JP7029971B2 - カラーオペレーション装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

カラーオペレーション装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

この発明はカラーオペレーション装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラムに関する。
美容院または理髪店(以下、ヘアサロンと総称する)では、髪染めのための多彩なヘアカラーを顧客に提供することができる。エアサロンの店員は、顧客の希望する色に染色するために、たとえば、本出願人の既に提案している染色材料の選定システムを用いることができる(特許文献1参照)。このシステムによれば、複数の染色材料により染色した場合の色空間の各座標データが、アンダーカラーの種別ごとに記録されたデータベースが記憶されており、制御部が、入力されたアンダーカラーの種別に対応する座標データの中から、入力された希望色と座標値が一致又は近似する染色材料を検索して、その検索結果を出力する。そのため、希望色を実現する染色材料が自動的に得られる。これにより、希望色を実現する染色材料をユーザに迅速に提示することができる。
特開2016-212726号公報
しかしながら、顧客の中には、多彩なヘアカラーを完全に把握していない顧客もいる。この場合、顧客は、染色後のイメージがあっても、そのイメージに適した色を決定できない。そのため、顧客は、サロン店員に希望色を伝えることができない。
こういった場合、サロン店員は、顧客から染色後のイメージを聞き取り、そのイメージに適したヘアカラーを提案することが一般的である。しかしながら、サロン店員が顧客の持つ染色後のイメージから適したヘアカラーを提案するためには、経験やセンスが必要とされる。そのため、サロン店員によっては、顧客の持つ染色後のイメージに適したヘアカラーを提案することが困難な場合もある。
本発明のある局面における目的は、サロン店員の経験やセンスに頼ることなく、ユーザの希望するイメージに応じて、当該ユーザに適したヘアカラーを提案することができるカラーオペレーション装置、当該装置での情報処理方法、およびコンピュータプログラムを提供することである。
(1)本実施の形態に含まれるカラーオペレーション装置は、染色後のイメージに対応する評価値が染色可能な色ごとに記録されたデータベースと、染色対象者が希望する染色後のイメージである希望イメージを取得する取得部と、染色可能な色のスコアを記憶する記憶部と、取得した希望イメージに対応する評価値に基づいてスコアを更新し、更新後の当該スコアに基づいて染色対象者に提案する提案色を判定する判定部と、判定した提案色を出力する出力部と、を備える。
これにより、染色対象者の染色後の希望するイメージに応じて、当該染色対象者に適した色(ヘアカラー)を提案することができる。このため、サロン店員であるユーザの経験やセンスに頼ることなく、染色対象者の希望イメージに応じて当該染色対象者に適したヘアカラーが提案される。その結果、上記ユーザが経験が浅かったり、ヘアカラーの提案に不適であったりしても、染色対象者はイメージに応じたヘアカラーで染色を施術される。
(2)好ましくは、カラーオペレーション装置は染色対象者に希望イメージを選択させるための選択肢を表示装置に表示させる制御部をさらに備え、取得部が取得する希望イメージは、表示装置が表示する選択肢から染色対象者が選択したイメージである。
これにより、染色対象者は表示装置が表示する選択肢を選択する操作で容易に希望するイメージを入力することができる。また、予めイメージを用意しておくことで、当該染色対象者に適した色であるか否かの判定処理を容易にできる。
(3)好ましくは、希望イメージには、染色後の髪質に関するイメージが含まれる。
これにより、染色対象者の染色後の髪質に関するイメージを考慮して適した色を提案することができる。
(4)好ましくは、希望イメージには、染色対象者が希望しない回避色が含まれる。
これにより、染色対象者が希望しない回避色も考慮して適した色を提案することができる。
(5)好ましくは、希望イメージには、染色対象者の染色前の髪色の明度と染色後の明度との希望する変化程度が含まれる。
これにより、染色対象者の染色前の髪色の明度と染色後の明度との希望する変化程度を考慮して適した色を提案することができる。
(6)好ましくは、スコアの更新は、現時点のスコアに評価値を加算する処理である。
これにより、容易な判定処理によって適した色を提案することができる。
(7)好ましくは、判定部は、更新後のスコアが所定の閾値以上である場合に、染色可能な色を提案色と判定する。
これにより、容易な判定処理によって適した色を提案することができる。
(8)好ましくは、データベースに記録された評価値は、染色後のイメージに適した色ほど大きく、染色後のイメージに適さない色ほど小さい。
データベースにおいてこのような評価値が設定されていることによって、染色対象者の希望イメージに応じて染色可能な色を点数化することができ、当該染色対象者に適したヘアカラーが提案される。
(9)好ましくは、提案色の判定は、スコアの範囲ごとに定義された複数の推薦度合いのランクのうち、どのランクに更新後のスコアが含まれるかを判定する処理を含み、提案色の出力は、提案色と判定した色とともに判定したランクを出力する処理を含む。
これにより、染色対象者などのユーザは、染色に用いる色を決定しやすくなる。
(10)好ましくは、希望イメージには、染色対象者の染色後の希望する白髪のカバー度合いである希望カバー度合いが含まれ、判定部は、更新後のスコアから判定される色のうち、当該色による染色対象者の白髪のカバー力を示す指数が、希望カバー度合いに対応する評価値に該当する色を提案色と判定する。
これにより、いわゆる白髪染めと呼ばれる、白髪交じりの不均等の髪色を所望する髪色に染色する場合にも、染色対象者の希望する白髪のカバー度合いも考慮して色を提案することができる。
(11)本実施の形態に含まれる情報処理方法は、(1)~(10)のいずれか1つに記載のカラーオペレーション装置における情報処理方法である。
かかる情報処理方法は、上記(1)~(10)のカラーオペレーション装置と同様の効果を奏する。
(12)本実施の形態に含まれるコンピュータプログラムは、コンピュータを、(1)~(10)のいずれか1つに記載のカラーオペレーション装置として機能させる。
かかるコンピュータプログラムは、上記(1)~(10)のカラーオペレーション装置と同様の効果を奏する。
この発明によると、ユーザの希望するイメージに応じて、当該ユーザに適したヘアカラーを提案することができる。
実施の形態にかかるカラーオペレーションシステムの全体構成図である。 サーバの内部構成を示すブロック図である。 端末装置の内部構成を示すブロック図である。 カラーオペレーションシステムにおいて実行される支援動作の流れの一例を示すシーケンス図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 カラーテーブルの一例を表した図である。 データテーブルの一例を表した図である。 第1の実施の形態にかかるシステムでの色判定処理の内容の一例を表したフローチャートである。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 支援動作中に端末装置のディスプレイに表示される画面の具体例を示す図である。 カバー力テーブルの一例を表した図である。 染色テーブルの一例を表した図である。 第2の実施の形態にかかるシステムでの色判定処理の内容の一例を表したフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、好ましい実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態にかかるカラーオペレーションシステム(以下、システムという)の全体構成図である。本実施の形態にかかるシステムは、染色を希望する顧客(ユーザA)に対して、ヘアサロンの店員(ユーザB)がヘアカラーを提案する際に用いられ、当該提案を支援する支援動作を実行する。
図1を参照して、本実施形態のシステムは、インターネット等の広域通信網2を介して通信可能に接続されたサーバコンピュータ(以下、単にサーバという)1と、1または複数の端末装置5とを含む。
サーバ1は、染色材料の製造業者等が運営するウェブサーバを含む。サーバ1は、端末装置5に対して広域通信網2を通じてHTMLや画像などのオブジェクトを提供するサービスプログラムを有する。サービスプログラムは、支援動作を実現するための支援プログラムPを含む。サーバ1は、支援プログラムPを実行することによってカラーオペレーション装置として機能する。
端末装置5は、ヘアサロンに設置されたタブレット、ノート型パソコン、スマートフォン、などが想定される。端末装置5は、後述する支援動作を実現するための支援アプリAPを有する。端末装置5は、支援アプリAPの動作に従って広域通信網2を通じてサーバ1とデータをやり取りする。
〔サーバの構成〕
図2は、サーバ1の構成の一例を示すブロック図である。
図2を参照して、サーバ1は、CPU10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、および通信部14などを含む。ROM11は、支援プログラムPを記憶している。支援プログラムPは、CD-ROMやDVD-ROMなどの周知の記録媒体に記録した状態で譲渡することもできるし、他のサーバコンピュータなどのコンピュータ装置からの情報伝送によって譲渡することもできる。
支援プログラムPは他のプログラムの一部に組込まれているものであってもよい。その場合にも、支援プログラムPには上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、支援プログラムPと称する。
CPU10は、ROM11に記憶された支援プログラムPをRAM12に読み出して実行することにより、サーバ1をカラーオペレーションシステムのサーバとして機能させる。CPU10は、複数のCPU群を代表するものであってもよい。この場合、CPU10の実現する機能は、複数のCPU群が協働して実現するものである。
RAM12は、SRAM(Static RAM)またはDRAM(Dynamic RAM)等のメモリ素子で構成され、CPU10が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
通信部14は、インターネット通信などの広域通信網2を通じた通信が可能な通信インタフェースよりなる。通信部14は、端末装置5から受信したデータをCPU10に渡す。また、通信部14は、CPU10から受けた送信用データを指定された端末装置5宛てに送信する。
記憶部13は、フラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性のメモリ素子などにより構成されている。記憶部13は、支援プログラムPやその他CPU10が実行するプログラムおよび実行に必要なデータなどを記憶する。記憶部13に記憶されるデータには、後述するカラーテーブルTAやデータテーブルTBなどのデータベースが含まれる。
〔端末装置の構成〕
図3は、端末装置5の構成の一例を示すブロック図である。図3は、端末装置5がタブレットである場合の構成を示している。
図3を参照して、端末装置5は、CPU50、ROM51、RAM52、無線通信部54、およびタッチパネル55などを含む。タッチパネル55は、ディスプレイ551と、ディスプレイ551に重畳したタッチセンサ552とを含む。
ROM51は、支援動作を実現するための支援アプリAPを記憶している。支援アプリAPは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供されてもよい。または、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて提供されてもよい。また、ネットワークを介したダウンロードによって提供されてもよい。
RAM52は、SRAMまたはDRAM等のメモリ素子で構成され、CPU50が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
CPU50は、ROM51に記憶された支援アプリAPをRAM52に読み出して実行することにより、端末装置5をカラーオペレーションシステムのクライアント装置として機能させる。
無線通信部54は、インターネット通信などの広域通信網2を通じた通信が可能な通信モジュールなどからなる。無線通信部54は、CPU50から受けた送信用データをサーバ1宛てに送信する。また、無線通信部54は、サーバ1から受信したデータをCPU50に渡す。
〔支援動作〕
図4は、本実施の形態にかかるシステムにおいて実行される支援動作の流れの一例を示すシーケンス図である。また、図5~図16は、それぞれ、支援動作中に端末装置5のディスプレイ551に表示される画面の具体例を示す図である。
図5は、端末装置5のユーザが支援アプリAPを起動するとディスプレイ551に表示される開始画面の一例を示す図である。端末装置5のCPU50は、図示しない端末装置5のホーム画面に表示された支援アプリAP用のアイコンにタッチ(シングルタップ、ダブルタップなど)する、などの規定の動作を受け付けるとROM51から支援アプリAPを読み出して実行する。CPU50は、支援アプリAPの実行に伴って実行用のデータとして記憶されている画面表示用のデータを用いて図5の開始画面をディスプレイ551に表示する。
図5を参照して、開始画面は、後述する施術ステージの開始を指示するためのボタンC11と、後述するカウンセリングステージの開始を指示するためのボタンC12とを含む。図4の支援動作は、ボタンC11またはボタンC12がタッチされると開始される。すなわち、端末装置5のCPU50は、ボタンC11またはボタンC12へのタッチを受け付けると支援動作を開始する。
図4を参照して、支援動作は、大きくは、カウンセリングステージ(ST1)と、施術ステージ(ST2)とからなる。カウンセリングステージST1では、主にユーザAが端末装置5を用い、施術ステージST2では、主にユーザBが端末装置5を用いることが想定されている。
図5の開始画面のボタンC12へのタッチを受け付けると、CPU50は、カウンセリングステージST1を開始する。カウンセリングステージST1は、質問表示処理(ST11)、回答受付処理(ST12)、および回答送信処理(ST13)を含む。
(質問表示処理および回答受付処理)
質問表示処理ST11は、端末装置5が、実行用のデータとして記憶されている画面表示用のデータを用いて、ユーザAに染色後の希望するイメージである希望イメージを質問する質問画面(カウンセリング用画面、図6~図10)をディスプレイ551に表示する処理である。回答受付処理ST12は、端末装置5が、各画面する希望イメージの入力を受け付けて当該画面での質問に対する回答事項に設定し、RAM52に記憶する処理である。なお、図6~図10の質問画面の表示順は、以降に説明する順には限定されない。
ボタンC12へのタッチを受け付けてカウンセリングステージST1を開始すると、CPU50は、図6の質問画面をディスプレイ551に表示する。
希望イメージは、染色前の髪色の明度と染色後の明度との希望する変化程度を含む。図6の質問画面は、ユーザAの染色前(現在)の髪の明るさ(明度)を基準にした、染色後の希望する明度(希望明度)の入力を受け付ける画面であって、以下のボタンC21~C28を含む。
ボタンC21:「今よりも明るくしたい」ことを選択するためのボタン
ボタンC22:「今と同じくらいでよい」ことを選択するためのボタン
ボタンC23:「少し落ち着けたい」ことを選択するためのボタン
ボタンC24:「しっかりトーンダウンさせたい」ことを選択するためのボタン
ボタンC25:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンC26:次の画面表示に進むことを指示するためのボタン
ボタンC27:現在の画面表示を消して支援アプリの終了を指示するためのボタン
ボタンC28:カウンセリングステージを終了して施術ステージへの切り替えを指示するためのボタン
ボタンC21がタッチされると、CPU50は、回答事項「希望明度」に「現在の明度以上の明度」を設定する。ボタンC22がタッチされると、CPU50は、回答事項「希望明度」に「現在の明度から2レベル前後の範囲」を設定する。ボタンC23がタッチされると、CPU50は、回答事項「希望明度」に「現在の明度から1~2レベル低い明度」を設定する。ボタンC24がタッチされると、CPU50は、回答事項「希望明度」に「現在の明度から3レベル以上低い明度」を設定する。
なお、毛髪の明度のレベルは、値が大きいほど明度が高くなるように、毛髪の明度を15段階で記述する指標である。日本人の平均的な黒髪は「4レベル(LV)」、脱色作用などによって最大限に明るくなった状態は「15レベル(LV)」に相当する。
ボタンC25がタッチされると、CPU50は、ボタンC21~C24へのタッチに応じて設定された希望明度をユーザAの名前などの識別情報に関連付けてRAM52に記憶して、前の画面である図5の開始画面をディスプレイ551に表示する。ボタンC26がタッチされると、CPU50は、希望明度をユーザAの識別情報に関連付けてRAM52に記憶して、次の画面である図7の質問画面をディスプレイ551に表示する。
ボタンC27がタッチされると、CPU50は支援アプリAPの実行を終了する。このとき、CPU50は、ユーザAの識別情報の入力を受け付けて、希望明度を当該識別情報と関連付けてRAM52に記憶してもよい。この情報は、たとえば、ユーザAのカルテなどとして、RAM52に記憶される。または、CPU50は、希望明度を記憶することなく支援アプリAPの実行を終了してもよい。ボタンC28がタッチされると、CPU50はカウンセリングステージST1を終了し、後述する施術ステージST2を開始する。この場合も、CPU50は、希望明度をユーザAのカルテとして記憶してもよいし、希望明度を記憶することなくカウンセリングステージST1を終了し、後述する施術ステージST2を開始する。
なお、好ましくは、支援アプリAPは、カウンセリングステージST1から施術ステージST2への切り替えを制限する。すなわち、CPU50は、カウンセリングステージST1においてボタンC28がタッチされた場合、認証コードの入力を受ける画面をディスプレイ551に表示する。CPU50は、入力された認証コードが予め記憶しているコードと一致した場合に、通常モードをカスタマーモードに切り替える。これにより、認証コードを知らない、顧客であるユーザAがボタンC28をタッチした場合にはカウンセリングステージST1が維持される。そのため、ユーザAは施術ステージST2の画面表示を操作することができない。
ボタンC25~C28については、以降の画面にも表示される。そして、以降の画面においてこれらボタンへのタッチを受け付けた際のCPU50の動作も同じである。そのため、以降の画面の説明においては、これらボタンにタッチされた際のCPU50の動作の説明のうち、重複する説明を繰り返さない。
CPU50は、ボタンC26のタッチを受け付けると、図6の質問画面を図7の質問画面に遷移させる。
希望イメージは、染色後の明度の希望する範囲を含む。図7の質問画面は、ユーザAの現在の髪の明るさ(明度)関係なく、染色後の希望する明度の範囲(希望明度範囲)の入力を受け付ける画面であって、以下のボタンC33~C35,C311,C321、ボタン群C322、および入力欄C31,C32を含む。
入力欄C31:希望明度範囲の下限の入力欄
入力欄C32:希望明度範囲の上限の入力欄
ボタンC33:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンC34:次の画面表示に進むことを指示するためのボタン
ボタンC35:現在の画面表示を消して支援アプリの終了を指示するためのボタン
ボタン群C322:明度の選択肢それぞれを示すボタンからなるボタン群
ボタンC311:ボタン群C322の表示を指示するためのボタン
ボタンC321:ボタン群C322の表示を指示するためのボタン
ボタンC311,C321がタッチされると、CPU50は、ボタンC311,C321近傍にボタン群C322を表示する。その状態においてボタン群C322のうちのいずれかのボタンがタッチされると、CPU50は、タッチされたボタンに対応した明度を、当該ボタン群322が近傍に表示されたボタンC311,C321に対応する回答事項「希望明度範囲の上限」または「下限」に設定すると共に、入力欄C31,C32に、タッチされたボタンに対応する明度の値を表示する。
ボタンC33がタッチされると、CPU50は、ボタン群C322へのタッチに応じて設定された希望明度範囲の上限および/または下限をユーザAの識別情報に関連付けてRAM52に記憶して、前の画面である図6の質問画面をディスプレイ551に表示する。ボタンC34がタッチされると、CPU50は、希望明度範囲の上限および/または下限をユーザAの識別情報に関連付けてRAM52に記憶して、次の画面である図8の質問画面をディスプレイ551に表示する。
希望イメージは、染色後の希望しない回避色を含む。図8の質問画面は、染色後の希望しない色の系統(回避色系統)の入力を受け付ける画面であって、以下のボタンC41~C45を含む。
ボタンC41:「赤みが強い色」を希望しないことを選択するためのボタン
ボタンC42:「黄味が強い色」を希望しないことを選択するためのボタン
ボタンC43:「くすみ感の強い色」を希望しないことを選択するためのボタン
ボタンC44:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンC45:次の画面表示に進むことを指示するためのボタン
ボタンC46:現在の画面表示を消して支援アプリの終了を指示するためのボタン
ボタンC41がタッチされると、CPU50は、回答事項「回避色系統」に「赤みが強い色」を設定する。ボタンC42がタッチされると、CPU50は、回答事項「回避色系統」に「黄味が強い色」を設定する。ボタンC43がタッチされると、CPU50は、回答事項「回避色系統」に「くすみ感の強い色」を設定する。
ボタンC45がタッチされると、CPU50は、ボタンC41~C43へのタッチに応じて設定された回避色系統をユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、前の画面である図7の質問画面をディスプレイ551に表示する。ボタンC45がタッチされると、CPU50は、回避色系統をユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、次の画面である図9の質問画面をディスプレイ551に表示する。
希望イメージは、ユーザAが希望する染色後のイメージを含む。図9の質問画面は、染色後の希望するイメージ(希望仕上がりイメージ)の入力を受け付ける画面であって、以下のボタン群C51、およびボタンC52~C54を含む。
ボタン群C51:複数のイメージの選択肢それぞれを示すボタンからなるボタン群
ボタンC52:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンC53:次の画面表示に進むことを指示するためのボタン
ボタンC54:現在の画面表示を消して支援アプリの終了を指示するためのボタン
ボタン群C51で選択可能な複数のイメージは、たとえば、下のイメージを含む。
「活発な」イメージ(IM1)、「落ち着いた」イメージ(IM2)、「やさしい」イメージ(IM3)、「クールな」イメージ(IM4)、「華やかな」イメージ(IM5)、「穏やかな」イメージ(IM6)、「陽気な」イメージ(IM7)、「知的な」イメージ(IM8)、「フェミニン」なイメージ(IM9)、「かっこいい」イメージ(イメージIM10)、「セクシーな」イメージ(IM11)、「清楚な」イメージ(IM12)、「大人っぽい」イメージ(IM13)、「若々しい」イメージ(IM14)、「自然な」イメージ(IM15)、「洗練された」イメージ(IM16)、「上品な」イメージ(IM17)、「優雅な」イメージ(IM18)、「さわやかな」イメージ(IM19)、「かわいい」イメージ(IM20)
ボタン群C51のうちの1または2以上のボタンのタッチを受け付けると、CPU50は、回答事項「希望仕上がりイメージ」にタッチされたボタンに対応したイメージを設定する。たとえば、IM1のボタンとIM14のボタンとのタッチを受け付けると、CPU50は、回答事項「希望仕上がりイメージ」に「活発な」イメージIM1と「若々しい」イメージIM14とを設定する。
ボタンC52がタッチされると、CPU50は、ボタン群C51へのタッチに応じて設定された希望仕上がりイメージをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、前の画面である図8の質問画面をディスプレイ551に表示する。ボタンC53がタッチされると、CPU50は、希望仕上がりイメージをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、次の画面である図10の質問画面をディスプレイ551に表示する。
希望イメージは、染色後の希望する髪質のイメージを含む。図10の質問画面は、染色後の希望する髪質のイメージ(希望髪質イメージ)の入力を受け付ける画面であって、以下のボタン群C61、およびボタンC62~C64を含む。
ボタン群C61:複数の髪質のイメージの選択肢それぞれを示すボタンからなるボタン群
ボタンC62:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンC63:次の画面表示に進むことを指示するためのボタン
ボタンC64:現在の画面表示を消して支援アプリの終了を指示するためのボタン
ボタン群C61で選択可能な複数の髪質のイメージは、たとえば、下のイメージを含む。
「軽やかな」イメージ(IM21)、「やわらかな」イメージ(IM22)、「ツヤやかな」イメージ(IM23)、「透明感のある」イメージ(IM24)、「深みのある」イメージ(IM25)
ボタン群C61のうちの1または2以上のボタンのタッチを受け付けると、CPU50は、回答事項「希望髪質イメージ」にタッチされたボタンに対応したイメージを設定する。たとえば、IM23のボタンとIM25のボタンとのタッチを受け付けると、CPU50は、回答事項「希望髪質イメージ」に「ツヤやかな」イメージIM23と「深みのある」イメージIM25とを設定する。
ボタンC62がタッチされると、CPU50は、ボタン群C61へのタッチに応じて設定された希望髪質イメージをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、前の画面である図9の質問画面をディスプレイ551に表示する。ボタンC63がタッチされると、CPU50は、希望髪質イメージをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、質問表示処理(ST11)から回答送信処理(ST13)に移行する。
(回答送信処理)
回答送信処理ST13は、端末装置5が、回答受付処理ST12で設定した各回答事項を、ユーザAの識別情報と関連付けてサーバ1に送信する処理である。CPU50は、RAM52に記憶した、各質問に対する回答事項に基づいて送信データを生成する。一例として、CPU50は、予め記憶されている送信データのフォーマットの、各質問に対応したアドレスに上記の回答事項を示すデータを埋め込むことで、送信データを生成する。CPU50は、生成した送信データを無線通信部54にサーバ1に対して送信させる。また、CPU50は、図5の開始画面をディスプレイ551に表示する。
図5の開始画面のボタンC11へのタッチを受け付けると、CPU50は、施術ステージST2を開始する。施術ステージST2は、条件設定処理(ステップST20)、条件送信処理(ステップST21)、色判定処理(ステップST22)、候補色送信処理(ステップST23)、色提案処理(ステップST24)、選択受付処理(ステップST25)、選択結果送信処理(ステップST26)、レシピ決定処理(ステップST27)、レシピ送信処理(ステップST28)、およびレシピ表示処理(ステップS29)を含む。
(条件設定処理)
条件設定処理ST20は、CPU50が、実行用のデータとして記憶されている画面表示用のデータを用いて、施術用の条件の入力画面(施術条件設定用画面、図11~図15)をディスプレイ551に表示し、それら画面に対する施術用の条件の入力を受け付けて各条件を設定し、RAM52に記憶する処理である。なお、図11~図15の入力画面の表示順もまた、以降に説明する順には限定されない。
ボタンC11へのタッチを受け付けて施術ステージST2を開始すると、CPU50は、図11の入力画面をディスプレイ551に表示する。
施術用の条件は、毛量、毛色を含む。図11の入力画面は、ユーザAの毛量および毛色(メラニンタイプ)の入力を受け付ける画面であって、以下のボタン群C71~C73およびボタンC74,C75を含む。
ボタン群C71:複数の髪型(スタイル)を選択するためのボタン
ボタン群C72:毛量を選択するためのボタン
ボタン群C73:メラニンタイプを選択するためのボタン
ボタンC74:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンC75:次の画面表示に進むことを指示するためのボタン
ボタン群C71で選択可能な複数のスタイルは、たとえば、「レイヤー」、「ワンレン・ボブ」、を含む。ボタン群C71のうちの1つのボタンのタッチを受け付けると、CPU50は、条件「スタイル」にタッチされたボタンに対応したスタイルを設定する。たとえば、図11の例では「レイヤー」を示すボタンがタッチされた例が示されており、この場合、CPU50は、条件「スタイル」に「レイヤー」を設定する。
ボタン群72で選択可能な複数の毛量は、たとえば、「少ない」、「普通」、「多い」を含む。ボタン群72のうちの1つのボタンのタッチを受け付けると、CPU50は、条件「毛量」にタッチされたボタンに対応した毛量を設定する。たとえば、図11の例では「少ない」を示すボタンがタッチされた例が示されており、この場合、CPU50は、条件「毛量」に「少ない」を設定する。
ボタン群73で選択可能なメラニンタイプは、たとえば、「赤みが強い」、「標準毛」、「黄味が強い」を含む。ボタン群73のうちの1つのボタンのタッチを受け付けると、CPU50は、条件「メラニンタイプ」にタッチされたボタンに対応したメラニンタイプを設定する。たとえば、図11の例では「赤みが強い」を示すボタンがタッチされた例が示されており、この場合、CPU50は、条件「メラニンタイプ」に「赤みが強い」を設定する。
ボタンC74がタッチされると、CPU50は、ボタン群C71~C73へのタッチに応じて設定されたスタイル、毛量、およびメラニンタイプをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、前の画面である図5の開始画面をディスプレイ551に表示する。ボタンC75がタッチされると、CPU50は、スタイル、毛量、およびメラニンタイプをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、次の画面である図12の入力画面をディスプレイ551に表示する。
施術用の条件は、染色前の髪色の明度および長さを含む。図12の入力画面は、ユーザAの染色前(現在)の髪の明るさ(現明度)および長さ(髪長さ)の入力を受け付ける画面であって、以下のボタン群C81,C851およびボタンC82~C87を含む。
ボタン群C81:染色前の髪色の状態それぞれを示すボタンからなるボタン群
ボタン群C851:髪色の複数の明度それぞれを示すボタンからなるボタン群
ボタンC82:髪の長さを選択するためのボタン
ボタンC83:複数髪色がある場合の、各髪色区間の長さ(区間長さ)を選択するためのボタン
ボタンC84,C85:各髪色区間の明度(区間明度)を選択するためのボタン
ボタンC86:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンC87:次の画面表示に進むことを指示するためのボタン
ボタン群C81で選択可能な染色前の髪色の状態は、複数髪色があるか否か、複数髪色がある場合、単一髪色の区間の数、を含む。
ボタン群C81のうちのいずれかのボタンのタッチを受け付けると、CPU50は、入力画面に表示される染色前の髪色の状態を示す画像をタッチされたボタンに対応した画像に切り替える。また、CPU50は、ボタンC83を、タッチされたボタンに応じた数、表示する。
ボタンC82およびボタンC83は、一例として、入力画面に表示された染色前の髪色の状態を示す画像の髪の長さ方向に移動可能である。ボタンC82を長さ方向に移動させるスライド操作を受け付けると、CPU50は、条件「髪長さ」に、当該スライド操作によって移動されたボタンC82の位置に応じた長さを設定する。また、ボタンC83を長さ方向に移動させるスライド操作を受け付けると、CPU50は、当該ボタンC83に対応した髪色区間の条件「区間長さ」に、当該スライド操作によって移動されたボタンC83の位置に応じた長さを設定する。図12の例の場合、染色前の髪色の状態を示す画像が髪の長さ方向が横方向であり、左側が髪の付け根側、右側が髪の先端側になるように入力画面に表示されている。CPU50は、ボタンC82が右方向にスライドされると条件「髪長さ」を長く、左方向にスライドされると短く設定する。また、CPU50は、ボタンC83が右方向にスライドされると対応する髪色区間の条件「区間長さ」を長く、左方向にスライドされると短く設定する。
ボタンC84,C85がタッチされると、CPU50は、タッチされたボタンC84またはボタンC85の近傍にボタン群C851を表示し、その中からいずれかのボタンがタッチされると、各髪色区分の条件「区分明度」をタッチされたボタンに対応した明度に設定する。図12の例では、ボタンC85がタッチされてその近傍にボタン群C851が表示され、その中からレベル10が選択された状態が示されている。この場合、CPU50は、ボタンC85に対応した髪色区分の区分明度をレベル10に設定する。ボタンC84に対応した髪色区分についても同様に区分明度が設定される。
ボタンC86がタッチされると、CPU50は、各ボタンへのタッチに応じて設定された現明度、髪長さ、区分長さ、および区分明度を、ユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、前の画面である図11の入力画面をディスプレイ551に表示する。ボタンC87がタッチされると、CPU50は、現明度、髪長さ、区分長さ、および区分明度を、ユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、条件送信処理ST21に移行する。
(条件送信処理)
条件送信処理ST21は、端末装置5が、条件設定処理ST20で設定した各条件を、ユーザAの識別情報と関連付けてサーバ1に送信する処理である。CPU50は、RAM52に記憶した、各条件をサーバ1に送信するための送信データを生成する。送信データの生成方法の一例は、回答送信処理ST13での送信データの生成方法と同じである。CPU50は、生成した送信データを無線通信部54にサーバ1に対して送信させる。条件をサーバ1に送信すると、CPU50は、サーバ1から送信される後述する送信データの受信を待機する。
(色判定処理および候補色送信処理)
サーバ1のCPU10は、端末装置5から上記送信データを受信するとROM11から支援プログラムPを読み出して色判定処理ST22および候補色送信処理ST23を実行する。送信データは、ユーザAの希望イメージと施術用の条件とを含む。色判定処理ST22は、サーバ1が、希望イメージと施術用の条件とに基づいて、ユーザAに適した色(以下、提案色とも称する)を判定する処理である。色判定処理ST22の詳細な処理内容については後述する。
候補色送信処理ST23は、サーバ1が、提案色と判定された色を端末装置5に送信する処理である。サーバ1のCPU10は、提案色と判定された色を示すデータをユーザAの識別情報と関連付けて含む送信データを生成し、無線通信部54に端末装置5に対して送信させる。
(色提案処理および選択受付処理)
端末装置5のCPU50は、サーバ1から上記送信データを受信すると色提案処理ST24を実行する。色提案処理ST24は、端末装置5が、実行用のデータとして記憶されている画面表示用のデータと、サーバ1から受信した色の情報とを用いて、図13~図15の提示画面をディスプレイ551に表示する処理である。選択受付処理ST25は、端末装置5が、提示画面に対する入力を受け付けてヘアカラーの選択結果に設定し、RAM52に記憶する処理である。
図13の提示画面は、ユーザAにヘアカラーを提案し、用いるヘアカラーの選択を受け付ける画面であって、以下のボタンC91~C95を含む。
ボタンC91:第1の適した色として提示された色を選択するためのボタン
ボタンC92:第2の適した色として提示された色を選択するためのボタン
ボタンC93:第3の適した色として提示された色を選択するためのボタン
ボタンC94:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンC95:カウンセリングステージに移行することを指示するためのボタン
端末装置5のCPU50は、予め記憶している図13の提示画面の表示用データのうちのボタンC91の情報に、サーバ1からの送信データに含まれる色の情報を組み込んで、ボタンC91を提案色を示すボタンとする。一例として、CPU50は、ボタンC91の色を提案色に変換して図13の提示画面に表示する。なお、サーバ1からの提案色が、後述するような推薦度合いのランクと関連付けられている場合、CPU50は、ランク別にたとえば第1の適した色~第3の適した色それぞれを示す複数のボタンC91~C93を表示する。
ボタンC91~C93は、図13の例では、「ラベンダーベージュ」、「ラベンダー」、および「ココアブラウン」それぞれを選択するボタンである。ボタンC91~C93のうちの1つがタッチされると、CPU50は、次の画面である図15の提示画面をディスプレイ551に表示する。
ボタンC94がタッチされると、CPU50は、前の画面である図12の入力画面をディスプレイ551に表示する。また、ボタンC95がタッチされると、CPU50は、カウンセリングステージの最初の画面である図5の質問画面をディスプレイ551に表示する。
なお、図13は提示画面の一例である。他の例として、色提案処理ST24においてCPU50は、図14の提示画面をディスプレイ551に表示してもよい。図14の提示画面は、下のボタン群D11およびボタンD12,D13を含む。
ボタン群D11:提供可能なヘアカラーそれぞれを示すボタンからなるボタン群
ボタンD12:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンD13:色判定処理ST22での判定結果をボタン群D11の表示に反映させることを指示するボタン
好ましくは、ボタン群D11は、第1の方向(たとえば縦方向)には同一の色彩の明度が徐々に変化する順で配置され、直交する第2の方向(たとえば横方向)に色調が徐々に変化する順で配置された各色に応じたボタン群である。CPU10は、予め記憶されている表示用データを用いてこれらボタン群D11を図14の提示画面に表示する。この表示により、ユーザは染色を希望する色を選びやすくなる。
ボタンD13は、ON/OFFを指示可能なボタンである。ボタンD13は、一例として、スライド式のON/OFFボタンであって、スライド方向によってON/OFFを指示可能である。
ボタン群D11のうちのいずれか1つのボタンがタッチされると、CPU50は、次の画面である図15の提示画面をディスプレイ551に表示する。ボタンD12がタッチされると、CPU50は、前の画面である図12の入力画面をディスプレイ551に表示する。
ボタンD13がON方向にスライドされると、CPU50は、ボタン群D11のうちの色判定処理ST22での判定結果として送信された候補色を示すボタンを、他の色を示すボタンとは異なる表示態様とする。この場合、CPU50は、ボタン群D11のうちのサーバ1からの送信データに含まれる色の情報に示される色に対応したボタンを特定し、当該ボタンを予め規定されている表示態様で表示する。
図14の例では、候補色を示すボタン近傍に特定のマーク(たとえば王冠のマーク)を付加して表示している。その他、ボタンのサイズを異ならせたり、ボタンの境界線の太さを異ならせたりしてもよい。より好ましくは、判定結果が候補の段階(推薦度合いのランク)を含む場合、CPU50は、当該ランクに対応した表示態様とする。図14の例では、ランクが高い色とそうでない色とで王冠マークの色を異ならせることが、ハッチングの違いによって表されている。
図15の提示画面は、予め記憶している顔画像(モデル画像)の髪色を図13または図14の提示画面で選択された髪色に変えて提示する画面である。図13の提示画面のボタンC91~C93のうちの1つのボタンがタッチされると、または、図14の提示画面のボタン群D11のうちの1つのボタンがタッチされると、CPU50は、図15の提示画面をディスプレイ551に表示する。図15の提示画面は、図13または図14の提示画面に重ねて表示されてもよいし、図13または図14の提示画面から遷移して表示されてもよい。
図15の提示画面は、以下の表示領域D21と、表示領域D21の上下に配置されたボタンD22,D23と、表示領域D21の左右に配置されたボタンD24,D25と、その他ボタンD26~D29とを含む。
表示領域D21:モデル画像を表示する領域
ボタンD22:モデル画像の髪色の明度を高くする変更を指示するためのボタン
ボタンD23:モデル画像の髪色の明度を低くする変更を指示するためのボタン
ボタンD24:モデル画像の髪色の色調を所定の色順に変化させることを指示するためのボタン
ボタンD25:モデル画像の髪色の色調を所定の色順の逆順に変化させることを指示するためのボタン
ボタンD26:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンD27:モデル画像を所定順で他のモデル画像に変化させることを指示するためのボタン
ボタンD28:条件設定処理ST20で設定された条件の表示を指示するためのボタン
ボタンD29:表示されている髪色に染色するためのカラーレシピの表示を指示するためのボタン
CPU50は、予め記憶しているモデル画像(顔画像)の髪画像部分の色を、図13の提示画面でタッチされたボタンC91~C93のうちの1つのボタン、または、図14の提示画面でタッチされたボタン群D11のうちのいずれか1つのボタンに対応した色に変換して、表示領域D21に表示する。ROM51に各色の髪画像部分が予め記憶されており、CPU50が、タッチされたボタンに対応する色の髪画像部分をROM51から読み出して、モデル画像に合成してもよい。または、CPU50が、モデル画像の髪画像部分の色を、タッチされたボタンに対応する色に変換する画像処理を行ってもよい。
ボタンD22,D23のいずれかがタッチされると、CPU50は、モデル画像の髪画像部分の色を、タッチされたボタンに応じた明度の異なる色に変換し、表示領域D21に表示する。また、ボタンD24,D25のいずれかがタッチされると、CPU50は、顔画像の髪画像部分の色を、タッチされたボタンに応じた色調の異なる色に変換し、表示領域D21に表示する。
ボタンD26がタッチされると、CPU50は、「ヘアカラーの選択結果」に表示領域D21に表示されたモデル画像に用いている髪色を設定し、選択結果送信処理ST26に移行する。
ボタンD27がタッチされると、CPU50は、表示領域D21に表示しているモデル画像を、予め記憶している他のモデル画像に変更し、その髪画像部分を現在の髪色として表示領域D21に表示する。好ましくは、ROM51に複数のモデル画像が記憶されており、CPU50は、ボタンD27がタッチされるたびに、複数のモデル画像の中から所定順に従って1つのモデル画像を選び、表示するモデル画像を変更する。
ボタンD28がタッチされると、CPU50は、条件送信処理ST21で設定され、RAM52に記憶された各条件を読み出して、ディスプレイ551に表示する。条件は、図15の提示画面に重ねて表示されてもよいし、提示画面から条件表示用の画面(図示せず)に遷移してもよい。
ボタンD29がタッチされると、CPU50は、「ヘアカラーの選択結果」に表示領域D21に表示されているモデルの髪色を設定して、ユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶する。そして、CPU50は、選択結果送信処理ST26に移行する。
(選択結果送信処理)
選択結果送信処理ST26は、端末装置5が、選択受付処理ST25で受け付けたヘアカラーの選択結果を、ユーザAの識別情報と関連付けてサーバ1に送信する処理である。CPU50は、RAM52に記憶したヘアカラーの選択結果に基づいて送信データを生成し、無線通信部54にサーバ1に対して送信させる。ヘアカラーの選択結果をサーバ1に送信すると、CPU50は、サーバ1から送信される後述する送信データの受信を待機する。
(レシピ決定処理およびレシピ送信処理)
サーバ1は、端末装置5から上記送信データを受信すると、支援プログラムPに従ってレシピ決定処理ST27およびレシピ送信処理ST28を実行する。レシピ決定処理ST27は、ヘアカラーの選択結果に示される色に染色するための、単一の染色材料である非混合材料、または、複数の染色材料を所定の混合割合で混合した混合材料およびその混合割合(非混合材料の場合は100%)を(以降の説明において、これらをカラーレシピとも称する)を決定する処理である。レシピ送信処理ST28は、サーバ1が、決定したカラーレシピを、ユーザAの識別情報と関連付けて端末装置5に送信する処理である。
本実施の形態にかかるシステムにおいて、レシピ決定処理ST27の具体的な処理は特定の処理に限定されない。そこで、本実施の形態にかかるシステムでは、一例として、本出願人が先に出願した特開2016-212726号公報に記載の染色材料の選定方法を採用する。この場合、サーバ1の記憶部13には、非混合材料または混合材料により染色した場合の色空間の各座標データが、染色前の髪色(アンダーカラー)の種別ごとに記録されたデータベース(図示せず)が記憶されている。サーバ1のCPU10は、当該データベースの中から、条件送信処理ST21によって端末装置5から送信されたユーザAの設定条件に示されるアンダーカラーの種別に対応する座標データのうち、選択結果送信処理ST26によって端末装置5から送信されたユーザAのヘアカラーの選択結果と座標値が一致または近似するカラーレシピを決定する。
CPU10は、カラーレシピを決定すると、当該カラーレシピとユーザAの識別情報とを用いて送信用データを生成し、通信部14に端末装置5に対して送信させる。
(レシピ表示処理)
端末装置5は、サーバ1からカラーレシピを受信すると、レシピ表示処理ST29を実行する。レシピ表示処理ST29は、端末装置5が、実行用のデータとして記憶されている画面表示用のデータと、サーバ1から受信したカラーレシピとを用いて、図16の提示画面をディスプレイ551に表示する処理である。
図16の提示画面は、ユーザBにユーザAの所望する色に染色するためのカラーレシピを提示する画面であって、以下の領域D31,D32、ボタンD33~D35を含む。
領域D31:カラーレシピを表示する領域
領域D32:用いる染色材料の総量および総量の変更を指示するボタンを表示する領域
ボタンD33:テキスト情報入力用の画面の表示を指示するためのボタン
ボタンD34:染色材料の総量を規定量に戻すことを指示するためのボタン
ボタンD35:カラーレシピの保存を指示するためのボタン
ボタンD36:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
サーバ1からのカラーレシピは、ユーザAの染色前後の髪色から算出された染色材料およびその割合(非混合材料の場合は100%)と、ユーザAの毛量やヘアスタイルから算出された染色材料の総量とを含む。端末装置5のCPU50は、サーバ1からのカラーレシピを用いて、染色材料ごとに必要量を算出し、領域D31に表示する。また、ユーザAの染色前の髪色の状態が複数髪色があって、サーバ1から髪色区分ごとのカラーレシピを受信している場合、CCU50は、髪色区分ごとに染色材料ごとの必要量を算出し、領域D31に表示する。
また、CPU50は、カラーレシピに含まれる染色材料の総量を、領域32に表示する。好ましくは、CPU50は、領域D32に、当該総量の変更を指示するボタンを表示し、総量の変更の指示を受け付ける。総量の変更が指示されると、CPU50は、領域D32に表示された総量を、その指示に基づいた総量に更新するとともに、変更後の総量を用いて染色材料ごとの必要量を算出し、領域D31の表示を更新する。また、ボタン34がタッチされると、CPU50は、領域D32に表示された総量の表示を、カラーレシピに含まれる総量の表示に更新する。
ボタンD35がタッチされると、CPU50は、サーバ1からのカラーレシピをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶する。ユーザ指示によって染色材料の総量が変更された場合には、CPU50は、変更後のカラーレシピをRAM52に記憶する。
ボタンD36がタッチされると、CPU50は、カラーレシピをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、前の画面である図13または図14の提示画面をディスプレイ551に表示する。この場合、CPU50は、色提案処理ST24から処理を実行する。
なお、図4では、以上に説明した通り、カウンセリングステージST1と施術ステージST2とが、この順に連続して行われることが示されている。これは、サロンに来店したユーザAがカウンセリングステージST1を実行している端末装置5に染色後の希望するイメージを入力してサロンの店員であるユーザBに端末装置5を渡し、ユーザBが条件を入力した後に施術ステージST2として染色の施術を行うことが想定されているためである。
しかしながら、カウンセリングステージST1と施術ステージST2とは不連続で実行されてもよい。たとえば、ユーザAがサロン来店前(たとえば自宅など)や、サロンでの待合中にカウンセリングステージST1を実行している端末装置5に染色後の希望するイメージを入力しておく。この入力事項は、ユーザAの識別情報と関連付けて、端末装置5のROM51に記憶されている。または、予めサーバ1に送信されて、サーバ1の記憶部13にユーザAと関連付けて記憶されていてもよい。カウンセリングステージST1が完了すると、支援動作はいったん終了してもよい。
この場合、ユーザAがサロンに来店した後や、待合中のユーザAの施術順がきた後に、ユーザBの操作によって施術ステージST2が開始することが想定される。ユーザBの操作に従って、先にいったん終了した支援動作が再開されて、端末装置5からサーバ1に送信データが送信され、または、サーバ1の記憶部13からユーザAに関連付けられた情報が読み出され、施術ステージST2が実行される。
[端末装置の機能構成]
図3を参照して、端末装置5のCPU50は、支援動作を実行するための機能として支援制御部511を含む。支援制御部511は、取得部512と送信部513とを含む。これら機能は、CPU50が支援アプリAPを読み出して実行することによって、CPU50において実現される機能である。しかしながら、当該機能の少なくとも一部が、電子回路などのハードウェアによって実現されてもよい。
取得部512で表されたCPU50の機能(以下、取得部512)は、質問画面をディスプレイ551に表示中にタッチセンサ552から入力された信号から、当該質問画面に対して入力されたカウンセリングの回答を取得する。また、取得部512は、入力画面をディスプレイ551に表示中にタッチセンサ552から入力された信号から、当該入力画面に対して入力された条件を取得する。また、取得部512は、提示画面をディスプレイ551に表示中にタッチセンサ552から入力された信号から、当該提示画面に対して入力された選択結果を取得する。また、取得部512は、無線通信部54から入力された信号から、サーバ1からの候補色の情報やカラーレシピを取得する。
支援制御部511で表されたCPU50の機能(以下、支援制御部511)は、ROM51に予め記憶されている画面表示用のデータを用いて、支援アプリAPの実行に従って質問画面や入力画面などをディスプレイ551に表示する。また、支援制御部511は、ROM51に予め記憶されている画面表示用のデータと、サーバ1からの情報とを用いて提示画面をディスプレイ551に表示する。
送信部513で表されたCPU50の機能(以下、送信部513)は、取得部512で取得したカウンセリングの回答や条件や選択結果を送信するための送信データを生成し、無線通信部54に、サーバ1に対して送信させる。
[サーバの機能構成]
図2を参照して、サーバ1のCPU10は、カラーオペレーション装置として支援動作を実行するための機能である支援制御部111を含む。支援制御部111は、取得部112と、判定部113と、決定部114と、提示部115と、を含む。これら機能は、CPU10が支援プログラムPを読み出して実行することによって、CPU10において実現される機能である。しかしながら、当該機能の少なくとも一部が、電子回路などのハードウェアによって実現されてもよい。
取得部112で表されたCPU10の機能(以下、取得部112)は、通信部14から入力された信号から、ユーザAの希望イメージや施術用の条件や、ヘアカラーの選択結果を取得する。
支援制御部111で表されたCPU10の機能(以下、支援制御部111)は、取得部112で端末装置5から上記の情報を受信した場合には支援プログラムPを読み出して実行し、判定部113や決定部114に処理を実行させる。
判定部113で表されたCPU10の機能(以下、判定部113)は、ユーザAの希望イメージや施術用の条件に基づいて後述する色判定処理を実行することによって、提案色を判定する。
決定部114で表されたCPU10の機能(以下、決定部114)は、たとえば特開2016-212726号公報に記載の染色材料の選定方法に従ったレシピ決定処理を実行することによってカラーレシピを決定する。
提示部115で表されたCPU10の機能(以下、提示部115)は、判定部113で判定された提案色や、決定部114で決定されたカラーレシピを端末装置5によってユーザAに提示するために、これら情報を用いて送信データを生成し、通信部14に、端末装置5に対して出力させる。
[色判定処理]
図19は、色判定処理ST22の内容の一例を表したフローチャートである。判定部113の実行する色判定処理ST22は、基準となる明度(基準明度SL)を設定する処理(ステップS101)と、希望イメージに基づいて、各色のスコア(点数)を更新する処理(ステップS103~S109)と、色ごとのスコアと予め記憶している閾値と比較することによって提案色を判定する処理(S111)と、を含む。
サーバ1は、提供可能な色ごとに当該色と関連付けてスコアを記憶するための記憶領域(以下、単に記憶領域と称する)を有する。記憶領域は、CPU10が内蔵する記憶回路(レジスタ)に設けられてもよいし、RAM12に設けられてもよい。色と関連付けてスコアを記憶することは、一例として、提供可能な色ごとに、当該色のスコアを記憶するための記憶領域をサーバ1に設け、その記憶領域に当該色のスコアを記憶させることである。他の例として、スコアに対して色の識別情報を付加して記憶領域に記憶させることであってもよい。
各色のスコアを更新する処理は、後述するデータテーブルに規定された評価値を用いた演算を実行することを含む。スコアを更新する処理で判定部113として機能するCPU10は、提供可能な色について、当該色に関連付けて記憶されているスコアに対して上記演算を実行し、計算結果を得る。好ましくは、CPU10は複数の演算を実行し、当該複数の演算後のスコア(累積点数)を得る。一例として、スコアを更新する処理では、記憶領域に記憶されている当該色のスコアを、当該スコアに対して演算を実行して得られた計算結果のスコアに書き換える処理を複数回、繰り返す。判定する処理では、記憶領域に記憶されている処理完了後のスコア、つまり、更新後のスコア(累積点数)が閾値と比較される。他の例として、CPU10は、計算結果のスコアで置き換えずに、更新前のスコアとは別に更新後のスコアを記憶してもよい。
本実施の形態では、スコアを更新する処理は、記憶領域に記憶されている更新前のスコアに、後述するデータテーブルに規定された所定の評価値を加算することである。本実施の形態では、更新後のスコアが閾値よりも大きい場合に、当該色を提案色と判定する。そのため、評価値は、いずれも、ユーザAの希望イメージに適する色ほど大きく、適さない色ほど小さい。なお、小さい評価値を加算することは、負の値を加算すること、つまり、減算することを含む。
図19を参照して、色判定処理を開始すると、始めに、サーバ1のCPU10は、端末装置5から受信した現明度を基準明度SLに設定する(ステップS101)。複数髪色がある場合、ステップS101でCPU10は、各髪色区間の明度のうちの区間長さの割合が最も大きい髪色区間の明度を基準明度SLに設定する。
次に、CPU10は、各色のスコアを更新する処理(ステップS103~S109)を実行する。この処理を実行するために、サーバ1の記憶部13に記憶されている情報には、データベースDBが含まれる。データベースDBは、提供可能なヘアカラーそれぞれを規定する情報が記録されたカラーテーブルTAを含む。また、データベースDBは、各色のスコアを更新する処理に用いる、染色後のイメージに対応する評価値を染色可能な色ごとに規定するデータテーブルを含む。
図17は、カラーテーブルTAの一例を表した図である。カラーテーブルTAは、色名などの色の識別情報ごとに、色調、明度レベル、および彩度を規定したテーブルである。詳しくは、図17を参照して、カラーテーブルTAには、明度レベルが、日本人の平均的な黒髪のレベルである4レベル(LV)から、最大限に明るく染色されるレベルである13レベルまでの色が記載されている。カラーテーブルTAは、色名が列方向に並び、色ごとに色調、明度、および彩度が行方向に並ぶテーブルである。
色調は、複数色を系統ごとにグループ分けする情報である。色調「N」はナチュラル系、色調「RV」はピンク系、色調「R」は赤系、色調「O」はオレンジ系、色調「YO」は黄橙系、色調「Y」は黄系、色調「YM」は緑系、色調「M」はマット系、色調「MA」はマット・アッシュ系、色調「A」はアッシュ系、色調「BA」はビターアッシュ系、色調「BV」は青紫系、色調「V」は紫系を示している。
彩度は、「Low」、「Mid」および「Hi」の3段階で規定されている。彩度「Low」が最も低彩度、彩度「Mid」が中彩度、彩度「Hi」が項彩度を示している。
ステップS103でCPU10は、端末装置5から受信した希望明度に応じて、第1のデータテーブルに規定される評価値を用いて各色のスコアを更新する。第1のデータテーブルは、カラーテーブルTAに規定される色のうち、基準明度SLを基準として予め規定された明度の色に加算する評価値を、下のように規定している。第1のデータテーブルは、希望明度に該当する明度の色のスコアを高くし、該当しない明度の色のスコアを低くする評価値を規定している。
希望明度が「今よりも明るくしたい」:基準明度SL未満の明度の色に対して-10点加点
希望明度が「今と同じくらいでよい」:基準明度SL±2レベルの明度の色以外の色に対して-10点加点
希望明度が「少し落ち着けたい」:基準明度SL-2レベルの明度の色に対して-5点加点し、基準明度SL以上の明度の色、および基準明度SL-3レベル以下の明度の色に対して-10点加点
希望明度が「しっかりトーンダウンさせたい」:基準明度SL-2レベル以内の明度の色、および基準明度SL以上の明度の色に対して-10点加点
ステップS105でCPU10は、端末装置5から受信した希望明度範囲に応じて、第2のデータテーブルに規定される評価値を用いて各色のスコアを更新する。第2のデータテーブルは、カラーテーブルTAに規定される色のうち、明度が希望明度範囲外の色に加算する評価値を、下のように規定している。第2のデータテーブルは、希望明度範囲内の明度の色のスコアを高くし、範囲外の明度の色のスコアを低くする評価値を規定している。好ましくは、第2のデータテーブルは、希望明度範囲からの乖離が大きい明度の色ほどスコアを低くする評価値を規定している。
下限の明度レベル-1レベルの明度の色:-5点加点
下限の明度レベル-1レベル以下の明度の色:-10点加点
上限の明度レベル+1レベルの明度の色:-5点加点
上限の明度レベル+2レベル以上の明度の色:-10点加点
ステップS107でCPU10は、端末装置5から受信した回避色に応じて、第3のデータテーブルに規定される評価値を用いて各色のスコアを更新する。第3のデータテーブルは、カラーテーブルTAに規定される色のうち、回避色系統の色に加算する評価値を、下のように規定している。第3のデータテーブルは、回避色系統に該当しない色のスコアを高くし、回避色系統に該当する色のスコアを低くする評価値を規定している。
回避色系統「赤みが強い色」:RV(ピンク系)、R(赤系)、O(オレンジ系)の、高彩度色(Hi)に対して-10点、中彩度色(Mid)に対して-5点、低彩度色(Low)に対して-3点加点
回避色系統「黄味が強い色」:YO(黄味のオレンジ系)、Y(黄系)、YM(ライムイエロー系)の、高彩度色(Hi)に対して-10点、中彩度色(Mid)に対して-5点、低彩度色(Low)に対して-3点加点
回避色系統「くすみ感の強い色」:M(マット系)、MA(マットアッシュ系)、A(アッシュ系)、BA(ビターアッシュ系)の、高彩度色(Hi)に対して-10点、中彩度色(Mid)に対して-5点、低彩度色(Low)に対して-3点加点
ステップS109でCPU10は、端末装置5から受信した希望仕上がりイメージおよび希望髪質イメージに応じて、第4のデータテーブルに規定される評価値を用いて各色のスコアを更新する。第4のデータテーブルは、イメージごとの各色に加算する評価値を規定したデータテーブルTBである。
図18は、データテーブルTBの一例を表した図である。データテーブルTBは、色名などの色の識別情報ごとに、図9の質問画面での回答の選択肢であるイメージIM1~IM20、および、図10の質問画面での回答の選択肢であるイメージIM21~IM25それぞれの評価値(点数)を規定している。第4のデータテーブルTBは、希望仕上がりイメージおよび希望髪質イメージそれぞれに適する色のスコアを高くし、当該イメージに適しない色のスコアを低くする評価値を規定している。
たとえば、「活発な」イメージ(IM1)には、比較的明るい暖色系などの色が適する。そのため、データテーブルTBにおいては、オレンジ、黄色の色調の色、赤、ピンクの色調の色のうちの彩度の高い色などの評価値が高く、寒色系統や茶色系統や緑系統の色、赤、ピンクの色調の色のうちの彩度の低い色などの評価値が低い。
また、「ツヤやかな」イメージ(IM23)には、紫、赤系統のうちの中高彩度の色や、比較的明度の低い色が適する。そのため、データテーブルTBにおいては、これらの色の評価値が高く、他の色の評価値が低い。
以上の第1~第4のデータテーブルは、ユーザAの性別や年齢帯、用いる地域や季節などに応じて複数用意されていてもよい。この場合、ステップS109でCPU10は、予め入力されているユーザAの情報や、予め設定されている地域情報や日時情報などに基づいて、用いるデータテーブルを選択することができる。
また、第1~第4のデータテーブルは、ユーザAのスタイルや毛量やメラニンタイプなどの条件に応じて複数用意されていてもよい。この場合、ステップS109でCPU10は、端末装置5から受信したスタイルや毛量やメラニンタイプなどに基づいて、用いるデータテーブルを選択することができる。
なお、以上のステップS101~S109の処理の順は、図19に示された順に限定されず、他の順で実行されてもよい。
ステップS111でCPU10は、カラーテーブルTAに規定された各色の上記の更新後のスコアと、予め記憶している閾値とを比較して、スコアが閾値を満たす(閾値以上の)色を提案色と判定する。たとえば、CPU10は、閾値として15を記憶し、スコアが15以上の色を提案色と判定する。または、CPU10は、閾値を用いず、スコアが最も高い色や、スコアが最高点から所定%内である色、など、スコアのみに基づいて提案色と判定してもよい。
好ましくは、CPU10は、以下のような段階的な複数の閾値を記憶しておき、ステップS111でCPU10は、提案色の候補色それぞれの、推薦度合いのランクを判定する。推薦度合いのランクは、たとえば、推薦度合いの高いものから順に「とてもおすすめの色」、「おすすめの色」、「ややおすすめの色」および「おすすめできない色」である。
とてもおすすめの色:合計点数が26点以上
おすすめの色:合計点数が16~25点
ややおすすめの色:合計点数が5~15点
おすすめできない色:合計点数が-10点以下
[第1の実施の形態の効果]
第1の実施の形態にかかるシステムにおいて以上の支援動作が実行されることによって、当該システムは、サロンの顧客であるユーザAが入力した希望イメージに応じて、ユーザAに適したヘアカラーを提案することができる。このため、サロン店員であるユーザBの経験やセンスに頼ることなく、ユーザAの希望イメージに応じて、当該ユーザAに適したヘアカラーが提案される。その結果、ユーザBが経験が浅かったり、ヘアカラーの提案に不適であったりしても、ユーザAはイメージに応じたヘアカラーで染色を施術される。
また、上記のように、ユーザAの希望イメージを質問に対する回答で受け付けるようにすることで、ユーザAの入力を容易にすることができるとともに、予めイメージを用意しておくことで色判定処理を容易にすることができる。また、上記のように様々な質問に対する回答に応じて各色を点数化することによって、色判定処理においてユーザAにより適したヘアカラーを提案することができる。
なお、必須ではないものの、上記のように色ごとに推薦度合いのランクを判定し、図13や図14の表示画面のようにランクに応じてヘアカラーを提案することによって、ユーザAは、所望するヘアカラーを決定しやすくなる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態にかかるシステムは、いわゆるおしゃれ染めと呼ばれる、均等の髪色である染色前の髪を所望する髪色に染色する際のヘアカラーを提案している。染色には、おしゃれ染めの他、たとえば白髪染めと呼ばれる、白髪交じりの不均等の髪色を所望する髪色に染色することも含まれる。そこで、第2の実施の形態にかかるシステムは、おしゃれ染めに加えて、白髪染めにも対応できるシステムであるものとする。
第2の実施の形態にかかるシステムでは、カウンセリングステージST1の質問表示処理ST11において、端末装置5が、さらに図20の質問画面(カウンセリング用画面)をディスプレイ551に表示する。そして、回答受付処理ST12で、端末装置5が、当該画面での質問に対する回答事項をさらに設定し、RAM52に記憶する。
第2の実施の形態にかかるシステムでは、希望イメージは、ユーザAの希望する白髪のカバー度合い(カバーレベル)を含む。図20の質問画面は、ユーザAの希望する白髪のカバー度合い(希望カバーレベル)の入力を受け付ける画面であって、以下のボタンD41~D45を含む。
ボタンD41:「とにかくきれいに隠したい」ことを選択するためのボタン
ボタンD42:「完璧ではなくて良いが、目立たないようにしてほしい」ことを選択するためのボタン
ボタンD43:「あまり気にしない」ことを選択するためのボタン
ボタンD44:1つ前の画面表示に戻ることを指示するためのボタン
ボタンD45:次の画面表示に進むことを指示するためのボタン
ボタンD46:現在の画面表示を消して支援アプリの終了を指示するためのボタン
ボタンD41がタッチされると、CPU50は、回答事項「希望カバーレベル」に「とにかくきれいに隠したい」を設定する。ボタンD42がタッチされると、CPU50は、回答事項「希望カバーレベル」に「完璧ではなくて良いが、目立たないようにしてほしい」を設定する。ボタンD43がタッチされると、CPU50は、回答事項「希望カバーレベル」に「あまり気にしない」を設定する。
ボタンD44がタッチされると、CPU50は、ボタンD41~D43のいずれかへのタッチに応じて設定された希望カバーレベルをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、前の画面をディスプレイ551に表示する。ボタンD45がタッチされると、CPU50は、希望カバーレベルをユーザAの識別情報と関連付けてRAM52に記憶して、次の画面をディスプレイ551に表示する。ボタンD46がタッチされると、CPU50はカウンセリングステージST1を終了し、後述する施術ステージST2を開始する。
RAM52に記憶された希望カバーレベルは、回答送信処理ST13において、他の回答とともにユーザAの識別情報と関連付けて端末装置5からサーバ1に送信される。
また、第2の実施の形態にかかるシステムでは、施術用の条件は、白髪量を含む。条件設定処理ST20で端末装置5のディスプレイ551に表示される画面において、ユーザAの染色前(現在)の髪の明るさ(現明度)として白髪量の入力を受け付ける。すなわち、第2の実施の形態にかかるシステムでは、条件設定処理ST20で、端末装置5のディスプレイ551に、図12の入力画面に替えて、図21の入力画面が表示される。
図21の入力画面は、ユーザAの染色前(現在)の髪の明るさ(現明度)および長さ(髪長さ)の入力を受け付ける画面であって、図12に示したボタンの他に、以下のボタン群D51およびボタン群D551を含む。
ボタン群D551:染色前の白髪量の選択肢それぞれを示すボタンからなるボタン群
ボタンD51:染色前の白髪量を選択するためのボタン
ボタンD51がタッチされると、CPU50は、タッチされたボタンD51の近傍にボタン群D551を表示し、その中からいずれかのボタンがタッチされると、条件「白髪量」にタッチされたボタンに対応した白髪量を設定する。図21の例では、ボタンD51がタッチされてその近傍にボタン群D551が表示され、その中から白髪量10%が選択された状態が示されている。この場合、CPU50は、白髪量を10%に設定する。
RAM52に記憶された白髪量は、条件送信処理ST21において、他の条件とともにユーザAの識別情報と関連付けて端末装置5からサーバ1に送信される。
第2の実施の形態にかかるシステムにおいて、サーバ1の判定部113は、色判定処理において、さらに、白髪のカバー力を判定基準として提案色を判定する。判定部113は、上記の判定処理によって得られた提案色の候補色について、ユーザAの白髪のカバー力を示す指数を算出する。この指数を、以降の説明ではC指数と称する。
第2の実施の形態にかかるシステムにおいて、サーバ1の記憶部13に記憶されているデータベースDBに含まれるデータテーブルは、カバーレベルと白髪量とに応じてC指数の範囲(閾値)である指標を規定するカバー力テーブルTCを含む。判定部113は、希望カバーレベルと白髪量とから閾値を特定し、提案色の候補色のうちのC指数が当該閾値を満たす色をユーザAに提案色と判定する。
図22は、カバー力テーブルTCの一例を表した図である。カバー力テーブルTCは、白髪量ごとに、カバーレベル「高」、「中」、「低」それぞれについての、C指数の範囲を記録したテーブルであって、白髪量が列方向に並び、カバーレベルが行方向に並ぶテーブルである。なお、図22の例では、カバーレベル「とにかくきれいに隠したい」をカバーレベル「高」、カバーレベル「完璧ではなくて良いが、目立たないようにしてほしい」をカバーレベル「中」、およびカバーレベル「あまり気にしない」をカバーレベル「低」で表している。
白髪の染色は、地の色(染色していない状態)の髪(黒髪(4レベルの明度の髪))部分の染色後の色値と、白髪部分の染色後の色値とが近いほどカバーレベル(カバー度合い)が高いと言える。そのため、カバーレベルは、両値の差分(色空間上での距離)を表すC指数を用いて予測することが可能である。サーバ1のCPU10は、ステップS111で決定された提案色の候補それぞれについてC指数を算出する。CPU10は、対象色のC指数を算出するための計算式を予め記憶している。計算式は、対象色の黒髪部分の色値のHSV空間における座標データを(H4lv,S4lv,V4lv)、白髪部分の色値のHSV空間における座標データを(Hw,Sw,Vw)とした場合、たとえば下の式(1)である。
C指数=[(Sw)2+(S4lv)2-2×Sw×S4lv×cos(RADIANT{ABS(Hw-H4lv)})+4×(Vw-V4lv)21/2 …式(1)
なお、式(1)は、色値がRGB空間における座標データで表される場合に対応する式であってもよい。
C指数の算出のために、サーバ1の記憶部13に記憶されているデータベースDBには、染色前の髪色が黒(4レベルの明度)と白地(ヤク)とについて、染色材料ごとに染色後の髪色の色値が記録された染色テーブルTDが含まれる。
図23は、染色テーブルTDの一例を表した図である。染色テーブルTDは、使用可能な染色材料の種別が行方向に並び、染色前の髪色(明度レベル)が列方向に並ぶテーブルであって、行と列とが交差する1つのデータボックスに含まれる数値は、当該列で特定される明度レベルの毛髪を当該行で特定される染色材料または染色材料の組合せにより染色した場合の、染色後のヘアカラーのHSV空間における座標データである。染色テーブルTDは、決定部114でのカラーレシピの決定の際に用いられるデータベースと共通でもよい。なお、図23の「ヤク(白地)」は、各行で特定される所定の染色材料を、白地の物体に塗った場合の染色後のヘアカラーのHSV空間における座標データである。
図24は、第2の実施の形態にかかるシステムでの色判定処理ST22の内容の一例を表したフローチャートであって、図19のステップS111の後にさらに実行される処理を示している。
図24を参照して、CPU10は、ステップS111で提案色の候補である候補色が決定されると、次に、図22のカバー力テーブルTCを参照して、端末装置5から受信した希望カバーレベルと白髪量とからC指数の範囲を特定する(ステップS201)。
次に、CPU10は、候補色それぞれについて、図23の染色テーブルTDから染色前の髪色が黒(4レベルの明度)と白地(ヤク)との染色後のヘアカラーのHSV空間における座標データである(H4lv,S4lv,V4lv)と(Hw,Sw,Vw)とを読み取る。CPU10は、読み取った値を上記式(1)に代入することによって、C指数を算出する(ステップS203)。
CPU10は、候補色それぞれのC指数と、ステップS201で得られたC指数の範囲とを比較し、C指数が範囲内にある候補色を提案色に決定する(ステップS205)。
[第2の実施の形態の効果]
第2の実施の形態にかかるシステムにおいてさらに上記の支援動作が実行されることによって、いわゆる白髪染めの場合にも本システムを適用してユーザAに適したヘアカラーを提案することができる。
<変形例1>
色判定処理ST22における各色のスコアを更新する処理(図19のステップS103~S109)は、カラーテーブルTA(図17)で規定される、提供可能な色のスコアに対してデータテーブルで規定される評価値を用いた演算を実行して計算結果を得る処理である。第1の実施の形態および第2の実施の形態において、スコアを更新する処理で実行する演算は、色のスコアに所定の評価値を加算することである。ここでの加算には、評価値を負の点数と設定することで減算も含まれる。
スコアを更新する処理で用いる演算は加算のみに限定されない。変形例として、提供可能な色のスコアに対して所定の評価値で乗算する演算が用いられてもよいし、所定の評価値で除算する演算が用いられてもよい。この場合の評価値は係数である。
第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、色を判定する処理(S111)において各色の更新後のスコア(累積点数)と閾値とを比較し、更新後のスコアが閾値よりも大きい色を提案色と判定する場合、変形例にかかるシステムにおけるデータテーブル(第1のデータテーブル~第4のデータテーブル)は、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、ユーザAに適する色ほど高いスコア、適さない色ほど低いスコアとなるような、評価値(係数)を用いた演算方法(演算式)を規定している。
さらに、第1のデータテーブル~第4のデータテーブルは、すべて、同じ演算方式でなくてもよい。すなわち、第1の実施の形態および第2の実施の形態に示された加算(または減算)と、変形例に示された乗算(または除算)との組合せなど、あらゆる演算を含む。
<変形例2>
色判定処理ST22における色を判定する処理(S111)は、更新後のスコアに基づいて提案色を判定する処理である。第1の実施の形態および第2の実施の形態にかかる判定する処理では、スコアが閾値より大きい色、または、スコアが大きい色が提案色と判定される。
上記の判定方法は一例であって、説明された方法のみに限定されない。変形例として、スコアを更新する処理でユーザAに適した色ほどスコアが低くなるような演算が実行される場合、判定する処理では、更新後のスコアが閾値より小さい色、または、更新後のスコアが小さい色が提案色と判定される。または、変形例として、スコアを更新する処理でユーザAに適した色ほど0からの乖離が大きくなるような演算が実行される場合、判定する処理では、更新後のスコアの絶対値が閾値より大きい色、または更新後のスコアの絶対値が大きい色が提案色と判定される。
<変形例3>
第1の実施の形態および第2の実施の形態にかかるシステムでは、色判定処理ST22において、提供可能な色のすべてについてスコアを更新する処理と判定する処理とを行っている。これにより、より多くの色を提案色を判定できる。しかしながら、一方で、提供可能な色が多いほど、処理量が多くなる。
そこで、変形例として、スコアを更新する処理では、端末装置5からの回答事項に基づいて、提供可能な色のうちから全数よりも少ない数の色を抽出し、抽出された色についてスコアを更新する処理を続行してもよい。このようにすることで、処理量を抑えることができる。
変形例にかかるシステムで判定部113として機能するCPU10は、たとえば、ステップS103で、以降の処理対象の色として、たとえば下のような抽出条件を用いて、提供可能な色のうちから希望明度に合致した明度の色のみを抽出してもよい。
希望明度が「今よりも明るくしたい」:基準明度SL以上の明度を抽出
希望明度が「今と同じくらいでよい」:基準明度SL±2レベルの明度の色を抽出
希望明度が「少し落ち着けたい」:基準明度SLからSL-2レベルまでの明度の色を抽出
希望明度が「しっかりトーンダウンさせたい」:基準明度SL-2レベル未満の明度の色を抽出
他の例として、CPU10は、ステップS105で、以降の処理対象の色として、提供可能な色のうちから希望明度範囲内の明度の色のみを抽出してもよい。また、他の例として、CPU10は、ステップS107で、以降の処理対象の色として、提供可能な色のうちから回避色系統に該当する色を除いてもよい。
<変形例4>
第1の実施の形態および第2の実施の形態では、サーバ1がカラーオペレーション装置として機能して、端末装置5から入力された情報に基づいて色判断処理などの支援動作を行うものとしている。変形例として、色判断処理などの支援動作の少なくとも一部を端末装置5が行ってもよい。すなわち、取得部112、判定部113、決定部114、および提示部115の少なくとも一部が端末装置5のCPU50によって実現されてもよい。この場合、カラーオペレーション装置の機能は、サーバ1と端末装置5とが協働することによって実現される。さらには、端末装置5がカラーオペレーション装置として機能して、色判断処理などの支援動作をすべて行ってもよい。この場合、取得部112、判定部113、決定部114、および提示部115はすべて、端末装置5のCPU50によって実現される。
<変形例5>
なお、以上の説明では、毛髪の明度レベルをユーザAが日本人であるものとした数値例を用いている。毛髪の明度レベルを他の値とすることで、本システムはユーザAが日本人に限定されないシステムとすることができる。
<実施例>
以下、実施例として、図17のカラーテーブルTAで色名「A10」、「B」および「K」を判定対象の色として、これらの色の第1の実施の形態にかかるシステムでの判定結果の具体例を挙げる。具体的に、ユーザA,Bが図6~図10、および図12の画面例に示された入力を行ったものとする。すなわち、端末装置5に対して以下の希望イメージが入力されたものとする。
希望明度(図6):「少し落ち着けたい」(ボタンC23)
希望明度範囲の下限(図7):なし(入力欄C31)
希望明度範囲の上限(図7):13レベル(入力欄C32)
回避色系統(図8):「赤みが強い色」(ボタンC41)
希望仕上がりイメージ(図9):「活発な」イメージ(IM1)、「クールな」イメージ(IM4)
希望髪質イメージ(図10):「深みのある」イメージ(IM25)
(区間長さの割合が最も大きい髪色区間の)現明度(図12):14レベル(ボタンC85)
(1)色名「A10」(色調N、明度4、彩度Low)
・ステップS101:基準明度SL=14と設定される。
・ステップS103:の明度「4」は、基準明度SL-3レベル以下の明度の色であるため、-10点加点される。
・ステップS105:明度「4」は、上限の明度レベル(13レベル)以下の明度であるため、加点されない。
・ステップS107:色調「N」であるため、加点されない。
・ステップS109:図18のデータテーブルTBより、イメージIM1の点数-5点、イメージIM4の点数1点、および、イメージIM25の点数4点加算される。
以上より、スコア(累積点数)は-10点であり、色名「A2」は「おすすめできない色」と判定される。
(2)色名「B」(色調RV、明度13、彩度Hi)
・ステップS101:基準明度SL=14と設定される。
・ステップS103:明度「13」は、基準明度SL-1レベルの明度の色であるため、加点されない。
・ステップS105:明度「13」は、上限の明度レベル(13レベル)以下の明度であるため、加点されない。
・ステップS107:色調「RV」の高彩度色(Hi)であるため、-10点加点される。
・ステップS109:図18のデータテーブルTBより、イメージIM1の点数4点、イメージIM4の点数-2点、および、イメージIM25の点数-1点加算される。
以上より、スコアは-9点であり、色名「B」は「おすすめできない色」と判定される。
(3)色名「K」(色調YM、明度13、彩度Hi)
・ステップS101:基準明度SL=14と設定される。
・ステップS103:明度「13」は、基準明度SL-1レベルの明度の色であるため、加点されない。
・ステップS105:明度「13」は、上限の明度レベル(13レベル)以下の明度であるため、加点されない。
・ステップS107:色調「YM」であるため、加点されない。
・ステップS109:図18のデータテーブルTBより、イメージIM1の点数5点、イメージIM4の点数3点、および、イメージIM25の点数-3点加算される。
以上より、スコアは5点であり、色名「K」は「ややおすすめの色」と判定される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ(カラーオペレーション装置)
5 端末装置(カラーオペレーション装置、表示装置)
112 取得部
113 判定部
115 提示部(出力部)
511 支援制御部(制御部)
512 取得部
TB データテーブル(データベース)

Claims (14)

  1. 染色後のイメージに対応する評価値が染色可能な色ごとに記録されたデータベースと、
    染色対象者が希望する染色後の前記イメージである希望イメージを取得する取得部と、
    前記染色可能な色のスコアを記憶する記憶部と、
    取得した前記希望イメージに対応する評価値に基づいて前記スコアを更新し、更新後の当該スコアに基づいて前記染色対象者に提案する提案色を判定する判定部と、
    判定した前記提案色を出力する出力部と、を備える、カラーオペレーション装置。
  2. 前記イメージは、染色前の髪と染色後の髪との変化程度を含み、
    前記取得部は、前記染色対象者の染色前の髪の状態に関する施術用条件をさらに取得し、
    前記判定部は、取得した前記施術用条件と、前記評価値とに基づいて前記スコアを更新し、更新後の当該スコアに基づいて前記提案色を判定する、
    請求項1に記載のカラーオペレーション装置。
  3. 前記染色対象者に前記希望イメージを選択させるための選択肢を表示装置に表示させる制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記表示装置に、前記選択肢の表示とは別の画面として前記施術用条件の入力画面を表示し、
    前記選択肢を前記表示装置に表示させている間、前記入力画面への画面の切り替えを制限する、
    請求項2に記載のカラーオペレーション装置。
  4. 前記染色対象者に前記希望イメージを選択させるための選択肢を表示装置に表示させる制御部をさらに備え、
    前記取得部が取得する前記希望イメージは、前記表示装置が表示する前記選択肢から前記染色対象者が選択したイメージである、請求項1又は請求項2に記載のカラーオペレーション装置。
  5. 前記希望イメージには、染色後の髪質に関するイメージが含まれる、請求項1請求項4のいずれか1項に記載のカラーオペレーション装置。
  6. 前記希望イメージには、前記染色対象者が希望しない回避色が含まれる、請求項1~請求項のいずれか1項に記載のカラーオペレーション装置。
  7. 前記希望イメージには、前記染色対象者の染色前の髪色の明度と染色後の明度との希望する変化程度が含まれる、請求項1~請求項のいずれか1項に記載のカラーオペレーション装置。
  8. 前記スコアの更新は、現時点の前記スコアに前記評価値を加算する処理である、請求項1~請求項のいずれか1項に記載のカラーオペレーション装置。
  9. 前記判定部は、更新後の前記スコアが所定の閾値以上である場合に、前記染色可能な色を前記提案色と判定する、請求項1~請求項のいずれか1項に記載のカラーオペレーション装置。
  10. 前記データベースに記録された前記評価値は、前記染色後のイメージに適した色ほど大きく、前記染色後のイメージに適さない色ほど小さい、請求項に記載のカラーオペレーション装置。
  11. 前記提案色の判定は、スコアの範囲ごとに定義された複数の推薦度合いのランクのうち、どのランクに更新後の前記スコアが含まれるかを判定する処理を含み、
    前記提案色の出力は、前記提案色と判定した色とともに判定した前記ランクを出力する処理を含む、請求項または請求項10に記載のカラーオペレーション装置。
  12. 前記希望イメージには、前記染色対象者の染色後の希望する白髪のカバー度合いである希望カバー度合いが含まれ、
    前記判定部は、更新後の前記スコアから判定される色のうち、当該色による前記染色対象者の白髪のカバー力を示す指数が、前記希望カバー度合いに対応する評価値に該当する色を前記提案色と判定する、請求項1~請求項11のいずれか1項に記載のカラーオペレーション装置。
  13. カラーオペレーション装置における情報処理方法であって、
    前記カラーオペレーション装置は染色後のイメージに対応する評価値が染色可能な色ごとに記録されたデータベースを記憶し、
    染色対象者が希望する染色後の前記イメージである希望イメージを取得するステップと、
    前記染色可能な色のスコアを記憶するステップと、
    取得した前記希望イメージに対応する評価値に基づいて前記スコアを更新し、更新後の当該スコアに基づいて前記染色対象者に提案する提案色を判定するステップと、
    判定した前記提案色を出力するステップと、を備える、情報処理方法。
  14. コンピュータをカラーオペレーション装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータは、染色後のイメージに対応する評価値が染色可能な色ごとに記録されたデータベースを記憶し、
    前記コンピュータを、
    染色対象者が希望する染色後の前記イメージである希望イメージを取得する取得部と、
    前記染色可能な色のスコアを記憶する記憶部と、
    取得した前記希望イメージに対応する評価値に基づいて前記スコアを更新し、更新後の当該スコアに基づいて前記染色対象者に提案する提案色を判定する判定部と、
    判定した前記提案色を出力する出力部、として機能させる、コンピュータプログラム。
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