JP7031446B2 - 有機エレクトロルミネッセンス表示装置 - Google Patents
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Description
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、高輝度であり、色純度に優れる有機EL表示装置を提供することを主目的とする。
図1(a)は本開示の有機EL表示装置の一例を示す概略断面図であり、図1(b)~(d)は本開示の有機EL表示装置における各画素の金属部の一例を示す概略平面図である。図1(a)に示すように、有機EL表示装置1は、基材2の一方の面に、駆動素子3と、第1絶縁層4と、反射層5と、第2絶縁層6と、有機EL素子7とをこの順に有している。反射層5は、局在型表面プラズモン共鳴を示すドット状の金属部21を有し、有機EL表示装置1は、赤色画素R、緑色画素G、青色画素Bを有しており、図1(b)~(d)に示すように、画素RGB毎に、金属部21の大きさa1、a2、a3および金属部21間の間隔b1、b2、b3の少なくとも一方が異なり、ドット状の金属部21の表面プラズモン共鳴波長が異なっている。有機EL表示装置1は、有機EL素子7側から光が取り出されるトップエミッション型である。
また、有機EL素子7は、第2絶縁層6側から順に、透明性を有する第1電極層11と、発光層を含む有機EL層12と、透明性を有する第2電極層13とを有することができ、第1電極層11は、画素RGB毎に配置されている。また、有機EL表示装置1は、画素RGB毎に配置された第1電極層11の間に、画素間絶縁層8を有していてもよい。また、図示しないが、第1電極層11はコンタクトホール等を介して駆動素子3に接続されている。
本開示においては、上述のように、色純度を向上させることができるため、着色層を配置する場合には、着色層の厚みを薄くすることができ、有機EL表示装置の輝度をさらに高めることができる。また、色純度を向上させることができるので、着色層を用いなくともカラー表示が可能であり、カラーフィルタレスの有機EL表示装置とすることができ、有機EL表示装置の輝度をより一層高めることができる。
反射層は、局在型表面プラズモン共鳴を示すドット状の金属部を有し、反射性を有する部材であり、画素毎に、上記金属部の大きさおよび上記金属部間の間隔の少なくとも一方が異なり、上記ドット状の金属部の表面プラズモン共鳴波長領域が異なる。
以下、反射層の構成について説明する。
ドット状の金属部は、局在型表面プラズモン共鳴を示す。また、画素毎に、金属部の大きさおよび金属部間の間隔の少なくとも一方が異なり、ドット状の金属部の表面プラズモン共鳴波長領域が異なる。
また、表面プラズモン共鳴波長領域とは、局在型表面プラズモン共鳴により吸収を示す波長領域であり、吸収スペクトルにおいて半値全幅が含まれる領域をいう。
反射層は、第1絶縁層と金属部との間に、平面視で金属部と重なる、ドット状の絶縁部を有することができる。
無機材料としては、例えば金属酸化物や金属窒化物が挙げられ、具体的には酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素等が挙げられる。
有機材料としては、アウトガスの少ないものであればよく、例えば有機EL表示装置の画素間絶縁層に用いられる有機材料を適用することができる。具体的には、感光性ポリイミド樹脂、アクリル樹脂等の光硬化型樹脂が挙げられる。
また、絶縁部の材料としては、スピンオンガラス材料も用いることができる。なお、以下、スピンオンガラス材料をSOG材料と略す場合がある。SOG材料としては、例えば、ゾルゲル法やポリシラザン法で形成される材料を適用することができる。具体的にはテトラエトキシシラン(TEOS)や、ポリシラザン樹脂、ポリシロキサン樹脂が挙げられる。
反射層は、第1絶縁層と第2絶縁層との間に、平面視で金属部および絶縁部と重ならない、格子状の第2の金属部を有することが好ましい。
反射層の形成方法は、反射層の構成に応じて異なる。
反射層がドット状の金属部のみを有する場合、ドット状の金属部の形成方法としては、画素毎に金属部の大きさおよび金属部間の間隔の少なくともいずれか一方が異なる金属部を形成可能な方法であればよく、具体的には、第1絶縁層の基材とは反対側の面に金属膜を形成し、フォトリソグラフィ法により金属膜をパターニングする方法が挙げられる。
金属膜の形成方法としては、例えばCVD法や、スパッタリング法、真空蒸着法等のPVD法が挙げられる。
反射層が、第1絶縁層側から順に、ドット状の絶縁部とドット状の金属部とを有する場合、反射層の形成方法としては、例えば、第1絶縁層の基材とは反対側の面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、絶縁膜の第1絶縁層とは反対側の面に金属膜を形成する金属膜形成工程と、絶縁膜および金属膜をドット状にパターニングするパターニング工程とを有する方法が挙げられる。
絶縁膜形成工程において、絶縁膜の形成方法としては、絶縁膜の材料に応じて適宜選択される。絶縁膜が無機材料を含む場合、絶縁膜の形成方法としては、例えばCVD法や、スパッタリング法、真空蒸着法等のPVD法が挙げられる。また、絶縁膜が有機材料またはSOG材料を含む場合、絶縁膜の形成方法としては、例えば一般的な塗布法や印刷法が挙げられる。
金属膜形成工程において、金属膜の形成方法としては、例えばCVD法や、スパッタリング法、真空蒸着法等のPVD法が挙げられる。
パターニング工程において、絶縁膜および金属膜のパターニング方法としては、例えばナノインプリント法、フォトリソグラフィ法等が挙げられる。中でも、ナノインプリント法が好ましい。高精細な絶縁部および金属部を簡便な方法で安価に形成できるからである。
UVナノインプリント法では、転写工程においては、ナノインプリント用モールドをレジスト層に押し当て、その状態で紫外線の照射によりレジスト層を硬化させ、その後、ナノインプリント用モールドを離型することにより、レジスト層にナノインプリント用モールドの凹凸パターンを転写することができる。紫外線の照射は、通常、ナノインプリント用モールド側から紫外線を照射する。
反射層が、第1絶縁層側から順に、ドット状の絶縁部とドット状の金属部とを有し、さらに第1絶縁層と第2絶縁層との間に、平面視で絶縁部および金属部と重ならない格子状の第2の金属部を有する場合、反射層の形成方法としては、例えば、第1絶縁層の基材とは反対側の面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、絶縁膜をドット状にパターニングするパターニング工程と、第1絶縁層のドット状の絶縁膜側の面に金属膜を形成する金属膜形成工程とを有する方法が挙げられる。
絶縁膜形成工程において、絶縁膜の形成方法としては、絶縁膜の材料に応じて適宜選択される。絶縁膜が無機材料を含む場合、絶縁膜の形成方法としては、例えばCVD法や、スパッタリング法、真空蒸着法等のPVD法が挙げられる。また、絶縁膜が有機材料またはSOG材料を含む場合、絶縁膜の形成方法としては、例えば一般的な塗布法や印刷法が挙げられる。
パターニング工程において、絶縁膜のパターニング方法としては、例えばナノインプリント法、電子線描画法等が挙げられる。中でも、ナノインプリント法が好ましい。高精細な絶縁部を簡便な方法で安価に形成できるからである。
図7(a)~(e)は、本開示の有機EL表示装置の製造方法における反射層形成工程の他の例を示す工程図であり、絶縁部が有機材料またはSOG材料を含む場合である。まず、図7(a)に示すように、基材2の一方の面に、駆動素子3および第1絶縁層4をこの順に有する積層体を作製し、積層体の第1絶縁層4側の面に絶縁膜22aを形成する。次いで、図7(b)に示すように、各画素に対応する領域毎に凹部の大きさおよび凹部間の間隔の少なくとも一方が異なる凹部を有するナノインプリント用モールド30を準備し、ナノインプリント用モールド30を絶縁膜22aに押し当てて、紫外線の照射や乾燥等により絶縁膜22aを硬化させる。その後、ナノインプリント用モールド30を離型し、図7(c)に示すように、絶縁膜22bにナノインプリント用モールド30の凹凸パターンを転写する。続いて、凹凸パターンが転写された絶縁膜22bをエッチングする。これにより、図7(d)に示すように、ドット状の絶縁部22が得られる。次に、図7(e)に示すように、第1絶縁層4のドット状の絶縁部22側の面に金属膜21aを形成する。これにより、絶縁部22による段差を利用して、ドット状の金属部21および格子状の第2の金属部23を同時に形成することができる。そして、画素RGB毎に金属部21の大きさおよび金属部21間の間隔の少なくとも一方が異なる金属部21が得られる。なお、図7中の説明しない符号については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
絶縁膜の材料が有機材料であり、光硬化型樹脂である場合には、UVナノインプリント法が用いられる。UVナノインプリント法では、転写工程においては、ナノインプリント用モールドを絶縁膜に押し当て、その状態で紫外線の照射により絶縁膜を硬化させ、その後、ナノインプリント用モールドを離型することにより、絶縁膜にナノインプリント用モールドの凹凸パターンを転写することができる。紫外線の照射は、通常、ナノインプリント用モールド側から紫外線を照射する。
UVナノインプリント法では、転写工程においては、ナノインプリント用モールドをレジスト層に押し当て、その状態で紫外線の照射によりレジスト層を硬化させ、その後、ナノインプリント用モールドを離型することにより、レジスト層にナノインプリント用モールドの凹凸パターンを転写することができる。紫外線の照射は、通常、ナノインプリント用モールド側から紫外線を照射する。
金属膜形成工程において、金属膜の形成方法としては、例えばCVD法や、スパッタリング法、真空蒸着法等のPVD法が挙げられる。
有機EL素子は、第2絶縁層の反射層とは反対側の面に配置される部材である。
第1電極層は、有機EL層の基材側の面に配置され、透明性を有する電極である。
なお、可視光線透過率は、例えば、分光光度計((株)島津製作所製 UV-2450)を用いて、測定波長380nm~780nmの範囲内で測定することができる。
有機EL層は、第1電極層および第2電極層の間に配置され、発光層を含む部材である。
第2電極層は、有機EL層の第1電極層とは反対側の面に配置され、透明性を有する電極である。本開示の有機EL表示装置では、第2電極層側から光が取り出される。
なお、可視光線透過率の測定方法については、上記第1電極層の項に記載した方法と同様とすることができる。
第2電極層の形成方法は、一般的な電極の形成方法と同様とすることができる。
第2絶縁層は、反射層と有機EL素子との間に配置される部材である。
図9は、本開示の有機EL表示装置の他の例を示す概略断面図である。図9に示すように、第2絶縁層6は、画素RGB毎に厚みの異なる光路調整層であってもよい。なお、図9中の説明しない符号については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
第2絶縁層が光路調整層である場合には、マイクロキャビティ構造を有する有機EL表示装置とすることができ、色純度をさらに高めることができる。
また、従来、マイクロキャビティ構造を有する有機EL表示装置においては、例えば画素毎に有機EL層を構成する各層の厚みを調整する手法も知られているが、この手法では有機EL層を構成する各層の厚みを、発光効率や駆動電圧、発光色のバランス等の点で好適な厚みに設定することが困難である。一方、上述したように、画素毎に光路調整層の厚みを調整する場合には、有機EL層を構成する各層の厚みを、発光効率や駆動電圧、発光色のバランス等の点で適した厚みに設定することができる。したがって、発光性能に優れる有機EL表示装置とすることが可能である。
無機材料としては、例えば金属酸化物や金属窒化物が挙げられ、具体的には酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素等が挙げられる。
有機材料としては、アウトガスの少ないものであればよく、例えば有機EL表示装置の画素間絶縁層に用いられる有機材料を適用することができる。具体的には、感光性ポリイミド樹脂、アクリル樹脂等の光硬化型樹脂が挙げられる。
また、光路調整層の材料としては、SOG材料も用いることができる。
すなわち、光路調整層が無機材料を含む場合、光路調整層形成工程は、無機材料を含む光路調整層を形成する形成工程と、上記光路調整層の上記反射層とは反対側の面に、レジスト層を形成するレジスト層形成工程と、上記レジスト層に上記ナノインプリント用モールドの凹凸パターンを転写する転写工程と、上記凹凸パターンが転写された上記レジスト層および上記光路調整層をエッチングするエッチング工程と、を有することができる。
また、光路調整層が有機材料またはSOG材料を含む場合、光路調整層の形成工程は、有機材料またはSOG材料を含む光路調整層形成用層を形成する形成工程と、上記光路調整層形成用層に上記モールドの凹凸パターンを転写する転写工程と、上記凹凸パターンが転写された上記光路調整層形成用層をエッチングするエッチング工程と、を有することができる。
各工程については、上記反射層の形成工程の絶縁膜の形成と同様とすることができる。
第1絶縁層は、駆動素子および反射層の間に配置される部材である。
駆動素子としては、例えばトランジスタが挙げられ、具体的にはMOS型トランジスタが挙げられる。MOS型トランジスタは高集積化に適しており、マイクロディスプレイのような高解像度の表示装置に好適である。MOS型トランジスタとしては、一般的なものと同様とすることができる。
また、駆動素子として、TFTを用いてもよい。
基材としては、例えばシリコン等の半導体基板が挙げられる。
また、基材として、石英やガラス等の透明基板を用いてもよい。
本開示の有機EL表示装置は、有機EL素子の第2絶縁層とは反対側の面に、バリア層を有していてもよい。水分等の浸入を防ぐことができる。
なお、可視光線透過率の測定方法については、上記第1電極層の項に記載した方法と同様とすることができる。
本開示の有機EL表示装置は、上記バリア層の有機EL素子とは反対側の面に、着色層を有していてもよい。着色層により、色純度をさらに高めることができる。
本開示の有機EL表示装置は、画素毎に配置された第1電極層の間に、画素間絶縁層を有することができる。また、上述したように、第2絶縁層が光路調整層であり、光路調整層が画素毎に配置されている場合には、画素毎に配置された光路調整層の間にも、画素間絶縁層を有することができる。画素間絶縁層は、第1電極層の端部を覆うように配置することができる。
本開示の有機EL表示装置は、上述した各部材を有していればよく、必要に応じてその他の部材を有していてもよい。その他の部材としては、例えば、有機EL表示装置を覆うように配置された封止部材等が挙げられる。
(1)ナノインプリント用モールドの作製
外形が縦6インチ、横6インチ、厚さ0.25インチの直方体の石英基板の表面に、ノボラック樹脂系の電子線レジスト(ZEP-520、日本ゼオン社製)を厚さ300nmで塗布し、電子線描画し、その後、現像して、所定のレジストパターンを形成した。次に、エッチングガスとして四フッ化炭素(CF4)を用いて石英基板をドライエッチングし、その後、不要となったレジストパターンを酸素ガスでアッシングして除去し、所定の三次元形状の凹凸パターンを得た。
基板として6インチΦのシリコンウェハーを準備し、定法にしたがって駆動素子基板を作製した。
駆動素子基板の全面に、SiO2膜を厚さ200nmでCVD成膜した。次いで、SiO2膜上にレジスト組成物を厚さ200nmで塗布し、フォトリソグラフィによるパターニングを行い、SiO2膜をドライエッチングした後、レジストを剥離した。これにより、コンタクトホールを有する第1絶縁層を形成した。
(ドット状の絶縁部の形成)
第1絶縁層が形成された駆動素子基板の全面に、シルセスキオキサンを主成分とする絶縁膜用組成物を厚さ180nmで塗布した。次いで、上記ナノインプリント用モールドを用い、絶縁膜用組成物をインプリントし、モールド側から波長365nmを主線とする紫外線を500mJ照射し、UV硬化させた。その後モールドを離型し、所定の絶縁膜のパターンを得た。その後、絶縁膜のパターンをドライエッチングし、ドット状の絶縁部を形成した。得られたドット状の絶縁部は、青色画素に対応する領域において、絶縁部の大きさが200nm×200nm、絶縁部間の間隔が100nmであり、緑色画素に対応する領域において、絶縁部の大きさが280nm×280nm、絶縁部間の間隔が140nmであり、赤色画素に対応する領域において、絶縁部の大きさが360nm×360nm、絶縁部間の間隔が160nmであった。
第1絶縁層およびドット状の絶縁部が形成された駆動素子基板の全面に、アルミニウム膜をスパッタ成膜し、次いでレジストパターンの形成およびエッチング処理することで、画素に対応する所定の位置に、ドット状の金属部および格子状の第2の金属部を形成した。得られたドット状の金属部の厚みは50nmであった。また、得られたドット状の金属部は、青色画素に対応する領域において、金属部の大きさが200nm×200nm、金属部間の間隔が100nmであり、緑色画素に対応する領域において、金属部の大きさが280nm×280nm、金属部間の間隔が140nmであり、赤色画素に対応する領域において、金属部の大きさが360nm×360nm、金属部間の間隔が160nmであった。また、各画素に対応する領域において、ドット状の金属部を配置した領域の大きさは、2.0μm×7.0μmであった。これにより、反射層を得た。なお、格子状の第2の金属部は、補助電極を兼ねるものであり、第1絶縁層のコンタクトホールに設けられた接続部を介して下部の駆動素子と接続させた。
反射層上に、ポリイミド系樹脂を含む絶縁層形成用塗工液をスピンコート法により塗布した後、100℃、5分間のプリベークを行って、厚み750nmの絶縁膜を形成した。次に、マスク露光、現像、および200℃、30分間のポストベークを行って、コンタクトホールを有する第2絶縁層を形成した。
第2絶縁層上の全面にITO膜をスパッタ成膜し、次いでレジストパターンの形成およびエッチング処理することで、画素に対応する所定の位置に第1電極層を形成した。第1電極層は、各パターンの大きさが2.0μm×7.0μm、厚みが60nmであり、第2絶縁層のコンタクトホールに設けられた接続部を介して下部の格子状の第2の金属部(補助電極)と接続させた。
第1電極層上に、ポリイミド系樹脂を含む絶縁層形成用塗工液をスピンコート法により塗布した後、100℃、5分間のプリベークを行って、厚み750nmの絶縁膜を形成した。次に、マスク露光、現像、および200℃、30分間のポストベークを行って、第1電極層の間に画素間絶縁層を形成した。
第1電極層上に、真空蒸着法により、正孔注入層と、赤色、緑色および青色の発光層が積層された白色発光層と、電子注入層とを順次形成し、有機EL層を形成した。
有機EL層上に、真空蒸着法によりマグネシウムと銀とを同時に蒸着し、マグネシウム/銀化合物からなる厚み30nmの第2電極層を形成した。この際、マグネシウムの蒸着速度は1.3nm/秒~1.4nm/秒、銀の蒸着速度は0.1nm/秒とした。
第2電極層上に、SiO2膜を厚さ200nmでCVD成膜して無機層を形成し、次に厚さ2μmのアクリル樹脂を含む有機層を形成し、続いてSiO2膜を厚さ200nmでCVD成膜して無機層を形成し、バリア層を形成した。
バリア層上の画素に対応する位置に、赤、緑、青の着色層をフォトリソグラフィ法にて形成した。各着色層の材料には、得られた有機EL表示装置において、各画素の色がsRGB規格に合うように調整された材料を用いた。これにより、有機EL表示装置を得た。
反射層の形成において、ドット状の絶縁部を形成せずに、画素に対応する所定の位置に金属膜からなる反射層を形成したこと以外は、実施例と同様に、有機EL表示装置を作製した。なお、着色層の形成においては、各着色層の材料に、得られた有機EL表示装置において、各画素の色がsRGB規格に合うように調整された材料を用いたが、比較例の有機EL表示装置は、選択反射部材として機能するドット状の金属部を有さないことから、比較例にて用いた各着色層の材料は、実施例にて用いた各着色層の材料とは異なる。
実施例および比較例の有機EL表示装置を10mA/cm2で駆動させて、トプコン社製の分光放射計SR-2を用いて、発光スペクトルを測定した。また、その結果から、各色の電流効率を算出した。さらに、実施例および比較例の着色層形成前の有機EL表示装置についても、10mA/cm2で駆動させて、トプコン社製の分光放射計SR-2を用いて、発光スペクトルを測定した。結果を表1に示す。
2 … 基材
3 … 駆動素子
4 … 第1絶縁層
5 … 反射層
6 … 第2絶縁層
7 … 有機EL素子
8 … 画素間絶縁層
9 … バリア層
10 … 着色層
11 … 第1電極層
12 … 有機EL層
13 … 第2電極層
21 … 金属部
22 … 絶縁部
23 … 第2の金属部
Claims (6)
- 基材の一方の面に、駆動素子と、第1絶縁層と、反射層と、第2絶縁層と、有機エレクトロルミネッセンス素子とをこの順に有し、
前記反射層が、局在型表面プラズモン共鳴を示すドット状の金属部を有し、かつ、前記第1絶縁層と前記金属部との間に、平面視で前記金属部と重なる、ドット状の絶縁部を有し、
さらに、前記反射層が、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層との間に、平面視で前記金属部および前記絶縁部と重ならない、格子状の第2の金属部を有し、
画素毎に、前記金属部の大きさおよび前記金属部間の間隔の少なくとも一方が異なり、前記ドット状の金属部の表面プラズモン共鳴波長領域が異なる、有機エレクトロルミネッセンス表示装置。 - 前記有機エレクトロルミネッセンス素子が、白色有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
- 前記有機エレクトロルミネッセンス素子が、前記第2絶縁層側から順に、透明性を有する第1電極層と、発光層を含む有機エレクトロルミネッセンス層と、透明性を有する第2電極層とを有する、請求項1または請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
- 前記有機エレクトロルミネッセンス素子が、前記第2絶縁層側から順に、透明性を有する第1電極層と、発光層を含む有機エレクトロルミネッセンス層と、透明性および反射性を有する第2電極層とを有し、
前記第2絶縁層が光路調整層であり、前記画素毎に前記光路調整層の厚みが異なる、請求項1または請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。 - 前記有機エレクトロルミネッセンス素子の前記第2絶縁層とは反対側の面に、バリア層を有する、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
- 前記バリア層の前記有機エレクトロルミネッセンス素子とは反対側の面に、着色層を有する、請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
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