JP7034802B2 - 演算装置、表示方法 - Google Patents
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Description
本発明の第2の態様による表示方法は、順序づけられた複数の項目であるリスト情報を格納する記憶部を備える演算装置が実行する表示方法において、前記記憶部に格納されたリスト情報に基づいて前記項目を1個以上飛ばしたリスト画像を作成することと、前記リスト画像をスクロールさせることと、前記リスト画像を表示装置に表示させることとを含む。
以下、図1~図6を参照して、本発明に係る演算装置の第1の実施の形態を説明する。
図1は、演算装置1および演算装置1が搭載される車両5のハードウエア構成図である。車両5は、演算装置1と、入力装置31と、表示装置32とを備える。演算装置1は、入力装置31および表示装置32と有線または無線により接続されて、信号をやり取りする。以下では、演算装置1を操作する人間をユーザと呼ぶ。入力装置31は、ユーザの入力操作を演算装置1に伝達する装置である。入力装置31はたとえば、スクロールボタンと、停止ボタンと、決定ボタンとを含む複数のボタンから構成される。表示装置32は、たとえば液晶ディスプレイであり、演算装置1の動作指令に基づき映像を表示する。
図2は、演算装置1の機能構成図である。演算装置1は、その機能として入力判断部111と、表示制御部112と、リスト表示部113と、速度管理部114と、情報処理部115とを備える。リスト表示部113は、画像作成部1131とスクロール部1132を含む。またフラッシュメモリ17にはリスト情報171が格納される。リスト情報171とは、複数の項目の情報であり、たとえば連絡先であってもよいし、楽曲であってもよい。連絡先には、氏名、電話番号、およびメールアドレスが含まれる。楽曲には、曲名、再生時間、およびジャンルが含まれる。リスト情報171に含まれる情報の数は任意であるが、本実施の形態では50個であるとして説明する。
図3および図4を参照して表示装置32に表示されるリストを説明する。まず図3を参照してスクロールボタンが1回押された際の表示について説明し、次に図4を参照してスクロールボタンが再度押された際の表示を説明する。
図5は速度管理部114の動作を表すフローチャートである。以下に説明する各ステップの実行主体は、演算装置1のCPU11である。速度管理部114は、リスト表示部113とともにCPU11により起動され、リスト表示部113が動作を終了すると速度管理部114も動作を終了する。なお図5に示すフローチャートにおいて、変数nはスキップ数Nに関連する内部変数であり、変数vはスクロール状態を示す変数である。
図6はリスト表示部113の動作を表すフローチャートである。以下に説明する各ステップの実行主体は、演算装置1のCPU11である。リスト表示部113は、CPU11により起動され、CPU11から終了指令を受けて動作を終了する。
(1)演算装置1は、順序づけられた複数の項目であるリスト情報171を格納するフラッシュメモリ17と、フラッシュメモリ17に格納されたリスト情報171に基づいて項目を1個以上飛ばしたリスト画像を作成する画像作成部1131と、リスト画像をスクロールさせるスクロール部1132と、リスト画像を表示装置32に表示させる表示制御部112とを備える。演算装置1は、スキップ数Nを1以上としてリスト画像を作成するので、たとえばスキップ数Nが1の場合は2分の1の項目が表示され、スキップ数Nが2の場合は3分の1の項目が表示される。そのため、スクロール速度が同一であっても、目的とする項目に到達するまでの時間が約2分の1、または約3分の1になり、短い時間でユーザが目的とする項目に到達できる。なお、スクロール速度を2倍、3倍にすることでも短い時間でユーザが目的とする項目に到達できるが、ユーザによる項目の視認が困難になるため好ましくない。
入力装置31は、スクロールボタンを複数備え、スクロール速度を指定可能に構成してもよい。入力判断部111は、押下されたスクロールボタンに応じてスクロールの速度を決定して速度管理部114に出力する。また速度管理部114は、同じ速度のスクロールボタンが続けて押された場合のみスキップ数Nを変更してもよい。
入力装置31は、スクロールボタンを複数備え、押下されたスクロールボタンに応じてスキップ数を決定してもよい。
上述した第1の実施の形態では、リスト画像は表示装置32の下方向にスクロールした。しかしリスト画像は上方向にスクロールしてもよいし、左右方向にスクロールしてもよい。また入力装置31がスクロール方向に応じたボタンをそれぞれ備え、リスト表示部113が押されたボタンの方向に応じてリスト画像をスクロールさせてもよい。
上述した第1の実施の形態では、入力装置31は複数のボタンから構成された。しかし入力装置31はマイクおよび音声認識部を備えてもよい。この場合は入力装置31は、ユーザの発話をマイクで取得し、これを音声認識部が認識することでボタンが押された場合と同様の処理を行う。たとえばユーザによる「停止」という発話を認識して停止ボタンが押された場合と同様の信号を演算装置1の外部IF15に出力する。
表示装置32にリスト画像を表示する際に、矢印Rや連続矢印Sを表示しなくてもよい。また、矢印Rや連続矢印Sを、ユーザがより分かりやすいように文字による説明に代えてもよい。たとえば矢印Rの代わりに「スキップなしでスクロール中」と表示し、連続矢印Sの代わりに「一部項目を省略してスクロール中」と表示してもよい。
上述した第1の実施の形態では、リスト表示部113は画像作成部1131を備え、必要に応じて広域画像Gを作成した。しかしあらかじめスキップ数Nを変化させた広域画像Gを複数作成してフラッシュメモリ17に格納しておき、必要に応じてフラッシュメモリ17から読み込んでもよい。その場合には画像作成部1131は不要であり、画像取得部を設ける。そして図6のS321やS327において、画像取得部がフラッシュメモリ17から適切な広域画像Gを読み込む。
演算装置1は、リスト情報171を辞書順に並べ替えるソート部116をさらに備えてもよい。図10は変形例7における演算装置1の機能構成図である。ソート部116は、リスト情報171の予め定められた情報、たとえば氏名を辞書順にソートしてもよいし、ユーザから指定される項目の内容、たとえば氏名、メールアドレス、電話番号のうちユーザが指定される項目を辞書順にソートしてもよい。
(3)演算装置1は、リスト情報171の複数の項目を辞書順に並べ替えるソート部116を備える。画像作成部1131は、ソート部116が並べ替えた複数の項目を用いてリスト画像を作成する。そのためユーザは、所定の項目、またはユーザが指定した項目の内容でソートされたリストが得られるので、順番の把握が容易である。
上述した第1の実施の形態では、演算装置1と、入力装置31と、表示装置32とは個別の装置として説明した。しかし演算装置1に、入力装置31および表示装置32の少なくとも一方が一体として構成されてもよい。
スクロール部1132は、スクロール速度を周期的に変更して各項目をより視認しやすくしてもよい。たとえば、スクロール速度がゼロの時間を適宜設けて、新たな項目が表示されるたびにスクロールを停止させてもよい。
図11~図12を参照して、本発明に係る演算装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、ユーザがタッチパネルを操作する点で、第1の実施の形態と異なる。
演算装置1のハードウエア構成は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。第2の実施の形態では、入力装置31は表示装置32と一体に構成されたタッチパネルである。入力装置31は、少なくともタップ操作およびフリック操作を認識して演算装置1に伝達する。タップ操作とは、タッチパネルに触れてすぐ離す操作である。フリック操作とは、タッチパネルの表面を指で払う操作である。またタップ操作を検出した際には、ユーザがタップした画面上の座標もあわせて出力する。
演算装置1の機能構成は、入力判断部111と速度管理部114以外は第1の実施の形態と同様である。ここでは入力判断部111と速度管理部114の機能について、第1の実施の形態との相違点を説明する。
図11は、第2の実施の形態における速度管理部114の動作を表すフローチャートである。変形例1と同一の処理には同一のステップ番号を付して説明を省略する。第1の実施の形態における速度管理部114の動作を表すフローチャートである図5と、図11との相違点は、S303において否定判断された場合にS315を実行してからS302に戻る点、およびS304の代わりにS304Bを実行する点である。S302では速度管理部114は、所定の時間関数に基づきスクロール速度を更新する。所定の時間関数とは、時間の経過とともに速度が減少する関数である。
(4)表示装置32はタッチ操作が可能なタッチパネルである。入力装置31への入力は、タッチパネルへの操作である。スクロール部1132は、フリック操作がされるとスクロールを行う(図11のS303、S304B、S306)。画像作成部1131は、第1のフリック操作に基づきスクロール部がスクロールを行っている最中に第2のフリック操作がされるまでは整数Nをゼロとし、第2のフリック操作がされると変数nが速度管理部により2にされるので(図11のS305)、スキップ数Nを2とする(図6のS327)。そのため演算装置1は、ユーザによる直感的な操作が可能なタッチパネルのフリック操作に基づきリスト画像の表示態様を変化させることができる。
ユーザによるフリック入力の強さに応じて、スクロール速度を変化させてもよい。この場合の速度管理部114の動作は、図7に示すフローチャートに以下の変更を加えればよい。すなわち、図7のS303において否定判断された場合に図10に示すS315を実行してからS302に戻るように変更すればよい。またS315では、設定された速度に応じて時間関数を使い分ける。たとえば、スクロール速度が速い場合は時間関数210を用い、スクロール速度が遅い場合は時間関数220を用いる。
図11のS304Bにおける速度条件を厳しくしてもよい。たとえばS304Bにおいて、速度vが0.5よりも大きいか否かを判断してもよい。この場合は、1回目と2回目のフリック入力に多少の時間差があり、スクロール速度が減少していてもスキップ数Nが変更されるように変数nの値を変更できる。またS304Bにおいて速度vが1と等しいか否かを判断してもよい。
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態の変形例1のようにスクロール中に同様のスクロールの指令を受けた場合のみスキップ数Nを変更してもよい。すなわち入力判断部111はフリック操作の強さを2段階以上に分類して速度管理部114に伝達し、速度管理部114はスクロール中に同じ強さのフリック操作が入力された場合に変数nの値を更新する。リスト表示部113は図3のS323で変数nを取得するので、リスト表示部113に変数nの更新が反映され、そしてS325で否定判断されるのでS327において更新された変数nの値に基づき広域画像Gが作成される。そしてこの広域画像Gを用いて表示装置32にスキップ数N=nのリスト画像が表示される。
(5)入力判断部111は、フリック操作の強さを少なくとも2段階に分類する。画像作成部1131は、第1のフリック操作に基づきスクロール部1132がスクロールを行っている最中に第1のフリック操作と強さの分類が同一である第2のフリック操作がされるまでは整数Nをゼロとし、第2のフリック操作がされると(図7のS307:YES)変数nが2に更新されるので、これを図6のS323で読み込んでS327においてスキップ数Nに2を代入する。そのため演算装置1は、ユーザが意識して同じ強さのフリック操作を行った場合のみスキップ数Nを変更し、ユーザがフリック操作の強さを変更した場合には変更後のフリック操作の強さに応じたスクロールを行うことができる。
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態の変形例2のように入力に応じてスキップ数Nを変化させてもよい。すなわち入力判断部111はフリック操作の強さを2段階以上に分類して速度管理部114に伝達し、速度管理部114はフリック操作の強さが強いほど変数nの値を大きな値とする。変数nが更新された場合のリスト表示部113への影響は、第2の実施の形態の変形例3に記載したとおりである。
(6)画像作成部1131は、フリック操作の強さが強いほど図8のS309~S311において変数nに大きな値が代入され、これを図6のS323で読み込んでS327においてスキップ数Nに代入する。そのためフリック操作の強さに応じたスキップ数Nを設定できる。
速度管理部114は、図11のS315において変数vを更新した際に、変数vの値が所定値以下、たとえば0.1以下の場合は変数nをゼロに変更してもよい。本変形例によれば、スクロールが停止する際には常にスキップ数N=0のリスト画像を表示することができる。
3…入力装置
15…外部インタフェース
17…フラッシュメモリ
31…入力装置
32…表示装置
111…入力判断部
112…表示制御部
113…リスト表示部
114…速度管理部
116…ソート部
171…リスト情報
1131…画像作成部
1132…スクロール部
Claims (5)
- 順序づけられた複数の項目であるリスト情報を格納する記憶部と、
前記記憶部に格納されたリスト情報に基づいて前記項目を1個以上飛ばしたリスト画像を作成する画像作成部と、
前記リスト画像をスクロールさせるスクロール部と、
前記リスト画像を表示装置に表示させる表示制御部と、
入力を受け付ける入力部とを備え、
前記表示装置は、タッチ操作が可能なタッチパネルであり、
前記入力部への入力は、前記タッチパネルへの操作であり、
前記スクロール部は、フリック操作がされるとスクロールを行い、
前記画像作成部は、第1のフリック操作に基づき前記スクロール部がスクロールを行っている最中に第2のフリック操作がされるまでは整数Nをゼロとし、前記第2のフリック操作がされると前記整数Nを1以上とし、前記項目をN個飛ばして前記リスト情報から抽出して前記リスト画像を作成する演算装置。 - 請求項1に記載の演算装置において、
前記入力部は、フリック操作の強さを少なくとも2段階に分類し、
前記画像作成部は、前記第1のフリック操作に基づき前記スクロール部がスクロールを行っている最中に前記第1のフリック操作と強さの分類が同一である前記第2のフリック操作がされるまでは前記整数Nをゼロとし、前記第2のフリック操作がされると前記整数Nを1以上とする演算装置。 - 請求項2に記載の演算装置において、
前記画像作成部は、前記フリック操作の強さが強いほど前記整数Nを大きな値とする演算装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の演算装置において、
前記複数の項目を辞書順に並べ替えるソート部をさらに備え、
前記画像作成部は、前記ソート部が並べ替えた前記複数の項目を用いて前記リスト画像を作成する演算装置。 - 順序づけられた複数の項目であるリスト情報を格納する記憶部を備える演算装置が実行する表示方法において、
前記記憶部に格納されたリスト情報に基づいて前記項目を1個以上飛ばしたリスト画像を作成することと、
前記リスト画像をスクロールさせることと、
前記リスト画像を表示装置に表示させることと、
入力を受け付けることとを含み、
前記表示装置は、タッチ操作が可能なタッチパネルであり、
前記入力は、前記タッチパネルへの操作であり、
前記演算装置は、
フリック操作がされるとスクロールを行い、
第1のフリック操作に基づきスクロールを行っている最中に第2のフリック操作がされるまでは整数Nをゼロとし、前記第2のフリック操作がされると前記整数Nを1以上とし、前記項目をN個飛ばして前記リスト情報から抽出して前記リスト画像を作成する表示方法。
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