JP7032385B2 - 化粧品製剤用の容器アセンブリ、およびそのような容器アセンブリを形成するためのキット - Google Patents

化粧品製剤用の容器アセンブリ、およびそのような容器アセンブリを形成するためのキット Download PDF

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Description

本発明は、化粧品製剤用の容器アセンブリに関し、より詳細には、天然材料をそれに追加するときに使用される化粧品製剤用の容器アセンブリに関する。本発明は、そのような容器アセンブリを形成するためのキットにも関する。本発明はさらに、そのようなキットを使用するための方法に関する。本発明はさらに、天然材料を収容するカートリッジに関する。
漢方薬の効用を考慮して、セラムなどの化粧品製剤を使用するための新規の方法が、最近提案されている。これらの方法によれば、化粧品製剤は、花弁、葉またはそれらの小片、種などの天然材料を追加するときに使用される。天然材料は、天然材料の活性成分が化粧品製剤と混ざるように、化粧品製剤に浸漬された状態で提供される。
しかしながら、天然材料は、化粧品製剤の中でひと塊になる、または容器の底部に沈殿する傾向がある。したがって、化粧品製剤における天然材料の活性成分の優れた浸出を実現することは困難である。化粧品製剤と、天然材料の活性成分とからなる混合物の優れた均質性を得ることもまた困難である。
さらに、天然材料が長い時間期間にわたって浸漬された状態で化粧品製剤に残される場合、化粧品製剤と、天然材料の活性成分とからなる混合物の鮮度は失われる可能性がある。
本発明に関係する従来技術は、以下の公報において開示されている。
特許文献1は、2層構造を有する化粧品製剤用の容器を開示する。この容器は、上側部分と下側部分とに分割され、それらの間に抗菌性フィルタを有し、果物などが下側部分に収容される。
特許文献2は、薬草などを入れる小さい透水性の袋を含む容器を開示する。この袋は、容器のふたに形成された開口を通して容器に配置される。
特許文献3は、化粧品製剤用のドロッパを開示する。このドロッパでは、化粧品製剤に含まれたカプセルが、化粧品製剤を吐出するための管を上下にスライドさせることによって粉砕される。
特許文献4は、茶が入った瓶を開示する。この瓶のキャップは、その内側に、茶葉を収容するための区画を有する。茶葉は、必要なときに、瓶内の水に直接充填され得る。
韓国特許出願公開第20140137270号明細書 韓国特許出願公開第20100010633号明細書 韓国特許出願公開第20130002203号明細書 中国特許第282505号明細書
本発明の目的は、従来技術の1つまたは複数の欠点を緩和するまたはなくすために、化粧品製剤用の新規の容器アセンブリ、およびそのような容器アセンブリを形成するためのキットを提供することである。
上述の目的を達成するために、本発明は、化粧品製剤用の容器アセンブリを提供し、この容器アセンブリは、その上端に開口を有する、化粧品製剤を収容するための本体と、本体内に延在するように開口を通して本体内に収容され、その内部に天然材料を収容するケージとを含む。ケージは、化粧品製剤が天然材料と接触することができるように、化粧品製剤がケージ内の空間に流れ込み、そこから流れ出ることを可能にするように構成される。さらに、ケージは、その内部に収容された天然材料がケージの外に出ることを防ぐように構成される。
本発明はさらに、化粧品製剤用の容器アセンブリを形成するためのキットを提供し、このキットは少なくとも、化粧品製剤が収容され、その上端に開口を有する本体と、本体内に延在するように開口を通して本体内に収容可能であり、その内部に天然材料を収容するケージとを含む。
本明細書で使用する「化粧品製剤」は、液体またはクリーム状態の化粧品製剤に対する一般的な用語である。化粧品製剤として、限定はしないが、たとえば、セラム、液体ファンデーション、ローション、乳液、液体コンシーラ、ヘアケア製品などをあげてもよい。
本明細書で使用する「天然材料」は、活性成分を含むまたは活性成分を含むと考えられている固体または半固体の天然材料に対する一般的な用語である。天然材料として、限定はしないが、たとえば、花弁、植物の葉またはその小片、植物の種、ハチの巣、植物の根の小片などをあげてもよい。本発明では、任意の他の原料も「天然材料」の意味に含まれる。これらの天然材料は、それらがケージの外に出ないように、ケージ内に保持され得る限り、どんな形状またはサイズを有することもできる。
本発明の容器アセンブリによれば、天然材料は、天然材料が上述の特有の構造を有するケージ内に収容された状態で、化粧品製剤を収容する本体内に配置される。したがって、天然材料がひと塊になるまたは容器の底部に沈殿することなく、天然材料と化粧品製剤との間の満足のいく接触が実現され得る。その結果、活性成分の優れた浸出ならびに活性成分および化粧品製剤の混合の優れた均質性が実現され得る。さらに、本発明のキットを使用することによって、使用者は、化粧品製剤を使用するときに第1の時間の間、天然材料を化粧品製剤に浸すことができる。したがって、天然材料が長い時間期間にわたって化粧品製剤に浸漬された状態で残されるときなどに、化粧品製剤と天然材料の活性成分の混合の鮮度が失われる問題は発生しない。
本発明の好ましい実施形態によれば、ケージは、流体を透過させる円筒形内壁部分と、内壁部分の周りに配置され、流体を透過させる円筒形外壁部分とを含んでもよい。この場合、天然材料は、内壁部分と外壁部分との間に形成された空間内に収容される。
本発明の好ましい実施形態によれば、容器アセンブリは、本体内に収容された化粧品製剤を分注するための分注装置をさらに含んでもよい。この実施形態では、分注装置は、化粧品製剤を吸い上げるための管を含むポンプ装置であってもよく、この場合、管は、ケージの内壁部分によって囲まれた内部空間を通って延びる。代替的に、分注装置は、化粧品製剤を吸い上げるための管を含む滴下装置であってもよく、この場合、管は、ケージの内壁部分によって囲まれた内部空間を通って延びる。
本発明の好ましい実施形態によれば、容器アセンブリの本体は、可撓性材料によって構成されてもよい。この場合、本体の開口は、本体内に収容された化粧品製剤を外に吐出するための出口を有するカバーリング部材によって覆われ、化粧品製剤は、本体が圧搾されるとき、天然材料が収容されたケージの空間を通過すると出口へ流れることができる。詳細には、この実施形態では、ケージは、流体を透過させるカップ形のケーシングと、ケーシングの内側に配置され、流体を透過させるカップ形のコアとを含んでもよい。この場合、天然材料は、ケーシングとコアとの間に形成された空間内に収容され、本体が圧搾されるとき、化粧品製剤は、コアの内部空間をさらに通過すると出口へ流れる。加えて、この実施形態では、ケーシングおよびコアは、ともに実質的に円錐形であってもよい。
本発明の好ましい実施形態によれば、本体およびケージは、本体の中心軸線およびケージの中心軸線が実質的に互いに一致するように、同軸上に配置されてもよい。
本発明はまた、化粧品製剤用の容器アセンブリを形成するためのキットを提供し、このキットは、化粧品製剤を収容するための本体であって、その上端に開口を有する本体と、本体内に収容された化粧品製剤を分注するための分注装置であって、本体の上端と取り外し可能に係合できるように構成された、分注装置と、天然材料が収容されたカートリッジであって、本体内に延在するように開口を通して本体内に収容可能である、カートリッジとを含み、カートリッジは、分注装置が本体の上端と係合していないとき、本体の上端と取り外し可能に係合できるように構成され、カートリッジは、化粧品製剤が天然材料と接触できるように、化粧品製剤がカートリッジ内の空間に流れ込み、そこから流れ出ることを可能にするように構成され、カートリッジはさらに、その内部に収容された天然材料がカートリッジの外に出るのを防ぐように構成される。
本発明はさらに、このキットを使用するための方法を提供し、この方法は、カートリッジが本体内に延在するように、およびカートリッジ内に収容された天然材料が化粧品製剤に浸漬されるように、開口を通して本体内にカートリッジを収容するステップと、カートリッジを本体内に収容してから所定の時間が経過した後にカートリッジを本体から取り除くステップと、カートリッジが本体から取り除かれた後に分注装置を本体と係合させるステップとを含む。
本発明のこれらの態様によれば、キットの使用者は、天然材料が化粧品製剤に浸漬される時間を任意に調整することができる。これにより使用者は、活性成分の濃度を使用者が好きなように調整することができる。さらに、本発明のこれらの態様は、延長時間期間にわたって化粧品製剤に浸漬されるには好ましくない天然材料を使用するとき特に有利である。
そのようなキットの好ましい実施形態によれば、カートリッジは、天然材料を収容するための管と、管の上端にある開口を閉じるためのキャップとを含み、キャップは、本体の上端と取り外し可能に係合できるように構成される。
本発明はさらに、化粧品製剤を収容する容器本体とともに使用すること、および化粧品製剤に浸漬されることを目的とするカートリッジを提供し、このカートリッジは、天然材料を収容し、その上端にある開口を含む管と、管と係合し、管の開口を閉じるように構成されたキャップとを含み、カートリッジは、化粧品製剤が天然材料と接触することができるように、化粧品製剤がカートリッジ内の空間に流れ込み、そこから流れ出ることを可能にするように構成され、カートリッジはさらに、その内部に収容された天然材料がカートリッジの外に出ることを防ぐように構成される。そのようなカートリッジの好ましい実施形態によれば、管は、その中に収容された天然材料のサイズよりも十分に小さい孔を有するケージであってもよい。
次に本発明の非限定的および代表的な実施形態について、添付の図面を参照して以下で詳細に説明する。
本発明による容器アセンブリの、容器アセンブリが組み立てられた状態の実施形態の斜視図である。 分解された状態の図1の容器アセンブリを示す斜視図である。 図1の容器アセンブリの、線X-Xに沿った部分断面図である。 本発明による容器アセンブリの、容器アセンブリが組み立てられた状態の別の実施形態の斜視図である。 分解された状態の図4の容器アセンブリを示す斜視図である。 図4の容器アセンブリの、線Y-Yに沿った部分断面図である。 本発明による容器アセンブリの、容器アセンブリが組み立てられた状態のさらなる実施形態の斜視図である。 分解された状態の図7の容器アセンブリを示す斜視図である。 図7の容器アセンブリの、線Z-Zに沿った断面図である。 圧搾された状態の図7の容器アセンブリを示す断面図である。 本発明によるキットの代替実施形態を示す概略図である。 明快のために天然材料が取り除かれた状態の、図11に示すカートリッジの、線Ω-Ωに沿った断面図である。 図11に示すキットの使用プロセスを概略的に示す図である。 図11に示すキットの使用プロセスを概略的に示す図である。 図11に示すキットの使用プロセスを概略的に示す図である。 図11に示すキットの使用プロセスを概略的に示す図である。 図11に示すキットの使用プロセスを概略的に示す図である。
図1~図3は、本発明による、化粧品製剤用の容器アセンブリ10の第1の実施形態、および容器アセンブリを作成するためのキットを示す。容器アセンブリ10は、セラムなどの化粧品製剤Fを収容し、分注するために使用される。以下で詳細に説明するように、容器アセンブリ10は、化粧品製剤Fを収容するボトル形状の本体100と、本体100内に収容され、その内部に植物の葉の小片などの天然材料Mを収容するケージ110と、本体100内の化粧品製剤Fを分注するための分注装置120とを含む。分注装置120は、ショルダーカバー140と一体化される。ショルダーカバー140は、ねじ込むことによって本体100の上端部に結合され、分注装置120を支持する。図3から理解できるように、本体100およびケージ110は、本体100の中心軸線L1およびケージ110の中心軸線L2が互いに一致するように、同軸上に配置される。
図1は、組み立てられた状態の容器アセンブリ10を示し、これは、本発明によるキットの第1の実施形態から形成される。したがって、図2から理解できるように、キットは、化粧品製剤Fを収容する本体100と、天然材料Mを収容するケージ110と、ショルダーカバー140を有する分注装置120とを含む。
本体100は、たとえばガラスから作られる。本体100は、その上端に開口101を有する。開口101は、その中心部分を除いて、後で説明するふた部材によって閉じられる。天然材料Mを収容するケージ110は、本体100内に延在するように開口101を通して本体100内に収容される。
ケージ110は、化粧品製剤Fが天然材料Mと接触することができるように、化粧品製剤Fがケージ110内の空間に流れ込み、そこから流れ出ることを可能にするように構成される。さらに、ケージ110は、その内部に収容された天然材料Mがケージ110の外に出ることを防ぐように構成される。より詳細には、図2および図3から理解できるように、ケージ110は、流体を透過させる円筒形内壁部分111と、内壁部分111の周りに配置され、流体を透過させる円筒形外壁部分112とを含む。天然材料Mは、内壁部分111と外壁部分112との間に形成された空間S1内に収容される。
流体透過性を実現するために、内壁部分111および外壁部分112はともに、それを通って天然材料Mが外に出ることができないサイズの孔を有する。詳細には、内壁部分111および外壁部分112はともに、たとえばプラスチックから作られた細長いメッシュ部である。ケージ110は、内壁部分111および外壁部分112をその下端部で互いに結合することによって形成されるが、ケージ110は、一体成形によって形成されてもよい。ケージ110はさらに、天然材料Mを密封するためのふた部材113を含む。図2は、説明のために分解された状態を示すが、ふた部材113は、天然材料Mが空間S1内に収容された後、内壁部分111および外壁部分112の上端に結合される。図3から理解できるように、ふた部材113は、本体100の開口端部に形成された環状凹部にしっかりと嵌め込まれ、それによってケージ110は、本体100内に吊された状態で支持される。開口113aは、ふた部材113の中心に設けられる。
分注装置120は、本体100内の化粧品製剤Fを吸い上げるための管121を含むポンプ装置である。組み立てられた状態では、管121は、ふた部材113の開口113aを通過し、ケージ110の内壁部分111によって囲まれた内部空間S3を通ってさらに延びる。これを果たすために、開口113aおよび内部空間S3の上端の開口は、互いに重なり合う。ポンプ装置として、任意のよく知られているポンプ装置が使用されてもよく、したがって、その詳細な説明は省略する。
容器アセンブリ10は、使用者によって使用時にキットから形成されてもよい。天然材料Mを収容するケージ110が、そのような動作によって化粧品製剤Fに浸漬されるとき、天然材料Mに含まれる活性成分は、化粧品製剤Fに浸出される。使用者は次いで、容器アセンブリ10から天然材料Mの活性成分を含む化粧品製剤Fを吐出するために、分注装置120のヘッドを押し下げ、所望の範囲に化粧品製剤Fを塗布することができる。
容器アセンブリ10では、天然材料Mは、本体100内に延在するケージ110によって保持され、したがって、天然材料Mと化粧品製剤Fとの間の満足のいく接触が実現され得る。その結果、活性成分の優れた浸出ならびに活性成分および化粧品製剤Fの混合の優れた均質性が実現され得る。さらに、容器アセンブリ10を使用するとき、化粧品製剤Fおよび天然材料Mは、化粧品製剤Fを使用するときに初めて互いに接触される。したがって、化粧品製剤Fおよび天然材料Mの活性成分からなる新鮮な混合物が提供され得る。
図4~図6は、本発明による、化粧品製剤用の容器アセンブリ20の第2の実施形態、および容器アセンブリを作成するためのキットを示す。容器アセンブリ20もまた、化粧品製剤Fを収容するボトル形状の本体200と、本体200内に収容され、その内部に植物の葉の小片などの天然材料Mを収容するケージ210と、本体200内の化粧品製剤Fを分注するための分注装置220とを含む。分注装置220は、キャップ240と一体化される。キャップ240は、ねじ込むことによって本体200の上端部に結合され、分注装置220を支持する。図6から理解できるように、本体200およびケージ210は、本体200の中心軸線L1およびケージ210の中心軸線L2が互いに一致するように、同軸上に配置される。
図4は、組み立てられた状態の容器アセンブリ20を示し、これは、本発明によるキットの第2の実施形態から形成される。したがって、図5から理解できるように、キットは、化粧品製剤Fを収容する本体200と、天然材料Mを収容するケージ210と、キャップ240を有する分注装置220とを含む。
本体200は、たとえばガラスから作られる。本体200は、その上端に開口201を有する。開口201は、その中心部分を除いて、後で説明するふた部材によって閉じられる。天然材料Mを収容するケージ210は、本体200内に延在するように開口201を通して本体200内に収容される。
ケージ210は、化粧品製剤Fが天然材料Mと接触することができるように、化粧品製剤Fがケージ210内の空間に流れ込み、そこから流れ出ることを可能にするように構成される。さらに、ケージ210は、その内部に収容された天然材料Mがケージ210の外に出ることを防ぐように構成される。より詳細には、図5および図6から理解できるように、ケージ210は、流体を透過させる円筒形内壁部分211と、内壁部分211の周りに配置され、流体を透過させる円筒形外壁部分212とを含む。天然材料Mは、内壁部分211と外壁部分212との間に形成された空間S2内に収容される。
流体透過性を実現するために、内壁部分211および外壁部分212はともに、それを通って天然材料Mが外に出ることができないサイズの孔を有する。詳細には、内壁部分211および外壁部分212はともに、第1の実施形態に関して説明したように結合され、または一体成形される、たとえばプラスチックから作られた細長いメッシュ部である。ケージ210はさらに、天然材料Mを密封するためのふた部材213を含む。図5は、説明のために分解された状態を示すが、ふた部材213は、天然材料Mが空間S2内に収容された後、内壁部分211および外壁部分212の上端に結合される。図6から理解できるように、ふた部材213は、本体200の開口端部に形成された環状凹部にしっかりと嵌め込まれ、それによってケージ210は、本体200内に吊された状態で支持される。開口213aは、ふた部材213の中心に設けられる。
分注装置220は、本体200内の化粧品製剤Fを吸い上げるための管221を含む、押しボタン制御型の滴下装置である。組み立てられた状態では、管221は、ふた部材213の開口213aを通過し、ケージ210の内壁部分211によって囲まれた内部空間S4を通ってさらに延びる。これを果たすために、開口213aおよび内部空間S4の上端の開口は、互いに重なり合う。滴下装置として、任意のよく知られている滴下装置が使用されてもよく、したがって、その詳細な説明は省略する。
容器アセンブリ20もまた、使用時にキットから形成されてもよい。天然材料Mを収容するケージ210が、そのような動作によって化粧品製剤Fに浸漬されるとき、天然材料Mの活性成分は、化粧品製剤Fに浸出される。使用者はその後、管221が化粧品製剤Fに浸漬された状態で分注装置220のボタンを操作する。それにより、活性成分を含む化粧品製剤Fは、管221の中に吸い上げられる。その後、再びボタンを操作することによって、使用者は、活性成分を含む化粧品製剤Fを手の上に取り出すことができる。したがって、容器アセンブリ20を使用する場合、活性成分の優れた浸出ならびに活性成分および化粧品製剤Fの混合の優れた均質性が実現され得る。さらに、化粧品製剤および天然材料の活性成分からなる新鮮な混合物が提供され得る。
図7~図10は、本発明による、化粧品製剤用の容器アセンブリ30の第3の実施形態、および容器アセンブリを作成するためのキットを示す。容器アセンブリ30は、化粧品製剤Fを収容するための管状の本体300と、本体300内に収容されたケージ310であって、その内部に植物の種などの天然材料Mを収容する、ケージ310と、本体300の上端部にねじ込むことによって結合され、化粧品製剤Fを密封するためのものであるカバーリング部材320と、カバーリング部材320にねじ込むことによって取り外し可能に結合されるキャップ330とを含む。本体300は、可撓性材料から作られ、したがって本体300は、その側面に対して十分な力を加えることによって変形され得る。図9から理解できるように、本体300およびケージ310は、本体300の中心軸線L1およびケージ310の中心軸線L2が互いに一致するように、同軸上に配置される。
図7は、組み立てられた状態の容器アセンブリ30を示し、これは、本発明によるキットの第3の実施形態から形成される。したがって、図8から理解できるように、キットは、化粧品製剤Fを収容する本体300と、天然材料Mを収容するケージ310と、カバーリング部材320と、キャップ330とを含む。
本体300は、その上端に開口301を有する。ケージ310は、本体300内に延在するように開口301を通して本体300内に収容される。開口301は、最終的にはカバーリング部材320によって覆われ、カバーリング部材320は、本体300内に収容された化粧品製剤Fを外に吐出するための出口321を有する。
図8および図9から理解できるように、ケージ310は、流体を透過させるカップ形、詳細には実質的に円錐形のケーシング311と、ケーシング311の内側に配置され、流体を透過させるカップ形、詳細には実質的に円錐形のコア312とを含む。ケーシング311とコア312との間に、規定の間隔が設けられ、天然材料Mは、ケーシング311とコア312との間に形成された空間S5内に収容される。ケーシング311およびコア312はともに、それを通って天然材料Mが外に出ることができないサイズの孔を有する。詳細には、ケーシング311およびコア312はともに、たとえばプラスチックから作られた細長いメッシュ部である。ケージ310はさらに、天然材料Mを密封するためのふた部材313を含む。図8は、説明のために分解された状態を示すが、ふた部材313は、天然材料Mが空間S5内に収容された後、ケーシング311およびコア312の上端に結合される。それにより、ケーシング311およびコア312は、間接的に結合され、それらの位置関係は維持される。
図9から理解できるように、ふた部材313は、本体300の開口端部に形成された環状凹部にしっかりと嵌め込まれる。さらに、ふた部材313の上面は、本体300にねじ込むことによって結合されるカバーリング部材320の底面に、たとえばパッキングを介して、当接する。それにより、ケージ310は、本体300内に吊された状態で支持される。開口313aは、ふた部材313の中心に設けられる。組み立てられた状態では、出口321、開口313a、およびコア312の内部空間S6の開口は、互いに重なり合う。
容器アセンブリ30では、本体300を圧搾することによって、使用者は、天然材料Mの活性成分を含む化粧品製剤Fを外に吐出することができる。より詳細には、本体300が、図10に示すように圧搾されるとき、化粧品製剤Fは、天然材料Mが収容されたケージ310の空間S5を通過し、次いでコア312の内部空間S6を通って出口321へ流れる。これは、化粧品製剤Fが、容器アセンブリ30から吐出される前に、天然材料Mと能動的に接触するようにされることを意味する。したがって、容器アセンブリ30では、化粧品製剤Fおよび天然材料Mの活性成分のさらに優れた混合状態が実現され得る。
図11は、化粧品製剤F用の容器アセンブリ40(図13E参照)を形成するために使用される、本発明によるキットの代替実施形態を概略的に示す。図11はまた、本発明によるカートリッジの実施形態を概略的に示す。図11から明らかなように、「K」で示すキットは、化粧品製剤Fを収容するための本体(容器本体)400と、天然材料Mが収容されるカートリッジ(浸出器とも呼ばれる)410と、本体400内に収容された化粧品製剤Fを分注するための分注(ポンプ)装置420とを含む。図11では、本体400および分注装置420は説明のために分離されているが、これらは、たとえば保管、輸送、および販売時には結合されたままである。
本体400は、その上端に開口401を有する。開口401は、本体400の残部の直径よりも小さい直径を有する、ねじ山の付いた環状壁402で囲まれている。図1~図3に関して説明した第1の実施形態と同様に、分注装置420は、本体400の上端、すなわち本体400のねじ山付き環状壁(ネックとも呼ばれる)402と取り外し可能に係合できるように構成される。
本体400および分注装置420とともにキットKを形成するカートリッジ410は、本体400内に延在するように開口401を通して本体400内に収容され得る。カートリッジ410は、分注装置420が本体400の上端と係合していないとき、本体400の上端、すなわち本体400のねじ山付き環状壁402と取り外し可能に係合できるように構成される。この実施形態では、そのような係合が、ねじ締めによって行われるが、他の適切な技法も利用可能である。カートリッジ410はまた、化粧品製剤Fが天然材料Mと接触することができるように、化粧品製剤Fがカートリッジ410内の空間に流れ込み、そこから流れ出ることを可能にするように構成される。さらに、カートリッジ410は、カートリッジ410内に収容された天然材料Mがその外に出ることを防ぐように構成される。
この実施形態では、図12からわかるように、カートリッジ410は、天然材料Mを収容するための細長い管(ケージ)411と、管411の上端にある開口413を閉じるためのキャップ412とを含む。細長い管411は、その下端で閉じられ、環状壁415には、管411の大部分を形成する多数の孔414がある。孔414の直径は、天然材料Mの平均粒径(サイズ)よりも十分に小さい。孔414は、化粧品製剤Fがカートリッジ410内の空間に流れ込み、そこから流れ出ることを可能にする。管411とともにカートリッジ410を形成するキャップ412は、内側環状壁416と、外側環状壁417とを含む。内側環状壁416は、管411と係合し、詳細には、管411の開口413に永久的にはまる。一方、外側環状壁417は、本体400の上端、すなわち本体400のねじ山付き環状壁402と係合することができる。その結果、上記で説明したように、カートリッジ410と本体400との間の取り外し可能な係合が可能である。
以下では、容器アセンブリ40を形成するためのキットKを使用するための方法について、図13A~図13Eに関して説明する。一般的には図13Aに示すように、キットKは、分注装置420が化粧品製剤Fで満たされた本体400と係合された状態で提供される。したがって、最初に分注装置420が、本体400から取り除かれ、代わりにカートリッジ410が、図13Bに示すように、本体400内に、それの開口401を通して収容される。すなわち、カートリッジ410は、本体400の上端と取り外し可能に係合される。その結果、カートリッジ410は、本体400内に延在し、カートリッジ410内に収容された天然材料Mは、化粧品製剤Fに浸漬される。この浸漬中に活性成分は、図13Cに示すように、天然材料Mから抽出される。
カートリッジ410を本体400内に収容してから、たとえば使用者の選択に応じて所定の時間が経過した後、カートリッジ410は本体400から取り除かれ、その後、図13Dに示すように、分注装置420はもう一度本体400と係合される。その結果、図13Eに示すように、天然材料Mから抽出された活性成分を含有する化粧品製剤Fで満たされた容器アセンブリ40が得られる。
この実施形態では、キットの使用者は、天然材料Mが化粧品製剤Fに浸漬される時間を任意に調整することができるので、使用者が好きなように活性成分の濃度を調整することが可能である。
本発明の様々な実施形態について、添付の図面を参照して上記で説明した。しかしながら、本発明は、これらの実施形態に限定されず、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、上記で説明した実施形態に、様々な改変および変更が行われる場合があり、そのような改変および変更は、本発明の範囲に含まれる。
10 容器アセンブリ
20 容器アセンブリ
30 容器アセンブリ
40 容器アセンブリ
100 本体
101 開口
110 ケージ
111 内壁部分
112 外壁部分
113 ふた部材
113a 開口
120 分注装置
121 管
140 ショルダーカバー
200 本体
201 開口
210 ケージ
211 内壁部分
212 外壁部分
213 ふた部材
213a 開口
220 分注装置
221 管
240 キャップ
300 本体
301 開口
310 ケージ
311 ケーシング
312 コア
313 ふた部材
313a 開口
320 カバーリング部材
321 出口
330 キャップ
400 本体
401 開口
402 ねじ山付き環状壁(ネック)
410 カートリッジ(浸出器)
411 管
412 キャップ
413 開口
414 孔
415 環状壁
416 内側環状壁
417 外側環状壁
420 分注(ポンプ)装置

Claims (8)

  1. 化粧品製剤(F)用の容器アセンブリ(10、20、30)であって、
    前記化粧品製剤(F)を収容するための本体(100、200、300)であって、その上端に開口(101、201、301)を有する、本体(100、200、300)と、
    前記本体(100、200、300)内に延在するように前記開口(101、201、301)を通して前記本体(100、200、300)内に収容されるケージ(110、210、310)であって、その中に天然材料(M)が収容され、かつ、前記本体(100、200、300)の底面付近まで前記本体(100、200、300)の長手方向に中間位置を越えて延在する、ケージ(110、210、310)と
    を含み、
    前記ケージ(110、210、310)は、前記化粧品製剤(F)が前記天然材料(M)と接触することができるように、前記化粧品製剤(F)が前記ケージ(110、210、310)内の空間に流れ込み、そこから流れ出ることを可能にするように構成され、
    前記ケージ(110、210、310)は、その内部に収容された前記天然材料(M)が前記ケージ(110、210、310)の外に出ることを防ぐように構成されており、
    前記本体(300)が可撓性材料によって構成され、
    前記本体(300)の前記開口(301)が、前記本体(300)内に収容された前記化粧品製剤(F)を外に吐出するための出口(321)を有するカバーリング部材(320)によって覆われ、
    前記化粧品製剤(F)は、前記本体(300)が圧搾されるとき、前記天然材料(M)が収容された前記ケージ(310)の空間を通過すると、前記出口(321)へ流れることができるようになっており、
    前記ケージ(310)が、流体を透過させるカップ形のケーシング(311)と、前記ケーシング(311)の内側に配置され、流体を透過させるカップ形のコア(312)とを含み、
    前記天然材料(M)が、前記ケーシング(311)と前記コア(312)との間に形成された空間(S 5 )内に収容され、前記化粧品製剤(F)は、前記本体(300)が圧搾されるとき、前記コア(312)の内部空間(S 6 )をさらに通過すると前記出口(321)へ流れるようになっている、容器アセンブリ。
  2. 前記ケージ(110、210)が、流体を透過させる円筒形内壁部分(111、211)と、前記内壁部分(111、211)の周りに配置され、流体を透過させる円筒形外壁部分(112、212)とを含み、
    前記天然材料(M)が、前記内壁部分(111、211)と前記外壁部分(112、212)との間に形成された空間(S1、S2)内に収容される、請求項1に記載の容器アセンブリ。
  3. 前記本体(100、200)内に収容された前記化粧品製剤(F)を分注するための分注装置(120、220)をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の容器アセンブリ。
  4. 前記分注装置(120)が、前記化粧品製剤(F)を吸い上げるための管(121)を含むポンプ装置であり、前記管(121)が、前記ケージ(110)の前記内壁部分(111)によって囲まれた内部空間(S3)を通って延びる、請求項3に記載の容器アセンブリ。
  5. 前記分注装置(220)が、前記化粧品製剤(F)を吸い上げるための管(221)を含む滴下装置であり、前記管(221)が、前記ケージ(210)の前記内壁部分(211)によって囲まれた内部空間(S4)を通って延びる、請求項3に記載の容器アセンブリ。
  6. 前記ケーシング(311)と前記コア(312)が両方とも、実質的に円錐形である、請求項1から5のいずれか一項に記載の容器アセンブリ。
  7. 前記本体(100、200、300)および前記ケージ(110、210、310)が、前記本体(100、200、300)の中心軸線(L1)および前記ケージ(110、210、310)の中心軸線(L2)が互いに実質的に一致するように、同軸上に配置される、請求項1から6のいずれか一項に記載の容器アセンブリ。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の前記化粧品製剤(F)用の前記容器アセンブリ(10、20、30)を形成するためのキットであって、少なくとも、
    前記化粧品製剤(F)が収容される本体(100、200、300)であって、その上端に開口(101、201、301)を有する、本体(100、200、300)と、
    前記本体(100、200、300)内に延在するように前記開口(101、201、301)を通して前記本体(100、200、300)内に収容され得るケージ(110、210、310)であって、前記ケージ(110、210、310)内に天然材料(M)が収容された、ケージ(110、210、310)と
    を含む、キット。
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