する場合もある。廃水は塩分レベルの低高を問わない。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「グレー水」とは、処理済廃水または部分的に処理された廃水(例えば、一次処理、二次処理、および/または三次処理プロセスで処理された廃水)のことを意味する場合がある。グレー水とは、いかなる処理に利用され、そして処理後非飲料水になった水のことを意味する場合がある。グレー水とは、飲料水と非飲料水を混合した後の水のことを意味する場合がある。グレー水とは、ブライン水を希釈するのに利用できる水のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「処理済廃水」とは、いかなる物理的、科学的、生物的なプロセス、および/または手段によって処理された廃水のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「塩水」とは、淡水および一般的な海水の塩分濃度に比べて高い塩分濃度、特に3%~5%(30
gIL~50 giL)の塩分濃度を示す水のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「汽水」とは、淡水、塩水、ブライン水、および/または淡水と塩水より高い塩分濃度(約0.5%~3%)を示すその他の水のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「高塩分水」、「ブライン水」、または「ブライン水放出」とは、海水の塩分より一般的に高い塩分濃度(一般的に約5%、または50 g/Lより高い塩分濃度)を示す水のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ブライン水電気分解」とは、ブライン水(例えば、脱塩化の副産物として生成されるブライン水)に電気分解をかけることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「脱塩化」とは、塩水を、その塩分が低減するような方法(オプションとして、高塩分水またはブライン水を生成する方法を包括する)で処理することを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「脱塩化プラント」、または「脱塩化モジュール」とは、脱塩化が行われるモジュールのことを意味する場合がある。脱塩化プラントは、蒸留および/または濾過に基づいた技術(本書で定義、説明)、および/または当業者の間で知られているその他の脱塩化方法を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオリアクター」とは、バイオマスの増殖ができるような、閉鎖(全体的あるいは部分的)式コンテナーのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「光バイオリアクター」とは、バイオマスの増殖ができるような、また日光および/またはその他の光源に接触して配置された、閉鎖(全体的あるいは部分的)式コンテナーのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオマス増殖モジュール」、または「BGM」とは、一つ以上のバイオマス増殖ユニットにおいてバイオマスの増殖ができるようなモジュールのことを意味する場合がある。BGMへおよび/またはBGMからの流動が明示的または黙示的な場合で、および/または処理プロセスがBGM“で”、“において”、または“によって”実施できる場合では、BGMとは、BGMを構成している特定の一つあるいは複数のBGU、またはそのサブユニットおよび/またはその他のコンポーネントのことを意味する場合がある。本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオマス増殖ユニット」または「BGU」とは、バイオマスの増殖、そして予備的処理のためのシステムのことを意味する場合がある。本発明開示の目的上、BGUはまた、いかなる種類の廃水処理プラント(WWTP)を包括することもある。BGUは、一つ以上の増殖ユニットやバイオマスの増殖をサポートするための他のサブユニット(例えば、図6)を包括することがある。BGUとはまた、生物因子がいかなる方法で新陳代謝、発酵し、および/またはその他のいかなる方法で二酸化炭素および/またはその他のガス(例えば、水素、亜酸化窒素、一酸化炭素、および/または他のガス)を変化させ、そしてバイオマス、燃料、および/またはその他の化学構造を作り出せるシステムのことを意味することもある。BGUへおよび/またはBGUからの流動が明示的な場合および/または黙示的な場合で、および/または処理プロセスがBGM“で”、“において”、および/または“によって”実施できる場合では、BGUとは、BGU全体、またはBGUを構成している特定の一つあるいは複数のサブユニットおよび/または他のコンポーネントのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「独立栄養性」とは、光の当たる場所で成長するバイオマスのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「従属栄養性」とは、光の当たらない場所で成長するバイオマスのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「混合栄養性」とは、光の当たる場所や当たらない場所で成長するバイオマスのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「BGM給水」とは、BGM、BGM内のBGU、および/またはBGM内その他のいかなるBGUサブユニットおよび/またはBGUコンポーネントに供給されるいかなる水類や混合物の流れのことを意味する場合がある。BGM給水は、塩水、淡水、高塩分水、廃水、その他の水類、および/または上記のいずれかからなる混合物を包括することがあり、またオプションとして、当プランからの水(図3)を含むことがある(含有率の低高を問わない)。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「WWTP」、または「WWTPモジュール」、または「従来WWTP」、または「従来廃水処理プラント」、または「細菌に基づいた従来廃水処理プラント」、または「細菌に基づいた従来WWTP」、または「細菌に基づいた従来廃水処理プラント」、「細菌に基づいた従来廃水処理プラント」、「細菌を利用するWWTP」、または「細菌に基づいたプロセスが行われるWWTP」、または類似の表現とは、プラントにおける二次処理方法を利用しない、廃水処理プラントのことを意味する場合がある。全体的または部分的に細菌に基づいた技術(例えば、活性スラッジ)を利用する廃水処理プラントのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「
汚染取り込みモジュール」とは、排ガスを、誘引したり、取り込んだり、反応させたり(例えば、NOx排出量の低減)、捕獲したり、希薄したり、吸引したり、濾過したり、中和させたり、洗浄したりするなど、当業者の間で知られているいかなる技術を利用して、処理するモジュール(オプションとして、希望の汚染物質をBGMに流すことが可能)のことを意味する場合がある。同モジュールはまた、同モジュールからの液状および/またはガス状の流出を、BGMに導入する準備としての処理方法、例えば、化学処理、汚染管理、他の流体との混合、温度調整、および/または、BGMへの利用のために流出を準備するため、将来BGMへの利用に向けて保管するため、および/または放出するための、当業者の間で知られているその他のいかなる方法を利用することができる場合もある。同モジュールは次の一つまたは複数の技術/物質を任意の組み合わせまたはシーケンスで利用することができる場合がある:
a. 活性炭
b. ハース炉コークス
c. ゼオライト
d. ライム
e. 塩素
f. スプレイヤー
g. 吸着剤
h. 濾過
i. 触媒
j. 光化学方法
k. 選択的触媒還元
l. 乾式スクラバー
m. 湿式スクラバー - スプレータワー、トレータワー、充填床タワー、往復湿式スクラバー、および/またはその他の湿式スクラバー
n. 当業者の間で知られているその他の汚染管理/取り込み技法。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「汚染管理ジュール」とは、排ガスを、誘引したり、取り込んだり、反応させたり(例えば、NOx排出量の低減)、捕獲したり、希薄したり、吸引したり、濾過したり、中和させたり、洗浄したりするなど、当業者の間で知られているいかなる技術を利用して、処理するモジュール(オプションとして、外部に放出することが可能)のことを意味する場合がある。汚染管理モジュールは、上記“汚染取り込みモジュール”について記載された特定の一つあるいは複数の技術/物質、および/または当業者の間で知られているその他の技術を任意の組み合わせまたはシーケンスで利用することができる場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「汚染管理および/または熱回収」とは、汚染管理モジュール、熱回収モジュール、または両方のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「搬送手段」とは、物質(オプションとして、流体を含む)を搬送するために設計された構造またはシステムのことを意味する場合がある。搬送手段とは、流体(例えば、排ガス、水、二酸化炭素、酸素、その他のガス、および/またはガス/液体の混合物)を搬送するための管のことを意味する場合がある。搬送手段とは、排ガスを、火力プラントあるいは火力プラントの燃焼処理から外部に搬送するための管のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「分流手段」とは、物質および/または流体の一部を搬送手段から分流させるために設計された構造またはシステムのことを意味する場合がある。分流手段とは、物質の移動方向を
完全にまたは部分的に変更させるために設計された構造のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「廃熱」とは、一次処理熱を生成する処理の副産物として生じる熱のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「一次処理熱」とは、発電またはその他の産業プロセス(例えば鉄鋼の処理など)を行うために利用される熱のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱伝達」、または例えば図2および/またはその他の図で示された熱の伝達とは、熱が物質の特定の一部から別の部分に伝達されることを意味する場合がある。このような伝達には、熱を物質の特定の一部から物の部分に伝達するための、当業者の間で知られているいかなる手段を採用することができる場合があるが、オプションとして、加熱した物質と加熱対象の物質との直接接触、熱交換器および/または物質の直接接触なしで熱を伝達するための他の間接的熱伝達プロセスの利用、本書で説明された方法、および/または当業界で知られているその他のいかなる方法を採用することができる場合がある。いずれの図に示された「冷却の伝達」、「冷却」、または「冷却伝達」は熱の伝達の場合と同様のプロセスを採用することがあるが、ただ、伝達の手段となる物質は伝達対象の物質に比べてより低い熱エネルギーを処理し、対象の物質からの熱エネルギーを吸収する働きをする。これは本質的に冷却作用となる。冷却または冷却伝達とはまた、冷却目的のために対象物質および/または閉鎖空間内の物質に適用できる他の冷たい物質のことを意味する場合もあるが、ここには、オプションとして、火力プラントでのコジェネレーションによる空気調節および/または冷凍などの生成済流体のことも包括されることがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱交換プロセス」とは、熱交換器が使用できる熱伝達のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱交換器」とは、熱伝達に使用できるいかなる機器のことを意味する場合がある。熱交換器は例えば、平行流、逆流、十字流、循環流、あるいはその他の構成を利用するものであることがある。熱交換器は例えば、二重管式、シェル&チューブ式、プレート式、プレート&シェル式、プレートフィン式、断熱ホイール式、ピロープレート式、流体式、掻き取り式、あるいはその他の設計に基づいているものであることがある。これらまた、相変化や、直接熱交換器との接触を包括する ことがある。-これら 熱交換器は、自浄式熱交換器、廃熱回収ユニット、ランキンサイクル、有機ランキンサイクル、流体熱交換器、および/または熱回収蒸気発生器で構成されている場合がある。熱交換器は、いかなる媒体や様々な媒体および/または流体の混合向けに設計されたものであることがある。熱交換器は、同時に、または連続的に、および/または並行的に使用される、一つ以上の熱交換器で構成されていることがある。熱交換器は、本発明開示の目的上、当業界で熱交換として知られている典型的な工学構造の他、熱を伝達するためのいかなる構造も包括することがある(例えば、BGMを包囲する水プールが熱交換器として使用可能(例えば、図12C))。これらのいかなる種類の熱交換器、および/または本発明開示の目的に適したその他のいかなる種類の熱交換器を、開示当プランにおいて熱交換器が必要な場面に適用することができる。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱/冷却回収」、または「熱および/または冷却回収」、または「熱回収」、「熱回収と再利用」、または「熱回収+再利用」とは、本書で開示された手段および/または当業者の間
で知られているいかなる手段によって、物質、流体、および/または材料の流れ(オプションとして、当プランを構成するモジュール、システム、ユニット、サブユニット、プロセス、および/または技術からのもの)から熱および/または冷却を回収し、および/またはオプションとして分配および/または再利用するプロセスのことを意味する場合がある。熱および/または冷却は、回収された熱および/または冷却(例えば、様々なモジュール、プロセス、および/または技術からのもの)の特定の温度および/または温度範囲に基づいて、蓄熱/冷モジュール内の別々のユニットで回収されることがある。回収された熱および/または冷却は回収が行われたモジュールおよび/または当プランの他のモジュール(例えば、図2)に再利用することが可能である。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱/冷却回収モジュール」、または「熱および/または冷却回収モジュール」、または「熱回収モジュール」、または「熱回収と再利用モジュール」、または「熱回収+再利用モジュール」とは、熱および/または冷却の回収が行われるモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「圧力回収」とは、特定の一つ以上のプロセス、システム、および/またはモジュールから圧力を回収し、そして同じおよび/または別のプロセス、システム、および/またはモジュールに利用することを意味する場合がある(図23)。圧力回収は本発明開示で説明されたいかなる手段および/または当業者の間で知られているいかなる手段を要することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「圧力回収モジュール」とは、圧力回収が行われるモジュールのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱/圧力回収モジュール」とは、熱回収モジュールか、圧力回収モジュールか、あるいは両方のことを指す場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱および/または冷却」または「熱/冷却」(図において例えば線や矢印などで示される)は、熱、冷却、および/または両方の流れを包括することがある。当該の熱および/または冷却は当プランのいずれのモジュール、システム、および/または技術で発生する場合があり、また当プランの別のモジュール、システム、および/または技術に伝達される場合もあるが、このプロセスは図2、および/または熱および/または冷却の生成、捕集、および/または伝達に関するその他の図および/または説明に示されている。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「蓄熱」とは、熱を蓄蔵するためのいかなるプロセス、システム、モジュール、および/または技術のことを意味する場合がある。蓄熱技術は例えば、溶融塩、加熱油、地中蓄熱、水中蓄熱および/または他の液体での蓄熱、および/または熱を蓄蔵するための当業者の間で知られているその他のいかなるプロセスを包括することがある。蓄冷は、蓄熱とほぼ同じであると言えるが、ただ蓄蔵対象として冷却作用をもたらすような温度の材料(例えば、氷、または氷点下の流体、または高温および/または熱い流体を要するプロセスを冷却するための常温の流体など)を蓄蔵する点だけが異なる。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱プロセス」とは、熱を利用するいかなるプロセスのことを意味する場合がある。これは
熱力学的プロセスおよび/または熱力学的サイクルを包括する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「熱力学的プロセス」とは、熱力学的システムにおけるエネルギー発生サイクル(初期状態から最終状態まで)のことを意味する場合がある。開放または閉鎖システムを包括する場合があり、また熱力学的サイクルを利用するシステムを包括する。
「熱力学的サイクル」は、熱力学的システムが様々な状態を経り、そして最終的に初期状態に戻ることを指す場合がある。熱力学的サイクルは内部および/または外部燃焼モジュールを包括することがある。例として、次のものが挙げられるがこれらに限らない:ランキンサイクル、エリクソンサイクル、ブレイトンサイクル/ジュールサイクル、ガス発生器サイクル、段階的燃焼サイクル、ミラーサイクル、スターリングサイクル、カルノーサイクル、オットーサイクル、ディーゼルサイクル、カリーナサイクル、エキスパンダーサイクル、予混合圧縮着火、有機ランキンサイクル、超臨界ランキンサイクル、再生ランキンサイクル、ベル・コールマン・サイクル、吸湿サイクル、スクデリサイクル、ストッダードサイクル、レノワールサイクル、複合サイクル、HEHC、混合/二重サイクル、バートンサイクル、ハンフリーサイクル、上記の組み合わせ、および/またはその他の熱力学的サイクル。また、任意または全ての熱力学的プロセスを包括することもあるが、例えば:等圧プロセス、等温プロセス、等積プロセス、等エントロピープロセス、等エントロピックプロセス、断熱プロセス、および/またはその他のプロセス。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「コジェネレーション冷却」、または「コジェネレーション」とは、火力プラントによって熱またはオプションとして廃熱から生成される冷却のことを意味する場合がある。この変換のための当業者の間で知られているいかなる技術を包括する。コジェネレーション冷却は火力プラントでのコジェネレーションによる空気調節および/または冷凍を包括することがある。「コジェネレーション」とは、当業者の間で知られているいかなる方法で、熱(例えば、廃熱)からその他の有用な流動の発生を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「オキシ燃料プロセス」とは、酸素がいかなる燃焼プロセスあるいは燃焼室の供給口に投入され、その結果、ガスの酸素含有量が増加し、および/または窒素含有量が減少するいかなるプロセス(例えば、火力プラントでの燃焼プロセス)のことを意味する場合がある。オキシ燃料プロセスの結果として、燃焼用の空気は周囲空気に比べて酸素含有量が高くなる(1%未満~約78%まで)。その結果の燃焼放出ガスはNOx排出量が一般的に低いとされている。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「バイオマス/水スラリー」とは、水とバイオマスおよび/またはバイオ燃料との混合のことを意味する場合がある。
場合によってBGM流出流体に含まれている「処理済バイオマス/水スラリー」、「TBWスラリー」、または「バイオマス増殖モジュールからの水放出」は、BGMから放出されたバイオマス/水スラリーで、また別のプロセスでの使用の準備(例えば、精製、ガス化、バイオマス産物を産み出す処理、火力プラント冷却および/または熱吸収プロセスでの使用の準備、および/または本書に記載されたその他の使用目的のため)にあたって、オプションとして次の追加処理を受けているバイオマス/水スラリーを包括する場合がある:三次処理、バイオマス濃縮、別の水源水による希釈、および/または本書で開示されたおよび/または当業者の間で知られているその他の処理方法。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「相乗効果」とは、二つ以上の要素が共に作用すること(特に、結果がそれぞれの要素が生み出せる結果の合計を超えている場合)、および/または有害な影響が軽減、排除されるか、あるいは利点に変えられることを意味する場合がある。相乗効果は当プランのモジュール間の相互作用、接続、インフラストラクチャー共有、および/または通信(例えば、熱および/または流体作用による通信など)を要する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「廃棄物」とは、ごみ、廃棄された材料、解体された材料、および/またはいかなる副産物のことを意味する場合がある。「廃棄物」は、都市衛生廃棄物、解体廃棄物、建設廃棄物、産業廃棄物、有害廃棄物、バイオマス(例えば、材木置き場からの木くず、および/または産業からの他のバイオマス廃棄物、農業廃棄物)、および/またはその他の廃棄物を包括することがある。廃棄物は金属廃棄物、ガラス、プラスチック、木材、セラミック、紙、および/またはその他の材料を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「廃棄物受け入れ」、または「廃棄物受け入れモジュール」、または「廃棄物受け入れ/リサイクル」、または「廃棄物受け入れ/リサイクルモジュール」、または「リサイクル」、または「リサイクル/廃棄物受け入れ」、「リサイクル/廃棄物受け入れモジュール」、または「リサイクルモジュール」とは、廃棄物を、輸送、蓄蔵、分類、リサイクル、圧縮、処理してリサイクル製品に仕上げたり、任意のWTE技術によってWTEにかけたり、埋め立てしたり、および/または当業者の間で知られているいかなる手段で処理するモジュールのことを意味する場合がある。
「廃棄物発電」、または「廃棄物発電モジュール」、または「WTE」、または「WTEモジュール」とは、廃棄物、バイオマス、および/またはその他の材料から、燃料、燃料前駆体、および/またはその他の産物、および/またはいかなる形態のエネルギーを生成するモジュールのことを意味する場合がある。WTEモジュールは一つ以上のWTEシステムを包括することがあり、また火力プラントを包括することもある。
「WTEシステム」、または「廃棄物発電システム」、または「WTE」、または「廃棄物発電(WTE)システム」、または「廃棄物発電技術」、または「WTE技術」とは、廃棄物、バイオマス、および/またはその他の材料から燃料、燃料前駆体、および/またはその他の産物を生み出すことを特徴とし、WTEモジュールおよび/または火力プラントに導入された特定のシステムおよび/または技術のことを意味する場合がある。廃棄物発電システムは、本明細書の説明項目に開示されたいかなる技術、および/または当業者の間で知られているその他のいかなる技術(例えば、焼却炉、プラズマガス化、セルロース系エタノール、熱分解など)を導入している場合がある。
開放ランキンサイクルは、本発明開示の目的上、ランキンサイクルとほぼ同じ発電システムのことだが、ただ、一般的に凝縮され、作動流体として反される水/蒸気の混合は新しい流体部に取って代わられる場合があることだけが著しい相違点となる。開放ランキンサイクルは処理済バイオマス/水スラリーを使用する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「一次処理プロセス」、または「一次処理」とは、水をBGMに投入する準備として、および/またはWWTPにおける第二処理の前に、対象のいかなる種類の水に当業者の間で知られている技術(固体の除去および/または化学物質の添加を含む可能性がある)を適用することを意味する場合がある。廃水基質の場合では、一次処理は廃水の一次処理の典型的なプロセスを含むことがあるが、オプションとして、沈降、砂粒除去、ふるい(例えば、バース
クリーン)、および/または一次清澄器を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「二次処理プロセス」、または「二次処理」とは、一次処理の後、廃水の再処理のために、本書で開示されたプロセスおよび/または当業者の間で知られているプロセス(オプションとして、溶解、懸濁した有機化合物(一般的にBODとして測定)を実質的に排除するための生物学的プロセスを含む)を行うことを意味する場合がある。第二廃水処理はBGMおよび/またはWWTP内の二次処理システムが部分的または完全に行うことがある。BGMによる二次処理では水中の栄養分が低減することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「三次プロセス」、または「三次処理」とは、BGM流出流体の様々な用途、および/またはBGMおよび/またはWWTPからの放出(例えば、外部環境への放出)を目的としてBGMからの放出後のBGM流出流体および/またはWWTPの追加処理を行うために、本書で開示された技術および/または当業者の間で知られている技術を適用することを意味する場合がある
。廃水基質の場合では、三次処理は廃水(例えば、都市廃水)の三次処理の典型的なプロセスを含むことがあるが、オプションとして、二次清澄器、消毒技法、および/または当業者の間で知られているその他の技術を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「スラッジ処理」とは、いかなる種類のスラッジ(オプションとして、廃水処理プロセスで生み出されるスラッジを含む)を当業者の間で知られているいかなる方法で処理することを意味する場合がある。スラッジ処理はWWTPおよび/またはBGMによって包括されていることがあり、および/または個別のプロセスとして行われることもある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「グリッド」または「当グリッド」は、本発明開示の目的上、複数のオプションのコンポーネント間のオプションの通信および/または接続のことを指す場合がある。いかなる図においても、これは必ずしも電気グリッドのような大規模の相互接続システムとは限らない。本書で言う「グリッド」における接続および/または通信はむしろ、二つまたはそれ以上のモジュール/ユニット、技術、および/またはグリッドにおいて図示されたその他のいかなるコンポーネントの間の一つ以上の独立した通信および/または接続のサブシステムとして示される場合がある。グリッドに図示されたいかなる源、流動、通信および/または接続は独立したサブシステム(例えば、モジュール、ユニット、またはサブユニット)に属する場合があり、または「グリッド」からの他の通信源および流動、および/または図示されるいかなるプロセスのいかなる段階の他の源と統合される場合もある。例えば、水流、電流、熱流などは、特定のグリッド内、またはグリッド間で統合される場合があれば、独立した流れとして管理される場合もある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「残留物」とは、いかなるプロセスの実行時に当該のプロセスに使用されなかった材料、例えば、バイオマス、水、沈殿物、スラッジ、溶媒、化学的残留物などの材料のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「インフラストラクチャー」とは、いかなる機器および/またはシステムのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「給水」とは、当プランのいかなるモジュールおよび/またはプロセスに水を供給するため
の一つあるいは複数の水源(完全にも部分的にも)のことを意味する場合がある。「給水」とは、BGM、BGU、増殖サブユニット、および/またはBGUの他のいかなるコンポーネントに供給される水のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「太陽熱」とは、日光から生じる熱を利用していかなる形態のエネルギーを生産、蓄蔵、および/または配分するための一つ以上の技術を包括する技術またはモジュールのこと(例えば、太陽タワー、太陽トラフなど)を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「日光容器」とは、水を蓄蔵したり、配送したり、および/または循環させたりし、そして日光、人工光、および/または周囲熱および/または冷却の対象となるいかなる構造および/または区域のことを意味する場合がある。日光容器は、タンク、プール、泉、湖、河、運河、および/または水が日光および/または周囲熱および/または冷却を受けたり吸収したりするその他のいかなる水体を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「隣接型」とは、~の隣、または~の近くに配置された状態のことを意味する場合がある。隣接型とは、0.1 kmの距離を置いて、または0.5 km、1 km以内、2 km以内、5 km以内、10
km以内、20 km以内、またはそれ以外の距離内(当プランの異なるモジュール、システム、技術、および/またはその他の構成要素との間で、~への実用的な貢献、~からの受益、~との通信、インフラストラクチャーおよび/またはその他のコンポーネントの共有、および/またはその他の相互作用が可能になるような距離)に配置された二つのコンポーネントのことを意味する場合がある。隣接型とは、特定の地点に配置、建設、移動、あるいは位置された一つまたは複数のシステム、または一つまたは複数のモジュール、一つまたは複数のユニット、および/または一つまたは複数のサブユニットのことを意味する場合があるが、当該の一つまたは複数のシステム、または一つまたは複数のモジュール、一つまたは複数のユニット、および/または一つまたは複数のサブユニットは、約0.01~約20 km、約0.01~約10 km、約0.01~約8 km、約0.01~約5 km、約0.01~約2.5km、約0.01~約2 km、約0.01~1 km、約0.0.01~約0.2 km、約0.01~0.1 km、約0.01 km~約0.03 km、約0.02~約0.1 km、約0.03~約0.1 km約0.04~約0.1 km、またはそれ以外の距離(当プランの異なるモジュール、システム、技術、および/またはその他の構成要素との間で、~への実用的な貢献、~からの受益、~との通信、インフラストラクチャーおよび/またはその他のコンポーネントの共有、および/またはその他の相互作用が可能となる距離)の半径以内にあることが特徴である。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、水、バイオマス産物、および/または燃料(例えば、精製所、BPP、および/またはBBPP内の他のモジュールからのもの)についての「包装」は、乾燥、浄化、瓶詰、バレル詰、保存、化学的処理、滅菌、ローリング、プレッシング、切断、ペレット化、箱詰、コンテナー詰、圧縮、加圧・タンク詰、および/または産物を蓄蔵、輸出、および/または市場進出に向けて準備するための他の手段を包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「技術」、または「技術の種類」とは、目的達成のために利用される技法、スキル、方法、プロセス、および/または機器のことを意味する場合がある。「技術」という用語は、当プランあるいは当プランの特定のモジュールにおいて使用される特定の技術のことを説明および/または図説するために、単独としておよび/または複合名詞として用いられる用語である。例えば、「脱塩技術」または「脱塩のための技術」などの表現は脱塩を実現するための技術を意味する場合がある。本発明開示の図では、「技術」という用語は、省略さ
れることがあるが、当該の表現は依然として特定の技術を指していることとして理解されるものである。例えば、「熱分解技術」は、特定の図においてただ「熱分解」と表記されることがあるが、実施形態によってオプションとして火力プラントに導入された技術である実施形態もある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「コンポーネント」とは、より大きい全体の一部または構成部分のことを意味する場合がある。「コンポーネント」はモジュール、ユニット、サブユニット、あるいは技術の一部のことを意味する場合がある。「コンポーネント」はまた、技術のことを意味する場合もある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「ホットミラー/その他の選択的反射手段」とは、希望の光波長を反射し、またオプションとして別の光波長を通過させることを可能にするホットミラーおよび/または当業者の間で知られているその他の技術のことを意味することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「青色光技術」とは、主に可視スペクトルの青色範囲(約380~500 nm)に属する波長の光のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「赤色光技術」とは、主に可視スペクトルの赤色範囲(620~750 nm)に属する波長の光のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「溶媒」とは、溶質を溶かす一つ以上の物質のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「周囲空気」とは、現地環境の空気のことを意味する場合がある。エンクロージャーからの空気(例えば、モジュールまたはビル内の空気)を意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「空気処理/臭気管理モジュール」、または「空気プラン」とは、当プラン(例えば、図13)における空気の処理、消毒、脱臭、衛生化、循環、およびその流れや利用用途を管理するためのプランのことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「オプションの臭気管理空気」、または「~内のオプションの臭気管理空気」とは、火力プラントでの燃焼プロセス1326に投入する前の、空気処理/臭気管理モジュールからの空気流出のことを指す場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「空気浄化」、または「空気浄化モジュール」とは、空気を浄化するためのモジュールおよび/または当該のモジュールに導入された技術(空気を浄化、脱臭、衛生化、および/または当業者の間で知られている、空気品質を向上するためのいかなる手段を含む)のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「空気蓄蔵」とは、本書で開示された、または当業者の間で知られている、空気を貯蔵するためのいかなる方法(オプションとして、周囲圧力のコンテナーおよび/または加圧タン
クによる空気蓄蔵を含む)のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「埋立地」とは、廃棄物を埋めることによって処分する場所のことを意味する場合がある。埋立地は、都市衛生廃棄物埋立地、有害廃棄物埋立地、混合廃棄物埋立地、廃棄物管理用埋立地(例えば、一時蓄蔵、統合整理、分別、転送、処理、および/またはリサイクルのため)、および/または当業者の間で知られているその他の埋立地の種類を含む。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「埋立地ガス」とは、埋立地から排出されるガス(二酸化炭素、および/またはメタンのような可燃性化合物を含む)のことを意味する場合がある。「埋立地ガス」は「バイオガス」、または「二酸化炭素」と呼ばれることもある。「埋立地ガス」はまた、当業者の間で知られているいかなる方法で、埋立地ガスを捕集、濃縮、浄化、および/または処理し、そして別用途(例えば、燃焼、および/または二酸化炭素の利用など)のために提供する機器を包括することもある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「軽油」とは、水より低い濃度の油のことを意味する場合がある。軽油は別の材料も包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「重油」とは、水より高い濃度の油のことを意味する場合がある。重油は別の材料(オプションとして、個体および/またはいかなる残留物を含む)も包括することがある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「プラズマ」とは、「プラズマ化」または「ガス化技術」のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「提供された(した)」、または「提供する」とは、「提供するように構成された(~ている)」、または「~に提供するように構成された(~ている)」、または「提供されるように構成された(~ている)」、または「~へ提供されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを提供するよう、および/または提供対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「に向けて移動させられた(した)」とは、「向けて移動させられるように構成された(~ている)」、または「に向けて移動させられるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かをどこかに向けて移動させるよう、および/または移動対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「供給された(した)」、または「供給する」とは、「供給するように構成された(~ている)」、または「~に供給するように構成された(~ている)」、または「供給されるように構成された(~ている)」、または「~へ供給されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを供給するよう、お
よび/または供給対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「蓄蔵する」、または「蓄蔵」、または「蓄蔵ユニット」、または「蓄蔵モジュール」とは、保管または蓄積するための地点のことを意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは保管または蓄積対象を蓄蔵するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「生産された(した)」、または「生産する」とは、「生産するように構成された(~ている)」、または「生産されるように構成された(~ている)」を意味する場合があり、また当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを生産するよう、および/または生産対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「処理された(した)」、または「処理する」とは、「処理するように構成された(~ている)」、または「処理されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを処理するよう、および/または処理対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「誘導された(した)」、または「誘導する」とは、「誘導するように構成された(~ている)」、または「誘導されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを誘導するよう、および/または誘導対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「保存された(した)」、または「保存する」とは、「保存するように構成された(~ている)」、または「保存されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを保存するよう、および/または保存対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「燃料補給された(した)」、または「燃料補給する」、あるいは「燃料補給できる」とは、「燃料補給するように構成された(~ている)」、または「燃料補給されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは燃料補給対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「再生された(した)」、または「再生する」とは、「再生するように構成された(~ている)」、または「再生されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール
、ユニット、またはサブユニットは何かを再生するよう、および/または再生対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「送られた(送った)」、または「送る」とは、「送るように構成された(~ている)」、または「送られるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを送るよう、および/または送る対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「生成された(した)」、または「生成する」とは、「生成するように構成された(~ている)」、または「生成されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを生成するよう、および/または生成対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「放出された(した)」、または「放出する」とは、「放出するように構成された(~ている)」、または「放出されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを放出するよう、および/または放出対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「届けられた(届けた)」、または「届ける」とは、「届けるように構成された(~ている)」、または「届けられるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを届けるよう、および/または届ける対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「燃焼された(燃焼した)」、または「燃焼する」とは、「燃焼するように構成された(~ている)」、または「燃焼されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは燃料を燃焼するよう、および/または燃焼対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「除去された(除去した)」、または「除去する」とは、「除去するように構成された(~ている)」、または「除去されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを除去するよう、および/または除去対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「伝達された(伝達した)」、または「伝達する」とは、「伝達するように構成された(~ている)」、または「伝達されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを伝達するよう、および/または伝達対象を
受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「使用/利用された(使用/利用した)」、または「使用/利用する」とは、「使用/利用するように構成された(~ている)」、または「使用/利用されるように構成された(~ている)」を意味する場合がある。当該の表現は、モジュール、ユニット、またはサブユニットの場合では、当該のモジュール、ユニット、またはサブユニットは何かを使用/利用するよう、および/または使用/利用対象を受けるよう、および/または提供するように構成されていることを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「混合する」、または「混合された(した)」、または「混合」、または「混合物」とは、いかなる方法で組み合わせること、またはいかなる方法で組み合わせた状態のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「トレンチ」とは、溝(細長い溝、または管、電線、および/またはその他のインフラストラクチャーを設置するために掘削、造成、管理される地区を包括する)のことを意味する場合がある。「トレンチ」とは、掘削、そして管、電線、および/またはその他のインフラストラクチャーの設置の後、再び埋め立てられた地区のことを意味する場合がある。
本明細書および/または請求の範囲に別段の規定あるいは定義がある場合を除いて、「自動化」、または「制御可能な自動化」、または「制御可能な自動化システム」、または「流動制御可能な自動化システム」とは、当プランのいかなる条件、プロセス、流動、入力、出力(例えば、温度、pH、ガス含有量、流速、密度、溶解固形分、汚染物質濃度、栄養レベル、光強度、塩分、および/またはその他の測定可能な特性)を感知、および/または調節できるシステム(オプションとして、コンピューター操作によるシステムも含む)のことを意味する場合があるが、具体的には、データを受信し、そしてコンピューターによって(オプション)処理したり、またオプションとして特定の動作パラメーターの調節の必要性を特定するために人工知能などの適応制御を利用したりし、そして一つまたは複数のシステムに一つまたは複数の信号を送信することによって、当プランの動作パラメーターに一つまたは複数の物理的な調節(例えば、流動の流速、材料の開放、スタートアップ、プロセスまたは技術の機能性の上昇率または低下率、材料を蓄蔵やその他のモジュールに指定、および/または当プランを構成するモジュール、ユニット、サブユニット、技術、および/または通信に関する変更)を加えるシステムのことを意味する場合がある。
略語:
TBWスラリー - 処理済バイオマス/水スラリー(treated biomass/water slurry)
WW - 廃水(Wastewater)
WWT - 廃水処理(Wastewater Treatment)
WWTP - 廃水処理プラント(Wastewater Treatment Plant)(従来のもの、例えば、二次処理に活性スラッジを利用する - 非細菌性バイオマスに基づいたものではない)
「WWTP/BGM」、または「BGM/WWTP」とは、特定のBGMおよび/またはWWTPのことを意味する。
「WWTP/BGU」、または「BGU/WWTP」とは、特定のBGUおよび/またはWWTPのことを意味する。
TP - 火力プラント(thermal plant)
WTE - 廃棄物発電技術(Waste-to-Energy Technology)
HTP - 熱水処理(Hydrothermal Processing)
CHG - 触媒水熱ガス化(Catalytic Hydrothermal Gasification)
HTL - 水熱液化(Hydrothermal Liquefaction)
HTC - 水熱炭化(Hydrothermal Carbonization)
IST - 在現場エステル交換(In situ Transesterification)
RTP - 急速熱処理(Rapid Thermal Processing)
CO2 - 二酸化炭素
DP - 脱塩化プラント(Desalination Plant)
BBPP - 水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント(Water Bottling / Biomass Product Bottling / Packaging Plant)
BPP - バイオマス処理プラント(Biomass Processing Plant)
スラッシュ記号(/)は「および/または」を意味する場合がある。モジュールおよび/またはフィーチャーの名前を区切っている場合には、スラッシュ前後の一方のモジュールおよび/またはフィーチャー、または両方のモジュールおよび/またはフィーチャーを、独立したモジュールおよび/またはフィーチャーとして、および/または一部のインフラストラクチャーおよび/またはシステムを共有しているモジュールおよび/またはフィーチャーとして表している。
BRC - バイオ燃料研究センター(Biofuel Research Center)
BGM - バイオマス増殖モジュール(Biomass Growth Module)
BGM/WWTPまたはBGMおよび/またはWWTP - 特定のBGM、特定のWWTP、または両方が相互接続されていることがあり、および/または一部のインフラストラクチャーを共有していることもある。
BGU - バイオマス増殖モジュール(Biomass Growth Unit)
WWTBGU - 廃水処理BGU(Wastewater Treatment BGU)
FWBGU - 淡水BGU(Fresh Water BGU)
MFWBGU - 混合淡水BGU(Mixed Fresh Water BGU)
SWBGU - 塩水BGU
BWBGU - 汽水BGU(Brackish Water BGU)
BGU/WWTPまたはBGUおよび/またはWWTP - 特定のBGU、特定のWWTP、または両方が相互接続されていることがあり、また一部のインフラストラクチャーを共有していることもある。
詳細な説明
以下説明と添付図面を参考にすると、本発明開示の例示的な実施形態の様々なアスペクト、フィーチャー、および利点はさらに分かりやすくなるだろう。当業者は、ここで取り上げられる本発明開示の実施形態は図示的な例にすぎなく、制限にならないことを理解している。本説明で開示される全てのフィーチャーは、別段の定めがある場合を除き、同じまたは類似の目的を果たす代替フィーチャーで交換することができる。従って、それらの改造版の多数の実施形態も本発明開示の範囲(本書に定義)や相当する範囲に該当するものと見なされる。そのため、「~であろう」、「~ないだろう」、「~するものとする」、「~しないものとする」、「~べきである」、「~べきではない」などの絶対的表現は、本書に開示された実施形態は例示的なので、本発明開示の範囲を制限するものではない。
「例示的」とは、本書において「例、図例、図説として」の意味がある。本書において「例示的」とされる項目は必ずしも排他的、優先的、または別の項目より有利と見なされない。例示的は「例えば」の意味がある場合がある。
添付図面や図上のボックスは一つまたは複数のモジュール、ユニット、サブユニット、技術、コンポーネント、プロセス、入力、出力、フィーチャー、および/または本発明開示の他の要素を図示するものとされる場合がある。ボックスにつながるいかなる線はオプションとして管理できる接続または通信(例えば、電子、流体、ガス、熱、エネルギーなどによる通信)を表す。線に矢印が付いていれば、この矢印は線上の示された方向に沿っての通信あるいはオプションの通信を表す。このような方向付きの通信は逆方向に沿っての通信も含むことがある。線が特定のボックスに繋がったり、その方に進んだり、あるいはそこから出たりする場合には、当該の通信はいかなるサブモジュール、サブユニット、技術、コンポーネント、またはそのボックスが表しているその他のフィーチャーからの通信も包括することがある。線が特定のボックスに記載された技術またはフィーチャーに繋がったり、その方に進んだり、あるいはそこから出たりする場合には、当該の通信はその技術またはフィーチャーに関するものである。図に示されたいかなる接続は当業者の間で知られているいかなる接続手段または通信手段、または本書で開示されたその他の手段を包括することがある。例えば、液体やガスが、ポンプ、管、ブロワー、スパージャー、バルブ、および/または当目的に適しており、また当業者の間で知られているその他のいかなる技術によって、様々なモジュールやシステムに配分されることがある。このような接続や通信は直接である場合があり、また通信の一環として当業者の間で知られているいかなる方法で当該の通信を構成するいかなる要素の流動制御、蓄蔵、および/または変更を包括する場合もある。例えば、水による通信は、通信の前に、汚染物質、バイオマス、またはその他の化学物質の除去処理、蓄蔵、希釈、濃縮、化学物質の添加、温度および/またはpHの変化、相変化、および/または一般当業者の間で知られている手段によるその他のいかなる変更が行われることがあり、および/または流動は、センサー、バルブ、蓄蔵システム、および/または当業者の間で知られているその他のいかなる流動制御技術を利用するコンピューターベース自動流動システムによって制御されることがある。センサーは特定のモジュールにおいて複数のパラメーターを測定し、そして別のモジュールにおいて特定の操作を引き起こす働きをする。例えば、温度、pH、栄養分、濁度、二酸化炭素含
有量、酸素含有量、および/またはBGMで測定されたその他の測定値に基づいて、当プランの他のモジュールへの入力および/またはモジュールからの出力(例えば、熱、冷却、水、栄養素、二酸化炭素、酸素、化学物質、および/またはその他の入力および/または出力)を自動的に引き起こす(例えば、希望の目的に適用させた、コンピュータ化した工業用制御システムを使用することによって)ことができる。当プランの他の全てのモジュールおよび/または技術タイプは他のモジュールからの入力および/または他のモジュールへの出力を引き起こす制御システムが搭載されていることがある。図においてボックスに示されたモジュール、ユニット、サブユニット、技術タイプ、およびその他のフィーチャーはオプションである場合もあり、また示されたモジュールおよび/または技術タイプはいかなる実施形態にも表示されない場合もある。本書で示され、および/または説明されたモジュールおよび/または技術は、一般当業者の間で知られている特定の一つまたは複数の技術、および/または本書で取り上げられるこれら技術の改変版または改造版を包括することがある。
ボックスの中に他のボックスがある場合には、中のボックスは、オプションとして外のボックスに含まれる一つまたは複数のモジュール、ユニット、サブユニット、技術、コンポーネント、プロセス、入力、出力、フィーチャー、および/または本発明開示の他要素を図示するものとされる場合がある。ボックスの中に特定の技術、プロセス、モジュール、またはその他のフィーチャーが記載された場合には、これは開示プランの特定の一つの実施形態にのみ存在するフィーチャーとされ、また通信など当該のフィーチャーとの他の関係を示すために、特定の図に図示されることもある(当該のフィーチャーを包括するいかなる実施形態に存在する場合)。図、モジュール、または技術などを図示するボックスの中に複数のフィーチャーが図示されている場合には、図示されたいかなるフィーチャーは普通にオプションである(すなわち、他のとは独立している)か、または実施形態に二つ以上があることを示すが、お互いに通信および/または接続関係がある場合が例外となる(実施形態によって、その通信および/または接続を成り立たせるために当該の全てのフィーチャーが必要となる実施形態もある)。いかなる図面または図において一つまたは複数のフィーチャーを図示するものとして表示されるモジュールは例示的のみであり、本発明開示の他のいかなるモジュールは他の実施形態において当該のモジュールの定義に該当する他のいかなるフィーチャーを包括することが可能であり、またいかなる図面または図における当該のモジュールのボックスに記載された例示的な技術に限らないものとする。いかなる図においても、「グリッド」とは、本発明開示の目的上、複数のオプションのコンポーネントの間のオプションの通信および/または接続のことを意味する。必ずしも電気グリッドのような大規模の相互接続システムとは限らない。本書で言う「グリッド」における接続および/または通信はむしろ、二つまたはそれ以上のモジュール/ユニット、技術、および/またはグリッドにおいて図示されたその他のいかなるコンポーネントの間の一つ以上の独立した通信および/または接続の閉鎖サブシステムのことを意味する場合がある。グリッドに図示されたいかなる源、流動、通信および/または接続は独立したサブシステムに属する場合があり、または「グリッド」からの他の通信源および/または流動、または図示されるいかなるプロセスのいかなる段階の他の源と統合される場合もある。
図28を参考にして、本発明開示は、例えば、火力プラント、WWTP、バイオマス増殖モジュール、スラッジ処理プラント、精製所、および/またはBPP(下流処理施設)、BBPP(産物包装施設)、廃棄物処理/リサイクルセンター、脱塩化プラント、太陽光熱技術など、一般的に統合されない施設の間の新たな接続、通信、および/または相乗効果の関係、並びに発電、燃料、産物を生成するための他のプロセス、並びに廃熱、水、二酸化炭素、空気やその他のガス、圧力、廃棄物系バイオマス、溶剤、および/または他の材料を再生、再利用することを包括する。出力、効率、または相乗効果を増やすために、当設計(マスター図面)にオプションの技術および/またはモジュールが追加される場合がある。マスター図面は、当プランの代表的な高度な実施形態を具体的に表し、また当プランに含まれ
た様々な技術オプションおよび/または接続、通信、または相乗効果を包括するが、これらについては図1~25で当プランのサブセットまたはサブシステムにおいて詳しく図説する。
図1~28は様々な非排他的設計を図示しているが、ここに、当プランの一部の技術、プロセスフロー、通信、接続、相乗効果、および/またはその他のフィーチャーも含まれる場合がある。
図1を参考にして、当プランの一部がより詳しく紹介される。例えば、設計100は、塩水および/または淡水などの水供給(廃水含有の有無を問わい)160を包括し、この水はオプションとして一次処理モジュール104で処理することが可能である。一次処理モジュール104は、一次処理済水をBGM 110に供給し、またオプションとしてスラッジ128をCHGモジュールまたは嫌気性消化装置などのガス化モジュール125に提供する。スラッジ128および/またはその他の入力をガス化モジュール125での処理の後、残留物124はオプションとしてBGM 110に供給することができる。火力プラント108は、特定の実施形態において、燃料として、BGM 110より提供され、またオプションとして処理102される炭素系燃料(例えば、バイオ燃料106)、ガス化モジュール125より提供され、またオプションとして処理131されるバイオガス127、および/またはバイオ原油および/またはその他のバイオ燃料106を燃焼するが、バイオ原油および/またはその他のバイオ燃料の場合は、BGM流出流体117を、例えば、三次処理114、重力濃縮装置および/またはバイオマスと水の濃縮および/または分離のための他の方法、および/または希釈118、精製所120でのオプションの追加の処理(例えば、出力を火力プランおよび/または輸出に向けての準備のため)136、および/または、熱回収(回収される熱が例えば当プラン図2に利用可能)135などのオプションの処理段階にかけることによって得られる。そして、これらの一つまたは複数の燃料を燃焼することによってBGM 110に二酸化炭素119を提供できる。
火力プラント108は、BGM 110、精製所120、および/またはバイオ原油132のオプションの処理ユニット136、および/または当プランの他の要素(例えば、図1および/またはその他の図)にエネルギーを提供することができる。BGM 110はオプションとして三次処理モジュール114に対して供給することができ、三次処理モジュールはオプションとして三次処理済流出物をBGM 110の方に再循環112させることができる。バイオマスと水スラリー116は、三次処理モジュール114から、重力濃縮装置および/またはバイオマス/水スラリーの濃縮、成分分離および/または希釈のための他の方法118のモジュールの方に放出されることがある。オプションの重力濃縮装置および/またはバイオマス/水スラリー116の濃縮、成分分離および/または希釈のための他のユニット/方法からなるモジュール118は処理済バイオマス/水スラリー130を精製所120および/またはガス化モジュール125の方に供給する。精製所120は、他の源161から他のバイオマスおよび/または廃棄物を、および/またはオプションのBPP 146から残留物133を受け入れ、および/または処理することができる。精製所120での処理から産み出されるいかなる残留物122は再びガス化モジュール125に供給することが可能である。精製所120から放出されるいかなる水150はオプションとして熱/圧力/エネルギー回収ユニット152に供給することができるが、この場合には、回収される熱が例えば当プラン(例えば、図2と23)に使用され、また冷却した水154が例えば当プラン156(例えば、図3)での水の再利用に充てられることになる。オプションの重力濃縮装置および/またはバイオマス/水スラリーの濃縮、成分分離および/または希釈のための他の方法118から構成されるモジュールは、オプションとして、水/バイオマススラリーおよび/またはバイオマスを含む抽出物142をオプションのBPP(下流処理施設)146に供給し、そしてそこから、オプションのBBPP(瓶詰包装プラント)144で包装できるバイオマス産物147(下記参照)、および再処理後当プラン(例えば、図2、3、および/または4)での利用149に相応しい水、熱、および/または二酸化炭素148が提供される。水115は水流115を介して三次処理モジュール114から回収され、また水148は、処理後当プラン(例えば、図2、3、および/または4)での再利用149のために、水流140を介して重力濃縮装置およ
び/またはバイオマスと水の濃縮/分離および/または希釈のための他の方法118から回収されることもある。熱および/または冷却134は、火力プラント108から、オプションとして、バイオ燃料処理モジュール102、BGM 110、ガス化モジュール125、精製所120、オプションのBPP 146、バイオマス産物147(例えば、蓄蔵)、および/またはオプションのBBPP 144、および/または当プラン上別の利用用途(例えば、図2)のために提供される。水143はまた、ブライン水141を放出する脱塩化ユニット145からも得られる。
図1を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、バイオマス増殖モジュール(BGM)110、並びに、オプションとして、BGM 110への燃料補給用の二酸化炭素119を含有する排ガスを産み出す火力プラントモジュール108から構成されたシステム100を包括する実施形態があり、ここでは、火力プラントモジュール108に対して、燃料のオプションとして、BGM 110からのBGM流出流体117を補給することが可能であること、BGM流出流体117を、オプションとして、火力プラントモジュール108からの熱134によって部分的または全体的に精製120できること、および/または排ガス119がオプションとしてBGM流出流体117の炭素含有量に大きく貢献できることが特徴である。特定の実施形態には、BGM 110がBGM給水160の補給を受けるように構成されていることを特徴とする前述システムを包括する実施形態があり、ここでは、給水は、オプションとして、前処理されており、また塩水160、淡水160、高塩分水160、廃水160、当プランからの他のいかなる水源160(例えば、図3)、その他の水類160、および/または上記のいずれかの項目からなる混合物160を包括する。特定の実施形態には、BGM給水160をBGM 110に提供する前にオプションとして一次処理プロセス104(“一次処理”ともいう)にて処理できることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、一次処理プロセス104がスクリーニング、砂粒除去、沈降、化学物質の添加、および/またはBGM 110への投入に向けて水を準備するための他のいかなる手段を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、一次処理プロセス104からのスラッジ128をオプションとしてガス化モジュール125に提供できることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、BGM 110はバイオ燃料106を生産するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態があり、ここでは、バイオ燃料106は、燃料として火力プラントモジュール108に直接供給、あるいは、オプションとして乾燥、蒸気圧縮蒸留などによる水からの分離(例えば、図21)、浄化、化学物質の添加、および/または他の燃料および/またはガスとの混合、および/または火力プラントの燃料としてバイオ燃料を準備するための当業者の間で知られている他の処理段階を含む処理102によって間接的に供給される。
特定の実施形態には、BGM流出流体117が火力プラントモジュール108へのオプションの燃料補給を行う前にオプションとして処理されることを特徴とし、またBGM流出流体117がオプションとしてガス化モジュール125、BPPモジュール146、および/またはBBPPモジュール144に対して供給されることを特徴とし、またBGM流出流体が次のコンポーネントによって処理されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:三次処理モジュール144、重力濃縮装置118または濾過、スクリーニング、凝固、遠心分離、沈降、凝集、バイオ凝集、浮遊(溶存空気と水素を含む)、重力沈降、重力濃縮装置、細胞破壊、細菌抽出(バイオマス処理のための細菌性プロセスのこと。例えば、参考によって本書と一体化し、信用のできる情報:http://www. soleybio.com/extractor-bacteria. Htmlを参照。)、超音波、マイクロ波、溶媒、コールドプレス、エステル交換、蒸発、電気泳動、吸着、限外濾過、沈殿、クロマトグラフィー、結晶化、脱水、凍結乾燥、乾燥、滅菌、熱水処理、および/または一般当業者の間で知られているバイオマスおよび/またはバイオ燃料を処理するための他の適切な処理方法(例えば、Pandey、Ashok、Lee、Duu-Jong、およびChisti、YusufによるBiofuels from Algae(藻類由来のバイオ燃料)、Amsterdam、NLD:Elsevier Science & Technology, 2013. 85-110. ProQuest ebrary. Web. 16 September 2015(参考によって本書と一体化し、信用のできる情報)、およびShelef, G.、A. Sukenik、およびM. GreenによるMicroalgae harvesting and processing(微細藻類の収穫と
加工):a literature review. No. SERI/STR-231-2396. Technion Research and Development Foundation Ltd., Haifa (Israel), 1984(参考によって本書と一体化し、信用のできる情報)、および/またはShelef et al.が2015年6月10日申請されたUS Provisional Application No. 62173905(本明細書の優先文書)に本発明開示の付録として組み込み済み(参考によって本書と一体化し、信用のできる情報))、希釈モジュール118、精製モジュール120、熱回収モジュール135(当プラン用、例えば図2)、および/またはオプションとして浄化、化学物質の添加(例えば、バイオ原油および/またはバイオ燃料の安定化のため)、他の燃料との混合を包括する処理136、および/または当業者の間で知られている火力プラントモジュール108で使用されるバイオ原油132および/またはバイオ燃料132を作るための他のいかなる処理段階。特定の実施形態には、三次処理モジュール114がバイオマス/水スラリー116を重力濃縮装置またはBGM流出流体117の濃縮、分離、および/または希釈のための一般当業者の間で知られているその他の方法(例えば、Shelef, et. al, 1984およびPandey et. al, 2013の85~110ページ)118に供給するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、火力プラントモジュール108が熱および/または冷却134を次のコンポーネントに提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:精製モジュール120、BPPモジュール146、バイオマス産物147、BBPPモジュール144、BGM 110、ガス化モジュール125、バイオ燃料106の処理102、および/または脱塩化モジュール145。特定の実施形態には、三次処理モジュール114からの水115が当プラン(例えば、図3)における水の再利用149および/またはオプションとしてBGM 110への再循環112に誘導されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、重力濃縮装置またはBGM流出流体117の濃縮、分離、および/または希釈のための一般当業者の間で知られているその他の方法(例えば、Shelef, et. al, 1984およびPandey et. al, 2013の85~110ページ)118が次の項目から構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:水、バイオマス、および/または抽出物142出力、処理済バイオマス/水スラリー130出力(BGM流出流体ともいう)、および/または水出力140。特定の実施形態には、処理済バイオマス/水スラリー130のいかなる部分が次のコンポーネントに向けて移動させされることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:精製モジュール120、および/またはガス化モジュール125。特定の実施形態には、その水、バイオマス、および/または抽出物142がBPPモジュール146に供給されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、重力濃縮装置またはBGM流出流体117の濃縮、分離、および/または希釈のための一般当業者の間で知られているその他の方法(例えば、Shelef, et. al, 1984およびPandey et.
al, 2013の85~110ページ)118からの水140の出力が当プラン(例えば、図3)における水の再利用に誘導されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、BPPモジュール146が次の項目から構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:オプションとしてBBPPモジュール144へ誘導されるバイオマス産物147の出力、オプションとして当プラン(例えば、図2、図3、および/または図4)における再利用149へ誘導される熱、水、および/または二酸化炭素148の出力、および/またはオプションとして精製モジュール120へ誘導される残留物133。特定の実施形態には、精製モジュール120が次のオプションの入力を選択的に受け入れることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:他のバイオマス源161、他の廃棄物161、および/または圧力132。特定の実施形態には、精製モジュール120が次のオプションの出力から選択できることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオ原油132、バイオ燃料132、水150、および/または残留物122。特定の実施形態には、精製モジュール120からのバイオ原油132および/またはバイオ燃料132の出力が部分的または全体的にBGM流出流体出力の役を果たすことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態があり、ここでは、この出力はオプションとして火力プラントモジュール108の燃料に充てられる。
特定の実施形態には、精製モジュール120からのバイオ原油132および/またはバイオ燃
料132の出力がオプションとして火力プラントモジュール108の燃料に利用される前に次の追加の処理段階にかけられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:当プラン(例えば、図2)での利用のための熱回収モジュール135、および/または処理136(オプションとして浄化、化学物質(例えば、バイオ原油および/またはバイオ燃料を安定させるため)の添加、他の燃料との混合、および/または火力プラントモジュール108での利用に向けてバイオ燃料132および/またはバイオ燃料132を準備するための当業者の間で知られているその他のいかなる処理段階を含む)。特定の実施形態には、精製モジュール120が残留物122を産み出す(オプションとしてガス化モジュール125へ送られる)ことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、ガス化モジュール125がバイオガス127の出力を産み出すことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、バイオガス127がオプションとして追加の処理131にかけられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態があり、ここでは、この追加の処理はオプションとして乾燥、水からの分離、浄化、化学物質の添加、および/または他の燃料および/またはガスとの混合、および/または火力プラントの燃料としてバイオガスを準備するための当業者の間で知られているその他の処理段階を含む。特定の実施形態には、バイオガス127がオプションとして部分的または完全に火力プラントモジュール108の燃料として利用されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、ガス化モジュール125が残留物124の出力を産み出すことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、その残留物124の出力がBGM 110に補給されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、精製モジュール120の水150の出力がオプションの熱152(例えば、図2)および/または圧力回収モジュール152(例えば、図23)に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、熱152(例えば、図2)および/または圧力回収モジュール(例えば、図23)152が水154の出力を産み出すこと、またこの水が当プラン(例えば、図3)において再利用156されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、火力プラントモジュール108がオプションとして当プランに電力を提供することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、脱塩化モジュール145が水143および/またはブライン水141の出力を生成することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、水143の出力が包装のためにBBPPモジュール144に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、ブライン水141の出力が当プラン(例えば、図3)上の他の水源での希釈の有無を問わず放出されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図1を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、BBPPモジュール144が隣接したBPPモジュール146で構成されているシステム100を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、BPPモジュール146がバイオマスおよび/またはバイオマス産物147の出力流をBBPPモジュール144に提供することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、BPPモジュール146が水142、バイオマス142、抽出物142、熱134、および/またはそのいかなる混合物の入力を受け入れることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、次の項目がBPPモジュール146から再生されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:熱148、二酸化炭素148、水148、および/または残留物133。特定の実施形態には、残留物(例えば122、124、133など)がオプションとしてバイオマス、水、沈殿物、スラッジ、溶媒、および/または化学残留物などプロセスやモジュールに使用されなかった材料のいかなる部分を含む場合があることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、残留物133が精製モジュール120へ送られることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。実施形態には、BBPPモジュール144が熱134の入力を受け入れることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、熱134が火力プラントモジュール108によって提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実
施形態がある。特定の実施形態には、火力プラントモジュール108とBBPPモジュール144が隣接型であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図1を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、火力プラントモジュール108、BGM 110、精製モジュール120、ガス化モジュール125、BPPモジュール146、BBPPモジュール144、および/または脱塩化モジュール145の中から二つ以上のモジュールが隣接型であること、また当該のモジュールがお互いに動作通信しており、熱、バイオマス、水、二酸化炭素、残留物、および/またはその他の資源および/または副産物(当プランで定義)を交換できることを特徴とするシステム100を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、火力プラントモジュール108、BGM 110、精製モジュール120、ガス化モジュール125、BPPモジュール146、BBPPモジュール144、および/または脱塩化モジュール145の中から一つまたは複数のモジュールが組み込みモジュールであることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、いかなる源からのバイオマスが精製モジュール120、ガス化モジュール125、および/または、BPPモジュール146によって処理されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、残留物がこれらのモジュールから処理のために別のモジュール(火力プラントモジュール108、BGM 110、精製モジュール120、ガス化モジュール125、BPPモジュール146、BBPPモジュール144、および/または脱塩化モジュール145)に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、処理から生産される燃料が、直接に、および/または追加処理および/または熱回収の後、燃料として火力プラントモジュール108に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図1を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、火力プラント108とBGM 110を統合する方法を包括する実施形態があり、ここでは、この方法はシステム100を提供すること、およびBGM 110においてバイオマスを生成することを含む。特定の実施形態には、バイオマスを精製してバイオ燃料にすることも含む前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、バイオマスを火力プラント108に供給することも含む前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、バイオ燃料を火力プラント108に供給することも含む前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、バイオマスを火力プラント108で燃焼することも含む前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、火力プラント108からの排ガス119をBGM 110に供給することも含む前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、バイオマスを処理して非燃料産物にすることも含む前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、火力プラント108からの排ガスの汚染物質を除去することも含む前述の方法を包括する実施形態がある。
図1を参考にして、特定の実施形態には、火力プラント108、BGM 110、精製モジュール120、ガス化モジュール125、BBPモジュール146、BBPPモジュール144、および/または脱塩化モジュール145を統合して請求37のシステムを構成し、並びに、上記の火力プラント108、BGM 110、精製モジュール120、ガス化モジュール125、BBPモジュール146、BBPPモジュール144、および/または脱塩化モジュール145の中から一つまたは複数のモジュールが組み込みモジュールであることとして、これらの組み込みモジュールを統合してお互いに動作通信できる一つまたは複数のグリッドを構成する方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、動作通信の手順として、熱、バイオマス、水、二酸化炭素、残留物、および/またはその他の資源および/または副産物が上記の一つまたは複数の組み込みモジュールの間および/または上記の一つまたは複数のグリッドの間で交換されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態において、開示された設計および/または方法(例えば、図2)では火力
プラントから排出されるエネルギーが高効率的(ほとんど断熱的)に利用される場合がある。例えば、火力プラントには発電中に冷却を要する火力プラントが多い。火力プラントまたはその他の産業プラント(例えば、製鉄プラント)は、オプションとして熱力学的プロセスまたは熱力学的サイクル(例えば、熱を吸収し、放出する動作流体を利用して発電するランキンサイクル)などの熱プロセスに利用できる熱を含んでいる場合があり、これを本書で「一次プロセス熱」と呼ぶ場合があるが、一方、熱エネルギーのもう一つの部分は無駄になり、通常外部環境に廃棄され、エネルギーとして他のプロセスに利用することができなくなる(例えば、動作流体を冷却するために除去された熱)。
このように発生され、常に放出される熱のことを「廃エネルギー」または「廃熱」と言う場合がある。火力プラントで生成される廃熱は一般的に燃料の熱含有量の40%と75%の間で変動する。例えば:単純サイクル発電プラントは約51~67%の廃熱を生成する。複合サイクル発電プラントは約35~50%の廃熱を生成する。石油火力発電機と石炭火力発電機は約56~72%の廃熱を生成する。原子力発電プラントは約55~70%の廃熱を生成する。ほとんどの熱回収システムは約15~20廃熱を回収するように構成されているが、その大部分は常に専ら二次発電に充てられ、残りの廃熱は外部環境に放出される。これは、実際には、完全に無駄になるにとどまらず、常に環境破壊にも繋がる。開示された統合インフラストラクチャープラン(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関連するその他の図および/または説明)は発電のための標準的な熱回収技術が備わっているだけではなく、高温廃熱から発電に相応しくない低温廃熱に至るまでいかなる廃熱を生産的に利用することが可能である。周囲温度を超える全ての熱源は、例えば当プランにおいてバイオマス/バイオ燃料を精製するため、BGMが温度を調節するように警告するため、または他の低温発電、リサイクル/包装、脱塩化、および/またはその他の目的(例えば、図2)のためなど、非常に革新的かつ生産的な使用目的に充てられる。特定の実施形態において、本発明開示のプロセスおよび/またはシステムに利用される熱として、一次熱と廃熱のいかなる割合の混合(1/50~1/1あるいは1/10~3/1あるいは1/5~5/1)、あるいは完全に廃熱、あるいは完全に一次熱を利用するオプションがある。場合によって、一次処理熱は、廃熱で代替したり、これらの両方を一緒に使用したり、あるいは廃熱を増やすために使用したりし、そして図2および/またはその他の図および/または熱の利用に関するその他の検討事項に充てることができる場合がある。また、様々なソースから生成される冷却も同様に利用される場合がある。冷却は、いかなる熱源および/または再生熱からコジェネレーションできるが、例えば、当プランにおいて、特に火力プラントの廃棄物および/または一次処理熱など当業者の間で知られているいかなる技術を利用してコジェネレーションできる。そして、当該の冷却は、例えば、当プランにおいて、熱(図2)と同様に利用され、また冷却(例えば、当プランによって生産されるバイオマス産物の冷却)、ビル向けの空気調節、バイオマスの精製、および/または当プランの他の有益な用途(図2)に充てられる。
従って、特定の実施形態において、説明されたプランおよび方法のプロセスおよび/またはシステムは、火力プラントの廃熱の約10%~90%、あるいは15%~85%、あるいは20%~70%、あるいは30%~60%、あるいは40%~50%を捕集し、またオプションとして構成モジュール(例えば、図2)から生成および/または再生された熱および/または冷却を捕集し、そして紹介されたプランおよび/または方法において利用することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図1および/または14)において、瓶詰が必要なバイオマス産物が水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント(BBPP)で瓶詰されることがある。特定の実施形態において、個体バイオマス産物および/または油状バイオマス産物も当プラントで包装されることがある。
使用されるバイオマス種族によって、燃料にはバイオマス増殖モジュール内のバイオマスで直接生成できる燃料がある。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1および/
または図10)において、これらの燃料がバイオマス増殖モジュールで蒸発および/または他の手段によって水から分離され、そして直接に燃料として利用されるか、および/または追加処理の後で火力プラントの燃料として利用および/またはその他の利用目的に当てられることがある。これらの燃料は図1、図10の106および102に示されたプロセスフローに従うことがあり、および/または精製所、および/またはBPPおよび/またはBBPPに誘導されることがある。
特定の実施形態(例えば、図1、3、4、5、および/または6)には、塩水、高塩分水、淡水、廃水(部分的に処理されたもの、あるいは未処理のもの)、および/またはその他の水類が別々のバイオマス増殖モジュールで利用され、および/またはBGM内の特定の複数のBGUおよび/または個別のBGUサブユニットにおいて希望の組み合わせで利用されること、および/またはBGUの様々な改変版が同時におよび/または順次に利用されることを特徴とする一つまたは複数の実施形態がある。図6に様々なオプションのBGUとそのコンポーネントがより詳しく図示されている。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1および/または図9)において、利用可能なバイオマス精製技術の例として水熱液化(HTL:Hydrothermal Liquefaction)として知られている熱水処理(HTP:Hydrothermal Processing)が挙げられる。図9はHTLを実行する例示的なプロセスを示す。
このような液化プロセスでは一般的に原油と水が生産される。第一段階では、バイオマス/水スラリーが三次処理によって処理され、また、オプションとして、重力濃縮装置2、および/または当業者の間で知られているその他のいかなる濃縮技術(例えば、遠心分離)によって濃縮され、および/またはいかなる水源の水で希釈される。その後、水の入ったバイオマス増殖モジュールで増殖されたバイオマスおよび/またはバイオマス/水スラリーが火力プラントによって加熱され、そして在現場でHTPを受け、および/または加熱された混合物が精製所に送られ、水熱液化モジュールに供給される。
特定の実施形態(例えば、図1および/または図6)には、熱および/またはエネルギーが、火力プラントによって、および/またはオプションとして火力プラントに電動される独立した加熱プロセスによってHTPモジュールに補給されることを特徴とする実施形態がある。熱水処理が完了したら、HTPモジュールはプロセスの の産物(例えば、HTLまたはRTPの場合は一般的にバイオ原油と水、CHGの場合はバイオガス)を放出することがある。HTPモジュールは、任意の設計の静止コンテナーである場合があり、またHTPが行われるいかなる仕様の可動コンベヤーである場合もある。バッチ法、定流、断続的流、および/またはその他の流動方法が利用可能である。バイオ原油は直接火力プラントの燃料源として利用する場合があり、および/または乾燥し、および/または精製した後、火力プラントの燃料として利用する場合もある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1および/または図6)において、WWTPまたはその特定のコンポーネントをBGMとして、あるいはBGMをサポートする要素として使用するように改変することが可能である。WWTP池は一般的に深すぎて藻類などのバイオマスの増殖に向いていない。水生バイオマスに向いた浅い池を提供するために、WWTPに何かを入れておくこと、また軌道設計と同様に撹拌および/または二酸化炭素源を加えることがオプションである。また、藻類などのバイオマスの増殖に向いた環境を整えるために、池面に照明を設置して深いWWTP池の底を明るくすることがオプションである。有益な場合、BGMまたはそのコンポーネントの温度調節のために、WWTP池および/または他の構造を使ってBGMまたはそのコンポーネントに接触している水を収容することがオプションである。例えば、BGUバイオリアクターを、現在または過去にWWTPの一部として使用されていた池に部分的または全体的に沈ませるか、あるいはその他の方法(例えば、浮遊)で接触させることによって、バイオリアクターの温度を安定させることができる。また、BGMまたは
そのコンポーネントを最適化するためには、WWTP池および/またはその他の構造の加熱または冷却には、火力プラントで生成される熱または冷却、および/または当プラン上の他の源(例えば、図3)を利用することが可能である。
BGMをサポートするために改造されたWWTPは、実用的な限り、有効なWWTPと共に、またはBGMに改造されたものと共に併用することができ、そしてWWTPとして利用できなくなる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1および/または図6)およびBGUの動作と設計に関する説明において、当設計はバイオマス増殖モジュールまたは個々のBGUおよび/またはBGUコンポーネントに投入される光を遮断、リダイレクト、フィルター、濃縮、および/またはその他の方法で変更するための構造を包括することがあるが、ここでは、光合成、非光合成、および/または複数のプロセスの混合を要するバイオマス増殖に関する実施形態を包括するバイオマス増殖モジュールの構造および/または操作は問わない。例えば、特定の実施形態において、日光を利用するバイオマス増殖用の光合成バイオリアクターは、所定の時間間隔および/または検知される条件に応じて日光を選択的に遮断および/またはフィルターすることによって影でも生物を養成できるように構成されている。また、所定時間外および/または検知および/または選択されたその他の条件の下で遮断解除および/または当該の日光のフィルターを選択的に無効にすることもできる。有益な場合(例えば、図8)、様々な光波長をフィルターすることも可能だが、その際、バイオリアクター外の機器を使用するか、および/またはバイオリアクター自体を改造することがオプションである(バイオリアクターのコーティングは日光を選択的にフィルターするように構成されている)。
特定の一つまたは複数の実施形態(図1、図2、および/または図3)において、塩水BGU放出物、またはバイオマス/水スラリー、またはBGM処理段階(図1を参照)後の処理済バイオマス/水スラリー(バイオマスおよび/またはバイオ燃料豊かな塩水を含む)は、一次処理および/または三次処理と実質的に無関係でいられ、および/または当プランの他のBGU放出物について説明された方法および/またはシステムと同様に使用できる:例えば、火力プラントで冷却水として、水熱処理(HTP:Hydrothermal Processing)を行うため、HTPに向けて予熱するため、および/またはその他のバイオマス処理技術に使用できる。BGUは加熱されるようになっている場合、その熱は放出の前に本書で紹介された任意の方法で再生することができる。バイオマス生産後および/または当プランでの使用後、使用された塩水は、オプションの脱塩化プラントのブライン水放出物と混合し、放出して、ブライン水放出物をある程度希釈させることができ、または再生して当プラン(図3を参照)に記載されたとおりに利用することもできる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1、3、6、10、11、および/または14)において、当プランの一部として水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント(BBPP)が追加されることがある。特定の一つまたは複数の実施形態において、BBPP内の一つまたは複数のコンポーネントが使用されることがある(例えば、瓶詰のみ、バイオマス瓶詰のみ、および/またはその他のバイオマス包装方式のみ)。DPより生成される処理済の飲料水の瓶詰を行うには水瓶詰ラインが利用されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1、3、6、10、11、および/または14)において、水瓶詰向けの脱塩水は瓶詰の前に追加の消毒処理が必要になることがある。この目的のために、火力プラントの熱および/または当プラン上の他の熱源(図2を参照)からの熱を利用することができるが、および/またはBBPPにおける他の目的のためにも利用することができる。BBPPが生産して提供できる水は、一人当たりの消費量の飲料水、緊急事態に備えての備蓄水、および/またはオプションとして輸出水も包括する。BBPPはまた、バイオマス由来の液体および/または固体の生産物の包装を行うことができる。当プラン
(例えば、図4)上のいかなる源からの二酸化炭素を使用して、炭酸水および/またはバイオマス生産物を生産することができる。水瓶詰エリアから独立した、バイオ原油および/またはその他のバイオ燃料を包装するためのエリアが設けられている場合がある。包装とは、瓶詰、バレル詰、保存、切断、ペレット化、箱詰、圧縮、加圧・タンク詰、および/または産物を蓄蔵、輸出、および/または市場進出に向けて準備するための他の手段を包括する場合がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1、3、6、10、11、および/または14)において、これらの産物をオフサイト出荷の前および/または当プランでの使用の前に蓄蔵するために、BBPPには蓄蔵区域が設けられている場合がある。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1、3、6、10、11、および/または14)において、オンサイトで生産されるバイオマス産物(特に、液体および/または固体のバイオマス産物)は生産後すぐに瓶詰/包装されることがあり、および/またはその他の方法でBBPPに保存されることがある。特定の実施形態において、鮮度を保つために、包装の前および/または後に、火力プラントおよび/またはその他の供給源からのコジェネレーション冷却を使用してバイオマス産物を冷却することができる。即時包装および/または冷却(例えば、冷蔵)のおかげで、注意が必要な産物をオンサイトで保存し、また最大の利益を図って市場進出のために準備することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1)において、BBPPの瓶詰前の消毒処理(例えば、UV処理)などの脱塩水消毒機器の一部あるいは全部がWWTPおよび/またはWWTBGUと共有される場合がある。BBPPの瓶詰前の消毒処理(例えば、UV)などの脱塩水消毒機器の一部あるいは全部がWWTPおよび/またはWWTBGUと共有される場合がある。
特定の実施形態(例えば、図1)において、当プランの実装時の前から利用されていた技術が火力プラントモジュールとしてまたは火力プラントモジュールのコンポーネントあるいは技術として当プランに組み込まれることがある(例えば、既存の石炭火力プラントが当プランに組み込まれ、そして当プラン全体に繋がった火力プラントモジュールの一部となる)。特定の一つまたは複数の実施形態において、既存のコンポーネント、技術、ユニット、サブユニット、フィーチャー、および/またはモジュールが、当プランの技術、ユニット、サブユニット、フィーチャー、および/またはモジュールとして、および/または当プランのモジュール、ユニット、サブユニット、技術、および/または他のフィーチャーの間の接続および/または通信手段として組み込まれることがあり、またはその他の方法で当プランのいずれかのフィーチャーの一部として組み込まれることがあるが、この場合、これらの要素は当プランに組み込まれることになる(例えば、廃棄物発電システム、WWTP、BGM、精製所、BPP、廃棄物処理プラント、リサイクルプラント、太陽光熱技術、脱塩化プラント、BBPP、水分取入、および/または当プランの他のいかなるモジュール、ユニット、サブユニット、技術、および/またはその他のコンポーネント)。
一つまたは複数の実施形態(例えば、図1、2、3、4、7A、7B、10、11、22、および/または25、および/または資源、熱および/または冷却、および/または火力プラントのいかなる側面に関するその他の図および/または説明)において、火力プラント技術、燃料類および/または流量、空気流量および/または含有量、水選択、水流量、および/または当業者の間で知られているその他のいかなる性能項目はセンサーおよび/または動的制御によって制御されることが可能である。
実施形態200(図2を参考)において、火力プラント222はグリッド200の特定の一つまたは複数のモジュールに対して熱エネルギー/熱伝達および/またはコジェネレーション冷却216を提供する。火力プラント(TP)222は、特定の一つまたは複数のプラント、モジュール、サブモジュール、技術、コンポーネント、フィーチャー、および/またはサポートシ
ステムなど、全体として火力プラントの定義に当たる構成部分を包括し、またオプションとして次の一つまたは複数のフィーチャーを包括する:火力発電プラント、MSW焼却ユニットを含むWTEユニット、その他の直接燃焼技術、プラズマガス化ユニット(プラズマ)、および/または熱および/または冷却を利用できるいかなるバイオマス/WTE燃料生成技術から構成されたその他の一つまたは複数のサブモジュール224(オプションとして、熱分解ユニット、HTPユニット、セルロース系エタノール/イソブタノール/ブタノールユニット、脱着器/凝縮器、および/または燃料を生成し、また熱および/または冷却を要するかまたは活用できるその他の技術)。
オプションとして、有害な固形廃棄物を不活性にするには、TP222の構成部分として回転キルン焼却炉226を利用することもできる。TPはまた、火力プラント技術の定義に当たるその他の技術および/またはフィーチャーを含む場合がある。TP222は、オプションとして、脱塩化ユニット214、BGM 212、精製所202、リサイクルユニット206、BBPP(瓶詰/包装プラント)207、熱/冷却回収ユニット208、蓄熱/冷ユニット218、バイオガス/天然ガス蓄蔵ユニット221、空気調節/暖房ユニット210、産物蓄蔵ユニット220、および/または熱および/または冷却を活用できる火力プラント技術(例えば、熱分解、HTP、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール、脱着器/凝縮器、および/または熱および/または冷却224を利用するその他の火力プラント技術)などとの熱および/または冷却作用による通信によって、グリッドの特定の一つまたは全てのユニット、および/またはオフサイト228に接続することができる。精製所および/またはBPP202は、次の熱および/または冷却集中プロセスを含むモジュール204から構成されている:HTPユニット(HTL、CHG、および/またはRTPなどの技術を含む)204A、嫌気性消化ユニット204B、超臨界流体抽出ユニット204C、および/または当業者の間で知られているバイオ燃料処理の他のプロセス、および/またはバイオ燃料および/またはバイオマス乾燥ユニット202A。熱および/または冷却は例えば208のようにいかなる熱/冷却回収プロセスによってTP222、脱塩化ユニット214、BGM 212、精製所202、リサイクルユニット206、BBPP(瓶詰/包装プラント)207から回収することが可能である。また、グリッドと相互作用していた、いかなるソースからの熱および/または冷却を、将来に備えて一つまたは複数の蓄熱/冷ユニット218に蓄蔵することができる。また、オフサイトソース228からの熱および/または冷却234はオプションとして前述のプロセス、モジュール、および/またはユニットでの利用のためにグリッドに戻すことも可能である。熱をグリッドに加えるには日光容器および/または太陽/火力プラント230を利用することができるが、これはオプションとしてBGM水源232および/または図3に示されたその他のモジュールに対して供給することもできる。「日光容器」は水を日光および/または周囲温度に曝すいかなる方法を包括する。特定の実施形態において、「日光容器」では、水が装飾的な噴水、レークプール、および/または特定のプロセスでの使用の前に深海取入食塩水などの特定の水源の加熱を可能にするその他のフィーチャーによって誘導される場合がある。線や矢印で図示された熱および/または冷却の全ての流れはオプションであり、管理されている場合がある。オプションとして管理される熱および/または冷却の流れ(200上の線および/または矢印)、加熱/冷却回収208、および/または加熱/冷却蓄蔵218、および/または熱および/または冷却の利用、および/または熱および/または冷却を利用するための他のプロセスおよび/またはモジュール構成(図2)を実現するためには、本書で開示されたいかなる方法および/または当業者の間で知られているいかなる方法を採用することがオプションである。
なお、当プランにおける熱および/または冷却の流れ、接続および/または通信が「グリッド」を描く複数の線として表示されており、様々なモジュール、ユニット、または他のコンポーネント間における熱/冷却の利用に利用可能な接続および/または通信プロセスを図示しているにもかかわらず、実際には、熱および/または冷却の流れおよび/またはソースは混合または統合されることがあればされないこともあり、また当プランにおいて普遍的に利用されることもある。特定の実施形態において、高レベルと低レベルの熱および/または冷却は混合されることがあればされないこともあるが、それより、モジュールおよび/またはプロセス間の実際の接続および/または通信は管理および/または制限されるこ
とがあり、その結果、異なる温度、異なる媒体、また異なるタイミングで利用可能な熱および/または冷却の流れは「グリッド」に図示された熱および/または冷却の利用対象個所(少ない場合は一つ、多い場合は全て)に向けて移動させされる。このように、「グリッド」は実用上、多くのサブシステムから構成されたシステムの形を取るようになるが、各サブシステムは図2の「グリッド」内で小規模のサブセットを成すモジュール/ユニット/プロセスの間で多くの独特な接続/通信/流動を確立していることが特徴である。
火力プラントから熱を吸収し、外部に移すには、非常に多くの水資源が必要になる場合がある。この大量の廃熱が、加熱済空気、蒸気、および/または水、あるいはその他の手段で外部環境へと放出される場合には、エネルギーが損になり、水が使用され、環境に有害な影響をもたらす恐れがある。
特定の実施形態において、当プランと方法は、冷却流体(例えば、水性流体、空気、および/または他の流体)を火力プラントに提供する方法に関するものであるが、またこれにともなって、同火力プラントに生成された廃熱エネルギーが同時に伝達される。特定の実施形態において、廃熱はバイオマス増殖モジュールの水性流出物あるいは放出物(例えば、水、燃料、および/またはバイオマス)を精製するプロセスに生産的に利用される可能性がある。図2を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、熱および/または冷却を利用し、そしてこれらを火力プラントモジュールおよび/または他のモジュールから再生するように構成されたシステム200を包括する実施形態があり、ここでは、熱および/または冷却が次のコンポーネントの方に提供および/またはそこから再生されることが特徴である:BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用のオフサイト加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセス。
特定の実施形態には、BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用のオフサイト加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセスから再生された熱および/または冷却が、BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用のオフサイト加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセスに提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用のオフサイト加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセスが隣接型に配置されていることを特徴とする前述システムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、火力プラントモジュール222が廃熱をBGM 212に提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、火力プラントモジュール222が廃熱を加熱済流体として放出するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の加熱済流体が直接または水源および/またはガス源として部分的にBGM 212、BGU、および/またはBGUの任意のサブユニットの方に供給されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の加熱済流体がBGM 212との直接な相互作用なしでBGM 212、BGU、および/またはBGUの任意のサブユニットに熱を伝達するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。直接相互作用とは、特定の流体が特定のモジュール、ユニット、および/またはサブユニットに浸入すること(オプションとして、その中の流体および/または流する流体との混合も含む)。
特定の実施形態には、オフサイト加熱/冷却228が淡水源および/または塩水取入を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
表1を参考にして、熱および/または冷却を利用し、そしてこれらを火力プラントモジュールおよび/または別のモジュールから再生するように構成されたシステムであり、ここでは、熱および/または冷却が次のコンポーネントへ提供および/またはそこから再生されることが特徴である:
a) BGM、
b) 精製モジュール、
c) BPPモジュール、
d) 空気調節/暖房モジュール、
e) リサイクルモジュール、
f) BBPPモジュール、
g) 産物蓄蔵モジュール、
h) 脱塩化モジュール、
i) 廃棄物発電モジュール、
g) バイオガス蓄蔵モジュール、
k) 蓄熱/冷モジュール、
l) 熱/冷却回収モジュール、
m) オフサイト加熱/冷却、
n) 放出用の加熱/冷却、および/または
o) 火力プラントのオプションの構成部分として次の項目から選ばれるいくつかのシステ
ム:
1. 熱分解プロセスモジュール、
2. 水熱処理モジュール、
3. セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール、および/または
4. 脱着器/凝縮器モジュール224。
表1上の組み合わせは本実施形態に関連した他の実施形態を示す。
特定の実施形態には、淡水源および/または水取入が次の一つまたは複数のモジュールに対して熱および/または冷却を提供することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセス。
特定の実施形態には、次のいかなるモジュールからの熱および/または冷却の出力が加熱および/または冷却伝達モジュールおよび/または技術、および/または蓄熱/冷モジュールおよび/またはユニットを共有していることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用のオフサイト加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセス。
図2を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、熱および/または冷却を利用し、そしてこれを火力プラントモジュールおよび/または別のモジュールから再生する方法を包括する実施形態があるが、この方法は、特定のモジュールで熱および/または冷却を生成すること、熱および/または冷却を別のモジュールに伝達すること、熱および/または冷却の一部または全部を火力プラントモジュールおよび/または上記の“別のモジュール”で利用すること、およびオプションとして火力プラントモジュールからおよび/または上記の“別のモジュール”内の未使用の熱および/または冷却を当初のモジュールに伝達することを包括し、また熱および/または冷却が次のコンポーネントへ提供および/またはそこから再生されることが特徴である:BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用の当方法外の加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセス。
特定の実施形態には、BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用の当方法外の加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセスから再生された熱および/または冷却が、BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用の当方法外の加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセスに対して提供されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用の当方法外の加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセスが隣接型に配置されていることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、次のいかなるモジュールからの熱および/または冷却の出力が加熱および/または冷却伝達モジュールおよび/または技術、および/または蓄熱/冷モジュールおよび/またはユニットを共有していることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある:BGM 212、精製モジュール202、BPPモジュール202、空気調節/暖房モジュール210、リサイクルモジュール206、BBPPモジュール207、産物蓄蔵モジュール220、脱塩化モジュール214、廃棄物発電モジュール222、バイオガス蓄蔵モジュール221、蓄熱/冷モジュール218、熱/冷却回収モジュール208、当プラン外部用のオフサイト加熱/冷却228、放出用の加熱/冷却、および/または火力プラントモジュール222がオプションとして包括できる構成部分として次の項目から選択されたシステム:熱分解プロセスモジュール224、水熱処理モジュール224、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール224、脱着器/凝縮器モジュール224、および/または熱および/または冷却を要し、また火力プラントモジュール222に含まれたその他のプロセス。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/またはその他の図で示されたもの)、並びに熱捕集および/または熱伝達に関する実施形態では、本発明開示は、火力プラントが生成する廃熱を生産的に利用しながら当該の火力プラントに冷却液(例えば、必要な冷却水)を供給する方法に関するものである。なお、普通なら、その廃熱は非生産的に放出され、場合によって環境破壊につながる恐れがある。廃熱は、例えばバイオリアクター温度
を調節するため、および/または水、燃料、および/またはバイオマス増殖モジュールで生産されたバイオマスを精製し、有用な産物に変換するためなど、生産的に利用することが可能である。
開示された統合インフラストラクチャープラン(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関連するその他の図および/または説明)は発電のための標準的な熱回収技術が備わっているだけではなく、高温廃熱から発電に相応しくない低温廃熱に至るまでいかなる廃熱を生産的に利用することが可能である。周囲温度を超える全ての熱源は、当プランにおいてバイオマス/バイオ燃料を精製するため、BGMが温度を調節するように警告するため、または他の低温発電、リサイクル/包装、脱塩化、および/または図2に示されたその他の目的のためなど、非常に革新的かつ生産的な使用目的充てられる。特定の一つまたは複数の実施形態には、本発明のプロセスおよび/またはシステムに利用される熱として一次熱と廃熱のいかなる割合の混合(1/50~1/1あるいは1/10~3/1あるいは1/5~5/1)、あるいは完全に廃熱、あるいは完全に一次熱を利用できる実施形態がある。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、バイオマス増殖モジュールによって生成されたバイオマス/水スラリーが火力プラントおよび火力プラントモジュールによって生成される廃熱で加熱され、そして水熱処理と呼ばれるプロセス(水熱液化、RTP、触媒水熱ガス化、および/またはその他の水熱処理方法を含む場合がある)で“フラッシュ精製”される。
加熱済バイオマス/水スラリーは場合によって特定のHTPプロセスおよび/または動作条件の必要に応じて加圧され、そしてこれらのプロセスの出力が主に水とバイオ原油、および/またはメタンおよび/または二酸化炭素となる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2および/または熱の伝達および/または捕集に関する図や説明)において、バイオマス増殖モジュールから放出されたバイオマスを含む水、あるいはバイオマス/水スラリー(オプションとして、図1の処理ステップの後のもの)を含む“BGM流出流体”は、様々な方法による冷却および/または熱捕集のために、火力プラントに送られる。BGMからのバイオマスを含むBGM流出流体は、直接に火力プラントの冷却に利用するか、また追加処理してから火力プラントの冷却に利用するか、および/または火力プラントを冷却する他の流体と共に熱交換システムに利用することができるが、後者の場合に、BGM流出流体の性質、および当該の火力プラント技術に相応しい水性質、および/または他の条件によって、火力プラントを間接的に冷却し、その熱を捕集する働きをする。オプションとして、火力プラントからの熱はその他の方法でバイオマス/水スラリーに送ることも可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、7A,、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラントから捕集された熱は、バイオマス増殖モジュールで直接に生成されるバイオ燃料、および/またはバイオマス/水スラリー(オプションとして、当業者の間で知られているいかなる方法で処理されたものを含む)に含まれたバイオマスを精製する(水熱処理などの方法による収穫なし)ため、および/またはバイオマス増殖モジュールの出力を精製する他のいかなる方法(特に収穫を含まないもの)のため、および/または上記の目的のための予熱のために生産的に利用することが可能である。
オプションとして、またはそれに加えて、バイオマスは、上記のいずれかの方法または上記の方法のいかなる組み合わせによって、および/または燃料および/または他の産物に
有用な他のバイオマスおよび/またはバイオ燃料の生成方法によって、および/または燃料および/または他の産物の合成で処理および/または収穫される可能性がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラント燃焼排気からの熱および/またはコジェネレーション冷却を搬送手段によって搬送することができるが、これを使用してBGM、個々のBGU、および/または個々のBGUコンポーネントを加熱および/または冷却することによって、バイオマス増殖モジュールにおける最適な生体成長および/または増殖率を維持できるようになる。バイオマス増殖は比較的寒い季節になると普通に温度に依存するようになるので、および/または日常温度の変化、および/または他の温度の変動を鑑みて、この熱(廃熱)は多くの場合に生体成長の支援、および/または例えば当プラン(図2を参照)におけるいかなるプロセスや使用目的に必要な水の加熱など他のプロセスに使用することができる。廃熱はまた、コジェネレーションなどによって冷却に変換することができ、そしてBGM、個々のBGU、またはBGUコンポーネントの温度を調節して過熱を防止するため、バイオマスの精製/処理(例えば、リサイクルされた溶媒の凝縮)に、バイオマス産物を冷却/冷凍するため、および/または当プランにおけるその他のいかなる利用目的のために利用できる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達他の図および/または説明、および/または図3および/または水の利用および/または移動に関する他の図および/または説明)において、火力プラントの冷却にいかなるソースからの冷却水を使用することが可能で、そしてその水は、オプションの一次処理(図1モジュール104より)へ、次にBGMにおいて水源水として直接に利用するために誘導され、他の水源と混合してBGMにおいて水源水として利用され、あるいは単にBGMやその他のプロセスに使われた水に熱を伝達するために利用される。ここで開示されたこれらのいかなる方法あるいはその他の方法、および/または当業者の間で知られている他のいかなる手段では、BGMの温度は、火力プラントからの水の流出とオプションとして他の水源と合わせて使用して直接または間接的に調節することができる。火力プラントからのガスおよび/または他の流体流出も同様に他の熱源と合わせてBGMおよび/または当プランの他のコンポーネントの温度調節に利用することができる(例えば、図7A、7B、12A、12B、12C、12D、および/または12E)。冷却が必要な場合には、上記の任意の熱源を利用することによって、コジェネレーション冷却を生成することができ、そしてこれを当プランに提供する(図2を参照)ことができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(図2、3、6、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、特定のBGMおよび/またはそのコンポーネント、および/または水伝達、特定のBGM、特定のBGU、特定のBGUサブユニット、および/またはその他のいかなるBGUコンポーネントは、火力プラントからの廃熱を捕集するため、および/または冷却(冷たい水)を提供するための水源によって供給されるプール、他のコンテナー、流水、または水体に部分的または全体的に浸漬されている場合があるが、ここで、BGMの温度が熱いまたは冷たい水源との接触によって調節される。
特定の一つまたは複数の実施形態(図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明、および/または図23、および/または圧力の利用および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、熱がバイオマス/水スラリーに吸収されたら、スラリーがオプションとして精製および/または追加処理のために
精製所(精製所は図9のHTLモジュールのようなHTPモジュール、あるいは他の水熱処理モジュールを包括する場合がある)に向けて移動させられるが、ここで、温度が必要に応じて引き上げられ、そして追加熱(当プランにおけるいかなる熱回収を含み、火力プラントおよび/または他の源からのもの(図2を参照))を利用して維持(例えば、約350摂氏度(662華氏度)以上に)され、そして圧力が特定のHTP方法に応じて引き上げられる(HTLの場合、約3000PSIで、約1時間維持される)。特定の実施形態において、閉鎖リアクターが急速加熱によって500~1300華氏度に加熱され、その処理時間は約1分になる。例えば、次の参考情報は参考によって本書と一体化し、信用のできる情報となる:
http://www.greencarcongress. com/2012/11/savage-20121108.html、
http://pubs. acs.org/doi/abs/10.1021/ef301925dおよび/または
http://www.biofuelsdigest. com/bdigest/2015/02/22/algae-liquefaction-what-is-is-and- why-it-might-be-the-key-to-affordable-drop-in-algae-biofuels/。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、23および/または熱の捕集および/または伝達、または圧力の再生および再利用に関する他の図および/または説明)において、圧力および/または熱を生成するのに使用されたエネルギーは水熱液化および/または他のHTP処理が完了した後で回収することができる場合がある。このエネルギーはその後、補助エネルギーの生成のために伝達され、および/または当プランおよび/または当方法の効率に繋がる(図23を参照)。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、15A、15B、16、17、18、19、および/または23)において、加熱済水および/またはバイオ原油が、バイオマスの処理に使用された熱を再生するために他の熱交換器に向けて移動させられることがある。圧力は、タービンあるいはPeltonホイール、ターボチャージャー、圧力交換器(例えば、DWEER、回転圧力交換器、およびDannfoss isave)、エネルギー回収ポンプ(例えば、Clarkポンプ、Spectra Pearsonポンプ、および/または他の相応しい技術)などの標準的な技術によって回収または再生され、そして水熱処理の準備中の加熱済バイオマス/水スラリーの他の部分のため、プロセスにおける液体の移動のため、発電のため、脱塩化のため、当プランにおける他のプロセスのため、および/または他の用途のための圧力を生成するのに利用されることが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、7A、7B、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラント排ガス、火力プラント冷却(バイオマス/水スラリーのHTPを利用する実施形態を含む)、および/または当プランにおけるその他のプロセスから回収される熱は、いかなる水熱処理方法および/または水、バイオマス、および/またはバイオ燃料を対象とする他の精製プロセス(燃料の蒸留、バイオマス増殖モジュールの水源を予熱するため、バイオマス増殖モジュールを直接および/または間接的に予熱するため、効率向上のために嫌気性消化(使用されている場合)を予熱するためのバイオマスの乾燥、燃料、および/または燃焼および/または他のプロセスのための準備中の廃棄物を含む)のために、またセルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールのプロセスで、超臨界流体抽出で、オプションの脱塩化ユニットの効率を向上させるため、バイオマスおよび/または水および/または他の流体と混合したいかなる有機性廃棄物のHTPのため、および/またはその他のプロセス(図2を参照)のために再利用することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、7A、7B、12A、12B、12C、12D、および/または12E、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図や説明)において、熱は次のソースから生成/再生され、そして上記の用途および/または当プランにおける他の用途に充てられる:
火力プラントの排ガスとしての廃熱および火力プラント冷却水から捕集される熱、火力プラントによって生成される一次処理プロセスの熱(例えば、一次燃焼プロセスの非廃熱)、その他のいかなる火力プラントプロセスによって生成される熱、HTPおよび/または他の水/バイオ燃料/バイオマス精製から回収された熱、BGMを冷却するためのプロセスから回収できる熱、追加のいかなる太陽熱技術(太陽トラフおよび/またはタワーを含む)、オプションの脱塩化プラントの放出、および/または熱の捕集および/または回収([前のセクション]に記載されたいかなるプロセスから発生した熱の再生を含む)ができる当プラン上のプロセスから回収される熱。熱交換器および/または他の既知の技術を利用することによって、熱を特定のシステムから別のシステムに、および/または特定の基質から別の基質(例えば、水、蒸気、個体を別の基質に)に伝達するため、および/または同じ基質タイプの異なる供給部分(例えば、廃水を様々なプロセスに利用される独立した水源に、ガスを別のガスに)を伝達するのに利用できるが、これによって熱が当プラン上の必要な個所に伝達される(例えば、図12A~12Eを参照)。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明、および/または図6)において、熱(廃熱)、および/または火力プラント、HTPの水の放出、および/または当プラン(例えば、図2)における他の熱集中プロセスからのコジェネレーション冷却は、バイオマス増殖モジュール、BGM内の特定のBGU、および/またはいかなるBGUのいかなるコンポーネントにおいて、例えば周囲温度および/またはその他の原因で起こる、バイオマス増殖に有害な温度変動に対処するために利用される。このように火力プラントおよび/または他の熱源とバイオマス増殖モジュールを隣接型に配置することによって、バイオマス増殖モジュールの毎日および/または年中稼働、および/またはその最適化(例えば、24/7稼働)が可能になり、また藻類などのバイオマスが周囲温度でうまく成長できない温暖な気候でも、さらにまた通常のバイオマス増殖システムでバイオマスを効果的に増殖できないような極端的に寒い気候(例えば、北極地域)でも利用することが可能になる。同様に、火力プラントからの冷却を活用することによって、普通に成長が阻止され、および/または利用可能な種類が限定されるような極端的に熱い環境(例えば、砂漠)でもバイオマスを増殖することが可能になる。このような方法で生成される冷却はまた、ビル用の冷却または冷凍のため、バイオマス産物用の冷却または冷凍のため、バイオマス精製での利用(例えば、抽出後蒸発した溶媒を凝縮すること)に、当プランにわたって他のプロセスガス、液体、および/または固体を凝縮するため、および/またはその他の利用目的(場合によって、オンサイトおよび/またはオフサイト)のために利用することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明、および/または図6)において、火力プラントからの冷却を活用することによって、非常に熱い環境(例えば、砂漠)でのバイオマス増殖を実現することが可能であるが、このような環境では成長が阻止され、および/または利用可能な種類が限定されることが普通である。このような方法で生成される冷却はまた、ビル用の冷却または冷凍のため、バイオマス産物用の冷却または冷凍のため、バイオマス精製での利用(例えば、抽出後蒸発した溶媒を凝縮すること)に、当プランにわたって他のプロセスガス、液体、および/または固体を凝縮するため、および/またはその他の利用目的(場合によって、オンサイトおよび/またはオフサイト)のために利用することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図2、3、19、および/または20で参考として取り上げられているもの)において、当設計および/または当方法は、作動流体(例えば、水生流体)を火力プラントに提供する一方、その結果として(同時に)火力プラントに生成される一次処理熱エネルギーを伝達する方法に関するものである。特定の実施形態において、熱はバ
イオマス増殖モジュールの水性流出物あるいは放出物(例えば、水、燃料、および/または作動流体の役目を果たすバイオマス)を精製するプロセスに生産的に利用される。バイオマス増殖モジュールの放出物は開放力学的プロセスで利用される場合があるが、この場合では、バイオマス増殖モジュールの放出物の新鮮な分は部分的または全体的に作動流体として継続的に使用(例えば、熱力学的サイクルの蒸発およびタービン回転部分において発電するため)されることがあり、またこのようなシステムの結果として部分的または完全に精製されたバイオマスおよび/またはバイオ燃料は水から除去され、そしてオプションの追加の処理の後で火力プラントで燃料として使用されることがあり、および/または水の一部または全部は火力プラント、および/または当プラン上水が必要な他のいかなるプロセスで再利用される場合がある(図3を参照)。特定の実施形態において、火力プラントでの発電のため、および/またはバイオマス産物を合成するためには、湿ったおよび/または乾燥したバイオマスを燃焼させることがオプションである。バイオマスは、火力プラントからの廃熱および/または気流および/または火力プラントへの気流を使用することによって、火力プラントに付属した乾燥モジュール(精製所および/またはBPPから構成)、および/または独立したバイオマス乾燥施設において乾燥することが可能である。乾燥プロセスから捕集される水はバイオマス増殖モジュールおよび/または当プラン上の他の個所に再投入されることがあり、および/または乾燥プロセスからの廃熱は再生され、そして当プランに使用される(図2を参照)ことがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラントが廃熱および/または一次処理熱を生成し、そしてこれは脱塩化プラント、バイオマス処理、および/または他の産業利用にエクスポートされる。採用された脱塩化方法によって、熱は脱塩化を行うため、あるいは脱塩化プロセスを改善するために利用できる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、廃熱および/または火力プラント技術からの一次処理熱は、本書でバイオマス/水スラリーのHTP処理の場合と同様に、廃HTPおよび/または他のバイオマスHTP(例えば、木材および/または農業廃棄物)に利用することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(図2および/または図10、および/または燃料および/または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、当システムはセルロース系エタノール、ブタノール、および/またはイソブタノールの生産を包括する。特定の実施形態において、これらの燃料は、オンサイトで当プランに電力を提供するため、および/またはオフサイトに電力をエクスポートするために燃料することができる。セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールの技術は焼却の部分的または全体的な代替策として燃料を生成するため、および/またはバイオマス(例えば、藻類)を供給するための糖類を生成するために利用することができる。セルロースおよび/または他の有機性材料から、燃料としておよび/またはバイオマス原料として役に立つ化合物を生成できる(現在でも将来でも)他の技術も同様に利用することができる。特定の一つまたは複数の実施形態(図2)において、火力プラントから廃熱および/または一次処理熱を前処理段階、セルロース分解法、蒸留プロセス、および/またはこれらのプロセスにおいて熱を要する他の段階に活用することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、脱塩化プラント濾過に基づいたプロセスおよび/または蒸留に基づいたプロセスの両方では、火力プラントからの廃熱および/または一次処理熱を利用または活用することができる。特定の実施形態において、濾過に基づいたプロセスでは、濾過プロセスの効率を向上させるために熱を利用することができる。特定の実施形態に
おいて、蒸留に基づいたプロセスでは、水を蒸留するため、および/または蒸留プラントにおいて加熱負担が減るように水を予熱するために熱を利用することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2および/または図24K)において、廃熱は電気分解を実現するのに必要な発電のために利用することができる。例えば、次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)はブライン電解を使ってDPブライン放出から合成することができる。漂白剤は、当プランにわたって、消毒、クリーニング、および/またはその他の使用目的に充てられ、および/またはオフサイトにエクスポートされることもある。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24Kおよび/または図10)において、ブライン電解は水素ガスを産み出す。水素は燃料電池で発電するために利用されることがあり、および/または燃焼のために火力プラントに返されることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、熱は、熱交換器および/またはその他の技術を使用して、HTPおよび/またはバイオ燃料、バイオマス、および/またはバイオマス/水スラリーを処理するための他の処理方法から発生する加熱済水、バイオ原油、および/またはバイオ燃料から、および/または当プラン上の他の熱源からDPに伝達される(図2を参照)。この方法では脱塩化の前に給水の温度は有益に上昇する可能性がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、熱は、熱交換器またはその他の技術を使用して、HTPおよび/またはバイオ燃料、バイオマス、および/またはバイオマス/水スラリーを処理するための他の処理方法から発生する加熱済水、バイオ原油、および/またはバイオ燃料から、および/または当プラン上の他の熱源からDPに伝達される(図2を参照)。この方法では脱塩化の前に給水の温度は有益に上昇する可能性がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、または熱の生成および/または伝達に関する他の説明、および/または図3)において、塩水BGUは、最初に塩水を使ってバイオマスを生成し、そしてその後、バイオマスを水から分離した後、水出力の一部または全部が脱塩化プロセスのためにDPに向けて移動させられる(オプションとして、HTP、他の既知のバイオマス分離/精製方法、および/または将来開発される方法を利用することも可能)。バイオマスが淡水に作用することによって有機材料、栄養素、および/またはいくつかの鉱物が除去され、その結果、通常の塩水に比べてより効率的な脱塩化になる可能性がある。
また、HTPまたは同様のプロセス(適用する場合)後の塩水は加熱されている可能性があり、その熱のおかげで脱塩化プロセスの効率が向上する可能性がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、および/または図3、および/または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、DPブラインの海への放出および/またはその他の方法での放出にあたって、高塩分および/または高温度のブラインによる環境破壊を軽減するかあるいは無くすために、その塩分を必要に応じて低下させるようにBGMおよび/またはWWTPからの水の出力によって希薄することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、BBPPは当プラン上のいかなるソースからの熱を消毒および/または熱を要するその他のいかなるプロセスに充てることができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、火力プランからの廃熱および/または当プラン上の他のソース(例えば、図2)から回収される熱は、ビルの冷却および/またはバイオマス産物の冷凍
、BGMの冷却(有益な場合)、および/またはその他の使用目的のための空気調節および/または冷凍を生成するために利用されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1、2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達および/または水伝達に関する他の図および/または説明)において、バイオマスの処理および/または精製後、BGM流出流体またはバイオマス/水スラリーでバイオマスから分離された水は、火力プラントの冷却ため、および/または当プラン用の熱を回収するために利用することができる。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、HTPプロセス(例えば、HTL)の産物である加熱済バイオ原油は、HTPからの熱を含みながらさらに精製することが可能である。例えば、HTLは一般的にバイオ原油の温度を約350摂氏度以上に上昇させることができるが、これは別の燃料のための追加精製に必要な温度前後となる。他のHTPプロセスは同様に加熱済燃料を産み出し、また場合によって水と混合されたものも生み出すことがある。この加熱済混合物はオプションとして乾燥(化学的、あるいはその他の方法で)され、および/または水および/またはその他の成分から分離するために処理され、そして、加熱された状態で、当該のバイオマスから派生できる他の全ての生成燃料を精製するために送られる可能性がある。
例えば、HTPプロセスを経たほとんどの藻類バイオマスは石油から派生する同じ燃料(LPG、ガソリン、ジェット燃料、ディーゼル、加熱油、燃料油、および/またはビチューメンを含む)に変換することが可能である。HTPの加熱済バイオ原油を使用すれば、精製燃料のための追加精製に必要なエネルギーを節約できるようになる。同様に、HTPプロセス(例えば、CHG)の産物であるガス状燃料は、その結果のガス状バイオ燃料内の熱(場合によって蒸気と混合した場合もある)を、水からの分離および/または追加の精製に必要な熱として利用することができる。精製に使用された全ての熱が本書で説明された方法によって再生され、および/または当プラン(図2を参照)に再利用される可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図2、3、19 、および/または20で参考として取り上げられているもの)において、当設計および当方法は、作動流体(例えば、水生流体)を火力プラントに提供する一方、その結果として(同時に)火力プラントに生成される一次処理熱エネルギーおよび/または廃熱を伝達する方法に関するものである。特定の実施形態において、熱はバイオマス増殖モジュールの水性流出物あるいは放出物(例えば、水、燃料、および/または作動流体の役目を果たすバイオマス)を精製するプロセスに生産的に利用される。バイオマス増殖モジュールの放出物は開放力学的プロセスで利用される場合があるが、この場合では、バイオマス増殖モジュールの放出物の新鮮な分は部分的または全体的に作動流体として継続的に使用(例えば、熱力学的サイクルの蒸発および/またはタービン回転部分において発電するため)されることがあり、またこのようなシステムの結果として部分的または完全に精製されたバイオマスおよび/またはバイオ燃料は水から除去され、および/またはオプションの追加の処理の後で火力プラントで燃料として使用されることがあり、また熱は動作流体から再生、そして利用されることがあり(例えば、当プラン上図2)、および/または水の一部または全部は火力プラント、および/または水が必要な他のいかなるプロセスで再利用されることがある(例えば、当プラン上図3)。特定の実施形態において、火力プラントでの発電のため、および/またはバイオマス産物を合成するためには、湿ったおよび/または乾燥したバイオマスを燃焼させることがオプションである。バイオマスは、火力プラントからの廃熱および/または気流および/または火力プラントへの気流を使用することによって、火力プラントに付属した乾燥モジュール(精製所および/またはBPPから構成)、および/または独立したバイオマス乾燥施設において乾
燥することが可能である。乾燥プロセスから捕集される水はバイオマス増殖モジュールおよび/または当プラン上の他の個所に再投入されることがあり、および乾燥プロセスからの廃熱は再生され、そして当プランに使用される(図2を参照)ことがある。
特定の実施形態において、システム/グリッド300では、水は、熱および/または冷却の伝達および/または蓄蔵メカニズム、希釈剤、処理予定の廃棄物を伝達する手段、脱塩化/飲料水源として、また精製プロセスのための水源水として、また熱/冷却の伝達のため、灌漑、消防、クリーニング、洗浄、水体、バイオマス成長と運搬のための基質、栄養素をBGMに移動するモード、および/または本書で説明される他の利用目的のために利用される可能性がある。水は、オプションとして、特定の実施形態に属するオプションの特定のいかなるモジュールまたは全てのモジュール(例えば、主なモジュール、二次モジュールなど)の間で流体作用による通信を確立していることがある。例えば、特定の実施形態において、精製および/またはBPP 202はモジュール204を包括し、そしてこれはオプションとして次の任意の項目を包括する場合がある:HTP 204A、嫌気性消化装置204B、超臨界流体抽出ユニット204C、および/または水からのバイオマスおよび/またはバイオ燃料の他の分離プロセスおよび当業者の間で知られている処理、およびバイオ燃料/バイオマス乾燥ユニット202。次のモジュールは、オプションとして、お互いに流体作用によって通信していることがある:火力プラント222、精製所および/またはBPP 202、脱塩化ユニット214、BBPP 207およびBGM 212A淡水源302および/または塩水(例えば、海水、ブライン、および/または汽水)取入314がグリッドに水を提供する。ソース302から下流には、前処理モジュール304および/または予熱/冷モジュール306は水をグリッド内での使用のために処理する。同様に、前処理モジュール318および/または予熱/冷モジュール316は水をグリッド内での使用のために処理する。一つまたは複数の水利用/再利用/処理モジュールまたは施設310は、オプションとして処理を受けた水、および/またはオプションとして他の水流と混合された水、および/または次の項目へおよび/またはそこから利用または再利用するように処理された水を受けたりおよび/または提供したりする働きをする:火力プラント222、BGM 212、精製所および/またはBPP 202、脱塩化プラント214、BBPP(瓶詰/包装施設)207、廃棄物受入/リサイクルモジュール206、いかなる加熱および/または冷却プロセス334および/または水蓄蔵施設308、灌漑、消火用水蓄蔵、噴水、湖、クリーニング用307埋立地309。および/または放出のため312。最後に、オプションの実施形態において、配水施設310は、当プランなど内部的におよび/または非飲用水が利用される場所など外部的に、全モジュール、および/または灌漑、消火、噴水、湖、クリーニング307などに必要な水を提供し、および/またはいかなるプロセスの準備として周囲温度および/または日光に曝すことによって水を予熱または予冷する手段(例えば、BGMに投入する前に冷たい海水を予熱すること)として水を提供する。
線や矢印で図示された全ての水流はオプションであり、管理されている場合がある。オプションの管理された水流(300に示された線および/または矢印)、水の予熱/冷306、318、前処理304、318、水利用/再利用/処理/トリートメント/配水310、加熱/冷却334、水蓄蔵308および/または別のモジュールでの水の利用(図3)を実現するためには、本書で開示されたいかなる方法および/または当業者の間で知られているいかなる方法を採用することができる。いかなる水源、水流/通信/接続は、特定のプロセス/モジュール/ユニットでの使用の前に、当業者の間で知られている方法で取り扱うことが可能である。本書における「グリッド」は、一つまたは複数の隔離した、水源/水流/通信/一つ以上のモジュール/サブユニットの間の接続、サブユニット、コンポーネント、技術、および/または図3に図示された二つ以上のコンポーネントの間に一つ以上の小規模の閉鎖システムが存在すること、またはいかなる水源/水流/通信/接続が図示されたいかなるプロセスのいかなる段階に他の水源および/または水流と組み合わせられることを特徴とするその他のフィーチャーの形を取っている場合がある。例えば:淡水流と塩水流がグリッド上選定モジュールが関わっている区域において隔離して保たれ、飲料水がその他の水類と隔離して保たれ、異なる温度の水が隔離して保たれ、また特定のプロセスまたはモジュールを特定の温度
に加熱または冷却するために熱を交換し、あるいは特定のプロセスに必要な温度になるように組み合わせられ、特定の水流が図示された特定のプロセスから隔離して保たれ、そして後で希望の塩分濃度、温度、および/またはその他の理由のために混合される場合がある。
図に示されたモジュールおよび特定の技術タイプは例示的であり、オプションである場合があり、また図示された全てのモジュールおよび/または技術タイプおよび/またはグリッドとの通信は当プランの特定の実施形態にのみ存在する場合がある。
水を利用し、そしてこれを、水を利用するように構成された一つまたは複数のモジュールから再生するように構成されたシステムであり、ここでは、水が次のコンポーネントの方に提供および/またはそこから再生されることが特徴である:
a) 淡水源、
b) 淡水前処理モジュール、
c) 塩水取入、
d) 塩水前処理モジュール、
e) 予熱/冷モジュール、
f) 水蓄蔵モジュール、
g) 灌漑、
h) 消防、
i) 噴水、
j) 湖
k) クリーニング、
l) BGM、
m) 従来のWWTPモジュール、
n) 精製モジュール、
o) BPPモジュール、
p) 予熱および/または冷却、
q) リサイクルモジュール
r) 廃棄物受入モジュール
s) BBPPモジュール、
t) 脱塩化モジュール、
u) 放出/エクスポート用水、
v) 処理および/またはトリートメントモジュール、および/または
w) 火力プラントモジュール。
表2を参考にして、
図3を参考にして、本発明開示の実施形態には、水を利用し、そしてこれを、水を利用するように構成された一つまたは複数のモジュールから再生するように構成されたシステム300を包括する実施形態があり、ここでは、水が次のコンポーネントの方に提供および/またはそこから再生されることが特徴である:淡水源302、淡水前処理モジュール304、塩水取入314、塩水前処理モジュール318、予熱/冷モジュール306、316、水蓄蔵モジュール308、灌漑307、消防307、 噴水307、湖307、クリーニング307、BGM 212、従来のWWTPモジュール212、精製モジュール202、BPPモジュール202、当プラン向け加熱/冷却334、リサイクルモジュール206、廃棄物受入モジュール206、BBPPモジュール207、脱塩化モジュール214、放出/エクスポート用水312、処理および/またはトリートメントモジュール310、および/または火力プラントモジュール222。
特定の実施形態には、淡水源302、淡水前処理モジュール304、塩水取入314、塩水前処理モジュール318、予熱/冷モジュール306、316、水蓄蔵モジュール308、灌漑307、消防307、 噴水307、湖307、クリーニング307、BGM 212、従来のWWTPモジュール212、精製モジュール202、BPPモジュール202、当プラン向け加熱/冷却334、リサイクルモジュール206、廃棄物受入モジュール206、BBPPモジュール207、脱塩化モジュール214、放出/エクスポート用水312、処理および/またはトリートメントモジュール310、および/または火力プラントモジュール222に対して提供および/またはそこから再生される水が、次のコンポーネントからの水と混合されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:淡水源302、淡水前処理モジュール304、塩水取入314、塩水前処理モジュール318、予熱/冷モジュール306、316、水蓄蔵モジュール308、灌漑307、消防307、 噴水307、湖307、クリーニング307、BGM212、従来のWWTPモジュール212、精製モジュール202、BPPモジュール202、当プラン向け加熱/冷却334、リサイクルモジュール206、廃棄物受入モジュール206、BBPPモジュール207、脱塩化モジュール214、放出/エクスポート用水312、処理および/またはトリートメントモジュール310、および/または火力プラントモジュール222、および/または図示されたいかなるプロセスのいかなる段階に他のいかなる水源との混合。
特定の実施形態には、対象の水が、導管を介して、淡水源302、淡水前処理モジュール304、塩水取入314、塩水前処理モジュール318、予熱/冷モジュール306、316、水蓄蔵モジュール308、灌漑307、消防307、 噴水307、湖307、クリーニング307、BGM 212、従来のWWTPモジュール212、精製モジュール202、BPPモジュール202、当プラン向け加熱/冷却334、リサイクルモジュール206、廃棄物受入モジュール206、BBPPモジュール207、脱塩化モジュール214、放出/エクスポート用水312、処理および/またはトリートメントモジュール310、および/または火力プラントモジュール222のモジュールに対して提供および/またはそこから再生されることを特徴とし、また当該の水導管が二つ以上の水ラインに共有されていることを特徴とし、また当該の水が塩水、ブライン水、汽水、淡水、廃水、グレー水、および/または飲料水であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の導管が塩水取入214、BGM/WWTPモジュール212から構成され
ている塩水BGU、脱塩化モジュール214、加熱/冷却モジュール334から構成されており、当プラン(例えば、図2)で使用される塩水冷却システム、放出/エクスポートモジュール312、および/または当システムまたは当プラン(例えば、図3)で使用されるその他の塩水モジュールと動作通信していることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の導管が塩水、汽水、および/またはブライン水用の独立した水ラインを有することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の導管が淡水源302、BGM/WWTPモジュール212から構成されている淡水BGU、BGM/WWTPモジュール 212から構成されているWWTGU、WWTPモジュール 212、当プラン(例えば、図2)で使用される淡水冷却システム、放出/エクスポートモジュール312、および/または当システムまたは当プラン(例えば、図3)で使用されるその他の淡水モジュールと動作通信していることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の導管が淡水、飲料水、廃水、および/または汽水用の独立した水ラインを有することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図3を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、水を利用・再生する方法を包括する実施形態があるが、この方法は、水を特定のモジュールから別のモジュールに伝達すること、上記の“別のモジュール”内の水の一部または全部を作業に利用すること、およびオプションとして作業に利用されなかった水を上記の“別のモジュール”から当初のモジュール伝達することを包括し、また当該の水が次のコンポーネントに提供および/またはそこから再生されることが特徴である:淡水源302、淡水前処理モジュール304、塩水取入314、塩水前処理モジュール318、予熱/冷モジュール306、316、水蓄蔵モジュール308、灌漑307、消防307、噴水307、湖307、クリーニング307、BGM 212、従来のWWTPモジュール212、精製モジュール202、BPPモジュール202、当プラン向け加熱/冷却334、リサイクルモジュール206、廃棄物受入モジュール206、BBPPモジュール207、脱塩化モジュール214、放出/エクスポート用水312、処理および/またはトリートメントモジュール310、および/または火力プラントモジュール222。
特定の実施形態には、淡水源302、淡水前処理モジュール304、塩水取入314、塩水前処理モジュール318、予熱/冷モジュール306、316、水蓄蔵モジュール308、灌漑307、消防307、噴水307、湖307、クリーニング307、BGM 212、従来のWWTPモジュール212、精製モジュール202、BPPモジュール202、当プラン向け加熱/冷却334、リサイクルモジュール206、廃棄物受入モジュール206、BBPPモジュール207、脱塩化モジュール214、放出/エクスポート用水312、処理および/またはトリートメントモジュール310、および/または火力プラントモジュール222に対して提供および/またはそこから再生される水が、次のコンポーネントからの水と混合されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:淡水源302、淡水前処理モジュール304、塩水取入314、塩水前処理モジュール318、予熱/冷モジュール306、316、水蓄蔵モジュール308、灌漑307、消防307、 噴水307、湖307、クリーニング307、BGM 212、従来のWWTPモジュール212、精製モジュール202、BPPモジュール202、当プラン向け加熱/冷却334、リサイクルモジュール206、廃棄物受入モジュール206、BBPPモジュール207、脱塩化モジュール214、放出/エクスポート用水312、処理および/またはトリートメントモジュール310、および/または火力プラントモジュール222、および/または図示されたいかなるプロセスのいかなる段階に他のいかなる水源との混合。
特定の実施形態には、対象の水が、導管を介して、淡水源302、淡水前処理モジュール304、塩水取入314、塩水前処理モジュール318、予熱/冷モジュール306、316、水蓄蔵モジ
ュール308、灌漑307、消防307、 噴水307、湖307、クリーニング307、BGM 212、従来のWWTPモジュール212、精製モジュール202、BPPモジュール202、当プラン向け加熱/冷却334、リサイクルモジュール206、廃棄物受入モジュール206、BBPPモジュール207、脱塩化モジュール214、放出/エクスポート用水312、処理および/またはトリートメントモジュール310、および/または火力プラントモジュール222のモジュールに対して提供および/またはそこから再生されることを特徴とし、また当該の水導管が二つ以上の水ラインに共有されていることを特徴とし、また当該の水が塩水、ブライン水、汽水、淡水、廃水、グレー水、および/または飲料水であることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の導管が塩水取入214、BGM/WWTPモジュール212から構成されている塩水BGU、脱塩化モジュール214、当プラン(例えば、図2)で使用される塩水冷却システム、放出/エクスポートモジュール312、および/または当システムまたは当プラン(例えば、図3)で使用されるその他の塩水モジュールと動作通信していることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の導管が塩水、汽水、および/またはブライン水用の独立した水ラインを有することを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の導管が淡水源302、BGM/WWTPモジュール212から構成されている淡水BGU、BGM/WWTPモジュール 212から構成されているWWTBGU、WWTPモジュール 212、加熱/冷却モジュール334から構成されており、当プラン(例えば、図2)で使用される淡水冷却システム、放出/エクスポートモジュール312、および/または当システムまたは当プラン(例えば、図3)で使用されるその他の淡水モジュールと動作通信していることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の導管が淡水、飲料水、廃水、および/または汽水用の独立した水ラインを有することを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(図7A、7B、および/または図3)において、上記のいずれかのプロセスの基質となっている水は、当プランにおいて水が必要ないかなる利用先(BGM用の水源水として、火力プラントを冷却、オプションの脱塩化システムのブライン放出を希釈するため、および/または他の使用目的(図2を参照)のためなどを含む)で再利用することができる。当プラン上のいかなるシステムから別のシステムに熱を伝達するには熱交換器および/またはその他の既知の技術を利用することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達他の図および/または説明、および/または図3および/または水の利用および/または移動に関する他の図および/または説明)において、火力プラントの冷却にいかなるソースからの冷却水を使用することが可能で、そしてその水は、オプションの一次処理(図1モジュール104より)へ、次にBGMにおいて水源水として直接に利用するために誘導され、他の水源と混合してBGMにおいて水源水として利用され、あるいは単にBGMおよび/またはその他のプロセスに使われた水に熱を伝達するために利用される。ここで開示されたこれらのいかなる方法あるいはその他の方法では、BGMの温度は、火力プラントからの水の流出と他の水源と合わせて使用して直接および/または間接的に調節することができる。火力プラントからのガスおよび/または他の流体流出も同様に他の熱源と合わせてBGMおよび/または当プランの他のコンポーネントの温度調節に利用することができる(例えば、図7A、7B、12A、12B、12C、12D、および/または12E)。
冷却が必要な場合には、上記の任意の熱源を利用することによって、コジェネレーション冷却を生成することができ、そしてこれを当プランに提供する(図2を参照)ことがで
きる。
特定の一つまたは複数の実施形態(図2、3、6、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、特定のBGMおよび/またはそのコンポーネント、および/または水伝達、特定のBGM、特定のBGU、特定のBGUサブユニット、および/またはその他のいかなるBGUコンポーネントは、冷却を提供するため、あるいはオプションとして火力プラントからの廃熱を捕集するため、および/または熱を提供するための水源(オンサイトおよび/またはオフサイトからのもの)によって供給されるプール、他のコンテナー、水体、および/または水流に部分的または全体的に浸漬されているが、ここで、BGMの温度が熱いまたは冷たい水源との接触によって調節される。加熱および/または冷却された空気および/またはその他の流体(例えば、火力プラントおよび/またはその他のモジュールからのもの)は、熱および/または冷却を伝達するために、BGM、特定のBGU、および/またはそのいかなるコンポーネントに接触するよう、または部分的または全体的に包囲するように構成されたコンテナーに満たされることがある。熱および/または冷却は、オフサイト源228によって供給234される場合があるが、これはオプションとして、淡水源302、塩水用の水取入314、および/またはオフサイトからガス状および/または液状で発生するその他の熱源および/または冷却源を含むオフサイト水源からの水の供給を包括する。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、淡水源302および/または水取入(塩水)314として示された水取入は、当プラン上のいかなるプロセスのための冷却源として利用することができるが、この場合、海からの取入(特に深海水の取入の場合)は陸上の周囲温度より非常に冷たい場合があるので冷却に役に立つ可能性がある。特定の実施形態において、塩水取入水は暑い気候でSWBGUおよび/またはBWBGUの温度を調節するために水源水として利用される。特定の実施形態において、取入からの塩水は、そのままで、あるいは他の水源と合わせた形で水源水として、プールおよび/またはBGUあるいはBGUコンポーネントを包囲する他の構造に満たされる場合があるが、最終的な目的は冷却および/または温度調節を利用可能にすることである(特に暑い気候で)。このような利用方法の後、および/または他の冷却用途、装飾用途、および/または熱および/または冷却の伝達に関する他の用途(火力プラントから当プランへの潜在的な熱伝達を含む)の後、水は脱塩化および/または比較的熱い水を要する他のプロセスのためにDPに誘導されることがある。このように、水および/または冷却が当プラン(図2および3を参照)上の希望の利用先に提供され、そしてそのプロセスでは、塩水の温度が上昇し、そして脱塩化プロセス、および/または比較的熱い水を要する当プラン上の他のプロセスにおけるエネルギーの必要性が低下する。
特定の実施形態(例えば、図3)において、水熱処理(例えば、図1)、および/または他のプロセス(例えば、バイオマス増殖モジュール放出水流からバイオマス材料を収穫するプロセスなど)に次いで、水は、他の必要な用途に充てる前に、後続の浄化フィルター、紫外線、三次廃水処理(例えば、廃水がBGMに利用される場合)、および/または一般当業者の間で知られているその他の水処理方法にかけられることがある。当システムおよび/またはオプションの後続の精製ステップにかけて処理された水は、例えば、飲料水流として、環境への放出、開示された当プランにおいて水が必要ないかなる利用先での再利用(図3を参照)など様々な利用目的に充てられるように仕上げることができる。
特定の実施形態(例えば、図3を参考に)において、予想外の利点として、WWTP(一つまたは複数)および/またはWWTBGU(一つまたは複数)と当プランの残りの部分との相乗効果が挙げられる。オプションの水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラントからの洗浄水および/または溢水および/またはバイオマスは、処理、水の再生のためにWWTP/WWTBGUに
送られ、またはその大部分、例えば、洗浄水および/または溢水の60~100%、または水の60~90%または60~80%または60~70%が送られる。当プラン上の他の全てのプラントからの廃水(火力プラントの冷却および熱捕集のための水)の一部または全部を、火力プラント冷却システムの許容値を守って直接にWWTP/WWTBGUに送るか、または処理してから火力プラント冷却システムおよび熱捕集に送ることができる。
特定の実施形態(例えば、図3で示されたもの、および/または当プランにおける水の利用に関する他の実施形態)において、当発明開示は、CO2排出量の最小化、発電、バイオ燃料の生産、熱や水の効率的利用、また、特定の実施形態において、バイオマス由来の非燃料産物の生産、および/または廃水の処理および/または廃棄物発電への統合的なアプローチに関するものである。様々な実施形態において、水や熱エネルギーを保全しながらバイオマスおよび/またはバイオ燃料を生産し、およびCO2を削減するための他の様々な水源や組み合わせが提案されている。
特定の実施形態において、バイオマス増殖向けに一つまたは複数水源が提案されることがあるが、ここでは、水として廃水、塩水、汽水、精製水、飲料水、非飲料水、および/またはブラインを利用することができる。水中の炭素量は重量1%未満~15%までとなることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3および/または図14)において、バイオマス増殖のために、SWBGUは海水などの通常の塩水を利用することができるが、および/またはブラインの放出を利用することもできる。ブライン水SWBGUからの放出水は、ブライン放出と同様に扱われることがあるが、SWBGUでの処理の後、その栄養素、鉱物、生体材料、および/またはその他の化学物質の含有量が海水に比べて低く、そのおかげで、海水よりブラインから多種のバイオマス産物、塩、および/またはその他の産物を、および/または同じ産物をより効率的(汚染物質からより簡単に隔離できる)に生産できるようになる可能性がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(図3)において、いかなる淡水源および/または塩水源を混合して利用することによってBWBGUを導入することができるが、その水源のオプションとして、いかなる廃水、塩水、ブライン水、(例えば、オプションの脱塩化プラントから)、非廃水、および/またはその他の水源を利用することができる。混合に加えられた水源を一般的に利用するシステムの合計の相乗効果を具有する場合があるが、結果としての汽水放出は脱塩化プラントの場合と同様に放出し、ブライン放出を希釈するのに利用し、および/または、結果の塩分濃度によって、冷却および/またはその他の利用目的(処理済廃水システムの場合と同じ)に相応しいとされる方法で再利用することができる。結果の放出物は、いかなる方法でも活用できない場合、海へと、および/または他の塩水処分方法によって放出することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(図1および/または3)において、脱塩化水は、BGMにおける水の処理および/または当プランにおけるBGM流出流体の後続の精製ステップにわたって当業界で知られている様々なプロセスによって生産することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図3)において、特定の塩水バイオリアクターは蒸発によってバイオ燃料と混合した脱塩化水を生産する場合があるが、この水は、必要に応じてバイオ燃料から分離した後、飲料水になる。特定の実施形態において、SWBGUは、脱塩化技術に代わって、または脱塩化技術を補足するために、当プラン上の脱塩化の飲料水を生産することがある。
このようなシステムによって生産されたブラインは他の脱塩化技術において本書で説明されたとおり取り扱われることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、脱塩化の後、脱塩化プラントからのブライン放出物は、廃水、淡水、塩水、および/またはその他の水源を使用して海水の塩分濃度程に希釈される。そして、混合水基質がバイオマスを増殖するためにBGMに使用される。この実施形態では、BGMで廃水のみ、および/または他の淡水のみ使用する場合に比べて、水の有用性が高まるが、前者の場合では、BGM水放出は後でブライン放出物を希釈して海に放出するためにこれと混合されるのが普通である。BGMに海水程の塩分濃度の水を使用すれば、塩水で動作するように開発されたバイオマス増殖システムも利用可能になり、またブライン水と廃水との混合の場合では、その混合物は塩水のみを使用する場合に比べてより豊富な栄養素のソースとなり、より効率的なバイオマス増殖に繋がる(また、廃水の処理も行われる)。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、火力プラント廃水(オプションとして、熱回収の後のもの)がWWTPおよび/またはWWTBGUに向けて移動させられることがある。
特定の実施形態(例えば、図3および/または図1)において、当プラン上の他のいかなる廃水源はまず一次処理(図1上のモジュール104のとおり)に誘導され、および/またはその後WWTPおよび/またはWWTBGUに誘導される。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3および/または図24H)において、当プランは、脱塩化のために海水を予熱するため、HTPのためにBGM出力を予熱するため、発電のため、および/または熱を当プランにおいて熱が必要な利用先に投入するために太陽熱技術(例えば、太陽トラフ)を採用することができる(例えば、図3)。太陽熱技術を利用する場合、火力プラント上の既存のものと蒸気タービンを共有する可能性がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、オプションの脱塩化モジュールからの脱塩水は、燃焼タービン(CT)および/または他の火力プラントシステムの燃焼温度および/またはそのNOx排出量を低減するために、軽油および/または他の燃料の燃焼時に使用されることがある。特定の一つまたは複数の実施形態において、オプションの脱塩化プラントからの脱塩化水は、CT吸気冷却に必要な水、NOx注入水、および/または飲料水の少量に対して、および/または他の火力プラント発電における類似の利用目的に充てられることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1および/または図3)において、火力プラントから放出された廃水(熱の利用および/または回収の後)の一部(大部分)が、一次処理(図1上のモジュール104のとおり)に誘導され、そしてWWTPおよび/またはWWTBGUに誘導されることがある。廃水の汚染レベルによって、火力プラントの廃水には、ブラインによる環境への影響を軽減するために、追加の処理なしで脱塩プラントのブライン放出物を希釈するのに利用される廃水がある。嵐水の流出物は嵐水貯留池に送られることがあり、または油が含まれている場合にまず油/水分離器にかけられ、そして嵐水貯留池に送られることもある。この廃水は次に一次処理(図1上のモジュール104のとおり)に誘導され、そしてWWTPおよび/またはWWTBGUに誘導される可能性がある。化学クリーニング廃水および/または他の化学的処理を受けているその他の廃水は、オンサイトで管理、テストされ、そして一般当業者の判断によって非有害と見なされた場合、一次処理(図1上のモジュール104のとおり)に誘導され、そしてWWTPおよび/またはWWTBGU(他の廃水と共に)に誘導され、または適切な場合に蒸気池に誘導される可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、セルロース系エタノール、ブタノール、および/またはイソブタノールプロセスに必要な水は図3に示されるように当プラン上のいか
なる源から導入することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3および/または図24K)において、DPブライン放出物から海塩を生産し、オフサイトで販売することが可能である。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、DP脱塩水は火力プラント上のいかなる技術またはシステムの必要な利用先(例えば、燃焼タービン、および/またはその他のシステム)のために提供されることが可能である。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、DP脱塩水(鉱物の返還あり)は火力プラント上の適切な利用目的(例えば、燃焼タービン、および/またはその他のシステム)のために提供されることが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(図3および/または図24A)において、DPはSWBGU、火力プラン用の塩水冷却源(必要な場合)と、取入を共有することがあり、または塩水に向けたこれらのモジュール/利用目的は別々の取入を利用することもある。これらのモジュール/源のそれぞれの取入(独立した取入の場合)または統合した取入(統合した取入の場合)は廃水処理プラント、BGM、および/またはブライン放出放流と一部の配管および/またはその他の施設を共有することがある。
特定の実施形態において、取入は、当プラン上のいかなるプロセスのための冷却源として利用することができるが、この場合、海の方からの取入(特に深海水の取入の場合)は陸上の周囲温度より非常に冷たいはずなので冷却に役に立つのである。特定の実施形態において、塩水取入水は暑い気候でSWBGUおよび/またはBWBGUの温度を調節するために水源水として利用される。特定の実施形態において、取入からの塩水は、プールおよび/またはBGUおよび/またはBGUコンポーネントを包囲する他の構造に満たされる場合があるが、最終的な目的は冷却および/または温度調節を利用可能にすることである(特に暑い気候で)。このような利用用途の後、および/または他の冷却用途、装飾用途、および/または熱および/または冷却の伝達に関する他の用途(火力プラントから当プランへの潜在的な熱伝達を含む)の後、水は脱塩化のためにDPに誘導されることがある。このように、水および/または冷却が当プラン(図2および3を参照)上の希望の利用先に提供され、そしてそのプロセスでは、塩水の温度が上昇し、そして脱塩化プロセスにおけるエネルギーの必要性が低下する。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、BGMおよび/またはWWTPからの水の再利用は、田園風景の灌漑、消火、水体、噴水、湖、産業用冷却(火力プラントでの冷却を含む)、および/またはDP脱塩化水を使用する場合とは異なって当プランにおけるクリーニングプロセスに活用することができる。これによって、脱塩化水の必要な分が大幅に低減し、そして当プラン上の電力要件も低下する。ただ配管を増やすだけで十分である。実現可能な場合では、塩水、または再生廃水、および/またはBGM、WWTP、および/またはその他の元からの水源と混合した塩水は、次の使用目的に充てられる:水の冷却、消防用水の供給、水体、噴水、湖、および/またはBGMおよび/またはWWTPからの再生水および/またはDP脱塩化水を当プランに貯留するための他の利用目的。冷却水として利用可能な場合(例えば、特定の技術の場合)には、塩水は火力プランおよび/またはその他の熱源を直接および/または間接的(熱交換によって)に冷却するのに利用され、そして脱塩化のためにDPに誘導されることがある。このように、比較的高い温度の水の脱塩化がより簡単になるので、DPに必要なエネルギーの節約に繋がる。水供給のいかなる処理は、火力プラント、および/または当プラン上の他のいかなるモジュールおよび/またはプロセスでの使用の前後に、当業界で知られている技術に従って行うことができる。
特定の実施形態(例えば、図3)において、HTP放出水は部分的または全体的にBGU用の給水として利用することができる。この水源は、HTP後に残った炭素および/またはその他の物質を比較的高いレベルに含有する可能性がある(この点で、浄化を要し、および/ま
たはバイオマス増殖を容易にする廃水とは異ならない)。この場合では、水源として塩水、淡水、および/または本書でBGUに利用可能な水源として取り上げられており、またHTP処理を受けているその他の水類を利用することができる。水中の残留炭素および/または他の物質(ある場合)による水の処理に加えて、HTP廃水を利用するBGUの相乗効果はHTPプロセスに使用された水源水類と同様である場合がある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、HTP廃水はBGM流出流体117と同様の方法で処理される可能性がある。比較的高い炭素含有量のため、濃縮炭素流が利用可能になり、そしてこれはBGM流出流体と混合することがあり、および/または別でBGM流出流体117が受けたいかなる処理段階にかけることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、逆浸透脱塩化プロセスのためには、必要に応じて、定置洗浄(CIP:Clean In Place)サイクルを利用することによって、DP膜を洗浄することができる(濾過に基づいたプロセスのみ)。特定の実施形態において、このプロセスからの廃棄物はWWTPおよび/またはBGMに投棄されることがある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、WWTPおよび/またはBGMからの処理済廃水はDPプラントのブライン放出物を処理して環境への影響を軽減し、あるいは無くすのに使用されることがある。深海ディフューザーブライン放出放流を利用する場合は、自然な塩分濃度を5%で超えた塩分濃度が一般的に許容可能である。しかし、淡水の希釈では、塩分濃度は管内で低下させ、自然な塩分濃度あるいは許容可能な塩分濃度に合わせることが可能になり、そして海の方より海岸近くで放出することが可能になる。このように、深海放出に必要なインフラストラクチャーコストが無くなる。海水の塩分濃度は一般的に3%~5%であり、また一般的な逆浸透脱塩化プラントの放出率(当初の取入量に対するブライン放出の割合)は通常約50%である。特定の実施形態において、次の式では、ブライン放出物を目標の塩分濃度に復元するのに必要な希釈の程度を計算することができる:SBVB + SDVD=
ST(VB +VD)。ここで:
SB = ブラインの塩分濃度、VB= ブラインの量、
SD = 希釈液の塩分濃度、VD= 希釈液の量、
ST = 目標の塩分濃度
特定の一つまたは複数の実施形態において、BGMおよび/またはWWTP希釈は次のように利用できる:WWBGU、FWBGUおよび/またはWWTPは塩分濃度が0.5%の水源であること、海水の塩分濃度が4.5%であること、および放出率が50%の脱塩化を想定として、海岸近くでの放出について上記の式を適用する場合では、ブライン放出水が元の塩分濃度に達するには一リットルのブライン放出水につき約1.125リットルのBGUおよび/またはWWTP放出水で希釈する必要がある。深海放出の場合では、ブラインが元の塩分濃度を5%で超えたレベル(放出に相応しい塩分濃度)に達するには一リットルのブライン放出水につき約1.012リットルのBGUおよび/またはWWTP放出水で希釈する必要がある。ブライン放出物はまた、塩水BGUおよび/または汽水BGUからの塩水、および/または当プラン上の他の塩水源、および/または他の水源で希釈することも可能である。特定の実施形態において、脱塩化プラントのブライン放出物の目標の塩分濃度に達するには、当プラン上のいかなる水源(BGUおよび/またはWWTP放出物との混合の有無を問わない(図3))を使用することができる。特定の実施形態において、希釈用の水源は計画的に選択、および/または混合し、そしてその結果、当プランおよび/または社会に最も貴重な水ができる限り保全され、そして低価値の水(例えば、処理済廃水、汽水)が希釈に充てられるようにすることが可能である。特定の一つまたは複数の実施形態において、複数の利用可能な希釈水源がある場合には、目標の塩分濃度に達するために混合される各希釈水源の量を計算するためには、上記の式は次のように変更されることがある:
SBVB + (SD1VD1 + SD2VD2+ SD3VD3 ... ) = ST (VB + VD1+ VD2 + VD3... )、ここで:
数字は異なる希釈水源を表す。利用可能な希釈水源のある限り、同様に追加することが可能である(上記“. . .”と表記)。特定の一つまたは複数の実施形態において、開示された当プランは、上記で説明された塩分濃度を実現することを目的として、当該の式を活用することによって、計画を立て、および/または様々な水源を計画的に混合し、および水源を計画的に採択するための新たな手段と方法を提供している。このプロセスと方法は、ブラインを、海岸近くでの放出の時の自然な塩分濃度と同じあるいは近い塩分濃度、深海放出に相応しい塩分濃度、あるいは両値の間の海放出に相応しい塩分濃度に希釈するために採用されることがある。
特定の実施形態において、当プランへのオプションの熱回収の後、脱塩化による処理のため、および/または他の事由のためにブラインがまだ加熱された状態であることが原因で、そのブラインの温度が現地の環境に影響を及ぼしたり法的規制を受けたりする恐れがある場合には、ブライン放出物の温度を相応しいレベルに調整するための計算や特別な希釈水源を希釈計画に採用することがオプションである。一般当業者の間で知られているとおり、実際の数値を決定するには、放出設計、現地特徴、および/またはその他の考慮事項に基づいたその他の数学的研究、および/または物理的モデリング、および/またはその他の研究を行う必要がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、廃水はWWTPおよび/またはWWTBGUに向けて移動させられることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、あらゆるオンサイトモジュールおよび/またはオフサイト源からの廃水はWWTPおよび/またはWWTBGUに向けて移動させられることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、当プランの一部として水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント(BBPP)が追加されることがある。特定の一つまたは複数の実施形態において、BBPP内の一つまたは複数のコンポーネントが使用されることがある(例えば、瓶詰のみ、バイオマス瓶詰のみ、および/またはその他のバイオマス包装方式のみ)。DPより生成される処理済の飲料水の瓶詰を行うには水瓶詰ラインが利用されることがある。
DPブライン放出技術:海水へのブライン放出 - 海または他の水体への放出:特定の実施形態、(例えば、図3および/または図24A)において、DPブライン放出放流はWWTP/BGM放流と一部の配管および/またはその他の機器を共有し、および/または同じ配管および/または放流を利用することがある。特定の実施形態において、ブラインはZSD(無廃水)を利用することによって土壌に放出することができる。特定の実施形態において、ブラインは地下および/または一般当業者の間で知られているその他の手段によって放出することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3および/または図24A)において、特定のSWBGUは、オプションの脱塩化プラントと、例えば、海からの水取入、ポンプ、管、熱利用、水利用、および/または放流などのインフラストラクチャーを共有することがある。特定の実施形態において、SWBGUは、脱塩化プラントからの塩水を別に利用することがあり、脱塩化プラントからブラインを水源として受けることがあり、および/またはその出力が脱塩化プラントに向けて移動させられることがある(その説明については脱塩化プラントを参照)。
特定の一つまたは複数の実施形態(図3および/または図24A)において、DPはSWBGU、火
力プラン用の塩水冷却源(必要な場合)と、取入および/または当プラン全体にわたる配管を共有することがあり、または塩水に向けたこれらのモジュール/利用目的は別々の取入を利用することもある。これらのモジュール/源のそれぞれの取入(独立した取入の場合)または統合した取入(統合した取入の場合)は廃水処理プラント、BGM、および/またはブライン放出放流と一部の配管および/またはその他の施設を共有することがある。特定の実施形態において、取入は、当プラン上のいかなるプロセスのための冷却源として利用することができるが、この場合、海の方からの取入(特に深海水の取入の場合)は陸上の周囲温度より非常に冷たい可能性があるので冷却に役に立つことがある。特定の実施形態において、塩水取入水は暑い気候でSWBGUおよび/またはBWBGUの温度を調節するために水源水として利用されることがある。特定の実施形態において、取入からの塩水は、プールおよび/またはBGUおよび/またはBGUコンポーネントを包囲する他の構造に満たされる場合があるが、最終的な目的は冷却および/または温度調節を利用可能にすることである(特に暑い気候で)。このような利用用途の後、および/または他の冷却用途、装飾用途、および/または熱および/または冷却の伝達に関する他の用途(火力プラントから当プランへの潜在的な熱伝達を含む)の後、水は脱塩化のためにDPに誘導されることがある。このように、水および/または冷却が当プラン(図2および3を参照)上の希望の利用先に提供され、そしてそのプロセスでは、塩水の温度が上昇し、そして脱塩化プロセスにおけるエネルギーの必要性が低下する。
特定の実施形態(図3および/または図24B)において、本書で説明された通りバイオマスを処理するために使用できるHTPモジュールまたはユニット、および/または類似の方法は、廃棄物をエネルギーに変換する手段としても採用することが可能である。幅広い有機材料の種類を変換してバイオ原油を生産するためには、HTPおよび/または一般当業者の間で知られている相当の技術を利用することが可能である。バイオマスのためにセットアップされたHTPモジュール、ユニット、または同等の処理システムが現在に固形廃棄物の処理に使用されているその他のシステムと共有されることがある。HTLはPNNLプロセスの特許WO 2013/184317A1(図9を参照)に従って実行される可能性がある。HTPの改変版あるいは目的に適したその他の類似のプロセスを利用することも可能である。
図1を参考にして、本発明開示は、様々な施設を統合しているが、場合によって一般的に関連していない、動作通信していない、および/または隣接型に配置されていない施設、例えば:火力プラント、バイオマス増殖モジュール、精製所、下流処理施設(BPP)、産物包装施設(BBPP)、および電力、燃料、産物を生成するプロセス、および廃熱、水、二酸化炭素、空気や他のガス、圧力、廃棄物系バイオマス、溶媒およびその他の材料を再生利用するプロセスなども統合する場合がある。出力、効率、および/または相乗効果を増やすために、図1上の当設計にオプションの技術が追加される場合がある。これらの技術は本書で取り上げられる場合がある。
特定の実施形態において、また図4を参考にして、本発明開示は、燃料および/またはその他の産物、CO2やその他の排ガスの削減、およびこれらの肝心なプロセスを実行するのに必要な水とエネルギーを保全するための革新的な方法と設計に関するものである。当方法とプランは現地の地形、利用可能な資源、および要件応じて変更することができる。
特定の実施形態400において、当プランと方法は、図4上の火力プラント222で代表される重大なCO2源から排出されるCO2の最小化に関するものであるが、CO2源として、炭化水素燃焼火力プラント、廃棄物発電プラントおよび/またはCO2を発生する他の火力プラント技術(オプションとして例えばセメント工業などの産業プラントを含む)、および/または精製所および/またはBPP 202、スラッジ処理モジュール404(オプションとして、図1上の一次処理モジュール104で行うことが可能)、脱塩化モジュール214、オプションの埋立地309、WWTP402など火力プラントに含まれていないその他のCO2排出元、および/または図
4に示されたその他のオプションのCO2源が挙げられる。特定の実施形態において、火力プラントおよび/またはその他のCO2排出元の廃棄物流から除去され、そしてオプションとして、バイオマス増殖としてバイオマス増殖モジュールの水性流出物または放出物に組み込まれ、および/または二酸化炭素を要する他のプロセス(例えば、図4)に利用される炭素の%は、廃棄物流の炭素の約30%~約80%、あるいは約50%~約100%、あるいは約75%~約100%、あるいは約80%~約100%、あるいは約80%~約95%となる可能性がある。
特定の実施形態において、火力プラント222およびバイオマス増殖モジュール402および/または他のオプションのCO2生産元および/または利用者は同地点(例えば、近い距離内)にある方が望ましく、またCO2がバイオマス増殖モジュール402にうまく伝達されるように便利に配置されていることがある。CO2は、予燃焼捕集、後燃焼、オキシ燃料プロセス燃焼捕集、および/または当業者の間で知られているその他のいかなるプロセスによって火力プラント222から捕集されることが可能である。二酸化炭素はまた、次のオプションのシステムによって生成することもできる:WWTP402A、WWTPスラッジ処理404、バイオマス、特定のBGUの種類、バイオマス精製、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール、WWTPスラッジ、その他の有機源、嫌気性消化204B、オプションの埋立地309、他のプロセス(例えば、図4)および/またはオフサイト源。二酸化炭素および/またはいかなる源からの随伴ガスは、図4のいかなるプロセスの前後、オプションとして精製すること、および/または一般当業者の間で知られている手段で処理することができる。特定の実施形態(例えば、図4)において、二酸化炭素は直接または間接的に次の先に伝達(例えば、管を通して誘導)されることがある:バイオマス増殖モジュール、および/またはバイオマス増殖モジュールへ、バイオマス精製および/または分離技術(超臨界流体抽出204Cを含む)での利用のためにバイオ燃料精製/分離プラントへ、および/または液体の炭酸化での利用のため(および/またはその他の利用目的のため)に水瓶詰/バイオマス包装プラント206へ送られ、および/またはガス、圧縮ガス、液体および/または固体(ドライアイス)として蓄蔵され、および/またはオフサイトで販売されることもある。二酸化炭素は二酸化炭素回収貯留(CCS:Carbon Capture and Storage)、および/または当業者の間で知られており、また場合によって有益とされるその他のいかなる技術(オプションとして図4の浄化/処理モジュールに包括)によって捕集することができる。このように、単一のサイトでCO2の多種な源および/または利用先を活用することによって、システム間の相乗効果が向上するようになる。二酸化炭素が、ブロワー、管、スパージャー、および/または当目的に適しており、また当業者の間で知られているその他のいかなる技術によって、これらのシステムに配分されることがある。
表3を参考にして、二酸化炭素を利用し、そしてこれを再生するように構成されたシステムであり、ここでは、二酸化炭素が次の元から提供されることが特徴である:
a) 火力プラントモジュール、
b) スラッジ処理モジュール、
c) 従来WWTPモジュール、
d) 二酸化炭素蓄蔵モジュール、
e) 周囲二酸化炭素源
f) 浄化モジュール、
g) 精製モジュール、
h) BPPモジュール、
i) 超臨界流体抽出モジュール、
j) ガス化モジュール、
k) BGM、
l) セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール、
m) 埋立地モジュール、および/または
n) 当システム外部(オフサイト)源
従って、表3に列挙された特定の組み合わせは当該のシステムの実施形態を生み出す可能性がある。
従って、設計400に関しては、特定の実施形態において、例えば、精製所および/またはBPP 202はオプションとしてモジュール204を包括するが、前者はオプションとして、次のいずれかを包括する:HTP 204A、嫌気性消化装置204B、超臨界流体抽出ユニット204C、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール204D、および/または当業者の間で知られているバイオマスおよび/またはバイオ燃料処理のための他のプロセス204E。オプションとして採用できる次のモジュールおよび/または技術は二酸化炭素を生成し、および/または当グリッドにおいて再利用の手順の後、放出すること可能性がある:火力プラント222、WWTP402A、WWTPスラッジ処理404、WWTP/BGMモジュール402に含まれた特定のBGUの種類、精製所および/またはBPP 202(例えば、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール204D、嫌気性消化装置204B、超臨界流体抽出204Cおよび/またはその他の技術204Eなどのオプションの技術)、ガス化モジュール125、オプションの埋立地309、二酸化炭素蓄蔵406、周囲二酸化炭素414および/またはオフサイト源412。これらのいずれかの源は、オプションとして、例えば次の項目を含み、二酸化炭素を扱うモジュールおよび/またはモジュール内(当プラン内)においてオプションとして導入されている技術と流体作用によって通信していることがある:精製所および/またはBPP 202、脱塩化ユニット214、WWTP/BGM 402、BBPP 206、二酸化炭素蓄蔵406。
WWTP/BGM402は、オプションとして、WWTP402Aおよび/または廃水処理BGU402B、および/または淡水BGU402C、および/または塩水BGU(オプションとして、ブライン水を含む)402Dおよび/または汽水BGU402Eを包括する。二酸化炭素のいかなる流れ(オプションとして、図示されたプロセスにおいて他のガス、粒子、および/または他の材料と混合していることがある)は、図4上(モジュール408のとおり)に図示されたプロセスのいかなる段階で浄化および/またはその他の方法で処理することが可能である。特定の実施形態において、二酸化炭素の流れ一部は、オプションの精製/処理408の後、当グリッドおよび/または環境410に放出されることがある。いかなるBGUの光合成の実施形態からの酸素は、WWTPおよび/または非光合成型BGUに伝達されることがある。WWTP/BGM402内において。特定の実施形態において、火力プラント222および/またはその他のいかなるモジュールによって生成される二酸化炭素は必要に応じてグリッド400のいかなるモジュールに伝達することが可能である。例えば、特定の実施形態において、二酸化炭素は、モジュール408における浄化/処理の有無を問わず、グリッド上蓄蔵施設406に伝達し、そして二酸化炭素放出および/またはエクスポート施設410に送ることが可能である。スラッジ処理ユニット404はグリッドに対して二酸化炭素を供給する可能性がある。BBPP(水瓶詰ユニット)206は二酸化炭素を加圧された飲用炭酸水の調合に充てることがある。記載されたいかなる水類を扱う光合成型および/または混合栄養型BGU(402B、402、402D、および/または402E)、またはその他の水類を扱うものはいかなる源からの二酸化炭素をバイオマス増殖に充てることがある。特定の実施形態において、WWTP402AはBGM402Bと同時に使用される可能性がある場合では、バイオマス増殖を容易にするためにWWTP402Aからの二酸化炭素が402B、402C、402D、402Eのいずれかの一つあるいは複数のBGUに伝達され、および/または廃棄物の細菌分解を容易にするために402B、402C、402D、402Eのいずれかの一つあるいは複数のBGUからの酸素がWWTP402Aに伝達されることがある。バイオマスが二酸化炭素および/または例えば水素、亜酸化窒素、一酸化炭素、および/またはその他のガスを新陳代謝または発酵し、別の化学構造に変換する働きをする他のバイオマスプロセスがBGUとして利用されることがある。これらのシステムはBGUとして二酸化端を受けることもできる。
図4を参考にして、線や矢印で図示された二酸化炭素流はオプションであり、管理されている場合がある。二酸化炭素のオプションの管理された流れ(300上の線や矢印)、二酸化炭素蓄蔵406および図4のモジュールおよび/または流れにおける二酸化炭素の生成、収集、搬送、処理、および/または管理は本書で開示された、および/または当業者の間で
知られているその他の方法で行われることがある。図4に関して言う“グリッド”は必ずしも大規模の相互接続システムとは限らない。
任意の二つ以上のモジュールの間における複数の個別の二酸化炭素通信システムのいかなる組み合わせを包括する。従って、グリッドというものは、図4に図示されたモジュールのサブセットにおいて二酸化炭素を伝達するための一つまたは複数の個別のシステムを包括することがある。これらのシステムは図示されたいかなるプロセスのいかなる段階で二酸化炭素の流れを統合または部分的に統合することがある。
特定の実施形態において、水、水性溶液、蒸気、空気、および/または他のガスは、火力プラント222からバイオマス増殖モジュール402および/またはその他の施設に対して熱、圧力、および/または他のエネルギーを捕集および/または分配することによって精製、処理、およびバイオマスおよび/またはバイオ燃料がBGM402から火力プラント222に戻ることを支援するため、他の生成物を生成するため、および/または本書で説明される他のプロセスのために利用されることがある。
図4を参考にして、本発明開示の実施形態には、二酸化炭素を利用し、そしてこれを再生するように構成されたシステム400を包括する実施形態があり、ここでは、二酸化炭素が次のコンポーネントから提供されることが特徴である:火力プラントモジュール222、スラッジ処理モジュール404、従来のWWTPモジュール402A、二酸化炭素蓄蔵モジュール406、周囲二酸化炭素源414、浄化モジュール408、精製モジュール202、BPPモジュール202、超臨界流体抽出モジュール204C、ガス化モジュール125、BGM402、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール204D、埋立地モジュール309、および/またはオフサイト源412。特定の実施形態には、火力モジュール222、スラッジ処理モジュール404、従来のWWTPモジュール402A、二酸化炭素蓄蔵モジュール406、周囲二酸化炭素源414、浄化モジュール408、精製モジュール202、BPPモジュール202、超臨界流体抽出モジュール204C、ガス化モジュール125、BGM402、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール204D、埋立地モジュール309、および/またはオフサイト源412からの二酸化炭素が、オプションとして、BGM402、精製モジュール202、BPPモジュール202、浄化/処理モジュール408、二酸化炭素蓄蔵モジュール406、BBPPモジュール206、脱塩化モジュール214、および/または放出および/またはエクスポートモジュール410に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、BGM402で生成される酸素が従来のWWTPモジュール402Aに向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図4を参考にして、本発明開示の実施形態には、火力モジュール222、スラッジ処理モジュール404、従来のWWTPモジュール402A、二酸化炭素蓄蔵モジュール406、周囲二酸化炭素源414、浄化モジュール408、精製モジュール202、BPPモジュール202、超臨界流体抽出モジュール204C、ガス化モジュール125、BGM402、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール204D、埋立地モジュール309、および/またはオフサイト源412において二酸化炭素を生成すること、生成モジュールにおいて二酸化炭素を使用すること、および未使用の二酸化炭素を再生し、そして別途使用または放出することからなる、二酸化炭素の利用・再生の方法を包括する実施形態があるが、ここでは、二酸化炭素が次のコンポーネントから生成または提供されることが特徴である:火力プラントモジュール222、スラッジ処理モジュール404、従来のWWTPモジュール402A、二酸化炭素蓄蔵モジュール406、周囲二酸化炭素源414、浄化モジュール408、精製モジュール202、BPPモジュール202、超臨界流体抽出モジュール204C、ガス化モジュール125、BGM402、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール204D、埋立地モジュール309、および/またはオフサイト源412。特定の実施形態には、火力モジュール222、スラッジ処理モジュール404、従来のWWTPモジュール402A、二酸化炭素蓄蔵モジュール406、周囲二酸化炭素源414、浄化モジュール408、精製モジュール202、BPPモジュール202、超臨界流体抽出モジュール
204C、ガス化モジュール125、BGM402、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール204D、埋立地モジュール309、および/またはオフサイト源412からの二酸化炭素が、オプションとして、BGM402、精製モジュール202、BPPモジュール202、浄化/処理モジュール408、二酸化炭素蓄蔵モジュール406、BBPPモジュール206、脱塩化モジュール214、および/または放出および/またはエクスポートモジュール410に提供されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、BGM402で生成される酸素が従来のWWTPモジュール402Aに向けて移動させられることからなる前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態(例えば、図4)において、二酸化炭素は直接または間接的に次の先に伝導(例えば、管を通して誘導)されることがある:バイオマス増殖モジュール、および/またはバイオマス増殖モジュールへ、バイオマス精製および/または分離技術(超臨界流体抽出を含む)での利用のためにバイオ燃料精製/分離プラントへ、および/または液体の炭酸化での利用のため(および/またはその他の利用目的のため)に水瓶詰/バイオマス包装プラントへ送られ、および/またはガス、圧縮ガス、液体および/または固体(ドライアイス)として蓄蔵され、および/またはオフサイトで市販されることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図4および/または図2または熱の生成および/または伝達)において、当プランは二酸化炭素の放出(例えば、従来の燃料燃焼型火力プラントからのもの)を低減し、および/またはCO2を使用してBGMでいかなる源から追加のエネルギーを生成することができる。これはオフサイト二酸化炭素生産元との相乗効果に魅力を添える。特定の実施形態において、ローカル(場合によってオフサイト)火力プラント(例えば、石炭燃焼型発電プラントまたは産業プラント)は、オプションとして前処理された排ガス(煙道ガス)をBGMの方に送るが、このシステムは、実質的完全な炭素捕集(ゼロまたは低炭素排出量)を特徴として電力を提供すること、他の排出物(SOx、NOx、粒子、および/または金属)を低減すること、および追加電力としておよび/またはエクスポートのために排出物からのBGMバイオ燃料の生成を可能にする可能性がある。特定の一つまたは複数の実施形態において、当プランで火力プラント技術として、オフサイト火力プラントとして、および/または追加の非火力発電源として利用できる、追加および/または代替の発電源の例として、石炭、石油燃料、原子力、固形燃料(石油コークス、バイオマス、その他)、風力、太陽熱および/または光起電性、地熱、水力、マイクロ水力、統合される熱と電力、および/または目的に適した他のシステムを利用するプラントが挙げられる。これらの追加のシステムを当プランに接続すると、火力プラントに次の利点および/またはそれ以外の利点(本書で火力プラントについてまたプロジェクトごとに定義)がもたらされることがある:電力生産の拡大、二酸化炭素および/またはBGM内のこれらのプラントからの他の排ガスの低減、WWTBGUおよび/またはWWTPからの冷却水源の提供、HTP、脱塩化、およびBGM、BGU、および/またはそのコンポーネントの加熱、および/または図2で示されたオンサイト加熱のための熱捕集、および/または予備プラントのマージンの低下。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図4)において、二酸化炭素がセルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール生産段階に、および/または結果の燃料が燃焼される火力プラント活動の一環として開放されることがある。従って、二酸化炭素を捕集すること、および/または当プランの他の用途にも利用することができる。それに加えて当プラン上の他のオプションの二酸化炭素源とその利用目的が図4で示されており、本書で検討される。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図4および/または他のガス、熱、冷却、水、燃料、および/またはいかなる材料の流れに関するその他の図および/または説明)において、センサーおよび/またはいかなる流動制御が二酸化炭素流および/または当プランに
おけるその他の流れを制御するのに利用されることがある。これらの流れは前述に説明された利用用途に充てる前に蓄蔵することがある(すなわち、これらの流れは一晩蓄蔵し、そして の間に光合成型BGMに向けて移動されられ、
非限定的実施形態セット500において、図5に関して、バイオマス増殖モジュール(BGM)は一つまたは複数のバイオマス増殖ユニット(BGU)を包括することがある。複数のBGUは、別々に使用されることがあり、または共に使用されることがあり、また場合によってBGMからおよび/またはそこへの資源および/または流れを共有および/または交換する場合がある。例えば、この点に関する第一の実施形態において、流体取入501、単一BGU502、および流体流出503は第一の組み合わせとなることがある。第二の実施形態において、第一BGU504に対する流体取入505、流出/流入507、第二BGU506および流出509は、順次に、第二の組み合わせとなることがある。第三の実施例において、システムはn個の並列式のBGUから構成されている場合があり、またnは2~30、または2~10、または2~5の数値を取る場合がある。例えば、流体取入511、第一BGU 508、および流出513は第一連続を成す場合がある。第一連続と並行して、流体取入515、第二BGU 510、および流出517は第二連続を成す場合がある。第四実施形態において、二個の並列式BGUがお互いに流体作用によって接続通信している場合があるが、この場合では、例えば、流入流出を管理することが可能になり、および/またはお互いに様々な利益、例えば、特定のコンポーネントの共有、特定の段階で様々な水類の制御された混合、特定のインフラストラクチャーの共有ももたらされる。このような利益は流体作用によって通信しているあらゆるBGU構成にも適用する可能性がある。流体取入519、第一BGU 512、および流出521は第一連続を成す。流体取入523、第二BGU 516、および流出525は第二連続を成す。ブリッジ要素514はBGU 512と516との間の流体の移動を可能にする。第五の実施形態において、流入527は第一BGU 518に対して流体を提供する。流出520は第二BGU 522に対して流体を提供するが、オプションとして流体流入529も受ける。流出531はその理由で両BGUの単一の流出になることがある。第六の実施例において、例示的なネットワーク式構成が提案されることがある。取入533は第一BGU 524に対して流体を提供する。第一BGUは流体流出535、535Aを、そして第二と第三のBGUに526と528をそれぞれ提供する。第三BGU 528は流体流出539を第二BGU 526を、そして流体流出541を第四BGU 530に提供する。第二と第四のBGU 526と530はブリッジ要素527を通して流体を交換する。第二BGU放出は流出537を介する。第四BGU放出は流出543を介する。
図示された構成はBGMにおける様々なBGUの構成例である。BGMは、BGUのいかなる構成および/またはネットワークを利用することが可能であり、また特定のBGUサブユニットまたは本来の目的達成(バイオマスの増殖、支援、分離、および/または予備処理)に貢献するその他のコンポーネントの入力および/または出力を包括している場合がある。
図5を参考にして、本発明開示の実施形態には、バイオマス増殖を目的として構成された、またバイオマス増殖モジュール(BGM)を含むシステム500を包括する実施形態があるが、ここでは、BGMが次の項目から選ばれる構成に基づいた一つまたは複数のバイオマス増殖ユニットを包括することが特徴である:単一式502、二重・連続式504、506、二重・並行式508、510、二重・並行式・接続式512、514、516、連続・単純・ネットワーク式518、520、522、および/または複雑・ネットワーク式524、526、528、530。特定の実施形態には、特定の一つまたは複数のBGUが次のいずれかに当てはまることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:独立栄養型BGU、従属栄養型BGU、および/または混合栄養型BGU。特定の実施形態には、特定の一つまたは複数のBGUがオプションとして次の成分を含む入力および/または出力を共有および/または交換できることを特徴とする前述のシステムを包括する実質形態がある:二酸化炭素、酸素、水、栄養素、バイオマス、増殖培地、溶媒、炭素源、窒素または他のガス、および/または光源501、 503、 505、507、 509、 511、513、515、517、519、521、523、525、520、527、529、531、533、535、537、535A、539、527、541、543。
図5を参考にして、本発明開示の実施形態には、バイオマス増殖モジュール(BGM)においてバイオマス増殖ユニットセットをネットワーク化することを含むバイオマス増殖方法を包括する実施形態があるが、ここでは、当該のセットが次のようなバイオマス増殖ユニットを含むことが特徴である:単一式バイオマス増殖ユニット502、二重・連続式バイオマス増殖ユニット504、506、二重・並行式バイオマス増殖ユニット508、510、二重・並行・接続式バイオマス増殖ユニット512、514、516 、連続・単純・ネットワーク式バイオマス増殖ユニット518、520、522、および/または複雑・ネットワーク式バイオマス増殖ユニット524、526、528、530。特定の実施形態には、特定の一つまたは複数のBGUが次のように動作していることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある:独立栄養的、従属栄養、および/または混合栄養。特定の実施形態には、特定の一つまたは複数のBGUがオプションとして次の成分を含む入力および/または出力を共有および/または交換していることを特徴とする前述の方法を包括する実質形態がある:二酸化炭素、酸素、水、栄養素、バイオマス、増殖培地、溶媒、炭素源、窒素または他のガス、および/または光源501、
503、 505、507、 509、 511、513、515、517、519、521、523、525、520、527、529、531、533、535、537、535A、539、527、541、543。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図5)において、バイオマス増殖モジュールは、例えば、次の構成を含み、任意の構成を取った複数のバイオマス増殖ユニットから構成されている場合がある:並行的に使用および/または接続された、また完全に独立したコンポーネントから構成された同じおよび/または異なるBGUの任意のユニット数、連続的に使用および/または接続されたBGUの任意のユニット数、プロセス中任意の段階で接続されるBGUの任意のユニット数、および/または、例えば、次の非共通のコンポーネントおよび/または機器を共有する複数のBGU:栄養素源、ストレス化ユニット、濾過ユニット、ミルキングユニット、貯留タンク、配管、熱伝達装置、二酸化炭素源、抽出装置、および/または当プラン上の他のコンポーネント、資源、および/または副産物、例えば、二酸化炭素、熱、水、酸素、増殖培地、炭素源、溶媒、および/または他の軽質有機物質(例えば、C1~C10炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、酸などの揮発性有機化合物(その揮発性化合物は可燃性であることを特徴とするもの))、および/またはバイオマス。(構成例については図5を参照)。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図5および/または6)において、BGMに含まれた様々なBGUは、一日中同時に、および/または一日中異時に独立栄養的、従属栄養的、および/または混合栄養的(例えば、独立栄養型BGUは太陽に曝された状態で、従属栄養型BGUは閉鎖式リアクターの中で)に動作し、および/または制御された流動で二酸化炭素および/または酸素および/またはその他の資源を交換することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図6)において、他の一つまたは複数の実施形態にも使用される、またBGMに含まれたBGUは、開放池、閉鎖池、高率池、廃棄物安定化池、その他のいかなる池、および/またはその他の水体および/またはその一部(環境に対して開放および/または閉鎖)、並びにバイオマス増殖に適したその他のいかなる開放および/または閉鎖システムを包括している。BGUは、栄養素の流れ、水流、外部および/または内部照明、水ジェット、パドルホイールおよび/またはその他の液体向けの移動および/または撹拌技術、CO2および/またはその他のガスの供給のためのガス供給技術、および/またはバイオマス増殖および/または処理を改善するための幅広い技術からの任意の技術を包括する場合がある。
バイオマス増殖の方法およびシステムおよび/またはそこから派生するプランに関する一つまたは複数の実施形態(例えば、図6)において、バイオマス増殖モジュール、これを構成する特定の複数のBGU、および/またはBGUを構成する特定のコンポーネントは、温
度安定性および/または最適化を考慮して、現地の必要性に合わせて、地面に接触した形で、部分的または全体的に地下に、水に接触した形で、または水に部分的または全体的に浸漬した形で配置されることがある。
例えば、北極/南極の寒冷気候地域では、バイオマス増殖モジュールまたはそのコンポーネントは、部分的または全体的に地下に、および/または水、空気、および/またはその他の流体が入ったコンテナー(例えば、バイオリアクター)に配置する方が望ましい場合がある。バイオマス増殖に有益な温度を維持するために、土、水、周囲空気のいずれか、および/またはBGUに接触し、および/またはその中に流入する他のいかなる物質(例えば、水源水)を、火力プラントによって(例えば、本書で説明されたとおり廃熱および/または一次処理熱を利用して)加熱することがオプションである。特定の実施形態において、BGMからの放出、配管、および/または当プラン上の他のコンポーネントも部分的または全体的に地下に配置されることがある。BGM、BGMコンポーネント、および/または当プラン上の他のコンポーネントに接触する土壌は、熱および/または火力プラントからのコジェネレーション冷却および/または当プラン上の他の源からの熱および/またはその他の源(例えば、地熱(利用可能な場合)および/またはその他の源)によって加熱および/または冷却されることがある。特定の実施形態において、BGMおよび/またはそのいかなるコンポーネントは水上に浮くように設計されている場合があるが、この場合では、水は温度調節に利用され、および/またはBGMコンポーネントに接触している水の動き(例えば、波または流動)はバイオマスおよび/またはBGMに含まれたその他の要素を混合するのに利用される。特定の実施形態において、BGMが水に接触し、または部分的または全体的に浸漬している場合では、水タンク、プール、および/または他の水用構造は火力プラントに生成される水、熱および/または冷却を収容するのに利用されることがあり、またその出力および/または当プラン上の他の熱源(例えば、図2)はバイオマス増殖モジュールまたはそのコンポーネントの最適な温度を維持するために水用構造の温度調節に充てられることがある。特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールは、バイオマス増殖モジュールまたはそのコンポーネントの周りを流れる空気を収容し、制御するため、並びに空気、他のガス、および/または蒸気を使用することによって上記の空気を加熱および/または冷却してバイオマス増殖モジュールまたはそのコンポーネントの温度を調節するための装置および/または構造を、オプションとしてあるいは追加として包括する場合がある。加熱された空気、他のガス、および/または蒸気、および/またはコジェネレーション冷却空気を生成するには、火力プラントおよび/または当プラン上の他の源、および/またはその他の源を利用することが可能である(例えば、空気中の廃熱および/または冷却を温室および/またはBGMを包括するその他の構造に向けて移動させられるオプションがある)。
特定の実施形態において、BGMまたはそのコンポーネントの温度を調節するには、熱交換器、再配置、再構造、カバー、蒸発技術、および/またはバイオマス増殖モジュールへおよび/またはそこから熱を伝達するのに適切な他のいかなる手段および/または構造(熱を保全し、および/または過剰な熱を放出または低減する手段)を利用することが可能であるが、望ましくは火力プラントおよび/または当プラン上の他の源より生成される電気、熱、および/または冷却を利用する方法、また当該の技術の導入および/または操作が実用可能な方法の方が優先される。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図6)において、WWTBGUはWWTPと併用することができる場合があるが、ここでは、WWTPからのCO2を低減するため、および/またはWWTPに対してO2を提供するために活用して、廃水処理時の二酸化炭素を約ゼロにすることが実現できる。WWTBGUおよび/またはその他のBGUより生成される酸素も捕集、エクスポート、そして市販したり、NOx排出のために火力プラント燃焼プロセスに注入したり、および/または図25で示された他の利用目的に充てたりすることが可能である。
図6を参考にして、過去のように、例えば、管配列または厳密な光合成型藻類用池システム、またはバイオマスを藻類のスクリーニングなど単一の方法で分離するシステム、ま
たはバイオマスを油の科学的抽出など単一の方法で処理するシステム、またはバイオマスの増殖および/または処理に対する他の特定のアプローチに基づいたシステムなど、一つのバイオマス栽培システムに依存する技術と違って、本発明開示は、各地の制約に応じて適応できる柔軟なバイオマス増殖および/または処理方法を実現するために様々な技術、オプション、および/または構成を実質形態として提案している。
特定の実施形態(例えば、図6)において、BGMにおける昼光合成からの酸素は蓄蔵され、そして夜間に従属栄養性および/または混合栄養性成長プロセスのためにBGMに返される。同様に、従属栄養性成長プロセスより生成される二酸化炭素は夜間に蓄蔵され、そして昼間に独立栄養性バイオマス増殖プロセスのためにBGMに返されることがある。
特定の実施形態(例えば、図6)において、特定の実施形態において、補助栄養供給ライン620はオプションとして栄養素供給元から可変速度ポンプなどのような駆動装置を使って栄養素(例えば、窒素またはリン)の量を制御しながら供給することができるが、実際には水および/またはバイオマスの測定および/または他のパラメーターの測定装置からの入力信号を受信すると、当該の駆動装置に制御信号が送信され、そして駆動装置がBGMまたはそのコンポーネントへの栄養素の流入を制御する結果になる。
当該の測定装置は、例えば、当システム内の不可欠な栄養素の含水量、バイオマス密度、pH、温度、および/または他の様々な要因を測定するように設定することが可能である。当プラン上のあらゆるシステムには、材料を供給したり、熱および/または冷却を加えたり、二酸化炭素および/または他のガスを追加あるいは低減したり、いかなる水類を追加あるいは低減したりするため、および/またはBGM内のあらゆるシステムの要件を満たすために、センサーおよび/または自動および/または手動バルブおよび/またはその他の流速制御装置が装備されている場合がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図6)において、バイオマス増殖モジュールは、適切な構造、および/または制御モジュール、ハードウェアおよび/またはソフトウェア、例えば、ガス、液体、および/または固体を必要に応じて注入または放出して最適なバイオマス増殖を維持するためのバルブから構成されている場合がある。センサーは、BGMおよび/またはそのコンポーネント、大気、および/または周りのシステムの特定の条件を検知するため、そして制御システムに特定の信号を送信するために使用されることがある。そして、これによって、BGMおよび/または支援システムに調整を行うような自動応答が引き起こされる。例えば、BGMコンポーネントの温度を監視する特定のセンサーは、その温度を調節するために、プールなどに追加の熱い水を放出するような自動応答を引き起こすことが可能である。この自動システムはコンピューターによって制御することが可能である。コンピューターソフトウェアは適応的制御システムを利用する場合がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図6)において、BGUから放出された酸素および/またはその他のガスは、回収および/または蓄蔵され、および/または従属栄養性バイオマス増殖プロセス、当プランに有益をもたらす他のプロセスでの利用に誘導され、および/または市販されることがある。特定の実施形態において、BGUから回収される酸素は、NOx排出量を低減するために、火力プラントの燃焼プロセスに部分的または全体的に注入されることがある。
特定の実施形態(例えば、図6)において、BGMは、単一の技術設計のみ導入しているのではなく、場合によって、多種多様なバイオリアクター、タンク、池、およびその支援サブユニット(図6)を利用する様々なBGU、目的に合った他の技術設計、および/またはバイオマスを増殖および/または処理するために設計された他のいかなる技術の組み合わせを導入している場合もある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図6またはBGUに関するその他の図および/または説明)において、廃水処理の導入場所(実施形態を問わず)の付近に、細菌に基づいた従来廃水処理プラント(WWTP)か、および/または一つまたは複数のWWTBGUのどちらかが配置されることがある。
この意味で、WWTP、および/またはWWTBGUは廃水処理の地点が設置される。これらのシステムはインフラストラクチャーを共有するように動作可能に接続される場合があり、および/またはガス(例えば、図4および25に説明されたとおり、光合成型WWTBGUは酸素をWWTPに、および/またはWWTPはCO2を光合成型WWTBGUに供給する場合がある)を交換する場合もある。WWTPあるいはBGUのうち、まず一つを構造してからもう一つを構造することがオプションであるが、ここでは、当初のシステムは継続的に動作しつづける場合があり、または廃水処理のために後で追加のシステムに部分的または全体的に変換される場合もある(例えば、まずWWTPが構造され、そして後でWWTPと同時に動作するよう、またはこれに取って代わるためにWWTBGUが部分的または全体的に追加される)。結果として、当プランはいずれかのシステム、または両方を利用することになる。隣接型配置の場合、両方のシステムの間に相乗効果が生じ、また、下記に説明される通り、最初にWWTPが構造され、そしてWWTBGUに変換される場合にも相乗効果が生じる。
特定の実施形態(例えば、図6および/またはWWTBGUに関するいかなる図または説明)において、WWTBGUは、最低限として、廃水を対象として廃水処理業界で通常「廃水の二次処理」と呼ばれるプロセスを従来のWWTPのレベルも超えて効果的に行う可能性がある。一般的な都市廃水処理基準に達するには、一次また場合によって三次の処理も必要になる場合がある。標準的なWWTPが稼働中であり、そして後で一般当業者の間で知られている方法、および/または本発明開示の説明書および/または実施形態に従ってWWTBGUに改造される場合、またはWWTBGUと併用される場合には、本来WWTP向けに開発された三次処理インフラストラクチャーもWWTBGUでの使用のため、またはWWTBGUとの共有のために改造されることがあり、および/またはWWTPがWWTBGUに改造される場合、二次処理インフラストラクチャーの一部または全部がWWTBGUでの使用のために改造されることがある。一つのWWTBGUのみが構造されており、および/または一次および/または二次処理の一部の段階が不要な場合、インフラストラクチャーの簡略化および/または運用とメンテナンスのコストを削減するために当該の段階を排除することが可能である。
次の目的のために統合されたバイオマス増殖ユニット:特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1、4、5、6、11、および/または当プランのコンポーネントとBGUとの統合に関するその他の図および/または説明)において、特定の目的を達成するために、本書で説明されたあらゆるBGUは、異なる組み合わせで、複数で、接続および/または通信した状態で(例えば、図5、示された接続システム)、および/または異なる優先順で導入されることがある。
例えば、特定の実施形態において、全ての二酸化炭素を低減し、当プランに利用可能な全ての廃水を処理するためには、まず全ての利用可能な廃水を処理するためのWWTBGUが構造され、そして残りのCO2(ある場合)を低減するためにSWBGUが設計され、導入される(廃水の供給量に応じてWWTBGUによるCO2の利用が最大化し、そして火力プラントからの追加のCO2がまだ未使用のままに残る場合)。この実施形態では、オンサイトの正味二酸化炭素の生成をゼロにするために、SWBGUは残りのCO2供給量に応じて規模調整されることがある。この例では、より有利であれば、WWTBGUまたはSWBGUの代わりに他のいかなる種類のBGUを使用することも可能である。例えば、廃水処理が実用可能ではなく、またはプロジェクトの一環として望ましくはない場合に、WWTBGUの代わりにFWBGUを利用することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(図2、3、6、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/また
は伝達に関する他の図および/または説明)において、特定のBGMおよび/またはそのコンポーネント、および/または水伝達、特定のBGM、特定のBGU、特定のBGUサブユニット、および/またはその他のいかなるBGUコンポーネントは、火力プラントからの廃熱を捕集するための水源によって供給されるプール、他のコンテナー、水体、または流れに部分的または全体的に浸漬されている場合があるが、ここで、BGMの温度が熱いまたは冷たい水源との接触によって調節される。
特定の実施形態(図6)において、従属栄養性成長プロセスより生成される二酸化炭素は夜間に蓄蔵され、そして昼間に独立栄養性バイオマス増殖プロセスのためにBGMに返されることがある。特定の実施形態(図6、および/またはガスの伝達に関する他の図および/または説明)において、特定のいかなるプロセスまたは段階で生成されるいかなるガスが同様に蓄蔵され、そして必要に応じてバイオマス増殖のいかなるプロセス/段階(図6を参照)で再利用され、および/または当プラン上の他の用途に充てられることがある。特定の実施形態(図6)において、バイオマス増殖モジュールおよび/またはこれに含まれるBGUは専ら従属栄養的に動作し、また成長を促進するために有機性(生物学的に基づいたもの)炭素および酸素を追加することが可能である。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図5および/または6)において、BGMに含まれた様々なBGUは、一日中同時に、および/または一日中異時に独立栄養的、従属栄養的、および/または混合栄養的(例えば、独立栄養型BGUは太陽に曝された状態で、従属栄養型BGUは閉鎖式リアクターの中で)に動作し、および制御された流動で二酸化炭素および/または酸素および/またはその他の資源を交換することができる。
図6を参考にして、特定の実施形態600において、バイオマス増殖モジュールは増殖サブユニットが搭載されたBGUで構成されているが、これでは、オプションとして、排ガス、および/または排ガス回収モジュール(例えば、図7、707、709、713、724、726、718)の汚染取り込みモジュールおよび/または他の処理技術636からの処理済排ガスおよび/または液体を受けることができ、そして、これらの要素は水源630、オプションの栄養素の流れ、および/または他の要素と混合され、そして栽培対象のバイオマス種の増殖634および/または636を促進する可能性がある。バイオマス増殖を開始および/または支援または可能にするためには、バイオマス“種”源を追加することが可能である。光合成系または混合栄養系の実施形態において、二酸化炭素および/または他のガス(有害なガス)はバイオマスを生産するのに使用されることがあり、そして酸素が放出されることがある。炭素は蓄蔵し、および/または伝達することが可能で、そして別のプロセス(例えば、当プランで)に使用し、および/または市販する(例えば、図25)ことが可能である。非光合成系または統合系の実施形態(例えば、従属栄養系と混合栄養系)において、酸素が使用され、そして二酸化炭素が放出されることがある。これらのプロセスからの二酸化炭素は捕集および/または市販され、および/または例えば当プラン(図4を参照)で指定されたとおりに使用されることがある。
図6を参考にして、過去のように、例えば、管配列または厳密な光合成型藻類用池システム、またはバイオマスを藻類のスクリーニングなど単一の方法で分離するシステム、またはバイオマスを油の科学的抽出など単一の方法で処理するシステム、またはバイオマスの増殖および/または処理に対する他の特定のアプローチに基づいたシステムなど、一つのバイオマス栽培システムに依存する技術と違って、本発明開示は、各地の制約に応じて適応できる柔軟なバイオマス増殖および/または処理方法を実現するために様々な技術、オプション、および/または構成を実質形態として提案している。
図6を参考にして、増殖サブユニット602を図6内のいかなるサブモジュールのサブセットと統合すると、図2、図3、図4、および/または図5のBGMに取って代わる実用可能なBGU設計(例えば、BGM 110、および/または212および/またはWWTP/BGM 402)が生まれる可能
性がある
バイオマス増殖モジュール内のバイオマス増殖ユニットは、“増殖サブユニット”602を包括する場合があるが、これはオプションとして一つまたは複数のバイオリアクター、ポンド、および/またはバイオマスの増殖向けに設計された、当業者の間で知られている他のいかなるシステムを利用する場合がある。例えば、一つまたは複数のフラットパネル光バイオリアクターを使用することが可能である。火力プラント222からの排ガスのCO 632を特定の増殖サブユニットにおいて使用することができるが、その際、火力プラント排ガスを使って直接に使用するか、および/または汚染取り込みモジュール(例えば、図7Aおよび7B)および/または目的に合った他の処理技術にかけてから間接的に使用することができる。排ガスの流れから取り組まれた汚染物質を含む液体が増殖ユニットにも提供されることがある(例えば、汚染管理モジュール705または汚染取り込みモジュール(例えば、図7Aおよび7B、713、726)および/または目的に合った他の技術によって取り組まれたもの)。図6で示された新鮮培地604Aなどのような培地としてバイオマスの増殖と生殖を支持するように設計された液体を利用することが可能である。バイオマスに利用された後、余分および/また腐敗培地624はオプションとして濾過(例えば、十字流濾過および/または他の濾過方法によって)606されることがあり、および/またはオプションとして将来のために蓄蔵されることもある。オプションの栄養素蓄蔵サブユニット604は新鮮培地604Aを蓄蔵する役目を果たし、またバイオマス増殖に適切な培地を実現するために腐敗培地624および/または622を自動的に分析し、必要に応じて補充するように設定することが可能である。オプションの十字流濾過サブユニット606は、余分および/または腐敗培地624を対象にして、不純物の除外濾過を行うことによってバイオマス増殖に相応しい培地を実現する。オプションの夜間貯留サブユニット616は夜間にバイオマス培養の貯蔵容器の役目を果たす。オプションのストレス化サブユニット612は、バイオマスを対象にして、希望の産物を生産するためにストレス化(例えば、高強度光、青色光、温度変動、窒素飢餓/枯渇、塩分含有、および/または当業者の間で知られている他の方法による)にかける。オプションのストレス化・ミルキングユニット608は、バイオマスを対象にして、ミルキングに加えてストレス化にかけるが、そのプロセスでは、バイオマスから希望の産物を継続的に抽出する(一般的に細胞破壊なしで)ための溶媒642および/または当業者の間で知られている他の手段が必要となる。場合によって増殖中にバイオマスに排出されるバイオ燃料615を分離し、そして精製するために、蒸気圧縮蒸留614(図21を参照)などの分離技術が利用されることがある。
様々な増殖方法のオプションのプロセスフローを示す特定の実施形態において、増殖サブユニット602は独立栄養性、従属栄養性、および/または混合性陽性から選択されるバイオマスを増殖させる。増殖サブユニットはオプションとして蓄蔵サブユニット604から新鮮培地604Aを受ける。栄養素蓄蔵サブユニット604は新鮮栄養素620の入力およびいかなる水源水630(例えば、図3を参照)を受ける。処理の後、余分および/または腐敗培地624はオプションとして十字流濾過サブユニット606に返され、そして濾過済腐敗培地622は栄養素サブユニット604に返されることがある。増殖サブユニット602はまた、オプションの夜間貯留サブユニット616から昼間バイオマス培養628の入力、オプションのストレス化サブユニット612からバイオマスおよび水625の入力、オプションのストレス化・ミルキングサブユニット608からバイオマスおよび水625の入力、いかなる水源水630(例えば、図3を参照)、二酸化炭素(CO2)、酸素、および/または他の供給ガス632、柔軟な炭素源636(例えば、ブドウ糖、酢酸、グリセロール、および/または他の供給源)、および/または窒素源634(例えば、硝酸イオンの供給)を受けることができる。増殖サブユニット602は蓄蔵/利用/再利用のためのガス631Aの入力を受けるオプション、および/またはその出力を提供するオプションがあり、および/または増殖サブユニットで生成されるガスは市販631Bされることがある。オプションの夜間貯留サブユニット616は、増殖サブユニット602から夜間バイオマス培養626の入力、オプションのストレス化・ミルキングサブユニット608か
ら夜間バイオマス培養640の入力、および栄養素蓄蔵サブユニット604から新鮮培地604Aの入力を受ける。
オプションのストレス化サブユニット612は、増殖サブユニット602からバイオマスおよび水603の入力、およびオプションのストレス化・ミルキングサブユニット608からバイオマスおよび水646の入力を受ける。その結果ストレス化したバイオマスおよび水648はBPPおよび/または精製所610に伝達されることがある(下流処理のため)。オプションのストレス化・ミルキングサブサブユニット608は、増殖サブユニット602からバイオマスおよび水625のオプションの入力、オプションのストレス化サブユニット612からバイオマスおよび水646の入力、および/またはオプションの夜間貯留サブユニット616から昼間バイオマス培養638の入力を受け、ミルキング用溶媒642を使って処理、抽出する。サブユニット608または612におけるストレス化は、高強度光、青色光、温度変動、窒素飢餓/枯渇、塩分含有、および/または当業者の間で知られている他の方法を包括する場合がある。ストレス化・ミルキングサブユニットから抽出済バイオマス含有溶媒はアスタキサンチン、アラキドン酸、ベータカロチン、および/または他の産物を生産するために、BPPおよび/または精製所610(下流処理のため)に伝達されることがある。
蒸気圧縮蒸留および/または他の分離技術614(例えば、図21)、増殖サブユニット602からバイオ燃料(例えば、増殖サブユニットからエタノールおよび/またはブタノール)を受ける。その結果精製したバイオ燃料はBPPおよび/または精製所610に伝達されることがある(下流処理のため)。増殖サブユニット602からのバイオマスと水は、オプションとして本書で取り上げられた手段および/または当業者の間で知られている手段で処理された後、BPPおよび/または精製所610(下流処理のため)に直接伝達されることがある。なお、オプションの処理は、クロレラおよびスピルリナなどのバイオマス(例えば、藻類)から燃料および/または有用な産物を生産するための、図1、100上BGM 110下流のBGM流出流体117を対象にする特定の一つまたは全ての処理段階を含む。
特定の実施形態において、BGU内のいかなるモジュールまたはサブユニットは当該のモジュールまたはサブユニットに対して本書で取り上げられた手段および/または当業者の間で送られる次の任意の入力を受けることができる:熱および/または冷却、水、二酸化炭素、排気ガス、酸素、光(自然光および/または人工光、全スペクトルおよび/または選定波長)、および/またはバイオマスの増殖と処理に必要な他の入力。
図6および前述の説明はバイオマスの増殖および/または処理を行うための多数のオプションのプロセスを提案している。実際には、特定のBGUに、使用されている増殖サブユニットの種類、使用されているバイオマスの種類、およびBGUで開発されている産物の種類によって、図6の入力および/またはモジュールの一つのみのサブセットを使用することができる。
特定の実施形態において、独立栄養型サブユニットは光と二酸化炭素を使ってバイオマス(例えば、藻類)を独立栄養的に増殖させることができる。増殖サブユニット602は、最初に、指定された独立栄養品種のバイオマス培養を有し、そしてその後、オプションとして、光、二酸化炭素632、いかなる水源水630、新鮮培地604A、オプションの窒素源634、およびバイオマスと水603、625、628の入力を、オプションのストレス化サブユニット612、オプションのストレス化・ミルキングサブユニット608、および/またはオプションの夜間貯留サブユニット616から受けられる場合がある。
独立栄養型増殖サブユニットの出力には次の物を含む場合がある:1) オプションとして蓄蔵/利用/再利用および/または市販に誘導される酸素、2) オプションとして分離技術によって精製され、そして下流処理のためにBPPおよび/または精製所610に伝達される燃料、3) 下流処理のためにオプションとしてBPPおよび/または精製所610に対して直接に伝達されるバイオマスおよび水、4) オプションとしてオプションのストレス化サブユニッ
ト612に対して伝達されるバイオマスおよび水603(そこはオプションとしてオプションのストレス化・ミルキングサブユニット608からバイオマスと水646も受けられる場合があり、そして結果的なバイオマスと水648は下流処理のためにオプションとしてBPPおよび/または精製所610に対して伝達される)、5) オプションとしてオプションのストレス化・ミルキングサブユニット608に対して伝達されるバイオマスと水625(そこはオプションとしてオプションのストレス化サブユニット612からバイオマスと水646も受けられる場合がある)。夜間には、夜間バイオマス培養640はオプションの夜間貯留サブユニット616の方に伝達され、そして、昼間には、昼間バイオマス培養638はストレス化・ミルキングサブユニット608の方に返されることがある。ミルキング用溶媒642はストレス化・ミルキングサブユニット608に追加されることがあり、そしてその結果の抽出済バイオマス含有溶媒は下流処理のためにBPPおよび/または精製所610に伝達されることがある。
特定の実施形態において、従属栄養型サブユニットは一般的に有機炭素と酸素を使って闇の中でバイオマス(例えば、藻類)を従属栄養的に増殖させる。増殖サブユニット602は、オプションとして、酸素632、柔軟な炭素源636(例えば、ブドウ糖、酢酸、グリセロール、および/または他の供給源)、いかなる水源水630、新鮮培地604A、および/またはバイオマスと水603、625、628の入力を、オプションのストレス化サブユニット612、オプションのストレス化・ミルキングサブユニット628、および/またはオプションの夜間貯留サブユニット616から受けられる場合がある。従属栄養型増殖サブユニットの出力には次の物を含む場合がある:1) オプションとして蓄蔵/利用/再利用/市販に誘導される二酸化炭素、2) オプションとして分離技術によって精製され、そして下流処理のためにBPPおよび/または精製所610に伝達される燃料、3) 下流処理のためにオプションとしてBPPおよび/または精製所610に対して直接に伝達されるバイオマスおよび水、4) オプションとしてオプションのストレス化サブユニット612に対して伝達されるバイオマスおよび水603(そこはオプションとしてオプションのストレス化・ミルキングサブユニット608からバイオマスと水646も受けられる場合があり、そして結果的なバイオマスと水648は下流処理のためにオプションとしてBPPおよび/または精製所610に対して伝達される)、5) オプションとしてオプションのストレス化・ミルキングサブユニット608に対して伝達されるバイオマスと水625(そこはオプションとしてオプションのストレス化サブユニット612からバイオマスと水646も受けられる場合がある)。夜間には、夜間バイオマス培養640はオプションの夜間貯留サブユニット616の方に伝達され、そして、昼間には、昼間バイオマス培養638はストレス化・ミルキングサブユニット608の方に返されることがある。
ミルキング用溶媒642はストレス化・ミルキングサブユニット608に追加されることがあり、そしてその結果の抽出済バイオマス含有溶媒は下流処理のためにBPPおよび/または精製所610に伝達されることがある。
特定の実施形態において、混合栄養型サブユニットは有機炭素、酸素、光、および二酸化炭素を同時に使用することによって藻類を混合栄養的に増殖させることができる。増殖サブユニット602は、オプションとして、酸素632、二酸化炭素632、柔軟な炭素源636(例えば、ブドウ糖、酢酸、グリセロール、および/または他の炭素源)、いかなる水源水630、新鮮培地604A、窒素源634およびバイオマスと水603、625、628の入力を、オプションのストレス化サブユニット612、オプションのストレス化・ミルキングサブユニット608、および/またはオプションの夜間貯留サブユニット616から受けられる場合がある。混合栄養型増殖サブユニットの出力には次の物を含む場合がある:1) オプションとして蓄蔵/利用/再利用/市販に誘導される二酸化炭素と酸素、2) オプションとして分離技術614によって精製され、そして下流処理のためにBPPおよび/または精製所610に伝達される燃料、3) 下流処理のためにオプションとしてBPPおよび/または精製所610に対して直接に伝達されるバイオマスおよび水、4) オプションとしてオプションのストレス化サブユニット612に対して伝達されるバイオマスおよび水603(そこはオプションとしてオプションのストレス化・ミルキングサブユニット608からバイオマスと水646も受けられる場合があり、そして
結果的なバイオマスと水648は下流処理のためにオプションとしてBPPおよび/または精製所610に対して伝達される)、5) オプションとしてオプションのストレス化・ミルキングサブユニット608に対して伝達されるバイオマスと水625(そこはオプションとしてオプションのストレス化サブユニット612からバイオマスと水646も受けられる場合がある)。夜間には、夜間バイオマス培養640はオプションの夜間貯留サブユニット616の方に伝達され、そして、昼間には、昼間バイオマス培養638はストレス化・ミルキングサブユニット608の方に返されることがある。ミルキング用溶媒642はストレス化・ミルキングサブユニット608に追加されることがあり、そしてその結果の抽出済バイオマス含有溶媒は下流処理のためにBPPおよび/または精製所610に伝達されることがある。
図6を参考にして、本発明開示の実施形態には、バイオマスを増殖し、処理するように構成された、またバイオマス増殖サブユニットとして次のいずれかのコンポーネントを採用しているシステム600を包括する実施形態がある:独立栄養型増殖サブユニット602、従属栄養型サブユニット602、および/または混合栄養型サブユニット602。特定の実施形態には、増殖サブユニット602が次の提供元からの入力を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:いかなる水源水630(塩水630、淡水630、高塩分水630、廃水630、および/または前述の項目のいかなる組み合わせ630から選定)、二酸化炭素632、いかなる酸素632、その他のガス(例えば、NOxおよび/またはSOx632)、窒素源634、炭素源636(ブドウ糖636、酢酸636、グリセロール、636、サトウキビ636、トウモロコシ茎葉636、ミスカンサス636、スイッチグラス636、森林残留物636、廃棄物流636、および/または糖類636から選定)、バイオマスと水603、625、新鮮培地604A、および/または昼間バイオマス培養628。昼間バイオマス培養とは昼間に増殖するバイオマス培養のことを指す。特定の実施形態には、増殖サブユニット602がオプションとして次の項目を放出するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオマスと水603、バイオ燃料605、ガス331A、夜間バイオマス培養626、および/または余分および/または腐敗培地624。夜間バイオマス培養とは夜間に増殖するバイオマス培養のことを指す。特定の実施形態には、新鮮培地604Aがオプションの栄養素蓄蔵サブユニット604によって増殖サブユニット602の方に提供されることを特徴とする実施形態がある。特定の実施形態には、栄養素蓄蔵サブユニット604が次の項目からのオプションの入力を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:新鮮栄養素620、給水630、および/または濾過済腐敗培地622。特定の実施形態には、昼間バイオマス培養628がオプションの夜間貯留サブユニット616によって提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、夜間貯留サブユニット616がオプションとして次から選ばれる入力を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:新鮮培地635、および/または一つまたは複数の異なる入力からの夜間バイオマス培養626、640。特定の実施形態には、栄養素蓄蔵サブユニット604が新鮮培地635を夜間貯留サブユニット616の方に提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、夜間バイオマス培養626、640が次のコンポーネントによって夜間貯留サブユニット616の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:増殖サブユニット602、および/またはストレス化・ミルキングサブユニット608。特定の実施形態には、増殖サブユニット602がバイオマスと水603、625を次のコンポーネントに提供したりまたオプションとして提供されたりするように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:BPPモジュール610、精製モジュール610、ストレス化サブユニット612、および/またはストレス化・ミルキングサブユニット608。特定の実施形態には、ストレス化サブユニット612がオプションとしてバイオマスと水646をストレス化・ミルキングサブユニット608に提供したり提供されたりするように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、ストレス化サブユニット612がバイオマスと水648をBPPモジュール610および/または精製モジュール610の方に提供するように構成されていることを特徴
とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、ストレス化・ミルキングサブユニット608が昼間バイオマス培養638をオプションの夜間貯留サブユニット616から受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、ストレス化・ミルキングサブユニット608がオプションとしてバイオマスと水625を増殖サブユニット602の方に提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、ストレス化・ミルキングサブユニット608がバイオマスのミルキングのために溶媒642の入力を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、ストレス化・ミルキングサブユニット608が抽出済バイオマス含有溶媒644をBPPモジュール610および/または精製モジュール610に提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、バイオ燃料605の一部が蒸気圧縮蒸留および/または他の分離技術のサブユニット614の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある(例えば、図21)。特定の実施形態には、蒸気圧縮蒸留および/または他の分離技術のサブユニット614が精製済バイオ燃料615の流れをBPPモジュール610および/または精製モジュール610の方に提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、増殖サブユニット602がガス631Aを蓄蔵/利用/再利用/市販のためのサブユニット631Bの方に提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実質形態があり、ガス631Aはオプションとして、蓄蔵され、増殖サブユニットで再利用され、別の増殖サブユニットで再利用され、当プラン上の他の目的に再利用され、および/または市販されることがある。特定の実施形態には、余分および/または腐敗培地624がオプションの十字流濾過サブユニット606の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、十字流濾過サブユニット606からの濾過済腐敗培地622が栄養素蓄蔵サブユニット604の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、特定の一つのサブユニットがオプションとして次の項目から選ばれる資源の流れを受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:オプションとして当プランから(例えば、図2)の熱および/または冷却、オプションとして当プランから(例えば、図3)のいかなる水源水、オプションとして当プランから(例えば、図4)の二酸化炭素、オプションとして当プランからの排ガス、オプションとして当プランから(例えば、図25)の酸素、他のガス(例えば、NOxおよび/またはSOx)、および/または光(自然光および/または人工光、全スペクトルおよび/または選定波長)。特定の実施形態には、ストレス化サブユニット612および/またはストレス化・ミルキングサブユニット608が次の項目から選ばれる入力を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:高強度光、青色光、温度変動、窒素飢餓/枯渇、塩分含有、および/または一般当業者の間で知られている他の方法。
図6を参考にして、本発明開示の実施形態には、システム600でバイオマスを増殖することを含むバイオマス生産方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラント燃焼排気からの熱および/またはコジェネレーション冷却を一つまたは複数の搬送手段によって搬送することができるが、これを使用してBGM、個々のBGU、および/または個々のBGUサブユニット、またはそのコンポーネントを加熱および/または冷却することによって、バイオマス増殖モジュールにおける最適な生体成長および/または増殖率を維持できるようになる。バイオマス増殖は比較的寒い季節になると普通に温度に依存する傾向があるので、および/または日常温度の変化、および/または他の温度の変動を鑑みて、この熱(廃熱)は多くの場合に生体成長の支援、および/または例えば当プラン(図2を参照)におけるいかなるプロセスや利用目的
に必要な水の加熱など他のプロセスに使用することができる。廃熱はまた、コジェネレーションなどによって冷却に変換することができ、そしてBGM、個々のBGU、および/またはBGUコンポーネントの温度を調節して過熱を防止するため、バイオマスの精製/処理(例えば、リサイクルされた溶媒の凝縮)に、バイオマス産物を冷却/冷凍するため、および/または例えば当プランにおけるその他のいかなる利用目的のために利用できる。
図7Aをに関して、排ガス回収モジュール700の特定の複数の実施形態において、火力プラント222は排気(煙道ガス)706を搬送手段702に供給し、燃焼産物を放出703する。搬送手段702からガス分路704が出る場合がある。オプションのバルブ(例えば、制御バルブ708)は煙道/搬送手段702および/または分路704においてガスの流動を制御する。分路704の方に誘導されないガス706はオプションとして標準的な汚染管理技術および/または一般当業者の間で知られている熱回収技術705で処理することができる。分路704を通るガスはオプションの排ガス回収モジュール707の方に誘導されることがあるが、ここでは、オプションの熱回収ユニット710に通され、そしてオプションの汚染取り込みモジュール713(汚染管理モジュール705の別の実施形態)に通される。
なお、後者は当業者の間で知られている技術(例えば、排ガスを処理するため)を利用することがあるが、主として湿式スクラバーなど汚染物質を取り組んでBGM 714で利用する技術に焦点を当てている。いかなる水および/または流体源712は、例えば、熱交換器710などの技術を利用することによって、熱回収ユニット710、汚染管理/加熱回収ユニット705、および汚染取り込みモジュール713の方に流体を必要に応じて提供する。汚染管理/熱回収705、オプションの汚染取り込みモジュール713、および熱回収モジュール710の全ては、熱および/または栄養素および/または水および/または他の流体および/または汚染物質720、730、731を、例えば当プラン714のように熱および/または水および/または他の流体の利用に誘導し、および/または蓄蔵のためにBGMの方に提供する場合がある。駆動装置716、722、および724はガスがこの排ガス回収モジュール707でスムーズに移動するようにする。このプロセスからの排ガスは、二酸化炭素および/または他のガスを提供するためにBGM 714の方に、例えば当プラン(図4)における他の二酸化炭素の利用目的のため、および/または例えば当プラン(図2)における熱のいかなる利用目的に、および/または蓄蔵に、および/または放出729のために各利用先に向けて移動させられる可能性がある。分路704は排気流出物のゼロ~100%までいかなる量を運送することができる。特定の実施形態において、分路704は流出物(例えば、CO2)の任意の量を運送することができるが、場合によって、この流出物は、直接にバイオマス増殖モジュール714の方に誘導され、および/または、排気または煙道ガス流出物706をバイオマス生産のために準備する目的に適した他の機器および/または方法で処理される場合があり、および/または、オプションとして、当プランにおける二酸化炭素および/または熱の他の利用目的のため、および/または蓄蔵および/または放出700のために処理、誘導される場合もある。いかなる排気または煙道ガスを環境に放出する前に処理するための汚染管理対策には、例えば、湿式あるいは乾式スクラバー、硫黄および/または塩素化合物を除去するための石灰スラリー噴霧式乾燥機、および/または粒子を除去するためのバグハウスなどがある。水銀および/またはダイオキシン類を除去するために、バグハウスに活性炭を注入することがオプションである。排ガスを放出する前に処理するために、他の技術および/または一般当業者の間で知られている方法を利用することができる。熱回収は、例えば熱交換器など標準的な技術によって、環境への放出の前いかなる段階で行うことができる。そして、熱およびいかなる水、または他の流体、および/または汚染物質はBGMおよび/または当プラン730の方に提供されることが可能である。
オプションの実施形態において、熱回収は汚染取り込みモジュールの後の任意の段階で行うことが可能である(図7B)。汚染取り込みモジュールと熱回収ユニットのシーケンス変更以外に、当該の設計は実質的にFIG 7Aと同じである。
図7Bを参考にして、排ガス回収モジュール700Aの特定の複数の実施形態において、火力
プラント222は排気をオプションの搬送手段702に供給し、燃焼産物を放出する。搬送手段702からガス分路704が出る場合がある。オプションのバルブ(例えば、制御バルブ708)は搬送手段702および/または分路704においてガスの流動を制御する。分路704の方に誘導されないガス706はオプションとして標準的な汚染管理技術および/または一般当業者の間で知られている熱回収技術705で処理することができる。分路704を通るガスはオプションの排ガス回収モジュール709の方に誘導されることがあるが、ここでは、オプションの汚染取り込みモジュール726(汚染管理モジュール705の別の実施形態)に通され、そして熱回収ユニット710に通される。なお、前者は当業界で知られている技術を利用することがあるが、主として湿式スクラバーなど汚染物質を取り組んでBGMで利用する技術に焦点を当てている。いかなる水および/または流体源712は、例えば、熱交換器710などの技術を利用することによって、熱回収ユニット710、汚染管理/加熱回収ユニット705、および汚染取り込みモジュール726の方に流体を必要に応じて提供する。汚染管理/熱回収705、オプションの汚染取り込みモジュール726、および熱回収モジュール710の全ては、熱および/または栄養素および/または水および/または他の流体および/または汚染物質728を、例えば当プラン714のように熱および/または水および/または他の流体の利用に誘導し、および/または蓄蔵のためにBGMの方に提供する。オプションの駆動装置716、722、および724はガスがこの排ガス回収モジュール700でスムーズに移動するようにする。このプロセスからの排ガス706は、二酸化炭素および/または他のガスを提供するためにBGMの方に、例えば当プラン(図4)における他の二酸化炭素の利用目的のため、および/または例えば当プラン(図2)における熱のいかなる利用目的に、および/または蓄蔵に、および/または放出718のために各利用先に向けて移動させられる可能性がある。分路704は排気または煙道流出物のゼロ~100%までいかなる量を運送することができる。
実施形態によって、図7Aと図7B上の汚染取り込みモジュール726と熱回収モジュール710の順序を逆にすると、排ガスが熱回収710に向けて移動させられる前に汚染取り込みモジュール726を使用すればその高熱含有量を有益な利用目的に充てることができる実施形態がある。上記で説明されたとおり、汚染物質を抑制するに加えて、汚染取り込みモジュール726は、使用する場合、ある程度熱交換器の役目を果たして、他のオプションの熱回収技術(例えば、熱交換器)と共に作用し、熱回収効率を高める可能性がある。
特定の実施形態において、いかなる排気を環境に放出する前に処理するための汚染管理対策705には、例えば、湿式および/または乾式スクラバー、硫黄および/または塩素化合物を除去するための石灰スラリー噴霧式乾燥機、および/または粒子を除去するためのバグハウスなどがある。水銀および/またはダイオキシン類を除去するために、バグハウスに活性炭を注入することがオプションである。排ガスを放出する前に処理するために、一般当業者の間で知られている他の技術を利用することができる。熱回収は、オプションとして、例えば熱交換器など標準的な技術によって、環境への放出の前いかなる段階で行うことができる。そして、熱およびいかなる水、または他の流体、および/または汚染物質はBGMおよび/または当プラン730の方に提供されることが可能である。
この方法(700または700Aで説明されたとおり)および/または一般当業者の間で知られている他の方法では、排ガス流出物706は、バイオマス増殖モジュール714への伝達730、または外部環境への放出、または両方の前に、処理(例えば、汚染物質を除去するため)され、そして熱回収にかけられることがある。特定の実施形態において、排気ガス706は制御される量でBGM 714、および/または当プラン(図4)など二酸化炭素が必要な他の利用先に向けて移動させられることがある。この二酸化炭素はオプションとして将来のためにさらに処理されることがある。特定の実施形態において、汚染取り込みモジュール726および/または汚染管理モジュール705は、揮発性有機化合物を水からスクラブ除去し、NOx化合物を反応させ、特定の化合物を凝縮し、硫黄酸化物を捕集して弱酸性の低い有用な亜硫酸を産出し、粒子状物質を捕集し、金属、ダイオキシン類/フラン類を捕集し、およ
び/または他の方法で排気流出物を洗浄することができる場合がある。特定の実施形態において、BGM 714に流れる流入物のCO2とNOxの有含量がバイオマス増殖モジュールで積極的に光合成を促進することがある。特定の実施例において、これらのプロセスの窒素豊かな水は、バイオマス増殖モジュールでの活用に加えて、作物の成長を支援するためによそへ誘導されることがある。水では、例えば汚染取り込みモジュール726および/またはBGM 714に使用される水場合では、二酸化硫黄は弱酸性の亜硫酸(H2S03)を生成する。亜硫酸の有用な用途には、例えばアルカリおよび塩分含有量の高い土壌および/または水を改善することが挙げられる。特定の実施形態において、例えば当プランおよび/またはオフサイトなど利益をもたらす場合であればこのように使用することがオプションである。
700または700Aの図に関して、特定の実施形態において、BGMに向けて移動させられる予定の、汚染取り込みモジュールからの排ガスおよび/またはいかなる液体放出物および/または汚染管理モジュールからの液体放出物の汚染物質有含量に応じて、BGMに向けて移動させられる液体流出物および/または排ガス(排ガス回収モジュール700、700A、あるいは他の方法で処理されたかどうかを問わず)は、バイオマス増殖に適した、当業者の間で知られているいかなる方法で処理される場合がある。例えば、ガスは高レベルの硫黄酸化物(SOx)を含有しており、または液体放出物は高SOx排出量を取り込んでおり、その結果、放出物のpHがBGM内のバイオマスの許容範囲を超えて低下している場合には、液体放出物および/またはBGMのいずれかを水酸化ナトリウムおよび/または他の化学物質で処理してpHをバイオマスに許容されるレベルに上昇させることが可能である。排ガスおよび/またはいかなる液体をBGM、またはBGM内の特定のBGUに投入する前の準備として、当業者の間で知られている他のいかなる処理方法を利用することもできる。
図7Aおよび7Bを参考にして、本発明開示の実施形態には、次の部分から構成されたシステムを包括する:排ガス706の源を特徴とする火力プラントモジュー222。が、ここでは、排ガスが二酸化炭素を含むこと、搬送手段702が排ガスを源から運送すること、またその途中から分路704が排ガスの一部を、搬送手段から、一つまたは複数のバルブ708、一つまたは複数の駆動装置716、熱回収モジュール710、および/または汚染取り込みモジュール713、726から構成された排ガス回収モジュールに運送することが特徴である。
特定の実施形態には、搬送手段702の放出部703が排ガス706の一部を放出729へ運送するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、一つまたは複数のバルブ708が、放出部703を介する排ガス706の流動を制御するために、搬送手段702上に位置付けられていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、放出部703上に、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/または熱回収モジュール705が設けられていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/またはいずれかまたは両方の熱回収モジュール705、710が、オプションとして、熱、水、ガス、二酸化炭素、または他の流体および/または汚染物質720、730、731を火力プラント222から直接に、またはオプションとして汚染管理処理705、化学的処理、および/または当プラン(例えば、図3)など他の水源からの水712、728との混合の後で間接的にBGM 714に提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、お
よび/またはいずれかまたは両方の熱回収モジュール705、710が、熱、水、ガス、二酸化炭素、または他の流体、および/または汚染物質720、730、731をBGM714に提供する前に、またオプションとして汚染管理処理705、化学的処理、および/または他の水源水728からの水712、728との混合の後で、その熱、水、ガス、二酸化炭素、または他の流体、および/または汚染物質720、730を蓄蔵または貯留718するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/または熱回収モジュール705、710が熱交換器710を利用することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/または熱回収モジュール705、710が次の項目を利用することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:活性炭、ハース炉コークス、ゼオライト、石灰、塩素、噴霧器、吸着剤、濾過、光化学的方法、選択的触媒還元、乾式スクラバー、湿式スクラバー(例えば、スプレータワー、トレータワー、充填床タワー、往復湿式スクラバー、および/またはその他の湿式スクラバー)、および/または上記の任意の項目を任意のシーケンスまたは組み合わせで。
特定の実施形態には、放出部703が排ガス706の一部をオプションとして放出729するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、分路704の初めの部分またはその近くにあるオプションのバルブ708が搬送手段702からガス回収モジュール707、709を渡る排ガス706の流動を制御するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、搬送手段702から放出部703、分路704、および排ガス回収モジュール707、709を渡る排ガス706の流動を制御するために、オプションとして、一つまたは複数の駆動装置716を包括する前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染取り込みモジュール713、726のいずれか上流(例えば、図7A)または下流(例えば、図7B)にオプションの熱回収モジュール710が設けられていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当プラン上のいかなる水源水(オプションとして前処理されたもの)712が汚染取り込みモジュール713、726、汚染管理モジュール705、および/またはいずれかの熱回収モジュール705、710に採用されることが可能であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当プラン上のいかなる水源水またはその他の流体(オプションとして前処理されたもの)712が熱回収モジュール705、710に採用されることが可能であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、二酸化炭素および/または上記の排ガス回収モジュール707、709におけるプロセス後の余熱を含むガス724が、直接にまたは他のガス718との混合の後で間接的に、BGMおよび/または熱および/または二酸化炭素の他の利用先の方に提供されること、および/またはBGMでの将来の利用のために蓄蔵されること、および/または放出718されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、駆動装置716がダンパー、ブロワー、およびその組み合わせから
の中から選ばれることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バルブ708および/または駆動装置716の動作を制御することによって、分路704、放出部703、および/または搬送手段702での圧力を制御することを含む前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染取り込みモジュール713、726、排ガス回収モジュール707、709、汚染管理および/または熱回収モジュール705、710が、水712を媒体として、汚染物質を排ガス706から除去し、そしてその水で汚染物質をBGM 714に伝達するように構成されていること、並びにBGM 714がその汚染物質を除去および/または利用するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:そこに含まれた有機化合物の一部、そこに含まれた硫黄化合物の一部、そこに含まれた粒子の一部、そこに含まれた金属の一部、そこに含まれた熱の一部(周囲温度による)、硫黄酸化物の一部が亜硫酸に変換される、塩類が、オプションとして、排ガスの硫黄酸化物を除去して水で亜硫酸に変換して得られる亜硫酸を使用することによって水から除去されることを特徴とする硫黄酸化物の一部、および/または排ガスNOx排出物の一部が排ガスから水中に回収され、これがバイオマスに利用可能な窒素化合物になる可能性がある。
特定の実施形態には、BGM 718におけるバイオマスの増殖率が次の措置によって調整できるように構成されているシステムを包括する実施形態がある:バイオマスを、汚染取り込みモジュール713、726および/または他の熱回収モジュール705、710に使用される水を媒体として排ガス706から除去された熱および/または排ガス724の余熱に曝すこと、そこに排ガス706からの二酸化炭素の少なくとも一部を配分すること、排ガス706の中のNOxおよび汚染取り込みモジュール713、726および/または汚染管理モジュール705に噴きかけられる水712の中のNOxに由来する窒素化合物を配分すること、排ガス706に由来し、またバイオマスに利用できるような他の有機化合物を配分すること、排ガス706に由来し、バイオマスに利用できるような他の無機化合物を配分すること、および/またはより広いバイオマス面積を排ガス706に曝すこと、またオプションとして、光、熱、および/または栄養素に曝すこと(このためには、排ガス706の流動をBGM 718の方にパルスしてバイオマスが増殖している水をかき回すか、および/またはBGMの増殖サブユニットの平面断面にわたって排ガスの流速を変更して撹拌作用を引き起こす必要がある)。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/または一つまたは複数の熱回収モジュール705、710からなり、また、オプションとして、熱、水、ガス、二酸化炭素、他の流体、および/または汚染物質720をBGM 714および/または当システム上熱あるいは水を利用する他のモジュール718またはプロセスの方に提供できるように構成されているバイオマス増殖資源管理システムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、特定の汚染取り込みモジュール713、726、および/または一つまたは複数の熱回収モジュール705、710が、オプションとして、熱、水、ガス、二酸化炭素、他の流体、および/または汚染物質720を別のモジュール、設計、コンポーネントなどに対して、直接に、または処理後、および/または他の流体との混合の後で提供、および/またはBGM 714、718での将来の利用に向けて蓄蔵のため、および/または放出700、700Aのために提供するように構成されていることを特徴とするシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/または熱回収モジュール705、710が熱交換器710を利用することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/または熱回収モジュール705、710が次の項目を利用することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:活性炭、ハース炉コークス、ゼオライト、石灰、塩素、噴霧器、吸着剤、濾過、光化学的方法、選択的触媒還元、乾式スクラバー、湿式スクラバー(例えば、スプレータワー、トレータワー、充填床タワー、往復湿式スクラバー、および/またはその他の湿式スクラバー)、当業者の間で知られている他の汚染管理または取り込み技術、および/または上記の任意の項目を任意のシーケンスまたは組み合わせで。
特定の実施形態には、汚染取り込みモジュール713、726のいずれか上流(例えば、図7A)または下流(例えば、図7B)にオプションの熱回収モジュール710が設けられていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当プラン上のいかなる水源水(オプションとして前処理されたもの)712が汚染取り込みモジュール713、726、汚染管理モジュール705、および/またはいずれかの熱回収モジュール705、710に採用されることが可能であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
さらに図7Aおよび図7Bを参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、排ガスを、発電・燃料生成・廃棄物処理の統合システムに捕獲する方法を包括する実施形態があり、次のステップを含む:排ガス706を火力プラント222から捕獲すること、排ガス706を火力プラント222に動作可能に接続された分路704に運送すること、そして排ガス706の一部をガス回収モジュール707、709に引くこと。
特定の実施形態には、排ガス706一部を放出部703へ放出すること、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/または熱回収モジュール705、710が放出部703に設置されており、および排ガス706一部から熱、水、ガス、二酸化炭素、または他の流体、および/または汚染物質720を抽出することを含む前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、熱、水、ガス、二酸化炭素、または他の流体、および/または汚染物質720をBGM 714またはシステム上の他のモジュールに蓄蔵および/または提供することを含む前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、汚染管理モジュール705、汚染取り込みモジュール713、726、および/または一つまたは複数の熱回収モジュール705、710から構成されたシステムを中核とする前述のバイオマス増殖資源管理方法を包括する実施形態があるが、この構成部分は、オプションとして、熱、水、ガス、二酸化炭素、他の流体、および/または汚染物質720をBGM 714および/または当システム上熱あるいは水を利用する他のモジュールまたはプロセスの方に提供できることが特徴である。
さらに図7Aおよび図7Bを参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、例えば、第二スクラバープロセス(例えば、図22)、NOx低減のための往復湿式スクラバー、および/または他のプロセスなどによって、排ガス706から除去された水および汚染物質720で排ガスを追加処理することを包括する排ガス改善方法を包括する実施形態がある。
さらに図7Aおよび図7Bを参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、アルカリ性水および/または塩分含有量の高い水および/または土壌を改善する方法を包括する実施形態があるが、その手順は、対象のアルカリ性水および/または塩分含有量の高い水および/ま
たは土壌を排ガス706から除去された水と汚染物質720で処理(当業者の間で知られているいかなる手段で)することを含む。
図7Aおよび/または図7Bを参考にして、二酸化炭素の捕集に関して、発電プラントからの排気は二酸化炭素が3~15%を占めている可能性がある。オキシ燃料プロセスを利用すれば、二酸化炭素の%が大幅に高くなる可能性がある。特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールに光バイオリアクターおよび光合成藻類を利用する時にBGMに二酸化炭素を投入すると、その約100%がバイオマスに変換されること、またその多くの部分(50%~85%)が池に基づいたシステムまたは他の開放システムに利用されることが予想されることがある。特定の実施形態において、排ガスから排出され、バイオマス増殖モジュールでバイオマスに変換される炭素の%はその炭素の30%~80%、または50%~100%、または70%~100%、または75%~100%、または80%~100%、または80%~95%となる可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図4および/または他のガス、熱、冷却、水、燃料、および/またはいかなる材料の流れに関するその他の図および/または説明)において、センサーおよび/またはいかなる流動制御が二酸化炭素流および/または例えば当プランなどにおけるその他の流れを制御するのに利用されることがある。これらの流れは前述に説明された利用用途に充てる前に蓄蔵することがある(すなわち、これらの流れは一晩蓄蔵し、そして昼間に光合成型BGMに向けて移動されられる)。
例えば排ガスなどのNOをはじめ、窒素酸化物(NOx)排出物は、低溶解性のため、湿式スクラバーによって効果的に除去できないのが普通である。しかし、酸性水の方がNOxを除去するにはより効果的である。また、低温水の方がNOxを除去するにはより効果的である。
図22を参考にして、NOx低減向け往復湿式スクラバー2200は汚染したガスを単一パス湿式スクラバーより効果的に浄化する方法を提供する。搬送手段または分路2210(例えば、図7Aまたは7Bのように、水を火力プラント222から汚染管理モジュール705または汚染取り込みモジュール713に運送するのに使用されるもの)は、排ガスを湿式スクラバー第一パス2240へ運送する。ここで、スクラバーにおいていかなる水源水2230が当業者の間で知られているいかなる方法で利用される。このプロセスからの流出水が熱および/または汚染物質2250をオプションの熱回収・再利用モジュール2252に運送する。この流出水2250は、排ガス中のSOxを大幅に除去している可能性があり、これが水で亜硫酸に変換される可能性があるが、その結果、水のpHが4と6の間のpHになる可能性がある。中性pHの水に比べて、低pH水は第二パスで利用する方が排ガス中のNOx排出物を効果的に除去することができ、また湿式スクラバーのために最適化するのがより簡単になる可能性がある。当プラン2252に熱を提供しながら水の温度を低下し、スクラバー源水としてのNOxの除去効率を向上しえるオプションの熱回収の後、水と汚染物質一部2256が、オプションとして、当業者の間で知られているいかなる方法で処理され、そしてBGMでの利用、蓄蔵、または例えば当プラン2280上の他の熱および/または水利用用途に送られることがある。水と汚染物質もう一部2254が、スクラバーでの使用の準備としての化学物質(例えば、アンモニア、尿素、その他の化学物質)の添加2260を含み、当業者の間で知られているいかなる方法2258で処理されることがある。そして、結果としての水混合物は、異なる二つの利用方法あるいはそのいずれかの利用方法に充てることができる:湿式スクラバー第一パス2274、2230、2240、および/または湿式スクラバー第二パス2270、2276。汚染物質2274を含む水の任意の一部が、排ガスを対象とする湿式スクラバー第一パス動作(湿式スクラバーの“第一パス”)2040用の源水2230の方に任意の水量を提供するために反され、その結果、源水のpHが低減し、NOx除去効果が向上することがあり、および/または第一スクラバーパス2250の下流の排ガス流の方に湿式スクラバー第二パス(いわゆる“第二パス”)2276用の水源2270として部分的または全体的に送られることもある。その結果、第二パスはより低いpHの
水で行われ、排ガス流からのNOxガスをより効果的に削減できることがある。
このスクラバープロセスは、一つまたは複数の触媒2272を使用した環境で、および/または当業者の間で知られているNOx排出量を低減するための他のいかなる方法(例えば、NOx削減を促進するセラミック触媒)の下で行うことが可能である。第二パス2278からの流出物は直接BGM 2280の方に送られることがあり、または当業者の間で知られているいかなる方法で処理してそしてBGMでの利用、蓄蔵、および/または熱および/または水の他の利用先に送られることもある(例えば、当プラン2280)。NOx削減向けの往復湿式スクラバーは他の任意の汚染管理、取り込み、および/または当業者の間で知られている低減方法と併用することが可能である(例えば、汚染管理モジュール705または汚染取り込みモジュール713、例えば図7Aまたは7B)。任意の段階(例えば、スクラバーの第一パスの前、第一と第二パスの間、および/または第二パスの後2220、2282、2284)で当業者の間で知られているいかなる追加処理をことが可能である。
図22を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、NOxとSOxのガス状排出物を削減するように構成されたシステム2200を包括する実施形態があり、ここでは、当該の排ガスがオプションとしてBGM 2280の方に提供されることが特徴であり、また、当システムは、次の部分から構成されている:排ガスを湿式スクラバー2240に向けて移動させるように構成された搬送手段または分路2210、当システム上いかなる水源水2230を利用するよう、また排ガス中のSOxを捕集する(第一パス2240)ように構成された湿式スクラバー2240。ここでは、スクラバー2240が水、熱、および/または他の汚染物質の流出2250を定義すること、また流出水、熱、および/または他の汚染物質2250が後続スクラビング(第二パス)に利用されることが特徴であり、また、ここでは、後続スクラビングがNOxを除去するのに効果的であることが特徴である。特定の実施形態には、第一パス2240からの水、熱、および/または汚染物質の流出2250(オプションとして、処理された2256もの)が部分的または全体的に次の項目の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:熱回収・再利用モジュール2252、BGM 2280、蓄蔵モジュール2280、他の熱回収と当プラン上での利用のためのモジュール2280(例えば、図2)、および/または水回収と当プラン上での利用のためのモジュール2280(例えば、図3)。特定の実施形態には、水および/または汚染物質2254の流出の任意の一部がスクラバーでの利用のために化学処理2258、2260されることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、第一パス2240からの水および/または汚染物質2270の流出(オプションとして、処理されたもの)の任意の一部2274が、オプションとして、水源2230との混合の後、スクラバーの第一パス2240に利用されることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、水および/または汚染物質2270の流出(オプションとして、処理された、また他の水源と混合したもの)の任意の一部が、第二スクラバーパス2276での利用に向けて移動させられることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、スクラバー2276で一つまたは複数の触媒2272が使用されることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。触媒とは、有益な化学反応促進する化学物質のことであり、オプションとして、例えば、無水アンモニア、アンモニア水および/または尿素などを含むいかなる還元剤を含んでいる。特定の実施形態には、第二スクラバーパス2276からの水、熱、および/または汚染物質2278の流出(オプションとして、処理されたもの)が次の利用先に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある: BGM 2280、蓄蔵モジュール2280、熱回収と当プラン上での利用のためのモジュール2280(例えば、図2)、および/または水回収と当プラン上での利用のためのモジュール(例えば、図3)。特定の実施形態には、排ガスのオプション処理が次の時点に行われることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある:第一スクラバーパスでの利用の前2220、第一スクラバーパスと第二スクラバーパスの間2282、および/または第二スクラバーパスの後2284。オプション処理とは、オプションの汚染削減、温度変化、ガス量の削減、他のガスの追加、および/または、一回または数回のスクラバーパスに向けてガスを準備するため、または一回また
は数回のスクラバーパスの後、追加処理に向けてガスを準備するため(例えば、環境への放出の準備のため)の、当業者の間で知られている他のいかなる手段のことを指す。図22を参考にして、特定の実施形態には、いかなる源の水および/または汚染物質2278(オプションとして、処理されたもの)が次の項目の方に提供されることを特徴とする、汚染物質管理・処理システム2200を包括する実施形態がある:BGM 2280、蓄蔵モジュール2280、熱回収と当プラン上での利用のためのモジュール2280(例えば、図2)、および/または水回収と当プラン上での利用のためのモジュール2280(例えば、図3)。特定の実施形態には、水および/または汚染物質が、次の特定の一つまたは複数のモジュールの方に提供される前に、加熱されることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある: BGM 2280、蓄蔵モジュール2280、熱回収と当プラン上での利用のためのモジュール2280(例えば、図2)、および/または水回収と当プラン上での利用のためのモジュール2280(例えば、図3)。特定の実施形態には、熱、水、および/または汚染物質2278が湿式スクラバー2276の流出によって提供されることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
図22を参考にして、特定の実施形態には、次のステップからなる、SOxとNOx汚染物質のスクラビング方法を包括する実施形態がある:排ガスを搬送手段または分路2210を介してスクラバー2240に向けて移動させること、排ガスからのSOx汚染物質を除去するように開発された液体を通してスクラバー内の排ガスをスクラビングすること、そして上記の専用液体で排気を第二のスクラバー2276でスクラビングすること。特定の実施形態には、第二スクラバー2276が当スクラバーであることを特徴とする、前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、専用液体が、排気を当スクラバーおよび/または第二スクラバー2276でスクラビングする前に、化学処理2258、2260を受けていることを特徴とする、前述の方法を包括する実施形態がある。
従って、図9を参考にして、水熱液化プロセス900が、バイオマスおよび/またはバイオ原油903を受ける加圧供給タンク902を包括し、注入ポンプ904などのポンプによって、水平型油ジャケット付き予熱器906などの予熱ユニットの方に供給されることがある。連続撹拌タンクリアクター(CSTR:Continuous Stirred Tank Reactor)908が予熱済バイオマスおよび/またはバイオ原油を受け、加熱する。下流リアクター(例えば、油ジャケット付き栓流リアクター910)が残りのいかなるバイオマスの細胞構造を破壊し、そして濾過/浄化プロセス(例えば、フィルター付き分離器912)の方に送られる。液状産物(例えば、油または油と水の混合物)が回収容器またはプロセス(油ジャケット付き液状コレクター914)の方に送られることがある。バイオ原油または精製済燃料が、背圧調整器916、メインWTM 918、およびサンプルWTM 920を介してプロセスを出る(排管922より)。
火力プラントから熱(例えば、廃熱)を吸収し、外部に移すには、非常に多くの水資源が必要になる場合がある。この大量の廃熱が、加熱済空気、蒸気、または水、あるいはその他の手段で外部環境へと放出される場合には、エネルギーが損になり、水が使用され、環境に有害な影響をもたらす恐れがある。本発明開示に該当するシステムは、本書で紹介されるプロセスなど、様々なプロセスにおいて熱(廃熱を含む)を効果的に利用する。
図15Aを参考にして、バイオマス中のバイオ燃料濃度にかかわらず、処理済バイオマス/水スラリー(TBWスラリー)1504などのバイオマス/水スラリーが、冷却流体として利用するために、火力プラント222など加熱プロセスの方に伝達されることがある。実質形態1500A(モジュール#1)において、オプションのポンプ1502が、水スラリー内の処理済バイオマス1504を、熱交換器1506を通して、例えば、熱力学的サイクル(例えば、ランキンサイクル)の冷却/凝縮段階、および/または冷却水を要する他のいかなる熱プロセス段階(例えば、火力プラント222)の方に送る。
そのため、結果としての高温バイオマスおよび/またはバイオ原油および/またはバイオ
燃料と水の混合物1508が、オプションとして、精製所および/またはBPP 1514、および/またはBGM 110、212、402の方に送られ、および/または分離モジュール1510の方に伝達されることがある。採用される分離技術によって、またバイオマスがHTPおよび/または他のプロセスで在現場でバイオ原油および/またはバイオ燃料に変換されるのに必要な十分な温度に達せるかどうかによって、高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー1512および/または高温バイオ原油および/またはバイオ燃料(ガス状または液状)1513が精製所および/またはBPP 1514の方に伝達される場合がある。その後、熱がモジュール#1モジュール1518(熱回収モジュール)の熱プロセスから捕集されることが可能である。水、圧力、ガス(例えば、二酸化炭素)、および/または他の副産物の回収もこの段階でモジュール1518で行うことが可能である。この実施形態では、温水/蒸気1516が分離され、そして分離モジュール1510からモジュール1518の方に送られることがある。特定の実施形態において、精製所および/またはBPPからの流出が、熱、水、圧力、ガス(例えば、二酸化炭素)の回収のために、モジュール1518の方に送られることがある。また、特定の実施形態において、高温バイオマスおよび/またはバイオ原油および/またはバイオ燃料と水の混合物1508が、オプションとして、分離モジュール1510および/または精製所および/またはBPP 1514に送られる前に、当システムまたは当プラン上の別の任意の熱交換器1507に再誘導される場合がある。この場合では、加熱済混合物が別の熱交換器1506を通してポンプ1507され、そして上記全てのステップが繰り返される。特定の実施形態において、希望の温度に達するまでこのプロセスを何回も繰り返すことができる。このように、様々な熱交換プロセスによってTBWスラリー1504を徐々に加熱することができる。これで、生物付着、および/または高温急速加熱に関連した他の問題を軽減することができる場合がある。このプロセスまたは開示された当プランの熱交換器1506、1507は、生物付着を予防または抑制するための技術を利用する場合があるが、この技術には、例えば、有利な熱交換器設計の選択、熱交換器の専門的な保護材料(例えば、チタン、マグネタイト層など)の使用、他のコーティングおよび/または材料の使用、冷却流体の前処理、冷却流体への添加物(例えば、pHを変化させる添加物)の添加および流動制御、並びにTBWスラリー内のバイオマス含有量1504による生物付着および/または他の原因による生物付着を予防するための、当業者の間で知られている他の措置などが含まれており、または厳密に熱交換器の定義に該当しなくても、いずれか熱および/または冷却を伝達するのに適している他の技術も含まれている。
特定の実施形態において、場合によって初期熱交換プロセスや他のプロセス段階の産物である加熱済溶液を、図15Aに図示された段階にさらに進める前に、当業者の間で知られている他の方法で処理するか、および/または他の流体源と混合することが可能である。特定の実施形態(例えば、図2、15Aおよび/または15B)において、追加の熱、オプションとしての火力プラント一次処理熱および/または別源からの熱(例えば、専用バーバー)が、図15Aに図示されたプロセスのいかなる段階に適用されることがある。精製所および/またはBPP 1514は、本書で説明されたとおり、そこに向けて移動させられた物質をさらに精製することができる。特定の実施形態において、このプロセスから生じるバイオ原油および/またはバイオ燃料が、電力供給のために火力プラント222に向けて移動させられ、および/またはオフサイトにエクスポートされることがある。特定の実施形態において、熱交換プロセス1506は、精製または精製のための予熱より、BGM 110/212/402での温度の最適化のためのTBWスラリー1504の加熱の方に利用されることがある。この実施形態では、熱交換器1508下流側のTBWスラリーは部分的または全体的にBGM 110/212/402の方に誘導されることがある。特定の実施形態において、個々のモジュール1500Aを利用することによって熱交換器1506下流側の一つまたは複数のプロセス経路に進むことができる。例えば、1500A一例には、高熱を生成することによってバイオマスを分離、精製するように動作する熱交換器1507が利用され(例えば、1510または1514)、また特定のBGMの方に加熱済の低温流体を提供するために、別の独立したモジュール1500Aが別の熱交換器1507に利用される場合がある(例えば、1500A)。
特定の実施形態において、また図15B、また、オプションとして、図3を参考にして、実施形態1500Bを説明する。オプションのポンプ1502は、例えば冷却流体1521のような流体を熱交換器1520に伝達し、そして直接利用のために例えば当プランなどの方に、および/または熱回収ユニット、および/または流体回収ユニット、および/またはオプションの圧力回収ユニット1524の方に伝達される加熱済流体1522を提供する。また、特定の実施形態において、いかなる流体源1521が、例えば当プラン1524上の他のプロセスを加熱するため、および/または加熱済流体1522が有益をもたらす他の目的のために利用される前に、例えば当プラン1524上の二つまたはそれ以上の熱交換プロセス1520にかけて誘導されることが可能である。
加熱済水1522が、オプションとして、直接にまたは他の源との混合の後で間接的に、BGM 110/212/402用の給水の源として利用される(例えば、BGU温度の最適化および/またはバイオマス増殖に繋がる他の重要な目的のため)ことがある。および/または、オプションの実施形態において、加熱済流体1522が、熱、流体、および/または圧力を完全にまたは部分的に回収するために熱回収ユニット、および/または流体回収ユニット、および/または圧力回収ユニット1524の方に送られ、そして流体1523が、直接にまたは他の流体との混合の後で間接的に、BGM 110/212/402および/または他のいかなるBGUおよび/またはBGMに含まれたいかなるBGUサブユニットの方に伝達され、給水として利用されることがある。特定の実施形態において、加熱済流体1522が、熱、流体、および/または圧力を完全にまたは部分的に回収するために熱回収ユニット、および/または流体回収ユニット、および/または圧力回収ユニット1524の方に送られ、そして流体1525が直接にまたは他の流体との混合の後で間接的にコンテナー1220に補給されることがある。これによって、流体1525がBGM 1218/110/212/402から隔離されるが、BGM 1218/110/ 212/402および/または他のいかなるBGU、および/または当該のBGMに含まれたいかなるBGUサブユニットに熱を伝達することが可能である。このように、熱または加熱済流体1522、1524は、例えば当プラン上で直接に利用することができ、および/または例えば当プラン上いかなる利用目的のために回収することもできる(図2を参照)。水が必要になる場合には、水も再生し、利用することが可能である(例えば、図3)。このプロセスで利用される他の流体も再生することが可能である。可能な場合には、圧力も再生し、そして例えば当プラン上有益な目的のために利用することが可能である(例えば、図23、2300)。 特定の実施形態において、オプションとして、この方法で、熱プロセス(例えば、火力プラント222)の廃熱および/または当プラン、当システム、または当設計上の他のいかなる流体、源、またはプロセスからの熱が、バイオマス/水スラリー1504および/またはBGM 110、212、402、1218の方に伝達され(熱交換器での加熱の後1522、および/またはオプションの熱、流体、および/または圧力を完全にまたは部分的に回収1524した後1523)、そして、これが、部分的または全体的に、BGM 101、および/または当該のBGMに含まれた任意のBGU 600、および/またはBGU 630、602に含まれた任意の増殖サブユニットおよび/または特定のBGUに含まれた他の任意のサブユニット(例えば、図6、600)用の給水として、および/または流体1525(オプションの熱、流体、および/または圧力の回収1524の後)を使って当該のBGMを間接的に加熱するのに利用されるが、この場合では、流体1525(オプションとして他の流体と混合されたもの)が、加熱済流体をBGM 1218、110、212、402から隔離するコンテナー1220を利用する。この熱伝達のシステムおよび/または方法は、BGM 1218、110、212、402、および/または当該のBGMに含まれた任意のBGU 600、および/または任意の増殖サブユニット630、602、および/または特定のBGUに含まれた他の任意のサブユニット(例えば、図6、600)において、また熱を回収して当プラン上1524(図2)最も効果的な利用方法を実現するために採用することができる。
特定の実施形態において、水源および/または熱交換器の別の構成を採用すると、いかなる水および/または他の流体源1521が、熱プロセスまたは流体を冷却するため、および/またはいかなる流体、源、および/またはプロセスから熱を捕集するため、そして熱交換器または当業者の間で知られている他のいかなる方法によって熱をバイオマス/水スラリ
ー1504、および/またはBGM 1218、110、212、402の方に伝達するために利用され、および/または回収済熱が例えば当プラン(図2)上など熱が有益な他のいかなるプロセス(特定の実施形態での利用、コジェネレーションによる冷却などを含む)で利用されることがある。火力プラントにおいて、ボイラーを着火させるため、または作動流体を冷却するために空気を要する熱プロセスでは、熱を空気からバイオマス/水スラリーの方に伝達するために、熱交換器(例えば、1506および/または1520)を利用する熱回収モジュール#1(図15A)および/または熱回収ジュール#2(図15B)を利用することができる。特定の実施形態において、熱を当プランの利益に繋がる方法で伝達するためには、特定の熱プロセスにおいて、図15Aまたは15B(1500Aまたは1500B)に示されたいずれかの熱交換モジュール#1または#2または他のいかなる熱伝達プロセスを何回も任意のシーケンスで採用することが可能である。例えば、第一ステップとして、高熱の作動流体を冷却して熱交換器で熱を高熱利用(例えば、バイオマス精製)先の方に伝達するためには、図15Aまたは15Bに示されたいずれかの種類の熱交換器1506、1520を採用し、および/または、その後、例えば、作動流体をさらに冷却し、そして低熱を当プラン上の低熱利用(例えば、BGM 110/212/402またはその任意のコンポーネントを最適な温度まで加熱するため)先の方に伝達するためには、いずれかの熱伝達モジュール15Aまたは15Bをその後何回も任意のシーケンスで採用することが可能である。そして、熱の伝達先については、例えば当プランにおける将来の利用のために蓄蔵モジュールの方に伝達され、および/またはその他の利用目的に充てられる(例えば、図2)。
図15Aおよび15B、並びに図16~18を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、熱伝達モジュール1500A、1500Bを有し、また熱を熱プロセスからシステムモジュールおよび/または処理済バイオマス/水スラリー1504の方に伝達するように構成された熱伝達システムを包括する実施形態がある(例えば、図15A)。
図15Aおよび15B、並びに図16~18を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、熱伝達モジュール1500A、1500Bを有し、また当プラン上の熱交換器1506、1520によって熱を熱プロセスからシステムモジュールの方に伝達するように構成された熱伝達システムを包括する実施形態がある(例えば、図15Aまたは15B)。
特定の実施形態には、熱交換モジュール1500A、1500Bが、例えば、熱交換器1506と動作通信している処理済バイオマス/水スラリー1504(例えば、図15A)のようなバイオマス/水スラリーから構成されていることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオマス/水スラリー(例えば、処理済バイオマス/水スラリー1504)が熱伝達モジュール1500Aにおいて部分的または全体的にバイオ原油1508および/またはバイオ燃料1508に変換されることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、熱交換器1506が次の項目を含む流出を包括することを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある:高温バイオマス1508、高温バイオ原油1508、高温バイオ燃料1508、および/または水1508/蒸気1508。
特定の実施形態には、独立した熱源が熱伝達モジュール1500Aの方に追加熱を提供することを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、独立した熱源がバーナーであることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、流出1508が他の一つまたは複数の熱交換プロセス1507に向けて移動させられることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、流出1508が次の項目に向けて移動させられることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある:BBPモジュール1514、BGM 110/212/402、および/または分離モジュール1510。
特定の実施形態には、分離モジュール1510が次の項目を含む流出を特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある:高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料および水スラリー1512、高温バイオ原油
および/またはバイオ燃料(ガス状および/または液状)1513、および/またはバイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水および/または蒸気1516。
特定の実施形態には、高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料および水スラリー1512および/または高温バイオ原油および/またはバイオ燃料(ガス状および/または液状)1513が直接に精製モジュール1514および/またはBPPモジュール1514に向けて移動させられることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、精製モジュール1514および/または、BPPモジュール1514からの流出物1515が、オプションとして、熱回収・再利用モジュール1518(例えば、図2)、水回収・再利用モジュール1518(例えば、図3)、および/または圧力回収・再利用モジュール1518(例えば、図23)に向けて移動させられることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水および/または蒸気1516が、オプションとして、熱回収・再利用モジュール1518(例えば、図2)、水回収・再利用モジュール1518(例えば、図3)、および/または圧力回収・再利用モジュール1518(例えば、図23)に向けて移動させられることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、高温バイオマス、バイオ原油、バイオ燃料、および/または水(液状またはガス状)を含む流出1508がBGM 110/212/402に向けて移動させられることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、オプションとしていかなる流体源(水の場合、例えば、図3)からの流体1521が、オプションのポンプ1502を介して、熱交換器1520の方に提供されるように構成された、前述のシステムを包括する実施形態がある(例えば、図15B)。
特定の実施形態には、当プラン上の水1521(例えば、図3)が熱伝達用の流体として利用されることを特徴とする、前述のシステムを包括する実施形態がある(例えば、図15B)。
実施形態には、熱交換器1520が加熱済流体1522の流出を有することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、加熱済流体1522が、当プランでの利用に向けて移動、または、オプションとして、当プランにおける熱の回収・再利用1524(例えば、図2)、水の回収・再利用1524(例えば、図3)、流体の回収・再利用1524および/または圧力の回収・再利用1524(例えば、図23)のためのモジュールに向けて移動させられることを特徴とする前述
のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、加熱済流体1522の任意の一部が、部分的または全体的にBGM給水として使用するために、BGM 110/212/402に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、モジュール1524が再生済流体出力1523、1525を生産するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、再生済流体1523の任意の一部が、部分的または全体的にBGM給水として使用するために、BGM 110/212/402に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、再生済流体1525の任意の一部が、当プランにおいて熱を伝達する(例えば、図12c、図2)ために、コンテナー1220に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当プランにおいて熱を伝達する(例えば、図12c、図2)ためのコンテナー1220がBGM 1218、110/212/402と接続していられるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、これらの特定の一つまたは複数のシステムの中で特定の一つの熱交換器1506、1507、1520が一つまたは複数の熱プロセスを冷却し、またそこから熱を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、特定の一つの熱プロセスが熱力学的プロセスであることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、特定の一つの熱力学的プロセスが熱力学的サイクルであることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、特定の一つの熱力学的サイクルがランキンサイクル1600であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある(例えば、図16)。
特定の実施形態には、当該の熱力学的サイクルが単純サイクル1700であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある(例えば、図17)。
特定の実施形態には、当該の熱力学的サイクルが複合サイクル1800であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある(例えば、図18)。
図15Aと図15B、および図16~18を参考にして、本発明開示の実施形態には、熱を特定のコンポーネントまたはモジュールに伝達する方法を包括する実施形態があるが、この方法は次のステップからなる:システム1500A、1500B、1600、1700、1800を構成し、熱を生成すること、この熱を熱交換モジュール1500A、1500B、1600、1700、1800に伝達すること、そして熱を対象のシステムモジュールおよび/または処理済バイオマス/水スラリー1504に伝達すること。
特定の実施形態には、熱交伝達モジュール1500A、1600、1700、1800が次の項目を含む流出を包括することを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある:高温バイオマス1508 1512、高温バイオ原油1508、1513、高温バイオ燃料1508、1512、1513、1516、およ
び/または水1508、1512、1516/蒸気1508、1512、1516。
図15Aと図15B、および図16~18を参考にして、本発明開示の実施形態には、熱を特定のコンポーネントまたはモジュールに伝達する方法を包括する実施形態があるが、この方法は次のステップからなる:システム1500A、1500B、1600、1700、1800を構成し、そして熱プロセスで熱を生成すること、この熱を熱交換器1506、1507、1520に伝達すること、そして熱を対象のシステムコンポーネントまたはモジュール(例えば、BGM 110/212/402、1218)に伝達すること。
図15Aおよび/または図15Bで説明されたプロセスはランキンサイクルに利用される場合がある。実施形態1600では、また図16を参考にして、1500Aおよび/または1500Bのシステムがランキンサイクルに統合されることが可能ある。オプションのポンプ1622がバイオマス/水スラリー(例えば、処理済バイオマス/水スラリー1624)を熱交換器1636に通す。そして、熱くなったバイオマスと水の混合物1620が、別の熱交換プロセス1636(必ずしも同じプロセスではない)、および/またはBGM 110、212、402、および/またはオプションの分離モジュール1606の方に送られることがあり、および/または直接に精製所および/またはBPP 1604の方に送られることがある。
分離モジュール1612からの温水および/または蒸気が、例えば当プランでの直接利用、または熱回収、流体回収、および/または圧力回収ユニットを通して当プランでの間接的利用のために返還されることがある1632。第二プロセスでは、ポンプ1628が使用されたいかなる流体源1630を熱交換器1634を通してポンプし、そして加熱済流体1626が、例えば当プランでの直接利用、および/または熱回収、流体回収、および/または圧力回収ユニット1632を通して当プランでの間接的利用のために返還されることがある。熱交換器1634と1636はボイラー/ポンプ/タービンシステムをインターフェースとして繋がっていることがある。例えば、ボイラー1602が水を加熱して蒸気1614にし、タービン1616を駆動する蒸気にする。タービン1616下流側の出力水/蒸気1618が熱交換器1634と1636を通して処理されることがある。回収ポンプ1638が回収済水をボイラー1602に伝達する。臭気管理モジュール1642(例えば、1300)は、オプションとして、ボイラーのバーナーに空気を供給し、また排ガス1640が排ガス回収モジュールの方に供給されることがある(例えば、図7Aと7Bの700および/または700A)。分離モジュール1606が高温バイオマス、バイオ原油、および/またはバイオ燃料および水1608および/または高温バイオ原油および/またはバイオ燃料(ガス状および/または液状)1610を精製所および/またはBPP 1604に送る。特定の実施形態において、上記のプロセス1600では、標準的なランキンサイクルまたはそのいかなる改変版、例えば、再熱を伴うランキンサイクル、再生ランキンサイクル(開放式または閉鎖式の給水ヒーター)、超臨界流体ランキンサイクル、有機ランキンサイクル、および冷却がランキンサイクルのいずれかの段階で必要となるその他のいかなる改変版において、モジュール1500Aおよび/または1500Bを何回も任意の組み合わせで採用することができる。そして、上記のプロセスの利用例として、ランキンサイクルの凝縮段階が挙げられる。
実施形態1700では、また図17を参考にして、1500Aおよび/または1500Bのシステムが単純サイクルに統合されることが可能ある。個の実施形態では、ポンプ1728が処理済バイオマス/水スラリー1730を熱交換器1711の方に提供する。高温バイオマス、バイオ原油および/またはバイオ燃料および水の混合物1708が、その後、他の熱交換プロセス1711(必ずしも同じプロセスではない)の方に送られ、および/または直接に精製所1738、および/またはBPP 1738の方に、および/またはBGM 110、212、402の方におよび/またはオプションの分離モジュール1732の方に送られることがある。
分離モジュール1732は、高温バイオマス、バイオ原油および/またはバイオ燃料および水の混合物1740および/または高温バイオ原油および/またはバイオ燃料の混合物1736を、追加処理のために、精製所および/またはBPP 1738の方に提供する。温水および/または蒸気1734が、例えば当プランでの直接利用、および/または熱回収、流体回収、および/また
は圧力回収1726を通して当プランでの間接的利用のために分離モジュール1732から伝達されることがある。燃料1702(例えば、バイオマス増殖モジュール212から出来上がった、または分離されたもの)が、圧縮機1712からの圧縮空気1709を利用する燃焼室1704で燃焼されることがある。排ガス1706がガスタービン1710を駆動し、そしてその後、1706が熱交換器1711の方に供給され、そしてその後、オプションとして、熱交換器1716の方に供給されることがある。
冷却済排ガス1718が、その後、回収され、および/または回収モジュール(例えば、700または700A)によって処理されることがある。熱交換器1716は、オプションとしてポンプ1722を介して、いかなる流体1720の補給を受け、そして回収ユニット1726に加熱済流体1724を反すことが可能である。圧縮機1712の方に補給される空気が、オプションとして、臭気管理モジュール1714(例えば、1300)から補給されることがある。特定の実施形態において、この熱交換プロセスに従うと、単純サイクル、複合サイクル(下記参照、1800)、および/または排ガスを生産する他の熱プロセスからの排ガスは、追加の熱回収、汚染物質除去処理、および当システムにおいて二酸化炭素や他のプロセスを利用するため、および/または他の処理/汚染管理方法を行うために、排ガス回収モジュール(図7Aまたは7B)の方に送られることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図15A、15B、16、17、および/または18の実施形態)において、バイオマス中のバイオ燃料濃度に関わらず、バイオマス/水スラリーが、冷却流体として利用するために、火力プラントの方に伝達される。バイオマス/水スラリーが熱交換器に渡ることによって、火力プラントに対して、例えば熱力学的サイクル(例えば、ランキンサイクル)の冷却/凝縮段階など、冷却水を要する他のプロセス段階の方に熱が提供される。
オプションとして、水源および/または熱交換器の別の構成を採用することによって火力プラント廃熱をバイオマス/水スラリーに伝達することができる。例えば、いかなる水および/または他の流体源を利用することによって、火力プラントを冷却し、および/または熱交換器を介しておよび/または他のいかなる方法によって熱をバイオマス/水スラリーの方に伝達することができる。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラント廃熱がTBWスラリーを精製するため、および/またはその温度を上げてHTPプロセスおよび/または他の精製プロセスの熱の必要性を低下させるために利用されることがある。
熱交換器が達する動作温度および/または圧力によって、加熱済TBWスラリーに含まれたバイオマスの一部または全部が、HTPおよび/または他の仕組みを介して在現場で(つまり、このプロセスの途中で)、バイオ原油また他のバイオ燃料に変換される場合がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の説明)において、HTPまたはHTP予熱(該当する場合)および/または他のプロセスおよび/またはタイプやサイズなどのプロジェクトパラメーターに必要な熱量、および/または使用中火力プラント用動作流体の動作温度、TBWスラリーおよび/または当プラン上他の水源からの利用可能な水量、および/または火力プラントにおける熱力学的サイクルで特定の凝縮ステップを完了するのに必要な冷却量によって、火力プラントを冷却するため、および/または火力プラント廃熱を当プランの方に伝達するために、ただ一つか、または複数の熱交換プロセス(TBWスラリーおよび/または他のいかなる流体源のどちらかを利用するもの)を任意の順序で利用することが可能である。例えば、熱力学的サイクルの凝縮段階において、まずTBWスラリーを含む第一の熱交換器が利用され、および/またはその後、別の流体源を含む第二の熱交換器が利用され、そして動作流体を
冷却し、および/または熱を当プランの方に伝達するプロセスの第三段階として第三流体源を含む第三の熱交換器が利用される。
特定の一つまたは複数の実施形態において、TBWスラリーの高温HTPに必要な熱を提供するために、高温度を実現できる初期熱熱交換プロセスが利用されることがある。ここでは、動作流体の温度をさらに低下させて熱力学的サイクルの凝縮段階を完了させるために、第二または第三の熱交換プロセスが必要になる場合がある。特定の実施形態において、第二または第三の熱交換プロセスからの熱が、当プラン上の低温の用途(例えば、BGM、セルロース系エタノールの加熱)に向けて、および/またはある程度の加熱/予熱を要するプロセス(例えば、脱塩化)に向けて移動させられることがある。特定の実施形態において、当プラン上の他のプロセスに対する補給の後の余熱が脱塩化に向けて移動させられることがある。
オプションとして、ただ一つか、またはいずれかの冷却流体を利用する複数の異なる熱交換プロセスを利用することができるが、設計上の考慮事項(例えば、HTPまたは他のプロセスを在現場で行うか、または精製所で行うかなど)による。特定の実施形態において、利益をもたらす場合(例えば、生物付着などの問題を防ぐためにTBWスラリーをよりゆっくりと加熱する必要がある場合)に、TBWスラリーおよび/または他の流体源を、例えば二つ以上の熱交換器などを使って、段階的に加熱することがオプションである。この実施形態では、例えば、常温のTBWスラリーを、特定の熱交換プロセスに向けて移動させ、その温度が一定のレベル(例えば、120 C)に達し、そしてまた他の熱交換プロセスに向けて移動させ、その温度が、例えば、350 Cなど、予熱またはHTPの性能に有益な温度に達するようにすることが可能である。同様に、当プラン上のいかなる流体源(例えば、図15B)も、当プラン/回収1524で利用する前に、当設計上の二つ以上の熱交換器に誘導する(ステップ1520を含む)ことが可能である。このように、設計に関する事項を最適化し、および/または当プラン上のいかなる利用目的に適した品質および/または温度の流体を実現できる。これらの熱交換プロセスは、同一熱プロセス、熱力学的サイクル、異なる火力プラント技術、および/または熱が生成されたり再生されたりする他のいかなるプロセスで行われることがある。特定の実施形態において、当プラン上の全ての熱および/またはコジェネレーション冷却(熱より生成されるもの)の利用用途が考慮されるが、その中で、特に異なる温度の熱/廃熱の利用用途の方が優先され、これが先に当プラン上の全ての熱および/または冷却の利用用途に割り当てられる。ここでは、熱の一部または全部が、熱力学的サイクルの凝縮段階のいかなる熱交換プロセスより、火力プラントの他のいかなる熱プロセス(オプションの一次プロセス熱を含む)より、および/または当プラン上(図2を参照)のいかなる熱源からの熱および/または再生済熱より提供される。特定の実施形態において、全てのプロセスに必要な熱量も、全ての火力プラント技術に必要な冷却量に従って(的確な冷却を実現できるように)予算することができる。そして、他のあらゆるプロセスが加熱された後の余熱が脱塩化プラント(当プランに該当する場合)に向けて移動させられるか、および/または場合によって放出されることがある。
特定の実施形態(例えば、図2、15Aおよび/または15B)において、追加の熱、オプションとしての火力プラント一次処理熱および/または別源からの熱(例えば、専用バーバー)が、図15Aに図示されたプロセスのいかなる段階に適用されることがある。
図18を参考にして、また実施形態1800において、1500Aおよび/または1500Bのシステムは複合サイクルに統合されている場合がある。ガスサイクル1701において、燃料1702(例えば、バイオマス増殖モジュール212から出来上がった、または分離されたもの)が、圧縮機1712からの圧縮空気1709を利用する燃焼室1704で燃焼されることがある。排ガス1706がガスタービン1710を駆動し、そしてその後、1706が熱交換器1711の方に供給され、そしてその後、オプションとして、熱交換器#2 1716の方に供給されることがある。圧縮機1712の方に補給される空気が、オプションとして、臭気管理モジュール1714(例えば、1300
)から補給されることがある。熱交換器1711から出るガスがオプションの熱交換器1716に補給されることがある。冷却済排ガス1718が、その後、回収され、および/または回収モジュール(例えば、700または700A)によって処理されることがある。蒸気サイクル1801において、ポンプ1812が熱交換器1711に水を通し、そして結果としての蒸気1802がタービン1804を駆動する。回収済蒸気と水が、オプションとして、熱交換器#3 1806、凝縮器熱交換器#4 1808を介して処理され、そして水1811がポンプ1812に戻されることが可能である。ポンプ1814は、処理済バイオマス/水スラリー1816および交換器1806から出る高温バイオマス、バイオ原油および/またはバイオ燃料および水の混合物1818を熱交換器1806の方に供給するが、その後、これが、他の熱交換プロセス1806(必ずしも同じプロセスではない)の方に送られ、および/または直接に精製所、および/またはBPP 1826の方に、および/またはBGM 110、212、402の方におよび/またはオプションの分離モジュール1732の方に送られることがある。高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料および水の混合1820および/または高温バイオ原油および/またはバイオ燃料の混合1822は精製所および/またはBPP 1826の方に送られることがある。温水および/または蒸気1824が、例えば当プランでの直接利用、および/または熱回収、流体回収、および/または圧力回収ユニット1726を通して当プランでの間接的利用のために分離モジュール1732から送られることがある。オプションの熱交換器1716は、ポンプ1722を介して、いかなる流体1720の補給を受け、そして回収ユニット1726に加熱済流体を反すことが可能である。オプションの熱交換器1808は、ポンプ1810を介して、いかなる流体1813の補給を受け、そして回収ユニット1726に加熱済流体を反すことが可能である。
本発明開示で説明されたいかなるプロセスから生成または再生される熱または冷却は当プラン内で当業者の間で知られているいかなる方法で伝達されることが可能である。図12A~12Eは非限定的な実施形態を示す。
特定の実施形態において、図12Aに関して、例えば火力プラントおよび/または他の熱集中プロセスからの加熱済水源など、加熱済流体1208が熱交換器1200に誘導されることがある。冷却流体、例えば水とバイオマス1202が別々に熱交換器1200の方に伝達されることがある。加熱済流体1208からの熱が冷却流体1202の方に伝達することが可能であるが、このように、熱交換後冷却流体1204および加熱済流体1206が熱交換器1200から出るようになる。
図12Bに関して、加熱済流体1216がユニット1212(例えば、BGM)に伝達、そして処理されることがあり、ここでは、熱がモジュール1210に伝達され、ここでは、熱と流体が回収される1210可能性がある。他の流体(例えば、火力プラント1214からの加熱済流体)が、熱、冷却、栄養素、酸性、アルカリ性、および/または他の要素をモジュール1212の方に提供する。例えば、加熱済流体1216が熱すぎてプロセス1212に利用できない場合、熱を調節するには他の流体を利用することが可能である。このプロセスに他の要素も関与している場合、これらの要素を提供し、そして本書で説明されたとおり処理することがオプションである。
図12Cに関して、加熱済流体(例えば、水)1216がモジュール1220の方に伝達されることがある。モジュール1220は、作動するために熱入力が必要な他のモジュール1218から構成されている場合がある。熱伝達の後、流体がモジュール1222の方に伝達されることがあり、そしてここでは加熱済流体1216からの熱と流体が回収される可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図2、3、6、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、特定のBGMおよび/またはそのコンポーネント、および/または水伝達、特定のBGM、特定のBGU、特定のBGUサブユニット、および/ま
たはその他のいかなるBGUコンポーネントは、冷却を提供するため、あるいはオプションとして火力プラントからの廃熱を捕集するため、および熱を提供するための水源(オンサイトおよび/またはオフサイトからのもの)によって供給されるプール、他のコンテナー、水体(例えば、池、湖、または蒸気)、および/または水流に部分的または全体的に浸漬されているが、ここで、BGMの温度が熱いおよび/または冷たい水源との接触によって調節される。加熱および/または冷却された空気またはその他の流体(例えば、火力プラントおよび/またはその他のモジュールからのもの)は、熱および/または冷却を伝達するために、BGM、特定のBGU、またはそのいかなるコンポーネントに接触するよう、または部分的または全体的に包囲するように構成されたコンテナーに満たされることがある。熱および/または冷却は、オフサイト源228によって供給234される場合があるが、これはオプションとして、淡水源302、塩水用の水取入314、および/またはオフサイトからの他の熱源および/または冷却源(ガス状および/または液状のもの)を含むオフサイト水源からの水の供給を包括する。
図12Dに関して、加熱済流体(例えば、水1224)が蓄蔵モジュール1226の方に伝達されることがある。
蓄熱ユニット1226はオプションとして他の加熱済流体を受ける。必要になった時点で、蓄熱ユニット1226は熱を他のモジュール1227の方に伝達し、そしていかなる過剰熱および/または流体がモジュール1228の方に伝達されることがある。同様に、冷却を蓄蔵、伝達するために、当該のプロセスにおいて冷却が熱に取って代わっている段階で、同じプロセスを繰り返すことがオプションである。このプロセスは、例えば、特定のプロセスへの熱冷却および/または流体の流動を管理および/または制限するために、当プランなどにおいて熱および/または冷却が利用されるいかなる段階で採用することができる。
図12Eに関して、加熱済流体1232(例えば、火力プラントを冷却するための水)がコジェネレーション冷却技術のモジュール1234の方に伝達されることがある。冷却流体はモジュール1236で利用および/または再利用することができる。
特定の実施形態において、図12B、12C、および12Dに関して、熱または「加熱済」の表記がある個所で、冷却が熱に取って代わられることがあり、また、当該のプロセスを逆に行うにあたって、冷却が熱に取って代わることもある。
図19に関して、特定の実施形態において、処理済バイオマス/水スラリー1910が二部からなるボイラー1922の第一部の方にポンプされることがある。熱1924を適用すると、完全または部分的な在現場HTPおよび/または他の精製プロセスおよび/または次のような3層分離が行われる:1.) バイオマスと混合された可能性の軽油、2.) 水、および、オプションとして、3.) バイオマスや残留物と混合された可能性の重油。廃水管が三層1927各層から制御可能な率で特定の物質を除去し、そしてこれらの物質が精製所および/またはBPP 1929の方に送られることがある。精製所および/またはBPP 1925からの全ての流出物が熱回収、水回収、および/または圧力回収1930の方に誘導されることがある。ボイラー1922は、水と場合によって他の小分子(例えば、エタノール)を第一部から第二部(ここで内部として表示)に通すように構成されている選択的フィルタリングバリアー2010が備わっている。選択的浸透性層2003の詰まりを解消するために、第一部にオプションの撹拌装置が備わっていることがある。第一部から第二部に透過する水と、場合によって他の小分子(場合によって第二部の方にポンプされた他の水源と混合)とは、蒸気に変換され、そしてバイオマス、バイオ原油、および/またはバイオ原油1902をたどり、そしてその結果の圧力がタービン1904を駆動する。
オプションとして蒸気、高温バイオマス、バイオ原油、バイオ燃料、および/または水を含むその結果の混合物1906またはその一部(例えば、蒸気)が、その後、オプションとして、回収される熱によって冷却され、そして当プラン1916凝縮器1918で利用されること
がある。冷却済バイオ燃料と水の混合1912が精製所1908に送られることがある。あるいはその代わりに、またはそれと共に、混合物1906がタービン1904から発送後、直接または間接的に精製所1908に送られることがある。精製所および/またはBPP 1908からの全ての流出物1925が熱回収、水回収、および/または圧力回収1930の方に誘導されることがある。空気が臭気管理空気モジュール1928から、オプションとして、バーナー1924の方に送られることがある(例えば、1300)。排ガス1926が、オプションとして、排ガス回収モジュール700または700Aモジュールで捕集されることがある(例えば、図7または7Aを参考)。ボイラー1922は、水/バイオマス/バイオ燃料スラリーの処理を含む一つまたは複数の実施形態または設計を包括することがある。例えば、図20Aに関して、ボイラー1922は第一部ウォール2002と第二部ウォール2020から構成されている。第一部ウォール2002と第二部ウォール2002の間の環状空間は、多層構成(例えば:水の密度より低い密度の軽油バイオマス層2006、水層2012、および水の密度より高い密度の重油・流出物層2009)を採用するように設計されていることがある。選択的フィルタリングバリアーが水と場合によって他の小分子を第一部から第二部に透過させる2010。選択的浸透性層2003の詰まりを解消するために、第一部にオプションの撹拌装置が備わっていることがある。バイオ燃料が第一部から蒸発し、そして第一部から第二部に散りかかるのを防ぐために、オプションの可動型または固定型蓋が装備されていることがある2004。入口ポート2008が処理済バイオマス/水スラリー(TBWスラリー)を環状空間の方に届ける。第二部を脱水するために、オプションの廃水管が装備されていることがある2021。TBWスラリーの流速は流動制御で管理することが可能である。TBWスラリーが提供されると同時に、廃水管2018、2016、および2014は環状空間から三層の供給を管理しながら提供するように設定することが可能である。必要に応じて、ボイラー第二部への水の補給を増やすために、オプションの追加の入口が施されていることがある2019。ボイラーで行われる特定のプロセスまたは全てのプロセス(TBWスラリーに含まれたバイオマスのHTP、水の蒸発、および/またはこれらのプロセスの実行率など)を最適化するために、第一部と第二部からなるボイラーの構成を変更することが可能である。
図19~20を参考にして、特定の実施形態には、処理済バイオマス/水スラリー1910を熱力学的プロセス動作流体として使用するように構成されたシステム1900を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、第一部2002と第二部2020からなるボイラー1922をさらに包括する前述のシステムを包括する実施形態があり、ここでは、第一と第二のエリアがスラリー1910を処理するのに適していることが特徴である。
特定の実施形態には、ボイラー2002の第一部がスラリー1910を受け取るように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、第一部2002と第二部2020の間に位置付けられた選択的フィルタリングバリアー2010をさらに包括する前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、フィルタリングバリアー2010が水を第一部2002から第二部2020に透過させるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、フィルタリングバリアー2010が小分子を第一部2002から第二部2020に透過させるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、小分子の平均分子量が18 g/mol~46 g/molであることを特徴とす
る前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、第一部2002および/または第二部2020を加熱するように構成されたバーナーまたは他の熱源1924をさらに包括する前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バーナーまたは他の熱源1924が空気処理/臭気管理システム1928から空気の補給を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある(例えば、図13の1300)。
特定の実施形態には、バーナーまたは他の熱源1924が排ガス1926を排ガス回収システム700、700Aに送るように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある(例えば、図7Aまたは7B)。
特定の実施形態には、処理済バイオマス/水スラリー1910をボイラ1922で一つまたは複数の層に分離するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、層が水2012、軽油/バイオマス2006、重油/バイオマス2009、および/または残留物2009を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
ボイラー1922が第一部2002に接続した廃水管2018を有することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
ボイラー1922が、第一廃水管2018の下に、第一部2002に接続した第二廃水管2016を有することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
ボイラー1922が、第二廃水管2016の下に、第一部2002に接続した第三廃水管2014を有することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、水2012が第一廃水管2018の下にあることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、第二廃水管2016が水2012に接続していることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、軽油/バイオマス層2006および/またはオプションの重油/バイオマス層2009および/または残留物2009および/またはオプションとして水2012を廃水するように構成されている前述のシステムを包括する実施形態があるが、残りの水層が第二部2020の方に伝達されるか、および/または廃水2021される。
特定の実施形態には、第二部2020が水2012および/またはオプションとして蒸気を含む小分子1902を蒸発させ、および/または、オプションとして、バイオマス、バイオ原油、および/またはバイオ燃料1902をたどるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、蒸発させられた水および/または小分子1902が、タービン1904を駆動して下流流体を実現するために、そのタービンに向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態があり、この流体は、オプションとして、蒸気19
06、水1906、およびオプションとしてバイオマス、バイオ原油、および/またはバイオ燃料を含む小分子1906を含む。
特定の実施形態には、下流流体1906が、精製モジュール1908、BBPモジュール1908、および/またはバイオ燃料と水1912を部分的に分離し、そして当プランのために熱を回収する1914、1916(例えば、図2)オプションの凝縮ユニット1918の方に送られることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、部分的に分離されたバイオ燃料と水1912が精製モジュール1908および/またはBPPモジュール1908の方に送られることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、軽油/バイオマス層1927および/またはオプションの重油バイオマス/残留物の層1927およびオプションとして水1927を精製モジュール1929および/またはBPPモジュール1929の方に送られるように構成されている前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、精製モジュール1929および/またはBPP1929からの一つまたは複数の流出物1925をさらに特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の一つまたは複数の流出物1925が、オプションとして、当プランにおける熱の回収・再利用1930(例えば、図2)、水の回収・再利用1930(例えば、図3)、および/または圧力の回収・再利用1930(例えば、図23)のためのモジュールに向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、ボイラーの第一部2002および/または第二部2020の形状が次のいずれかの断面形状であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:円筒、楕円筒、一端が長い半楕円、もう一端が短い半楕円のような楕円筒、および/または上記の複数の形状の垂直断面(この場合、ボイラー両部2002、2020を形成する複数の形状が分裂されていることが特徴)。
特定の実施形態には、ボイラー1922が次の一つまたは複数のフィーチャーを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:処理済バイオマス/水スラリーの入口点2008、オプションの蓋(可動型または固定型)2004、軽油/バイオマス廃水管2018、重油/バイオマス廃水管2014、水層廃水管2016、第二部下部にある、オプションの廃水管2021、第二部上部にある、第一部2002を超えて伸び上がるリップ2020、第二部2020へのオプションの入口2019(ボイラー1922第二部2020への水補給を増やすため)、水2012をかき回して選択的フィルタリングバリアー2010の詰まりを解消する(例えば、選択的フィルタリングバリアー2010からバイオマス油またはの他の材料を除去する)ために第一部2002に設置された一つまたは複数の撹拌装置2003。および/または、取り上げられたフィーチャーのほか、ボイラーは、当業者の間で知られている、他のボイラー向けのいかなるアクセサリーを利用することもできるが、オプションとして、例えば、次のものが挙げられるがこれらに限らない:圧力制御システム、安全バルブ、水位インジケーター、点検窓、水ゲージまたは水柱、下部ボトムブローバルブ、連続ブローダウンバルブ、フラッシュタンク、自動ブローダウン/連続熱回収システム、ハンドホール、蒸気ドラム内部装置、低水位断水、表面ブローダウンライン、循環ポンプ、給水点検バルブ、逆止めバルブ、上部供給、過熱防止装置管または管束、および/または化学物質注入ライン。
ボイラーの蒸気システム1902、1904が、オプションとして、当業者の間で知られている蒸気システムアクセサリーも利用できることを特徴とする前述のシステムを包括する実施
形態がある。
図19~20を参考にして、本発明開示特定の実施形態には、システム1900内のボイラー1922から当システム内のモジュール、ユニット、またはサブユニットに熱を伝達する方法を包括する実施形態があり、この方法は、処理済バイオマス/水スラリー1910を提供すること、このスラリー1910をボイラー1922で加熱して作動流体を生成すること、そしてこの作動流体をシステム内の対象のモジュール、ユニット、またはサブユニットに伝達することを包括する。
火力プラントは、HTPおよび/またはバイオマスおよび/またはバイオ燃料の他の処理方法によるバイオマスおよび/またはバイオ燃料の精製に対して、および/またはその他のプロセス(例えば、図1および/または図2)に対して、図1で示されたとおり(火力プラントから、「精製所」と「BPP(下流処理)」のボックスへと進む「熱および/または冷却」の矢印)、必要な熱および/または冷却(コジェネレーション冷却)を提供することがある。
特定の実施形態において、図11は、火力プラントへおよび/またはそこからの様々な流体の流れによって、火力プラントの熱が上記のプロセスの方にどのように提供されるかについて様々な例を示してる。図11の1100を参考にして、火力プラント1002に至るいくつかの重要な流入が示されていることがある(全ての流入ではない):BGM1110からオプションの処理ステップ(例えば、図1の100)後の処理済バイオマス/水スラリー1140、BGM1110での生成後オプションとして処理されたバイオ燃料1138、当プラン上のいかなる水源1106からの水1136、オプションとして空気処理/臭気管理モジュール1102、1300からの空気1139、いかなる源1132からの他の流体1134、ガス化モジュール1118からのバイオガス1164、精製所および/またはBPP 1124からのバイオ原油および/または他のバイオ燃料1152、および/またはいかなる源1101からの他の燃料1128(オプションとして、廃棄物、バイオマス、および図10の1000に示された源を含むもの)。これらの特定の一つまたは複数の入力は火力プラント1002で利用されることがあり、また水また/は空気または他の流体の入力は火力プラント1002を冷却するのに利用されることがあり、またその途中で、火力プラント1002からの熱が捕集される。図11は、これらの物質が加熱された後で火力プラント1002から発するいくつかの出力を示している(全ての流出ではない):下流処理のための熱および/または冷却1168、高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー1150、高温バイオ原油および/またはバイオ燃料1148、バイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水および/または蒸気1146、当設計上のいかなる水源からの温水および/または蒸気および/または未加熱廃水1144、他のいかなる源からの熱1142(熱プロセスに利用すれば(例えば、図700または図700A)、燃焼空気によって捕集された熱を含む場合がある)、熱交換器および/または他の熱伝達プロセスに利用される空気および/または他のいかなる流体(有機ランキンサイクル1142を含む)、およびいかなる方法で生成された熱および/またはコジェネレーション冷却1168。そして、高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー1150および/または高温バイオ原油および/またはバイオ燃料1148の流れが、その後、HTPおよび/または他の抽出方法および/または分離方法および/または処理方法のために、精製所および/またはBPPに向けて移動させられることがある。
これらのプロセスに対するオプションの入力(オプションの圧力1158および、オプションとして、追加熱1157)が表示されることがある。これらのプロセスからの流出物には高温バイオ原油、バイオ燃料および/またはバイオマス1160、および回収可能な水、圧力、熱、冷却、ガス、および溶媒1126などが含まれる。精製所および/またはBPP1124で生成された高温バイオ原油および/またはバイオ燃料および/またはバイオマス1160(ここから熱が回収1120できる)は、その後、燃料1152として、再び火力プラントおよび/またはBBPP(瓶詰/包装のため)1116に向けて移動させられることがある。これらのプロセスからの水、熱、圧力、ガス、溶媒、および/または冷却1156は、例えば当プランなどでの再利用
(例えば、図2:熱および/またはコジェネレーション冷却、図3:水、および図23:圧力)のために、回収1126することが可能である。また、上記の火力プラント流出物の任意一部が、バイオガス1164を生成するために、ガス化モジュール1118の方に送られることがある。バイオガスは、燃料として、火力プラント1002に向けて移動させられ、そして、いかなる流産物1162が、本書で説明されたとおり、BGMおよび/または当プラン上の他の利用先1122に向けて移動させられることがある。次の火力プラント放出物:バイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水および/または蒸気1146、および当プランなどのいかなる水源からの温水および/または蒸気および/または未加熱廃水1144、いかなる源からの熱1142および/または精製所および/またはBPP 1124Aから生成される水、蒸気、熱、圧力、ガス、冷却、および/または溶媒1126、1112が、次の資源を当プランの方に提供するのに利用されることがある:熱/コジェネレーション冷却(例えば、図2)、水(図3)、ガス(二酸化炭素を含む)(図4)、溶媒、および圧力回収(例えば、本書で説明されたとおり、および/または図23)。これらの資源は精製所および/またはBPP 1124、および/または、必要に応じて、当プラン上その他の個所に向けて移動させられることがある。いかなる熱および/またはコジェネレーション冷却1168は、バイオマスの下流処理のためにBPP 1124に向けて移動させられ、BPP 1124で様々なプロセスに役に立つことがある。BPPプロセス由来のバイオマス産物1166は、BBPP1116での瓶詰/包装に向けて移動させられるが、また、オプションの熱回収1120の後の精製所からのバイオ原油および/または他のバイオ燃料および/またはバイオマスの一部または全部も同様に扱われる。精製所/BPP 1124からのバイオマス/残留物は、ガス化モジュール(オプション)1118、および/または1121BGMおよび/または当プラン上の他の利用先1122に向けて移動させられる1119ことがある。熱および/または冷却、水、蒸気、二酸化炭素および/またはその他のガス、および/またはBPPプロセスからの溶媒は、例えば当プラン1112、1126(例えば、図2:熱、図3:水、図4:二酸化炭素)などでの再利用のために回収されることがある。
図11、また本書全体にわたって表示される全ての流れは、オプションの管理された流れであり、また全ての実施形態に全ての流れが採用されているわけではない。
図11を参考にして、特定の実施形態には、資源を火力プラントモジュールの方に提供および/またはそこからその提供を受けるように構成された、また火力プラントモジュール1002の方へおよび/またはそこからの流れより構成されたシステムを包括する実施形態があり、ここでは、流れが次の項目から選ばれることが特徴である:処理済バイオマス/水スラリー1140、バイオ燃料1138、1152、バイオガス1164、バイオ原油1152、バイオマス1101、廃棄物1101、他の燃料1128、空気1139、水1136、無水流体1132、1134水と無水流体の混合物1132、1134、1136、高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー1150、高温バイオ原油および/またはバイオ燃料1148、バイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水または蒸気1146、当プラン上のいかなる水源からの温水および/または蒸気(例えば、図3の1144)、未加熱廃水1144、および/または次の項目の中から一つまたは複数の特定の熱および/または冷却1142、1168:バイオ燃料1138、1152、バイオガス1164、バイオ原油1152、バイオマス1101、廃棄物1101、他の燃料1128、空気1139、水1136、無水流体1132、1134水と無水流体の混合物1132、1134、1136、高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー1150、高温バイオ原油および/またはバイオ燃料1148、バイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水または蒸気1146、当プラン上のいかなる水源からの温水および/または蒸気(例えば、図3の1144)、未加熱廃水1144、および/または当プラン上のいかなる源(例えば、図7Aまたは7B)。
オプションとして、バイオ燃料の一部が、オプションとして処理(「処理済バイオマス/水スラリー」という)されているBGM流出流体1140から発生することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該のBGM流出流体1140がオプションとして次の項目も含む処理
の産物であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:三次処理1110、114、重力濃縮装置プロセスおよび/または一般当業者の間で知られているバイオマスと水の濃縮および/または分離のための他の方法(例えば、Shelef, et. al, 1984 and Pandey et. al, 2013 pgs. 85-110.)1110、118、希釈1110、118、精製所および/またはBPPモジュールでの処理1110、120、および/または熱回収モジュールでの処理1110、135。
特定の実施形態には、オプションとして処理済バイオマス/水スラリー1140の一部が精製所および/またはBPPモジュール1124Aに向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオマス産物および/またはバイオ燃料1166が精製所および/またはBPPモジュール1124AからBBPPモジュール1116の方に送られることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、熱および/または冷却1112(例えば、図2)、水1112(例えば、図3)、蒸気1112(例えば、図3)、CO2などのガス1112(例えば、図4)、圧力1112(例えば、図23)、および/または溶媒1112が、当プラン上での利用のために、精製所および/またはBPPモジュール1124Aから回収されることを特徴する前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、火力プラントモジュール1002からの熱および/または冷却1168が、オプションとして、精製所および/またはBPPモジュール1124Aの方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー1150が精製所および/またはBPPモジュール1124で処理されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の高温バイオ原油および/またはバイオ燃料1148が精製所および/または当該のBPPモジュール1124で処理されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の精製所および/またはBPPモジュール1124が次の出力を生成することを特徴とする:バイオマス1119、残留物1119、高温バイオマス、バイオ原油および/または他のバイオ燃料1160、水1156、蒸気1156、熱および/または冷却1156、圧力1156、ガス1156、および/または溶媒1156。
当該の高温バイオマス、バイオ原油および/または他のバイオ燃料1160がオプションの熱回収モジュール1120の方に送られることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、オプションとして熱回収モジュール1120で処理された高温バイオマス、バイオ原油および/または他のバイオ燃料1160のシステムを包括する実施形態があり、ここでは、当該のバイオ原油および/または他のバイオ燃料1150が火力プラントモジュール1002の方に提供されることが特徴である。
特定の実施形態には、バイオマス1119および/または残留物1119が、オプションとして、精製所および/またはBPPモジュール1124から特定のガス化モジュール1118の方に送られること、および/またはBGMの方に提供されたり1122および/またはそこからその提供を受けたり1121することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、ガス化モジュール1118がCHGモジュールおよび/または嫌気性消化モジュールからバイオガス1164および/または残留物1162を生成することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオガス1164が火力プラントモジュール1002の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、残留物1162がBGM 1122の方、または当プラン上の他の利用先1122の方に送られることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、オプションの追加の熱および/または冷却1157が精製所および/またはBPPモジュール1124の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。“追加熱”とは、精製またはBPPプロセスを完了するのに必要で、また火力プラントから提供されない熱量のことを包括する場合がある。
特定の実施形態には、オプションの追加の熱および/または冷却1157が火力プラントモジュール1002によって提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、オプションとして当プランからの追加圧力(例えば、図23)1158が精製所および/またはBPPモジュール1124の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当プランでの利用のためにオプションとして回収された1126をさらに包括する前述のシステムを包括する実施形態がある:火力プラントモジュール1002からの熱および/または冷却(例えば、図2)、圧力(例えば、図23)、水(例えば、図3)、蒸気(例えば、図3)、および/またはCO2などのガス(例えば、図4)、1142、1144、1146、および/または精製所および/またはBPPモジュール1124からの熱および/または冷却1156(例えば、図2)、圧力1156(例えば、図23)、溶媒1156、CO2などのガス1156(例えば、図4)、水1156(例えば、図3)、および/または蒸気1156(例えば、図3)。
特定の実施形態には、当プランでの利用のために回収された1126:熱および/または冷却1154(例えば、図2)、圧力1154(例えば、図23)、水1154(例えば、図3)、蒸気1154(例えば、図3)、および/またはCO2などのガス1154(例えば、図4)、および/または溶媒1154が、精製所および/またはBPPモジュール1124の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図11を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、資源を火力プラントモジュール1002の方に提供および/またはそこからその提供を受ける方法を包括する実施形態がある。ここでは、まず、次の項目から選ばれる一つまたは複数の流れを特徴とするシステム1100が構成される:処理済バイオマス/水スラリー1140、バイオ燃料1138、1152、バイオガス1164、バイオ原油1152、バイオマス1101、1128、廃棄物1101、1128、他の燃料1128、空気1139、水1136、無水流体1132、1134、水と無水流体の混合物1132、1134、高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー1150、高温バイオ原油および/またはバイオ燃料1148、バイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水または蒸気1146、当プラン上のいかなる水源からの温水および/または蒸気(例えば、図3の1144)、未加熱廃水1144、および/または次の項目の中から特定の一つまたは複数の熱および/または冷却:処理済バイオマス/水スラリー1140、バイオ燃料1138、1152、バイオガス1164、バイオ原油1152、バイオマス1101、1128、廃棄物1101、1128、他の燃料1128、空気1139、水1136、無水流
体1132、1134、水と無水流体の混合物1132、1134、高温バイオマスおよび/またはバイオ燃料/水スラリー1150、高温バイオ原油および/またはバイオ燃料1148、バイオマスおよび/またはバイオ燃料から分離された温水または蒸気1146、当プラン上のいかなる水源からの温水および/または蒸気(例えば、図3の1144)、未加熱廃水1144、および/または当プラン上のいかなる源(例えば、図7Aまたは7B 1142、1168)。そして、これらの流れを火力プラントモジュール1002の方に提供、またそこからその提供を受けることを包括する方法である。
図12A~12E、15A、および15Bは、熱または冷却が当プランにおいて特定の源から別の源へどのように伝達されるかについていくつかの実施例を図示している。図15A、15B、および図16~20Dは、熱が、火力プラントを冷却するのに利用できる図11に示された流入の方にどのように伝達されるか、また図11に示された加熱済流出がどのようにできるかについていくつかの実施例を、および加熱されたものからの熱および/または冷却を示す。これらはただの図示的な例である。熱および/または冷却を伝達するには、当業者の間で知られているいかなる手段を利用することができる。
場合によってBGMの産物であるバイオマス、バイオ原油、および/またはバイオ燃料と水の混合物は、追加の実行可能な処理および/または濃縮/分離および/または希釈技術(「処理済バイオマス/水スラリー」または「TBWスラリー」という)(図1を参照)の後、いかなる熱力学的サイクルおよび/または他の熱プロセスにおいて冷却流体として利用することがあり、および/またはこれらのプロセスにおいて常に水が利用されると同様に動作流体として利用されることもある。以下いくつかの例が挙げられる。下記はただの例であり、当プランにおける熱伝達の利用範囲を制限するものではない。加熱および/または冷却の方法として、例えば、当業界で知られている標準的な方法、および/または、常に水が利用される段階で、TBWスラリー取り換えをし、そして、本書で説明されたとおり、加熱済TBWスラリーの処理をするなど、当業者の間で知られているいかなる熱伝達方法を採用することができる。
処理済バイオマス/水スラリーの利用方法の例として、例えば、いかなる熱力学的サイクル(特に、サイクルの凝縮段階)での冷却流体としての利用などが挙げられる。
図15Aと15Bは、熱を火力プラントおよび/または他の熱源および/または冷却源から当プラントの方に伝達する二つのモジュールの例である。
図15Aは、処理済バイオマス/水スラリーをいかなる熱プロセス(場合によって熱力学的サイクルも含む)で冷却流体として利用するモジュールを図示する。熱交換器にポンプされた後、TBWスラリーは廃熱を捕集しながら動作流体を冷却する働きをする。特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、廃熱はTBWスラリーを精製するため、および/またはその温度を上げてHTPプロセスおよび/または他の精製プロセスの熱の必要性を低下させるために利用されることがある。熱交換器が達する動作温度および/または圧力によって、加熱済TBWスラリーに含まれたバイオマスの一部または全部が、HTPまたは他の仕組みを介して在現場で(つまり、このプロセスの途中で)、バイオ原油および/または他のバイオ燃料に変換される場合がある。
温度、圧力、および/またはTBWスラリー中のバイオマスをバイオ原料および/またはバイオ原油に変換することに関わる他のいかなる要因は、当プロセスを最適化するために、設計上および/または他の要件に応じて管理することが可能である。例えば、このプロセスにおけるバイオマスの在現場変換(TBWスラリーを搬送するラインでの変換)のため、
機器に生物付着が起きたりおよび/または特定の物質がこのプロセスから精製所および/またはBPPに流れるのが阻止されたりするなどと判断された場合(これが特定の物質(例えば1510)の早期除去、および/または当業界で知られている他の技術によって解決できない場合)には、TBWスラリーに対する熱伝達に関わっている熱伝達器を設計する際に、TBWスラリーの方に、下流HTPおよび/または精製所におけるその他の精製プロセスに必要な追加熱のみが伝達されるが、在現場HTPプロセスのための十分な熱が伝達されないように設計することがオプションである。変換度およびこのプロセスで回収できる熱量によって出力が多様になる場合があり、そして、加熱済TBWを完全にバイオ原油および/またはバイオ原料に変換するためには追加の精製が必要になる場合がある。加熱済TBWスラリーは、オプションとして、TBWスラリーの方により多くの熱を提供し、他の用途の冷却を制限するように設計された他のいかなる熱交換プロセス(当プラン上のもの)に誘導され、そして初期の分離ステップ1510にかけられ、そして最後に他の分離/精製ステップ(熱損失を軽減するために、近くで行われるものの方が望ましい)のために精製所および/またはBPP1512、1513、1514の方に運送されることがある。
精製プロセスからの熱、水、および圧力は回収し、そして当プランにおいて再利用することが可能である(図2、3:熱、水、および/または図23:圧力)。特定の実施形態において、加熱済TBWスラリーはBGMの方に誘導されることがある。特定の実施形態において、TBWスラリーは、火力プラント上の熱交換プロセスおよび/または当プラン上の他のいかなる熱源を利用して、一つまたは複数の熱交換プロセスによって、バイオマス増殖に最適な温度に加熱されることがある。特定の実施形態において、ここで紹介された全てのプロセスは、温度変動を表示するセンサーとコンピューター化した制御装置によって管理されることがあり、またこれらがセンサーとコンピューター制御装置を特徴とするコンピューター制御・自動化システムと統合されている場合があるが、これは、全体的に当プランの動作パラメーターを感知し、そして制御システムに対して、性能を調整し、最適化するための信号を発信する働きをする(例えば、また適応的制御および/または人工知能を特徴とする工業用制御システム)(例えば、図24E)。
特定の一つまたは複数の実施形態において、BGMバイオマスのバイオ原油および/またはバイオ燃料への在現場変換が完了した(変換済TBW)場合には、その流出物が精製所に向けて移動させられることがあり、および/または精製所および/またはBPPへの移動の前に、結果の産物を水から分離するという初期分離が行われる(例えば、精製所の方への誘導が変換済TBWスラリー中の油によって阻止される時)ことがあり、そして、これらの産物を水から完全に分離するため、およびこれらの産物の追加精製のために、加熱済TBWスラリーおよび初期分離された成分が精製所および/またはBPPの方に誘導されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態において、TBWスラリー中のバイオマスのバイオ原油および/またはバイオ燃料への在現場変換が完了していない場合には、加熱済TBWスラリーが、HTPのため、および/またはバイオマスを水から分離し、精製するのに適した他のプロセスのために精製所および/またはBPPの方に誘導されることがあり、および/またはバイオマスを精製して別の産物にするのに適したプロセスのため、および/または水からの分離のためにBPPの方に誘導されることがある。精製所および/またはBPPにおいてHTPおよび/または追加熱を要する他のプロセスが採用される場合には、加熱済TBWスラリーが、本書で説明されたとおり他の熱交換器を使用することによって、および/または当業者の間で知られているいかなる方法、例えば、独立したバーナー、火力プラントからの熱(例えば、一次プロセス熱)、および/またはHTPおよび/または他の精製プロセスに必要な熱を生成し、維持するための他の熱源を利用してさらに加熱されることがある
HTLは図9のプロセスによって行うことができる。TBWスラリー中や他のプロセス段階の熱、水、および/または圧力は回収(例えば、図2:熱、図3:水、図23:圧力)し、そして例えば当プランなどで利用することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態において、上記のオプションとしてまたはそれに加えて、図15Aに示されたプロセスがTBWスラリーを加熱するために利用されることがあり、そして加熱済TBWがその後再びBGMに向けて移動させられることがある。この方法では、TBWスラリーは火力プラント冷却流体として作用し、また直接にこのプロセスによってより高い温度に加熱されるのでBGMでの利用に向けてより有益になる可能性がある。このように、図15Aに示されたプロセスを採用する場合は、バイオマス精製を目的とする前述のプロセスに比べて必要な温度がかなり低くなる可能性がある。
図15Bは熱が当プランの方に伝達される他のモジュールを図示する。任意の熱プロセスにおいて、冷却流体として普通流体(例えば、当プラン上のいかなる水源水(図3)、他の液体、および/またはいかなる供給源からのガス(バイオマスおよび/またはバイオ燃料を含むものに限らない))を利用することができる。冷却流体より捕集された熱が、直接に利用(例えば、BGM用の新しい水基質としての利用)することによって、加熱済塩水を脱塩化プラントおよび/または他のプロセスの方に直接に誘導することによって、熱交換器によって、当プランへの熱補給として利用されるが、熱には、バイオマス/バイオ燃料の分離および/または精製プロセス、図12A~12Eに示されたプロセス(場合によってコジェネレーション冷却を含む)、および/または熱/冷却を要する他のいかなるプロセスに利用される熱が含まれる(例えば、図2)。このプロセスから生じる流体および/または圧力が回収され、そして例えば当プランで再利用されることが可能である(例えば、図3:水、図23:圧力)。本発明開示のいかなる流体は回収され、そして、本書で説明された方法および/または当業者の間で知られているいかなる方法で、例えば当プラン上の必要な個所、および/または放出のために転送されることが可能である。
特定の実施形態(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の説明)において、HTPまたはHTP予熱(該当する場合)および/または他のプロセスおよび/またはタイプやサイズなどのプロジェクトパラメーターに必要な熱量、および/または使用中火力プラント用動作流体の動作温度、TBWスラリーおよび/または例えば当プラン上他の水源からの利用可能な水量、および希望の結果(例えば、特定の熱力学的サイクルで凝縮ステップを完了すること)が得られるように火力プラントに必要な冷却量によって、火力プラントを冷却するため、また火力プラント廃熱を当プランの方に伝達するために、ただ一つか、または複数の熱伝達モジュールまたは熱交換プロセス(TBWスラリーおよび/または他のいかなる流体源のどちらかを利用するもの)(例えば、15Aまたは15B)を任意の順序で利用することが可能である。例えば、熱力学的サイクルの凝縮段階において、まずTBWスラリーを含む第一の熱交換器が利用され、そしてその後、別の流体源を含む第二の熱交換器が利用され、そして動作流体を冷却し、また熱を当プランの方に伝達するプロセスの第三段階として第三流体源を含む第三の熱交換器が利用される。
特定の一つまたは複数の実施形態において、TBWスラリーの高温HTPに必要な熱を提供するために、高温度を実現できる初期熱熱交換プロセスが利用されることがある。ここでは、動作流体の温度をさらに低下させて熱力学的サイクルの凝縮段階を完了させるために、第二または第三の熱交換プロセスが必要になる場合がある。特定の実施形態において、第二または第三の熱交換プロセスからの熱が、例えば当プラン上の低温の用途(例えば、BGM、セルロース系エタノールの加熱)に向けて、および/またはある程度の加熱/予熱を要するプロセス(例えば、脱塩化)に向けて移動させられることがある。特定の実施形態において、例えば当プラン上の他のプロセスに対する補給の後の余熱が脱塩化(当該の実施形態にある場合)に向けて移動させられることがある。オプションとして、いかなる熱プロセス(例えば、図15A、15B、16、17、18、または他の熱プロセス)において、ただ一つか、またはいずれかの冷却流体を利用する複数の異なる熱交換プロセスを利用することができるが、設計上の考慮事項(例えば、HTPおよび/または他のプロセスを在現場で行うか
、および/または精製所で行うかなど)による。特定の実施形態において、利益をもたらす場合(例えば、生物付着などの問題を防ぐためにTBWスラリーをよりゆっくりと加熱する必要がある場合)に、TBWスラリーおよび/または他の流体源を、例えば二つ以上の熱交換器などを使って、段階的に加熱することがオプションである。この実施形態では、例えば、常温のTBWスラリーを、特定の熱交換プロセスに向けて移動させ、その温度が一定のレベル(例えば、120 C)に達し、そしてまた他の熱交換プロセスおよび/または他の加熱プロセスに向けて移動させ、その温度が、例えば、350 Cなど、予熱またはHTPの性能に有益な温度に達するようにすることが可能である。
同様に、例えば当プラン上のいかなる流体源(例えば、図15B)も、例えば当プラン/回収1524で利用する前に、当設計上の二つ以上の熱交換器に誘導する(ステップ1520を含む)ことが可能である。このように、設計に関する事項を最適化し、また例えば当プラン上のいかなる利用目的に適した品質および温度の流体を実現できる。これらの熱交換プロセスは、同一熱プロセス、熱力学的サイクル、異なる火力プラント技術、および/または熱が生成されたり再生されたりする他のいかなるプロセスで行われることがある。特定の実施形態において、例えば当プラン上の全ての熱および/またはコジェネレーション冷却(熱より生成されるもの)の利用用途が考慮されるが、その中で、特に異なる温度の熱/廃熱の利用用途の方が優先され、これが先に当プラン上の全ての熱および/または冷却の利用用途に割り当てられる。ここでは、熱の一部または全部が、熱力学的サイクルの凝縮段階のいかなる熱交換プロセスより、火力プラントの他のいかなる熱プロセス(オプションの一次プロセス熱を含む)より、および/または例えば当プラン上(図2を参照)のいかなる熱源からの熱および/または再生済熱より提供される。特定の実施形態において、全てのプロセスに必要な熱量も、全ての火力プラント技術に必要な冷却量に従って(的確な冷却が実現するように)予算することができる。そして、他のあらゆるプロセスが加熱された後の余熱が脱塩化プラント(例えば当プランに該当する場合)に向けて移動させられるか、および/または場合によって放出されることがある。
特定の実施形態において、本発明開示は、燃料および/またはその他の産物、CO2排出量の削減、およびこれらの肝心なプロセスを実行するのに必要な水とエネルギーを保全するための革新的な方法と設計に関するものである。当方法、設計、およびプランは現地の地形、利用可能な資源、および要件応じて変更することができる。
特定の実施形態において、当プランと方法は、例えば、炭化水素燃焼型、またはバイオ燃料燃焼型火力プラント、および/または火力発電プラントなどの重大なCO2源から排出されるCO2の最小化に関するものである。特定の実施形態において、火力プラントの廃棄物流から除去され、そしてバイオマス増殖としてバイオマス増殖モジュールの水性流出物および/または放出物に組み込まれる炭素の%は、廃棄物流の炭素の約30%~80%、あるいは約50%~100%、あるいは約75%~100%、あるいは約80%~100%、あるいは約80%~95%となる可能性がある。
特定の実施形態において、火力プラントおよびバイオマス増殖モジュールは同地点(例えば、近い距離内)にある方が望ましく、またCO2がバイオマス増殖モジュールにうまく伝達されるように便利に配置されていることがある。CO2は、予燃焼捕集、後燃焼捕集、および/またはオキシ燃料プロセス燃焼捕集によって火力プラントから捕集されることが可能である。 二酸化炭素はまた、WWTP、WWTPスラッジ処理、バイオマス、バイオマス精製、WWTPスラッジ、その他の有機源嫌気性消化、他のプロセス(例えば、図4)および/またはオフサイト源によって生成することも可能である。二酸化炭素は直接に次の先に管を通して誘導され、および/または処理の後管を通して誘導されることがある:バイオマス増殖モジュール、および/またはバイオマス増殖モジュールへ、バイオマス精製および/または分離技術(超臨界流体抽出を含む)での利用のためにバイオ燃料精製/分離プラントへ、および/または液体の炭酸化での利用のため(および/またはその他の利用目的のため
)に水瓶詰/バイオマス包装プラントの方に管を通して誘導され、および/またはガス、圧縮ガスおよび/または圧縮済固体(ドライアイス)として蓄蔵され、および/またはオフサイトで市販されることもある。二酸化炭素は、ブロワー、管、スパージャー、および/または当目的に適している他の技術によって配分されることがある。
特定の実施形態において、水、水性溶液、蒸気、空気、および/または他のガスは、火力プラントからバイオマス増殖モジュールおよび/またはその他の施設に対して熱、圧力、および/または他のエネルギーを捕集および/または分配することによって精製、処理、およびバイオマスおよび/またはバイオ燃料がBGMから火力プラントに戻ることを支援するため、他の生成物を生成するため、および/または本書で説明される他のプロセスのために利用されることがある。
特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュール(BGM)は一つまたは複数のバイオマス増殖ユニット(BGU)を包括することがある。複数のBGUは、別々に使用されることがあり、または共に使用されることがあり、また場合によってBGMからおよび/またはそこへの資源および/または流れを共有および/または交換する場合がある。(図5を参照)。
特定の一つまたは複数の実施形態において、バイオマス増殖ユニットは、オプションとして次の一つまたは複数の部分からなる増殖サブユニットから構成されていることがある:一つまたは複数の開放池、光バイオリアクター、非光合成型バイオリアクターおよび/または他の増殖サブユニット(図6を参照)。
これらの増殖サブユニットは、場合によって、栄養素蓄蔵、混合ユニット、ストレス化、および/またはその他のBGU支援サブユニット(例えば、図6上のサブユニット)と連合して動作する場合があるが、ここでは、増殖サブユニット以外の全てのサブユニットは、BGUのオプションの支持コンポーネントであり、組み込まれていることがあれば、組み込まれていないこともあるが、また、組み込まれている場合には、動作条件および/または当該のBGUにかけられた目標を満たすように設定することが可能である。このように、開示されたシステムおよび/または当プランの要素はバイオマス増殖を様々な用途のために最適化できる柔軟なシステムが特徴である。
特定の実施形態において、独立栄養型BGUを利用する場合、バイオマス増殖モジュールは継続的な流動システム、例えばCO2の流入を実現し、ここでは、CO2の入流および/または他の生物学的利用可能な炭素源が粗製バイオマス中の炭素含有量に比べてほぼ同じであることが特徴である(例えば、図6)。
特定の実施形態において、未処理下水、前処理済下水、農場流出、他の廃水、および/または上記項目のいかなる組み合わせ(他のいかなる水源と混合されている場合がある)からなる、バイオマス増殖モジュールに対する栄養素補給流物は、汚染物質を除去し、水質を復元するために、バイオマス増殖モジュールで部分的または全体的に処理されることがあり、同時に火力プラントからのCO2が利用され、バイオ燃料/バイオマスが生成され、火力プラントが冷却され、そしてバイオマス/バイオ燃料精製プロセスおよび/または他のプロセスのために火力プラントからの熱が回収される。
都市廃水の特定の処理段階において、細菌に基づいた従来廃水処理システム(WWTP)より水生藻類および/または他のバイオマスの方が効果的である。藻類に基づいたシステムは、コスト効率、エネルギー効率が高く、従来の廃水処理システムに比べて各段階でより優れた品質の水を生成することができる。藻類に基づいたシステムは、従来の廃水処理システムに比べて、より低いコストで水中の栄養素(例えば、硝酸塩)を改善するのにより効果的である。
特定の実施形態(例えば、図14)において、廃水中におけるバイオマス増殖に由来し、またその厳選の成分、または嫌気性消化および/または他の処理方法で処理された後の残留物を含む非燃料産物も産出されることがあり、ここには一般的な飼料、魚飼料、土壌改良資材、バイオポリマー、バイオプラスチック、塗料、染料、着色剤、潤滑剤、および/または他の産物が含まれることがある。場合によって、上記のバイオマス、その一部および/または残留物をオプションとして他の材料と混合することによって派生する産物もある。
この方法では、当プランの隣接型モジュールよりこのような産物の生産プロセスが設けられていることがある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、バイオマスと水1402を受け入れる1405ように構成された分離モジュール1404を有するバイオマス処理システム1400を包括する実施形態があるが、ここでは、分離モジュール1404が当プラン(例えば、図2)から熱1418を受け入れる1442ように構成されていることが特徴である。
他の実施形態には、分離モジュール1404がバイオマス出力1403および水出力1406を含むこと、また水出力1406が、オプションとして、水の再生および当プラン(例えば、図3)での利用ができるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、オプションとして第二バイオマス出力1404Aの任意の一部が全細胞産物処理モジュール1412によって処理されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
全細胞産物処理モジュール1412からの全細胞産物1412Aの一種の出力がBBPPモジュール1480の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、オプションとしてバイオマス出力1403の任意の一部が細胞破壊モジュール1408によって処理されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、細胞破壊モジュール1408が細胞破壊バイオマス出力1417Aを含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、オプションとして、バイオマス出力1403および/または細胞破壊バイオマス出力1417Aの任意の一部が乾燥モジュール1410の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、当プラン(例えば、図2)からの熱1418Aが乾燥モジュール1410の方に提供される1446ことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、空気1425Aが当プラン上(例えば、図13)の空気処理/臭気管理モジュール1300から乾燥モジュール1410の方に伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、空気1425Bが乾燥モジュール1410から当プラン上(例えば、図13)の空気処理/臭気管理モジュール1300の方に伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、乾燥モジュール1410が乾燥済バイオマス出力1411を含むことを特徴
とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、乾燥済バイオマス出力1411が粉末産物処理モジュール1414の方に伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、粉末産物処理モジュール1414が粉末産物出力1413を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、粉末産物出力1413がBBPPモジュール1480の方に伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、細胞破壊モジュールが第二バイオマス1417B出力を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、第二バイオマス1417B出力が一つまたは複数のオプションの混合モジュール1420の方に伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、オプションの混合モジュール1420が次の入力をさらに含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:抽出済バイオマスを含む溶媒1416、1441、バイオマス1471B、溶媒1421、および/または回収済溶媒1437、1440。
他の実施形態には、特定の一つの混合モジュールが、オプションとして、熱1418をオプションとして当プラン(例えば、図2)から受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、混合モジュール1420が溶媒とバイオマス出力1444を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、溶媒とバイオマス1444がオプションとして分離モジュール1422の方に伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、分離モジュール1422が次の出力を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:溶媒とバイオマス1445、および/または残留バイオマス1426.
他の実施形態には、溶媒とバイオマス出力1445が蒸気モジュール1424の方に伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、当プラン(例えば、図2)からの熱1418Bが蒸気モジュール1424の方に提供される1448ことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、蒸気モジュール1424が、オプションとして、空気流1425によって真空1427の中で溶媒を蒸発させるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、空気流1427が当プラン上(例えば、図13)の空気処理/臭気管理モジュール1300に向けて移動させられる1447ことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、蒸発モジュール1424がオプションとして次の項目の中から選ばれる出力を提供することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:油による配合産物1449、1430、回収済溶媒1437、および/または溶媒蒸気1436。
他の実施形態には、回収済溶媒出力1437がオプションとして次の利用先の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:混合モジュール1420、および/またはBGM212B。
他の実施形態には、溶媒蒸気出力1436が凝縮モジュール1438の方に伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、オプションとして、当プランまた他の源からの冷却1439(例えば、図2)が凝縮モジュール1438の方に提供される1451ことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、凝縮モジュール1438からの特定の出力が回収済溶媒1440を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、回収済溶媒1440が、オプションとして、混合モジュール1420および/またはBGM212の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、油による配合産物1430がBBPPモジュール1480の方に提供される1450ことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、残留バイオマス出力1426が次の利用先の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:精製モジュール1428、ガス化モジュール1428、および/またはBGM 212A。
他の実施形態には、精製モジュール1428および/またはガス化モジュール1428がバイオ燃料の出力1434を提供することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、バイオ燃料出力1434が、オプションとして、火力プラントまたは当プラン1000(例えば、図10)上の別の先に対して燃料補給をするように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、バイオマスと水1402がBGUによって補給されること(例えば、図6の603、648)を特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、抽出済バイオマスを含む溶媒1416がBGU 600出力644によって補給されること(例えば、図6)を特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、蒸発モジュール1424と動作通信している溶媒とバイオマス入力1445を有し、また溶媒を処理するように構成されているシステム1400を包括する実施形態があり、ここでは、当プラン(例えば、図2)からの熱1418Bが蒸発モジュール1424の方に提供される1448ことが特徴である。
他の実施形態には、蒸発モジュール1424が、オプションとして、次の項目の中から選ばれる出力を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:油による配合産物1449、1430、回収済溶媒1437、溶媒蒸気1436、および/または空気1425。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、混合モジュール1420を有し、溶媒とバイオマスを処理するように構成されたシステム1400を包括する実施形態があり、ここでは、当プラン(例えば、図2)からの熱1418が混合モジュール1420の方に提供されること1443が特徴である。
他の実施形態には、特定の一つの混合モジュール1420が次の項目の中から選ばれる入力を受けられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオマス1403、1417B、溶媒1421、抽出済バイオマスを含む溶媒1416、1441、および/または他の回収済溶媒1437、1440。
他の実施形態には、混合モジュール1420からの一種の出力が溶媒とバイオマス1444であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、乾燥モジュール1410から構成を有し、バイオマスを乾燥させるように構成されたシステム1400を包括する実施形態があり、ここでは、当プラン(例えば、図2)からの熱1418Aが乾燥モジュール1410の方に提供されること1446が特徴である。
他の実施形態には、乾燥モジュール1410が次の項目の中から選ばれる入力を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオマス1403、1417A、および/または空気1425A。
他の実施形態には、乾燥モジュール1410が次の項目の中から選ばれる出力を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:乾燥済バイオマス1411、および/または空気1425B。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、乾燥モジュール1410を有し、またバイオマスを乾燥するように構成されたシステム1400であり、ここでは、当プラン上(例えば、図13)の空気処理/臭気管理モジュール1300からの周囲空気、再生済、浄化済および/または脱臭済空気が、乾燥モジュール1410の方に空気を提供する1425Aよう、および/またはそこからその提供を受ける1425Bように構成されていることが特徴である。
他の実施形態には、乾燥モジュール1410が次の項目の中から選ばれる入力を受けるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオマス1403、1417A、および/または熱1418A、1446。
他の実施形態には、乾燥モジュール1410が乾燥済バイオマスの出力1411を提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、凝縮モジュール1438と動作通信している溶媒蒸気入力1436を有し、また溶媒蒸気を処理するように構成されたシステム1400を包括する実施形態があり、ここでは、当プラン(例えば、図2)からの冷却1439が凝縮モジュール1438の方に提供される1451ことが特徴である。
他の実施形態には、凝縮モジュール1438が回収済溶媒の出力1440を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、回収溶媒1437をBGM 212Bに提供するように構成された回収済入力1437を有し、またバイオマスを増殖させるように構成さ
れたシステム1400を包括する実施形態がある。
他の実施形態には、凝縮モジュール1424が回収済溶媒入力1437と動作通信していることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、BGM 212の回収済溶媒入力1440を有し、バイオマスを増殖させるように構成されたシステム1400であり、ここでは、凝縮モジュール1438が回収済溶媒入力1440と動作通信していることが特徴である。
図14を参考にして、本発明開示の実施形態には、BGM 212A、精製モジュール1428、および/またはガス化モジュール1428と動作通信している残留バイオマス入力1426を有し、また残留バイオマスを回収するように構成されたシステム1400を包括する実施形態がある。
他の実施形態には、分離モジュール1422が残留バイオマス入力1426と動作通信していることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、精製モジュール1428および/またはガス化モジュール1428がバイオ燃料1434を産出するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、バイオ燃料1434が、オプションとして、火力プラントの燃料補給に、包装、蓄蔵のために、および/または当プラン1000(例えば、図10)上の他の燃焼プロセスまたは別の先に対して利用されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の実施形態には、次の項目の中から選ばれる入力を受け入れるBBPPモジュール1480を有し、またバイオマスを瓶詰し、および/または包装するように構成されたシステム1400を包括する実施形態がある:油による配合産物1430、1450、粉末産物1413、および/または全細胞産物1412A。
他の実施形態には、BBPPモジュール1480がBGM 212、および/またはBPPモジュール1400と共に隣接型に配置されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、BGM 212および/またはBPPモジュール1400がBBPPモジュール1480の方に入力を提供することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、当プラン上(例えば、図13)の空気処理/臭気管理モジュール1300と動作通信している空気入力1447を有する空気排出システム1400を包括する実施形態がある。
他の実施形態には、当プラン上(例えば、図13)の空気処理/臭気管理モジュール1300に対して空気入力1447提供し、またオプションとして真空1427を生成するように構成できる蒸発モジュール1424をさらに包括する前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、空気流1447および/または真空1427が、オプションとして、溶媒を蒸発させ、溶媒蒸気1436を生成するのに利用されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
他の実施形態には、溶媒蒸気1436が、オプションとして、凝縮モジュール1438で凝縮さ
れることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そしてバイオマスと水1402を分離モジュール1404に投入することに基づいたバイオマス処理方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして当プラン(例えば、図2)からの熱1418Bを蒸発モジュール1424に提供すること1448に基づいた溶媒処理方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして当プラン(例えば、図2)からの熱1418を混合モジュール1420に提供すること1443に基づいた溶媒とバイオマス処理方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして当プラン(例えば、図2)からの熱1418Aを乾燥モジュール1410に提供すること1446に基づいたバイオマス乾燥方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして空気を乾燥モジュール1410の方に搬送1425A、またそこから搬送1425Bすることに基づいたバイオマス乾燥方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして当プラン(例えば、図2)からの冷却1439を凝縮モジュール1438に提供すること1451に基づいた溶媒蒸気処理方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして回収済溶媒1437をBGM 212Bの方に搬送することに基づいたバイオマス増殖方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして回収済溶媒1440をBGM 212の方に搬送することに基づいたバイオマス増殖方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして再生済残留バイオマス1426をBGM 212A、精製所ムール1428、および/またはガス化モジュール1428の方に提供することに基づいた残留バイオマス再生方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして入力1412A、1413、1430、1450をBBPPモジュール1480の方に搬送することに基づいたバイオマス瓶詰および/または包装方法を包括する実施形態がある。
図14を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1400を構成し、そして空気を当プラン上(例えば、図13)の空気処理/臭気管理モジュール1300の方に搬送する1447ことに基づいた空気排出方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態において、火力プラントのCO2排出物は、BGMを利用することによって、混合して再生可能エネルギーに変換することができ、そしてこれが火力プラントの燃料補給に利用され、またバイオマス増殖モジュールからの水放出物が火力プラントを冷却する
のに利用され、また火力プラントからの熱と電力がバイオマス/バイオ燃料精製プロセスおよび/または例えば当プラン上の他のプロセスに利用される可能性がある。この実施形態では、バイオマス増殖モジュールおよび/または下流プロセスで、例えば、薬品、食品、飼料、栄養補助食品、化粧品、バイオポリマー、および/または一般当業者の間で知られている他の製品など、多種多様な有用な産物が生成できる。例えば:2015年6月10日申請されたUS Provisional Application No. 62/173,905、付録1(参考によって本書と一体化し、信用のできる情報)、およびPandey、Ashok、Lee、Duu-Jong、およびChisti、YusufによるBiofuels from Algae(藻類由来のバイオ燃料)、Amsterdam、NLD:Elsevier Science & Technology, 2013.205-233.ProQuest ebrary.Web.2015年9月16日。当該の産物とこれらを産出するプロセスに関して、参考によって本書と一体化し、信用のできる情報となる。
他の実施形態において、オプションとして、燃料として利用されるバイオマスを増殖するために、他の幅広い水源を利用することもできるが、例として、部分的に処理された廃水、淡水、塩水、高塩分水、他の水類、または上記の事項のいかなる組み合わせが挙げられる。藻類種や他の植物種には全世界で何十万種もあるだろう。植物の多様性(特に藻類)のおかげで、種族を計画的に選択して、様々な増殖条件、気候、水基質、対象の出力、および/またはその他の要因に応じてバイオマス増殖システムの最適化を図ることが可能である。本発明開示は、バイオマス増殖モジュール(BGM)(バイオマス増殖システム)における各地の資源に基づいて、各地に存在するあらゆる水基質を利用および最適化に供することを目指している。
特定の実施形態において、火力プラントの廃棄物発電ユニットの発電に必要な燃料として、例えば都市衛生廃棄物などの固形廃棄物、および/または産業廃棄物を利用することができ、またそのプロセスからの二酸化炭素がバイオマス増殖に利用され、またこれより生成される熱がバイオマス増殖モジュールで生成されるバイオマスを処理および/または精製するため、および/または当プラン(図2を参照)上の他の利用目的のためになど生産的に利用される可能性がある。バイオマス増殖モジュールで生成されるバイオマス/バイオ燃料が、廃棄物発電ユニット、バイオマス燃焼ユニットの燃焼コンポーネントの燃料として、および/または他の電力システムにおいて利用され、および/またはバイオマスから他の有用な産物が合成される可能性がある。
バイオマスおよび/またはこれより生成される燃料および/または開示された当プランにおける精製によって得られる燃料が、発電に必要な燃料として、および/または次のような下流処理方法によって他の有用な産物を生産するために利用されることがある:濾過、スクリーニング、凝固、遠心分離、沈降、凝集、バイオ凝集、浮遊(溶存空気と水素を含む)、重力沈降、重力濃縮装置、細胞破壊、細菌抽出(バイオマス処理のための細菌性プロセスのこと。例えば、参考によって本書と一体化し、信用のできる情報:http://www.soleybio.com/extractor-bacteria.htmlを参照。)、超音波、マイクロ波、溶媒、コールドプレス、エステル交換、蒸発、電気泳動、吸着、限外濾過、沈殿、クロマトグラフィー、結晶化、脱水、凍結乾燥、乾燥、滅菌、熱水処理、および/または当業者の間で知られているバイオマスおよび/またはバイオ燃料を処理するための他の適切な処理方法。例えば:Pandey、Ashok、Lee、Duu-Jong、および Chisti、YusufによるBiofuels from Algae(藻類由来のバイオ燃料)、Amsterdam, NLD:Elsevier Science & Technology, 2013. 85-110.ProQuest ebrary.Web.16 September 2015(参考によって本書と一体化し、信用のできる情報)、およびShelef, G.、A. Sukenik、およびM. GreenによるMicroalgae harvesting and processing(微細藻類の収穫と加工)No. SERI/STR-231-2396.Technion Research and Development Foundation Ltd., Haifa (Israel), 1984(参考によって本書と一体化し、信用のできる情報)。Shelef et al.が2015年6月10日申請されたUS Provisional
Application No. 62173905(本明細書の優先文書)に本発明開示の付録として組み込み
済み(参考によって本書と一体化し、信用のできる情報)。
使用されるバイオマス種族によって、燃料にはバイオマス増殖モジュール内のバイオマスで直接生成できる燃料がある。特定の実施形態(例えば、図1および/または図10)において、これらの燃料がバイオマス増殖モジュールで蒸発および/または他の手段によって水から分離され、および/または直接に燃料として利用されるか、および/または追加処理の後で火力プラントの燃料として利用および/またはその他の利用目的に当てられることがある。
これらの燃料は図1、図10の106および102に示されたプロセスフローに従うことがあり、および/または精製所、および/またはBPPおよび/またはBBPPに誘導されることがある。
ガス化モジュール(例えば、図1の124)においてCHG、嫌気性消化、および/または当業者の間で知られている他のガス化の技術を利用することによってバイオマスを処理することが、燃料としてのバイオガスを生産するオプションの方法の一つである。他の方法で水素および/または他のガス状燃料を生産することも可能である。ガス状燃料はまた、例えば当プラン用の電力を発電するために燃料電池で利用することも可能である。
特定の実施形態において、火力プラントでの発電のためには、湿ったおよび/または乾燥したバイオマスを燃焼させることがオプションである。バイオマスを乾燥させるためには、火力プラントに付属した乾燥モジュール、および/または独立の電源のあるバイオマス乾燥施設において、火力プラントおよび/またはWTEプラントの廃熱を利用することがオプションである。乾燥プロセスで回収される水が再びバイオマス増殖モジュール、および/または例えば当プラン(図3を参照)上の他の利用先に投入されることがある。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、バイオマス増殖モジュールによって生成されたバイオマス/水スラリー が、火力プラントで生成される廃熱で加熱され、そして水熱処理と呼ばれるプロセスで“フラッシュ精製”されることがあるが、これは水熱液化、RTP、触媒水熱ガス化、および/または他のいかなる水熱処理方法を含むことがある。加熱済バイオマス/水スラリーは場合によって特定のHTPプロセスおよび/または動作条件の必要に応じて加圧され、そしてこれらのプロセスの出力が主に水およびバイオ原油および/またはメタンおよび二酸化炭素となる。例えば、次の参考情報は参考によって本書と一体化し、信用のできる情報となる:
http://www.genifuel.com/text/20150125%20Genifuel%20Hydrothermal%20Overview.pdf
HTLに関する他の参考情報には下記のとおり:
Elliott DC、TR Hart、AJ Schmidt、GG Neuenschwander、LJ Rotness、Jr, MV Olarte、AH Zacher、KO Albrecht、RT Hallen、およびJE Holladay。2013年。"Process Development for Hydrothermal Liquefaction of Algae Feedstocks in a Continuous-Flow Reactor(連続流型反応器における藻類原料の水熱液化プロセスの開発)。
藻類研究2(4):445-454。
http://www. sciencedirect.com/science/article/pii/S2211926413000878
Biddy MJ、R Davis、SB Jones、およびY Zhu。2013年。Whole Algae Hydrothermal Liquefaction Technology Pathway(全藻水熱液化技術進路)。PNNL-22314、Pacific Northwest National Laboratory、Richland、WA。
http://www.pnl.gov/main/publications/external/technical_reports/PNNL-22314.pdf
Jones SB、Y Zhu、DB Anderson、RT Hallen、DC Elliott、AJ Schmidt、KO Albrecht、TR Hart、MG Butcher、C Drennan、LJ Snowden-Swan、R Davis、およびC Kinchin。2014年。
Process Design and Economics for the Conversion of Algal Biomass to Hydrocarbons(藻類バイオマスが炭化水素に変換するプロセス設計と経済的な考慮事項):Algae Hydrothermal Liquefaction and Upgrading(全藻水熱液化とアップグレード)。PNNL-23227、Pacific Northwest National Laboratory、Richland、WA。
http://www.pnnl.gov/main/publications/external/technical reports/PNNL-23227.pdf
Elliott、Douglas C.、et al。“Review: Hydrothermal Liquefaction of Biomass Developments from Batch to Continuous Process”(評論:バイオマス水熱液化 バッチ型から連続型への開発)。Bioresource Technology 178.(2015):147-156.ScienceDirect.Web.24 Sept. 2015.
http://www. sciencedirect. com/science/article/pii/S0960852414013911
CHGに関する他の参考情報には下記のとおり:
U.S. Patent No. 8,877,098, November 4, 2014。"Methods for sulfate removal in liquid- phase catalytic hydrothermal gasification of biomass"(バイオマスの液相触媒水熱ガス化における硫酸塩除去方法)。Douglas C Elliott and James R.
Oyler
http://www.google.com.ar/patents/US8877098
Mian、Alberto、Adriano V. Ensinas、およびFrancois Marechal。"Multi-objective optimization of SNG production from microalgae through hydrothermal gasification'(水熱ガス化による微細藻類からのSNG生産の多目的最適化)。Computers & Chemical Engineering (2015).
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0098135415000150
特定の実施形態において、HTPの結果としてのバイオ原油および/またはガス状燃料は、直接に燃料として(例えば、火力プラントおよび/またはその他の利用先で)、および/または追加の精製の後で燃料として様々な用途に充てられることがある。この実施形態では、バイオマス/水スラリーが直接または間接的に火力プラント用の冷却水の水源の役を果たし、火力プラントで生成される廃熱の大部分を再生する。その結果、火力プラントの冷却要件を満たし、また廃熱を効率的に利用しながら、バイオ燃料を迅速かつ効率的に獲得することが可能になる。
オプションとして、特定の実施形態において、バイオマスは、機械的、化学的、熱的、物理的、および/または本書で開れたおよび/または当業者の間で知られている他の方法によって、バイオマス増殖モジュールより生成された水基質から分離され、そして燃料として利用するため、および/または他の産物を作るために精製されることがある。
オプションとして、特定の実施形態において、バイオマスは様々な抽出技術によってある程度処理されることがあるが、例えば、水/バイオマス溶液の一部が抽出され、燃料お
よび/または産物(例えば、ミルキング)を作るのに充てられることがあり、またバイオマス基質自体および/またはその後その一部が保全、再利用されるか、および/または本書で紹介された方法によって処理されることがある。
特定の実施形態において、燃料および/または産物の特定の種類または特定の混合物を作り出すために、HTPが取り上げられるあらゆる場面(例えば、当プラン上、在現場、精製所および/またはBPPを含む)において二つまたはそれ以上の水熱処理方法および/または他の精製方法を統合して並行的および/または連続的に利用することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態において、バイオマスがバイオマス増殖モジュールで増殖し、またその増殖を本書で開示された方法で最適化することが可能である。バイオマスはバイオマス増殖モジュール内のバイオマス増殖ユニットにおいて直接に特定の燃料の種類を生じさせることができる。これらの燃料は当業者の間で知られているいかなる方法で必要に応じて処理され、そしてオプションとして火力プラントの方に燃料として誘導されることがある。
特定の実施形態において、燃料、有用な産物、および/またはその前駆体を生成するには、これらの方法の組み合わせ、および/またはバイオマス増殖モジュールで直接におよび/またはバイオマス増殖モジュールの出力を処理するための他の方法を採用することがオプションである。
図10を参考にして、設計1000はオプションの燃料の流れを示しているが、ここでは、火力プラント1002が、次の項目を含み、当プランの特定の実施形態にオプションとして示されたモジュールからの入力を受けることが特徴である:ガス状および/または液状のバイオ燃料、精製所および/またはBPP 1054からのバイオ原油および/またはバイオ石炭、BGM 1048からの液状および/またはガス状のバイオマスおよび/またはバイオ燃料1060、ガス化モジュール1036からオプションとして処理されたバイオガス1034、あらゆるオンサイトシステム1040からの廃油1032、リサイクル/廃棄物受入モジュール1028からの燃料としてのバイオマスおよび/または廃棄物(例えば、廃棄物発電、バイオマス燃焼)1030、埋立地1021からのガス1023、およびオフサイト源からのいかなる燃料1064。火力プラントのオプションの発電プラント技術(燃焼に基づいた発電プラントおよび/または廃棄物発電技術を含む)1004は、オプションとして、燃料を生産できる次のオプションの火力プラント技術1008から燃料1006を受ける場合がある:熱分解サブモジュール1009、HTPサブモジュール1010、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールサブモジュール1012、脱着器/凝縮器サブモジュール1016、および/または燃料を生成できる他の熱プラント技術1018。オプションの火力プラントサブモジュール回転キルン焼却炉1022、プラズマガス化1020、および/または有害な廃棄物を処理できる他の技術1024は、オプションとして、リサイクル/廃棄物受入モジュール1028、および/または有害な廃棄物1026を生成する火力プラント技術から有害な廃棄物1026を受ける。火力プラント1002は、オプションとして、オプションとして加熱されたバイオマス、バイオ原油、バイオ燃料、および/またはバイオ石炭1062を、精製して燃料にする1056ため、および/または処理して産物にするために、精製所および/またはBPP 1054の方に提供する。
精製所および/またはBPP 1054は、オプションとして、バイオマスおよび/またはバイオ燃料(ガス状および/または液状)1060を、処理のために、BGM 1048から受け、また残留物1049をBGM 1048および/またはガス化モジュール1036の方に提供および/またはそこからその提供を受ける。ガス化モジュール1036は、オプションとして、バイオマス、スラッジおよび/または残留物/または水1038をBGM 1048から受ける。BBPP 1052は、瓶詰/包装のために、オプションとして、バイオマス1050をBGM 1048から、および/またはバイオマス、バイオ原油、バイオ燃料、および/またはバイオ石炭1056を精製所および/またはBPP 1054から受ける。瓶詰/包装済バイオ原油、バイオ燃料、バイオマス、および/またはバイオ石炭
1046は、当プランでの利用1042、蓄蔵1043、および/またはオフサイトへのエクスポート1044のために提供される。脱塩化ユニット1053がブライン1061をブライン塩水電解ユニット1055の方に提供することがあり、そして後者は、水素1063を燃料として火力プラント1002の方に提供し、またはバイオ原油のオプションの水素化処理およびアップグレードのために精製所1054の方に提供することがある。
図10を参考にして、本発明開示の実施形態には、システム1000を包括する実施形態がある
これは、火力プラントモジュールまたはまた火力プラントモジュール1002を含む他のモジュールに対して燃料を提供するように構成されており、また、受ける側は、特定のモジュール、例えば次の該当する項目から燃料を受け、および/または特定の入力、例えば次の該当する項目を受けるように構成されている:熱分解モジュール1009、HTLモジュール1010、CHGモジュール1010、 RTPモジュール1010、 他の水熱処理モジュール1010、セルロース系エタノールモジュール1012、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールモジュール1012、脱着器/凝縮器モジュール1016、バイオマス1030および/または廃棄物1030、有害廃棄物1026、廃油1032(例えば、全オンサイトシステム1040からのもの)、バイオガス(オプションとして、処理されたもの)1034、例えばブライン電解1055からの水素1063、バイオマス1060、バイオ燃料(液体)1058、1060、バイオ燃料(ガス状)1058、1060、バイオ原油1058、バイオ石炭1058、埋立地ガス(オプションとして、処理されたもの)1023、他の燃料生成技術1018、および/またはオフサイト(例えば、計画外)からインポートされた他の燃料1064。
特定の実施形態には、バイオガス1034が未処理であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオガス1034が処理済であることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、ガス化モジュール1036をさらに包括する前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、ガス化モジュール1036がさらに次の項目を包括することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:触媒水熱ガス化モジュール、および/または嫌気性消化モジュール。
特定の実施形態には、オプションとしてバイオガスを含む埋立地ガス1023が埋立地1021から未処理でおよび/または処理の後で火力プラントモジュール1002の方に送られることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、処理が乾燥、汚染物質の除去、浄化、および/または他のガスとの混合を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、BGM 1048がバイオマス1038、水1038、スラッジ1038、および/または残留物1038をガス化モジュール1036またはプロセスの方に提供するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、BGM 1048が、オプションとして、バイオマス1060、バイオ燃料(ガス状)1060、および/またはバイオ燃料(液状)1060を火力プラントモジュール1002の方に補給するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態
がある。
特定の実施形態には、BGM 1048がバイオマス1050をBBPPモジュール1052の方に補給するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオマス1062、バイオ原油1062、バイオ燃料1062、および/またはバイオ石炭1062のオプションの加熱の後、火力プラントモジュール1002がバイオマス1062、バイオ原油1062、バイオ燃料1062、および/またはバイオ石炭1062を次の項目に補給するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:精製モジュール1054、および/またはBPPモジュール1054。
特定の実施形態には、BGM 1048がバイオマス1060および/またはバイオ燃料1060を、オプションとして、次の項目に補給するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:精製モジュール1054、および/またはBPPモジュール1054。
特定の実施形態には、バイオ燃料1060が液状バイオ燃料1060を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオ燃料1060がガス状バイオ燃料1060を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオ燃料1060がガス状と液状のバイオ燃料の混合物1060を含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、精製モジュール1054および/またはBPPモジュール1054が、オプションとして、バイオ燃料1058、1060、バイオ原油1058、バイオ石炭1058、および/またはバイオマス1060を火力プラントモジュール1002の方に補給することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、精製モジュール1054および/またはBPPモジュール1054が、オプションとして、バイオ燃料1056、バイオ原油1056、バイオ石炭1056、および/またはバイオマス1056をBBPPモジュール1052の方に補給することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、BBPPモジュール1052がバイオ燃料(液状)1046、バイオ燃料(ガス状)1046、バイオ原油1046、バイオ石炭1046、および/またはバイオマス1046を包装するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。包装または包装するとは、瓶詰、保存、切断、ペレット化、箱詰、コンテナー詰、圧縮、加圧のことを意味する場合がある。
特定の実施形態には、包装済のバイオ燃料(液状)1046、バイオ燃料(ガス状)1046、バイオ原油1046、バイオ石炭1046、および/またはバイオマス1046の任意の一部が、その部分の輸送の必要性、および/または将来に利用するための蓄蔵および/または次の項目での保留の要件を最小限にするように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:火力プラントモジュール1042、蓄蔵1043、および/またはオフサイトエクスポート(例えば、当プラン外)1044。
特定の実施形態には、残留物1049が、追加処理のため、または次の特定の一つまたは複数の項目で利用するために伝達されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形
態がある:精製モジュール1054、BPPモジュール1054、BGM 1048、および/またはガス化モジュール1036。
特定の実施形態には、次のいずれかのモジュールおよび/または入力:熱分解モジュール1009、HTLモジュール1010、CHGモジュール1010、RTPモジュール1010、他の水熱処理モジュール1010、セルロース系エタノールモジュール1012、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールモジュール1012、脱着器/凝縮器モジュール1016、バイオマス1030および/または廃棄物1030、有害廃棄物1026、廃油1032(例えば、全オンサイトシステムからのもの)、バイオガス(オプションとして、処理されたもの)1034、例えばブライン電解1055からの水素1063、バイオマス1060、バイオ燃料(液体)1058、1060、バイオ燃料(ガス状)1058、1060、バイオ原油1058、バイオ石炭1058、埋立地ガス(オプションとして、処理されたもの)1023、他の燃料生成技術1018、および/またはオフサイト(例えば、計画外)からインポートされた他の燃料1064の任意の部分が、任意のプロセスの任意の段階(例えば、図10に示されたもの)で次の任意の取り扱いを受けることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:蓄蔵、当業者の間で知られているいかなる方法による処理、および/または他の物質との混合。
特定の実施形態には、脱塩化モジュール1053がブライン1061を電気分解モジュール1055の方に提供することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、電気分解モジュール1055が水素1063を燃料として火力プラントモジュール1002の方に提供し、および/またはバイオ原油の水素化処理およびアップグレードのために精製モジュール1054および/またはBPPモジュール1054の方に提供すること特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、熱分解モジュール1009、HTLモジュール1010、オプションとしてHTPモジュール1010および/またはガス化モジュール1036のいずれかで構成されたCHGモジュール、オプションとしてHTPモジュール1010から構成されたRTP、他の水熱処理モジュール1010、セルロース系エタノールモジュール1012、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールモジュール1012、および/またはガス化モジュール1036(オプションとして、火力プラントモジュール1002に含まれる)が、BGMスラッジ1038、オプションとしてBGMスラッジ1038に含まれたWWTPスラッジ、および/または農業バイオマスを含むバイオマス1030、WTEバイオマス1030、および/またはBGMバイオマス1060を、並行的、連続的、または同時に受け入れるように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオガス入力1034、火力プラントモジュール1002および/またはCHGモジュール1010、1036がバイオガスモジュールを含むことを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、バイオガスモジュールが、共有インフラストラクチャーに基づいて、バイオガスの浄化、処理、蓄蔵および/または加熱を行うように構成されていることを特徴とし、また次のコンポーネントがバイオガスモジュールと動作通信していることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:HTPモジュール1010、オフサイト燃料1064を含む天然ガス入力または出力(例えば、天然ガスおよび/またはバイオガスをバイオガスモジュールの方に供給する天然ガス供給ラインおよび/またはそれを取り出すライン)、ガス化モジュール1036を含む嫌気性消化モジュール、BGM 1048を含むWWTPモジュール、BGM 1048、ガス化モジュール1036、および/または埋立地モジュール1021。
特定の実施形態には、次のモジュール:HTPモジュール1010、天然ガス入力または出力1
064、嫌気性消化モジュール1036、WWTPモジュール1048、BGM 1048、ガス化モジュール1036、および/または埋立地モジュール1021から生成されるガスが、一つまたは複数の火力プラントモジュール1002技術で燃焼されることを特徴とする前述のシステムを包括する。
図10を参考にして、本発明開示の実施形態には、BGM 1048、精製モジュール1054、および/またはBPPモジュール1054から構成されたシステム1000を包括する実施形態があり、ここでは、当システムが精製モジュール1054および/またはBPPモジュール1054の方に燃料を伝達、および/またはそこからその伝達を受けるように構成されていることが特徴で、また上記の燃料がバイオマス1060、バイオ燃料(液状)1060、バイオ燃料(ガス状)1060、および/または残留物1049であることが特徴である。
特定の実施形態には、燃料および/またはバイオマスが、次のコンポーネントによって、精製モジュール1054および/またはBPPモジュール1054の方に提供され、および/またはそこから提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する:火力プラントモジュール1002、BGM 1048、ガス化モジュール1036、および/またはBBPPモジュール1052。
特定の実施形態には、火力プラントモジュール1002が、次の入力を精製モジュール1054および/またはBPPモジュール1054の方に提供および/またはそこからその提供を受けることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオマス(オプションとして加熱済)1062、バイオ燃料(液状) - オプションとして加熱済1058、1062、バイオ燃料(ガス状)- オプションとして加熱済1058、1062、バイオ原油(オプションとして加熱済)1058、1062、および/またはバイオ石炭(オプションとして加熱済)1058、1062。
特定の実施形態には、精製モジュール1054および/またはBPPモジュール1054が、BBPPモジュール1052の方に次の出力を提供することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオマス1056、バイオ燃料(液状)、1056、バイオ燃料(ガス状)1056、バイオ原油1056、および/またはバイオ石炭1056。
特定の実施形態には、BBPPモジュール1052が、包装済燃料1046および/またはバイオマス産物1046を、エクスポート1044、蓄蔵1043、および/または火力プラントモジュールでの利用1042のために提供することを特徴とし、また包装済燃料が次の項目に属することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオマス1046、バイオ燃料(液状)1046、バイオ燃料(ガス状)1046、バイオ原油1046、および/またはバイオ石炭1046。
精製モジュール1054、BPPモジュール1054、火力プラントモジュール1002、BGM 1048ガス化モジュール1036、および/またはBBPPモジュール1052が隣接型に配置されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図10を参考にして、特定の実施形態には、燃料および/またはバイオマス産物を包装するように構成されていることを特徴とするシステム1000を包括する実施形態があり、ここでは、当システムが次の入力を受けるように構成されたBBPPモジュール1052を包括することが特徴である:バイオマス1050、1056、バイオ燃料(液状)1056、バイオ燃料(ガス状)1056、バイオ原油1056、および/またはバイオ石炭1056。
他の実施形態には、燃料1056および/またはバイオマス1050、1056が、次のコンポーネントによって、BBPPモジュール1052の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:精製モジュール1054、BPPモジュール1054、および/またはBGM 1048。
特定の実施形態には、BBPPモジュール1052が、包装済燃料1046および/またはバイオマス産物1046を、エクスポート1044、蓄蔵1043、および/または火力プラントモジュールでの利用1042のために提供することを特徴とし、また包装済燃料が次の項目に属することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:バイオマス1046、バイオ燃料(液状)1046、バイオ燃料(ガス状)1046、バイオ原油1046、および/またはバイオ石炭1056。
特定の実施形態には、精製モジュール1054、BPPモジュール1054、BBPPモジュール1052、および/またはBGM 1048が隣接型に配置されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図10を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、システム1000内で燃料を配分する方法を包括する実施形態があるが、この方法は次のステップからなる:第一のモジュールおよび/または入力(熱分解モジュール1009、HTLモジュール1010、CHGモジュール1010、 RTPモジュール1010、 他の水熱処理モジュール1010、セルロース系エタノールモジュール1012、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールモジュール1012、脱着器/凝縮器モジュール1016、バイオマス1030および/または廃棄物1030、有害廃棄物1026、廃油1032(例えば、全オンサイトシステム1040からのもの)、バイオガス(オプションとして、処理されたもの)1034、例えばブライン電解1055からの水素1063、バイオマス1060、バイオ燃料(液体)1058、1060、バイオ燃料(ガス状)1058、1060、バイオ原油1058、バイオ石炭1058、埋立地ガス(オプションとして、処理されたもの)1023、他の燃料生成技術1018)において、第二のモジュールおよび/または入力(熱分解モジュール1009、HTLモジュール1010、CHGモジュール1010、RTPモジュール1010、他の水熱処理モジュール1010、セルロース系エタノールモジュール1012、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールモジュール1012、脱着器/凝縮器モジュール1016、バイオマス1030および/または廃棄物1030、有害廃棄物1026、廃油1032(例えば、全オンサイトシステム1040からのもの)、バイオガス(オプションとして、処理されたもの)1034、例えばブライン電解1055からの水素1063、バイオマス1060、バイオ燃料(液体)1058、1060、バイオ燃料(ガス状)1058、1060、バイオ原油1058、バイオ石炭1058、埋立地ガス(オプションとして、処理されたもの)1023、他の燃料生成技術1018)からの燃料を受け取ること、そして、オプションとして、第一モジュールおよび/または入力(熱分解モジュール1009、HTLモジュール1010、CHGモジュール1010、 RTPモジュール1010、 他の水熱処理モジュール1010、セルロース系エタノールモジュール1012、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールモジュール1012、脱着器/凝縮器モジュール1016、バイオマス1030および/または廃棄物1030、有害廃棄物1026、廃油1032(例えば、全オンサイトシステム1040からのもの)、バイオガス(オプションとして、処理されたもの)1034、例えばブライン電解1055からの水素1063、バイオマス1060、バイオ燃料(液体)1058、1060、バイオ燃料(ガス状)1058、1060、バイオ原油1058、バイオ石炭1058、埋立地ガス(オプションとして、処理されたもの)1023、他の燃料生成技術1018)の燃料を処理すること、そして、オプションとして、上記の燃料または処理済燃料を第三のモジュールおよび/または入力(熱分解モジュール1009、HTLモジュール1010、CHGモジュール1010、 RTPモジュール1010、 他の水熱処理モジュール1010、セルロース系エタノールモジュール1012、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールモジュール1012、脱着器/凝縮器モジュール1016、バイオマス1030および/または廃棄物1030、有害廃棄物1026、廃油1032(例えば、全オンサイトシステム1040からのもの)、バイオガス(オプションとして、処理されたもの)1034、例えばブライン電解1055からの水素1063、バイオマス1060、バイオ燃料(液体)1058、1060、バイオ燃料(ガス状)1058、1060、バイオ原油1058、バイオ石炭1058、埋立地ガス(オプションとして、処理されたもの)1023、他の燃料生成技術1018)において蓄蔵すること、そして、オプションとして、上記の燃料または処理済燃料を第四のモジュールおよび/または入力(熱分解モジュール1009、HTLモジュール1010、CHGモジュール1010、 RTPモジュール10
10、他の水熱処理モジュール1010、セルロース系エタノールモジュール1012、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールモジュール1012、脱着器/凝縮器モジュール1016、バイオマス1030および/または廃棄物1030、有害廃棄物1026、廃油1032(例えば、全オンサイトシステム1040からのもの)、バイオガス(オプションとして、処理されたもの)1034、例えばブライン電解1055からの水素1063、バイオマス1060、バイオ燃料(液体)1058、1060、バイオ燃料(ガス状)1058、1060、バイオ原油1058、バイオ石炭1058、埋立地ガス(オプションとして、処理されたもの)1023、他の燃料生成技術1018)において、エネルギーに変換すること。
特定の実施形態には、当該の燃料がバイオ燃料であることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の燃料がバイオガスであることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の燃料がバイオ原油であることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の燃料がバイオ石炭であることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の燃料が酸素であることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の燃料を包装することをさらに包括する前述の方法を包括する実施形態がある。
図10を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、生成、配分の後、バイオマスを精製して燃料および非燃料バイオマス産物にするための方法を包括する実施形態があり、ここでは、この方法がバイオマスを精製モジュール1054および/またはBPPモジュールで処理してバイオ燃料(液状)、バイオ燃料(ガス状)、バイオ原油、バイオ石炭および/または非燃料バイオマス産物にすることを包括することが特徴である。
図10を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、バイオマスおよび/またはバイオ燃料を包装する方法を包括する実施形態があり、ここでは、この方法がバイオマス、バイオ燃料(液状)、バイオ燃料(ガス状)、バイオ原油、および/またはバイオ石炭をBBPPモジュール1052でパッケージ処理することを包括する。
図10は当プランで利用される燃料の流れのいくつかの例のみ図示し、全ての物質(燃料と混合される他の物質)の流れを図示するものではない。図示されたあらゆる燃料/物質は蓄蔵の方に送られることがあり、および/または表示された次のプロセスで利用する前に当業界で知られているいかなる方法で他の物質と混合されることがある。
特定の実施形態において、HTP(例えば、HTL)からの原油は、例えば、BGMに二酸化炭素を提供した同じ火力プラントにおいて燃料として燃焼することが可能である。
特定の実施形態において、バイオ原油を安定させるためには、水素供与性溶媒(例えば、メタノールまたはエタノール)の約10%を添加することによって再重合のためその粘性が許容不可能なレベルに上がる前の保管期間を延長させることが可能である。これで、天然ガスの水蒸気改質から生じる水素によるアップグレード(精製によって液体輸送燃料を
生産する前に必要になる)のコストを削減することが可能である。
特定の実施形態において、CHGからのバイオガスは、例えば、BGUに二酸化炭素を提供した同じ火力プラントおよび/またはその他において燃料として燃焼することが可能である。
特定の実施形態において、CHGからのバイオガス、および/または例えばHTL(安定化または非安定)などのHTPからのバイオ原油は、オプションとして、石炭燃焼に基づいた火力プラント用の補助燃料として利用することが可能であるが、これは、オプションとして、BGUに二酸化炭素を提供した同じプラントである場合がある。
特定の実施形態において、CHGからのバイオガスおよび/または当該のHTL(安定化または非安定)からのバイオ原油および/またはバイオマスは、オプションとして、WTE火力プラント用の補助燃料として利用することが可能であるが、これは、オプションとして、BGUに二酸化炭素を提供した同じプラントである場合がある。
特定の実施形態において、都市廃水、他の廃水、塩水、超高塩分水(例えば、ブライン)、または他の水資源のいかなる組み合わせがバイオマス増殖モジュールの方に供給されることがある。必要に応じて、栄養素がBGMを構成するBGUの方に追加されることがある。特定の実施形態において、特定の火力プラントで生成されるCO2がバイオマス増殖モジュールの方に供給されることがある。CO2源を追加すると、光合成性バイオマス生産プロセスの効率が高まる。バイオマスおよび/または燃料のトリートメントや処理は当該の水資源および/またはバイオマス増殖モジュールを構成する他の資源、および/またはバイオマス増殖モジュールから期待される産物および/または燃料の種類によって最適化することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば図10)において、様々な技術(火力プラント内の従来の発電プラントおよび/またはWTEシステムを含む)は、発電目標、偶発事件、および/または利益に対して成果を生み出せるようにお互いにバックアップし合っている。長期間における当プランおよび/または当グリッド向けの最適な発電(例えば、日間および/または季節による電力需要、燃料可用性、およびバックアップ能力の変動)を実現できるように、燃料および/または廃棄物が当業者の間で知られている方法で蓄蔵されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、当プラン内のシステム内および/またはオフサイトで生成される油/水の混合物が分離されることがある。特定の実施形態において、発電するために火力プラントの方に送られることがある。廃油に利用可能な火力プラント技術には、例えば、WTE焼却炉、HTP、プラズマガス化ユニット、回転キルン焼却炉および/またはその他の技術が挙げられる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、場合によって火力プランの中で個体、液体、および/または混合廃棄物が生成される場合があり、これは有害廃棄物と見なされる。これらの廃棄物がリサイクルによって法的かつ効率的に廃棄される場合には、WTE焼却炉、HTP、プラズマガス化ユニット、回転キルン焼却炉、代替火力プラント技術、HTP、および/または埋立地のいずれか、および/または当目的に適した他のオプションのコンポーネントを当プランに導入することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、当プランは燃料ヒーターを含むことがあるが、これは、オンサイト源からの天然ガスおよび/またはバイオガスおよび/またはメタン/他の燃料の混合物および/またはオンサイトからのメタンによって着
火し、および/または必要に応じて火力プラントの熱および/または当プラン上(図2)の他の熱集中プロセスから回収される熱によって、天然ガスおよび/または当プラン上の他のガス状燃料を露点以上に加熱するために加熱される。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、都市廃棄物焼却炉(MSW:Municipal Waste Incinerator)が市街、産業、農業および/または他の源からの廃棄物を焼却して電力を生成することができる。従って、MSW焼却器は、埋立地に利用可能な土地を縮小し、温室メタンガスの生成を削減し、また電力と熱を生成するものなので、火力プラント技術としてシステムに導入することが可能である。すなわち、火力プラントはMSW焼却炉を含む可能性がある。下記にオプションのWTE技術の他の複数の例が取り上げられる。
特定の一つまたは複数の実施形態において、WTE技術は当プラン上の技術でおよび/またはオフサイトで生成された廃棄物および/またはバイオマスを環境にやさしい方法で処分し、および/または発電のために廃棄物/バイオマスからのエネルギーを回収するのに利用することができる。特定の実施形態において、焼却の最終産物および/またはWTE技術からの他の直接燃焼の産物として、例えば、灰分があるが、これはセメントの生産に利用するオプションがある。特定の一つまたは複数の実施形態において、オプションの脱着プラントからの油および/または全てのサイト内施設および/またはオフサイト源からの廃油は、回転キルン焼却炉、MSW焼却炉、交互直接燃焼ユニット、プラズマガス化ユニット、熱分解に基づいたWTEシステムで燃焼されることがあり、および/または当プラン上のHTPモジュールによって処理され、火力プラント用の電力および/または燃料に変換されることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、オプションの脱着プラントからの油および/または全てのサイト内施設および/またはオフサイト源からの廃油は、回転キルン焼却炉、MSW焼却炉、交互直接燃焼ユニット、プラズマガス化ユニット、熱分解に基づいたWTEシステムで燃焼されることがあり、および/または当プラン上のHTPモジュールによって処理され、火力プラント用の電力および/または燃料に変換されることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、回転キルン焼却炉が火力プラントの構成部分である可能性がある(すなわち、火力プラントは回転キルン焼却炉から構成されている)。MSW焼却炉は産業廃棄物を取り扱うのに相応しくない場合があるが、その大部分は米国、ヨーロッパ、および/またはその他の法律の下で「有害廃棄物」として規定されている。特定の実施形態において、これらを取り扱う代替方法として、回転キルン焼却炉が挙げられる。回転キルン焼却炉には液状、固状、コンテナー詰、および/またはガス状の廃棄物(埃および/または酸性ガスを含む)を補給することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、WTE技術が、特定の用途において、一般的に焼却炉より効率的で、より環境にやさしく、より実用可能であるので、熱分解に基づいた技術および/またはその他のWTE技術は廃棄物除去および/または廃棄物燃焼技術に取って代わるのが一般的である。一般的には、これらの技術は有機性廃棄物を嫌気的に熱分解して可燃性産物(例えば、油および/または石炭のような産物)を産出するのに焼却炉に比べて少ない熱を利用する。そして、これらの産物はその後、電力を精製するために火力プラントで燃焼されることがあり、および/またはオフサイト(例えば、システムまたは当プラン外)の方にエクスポートされることもある。特定の実施形態において、WTEは二つのプロセスを含む:第一に、比較的低い温度および/または嫌気的分解)理論上、有害な化学反応が比較的に少なくなり、従ってその後第一プロセスの産物を燃焼させた上で有害な排出物も少なくなる。
特定の実施形態において、焼却炉に比べて、都市衛生廃棄物(MSW)および/またはバイ
オマスの単位体積あたりにより多くの電力が生成される可能性があり、また他の市場性のある固体、液体および/または気体が生成および/または再生されることも。特定の実施形態において、火力プラントはこれらのオプションの技術を部分的または全体的に導入していることがある。これらのプロセスは性質的に例えばHTL(水中のバイオマスをフラッシュ分離し、および/またはそこからバイオ原油を精製するためのプロセス)などの水熱処理(HTP)に類似する場合がある。当プランにおけるこれらのシステムの相乗効果は上記焼却炉について説明されたものと同様だが、それに加えて、石炭、油、および/またはこれらのプロセスで生成される他の産物はオンサイトにおいて火力プラントで、当プラン用および/またはオフサイトにエクスポートされる電力を生成するために燃焼されることがある。バイオマス、バイオ原油、および/またはBGMから由来する他の燃料は第二のステップで火力プラントで、熱分解より生成された燃料と共にまたは別で燃焼することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、これらのプロセスおよび/または他のプロセスで生成される燃料は部分的または全体的に混合して火力プラントで燃焼されることがあり、および/またはオンサイトにおいて火力プラントで、当プラン用および/またはオフサイトにエクスポートされる電力を生成するために、別々に燃焼されることもある。特定の一つまたは複数の実施形態において、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール技術および/またはバイオマスをバイオ燃料に変換する他のいかなる技術によって生成される燃料は、BGM、廃棄物HTP、および/または他のバイオマスHTP、および/またはその後の処理段階から派生するバイオマス、バイオ原油、および/または他の燃料と混合されることがあり、および/または当プランで生成および/またはそこにインポートされた他の燃料と混合しておよび/または別で燃焼されることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10)において、間接的脱着器/凝縮器システムも、採用され、および/または火力プラントの一部として他の技術に追加されることがある。間接的脱着器/凝縮器は有機廃棄物を処理するように構成されているが、具体的には、そこに含まれたまたは加熱より生じた有機化合物を気化/蒸留/共沸蒸留するか、および/または有機化合物を凝縮してその燃料価値を復元する。供給流の例として、精製所の稼働によるAPI分離器スラッジ、および/または石油汚染土壌が挙げられる。当システムはこれらの全ての廃棄物を通常操作および緊急事態(例えば、油流出の場合)に起因してオフサイト源から取り入れる可能性がある。回収済燃料は火力プラントにおいて発電するのに充てられることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24Kおよび/または図10)において、ブライン電解は水素ガスを産み出す。水素は燃料電池で発電するために利用されることがあり、および/または燃焼のために火力プラントに返されることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10および/または図3)において、リサイクル、埋め立て、および/またはWTEおよび/または火力プラント上発電用の技術への原料補給に向けて廃棄物流(例えば、都市衛生廃棄物、建設廃棄物、農業廃棄物および/または木屑などの他種のバイオマス)を分離するために、当プランの一部として、廃棄物取り扱い/リサイクルプラントを追加することがオプションである。一般的には、建設廃棄物および解体廃棄物および都市衛生廃棄物(MSW)が回収され、特別に取り扱われることがある。建設廃棄物および解体廃棄物を取り扱うには、大型機器を使用し、屋外で材料の積み重ねに適した広い面積で作業を行うことがある。この作業は当サイトからリモートで、および/または大型建物または空き地(場合によって隣接型である)で行うことがある。特定の実施形態において、廃棄物取り扱い/リサイクル施設のデザインによって廃水および液体の利用/処理を行うことが可能になる場合がある。廃棄物流からの廃油は発電を行うために火力プラントで処理されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(図10)において、埋立地がリサイクル不可能な廃棄物および/または火力プラントからのセメント生産に利用されない灰分を収容するのに利用されることがある。埋立地は、火力プラントのWTE技術の補足技術として、WTE灰分および/または過剰廃棄物の処分場、WTEシステム向けの廃棄物の一時収納場所の役を果たすことがあり、および/またはWTEシステムが求められない場合これらの技術の代替技術として利用されることもある。埋立地廃棄物の腐敗によって発生するガス(一般的にメタン50%、二酸化炭素が50%)が火力プラントに電力補給するために利用されることがある。メタンおよび/またはバイオガスを燃焼する発電技術が、バイオマスおよび/またはスラッジおよび/またはガス燃焼に基づいた燃焼発電機に利用されるガス状燃料を生産および/または燃焼する当プラン上の他のシステム(例えば、CHG、嫌気性消化などを包括するガス化モジュール)と共有される場合がある。
埋立地発生CO2が、メタンの焼却前後に、BGMおよび/またはCO2を要する当プラン上の他のプロセス(他例えば、図4)に向けて移動させられることがある。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図4)において、二酸化炭素の輸送および/または蓄蔵のインフラストラクチャーが、本書で説明されたその他のCO2生成システムと共有されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3および/または図10)において、オプションの埋立地内側には、廃棄物発生の浸出液を収容できる、HDPE製などのライナーシステムを敷設することがオプションである。この浸出液回収システムは浸出液を施設から取り出し、そして水処理施設での処理のために一時貯蔵するために設置されることがある。特定の実施形態において、埋立地浸出液がWWTPおよび/または油分離の方に送られ、そしてWTEプラントの回転キルン焼却炉、プラズマガス化ユニット、および/またはWTE技術で発電のために利用されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10および/または図24K)において、ボトル吹き、洗浄、内容詰め、および/またはキャップ付けなどの作業が単一のシステムに統合されることがある。統合システムでは、細菌負荷が低下(消毒)し、製造コストが削減され、ラインの設置面積が縮小し、ボトルコストが削減され、そしてライン効率が向上する。リサイクル済PETおよび/またはプラスチック製ボトルの製造材料を直接利用するために、当プランにボトル再生式リサイクル施設を導入することが可能である。この種の施設は廃棄物取り扱い/リサイクルプラントと結合することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10および/または図24K)において、プラスチックが廃棄物受取・処理エリアからリサイクルされることがある。リサイクル済プラスチックの最終産物は洗浄、消毒、および細断されたプラスチック材料となる。そして、この材料はその後、ボトル製造プロセスに利用されることがある。BBPPおよび/または当プラン上の他のモジュール(例えば、精製所)向けの包装材料(場合によって、プラスチック、段ボール、および木製パレットを含む)もここで説明された廃棄物取り扱い/リサイクルプラントから由来する可能性がある。リサイクル済PETおよび/またはプラスチック製ボトルの製造材料を直接利用するために、当プランにボトル再生式リサイクル施設を導入することが可能である。この種の施設は廃棄物取り扱い/リサイクルプラントと結合することが可能である。リサイクル済プラスチックの最終産物は洗浄、消毒、および/または細断されたプラスチック材料となる。そして、この材料はその後、ボトル製造プロセスに利用されることがある。BBPP向けの包装材料(場合によって、プラスチック、ガラス、段ボール、木製パレット、および/または他のリサイクル済材料を含む)も本書で説明された廃棄物取り扱い/リサイクルプラントから由来する可能性がある。火力プランからの廃熱および/または当プラン上(例えば、図2)の他の源から回収される熱は、ビルの冷却および/またはバイオマス産物の冷凍、BGMの冷却(有益な場合)、および/またはその他の使用目的のための空気調節および/または冷凍を生成するために利用されることがある
。
特定の実施形態(例えば、図10および/または24B)において、WWTP、WWTBGU、MFWBGU、および/または本書で説明された他のBGUからの固体および/またはスラッジは、火力プラントにおける発電用のバイオガスを生産するために、ガス化モジュール(例えば、CHG、嫌気性消化による)で処理されることがある。特定の一つまたは複数の実施形態において、BGMからのバイオマスの全部または一部も、バイオガスを生産するために、参考として取り上げられた固体と共にガス化モジュールで処理され、または別々に同じガス化機器で処理されることがあり、および/またはWWTPおよび/またはWWTBGU固体が、バイオマス増殖での利用のために、WWTBGUに注入されることがあり、および/または参考として取り上げられた任意の固体が、火力プラントにおける発電用のバイオ原油を生産するために、HTPシステム(本書で紹介されたバイオマスHTPシステムおよび/または別のもの)で処理され、そして残りの残留物が上記の任意の方法で処理されることがあり、および/または上記の固体が、他のWTEおよび/または火力プラントで利用される電力および/または燃料を生産するための他の技術(例えば、熱分解に基づいたWTE、セルロース系エタノールおよび/または他の方法)で処理されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10、24B、および/または24C)において、バイオマスをガス化モジュール(例えば、CHGおよび/または嫌気性消化装置を利用するもの)で処理して得られるバイオガス、および任意のオンサイトプロセスでオプションとして利用される埋立地からのバイオガスが火力プラントでの発電に利用されることがある。ガス化モジュール技術からのバイオガスが、燃料としての利用および/または蓄蔵のための準備として、特定の処理を受けることがあるが、これらの処理は、乾燥、硫化水素および/またはその他の汚染物質の除去、他の燃料との混合、液体への凝縮、および/または一般当業者で知られているその他の技術を包括する。ガス化モジュール(例えば、CHGモジュール)、嫌気性消化装置、および/またはガス精製、乾燥、液体への凝縮、トリートメント、蓄蔵、および/または加熱、および/またはこれらに関連しているインフラストラクチャーが、BGMバイオマス、BGMスラッジ、および/またはWWTPスラッジおよび/または結果として生じるバイオガスおよび/または他のバイオガス源(例えば、オプションの埋立地)、および/または天然ガス(例えば、オフサイトからインポートされる天然ガス)の他のオプションの源の間で共有されることがある。ガス状燃料を利用するいかなる火力プラント技術(例えば、天然ガス燃焼に基づいたタービン)および/またはこれに関連しているインフラストラクチャーが、前述の任意ののシステムで共有されることがあり、および/または火力プラントでの利用のためにオフサイトから供給される天然ガスなどの他の可燃性ガスも同様である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10、および/または図24B)において、HTPはバイオマスを水から“フラッシュ分離”し、および/または熱と場合によって圧力を利用するプロセスによってバイオマスをバイオ原油および/または他の燃料に変換することからなる一次方法を包括する。特定の一つまたは複数の実施形態において、HTLまたはRTPなど、液体に基づいたHTPの産物として生じるバイオ原油は、電力を生成するために、例えばバーナー、重油燃焼モーター(例えば、通常にディーゼルまたは比較的重い油を燃焼するエンジン)、および/または他の厳選の火力プラント技術などで直接燃焼されることがあり、および/または追加精製して多くの主要な燃料種に仕上げられることもあり、そしてこれらの主要な燃料種に必要な追加の精製コストを計算に入れてもバイオ原油より効率的であればこれらの燃料の方が燃焼されることもある。特定の実施形態において、HTPは他のバイオマスおよび/または廃棄物をバイオ原油に変換することができる。特定の実施形態において、HTPは他のWTE技術全体の代替技術として、または当プランにおいて部分的な代替策として採用されることがある。この実施形態では、廃棄物が加熱、および/または加圧され、そして有機部分がバイオ原油の形態に液化される(このプロセスは「廃棄
物HTP」と定義される)ことがある。特定の実施形態において、バイオ原油は、電力を生成するために、またその特性によって、直接に燃焼および/または追加精製の後で燃焼されることがある。開示された当プランにおいて、廃棄物発電のオプションのシステムであるが、オプションとして、一つまたは複数のHTPプロセスへのバイオマス流(農業材料、木材および/または他の有機材料)も含まれる。当プランとの相乗効果は上記の熱分解に基づいたWTEシステムの場合と同様であり、また次のものも加わる。特定の実施形態において、廃棄物HTPインフラストラクチャーは、BGMバイオマスHTPインフラストラクチャーおよび/または他のバイオマスHTP(例えば、農業バイオマス、木材、エネルギー作物など)と共有されることがあり、および/またはプロセスが完全にまたは部分的に統合されることがある。
特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュール内のバイオマス増殖ユニットは、場合によって一つまたは複数の光バイオリアクターを含む“増殖サブユニット”、発酵タンク、他のリアクター、池、および/またはバイオマス増殖のために設計された他のいかなるシステムから構成されていることがある。光合成性バイオマスを利用する実施形態において、火力プラントの排気中のCO2が、直接に火力プラント排ガスを利用することによって、またはオプションとして汚染取り込みモジュールおよび/または当目的に適した他の処理技術(例えば、当目的のために採用できるシステム例として取り上げられた図7Aおよび7B)に通した後で、バイオマス増殖モジュールの方に供給されることがある。特定の実施形態において、増殖を促進するために、バイオマス原料供給源が、バイオマス増殖モジュールに採用された技術によって、適切な入口点を介して当供給流に組み入れられることがある。
特定の実施形態(例えば、図2および/または熱の伝達および/または捕集に関する図や説明)において、バイオマス増殖モジュールから放出されたバイオマスを含む水、あるいはバイオマス/水スラリー(オプションとして、図1の処理ステップの後のもの)を含む“BGM流出流体”は、様々な方法による冷却および熱捕集のために、火力プラントに送られる。BGMからのバイオマスを含むBGM流出流体は、直接に火力プラントの冷却に利用するか、また追加処理してから火力プラントの冷却に利用するか、および/または火力プラントを冷却する他の流体と共に熱交換システムに利用することができるが、後者の場合に、BGM流出流体の性質、水質、流速、流量、および/または他の条件によって、火力プラントを間接的に冷却し、その熱を捕集する働きをする。オプションとして、火力プラントからの熱はその他の方法でバイオマス/水スラリーに送ることも可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図1、2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達および/または水伝達に関する他の図および/または説明)において、バイオマスの処理および/または精製後、BGM流出流体またはバイオマス/水スラリーでバイオマスから分離された水は、火力プラントの冷却ため、および例えば当プラン用の熱を回収するために利用することができる。
特定の実施形態(例えば、図2、7A,、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラントから捕集された熱は、バイオマス増殖モジュールで直接に生成されるバイオ燃料、および/またはバイオマス/水スラリー(オプションとして、当業者の間で知られているいかなる方法で処理されたものを含む)に含まれたバイオマスを精製する(水熱処理などの方法による収穫なし)ため、および/またはバイオマス増殖モジュールの出力を精製する他のいかなる方法(特に収穫を含まないもの)のため、および/または上記の目的のための予熱のために生産的に利用することが可能である。オプションとして、またはそれに加えて、バイオマスは、上記のいずれかの
方法または上記の方法のいかなる組み合わせによって、および/または燃料および/または他の産物に有用な他のバイオマスおよび/またはバイオ燃料の生成方法によって、および/または燃料および/または他の産物の合成で処理および/または収穫される可能性がある。
特定の実施形態において、夜間に光合成プロセスが進行するのを確保するためには、この時電力需要が低下するので火力プラントより生産されるエネルギー一部を光生成のために利用することがオプションである。特定の実施形態において、バイオマスは従属栄養的(有機石炭を利用する時に、明かりが当たる時)および/または混合栄養的(有機炭素を利用する時に、明かりが当たるか、または当たらない時)に増殖することがある。特定の実施形態(例えば、図6)において、BGMにおける昼光合成からの酸素は、オプションとして蓄蔵され、そして夜間に従属栄養性および/または混合栄養性増殖プロセスのためにBGMに返され、またはその他の方法で当プラン(例えば、図25)によって提供される。特定の実施形態(図6)において、従属栄養性成長プロセスより生成される二酸化炭素は夜間に蓄蔵され、そしてオプションとして昼間に独立栄養性バイオマス増殖プロセスのためにBGMに返されることがある。特定の実施形態(図6、および/またはガスの伝達に関する他の図および/または説明)において、特定のいかなるプロセスまたは段階で生成されるいかなるガスが同様に蓄蔵され、そして必要に応じてバイオマス増殖の他のいかなるプロセス/段階(図6を参照)で再利用され、および/または例えば当プラン上の他の用途に充てられることがある。特定の実施形態(図6)において、バイオマス増殖モジュールおよび/またはこれに含まれるBGUは専ら従属栄養的に動作し、また成長を促進するために有機性(生物学的に基づいたもの)炭素および酸素を追加することが可能である。特定の実施形態(例えば、図5および/または6)において、BGMに含まれた様々なBGUは、一日中同時に、および/または一日中異時に独立栄養的、従属栄養的、および/または混合栄養的(例えば、独立栄養型BGUは太陽に曝された状態で、従属栄養型BGUは閉鎖式リアクターの中で)に動作し、および制御された流動で二酸化炭素および/または酸素および/またはその他の資源を交換することができる。特定の実施形態において、二酸化炭素流、他の栄養素流、露光量、温度、バイオマス回収速度、およびバイオマス増殖に影響を及ぼす他の多くの事柄は、センサー、流量調整器、手動および/または自動化(例えば、コンピューター化されたもの)制御システム、および/または当目的に適した他の機器を使用することによって、バイオマス種族、昼光周期、および/または他の要因に基づいて最適化することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図5)において、バイオマス増殖モジュールは、例えば、次の構成を含み、任意の構成を取った複数のバイオマス増殖ユニットから構成されている場合がある:
並行的に使用および/または接続された、また完全に独立したコンポーネントから構成された同じおよび/または異なるBGUの任意のユニット数、連続的に使用および/または接続されたBGUの任意のユニット数、プロセス中任意の段階で接続されるBGUの任意のユニット数、および/または、例えば、次の非共通のコンポーネントおよび/または機器を共有する複数のBGU:栄養素源、ストレス化ユニット、濾過ユニット、ミルキングユニット、貯留タンク、配管、熱伝達装置、二酸化炭素源、抽出装置、および/または当プラン上の他のコンポーネント、資源、および/または副産物、例えば、二酸化炭素、熱、水、酸素、増殖培地、炭素源、溶媒、および/または他の軽質有機物質(例えば、C1~C10炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、酸などの揮発性有機化合物(その揮発性化合物は可燃性である場合があることを特徴とするもの))、および/またはバイオマス。(構成例については図5を参照)。
従って、本発明開示は、CO2排出量の最小化、発電、バイオ燃料の生産、熱や水の効率的利用、また、特定の実施形態において、バイオマス由来の非燃料産物の生産、廃水の処理および/または廃棄物発電への統合的なアプローチを提案するものである。様々な実施
形態において、水および/または熱エネルギーを保全しながら、オプションとしてCO2を削減し、およびバイオマスおよび/またはバイオ燃料を生産するための他の様々な水源や組み合わせが提案されている。
特定の実施形態(例えば、図4、7Aおよび/または7B)において、火力プラントおよびバイオマス増殖モジュールは動作可能に繋がっており、そして、火力プラントから煙道または他の搬送方法を介して継続的または断続的な二酸化炭素流を制御しながら提供する場合がある。特定の実施形態において、火力プラントおよび/またはBGMの動的に制御、監視、あるいは両方を実現するために、制御システムが導入されることがある。例えば、火力プラントの方におよび/またはそこから発散するガスおよび/または液体の成分、温度、湿度、および/または化学構成、および/またはBGM内の方かの条件(例えば、二酸化炭素のレベル、温度、化学的濃度など)は、監視および/または制限され、また生成されるガスおよび/または液体の任意の一部が直接BGMの方に誘導されるが、ガスはオプションの汚染取り込みモジュールおよび/または必要に応じて他の技術、例えば、BGMへの二酸化炭素の入力および/またはその他の入力を最適化するためにBGMに投入されるガスおよび/または液体を準備するための技術によって誘導されることがある。排ガス回収モジュールおよび/または汚染取り込みモジュールは、火力プラントおよび/またはBGMでの測定値に基づいてこれらのモジュールの動作を制御することが可能である(例えば、排ガスでの変化に基づいて管理が強化または緩和され、および/または熱、取り込まれた汚染物質、および/または水流がBGMでの測定値によって制限されることがある)。
火力プラントおよび/またはバイオマス増殖モジュールおよび/またはそのコンポーネントは、センサーおよび制御装置を使って手動的または自動的または動的に監視および/または調整され、そしてこれによって動作パラメーターおよび/またはいかなる入力および/または出力が管理される。当プラン全体の場合は、これらのセンサーと制御装置がコンピューター制御と自動化システムと統合されることがあり、このようにセンサーとコンピューター制御装置によって当プランの動作パラメーターが感知され、そして制御システムに対して信号が送信され、そして性能が最適化される(例えば、また適応的制御および/または人工知能を特徴とする工業用制御システム)。特定の実施形態(例えば、図7Aまたは7B)において、火力プラント煙道または排ガス回収モジュール(例えば、図7Aまたは7B)などの他の付属モジュールが動的制御装置(例えば、ハードウェアをインターフェースとするコンピューター化制御装置)を利用する場合があり、これらの装置は、当プラン上のいかなる測定値に応じて自動的調整を行い、また排ガスの一部を制御してBGM/BGUの方に分流させ、そしてもう一部を外部環境への放出の準備として処理に向けて移動させられることができる。外部環境に放出される部分を処理するためには、排気を削減する必要に応じて汚染管理技術を利用することができ、および/またはその排ガス一部の熱を回収するために熱交換器を利用することができる。そして、その結果の処理済排ガスは外部環境に放出することができる。
特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールは水改善の手段として利用することもできる。この場合には、バイオマス増殖モジュールの給水中の有機炭素廃棄物、硝酸塩、金属、および/またはは他の潜在的な汚染物質などが、消化、取り組み、および/またはバイオマス増殖で利用できる他の方法によって低減されることがある。廃水のBOD5は約88~100%で低減されることがある。
特定の実施形態において、廃水(例えば、都市廃水、農場廃水、動物流出廃水、および/またはその他の廃水)はバイオマス増殖モジュールのための給水源として利用されることがある。
廃水をバイオマス増殖モジュールの水源の一部としてに組み入れる場合には、バイオマス増殖モジュールでの利用の前に追加の前処理ステップ(一時廃水処理)を、そしてバイオマス増殖モジュール利用後の後処理ステップ(三次廃水処理)を採用することによって総合的な廃水処理を実現することができる。このように、水を別のプロセスでの利用およ
び/または外部環境への放出に向けて準備することができる。
特定の実施形態(例えば、図1、3、および/または6)において、廃水を水源として、また上記のシステムを廃水処理方法として採用する場合には、廃水処理の新たな要件または要件の変更(例えば、バイオマス増殖モジュールだけで、全ての必要な廃水処理を行うことができない場合)に対応するために、バイオマス増殖モジュールまたはBGM内のBGU各個所に追加の細菌に基づいた従来廃水処理技術を導入することがオプションである。特定の実施形態(例えば、図1、3、4、5、および/または6)において、塩水、高塩分水、淡水、廃水(部分的に処理されたもの、あるいは未処理のもの)、および/またはその他の水類が別々のバイオマス増殖モジュールで利用され、またはBGM内の特定の複数のBGUまたは個別のBGUサブユニットにおいて希望の組み合わせで利用されること、および/またはBGUの様々な改変版が同時におよび/または順次に利用されることがある。図6に様々なオプションのBGUとそのコンポーネントがより詳しく図示されている。
図7Aおよび7Bを参考にして、特定の実施形態において、火力プラント燃焼排気からの熱を搬送装置によって輸送し、そしてBGM、個々のBGU、および/または個々のBGUコンポーネントを加熱するのに利用することによって、バイオマス増殖モジュール222における最適な生体成長および/または生殖率を維持することができる。バイオマス増殖は比較的寒い季節になると普通に温度に依存する傾向があるので、および/または日常温度の変化、および/または他の温度の変動を鑑みて、この熱(廃熱)は多くの場合に生体成長の支援し、および/またはこの熱は例えば当プラン(図2を参照)におけるいかなるプロセスおよび/または利用目的に必要な水の加熱など他のプロセスに使用することができる。廃熱はまた、冷却に変換することができ、そしてBGM、個々のBGU、および/またはBGUコンポーネントの温度を調節して過熱を防止するため、バイオマスの精製/処理(例えば、溶媒を凝縮するため)に、バイオマス産物を冷却/冷凍するため、および/または例えば当プラン(図2を参照)におけるその他のいかなる利用目的のために利用できる。
特定の実施形態(例えば、図1および/または図9)において、利用可能なバイオマス精製技術の例として水熱液化(HTL:Hydrothermal Liquefaction)として知られている熱水処理(HTP:Hydrothermal Processing)が挙げられる。図9はHTLを実行する例示的なプロセスを示す。
このような液化プロセスでは一般的に原油と水が生産される。第一段階では、バイオマス/水スラリーが三次処理によって処理され、また、オプションとして、重力濃縮装置、および/または当業者の間で知られているその他のいかなる濃縮技術(例えば、遠心分離)によって濃縮され、および/またはいかなる水源の水で希釈される。 その後、水の入ったバイオマス増殖モジュールで増殖されたバイオマスおよび/またはバイオマス/水スラリーが火力プラントによって加熱され、そして在現場でHTPを受け、および/または加熱された混合物が精製所に送られ、水熱液化モジュールに供給される。
特定の実施形態(例えば、図15A、15B、16、17、および/または18の実施形態)において、バイオマス中のバイオ燃料濃度に関わらず、バイオマス/水スラリーが、冷却流体として利用するために、火力プラントの方に伝達されることがある。バイオマス/水スラリーが熱交換器に渡ることによって、火力プラントに対して、例えば熱力学的サイクル(例えば、ランキンサイクル)の冷却/凝縮段階など、冷却水を要する他のプロセス段階の方に熱が提供される。オプションとして、水源および/または熱交換器の別の構成を採用することによって火力プラント廃熱をバイオマス/水スラリーに伝達することができる。例えば、いかなる水および/または他の流体源を利用することによって、火力プラントを冷却し、そしてその後、熱交換器を介しておよび/または熱交換器以外に熱を伝達する他のいかなる方法および/またはプロセスによって、熱をバイオマス/水スラリーの方に伝達することができる。火力プラントにおいて、ボイラーを着火させるため、または作動流体を
冷却するために空気を要する熱プロセスでは、熱を冷却空気からバイオマス/水スラリーの方に伝達するために、熱交換器を利用することができる(排ガスから熱を再生するシステム構成の例については、図7Aおよび7Bを参照)。これらの図は例のみであり、実際に、排気の熱を再生するにはいかなる実用可能な構成を採用することが可能できる。特定の実施形態(図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明、および/または図23、および/または圧力の利用および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、熱がバイオマス/水スラリーに吸収されたら、スラリーがオプションとして精製および/または追加処理のために精製所(精製所は図9のHTLモジュールのようなHTPモジュール、および/または他の水熱処理モジュールを包括する場合がある)に向けて移動させられるが、ここで、温度が必要に応じて引き上げられ、そして追加熱(当プランにおけるいかなる熱回収を含み、火力プラントおよび/または他の源からのもの(図2を参照))を利用して維持(例えば、約350摂氏度(662華氏度)以上に)され、そして圧力が特定のHTP方法に応じて引き上げられる(HTLの場合、約3000PSIで、約1時間維持される)ことが可能である。特定の実施形態において、閉鎖リアクターが急速加熱によって500~1300華氏度に加熱され、その処理時間は約1分になる。例えば、次の参考情報は参考によって本書と一体化し、信用のできる情報となる:
http://www.greencarcongress. com/2012/11/savage-20121108.html, http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ef301925d および/またはhttp://www.biofuelsdigest. com/bdigest/2015/02/22/algae-liquefaction-what-is-is-and- why-it-might-be-the-key-to-affordable-drop-in-algae-biofuels/
特定の実施形態において、Envergent Technologies、LLC RTPプロセス、または藻類が周囲圧力で加熱され、バイオ燃料に変換される同様のプロセス。圧力、温度、熱上昇速度、および/またはプロセスの持続時間は、使用中のバイオマス種族、熱の様々な組み合わせ、変動する条件の下での圧力と時間、方法の改善、および/または他の具体的な要因に基づいて調整されることが可能である。特定の実施形態(例えば、図1)において、熱および/またはエネルギーが、火力プラントによって、および/またはオプションとして火力プラントに電動される独立した加熱プロセスによってHTPモジュールに補給されることがある。熱水処理が完了したら、HTPモジュールはプロセスの の産物(例えば、HTLまたはRTPの場合は一般的にバイオ原油と水、CHGの場合はバイオガス)を放出することがある。HTPモジュールは、任意の設計の静止コンテナーである場合があり、またHTPが行われるいかなる仕様の可動コンベヤーである場合もある。バッチ法、定流、断続的流、またはその他の流動方法が利用可能である。バイオ原油は直接火力プラントの燃料源として利用する場合があり、または乾燥し、および/または精製した後、火力プラントの燃料として利用する場合もある。水熱変換は、圧縮した温水中のバイオマスを再形成する熱化学的プロセスである場合がある。高温および/または高圧力の下で、具体的に水の臨界点(374.31Cと22.1 MPa)を超えると、水の密度、静電誘電率およびイオン解離定数が急低下し、これによって反応速度が大幅に加速する場合がある。
圧縮した温水の優れた特性のおかげで、このような水は非極性溶媒および優れた輸送特性、溶解性、高拡散性のある良性反応物として作用する。そのため、過去20年、水熱変換技術は、湿ったバイオマスおよび/または水分の多い有機廃棄物からの化学物質と燃料の回収のために幅広く利用されてきた。水熱変換は次の項目に分類することができる:(1) ハイドロ炭生産のための水熱炭化 (180~250C)、(2) 重油生産のための水熱液化 (約200~370Cで、圧力が4~20 Mpa)、(3) 様々な条件の下で水素豊かなガスを生成するための水熱ガス化(臨界温度近く、約500Cまで)。化石エネルギーの不足と環境への影響の観点から長い目で見ると、水熱ガス化を利用して利用可能な水素を湿ったバイオマスから回収する方が望ましくなるだろう。バイオマスの熱化学変換プロセスにおけるガス状および/または液状燃料の収量と品質を向上するために、このプロセスに触媒プロセスを統合することが大事であろう。水熱ガス化に触媒(同類または別類のもの)を追加することによって
、中程度の温度および/または圧力の下で良好なガス化効果が実現し、機器投資や運用コストが低減することになる。
例えば、次の参考情報は参考によって本書と一体化し、信用のできる情報となる:http://www.genifuel.com/text/Genifuel%20Combined%20HTL-
CHG%20BFD. pdf、および
http://www.researchgate. net/profile/Apostolos Giannis/publication/265230800 Hydrot hermal gasification of sewage sludge and model compounds for renewable hydro gen roduction A review/links/545304bd0cf26d5090a38456. pdf、および/またはhttp://www. adktroutguide. com/files/Elliott hydrothermal gasification of biomass.pdf
下記は継続流触媒水熱ガス化の基本的なシステムの流れ図を示す。
バイオマスの水熱ガス化で適用される温度によって様々な重大な効果が生じる。水熱ガス化の温度には三つの温度帯がある:第I帯(500~700C、超臨界水):バイオマスが腐敗し、そして炭形成を防止するために活性炭触媒が利用されることがあり、またはアルカリ触媒が水性ガスシフト反応を容易にする。第II帯(374~500C、超臨界水):バイオマスが加水分解し、そして金属触媒がガス化を促進する。第III帯(374C以下、亜臨界水):バイオマスの加水分解が遅くなり、そしてガス形成のために触媒が必要になることがある。
図26および/または図27を参考にして、熱力学的平衡に達するシステムを利用する場合には、結果として生じるガス産物の組成は圧力と温度によって決定される。超臨界温度によるプロセスはメタンが多く水素が少ないガスを、一方、亜臨界温度によるプロセスは水素が多くメタンが少ないガスを産出する。システム内の水の部分的な圧力もガス産物組成に影響を与えることが困惑を招くことがある。低いバイオマス濃度(よって高い含水量)のため、均衡が崩れ、そして既存の水蒸気改質の働きによって水素の方がメタンより重要になると考えられる。バイオマス構造物のガス化に効果的な触媒はメタン合成と改質のためにも効果を産み出す。
触媒を利用すれば、有利な反応速度を維持しながら低温度での運用が可能になる。低温度は反応を収容する機械的なシステムにも影響を与える。低温度による運用の場合には、比較的低い圧力のため、リアクター壁の摩耗が軽減し、収容構造の必要性や高価な合金の必要性が低減するのでより低い資本コストがかかる。
上記図はもう一つのCHGプロセス例であり、“Catalytic gasification of algae in supercritical water for biofuel production and carbon capture”(バイオ燃料生産と炭素捕集のための超臨界水中藻類の触媒ガス化)2009年、Energy & Environmental Scienceから引用されている。この図は“図2 PSIの触媒水熱ガス化およびメタン化プロセスの略図”とされている。また、より詳しくは、“重要な発見には、供給溶液に硫酸ナトリウムとして添加される硫酸塩がルテニウム触媒に対する強い毒物となる。従って、我々は継続プロセスにおいて触媒リアクターの前に塩分離ステップを導入している(図2を参照)”。特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、圧力および/または熱を生成するのに使用されたエネルギーは水熱液化および/または他のHTP処理が完了した後で回収することができる場合がある。このエネルギーはその後、補助エネルギーの生成のために伝達され、および/または当プランおよび/または当方法の効率に繋がる(図23を参照)。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、
16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、HTPプロセス(例えば、HTL)の産物である加熱済バイオ原油は、HTPからの熱を含みながらさらに精製することが可能である。例えば、HTLの場合には、一般的にバイオ原油の温度を約350摂氏度以上に上昇させる必要があるが、これは別の燃料のための追加精製に必要な温度前後となる場合がある。他のHTPプロセスは同様に加熱済燃料を産み出し、また場合によって水と混合されたものも生み出すことがある。この加熱済混合物はオプションとして乾燥(化学的、あるいはその他の方法で)され、および/または水および/またはその他の成分から分離するために処理され、そして、加熱された状態で、当該のバイオマスから派生できる他の全ての生成燃料を精製するために送られる可能性がある。例えば、HTPプロセスを経たほとんどの藻類バイオマスは石油から派生する同じ燃料(LPG、ガソリン、ジェット燃料、ディーゼル、加熱油、燃料油、および/またはビチューメンを含む)に変換することが可能である。HTPの加熱済バイオ原油を使用すれば、バイオ原油が冷めた後、追加処理のための再加熱に必要なエネルギーを節約できるようになる。
同様に、HTPプロセス(例えば、CHG)の産物であるガス状燃料は、その結果のガス状バイオ燃料内の熱(場合によって蒸気と混合した場合もある)を、水からの分離および/または追加の精製に必要な熱として利用することができる。精製に使用された全ての熱が例えば本書で説明された方法によって再生され、および/または例えば当プラン(例えば、図2)に再利用される可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図2、15A、15B、16、17、18、19、および/または23)において、加熱済水および/またはバイオ原油が、バイオマスの処理に使用された熱を再生するために他の熱交換器に向けて移動させられることがある。圧力は、タービンあるいはPeltonホイール、ターボチャージャー、圧力交換器(例えば、DWEER、回転圧力交換器、およびDannfoss iSave)、エネルギー回収ポンプ(例えば、Clarkポンプ、Spectra Pearsonポンプ、および/または他の相応しい技術).]などの標準的な技術によって回収および/または再生され、そして水熱処理の準備中の加熱済バイオマス/水スラリーの他の部分のため、プロセスにおける液体の移動のため、発電のため、脱塩化のため、例えば当プランにおける他のプロセスのため、および/または他の用途のための圧力を生成するのに利用されることが可能である(例えば、図23)。
特定の実施形態(例えば、図2、7A、7B、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラント排ガス、火力プラント冷却(バイオマス/水スラリーのHTPを利用する実施形態を含む)、および/または当プランにおけるその他のプロセスから回収される熱は、いかなる水熱処理方法および/または水、バイオマス、および/またはバイオ燃料を対象とする他の精製プロセス(燃料の蒸留、バイオマス増殖モジュールの水源を予熱するため、バイオマス増殖モジュールを直接および/または間接的に予熱するため、効率向上のために嫌気性消化(使用されている場合)を予熱するためのバイオマスの乾燥、燃料、および/または燃焼および/または他のプロセスのための準備中の廃棄物を含む)のために、またセルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールのプロセスで、超臨界流体抽出で、オプションの脱塩化ユニットの効率を向上させるため、バイオマスおよび水および/または他の流体と混合したいかなる有機性廃棄物のHTPのため、および/または例えば当プラン上の他のプロセスまたは利用目的のために再利用することが可能である(図2を参照)。特定の実施形態(図7A、7B、および/または図3)において、上記のいずれかのプロセスの基質となっている水は、当プランにおいて水が必要ないかなる利用先(BGM用の水源水として、火力プラントを冷却、オプションの脱塩化システムのブライン放出を希釈するため、および/または他の使用目的(図2を参照)のためなどを含む)で再利用することができる。例えば当プラン上のいかなるシステムから別のシステムに熱を伝達するには熱交換器および/またはその他の既知の技術を利用することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図2、7A、7B、12A、12B、12C、12D、および/または12E、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図や説明)において、熱は次のソースから生成/再生され、そして上記の用途および/または例えば当プランにおける他の用途に充てられる:火力プラントの排ガスとしての廃熱および火力プラント冷却水から捕集される熱、火力プラントによって生成される一次処理プロセスの熱(例えば、一次燃焼プロセスの非廃熱)、その他のいかなる火力プラントプロセスによって生成される熱、HTPおよび/または他の水/バイオ燃料/バイオマス精製から回収された熱、BGMを冷却するためのプロセスから回収できる熱、追加のいかなる太陽熱技術(太陽トラフおよび/またはタワーを含む)、オプションの脱塩化プラントの放出、および/または熱の捕集および/または回収(本書で開示されたおよび/または当業者の間で知られているいかなるプロセスからの熱回収を含む)ができる当プラン上のプロセスから回収される熱。
熱交換器および/または他の既知の技術を利用することによって、熱を特定のシステムから別のシステムに、および/または特定の基質から別の基質(例えば、水、蒸気、個体を別の基質に)に伝達するため、および/または同じ基質タイプの異なる供給部分(例えば、廃水を様々なプロセスに利用される独立した水源に、ガスを別のガスに)を伝達するのに利用できるが、これによって熱が例えば当プラン上の必要な個所に伝達される(例えば、図12A~12Eを参照)。
特定の実施形態(例えば、図3)において、水熱処理(例えば、図1)、および/または他のプロセス(例えば、バイオマス増殖モジュール放出水流からバイオマス材料を収穫するプロセスなど)に次いで、水は、他の必要な用途に充てる前に、後続の浄化フィルター、紫外線、三次廃水処理(例えば、廃水がBGMに利用される場合)、および/または一般当業者の間で知られているその他の水処理方法にかけられることがある。
当システムおよび/またはオプションの後続の精製ステップにかけて処理された水は、例えば、飲料水流として、環境への放出、開示された当プランにおいて水が必要ないかなる利用先での再利用(図3を参照)など様々な利用目的に充てられるように仕上げることができる。
図1、4、および6、を参考にして、特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールの方に補給される排ガス中の二酸化炭素の大部分(すなわち、前述説明の割合)または全部が、バイオマスの光合成による増殖で原料として消費され、その結果、有用な有機有機化合物に変換される。Pandey, et. al 2013の205~233ページに基づいて一般当業者の間で知られてとおり、この生産プロセスでは、燃料、栄養補助食品、食品や飼料、医薬品、顔料、ビタミン、酸化防止剤、バイオポリマー、化粧品、紙、潤滑剤、肥料、化学薬品、および/またはその他の産物が生産されることがある。オプションとして、二酸化炭素が、例えば、超臨界流体抽出などのバイオマスおよび/またはバイオ燃料精製技術に利用されることがあり、脱塩化プロセスに、水および/または他の液体を炭化するため(他の浄化プロセスの後)に水瓶詰/包装プラントに、および/または他の利用目的に利用されることがある(図4を参照)。
熱交換器および/または他の既知の技術を利用することによって、熱を特定のシステムから別のシステムに、および/または特定の基質から別の基質(例えば、水、蒸気、個体を別の基質に)に伝達するため、および/または同じ基質タイプの異なる供給部分(例えば、廃水を様々なプロセスに利用される独立した水源に、ガスを別のガスに)を伝達するのに利用できるが、これによって熱が例えば当プラン上の必要な個所に伝達される(例えば、図12A~12Eを参照)。
特定の実施形態(例えば、図3)において、水熱処理(例えば、図1)、および/または他のプロセス(例えば、バイオマス増殖モジュール放出水流からバイオマス材料を収穫するプロセスなど)に次いで、水は、他の必要な用途に充てる前に、後続の浄化フィルター
、紫外線、三次廃水処理(例えば、廃水がBGMに利用される場合)、および/または一般当業者の間で知られているその他の水処理方法にかけられることがある。
当システムおよび/またはオプションの後続の精製ステップにかけて処理された水は、例えば、飲料水流として、環境への放出、開示された当プランにおいて水が必要ないかなる利用先での再利用(図3を参照)など様々な利用目的に充てられるように仕上げることができる。
図1、4、および6、を参考にして、特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールの方に補給される排ガス中の二酸化炭素の大部分(すなわち、前述説明の割合)または全部が、バイオマスの光合成による増殖で原料として消費され、その結果、有用な有機有機化合物に変換される。Pandey, et. al 2013の205~233ページに基づいて一般当業者の間で知られてとおり、この生産プロセスでは、燃料、栄養補助食品、食品や飼料、医薬品、顔料、ビタミン、酸化防止剤、バイオポリマー、化粧品、紙、潤滑剤、肥料、化学薬品、および/またはその他の産物が生産されることがある。オプションとして、二酸化炭素が、例えば、超臨界流体抽出などのバイオマスおよび/またはバイオ燃料精製技術に利用されることがあり、脱塩化プロセスに、水および/または他の液体を炭化するため(他の浄化プロセスの後)に水瓶詰/包装プラントに、および/または他の利用目的に利用されることがある(図4を参照)。
特定の実施形態において、オプションとして、オフピーク時間帯、非昼光などの状況下で、バイオマスの光合成による増殖の必要に応じて、火力プラントによって電動される人工光源が提供されることがある。この方法では、バイオマス増殖モジュールは一日24時間の80%~100%、または85%~95%、または90%~100%の時間に動作を続けることが可能である。特定の実施形態において、一日当たりの動作時間の%は80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、または100%、または前述の配列の中の特定の整数から別の整数、例えば、83%~92%となる。この%には、炭素源に光を与える場合(例えば、独立栄養性または混合栄養性)および/または与えない場合(例えば、従属栄養性または混合栄養性)の夜間増殖が含まれる。BGM内の様々なBGUで異なる増殖方式を同時に実施することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図6の600)において、補助栄養供給ライン620はオプションとして栄養素供給元から可変速度ポンプなどのような駆動装置を使って栄養素(例えば、窒素および/またはリン)の量を制御しながら供給することができるが、実際には水および/またはバイオマスの測定および/または他のパラメーターの測定装置からの入力信号を受信すると、当該の駆動装置に制御信号が送信され、そして駆動装置がBGMまたは他のいかなるコンポーネントへの栄養素の流入を制御する結果になる。一つまたは複数の測定装置が、オプションとして、当システムにおける不可欠な栄養素の水分量、バイオマス密度、pH、温度、多種のガス、および/またはその他のいかなる要因を測定し、そしてこの情報をコンピューター化されたシステムに送信するように設定されている。そして、このシステムは、これに対して、オプションとして、一つまたは複数の自動化システムに対して、任意の動作パラメーター(例えば、入力または出力の動作開始、入力または出力の流量の変更、感知および/または測定された情報に基づいてシステムのいかなる機能の変更)に変更を施すような信号を返信する。当プランなどのあらゆるシステムには、材料を供給したり、熱および/または冷却を加えたり、二酸化炭素および/または他のガスを追加あるいは低減したり、いかなる水流を追加あるいは低減したりするため、および/またはBGM内のあらゆるシステムの要件を満たすために、センサーおよび/または自動または手動バルブおよび/またはその他の流速制御装置が装備されている場合がある。これらのシステムは、統合コンピューター制御と自動化システムから構成されていることがあり、このようにセンサーとコンピューター制御装置によって当プラン全体の動作パラメーターが感知され、そして制御システムに対して信号が送信され、そして性能が最適化される(例えば、
また適応的制御および/または人工知能を特徴とする工業用制御システム)。
特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールの水源として都市廃水の一部または全部を利用する場合、その都市廃水は、例えば開示された当プランにおける汚染物質および溶存炭素を除去するための処理が、一般当業者の間で知られている標準的な廃水処理プラントまたはバイオマスに基づいた廃水プラントでの処理に比べてより徹底的である場合がある。バイオマスの増殖を最適化し、また汚染物質を処分できるようにするために、当プラン上の他のモジュールからの有益な入力(例えば、豊富な二酸化炭素、熱など)の戦略的な配置および/または統合、並びに流速制御装置を採用することがオプションである。 例えば、都市廃水流出物は廃棄医薬品およびその代謝産物、例えばホルモン、抗生物質、心臓血管薬などをかなり高い濃度に含有している場合があり、そしてバイオマス(例えば、藻類)はこれらを供給源として利用することが可能である。最近では、藻類は、その生物濃縮能力のおかげで、植物栄養素、重金属、殺虫剤、抗生物質、医薬品、ホルモン、抗体、タンパク質、ウイルスなど、および/または他のヒト生体異物、有機と無機毒性物質、および放射性物質をその細胞/体内に蓄積できるので、廃水の生物的浄化において重要な役を果たす生物となっている。例えば、次の参考情報は参考によって本書と一体化し、信用のできる情報となる:Bulent Sen、Mehmet Tahir Alp、Feray Sonmez、Mehmet
Ali Turan Kocer and Ozgur Canpolat(2013年)。Relationship of Algae to Water Pollution and Waste Water Treatment, Water Treatment(藻類と水質汚染および廃水処理、水処理との関係)、Dr. Walid Elshorbagy (Ed.)、ISBN:978-953-51-0928-0、InTech、DOI:10.5772/51927。入手元:http://www.intechopen. com/books/water- treatment/relationship-of-algae-to-water-pollution-and-waste-water-treatmentおよびhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4052567/.Abdel-Raouf、N., A.A.Al- Homaidan、およびI.B.M.Ibraheem。"Microalgae and wastewater treatment"(微細藻類および廃水処理)。Saudi Journal of Biological Sciences 19.3(2012年):257~275。特定の実施形態において、都市廃水および/または農業流出液は肥料、殺虫剤などを高い濃度に含有している場合があり、そして藻類はこれらを供給源として利用するが可能である。
この実施形態のシステムは、制御、調整によって、藻類などのバイオマスの増殖を最適化にすることができ、その結果、汚染物質の摂取率が大きく向上する。特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールからの流出物中の硝酸塩、蛍光体、および/または他の汚染物質の濃度が、バイオマス増殖モジュールの方に提供された廃水に比べて低い場合がある。同様に、二酸化炭素やその他のガスと汚染物質(例えば、NOxおよびSOxの粒子)が増殖モジュールからの流出物によって外部環境の方に放出される時に、その単位時間当たりの速度は、二酸化炭素やその他のガスと汚染物質が火力プラントの排ガスからバイオマス増殖モジュールの方に提供された時の単位時間当たりの速度に比べて低い場合がある。
図6を参考にして、特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールは、増殖サブユニット602を含むBGU 600から構成されているが、ここでは、オプションとして、例えば汚染取り込みモジュール712、汚染管理モジュール704、および/または他の処理技術からの排気ガス、または処理済排ガスおよび/または液体の提供が受けられ、そして水源、オプションの栄養素流620、および/または増殖を促進するその他の要素と混合されることが特徴である。バイオマス増殖を開始および/または支援または可能にするためには、バイオマス“種”源を追加することが可能である。光合成系の実施形態において、二酸化炭素および/または他のガス(有害なガス)はバイオマスを生産するのに使用されることがあり、そして酸素が放出されることがある。炭素は蓄蔵し、および/または伝達することが可能で、そして別のプロセス(例えば、当プランで)に使用し、および/または市販する(例えば、図25)ことが可能である。
特定の実施形態(例えば、図25)において、BGMで生産および/または他の源から生産さ
れる酸素(例えば、図25)は、火力プラント排出物のNOxの形成を低減するため、および/または燃焼プロセスにおける他の利点をもたらすための手段として、任意の火力プラント燃焼技術の流入物に部分的または全体的に注入されることがある。
特定の実施形態において、バイオマス増殖モジュールおよび/またはBGMに含まれた任意のBGU、および/またはBGUに含まれた任意の増殖サブユニットに一つまたは複数のバイオリアクターを導入することがオプションである。
特定の実施形態において、バイオリアクターの例として、部分的または全体的に閉鎖した構造で、また水、ガス、栄養素、および/またはバイオマス増殖に利用される他の要素を収容し、また必要な要素の補給のための入口、および/またはバイオマス、燃料、水、ガス、および/またはその他の要素の放出のための出口が施された構造が挙げられている。
光がバイオマスに当たり、光合成系のプロセスを可能にするバイオリアクターのことを「光バイオリアクター」と呼ばれることがある。
特定の実施形態(例えば、図6)において、他の実施形態にも使用される、またBGMに含まれたBGUは、開放池、閉鎖池、高率池、廃棄物安定化池、その他のいかなる池、および/またはその他の水体またはその一部(環境に対して開放または閉鎖)、および/またはバイオマス増殖に適したその他のいかなる開放または閉鎖システムを包括している。BGUは、栄養素の流れ、水流、外部および/または内部照明、水ジェット、パドルホイールおよび/またはその他の液体向けの移動および/または撹拌技術、CO2および/またはその他のガスの供給のためのガス供給技術、および/またはバイオマス増殖および/または処理を改善するための幅広い技術からの任意の技術を包括する場合がある。
特定の実施形態において、太陽エネルギーを本書で開示された当方法および/または当システムでの利用のために捕集することがオプションである。例えば、太陽エネルギーは、プール、噴水、湖などの装飾的な水源(当プランの視覚的な魅力を向上させるための要素)の水、および/または太陽タワー、太陽トラフ、および/または他のいかなる太陽熱ユニットなどの太陽熱技術を利用することを含み、いかなる構成による開放または閉鎖式容器の形で捕集されることがあり、水をBGMおよび/または当プランの他のモジュールに入れる前に高温に加熱するため、取入水をオプションの脱塩ユニットに適した温度に加熱するため、および/または例えば当プランにおける水の他のいかなる利用目的(例えば、図3)のために利用されることがある。比較的寒い気候、または一日の比較的涼しい時間帯など、冷水が有利になる状況下では、容器内の水を当プランに冷却を提供するのに充てることがオプションである。
一般的に、ほとんどの水生バイオマス種は、おおよそ北緯37度と南緯37度でのみ効果的に増殖できるとされており、また夜間温度が低下し、および/または昼間温度が高すぎる時に、水生バイオマスの増殖が止まるとされていることがある。光合成性バイオマスは、気温の制約のため、増殖が阻止または停滞する世界中の多く地域で利用可能な光源が十分である可能性がある。開示された当プランは、世界各地でバイオマスを増殖するにあたっての気温制約の問題を解決するソリューションを提案することを目的としている。特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20Dおよび/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明、および/または図6)において、熱(廃熱)、および/または火力プラント、HTPの水の放出、および/または当プラン(例えば、図2)における他の熱集中プロセスからのコジェネレーション冷却は、バイオマス増殖モジュール、BGM内の特定のBGU、および/またはいかなるBGUのいかなるコンポーネントにおいて、例えば周囲温度および/またはその他の原因で起こる、バイオマス増殖に有害な温度変動に対処するために利用され
る。このように火力プラントおよび/または他の熱源とバイオマス増殖モジュールを隣接型に配置することによって、バイオマス増殖モジュールの毎日および/または年中稼働、および/またはその最適化(例えば、24/7稼働)が可能になり、また藻類などのバイオマスが周囲温度でうまく成長できない温暖な気候でも、さらにまた通常のバイオマス増殖システムでバイオマスを効果的に増殖できないような極端的に寒い気候(例えば、北極地域)でも利用することが可能になる。特定の実施形態(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明、および/または図6)において、火力プラントからの冷却(例えば、コジェネレーション冷却の技術によるもの)、および/または当プランに冷却を伝達および/または冷却を再生するための他の手段(例えば、図2)、並びに本書で開示されたおよび/または当業者の間で知られているいかなる方法を採用することによって、温かい環境または非常に熱い環境(例えば、砂漠)でのバイオマス増殖を実現することが可能であるが、このような環境では増殖が阻止され、および/または利用可能な種類が限定されることが普通である。このような方法で生成される冷却はまた、ビル用の冷却および/または冷凍のため、バイオマス産物用の冷却または冷凍のため、バイオマス精製での利用(例えば、抽出後蒸発した溶媒を凝縮すること)に、当プランにわたって他のプロセスガス、液体、および/または固体を凝縮するため、および/またはその他の利用目的(場合によって、オンサイトおよび/またはオフサイト)のために利用することが可能である。
バイオマス増殖の方法およびシステムおよびそこから派生するプランに関する実施形態(例えば、図6)において、バイオマス増殖モジュール、これを構成する特定の複数のBGU、および/またはBGUを構成する特定のコンポーネントは、温度安定性および最適化を考慮して、現地の必要性に合わせて、地面に接触した形で、部分的および/または全体的に地下に、水に接触した形で、および/または水に部分的または全体的に浸漬した形で配置されることがある。
例えば、北極/南極の寒冷気候地域では、バイオマス増殖モジュールおよび/またはそのコンポーネント(例えば、バイオリアクター)は、部分的または全体的に地下に、および/または水、空気、および/またはその他の流体が入ったコンテナー(例えば、タンク)に配置する方が望ましい場合がある。バイオマス増殖に有益な温度を維持するために、土、水、周囲空気のいずれか、および/またはBGM、BGU、またはBGUサブユニットに接触し、および/またはその中に流入するその他のいかなる物質(例えば、水源水)を、例えば廃熱および/または例えば本書で説明されたような一次処理熱および/または当プラン(例えば、図2)上の他の熱源を利用して火力プラントによって加熱し、および/または火力プラント熱(オプションとして、廃熱)からのコジェネレーション冷却、および/または他の冷却流体源(例えば、図2)を本書で説明されたとおり、および/または当業者の間で知られている方法のとおり利用して冷却することがオプションである。特定の実施形態において、BGMからの放出、配管、および/または例えば当プラン上の他のコンポーネントも部分的または全体的に地下に配置されることがある。BGM、BGMコンポーネント、および/または例えば当プラン上の他のコンポーネントに接触する土壌は、熱および/または火力プラントからのコジェネレーション冷却および/または例えば当プラン上の他の源からの熱および/またはその他の源(例えば、地熱(利用可能な場合)、太陽トラフおよび/またはタワーなどの太陽熱技術、および/またはその他の源または技術)によって加熱および/または冷却されることがある。特定の実施形態において、BGMまたはそのいかなるコンポーネントは水上に浮くように設計されている場合があるが、この場合では、水は温度調節に利用され、およびBGMコンポーネントに接触している水の動き(例えば、波および/または流動)はバイオマスおよび/またはBGMに含まれたその他の要素を混合するのに利用される。特定の実施形態において、BGMが水に接触し、および/または部分的または全体的に浸漬している場合では、水タンク、プール、および/または他の水用構造は火力プラントに生成される水、熱および/または冷却を収容するのに利用されることがあり、またその出力およ
び/または例えば当プラン上の他の熱源(例えば、図2)はバイオマス増殖モジュールまたはそのコンポーネントの最適な温度を維持するために水用構造の温度調節に充てられることがある。特定の一つまたは複数の実施形態において、バイオマス増殖モジュールは、バイオマス増殖モジュールまたはそのコンポーネントの周りを流れる空気を収容し、制御するため、並びに空気、他のガス、および/または蒸気を使用することによって上記の空気を加熱および/または冷却してバイオマス増殖モジュールまたはそのコンポーネントの温度を調節するための装置および/または構造を、オプションとしてあるいは追加として包括する場合がある。加熱された空気、他のガス、および/または蒸気、および/またはコジェネレーション冷却空気を生成するには、火力プラントおよび/または例えば当プラン上の他の源、および/またはその他の源を利用することが可能である(例えば、空気中の廃熱および/または冷却を温室またはBGMを包括するその他の構造に向けて移動させられるオプションがある)。
特定の実施形態において、BGM、BGU、サブユニット、および/またはその任意のコンポーネントの温度を調節するためには、熱交換器、再配置、再構造、カバー、バイオマス増殖モジュールまたはその任意のコンポーネントへおよび/またはそこからの熱、火力プラントおよび/または例えば当プラン上の他の源より生成される熱および/または冷却 蒸発技術、および/または熱を伝達、保全し、および/または過剰な熱を放出または低減するのに適切な他のいかなる手段および/または構造を利用することがオプションであるが、さらにオプションとして、自動化されたセンサー(例えば、当システムおよび/または当プランの温度などを測定し、そして当システムの変更を決定するため)、および/または当業者の間で知られている他のいかなる方法を利用することができが、当該の技術の導入および操作が実用可能な方法の方が優先される。
特定の実施形態において、増殖は任意のBGUにおいてバッチ方式、半連続方式、または連続方式で行われることがある。特定のBGUまたはBGUコンポーネント向けの給水はバイオマス増殖に有害ないかなる成分を除去または低減するために処理されることがある。例えば、金属含有レベルが高すぎてバイオマスに悪影響を与えるようであれば、その水はBGUでの利用の準備として金属を除去する処理を行うことがある。特定のBGUおよび/またはBGUコンポーネント向けの給水は、例えば当プラン(図3を参照)上のいかなる源から利用することが可能で、そして当業界で知られている他のいかなる方法、例えばpHを調整するための化学物質の添加、栄養素や鉱物の添加、他の水源との混合、および/または当該のシステムの固有の条件(使用中のバイオマス種族、気候、温度変動、および/またはバイオマス増殖に影響を与えるような他のいかなる要因)に基づいたバイオマス増殖を最適化するための当業界で知られている他のいかなる処理方法で処理されることがある。特定の実施形態において、給水はまた、例えば、図2、3、7a、7B、11、12、または14~22に示されたいかなるプロセスを含み、本書で説明されたとおり、水および水/バイオマススラリーが加熱または冷却される方法で予熱されることもある。例えば、プール、噴水、および/または湖などの装飾的な水源で予熱または予冷され、太陽熱技術(例えば、太陽タワーおよび/または太陽トラフ)で加熱され、および/または当業者の間で知られているいかなる方法で処理され、そしてBGMまたはBGMコンポーネント用の給水として、部分的または全体的に、BGUに向けて移動させられることがある。
特定の実施形態(例えば、図1)において、WWTPまたはその特定のコンポーネントをBGMとして、あるいはBGMの働きをサポートする要素として使用するように改変することが可能である。WWTP池は一般的に深すぎて藻類などのバイオマスの増殖に向いていない。
水生バイオマスに向いた浅い池を提供するために、WWTPに何かを入れておくこと、また例えば軌道設計などのように撹拌および二酸化炭素源を加えることがオプションである。また、藻類などのバイオマスの増殖に向いた環境を整えるために、池面に照明を設置して深いWWTP池の底を明るすることがオプションである。有益な場合、BGMまたはそのコンポーネントの温度調節のために、WWTP池および/または他の構造を使ってBGMまたはそのコンポ
ーネントに接触している水を収容することがオプションである。例えば、BGUバイオリアクターを、現在または過去にWWTPの一部として使用されていた池に部分的および/または全体的に沈ませるか、あるいはその他の方法(例えば、浮遊)で接触させることによって、バイオリアクターの温度を安定させることができる。また、BGMまたはそのコンポーネントを最適化するためには、WWTP池および/またはその他の構造の加熱および/または冷却には、火力プラントで生成される熱および/または冷却、および/または他の源(例えば、当プラン、例えば、図3)を利用することが可能である。BGMをサポートするために改造されたWWTPは、実用的な限り、有効なWWTPと共に、および/またはBGM、BGU、および/またはBGMの他のコンポーネントとして機能するようまたはその動作をサポートするように改造されたものと共に併用することができ、そしてWWTPとして利用できなくなるだろう。
特定の実施形態において、本書で具体的に網羅されなかったとしても、蒸気、電気による熱から電力を生成するため、または水、ガスなどから熱を抽出するため、また一般当業者の間で知られている熱伝達機構は、当プラン上熱伝達が起きるいかなる個所において採用することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図1)および/またはBGUの動作および/または設計に関する説明において、当設計はバイオマス増殖モジュールまたは個々のBGU、BGUサブユニット、および/または他のBGUコンポーネントに投入される光を遮断、リダイレクト、フィルター、濃縮、および/またはその他の方法で変更するための構造を包括することがあるが、ここでは、光合成、非光合成、および/または複数のプロセスの混合を要するバイオマス増殖に関する実施形態を包括するバイオマス増殖モジュールの構造および/または操作は問わない。例えば、特定の実施形態において、日光を利用するバイオマス増殖用の光合成バイオリアクターは、所定の時間間隔および/または検知される条件に応じて日光を選択的に遮断および/またはフィルターすることによって影でも生物を養成できるように構成されている場合がある。また、所定時間外および/または検知および/または選択されたその他の条件の下で遮断解除および/または当該の日光のフィルターを選択的に無効にすることもできる。
有益な場合(例えば、図8)、様々な光波長をBGUまたはそのサブユニットに向けて移動させること、またはフィルターすることも可能だが、その際、バイオリアクター外の機器を使用するか、および/またはバイオリアクター自体を改造することがオプションである(バイオリアクターのコーティングは日光を選択的にフィルターするように構成できる)。
特定の実施形態(例えば、図8)において、光スペクトルの一部を選択し、そしてこれを使用して藻類などの生物に光ストレスをかけるシステムおよび方法が利用されることがあるが、この場合は、フィルター、反射対象選択可能な面および/またはBGU材料、および/または望ましいバイオマス増殖および/またはそこから生成する産物に最適な光の変更を施す方法を利用することがオプションである(例えば、特定の光波長によるストレス化)。これらのプロセスでは任意のBGUの任意のサブユニットに当てられる光波長を変更および/または選択するために採用できる。例えば、図8を参考にして、特定の実施形態において、ホットミラー810Aまたは当目的に適した他の技術は、日光および/または人工光を受け、そして主に青色光811を第一BGU 802に対して反射し、同時に他の光波長812を第二段階の反射器810Bの方に浸透させる。そして、これは主に赤色光814を他のBGU 804に対して反射し、そして光波長の残り816 が別のBGU 806の方に浸透させられることがある。また、光波長812の残りが、810Bなくしで、直接にBGUに届けられた時点でプロセスが完了するようにすることがオプションである。また、これらの構成では、BGU 806が排除され、光波長の残りがBGUに向けて移動させられないようにすることがオプションである。図8に示された赤色光と青色光は例示的のみである。可視範囲および/または不可視範囲に属するいかなる光波長は同様に利用されることがある。このように、または他のいかなるシーケ
ンス変更または異なる光波長を同じ方法で、または当業界で知られている他の方法で利用することによって、バイオマス増殖プロセス上の必要な個所に対して様々な光波長を適用することが可能である。
図8を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、特定のBGUと動作通信しているホットミラーまたはその他の光選択可能な表面810Aを有し、また当該のBGUまたはそのコンポーネントに対して光波長を選択して提供するように構成されたシステム800を包括する実施形態があり、ここでは、このホットミラーまたはその他の光選択可能な表面が、対象のBGUまたはコンポーネント802、806に対して、希望の光波長または希望の範囲の光波長811、812を反射し、またはそこに向けて移動させるように構成されていることが特徴である。特定の実施形態には、選択的な光波長812が第二ホットミラーまたは他の光選択可能な表面810Aを介して通過させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態には、当該の選択的な光波長812がBGUまたはBGUのコンポーネント806に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、当該の選択された光波長812が第二ホットミラーまたは他の光選択可能な表面810Bに向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、選択された光波長814が、当該の第二ホットミラーまたは他の光選択可能な表面810Bから、BGUまたはBGUコンポーネント804に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、選択的な光波長816が第二ホットミラーまたは他の光選択可能な表面810Bを介して通過させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、当該の選択的な光波長816がBGUまたはBGUのコンポーネント806に向けて移動させられることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図8を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、ホットミラーまた他の光選択可能な表面810Aで光を受け取ることを原理とする、選択された光波長を特定の一つまたは複数のBGUまたはBGUコンポーネントに対して提供する方法を包括する実施形態があり、ここでは、ホットミラーまたは他の光選択可能な表面が、BGUと動作通信しており、また光波長を選択して反射し、また選択的な光波長811、812をBGUまたはBGUコンポーネント802、806に向けて移動させるように構成されていることが特徴である。特定の実施形態には、選択的な光波長812が第二ホットミラーまたは他の光選択可能な表面810Aを介して通過させられることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、当該の選択的な光波長812がBGUまたはBGUのコンポーネント806に向けて移動させられることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、当該の選択された光波長812を第二ホットミラーまたは他の光選択可能な表面810Bに向けて移動させ、そして、BGUまたはBGUコンポーネント804、806に対して、第二選択された光波長814、816を選択して反射し、またはそこに向けて移動させることをさらに包括する前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、選択された光波長816が第二ホットミラーまたは他の光選択可能な表面810Bを介して通過させられることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、当該の選択された光波長816がBGUまたはBGUのコンポーネント806に向けて移動させられることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の実施形態(例えば、図6)において、バイオマス増殖モジュールは、適切な構造、制御モジュール、ハードウェアおよびソフトウェア、例えば、ガス、液体、および/または固体を必要に応じて注入または放出して最適なバイオマス増殖を維持するためのバルブを包括する場合がある。
センサーは、BGMまたはそのコンポーネント、大気、および/または周りのシステムの特定の条件を検知するため、そして制御システムに特定の信号を送信するために使用される
ことがある。そして、これによって、BGMおよび/またはその支援システム(例えば、BGMと接続、および/または他の方法でそこに入力を送り、そこから出力を受け、および/または他の方法でその動作に影響を与えるような相互作用をするシステム)に調整を行うような自動応答が引き起こされる。例えば、BGMコンポーネントの温度を監視する特定のセンサーは、その温度を調節するために、プールなどに追加の熱い水を放出するような自動応答を引き起こすことが可能である。この自動システムはコンピューターによって制御することが可能である。コンピューターソフトウェアは、データおよび/または適応的制御システムに基づいたアルゴリズムを利用する場合がある。
特定の実施形態(例えば、図25)において、BGUから放出された酸素および/またはその他のガスは、回収・蓄蔵され、および/または従属栄養性バイオマス増殖プロセス、WWTP、当プランに有益をもたらす他のプロセスでの利用に誘導され、および/または市販されることがある。特定の実施形態において、BGUから回収される酸素は、NOx排出量を低減するために、火力プラントの燃焼プロセスに部分的および/または全体的に注入されることがある。
特定の実施形態(例えば、図6)において、BGMは、単一の技術設計のみ導入しているのではなく、場合によって、多種多様なバイオリアクター、タンク、池、およびその支援サブユニット(例えば、図6)を利用する様々なBGU、目的に合った他の技術設計、および/またはバイオマスを増殖および/または処理するために設計された他のいかなる技術の組み合わせを導入している場合もある。
特定の実施形態において、BGMは一つまたは複数のBGUから構成されている(例えば、図5)。BGUとは、BGU内に増殖サブユニット、およびバイオマス増殖を支持する他のいかなる補足サブユニットを有し、またバイオマスを増殖/発達させたり準備したりするためのいかなるシステムのことであり、ここでは、サブユニットとして、例えば栄養素供給、ストレス化サブユニット、および/またはBGUのシステムに必要な他のサブユニット(例えば、図6および、2015年6月10日申請された、US Provisional Application No. 62173905に参考として組み込み済みの特許US 2009/’0197322 A1の付録2(参考によって本書と一体化し、信用のできる情報))、および/またはBGUに導入できる他の利用可能なコンポーネントおよび/またはプロセスが挙げられる。特定の実施形態において、バイオマス増殖に適した他のシステムおよび/またはコンポーネントを採用することがオプションである。
特定の実施形態(例えば、図5)において、BGMを有するいかなる構成による一つまたは複数のBGUを利用することが可能で、これらを、連続式におよび/または並行式に接続し、特定のコンポーネントを共有し、お互いの流物を部分的または全体的に受けるように導入することが可能である。図5はBGMのいくつかの構成例を示す。
図5では、矢印付きの線は流入と流出を示し、矢印のない線は共有を示すが、共有の例として、特定の物質が特定のBGUから別のBGUへ、または様々なBGUに含まれた様々なサブユニットの間で共有されること(流入および/または流出を含む)が挙げられる。例1:単一のBGU、例2:連続式BGU、例3:共有なし並行式BGU。例4:共有あり並行式BGU。5.)一本流出共有あり並行式BGU。6.)様々な共有関係および流入と流出の構成による複数のBGU。図示された構成は例のみであり、BGMを構成するには任意のBGU構成を採用することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図6)において、バイオマスを増殖するための池または光バイオリアクターの代替方法として、特定のバイオマスBGUは、例えば発酵プロセス、従属栄養性バイオマス増殖(日光なし)、混合栄養性バイオマス増殖に基づいた他の技術、および/または本書で開示されたおよび/または当業者の間で知られているバイオマスおよび/またはバイオ燃料を生産するための他のいかなる実現可能なシステムを採用することが
可能である。別の仕組みに基づいて燃料を生産し、および/または二酸化炭素を消費する他のいかなるシステム、またはこれらの働きを行う将来開発の新たなシステムも同様の方式でBGUとして利用することができる。これらのシステムによって生産されるバイオマス、燃料、および/または産物は例えば本書で説明された方法で利用されることがある。
特定の実施形態において、例えば、精製所および/またはBPP(本発明開示上のいくつかの図において“精製所/BPP”と表示されている)においてバイオマスを精製/分離するために様々なプロセスを利用することがオプションである。現在、HTPはバイオマスの水からの分離および/またはバイオ原油および/または他の燃料の生産を目的とする部分的な精製のための技術として望ましい技術とされる。これらのプロセスのために一般当業者に利用可能な他の相当するいかなる技術を当設計または当プランに利用することがオプションである。その結果、当業界で知られている様々な技術がバイオマス分離および/または精製において最も有益な個所で柔軟に利用できるようになる。結果として生じる燃料が本書で説明されたとおり使用されることがある。
特定の実施形態において、開示された当プラン(例えば、図6および14)で生成されるバイオマスからバイオマス由来の他の産物(Pandey, et. al 2013年、205~233ページに記載された、また一般当業者の間で知られているとおりの医薬品や栄養補助食品などの高付加価値製品を含む)を作り出すにあたって、
バイオマスを処理するために、次のオプションの方法を採用することが可能である:濾過、スクリーニング、遠心分離、浮遊(溶存空気と水素を含む)、凝集、バイオ凝集、重力沈降、重力濃縮槽、および/または一般当業者の間で知られている他の技術(例えば、Shelef, et. al, 1984年およびPandey et. al, 2013年、85~110ページ)。
図14を参考にして、分離ユニット1404は、バイオマス1404aおよび/または1403を水1406から分離するが、これは、濾過、スクリーニング、遠心分離、浮遊(溶存空気と水素を含む)、凝集、バイオ凝集、重力沈降、重力濃縮槽、および/または一般当業者の間で知られている他の技術(および/または、例えば、Shelef, et. al, 1984年およびPandey et. al, 2013年、85~110ページ)によって行うことができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図7Aおよび/または7B、また予想外に)において、硫黄の捕集は開示されたプロセスの影響を受けることがある。硫黄は火力プラントで燃焼される燃料の成分となることが頻繁である。燃焼されると、硫黄は主に二酸化硫黄(SO2)を生成する。水に接触すると、二酸化硫黄は低酸性の亜硫酸(H2SO3)を形成する。そのため、ガス状排出物に含まれた場合にその火力プラント排気を除去するためにスクラバーおよび/または他の技術を必要とする硫黄酸化物が、ここでは、排ガスが排ガス回収モジュールの汚染取り込みモジュール、および/または汚染管理所モジュール(例えば、図7Aまたは7B)および/または当目的に適した他の技術、および/または直接バイオマス増殖モジュールのどちらかで処理されるにもかかわらず、当システム内の排ガスおよび/または水の改善を向上するために、有利に利用されることがある。特定の実施形態(例えば、図7A、7B、および/または22)において、亜硫酸が汚染取り込みモジュール、および/または汚染管理モジュール(例えば、図7Aおよび/または7B)、湿式スクラバー、および/または往復湿式スクラバーの第一パスおよび/または第二パス2240、2276(例えば、図22)、および/または他の排ガス浄化技術および/または排ガスおよび/またはアルカリ性および/または高塩分土壌または水をさらに改善するための技術から回収されることがある。
特定の実施形態において、当プランは次の一つまたは複数のフィーチャーから構成されていることがある:廃水を利用し、また廃水処理プラントの役を部分的に果たすバイオマ
ス増殖モジュール、淡水BGU、塩水BGU、汽水BGUおよび/または他のBGU(例えば、本書の説明に当てはまるもの)、細菌に基づいた従来廃水処理プラント、スラッジ処理プラント、熱プラント(燃料および/または廃棄物からの発電、および/または他の熱集中プロセスを含む場合がある)、脱塩化プラント、バイオ燃料/バイオマス処理プラント、廃棄物処理および/またはリサイクルプラント、バイオ燃料研究センター、水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント、出荷エリアなどの非技術的な施設、サイトメンテナンス施設、非生産的事務エリア、集合エリア(例えば、会議所)、タワー、装飾的および/または水処理用噴水(例えば、水の酸化)プールおよび/または湖および/または他の水体(例えば、水を外部環境への放出先として、またはバイオマス増殖モジュール、火力プラント、および/または本書で開示された他のモジュールへの水補給の貯水池として)。
特定の実施形態において、火力プラントは当プランおよび/または当グリッドの方に熱および/またはオプションとして電力を提供する場合がある。固形廃棄物は、可能であれば、処理、廃棄物リサイクルされるか、および/またはエネルギーを生成するためにWTE技術に利用されえることがある。WWTBGUは、廃水を処理し、オンサイトで産出された二酸化炭素を低減し、オンサイトでの電源としてバイオ燃料を生産すること、および/または他の水源を利用してエクスポート向けの多種多様な燃料および他の産物を生産することが可能である。従来の廃水処理プラントは、バイオマス増殖ユニットに基づいたWWTプラント、またはWWTBGUの前に採用、および/またはこれらと併用することが可能である。いずれかのプロセスからの処理済水は産業、消防、造園、灌漑、および/または他の利用目的に充てられることがある。スラッジ処理プラントは、WWTBGUおよび/またはWWTPからのスラッジを処理し、そしてこれを使って土壌基質、肥料、燃料(水熱処理および/または他の方法によって)、および/または他の産物を生産することが可能である。塩水および/または汽水バイオマス増殖ユニットは、二酸化炭素の排出量を低減しながら、海水からバイオ燃料および/または他の価値のある産物を生産することが可能である。水は海から汲み取り、脱塩化プラントで脱塩化し、そして例えば飲料水としておよび/または当プランおよび社会における様々な利用目的に充てることが可能である。環境に最大の利点をもたらすように、例えば当プランにおいて生産される全ての産物および副産物を相乗的に利用することがオプションである。特定の実施形態において、当施設は、エネルギー利用、水利用、CO2と他の有害な排出物の低減、廃水処理および廃棄物処理について自給式かつ自立式である場合がある。
廃水処理バイオマス増殖ユニット/従来廃水処理プラント:特定の実施形態において、BGUは、廃水を水源としてバイオマスを増殖し、また同時に都市廃水、農業流出物、および/または他の廃水の処理を部分的または全体的に行う可能性がある。特定の廃水処理結果を実現するために、当業者の間で知られている他の処理ステップを追加することがオプションである。追加処理のためのオプションのモジュールを導入したこのようなBGUは場合によって「廃水処理BGU」(WWTBGU)と呼ばれることがある。
特定の実施形態(例えば、図6またはBGUに関するその他の図および/または説明)において、廃水処理の導入場所(実施形態を問わず)の付近に、一つまたは複数の細菌に基づいた従来廃水処理プラント(WWTP)、WWTBGU、両方、またはオプションとしてそれぞれの一つまたは複数の項目が配置されることがある。このように、オプションとして隣接型に配置されるWWTP、および/またはWWTBGUは廃水処理の地点を成すことがある。これらのシステムはインフラストラクチャーを共有するように動作可能に接続される場合があり、および/またはガス(例えば、図4および25に説明されたとおり、光合成型WWTBGUは酸素をWWTPに、および/またはWWTPはCO2を光合成型WWTBGUに供給する場合がある)を交換する場合もある。特定の実施形態において、上記のプラントあるいはBGUシステムタイプのうち、まず一つを構造してからもう一つを構造することがオプションであるが、ここでは、当初のシステムは継続的に動作しつづける場合があり、または廃水処理のために後で追加のシ
ステムに部分的または全体的に変換される場合もある(例えば、まずWWTPが構造され、そして後でWWTPと同時に動作するよう、またはこれに取って代わるためにWWTBGUが部分的または全体的に追加される)。結果として、当設計、当システム、または当プランはいずれかのシステム、または両方を利用することになる。隣接型配置の場合、両方のシステムの間に相乗効果が生じ、また、下記に説明されるとおり、最初にWWTPが構造され、そしてWWTBGUに変換される場合にも相乗効果が生じる。
特定の実施形態(例えば、図3を参考に)において、予想外の利点として、WWTPおよびWWTBGUの両方のシステムと当プランの残りの部分との相乗効果が挙げられる。
オプションの水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラントからの洗浄水および溢水および/またはバイオマスは、処理、水の再生のためにWWTP/WWTBGUに送られ、またはその大部分、例えば、洗浄水および/または溢水の60~100%、または水の60~90%または60~80%または60~70%が送られる。
例えば当プラン上の他の全てのプラントからの廃水(火力プラントを火力するのに使用された水を含む)は、WWTP/WWTBGUの受取可能な水であれば、これらのシステムの方に直接、または処理の後で送られることがある。
特定の実施形態において、廃水処理プロセスでは、WWTBGUは二酸化炭素を使って酸素を生産し、一方WWTPは、細菌に基づいたシステムである場合があるので、酸素を使って二酸化炭素を放出する。このため、当プランにおいてWWTBGUの方が望ましいとされるが、特定の状況下では、WWTPの方が望ましくなり、この場合に単独でまたはWWTBGUと共に導入することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図4)において、WWTBGUはWWTPと併用することができる場合があるが、ここでは、WWTPからのCO2を低減するため、およびWWTPに対してO2を提供するため(例えば、光合成系実施形態で)に活用して、廃水処理時の二酸化炭素を約ゼロにすることを実現できる。
WWTBGUおよび/またはその他のBGUより生成される酸素も捕集、エクスポート、および/または市販したり、NOx排出のために火力プラント燃焼プロセスに注入したり、および/または例えば図25で示された他の利用目的に充てたりすることが可能である。
特定の実施形態(例えば、図3)において、HTP放出水は部分的または全体的にBGU用の給水として利用することができる。この水源は、HTP後に残った炭素および/またはその他の物質を比較的高いレベルに含有する可能性がある(この点で、浄化を要し、および/またはバイオマス増殖を容易にする廃水とは異ならない)。この場合では、水源として塩水、淡水、および/または本書でBGUに利用可能な水源として取り上げられており、またHTP処理を受けているその他の水類を利用することができる。水中の残留炭素および/または他の物質(ある場合)による水の処理に加えて、HTP廃水を利用するBGUの相乗効果はHTPプロセスに使用された水源水類と同様である場合がある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、HTP廃水はBGM流出流体117と同様の方法で処理される可能性がある。比較的高い炭素含有量のため、濃縮炭素流が利用可能になり、そしてこれはBGM流出流体と混合することがあり、および/または別でBGM流出流体117が受けたいかなる処理段階にかけることもある。
特定の実施形態(例えば、図6および/またはWWTBGUに関するいかなる図または説明)において、WWTBGUは、最低限として、廃水を対象として廃水処理業界で通常「廃水の二次処理」と呼ばれるプロセスを従来のWWTPのレベルも超えて効果的に行う可能性がある。
一般的な都市廃水処理基準に達するには、一次また場合によって三次の処理も必要になる場合がある。標準的なWWTPが稼働中であり、そして後で一般当業者の間で知られている方
法、および/または本発明開示の実施形態に従ってWWTBGUに改造される場合、またはWWTBGUと併用される場合には、本来WWTP向けに開発された三次処理インフラストラクチャーもWWTBGUでの使用のため、またはWWTBGUとの共有のために改造されることがあり、およびWWTPがWWTBGUに改造される場合、二次処理インフラストラクチャーの一部または全部がWWTBGUでの使用のために改造されることがある。一つのWWTBGUのみが構造されており、および/または一次および/または二次処理の一部の段階が不要な場合、インフラストラクチャーの簡略化および運用とメンテナンスのコストを削減するために当該の段階を排除することが可能である。
特定の実施形態において、BGMからのバイオマスは、オンサイト用および/またはエクスポート向けの多種多様の有用な産物を生成するために利用されることがある。オンサイト用の産物の例として、水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント用のバイオプラスチック、および当サイト各地の機械に使われるバイオマス系潤滑剤が挙げられる。特定の実施形態(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラント廃熱および/または一次処理熱および/またはコジェネレーション冷却はバイオマスを処理するための多くの利用用途に充てられることがある。特定の実施形態(例えば、図1および/または14)において、瓶詰が必要なバイオマス産物が水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント(BBPP)で瓶詰されることがある。 特定の実施形態において、個体バイオマス産物および/または油状バイオマス産物も当プラントで包装されることがある。
インフラストラクチャー相乗効果:特定の実施形態(例えば、図24B)において、例えば本書で説明されたとおり、バイオマスを処理するために使用できるHTPモジュールまたはユニット、および/または類似の方法は、廃棄物をエネルギーに変換する手段としても採用することが可能である。幅広い有機材料の種類を変換してバイオ原油を生産するためには、HTPおよび/または一般当業者の間で知られている相当の技術を利用することが可能である。バイオマスのためにセットアップされたHTPモジュールまたはユニット、または同等の処理システムが現在に固形廃棄物の処理に使用されているその他のシステムと共有されることがある。
HTLはPNNLプロセスの特許WO 2013/184317A1(例えば、図9)に従って実行される可能性がある。HTPの改変版および/または当目的に適したその他の類似のプロセスを利用することも可能である。
他の新鮮バイオマス増殖ユニット:特定の実施形態において、BGUは廃水に加えて多種の淡水を利用する場合もある。廃水を含有していない淡水を利用するBGUのことは、淡水BGU(FWBGU)と呼ばれることがある。このような淡水源には、例えば、湖、流水から汲み取られた水、WWTP/WWTBGUの出力、および/または廃水の含有量が高くない他の水源が含まれる。FWBGUは、WWTBGUと同じ、当プランと同様の相乗効果を生み出すことがあるが、ただ廃水が処理されない点で異なる。
特定の一つまたは複数の実施形態において、BGUはまた、部分的に廃水で、部分的に非廃水である淡水を利用することもある。このようなシステムのことは、「混合淡水BGU」(MFWBGU)と呼ばれることがある。バイオマス増殖用の栄養素の不足の可能性は、非廃水または部分的廃水の水源で高くなる場合がある。バイオマス増殖を促進するために、特定のBGUの任意の水源に追加の栄養素流を追加することがオプションである。この栄養素流は、硝酸塩、リン、および/またはバイオマス増殖に適切な他の栄養素を含むことがある。
塩水バイオマス増殖ユニット(塩水/ブライン水/汽水):特定の実施形態において、BG
Uは主な媒体として塩水を使用し、これはオプションとして特定の塩水源(例えば、海水、ブライン水、および/または汽水)またはそのいかなる組み合わせを包括する。塩水BGU(SWBGU)は、WWTBGUと同じ、同様の利点および/または当プランと同様の相乗効果を生み出すだろうが、ただSWBGUで使用された水およびSWBGUの放出水が塩水となる。従って、廃水はこのプロセスの対象になることがなく、また廃水を対象とするいくつかの前処理ステップおよび/または後処理ステップは不要になる場合がある。SWBGU放出水は例えば当プランにおいて塩水として適切に利用されるだろう。
特定の実施形態(図1、図2、および/または図3)において、例えば当プラン上のモジュールからの塩水BGU放出物、またはバイオマス/水スラリー、および/またはBGM処理段階(図1を参照)後の処理済バイオマス/水スラリー(バイオマスおよび/またはバイオ燃料豊かな塩水を含む)は、一次処理および/または三次処理と実質的に無関係でいられ、および/または例えば当プラン上の他のBGU放出物について説明された方法および/またはシステムと同様に使用できる:
例えば、火力プラントで冷却水として、水熱処理(HTP)を行うため、HTPに向けて予熱するため、および/またはその他のバイオマス処理技術に、装飾的な水源に、および/または例えば当プラン上の他の用途に使用できる。BGUおよび/またはBGU放出物は加熱されるようになっている場合、その熱は放出の前に本書で紹介された任意の方法で再生することができる。バイオマス生産後および/または当プランでの使用後、使用された塩水は、オプションの脱塩化プラントのブライン水放出物と混合および/または放出して、ブライン水放出物をある程度希釈させることができ、および/または再生して例えば当プラン(図3を参照)に記載されたとおりに利用することもできる。
特定の実施形態において、WWTBGUおよび/またはBGUの代替としてまたはこれらと同時にSWBGUを利用することが可能である。
特定の実施形態において、特定のSWBGUは、オプションの脱塩化プラントと、例えば、海からの水取入、ポンプ、管、熱利用、水利用、および/または放流などのインフラストラクチャーを共有することがある。特定の実施形態において、SWBGUは、脱塩化プラントからの塩水を別に利用することがあり、脱塩化プラントからブラインを水源として受けることがあり、および/またはその出力が脱塩化プラントに向けて移動させられることがある(その説明については脱塩化プラントを参照)。
特定の実施形態(例えば、図3および/または図14)において、バイオマス増殖のために、SWBGUは海水などの通常の塩水を利用することができるが、および/またはブラインの放出を利用することもできる。ブライン水SWBGUからの放出水は、ブライン放出と同様に扱われることがあるが、SWBGUでの処理の後、その栄養素、鉱物、生体材料、および/またはその他の化学物質の含有量が海水に比べて低く、そのおかげで、海水よりブラインから多種のバイオマス産物、塩、および/またはその他の産物を、および/または同じ産物をより効率的(汚染物質からより簡単に隔離できる)に生産できるようになる可能性がある。高い塩分濃度の水で増殖できる植物が少ないため、ブライン水SWBGUは、他の水源に比べて、侵入性バイオマス種がBGUに浸入するのを防止することにおいてより効果的である。
図5を参考にして、特定の実施形態において、SWBGUは、WWTBGUおよび/またはFWBGUとと共に同時に利用することができるが、この際、それぞれが別々の水源を利用する場合があり、またはそれぞれのプロセスの特定の段階にBGU水源および/またはシステムコンポーネントが部分的または全体的に統合して「汽水バイオマス増殖モジュール」(BWBGU:Brackish Water Biomass Growth Module)を構成する場合もある。ここでは、統合型水バイオマスシステムは、塩水と淡水を組み合せた汽水を利用し、および/または、BWBGUは、汽水の入力(例えば、汽水池から)、および/または異なる取入物、オフサイト源からの異な
る塩分濃度の水の混合物、および/またはオンサイトモジュール、ユニット、またはサブユニットの水の出力の混合物を受けることが可能である。統合型水バイオマスシステムからの放出汽水は、オプションの脱塩化プラントのブライン放出物を、任意のブライン放出方法を利用して希釈させるのに利用されることがある。オプションとして、適切な場合、いかなる水源から当プランの方に汲み取られた汽水、および/またはBWBGUの放出汽水は脱塩化のための水源として利用することが可能である。
特定の実施形態(図3)において、いかなる淡水源と塩水源を混合して利用することによってBWBGUを導入することができるが、その水源のオプションとして、いかなる廃水、塩水、ブライン水、(例えば、オプションの脱塩化プラントから)、非廃水、および/またはその他の水源を利用することができる。混合に加えられた水源を一般的に利用するシステムの合計の相乗効果を具有する場合があるが、結果としての汽水放出は例えば脱塩化プラントの場合と同様に放出し、ブライン放出を希釈するのに利用し、および/または、結果の塩分濃度によって、冷却および/またはその他の利用目的(例えば、処理済廃水システムの場合と同じ)に相応しいとされる方法で再利用することができる。結果の放出物は、いかなる方法でも活用できない場合、海へと、および/または他の塩水処分方法によって放出することができる。
特定の実施形態(例えば、図3)において、脱塩化の後、脱塩化プラントからのブライン放出物は、廃水、淡水、塩水、および/またはその他の水源を使用して海水の塩分濃度程に希釈されることがある。そして、混合水基質がバイオマスを増殖させるためにBGMに使用されることがある。この実施形態では、BGMで廃水のみ、および/または他の淡水のみ使用する場合に比べて、水の有用性が高まるが、前者の場合では、BGM水放出は後でブライン放出物を希釈して海に放出するためにこれと混合されるのが普通である。BGMに海水程の塩分濃度の水を使用すれば、塩水で動作するように開発されたバイオマス増殖システムも利用可能になり、またブライン水と廃水との混合の場合では、その混合物は塩水のみを使用する場合に比べてより豊富な栄養素のソースとなり、より効率的なバイオマス増殖に繋がる(また、廃水の処理も行われる)。
次の目的のために統合されたバイオマス増殖ユニット:特定の実施形態(例えば、図1、4、5、6、11、および/または当プランのコンポーネントとBGUとの統合に関するその他の図および/または説明)において、特定の目的を達成するために、本書で説明されたあらゆるBGUは、異なる組み合わせで、複数で、接続および/または通信した状態で(例えば、図5、示された接続システム)、および/または異なる優先順で導入されることがある。例えば、特定の実施形態において、全ての二酸化炭素を低減し、当プランに利用可能な全ての廃水を処理するためには、まず全ての利用可能な廃水を処理するためのWWTBGUが構造され、そして残りのCO2(ある場合)を低減するためにSWBGUまたは廃水を利用しないFWBGUが設計され、導入される(廃水の供給量に応じてWWTBGUによるCO2の利用が最大化し、そして火力プラントからの追加のCO2がまだ未使用のままに残る場合)。この実施形態では、オンサイトの正味二酸化炭素の生成をゼロにするために、SWBGUまたは水を利用しないFWBGUは残りのCO2供給量に応じて規模調整されることがある。この例では、より有利であれば、WWTBGUおよび/またはSWBGUまたは水を利用しないFWBGUに加えてまたはその代わりに他のいかなる種類のBGUを使用することも可能である。例えば、廃水処理が実用可能ではなく、またはプロジェクトの一環として望ましくはない場合に、WWTBGUの代わりにFWBGUを利用することが可能である。
飲料水:特定の実施形態において、緊急事態に備えてまたは現地住民が飲料水として受け入れる場合、飲料水を生産するために追加の処理ステップが施されたWWTPおよび/またはWWTBGUを設計することがオプションである。
WWTP/WWTBGU/MFWBGU固体/スラッジ:特定の実施形態(例えば、図24B)において、WWTP、WWTBGU、MFWBGU、および/または本書で説明された他のBGUからの固体および/またはスラッジは、火力プラントにおける発電用のバイオガスを生産するために、ガス化モジュール(例えば、CHG、嫌気性消化による)で処理されることがある。特定の実施形態において、BGMからのバイオマスの全部または一部も、バイオガスを生産するために、参考として取り上げられた固体と共にガス化モジュールで処理され、または別々に同じガス化機器で処理されることがあり、および/またはWWTPおよび/またはWWTBGU固体が、バイオマス増殖での利用のために、WWTBGUに注入されることがあり、および/または参考として取り上げられた任意の固体が、火力プラントにおける発電用のバイオ原油を生産するために、HTPシステム(本書で紹介されたバイオマスHTPシステムおよび/または別のもの)で処理され、そして残りの残留物が上記の任意の方法で処理されることがあり、および/または上記の固体が、他のWTEおよび/または火力プラントで利用される電力および/または燃料を生産するための他の技術(例えば、熱分解に基づいたWTE、セルロース系エタノールおよび/または他の方法)で処理されることがある。
特定の実施形態において、オプションとして、これらの任意のシステムから生成されたスラッジ、および/またはガス化モジュールおよび/または上記の他のプロセスから残った部分は、精製された状態のままで、および/またはWTEプロセスからのライム、炭素、BGMからのバイオマス、および/または他の添加物を使って処理した後で、スラッジ処理プラントで農業用の土壌改良資材を生産するために利用することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図24B、24C、および10)において、バイオマスをガス化モジュール(例えば、CHGおよび/または嫌気性消化装置を利用するもの)で処理して得られるバイオガス、および任意のオンサイトプロセスでオプションとして利用される埋立地からのバイオガスが火力プラントでの発電に利用されることがある。ガス化モジュール技術からのバイオガスが、燃料としての利用および/または蓄蔵のための準備として、特定の処理を受けることがあるが、これらの処理は、乾燥、硫化水素および/またはその他の汚染物質の除去、他の燃料との混合、液体への凝縮、および/または一般当業者で知られているその他の技術を包括する。ガス化モジュール(例えば、CHGモジュール)、嫌気性消化装置、および/またはガス精製、乾燥、液体への凝縮、トリートメント、蓄蔵、および/または加熱、および/またはこれらに関連しているインフラストラクチャーが、オプションとして、BGMバイオマス、BGMスラッジ、および/またはWWTPスラッジおよび/または結果として生じるバイオガスおよび/または他のバイオガス源(例えば、オプションの埋立地)、および/または天然ガス(例えば、オフサイトからインポートされる天然ガス)の他のオプションの源の間で共有されることがある。ガス状燃料を利用するいかなる火力プラント技術(例えば、天然ガス燃焼に基づいたタービン)および/またはこれに関連しているインフラストラクチャーが、前述の任意ののシステムで共有されることがあり、および/または火力プラントでの利用のためにオフサイトから供給される天然ガスなどの他の可燃性ガスも同様である。
嫌気性消化装置について:特定の実施形態において、バイオマスを処理するために、好熱性消化、中温性消化、および/または他の嫌気性消化方法、および/または様々な方法を組み合わせて利用することが可能である。嫌気性消化によって生成されるバイオガスは燃料電池、タービン、内燃機関、および/または当目的に適した他の技術に利用することが可能である。
特定の実施形態において、嫌気性消化装置は、最適な温度を維持するため、または外部温度が35℃未満の時に加熱されることがある。嫌気性消化装置用の機器は、例えば、温水または他の熱源を利用する熱交換器を含む。熱は、火力プラントによって、および/または熱回収および/またはHTPプロセスからの加熱済水放出、他の熱集中バイオマス精製プロセス、および/または例えば当プランにおいて熱が回収できる他のプロセス(例えば、図2
)から、および/または嫌気性消化装置専用の熱源を利用することによって補給することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図24D)において、池、沈下タンク、および/または二次WWTPで利用される他の技術は、WWTBGUにも採用することができ、および/または、共に動作している場合、またはWWTPシステムからWWTBGUへの移行の場合、当初のWWTP池、タンク、および/または他のインフラストラクチャーを後に導入されたWWTBGUおよび/または他のBGUへの適合改造(設計上の要件による)の場合にインフラストラクチャーを共有することが可能である。特定の実施形態において、これは一次処理インフラストラクチャーを包括する場合もあるが、例として、例えば、スクリーン、除濁装置、凝集技術、沈下技術、および/または他の相応しい一次廃水処理技術、および/または廃水向けの三次処理技術(オプションとして、例えば、三次除濁装置、UVなどの消毒技術、および/または他の相応しい三次廃水処理技術を含む)などが挙げられる。例えば、UV処理システムの場合は、WWTBGUとWWTPが同時に利用されている場合に、その間で共有され、またWWTBGUがWWTPの代替として導入された場合に、WWTBGUでの利用のために改造されることが可能である。
電力:特定の実施形態(例えば、図24D)において、流入物ポンプ機器付近の変電所が、WWTBGUとWWTPとの間で共有され、またはWWTPに取って代わられるWWTBGUに適合するように改造されることがある。これらのシステムの間で、センサー、コンピューター制御装置、制御モジュール、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他の電気的システム(適合改造されたもの)も共有され、また当システム上および/または当プラン上の他のモジュール、ユニット、サブユニット、技術、および/または他のフィーチャーと統合されることがある。
特定の実施形態(例えば、図24D)において、汎用の空気/酸素供給システム(例えば、WWTPに利用される既存のシステム)が、二酸化炭素供給システム(例えば、光合成型WWTBGUを支持するため)、または酸素・空気を要するBGUにおけるバイオマス増殖に適した酸素・空気供給システム、またはこれらの要件のBGUを支持するための酸素・空気・二酸化炭素供給システムに適合改造されることが可能である。
構造:特定の実施形態において、当プランにおいて水を搬送するために様々な水管を共に利用する場合(例えば、WWTBGUと脱塩化プラントを共に利用し、そして両システムの水管が同導管に設置されている場合)には、例えば廃水、グレー水、(部分的または完全に処理された廃水)、塩水(汽水および塩水を含む)、飲料水、並びに例えば図2に示された当システムおよび/または当プラン上の様々な利用目的(例えば、高温のバイオマス/水スラリー含有淡水、低温の塩水、周囲温度の汽水、温かい淡水など)を搬送するための水管の敷設に必要な材料やコストを削減するために、共通の建設プロセスと構造(例えば、導管など)を利用することがオプションである。
特定の実施形態において、火力プラントを構成するには、工場からポータブル型発電システムに至るまで、多数の火力プラント技術を個別にまたは共に利用することが可能である。火力プラントには、多数の相異要因があるが、例えば、当プランなどの採用可能な火力発電プラント、オンサイトで生産および/またはオフサイトからインポートされる燃料の多様性(プロジェクトごとに一つ一つ決定される)、バイオマス生成燃料のオンサイト利用能力の活用、特定の廃棄物発電技術、HTP、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール、および/または幅広い燃料を生産するための他のプロセスに加えてオフサイトから選択される燃料(オフサイト燃料)だが、これは現場での利用可能な燃料、および当プランでオフサイト燃料を利用したおよび/またはそこに補充したことから生じる新たなニーズおよび/またはパフォーマンスよる(例えば、優れたおよび/または特殊な燃焼特性を実現するためにオフサイト燃料を使ってオンサイト生産の燃料と混合すること、排
出量を低減しながらオフサイト燃料を使って追加電力を生産すること(例えば、当プランを利用)、生成されたバイオマスを使って産物を生産すること、本書で説明されたおよび/または当業者の間で知られているその他の利用方法)。燃料および/または燃料前駆体を生産するのに利用される技術は、例えば、熱分解技術、セルロース系エタノール、および本書で開示された他の火力プラントのコンポーネントを含む場合もある。
特定の実施形態(例えば、図1)において、当プランの実装時の前から利用されていた技術が火力プラントモジュールとしてまたは火力プラントモジュールのコンポーネントあるいは技術として当プランに組み込まれることがある(例えば、既存の石炭火力プラントが当プランに組み込まれ、そして当プラン全体に繋がった火力プラントモジュールの一部となる)。特定の実施形態において、既存のコンポーネント、技術、ユニット、サブユニット、フィーチャー、および/またはモジュールが、当プランの技術、ユニット、サブユニット、フィーチャー、および/またはモジュールとして、および/または当プランのモジュール、ユニット、サブユニット、技術、および/または他のフィーチャーの間の接続および/または通信手段として組み込まれることがあり、またはその他の方法で当プランのいずれかのフィーチャーの一部として組み込まれることがあるが、この場合、これらの要素は当プランに組み込まれることになる(例えば、廃棄物発電システム、WWTP、BGM、精製所、BPP、廃棄物処理プラント、リサイクルプラント、太陽光熱技術、脱塩化プラント、BBPP、水分取入、水管、および/または当システムおよび/または当プランの他のいかなるモジュール、ユニット、サブユニット、技術、および/またはその他のコンポーネント)。
図10は、特定の燃料が例えば当プランにおいて生成され、配送され、そして利用される実施形態を示す。
特定の実施形態において、火力プラントは、特定の一つまたは複数の燃料種を利用するように設計することが可能であるが、利用可能な燃料には、例えば、次のものが含まれる:メタンガス/天然ガス/バイオマスバイオガス、エタノール(バイオマスプラントによって生成、バイオマスから精製されるもの、および/またはセルロース系エタノールプロセスからのもの) 藻類および/または他のバイオマスバイオ原油から由来する他の燃料、(ガソリン、ディーゼル、ジェット燃料、燃料油、および/または他の燃料を含む)、水素ガス、セルロース系ブタノールおよび/またはイソブタノールプロセスからのブタノールおよび/またはイソブタノール、HTLなどのHTPプロセスからのバイオ原油(バイオマス由来および/またはMSW由来の両方のものおよび/または他のバイオマス由来のバイオ原油、バイオ油、石炭様産物(バイオ石炭)、および/または廃棄物(都市、農業、建設、解体、産業の廃棄物、廃油、および/またはその他の廃棄物)を利用する特定のWTE技術からの他の有機出力、発電のためにオンサイトのいかなる技術によって生成される他の燃料、および/または天然ガス、軽油などオフサイトからインポートされる様々な燃料、および/またはその他の燃料。前述の項目は、当業者の間で知られている方法で処理され、蓄蔵され、および/または直接および/または他の燃料との混合の後で火力プラントにおいて部分的または全体的に利用されることがある。前述の項目は、利用される前に、当目的に適したいかなる方法で蓄蔵されることがある。上記の燃料のいかなる前駆体(例えば、バイオマスおよび/または廃棄物)は、これらの物質を使って燃料を生成するプロセスにおいて燃料に仕上げる前に、当目的に適したいかなる方法で蓄蔵されることがある。各システム(例えば、当プラン上)は、特定の値を測定し、そして必要に応じてシステムを調整するセンサーおよび/または自動化制御装置を利用することがある。これによって特定のパラメーターの入力/出力を変更して任意のシステム(例えば、当プラン上)の性能をサポートする働きをする。特定の実施形態(例えば、図1、2、3、4、7A、7B、10、11、22、および/または25、および/または資源、熱および/または冷却、および/または火力プラントのいかなる側面に関するその他の図および/または説明)において、火力プラント技術、燃
料類および/または流量、空気流量および/または含有量、水選択、水流量、および/または当業者の間で知られているその他のいかなる性能項目はセンサーおよび/または動的制御によって制御されることが可能である。
特定の実施形態において、これらの燃料は、例えば、燃焼タービン(単純または複合サイクル)、石油火力プラント、ボイラー、および/または他の発電および/または他の多種の火力プラントシステムなどの従来の発電プロセス(WTEプロセスを含む)で電力を生産するのに利用されることがある。
火力プラントまたは火力プラント技術の例として、例えば可燃性燃料、原子力および/または太陽放射などを利用する従来の発電システム、および廃棄物発電(WTE)システムが挙げられる。「火力プラント」の定義に当てはまる上記の技術とその他の技術、例えば、セメント工場、製鋼所、ガラス工場など、熱を生成する産業用設備を火力プラントとして採用することが可能だが、または様々な火力プラント技術を組み合わせて同一個所または同一サイトの複数の個所または複数のサイトで利用することによって「火力プラント」が構成されることもある。
特定の実施形態(例えば、図24Eおよび/または図24H)において、火力プラントと、例えば当プラン上の他のプロセスとの間の一つまたは複数の接続、通信、および/または相乗効果(本書で説明されたもの)は、「火力プラント」を構成する一つまたは複数の技術を利用して確立することが可能である(例えば、二酸化炭素は、燃焼タービンまたは廃棄物発電焼却炉または両方、および/または二酸化炭素を生成する他のいかなる火力プラント技術(火力プラントとして利用されている場合)からBGMの方に補給されることがある)。特定の実施形態において、火力プラントを構成するためには、例えば、従来の発電システム、廃棄物発電を含み、様々な技術および/または燃料源を導入することが可能であるが、および/またはインフラストラクチャーおよび/または資源、例えば燃料、熱、水、電力、排出管理モジュール、センサー、コンピューターシステム、コンピューター制御装置またはモジュール、および/または他の資源を共有するために他の火力プラント技術を統合することも可能である。インフラストラクチャー共有の対象として、例えば、一つまたは複数の変電所、送電線、一般当業者の間で知られている他の電気的インフラストラクチャー、排ガス搬送手段、煙道、汚染管理モジュール、汚染取り込みモジュール(例えば、図7Aまたは7B)および/または他の排出管理装置、二酸化炭素、メタン、バイオガス、酸素および/または他のガスの輸送ラインおよび/または蓄蔵、水、水/バイオマススラリー、バイオ燃料、他の燃料、化学的蓄蔵、水、化学物質および/または他の物質のための配管、他の液体輸送および/または蓄蔵、冷却システム、熱交換器、および/または火力プラント間で共有される他のコンポーネントなどが挙げられる。特定の実施形態において、燃料は火力プラントの特定の一つの技術によって生成/処理され、そして別の火力プラント技術によって電力および/または熱を生成するのに利用されることがある。例えば、燃料はWTE技術で生成され、火力プラントの熱によって処理され、そして火力プラント内の発電プラントで燃焼されることがある。
特定の実施形態(例えば、図2、図7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達に関する他の図および/または説明)において、火力プラントが廃熱および/または一次処理熱を生成し、そしてこれは脱塩化プラント、バイオマス処理、および/または他の産業利用にエクスポートされる。採用された脱塩化方法によって、熱は脱塩化を行うため、および/または脱塩化プロセスを改善するために利用できる。
特定の実施形態(例えば、図3)において、火力プラント廃水(オプションとして、熱回収の後のもの)がWWTPおよび/またはWWTBGUに向けて移動させられることがある。
特定の実施形態(例えば図10)において、様々な技術(火力プラント内の従来の発電プラントおよび/またはWTEシステムを含む)は、発電目標、偶発事件、および/または利益に対して成果を生み出せるようにお互いにバックアップし合っている。長期間における当プランおよび/または当グリッド向けの最適な発電(例えば、日間および/または季節による電力需要、燃料可用性、バックアップ能力の変動)を実現できるように、燃料および/または廃棄物が当業者の間で知られている方法で蓄蔵されることがある。
特定の実施形態において、WTEシステムは、従来の発電プラントに比べて当プランとほぼ同じ相乗効果を産み出す場合があるが、使用中のWTEシステムに応じてより多くの相乗効果が産み出される場合もある。中には、廃棄物および/またはバイオマスから他の発電システムで利用できる燃料を生成するものもある(エタノール、ブタノール、イソブタノール、バイオ石炭、および/またはバイオ油製品)。
特定の実施形態において、複数の隣接型モジュールおよび/または技術はそのモジュールおよび/または技術に廃熱源を付け加えることによって統合することが可能である。
電源:特定の実施形態において、当プランに必要な電力の一部または全部が火力プラントによって提供されることがあり、また電力、燃料、あるいは両方がオフサイトにエクスポートされることがある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、オプションの脱塩化モジュールからの脱塩水は、燃焼タービン(CT)および/または他の火力プラントシステムの燃焼温度および/またはそのNOx排出量を低減するために、軽油および/または他の燃料の燃焼時に使用されることがある。特定の実施形態において、オプションの脱塩化プラントからの脱塩化水は、CT吸気冷却に必要な水、NOx注入水、および/または飲料水の少量に対して、および他の火力プラント発電における類似の利用目的に充てられることがある。
特定の実施形態において、火力プラントは、未加熱廃水、加熱済空気、蒸気および/または特定の混合物、加熱済廃水、および/または(例えば、図11)場合によって加熱済のバイオマスおよび/またはバイオ燃料および水スラリーおよび/またはHTP分離による高温バイオ原油および/またはバイオ燃料および温水(熱回収が可能なもの)を生産する場合がある。火力プラントの放出水の大部分は加熱済の場合があり、またこの熱は、放出水のままで、および/または当目的に適した任意の熱伝達技術を利用して例えば当プラン上の他の基板に伝達することによって(例えば、図12A~12E、15~20)、および/または当業者の間で知られている他のいかなる方法で他のプロセス(例えば、図3)に使用することが可能である。
特定の実施形態(例えば、図2、7A、7B、11、12A、12B、12C、12D、12E、15A、15B、16、17、18、19、20A、20B、20C、20D、および/または熱の捕集および/または伝達他の図および/または説明、および/または図3および/または水の利用および/または移動に関する他の図および/または説明)において、火力プラントの冷却にいかなるソースからの冷却水を使用することが可能で、そしてその水は、オプションの一次処理(図1モジュール104より)へ、次にBGMにおいて水源水として直接に利用するために誘導され、他の水源と混合してBGMにおいて水源水として利用され、あるいは単にBGMやその他のプロセスに使われた水に熱を伝達するために利用される。
ここで開示されたこれらのいかなる方法および/またはその他の方法では、BGM、個々のBGU、サブユニット、コンポーネントおよび/または他のフィーチャーの温度は、火力プラントからの水の流出と他の水源と合わせて(オプション)使用して直接または間接的に調節することができる。火力プラントからのガスおよび/または他の流体流出も同様に他の
熱源と合わせてBGMおよび/または当プランの他のコンポーネントの温度調節に利用することができる(例えば、図7A、7B、12A、12B、12C、12D、および/または12E)。冷却が必要な場合には、上記の任意の熱源を利用することによって、冷却を生成、搬送し、および/またはコジェネレーション冷却を生成することができ、そしてこれを当プランに提供する(例えば、図2)ことができる。
特定の実施形態(例えば、図1および/または図3)において、火力プラントから放出された廃水(熱の利用または回収の後)の一部(大部分)が、一次処理(図1上のモジュール104のとおり)に誘導され、そしてWWTPおよび/またはWWTBGUに誘導されることがある。廃水の汚染レベルによって、火力プラントの廃水には、ブラインによる環境への影響(例えば、放出の時)を軽減するために、追加の処理なしで脱塩プラントのブライン放出物を希釈するのに利用される廃水がある。嵐水の流出物は嵐水貯留池に送られることがあり、または油が含まれている場合にまず油/水分離器にかけられ、そして嵐水貯留池に送られることもある。この廃水は次に一次処理(図1上のモジュール104のとおり)に誘導され、そしてWWTPおよび/またはWWTBGUに誘導される可能性がある。化学クリーニング廃水および/または他の化学的処理を受けているその他の廃水は、オンサイトで管理、テストされ、そして一般当業者の判断によって非有害と見なされた場合、一次処理(図1上のモジュール104のとおり)に誘導され、そしてWWTPおよび/またはWWTBGU(他の廃水と共に)に誘導され、または適切な場合に蒸気池に誘導される可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図3および/または図1)において、例えば当システムまたは当プラン上の他のいかなる廃水源はまず一次処理(図1上のモジュール104のとおり)に誘導され、およびその後WWTPおよび/またはWWTBGUに誘導される。
特定の実施形態(例えば、図10)において、例えば当プラン内のシステム内またはオフサイトで生成される油/水の混合物が分離されることがある。特定の実施形態において、発電するために火力プラントの方に送られることがある。
廃油に利用可能な火力プラント技術には、例えば、WTE焼却炉、HTP、プラズマガス化ユニット、回転キルン焼却炉および/またはその他の技術が挙げられる。
特定の実施形態(例えば、図10)において、場合によって火力プランの中で個体、液体、および/または混合廃棄物が生成される場合があり、これは有害廃棄物と見なされる。これらの廃棄物がリサイクルによって法的かつ効率的に廃棄される場合には、WTE焼却炉、プラズマガス化ユニット、回転キルン焼却炉、代替火力プラント技術、HTP、および/または埋立地のいずれか、および/または当目的に適した他のオプションのコンポーネントを例えば当プランに導入することが可能である。
排出物:特定の実施形態において、バイオマス(例えば、藻類)燃料は、一般的に、石油系燃料に比べて火力プラント技術でよりクリーンに燃焼し、そして排ガスがBGMに向けて移動させられる時に二酸化炭素を含み、他の有害な排出物が削減されることがある。
特定の実施形態(例えば、図4および/または図2または熱の生成および/または伝達)において、当システムまたは当プランは二酸化炭素の放出(例えば、従来の燃料燃焼型火力プラントからのもの)を低減し、そしてCO2を使用してBGMでいかなる源から追加のエネルギーを生成することができる。これはオフサイト二酸化炭素生産元との相乗効果に魅力を添える。特定の実施形態において、ローカル(オフサイトの可能性もある)火力プラント(例えば、石炭燃焼型発電プラントまたは産業プラント)は、オプションとして前処理された排ガス(煙道ガス)をBGMの方に送り、ここで排出物が大幅に捕集される可能性がある。このシステムは、実質的完全な炭素捕集(ゼロまたは低炭素排出量)を特徴として電力を提供すること、他の排出物(SOx、NOx、粒子、および/または金属)を低減すること
、および追加電力としておよび/またはエクスポートのために排出物からのBGMバイオ燃料の生成を可能にする場合がある。特定の実施形態において、例えば当プランで火力プラント技術として、オフサイト火力プラントとして、または追加の非火力発電源として利用できる、追加または代替の発電源の例として、石炭、石油燃料、原子力、固形燃料(石油コークス、バイオマス、その他)、風力、太陽熱、光起電性、地熱、水力、マイクロ水力、統合される熱と電力、および/または目的に適した他のシステムを利用するプラントが挙げられる。これらの追加のシステムを当システムまたは当プランに接続すると、火力プラントに次の利点および/またはそれ以外の利点(本書で火力プラントについてまたプロジェクトごとに定義)がもたらされる:電力生産の拡大、二酸化炭素および/またはBGM内のこれらのプラントからの他の排ガスの低減、WWTBGUおよび/またはWWTPからの冷却水源の提供、HTP、脱塩化、およびBGM、BGU、および/またはそのコンポーネントの加熱、および/または例えば図2で示されたオンサイト加熱のための熱捕集、および/または予備プラントのマージンの低下。
特定の実施形態(例えば、図24Hおよび/または図24C)において、一つまたは複数の燃料源はオンサイトおよび/またはオフサイトにおいて火力プラントの発電技術を共有することがあり、これでインフラストラクチャー費用が削減されることになる(例えば、バイオマスバイオ原油、WTEバイオ原油、HTPバイオ原油、および/または火力プラント技術を共有する他の燃料源)。特定の実施形態において、WTEおよび/または他の発電技術を含み、火力プラント技術は、二酸化炭素輸送および/または配送のインフラストラクチャー、冷却水および/または加熱済水の輸送手段、熱利用機器、排出管理装置(例えば、排ガスは7Bまたは7Bに示されたインフラストラクチャーを共有することがある)、および/またはこれらの技術の共通の他の全てのインフラストラクチャーを共有する場合がある。空気の排出制御装置:特定の実施形態において、当プランは発生する排出物に応じてあらゆる現代的な空気汚染管理装置が装備されていることがある。
特定の実施形態(例えば、図7Aおよび/または7B)において、汚染管理および/または当プランにおける排ガスの利用の例示的な設計が説明されている。特定の実施形態において、一般当業者の間で知られている排出物を処理するのに適した他の相当する技術を例えば当プラン上に導入することが可能である。特定の実施形態において、生成されるバイオマス由来の燃料(例えば、藻類に基づいたシステムからのもの)は、BGMにおいて利用する場合、様々な燃焼状況下で、石油燃料に比べて排出量が低く、有害な排出物を低減し、そして従来のシステムに比べて火力プラント上の特定の排出管理システムに必要なインフラストラクチャーやメンテナンスのコストを削減することがある。
特定の実施形態(例えば、図10)において、当プランは燃料ヒーターを含むことがあるが、これは、オンサイト源からの天然ガスおよび/またはバイオガスおよび/またはメタン/他の燃料の混合物および/またはオンサイトからのメタンによって着火し、および/または必要に応じて火力プラントの熱および/または例えば当プラン上(図2)の他の熱集中プロセスから回収される熱によって、天然ガスおよび/または例えば当プラン上の他のガス状燃料を露点以上に加熱するために加熱される。
特定の実施形態(例えば、図3および/または図24H)において、当プランは、脱塩化のために海水を予熱するため、HTPのためにBGM出力を予熱するため、発電のため、および/または熱を当プランにおいて熱が必要な利用先に投入するために太陽熱技術(例えば、太陽トラフ)を採用することができる(例えば、図3)。太陽熱技術を利用する場合、火力プラント上の既存のものと蒸気タービンを共有する可能性がある。
火力プラント技術として採用できる廃棄物発電(WTE)システム技術の例 - 一般的な情報:WTEシステムは、本発明開示の目的上、廃棄物、バイオマス、および/または他のいか
なる材料から燃料、燃料前駆体、および/またはいかなる種類の電力を生成するシステムを包括するものとする。特定の実施形態において、WTEは、オプションとして燃焼、化学的方法、生物学的方法、および/または熱方法を含み、いかなる方法を個別でまたは合わせて利用することがある。
ほとんど全てのWTEは、このように、燃焼および/または電力を生成するための他の熱プロセスの燃料として廃棄物を利用することによって同様に動作する。相互作用、接続、および/または通信に影響を及ぼし、当プランとの連携の上優れた効率(相乗効果)に繋がる相違点は、主に、廃棄物または他の物質が、直接燃焼される(焼却炉および/または他の直接燃焼方法)か、直接嫌気的に熱的に破壊されて電力を生成する(ガス化、プラズマガス化)か、または廃棄物を燃焼の前に別の燃料に変えるために中間的なステップ(例えば、熱分解に基づいた方法、HTL、CHG、嫌気性消化、セルロース系エタノール)が行われるかに関連して生じるものである。中間的なステップを採用するシステムでは、当プランとの連携の上特別な相乗効果(つまり、効率)が生じる場合がある。当業者の間で知られている技術には同様に利用される他の技術もある場合があるので、当プラン、当システム、および本発明開示は、同様の役割を果たす他のシステム、および/または他のWTE技術を導入することを包括し、許容範囲としている。特定のプロジェクト向けのWTE技術および/または他の火力プラント技術の選択に影響を与える要因として、例えば、個々のプロジェクトの規模、ローカルプロジェクトを構成する他のシステム、および/またはプロジェクト固有の優先事項が挙げられる。例に取り上げられる基盤システムは焼却炉で、当プランとの連携の上の相乗効果は以下記載する。他のWTEシステムの相乗効果は、焼却炉について記載されたものに関して説明する。
特定の実施形態において、本書で取り上げられたあらゆる火力プラントと当プランとの連携の上の技術的接続、通信、および/または相乗効果が適切な場合にWTEシステムにも適用する。熱がWTEシステムによって生成され、そして発電に充てられない場合、熱交換器および/または他の技術によって捕集し、そして例えば当プラン(例えば、図2)で利用することが可能である。排ガス/二酸化炭素および他の排出物も、オプションとしてBGMで利用のために、本書で火力プラントについて説明されたとおり、および/または当業者の間で知られている他の技術を利用することによって処理(例えば、図7Aおよび7B)されることがある。また、オプションとして、二酸化炭素およびBGMによって部分的または完全に削減された他の排出物は、バイオマスが生成され、また二酸化炭素が例えば当プラン(図4)に示されたとおり利用されることがある。本発明開示の火力プラントについて一般的に取り上げられた、水(例えば、図3)、バイオマス(例えば、図1、10,11、およびその他)、燃料(例えば、図10)、熱(例えば、図2)、二酸化炭素(例えば、図4)、および/または他の資源または副産物の利用方法は、適切な場合にWTE技術にも適用することがある。WTEからの電力は、火力プラントに含まれた他の技術からの電力と共に、当プランへの電力供給および/またはエクスポートに充てられる場合がある。特定のWTEと当プランとの連携の上の他の相乗効果、接続、および/または通信は以下説明する。
火力プラント技術として採用できる廃棄物発電(WTE)システムの例には、次の一つまたは複数の項目が含まれる:
特定の実施形態(例えば、図10)において、都市廃棄物焼却炉(MSW:Municipal Waste
Incinerator)が市街、産業、農業および/または他の源からの廃棄物を焼却して電力を生成することができる。従って、MSW焼却器は、埋立地に利用可能な土地を縮小し、温室メタンガスの生成を削減し、また電力と熱を生成するものなので、火力プラントまたは火力プラントのコンポーネントとして利用される火力プラント技術としてシステムに導入する(オプションとして、他の火力プラント技術と共に)ことが可能である。すなわち、火力プラントはMSW焼却炉を含む可能性がある。下記にオプションのWTE技術の他の複数の例
が取り上げられる。特定の実施形態において、WTE技術は例えば当プラン上の技術でおよび/またはオフサイトで生成された廃棄物および/またはバイオマスを環境にやさしい方法で処分し、および発電のために廃棄物/バイオマスからのエネルギーを回収するのに利用することができる。特定の実施形態(例えば、図24K)において、焼却の最終産物またはWTE技術からの他の直接燃焼の産物として、例えば、灰分があるが、これはセメントの生産に利用するオプションがある。
プラズマガス化ユニット(プラズマ):特定の実施形態において、火力プラントに合成ガスを生成する熱ガス化を採用することがオプションである。合成ガスはエネルギー生産に充てることができ、および/または油および/またはワックスとして凝縮することができる。プラズマは、焼却炉と同様に、廃棄物および/または他の有機物質からエネルギーを生成することができるが、さらにより有害な廃棄物を受け入れることもできる。プラズマもまた、高温度を利用する。上記焼却炉について説明された全ての冷却および/または熱回収システムおよび/または当プランとの連携の上の相乗効果はプラズマガス化ユニットにも適用する(上記「焼却炉」を参照)。
特定の実施形態(例えば、図10)において、回転キルン焼却炉が火力プラントの構成部分である可能性がある(すなわち、火力プラントは回転キルン焼却炉から構成されている)。MSW焼却炉は産業廃棄物を取り扱うのに相応しくない場合があるが、その大部分は米国、ヨーロッパ、および/またはその他の法律の下で「有害廃棄物」として規定されている。特定の実施形態において、これらを取り扱う代替方法として、回転キルン焼却炉が挙げられる。回転キルン焼却炉には液状、固状、コンテナー詰、および/またはガス状の廃棄物(オプションとして、埃および/または酸性ガスを含む)を補給することができる。
代替廃棄物発電/バイオマスシステム:環境に対する懸念のため、例えば廃棄物発電/バイオマスに利用される焼却炉は歓迎されなくなりつつある。特定の実施形態において、当プランは、廃棄物および/またはバイオマスなどの有機物質から発電するための、焼却炉の代替技術、またはこれと連携できる技術、またはお互いに連携できる技術の利用方法を包括する。特定の実施形態において、この役割を果たすシステムを当プランに導入することができ、オプションとして、次のシステムが含まれる:
燃焼システム:焼却炉の代替として、特殊な設計のMSW(ある場合)および/または農業/木材廃棄物の直接燃焼システムを採用することが可能である(例えば、AgriPower, Inc.、Turboden, Inc.などのシステム)。これらのシステムは焼却炉より格安、より効率的、より環境にやさしいものとして勧められることがある。
これらのシステムと当プランとの連携の上の相乗効果は上記焼却炉について説明されたものと同様である可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図10)において、WTE技術が、特定の用途において、一般的に焼却炉より効率的で、より環境にやさしく、および/またはより実用可能である可能性があるので、熱分解に基づいた技術および/またはその他のWTE技術は廃棄物除去または廃棄物燃焼技術に取って代わるのが一般的である。一般的には、これらの技術は有機性廃棄物を嫌気的に熱分解して可燃性産物(例えば、油および/または石炭のような産物)を産出するのに焼却炉に比べて少ない熱を利用する。そして、これらの産物はその後、電力を精製するために火力プラントで燃焼されることがあり、および/またはオフサイト(例えば、システムまたは当プラン外)の方にエクスポートされることもある。特定の実施形態において、WTEは二つのプロセスを含む:第一に、比較的低い温度および/または嫌気的分解)理論上、有害な化学反応が比較的に少なくなり、従ってその後第一プロセスの産物を燃焼させた上で有害な排出物も少なくなる。特定の実施形態において、焼却炉に比べて、都市衛生廃棄物(MSW:Municipal Sanitary Waste)またはバイオマスの単位体積あたり
により多くの電力が生成される可能性があり、また他の市場性のある固体、液体および/または気体が生成および/または再生されることも。特定の実施形態において、火力プラントはこれらの技術を部分的または全体的に導入していることがある。
熱分解に基づいたプロセスは性質的に例えばHTL(水中のバイオマスをフラッシュ分離し、およびそこからバイオ原油を精製するためのプロセス)などの水熱処理(HTP)に類似する場合がある。例えば、当プランにおけるこれらのシステムの相乗効果は上記焼却炉について説明されたものと同様である可能性があるが、それに加えて、石炭、油、および/またはこれらのプロセスで生成される他の産物はオンサイトにおいて火力プラントで、当プラン用および/またはオフサイトにエクスポートされる電力を生成するために燃焼されることがある。バイオマス、バイオ原油、および/またはBGMから由来する他の燃料は第二のステップで火力プラントで、熱分解より生成された燃料と共にまたは別で燃焼することができる。
水熱処理(HTP):特定の実施形態(例えば、図24B)において、HTPはバイオマスを水から“フラッシュ分離”し、および熱と場合によって圧力を利用するプロセスによってバイオマスをバイオ原油および/または他の燃料に変換することからなる一次方法を包括する。
特定の実施形態において、HTLまたはRTPなど、液体に基づいたHTPの産物として生じるバイオ原油は、電力を生成するために、例えばバーナー、重油燃焼モーター(例えば、通常にディーゼルまたは比較的重い油を燃焼するエンジン)、および/または他の厳選の火力プラント技術などで直接燃焼されることがあり、および/または追加精製して多くの主要な燃料種に仕上げられることもあり、そしてこれらの主要な燃料種に必要な追加の精製コストを計算に入れてもバイオ原油より効率的であればこれらの燃料の方が燃焼されることもある。
特定の実施形態において、HTPは他のバイオマスおよび/または廃棄物をバイオ原油に変換することができる。特定の実施形態において、HTPは他のWTE技術の代替として、これと連携する技術として、および/または例えば当プランにおいて部分的または全体的な代替技術として採用されることがある。この実施形態では、廃棄物が加熱、および加圧され、そして有機部分がバイオ原油の形態に液化される(このプロセスは「廃棄物HTP」と定義されることがある)場合がある。特定の実施形態において、バイオ原油は、電力を生成するために、またその特性によって、直接に燃焼および/または追加精製の後で燃焼されることがある。開示された当プランにおいて、廃棄物発電のオプションのシステムである場合があるが、オプションとして、一つまたは複数のHTPプロセスへのバイオマス流(農業材料、木材および/または他の有機材料)も含まれる。当プランとの相乗効果は上記の熱分解に基づいたWTEシステムの場合と同様の利点を包括し、また次のものも加わる。特定の実施形態において、廃棄物HTPインフラストラクチャーは、BGMバイオマスHTPインフラストラクチャーおよび/または他のバイオマスHTP(例えば、農業バイオマス、木材、エネルギー作物など)と共有されることがあり、および/またはプロセスが本書で開示されたまたは当業者の間で知られているいかなる方法で完全にまたは部分的に統合されることがある。特定の実施形態(例えば、図2または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、廃熱および/または火力プラント技術からの一次処理熱は、本書でバイオマス/水スラリーのHTP処理の場合と同様に、廃HTPおよび/または他のバイオマスHTP(例えば、木材および/または農業廃棄物)に利用することが可能である。特定の実施形態において、例えば当プランにおいてまたはシステムプロセス(例えば当プラン上)によって生成される燃料は、オンサイトの火力プラントにおいて、当プラン用および/またはオフサイトエクスポート用の電力を生成するために利用されることがある。特定の実施形態において、バイオマス、バイオ原油、および/またはBGMおよび/またはその下流プロセスから発生する他の燃料は、火力プラントにおいて、廃棄物HTP、他のバイオマスHTP、本書で説明された他のWTEプロセスから生成される燃料と共に、および/または別で燃焼される(場合によって、同じ機器で)ことがある。
セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール:特定の実施形態(図2および/または図10、および/または燃料および/または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、当システムはセルロース系エタノール、ブタノール、および/またはイソブタノールの生産を包括する。
特定の実施形態において、これらの燃料は、オンサイトで当プランに電力を提供するため、および/またはオフサイトに電力をエクスポートするために燃料することができる。セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールの技術は焼却の部分的または全体的な代替策として燃料を生成するため、および/またはバイオマス(例えば、藻類)を供給するための糖類を生成するために利用することができる。特定の実施形態において、セルロースおよび/または他の有機性材料から、燃料としておよび/またはバイオマス原料として役に立つ化合物を生成できる(現在でも将来でも)他の技術も同様に利用することができる。 特定の実施形態(図2)において、火力プラントから廃熱および/または一次処理熱を前処理段階、セルロース分解法、蒸留プロセス、および/またはこれらのプロセスにおいて熱を要する他の段階に活用することが可能である。特定の実施形態において、燃料はセルロース系アルコール技術(例えば、エタノール、ブタノール、および/またはイソブタノール)によって生成されることがあるが、これは火力プラントで燃焼するかおよび/またはオフサイトの方にエクスポートすることがオプションである。特定の実施形態において、火力プラントの廃熱はこのプロセスの特定のステップに、および/または本書で全てのシステムについて(図2を参照)説明された方法で利用することが可能である。選定された技術によって、これらのプロセスに水が必要になる場合もある。流入水は当プラン(例えば、図3)上のいかなる水源から取り入れることができる。特定の実施形態(例えば、図4)において、二酸化炭素がセルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール生産段階に、および/または結果の燃料が燃焼される火力プラント活動の一環として開放されることがある。従って、二酸化炭素を捕集すること、および/または当プランの他の用途にも利用することができる。それに加えて例えば当プラン上の他の二酸化炭素源およびその利用目的が図4で示されている可能性があり、本書で検討される可能性がある。特定の実施形態(例えば、図10)において、これらのプロセスおよび/または他のプロセスで生成される燃料は部分的または全体的に混合して火力プラントで燃焼されることがあり、および/またはオンサイトにおいて火力プラントで、当プラン用および/またはオフサイトにエクスポートされる電力を生成するために、別々に燃焼されることもある。特定の実施形態において、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール技術および/またはバイオマスをバイオ燃料に変換する他のいかなる技術によって生成される燃料は、BGM、廃棄物HTP、および/または他のバイオマスHTP、および/またはその後の処理段階から派生するバイオマス、バイオ原油、および/または他の燃料と混合されることがあり、および/または例えば当プランで生成またはそこにインポートされた他の燃料と混合しておよび/または別で燃焼されることもある。
特定の実施形態において、従属栄養型および/または混合栄養型BGUの方に糖類を提供するために、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール技術および/または類似の技術を例えば当プランに採用することが可能である。
この実施形態では、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール技術は、セルロースを糖類に分解するのに必要なステップのみ実行され、そして糖類は、例えばモジュール636のように、バイオマス(例えば、藻類)の原料として利用されることがある。特定の実施形態において、超臨界水加水分解は、バイオマスから糖類を生成し、そしてBGM内の任意のBGUの原料として使用するもう一つのプロセスとして採用されることがある。特定の実施形態において、セルロース系バイオマスを糖類に変換するための他の任意の技術は同様にBGMのバイオマス用の原料を提供するために利用することも可能である。
他のWTE技術:特定の実施形態において、廃棄物および/またはいかなる種類のバイオマ
スを燃料に変換できる他の多数の技術も例えば当プランに採用することが可能である。これらのシステムと当プランとの連携の上の相乗効果は、本書で説明された特定の一つまたは複数の技術の場合の相乗効果と同様である可能性がある。従って、本発明開示は、具体的に、同様の働きをし、また当プランと連携して同様の相乗効果を産み出すことによって当プランに利益をもたらすようなあらゆる技術(オプションとして、有機成分のある中間的な燃料を産出するものを含む)を包括して提案することを目的としている。
特定の実施形態(図7Aおよび/または図7Bおよび/または図24H)において、火力プラントの排ガスは、部分的または全体的に大気の方に、および/またはBGMへの投入の前に汚染物質を捕集するのに使用される排ガス回収モジュール(例えば、7Aまたは7B)、および本書で開示された汚染管理技術に放出され、および/または有害な排出物を低減するために従来の汚染管理技術が利用されることがある。例えば、NOxおよび/または他の汚染物質を削減するために、往復湿式スクラバーが利用されることがある(例えば、図22)。そして、高温ガスは石灰スラリー噴霧式乾燥機にかけられ、硫黄および/または塩素化合物が除去されるか、および/または粒子を除去するためにバグハウスあるいはバグフィルターあるいは繊維性フィルターの方に送られることがある。水銀および/またはダイオキシン類を除去するために、活性炭をバグハウスと繋ぎ、および/またはそこに組み込むことがオプションである。これらのシステムにおいて排出物を処理するために、当業界で知られているいかなる技術を利用することができるが、オプションとして次のものが挙げられる:活性炭、アース炉コークス、ゼオライト、石灰、塩素、噴霧器、吸着剤、濾過、触媒、光化学的方法、選択的触媒還元、乾式スクラバー、および/または湿式スクラバー(例えば、スプレータワー、充填床タワー、および/またはその他の湿式スクラバー)。
特定の実施形態において、当プラン上のあらゆる技術に上記項目および/または他の汚染管理対策を必要に応じて採用することが可能である。
当プランでの利用、および/または放出にあたって排ガスを処理するために、上記項目および/または他の汚染管理技術を、例えば、汚染管理モジュール705、または排ガス回収モジュール707、709(例えば、図7A、7B)の汚染取り込みモジュール713において、BGMでの利用および/または当業界で知られている他の方法で利用することがオプションである。特定の実施形態において、火力プラント技術は、統合された様々な火力プラント技術から排出される排ガスを合わせて受けると、汚染管理向けのインフラストラクチャーおよび/または処理方法を共有することが可能である。この際に、配管および/または水および/または他の流体(例えば、化学物質)を運送するための技術、例えば、配管および/または他の駆動装置(例えば、全てのガスを、両流の流量を収容するよう設計された大きな統合搬送手段の方に運送するように機能するブロワー/ファン)を活用することがオプションである。特定の実施形態において、統合搬送手段の排ガスは本書で説明された単一排ガスの場合と同じ方法で処理されることがある(例えば、例えば、図7Aまたは7B)。特定の実施形態において、上記の混合流物システム内の特定の排ガス回収モジュールからの排ガスおよび/または液体は、BGMおよび/または例えば当プラン(例えば、図7Aおよび7B)上の他の利用先に向けて移動させられることがあり、また外部環境への放出の際、その放出物が、単一の大型放出部または煙道、または混合排ガス流のための他の統合搬送手段から同様に引き出されることがある(例えば、図7Aおよび7B)。排ガス流の混合方法は、様々な火力プラント技術より生成される流出物自体および/または様々な排出流の様々な処理要件に基づいて選択することが可能である。特定の実施形態において、別々の火力プラントの排ガス排出システムは隔離されたままで残ることがある。特定の実施形態において、様々な火力プラント技術の別々の排出システムは、当初に隔離された状態であるか、または当プランの導入より前にすでに導入されている場合があるが、その後統合インフラストラクチャーシステムを形成する。特定の実施形態において、一つまたは複数の火力プラント技術は次のようにインフラストラクチャーおよび/またはプロセス(例えば、図7Aまたは7B)を共有することが可能である:汚染管理モジュール704、熱回収モジュール710、お
よび/または汚染取り込みモジュール712および/または上記のプロセス後に続く他のプロセス(例えば、放出またはBGMまたは当プラン上の熱および/またはCO2蓄蔵、および/または他の利用目への充当718)、例えば、図7Aまたは図7B。選択されたプロセスのみがインフラストラクチャーを利用用途に応じて共有することができる。
特定の実施形態(例えば、図10)において、間接的脱着器/凝縮器システムも、採用され、または火力プラントの一部として他の技術に追加されることがある。間接的脱着器/凝縮器は有機廃棄物を処理するように構成されている場合があるが、具体的には、そこに含まれたまたは加熱より生じた有機化合物を気化/蒸留/共沸蒸留するか、および/または有機化合物を凝縮してその燃料価値を復元する。 供給流の例として、精製所の稼働によるAPI分離器スラッジ、および石油汚染土壌が挙げられる。特定の実施形態において、当システムはこれらの全ての廃棄物を通常操作および/または緊急事態(例えば、油流出の場合)に起因してオフサイト源から取り入れる可能性がある。回収済燃料は火力プラントにおいて発電するのに充てられることがある。
特定の実施形態において、これらの一つまたは複数の技術またはモジュールは、共用の建物または施設に一緒に配置するオプションがあり、また別々の建物または施設に配置し、および/またはその後接続するオプションもある。
脱塩化、脱塩化プラント(DP) 特定の実施形態において、海洋環境への悪影響を最小限に抑えながら水を補給する海水取入システムは、脱塩化プラント(DP)によって導入し、そして飲料水、冷却水、消防用水生産用水、冷却水、消防用水などの供給源として利用することが可能である。この水は脱塩化水およびブライン(高塩分水)の放出物を生産するために処理することがある。個別にまたは組み合わせてDPとして利用できる技術の例として、次のものが挙げられる:逆浸透、逆電気透析および/または膜を利用する他の技術、多段フラッシュ蒸留、多重効用蒸留、蒸気圧縮蒸留および/または蒸発を用いて脱塩水を生産する他の技術を包括する蒸留に基づいた方法が挙げられる。
特定の実施形態(例えば、図2、および/または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、脱塩化プラント濾過に基づいたプロセスおよび蒸留に基づいたプロセスの両方では、火力プラントからの廃熱および/または一次処理熱を利用することができる。
特定の実施形態において、濾過に基づいたプロセスでは、例えば、濾過プロセスの効率を向上させるために熱を当業者の間で知られているいかなる方法で利用することができる。特定の実施形態において、蒸留に基づいたプロセスでは、水を蒸留するため、および/または特定の蒸留プラントにおいて加熱負担が減るように水を予熱するために熱を利用することができる。
特定の実施形態(例えば、図2および/または図24K)において、廃熱は電気分解を実現するのに必要な発電のために利用することができる。例えば、次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)はブライン電解を使ってDPブライン放出から合成することができる。漂白剤は、当プランにわたって、消毒、クリーニング、および/またはその他の使用目的に充てられ、および/またはオフサイトにエクスポートされることもある。特定の実施形態(例えば、図24Kおよび/または図10)において、ブライン電解は水素ガスを産み出す。水素は燃料電池で発電するために利用されることがあり、および/または燃焼のために火力プラントに返されることもある。
特定の実施形態(例えば、図3および/または図24K)において、DPブライン放出物から海塩を生産し、オフサイトで販売することが可能である。特定の実施形態(例えば、図3)において、DP脱塩水は火力プラント上のいかなるシステムの必要な利用先(例えば、燃
焼タービン、および他のシステムで)のために提供されることが可能である。特定の実施形態(例えば、図3)において、DP脱塩水(鉱物の返還あり)は火力プラント上の適切な利用目的(例えば、燃焼タービン、および他のシステムで)のために提供されることが可能である。
取入/海水:特定の実施形態(図3および/または図24A)において、DPはSWBGU、火力プラン用の塩水冷却源(必要な場合)と、取入を共有することがあり、または塩水に向けたこれらのモジュール/利用目的は別々の取入を利用することもある。これらのモジュール/源のそれぞれの取入(独立した取入の場合)または統合した取入(統合した取入の場合)は廃水処理プラント、BGM、および/またはブライン放出放流と一部の配管および/またはその他の施設を共有することがある。特定の実施形態(例えば、図3)において、淡水源302および/または水取入(塩水)314として示された水取入は、例えば当プラン上のいかなるプロセスのための冷却源として利用することができるが、この場合、海からの取入(特に深海水の取入の場合)は様々な地域で陸上の周囲温度より非常に冷たいはずなので冷却に役に立ち、または比較的熱い水源からの取入は熱を提供するのに利用できる。特定の実施形態において、塩水取入水は暑い気候でSWBGUおよび/またはBWBGUの温度を調節するために水源水として利用されることがある。特定の実施形態において、取入からの塩水は、そのままで、あるいは他の水源と合わせた形で冷却水の源水として、プールまたはBGUあるいはBGUコンポーネントを包囲する他の構造に満たされる場合があるが、最終的な目的は冷却および/または温度調節を利用可能にすることである(特に暑い気候で)。特定の実施形態において、このような利用方法の後、および/または他の冷却用途、装飾用途、および/または熱および/または冷却の伝達に関する他の用途(火力プラントから当プランへの潜在的な熱伝達を含む)の後、水は脱塩化および/または比較的熱い水を要する他のプロセスのためにDPに誘導されることがある。このように、水および/または冷却を、例えば当プラン(図2および3を参照)上の希望の利用先に提供することができ、そしてそのプロセスでは、塩水の温度が上昇することがあり、そして脱塩化プロセス、および/または比較的熱い水が利益もたらす当プラン上の他のプロセスにおけるエネルギーの必要性が低下する。特定の実施形態において、高温水または温水を優先順に従って利用することによって水を冷却する間に段階的な様々な利用用途に充てることも可能である。例えば、バイオマス水スラリーと混合した水を約350Cまで加熱し、バイオマス、バイオ原油、および/または他の燃料から分離し、そして脱塩化用水を加熱するために熱交換器に誘導し、そして周囲温度より高い温度を保持する場合にBGMの加熱済源水として利用することが可能である。このように、水および/または熱の利用目的に優先順を付けることによって、水、熱、および/または冷却の利用に新たな効率レベルが生まれる可能性がある(例えば、図2および3)。
脱塩水の生産に利用可能な他の技術:特定の実施形態(例えば、図2および/または図3)において、HTPおよび/または例えば当プラン上の他の加熱プロセスで処理される塩水(加熱済水)は、脱塩水を生産するために利用されることがある。具体的には、加熱済水の圧力解放による加熱の後、その結果蒸気が生成し、溶液から解放(バルブおよび/または当業界で知られている他の技術)され、溶液から分離され、そして脱塩水として凝縮される。このように、加熱済溶液中の水は蒸留によって脱塩化することが可能である。オプションとして、加熱済のもの(なるべくHTPの熱を保持しながら)は、例えば本書で説明された標準的な脱塩化プロセスのために、脱塩化プラントの方に誘導されることがある。
特定の実施形態(図1および/または3)において、脱塩化水は、BGMにおける水の処理および当プランにおけるBGM流出流体の後続の精製ステップにわたって当業界で知られている様々なプロセスによって生産することが可能である。
水の保全:特定の実施形態(例えば、図3)において、BGMおよび/またはWWTPからの水
の再利用は、田園風景の灌漑、消火、水体、噴水、湖、産業用冷却(火力プラントでの冷却を含む)、および/またはDP脱塩化水を使用する場合とは異なって例えば当プランにおけるクリーニングプロセスに活用することができる。
これによって、脱塩化水の必要な分が大幅に低減し、そして例えば当プラン上の電力要件も低下する。ただ配管を増やすだけで十分である。特定の実施形態(例えば、図3)において、オプションとして、塩水、または再生廃水、またはBGM、WWTP、および/またはその他の元からの水源と混合した塩水は、次の使用目的に充てられる:水の冷却、消防用水の供給、水体、噴水、湖、および/またはBGMおよび/またはWWTPからの再生水および/またはDP脱塩化水を例えば当プランに貯留するための他の利用目的。冷却水として利用可能な場合には、塩水は火力プランおよび/またはその他の熱源を直接または間接的(熱交換によって)に冷却するのに利用され、そして脱塩化のためにDPに誘導されることがある。このように、比較的高い温度の水の脱塩化(上記1号による)がより簡単になる可能性があるので、DPに必要なエネルギーの節約に繋がる。水供給のいかなる処理は、火力プラント、および/または例えば当プラン上の他のいかなるモジュールおよび/またはプロセスでの使用の前後に、当業界で知られている技術に従って行うことができる。
特定の実施形態(例えば、図3)において、特定の塩水および/または他のバイオリアクターは蒸発によってバイオ燃料と混合した脱塩化水を生産する場合があるが、この水は、必要に応じてバイオ燃料から分離した後、飲料水になる可能性がある。特定の実施形態において、SWBGU、BWBGU、または他のBGUは、脱塩化技術に代わって、または脱塩化技術を補足するために、例えば当プラン上の脱塩化の飲料水を生産することがある。
このようなシステムによって生産されたブラインは他の脱塩化技術において本書で説明されたとおり取り扱われることがある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、逆浸透脱塩化プロセスのためには、必要に応じて、定置洗浄(CIP:Clean In Place)サイクルを利用することによって、DP膜を洗浄することができる(濾過に基づいたプロセスのみ)。特定の実施形態において、このプロセスからの廃棄物はWWTPおよび/またはBGMに投棄されることがある。
特定の実施形態(例えば、図23)において、DP高圧力ポンプの消費エネルギー(脱塩化濾過技術のため)を回収するために、一般当業者の間で知られている標準的なエネルギー回収技術を利用することがオプションである。そして、回収される圧力は、追加の脱塩化圧力ととして、HTP収穫/分離および/または他のバイオマス処理方法のためにBGMからのバイオマス/水スラリーを加圧するため、および/または例えば当プラン(例えば、図23)上の他の利用目的に充てることがオプションである。
図23を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、圧力を利用し、そして再生するように構成されたシステム2300を包括する実施形態があり、ここでは、この圧力2302が次の項目によって生成および/またはそこから再生されることが特徴である:脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310 - 当システムは、次の項目:脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310から流体圧力を捕集し、そしてその流体圧力の一部を別の脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集
中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310に向けて移動させることを包括する。特定の実施形態には、次の項目:脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310から再生される圧力2302が、次の項目:脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310の方に補給2302されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
表4を参考にして、圧力を利用し、そして再生するように構成されたシステムであり、ここでは、圧力が次の項目によって生成および/またはそこから再生されることが特徴である:
脱塩化モジュール、
火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール、
BBPPモジュール、
HTPモジュールまたはプロセス、
タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによっていかなる物質を移動させる圧力、
精製モジュール、
BPPモジュール、および/または
発電モジュール - 当システム(a~h特定のモジュールから流体圧力を取り込み、そしてその流体圧力の一部をa~h別のモジュールに向けて移動させられることを含む)。
よって、表4は当システムの実施形態に該当する構成例のを示す。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図23)において、DP高圧力ポンプの消費エネルギー(脱塩化濾過技術のため)を回収するために、一般当業者の間で知られている標準的なエネルギー回収技術を利用することがオプションである。そして、回収される圧力は、追加の脱塩化圧力ととして、HTP収穫/分離および/または他のバイオマス処理方法のためにBGMからのバイオマス/水スラリーを加圧するため、および/または図23のとおり当プラン上の他の利用目的に充てることがオプションである。
図23を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、圧力を利用し、そして再生する方法を包括する実施形態があり、ここでは、この圧2302が次の項目によって生成および/
またはそこから再生されることが特徴である:脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310 - 当方法は、次の項目:脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310から流体圧力を捕集し、そしてその流体圧力の一部を別の脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310に向けて移動させることを包括する。特定の実施形態には、次の項目:脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310から再生される圧力が、次の項目:脱塩化モジュール2304、火力プラント熱および/または圧力集中プロセスモジュール2306、BBPPモジュール2308、HTPモジュールまたはプロセス2316、タービンを回転させ、真空を生成し、ポンプを加圧し、および/または加圧された物質を搬送手段に向けて移動させることによって当プランモジュール2314のいかなる物質を移動させる圧力、精製モジュール2312、BPPモジュール2312、および/または発電モジュール2310の方に補給2302されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
特定の実施形態(例えば、図4)において、逆浸透水出力の再石灰化は、ドロマイト石灰岩と炭酸ナトリウムを使ってCO2を添加することによって行われることがあるが、可能であれば、CO2が浄化済火力プラント排気、当プランなどの他のCO2源、および/または他の技術によって添加されることもある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、WWTPおよび/またはBGMからの処理済廃水はDPプラントのブライン放出物を処理して環境への影響を軽減し、あるいは無くすのに使用されることがある。深海ディフューザーブライン放出放流を利用する場合は、自然な塩分濃度を5%で超えた塩分濃度が一般的に許容可能とされる。
しかし、特定の実施形態において、淡水の希釈では、塩分濃度は管内で低下させ、自然な塩分濃度あるいは許容可能な塩分濃度に合わせることが可能になり、そして海の方より海岸近くで放出することが可能になる。このように、深海放出に必要なインフラストラクチャーコストが無くなる。海水の塩分濃度は一般的に3%~5%であり、また一般的な逆浸透脱塩化プラントの放出率(当初の取入量に対するブライン放出の割合)は通常約50%となる。特定の実施形態において、次の式では、ブライン放出物を目標の塩分濃度に復元するのに必要な希釈の程度を計算することができる:
SBVB + SDVD= ST (VB +VD)、ここで:
SB = ブラインの塩分濃度、VB = ブラインの量、
SD = 希釈液の塩分濃度、VD = 希釈液の量、
ST = 目標の塩分濃度
特定の一つまたは複数の実施形態において、BGMおよび/またはWWTP希釈は次のように利用できる:WWBGU、FWBGUまたはWWTPは塩分濃度が0.5%の水源であろうこと、海水の塩分濃度が4.5%であること、および放出率が50%の脱塩化を想定として、海岸近くでの放出について上記の式を適用する場合では、ブライン放出水が元の塩分濃度に達するには一リットルのブライン放出水につき約1.125リットルのBGUおよび/またはWWTP放出水で希釈する必要がある。深海放出の場合では、ブラインが元の塩分濃度を5%で超えたレベル(放出に相応しい塩分濃レベル)に達するには一リットルのブライン放出水につき約1.012リットルのBGUおよび/またはWWTP放出水で希釈する必要がある。ブライン放出物はまた、塩水BGUおよび/または汽水BGUからの塩水、および/または例えば当プラン上の他の塩水源、および/または他の水源で希釈することも可能である。特定の実施形態において、脱塩化プラントのブライン放出物の目標の塩分濃度に達するには、例えば当プラン上のいかなる水源(BGUおよび/またはWWTP放出物との混合の有無を問わない(図3))を使用することができる。特定の実施形態において、希釈用の水源は、計画的に選択、および/または混合し、そしてその結果、当プランおよび/または社会に最も貴重な水ができる限り保全され、そして低価値の水(例えば、処理済廃水、汽水)が希釈に充てられるようにすることが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態において、複数の利用可能な希釈水源の可能性のある場合には、目標の塩分濃度に達するために混合される各希釈水源の量を計算するためには、上記の式は次のように変更されることがある:
SBVB+ (SD1VD1+ SD2VD2 + SD3VD3 ...) = ST(VB + VD1+ VD2 + VD3...)、ここで:
数字は異なる希釈水源を表す。利用可能な希釈水源のある限り、同様に追加することが可能である(上記“. . .”と表記)。特定の実施形態において、開示された当プランは、上記で説明された塩分濃度を実現することを目的として、当該の式を活用することによって、計画を立て、および/または様々な水源を計画的に混合し、および水源を計画的に採択するための新たな手段と方法を提供している。このプロセスおよび/または方法は、ブラインを、海岸近くでの放出の時の自然な塩分濃度と同じあるいは近い塩分濃度、深海放出に相応しい塩分濃度、あるいは両値の間の海放出に相応しい塩分濃度に希釈するために採用されることがある。特定の実施形態において、当プランへのオプションの熱回収の後、脱塩化による処理のため、または他の事由のためにブラインがまだ加熱された状態であることが原因で、そのブラインの温度が現地の環境に影響を及ぼしたり法的規制を受けたりする恐れがある場合には、ブライン放出物の温度を相応しいレベルに調整するための計算および/または特別な希釈水源を希釈計画に採用することがオプションである。一般当業者の間で知られているとおり、実際の数値を決定するには、放出設計、現地特徴、および/またはその他の考慮事項に基づいたその他の数学的研究、および/または物理的モデリング、および/またはその他の研究を行う必要がある。
特定の実施形態(例えば、図2、または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、熱は、熱交換器および/またはその他の技術を使用して、HTPおよび/またはバイオ燃料、バイオマス、および/またはバイオマス/水スラリーを処理するための他の処理方法から発生する加熱済水、バイオ原油、および/またはバイオ燃料から、および/または例えば当プラン(例えば、図2)上の他の熱源からDPに伝達される。この方法では脱塩化の前に給水の温度は有益に上昇する可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図2、および/または熱の生成および/または伝達に関する他の説明、および/または図3)において、塩水BGUは、最初に塩水を使ってバイオマスを生成し、そしてその後、バイオマスを水から分離した後、水出力の一部または全部が脱塩化プロセスのためにDPに向けて移動させられる(オプションとして、HTP、他の既知のバイオマス分離/精製方法、および/または将来開発される方法を利用することも可能)。バイオマスが淡水に作用することによって有機材料、栄養素、および/またはいくつかの鉱物
が除去され、その結果、通常の塩水に比べてより効率的な脱塩化になる可能性がある。また、HTPまたは同様のプロセス(適用する場合)後の塩水は加熱されている可能性があり、その熱のおかげで脱塩化プロセスの効率が向上する可能性がある。
DPブライン放出技術:海水へのブライン放出 - 海または他の水体への放出:特定の実施形態(例えば、図2、および/または図3、および/または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、DPブラインの海への放出および/またはその他の方法での放出にあたって、高塩分および/または高温度のブラインによる環境破壊を軽減するかあるいは無くすために、その塩分を必要に応じて低下させるようにBGMおよび/またはWWTPからの水の出力によって希薄することが可能である。特定の実施形態、(例えば、図24A)において、DPブライン放出放流はWWTP/BGM放流と一部の配管および/またはその他の機器を共有し、および/または同じ配管および/または放流を利用することがある。特定の実施形態(例えば、図3)において、ブラインはZSD(無廃水)を利用することによって土壌に放出することができる。
特定の実施形態(例えば、図3)において、ブラインは地下および/または一般当業者の間で知られているその他の手段によって放出することができる。
廃棄物取り扱い/リサイクルプラント 特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10および/または図3)において、リサイクル、埋め立て、および/またはWTEおよび/または火力プラント上発電用の技術への原料補給に向けて廃棄物流(例えば、都市衛生廃棄物、建設廃棄物、農業廃棄物および/または木屑などの他種のバイオマス)を分離するために、当プランの一部として、廃棄物取り扱い/リサイクルプラントを追加することがオプションである。一般的には、建設廃棄物および/または解体廃棄物および都市衛生廃棄物(MSW)が回収され、特別に取り扱われることがある。
建設廃棄物および/または解体廃棄物を取り扱うには、大型機器を使用し、屋外で材料の積み重ねに適した広い面積で作業を行うことがある。この作業は当サイトからリモートで、または大型建物または空き地(場合によって隣接型である)で行うことがある。特定の実施形態において、廃棄物取り扱い/リサイクル施設のデザインによって廃水および液体の利用/処理を行うことが可能になる場合がある。廃棄物流からの廃油は発電を行うために火力プラントで処理されることがある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、廃水はWWTPおよび/またはWWTBGUに向けて移動させられることがある。
特定の実施形態(例えば、図3)において、あらゆるオンサイトモジュールおよびオプションとしてオフサイト源からの廃水はWWTPおよび/またはWWTBGUに向けて移動させられることがある。
特定の実施形態(図10)において、埋立地がリサイクル不可能な廃棄物および/または火力プラントからのセメント生産に利用されない灰分を収容するのに利用されることがある。特定の実施形態において、埋立地は、火力プラントのWTE技術の補足技術として、WTE灰分および/または過剰廃棄物の処分場、WTEシステム向けの廃棄物の一時収納場所の役を果たすことがあり、および/または特定の実施形態においてこれらの技術の代替技術として利用されることもある。特定の実施形態において、埋立地廃棄物の腐敗によって発生し、一般的にメタンが50%、二酸化炭素が50%からなるガス(埋立地ガス)が火力プラントに電力補給するために利用されることがある。特定の実施形態において、メタンおよび/またはバイオガスを燃焼する発電技術は、バイオマスおよび/またはスラッジおよびガス燃焼に基づいた燃焼発電機に利用されるガス状燃料を生産および/または燃焼する当プラン上の他のシステム(例えば、CHG、嫌気性消化などを包括するガス化モジュール)と共有される場合がある。特定の実施形態において、埋立地発生CO2が、火力プラントにおけるメタン焼却前後に、BGMおよび/またはCO2を要する当プラン上の他のプロセス(他例えば
、図4)に向けて移動させられることがある。特定の実施形態(例えば、図4)において、二酸化炭素の輸送および蓄蔵のインフラストラクチャーが、本書で説明されたその他のCO2生成システムと共有されることがある。特定の実施形態(例えば、図3および/または図10)において、オプションの埋立地内側には、廃棄物発生の浸出液を収容できる、HDPE製などのライナーシステムを敷設することがオプションである。この浸出液回収システムは浸出液を施設から取り出し、そして水処理施設での処理のために一時貯蔵するために設置されることがある。特定の実施形態において、埋立地浸出液は、WWTP、BGM、および/または油分離の方に送られ、そしてWTEプラントの回転キルン焼却炉、プラズマガス化ユニット、および/またはWTE技術で発電のために利用されることがある。
瓶詰および包装プラント(BBPP) 特定の実施形態(例えば、図1、3、6、10、11、および/または14)において、当プランの一部として水瓶詰/バイオマス産物瓶詰/包装プラント(BBPP)が追加されることがある。特定の実施形態において、BBPP内の一つまたは複数のコンポーネントが使用されることがある(例えば、瓶詰のみ、バイオマス瓶詰のみ、および/またはその他のバイオマス包装方式のみ)。DPより生成される処理済の飲料水の瓶詰を行うには水瓶詰ラインが利用されることがある。特定の実施形態において、水瓶詰は、オプションとして当プラン(例えば、図4)上の二酸化炭素源を利用して炭酸水を産出することがある。特定の実施形態(例えば、図1、3、6、10、11、および/または14)において、水瓶詰向けの脱塩水は瓶詰の前に追加の消毒処理が必要になることがある。この目的のために、火力プラントの熱および/または例えば当プラン(例えば、図2)上の他の熱源からの熱を利用することができるが、および/またはBBPPにおける他の目的のためにも利用することができる。BBPPが生産して提供できる水は、一人当たりの消費量の飲料水、緊急事態に備えての備蓄水、および/またはオプションとして輸出水も包括する。特定の実施形態において、BBPPはまた、バイオマス由来の液体および/または固体の生産物の包装を行うことができる。例えば当プラン(例えば、図4)上のいかなる源からの二酸化炭素を使用して、炭酸水および/またはバイオマス生産物を生産することができる。水瓶詰エリアから独立した、バイオ原油および/またはその他のバイオ燃料を包装するためのエリアが設けられている場合がある。包装とは、瓶詰、バレル詰、保存、切断、ペレット化、箱詰、圧縮、加圧・タンク詰、および/または産物を蓄蔵、輸出、および/または市場進出に向けて準備するための他の手段を包括する場合がある。
特定の実施形態(例えば、図1、3、6、10、11、および/または14)において、これらの産物をオフサイト出荷の前および/または例えば当プランでの使用の前に蓄蔵するために、BBPPには蓄蔵区域が設けられている場合がある。特定の実施形態(例えば、図1、3、6、10、11、および/または14)において、オンサイトで生産されるバイオマス産物(特に、液体および/または固体のバイオマス産物)は生産後すぐに瓶詰/包装されることがあり、および/またはその他の方法でBBPPに保存されることがある。特定の実施形態において、鮮度を保つために、包装の前および/または後に、火力プラントまたはその他の供給源からのコジェネレーション冷却を使用してバイオマス産物を冷却することができる。即時包装および冷却(例えば、冷蔵)のおかげで、注意が必要な産物をオンサイトで保存し、また最大の利益を図って市場進出のために準備することができる。
特定の実施形態(例えば、図1)において、BBPPの瓶詰前の消毒処理(例えば、UV処理)などの脱塩水消毒機器の一部あるいは全部がWWTPおよび/またはWWTBGUと共有される場合がある。BBPPの瓶詰前の消毒処理(例えば、UV)などの脱塩水消毒機器の一部あるいは全部がWWTPおよび/またはWWTBGUと共有される場合がある。
(例えば、図2、または熱の生成および/または伝達に関する他の説明)において、BBPPは当プラン上のいかなるソースからの熱を消毒または熱を要するその他のいかなるプロセスに充てることができる。特定の実施形態(例えば、図10および/または図24K)において、ボトル吹き、洗浄、内容詰め、およびキャップ付けなどの作業が単一のシステムに統合
されることがある。統合システムでは、細菌負荷が低下(消毒)し、製造コストが削減され、ラインの設置面積が縮小し、ボトルコストが削減され、そしてライン効率が向上する。特定の実施形態(例えば、図10および/または図24K)において、プラスチックが廃棄物受取/リサイクルエリアおよび/または他のいかなる廃棄物処理エリアからリサイクルされることがある。リサイクル済プラスチックの最終産物は洗浄、消毒、および細断されたプラスチック材料となる。そして、この材料はその後、BBPPにおいてボトル製造プロセスに利用されることがある。特定の実施形態において、BBPPおよび/または当プラン上の他のモジュール(例えば、精製所)向けの包装材料(場合によって、プラスチック、段ボール、および木製パレットを含む)もここで説明された廃棄物取り扱い/リサイクルプラントから由来する可能性がある。特定の実施形態において、リサイクル済PETおよび/またはプラスチック製ボトルの製造材料を直接利用するために、当プラン上のBBPPモジュールにボトル再生式リサイクル施設が導入されている。特定の実施形態において、この種の施設は廃棄物取り扱い/リサイクルプラントと結合することが可能である。リサイクル済プラスチックの最終産物は洗浄、消毒、および細断されたプラスチック材料となる。そして、この材料はその後、BBPPにおいてボトル製造プロセスに利用されることがある。特定の実施形態において、BBPP向けの包装材料(場合によって、プラスチック、ガラス、段ボール、木製パレット、および/または他のリサイクル済材料を含む)も本書で説明された廃棄物取り扱い/リサイクルプラントから由来する可能性がある。火力プランからの廃熱および/または例えば当プラン(例えば、図2)上の他の源から回収される熱は、ビルの冷却および/またはバイオマス産物の冷凍、BGMの冷却(有益な場合)、およびその他の使用目的のための空気調節および/または冷凍を生成するために利用されることがある。
バイオ燃料研究センター バイオマスの各段階、およびBGMとその内の個々のBGUを含んでバイオマス燃料生産システムに関する継続的な研究、並びにバイオマス収量や燃料収量、バイオマス処理技術の向上を目指して試験を実施するために、当プランにバイオ燃料研究センター(BRC)を導入することが可能である。その結果、コストを削減し、またより環境にやさしいプロセスを開発できるようになる。
BRCは、オンサイト用および/またはエクスポート向けの幅広い非燃料バイオマス産物を生産する方法を開発し、導入する役割も果たすことがある。BRCは、例えばWTEプロセスおよび/または燃料を生成する他のプロセスを開発し、導入し、また改善する働きもすることがある。BRCは、オンサイトに設置されることがあるおかげで、バイオマスおよび/またはその他の試験研究にも利益をもたらす。プロセス中試験および/またはパイロット試験を実行したり、オンサイトで必要となるインフラストラクチャーを追加費用なしで共有したりすることが可能になる(ただし、例えば、新たなバイオマス種族をBGU内のバイオマスと混合せずにテストを行うための閉鎖式研究システムのためのインフラストラクチャーを除く)。
精製所 特定の実施形態において、精製所は、バイオマス、水、燃料前駆体、ガス、および/またはいかなる燃料を処理してある状態からより有益またはより有用な状態に仕上げることに関するいかなるプロセスを行うために、例えば当プランなどで利用される。精製所は、本発明開示の目的上、石油精製所のシステムに限らず、当プランに必要なシステムおよび/または方法を採用する可能性がある。例えば、精製所は、水、バイオマス、バイオ原油、および/または他のバイオ原油を分離するのに必要ないかなる技術を利用することがある。バイオ原油および/またはバイオ燃料をさらに精製してより純粋な成分、特定の炭素分子量、揮発性、または他の特性を産み出す働きをすることができる。石油精製所の従来の全ての機能(必要に応じて、バイオマスの精製に最適化される)を果たし、および/または多種なバイオ燃料向けの精製技術および/または他の技術を利用することもできる。精製所はいかなる種類のHTPモジュールを包括する可能性がある。HTPモジュールを用いて、例えばHTL、HTC(ISTの有無を問わず)、および/またはRTPなど、バイオマス/水スラリーのフラッシュ精製を行う可能性がある。触媒水熱ガス化のためのモジュールを包
括する可能性がある。例えば当プランで行われるプロセス、例えば熱分解に基づいたプロセスおよび/または燃料を生成する他のWTEプロセスから生じるバイオ原油またはバイオ石炭を生成するためのモジュールを包括する可能性がある。セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールの出力を生成するためのモジュールを包括する可能性がある。例えばHTPによって嫌気性消化からの残留物を処理する可能性がある。例えばバイオガス、天然ガス、メタンおよび/または水素などのガス状燃料を乾燥、浄化させ、および/または処理するための方法を包括する可能性がある。熱分解、マイクロエマルジョン、エステル交換、熱脱重合、細菌処理、および/または他の方法を利用する可能性がある。精製所は、例えば当プラン上のいかなるシステムのいかなる精製要件に対応するための様々な方法を包括する可能性がある。これらの方法は当業者の間で知られているものでありここで取り上げられない。特定の実施形態において、精製所に含まれた上記のいかなるモジュールおよび/またはシステムは、ただBGMからのバイオマスにとどまらず、農業廃棄物、木材、都市廃棄物、エネルギー作物、および/または他のいかなる源からのバイオマスにも利用することが可能である。特定の実施形態において、他のいかなる源からのバイオマスを処理するには、BGM流出流体(直接当該のBGM、および/または別で生成されたもの)を処理するための様々な手段と連結して行うことが可能である。 特定の実施形態において、任意の実施形態の精製技術の選択は、プロジェクトの目標(例えば、どのバイオマスタイプ種が使用されるか、どの燃料種が最も有益であるかなどのプロジェクト特有の考慮事項)によって異なる場合がある。従って、開示された当プランは、例えば本書で取り上げられた方法および/またはバイオマスの生成および/または処理のための他の当業者に利用可能な方法を含み、当目的に適したいかなる技術または手段を採用することができる。特定の実施形態において、精製所に必要な熱および/または冷却は、火力プラントおよび/または例えば当プラン(例えば、図2)上の他の源、および/または精製所内の独立の源から提供されることが可能ある。特定の実施形態において、精製所に消費される熱および/または冷却は、回収され、そして例えば当プランなどで利用されることが可能である。特定の実施形態において、精製所に消耗される溶媒は、回収され、そして最大限に再利用されるか、または任意の火力プラント技術の燃料として利用されることがある。特定の実施形態において、精製所は、バイオ原油および/またはバイオ燃料を包装し、そしてオンサイトでの蓄蔵、および/またはオフサイトへのエクスポートのために、瓶詰/バレル詰および蓄蔵の機能が備わっていることがある。特定の実施形態において、上記の燃料および/またはその他の燃料を火力プラントおよび/またはオフサイトの方に管を通して誘導するために、ポンプや配管も備わっていることがある。特定の実施形態において、化学添加物(例えば、燃料を安定化させ、および/またはその燃焼特性を変化させるため)、および/または燃料(例えば、蓄蔵され、そして管を通して誘導されるような石油系燃料)の複数のオフサイト源を有することがあるが、これらは、上記説明されたとおり包装、蓄蔵、および/または精製所への輸送の前にバイオ原油および/またはバイオ燃料と混合されることがある特定の実施形態において、精製所からのいかなる残留物または他の流出物がBPPで処理されることがある。
バイオマス処理プラント(BPP) 特定の実施形態(例えば、図1~4、6、10~12、および/または14~19)において、BGMおよび/または特定の実施形態による他のシステムから由来するバイオマスを処理するために、前述の精製所に加えてまたはそれに取って代わって、バイオマス処理プラント(BPP)を導入することも可能である。複数の実施形態において、BPPが図1~4、6、10~12、および/または14~19においてバイオマスの“BPP”または“BPP(下流プロセス)”のための例えば当プラン上のモジュールとして図示されている場合がある。
このモジュールは、精製所と共に、特定の図においてまたは実施形態にも“精製所および/またはBPP”として表示されている場合がある。これらのプラントは独立した、または隣接型に配置された、または単一プラントに統合されたプラントであり、また、当プランの実施形態に一方または両方を選択することが可能である。特定の実施形態において、BP
P用の様々なコンポーネントを包括する構成例が図14に表示されており、および/またはそれ以外に特許US20090197322 A1の図3~9に他の構成例も表示されているだろう。
これらの図は、2015年6月10日申請されたUS Provisional Application No. 62173905(付録2)に組み込まれており、また参考によって全体的に一体化し、信用のできる情報となる。特定の実施形態において、バイオマスの分離および/または処理に適したいかなるシステムまたは方法をBPPに利用することが可能である。特定の実施形態において、BPPは主にバイオマスを非燃料産物の生産利用することに焦点を当て、一方精製所は主に燃料を生産することに焦点を当てるが、どちらも産物および/または燃料を生産することができる。BPPは、例えば、熱的、化学的、生物学的、および/または機械的手段、および/または当目的に適した他の手段(本書で説明された方法および/または一般当業者に利用可能な他のいかなる方法を含む)などを含み、バイオマスの分離/抽出/精製に適したいかなる方法を利用することがある。BPPは、例えば、凝集、浮遊、沈降、拡張、連続圧縮機、抽出、ミルキング、キャビテーションは、ナノテクノロジー、細菌抽出、触媒法、および/または当業者の間で知られている他の方法(例えば、Shelef, et. al(1984年)およびPandey et. al(2013年)、85~110ページ)などの収穫方法を利用することがある。BPPは、燃料の他にバイオマスから多種多様な産物の生産にも利用することができる。バイオマス産物の例として、例えば、バイオプラスチック、接着剤、塗料、染料、着色剤、ナノセルロース、肥料やその他の土壌改良資材、家畜飼料、グリセロール、栄養補助食品、医薬品、化粧品、食品原料、精製化学製品(例えば、産業用酵素、エステル類、樹脂)、酸素、および一般当業者に知られている(Pandey, et. al(2013年)、205~233ページによる)他のオンサイト用および/またはエクスポート向けの産物などが挙げられる。あらゆる種類の燃料も生産される可能性がある。特定の実施形態において、結果として生じる燃料は、追加処理、オンサイトでの利用、および/またはオフサイトへのエクスポートのために、精製所の方に誘導されることがある(例えば、図10)。特定の実施形態において、残留ばいますおよび/またはミルキングやその他の処理を受けているバイオマスが、バイオマス増殖にて再利用するためにBGMに、および/または処理して燃料および/または他の産物に仕上げるために精製所に向けて移動させられることがある(図14を参照)。
特定の実施形態(例えば、図14)において、廃水中(例えば、WWTBGU)におけるバイオマス増殖に由来し、またその厳選の成分、またはHTP、嫌気性消化、および/または当業者の間で知られている他の処理方法で処理された後の残留物を含む非燃料産物も産出されることがあり、ここには一般的な飼料、魚飼料、土壌改良資材、バイオポリマー、バイオプラスチック、塗料、染料、着色剤、潤滑剤、および/または他の産物が含まれることがある。特定の実施形態において、上記のバイオマス、その一部および/または残留物を他の材料と混合することによって派生する産物もある。
バイオマス処理プラント1400は、バイオマスおよび分離ユニット1404に対する水供給1402、1405を包括する。バイオマス1403はオプションの細胞破壊ユニット1408の方に送られることがあり、なた水1406は再利用されるか(例えば、図3)および/または放出されることがある。バイオマス1417Aは乾燥ユニット1410の方に伝達されることがあり、および/またはバイオマス1417Bは溶媒1421を受け入れる一つまたは複数の混合モジュール1420の方に伝達されることがある。混合モジュール1420はそれに加えてまたはオプションとして溶媒とバイオマス1416 1441の混合物を同一または別々の混合モジュールにて受け入れることが可能である。溶媒とバイオマスは混合モジュール1420から分離モジュール1422の方に伝達されることがある。残留バイオマス1426は、オプションとして、BGM 21Aの方に送られることがあり、および/またはモジュール1428の方に送られ、そして精製によってバイオ燃料1434に仕上げられることがある。バイオ燃料利用1000(例えば、図10)は下流産物を作りだす段階となる場合がある。
溶媒は蒸気1436への変換によって蒸発ユニット1424にて再捕集され、そしてユニット14
38にて凝縮されることがある。ユニット1438の冷却は、1451冷却モジュール1439(冷却がオプションとして図2より)から提供されることがある。回収された溶媒1440はその後混合モジュール1420またはBGM 212の方に反されることがある。BGM 212、BGM 212Aおよび/またはBGM 212Bは同じまたは異なるBGMである場合がある。
蒸発モジュール1424からの他の回収済溶媒1437は混合モジュール1420および/またはBGM
212Bにて再利用されることがある。排出空気1425は真空ユニット1427によって除去され、そしてオプションの臭気管理ユニット1300(例えば、図13より)の方に伝達1447されることがある。
処理済空気1425Aは乾燥ユニット1410に循環させられ、そして戻る空気1425bはまたオプションのユニット1300に伝達されることがある。
乾燥ユニット1410からの乾燥済バイオマス1411がユニット1414の方に提供されることがあり、その直後、粉末産物1413はBPPP 1480の方に伝達されることがある。
分離ユニット1404からのバイオマス1404Aは、全細胞産物処理ユニット1412に伝達されることがあり、ここで、全細胞産物1412AはBPPP 1480の方に伝達されることがある。
蒸発ユニット1424からのバイオマスは油による配合産物1430となり、これらはBPPP 1480の方に伝達されることがある。
分離モジュール1404および/または混合モジュール1420の両方はモジュール1418から熱補給(オプションとして図2の熱)を受けることがある。乾燥ユニット1410はユニット1418Aから熱補給(オプションとして図2の熱)を受けることがある。蒸発ユニット1424はユニット1418Bから熱補給(オプションとして図2の熱)を受けることがある。ユニット1418、1418Aおよび/または1418Bは同じまたは異なる熱ユニットである場合がある。
特定のバイオマスと水1402または抽出済バイオマスを含む溶媒1416の入力は図示されたステップとモジュールの任意の組み合わせで処理することが可能である。
図14を参考にして、分離ユニット1404は、バイオマス1404Aおよび/または1403を水1406から分離するが、これは、濾過、スクリーニング、遠心分離、浮遊(溶存空気と水素を含む)、凝集、バイオ凝集、重力濃縮槽、および/または一般当業者の間で知られている他の技術(例えば、Shelef, et. al, 1984年およびPandey et. al, 2013年、85~110ページ)によって行うことができる。
オプションの細胞破壊ユニット1408は、例えば破砕処理、超音波処理、均質化処理、温度調節(凍結またはマイクロ波処理)などの機械的手段、および/または酵素または化学薬品などによる非機械的手段、および/または一般当業者に知られている他の技術によってバイオマス1403の細胞壁を破壊して細胞の内容物を解放する。
乾燥ユニット1410は、噴霧乾燥、凍結乾燥、ドラム乾燥、日乾、および/または一般当業者に知られている他の技術によってバイオマス1417Aを乾燥させる。
混合モジュール1420は、バイオマス1417Bおよび/または抽出済バイオマスを含む溶媒1416を、バイオマスから有用な産物を抽出する目的に適した溶媒と混合する。
分離ユニット1422は、バイオマスを溶媒から分離するが、これは、濾過、スクリーニング、遠心分離、浮遊(溶存空気と水素を含む)、凝集、バイオ凝集、重力沈降、重力濃縮槽、および/または一般当業者の間で知られている他の技術(Shelef, et. al, 1984年お
よびPandey et. al, 2013年、85~110ページを参照)によって行うことができる。
精製所および/またはガス化モジュール1428は残留バイオマス1426からバイオ燃料1434を生産するように機能する。
蒸発ユニット1424は油による配合産物1430からの溶媒を蒸発させる。蒸着プロセスはなるべく真空1427でおよび/または補足熱1418B(オプションとして図2の熱)を用いて行われる。
凝縮ユニット1438は溶媒蒸気1436を凝縮させ、そして冷却1439(オプションとして図2の冷却)を用いて溶媒1440を回収する。
全細胞産物処理ユニット1412は、BBPP 1480の準備として、バイオマス1404Aから全細胞産物を処理するように機能する。
粉末産物処理ユニット1414は、BBPP 1480の準備として、乾燥済バイオマス1411から粉末産物を処理するように機能する。
図14は様々な産物の下流プロセスの主なステップを示す1400。全細胞産物1412Aの生産に関する実施形態において、バイオマスと水1402は、熱1418(オプションとして図2の熱)の働きによって分離1404されることがあり、そして結果として生じるバイオマス1404Aは全細胞産物処理1412に送られることがある。
粉末産物1413の生産に関する実施形態において、バイオマスと水1402は、熱1418(オプションとして図2の熱)の働きによって分離1404されることがある。結果として生じるバイオマス1403は、熱1418Aを用いて乾燥1410されることがあり、そして乾燥済バイオマス1411は粉末産物処理1414に送られることがある。
粉末産物1413の生産に関する実施形態において、バイオマスと水1402は、熱1418(オプションとして図2の熱)の働きによって分離1404されることがある。結果として生じるバイオマス1403は、オプションとして細胞破壊1408にかけられ、またバイオマス1417aは熱1418A(オプションとして図2の熱)を用いて乾燥1410されることがある。乾燥1410からの排出空気1425Bは、オプションとして空気処理/臭気管理1300(図13)にかけられ、また処理済空気1425aはオプションとして返されることがある。
結果として生じる乾燥済バイオマス1411は粉末産物処理1414の方に送られることがある。
油による配合産物1430の生産に関する実施形態おいて、バイオマスと水1402は、熱1418(オプションとして図2の熱)の働きによって分離1404されることがある。結果として生じるバイオマス1403は、熱1418の働きによってまた溶媒1421および/または回収済溶媒1437および/または1440を添加することによって、一つまたは複数の混合モジュール1420の方に伝達されることがある。混合モジュール1420はそれに加えてまたはオプションとして溶媒とバイオマス1416の混合物を同一または別々の混合モジュール1420にて受け入れることが可能である。残留バイオマス1426は、場合によって分離1422されることがあり、そして対象産物を含む溶媒は、真空1427および熱1418Bを利用する蒸発1424にかけら、その結果、油による配合産物1430が生成される。溶媒1437は、蒸着ユニット1424から直接におよび/または溶媒蒸気1436から冷却1439を用いて凝縮する1438ことによって回収することが可能である。回収済溶媒1440はBGM 212にて利用することが可能である。
回収済溶媒1437および/または残留バイオマス1426はBGM 212Aにて利用することが可能である。
油による配合産物1430の生産に関する実施形態において、バイオマスと水1402は、熱1418(オプションとして図2の熱)の働きによって分離1404され、そしてオプションの細胞破壊1408にかけられることがある。結果として生じるバイオマス1417Bは、熱1418(オプションとして図2の熱)の働きによってまた溶媒1421および/または回収済溶媒1437および/または1440を添加することによって、一つまたは複数の混合モジュール1420の方に伝達されることがある。混合モジュール1420はそれに加えてまたはオプションとして溶媒とバイオマス1416の混合物を同一または別々の混合モジュール1420にて受け入れることが可能である。残留バイオマス1426は、場合によって分離1422されることがあり、そして対象産物を含む溶媒は、真空1427および熱1418B(オプションとして図2の熱)を利用する蒸発1424にかけら、その結果、油による配合産物1430が生成される。真空1427からの排出空気1425は、オプションとして、臭気管理1300にかけられることがある(図3)。溶媒1437は、蒸着ユニット1424から直接におよび/または溶媒蒸気1436から冷却1439(オプションとして図2の冷却)を用いて凝縮することによって回収することが可能である。回収済溶媒1440はBGM 212にて利用することが可能である。回収済溶媒1437および/または残留バイオマス1426はBGM 212Aにて利用することが可能である。
バイオ燃料1434の生産に関する特定の一つまたは複数の実施形態において、バイオマスと水1402は、熱1418の働きによって分離1404されることがある。結果として生じるバイオマス1403は、熱1418の働きによってまた溶媒1421および/または回収済溶媒1437および/または1440を添加することによって、一つまたは複数の混合モジュール1420の方に伝達されることがある。混合モジュール1420はそれに加えてまたはオプションとして溶媒とバイオマス1416の混合物を同一または別々の混合モジュール1420にて受け入れることが可能である。残留バイオマス1426は、分離1422され、そして燃料としてのバイオ燃料1434を生産するために、精製所および/またはガス化モジュール1428の方に送られることがある1000(図10)。
バイオ燃料1434の生産に関する実施形態において、バイオマスと水1402は、熱1418(オプションとして図2の熱)の働きによって分離1404され、そしてオプションの細胞破壊1408にかけられることがある。結果として生じるバイオマス1417Bは、熱1418(オプションとして図2の熱)の働きによってまた溶媒1421および/または回収済溶媒1437および/または1440を添加することによって、一つまたは複数の混合モジュール1420の方に伝達されることがある。混合モジュール1420はそれに加えてまたはオプションとして溶媒とバイオマス1416の混合物を同一または別々の混合モジュール1420にて受け入れることが可能である。残留バイオマス1426は、分離1422され、そして燃料としてのバイオ燃料1434を生産するために、精製所および/またはガス化モジュール1428の方に送られることがある1000(図10)。
特定の実施形態において、BPPと精製所は、お互いのシステム、資源、および/またはプロセスを共有できるようにするために、隣接型に配置されていることがある。特定の実施形態において、これらの施設の流入または流出(例えば、バイオマス、バイオ燃料、水、熱、冷却、二酸化炭素、またバイオマスおよび/またはバイオ燃料を処理するのに利用される蓄蔵材料)は共有可能である場合がある。
バイオマスの加熱、分離、および/または他の精製技術の一部が精製所と共有されることがある。特定の実施形態において、これらのプロセスを精製所で行い、そして流出物をBPPで追加処理するか、またはその逆に行うことも可能である。BPPからのいかなる残留バイオマスは、再利用のためにBGMの方に、独立したガス化モジュール、火力プラント内のガス化モジュール(例えば、CHGまたは嫌気性消化ユニット)の方に、および/またはHTPや他の方法で処理して燃料に仕上げるために精製所の方に送られることがある。
精製所とBPPの配置場所:精製所とBPPにおけるバイオマスの分離および/または精製に関する多くのプロセスには熱が関わっている。現在利用されている分離/精製技術の一つであるHTPとその代替プロセスにも熱が関わっている。いくつかの処理ステップ(例えば溶媒の凝縮)には冷却を要するステップもある。
特定の実施形態において、これらの目的のために、火力プラントおよび/または例えば当プラン上の他のいかなる源からの廃熱を利用することが可能である(例えば、図2)。特定の実施形態において、精製所および/またはBPPは、熱集中プロセスからの廃熱を最大限に利用できるようにしてオンサイトに配置されていることがある。特定の実施形態において、バイオマスの精製/分離/処理の特定の段階が火力プラントおよび/または本書で説明された他のいかなる熱生成および/または再生プロセスにて行われ、そして結果として生じる出力が熱のより効率的な利用のために精製所および/またはBPPに向けて移動させられることがある。特定の実施形態において、これらのプラントを設置するにあたって、オンサイト内での効率な輸送およびエクスポートにあたっての効率な輸送(すなわち、BBPPから近く)など、バイオマス産物の効率な輸送の必要性が考慮されることがある。
空気処理/臭気管理システム 特定の実施形態(例えば、図13)において、スラッジ処理モジュール、ガス化モジュール、BGM、WWTP、BPP、精製所、BBPP、廃棄物取り扱い/リサイクルプラント、WTEプラント、および/またはセルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールのユニットは、当プランの特定の実施形態、および/または場合によって別の火力プラント技術で利用する場合、臭気および場合によってガス状の汚染物質を放出することがある。特定の実施形態において、これらの施設は、真空またはドラフト(負の空気圧)の下に置かれることがあり、またそこからの空気が、臭気および/または他の不要なガスを除去するために、火力プラントにおける燃焼プロセスの方に補給される。特定の実施形態において、周囲空気、他のモジュールからの空気を新鮮な空気の補給に充てることがオプションであり、および/または空気を処理するため、および/または空気をこれらのユニットの方に再び循環させるため、および/または放出するために浄化技術を利用することがオプションである。特定の実施形態において、当システムは、例えば当プランにおいて他の事由(例えば、リサイクル施設および/またはBBPPでのリサイクル済産物、および/またはBPPおよび/または精製所でのバイオマスの乾燥)のために空気流を要するいかなるシステムに空気を循環させるために利用することも可能である。特定の実施形態において、これらのプロセスのために加熱済空気(例えば、火力プラントおよび/または他のモジュール(例えば、図2)からのもの)を利用することがオプションであり、および/またはオプションの熱回収の後、ガスは説明されたとおりまた当システムの方に誘導されることがある。特定の実施形態において、燃焼プロセスの後、空気は熱回収および/または汚染管理(例えば、図7Aまたは7B)の処理、または他の処理を受け、そして例えばBGMでの利用および/または二酸化端が必要な他の利用目的(図4を参照)に充てられ、および/または外部環境に放出されることがある。
これらのプラントは、それに加えてまたはオプションとして、再生式熱酸化装置技術、および/または他の空気処理、臭気低減、および/または浄化技術を利用することも可能である。
図13を参考にして、設計1300は空気処理臭気管理構成を示しているが、ここでは、オプションの精製所および/またはBPP 1302、スラッジ処理モジュール1304、ガス化モジュール1306、BGM/WWTP 1308、BBPP 206、廃棄物取り扱い/リサイクルモジュール1318、および火力プラント1002(オプションとして、オプションとして、燃焼プロセス1326、廃棄物発電モジュール1328、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールモジュール1330、および/または他の火力プラントプロセス1332を含む)が周囲空気源1310と流体作用によって通信していることが特徴である。空気浄化モジュール1316および/または熱回収モジュール1314は、1300上の特定の一つまたは複数の空気流を処理し、そして、一つまたは複数の蓄蔵モジュール1312は、1300上の特定の一つまたは複数の空気流を蓄蔵することが
ある。1302、1304、1306、1308、206、1312、1314、1316、1318、1328、1330、および/または1332のモジュールは、火力プラント1002上の空気による燃焼プロセス1326に対して空気を提供することがる。火力プラントの燃焼プロセスは、これらのモジュールからの吸入空気を燃焼し、そして排ガスが熱回収および/または汚染管理1324の方に誘導され、そして再利用1322または放出1320されることがある。1324、1322、および/または1320は図7A、モジュール700または7B、モジュール700A、または当業界で知られている他の手段に包括されている可能性がある。
図13を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、周囲空気を使用し、そしてオプションとして使用済空気を再生、浄化、脱臭するように構成されたシステム1300を包括する実施形態があり、ここでは、周囲空気1310および/または利用済空気が次のコンポーネントの方におよび/またはそこから提供されることが特徴である:火力プラントモジュール1002、スラッジ処理モジュール1304、WWTPモジュール1308、BGM 1308、ガス化モジュール1306、廃棄物取り扱い/リサイクルモジュール1318、熱回収モジュール1314、精製モジュール1302、BPPモジュール1302、BBPPモジュール 206、空気蓄蔵モジュール1312、および/またはオプションの空気浄化モジュール1316。特定の実施形態には、周囲空気1310および/または次の一つまたは複数のモジュールからの使用済空気の流出が火力プラントモジュール1002の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:火力プラントモジュール1002、スラッジ処理モジュール1304、WWTPモジュール1308、BGM 1308、ガス化モジュール1306、廃棄物取り扱い/リサイクルモジュール1318、熱回収モジュール1314、精製モジュール1302、BPPモジュール1302、BBPPモジュール 206、空気蓄蔵モジュール1312、および/またはオプションの空気浄化モジュール1316。
特定の実施形態には、火力プラントモジュール1002が燃焼プロセス1326を利用して当該の空気流出を処理するように構成されていることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、当該の燃焼プロセス1326が燃料を燃焼して熱および/または電力を生成することを包括することを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、火力プラントモジュール1002からの空気流出が熱回収および/または汚染管理モジュール1324の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、熱回収および/または汚染管理モジュール1324からの空気流出がオプションとして次の一つまたは複数のモジュールによって再利用1322されるか、または当システム外部に放出1320されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:火力プラントモジュール1002、スラッジ処理モジュール1304、WWTPモジュール1308、BGM 1308、ガス化モジュール1306、廃棄物取り扱い/リサイクルモジュール1318、熱回収モジュール1314、精製モジュール1302、BPPモジュール1302、BBPPモジュール 206、空気蓄蔵モジュール1312、および/またはオプションの空気浄化モジュール1316。
図13を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、特定のモジュールから周囲空気および/または使用済空気を受け入れること、オプションとして周囲空気および/または使用済空気を浄化すること、そして周囲空気および/または使用済空気を別のモジュールの方に提供するか、または放出することを包括する周囲空気1310の使用および使用済空気の再生・浄化・脱臭(オプション)の方法を包括する実施形態があり、ここでは、周囲空気1310および/または使用済空気がシステム1300内で次のコンポーネントの方におよび/またはそこから提供されることが特徴である:火力プラントモジュール1002、スラッジ処理モジュール1304、WWTPモジュール1308、BGM 1308、ガス化モジュール1306、廃棄物取り扱い/リサイクルモジュール1318、熱回収モジュール1314、精製モジュール1302、BPPモジュール1302、BBPPモジュール 206、空気蓄蔵モジュール1312、および/またはオプションの空気浄化モジュール1316。特定の実施形態には、特定のモジュールから周囲空気および/または使用済空気を受け入れること、オプションとして周囲空気および/または使用済空気を浄化すること、そして周囲空気および/または使用済空気を別のモジュールの方に提供
するか、または火力プラントモジュール1002に放出することを包括し、また次の一つまたは複数のモジュールからの空気流出を提供することをさらに包括する前述の方法を包括する実施形態があり、ここでは、空気が周囲空気1310、再生済、浄化済、および/または脱臭済空気を包括することが特徴である:火力プラントモジュール1002、スラッジ処理モジュール1304、WWTPモジュール1308、BGM 1308、ガス化モジュール1306、廃棄物取り扱い/リサイクルモジュール1318、熱回収モジュール1314、精製モジュール1302、BPPモジュール1302、BBPPモジュール 206、空気蓄蔵モジュール1312、および/またはオプションの空気浄化モジュール1316。
特定の実施形態には、空気を火力プラント燃焼ユニットまたはモジュール1002に向けて移動させられることをさらに包括する前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、空気を火力プラント燃焼ユニットまたはモジュール1002から熱回収および/または汚染管理モジュール1324に向けて移動させることをさらに包括する前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図13)において、スラッジ処理モジュール、ガス化モジュール、BGM、WWTP、BPP、精製所、BBPP、廃棄物取り扱い/リサイクルプラント、WTEプラント、および/またはセルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノールのユニットは、当プランの一つまたは複数の実施形態、および/または場合によって別の火力プラント技術で利用する場合、臭気および/または場合によってガス状の汚染物質を放出することがある。特定の実施形態において、これらの施設は、ドラフト(負の空気圧)の下に置かれることがあり、またそこからの空気が、臭気および/または他の不要なガスを除去するために、火力プラントにおける燃焼プロセスの方に補給される。特定の一つまたは複数の実施形態において、周囲空気、他のモジュールからの空気を新鮮な空気の補給に充てることがオプションであり、および/または空気を処理するため、および/または空気をこれらのユニットの方に再び循環させるために浄化技術を利用することがオプションである。特定の実施形態において、当システムは、当プランにおいて他の事由(例えば、リサイクル施設および/またはBBPPでのリサイクル済産物、および/またはBPPおよび/または精製所でのバイオマスの乾燥)のために空気流を要するいかなるシステムに空気を循環させるために利用することも可能である。特定の一つまたは複数の実施形態において、これらのプロセスのために加熱済空気を利用することがオプションであり、そしてオプションの熱回収の後、ガスは説明されたとおりまた当システムの方に誘導されることがある。燃焼プロセスの後、空気は熱回収および/または汚染管理(例えば、図7Aまたは7B)の処理、または他の処理を受け、そして例えばBGMでの利用および/または二酸化端が必要な他の利用目的(図4を参照)に充てられ、および/または外部環境に放出されることがある。これらのプラントは、それに加えてまたはオプションとして、再生式熱酸化装置技術、および/または他の空気処理、臭気低減、および/または浄化技術を利用することも可能である。
例えば当プラン上のいかなる圧力は当プランにおけるその存在場所で回収、再利用することが可能である。図23の2300を参考にして、圧力が次のオプションの存在ユニットから回収され、および/またはそこに返される可能性がある:脱塩化モジュール2304、火力プラント2306、BBPP 2308、発電モジュール2310、精製所および/またはBPP 2312、HTP 2316、および/または当プラン上の物質移動エネルギー2314。
圧力回収と再利用2302は当業界で知られている他のいかなる方法で行うことが可能である。当目的のために利用できる圧力回収技術の例として、タービンあるいはPeltonホイール、ターボチャージャー、圧力交換器(例えば、DWEER、回転圧力交換器、およびDannfoss isave)、およびエネルギー回収ポンプ(例えば、Clarkポンプ、Spectra Pearsonポンプ、および/または当目的に適した他の技術)が挙げられる。
多種な技術が隣接型に配置され、またこれらの技術が一部のインフラストラクチャー、
入力、出力、資源、および/または他の共通のフィーチャーを共有していることが原因で、インフラストラクチャーを共有することが可能になる。また、通常別々で配置されるこれらの技術および/またはモジュールを隣接型に配置するおかげで、産物には、合成または再生し、そして例えば当プランにおいて予想外の有益な方法で利用できる産物がある。図24A~24Jは共有可能なインフラストラクチャー部分、またはインフラストラクチャーに関して例えば当プランなどに生じる他の相乗効果を示す。図24Kは、当プラン内で再生または合成できる産物(上記すでに取り上げられたものに加えて)を示し、またこれらの産物が例えば当プランなどにどのように利用/再利用されるかを示す。図24Lおよび24Mは、精製所、BPP、および/またはBBPPが利用される実施形態における相乗効果のいくつかの例を示す。図24A~24Mを参考にして:
図24Aを参考にして:特定の実施形態において、配管および配管敷設および導管インフラストラクチャーは塩水BGM、TP塩水冷却(例えば、火力プラントおよび/または他のプロセスを冷却するための塩水)、脱塩化プラント、BGM/WWTP放出物、および/またはブライン放出物の間で共有されることがある。
図24Bを参考にして:特定の実施形態において、HTP輸送インフラストラクチャーとHTP処理インフラストラクチャーを含むHTPインフラストラクチャーおよび/または嫌気性消化インフラストラクチャーおよび/または他のバイオマスガス化技術は、WWTPスラッジ、BGMスラッジ、いかなる源へおよび/またはそこからのバイオマス、および/またはBGMバイオマスを処理するために共有されることがある。
図24Cを参考にして:特定の実施形態において、バイオガス浄化、処理、蓄蔵、および/または加熱のためのインフラストラクチャーは、オプションとして、HTPガス状出力、天然ガス入力/出力、嫌気性消化、WWTP/BGMバイオガス、および/またはガス化モジュールの間で共有されることがある。
図24Dを参考にして:特定の実施形態において、空気供給/ガス供給、自動化と流量制御装置、一次処理と三次処理のインフラストラクチャーおよび/またはモジュールは、オプションとして、WWTP、BGM、および/またはBGMに変換されたWWTPによって共有されることがある。
図24Eを参考にして:特定の実施形態において、センサー、コンピューター化した制御装置、および当設計および/または当プランの全ての機能を自動化、最適化するためのシステムは、入力、出力、また流量および/または当プラン、当設計、またはシステムにおけるその他の機能を制御および/または最適化するために導入されることがある。これらのシステムは、制御可能な自動化システム、または流量制御可能な自動化システムを構成し、その中には、当プランのいかなる条件、プロセス、流動、入力、出力(例えば、温度、pH、ガス含有量、流速、密度、溶解固形分、汚染物質濃度、栄養レベル、光強度、塩分、および/またはその他の測定可能な特性)を感知、および/または調節できるシステム(オプションとして、コンピューター操作によるシステムも含む)が含まれている場合があるが、これは、具体的に、データを受信し、そしてコンピューターによって(オプション)処理したり、またオプションとして特定の動作パラメーターの調節の必要性を特定するために人工知能などの適応制御を利用したりし、そして一つまたは複数のシステムに一つまたは複数の信号を送信することによって、当プランの動作パラメーターに一つまたは複数の物理的な調節(例えば、流動の流速、材料の開放、スタートアップ、プロセスまたは技術の機能性の上昇率または低下率、材料を蓄蔵やその他のモジュールに指定、および/または当プランを構成するモジュール、ユニット、サブユニット、技術、および/または通信に関する変更)を加えるシステムである。特定の実施形態において、全てのプロセス、技術、および制御装置は、当プラン上の全てのシステムにおいて、センサーとコンピュ
ーター制御装置を特徴とするコンピューター制御・自動化システムと統合されている場合があるが、これは、オプションとして一つまたは複数の制御装置インターフェースおよび/または堅固および/または適応的な制御装置および/または人工知能を利用して、全体的に当プランの動作パラメーターを感知し、そして制御システムに対して、性能を調整し、最適化するための信号を発信する働きをする(例えば、また適応的制御および/または人工知能を特徴とする工業用制御システム)。
図24Eを参考にして:特定の実施形態において、配電は、全てのモジュール、ユニット、サブユニット、接続、通信、流れ、および/または当システムおよび/または当プラン上の他の全てのフィーチャーの間で共有される可能性がある。
図24Fを参考にして:特定の実施形態において、取入配管インフラストラクチャーは、オプションとして、塩水BGU、TP塩水冷却(例えば、火力プラントまたは他のプロセスを冷却するための塩水)、脱塩化プラント、および/または例えば当プラン上の他の指定の利用先からの塩水によって共有されることがある。
図24Gを参考にして:特定の実施形態において、複数の水管は、塩水、ブライン水、汽水、淡水、グレー水、および/または飲料水の補給または放出のためのインフラストラクチャーの配置難度を軽減するために、同導管に設置されることがある。
図24Hを参考にして:特定の実施形態において、特定の実施形態のオプションの火力プラント技術および/または太陽熱技術は、排ガス搬送手段、煙道、汚染管理モジュール、汚染取り込みモジュール、タービン、水/他の流体源、内外への搬送手段、CO2蓄蔵および/または配分システム、化学的蓄蔵および/または配管、水配管、燃料、センサーおよび/または電子的制御装置、システム間の他の共通のインフラストラクチャー、および/または共通の資源および/または出力を共有することがある。
図24Iを参考にして:特定の実施形態において、熱および/または冷却の伝達および/または蓄蔵のためのインフラストラクチャーは、オプションとして任意の二つまたはそれ以上のモジュールの間および/またはそれらと共有することが可能である(熱および/または冷却の出力および/または太陽熱モジュールと共に)。
図24Jを参考にして:特定の実施形態において、HTPプロセスおよび/または燃料燃焼のためのインフラストラクチャーは、BGMバイオマス、WTEバイオマス、および/または農業バイオマスによって共有されることがある。
図24Kを参考にして:特定の実施形態において、当プランの他の副産物または例えば当プランにおいて別の産物に変換された副産物には、例えば、次のものもある:灰分(TP燃焼プロセスからのもの)>セメント、ブライン(例えば、脱塩化からのもの)>水素ガス(電気分解より)、ブライン>漂白剤、ブライン>海塩、並びにリサイクルプラントモジュール(廃棄物受取/リサイクルモジュール206から:プラスチック>プラスチック製ボトル、ストラップ、および/またはBBPP用の包装材料、他のプラスチック用途、ゴム>ゴムくず、木材>圧縮機材(例えば、圧縮ボード)、ガラス>ガラス製品、金属>金属製品および/または原料、紙>段ボール用紙および/または紙製品、および/または他の標準的なリサイクル。
図24Lを参考にして:特定の実施形態において、精製所および/またはBPPは、当プラン上の他のモジュールと隣接型に配置されている場合、次のような相乗効果を生み出す可能性がある:
バイオマスを処理してオンサイト用、蓄蔵向け、および/またはエクスポート向けの燃料および/または非燃料系産物にすることが迅速になること。本書で取り上げられるいか
なる燃料がオンサイトに利用される可能性がある。次の非燃料系産物がオンサイトでバイオマスから合成し、そして例えば当プラン上のシステムで利用される可能性がある:潤滑剤、バイオプラスチック、紙、土壌改良資材、肥料、塗料、化学物質、および他の有用な産物。精製所とBPPが特定の一つまたは複数の実施形態に両方が存在する場合、共通のインフラストラクチャー、資源、入力、流出物を共有することが可能になり、および/またはBPPからの出力または副産物を精製所で処理すること、またはその逆に行うことも可能にある。
図24Mを参考にして:特定の実施形態において、BBPPは、当プランに統合されている場合、次のような相乗効果を生み出す可能性がある:新鮮さを保全するためにDPからの脱塩水の処理および/または瓶詰が迅速になること、当プラン(図4)からの二酸化炭素(オプションとして浄化済のもの)を使用して水をオンサイトで炭酸化できるようになること、水源からの水を蓄蔵および/または輸送できるようになること(これは多目的水供給システムに繋がり、また様々なニーズまたは緊急事態に応えるための貯水源が実現する)、最適な鮮度を保つために合成後のバイオマス産物の包装が迅速になること、当プラン(図4)からの二酸化炭素(オプションとして浄化済のもの)を使用してバイオマス液体をオンサイトで炭素化することがオプションになること、処理のために廃熱(場合によって火力プランからのものを含む)を使用できるようになること、水および/またはバイオマス産物の迅速な保全のために火力プラントの熱(廃熱を含む)によるコジェネレーション冷却を使用できるようになること。
DPブライン放出技術:海水へのブライン放出 - 海または他の水体への放出:特定の実施形態、(例えば、図24Aおよび/または図3)において、DPブライン放出放流はWWTP/BGM放流と一部の配管および/またはその他の機器を共有し、および/または同じ配管および/または放流を利用することがある。特定の実施形態において、ブラインはZSD(無廃水)を利用することによって土壌に放出することができる。特定の実施形態において、ブラインは地下および/または一般当業者の間で知られているその他の手段によって放出することができる。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24Aおよび/または図3)において、特定のSWBGUは、オプションの脱塩化プラントと、例えば、海からの水取入、ポンプ、管、熱利用、水利用、および/または放流などのインフラストラクチャーを共有することがある。特定の実施形態において、SWBGUは、脱塩化プラントからの塩水を別に利用することがあり、脱塩化プラントからブラインを水源として受けることがあり、および/またはその出力が脱塩化プラントに向けて移動させられることがある(その説明については脱塩化プラントを参照)。
特定の一つまたは複数の実施形態(図3および/または図24A)において、DPはSWBGU、火力プラン用の塩水冷却源(必要な場合)と、取入および/または当プラン全体にわたる配管を共有することがあり、または塩水に向けたこれらのモジュール/利用目的は別々の取入を利用することもある。これらのモジュール/源のそれぞれの取入(独立した取入の場合)または統合した取入(統合した取入の場合)は廃水処理プラント、BGM、および/またはブライン放出放流と一部の配管および/またはその他の施設を共有することがある。特定の実施形態において、取入は、当プラン上のいかなるプロセスのための冷却源として利用することができるが、この場合、海の方からの取入(特に深海水の取入の場合)は陸上の周囲温度より非常に冷たい可能性があるので冷却に役に立つことがある。特定の実施形態において、塩水取入水は暑い気候でSWBGUおよび/またはBWBGUの温度を調節するために水源水として利用されることがある。特定の実施形態において、取入からの塩水は、プールおよび/またはBGUおよび/またはBGUコンポーネントを包囲する他の構造に満たされる場合があるが、最終的な目的は冷却および/または温度調節を利用可能にすることである(
特に暑い気候で)。このような利用用途の後、および/または他の冷却用途、装飾用途、および/または熱および/または冷却の伝達に関する他の用途(火力プラントから当プランへの潜在的な熱伝達を含む)の後、水は脱塩化のためにDPに誘導されることがある。このように、水および/または冷却が当プラン(図2および3を参照)上の希望の利用先に提供され、そしてそのプロセスでは、塩水の温度が上昇し、そして脱塩化プロセスにおけるエネルギーの必要性が低下する。
特定の実施形態(図24Bおよび/または図3)において、本書で説明された通りバイオマスを処理するために使用できるHTPモジュールまたはユニット、および/または類似の方法は、廃棄物をエネルギーに変換する手段としても採用することが可能である。幅広い有機材料の種類を変換してバイオ原油を生産するためには、HTPおよび/または一般当業者の間で知られている相当の技術を利用することが可能である。バイオマスのためにセットアップされたHTPモジュール、ユニット、または同等の処理システムが現在に固形廃棄物の処理に使用されているその他のシステムと共有されることがある。HTLはPNNLプロセスの特許WO 2013/184317A1(図9を参照)に従って実行される可能性がある。HTPの改変版あるいは目的に適したその他の類似のプロセスを利用することも可能である。
WWTP/WWTBGU/MFWBGU固体/スラッジ:特定の実施形態(例えば、図24Bおよび/または10)において、WWTP、WWTBGU、MFWBGU、および/または本書で説明された他のBGUからの固体および/またはスラッジは、火力プラントにおける発電用のバイオガスを生産するために、ガス化モジュール(例えば、CHG、嫌気性消化による)で処理されることがある。特定の一つまたは複数の実施形態において、BGMからのバイオマスの全部または一部も、バイオガスを生産するために、参考として取り上げられた固体と共にガス化モジュールで処理され、または別々に同じガス化機器で処理されることがあり、および/またはWWTPおよび/またはWWTBGU固体が、バイオマス増殖での利用のために、WWTBGUに注入されることがあり、および/または参考として取り上げられた任意の固体が、火力プラントにおける発電用のバイオ原油を生産するために、HTPシステム(本書で紹介されたバイオマスHTPシステムおよび/または別のもの)で処理され、そして残りの残留物が上記の任意の方法で処理されることがあり、および/または上記の固体が、他のWTEおよび/または火力プラントで利用される電力および/または燃料を生産するための他の技術(例えば、熱分解に基づいたWTE、セルロース系エタノールおよび/または他の方法)で処理されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24B、24C、および10)において、バイオマスをガス化モジュール(例えば、CHGおよび/または嫌気性消化装置を利用するもの)で処理して得られるバイオガス、および任意のオンサイトプロセスでオプションとして利用される埋立地からのバイオガスが火力プラントでの発電に利用されることがある。ガス化モジュール技術からのバイオガスが、燃料としての利用および/または蓄蔵のための準備として、特定の処理を受けることがあるが、これらの処理は、乾燥、硫化水素および/またはその他の汚染物質の除去、他の燃料との混合、液体への凝縮、および/または一般当業者で知られているその他の技術を包括する。ガス化モジュール(例えば、CHGモジュール)、嫌気性消化装置、および/またはガス精製、乾燥、液体への凝縮、トリートメント、蓄蔵、および/または加熱、および/またはこれらに関連しているインフラストラクチャーが、BGMバイオマス、BGMスラッジ、および/またはWWTPスラッジおよび/または結果として生じるバイオガスおよび/または他のバイオガス源(例えば、オプションの埋立地)、および/または天然ガス(例えば、オフサイトからインポートされる天然ガス)の他のオプションの源の間で共有されることがある。ガス状燃料を利用するいかなる火力プラント技術(例えば、天然ガス燃焼に基づいたタービン)および/またはこれに関連しているインフラストラクチャーが、前述の任意ののシステムで共有されることがあり、および/または火力プラントでの利用のためにオフサイトから供給される天然ガスなどの他の可燃性ガスも同様である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24B、および/または図10)において、HTPはバイオマスを水から“フラッシュ分離”し、および/または熱と場合によって圧力を利用するプロセスによってバイオマスをバイオ原油および/または他の燃料に変換することからなる一次方法を包括する。特定の一つまたは複数の実施形態において、HTLまたはRTPなど、液体に基づいたHTPの産物として生じるバイオ原油は、電力を生成するために、例えばバーナー、重油燃焼モーター(例えば、通常にディーゼルまたは比較的重い油を燃焼するエンジン)、および/または他の厳選の火力プラント技術などで直接燃焼されることがあり、および/または追加精製して多くの主要な燃料種に仕上げられることもあり、そしてこれらの主要な燃料種に必要な追加の精製コストを計算に入れてもバイオ原油より効率的であればこれらの燃料の方が燃焼されることもある。特定の実施形態において、HTPは他のバイオマスおよび/または廃棄物をバイオ原油に変換することができる。特定の実施形態において、HTPは他のWTE技術全体の代替技術として、または当プランにおいて部分的な代替策として採用されることがある。この実施形態では、廃棄物が加熱、および/または加圧され、そして有機部分がバイオ原油の形態に液化される(このプロセスは「廃棄物HTP」と定義される)ことがある。特定の実施形態において、バイオ原油は、電力を生成するために、またその特性によって、直接に燃焼および/または追加精製の後で燃焼されることがある。開示された当プランにおいて、廃棄物発電のオプションのシステムであるが、オプションとして、一つまたは複数のHTPプロセスへのバイオマス流(農業材料、木材および/または他の有機材料)も含まれる。当プランとの相乗効果は上記の熱分解に基づいたWTEシステムの場合と同様であり、また次のものも加わる。特定の実施形態において、廃棄物HTPインフラストラクチャーは、BGMバイオマスHTPインフラストラクチャーおよび/または他のバイオマスHTP(例えば、農業バイオマス、木材、エネルギー作物など)と共有されることがあり、および/またはプロセスが完全にまたは部分的に統合されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24Dおよび/または図3)において、標準的なWWTPが稼働中であり、そして後で一般当業者の間で知られている方法でWWTBGUに改造される場合には、本来WWTP向けに開発された三次処理インフラストラクチャーもWWTBGUでの使用のため、またはWWTBGUとの共有のために改造されることがあり、および/または二次処理インフラストラクチャーの一部または全部も改造されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24Dおよび/または図3)において、池、沈下タンク、および/またはWWTPにおける第二処理に利用される他の技術は、一つまたは複数のWWTBGUにも採用することができ、また、共に動作している場合、および/またはWWTPシステムのWWTBGUへの組み込みまたは部分的または全体的な適合改造の場合、当初のWWTP池、タンク、および/または他のインフラストラクチャーを後に導入されたWWTBGUおよび/または他のBGUへの適合改造(設計上の要件による)の場合にインフラストラクチャーを共有することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態において、これは一次処理インフラストラクチャーを包括する場合もあるが、例として、例えば、スクリーン、除濁装置、凝集技術、沈下技術、および/または他の相応しい一次廃水処理技術、および/または廃水向けの三次処理技術(オプションとして、例えば、三次除濁装置、UVなどの消毒技術、および/または他の相応しい三次廃水処理技術を含む)などが挙げられる。例えば、UV処理システムの場合は、一つまたは複数のWWTBGUとWWTPが同時に利用されている場合に、その間で共有され、またWWTBGUがWWTPの代替として導入された場合に、WWTBGUでの利用のために改造されることが可能である。
電力:特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24D)において、流入物ポンプ機器付近の変電所が、一つまたは複数のWWTBGUとWWTPとの間で共有され、またはWWTPに取っ
て代わられるWWTBGUに適合するように改造されることがある。これらのシステムの間で、センサー、コンピューター制御装置、制御モジュール、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他の電気的システム(適合改造されたもの)も共有され、また当プラン上の他のモジュールと統合されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24Dおよび/または図6)において、汎用の空気/酸素供給システムが、二酸化炭素供給システム(例えば、光合成型WWTBGUを支持するため)、または酸素・空気を要するBGUにおけるバイオマス増殖に適した酸素・空気供給システム、またはこれらの要件のBGUを支持するための酸素・空気・二酸化炭素供給システムに適合改造されることが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図(表)24Eおよび/または図(表)24H)において、火力プラントと、当プラン上の他のプロセスとの間の一つまたは複数の接続、通信、および/または相乗効果(本書で説明されたもの)は、「火力プラント」を構成する一つまたは複数の技術を利用して確立することが可能である(例えば、二酸化炭素は、燃焼タービンまたは廃棄物発電焼却炉、両方、および/または二酸化炭素を生成する他のいかなる火力プラント技術(火力プラントとして利用されている場合)からBGMの方に補給されることがある)。特定の実施形態において、火力プラントを構成するためには、例えば、従来の発電システム、廃棄物発電を含み、様々な技術および/または燃料源を導入することが可能であるが、および/またはインフラストラクチャーおよび/または資源、例えば燃料、熱、水、電力、排出管理モジュール、コンピューター制御装置またはモジュール、および/または他の資源を共有するために他の火力プラント技術を統合することも可能である。インフラストラクチャー共有の対象として、例えば、一つまたは複数の変電所、送電線、一般当業者の間で知られている他の電気的インフラストラクチャー、排ガス搬送手段、煙道、汚染管理モジュール、汚染取り込みモジュール(例えば、図7Aまたは7B)および/または他の排出管理装置、二酸化炭素、メタン、バイオガス、酸素および/または他のガスの輸送ラインおよび/または蓄蔵、水、水/バイオマススラリー、バイオ燃料、他の燃料、他の液体輸送および/または蓄蔵、冷却システム、熱交換器、および/または火力プラント間で共有される他のコンポーネントなどが挙げられる。特定の実施形態において、燃料は火力プラントの特定の一つの技術によって生成/処理され、そして別の火力プラント技術によって電力および/または熱を生成するのに利用されることがある。例えば、燃料はWTE技術で生成され、火力プラントの熱によって処理され、および/または火力プラント内の発電プラントで燃焼されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24Hおよび/または図24C、および/または図10)において、一つまたは複数の燃料源はオンサイトおよび/またはオフサイトにおいて火力プラントの発電技術を共有することがあり、これでインフラストラクチャー費用が削減されることになる(例えば、バイオマスバイオ原油、WTEバイオ原油、HTPバイオ原油、および/または火力プラント技術を共有する他の燃料源)。特定の一つまたは複数の実施形態において、WTEおよび/または他の発電技術を含み、火力プラント技術は、二酸化炭素輸送および/または配送のインフラストラクチャー、冷却水および/または加熱済水の輸送手段、熱利用先、排出管理装置(例えば、排ガスは7Bまたは7Bに示されたインフラストラクチャーを共有することがある)、および/またはこれらの技術の共通の他の全てのインフラストラクチャーを共有する場合がある。空気の排出制御装置:特定の一つまたは複数の実施形態において、当プランは発生する排出物に応じてあらゆる現代的な空気汚染管理装置が装備されている。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3および/または図24H)において、当プランは、脱塩化のために海水を予熱するため、HTPのためにBGM出力を予熱するため、発電のため、または熱を当プランにおいて熱が必要な利用先に投入するために太陽熱技術(例
えば、太陽トラフ)を採用することができる(例えば、図3)。太陽熱技術を利用する場合、火力プラント上の既存のものと蒸気タービンを共有する可能性がある。
特定の実施形態(例えば、図24K)において、焼却の最終産物および/またはWTE技術からの他の直接燃焼の産物として、例えば、灰分があるが、これはセメントの生産に利用するオプションがある。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図2および/または図24K)において、廃熱は電気分解を実現するのに必要な発電のために利用することができる。例えば、次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)はブライン電解を使ってDPブライン放出から合成することができる。漂白剤は、当プランにわたって、消毒、クリーニング、および/またはその他の使用目的に充てられ、および/またはオフサイトにエクスポートされることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図24Kおよび/または図10)において、ブライン電解は水素ガスを産み出す。水素は燃料電池で発電するために利用されることがあり、および/または燃焼のために火力プラントに返されることもある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3および/または図24K)において、DPブライン放出物から海塩を生産し、オフサイトで販売することが可能である。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、DP脱塩水は火力プラント上のいかなるシステムの必要な利用先(例えば、燃焼タービン、および/またはその他のシステム)のために提供されることが可能である。特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図3)において、DP脱塩水(鉱物の返還あり)は火力プラント上の適切な利用目的(例えば、燃焼タービン、および/またはその他のシステム)のために提供されることが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10および/または図24K)において、ボトル吹き、洗浄、内容詰め、および/またはキャップ付けなどの作業が単一のシステムに統合されることがある。統合システムでは、細菌負荷が低下(消毒)し、製造コストが削減され、ラインの設置面積が縮小し、ボトルコストが削減され、そしてライン効率が向上する。リサイクル済PETおよび/またはプラスチック製ボトルの製造材料を直接利用するために、当プランにボトル再生式リサイクル施設を導入することが可能である。この種の施設は廃棄物取り扱い/リサイクルプラントと結合することが可能である。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図10および/または図24K)において、プラスチックが廃棄物受取・処理エリアからリサイクルされることがある。リサイクル済プラスチックの最終産物は洗浄、消毒、および/または細断されたプラスチック材料となる。そして、この材料はその後、ボトル製造プロセスに利用されることがある。BBPPおよび/または当プラン上の他のモジュール(例えば、精製所)向けの包装材料(場合によって、プラスチック、段ボール、および/または木製パレットを含む)もここで説明された廃棄物取り扱い/リサイクルプラントから由来する可能性がある。
リサイクル済PETおよび/またはプラスチック製ボトルの製造材料を直接利用するために、当プランにボトル再生式リサイクル施設を導入することが可能である。この種の施設は廃棄物取り扱い/リサイクルプラントと結合することが可能である。リサイクル済プラスチックの最終産物は洗浄、消毒、および/または細断されたプラスチック材料となる。そして、この材料はその後、BBPPにおいてボトル製造プロセスに利用されることがある。BBPP向けの包装材料(場合によって、プラスチック、ガラス、段ボール、木製パレット、および/または他のリサイクル済材料を含む)も本書で説明された廃棄物取り扱い/リサイクルプラントから由来する可能性がある。火力プランからの廃熱および/または当プラン上(例えば、図2)の他の源から回収される熱は、ビルの冷却および/またはバイオマス産物の冷凍、BGMの冷却(有益な場合)、および/またはその他の使用目的のための空気調節および/または冷凍を生成するために利用されることがある。
図25の設計2500を参考にして、特定の実施形態において、当プラン上の酸素源は、酸素を利用、蓄蔵、輸送、および/または処理するモジュールおよび/または技術の方に補給される。例えば、WWTP/BGM 402は、オプションとして、次のいずれかを包括する場合がある:WWTP 402A、独立栄養型BGU 402B、混合栄養型BGU 402C、従属栄養型BGU 402D。特定の実施形態において、火力プラント222は、オプションとして、オキシ燃料プロセス2508(例えば、NOx排出量を低減するため)および/または酸素2510を利用する他のプロセス、例えば酸素を必要とし、またはそれを活用する(例えば、空気より高い酸素含有レベル、または特定のプロセスによって酸素不足になった個所への酸素補給)ことによって多種な燃料(例えば、セルロース系エタノール/ブタノール/イソブタノール)を生成するプロセスなどを包括することがある。次のモジュールまたは技術は、オプションとして、酸素を生成および/または供給し、および/または利用後当グリッドでの再利用のために放出する場合がある:独立栄養型BGU 402B、混合栄養型BGU 402C、利用、再利用、蓄蔵、浄化、および/または当業者の間で知られているいかなる方法による他の処理2504のための酸素配分用モジュール、および/またはオフサイトの酸素源2502で使用することができる。これらの特定の一つまたは複数の酸素源は、オプションとして次の項目を含み、酸素を必要とし、またはそれを活用するモジュールに対して酸素を提供することができる:精製所および/またはBPP 202、WWTP 402A、スラッジ処理404、混合栄養型BGU402C、従属栄養型BGU、BBPP 206、火力プラント222、利用、再利用、蓄蔵、浄化、および/または当業者の間で知られているいかなる方法による他の処理2504、および/またはエクスポートおよび/または放出2506のための酸素配分用モジュール。
図25を参考にして、特定の実施形態において、精製所および/またはBPPにおける酸素の利用用途は、酸素を必要とし、またはそれをバイオマスの処理に活用できるいかなるプロセス(例えば、バイオマスを燃料および/または他の産物に変換する細菌性処理、他の分離および/または精製技法)を包括することがある。混合栄養型BGUは酸素を利用し、また放出することもできる。酸素は、火力プラントのオキシ燃料プロセスに利用する場合があり、ここでは、酸素がいかなる燃焼プロセスの入口に注入され、燃焼用のガスの酸素含有量を上昇させ、窒素含有量を低下させる。燃焼の結果として生じる放出ガスはNOx排出量が比較的低いとされている。特定の実施形態において、独立栄養型および/または混合栄養型BGUは火力プラントにおけるオキシプロセスのための酸素流を提供する。
図25を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、酸素を利用し、そして再生するように構成された発電・燃料生産システム2500を包括する実施形態があり、ここでは、次の項目が酸素を当システムの方に提供することが特徴である:酸素を生成するように構成された独立栄養型BGU 402B、酸素を生成するように構成された混合栄養型BGU 402C、オフサイト酸素源2502、および/または酸素の利用、再利用、配分、浄化、および/また処理のためのモジュール2504。特定の実施形態には、酸素が次の項目の方に提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある:精製モジュール202、BPPモジュール202、従来WWTPモジュール420A、混合栄養型BGU 402C、従属栄養型BGU 402D、BBPPモジュール206、スラッジ処理モジュール404、火力プラントモジュール222、酸素の利用、再利用、配分、浄化、および/また処理のためのモジュール2504、および/または酸素エクスポートおよび/または放出のためのモジュール2506。特定の実施形態には、酸素が酸素を生成するように構成された独立栄養型BGU 402Bによって提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、酸素が酸素を生成するように構成された混合栄養型BGU 402Cによって提供されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、酸素が火力プラント上の一つまたは複数のオキシ燃料プロセスモジュール2508、2510の方に補給されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態には、酸素が混合栄養型BGU 402Cの方に補給されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。特定の実施形態
には、酸素が従属栄養型BGU 402Dの方に補給されることを特徴とする前述のシステムを包括する実施形態がある。
図25を参考にして、本発明開示の特定の実施形態には、酸素が、独立栄養型BGU 402B、混合栄養型BGU 402C、オフサイト酸素源2502、および/または酸素の利用、再利用、配分、浄化、および/また処理のためのモジュール2504によって提供されることを特徴とする、酸素利用・再生方法を包括する実施形態があり、この方法は、酸素を、独立栄養型BGU402B、混合栄養型BGU402C、オフサイト酸素源2502、および/または酸素の利用、再利用、配分、浄化、および/また処理のためのモジュール2504から回収し、そしてその酸素を別のモジュールに提供することを包括する。特定の実施形態には、酸素が次の項目の方に提供されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある:精製モジュール202、BPPモジュール202、従来WWTPモジュール420A、混合栄養型BGU 402C、従属栄養型BGU 402D、BBPPモジュール206、スラッジ処理モジュール404、火力プラントモジュール222、酸素の利用、再利用、配分、浄化、および/また処理のためのモジュール2504、および/または酸素エクスポートおよび/または放出のためのモジュール2506。特定の実施形態には、酸素が独立栄養型BGU 402Bによって提供されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、酸素が独混合養型BGU 402Cによって提供されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、酸素が火力プラント上の一つまたは複数のオキシ燃料プロセスモジュール2508、2510(オプションとして、オキシ燃料燃焼および/または燃焼プロセスにおけるガスに対する酸素の割合を上昇させるための当業界に知られている他の手段を含む)の方に補給されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、酸素が混合栄養型BGU 402Cの方に補給されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。特定の実施形態には、酸素が従属栄養型BGU 402Dの方に補給されることを特徴とする前述の方法を包括する実施形態がある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図25)において、BGUから放出された酸素および/またはその他のガスは、回収および/または蓄蔵され、および/または従属栄養性バイオマス増殖プロセス、WWTP、当プランに有益をもたらす他のプロセスでの利用に誘導され、および/または市販されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(例えば、図25)において、BGMで生産および/または他の源から生産および/または再生される酸素(例えば、図25)は、火力プラント排出物のNOxの形成を低減するため、燃料消費を低減する(例えば、加熱済かつNOx排出物に変換された空気内窒素を低減することによって)ため、燃焼中に発生する排ガス量を低減するため、排ガスの熱損失を低減するため、排気中のCO2の割合を上昇させるため、排気からの分離を容易にできるように汚染物質を少量の排ガスに凝集させるため、凝縮分離を容易にできるように排ガスの凝縮性を高めるため、凝縮の熱を再回収するため、および/または燃焼プロセスにおける他の利点をもたらすための手段として、任意の火力プラント燃焼技術のガス状流入物の一部または全部を形成するために、当業者の間で知られているいかなる方法で、部分的または全体的に注入されることがある。
特定の一つまたは複数の実施形態(図25)において、酸素の注入は、オキシ燃料プロセス(オプションとして、オキシ燃料燃焼を含む)、および/または流入ガスを酸素で部分的または全体的に代替することを要する他のプロセス、および/または火力プラント流入ガスの一部としての酸素の注入を包括することがある。例えば、実質的純粋な酸素、または酸素が30~80%、または40~85%、または酸素が50~90%、または酸素が60~95%を含むガスは、一つまたは複数のBGU増殖サブユニットおよび/または他のBGUサブユニットおよび/または他のモジュールおよび/またはオフサイト源から回収され、そして、消費ガスの10%~50%、または25%~100%、または30%~80%、または50%~90%、または35%
~95%の割合で一つまたは複数の火力プラント燃焼プロセスの方に補給される場合がある(燃焼に使用された他のガスは別のガスまたは例えば空気などのガス混合物となる)。特定の一つまたは複数の実施形態において、酸素は、火力プラントの動作パラメーター、および/または当プランの運用上の目標および/または制約(例えば、燃料率、流入空気に関する要件、排出量に関する要件、利用可能な酸素量、および/または他の考慮事項)に基づいて、様々な量および/または割合で他の火力プラント流入ガス源の方に注入されることがある。当プランの動作パラメーター(例えば、火力プラントにおける燃焼率、ガス流速、BGMにおける酸素生産速度、温度、排出量、および/または他のパラメータ)を測定するの様々なセンサーは、自動化したシステムに対して信号を送信するのに使用されることがあり、このシステムは火力プラントに注入される酸素、空気、および/または燃料の流量、および/または当プランの他の機能(火力プラント運転を含む)を調節することができる。
図28は、多くのオプションのフィーチャーを含めて、開示されたプラン、設計、および/またはシステム(要するに「当プラン」)の様々な側面を網羅する高度図2800を示す。複数の実施形態において、本発明開示にかかる当プランは、様々なモジュール、ユニット、サブユニット、技術および/またはコンポーネント、およびその間の接続、相互作用、および/または通信を統合することによって、現地の資源の最適化(例えば、水、燃料、廃棄物、熱、ガスなどの利用)につながる柔軟なプラットフォームを提供することができる。
これらの項目は、本発明開示にかかる当プランの実施例を様々な実施形態に効果的に導入するために、本書で説明された方法で選択することが可能である(例えば、気候、環境に関する懸念事項、廃棄物流、水の利用可能性、当プランに導入可能な既存のインフラストラクチャーなどに基づいて)。このように、開示された当プランは特定の実施形態のオプションの多くのフィーチャーを紹介することがある。本書で開示された他の図は、例えば、モジュール、技術、および/または他のフィーチャー間のオプションの接続および/または通信(当プラン図28においてフィーチャー間の線や矢印によって図示されている)など、多くのフィーチャーをより詳しく図説している。図28を参考にして、特定の実施形態において、当プランはオプションとして次の項目を包括する:
オプションとして二酸化炭素および/または熱を生成できる一つまたは複数の技術、燃料または燃料前駆体を生成する一つまたは複数のシステム、および/または火力プラント技術またはシステムと通信、接続し、および/またはその他の方法で支持する一つまたは複数のシステムから構成された、また次の一つまたは複数の技術を包括する火力プラントモジュール108:発電プラント技術、廃棄物発電技術、例えば焼却炉、他の直接燃焼システム108、プラズマガス化ユニット1020、HTPユニット1010、熱分解ユニット1009、およびセルロース系エタノール/セルロース系ブタノール/セルロース系イソブタノールユニット(セルロース系エタノール/IsoB)1012、脱着器/凝縮器ユニット1016、および/または他の燃料生産技術ユニット1018、回転キルン焼却ユニット226、および/または火力プラントの定義に当てはまる他の技術。火力プラントのシステム、技術、および/または他のフィーチャーは本書で説明されたとおりインフラストラクチャーを共有することが可能である(例えば、24B、24C、24E、24H、24I、24J)。
火力プラントモジュール108は、当プラン上の他のモジュール、ユニット、サブユニット、技術、および/または他のフィーチャーからの次の一つまたは複数の項目に属する入力を包括することがある:一つまたは複数の水類(例えば、図3)の水160、314、バイオガス127、132、次の項目を含む他のバイオ燃料:バイオ原油、エタノール、精製バイオ燃料、バイオガス、バイオマス、および/または水素132、1058、1060、バイオマス/水スラリーおよび/またはバイオ燃料/水スラリー130、可燃性燃料(例えば、他の火力プラントの燃料生成技術によるもの)1006、処理済廃水(例えば、図3)、廃油1032、廃棄物(燃
料用)1030、オフサイト燃料1064、有害廃棄物1026、例えば臭気管理システム(例えば、図13)からの空気。
火力プラントは当プランに対する出力として次の項目に属する出力を包括することがある:電力2082(電気)、当プラン(例えば、図2)用の熱134、バイオ燃料1062、当プラン(例えば、図4)用の二酸化炭素、当プラン(例えば、図2)用の廃水、および/またはセメント生産用の灰分(例えば、図24K)。
WWTPモジュールおよび/またはBGM 110、212は次の一つまたは複数の項目を包括することがある:従来のWWTP 402A、廃水BGU 402B、淡水BGU 402C、塩水BGU 402D、および/または汽水BGU 402E。他には、例えばブライン水BGU、および/または混合淡水BGUなど他のBGUタイプも含まれることがある。これらのモジュールは、水源を共有し、および/または異なる水源(例えば、図3)を混合する場合がある。BGMに含まれたWWTPモジュールおよびBGMまたはいかなるBGUは、特定の実施形態において、二酸化炭素および酸素(例えば、図4、図25)を交換し、および/または様々なモジュールの間で一部のインフラストラクチャーを共有することが可能である(例えば、図4B、24D、24F、24G)。
WWTPモジュールおよび/またはBGM 110、212は、次の一つまたは複数の項目に属する当プランからの入力を包括することがある:熱および/または冷却(例えば、図2)、二酸化炭素412、オプションとして次の項目を含む水:廃水、塩水、ブライン水、および/または淡水(非廃水)(例えば、図3の302)。WWTP/BGM 110、212は、次の一つまたは複数の項目に属する当プランに対する出力を包括することがある:バイオマス/水スラリーまたはバイオ燃料/水スラリー130、廃水(例えば、図3)、処理済廃水(例えば、図3)、および/またはスラッジ128。
スラッジ処理モジュール126、131は、オプションとしてガス化モジュール125を包括するが、これはオプションとして次の項目を包括する:CHGユニット、嫌気性消化ユニット、および/またはスラッジを処理するための他の技術128。スラッジ処理プラントは、当プランからのスラッジ128の入力を包括し、また当プランに対する燃料(例えば、バイオガス)127、土壌改良資材および/または肥料(例えば、図24L)の出力を包括する場合がある。ガス化モジュールの他の機能は本書に開示開示されている。
精製所202および/またはBPPモジュール202は次の項目を包括することがある:HTPモジュール202A、嫌気性消化モジュール202B、超臨界流体抽出モジュール202C、および/または物質を分離、精製、処理、改変、混合、調合、およびその他の方法で処理するためのプロセス(例えば、バイオガス、バイオマスの部分、バイオガス、バイオ燃料、バイオ原油、石油系燃料、水素、水、溶媒、他の流体、および/または残留物など)202D。
精製所および/またはBPPは次の項目に属する当プランからの入力を包括することがある:バイオマス/水スラリーおよび/またはバイオ燃料/水スラリー130、バイオマス産物、バイオ原油、エタノール、バイオガスおよび/または他のバイオ燃料132、バイオ燃料1062、および/またはスラッジ128。精製所および/またはBPPは次の項目に属する当プランに対する出力を包括することがある:バイオマスおよび/または燃料1046、バイオマス産物、バイオ原油、エタノール、バイオガスおよび/または他のバイオ燃料132、例えば廃水などの水(図3)。
オプションの脱塩化モジュール145は、オプションとして、次の項目を包括することがある:濾過に基づいた技術および/または蒸留に基づいた技術、および/または脱塩化ができる他の技術(オプションとして塩水402Dから淡水を生産できるBGUを含む)。脱塩化モジュールはまた、当プランでの利用のためのエネルギー回収/圧力回収(例えば、図23)を包括することもある。
脱塩化モジュール145は、次の項目に属する当プランからの入力を包括することがある:塩水(例えば、図3)、熱(例えば、図2)、および/または二酸化炭素(例えば、図4)。脱塩化モジュールは、次の項目に属する当プランに対する出力を包括することがある:水(例えば、飲料水)(例えば、図3)、ブライン水(例えば、図3)、漂白剤(例えば、図24K)、海塩(例えば、図24K)、および/または廃水(例えば、図2)。
脱塩化モジュール145は、ブライン放出放流(例えば、図2、図24A)を包括することがあり、これはWWTP/BGM 110、212および/または火力プラントモジュール108と一部のインフラストラクチャーを共有する場合がある。ブライン放出モジュールは、当プランからブライン水(例えば、図3)、および/または他の水(例えば、低塩分のもの)(例えば、図3)の入力を受け入れることがある。
太陽熱モジュール230は、当プランに対して熱(例えば、図2)の入力または出力を提供することがある。
場合によって物質の処理、保存、瓶詰、包装、および/または蓄蔵(例えば、水、液状バイオマス産物、および/または燃料を含む他の液体を処理および/または瓶詰すること、ガスを包装すること、および/または固状バイオマス産物を処理および/または包装すること)を包括するオプションのBBPPモジュール144。
BBPPは、次の項目に属する当プランに対する入力を包括することがある:水(例えば、図3)、バイオマスおよび/または燃料1046、および/またはリサイクル済産物(例えば、図24K)。BBPPは、次の項目に属する当プランに対する出力を包括することがある:バイオマス、燃料(例えば、バイオ燃料)、および/または産物(例えば、バイオマスおよび/またはバイオマス由来産物)1044、および/または廃水(例えば、図3)。
オプションのリサイクル/廃棄物受入モジュールは、廃棄物(例えば、都市衛生廃棄物、有害廃棄物、建設および/または解体廃棄物)を受け入れ、分別、リサイクル、および/またはその他の方法で処理するための施設を包括する206。リサイクル廃棄物受入モジュール206は、オプションとして、次の項目に属する当プランに対する出力を提供する:リサイクル済産物(例えば、図24K)、燃料用廃棄物1030、有害廃棄物1026、廃水(例えば、図3)、および空気をオプションとして臭気低減システム(例えば、図13)に提供する。
モジュールは、次の項目を含み、当プラン1044で生産および/または包装された産物のエクスポートのために提供されている:瓶詰水(例えば、図3)、バイオマス産物、バイオ原油、エタノール、バイオガスおよび/または他のバイオ燃料1044、132、1058、1060、漂白剤(例えば、図24K)、および/または海塩(例えば、図24K)。
灌漑、消防、噴水、および/または湖307用のモジュールは、当プランに基づいている場合があり、また当プランから水(例えば、図2の処理済廃水)の入力を受けることがある。
例えばモジュール、ユニット、サブユニット、技術、コンポーネント、および/またはフィーチャーの間のオプションの接続および/または通信は、図28においてまさにその間の線や矢印で示されており、また当プランにおいて別の図形番号またはフィーチャー番号が付いており、また本発明開示の他の図においてより詳しく図示されている。図28に示されていないモジュール、ユニット、サブユニット、技術、コンポーネント、およびフィーチャーおよび接続および/または通信は、本発明開示(当プラン)の他の図または説明書
で開示されている場合がある。
各図において、別段の規定がある場合を除いて、例えば参照番号などが例えば様々な図面から見られる様々な部分を指す。文字が付いた参照番号(例えば、“102A”または“102B”)において、文字は同図上の同類の部分または要素を区別する働きをする。特定の参照番号は、全図にわたって同じ参照番号が付いた部分を指している場合、その参照番号の文字を省略することが可能である。図6および/または2015年6月10日申請されたUS Provisional Application No. 62173905の付録2は、バイオマスの増殖と下流処理に採用可能なオプションの処理ステップを示す。付録2の図2A~2Eは、それぞれ独立栄養系、従属栄養系、または混合栄養系の栽培に基づいて、有用な産物を生成するための様々なプロセスを示す。
バイオマスを処理するために、これら処理および/またはその他の下流処理を採用することが可能である。図6は、BGUとそこに含まれたバイオマス増殖サブユニットおよび様々なオプションの支援サブユニットの構成例を示す。これらの特定の一つまたは全てのサブユニットは、BGU、またはバイオマス増殖の目的に適したその他のサブユニットまたはシステムを構成するために利用することが可能である。特許US20090197322 A1の図3(付録2より)は、当プランにおいてバイオマスを処理して様々な有用な産物を生成するための下流処理のオプションの主なステップの追加の例を示す。付録2の図4~9は、栽培対象のバイオマスに見合った有用な産物を抽出するための下流処理を示す。