JP7028596B2 - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7028596B2 JP7028596B2 JP2017185246A JP2017185246A JP7028596B2 JP 7028596 B2 JP7028596 B2 JP 7028596B2 JP 2017185246 A JP2017185246 A JP 2017185246A JP 2017185246 A JP2017185246 A JP 2017185246A JP 7028596 B2 JP7028596 B2 JP 7028596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- absorbent article
- absorber
- article according
- recessed portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
図1には、本発明の一実施形態である吸収性物品10の断面図が示されている。吸収性物品10は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる前後方向に沿う縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有する縦長の形状をしている。吸収性物品10としては、例えば展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナ及び補助パッド等が挙げられる。
凹陥部5を有するセカンドシート4は、その坪量が、20g/m2以上であることが好ましく、25g/m2以上であることが更に好ましく、そして、100g/m2以下であることが好ましく、75g/m2以下であることが更に好ましい。
(i)測定対象が吸収性物品10の表面材等に用いられている繊維である場合、吸収性物品にコールドスプレーを吹きかけて接着剤を固化し、表面材等を吸収性物品から丁寧に剥がす。剥がした表面材を赤色標準板(日本電子株式会社製)の上において、交互に隠蔽性の違いがある2領域を目視で確認する。次いで、ピンセットを用いて繊維を3本取り出す。このとき繊維を抜き出す場所は任意だが、エンボス等で融着してフィルム化している領域は除く。また、測定対象が吸収性物品などに複合化されていない繊維である場合や、不織布である場合も任意に3本の繊維をピンセットで取り出す。
(ii)1本の繊維を観察しやすい長さに切り、試料台にカーボンテープ等を用いてセットする。走査型電子顕微鏡で電荷のチャージを防ぐため表面を金やオスミウム等でコーティングする。
(iii)走査型電子顕微鏡(JCM-5100 商品名、日本電子株式会社製)を用いて、印加電圧2.0kV以上、50倍の低倍率で繊維を測定画面の中央部分に移動させる。
(iv)繊維表面の任意の場所で、繊維の中央部分(繊維径の端点と端点を結んだ線分の中心)にピントを合わせ、倍率を増加させる。このとき、観察する倍率は繊維径によるものとし、繊維中のある点において繊維径が画面内に入るように倍率を変える(繊維が細い径の場合は、倍率を増加して観察し、太径の繊維では倍率を低減して観察する。)観察視野は、繊維径が画面に入る視野、おおよそ画面の縦の長さに対し、繊維径が0.8倍~0.9倍となるような視野を選択する。
(v)繊維表面の観察結果を写真撮影する。さらに、写真に定規を用いて、粒状物の径を測定し、その平均値を平均粒径とする。
例えば、セカンドシート4において凹陥部5を千鳥格子状に配置してもよい。
実施例1として、図2及び図3に示す構造の多孔性フィルム(太洋製膜股▲分▼有限公司製)製の凹陥部を有するセカンドシートを作製した。実施例1のセカンドシートは、そのシート厚み(凹陥部5を含むシート全体の厚みではなく、シート自体の厚み)が0.03mmであり、その坪量が37g/m2であった。実施例1のセカンドシートの凹陥部は、その深さdが0.3mmであり、横方向Yの長さが0.6mmであり、縦方向Xの長さが1.0mmであった。実施例1のセカンドシートの全面積に対する、全凹陥部の全底部の総面積の割合は42%であり、各貫通孔の開孔面積0.96mm2であった。また、実施例1のセカンドシートの微細孔は、その開孔径が孔の中に径をとったときに最大となる径の平均値が1.6nm、最小となる径(短軸)の平均値が0.8μmであった。
実施例2として、メルトブローン不織布(三井化学株式会社社製、M6150)製の凹陥部を有するセカンドシートを用いた。シートの坪量は15g/m2であった。実施例2のセカンドシートの微細孔である繊維間の繊維間距離は3μmであった。実施例2のセカンドシートにおいて、セカンドシートを構成するシートの種類及び繊維間の繊維間距離以外は、実施例1のセカンドシートと同様であった。
比較例1として、不織布製の凹陥部及び貫通孔を有さないセカンドシートを用いた。このセカンドシートは、ロリエスピードプラススリムガード長時間しっかり昼用25cm(商品名、花王株式会社、2014年製)の表面材の下に配されているセカンドシートを、周囲の糊付けされている部分を、コールドスプレーを使って剥がして用いた。比較例1のセカンドシートの微細孔は、その繊維間距離が40μmであった。比較例1のセカンドシートにおいて、セカンドシートを構成するシートの種類、凹陥部及び貫通孔の有無、並びに繊維間の繊維間距離以外は、実施例1のセカンドシートと同様であった。
実施例及び比較例のセカンドシートについて、隠蔽率を測定した。その結果を表1に示す。
隠蔽率は、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333を用いて、次のようにして測定を行った。初めに、付属の標準板(赤色面を測定面とする)について測定した。得られた吸収波長の中でも特に500cm-1を選択し、この際の反射率を記録した(Ra)。次に標準板(赤色板)を外して、試料台に実施例1及び2並びに比較例1のセカンドシートを置き、更に不織布試料裏面(測定面とは逆の面)と標準板(赤色板)の赤色面が向き合うように標準板(赤色板)を置いた。測定は1サンプルについて異なる部位で計5回測定し、500cm-1の反射率の平均値(Rb)を算出した。得られたRa、Rbの値より、赤色隠蔽率を下記式(1)により求めた。
赤色色隠隠蔽率(%)=〔(Rb-Ra)/(100-Ra)〕×100 (式1)
上記の結果得られた値が高い値であるほど、不織布の隠蔽性として高い性能を示し、白色の不織布越しに見た赤みを隠蔽することができる。
実施例及び比較例のセカンドシートを用いた生理用ナプキンについて、吸液後の吸収体のL*値を測定した。その結果を表1に示す。
疑似血液として、株式会社日本バイオテスト研究所製の馬脱繊維血液を8.0cP(25℃)に調整したものを用いた。そして疑似血液を、実施例1及び2並びに比較例1のセカンドシートを用いた生理用ナプキンの肌対向面側における長手方向及び幅方向の中央部に注入した。注入は、表面シート側が鉛直上方を向くようにして水平に置き、底部に直径10mmの注入口が付いた円筒付きアクリル板を重ねて、注入口から3g注入した。次いで円筒付きアクリル板を取り除き、60秒間静置した。その後、注入口から3g注入し、34分静置したのち、吸液後の実施例及び比較例のセカンドシートを用いた生理用ナプキンについて、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333を用いて、上述の疑似血液を投入した表面シートの位置におけるL*値を測定した。L*値(明度)はその値が大きいほど、色が白に近づき、表面シートから吸液後の吸収体の赤みが見え難いことを示す。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収体
4 セカンドシート
4A セカンドシートの肌対向面
4B セカンドシートの非肌向面
41 頂部
5 凹陥部
5s 側壁部
5e 端壁部
5b 底部
5h 貫通孔
X 縦方向
Y 横方向
Claims (8)
- 表面シート、吸収体及び裏面シートを備え、該表面シートと該吸収体との間にセカンドシートが配されており、着用者の前後方向に沿う縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、
前記セカンドシートは、撥水性であり、複数の凹陥部を有し、該凹陥部は、前記表面シート側に向けられる肌対向面側が凹状となり且つ前記吸収体側に向けられる非肌対向面側が該吸収体に向かって突出して該吸収体に接触しており、
前記セカンドシートは、前記凹陥部において表面シートに接触しておらず、且つ、前記セカンドシートを貫通する貫通孔を前記凹陥部に部分的に有し、
前記凹陥部は、前記縦方向に延びる一対の側壁部と、前記横方向に延びる一対の端壁部と、該一対の側壁部及び該一対の端壁部で囲まれた底部とを有し、
前記貫通孔が、前記側壁部又は前記端壁部に形成されている、吸収性物品。 - 前記貫通孔は、前記セカンドシートを平面視して、線状である請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記凹陥部の深さが、該凹陥部の前記横方向における長さよりも小さい請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記セカンドシートは、前記表面シート側に向けられる面の全面が撥水性である請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記セカンドシートは、その肌対向面上に水滴を載せたときの接触角が80度以上である請求項4に記載の吸収性物品。
- 前記セカンドシートは、前記貫通孔に加え、複数の微細孔を全面に有している請求項1~5の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記微細孔の開孔径が2μm以下である請求項6に記載の吸収性物品。
- 前記セカンドシートは、ポリオレフィン樹脂から形成され且つ粒状物を含む請求項1~7の何れか1項に記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185246A JP7028596B2 (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185246A JP7028596B2 (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 吸収性物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019058340A JP2019058340A (ja) | 2019-04-18 |
JP7028596B2 true JP7028596B2 (ja) | 2022-03-02 |
Family
ID=66175735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017185246A Active JP7028596B2 (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7028596B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7512183B2 (ja) | 2020-12-03 | 2024-07-08 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000140015A (ja) | 1998-11-09 | 2000-05-23 | Kao Corp | 吸収性物品 |
JP2006280526A (ja) | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Uni Charm Corp | 吸収性物品 |
JP2009153568A (ja) | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Kao Corp | 使い捨てパンツ |
JP2009254597A (ja) | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Kao Corp | 吸収性物品 |
JP2017086170A (ja) | 2015-11-02 | 2017-05-25 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2594327B2 (ja) * | 1988-07-08 | 1997-03-26 | 花王株式会社 | 衛生用品の表面材 |
JPH04161154A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-04 | Kao Corp | 吸収性物品の表面材 |
US5562647A (en) * | 1994-05-16 | 1996-10-08 | The Procter & Gamble Company | Sanitary napkin having a fluid pervious peripheral masking member |
-
2017
- 2017-09-26 JP JP2017185246A patent/JP7028596B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000140015A (ja) | 1998-11-09 | 2000-05-23 | Kao Corp | 吸収性物品 |
JP2006280526A (ja) | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Uni Charm Corp | 吸収性物品 |
JP2009153568A (ja) | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Kao Corp | 使い捨てパンツ |
JP2009254597A (ja) | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Kao Corp | 吸収性物品 |
JP2017086170A (ja) | 2015-11-02 | 2017-05-25 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019058340A (ja) | 2019-04-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10398610B2 (en) | Absorbent article with dual core | |
US11202724B2 (en) | Absorbent article | |
ES2553430T3 (es) | Artículo absorbente que tiene zonas laterales de material no tejido | |
JP4023996B2 (ja) | 吸収性物品の表面シート | |
WO2015045842A1 (ja) | 吸収性物品 | |
US11351070B2 (en) | Absorbent article for incontinence | |
JP5683742B1 (ja) | 吸収性物品及び該吸収性物品を備える着用物品 | |
KR102380010B1 (ko) | 로브형 흡수층이 있는 유연성 흡수 용품 | |
KR102642861B1 (ko) | 구멍을 갖는 흡수 시스템을 구비한 흡수 용품 | |
TW201228644A (en) | Absorbent article and disposable diaper | |
KR20170042797A (ko) | 환형 구멍을 갖는 흡수 시스템을 구비한 흡수 용품 | |
WO2018180608A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2007020666A (ja) | 防漏シート及び吸収性物品 | |
KR20180013944A (ko) | 비-일체형 측면 커버 및 비-일체형 날개를 갖는 흡수 용품 | |
JP3195231U (ja) | 吸収性物品 | |
JP6966193B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP7028596B2 (ja) | 吸収性物品 | |
TW202022187A (zh) | 吸收性物品 | |
JPH082363B2 (ja) | 衛生用品の表面材 | |
JP2014226215A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2010063935A (ja) | 吸収性物品 | |
KR102361331B1 (ko) | 흡수 용품 | |
CN112533570A (zh) | 吸收性物品 | |
JP5238449B2 (ja) | 吸収性物品の表面シート | |
JP6944309B2 (ja) | 吸収性物品、及び吸収性物品の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200604 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210511 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210705 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220217 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7028596 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |