JP7032719B1 - 広告管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】天気、気温、降水量などの気象情報と連動して好適な広告を配信するシステムを提供する。【解決手段】広告管理システムは、広告を閲覧するユーザの所持する端末の所在地ごとに前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、広告主の設定した気象条件を満たす気象状態となっているエリア内の端末に、当該広告主の指定した広告を配信するか、もしくは配信しないように、あるいは入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、インターネット上で好適な広告を配信する技術に関する。
近年、インターネット上で検索すると、検索結果とともに検索キーワードに関連する広告が表示される。また、ウェブサイトやモバイルアプリにアクセスするとホームページ上の特定箇所に広告が表示される。
一方、晴れ、くもり、雨などの天気や気温などの大気の状態(以下、「気象」と総称する)によって、ユーザの購入する商品や利用するサービスの傾向が変わることも、統計上もしくは経験上知られている。
関連のある技術として、ユーザの移動情報やスケジュールを管理し、移動情報に基づいて広告情報を当該ユーザの端末に配信するシステムが開示されている(例えば特許文献1)。この文献に開示されたシステムは、広告の配信を受けるユーザが住んでいる住所の気象情報を取得し、この気象情報に基づき、配信する広告を決定する機能も有している。
特許第6824538号
気象の状態は地域によって異なり、その時々に応じて変化するため、気象の変化によって配信する広告を変えたいとの要望がある。
特許文献1には、気象情報に基づき配信する広告を決定することが開示されているが、広告の配信先となるユーザ(=広告を閲覧する者、広告接触者)の個人情報やスケジュール、移動情報をシステム内に保持し、管理しておく必要がある。このような個人情報をシステム内で保持するのは、情報漏洩が生じたときに甚大な損害が発生するため、セキュリティの観点で相当なリスクを伴う。
加えて、特許文献1の技術では、広告を配信する際、配信先のユーザのスケジュールや移動情報が必要となり、状況によっては、これらを設定するための入力作業などが発生し、手間となる。
本発明は、天気、気温、降水量などの気象情報と連動して好適な広告を配信するシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の広告管理システムは、広告を閲覧するユーザの所持する端末の所在地ごとに前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、広告主の設定した気象条件を満たす気象状態となっているエリア内に前記端末が位置した場合に、前記端末に当該広告主の指定した広告を配信するか、もしくは配信しないように、あるいは前記端末への配信候補となっている複数の前記広告の中から配信する一の前記広告を決定する基準である入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求することを特徴とする。
また、本発明の広告管理システムは、広告を閲覧するユーザの所持する端末に、前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、広告主の設定した所定の地点が、当該広告主の設定した気象条件を満たす気象状態となっている場合、当該広告主の指定した広告を、前記広告主が設定した地域に配信するか、もしくは配信しないように、あるいは前記端末への配信候補となっている複数の前記広告の中から配信する一の前記広告を決定する基準である入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求することを特徴とする。
本発明により、気象情報に応じて好適な広告が配信される傾向となるようにすることができる。
実施形態の広告管理システムの適用ケースを例示する図である。 実施形態のシステム構成例を示す図である。 実施形態の条件設定処理の動作例を説明する図である。 実施形態の広告依頼処理の動作例を説明する図である。 実施形態の広告(キャンペーン)一覧を表示するときの動作例を例示するフローチャートである。 実施形態の広告(キャンペーン)一覧を表示するまでの画面遷移を示す図である。 実施形態の広告(キャンペーン)の登録画面を示す図である。 実施形態の対象地点、および気象条件を設定するときの動作例を例示するフローチャートである。 実施形態の気象条件を設定するときの画面例を示す図である。 実施形態の気象条件を設定するときの画面例を示す図である。 実施形態の気象条件を設定するときの画面例を示す図である。 実施形態の気象条件を設定するときの画面例を示す図である。 実施形態の気象条件を設定するときの画面例を示す図である。 実施形態の広告依頼処理の全体動作の一例を示すシーケンス図である。 実施形態の広告依頼処理の主要動作の一例を示すシーケンス図である。 実施形態のWebサーバのハードウェア構成を例示する構成図である。
本実施形態の広告管理システムは、気象情報を提供する外部システム、および広告を配信する外部システムと連携し、気象に連動した広告配信を実現するシステムである。
図1は、実施形態の態様により提供されるサービスの概要を、2つのシーンを例示して説明する図である。ここでは、一人ひとりの現在の所在地に合わせて、その所在地の天気に合った広告をその地域に配信するケース1(図1(A))と、レジャー施設などの特定地点の天気に合わせて、その特定地点の気象が条件に合致したら、広告主が指定した広告を国内全域に(すなわち配信先の地域を限定せずに)配信するケース2(図1(B))をそれぞれ例示している。
ケース1の場合、広告配信先となるユーザ(=広告を閲覧する者、広告接触者)の現在の所在地をGPS情報等により特定し、その地点での天気、気温、湿度などを割り出す。実際には、後述のように外部システムである気象情報提供システムに依頼して割り出す。そして、割り出した気象情報と広告主が設定した気象条件とを比較し、広告主が指定する広告であって条件に合致した広告を配信するように、外部の大手広告媒体に要求する。ここで「広告主」とは、広告の掲載を所望する個人や団体、企業を指し、大手広告媒体は、インターネットを介して広告を配信する大手企業を指し、例えばGOOGLE(登録商標)やFACEBOOK(登録商標)が提供する広告配信システムである。
ケース1において、例えばこの日の北海道の気温が氷点下である場合、本実施形態の広告管理システムは、条件に合致した寒い日用の広告、例えば広告主の取り扱っている商品の中の暖房器具や冬用衣服などの広告を配信するように、大手広告媒体に要求する。大手広告媒体は、この要求に沿って、当該広告主の広告として北海道内においては寒い日用の広告を配信する。
広告配信先のユーザが沖縄にいる場合も同様に、その位置情報から沖縄の天気、気温、湿度などの気象情報を、外部の気象情報提供システムに依頼して割り出す(ここでは猛暑と割り出されるものとする)。そして本実施形態の広告管理システムは、割り出された気象情報と広告主が設定した気象条件とを比較し、条件に合致した広告を配信するように、大手広告媒体に要求する。ここでは、広告主の取り扱っている商品の中で、暑い日用の広告、例えばアイスキャンディやソフトドリンクの広告を配信するように、大手広告媒体に要求する。
ケース2の場合、実施形態の広告管理システムは、広告主が指定する特定の地点での気象情報に応じた広告が、国内全域に(すなわち地域を限定せずに)配信されるように、大手広告媒体に要求する。図1(B)の例のように、特定のスキー場で雪が降っている場合には、新雪によってスキー場が良いコンディションであることをアピールし、スキー場への来訪を促す広告が配信される。
引き続き、本実施形態の広告管理システムについて説明する。図2は、本実施形態の広告管理システムを含んだ全体の構成例を示す図である。
広告管理システム100は、1つまたは複数のコンピュータを有する構成となっており、本実施形態においてはWebサーバ110、APサーバ120、DBサーバ130を少なくとも有している(構成はこれに限らない)。広告管理システム100は、外部のクラウドシステムである広告配信システム200、および外部のクラウドシステムである気象情報提供システム500と連携し、広告配信先となるユーザの所在地もしくは広告主が指定する所定の地点の気象状態に応じて、好適な広告を配信する。尚、以降の説明において、広告配信システム200はGOOGLE配下の広告配信システムであるものとして説明するが、FACEBOOKやその他の広告配信システムを用いてもよい。また、これら広告配信システムを選択可能にしてもよい。
広告配信先デバイス400は、PC、スマートフォン、タブレットなどのインターネットに接続可能な情報通信端末である。広告配信先デバイス400は、ウェブサイトにアクセスしたときや検索エンジンで検索したとき、もしくはモバイルアプリを利用したときに、広告配信システム200から配信される広告を受信し、これを表示する。広告配信先デバイス400を所持するユーザは、表示される広告を閲覧し、当該広告が気になる場合は広告画像を押下するなどして、その広告の詳細を知ることができる。
広告主用端末300は、広告主が保持しているPCやタブレットなどであり、Webブラウザを搭載している。広告主用端末300は、広告管理システム100のWebサーバ110にアクセスし、気象情報を判定する対象地点の情報(以下、単に「対象地点」と称する)や気象条件等の設定を行う(詳細については後述)。尚、以降の説明も同様に、「対象地点」は、広告を配信する配信先を示すものではなく、あくまでも気象情報を判定する地点を意味している。
Webサーバ110は、80番ポート(HTTP)、443番ポート(HTTPS)などの規定のポート番号で待ち受け、広告主用端末300からのリクエスト情報(HTTP GET)を受信すると、これに応じてレスポンス(コンテンツ)を返信する。本実施形態では、Webサーバ110は、対象地点や気象条件を設定するための画面(HTMLやCSS)を広告主用端末300に送信し、広告主用端末300がこの画面を表示する(この一連動作を、単に「表示」と称する)。
またWebサーバ110には、Webサーバプログラムとともに、APサーバ120に対して周期的な処理を実行させるためバッチロジック(プログラム)が組み込まれている。
DBサーバ130は、Webサーバ110の表示画面を介して入力された対象地点や気象条件などを対応付けて登録するリレーショナルデータベースが構築されている。実際に登録される情報については、動作フローチャートの説明とともに後述する。
APサーバ120は、主にWebサーバ110のバッチロジックから実行指示を受けて動作するサーバである。APサーバ120は、気象情報提供システム500と連携して各地点それぞれの気象情報を割り出し、この気象情報と、広告主が設定した気象条件とを比較し、気象条件を満たすか否かを判定する。そしてAPサーバ120は、気象情報が気象条件を満たす場合、広告を配信するか否か、あるいは入札価格を変更するように広告配信システム200に対して要求する。
引き続き、広告管理システム100の動作について説明する。広告管理システム100の動作としては、大きく2つの局面(フェーズ)に分けることができる。1つ目は、広告主が気象条件などを設定し、これをDBサーバ130に登録する「条件設定フェーズ」であり、2つ目は、気象条件を満たす地点に対して、広告主が指定する広告を配信するように、広告配信システム200に要求する「広告依頼フェーズ」である。
図3は、「条件設定フェーズ」の動作を説明するための図である。まず広告主は、広告管理システム100を利用する前に、広告配信システム200に自らの特定情報や配信を所望する広告のデータを登録しておく。この際、本実施形態では、次の各情報を広告配信システム200に事前登録する(ST1)。
広告主を特定するアカウント情報として、「お客様ID」、「広告アカウント」を登録する。お客様IDは、広告アカウントの識別に使用される固有情報であり、広告配信システム200側が採番するユニークな番号である。広告アカウントは、配信する広告を管理するためのアカウントである。
また広告主は、広告アカウントの配下で管理する1つまたは複数の広告データを登録する。ここで「広告データ」とは、広告を一意にするための広告識別情報(以下「キャンペーンID」)、および広告用画像、当該広告を表示する検索用キーワードなどのコンテンツデータである。また以降では、「広告」のことを「キャンペーン」と称する場合もある。
ここで登録される「お客様ID」、「広告アカウント」などの特定情報や広告データについては、あくまで広告配信システム200側の仕様(GOOGLEの仕様)に依拠するため、これに限定されない(FACEBOOKなどは異なったアカウント管理となる)。本実施形態においては、少なくとも広告管理システム100の側から、広告配信システム200に登録されている広告(キャンペーン)を特定できればよい。
アカウント情報や広告(キャンペーン)の事前登録が行われたことを前提に、Webサーバ110は、広告主用端末300からアクセスを受けると、広告配信システム200から広告管理システム100で管理したい広告(キャンペーン)に関する情報を取得する(ST2)。そしてWebサーバ110は、当該キャンペーンについての対象地点、気象条件を設定するための画面(後述の図9~図13の画面)を、アクセス元である広告主用端末300に表示する(ST3)。広告主は、広告主用端末300に表示された設定画面に基づき条件を入力し(ST4)、Webサーバ110は、条件を受け付けて、キャンペーン識別情報に対応付けてDBサーバ130に登録する(ST5)。尚、「キャンペーン識別情報」は、ここではキャンペーンIDとして説明するが、各種データの組み合わせなどにより、キャンペーンを一意に特定することができる情報であればよい。
図4は、「広告依頼フェーズ」の動作を説明するための図である。この「広告依頼フェーズ」は、例えば1時間に1回など、Webサーバ110のバッチロジックにより実行される。
Webサーバ110は、DBサーバ130に登録されている、キャンペーンIDおよび対象地点、気象条件などが含まれたレコードを取得する(ST10)。そしてWebサーバ110は、APサーバ120に対してこれら情報を送信し、バッチ処理の実行指示を行う(ST11)。
APサーバ120は、バッチ処理の実行指示と連動して、もしくは非同期で、対象となる各地点での気象情報を気象情報提供システム500から取得する(ST12)。ここで取得される各地点は、広告配信システム200が広告の切り替えを行うことのできる程度の粒度となっている。本実施形態の広告配信システム200は、日本全国を991の地点に区切り(GOOGLEの場合)、これら地点ごとに広告を切り替えて配信するものとする。尚、この地点の粒度については、これに限定されず、広告配信システム200側の仕様に依拠する。APサーバ120は、この991地点の緯度、経度を気象情報提供システム500に送信し、各地点における気象情報を取得する。気象情報提供システム500は、日本全国を1km四方(約37万エリア)に分割し、各エリアの気象情報を保持しており、この中から当該991地点の緯度、経度を選定し、気象情報を返す。ここで取得される気象情報の種別(天気や気温など)の詳細については、動作フローチャートの説明とともに後述する。尚、991地点の全てが配信対象の地点とはならず、一部の地点のみが配信対象である場合は、APサーバ120は、当該配信対象となる地点についての気象情報のみを気象情報提供システム500に要求する。
図1(A)に示すケース1の場合は、APサーバ120は、取得した991地点の中から、広告主が設定した気象条件に合致する地点を選定し、当該地点を広告の配信対象地域として選択する。そしてAPサーバ120は、少なくとも当該地点およびキャンペーンIDを対応付けて、広告配信システム200に設定更新の指示を行う(ST13)。このST13において、APサーバ120は、当該広告主の指定した広告を配信するか、もしくは配信しないように、あるいは入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求する。
広告配信システム200は、当該広告配信先デバイス400の位置情報(GPS情報等)に基づき、広告(キャンペーン)を配信する(ST14)。
ST13、ST14により、広告主が事前に設定した気象条件に合致した地点に、広告(キャンペーン)が配信される動作となる。
一方、図1(B)に示すケース2の場合は、APサーバ120は、その緯度、経度が当該広告主の設定した気象条件を満たす気象状態となっているかを判定する。満たすものとなっている場合、APサーバ120は、当該広告主の指定した広告を配信するか、もしくは配信しないように、あるいは入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求する(ST13)。
広告配信システム200は、当該広告(キャンペーン)を、配信先の地域を限定せずに全国的に配信する(ST14)。
広告配信システム200の中には、入札価格などに基づき配信すべき広告ごとに順位付けを行い、この順位に基づき実際に配信する広告を決定するオークション形式を採用しているものがある。この場合、オークションで競り勝てた場合のみ、広告主の広告が当該地点で配信される。よって、このようなオークション形式を採用している場合、確実に配信されるとは限らず、競り負ければ広告主自らの広告は配信されず、他社の広告が配信される。尚、本実施形態の広告配信システム200は、ユーザの広告閲覧に対する入札価格を広告主が指定可能なシステムであり、当該入札価格に基づき、配信候補となっている広告の中から一の広告を決定して配信する、オークション形式を採用したシステムである。尚、オークション形式を利用していない広告配信システムでも本実施形態は適用可能である。
本実施形態では、ユーザの所在地もしくは所定の天気の気象情報が、予め設定した気象条件に合致した場合の挙動には、(1)広告の配信をオン/オフにするか、もしくは(2)入札価格を変更するかという2つのパターンがあり、どちらを選択するかは本システムを利用する広告主がST4にて設定する。
引き続き図3に示す「条件設定フェーズ」の動作を、フローチャートおよび表示画面を用いて説明する。図5は、広告(キャンペーン)の一覧の表示を行うまでのフローチャートであり、図6が当該処理の際の表示画面の例である。
まず、Webサーバ110は、広告主用端末300からWebブラウザを介してアクセスを受け付けると、図6(A)に示す画面を表示して、広告管理システム100と広告配信システム200との連携処理を行う(S001)。広告主用端末300を操作する広告主は、図6(A)に示すボタン601のいずれかを押下することで、接続する広告配信サービスを選択する。
広告配信システム200用のボタン601(ここでは「広告配信サービスA」のボタンとする)が押下されると、広告配信システム200の提供する管理用画面(不図示)が表示され、この画面を介して、広告配信システム200についてのログイン処理として、お客様IDについての認証処理が行われる。その後、Webサーバ110は、図6(B)の画面を広告主用端末300に表示して、S001と同じお客様IDの入力を待ち受ける(S002)。
お客様IDが入力されると、Webサーバ110は、当該お客様IDに紐づけられた広告アカウント名、広告アカウントID、キャンペーン(キャンペーン名やキャンペーンIDも含む)を、広告配信システム200から取得する(S003)。そしてWebサーバ110は、DBサーバ130を参照し、キャンペーンIDに対応付けられた設定済みの情報(後述する対象地点、入札価格の変動率、気象条件など)を取得し(S004)、図6(C)に示す一覧表示を行う(S005)。図6(C)に示す一覧表示おいて、チェックボックス602が選択された上で、削除ボタン603が押下されると、選択されたキャンペーンが削除される。そして、キャンペーン名605がクリックされると、当該キャンペーンについての気象条件設定動作(後述する図8に示す動作)に遷移する。
アイコン606は、当該キャンペーンを有効としているが、あるいは無効としているかを示すものであり、アイコン606を操作することで、有効/無効が切り替わる。尚、塗りつぶされた丸印のマークが有効であることを示し、一時停止のマークが無効であることを示している。
広告管理システム100にいずれのキャンペーンも登録されていない場合は、図7に示す画面となる。すなわち、Webサーバ110は、お客様IDに紐づかれた広告アカウントの一覧を、広告配信システム200から取得して表示する(図7(A)参照)。そしてWebサーバ110は、一覧の中から選択された広告アカウントのキャンペーンの名前を一覧表示する(図7(B)参照)。図7(B)の画面でキャンペーンが選択されると、引き続き当該キャンペーンついての条件設定動作(以下で説明する図8に示す動作)となる。
図8は、広告(キャンペーン)ついての条件設定動作のフローチャートを示す図である。Webサーバ110は、選択された広告(キャンペーン)について、対象地点、気象条件を設定する画面を表示し(S101)、各要素の条件値を広告主から受け付ける(S102)。
このS101で表示される条件設定画面を、図9~図13に示す。本実施形態の条件設定画面において、図9に示す上段領域900および保存ボタン1301は常時表示される。下段領域960は、タブ950が操作されることで「温度」、「温度差」、「降水量」、「湿度」、「風速」、「最高/最低気温」、「降水確率」、「1日のまとめ天気」の各設定画面(図9および図10~図13(A)の画面)に切り替わる。
図9の上段領域900は、対象となるキャンペーンの全体的な挙動を設定するための項目である。広告主は、図9の上段領域900の画面を介して、当該広告の配信先を「ユーザの所在地」(第2の地点情報)とするか、「所定の地点」(第1の地点情報)とするかを選択する。「ユーザの所在地」とする場合、図1(A)に示すケース1の動作となり、広告配信先デバイス400の位置(GPS等の値)に応じた広告が配信される。一方、「所定の地点」の場合、図1(B)に示すケース2の動作となり、その所定の地点の気象情報に応じて、広告の配信もしくは入札価格の変更が行われる。尚、「所定の地点」が選択される場合、その地点の位置をさらに特定する必要があるため、Webサーバ110は、当該地点の緯度・経度又は当該地点の都道府県名の入力画面を表示し、入力された緯度・経度又は都道府県に該当する地点を地図上でも確認できるようにする。
上段領域900においては、以降に説明する気象条件に合致したら広告を配信するか、気象条件に合致したら配信を停止するか、気象条件に合致したときに入札価格を変更するかの中から、いずれか一つを設定することができる。
また、図9において、広告主は、入札価格の変動率を-90%から+100%の範囲で10%刻みに設定することができる(範囲や刻みの数値はこれに限らない)。ここで、例えば入札価格を+20%とすると、オークションにおいて、他社の広告よりも上位にランク付けされる傾向となり、その分広告が配信される可能性が高くなる。それに伴い、広告主から広告配信システム200に支払われる広告費も増加する可能性が高いが、実際に支払われる広告費については、広告配信時点でのオークションの状況などに基づき、広告配信システム200によって決定される。
逆に入札価格を減少させ、例えば-20%と設定すると、広告配信システム200でのオークションでもランクが下がる傾向となるため、配信される可能性が低くなる。すなわち、配信しても商品の売れる見込みの薄いもの、例えば気温の低い地点でアイスクリームを広告しても、広告の費用対効果が低くなるため、入札価格をマイナスに設定することで、配信される可能性を下げることができる。また、広告費も減額される可能性が高くなるため、たとえ配信されても、配信にかかる費用を抑えることができる。
次いで図9の下段領域960に表示されている、気温に関する設定項目について説明する。尚、この枠内に示されるマーク901が選択されると、気温については考慮せず、評価しないとする検索式が生成される(以下の各気象条件についても同様)。
気温の設定において、広告主は、スライダ902を操作することで気温の閾値の設定を行うことができ、スライダ903を操作することで、時間指定を行うことができる。また、プルダウンメニュー904を操作することで、条件を指定することができる。これらの指定により、「指定の期間内に気温が規定条件を満たした場合、広告を配信する(もしくは配信を停止する、または入札価格を変更する)」との設定が可能となる。
また、欄906にて、気温状態が「1度でも発生」、「1日毎に1度発生」、「3時間毎に1度発生」などの発生頻度を指定することができ、欄907にて、発生時間帯の指定を時刻で行うことも可能となる。
尚、温度の設定値については、例えば30℃から40℃までなどの範囲指定をすることも可能である。図9の例では1つの設定値を閾値とし、この閾値を判定基準としているため、データポイントは1つとしているが、範囲指定の場合は、上限、下限の2つのデータポイントで指定する。
プルダウンメニュー904では、条件として設定値以上、設定値以下、設定範囲内、設定範囲外のいずれを選択することができる。
図10(A)に示す温度差の設定については、本日の最高気温と前日の最高気温との差が、設定値以上、設定値以下、設定範囲内もしくは設定範囲外となった場合に配信する(または非配信、入札価格変更)との設定を行うことができる。最低気温についても同様の設定を行うことができる。
図10(B)に示す降水量、図11(A)に示す湿度、図11(B)に示す風速は、上記の「気温」の設定と同様の方法であるため、説明を割愛する。
図12(A)に示す最高/最低気温の設定については、最高気温または最低気温のいずれかを指定し、その最高気温または最低気温の設定値(閾値)もしくは範囲を指定する。そして広告主は、最高気温が「設定値以上で配信(または非配信、入札価格変更)」、「設定値以下で配信(または非配信、入札価格変更)」、「設定レンジ内で配信(または非配信、入札価格変更)」、「設定レンジ外で配信(または非配信、入札価格変更)」を、プルダウンメニューを用いて指定し、そして配信日を指定する。この配信日の指定は、「今日」から「7日後」までの間を指定することができ、曜日指定も可能となる。尚、ここで設定される「配信日」とは、例えば「3日後が晴れなら」や、「今度の日曜が晴れなら」広告を出す(または非配信、入札価格変更)、というものである。
図12(B)に示す降水確率も、最高/最低気温と同じ設定内容となる。
図13(A)に示す「1日のまとめ天気」では、天気を指定することができる。ここで指定できる天気の一覧を図13(B)に示す。本実施形態では、「晴れ」、「くもり」、「雨」、「雪」の単体指定のみならず、「晴れ時々くもり」「晴れのち雨」などの組み合わせも指定することができる。また「雨で暴風を伴う」「暴風雪」「みぞれ」などの特殊な天気も指定することもできる。
加えて、最高/最低気温、降水確率などと同様に、「今日」から「7日後」までの間のいずれかの日や曜日指定など、配信日を指定することができる。
広告主は、最後に図9(A)に示す保存ボタン1301を押下する。このボタン押下をトリガーとして、Webサーバ110は、図9~図13(A)で説明した各気象条件をANDで連結させ、例えばテキストデータで記述された気象条件式に変換する(S103)。この気象条件式は、後述のS406の処理で判読、解析可能なものとする。尚、ここでは各気象条件をANDで連結したが、ORで連結してもよく、AND/ORを切り替え可能としてもよい。
DBサーバ130は、キャンペーンID、気象条件式、対象地点、区別データ(=区別情報)、入札価格の変動率を対応付けて登録する(S104)。尚、区別データとは、配信するか非配信(=配信を停止)とするか、もしくは入札価格を変更するかの区別を示すためのフラグデータであり、図9に示した上段領域900内で選択されるものである。また入札価格の変動率は、入札価格を変更する旨の設定となっていない場合は、未定義となる。
また対象地点について、「所定の地点」の場合はその地点の緯度、経度又は都道府県が気象情報を取得対象地点として付与され、「ユーザの所在地」の場合は、991地点の全てを対象地点とするため、それとわかる特殊な値が対象地点として付与される。
ここで登録される「対象地点」は、上記のとおり、広告を配信する先ではなく、あくまでも、気象情報を取得して条件を満たすかを判定するための地点である。
「所定の地点」の場合は、その所定の地点の気象情報が良好である場合に当該所定の地点に全国から来訪するのを促すため、国内全域に広告を配信することを想定したものである。よって、その所定の地点の気象情報を知った上で、当該地点の気象情報が良好かどうかを判定する動作となるため、その所定の地点を、対象地点としてピンポイントで登録する。
一方、「ユーザの所在地」の場合は、全国各地にいるユーザのその各地点での気象状態に応じて、ユーザに広告を配信するか否か、もしくは入札価格を変更するかを制御する動作となる。よって、気象情報が条件を満たすかの判定を、全国の各地点ごと行う必要があるため、全国各地の気象情報を知る必要がある。よって、全国の991地点の全てが対象地点となる。
引き続き、図4で説明した「広告依頼フェーズ」について、タイムチャートなどを参照しつつ説明する。
本実施形態では、ジョブを割り振るサーバプロセスと、割り振られたジョブを実行するワーカプロセスとに機能分割し、これらをAPサーバ120内に実装する。以降、ジョブを割り振るサーバプロセスを「Jobサーバ120A」とし、ジョブを実行するワーカプロセスを「Jobワーカ120B」とする。
またJobワーカ120Bは、本実施形態では例えば5つなどの複数の独立したプロセスが並列実行する構成となっている。Jobサーバ120Aは、複数のJobワーカ120Bの中から処理の空いているものに、ジョブを割り振る。このように機能を分割して複数のプロセス構成とすることで、容易にAPサーバ120の台数を増やして負荷分散させることができる。
まずは「広告依頼フェーズ」の全体動作について、図14を参照しつつ説明する。尚、図14の動作において、S201~S205が一つのまとまった動作であり、S301~S304が一つのまとまった動作となる。S201~S205のまとまりとS301~S304のまとまりとは、非同期であり、S201~S205は、Webサーバ110のバッチロジックにより動作し、1時間ごとに実行される。
Webサーバ110は、DBサーバ130に登録されているレコード(=キャンペーンID、気象条件式、対象地点、区別データ、入札価格の変動率、が対応付けられたレコード)の全てを取得する(S201)。またWebサーバ110は、取得された全件のレコードを25件ずつに細分し、25件ずつを束ねて1セットとしたデータセットを作成する(S203)。尚、ここでは25件ずつとしているが、これに限らない。
次いでWebサーバ110は、データセットごとにジョブを生成する(S203)。ここで「ジョブ」とは、処理作業の一つのまとまりを意味し、例えば指令(コマンド)と当該指令に用いるパラメータ(データ)とを1つのセットとしてまとめた単位である。
Webサーバ110は、S203で生成したジョブをAPサーバ120に投入し、ジョブの実行指示を行う(S204)。これを受けたAPサーバ120のJobサーバ120Aは、投入されたジョブを自らで管理している待ちキューに追加する(S205)。
APサーバ120のJobワーカ120Bは、現在ジョブを実行しておらずに空いている場合、このことをJobサーバ120Aに通知する(S301)。Jobサーバ120Aは、先入れ先出し(FIFO)の方式で、通知のあったJobワーカ120Bに待ちキュー内のジョブを割り振る(S302)。
Jobワーカ120Bは、Jobサーバ120Aから割り振られたジョブを、後述の手法により実行し(S303)、ジョブの実行結果をJobサーバに返す(S304)。
図15は、図14のS303に示したジョブ実行について説明するためのシーケンス図である。Jobワーカ120Bは、気象情報提供システム500、広告配信システム200と連携して動作する。
APサーバ120のJobワーカ120Bは、Jobサーバ120Aから割り振られたデータセット(25件分のレコード)を取得する(S401)。そしてJobワーカ120Bは、データセットの各件内で定義された地点を取得し(S402)、APサーバ120のローカル内(APサーバ120に内蔵もしくは接続されたストレージ内)に保存された、1時間ごとに更新される各地点の気象情報を取得する(S403)。
一方、ローカル内に保存されている気象情報が1時間以上経過したものである場合、Jobワーカ120Bは、気象情報提供システム500に問い合わせる(S404)。この問い合わせは、今回処理対象としている地点のみの気象情報であってもよく、25件分の各件で定義された地点の気象情報であってもよい。もしくは991地点全ての気象情報を問い合わせてもよい。尚、対象地点に上記の「特殊な値」が付与されている場合、991地点の全ての気象情報を問い合わせる。
尚、本実施形態では、Jobワーカ120Bは、気象情報提供システム500の管理下にある特定のURLに、対象地点の緯度、経度をパラメータとしてHTTPリクエスト(もしくはHTTPSリクエスト)を送信する。このレスポンスとして、当該対象地点における以下の気象情報が全て返信される。尚、返信データの種別や取得可能日の範囲(特に湿度や降水確率は前日がとれない等)は、気象情報提供システム500の仕様に依拠するものであり、これに限定されない。
・前日、今日、1日先、2日先の1時間毎、3時間毎の天気、気温、前日を除いた湿度、風向風速、降水量、前日を除いた降水確率。
・前日から7日先までの1日まとめデータ(天気、最低気温、最高気温、前日を除いた1日降水確率、風向風速代表値)。
・今日、1日先の最低気温前日差、最高気温前日差、6時間硬水確率。
Jobワーカ120Bは、返信された気象情報をローカル内に保存する(S405)。
Jobワーカ120Bは、データセット内の各件の気象条件と、得られた気象情報とを比較し(S406)、気象情報が気象条件を満たす場合はその対象地点をリストに登録する(S407)。このリストは、キャンペーンID、対象地点、区別データ、入札価格の変動率が1つのレコードに対応付けられた一覧であり、ここでは「一致リスト」と称するものとする。
このS406、S407は、「ユーザ所在地」と「所定の地点」とで動作が異なるため、それぞれについて説明する。
「ユーザ所在地」の場合、Jobワーカ120Bは、991地点の全ての気象情報の値と気象条件とを比較し、991地点の全地点の中で、気象条件と合致する地点を割り出す。そしてJobワーカ120Bは、気象条件と合致する地点と、キャンペーンIDと、区別データと、入札価格の変動率とを対応付けて一致リストに登録する。気象条件と一致する地点が例えば50地点あった場合、50地点分のレコードが一致リストに登録される。
「所定の地点」の場合、Jobワーカ120Bは、登録された緯度・経度又は、都道府県の気象情報を気象情報提供システム500から取得し、それが気象条件と合致するかを判定する。合致する場合、Jobワーカ120Bは、国内全域に配信する旨を示すデータと、キャンペーンIDと、区別データと、入札価格の変動率とを対応付けて一致リストに登録する。
次にJobワーカ120Bは、広告配信システム200側から提供されるAPI(Application Programming Interface)を用いて、広告配信システム200に対して、広告に関する設定の更新を指示する(S208)。
本実施形態における広告配信システム200は、広告(キャンペーン)の配信地点、言語(日本語サイト、英語サイトなど)、キーワード、スケジュール(配信する曜日や時間帯など)、ユーザの興味や関心、習慣、入札価格について、広告の配信設定を行うことができる。Jobワーカ120Bは、この中から配信地点、入札価格を変更する指示を行う。
引き続きS208の内部動作を説明する。Jobワーカ120Bは、一致リストからキャンペーンIDを抽出し、このキャンペーンIDに紐づく広告情報の設定を削除する指示を、広告配信システム200に送信する(S208-1)。これにより、広告配信システム200側で管理している該当キャンペーンの設定情報は、一旦削除される。
そしてJobワーカ120Bは、一致リストに登録されているキャンペーンIDの中で、区別データが「配信」となっているものや「入札価格の変更」となっているものに限り、地点の再設定を行う(S208-2)。すなわち、区別データが「非配信」となっているものについては、再設定を行わない。よって、削除されたままとなるため、結果的に非配信の設定となる。
加えて、Jobワーカ120Bは、区別データが「入札価格の変更」となっているものについては、入札価格の変動率に応じて入札価格を変更する(S208-3)。Jobワーカ120Bは、この一連の処理の動作をログに書き込む(S208-4)。
尚、このS208-1~S208-3の動作は、設定を一旦削除し、新たな設定を付与する二段動作となっているが、この動作は広告配信システム200側の仕様に依拠するものである。このため、利用する広告配信システムのAPIの仕様によっては、1つの操作で設定値を更新することもできる。
最後に、Webサーバ110のハードウェア構成例を図16に示す。尚、APサーバ120、DBサーバ130も図16に示すものと同じ構成を有している。
Webサーバ110は、一般的なコンピュータと同等のハードウェア資源を備えている。したがって、CPU1110、RAM1120、ROM1130、ストレージ1140、および通信I/F1150がバス1160を介して接続されている。通信I/F1150は、有線または無線で機器間を通信するためのインタフェースを構成し、APサーバ120、DBサーバ130などの外部機器と接続する。
CPU1110は演算処理装置であり、Webサーバ110全体の動作を制御する。RAM1120は揮発性記憶装置であり、ROM1130は不揮発性記憶装置である。そしてストレージ1140は、HDDやSSDなどの大容量記憶装置(補助記憶装置)である。
このハードウェア構成において、ROM1130やストレージ1140に格納されたプログラム1141は、RAM1120にロードされ、CPU1110がこれを演算実行する。この実行により、種々の機能モジュールを含むソフトウェア制御部が構成される。
記憶部は、DBサーバ130に相当し、気象情報取得部、判定部、更新要求部は、APサーバ120(特にJobワーカ120B)に相当する。
図1(B)のケース2において、本実施形態では、レジャー施設など特定の地点の気象が良好である場合に、全国各地に来訪を促す広告を配信するものとして説明したが、広告主が配信先を任意に設定し、当該設定した地域にのみ配信する、との実装でもよい。例えば、広告主が北海道だけ、九州だけを配信対象に設定した場合、広告管理システム100は、あくまでも北海道や九州の中だけで広告配信の制御(=配信のオン/オフや入札価格の変更)を行う。この場合において、広告主は、ST1で広告配信システム200に事前登録する際に、広告アカウントの広告データとして配信対象地域も設定し、広告管理システム100のWebサーバ110は、ST2で広告配信システム200から当該配信対象地域に関する情報も広告に関する情報の一部として取得するものとする。そしてAPサーバ120は、広告主の設定した一部の地点のみが配信対象となる場合、当該配信対象となる地点についての気象情報のみを気象情報提供システム500に要求する。またAPサーバ120は、広告配信システム200に対して、広告主の設定した一部の地点のみが配信先となるように更新要求を行う。
尚、広告主は、配信先として、任意の一部の地域や地点のみを指定するのみならず、全国各地の全てを配信先として逐一指定することも可能である(全指定)。加えて、上記の実施形態のように特殊な値を指定することで、全国各地を配信先として扱うようにすることも可能である。以上のことから、「一部の地域のみ」「一部の地点のみ」などや、「全国各地」「全国地域」「全国の地点」などは、いずれも「広告主が設定した地域」であり、概念上これに含まれる。
地点の設定(「ユーザの所在地」または「所定の地点」)と、広告配信の制御(広告配信のオン/オフおよび入札価格の変更)との関係をまとめると、以下の表1のとおりである。

Figure 0007032719000002
ここで、表1のAの動作は、次のとおりである。
A:気象が条件に合致するか否かに応じて、広告が配信される/されない地域が変わる。この場合、広告主が設定した広告配信地域の中で、ユーザの所在地における気象が条件に合致する場合、当該ユーザの所在地にのみ広告を配信する制御となる。
表1のB-1、B-2、B-3の動作は、次のとおりである。
B(共通):気象が条件に合致するか否かによって広告が配信される、若しくはされない地域は変わらない。
B-1:(所定の地点における)気象が条件に合致する場合、広告主が設定した広告配信地域において常に広告は配信される(合致しない場合、全ての地域において広告は配信されない)
B-2:(ユーザの所在地における)気象が条件に合致する場合、広告主が設定した広告配信地域において常に広告は配信されるが、気象条件に合致したエリアにおいてのみ入札価格が変更される。
B-3:(所定の地点における)気象が条件に合致する場合、広告主が設定した広告配信地域において常に広告は配信され、かつ広告が配信されている全域において入札価格が変更される。
本実施形態では、次のことを説明した。すなわち、広告を閲覧するユーザの所持する端末の所在地ごとに前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、広告主の設定した気象条件を満たす気象状態となっているエリア内の端末に、当該広告主の指定した広告を配信するか、もしくは配信しないように、あるいは入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求することを特徴とする広告管理システムについて説明した。これにより、配信先ユーザの所在地の気象により好適な広告を配信する仕組み(図1(A)のケース1)を実現することができる。
また、本実施形態では、次のことも説明した。すなわち、広告を閲覧するユーザの所持する端末に、前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、広告主の設定した所定の地点が、当該広告主の設定した気象条件を満たす気象状態となっている場合、当該広告主の指定した広告を配信するか、もしくは配信しないように、あるいは入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求することを特徴とする広告管理システムについて説明した。これにより、レジャー施設など特定の地点の気象が良好である場合に、その地点に来訪するのを促すような広告を配信する仕組み(図1(B)のケース2)を実現することができる。
以上、本実施形態により、天気、気温、降水量などの気象情報と連動して好適な広告を配信するシステムを提供することができる。また、配信先となるユーザの個人情報については、外部システムである広告配信システム200が保持し、広告管理システム100では管理しないため、情報漏洩に伴うセキュリティ上のリスクは低減される。
本実施形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合について説明したが、これに限らず、同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしてもよいし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD-ROM、DVD等、プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、いずれの形態であってもよい。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働して、その機能を実現させてもよい。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
100:広告管理システム
110:Webサーバ
120:APサーバ
120A:Jobサーバ
120B:Jobワーカ
130:DBサーバ
200:広告配信システム
300:広告主用端末
400:広告配信先デバイス
500:気象情報提供システム

Claims (5)

  1. 広告を閲覧するユーザの所持する端末の所在地ごとに前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、
    広告主の設定した気象条件を満たす気象状態となっているエリア内に前記端末が位置した場合に、前記端末に当該広告主の指定した広告を配信するか、もしくは配信しないように、あるいは前記端末への配信候補となっている複数の前記広告の中から配信する一の前記広告を決定する基準である入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求することを特徴とする広告管理システム。
  2. 広告を閲覧するユーザの所持する端末の所在地ごとに前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、
    前記広告管理システムは、
    広告主の設定した気象条件と、前記広告を一意に特定するための広告識別情報と、前記気象条件を満たすかの判定対象となるエリアをあらわす対象地点情報と、前記広告を配信するか否か、あるいは入札価格を変更することを区別する区別情報とを紐づけて記憶する記憶部と、
    前記外部の気象情報提供システムから、前記気象条件を満たすかの判定対象となる地点についての気象情報を取得する気象情報取得部と、
    前記気象情報取得部により取得された気象情報が、前記記憶部に記憶された前記気象条件を満たすかを判定する判定部と、
    前記判定部により前記気象情報が前記気象条件を満たすものと判定しかつ、その条件を満たした前記対象地点情報で示されるエリア内に前記端末が位置した場合に、前記端末に前記広告識別情報の広告を、前記区別情報に従い配信するか、もしくは配信しないように前記広告配信システムに対して設定の更新を要求し、あるいは前記入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して設定の更新を要求する更新要求部と、
    を有することを特徴とする広告管理システム。
  3. 広告を閲覧するユーザの所持する端末に、前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、
    広告主の設定した所定の地点が、当該広告主の設定した気象条件を満たす気象状態となっている場合、当該広告主の指定した広告を、前記広告主が設定した地域に配信するか、もしくは配信しないように、あるいは前記端末への配信候補となっている複数の前記広告の中から配信する一の前記広告を決定する基準である入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して要求することを特徴とする広告管理システム。
  4. 広告を閲覧するユーザの所持する端末に、前記広告を切り替えて配信する外部の広告配信システムに対し、前記広告の配信を要求する広告管理システムであって、
    前記広告管理システムは、
    広告主の設定した気象条件と、前記広告を一意に特定するための広告識別情報と、前記広告主の設定した地点であって前記気象条件を満たすかの判定対象となる所定の地点をあらわす対象地点情報と、前記広告を配信するか否か、あるいは入札価格を変更することを区別する区別情報とを紐づけて記憶する記憶部と、
    前記外部の気象情報提供システムから、前記記憶部に記憶された前記対象地点情報に対応する前記所定の地点についての気象情報を取得する気象情報取得部と、
    前記気象情報取得部により取得された気象情報が、前記記憶部に記憶された前記気象条件を満たすかを判定する判定部と、
    前記判定部により前記気象情報が前記気象条件を満たすものと判定された場合、前記広告識別情報の前記広告を、前記区別情報に従い配信するか、もしくは配信しないように、あるいは前記入札価格を変更するように、前記広告配信システムに対して設定の更新を要求する更新要求部と、
    を有することを特徴とする広告管理システム。
  5. 前記広告は、前記所定の地点への来訪を促す広告であることを特徴とする、請求項3または4に記載の広告管理システム。
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