JP7026349B2 - Manufacturing method of gas sensitive body, gas sensor, and gas sensitive body - Google Patents
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Description
本発明は、感ガス体、ガスセンサ、及び感ガス体の製造方法に関する。 The present invention relates to a gas sensitive body, a gas sensor, and a method for manufacturing the gas sensitive body.
従来、ガスセンサとして、被検知ガスの濃度によって電気的特性(電気抵抗)が変化する材料を感ガス体として利用したガスセンサが知られている。 Conventionally, as a gas sensor, a gas sensor using a material whose electrical characteristics (electrical resistance) changes depending on the concentration of the detected gas as a gas sensitive body is known.
例えば、特許文献1には、複合体粒子の集合体によって形成され、かつ、被検知ガスの吸着によって変化する電気的特性を有する感ガス体と、その感ガス体を備えたガスセンサとが記載されている。複合体粒子は、被担持体が金属酸化物担体に担持されることによって形成されている。被担持体は、所定の金属元素を含む金属、合金、酸化物、及び複合酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種でできている。金属酸化物担体は、Y、Ce、Ti、Zr、Nb、Fe、Zn、Al、及びSiからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物である。この感ガス体は、アセトン等の有機ガスの吸着によって変化する電気抵抗を有する。
For example,
特許文献1に記載の技術によれば、高湿において被検知ガスに対する感度を向上させる余地がある。そこで、本発明は、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する感ガス体を提供する。加えて、本発明は、そのような感ガス体を備えたガスセンサ、及び、そのような感ガス体を製造する方法を提供する。
According to the technique described in
本発明は、
金属酸化物でできた担体と、周期表の第7族~第11族に属する元素を含む金属、合金、及び酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種でできた、前記担体に担持されている被担持体とを含む多孔質層と、
前記多孔質層の少なくとも一部に付着している炭素材料と、を備え、
前記炭素材料は、フラーレン誘導体以外の炭素材料を少なくとも含む、
感ガス体を提供する。
The present invention
Supported on the carrier made of at least one selected from the group consisting of a carrier made of a metal oxide and a metal, an alloy, and an oxide containing an element belonging to the 7th to 11th groups of the periodic table. A porous layer containing the supported material and
With a carbon material attached to at least a part of the porous layer,
The carbon material contains at least a carbon material other than the fullerene derivative.
Provides a gas sensitive body.
また、本発明は、
一対の電極と、
前記一対の電極を接続している、上記の感ガス体と、を備えた、
ガスセンサを提供する。
Further, the present invention
With a pair of electrodes,
The gas-sensitive body, which connects the pair of electrodes, is provided.
Provides a gas sensor.
また、本発明は、
感ガス体の製造方法であって、
(i)金属酸化物でできた担体と、周期表の第7族~第11族に属する元素を含む金属、合金、及び酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種でできた、前記担体に担持されている被担持体とを含む多孔質層を形成することと、
(ii)少なくともフラーレン誘導体以外の炭素材料を含む炭素材料を前記多孔質層に付着させることと、を備えた、
方法を提供する。
Further, the present invention
It is a manufacturing method of gas sensitive body.
(I) The carrier made of at least one selected from the group consisting of a carrier made of a metal oxide and a metal, an alloy, and an oxide containing an element belonging to the 7th to 11th groups of the periodic table. Forming a porous layer containing a supported body, and
(Ii) At least attaching a carbon material containing a carbon material other than the fullerene derivative to the porous layer.
Provide a method.
上記の感ガス体は、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する。また、上記のガスセンサによれば、高湿において高い感度で被検知ガスを検知できる。また、上記の製造方法によれば、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する感ガス体を製造できる。 The above-mentioned gas-sensitive body has high sensitivity to the detected gas at high humidity. Further, according to the above gas sensor, the detected gas can be detected with high sensitivity in high humidity. Further, according to the above-mentioned manufacturing method, it is possible to manufacture a gas-sensitive body having high sensitivity to the detected gas at high humidity.
ガスセンサを用いたセンシングにおいて、高湿な状態に検知対象のガス(被検知ガス)が存在しており、かつ、被検知ガスの濃度が低いことが考えられる。例えば、呼気に含まれるアセトンガスを検知する場合、呼気に含まれるアセトンガスの濃度は低く、かつ、呼気には多くの水蒸気が含まれる。このため、本発明者らは、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する感ガス体を提供できれば、ガスセンサの利便性が高まると考えた。そこで、本発明者らは、このような特性を有する感ガス体を開発すべく日夜検討を重ねた。その結果、本発明者らは、担体と被担持体とを含む多孔質層に特定の炭素材料を付着させることによって、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する感ガス体を提供できることを新たに見出した。この新たな知見に基づいて本発明に係る感ガス体が案出された。 In sensing using a gas sensor, it is considered that the gas to be detected (detected gas) exists in a high humidity state and the concentration of the detected gas is low. For example, when detecting the acetone gas contained in the exhaled breath, the concentration of the acetone gas contained in the exhaled breath is low, and the exhaled breath contains a large amount of water vapor. Therefore, the present inventors considered that the convenience of the gas sensor would be enhanced if a gas-sensitive body having high sensitivity to the detected gas at high humidity could be provided. Therefore, the present inventors have conducted repeated studies day and night in order to develop a gas-sensitive body having such characteristics. As a result, the present inventors can provide a gas-sensitive body having high sensitivity to the detected gas at high humidity by adhering a specific carbon material to the porous layer containing the carrier and the supported body. Was newly found. Based on this new finding, a gas sensitive body according to the present invention was devised.
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明は本発明の一例に関するものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described. The following description relates to an example of the present invention, and the present invention is not limited to this embodiment.
図1Aに示す通り、ガスセンサ100は、一対の電極20と、感ガス体10とを備えている。感ガス体10は、一対の電極20を接続している。換言すると、感ガス体10の少なくとも一部は、一対の電極20をなす2つの電極の両方に接触している。感ガス体10は、多孔質層11と、炭素材料12とを備えている。多孔質層11は、担体11aと、被担持体11bとを含む。担体11aは、金属酸化物でできている。なお、本明細書において酸化シリコンは「金属酸化物」に含まれる。被担持体11bは、周期表の第7族~第11族に属する元素を含む金属、合金、及び酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種でできている。被担持体11bが酸化物である場合、その酸化物は複合酸化物でありうる。炭素材料12は、多孔質層11の少なくとも一部に付着している。炭素材料12は、フラーレン誘導体以外の炭素材料を少なくとも含む。
As shown in FIG. 1A, the
多孔質層11に炭素材料12が付着していることにより、感ガス体10は、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する。例えば、80%RHの相対湿度において被検知ガスの濃度が体積基準で数ppm(parts per million)の状態であっても、被検知ガスを適切に検知できる。炭素材料12は、フラーレン誘導体以外の炭素材料を少なくとも含む限り特定の炭素材料に限定されない。炭素材料12は、例えばナノカーボンである。炭素材料12がナノカーボンであれば、少量の炭素材料12で多孔質層11の広い範囲に炭素材料12を付着させることができる。炭素材料12として使用可能な望ましいナノカーボンは、例えば、グラフェン、酸化グラフェン、カーボンナノチューブ、これらの誘導体、及びフラーレンである。炭素材料12は、部分的にフラーレン誘導体を含んでいてもよい。
Since the
炭素材料12は、より望ましくは、グラフェン、酸化グラフェン、又はグラフェンの誘導体である。炭素材料12として、上述の望ましい炭素材料を用いることにより、炭素材料12が、多孔質層11の広い範囲に炭素材料12の層を薄く形成しやすい。中でも、炭素材料12として、酸化グラフェンがさらに望ましい。この場合、酸化グラフェンのO/Cは、望ましくは2/98~60/40であり、より望ましくは5/95~50/50であり、さらに望ましくは5/95~45/55である。また、炭素材料12が、酸化グラフェンの中でも、酸化グラフェンを還元することにより得られる還元型酸化グラフェンであることがとりわけ望ましい。この場合、感ガス体10は、より確実に、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する。
The
炭素材料12における酸素原子の数(No)に対する炭素原子の数(Nc)の比(Nc/No)は、例えば7/3以上である。この場合、炭素材料12における酸素原子の数が少ないので、炭素材料12が所望の導電性を有しやすい。その結果、感ガス体10は、より確実に、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する。
The ratio (Nc / No) of the number of carbon atoms (Nc) to the number of oxygen atoms (No) in the
多孔質層11の表面においては、炭素原子(Ng)の数が、金属原子の数(Nm)よりも多いことが望ましい。金属原子の数(Nm)に対する炭素原子の数(Ng)の比(Ng/Nm)は、より望ましくは5以上である。この場合、多孔質層11の表面に炭素材料12がより適切に付着しており、感ガス体10は、より確実に、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する。
On the surface of the
炭素材料12は、望ましくは、p型半導体を含む材料である。
The
図1Aに示す通り、炭素材料12は、望ましくは、一対の電極20を接続していない。換言すると、炭素材料12は、一対の電極20をなす2つの電極の両方に接触している部分を形成していない。この場合、一対の電極20の一方から他方へ炭素材料12を通過して電流が流れることが防止される。これにより、感ガス体10が所望の電気抵抗を有しやすい。
As shown in FIG. 1A, the
図1Aに示す通り、一対の電極20は、例えば、基板30上に形成されている。基板30は電気的絶縁体によってできている。基板30は、例えば、ガラス基板又はアルミナ基板である。例えば、一対の電極20は、基板30上において所定の間隔で形成されている。電極20は、例えばIndium Tin Oxide(ITO)などの所定値(例えば、100Ω/□)以下の電気抵抗を有する材料でできている。一対の電極20間の距離は、例えば5μm~100μmである。
As shown in FIG. 1A, the pair of
図1Aに示す通り、ガスセンサ100が動作するとき、一対の電極20は、例えば電源150に接続され、一対の電極20に所定の電圧が印加される。炭素材料12の働きにより、ガスセンサ100の感ガス体10の電気抵抗は、被検知ガスの吸着によって増加する。これにより、例えば、ガスセンサ100は、検査対象のガスにおける被検知ガスの有無を検知でき、場合によっては被検知ガスの濃度をも検知できる。上記の通り、感ガス体10は、高湿において被検知ガスに対して高い感度を有する。加えて、感ガス体10は、比較的低温(例えば、100℃以下)でも被検知ガスに対する感度を有する。このため、ガスセンサ100によれば、検査対象のガスにおいて、高湿であり被検知ガスの濃度が低い場合でも、被検知ガスを適切に検知できる。加えて、比較的低温での被検知ガスの検知が可能である。
As shown in FIG. 1A, when the
感ガス体10における被検知ガスは、例えば、有機ガスである。このため、感ガス体10は、例えば、有機ガスの吸着によって増加する電気抵抗を示す。ガスセンサ100によれば、有機ガスの検知が可能である。有機ガスは、例えばアセトンである。
The detected gas in the gas
担体11aは、例えば、Y、Ce、Ti、Zr、Nb、Fe、Zn、Al、及びSiからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物でできている。この場合、担体11aが高湿において高い耐久性を有しやすい。
The
担体11aは、多孔質層11に所望の多孔性をもたらす限り特に限定されない。担体11aは、例えば、担体粒子の集合体によって形成されている。この場合、担体粒子の少なくとも一部は、例えば、2以上のアスペクト比を有するロッド形状である。これにより、多孔質層11は、被検知ガスが拡散するのに望ましい多孔性を有しやすい。その結果、被検知ガスに対する感ガス体10の感度が高くなりやすく、比較的低温での被検知ガスの検知が可能である。
The
担体11aにおける担体粒子の少なくとも一部は、例えば、2未満のアスペクト比を有する球状であってもよい。この場合、担体粒子の表面は、球面である必要はなく、凹凸を有していてもよい。
At least a portion of the carrier particles on the
被担持体11bに含まれる元素は、例えば、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Ir(イリジウム)、Pd(パラジウム)、Pt(白金)、Ag(銀)、及びAu(金)からなる群から選ばれる少なくとも1つの元素である。これにより、感ガス体10は、高湿において低濃度の被検知ガスに対してより確実に高い感度を有する。また、被担持体11bが高湿において高い耐久性を有する。
The element contained in the supported
例えば、感ガス体10において、被担持体11bの結晶子径は30nm以下である。これにより、多孔質層11のBET比表面積が高まる。また、被担持体11bが凝集し過ぎずに担体10aに担持されるので、被担持体11bの活性が高まる。これにより、感ガス体10は、高湿において低濃度の被検知ガスに対してより確実に高い感度を有する。被担持体11bの結晶子径は、望ましくは20nm以下であり、より望ましくは15nm以下であり、さらに望ましくは10nm以下である。被担持体11bの結晶子径の下限値は、特に制限されないが、例えば0.5nmである。結晶子径は、シェラー法などの公知の分析方法を用いて測定できる。
For example, in the gas-
被担持体11bの担体11aへの担持量は、特に制限されない。感ガス体10の被検知ガスへの感度を高めるために被担持体11bの担持量は多いことが望ましい。一方、被担持体11bの分散性を高め、活性に寄与しない被担持体の量の増加を防止する観点から、被担持体11bの担体11aへの担持量は所定値以下であることが望ましい。このため、多孔質層11における被担持体11bの担持率は、例えば、0.5質量%以上60質量%以下であり、望ましくは1質量%以上50質量%以下であり、より望ましくは、2質量%以上40質量%以下であり、さらに望ましくは3質量%以上30質量%以下であり、とりわけ望ましくは4質量%以上20質量%以下である。ここで、多孔質層11における被担持体11bの担持率は、担体11aの質量と被担持体11bの質量との総和に対する被担持体11bの質量の比と定義される。
The amount of the
感ガス体10は、例えば、下記の(i)及び(ii)の工程を備えた方法によって製造できる。
(i)金属酸化物でできた担体11aと、周期表の第7族~第11族に属する元素を含む金属、合金、及び酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種でできた、担体に担持されている被担持体11bとを含む多孔質層11を形成する。
(ii)フラーレン誘導体以外の炭素材料を少なくとも含む炭素材料12を多孔質層11に付着させる。
The gas
(I) A carrier made of at least one selected from the group consisting of a
(Ii) A
上記の(i)の工程において、例えば、基板30上の一対の電極20に接触するように所定の組成物の塗膜を形成し、その塗膜を所定の温度で加熱することによって多孔質層11を形成できる。組成物の塗膜は、例えば、所定のアプリケータを用いて形成できる。塗膜を加熱する温度は、例えば、150℃~650℃であり、加熱時間は、例えば0.1時間~3時間である。基板30上に一対の電極20を形成する方法は特に制限されない。例えば、基板30がガラス基板であり、電極20がITOでできている場合、ITO膜付ガラス基板に対してフォトリソグラフィ及びエッチングを施すことによって、基板30上に一対の電極20を所定の間隔で形成できる。この場合、フォトリソグラフィ及びエッチングとしては、ITOのパターニングに用いられる公知の方法を利用できる。この他、所定値以上の電気導電率を有する成分を含有するインクを用いてインクジェット法により、基板30上に一対の電極20を所定の間隔で形成してもよい。
In the step (i) above, for example, a coating film of a predetermined composition is formed so as to be in contact with a pair of
上記の組成物は、例えば、複合体粒子と、極性溶媒とを含有している。複合体粒子において、金属酸化物でできた担体粒子に被担持体11bが担持されている。担体粒子は、例えば、Y、Ce、Ti、Zr、Nb、Fe、Zn、Al、及びSiからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素の酸化物でできている。
The above composition contains, for example, complex particles and a polar solvent. In the complex particles, the
この組成物において、複合体粒子のBET比表面積は、例えば、30m2/g以上である。これにより、感ガス体10が、高湿において低濃度の被検知ガスに対してより確実に高い感度を有する。また、感ガス体10の電極20及び基板30への密着性が高くなりやすい。複合体粒子のBET比表面積は、望ましくは50m2/g以上であり、より望ましくは70m2/g以上であり、さらに望ましくは90m2/g以上であり、とりわけ望ましくは100m2/g以上である。
In this composition, the BET specific surface area of the complex particles is, for example, 30 m 2 / g or more. As a result, the gas
基板30及び電極20への感ガス体10の密着性を向上させる観点から、上記の組成物において、担体粒子はロッド形状であることが望ましい。なぜなら、担体粒子がロッド形状であると、複合体粒子同士が接触して絡まりやすくなることに加え、基板30又は電極20との接触比率も高まるからである。例えば、担体粒子は、5~30nmの短軸長さ、20~1000nmの長軸長さ、及び2~200のアスペクト比を有するロッド形状である。
From the viewpoint of improving the adhesion of the gas-
場合によっては、担体粒子は、2未満のアスペクト比を有する球状であってもよい。この場合、担体粒子の表面は、球面である必要はなく、凹凸を有していてもよい。 In some cases, the carrier particles may be spherical with an aspect ratio of less than 2. In this case, the surface of the carrier particles does not have to be spherical and may have irregularities.
例えば、担体粒子がγ-アルミナであり、ロッド形状を有する場合、担体粒子の原料として、ベーマイトナノロッドの分散液を用いることができる。具体的に、5~30nmの短軸長さ、20~1000nmの長軸長さ、及び2~200のアスペクト比を有するロッド形状であるベーマイトナノロッドの分散液を、担体粒子の原料として用いることができる。このようなベーマイトナノロッドの分散液は、例えば、以下のような方法で調製できる。 For example, when the carrier particles are γ-alumina and have a rod shape, a dispersion of boehmite nanorods can be used as a raw material for the carrier particles. Specifically, a dispersion liquid of boehmite nanorods having a minor axis length of 5 to 30 nm, a major axis length of 20 to 1000 nm, and an aspect ratio of 2 to 200 and having a rod shape can be used as a raw material for carrier particles. can. Such a dispersion of boehmite nanorods can be prepared, for example, by the following method.
まず、アルミニウムのカルボン酸塩又はアルミニウムのβ-ジケトン錯体と、水を含み、かつ、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素を実質的に含まない溶液を調製する。場合によっては、この溶液に酢酸などのカルボン酸を添加してもよい。次に、この溶液を100℃~300℃の温度で水熱処理する。これにより、金属酸化物担体の原料としてのベーマイトナノロッドの分散液を得ることができる。このベーマイトナノロッドを200℃~600℃で焼成すると、ナノロッドの形状が維持されたまま水が抜けて、5~30nmの短軸長さ、20~1000nmの長軸長さ、及び2~200のアスペクト比を有するロッド形状である、γ-アルミナのナノロッドが得られる。 First, a solution containing an aluminum carboxylate or an aluminum β-diketone complex and water and substantially free of alkali metal elements and alkaline earth metal elements is prepared. In some cases, a carboxylic acid such as acetic acid may be added to this solution. Next, this solution is hydrothermally treated at a temperature of 100 ° C to 300 ° C. This makes it possible to obtain a dispersion of boehmite nanorods as a raw material for the metal oxide carrier. When this boehmite nanorod is fired at 200 ° C to 600 ° C, water drains while maintaining the shape of the nanorod, a minor axis length of 5 to 30 nm, a major axis length of 20 to 1000 nm, and an aspect ratio of 2 to 200. A γ-alumina nanorod having a ratio and a rod shape can be obtained.
上記の組成物は、望ましくは、20nm以下の結晶子径を有するベーマイト粒子をさらに含有する。これにより、上記の組成物を基板30及び電極20に塗布して形成された多孔質層11の基板30及び電極20への密着性が向上する。すなわち、ベーマイト粒子が、組成物においてバインダー成分として望ましい特性を発揮する。ベーマイト粒子の結晶子径は、望ましくは30nm以下であり、より望ましくは20nm以下である。ベーマイト粒子の結晶子径の下限値は、例えば、0.5nmである。特に、担体11aがアルミナでできている場合、複合体粒子とベーマイト粒子との親和性が高く、複合体粒子同士が良好に密着した多孔質層11を形成できる。これにより、感ガス体10の基板30及び電極20への密着性が向上するとともに、多孔質層11が所望の多孔性を有しやすい。その結果、ガスセンサ100の性能が高まる。
The above composition preferably further contains boehmite particles having a crystallite diameter of 20 nm or less. As a result, the adhesion of the
上記の組成物における複合体粒子の質量Wcに対するベーマイト粒子の質量Wbの比Wb/Wcは特に制限されない。ベーマイト粒子は基板30及び電極20に対する感ガス体10の密着性を向上させるので、ベーマイト粒子は、感ガス体10において所定の割合以上で含まれていることが望ましい。この観点から、上記の組成物における、Wb/Wcは、例えば、0.01以上であり、望ましくは0.02以上であり、より望ましくは0.05以上である。また、被担持体11bの活性を確保するためには、ベーマイト粒子が上記の組成物において所定の割合以下で含まれていることが望ましい。この観点から、Wb/Wcは、例えば、1以下であり、望ましくは0.5以下であり、より望ましくは0.3以下である。
The ratio Wb / Wc of the mass Wb of the boehmite particles to the mass Wc of the complex particles in the above composition is not particularly limited. Since the boehmite particles improve the adhesion of the gas
上記の組成物に含有される極性溶媒は、複合体粒子を分散させることができる限り特に限定されない。極性溶媒は、例えば、水又はアルコール類である。極性溶媒としては、水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブチルアルコール、tert-ブチルアルコール、n-ペンチルアルコール、n-ヘキシルアルコール、n-ヘプチルアルコール、n-オクチルアルコール、n-ノニルアルコール、1-デカノール、1-ドデカノール、2-エチルヘキサノール、フェノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジメチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、グリセリン、及びテルピネオールを例示できる。 The polar solvent contained in the above composition is not particularly limited as long as the complex particles can be dispersed. The polar solvent is, for example, water or alcohols. Polar solvents include water, methanol, ethanol, n-propanol, isopropanol, n-butyl alcohol, tert-butyl alcohol, n-pentyl alcohol, n-hexyl alcohol, n-heptyl alcohol, n-octyl alcohol, n-nonyl. Examples thereof include alcohol, 1-decanol, 1-dodecanol, 2-ethylhexanol, phenol, benzyl alcohol, ethylene glycol, propylene glycol, diethylene glycol, dimethyl cellosolve, ethyl cellosolve, propyl cellosolve, butyl cellosolve, phenyl cellosolve, glycerin, and terpineol.
上記の組成物の製造方法の一例について説明する。まず、担体粒子若しくは担体粒子の前駆物質の粉体、又は、これらが分散された分散液を準備し、これを、被担持体11bの分散液又は被担持体11bに含まれる元素の金属塩の溶液と混合する。この混合液から溶媒を除去して固形物を得る。被担持体11bの分散液としては、例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレンイミン(PEI)、若しくはポリアクリル酸(PAA)等の高分子又はテトラメチルアンモニウム(TMA)等の分散剤によって被担持体11bの粒子が安定的に分散しているコロイド液を用いることができる。また、被担持体11bに含まれる元素の金属塩の溶液としては、被担持体11bに含まれる元素の有機塩又は無機塩の溶液を用いることができる。複合体粒子において被担持体11bの結晶子径を小さくして感ガス体10の感応性を高めるためには、被担持体11bのコロイド液を用いることが望ましい。また、被担持体11bに含まれる元素の金属塩の溶液を用いる場合でも、複合体粒子において被担持体11bの結晶子径を小さくして感ガス体10の感応性を高めるために、塩素などのハロゲン元素を含まない金属塩を用いることが望ましく、特に金属塩が有機塩である溶液を用いることが望ましい。
An example of a method for producing the above composition will be described. First, a carrier particle or a powder of a precursor of the carrier particle, or a dispersion liquid in which these are dispersed is prepared, and this is used as a dispersion liquid of the
次に、上記のようにして得られた固形物を焼成し、粉砕する。これにより、複合体粒子の粉体が得られる。固形物の焼成温度及び焼成時間は特に限定されない。焼成温度は、例えば、200~600℃であり、焼成時間は、例えば、0.1時間~5時間である。 Next, the solid matter obtained as described above is calcined and pulverized. As a result, a powder of complex particles is obtained. The firing temperature and firing time of the solid material are not particularly limited. The firing temperature is, for example, 200 to 600 ° C., and the firing time is, for example, 0.1 hour to 5 hours.
次に、複合体粒子の粉体を極性溶媒に添加し分散処理する。これにより、多孔質層11を形成するための組成物が得られる。この組成物がベーマイト粒子をさらに含有している場合、複合体粒子の粉体及びベーマイト粒子が分散されたゾル液を極性溶媒に添加し分散処理してもよい。これにより、ベーマイト粒子が含有された組成物を得ることができる。複合体粒子を極性溶媒に分散させるための分散処理は、特に制限されないが、例えば、ペイントシェーカーなどの分散機によって行うことができる。この場合、分散処理において、複合体粒子の粉体、極性溶媒、及び必要に応じてベーマイト粒子が分散されたゾル液を含む混合液に、ジルコニアビーズが加えられてもよい。分散処理の時間は、特に制限されないが、例えば5分間~200分間である。なお、ベーマイト粒子が極性溶媒に分散されたゾル液の使用に代えて、複合体粒子の粉体及びベーマイト粒子の粉体を極性溶媒に添加した後に、攪拌によって複合体粒子の粉体及びベーマイト粒子の粉体を極性溶媒に分散させて組成物を得てもよい。
Next, the powder of the complex particles is added to the polar solvent for dispersion treatment. As a result, a composition for forming the
上記の(ii)の工程において、炭素材料12を多孔質層11に付着させる方法は特に制限されない。例えば、炭素材料12の分散液又は炭素材料12の前駆体の分散液をスピンコーティング又はディッピング等の方法によって多孔質層11の上に塗布して、その塗膜を所定温度で所定時間加熱することによって炭素材料12を多孔質層11に付着させることができる。なお、蒸着等の気相法によって多孔質層11に炭素材料12を付着させてもよい。
In the step (ii) above, the method of adhering the
炭素材料12が還元型酸化グラフェンである場合、例えば、上記(ii)の工程において、多孔質層11に酸化グラフェンの分散液を付着させるとともにその分散液が付着した多孔質層11を加熱して酸化グラフェンを還元してもよい。これにより、炭素材料12である還元型酸化グラフェンを多孔質層11に付着させることができる。この場合、加熱温度は、例えば、200~600℃であり、加熱時間は0.1~3時間である。酸化グラフェンは、界面活性剤等の分散を促す成分を分散液に添加しなくても酸化グラフェンが有する酸素含有官能基の働きにより水などの分散媒に分散しやすい。このため、多孔質層11に界面活性剤等の成分が残留しない。加えて、酸化グラフェンが有する酸素含有官能基の働きにより、酸化グラフェンが多孔質層11に付着しやすく、炭素材料12が多孔質層11に良好に付着しやすい。その結果、感ガス体10が所望の特性を有しやすい。
When the
酸化グラフェンの分散液に分散される酸化グラフェンは、例えば、2~50μmの平均粒径を有する原料黒鉛から生成されている。これにより、多孔質層11に炭素材料12が良好に付着しやすい。なお、酸化グラフェンの分散液に分散される酸化グラフェンのサイズは、原料黒鉛の平均粒径と相関があると考えられる。原料黒鉛の平均粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置によって得られる体積基準の粒度分布における50%粒径を意味する。
The graphene oxide dispersed in the dispersion liquid of graphene oxide is produced from, for example, raw material graphite having an average particle size of 2 to 50 μm. As a result, the
ガスセンサ100は、例えば、図1Bに示すガスセンサ200のように変更されてもよい。ガスセンサ200は、特に説明する場合を除き、ガスセンサ100と同様に構成されている。ガスセンサ100と同一又は対応するガスセンサ200の構成要素には、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。ガスセンサ100に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、ガスセンサ200にも当てはまる。
The
図1Bに示す通り、炭素材料12は、担体11aの表面に密着している。炭素材料12は、例えば、多孔質層11の表面付近に位置する担体11aを構成する各粒子のそれぞれに密着している。
As shown in FIG. 1B, the
以下に、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。なお、以下の実施例は本発明の一例であり、本発明は以下の実施例に限定されない。 Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples. The following examples are examples of the present invention, and the present invention is not limited to the following examples.
<実施例1>
(酸化グラフェン分散液の調製)
濃硫酸(試薬特級、和光純薬工業製)28.75質量部と天然黒鉛(鱗片状黒鉛、平均粒径:4μm、製品名:Z-5F、伊藤黒鉛工業社製)1.00質量部とを耐食性反応器に加えて混合液を得た。混合液を撹拌しながら過マンガン酸カリウム(試薬特級、和光純薬工業社製)3.00質量部を混合液の中へ徐々に加えた。過マンガン酸カリウムを加えた後、混合液を35℃まで昇温させ、混合液の温度を35℃に保って2時間熟成を行い、生成物のスラリー(酸化黒鉛含有スラリー)を得た。次に、75.58質量部のイオン交換水が入った別の容器にイオン交換水を撹拌しながら20.00質量部のスラリーを加え30%過酸化水素水(試薬特級、和光純薬工業製)1.08質量部をさらに加えた。その容器の内容物を30分間撹拌し、撹拌を停止した。撹拌を停止した後、容器の内容物を一晩静置して沈殿層と上澄みとに分離させた。その後、容器の内容物の上澄みを取り出した。その後、沈殿層を洗浄するために取り出した上澄みと同じ容積のイオン交換水を容器に加え、容器の内容物を30分間撹拌し、容器の内容物の撹拌を停止した後5時間以上静置して、再度上澄みを取り出した。このような、イオン交換水の追加、内容物の撹拌、及び上澄みの取り出しからなる作業を上澄みのpHが2以上になるまで繰り返した。その後、得られた沈殿層にイオン交換水を適量加えた後、ホモジナイザーを用いて沈殿層に含まれる酸化グラフェンを分散させた。次に、イオン交換水をさらに加えて内容物を希釈し、酸化グラフェン分散液を得た。得られた酸化グラフェン分散液における酸化グラフェンの濃度は0.01質量%であった。
<Example 1>
(Preparation of graphene oxide dispersion)
28.75 parts by mass of concentrated sulfuric acid (special grade reagent, manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) and 1.00 parts by mass of natural graphite (scaly graphite, average particle size: 4 μm, product name: Z-5F, manufactured by Ito Graphite Industry Co., Ltd.) Was added to the corrosion resistant reactor to obtain a mixed solution. While stirring the mixture, 3.00 parts by mass of potassium permanganate (special grade reagent, manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) was gradually added into the mixture. After adding potassium permanganate, the temperature of the mixture was raised to 35 ° C., the temperature of the mixture was maintained at 35 ° C., and the mixture was aged for 2 hours to obtain a product slurry (graphite oxide-containing slurry). Next, add 20.00 parts by mass of slurry to another container containing 75.58 parts by mass of ion-exchanged water while stirring the ion-exchanged water, and add 30% hydrogen peroxide solution (special grade reagent, manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.). ) Further 1.08 parts by mass was added. The contents of the container were stirred for 30 minutes and the stirring was stopped. After stopping the stirring, the contents of the container were allowed to stand overnight to separate the precipitate layer and the supernatant. Then, the supernatant of the contents of the container was taken out. After that, ion-exchanged water having the same volume as the supernatant taken out to wash the precipitate layer was added to the container, the contents of the container were stirred for 30 minutes, the stirring of the contents of the container was stopped, and then the mixture was allowed to stand for 5 hours or more. Then, the supernatant was taken out again. The operation of adding ion-exchanged water, stirring the contents, and taking out the supernatant was repeated until the pH of the supernatant became 2 or more. Then, an appropriate amount of ion-exchanged water was added to the obtained precipitate layer, and then graphene oxide contained in the precipitate layer was dispersed using a homogenizer. Next, ion-exchanged water was further added to dilute the contents to obtain a graphene oxide dispersion. The concentration of graphene oxide in the obtained graphene oxide dispersion was 0.01% by mass.
(多孔質層の形成)
塩基性の酢酸アルミニウム(シグマアルドリッチ社製)22.6g及び酢酸(和光純薬工業社製)1.2gを水560gに添加して溶液を調製した。この溶液をオートクレーブに入れて、200℃で24時間の水熱処理を行った。その後、オートクレーブを室温まで冷却し、反応溶液をオートクレーブから取り出した。この反応溶液の一部を乾燥させて乾燥物を得た。図2は、この乾燥物をFE-SEM(電界放射型走査電子顕微鏡)で観察した写真である。図3は、この乾燥物のXRD(X線回折)による測定結果を示す。図2及び図3に示す結果から、この乾燥物は、ベーマイトナノロッドの集合体であることが確認された。また、この乾燥物を550℃で1時間焼成することによって白色の粉体が得られた。この白色の粉体に対し、XRD(X線回折)による測定を行ったところ、γ-アルミナの回折ピークが認められた。また、この白色の粉体を透過型電子顕微鏡によって観察したところ、5~30nmの短軸長さ、20~1000nmの長軸長さ、及び2~200のアスペクト比を有するロッド形状を有していた。
(Formation of porous layer)
A solution was prepared by adding 22.6 g of basic aluminum acetate (manufactured by Sigma-Aldrich) and 1.2 g of acetic acid (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) to 560 g of water. This solution was placed in an autoclave and hydrothermally treated at 200 ° C. for 24 hours. The autoclave was then cooled to room temperature and the reaction solution was removed from the autoclave. A part of this reaction solution was dried to obtain a dried product. FIG. 2 is a photograph of this dried product observed with an FE-SEM (field emission scanning electron microscope). FIG. 3 shows the measurement result by XRD (X-ray diffraction) of this dried product. From the results shown in FIGS. 2 and 3, it was confirmed that this dried product was an aggregate of boehmite nanorods. Further, a white powder was obtained by baking this dried product at 550 ° C. for 1 hour. When this white powder was measured by XRD (X-ray diffraction), a diffraction peak of γ-alumina was observed. Further, when this white powder was observed with a transmission electron microscope, it had a rod shape having a minor axis length of 5 to 30 nm, a major axis length of 20 to 1000 nm, and an aspect ratio of 2 to 200. rice field.
上記の反応溶液の半量にPtPVPコロイド水溶液(田中貴金属工業社製、Pt含有量:4.0wt%)4.68gを投入して混合した。その後、この混合液を、ロータリーエバポレーターによって減圧した100℃の環境に置いて、この混合液から溶媒を除去して固形物を得た。次に、得られた固形物を550℃の温度の空気雰囲気で1時間焼成した後粉砕し、複合体粒子Aを得た。この複合体粒子AにおけるPtの担持率は5質量%であった。図4は、複合体粒子AのXRDによる測定結果を示す。図4に示す通り、Ptの回折ピーク及びγ-アルミナの回折ピークが認められた。2θ=81.5°付近のPt(311)面の回折ピークからPtの結晶子径を算出したところ、Ptの結晶子径は、4.7nmであった。また、複合体粒子AのBET比表面積は、119m2/gであった。 4.68 g of a PtPVP colloidal aqueous solution (manufactured by Tanaka Kikinzoku Kogyo Co., Ltd., Pt content: 4.0 wt%) was added to half of the above reaction solution and mixed. Then, the mixed solution was placed in an environment of 100 ° C. under reduced pressure by a rotary evaporator, and the solvent was removed from the mixed solution to obtain a solid substance. Next, the obtained solid matter was calcined in an air atmosphere at a temperature of 550 ° C. for 1 hour and then pulverized to obtain complex particles A. The loading ratio of Pt in the complex particles A was 5% by mass. FIG. 4 shows the measurement result of the complex particle A by XRD. As shown in FIG. 4, a diffraction peak of Pt and a diffraction peak of γ-alumina were observed. When the crystallite diameter of Pt was calculated from the diffraction peak of the Pt (311) plane near 2θ = 81.5 °, the crystallite diameter of Pt was 4.7 nm. The BET specific surface area of the complex particles A was 119 m 2 / g.
複合体粒子A7.0g、ベーマイト粒子のゾル液(日産化学工業社製、アルミナ含有量:20重量%、商品名:アルミナゾル520)2.1g、及びプロピレングリコール60.0gと、直径1mmのジルコニアビーズとをガラス容器に入れて、ペイントシェーカーによって2時間分散処理を行った。その後、ろ過によりジルコニアビーズを分離し、実施例1に係る組成物を得た。実施例1に係る組成物において、ベーマイトの質量と複合体粒子Aの質量との比(ベーマイトの質量/複合体粒子Aの質量)は、0.07であった。図5は、少量のアルミナゾル520を乾燥して得られた固形物のXRDによる測定結果を示す。図5に示す通り、この固形物はベーマイト(AlO(OH))であることが確認された。アルミナゾル520は、23.5質量%のベーマイト粒子を含有する分散液であることが確認された。図5の2θ=38.3°付近の回折ピークから算出されるベーマイト粒子の結晶子径は11.8nmであった。 Zirconia beads with a diameter of 1 mm, including 7.0 g of composite particles A, 2.1 g of sol solution of boehmite particles (manufactured by Nissan Chemical Industries, Ltd., alumina content: 20% by weight, trade name: alumina sol 520), and 60.0 g of propylene glycol. The particles were placed in a glass container and dispersed with a paint shaker for 2 hours. Then, the zirconia beads were separated by filtration to obtain the composition according to Example 1. In the composition according to Example 1, the ratio of the mass of boehmite to the mass of the complex particles A (mass of boehmite / mass of complex particles A) was 0.07. FIG. 5 shows the measurement result by XRD of the solid matter obtained by drying a small amount of alumina sol 520. As shown in FIG. 5, it was confirmed that this solid substance was boehmite (AlO (OH)). It was confirmed that the alumina sol 520 was a dispersion liquid containing 23.5% by mass of boehmite particles. The crystallite diameter of the boehmite particles calculated from the diffraction peak near 2θ = 38.3 ° in FIG. 5 was 11.8 nm.
ITO膜付ガラス基板(ITO膜の厚み:0.2μm、ガラス基板の厚み:0.7mm)に対してフォトリソグラフィ及びエッチングを行って、電極間の距離が60μmである、ITOでできた一対の電極をガラス基板上に形成した。電極の幅は2mmであった。次に、ガラス基板上の一対の電極間のギャップを含む領域に実施例1に係る組成物をアプリケータによって塗布した。塗膜は、一対の電極を接続するように塗布した。その後、塗膜を500℃で1時間の条件で焼成し、ガラス基板上に一対の電極を接続するように実施例1に係る多孔質層を形成した。図6に示す通り、実施例1に係る多孔質層には2以上のアスペクト比を有するロッド形状の粒子が確認された。 A pair of ITO films with a glass substrate with an ITO film (ITO film thickness: 0.2 μm, glass substrate thickness: 0.7 mm) subjected to photolithography and etching, and the distance between the electrodes is 60 μm. Electrodes were formed on a glass substrate. The width of the electrode was 2 mm. Next, the composition according to Example 1 was applied to a region including a gap between a pair of electrodes on a glass substrate by an applicator. The coating film was applied so as to connect a pair of electrodes. Then, the coating film was fired at 500 ° C. for 1 hour to form a porous layer according to Example 1 so as to connect a pair of electrodes on a glass substrate. As shown in FIG. 6, rod-shaped particles having an aspect ratio of 2 or more were confirmed in the porous layer according to Example 1.
(ガスセンサの作製)
上記の酸化グラフェン分散液に多孔質層が形成された基板を1時間ディッピングした。次に、実施例1に係る多孔質層を窒素雰囲気において300℃で1時間加熱し、酸化グラフェン分散液に含まれる酸化グラフェンを還元させた。このようにして、実施例1に係るガスセンサを得た。
(Manufacturing of gas sensor)
The substrate on which the porous layer was formed was dipped in the graphene oxide dispersion for 1 hour. Next, the porous layer according to Example 1 was heated at 300 ° C. for 1 hour in a nitrogen atmosphere to reduce graphene oxide contained in the graphene oxide dispersion. In this way, the gas sensor according to the first embodiment was obtained.
走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、実施例1に係るガスセンサの感ガス体の表面及び断面を観察した。その結果を図7A及び図7Bに示す。図7A及び図7Bより、感ガス体の多孔質層の上に還元型酸化グラフェンが付着している様子が確認された。実施例1に係るガスセンサの感ガス体に対しラマン分光測定を行い、感ガス体のラマンスペクトルを得た。その結果を図8に示す。図8より、感ガス体のラマンスペクトルにおいて、Gバンド(1600cm-1付近のピーク)とDバンド(1350cm-1付近のピーク)とが認められ、感ガス体の表面に炭素材料が存在することが確認された。実施例1に係るガスセンサの感ガス体に対して、X線光電子分光(XPS)による測定を行った。その結果、実施例1に係るガスセンサの感ガス体の表面における金属原子の数に対する炭素原子の数の比は、28.3であった。 Using a scanning electron microscope (SEM), the surface and cross section of the gas sensitive body of the gas sensor according to Example 1 were observed. The results are shown in FIGS. 7A and 7B. From FIGS. 7A and 7B, it was confirmed that reduced graphene oxide was attached on the porous layer of the gas-sensitive body. Raman spectroscopy was performed on the gas-sensitive body of the gas sensor according to Example 1 to obtain the Raman spectrum of the gas-sensitive body. The results are shown in FIG. From FIG. 8, in the Raman spectrum of the gas sensitive body, a G band (peak near 1600 cm -1 ) and a D band (peak near 1350 cm -1 ) are recognized, and a carbon material is present on the surface of the gas sensitive body. Was confirmed. The gas-sensitive body of the gas sensor according to Example 1 was measured by X-ray photoelectron spectroscopy (XPS). As a result, the ratio of the number of carbon atoms to the number of metal atoms on the surface of the gas sensitive body of the gas sensor according to Example 1 was 28.3.
<比較例1>
酸化グラフェンの分散液にディッピングしなかったこと以外は、実施例1と同様にして比較例1に係るサンプルを得た。
<Comparative Example 1>
A sample according to Comparative Example 1 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the graphene oxide was not dipped in the dispersion.
比較例1に係るサンプルの多孔質層に対しラマン分光測定を行い、多孔質層のラマンスペクトルを得た。その結果を図9に示す。図9より、比較例1に係るサンプルの多孔質層のラマンスペクトルにおいて、GバンドとDバンドとは認められず、比較例1に係るサンプルの多孔質層の表面に炭素材料が存在することは確認されなかった。比較例1に係るサンプルの多孔質層に対して、XPSによる測定を行った。その結果、比較例1に係るサンプルの多孔質層の表面には、炭素が検出されなかった。 Raman spectroscopy was performed on the porous layer of the sample according to Comparative Example 1 to obtain a Raman spectrum of the porous layer. The results are shown in FIG. From FIG. 9, in the Raman spectrum of the porous layer of the sample according to Comparative Example 1, G band and D band are not recognized, and the carbon material is present on the surface of the porous layer of the sample according to Comparative Example 1. Not confirmed. The porous layer of the sample according to Comparative Example 1 was measured by XPS. As a result, no carbon was detected on the surface of the porous layer of the sample according to Comparative Example 1.
<比較例2>
ITO膜付ガラス基板(ITO膜の厚み:0.2μm、ガラス基板の厚み:0.7mm)に対してフォトリソグラフィ及びエッチングを行って、電極間の距離が60μmである、ITOでできた一対の電極をガラス基板上に形成した。電極の幅は2mmであった。上記の酸化グラフェン分散液にこのガラス基板を1時間ディッピングした。次に、酸化グラフェン分散液が付着したガラス基板を窒素雰囲気において300℃で1時間加熱し、酸化グラフェン分散液に含まれる酸化グラフェンを還元させ、比較例2に係るサンプルを得た。
<Comparative Example 2>
A pair of ITO films with a glass substrate with an ITO film (ITO film thickness: 0.2 μm, glass substrate thickness: 0.7 mm) subjected to photolithography and etching, and the distance between the electrodes is 60 μm. Electrodes were formed on a glass substrate. The width of the electrode was 2 mm. This glass substrate was dipped in the graphene oxide dispersion described above for 1 hour. Next, the glass substrate to which the graphene oxide dispersion was attached was heated at 300 ° C. for 1 hour in a nitrogen atmosphere to reduce the graphene oxide contained in the graphene oxide dispersion to obtain a sample according to Comparative Example 2.
<ガスセンサの性能測定>
(測定装置)
図10に示す測定装置50を準備した。測定装置50は、7つのマスフローコントローラ52a、52b、52c、52d、52e、52f、及び52gを備えていた。加えて、測定装置50は、第一高圧ガス容器54及び第二高圧ガス容器56を備えていた。第一高圧ガス容器54にはアセトンが貯蔵され、第二高圧ガス容器56には乾燥空気が貯蔵されていた。測定装置50は、第一容器60、第二容器62、第三容器64、第四容器66、第五容器68、及び測定容器70をさらに備えていた。これらの容器は密閉容器であった。第一容器60は、乾燥空気によってアセトンガスを希釈するとともに測定容器70に供給されるべきガスを調製して蓄えるための容器である。第二容器62は、測定容器70に供給されるべき乾燥空気を圧縮して蓄えるための容器である。第三容器64の内部には水が貯留されており、第三容器64は、空気を水に対してバブリングさせるための容器である。第四容器66の内部には、水が貯留されており、第四容器66は、空気を水に対してバブリングさせるための容器である。第五容器68は、測定容器70に供給されるべきガスを調製し蓄えるための容器である。図10に示す通り、測定装置50において、マスフローコントローラ、高圧ガス容器、及び容器が配管によって接続されており、特定の配管に電磁弁、逆止弁、及び開閉弁等の弁が取り付けられていた。
<Measurement of gas sensor performance>
(measuring device)
The measuring
(測定方法)
測定装置50の環境を約33℃に保った。実施例又は比較例に係るガスセンサを測定容器70に配置した。測定容器70の内部の温度は約30℃に保った。ガスセンサの一対の電極に1.5Vの電圧を印加した。一対の電極間を流れる電流値をピコアンメータによって測定した。また、測定容器70の内部に静電容量センサを配置して静電容量の時間変化を測定した。測定装置50のマスフローコントローラ及び各弁を操作して、相対湿度80%であり、かつ、アセトンガスの体積基準の濃度が1~5ppmである混合ガスと、乾燥空気とを交互に測定容器70に供給した。実施例1に係るガスセンサを用いた測定における静電容量の時間変化及び一対の電極間の電流値の時間変化を図11に示す。また、比較例1及び比較例2に係るガスセンサを用いた測定における静電容量の時間変化及び一対の電極間の電流値の時間変化をそれぞれ図12及び13に示す。
(Measuring method)
The environment of the measuring
図11に示す通り、実施例1に係るガスセンサによれば、相対湿度80%RHにおいて1~5ppmの低濃度のアセトンを検出できることが確認された。測定容器70に供給されるガスにおけるアセトンの濃度の低下に合わせて段階的に電流値が低下しており、実施例1に係るガスセンサによれば、相対湿度80%において、アセトンの濃度を検知できることが確認された。実施例1に係るガスセンサの感ガス体の電気抵抗はアセトンの吸着により増加することが示唆された。図12に示す通り、比較例1に係るサンプルによれば、測定容器70に供給されるガスにおけるアセトンの濃度に関係なく、時間の経過とともに、電流値が低下した。図13に示す通り、比較例2に係るサンプルによれば、測定容器70に供給されるガスにおけるアセトンの濃度の低下に対する電流値の変化量が小さかった。
As shown in FIG. 11, according to the gas sensor according to Example 1, it was confirmed that low-concentration acetone of 1 to 5 ppm can be detected at a relative humidity of 80% RH. The current value gradually decreases in accordance with the decrease in the concentration of acetone in the gas supplied to the measuring
10 感ガス体
11 多孔質層
11a 担体
11b 被担持体
12 炭素材料
20 一対の電極
30 基板
100 ガスセンサ
10
Claims (10)
前記多孔質層の少なくとも一部に付着している炭素材料と、を備え、
前記炭素材料は、還元型酸化グラフェンである、
感ガス体。 Supported on the carrier made of at least one selected from the group consisting of a carrier made of a metal oxide and a metal, an alloy, and an oxide containing an element belonging to the 7th to 11th groups of the periodic table. A porous layer containing the supported material and
With a carbon material attached to at least a part of the porous layer,
The carbon material is reduced graphene oxide.
Gas sensitive body.
前記一対の電極を接続している、請求項1~7のいずれか1項に記載の感ガス体と、を備えた、
ガスセンサ。 With a pair of electrodes,
The gas-sensitive body according to any one of claims 1 to 7 , which is connected to the pair of electrodes, is provided.
Gas sensor.
(i)金属酸化物でできた担体と、周期表の第7族~第11族に属する元素を含む金属、合金、及び酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種でできた、前記担体に担持されている被担持体とを含む多孔質層を形成することと、
(ii)フラーレン誘導体以外の炭素材料を少なくとも含む炭素材料を前記多孔質層に付着させることと、を備え、
前記(ii)の工程において、前記多孔質層に酸化グラフェンの分散液を付着させるとともに前記分散液が付着した前記多孔質層を加熱して前記酸化グラフェンを還元して、前記炭素材料である還元型酸化グラフェンを前記多孔質層に付着させる、
方法。 It is a manufacturing method of gas sensitive body.
(I) The carrier made of at least one selected from the group consisting of a carrier made of a metal oxide and a metal, an alloy, and an oxide containing an element belonging to the 7th to 11th groups of the periodic table. Forming a porous layer containing a supported body, and
(Ii) A carbon material containing at least a carbon material other than a fullerene derivative is attached to the porous layer.
In the step (ii), the graphene oxide dispersion is attached to the porous layer, and the porous layer to which the dispersion is attached is heated to reduce the graphene oxide to reduce the carbon material. Attaching type graphene oxide to the porous layer,
Method.
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