この出願は、再設計されたランダムアクセスプリアンブルに一致する周波数ホッピングパターンに基づいてランダムアクセスを行うための通信方法、通信デバイス、及びネットワークデバイスを提供する。
第1の態様によれば、通信方法が提供される。
本方法は、端末デバイスによって、ランダムアクセスプリアンブルを決定することであって、ランダムアクセスプリアンブルは、6つのシンボルグループを含み、6つのシンボルグループは、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、第5のシンボルグループ、及び第6のシンボルグループを含む、決定することと、
端末デバイスによって、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定することであって、
6つのシンボルグループにおける全ての2つの隣接するシンボルグループの間の周波数間隔は、周波数ホッピング間隔であり、第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔、及び第5のシンボルグループと第6のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔であり、第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔、及び第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第2の間隔であり、第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は第3の間隔であり、第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない、決定することと、
端末デバイスによって、周波数位置に基づいてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することと、を含む。
従って、この出願のこの実施形態の通信方法によれば、端末デバイスは、6つのシンボルグループを含むランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターン(すなわち、各シンボルグループの周波数位置)を決定し、ランダムアクセスプリアンブルを送信しランダムアクセスを行う。
周波数ホッピング間隔は、時間領域における2つの隣接するシンボルグループ間の周波数間隔であるか、又は周波数ホッピング間隔は、時間領域における2つの隣接するシンボルグループ間の周波数差の絶対値であると理解されたい。
この出願の周波数位置は、副搬送波のインデックス又は番号を示すとさらに理解されたい。全ての2つの隣接するシンボルグループ間の周波数位置間隔は、周波数位置間の差の絶対値である。2つの隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、2つの隣接するシンボルグループ間の周波数位置間隔に副搬送波帯域幅を乗じることによって得られる値に等しい。周波数位置は、相対周波数位置又は絶対周波数位置であってもよい。シンボルグループの相対周波数位置は、シンボルグループの絶対周波数位置とオフセット周波数位置との間の差である。対応して、シンボルグループの絶対周波数位置は、シンボルグループの相対周波数位置とオフセット周波数位置の和である。端末デバイスは、シンボルグループの絶対周波数位置に対応する周波数でランダムアクセスプリアンブルを送信すると理解されたい。
本明細書において、オフセット周波数位置は、プロトコルで指定されるか、又はネットワークデバイスによって通知されてもよい。これは、この出願において制限されない。例えば、ネットワークデバイスは、オフセット周波数位置を搬送するためにランダムアクセス設定情報を使用してもよい。
任意で、周波数ホッピング間隔は副搬送波帯域幅の整数倍であってもよい。例えば、副搬送波帯域幅が1.25kHzである場合、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、N*1.25kHzであってもよく、ここで、Nは正の整数である。代替的には、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、副搬送波帯域幅の整数倍でなくてもよい。隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔が副搬送波帯域幅の整数倍であるかどうかは、この出願では制限されない。
任意で、ランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング範囲は、36副搬送波である。
既存のランダムアクセスプリアンブルは、12副搬送波(すなわち、45kHz)内の周波数ホッピングのために使用され得る。この出願のこの実施形態において副搬送波帯域幅が3.75kHzから1.25kHzに低減されるときに、45kHzのNPRACHリソースが維持されることに基づいて、この出願におけるランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング範囲は、12副搬送波から36副搬送波に増加され得る。従って、この出願で提供される周波数ホッピング解決策は、ランダムアクセスを行うためにNPRACHリソースを再利用する際に、より多くのユーザをサポートすることができる。言い換えれば、12ユーザをサポートする45kHzでの解決策と比較して、この出願は36ユーザによる再利用をサポートすることができる。
任意に、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる6つのシンボルグループのいずれか1つは、1つの周期的プレフィックス(Cyclic Prefix、CP)と1つのシンボル、1つのCPと2つのシンボル、又は1つのCPと3つのシンボルを含んでもよい。本明細書におけるCP及びシンボルの両方の時間長は、800マイクロ秒(μs)であってもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、より大きなセル半径をサポートしてもよい。
最大セル半径はガード時間(Guard Time、GT)に関連する。ガード時間が長いほど、カバーされる最大セル半径が大きいことを示す。ガード時間は、シンボルグループ内のCP及びシンボルの全長に関連する。追加的に、CPの時間長は最大セル半径をカバーすべきである。式S=V*Tによれば、Vは、30*108m/sの光の速度であり、S=2*100*103である。従って、T=666.7μsは、2つの値を式S=V*Tに代入することによって得てもよい。しかし、CPの時間長TCPは800μsであり、666.7μsより大きい。従って、この出願では、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットが設定され、ランダムアクセスプリアンブルは、約100kmであるより大きなセル半径をサポートすることができる。
さらに、シンボルグループ内の各シンボルで搬送される系列は、同じであってもよい。例えば、各シンボルで搬送される系列はaであり、E個のシンボルで搬送される系列は
であり、ここで、aは実数、例えば、1若しくは-1の実数であってもよく、又はaは、例えば、j若しくは-jの複素数であってもよく、jは虚数単位を表し、j
2=-1を満たす。シンボルグループ内のシンボルで搬送される系列が異なってもよいか、又はシンボルグループ内のいくつかのシンボル上で搬送される系列が同じで、他のシンボルで搬送される系列が異なってもよい。
追加的に、任意の2つのシンボルグループにおいて搬送される系列は、同じであってもよいし、異なってもよい。
この出願におけるランダムアクセスプリアンブルは、スクランブル系列を使用してスクランブルされないランダムアクセスプリアンブルであってもよいし、スクランブル系列を使用してスクランブルされるランダムアクセスプリアンブルであってもよい。スクランブルは、干渉ランダム化性能を改善し、セル間干渉により生じる誤警報を回避するために行われる。
ベース系列に基づいて端末デバイスによって得られるスクランブルコード系列の長さは、複数の場合を有してもよい。具体的には、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルのシンボルグループ内のシンボル数と同じであってもよく、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの反復周期におけるシンボル数と同じであってもよく、又はスクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの全ての反復周期におけるシンボル数と同じであってもよい。スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルのシンボルグループにおける周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよく、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの反復周期における周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよく、あるいは、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの全ての反復周期における周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよい。スクランブルコード系列の長さは、この出願では制限されない。
端末デバイスは、端末デバイス内で設定される手法でベース系列を生成するか、又は問い合わせを介してベース系列を得てもよい。端末デバイスが、ベース系列に基づいてスクランブルコード系列を得るための複数の方法があってもよい。任意の方法1では、スクランブル系列はベース系列であり、スクランブル系列及びベース系列は等しい。例えば、ベース系列はABCであり、得られたスクランブルコード系列はABCである。任意の方法2では、ベース系列中の各要素がM回連続して反復されてスクランブルコード系列を得る。。具体的には、端末デバイスはベース系列中の第1の要素をM回反復し、第2の要素をM回反復し、最後の要素をM回反復する。別の例では、ベース系列はABCであり、ベース系列内の各要素が連続して2回反復されてAABBCCを得る。例えば、ベース系列はABであり、ベース系列内の各要素が連続して3回反復されてAAABBBを得る。
端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を得てもよい。スクランブルコード表示情報は、端末デバイスが方法1又は方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示すために使用される。
任意の方法において、パラメータインデックスは、方法1及び/又は方法2に対応する異なる値を有してもよい。例えば、パラメータインデックスの値が0のときに、端末デバイスが方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示す。パラメータインデックスの値が1のときに、端末デバイスが方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示す。
任意の方法では、端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を受信するときに、端末デバイスは方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を受信しないときに、端末デバイスは、方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。
任意の方法では、スクランブルコード表示情報は、第1の状態と第2の状態の2つの状態を含む。スクランブルコード表示情報が第1の状態を示すときに、端末デバイスは、方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。スクランブルコード表示情報が第2の状態を示すときに、端末デバイスは、方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。
ベース系列又はスクランブルコード系列は、直交系列、ZC系列、擬似ランダム系列、差動直交系列、付加スクランブルコードが各反復周期においてシンボルグループで区別された後に得られる直交系列、付加スクランブルコードが各反復周期においてシンボルグループで区別された後に得られる直交系列のサブセット、などであり得る。直交系列は、ウォルシュ系列であってもよい。擬似ランダム系列は、m系列、M系列、Gold系列などであり得る。擬似ランダム系列の初期化シードは、セル識別子、ハイパーフレーム番号、フレーム番号、シンボルインデックス、シンボルグループインデックス、反復数、副搬送波インデックス、キャリアインデックスなどの少なくとも1つの関数である。好ましくは、ベース系列又はスクランブルコード系列は、式
によって表されてもよく、ここで、m=0、1、2、...、又はk-1であり、uは、スクランブルコード系列のインデックスである。
又は、
であり、ここで、
は、セル識別子であり、kは、スクランブルコード系列の長さである。
可能な実装では、第1の間隔は1.25kHzである。
可能な実装では、第2の間隔は3.75kHzである。
可能な実装では、第3の間隔は22.5kHzである。
第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔の値は、この出願において特に制限されないと理解されたい。前述の実施形態は、単なる説明ための例に過ぎず、この出願に対するいかなる限定も構成しないものとする。例えば、第1の間隔は代替的には2.5kHzであってもよく、第2の間隔は代替的には1.25kHzであってもよい。別の例では、第3の間隔は12.5kHzであってもよい。
さらに、第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第5のシンボルグループから第6のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対であり、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第4のシンボルグループから第5のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。
任意で、第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と同じである。代替的に、第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と異なる。
この出願のこの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルの6つのシンボルグループは2つのグループに分類され、各グループは3つのシンボルグループを含む。第1のグループにおける第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第2のグループにおける第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔である。第1のグループにおける第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第2のグループにおける第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第2の間隔である。第1のグループにおける第3のシンボルグループと第2のグループの第1のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。
任意で、第1のグループにおける第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第2のグループにおける第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。第1のグループにおける第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第2のグループにおける第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。代替的には、第1のグループにおける3つのシンボルグループ間の周波数ホッピング方向は、第2のグループにおける3つのシンボルグループ間の周波数ホッピング方向とは反対である。
シミュレーションを介して、ランダムアクセスプリアンブルが、1.25kHzの第1の間隔、3.75kHzの第2の間隔、及び22.5kHzの第3の間隔に基づいて、前述の周波数ホッピング方向で送信されるときに、推定上りリンクタイミングの正確性が改善され得ることが分かる。
可能な実装では、ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルの反復数Wを含み、W回の反復において、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる6*Wのシンボルグループは、時系列において、0、1、....、i、...、6W-2、及び6W-1と番号付けされ、Wは正の整数であり、事前設定ルールは、第1の式及び第2の式を含み、
端末デバイスによって、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定することは、
端末デバイスによって、ランダムアクセス設定情報に基づいて、番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定し、第1の式及びシンボルグループPの番号iに基づいて、シンボルグループPの周波数位置を決定し、第2の式及びシンボルグループQの番号iに基づいて、シンボルグループQの周波数位置を決定することを含み、
シンボルグループPは、6*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0、及びimod6=0を満たすシンボルグループであり、シンボルグループQは、6*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0、及びimod6≠0を満たすシンボルグループであり、modは、モジュロ演算を表す。
具体的には、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報に基づいて番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定し、第1の式及びシンボルグループPの番号iに基づいて、シンボルグループPの周波数位置を決定し、第2の式及びシンボルグループQの番号iに基づいて、シンボルグループQの周波数位置を決定する。
事前設定ルールは、例えば、プロトコルで指定されてもよいし、ネットワークデバイスによって設定されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
可能な実装では、第1の式は、番号が0のシンボルグループの周波数位置、及び番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数に関連するか、又は、第1の式は、番号がi-6のシンボルグループの周波数位置、及び番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数に関連し、番号iは、シンボルグループPの番号である。
シンボルグループPの周波数位置は、番号が0のシンボルグループの周波数位置に関連するか、又はシンボルグループPの前の第6のシンボルグループの周波数位置に関連し、別のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
可能な実装では、第2の式は、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置と、番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数位置間隔及び周波数ホッピング方向とに関連し、番号iは、シンボルグループQの番号である。
シンボルグループQの周波数位置は、シンボルグループQに隣接する前のシンボルグループの周波数位置にのみ関係し、別のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
周波数位置間隔は副搬送波インデックス間の差の絶対値であると理解されたい。
事前設定ルールは、式1又は式2を含み、
式1は、
であり、
式2は、
であり、ここで、
は、番号がiのシンボルグループの周波数位置であり、f(i/6)は、シンボルグループの番号i、
及び疑似ランダム系列に基づいて決定される関数であり、
は、ランダムアクセスプリアンブルの送信制限であり、
は、切り下げを表し、
であり、
である。
本明細書において、
は、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスによって端末デバイスに通知されてもよく、固定値でもよく、又はいくつかの候補値のうちの1つであってもよい。例えば、ネットワークデバイスは、ランダムアクセス設定情報を使用して、
を搬送してもよい。副搬送波帯域幅が1.25kHzのときに、
は、36に等しくてもよい。これは、本明細書において制限されない。例えば、
は、代替的には72であってもよい。
の値は、
に等しいか、又は
の値は、
に関連付けられているか、若しくは制約されてもよい。例えば、
は、表内のいくつかの対応関係を使用して
に関連付けられる。これは、本明細書において制限されない。
は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されるランダムアクセス設定情報におけるパラメータであり、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
任意で、番号が0のシンボルグループの周波数位置は、
であり、ここで、n
initは、MAC(Media Access Control、MAC)層において
から選択される副搬送波のインデックスであり、
は、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
周波数位置
が相対周波数位置であるときに、詳細には、
が、i番目のシンボルグループの相対周波数位置であるときに、i番目のシンボルグループの絶対周波数位置は、
として示される。この場合、
であり、ここで、n
startは、オフセット周波数位置である。i番目のシンボルグループの絶対周波数位置は、端末デバイスによって決定されるi番目のシンボルグループの周波数位置及びオフセット周波数位置に基づいて決定され得るということが式から分かる。
例えば、オフセット周波数位置n
startは、
を満たし、ここで、n
initは、MAC層において
から選択される副搬送波のインデックスであり、
及び
は、ランダムアクセス設定情報における2つのパラメータであり、
は、NPRACHの共通開始副搬送波の周波数位置を表し、
は、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
任意で、f(i/6)の値は、疑似ランダム系列c(n)の関数f(t)に基づいて決定され得る。f(t)は、
と表されてもよく、ここで、f(-1)=0であり、c(n)は、m系列、M系列、Gold系列などであってもよい。
さらに、c(n)の初期化シードは、端末デバイスの物理層セル識別子、又は物理層セル識別子の関数であってもよい。
第2の態様によれば、通信方法が提供される。
本方法は、ネットワークデバイスによって、ランダムアクセス設定情報を決定し、ランダムアクセス設定情報を端末デバイスに送信することであって、ランダムアクセス設定情報は、端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルを決定することを示すために使用され、ランダムアクセスプリアンブルは、6つのシンボルグループを含み、6つのシンボルグループは、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、第5のシンボルグループ、及び第6のシンボルグループを含む、ことと、
ネットワークデバイスによって、ランダムアクセス設定情報に基づいて端末デバイスによって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信することであって、ランダムアクセスプリアンブルは、決定された周波数位置に基づいて端末デバイスから送信され、周波数位置は、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて決定され、6つのシンボルグループにおける全ての2つの隣接するシンボルグループの間の周波数間隔は、周波数ホッピング間隔であり、第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔、及び第5のシンボルグループと第6のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔であり、第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔、及び第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第2の間隔であり、第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は第3の間隔であり、第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない、受信することと、を含む。
従って、この出願のこの実施形態の通信方法によれば、端末デバイスは、6つのシンボルグループを含むランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターン(すなわち、各シンボルグループの周波数位置)を決定し、ランダムアクセスプリアンブルを送信しランダムアクセスを行う。
可能な実装では、第1の間隔は1.25kHzであり、第2の間隔は3.75kHzであり、第3の間隔は22.5kHzである。
可能な実装では、第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第5のシンボルグループから第6のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対であり、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第4のシンボルグループから第5のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。
可能な実装では、ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルの反復数Wを含み、W回の反復において、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる6*Wのシンボルグループは、時系列において、0、1、....、i、...、6W-2、及び6W-1と番号付けされ、Wは正の整数であり、事前設定ルールは、第1の式及び第2の式を含み、
端末デバイスによって、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定することは、
端末デバイスによって、ランダムアクセス設定情報に基づいて、番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定し、第1の式及びシンボルグループPの番号iに基づいて、シンボルグループPの周波数位置を決定し、第2の式及びシンボルグループQの番号iに基づいて、シンボルグループQの周波数位置を決定することを含み、
シンボルグループPは、6*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0、及びimod6=0を満たすシンボルグループであり、シンボルグループQは、6*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0、及びimod6≠0を満たすシンボルグループであり、modは、モジュロ演算を表す。
可能な実装では、第1の式は、番号が0のシンボルグループの周波数位置、及び番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数に関連するか、又は、第1の式は、番号がi-6のシンボルグループの周波数位置、及び番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数に関連し、
番号iは、シンボルグループPの番号である。
可能な実装では、第2の式は、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置と、番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数位置間隔及び周波数ホッピング方向とに関連し、番号iは、シンボルグループQの番号である。
事前設定ルールは、式1又は式2を含み、
式1は、
であり、
式2は、
であり、ここで、
は、番号がiのシンボルグループの周波数位置であり、f(i/6)は、シンボルグループの番号i、
及び疑似ランダム系列に基づいて決定される関数であり、
は、ランダムアクセスプリアンブルの送信制限であり、
は、切り下げを表し、
であり、
である。
第2の態様については、第1の態様の関連する説明を参照のこと。詳細は、本明細書では再度説明されない。
第3の態様によれば、通信方法が提供される。
本方法は、端末デバイスによって、ランダムアクセスプリアンブルを決定することであって、ランダムアクセスプリアンブルは、5つのシンボルグループを含み、5つのシンボルグループは、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、第5のシンボルグループ、及び第6のシンボルグループを含む、決定することと、
端末デバイスによって、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定することであって、第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔、及び第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔であり、第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第2の間隔であり、第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は第3の間隔であり、第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない、決定することと、端末デバイスによって、周波数位置に基づいてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することと、を含む。
従って、この出願のこの実施形態の通信方法によれば、端末デバイスは、5つのシンボルグループを含むランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターン(すなわち、各シンボルグループの周波数位置)を決定し、ランダムアクセスプリアンブルを送信しランダムアクセスを行う。
周波数ホッピング間隔は、時間領域における2つの隣接するシンボルグループ間の周波数間隔であるか、又は周波数ホッピング間隔は、時間領域における2つの隣接するシンボルグループ間の周波数差の絶対値であると理解されたい。
この出願の周波数位置は、副搬送波のインデックス又は番号を示すとさらに理解されたい。周波数位置は、相対周波数位置又は絶対周波数位置であってもよい。シンボルグループの相対周波数位置は、シンボルグループの絶対周波数位置とオフセット周波数位置の間の差である。対応して、シンボルグループの絶対周波数位置は、シンボルグループの相対周波数位置とオフセット周波数位置の和である。端末デバイスは、シンボルグループの絶対周波数位置に対応する周波数でランダムアクセスプリアンブルを送信すると理解されたい。
任意で、周波数ホッピング間隔は副搬送波帯域幅の整数倍であってもよい。例えば、副搬送波帯域幅が1.25kHzである場合、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、N*1.25kHzであってもよく、ここで、Nは正の整数である。代替的には、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、副搬送波帯域幅の整数倍でなくてもよい。隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔が副搬送波帯域幅の整数倍であるかどうかは、この出願では制限されない。
任意で、ランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング範囲は、36副搬送波である。
既存のランダムアクセスプリアンブルは、12副搬送波(すなわち、45kHz)内の周波数ホッピングのために使用され得る。この出願のこの実施形態において副搬送波帯域幅が3.75kHzから1.25kHzに低減されるときに、45kHzのNPRACHリソースが維持されることに基づいて、この出願におけるランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング範囲は、12副搬送波から36副搬送波に増加され得る。従って、この出願で提供される周波数ホッピング解決策は、ランダムアクセスを行うためにNPRACHリソースを再利用する際に、より多くのユーザをサポートすることができる。言い換えれば、12ユーザをサポートする45kHzでの解決策と比較して、この出願は36ユーザによる再利用をサポートすることができる。
任意に、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる5つのシンボルグループのいずれか1つは、1つの周期的プレフィックス(Cyclic Prefix、CP)と1つのシンボル、1つのCPと2つのシンボル、又は1つのCPと3つのシンボルを含んでもよい。本明細書におけるCP及びシンボルの両方の時間長は、800マイクロ秒(μs)であってもよい。
最大セル半径はガード時間(Gard Time、GT)に関連する。ガード時間が長いほど、カバーされる最大セル半径が大きいことを示す。ガード時間は、シンボルグループ内のCP及びシンボルの全長に関連する。追加的に、CPの時間長は最大セル半径をカバーすべきである。式S=V*Tによれば、Vは、30*108m/sの光の速度であり、S=2*100*103である。従って、T=666.7μsは、2つの値を式S=V*Tに代入することによって得てもよい。しかし、CPの時間長TCPは800μsであり、666.7μsより大きい。従って、この出願では、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットが設定され、ランダムアクセスプリアンブルは、約100kmであるより大きなセル半径をサポートすることができる。
さらに、シンボルグループ内の各シンボルで搬送される系列は、同じであってもよい。例えば、各シンボルで搬送される系列はaであり、E個のシンボルで搬送される系列は
であり、ここで、aは実数、例えば、1又は-1の実数であってもよく、又はaは、例えば、j又は-jの複素数であってもよく、jは虚数単位を表し、j
2=-1を満たす。シンボルグループ内のシンボルで搬送される系列が異なってもよいか、又はシンボルグループ内のいくつかのシンボル上で搬送される系列が同じで、他のシンボルで搬送される系列が異なってもよい。
追加的に、任意の2つのシンボルグループにおいて搬送される系列は、同じであってもよいし、異なってもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
この出願におけるランダムアクセスプリアンブルは、スクランブル系列を使用してスクランブルされないランダムアクセスプリアンブルであってもよいし、スクランブル系列を使用してスクランブルされるランダムアクセスプリアンブルであってもよい。スクランブルは、干渉ランダム化性能を改善し、セル間干渉により生じる誤警報を回避するために行われる。
ベース系列に基づいて端末デバイスによって得られるスクランブルコード系列の長さは、複数の場合を有してもよい。具体的には、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルのシンボルグループ内のシンボル数と同じであってもよく、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの反復周期におけるシンボル数と同じであってもよく、又はスクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの全ての反復周期におけるシンボル数と同じであってもよい。スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルのシンボルグループにおける周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよく、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの反復周期における周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよく、あるいは、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの全ての反復周期における周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよい。スクランブルコード系列の長さは、この出願では制限されない。
端末デバイスは、端末デバイス内で設定される手法でベース系列を生成するか、又は問い合わせを介してベース系列を得てもよい。端末デバイスが、ベース系列に基づいてスクランブルコード系列を得るための複数の方法があってもよい。任意の方法1では、スクランブル系列はベース系列であり、スクランブル系列及びベース系列は等しい。例えば、ベース系列はABCであり、得られたスクランブルコード系列はABCである。任意の方法2では、ベース系列中の各要素がM回連続して反復されてスクランブルコード系列を得る。。具体的には、端末デバイスはベース系列中の第1の要素をM回反復し、第2の要素をM回反復し、最後の要素をM回反復する。例えば、ベース系列はABCであり、ベース系列内の各要素が連続して2回反復されてAABBCCを得る。例えば、ベース系列はABであり、ベース系列内の各要素が連続して3回反復されてAAABBBを得る。
端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を得てもよい。スクランブルコード表示情報は、端末デバイスが方法1又は方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示すために使用される。
任意の方法において、パラメータインデックスは、方法1及び/又は方法2に対応する異なる値を有してもよい。例えば、パラメータインデックスの値が0のときに、端末デバイスが方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示す。パラメータインデックスの値が1のときに、端末デバイスが方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示す。
任意の方法では、端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を受信するときに、端末デバイスは方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。端末デバイスが、ネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を受信しないときに、端末デバイスは、方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。
任意の方法では、スクランブルコード表示情報は、第1の状態と第2の状態の2つの状態を含む。スクランブルコード表示情報が第1の状態を示すときに、端末デバイスは、方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。スクランブルコード表示情報が第2の状態を示すときに、端末デバイスは、方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。
ベース系列又はスクランブルコード系列は、直交系列、ZC系列、擬似ランダム系列、差動直交系列、付加スクランブルコードが各反復周期においてシンボルグループで区別された後に得られる直交系列、付加スクランブルコードが各反復周期においてシンボルグループで区別された後に得られる直交系列のサブセット、などであり得る。直交系列は、ウォルシュ系列であってもよい。擬似ランダム系列は、m系列、M系列、Gold系列などであり得る。擬似ランダム系列の初期化シードは、セル識別子、ハイパーフレーム番号、フレーム番号、シンボルインデックス、シンボルグループインデックス、反復数、副搬送波インデックス、キャリアインデックスなどの少なくとも1つの関数である。好ましくは、ベース系列又はスクランブルコード系列は、式
によって表されてもよく、ここで、m=0、1、2、...、又はk-1であり、uは、スクランブルコード系列のインデックスである。
又は、
であり、ここで、
は、セル識別子であり、kは、スクランブルコード系列の長さである。
可能な実装では、第1の間隔は1.25kHzである。
可能な実装では、第2の間隔は3.75kHzである。
可能な実装では、第3の間隔は22.5kHzである。
可能な実装では、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第4のシンボルグループから第5のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。
シミュレーションを介して、ランダムアクセスプリアンブルが、1.25kHzの第2の間隔、3.75kHzの第1の間隔、及び22.5kHzの第3の間隔に基づいて、前述の周波数ホッピング方向で送信されるときに、推定上りリンクタイミングの正確性が改善され得ることが分かる。
可能な実装では、ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルの反復数Wを含み、W回の反復において、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる5*Wのシンボルグループは、時系列において、0、1、....、i、...、5W-2、及び5W-1と番号付けされ、Wは正の整数であり、事前設定ルールは、第1の式及び第2の式を含み、
端末デバイスによって、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定することは、
端末デバイスによって、ランダムアクセス設定情報に基づいて、番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定し、第1の式及びシンボルグループPの番号iに基づいて、シンボルグループPの周波数位置を決定し、第2の式及びシンボルグループQの番号iに基づいて、シンボルグループQの周波数位置を決定することを含み、
シンボルグループPは、5*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0、及びimod5=0を満たすシンボルグループであり、シンボルグループQは、5*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0、及びimod5≠0を満たすシンボルグループであり、modは、モジュロ演算を表す。
具体的には、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報に基づいて番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定し、第1の式及びシンボルグループPの番号iに基づいて、シンボルグループPの周波数位置を決定し、第2の式及びシンボルグループQの番号iに基づいて、シンボルグループQの周波数位置を決定する。
事前設定ルールは、例えば、プロトコルで指定されてもよいし、ネットワークデバイスによって設定されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
可能な実装では、第1の式は、番号が0のシンボルグループの周波数位置、及び番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数に関連するか、又は、第1の式は、番号がi-5のシンボルグループの周波数位置、及び番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数に関連し、番号iは、シンボルグループPの番号である。
シンボルグループPの周波数位置は、番号が0のシンボルグループの周波数位置に関連するか、又はシンボルグループPの前の第5のシンボルグループの周波数位置に関連し、別のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
可能な実装では、第2の式は、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置と、番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数位置間隔及び周波数ホッピング方向とに関連し、番号iは、シンボルグループQの番号である。
シンボルグループQの周波数位置は、シンボルグループQに隣接する前のシンボルグループの周波数位置にのみ関係し、別のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
周波数位置間隔は副搬送波インデックス間の差の絶対値であると理解されたい。
事前設定ルールは、式3又は式4を含み、
式3は、
であり、
式4は、
であり、ここで、
は、番号がiのシンボルグループの周波数位置であり、f(i/5)は、シンボルグループの番号i、
及び疑似ランダム系列に基づいて決定される関数であり、
は、ランダムアクセスプリアンブルの送信制限であり、
は、切り下げを表し、
であり、
である。
本明細書において、
は、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスによって端末デバイスに通知されてもよく、固定値でもよく、又はいくつかの候補値のうちの1つであってもよい。例えば、ネットワークデバイスは、ランダムアクセス設定情報を使用して、
を搬送してもよい。副搬送波帯域幅が1.25kHzのときに、
は、36に等しくてもよい。これは、本明細書において制限されない。例えば、
は、代替的には72であってもよい。
の値は、
に等しいか、又は
の値は、
に関連付けられているか、若しくは制約されてもよい。例えば、
は、表内のいくつかの対応関係を使用して
に関連付けられてもよい。これは、本明細書において制限されない。
は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されるランダムアクセス設定情報におけるパラメータであり、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
任意で、番号が0のシンボルグループの周波数位置は、
であり、ここで、n
initは、MAC(Media Access Control、MAC)層において
から選択される副搬送波のインデックスであり、
は、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
周波数位置
が相対周波数位置であるときに、詳細には、
が、i番目のシンボルグループの相対周波数位置であるときに、i番目のシンボルグループの絶対周波数位置は、
として示される。この場合、
であり、ここで、n
startは、オフセット周波数位置である。i番目のシンボルグループの絶対周波数位置は、端末デバイスによって決定されるi番目のシンボルグループの周波数位置及びオフセット周波数位置に基づいて決定され得るということが式から分かる。
例えば、オフセット周波数位置n
startは、
を満たし、ここで、n
initは、MAC層において
から選択される副搬送波のインデックスであり、
及び
は、ランダムアクセス設定情報における2つのパラメータであり、
は、NPRACHの共通開始副搬送波の周波数位置を表し、
は、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
任意で、f(i/5)の値は、疑似ランダム系列c(n)の関数f(t)に基づいて決定され得る。f(t)は、
と表されてもよく、ここで、f(-1)=0であり、c(n)は、m系列、M系列、Gold系列などであってもよい。
さらに、c(n)の初期化シードは、端末デバイスの物理層セル識別子、又は物理層セル識別子の関数であってもよい。
第4の態様によれば、通信方法が提供される。
本方法は、ネットワークデバイスによって、ランダムアクセス設定情報を決定し、ランダムアクセス設定情報を端末デバイスに送信することであって、ランダムアクセス設定情報は、端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルを決定することを示すために使用され、ランダムアクセスプリアンブルは、5つのシンボルグループを含み、5つのシンボルグループは、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、第5のシンボルグループ、及び第6のシンボルグループを含む、ことと、
ネットワークデバイスによって、ランダムアクセス設定情報に基づいて端末デバイスによって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信することであって、ランダムアクセスプリアンブルは、決定された周波数位置に基づいて端末デバイスによって送信され、周波数位置は、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて決定され、第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔、及び第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔であり、第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は第2の間隔であり、第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は第3の間隔であり、第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔は等しくなく、ゼロと等しくない、受信することと、を含む。
従って、この出願のこの実施形態の通信方法によれば、端末デバイスは、5つのシンボルグループを含むランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターン(すなわち、各シンボルグループの周波数位置)を決定し、ランダムアクセスプリアンブルを送信しランダムアクセスを行う。
任意で、第2の間隔は1.25kHzであってもよい。
任意で、第1の間隔は3.75kHzであってもよい。
任意で、第3の間隔は22.5kHzであってもよい。
可能な実装では、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第4のシンボルグループから第5のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。
可能な実装では、ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルの反復数Wを含み、W回の反復において、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる5*Wのシンボルグループは、時系列において、0、1、....、i、...、5W-2、及び5W-1と番号付けされ、Wは正の整数であり、ランダムアクセス設定情報は、番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定するためにさらに使用され、
事前設定ルールは、第1の式と第2の式を含み、シンボルグループPの第1の式と番号iは、シンボルグループPの周波数位置を決定するために使用され、シンボルグループQの第2の式と番号iは、シンボルグループQの周波数位置を決定するために使用され、5*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0、及びimod5=0を満たすシンボルグループであり、シンボルグループQは、5*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0、及びimod6≠0を満たすシンボルグループであり、modは、モジュロ演算を表す。
具体的には、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報に基づいて番号0のシンボルグループの周波数位置を決定し、第1の式とシンボルグループPの番号iに基づいてシンボルグループPの周波数位置を決定し、第2の式とシンボルグループQの番号iに基づいてシンボルグループQの周波数位置を決定する。
事前設定ルールは、例えば、プロトコルで指定されてもよいし、ネットワークデバイスによって事前に設定されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
可能な実装では、第1の式は、番号が0のシンボルグループの周波数位置と、及び番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数に関連するか、又は第1の式は、番号がi-5のシンボルグループの周波数位置、及び番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数に関連し、番号iは、シンボルグループPの番号である。
シンボルグループPの周波数位置は、番号が0のシンボルグループの周波数位置に関連するか、又はシンボルグループPの前の第5のシンボルグループの周波数位置に関連し、別のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
可能な実装では、第2の式は、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置と、番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数位置間隔及び周波数ホッピング方向とに関連し、番号iはシンボルグループQの番号である。
シンボルグループQの周波数位置は、シンボルグループQに隣接する前のシンボルグループの周波数位置にのみに関連し、他のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
周波数位置間隔は副搬送波インデックス間の差の絶対値であると理解されたい。
可能な実装において、事前設定ルールは、式3又は式4を含み、
式3は、
であり、
式4は、
であり、ここで、
は、番号がiのシンボルグループの周波数位置であり、f(i/5)は、シンボルグループの番号i、
及び疑似ランダム系列に基づいて決定される関数であり、
は、ランダムアクセスプリアンブルの送信制限であり、
は、切り下げを表し、
であり、
である。
第4の態様については、第3の態様の関連する説明を参照のこと。詳細は、本明細書では再度説明されない。
前述の態様において、端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルをネットワークデバイスに送信するときに、ランダムアクセスプリアンブルの6つのシンボルグループは、時間的に連続しても不連続でもよいと理解されたい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
端末デバイスは、設定された反復数に基づいてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信するか、又は別の反復数でネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを繰り返して送信してもよいとさらに理解されたい。例えば、ランダムアクセスプリアンブルは、各送信において1回だけ反復される。言い換えれば、6つか5つのシンボルグループだけが送信される。
端末デバイスが、設定された反復数に基づいてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信する必要があるときに、異なる反復におけるランダムアクセスプリアンブルの重複は、時間的に連続しても不連続でもよいと理解されたい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
第5の態様によれば、、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うように構成されているか、又は第3の態様若しくは第3の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うように構成されている、通信デバイスが提供される。
第6の態様によれば、この出願は、第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うように構成されているか、又は第4の態様若しくは第4の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うように構成されている、ネットワークデバイスを提供する。
第7の態様によれば、この出願は、端末デバイスを提供する。端末デバイスは、メモリ、プロセッサ、及びトランシーバを含む。メモリは、プロセッサ上で動作することができるコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムを実行するときに、プロセッサは、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うか、又は第3の態様若しくは第3の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行う。
第8の態様によれば、この出願は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、メモリ、プロセッサ、及びトランシーバを含む。メモリは、プロセッサ上で動作することができるコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムを実行するときに、プロセッサは、第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うか、又は第4の態様若しくは第4の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行う。
第9の態様によれば、この出願は、コンピュータプログラムを記憶するように構成されているコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータプログラムは、前述の態様又は前述の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うために使用される命令を含む。
第10の態様によれば、この出願は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するときに、コンピュータは、前述の態様又は前述の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うことが可能になる。
第11の態様によれば、この出願は、入力インターフェース、出力インターフェース、少なくとも1つのプロセッサ、及びメモリを含むチップを提供する。入力インターフェース、出力インターフェース、プロセッサ、及びメモリは、内部接続パスを介して互いに通信する。プロセッサは、メモリ内のコードを実行するように構成されている。コードが実行されるときに、プロセッサは、前述の態様又は前述の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を行うように構成されている。
以下、添付の図面を参照して、この出願の技術的解決策を説明する。
この出願の技術的解決策は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System of Mobile Communication、GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロング・ターム・エボリューション((Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、将来の第5世代(5th Generation、5G)システム、又はニュー・ラジオ(New Radio、NR)などの様々な通信システムに適用可能である。
この出願の実施形態における端末デバイスは、ユーザ機器、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動コンソール、遠隔局、遠隔端末、移動デバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、又はユーザ装置であってもよい。代替的には、端末デバイスは、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカル・ループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、計算デバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車両搭載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワーク内の端末デバイス、将来発展する公衆地上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)内の端末デバイスなどであってもよい。これは、この出願の実施形態において制限されない。
この出願の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されているデバイスであってもよい。ネットワークデバイスは、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System of Mobile Communication、GSM)若しくは符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)におけるベース・トランシーバ局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システムにおけるノードB(NodeB、NB)であってもよく、LTEシステムにおける発展型NodeB(Evolutional NodeB、eNB若しくはeNodeB)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよい。代替的には、ネットワークデバイスは、中継ノード、アクセスポイント、車両搭載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、将来発展するPLMNネットワークにおけるネットワークデバイス、などであってもよい。これは、この出願の実施形態において制限されない。
この出願の実施形態を容易に理解するために、この出願の実施形態が適用可能な通信システムを、最初に図1を参照して簡単に説明する。
図1は、この出願の一実施形態による通信方法が適用可能な通信システム100の概略図である。図1に示すように、通信システム100は、少なくとも2つの通信デバイス、例えば、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120を含む。データ通信は、無線接続を介して、ネットワークデバイス110と端末デバイス120との間で行われてもよい。図1には、より多くの端末デバイスが含まれてもよいと理解されたい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
図1に示されるシステム100は、NB-IoTシステムであってもよい。システム100において、端末デバイス120は、端末デバイス120の上りリンク送信時間が同期された後にのみ、上りリンク送信を行うようにスケジュールされ得る。端末デバイス120は、ランダムアクセス手順を使用してネットワークデバイス110への接続を確立し、上りリンク同期を達成する。NB-IoTでは、ランダムアクセス手順は、端末デバイス120が専用チャネルリソースを得ることによって、アイドルモードから接続モードに変更するための重要な方法である。狭帯域ランダムアクセスチャネル(Narrowband physical random access channel、NPRACH)はランダムアクセス要求を送信するためのチャネルである。
ランダムアクセス手順は、競合ベースのランダムアクセス手順と非競合ベースのランダムアクセス手順に分類される。競合ベースのランダムアクセス手順であるか、非競合ベースのランダムアクセス手順であるかにかかわらず、ランダムアクセスプリアンブルはNPRACHで送信される必要がある。具体的には、メッセージ(Message、Msg)1が送信される。
既存のNB-IoTにおける上りリンク周波数領域リソースでは、1つのNB‐IoT搬送波の帯域幅は180kHzであり、1つの副搬送波の帯域幅は3.75kHzである。1つのNB-IoTランダムアクセスプリアンブルは、4つのシンボルグループを含む。1つのシンボルグループは1つの副搬送波を占有する。シンボルグループ間で周波数ホッピングが存在する。各シンボルグループの送信は、12の副搬送波に限定される。周波数領域周波数ホッピング範囲も12の副搬送波内にある。副搬送波帯域幅は3.75kHzである。シンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、副搬送波帯域幅の整数倍である。最小周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。追加的に、異なるカバレッジ拡張レベルをサポートするために、ネットワークデバイスは、異なるカバレッジ拡張レベルのために異なるランダムアクセス設定パラメータを設定し、例えば、ランダムアクセスプリアンブルの反復数を設定する。実際の送信中に、端末デバイスはネットワークデバイスにより設定される反復数に基づいてランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信する。以下、図2を参照して、既存のNB-IoTランダムアクセスプリアンブル及び既存のNB-IoTランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターンを詳細に説明する。
図2を参照すると、1つのNB-IoTランダムアクセスプリアンブルは、4つのシンボルグループを含む。4つのシンボルグループは、時系列において、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、及び第4のシンボルグループとして、示される。図2において、4つのシンボルグループは、充填パターンと番号とを有する長方形を使用して表される。番号が1のシンボルグループは、第1のシンボルグループを表す。番号が2のシンボルグループは、第2のシンボルグループを表す。番号が3のシンボルグループは、第3のシンボルグループを表す。番号が4のシンボルグループは、第4のシンボルグループを表す。ランダムアクセスプリアンブルの反復数は4である(つまり、#0から#3が反復される)。言い換えれば、端末デバイスはランダムアクセスプリアンブルを1回の送信で4回繰り返して送信する。具体的には、4*4のシンボルグループが送信される。#0~#11は12の副搬送波を示す。ランダムアクセスプリアンブルは、1つの反復周期において、3.75kHzと22.5kHzの2つの周波数ホッピング間隔を有する。第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第3のシンボルグループから第4のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は22.5kHzである。擬似ランダム周波数ホッピングが、2つの隣接する反復の間で使用される(図2の点線の楕円でサインされるように)。疑似ランダム周波数ホッピング範囲は12副搬送波に制限される。
NB-IoTランダムアクセスプリアンブルの各シンボルグループは、1つのCPと5つのシンボル(すなわち、図2のシンボル#0から#4)とを含む。各シンボルは系列を搬送する。各シンボルの時間長は、NB-IoT上りリンク副搬送波帯域幅の逆数である。表1に示されるように、既存のNB-IoTランダムアクセスプリアンブルのフォーマットは、フォーマット0又はフォーマット1が含む。フォーマット0とフォーマット1は、CPの異なる時間長T
CPをサポートする。フォーマット0は最大セル半径10kmをサポートする。フォーマット1は最大セル半径40kmをサポートする。フォーマット0とフォーマット1の5つのシンボルの合計時間長T
SEQは等しい。
表1によれば、既存のNB-IoTランダムアクセスプリアンブルは、40キロメートル(kilometer、km)のセル半径をサポートしている。例えば、スマートレークやロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、LTE)との共存サイトのような、モノのインターネットにおけるオープンエリア向けの用途では、ランダムアクセスプリアンブルは、より大きなセルをサポートする必要がある。より大きなセル半径をサポートするために、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットが再設計される必要がある。しかしながら、ランダムアクセスプリアンブルの現在の周波数ホッピングパターンは、再設計されたランダムアクセスプリアンブルに適用できない可能性がある。
これを考慮して、この出願は通信方法を提供する。この方法では、ランダムアクセスは、再設計されたランダムアクセスプリアンブルに一致する周波数ホッピングパターンに基づいて実行され得る。以下、この出願を詳細に説明する。図3は、この出願の一実施形態による通信方法300の概略フローチャートである。図3に示すように、方法300は、S310、S320、及びS330を含んでもよい。図3の端末デバイス及びネットワークデバイスは、図1に示される端末デバイス120及びネットワークデバイス110であってもよいと理解されたい。しかし、これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
S310:端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルを決定する。
S320:端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定する。
S330:端末デバイスは、周波数位置に基づいてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信する。これに対応して、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。
この出願のこの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルは、6つのシンボルグループを含んでもよく、又は5つのシンボルグループを含んでもよい。以下、ランダムアクセスプリアンブルが6つのシンボルグループを含む場合(ケース1)と、ランダムアクセスプリアンブルが5つのシンボルグループを含む場合(ケース2)について別々に詳細に説明する。
ケース1
ステップS310において、ランダムアクセスプリアンブルは、6つのシンボルグループを含む。
任意で、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットは、表2のフォーマット2、フォーマット3、又はフォーマット4であってもよい。
言い換えれば、6つのシンボルグループのいずれか1つが、1つのCPと1つのシンボル、1つのCPと2つのシンボル、又は1つのCPと3つのシンボルを含んでもよい。本明細書におけるCP及びシンボルの両方の時間長は、800μsであってもよい。CPの時間長はTCPである。1つのシンボルグループに含まれるシンボルの全長は、TSEQである。
最大セル半径はガード時間(Gard Time、GT)に関連する。ガード時間が長いほど、より大きいカバーされる最大セル半径に対応する。ガード時間は、シンボルグループ内のCP及びシンボルの全長に関連する。追加的に、CPの時間長は最大セル半径をカバーすべきである。式S=V*Tによれば、Vは、30*108m/sの光の速度であり、S=2*100*103mである。従って、T=666.7μsは、2つの値を式S=V*Tに代入することによって得られてもよい。しかし、CPの時間長TCPは800μsであり、666.7μsより大きい。従って、この出願では、ランダムアクセスプリアンブルが最大セル半径100kmをサポートできるように、表2に示されるランダムアクセスプリアンブルのフォーマットが設定される。
ランダムアクセスプリアンブルのフォーマット及びCPとシンボルの時間長は、単に説明のための例にすぎないと理解されたい。ランダムアクセスプリアンブルのフォーマット、CPとシンボルの時間長は、この出願では特に制限されない。例えば、各シンボルグループは1つのCPと4つのシンボルを含んでもよい。代替的には、シンボルの時間長は700μsなどであってもよい。
ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットインデックス及びフォーマットインデックスと特定のフォーマットとの間の対応は、単なる説明のための例であり、この出願に対するいかなる限定も構成しないとさらに理解されたい。例えば、フォーマットインデックスが2であるランダムアクセスプリアンブルにおいて、任意のシンボルグループは、1つのCPと2つのシンボルを含み得る。別の例では、あるランダムアクセスプリアンブルの任意のシンボルグループが1つのCPと3つのシンボルを含む場合、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットインデックスは2である。
さらに、シンボルグループ内の各シンボルで搬送される系列は、同じであってもよい。例えば、各シンボルで搬送される系列はaであり、E個のシンボルで搬送される系列は、
であり、ここで、aは実数、例えば、1又は-1であってもよく、又は複素数、例えば、-j又はjであってもよく、jは虚数単位を表し、j
2=-1を満たす。シンボルグループ内のシンボルで搬送される系列が異なってもよく、シンボルグループ内のいくつかのシンボルで搬送される系列が同じで、他のシンボルで搬送される系列が異なってもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
追加的に、任意の2つのシンボルグループで搬送される系列は、同じであってもよく、又は異なってもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
この出願のこの実施形態におけるランダムアクセスプリアンブルは、スクランブル系列を使用してスクランブルされていないランダムアクセスプリアンブルであってもよく、又はスクランブル系列を使用してスクランブルされたランダムアクセスプリアンブルであってもよい。これは、本明細書に制限されない。スクランブルは、干渉ランダム化性能を改善し、セル間干渉に起因する誤警報を回避するために行われる。
ベース系列に基づいて端末デバイスによって得られるスクランブルコード系列の長さは、複数の場合を有してもよい。具体的には、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルのシンボルグループ内のシンボルの数と同じであってもよく、スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルの反復周期におけるシンボルの数と同じであってもよく、又はスクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルのすべての反復周期におけるシンボルの数と同じであってもよい。スクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルのシンボルグループ内の周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよく、スクランブルコードコードの長さは、ランダムアクセスプリアンブルの反復周期における周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよく、又はスクランブルコード系列の長さは、ランダムアクセスプリアンブルのすべての反復周期における周期的プレフィックスとシンボルの数の合計と同じであってもよい。スクランブルコード系列の長さは、この出願では制限されない。
端末デバイスは、端末デバイス内で設定された方法でベース系列を生成するか、又は問い合わせを介してベース系列を得てもよい。端末デバイスが、ベース系列に基づいてスクランブルコード系列を得るための複数の方法があってもよい。任意の方法1では、スクランブル系列はベース系列であり、スクランブル系列とベース系列は等しい。例えば、ベース系列はABCであり、得られたスクランブルコード系列はABCである。任意の方法2では、スクランブルコード系列を得るために、ベース系列中の各要素がM回連続して反復される。具体的には、端末デバイスはベース系列中の第1の要素をM回反復させ、第2の要素をM回反復させ、最後の要素をM回反復させる。例えば、ベース系列はABCであり、ベース系列中の各要素が連続して2回反復されてAABBCCを得る。例えば、ベース系列はABであり、ベース系列中の各要素が連続して3回反復されてAAABBBを得る。
端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を得てもよい。スクランブルコード表示情報は、端末デバイスが方法1又は方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示すために使用される。
任意の方法において、パラメータインデックスは、方法1及び/又は方法2に対応する異なる値を有してもよい。例えば、パラメータインデックスの値が0のときに、端末デバイスが方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示す。パラメータインデックスの値が1のときに、端末デバイスが方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルすることを示す。詳細は表3を参照のこと。
任意の方法では、端末デバイスがネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を受信するときに、端末デバイスは、方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。端末デバイスがネットワークデバイスによって送信されたスクランブルコード表示情報を受信しないときに、端末デバイスは、方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。
任意の方法では、スクランブルコード表示情報は、第1の状態と第2の状態の2つの状態を含む。スクランブルコード表示情報が第1の状態を示すときに、端末デバイスは、方法1を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。スクランブルコード表示情報が第2の状態を示すときに、端末デバイスは、方法2を使用してランダムアクセスプリアンブルをスクランブルする。
ベース系列又はスクランブルコード系列は、直交系列、ZC系列、擬似ランダム系列、差動直交系列、付加スクランブルコードが各反復周期においてシンボルグループで区別された後に得られる直交系列、付加スクランブルコードが各反復周期においてシンボルグループで区別された後に得られる直交系列のサブセットなどであってもよい。直交系列は、ウォルシュ系列であってもよい。擬似ランダム系列は、m系列、M系列、Gold系列などであってもよい。擬似ランダム系列の初期化シードは、セル識別子、ハイパーフレーム番号、フレーム番号、シンボルインデックス、シンボルグループインデックス、反復数、副搬送波インデックス、搬送波インデックスなどのうちの少なくとも1つの関数である。好ましくは、ベース系列又はスクランブルコード系列は、式
によって表されてもよく、ここで、m=0、1、2、...、又はk-1であり、uは、スクランブルコード系列のインデックスである。
又は、
であり、ここで、
は、セル識別子であり、kは、スクランブルコード系列の長さである。
任意で、この出願の実施形態では、S310が行われる前に、本方法は、さらに以下を含んでもよい。
S302:ネットワークデバイスは、ランダムアクセス設定情報を端末デバイスに送信する。ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルを決定するために端末デバイスに示すために使用されるか、又はランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマット情報を含んでもよい。これに対応して、ステップS310において、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報に基づいてランダムアクセスプリアンブルを決定してもよい。
具体的には、ネットワークデバイスがランダムアクセス設定情報を決定し、端末デバイスにランダムアクセス設定情報を送信する。端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報に基づいてランダムアクセスプリアンブルを決定してもよい。例えば、ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットインデックス、各シンボルグループに含まれるシンボル数、又はCPの長さを含んでもよい。ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットインデックス、各シンボルグループに含まれるシンボル数、又はCPの長さは、ランダムアクセスプリアンブル又はランダムアクセスプリアンブルのフォーマットを示すために使用されてもよい。表2に示されるランダムアクセスプリアンブルのフォーマットが例として使用される。ランダムアクセス設定情報がインデックス2を含む場合、端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルが1つのCP及び1つのシンボルを含み、CPの時間長及び各シンボルの時間長が両方とも800μsであると決定してもよい。
前述の情報に追加して、ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスリソース期間、開始副搬送波周波数領域の位置、ランダムアクセスのために割り当てられたサブキャリア数、ランダムアクセスプリアンブルの反復数、ランダムアクセス開始モーメント、及びランダムアクセスプリアンブルの各カバレッジ強化レベルでの試みの最大数、ランダムアクセスプリアンブルの試みの最大数、ランダムアクセスプリアンブルの初期ターゲット受信電力、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)閾値などをさらに含んでもよい。ランダムアクセス設定情報に含まれるパラメータの具体的な意味については、先行技術における説明を参照されたい。簡潔にするために、詳細は本明細書では説明されない。
可能な実装では、ステップS302において、ネットワークデバイスは、システム情報ブロック、例えばシステム情報ブロック2(System Information Block Type2、SIB2)に基づいて、ランダムアクセス設定情報を端末デバイスに送信してもよい。
別の可能な実装では、ネットワークデバイスは、ブロードキャストのような手法で、又は無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)専用シグナリング、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)制御要素、若しくは下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を使用して、ランダムアクセス設定情報を送信することができる。追加的に、ネットワークデバイスは、別の手法で、ランダムアクセス設定情報を端末デバイスに送信してもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
ステップS320において、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる6つのシンボルグループは、時系列において、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、第5のシンボルグループ、及び第6のシンボルグループとして示される。第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第5のシンボルグループと第6のシンボルグループの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔である。第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第2の間隔である。第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない。
この出願のこの実施形態において、6つのシンボルグループにおける任意の隣接する2つのシンボルグループ間の周波数間隔は、2つのシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔であると理解されたい。言い換えれば、6つのシンボルグループにおける任意の隣接する2つのシンボルグループ間の周波数差の絶対値は、2つのシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔、又は、時系列にかかわらず、6つのシンボルグループにおける任意の隣接する2つのシンボルグループに対して、より大きな周波数を有するシンボルグループとより小さな周波数を有するシンボルグループとの間の周波数差は、周波数ホッピング間隔である。全ての2つの隣接するシンボルグループの間の周波数位置間隔は、周波数位置間の差の絶対値であるとさらに理解されたい。2つの隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、2つの隣接するシンボルグループ間の周波数位置間隔に副搬送波帯域幅を乗じることによって得られる値に等しい。
例えば、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は副搬送波帯域幅の整数倍であってもよい。例えば、副搬送波帯域幅は1.25kHzであり、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔はN*1.25kHzであってもよく、ここで、Nは正の整数である。代替的には、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、副搬送波帯域幅の整数倍でなくてもよい。隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔が副搬送波帯域幅の整数倍であるかどうかは、この出願のこの実施形態において制限されない。
任意で、第1の間隔は第2の間隔より小さくてもよく、第2の間隔は第3の間隔より小さくてもよい。
第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔の間の値の関係に対する限定は、単なる説明のための例にすぎず、この出願に対するいかなる限定も構成しないと理解されたい。例えば、第1の間隔は第2の間隔より大きくてもよく、第2の間隔は第3の間隔より大きくてもよい。
任意で、第1の間隔は1.25kHzであってもよい。
任意で、第2の間隔は3.75kHzであってもよい。
任意で、第3の間隔は22.5kHzであってもよい。
第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔の値は、この出願のこの実施形態において特に制限されないと理解されたい。実施形態は単なる説明のための例に過ぎず、この出願に対する限定を構成しないものとする。例えば、第1の間隔は代替的には2.5kHzであってもよく、第2の間隔は代替的には1.25kHzであってもよい。別の例では、第3の間隔は12.5kHzであってもよい。
さらに、第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第5のシンボルグループから第6のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対であり、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第4のシンボルグループから第5のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。
言い換えれば、第1のシンボルグループの周波数が第2のシンボルグループの周波数より小さい場合、第5のシンボルグループの周波数は第6のシンボルグループの周波数より大きい。第1のシンボルグループの周波数が第2のシンボルグループの周波数より大きい場合、第5のシンボルグループの周波数は第6のシンボルグループの周波数より小さい。第2のシンボルグループの周波数が第3のシンボルグループの周波数より小さい場合、第4のシンボルグループの周波数は第5のシンボルグループの周波数より大きい。第2のシンボルグループの周波数が第3のシンボルグループの周波数より大きい場合、第4のシンボルグループの周波数は第5のシンボルグループの周波数より小さい。
さらに、第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と同じであってもよい。言い換えれば、第1のシンボルグループの周波数は第2のシンボルグループの周波数より小さく、第2のシンボルグループの周波数は第3のシンボルグループの周波数より小さい。代替的には、第1のシンボルグループの周波数は第2のシンボルグループの周波数より大きく、第2のシンボルグループの周波数は第3のシンボルグループの周波数より大きい。
追加的に、第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向とは異なってもよい。第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向との関係は、この出願のこの実施形態において制限されない。
この出願のこの実施形態の通信方法によれば、端末デバイスは、6つのシンボルグループを含むランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターン(すなわち、各シンボルグループの周波数位置)を決定し、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、ランダムアクセスを行う。
以下、図4を参照して、ランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターンを説明する。
図4に示すように、ランダムアクセスプリアンブルは、シンボルグループ1、シンボルグループ2、シンボルグループ3、シンボルグループ4、シンボルグループ5及びシンボルグループ6の6つのシンボルグループを含む。各シンボルグループは、1つのCP、シンボル#0、シンボル#1、及びシンボル#2を含む。#0から#35は36副搬送波を示す。シンボルグループ1とシンボルグループ2との間の周波数ホッピング間隔は、シンボルグループ2の周波数からシンボルグループ1の周波数を減算することによって得られる1.25kHzである。言い換えれば、シンボルグループ1とシンボルグループ2との間の周波数ホッピング間隔は1.25kHzである。シンボルグループ2とシンボルグループ3との間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。シンボルグループ3とシンボルグループ4との間の周波数ホッピング間隔は22.5kHzである。シンボルグループ4とシンボルグループ5との間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。シンボルグループ5とシンボルグループ6との間の周波数ホッピング間隔は1.25kHzである。シンボルグループ1からシンボルグループ2への周波数ホッピング方向は、シンボルグループ5からシンボルグループ6への周波数ホッピング方向と反対であり、シンボルグループ2からシンボルグループ3への周波数ホッピング方向は、シンボルグループ4からシンボルグループ5への周波数ホッピング方向と反対である。
シンボルグループ1からシンボルグループ6までは、それぞれ、前述の第1のシンボルグループから前述の第6のシンボルグループに対応し得ると理解されたい。
シミュレーションを介して、図4に示された周波数ホッピングパターンに基づいてランダムアクセスプリアンブルが送信されるときに、系列相関は比較的良好であり、推定上りリンクタイミングの正確性が改善され得る。追加的に、12副搬送波(すなわち、45kHz)における周波数ホッピングのために、既存のランダムアクセスプリアンブルが使用されてもよい。この出願のこの実施形態において副搬送波帯域幅が3.75kHzから1.25kHzに低減されるときに、45kHzのNPRACHリソースが維持されることに基づいて、この出願のこの実施形態におけるランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング範囲は、12副搬送波から36副搬送波に増加され得る。従って、図4に提供される周波数ホッピングパターンは、ランダムアクセスを行うためにNPRACHリソースを再利用する際に、より多くのユーザをサポートすることができる。言い換えれば、12ユーザをサポートする45kHzの既存のソリューションと比較して、この出願は36ユーザによる再利用をサポートすることができる。
この出願のこの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルの6つのシンボルグループは2つのグループに分類され、各グループは3つのシンボルグループを含む。第1のグループにおける第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第2のグループにおける第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔である。第1のグループにおける第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第2のグループにおける第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第2の間隔である。第1のグループにおける第3のシンボルグループと第2のグループの第1のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。
任意で、第1のグループにおける第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第2のグループにおける第1のシンボルグループから第2のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。第1のグループにおける第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第2のグループにおける第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。代替的には、第1のグループにおける3つのシンボルグループ間の周波数ホッピング方向は、第2のグループにおける3つのシンボルグループ間の周波数ホッピング方向とは反対である。
例えば、図4を参照すると、第1のグループはシンボルグループ1からシンボルグループ3を含み、第2のグループはシンボルグループ4からシンボルグループ6を含む。シンボルグループ1とシンボルグループ2との間の周波数ホッピング間隔及びシンボルグループ4とシンボルグループ5との間の周波数ホッピング間隔は、両方とも第1の間隔である。シンボルグループ2とシンボルグループ3との間の周波数ホッピング間隔及びシンボルグループ5とシンボルグループ6との間の周波数ホッピング間隔は、両方とも第2の間隔である。シンボルグループ3とシンボルグループ4との間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。シンボルグループ1からシンボルグループ2への周波数ホッピング方向は、シンボルグループ5からシンボルグループ6への周波数ホッピング方向と反対であり、シンボルグループ2からシンボルグループ3への周波数ホッピング方向は、シンボルグループ4からシンボルグループ5への周波数ホッピング方向と反対である。
図4のシンボルグループ1からシンボルグループ3は、それぞれ、第1のグループにおける第1のシンボルグループから第3のシンボルグループに対応し、シンボルグループ4からシンボルグループ6は、それぞれ、第2のグループにおける第1のシンボルグループの第3のシンボルグループに対応すると理解されたい。
任意で、ステップS320の具体的な実装において、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいてランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定してもよい。
この出願における「周波数位置」は、副搬送波のインデックス又は番号を示すことに留意されたい。
例えば、ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルの反復数Wを含んでもよい。W回の反復においてランダムアクセスプリアンブルを含む6*Wのシンボルグループは、時系列において、0、1、...、i、...、6W-2、及び6W-1と番号付けされ、Wは正の整数である。6*Wのシンボルグループのうちの番号iは、0以上であり、6W-1以下であると理解されたい。例えば、W=2の場合、2回の反復におけるランダムアクセスプリアンブルに含まれる12のシンボルグループは、時系列で、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、及び11の番号が付される。W=2のときに、端末デバイスは、ステップS330において12のシンボルグループを送信すると理解されたい。ランダムアクセス設定情報は、番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定するためにさらに使用されてもよい。
事前設定ルールは、第1の式と第2の式とを含む。第1の式及び第2の式は、各シンボルグループの周波数位置を計算するために使用され得る。第1の式及びシンボルグループPの番号iは、シンボルグループPの周波数位置を決定するために使用される。第2の式とシンボルグループQの番号iは、シンボルグループQの周波数位置を決定するために使用される。シンボルグループPは、6*Wのシンボルグループにおいて、i>0及びimod6=0を満たす番号のシンボルグループである。シンボルグループQは、6*Wのシンボルグループにおいて、i>0、およびimod6≠0を満たす番号のシンボルグループである。代替的には、シンボルグループPは、6*Wのシンボルグループにおいて、番号iのシンボルグループであり、iはi>0を満たし、imod6=0であり、ここで、modはモジュロ演算を表す。シンボルグループQは、6*Wのシンボルグループにおいて、番号が0のシンボルグループとシンボルグループP以外のシンボルグループである。例えば、W=2の場合、2回反復された後、ランダムアクセスプリアンブルは合計12のシンボルグループを含み、シンボルグループPは12のシンボルグループにおいて、番号が6のシンボルグループであり、シンボルグループQは12のシンボルグループにおいて、番号が1、2、3、4、5、7、8、9、10、又は11のシンボルグループである。
事前設定ルールは、例えば、プロトコルで指定されてもよいし、ネットワークデバイスによって設定されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
言い換えれば、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報に基づいて番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定し、第1の式とシンボルグループPの番号iに基づいてシンボルグループPの周波数位置を決定し、第2の式とシンボルグループQの番号iに基づいてシンボルグループQの周波数位置を決定する。
別の例では、ランダムアクセス設定情報は、反復数W、第1の反復における各シンボルグループの周波数位置、及び次の反復における第1のシンボルグループと前の反復における第6のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔をさらに含んでもよい。この情報に基づいて、端末デバイスは、W回の反復における各反復周期における各シンボルグループの周波数位置を決定してもよい。
この出願では、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報のみに基づいてランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を代替的に決定してもよい。例えば、ランダムアクセス設定情報は、6*Wのシンボルグループの各々の周波数位置を含んでもよい。端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定する手法は、この出願のこの実施形態において制限されないと理解されたい。
第1の式の例では、第1の式は、番号が0のシンボルグループの周波数位置と、番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数とに関連するか、又は第1の式は、番号がi-6のシンボルグループの周波数位置と、番号iと疑似ランダム系列に基づいて決定される関数とに関連し、番号iは、シンボルグループPの番号である。
言い換えれば、シンボルグループPは、番号が0のシンボルグループの周波数位置と、シンボルグループPの番号i及び疑似ランダム系列によって決定される関数とに基づいて決定されてもよい。代替的には、シンボルグループPは、番号がi-6のシンボルグループの周波数位置と、シンボルグループPの番号i及び疑似ランダム系列によって決定される関数とに基づいて決定されてもよい。シンボルグループPの周波数位置は、番号が0のシンボルグループの周波数位置に関連するか、又はシンボルグループPの前の第6のシンボルグループの周波数位置に関連し、別のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
第2の式の例では、第2の式は、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置と、番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数位置間隔及び周波数ホッピング方向とに関連し、番号iは、シンボルグループQの番号である。
言い換えれば、シンボルグループQの周波数位置は、シンボルグループQに隣接する、番号がi-1である前のシンボルグループの周波数位置、シンボルグループQに隣接する前のシンボルグループに対するシンボルグループQの周波数ホッピング間隔及び周波数ホッピング方向に基づいて決定されてもよい。シンボルグループQの周波数位置は、シンボルグループQに隣接する前のシンボルグループの周波数位置にのみに関連し、他のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
周波数位置間隔は、周波数位置間の差の絶対値であると理解されたい。
任意で、事前設定ルールは、式1又は式2を含んでもよく、式1は、
であり、式2は、
であり、ここで、
は、番号がiのシンボルグループの周波数位置であり、f(i/6)は、シンボルグループの番号i、
、及び疑似ランダム系列に基づいて決定される関数であり、
は、ランダムアクセスプリアンブルについての送信制限であり、
は、切り下げを表し、
であり、
である。
本明細書において、
は、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスによって端末デバイスに通知されてもよく、固定値でもよく、又はいくつかの候補値のうちの1つであってもよい。例えば、ネットワークデバイスは、ランダムアクセス設定情報を使用して、
を搬送してもよい。副搬送波帯域幅が1.25kHzのときに、
は、36に等しくてもよい。これは、本明細書において制限されない。例えば、
は、代替的には72であってもよい。
の値は、
に等しいか、又は
の値は、
に関連付けられているか、若しくは制約されてもよい。例えば、
は、表内のいくつかの対応関係を使用して
に関連付けられてもよい。これは、本明細書において制限されない。
は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されるランダムアクセス設定情報におけるパラメータであり、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
式1又は式2の1行目は、前述の第1の式であってもよく、式1又は式2の2行目から7行目は、前述の第2の式であってもよいと理解されたい。番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数位置間隔及び周波数ホッピング方向は、2行目から7行目までの式に従って決定され得るとさらに理解されたい。たとえば、式1又は式2の2行目が例として使用される。
は、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置である。以下、「+1」は、番号がiのシンボルグループの周波数位置が、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置より大きく、番号がiのシンボルグループと番号がi-1のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔が1つの副搬送波であることを表す。再発関係によれば、第1のシンボルグループの周波数位置が決定される限り、第1のシンボルグループの後の各シンボルグループの周波数位置は、周波数位置間隔及び番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数ホッピング方向に基づいて決定され得る。
例として、この出願のこの実施形態では、番号が0のシンボルグループの周波数位置は、
であり、ここで、n
initは、MAC層において
から選択される副搬送波のインデックスであり、
は、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
例えば、この出願のこの実施形態では、f(i/6)の値は、疑似ランダム系列c(n)の関数f(t)に基づいて決定され得る。f(t)は、
と表されてもよく、ここで、f(-1)=0であり、c(n)は、m系列、M系列、Gold系列などであってもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。さらに、c(n)の初期化シードは、端末デバイスの物理層セル識別子、又は物理層セル識別子の関数であってもよい。
例えば、c(n)は、長さ31のGold系列を表してもよい。Gold系列の長さは、M
PNと示される。n=0,1,...,M
PN-1であり、c(n)は、
として表され、ここで、N
c=1600である。第1のm系列の初期化シードは、x
1(0)=1、x
1(n)=0、n=1,2,...,30を満たし、第2のm系列の初期化シードは、
として表される。
であり、ここで、
は、物理層セル識別子である。
前述の表現は、単なる例にすぎないと留意されたい。インデックス表現の特定の表現形式は、この出願においては限定されず、別の形式の表現もまた、この出願の保護範囲に含まれる。式1及び式2、並びに式1及び式2に関連する例は、すべて、以下の設定に適用可能であると理解されたい。すなわち、副搬送波帯域幅は、1.25kHzとして設定され、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、
の副搬送波に限定され、シンボルグループ間の周波数ホッピング範囲は、36副搬送波以内である。式1及び式2、並びに式1及び式2に関連する例は、別の設定にさらに適用可能である。これは、この出願のこの実施形態において特に制限されない。
前述は、疑似ランダム周波数ホッピングが、異なる反復におけるランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング間隔として使用される例のみを使用しているが、これは、この出願に対する限定を構成するべきではないとさらに理解されたい。この出願では、疑似ランダム周波数ホッピングは、異なる反復におけるランダムアクセスプリアンブルで使用されなくてもよい。例えば、任意の2回の反復におけるランダムアクセスプリアンブルに含まれる6つのシンボルグループにおける第1のシンボルグループの周波数位置は、同じであってもよい。
ケース1又は以下のケース2にかかわらず、この出願で説明される「周波数位置」は、相対周波数位置又は絶対周波数位置であってもよいと留意されたい。端末デバイスは、シンボルグループの絶対周波数位置に対応する周波数でランダムアクセスプリアンブルを送信すると理解されたい。
周波数位置
が相対周波数位置であるときに、詳細には、
が、i番目のシンボルグループの相対周波数位置であるときに、i番目のシンボルグループの絶対周波数位置は、
として示される。この場合、
であり、ここで、n
startは、オフセット周波数位置である。i番目のシンボルグループの絶対周波数位置は、端末デバイスによって決定されるi番目のシンボルグループの周波数位置及びオフセット周波数位置に基づいて決定され得るということが式から分かる。
例えば、オフセット周波数位置n
startは、
を満たし、ここで、n
initは、MAC層において
から選択される副搬送波のインデックスであり、
及び
は、ランダムアクセス設定情報における2つのパラメータであり、
は、NPRACHの共通開始副搬送波の周波数位置を表し、
は、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
ケース1又はケース2にかかわらず、端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルをネットワークデバイスに送信するときに、ランダムアクセスプリアンブルの6つのシンボルグループ又は5つのシンボルグループは、時間的に連続的であっても非連続的であってもよいと理解されたい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
この出願のこの実施形態では、端末デバイスは、設定された反復数に基づいてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信するか、又は別の反復数でネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信してもよいとさらに理解されたい。例えば、ランダムアクセスプリアンブルは、各送信において1回だけ反復される。言い換えれば、6つか5つのシンボルグループだけが送信される。
ケース1又はケース2にかかわらず、端末デバイスが設定された反復数に基づいてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信する必要があるときに、異なる反復におけるランダムアクセスプリアンブルの重複は、時間的に連続的又は非連続的であるとしてもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
以下、図5を参照して、ランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターンを説明する。図5において、W=2である。言い換えると、ランダムアクセスプリアンブルの反復数は2である(すなわち、#0と#1が反復される)。擬似ランダム周波数ホッピングは、反復#0と反復#1との間で使用される(図5の破線の楕円でサインされるように)。擬似ランダム周波数ホッピング範囲は36副搬送波に限定される。
図5に示されるように、ランダムアクセスプリアンブルは、シンボルグループ1、シンボルグループ2、シンボルグループ3、シンボルグループ4、シンボルグループ5及びシンボルグループ6の6つのシンボルグループを含む。各シンボルグループは、1つのCP、シンボル#0、シンボル#1、及びシンボル#2を含む。#0~#35は、36の副搬送波を示す。シンボルグループ1とシンボルグループ2との間の周波数ホッピング間隔は1.25kHzである。シンボルグループ2とシンボルグループ3との間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。シンボルグループ3とシンボルグループ4との間の周波数ホッピング間隔は22.5kHzである。シンボルグループ4とシンボルグループ5との間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。シンボルグループ5とシンボルグループ6との間の周波数ホッピング間隔は1.25kHzである。シンボルグループ1からシンボルグループ2への周波数ホッピング方向は、シンボルグループ5からシンボルグループ6への周波数ホッピング方向と反対であり、シンボルグループ2からシンボルグループ3への周波数ホッピング方向は、シンボルグループ4からシンボルグループ5への周波数ホッピング方向と反対である。
シンボルグループ1からシンボルグループ6は、それぞれ、前述の第1のシンボルグループから前述の第6のシンボルグループに対応し得ると理解されたい。
シミュレーションを介して、図5に示される周波数ホッピングパターンに基づいてランダムアクセスプリアンブルが送信されるときに、系列相関は比較的良好であり、推定上りリンクタイミングの正確性が改善され得る。追加的に、12副搬送波(すなわち、45kHz)における周波数ホッピングのために、既存のランダムアクセスプリアンブルが使用されてもよい。この出願のこの実施形態において副搬送波帯域幅が3.75kHzから1.25kHzに低減されるときに、45kHzのNPRACHリソースが維持されることに基づいて、この出願のこの実施形態におけるランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング範囲は、12副搬送波から36副搬送波に増加され得る。従って、図5に提供される周波数ホッピングパターンは、ランダムアクセスを行うためにNPRACHリソースを再利用する際に、より多くのユーザをサポートすることができる。言い換えれば、12ユーザをサポートする45kHzの既存のソリューションと比較して、この出願は36ユーザによる再利用をサポートすることができる。
前述は、主に、ランダムアクセスプリアンブルが6つのシンボルグループを含む場合を説明する。以下、ランダムアクセスプリアンブルが5つのシンボルグループを含む場合場合を説明する。
ケース2
ステップS310において、ランダムアクセスプリアンブルは、5つのシンボルグループを含む。
任意で、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットは、上記の表2に示されるフォーマットであってもよい。表2に示されるフォーマットでは、CPとシンボルの両方の時間長は800μsであってもよい。
最大セル半径はガード時間(Gard Time、GT)に関連する。ガード時間が長いほど、より大きいカバーされる最大セル半径を示す。ガード時間は、シンボルグループ内のCP及びシンボルの全長に関連する。追加的に、CPの時間長は最大セル半径をカバーすべきである。式S=V*Tによれば、Vは、30*108m/sの光の速度であり、S=2*100*103mである。従って、T=666.7μsは、2つの値を式S=V*Tに代入することによって得られてもよい。しかし、CPの時間長TCPは800μsであり、666.7μsより大きい。従って、この出願では、ランダムアクセスプリアンブルが最大セル半径100kmをサポートできるように、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットが設定される。
表2に示されるランダムアクセスプリアンブルのフォーマットは、単に説明のための例にすぎないと理解されたい。ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットは、この出願においては特に制限されない。例えば、各シンボルグループは1つのCPと4つのシンボルとを含んでもよい。代替的には、シンボルの時間長は700μsなどであってもよい。
表2に示されているランダムアクセスプリアンブルのフォーマットインデックス及びフォーマットインデックスと特定のフォーマットとの間の対応は、単なる説明のための例にすぎず、この出願に対するいかなる限定を構成しないとさらに理解されたい。例えば、フォーマットインデックスが2であるランダムアクセスプリアンブルにおいて、任意のシンボルグループは、1つのCPと2つのシンボルとを含んでもよい。別の例では、1つのランダムアクセスプリアンブルの任意のシンボルグループは、1つのCPと3つのシンボルとを含み、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットインデックスは0である。
さらに、任意の2つのシンボルグループにおいて搬送される系列は、同一であってもよく、又は異なってもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、スクランブル系列を使用してスクランブルされないランダムアクセスプリアンブルであってもよく、又はスクランブル系列を使用してスクランブルされるランダムアクセスプリアンブルであってもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。詳細については、前述の説明を参照のこと。簡潔にするために、詳細は本明細書では再度説明されない。
任意で、この出願の実施形態において、端末デバイスは、ステップS302においてネットワークデバイスによって送信されたランダムアクセス設定情報に基づいてランダムアクセスプリアンブルを決定してもよい。
ネットワークデバイスによって送信されたランダムアクセス設定情報に基づいて、端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルをどのように決定するかついては、前述の説明を参照のこと。ランダムアクセス設定情報において搬送されるパラメータ、ランダムアクセス設定情報の送信手法などについては、前述の説明を参照のこと。簡潔にするために、詳細は本明細書では再度説明されない。
ステップS320において、ランダムアクセスプリアンブルに含まれる5つのシンボルグループは、時系列において、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、及び第5のシンボルグループとして示される。第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔である。第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第2の間隔である。第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない。
ここで、周波数ホッピング間隔の定義又は意味については、ケース1の説明を参照すること。詳細は、本明細書では再度説明されない。
例えば、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は副搬送波帯域幅の整数倍であってもよい。例えば、副搬送波帯域幅は1.25kHzであり、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、N*1.25kHzであってもよく、ここで、Nは正の整数である。代替的には、隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔は、副搬送波帯域幅の整数倍でなくてもよい。隣接するシンボルグループ間の周波数ホッピング間隔が副搬送波帯域幅の整数倍であるかどうかは、この出願のこの実施形態においては制限されない。
任意で、第2の間隔は第1の間隔より小さくてもよく、第1の間隔は第3の間隔より小さくてもよい。
第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔の間の値の関係に対する限定は、単なる説明の例にすぎず、この出願に対するいかなる限定も構成しないと理解されたい。例えば、第1の間隔は第2の間隔より大きくてもよく、第2の間隔は第3の間隔より大きくてもよい。
任意で、第2の間隔は1.25kHzであってもよい。
任意で、第1の間隔は3.75kHzであってもよい。
任意で、第3の間隔は22.5kHzであってもよい。
第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔の値は、この出願のこの実施形態において特に制限されないと理解されたい。実施形態は単なる説明ための例にすぎず、この出願に対するいかなる限定も構成しないものとする。例えば、第1の間隔は2.5kHzであってもよく、第2の間隔は3.25kHzであってもよい。別の例では、第3の間隔は12.5kHzであってもよい。
さらに、第2のシンボルグループから第3のシンボルグループへの周波数ホッピング方向は、第4のシンボルグループから第5のシンボルグループへの周波数ホッピング方向と反対である。
言い換えれば、第2のシンボルグループの周波数が第3のシンボルグループの周波数より小さい場合、第4のシンボルグループの周波数は第5のシンボルグループの周波数より大きい。第2のシンボルグループの周波数が第3のシンボルグループの周波数より大きい場合、第4のシンボルグループの周波数は第5のシンボルグループの周波数より小さい。
この出願のこの実施形態の本通信方法によれば、端末デバイスは、5つのシンボルグループを含むランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターン(すなわち、各シンボルグループの周波数位置)を決定し、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、ランダムアクセスを行う。
以下、図6を参照して、ランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターンを説明する。
図6に示すように、ランダムアクセスプリアンブルは、シンボルグループ1、シンボルグループ2、シンボルグループ3、シンボルグループ4、及びシンボルグループ5の5つのシンボルグループを含む。各シンボルグループは、1つのCP、シンボル#0、シンボル#1、及びシンボル#2を含む。#0から#35は36副搬送波を示す。シンボルグループ1とシンボルグループ2との間の周波数ホッピング間隔は1.25kHzである。シンボルグループ2とシンボルグループ3との間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。シンボルグループ3とシンボルグループ4との間の周波数ホッピング間隔は22.5kHzである。シンボルグループ4とシンボルグループ5との間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。シンボルグループ2からシンボルグループ3への周波数ホッピング方向は、シンボルグループ4からシンボルグループ5への周波数ホッピング方向と反対である。
シンボルグループ1からシンボルグループ5までは、それぞれ、前述の第1のシンボルグループから前述の第5のシンボルグループに対応し得ると理解されたい。
シミュレーションを介して、図6に示された周波数ホッピングパターンに基づいてランダムアクセスプリアンブルが送信されるときに、系列相関は比較的良好であり、推定上りリンクタイミングの正確性が改善され得る。追加的に、12副搬送波(すなわち、45kHz)における周波数ホッピングのために、既存のランダムアクセスプリアンブルが使用されてもよい。この出願のこの実施形態において副搬送波帯域幅が3.75kHzから1.25kHzに低減されるときに、45kHzのNPRACHリソースが維持されることに基づいて、この出願のこの実施形態におけるランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング範囲は、12副搬送波から36副搬送波に増加され得る。従って、図6に提供される周波数ホッピングパターンは、ランダムアクセスを行うためにNPRACHリソースを再利用する際に、より多くのユーザをサポートすることができる。言い換えれば、12ユーザをサポートする45kHzの既存のソリューションと比較して、この出願は36ユーザによる再利用をサポートすることができる。
任意で、ステップS320の特定の実施形態において、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいてランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定してもよい。
例えば、ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルの反復数Wを含んでもよい。W回の反復におけるランダムアクセスプリアンブルを含む5*Wのシンボルグループは、時系列において、0、1、...、i、...、5W-2、及び5W-1と番号付けされ、Wは正の整数である。5*Wのシンボルグループの番号iは、0以上であり、5W-1以下であることが理解されるべきである。例えば、W=2の場合、2回の反復におけるランダムアクセスプリアンブルに含まれる10のシンボルグループは、それぞれ、時系列において、0、1、2、3、4、5、6、7、8、及び9と番号付けされる。なお、W=2の場合、端末デバイスは、ステップS330において10のシンボルグループを送信する。ランダムアクセス設定情報は、番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定するためにさらに使用され得る。
事前設定ルールは、第1の式と第2の式を含む。第1の式及び第2の式、各シンボルグループの周波数位置を計算するために使用され得る。第1の式及びシンボルグループPの番号iは、シンボルグループPの周波数位置を決定するため使用される。第2の式及びシンボルグループQの番号iは、シンボルグループQの周波数位置を決定するために使用される。シンボルグループPは、5*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0及びimod5=0を満たすシンボルグループである。シンボルグループQは、5*Wのシンボルグループにおいて、番号がi>0及びimod5≠0を満たす数シンボルグループである。代替的には、シンボルグループPは、5*Wシンボルグループにおいて、番号がiのシンボルグループであり、iはi>0、imod5=0を満たし、modは、モジュロ演算を表す。シンボルグループQは、5*Wのシンボルグループにおいて、番号が0のシンボルグループとシンボルグループP以外のシンボルグループである。例えば、W=2の場合、2回反復された後では、ランダムアクセスプリアンブルは合計10のシンボルグループを含み、シンボルグループPは、10のシンボルグループにおいて、番号が5のシンボルグループであり、シンボルグループQは、10のシンボルグループにおいて、番号が1、2、3、4、6、7、8、又は9のシンボルグループである。
事前設定ルールは、例えば、プロトコルで特定されてもよいし、ネットワークデバイスによって設定されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
すなわち、端末デバイスは、ランダムアクセス設定情報に基づいて番号が0のシンボルグループの周波数位置を決定し、第1の式及びシンボルグループPの番号iに基づいて、シンボルグループPの周波数位置を決定し、第2の式及びシンボルグループQの番号iに基づいて、シンボルグループQの周波数位置を決定する。
別の例では、ランダムアクセス設定情報は、反復数W、第1の反復における各シンボルグループの周波数位置、及び次の反復における第1のシンボルグループと前の反復における第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔をさらに含んでもよい。この情報に基づいて、端末デバイスは、W回の反復における各反復周期における各シンボルグループの周波数位置を決定してもよい。
この出願では、代替的には、端末デバイスが、ランダムアクセス設定情報のみに基づいてランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定してもよい。例えば、ランダムアクセス設定情報は、5*Wのシンボルグループの各々の周波数位置を含んでもよい。端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定する方式は、この出願のこの実施形態において制限されないと理解されたい。
第1の式の例では、第1の式は、番号が0のシンボルグループの周波数位置と、番号i及び疑似ランダム系列に基づいて決定される関数とに関連するか、又は第1の式は、番号i-5のシンボルグループの周波数位置と、番号i及び疑似ランダム系列とに基づいて決定される関数とに関連し、番号iはシンボルグループPの番号である。
言い換えれば、シンボルグループPは、番号が0であるシンボルグループの周波数位置と、シンボルグループPの番号i及び疑似ランダム系列によって決定される関数とに基づいて決定されてもよい。代替的には、シンボルグループPは、番号i-5であるシンボルグループの周波数位置と、シンボルグループPの番号i及び疑似ランダム系列によって決定される関数とに基づいて決定されてもよい。シンボルグループPの周波数位置は、番号が0のシンボルグループの周波数位置に関連しているか、又はシンボルグループPの前の第5のシンボルグループの周波数位置に関連しており、別のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
第2の式の例では、第2の式は、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置と、番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数ホッピング方向及び周波数位置間隔とに関連し、番号iはシンボルグループQの番号である。
言い換えれば、シンボルグループQの周波数位置は、シンボルグループQに隣接する番号がi-1の前のシンボルの周波数位置、シンボルグループQに隣接する前のシンボルグループに対するシンボルグループQの及び周波数ホッピング方向及び周波数ホッピング間隔に基づいて決定されてもよい。シンボルグループQの周波数位置は、シンボルグループQに隣接する前のシンボルグループの周波数位置にのみ関係し、別のシンボルグループの周波数位置とは無関係であることが分かる。
任意で、事前設定ルールは式3又は式4を含んでもよく、式3は、
であり、式4は、
であり、ここで、
は、番号がiのシンボルグループの周波数位置であり、f(i/5)は、シンボルグループの番号i、
、及び疑似ランダム系列に基づいて決定される関数であり、
は、ランダムアクセスプリアンブルについての送信制限であり、
は、切り下げを表し、
であり、
である。
本明細書において、
は、プロトコルで指定されてもよく、ネットワークデバイスによって端末デバイスに通知されてもよく、固定値でもよく、又はいくつかの候補値のうちの1つであってもよい。例えば、ネットワークデバイスは、ランダムアクセス設定情報を使用して、
を搬送してもよい。副搬送波帯域幅が1.25kHzのときに、
は、36に等しくてもよい。これは、本明細書において制限されない。例えば、
は、代替的には72であってもよい。
の値は、
に等しいか、又は
の値は、
に関連付けられているか、若しくは制約されてもよい。たとえば、
は、表内のいくつかの対応関係を使用して
に関連付けられてもよい。これは、本明細書には制限されない。
は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されるランダムアクセス設定情報におけるパラメータであり、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
式3又は式4の1行目は、前述の第1の式であってもよく、式3又は式4の2行目から7行目は、前述の第2の式であってもよいと理解されたい。番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数位置間隔及び周波数ホッピング方向は、2行目から7行目までの式に従って決定され得るとさらに理解されたい。たとえば、式1又は式2の2行目が例として使用される。
は、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置である。以下、「+1」は、番号がiのシンボルグループの周波数位置が、番号がi-1のシンボルグループの周波数位置より大きく、番号がiのシンボルグループと番号がi-1のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔が1つの副搬送波であることを表す。再発関係によれば、第1のシンボルグループの周波数位置が決定される限り、第1のシンボルグループの後の各シンボルグループの周波数位置は、番号がi-1のシンボルグループに対する番号がiのシンボルグループの周波数位置間隔及び周波数ホッピング方向に基づいて決定され得る。
例として、この出願のこの実施形態では、番号が0のシンボルグループの周波数位置は、
であり、ここで、n
initは、MAC層において
から選択される副搬送波のインデックスであり、
は、ランダムアクセスのために使用される副搬送波数を表す。
例えば、この出願のこの実施形態では、f(i/5)の値は、疑似ランダム系列c(n)の関数f(t)に基づいて決定され得る。f(t)は、
と表されてもよく、ここで、f(-1)=0であり、c(n)は、m系列、M系列、Gold系列などであってもよい。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。さらに、c(n)の初期化シードは、端末デバイスの物理層セル識別子、又は物理層セル識別子の関数であってもよい。
例えば、c(n)は、長さ31のGold系列を表してもよい。Gold系列の長さは、M
PNと示される。n=0,1,...,M
PN-1であり、c(n)は、
として表され、ここで、N
c=1600である。第1のm系列の初期化シードは、x
1(0)=1、x
1(n)=0、n=1,2,...,30を満たし、第2のm系列の初期化シードは、
として表される。
であり、ここで、
は、物理層セル識別子である。
前述の表現は、単なる例にすぎないと留意されたい。インデックス表現の特定の表現形式は、この出願においては限定されず、別の形式の表現もまた、この出願の保護範囲に含まれる。
式3及び式4、並びに式3及び式4に関連する例は、すべて、以下の設定に適用可能であると理解されたい。すなわち、副搬送波帯域幅は、1.25kHzとして設定され、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、
の副搬送波に限定され、シンボルグループ間の周波数ホッピング範囲は、36副搬送波以内である。式3及び式4、並びに式3及び式4に関連する例は、別の設定にさらに適用可能である。これは、この出願のこの実施形態において特に制限されない。
前述は、疑似ランダム周波数ホッピングが、異なる反復におけるランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング間隔として使用される例のみを使用しているが、これは、この出願に対する限定を構成するべきではないとさらに理解されたい。この出願では、疑似ランダム周波数ホッピングは、異なる反復におけるランダムアクセスプリアンブルで使用されなくてもよい。例えば、任意の2回の反復におけるランダムアクセスプリアンブルに含まれる5つのシンボルグループにおける第1のシンボルグループの周波数位置は、同じであってもよい。
以下、図7を参照して、ランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピングパターンを説明する。図7において、W=2である。言い換えると、ランダムアクセスプリアンブルの反復数は2である(すなわち、#0と#1が反復される)。擬似ランダム周波数ホッピングは、反復#0と反復#1との間で使用される(図7の破線の楕円でサインされるように)。擬似ランダム周波数ホッピング範囲は36副搬送波に限定される。
図7に示されるように、ランダムアクセスプリアンブルは、シンボルグループ1、シンボルグループ2、シンボルグループ3、シンボルグループ4、及びシンボルグループ5の5つのシンボルグループを含む。各シンボルグループは、1つのCP、シンボル#0、シンボル#1、及びシンボル#2を含む。#0~#35は、36副搬送波を示す。シンボルグループ1とシンボルグループ2との間の周波数ホッピング間隔は1.25kHzである。シンボルグループ2とシンボルグループ3との間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。シンボルグループ3とシンボルグループ4との間の周波数ホッピング間隔は22.5kHzである。シンボルグループ4とシンボルグループ5との間の周波数ホッピング間隔は3.75kHzである。シンボルグループ2からシンボルグループ3への周波数ホッピング方向は、シンボルグループ4からシンボルグループ5への周波数ホッピング方向と反対である。
シンボルグループ1からシンボルグループ5は、それぞれ、前述の第1のシンボルグループから前述の第5のシンボルグループに対応し得ると理解されたい。
シミュレーションを介して、図5に示される周波数ホッピングパターンに基づいてランダムアクセスプリアンブルが送信されるときに、系列相関は比較的良好であり、推定上りリンクタイミングの正確性が改善され得る。追加的に、12副搬送波(すなわち、45kHz)における周波数ホッピングのために、既存のランダムアクセスプリアンブルが使用されてもよい。この出願のこの実施形態において副搬送波帯域幅が3.75kHzから1.25kHzに低減されるときに、45kHzのNPRACHリソースが維持されることに基づいて、この出願のこの実施形態におけるランダムアクセスプリアンブルの周波数ホッピング範囲は、12副搬送波から36副搬送波に増加され得る。従って、図7に提供される周波数ホッピングパターンは、ランダムアクセスを行うためにNPRACHリソースを再利用する際に、より多くのユーザをサポートすることができる。言い換えれば、12ユーザをサポートする45kHzの既存のソリューションと比較して、この出願は36ユーザによる再利用をサポートすることができる。
この出願のこの実施形態における「周波数位置」の意味、及び絶対周波数位置及び相対周波数位置の説明及び例については、前述の説明を参照のこと。簡潔にするために、詳細は本明細書では再度説明されない。
この出願の実施形態に提供される方法は、図3から図7を参照して上記に詳細に説明される。この出願の実施形態において提供される装置は、図8から図11を参照して下記に詳細に説明される。
図8は、この出願の一実施形態による通信デバイス800の概略ブロック図である。図8に示すように、ネットワークデバイス800は、処理ユニット810及び送信ユニット820を含んでもよい。
処理ユニット810は、ランダムアクセスプリアンブルを決定するように構成されている。
処理ユニット810は、さらに、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定するように構成されている。
送信ユニット820は、周波数位置に基づいてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成されている。
ランダムアクセスプリアンブルは、6つのシンボルグループを含む。6つのシンボルグループは、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、第5のシンボルグループ、及び第6のシンボルグループを含み、6つのシンボルグループにおける全ての2つの隣接するシンボルグループ間の周波数間隔は、周波数ホッピング間隔である。第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第5のシンボルグループと第6のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔である。第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第2の間隔である。第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。第1の間隔、第2の間隔、第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない。
代替的には、ランダムアクセスプリアンブルは、5つのシンボルグループを含む。5つのシンボルグループは、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、及び第5のシンボルグループを含む。第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔である。第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第2の間隔である。第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。第1の間隔、第2の間隔、第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない。
通信デバイス800は、この出願の実施形態による通信方法300における端末デバイスに対応し得ると理解されたい。通信デバイス800は、図3の通信方法300において端末デバイスによって行われる方法を行うように構成されているユニットを含んでもよい。追加的に、通信デバイス800内のユニット及び前述の他の動作及び/又は機能は、図3の通信方法300の対応する手順を実装するために別々に使用される。ユニットが前述の対応するステップを行う特定のプロセスが、方法300において詳細に説明される。簡潔にするために、詳細は本明細書では再度説明されない。
図9は、この出願の一実施形態によるネットワークデバイス900の概略ブロック図である。図9に示すように、ネットワークデバイス900は、処理ユニット910、送信ユニット920、及び受信ユニット930を含んでもよい。
処理ユニット910は、ランダムアクセス設定情報を決定し、送信ユニット920を使用して端末デバイスにランダムアクセス設定情報を送信するように構成されている。ランダムアクセス設定情報は、ランダムアクセスプリアンブルを決定するための端末デバイスに示すために使用される。
受信ユニット930は、ランダムアクセス設定情報に基づき、端末デバイスから送信されるランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成されている。ランダムアクセスプリアンブルは、決定された周波数位置に基づいて端末デバイスによって送信される。周波数の位置は、ランダムアクセス設定情報及び事前設定ルールに基づいて決定される。
ランダムアクセスプリアンブルは、6つのシンボルグループを含む。6つのシンボルグループは、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、第5のシンボルグループ、及び第6のシンボルグループを含む。6つのシンボルグループにおける全ての2つの隣接するシンボルグループ間の周波数間隔は、周波数ホッピング間隔である。第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第5のシンボルグループと第6のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔である。第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第2の間隔である。第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。第1の間隔、第2の間隔、及び第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない。
代替的には、ランダムアクセスプリアンブルは、5つのシンボルグループを含む。5つのシンボルグループは、第1のシンボルグループ、第2のシンボルグループ、第3のシンボルグループ、第4のシンボルグループ、及び第5のシンボルグループを含む。第2のシンボルグループと第3のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔と、第4のシンボルグループと第5のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は等しく、両方とも第1の間隔である。第1のシンボルグループと第2のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第2の間隔である。第3のシンボルグループと第4のシンボルグループとの間の周波数ホッピング間隔は、第3の間隔である。第1の間隔、第2の間隔、第3の間隔は等しくなく、ゼロに等しくない。
ネットワークデバイス900は、この出願の実施形態による通信方法300におけるネットワークデバイスに対応し得ると理解されたい。ネットワークデバイス900は、図3の通信方法300においてネットワークデバイスによって行われる方法を行うように構成されているモジュールを含んでもよい。追加的に、ネットワークデバイス900内のモジュール及び前述の他の動作及び/又は機能は、図3の通信方法300の対応する手順を実装するために別々に使用される。モジュールが前述の対応するステップを行う特定のプロセスが、方法300において詳細に説明される。簡潔にするために、詳細は本明細書では再度説明されない。
図10は、この出願の一実施形態による端末デバイス1000の概略構造図である。端末デバイス1000は、図1に示されるシステムに適用可能であり、方法の実施形態における端末デバイスの機能を行う。端末デバイス1000は、図8に示される通信デバイス800の特定の実装であってもよい。説明を容易にするために、図10は、端末デバイスの主要構成要素のみを示す。図10に示すように、端末デバイス1000は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、及び入力/出力装置を含む。プロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理し、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されている。例えば、プロセッサは、方法の実施形態で説明されるアクションを行う際に端末デバイスをサポートするように構成されており、例えば、ランダムアクセスプリアンブル及びランダムアクセスプリアンブルの周波数位置を決定する。メモリは、主に、ソフトウェアプログラム及びデータを記憶するように構成されており、例えば、実施形態で説明した事前設定ルールを記憶する。制御回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との変換を行い、無線周波数信号を処理するように構成されている。制御回路とアンテナの組み合わせは、主に、電磁波の形態で無線周波数信号を送信及び受信するように構成されているトランシーバとも呼ばれることがある。タッチスクリーン、ディスプレイ、又はキーボードのような入力/出力装置は、主に、ユーザによって入力されたデータを受信し、ユーザにデータを出力するように構成されている。
端末デバイスの電源がオンにされた後に、プロセッサは、記憶ユニット内のソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムの命令を説明、実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理してもよい。データを無線方式で送る必要があるときに、プロセッサは、送られるべきデータに対してベースバンド処理を行い、次に、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。ベースバンド信号に対して無線周波数処理を行った後に、無線周波数回路はアンテナを介して電磁波の形態で無線周波数信号を送信する。データが端末デバイスに送られるときに、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
当業者であれば、説明を容易にするために、図10が、1つのメモリのみと、1つのプロセッサのみとを示していると理解してもよい。実際の端末デバイスは、複数のプロセッサ及び複数のメモリを有してもよい。メモリは、記憶媒体、記憶デバイスなどとも呼ばれることがある。これは、この出願のこの実施形態において制限されない。
任意の実装では、プロセッサは、ベースバンドプロセッサ及び中央処理ユニットを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成されている。中央処理ユニットは、主に、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されている。ベースバンドプロセッサ及び中央処理ユニットの機能は、図10のプロセッサに統合されてもよい。当業者であれば、ベースバンドプロセッサ及び中央処理ユニットは、各々独立したプロセッサであってもよく、バスなどの技術を使用することによって相互接続されていると理解してもよい。当業者であれば、端末デバイスは、異なるネットワーク規格に適合するように複数のベースバンドプロセッサを含んでもよく、端末デバイスは、端末デバイスの処理能力を向上させるために複数の中央処理ユニットを含んでもよく、端末デバイスの構成要素は、様々なバスを使用して接続されてもよいと理解してもよい。ベースバンドプロセッサはまた、ベースバンド処理回路又はベースバンド処理チップとして表現されてもよい。中央処理ユニットはまた、中央処理回路又は中央処理チップとして表わされてもよい。通信プロトコル及び通信データを処理する機能は、プロセッサ内に構築されてもよく、又はソフトウェアプログラムの形態で記憶ユニット内に記憶されてもよい。プロセッサは、ベースバンド処理機能を実装するためにソフトウェアプログラムを実行する。
この出願のこの実施形態では、トランシーバ機能を有するアンテナ及び制御回路が端末デバイス1000のトランシーバユニット1001としてみなされてもよく、例えば、トランシーバユニット1001は、図3において説明された受信機能及び送信機能を行う際に端末デバイスをサポートするように構成されている。処理機能を有するプロセッサは、端末デバイス1000の処理ユニット1002とみなされる。図10に示すように、端末デバイス1000は、トランシーバ部1001及び処理部1002を含む。トランシーバユニットはまた、トランシーバ、トランシーバマシン、トランシーバ装置などと呼ばれることがある。任意に、トランシーバユニット1001内に受信機能を実装するように構成されているデバイスは、受信ユニットとみなされてもよい。トランシーバ部1001内に送信機能を実装するように構成されている装置は、送信ユニットとみなされてもよい。言い換えれば、トランシーバユニット1001は、受信ユニットと送信ユニットとを含む。受信ユニットは、受信マシン、入力ポート、受信回路などと呼ばれることもある。送信ユニットはまた、送信マシン、送信機、送信回路などと呼ばれることがある。
処理ユニット1002は、メモリに記憶された命令を実行し、トランシーバユニット1001を制御して信号を受信し、及び/又は信号を送信し、方法の実施形態における端末デバイスの機能を完了するように構成されてもよい。実装においては、トランシーバユニット1001の機能は、トランシーバ回路又はトランシーバ専用チップを使用して実装されると考えられてもよい。
図11は、この出願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。例えば、図11は、基地局の概略構造図であってもよい。図11に示されるように、基地局は、図1に示されるシステムに適用可能であり、方法の実施形態においてネットワークデバイスの機能を行う。基地局1100は、遠隔無線ユニット(remote radio unit、RRU)1110などの1つ以上の無線周波数ユニット及び1つ以上のベースバンドユニット(baseband unit、BBU)(デジタルユニット、digital unit、DUとも呼ばれることがある)1120を含んでもよい。RRU1110は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバなどと呼ばれることがあり、少なくとも1つのアンテナ1111及び無線周波数ユニット1112を含んでもよい。RRU1110は、主に、無線周波数信号を受信及び送信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を行うように構成されている。BBU1120は、主に、ベースバンド処理を行い、基地局を制御する等を行うように構成されている。RRU1110及びBBU1120は、物理的に一緒に配されてもよく、又は物理的に分離されてもよく、すなわち、分散基地局内に配されてもよい。
BBU1120は、基地局の制御センタであり、処理ユニットとも呼ばれることもあり、主に、例えば、チャネル符号化、多重化、変調、拡散などのベースバンド処理機能を完了するように構成されている。例えば、BBU(処理ユニット)1120は、方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を行うように基地局を制御するように構成されてもよい。
例では、BBU1120は、1つ以上の基板を含んでもよい。複数の基板は、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(LTEネットワークなど)を共同でサポートしてもよく、又は異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(LTEネットワーク、5Gネットワーク、又は別のネットワークなど)を別々にサポートしてもよい。BBU1120は、メモリ1121及びプロセッサ1122をさらに含む。メモリ1121は、必要な命令及び必要なデータを記憶するように構成されている。例えば、メモリ1121は、前述の実施形態において事前設定ルールを記憶する。プロセッサ1122は、必要な動作を実行するために基地局を制御するように構成されている。例えば、プロセッサ1122は、方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を行うように基地局を制御するように構成されている。メモリ1121及びプロセッサ1122は、1つ以上の基板にサービスしてもよい。言い換えれば、メモリ及びプロセッサは、各基板上に独立して配されてもよい。代替的に、複数の基板は、同じメモリ及び同じプロセッサを共有してもよい。追加的に、必要な回路が各基板上に配されてもよい。。
この出願は、前述の1つ以上のネットワークデバイス及び1つ以上の端末デバイスを含む通信システムをさらに提供する。
この出願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、又はプロセッサは、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array、FPGA)、別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート、トランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア構成要素などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
この出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでもよいとさらに理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。例示的であるが限定的ではない説明を介して、多くの形態のランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)が使用されてもよく、例えばスタティック・ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory、DRAM)、同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、二重データレート同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンク・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクト・ランバスダイナミック・ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)である。
前述の実施形態の全て又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって実装されてもよい。ソフトウェアを使用して実施形態を実装するときに、前述の実施形態の全て又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令又はコンピュータプログラムを含む。プログラム命令又はコンピュータプログラムがロードされ、コンピュータ上で実行されるときに、この出願の実施形態による手順又は機能は、全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターに、有線(例えば、赤外線、ラジオ、及びマイクロ波など)方式で送信されてもよい。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ又はデータセンターのようなデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体であってもよい。半導体媒体は、固体ドライブであってもよい。
この明細書における「及び/又は」は、関連するオブジェクトを説明するための関連付けの関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すと理解されたい。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBの両方が存在すること、Bのみが存在することの3つの場合を表す。追加的に、この明細書における文字「/」は、通常、関連するオブジェクト間の「又は」の関係を示す。
前述のプロセスのシーケンス番号は、この出願の種々の実施形態における実行シーケンスを意味しないと理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部論理に従って決定されるべきであり、この出願の実施形態の実装プロセスに対する限定と解釈されるべきではない。
当業者は、本明細書に開示された実施形態で説明された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装され得ると認識してもよい。機能がハードウェア又はソフトウェアによって行われるどうかは、特定の用途及び技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、その実装がこの出願の範囲を超えるものであると考えられるべきではない。
当業者であれば、便利で簡単な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを指すことを明確に理解することができ、詳細については、本明細書では再度説明されない。
この出願に提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装され得ると理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理機能分割であり、実際の実装における他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素は、別のシステム内で組み合わせられるか、又は統合されてもよく、いくつかの特徴は、無視されるか、又は実行されなくてもよい。追加的に、表示又は論じられた相互結合、直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形態で実装されてもよい。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に分離されていてもされていなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に位置してもよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部又は全ては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
追加的に、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、又は2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合される。
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用されるときに、それらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、この出願の技術的解決策は、本質的に、若しくは先行技術に寄与する部分、又は技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)に、この出願の実施形態で説明される方法の全て又は一部のステップを行うように指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクのようなプログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は、この出願の単なる特定の実装であるが、この出願の保護範囲を制限することを意図するものではない。この出願に開示された技術的範囲内で、当業者が容易に理解することができる変形又は置換は、この出願の保護範囲に含まれる。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。