JP7025985B2 - キュービクルシステム - Google Patents

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本開示は、キュービクルシステムに関する。
従来、特許文献1に記載のキュービクル式高圧受電設備がある。特許文献1に記載のキュービクルは、変圧器、電力用コンデンサ、高圧負荷開閉器、及び計測器等を有している。
特開2006-14500号公報
ところで、特許文献1に記載されるようなキュービクルでは、その適切な動作を維持するために、年次あるいは月次で定期点検が行われる。キュービクルの定期点検では、点検者がキュービクルの計測器を目視で確認しつつ変圧器の電圧及び電流の測定や漏洩電流の測定等を行うとともに、その計測結果をまとめた報告書を手書きで作成している。このような手書きによる報告書の作成が点検者の負担を増加させる要因となっている。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、点検者の負担を軽減することの可能なキュービクルシステムを提供することにある。
上記課題を解決するキュービクルシステムは、携帯端末と、計測機器と、を備える。携帯端末は、キュービクルの点検結果の電子報告書を作成可能である。計測機器は、キュービクルの状態量を計測するとともに、計測されたキュービクルの状態量の計測情報を携帯端末に送信可能である。携帯端末は、表示部と、電子報告書作成部と、を有する。表示部は、計測機器から送信されるキュービクルの状態量の計測情報が入力された状態で、電子報告書を作成するための電子報告書作成画面を表示する。電子報告書作成部は、計測機器から送信されるキュービクルの状態量の計測情報に基づいて電子報告書を作成する。
この構成によれば、点検者が携帯端末で電子報告書を作成する際に、キュービクルの状態量の計測情報が予め入力された状態で携帯端末の表示部に電子報告書作成画面が表示されるため、点検者は電子報告書作成画面においてキュービクルの状態量を入力する必要がない。そのため、点検者の負担を軽減することが可能である。
上記のキュービクルシステムにおいて、携帯端末は、電子報告書作成画面に所定の情報を入力するための入力部と、入力部により入力された所定の定型情報を記憶する記憶部と、を更に有し、表示部は、記憶部に記憶された定型情報が入力された状態で電子報告書作成画面を表示し、電子報告書作成部は、記憶部に記憶された定型情報に基づいて電子報告書を作成する。
この構成によれば、点検者が電子報告書作成画面において定型情報を入力する手間を省くことができるため、点検者の負担を更に軽減することができる。
上記のキュービクルシステムにおいて、携帯端末は、キュービクルの固有情報を取得する固有情報取得部を更に備え、記憶部には、複数のキュービクルの固有情報のそれぞれに関連付けられて複数の定型情報が記憶され、表示部は、記憶部に記憶された複数の定型情報のうち、固有情報取得部により取得されたキュービクルの固有情報に関連付けられている定型情報が入力された状態で電子報告書作成画面を表示し、電子報告書作成部は、記憶部に記憶された複数の定型情報のうち、固有情報取得部により取得されたキュービクルの固有情報に関連付けられている定型情報に基づいて電子報告書を作成する。
この構成によれば、複数のキュービクルのそれぞれに対応した複数の定型情報を携帯端末で用いることができるため、利便性を向上させることができる。また、点検者は、点検対象となっているキュービクルの固有情報を固有情報取得部により取得すれば、そのキュービクルの固有情報に関連付けられている定型情報が表示部の表示及び電子報告書の作成に用いられる。これにより、点検対象でないキュービクルの定型情報が表示部の表示及び電子報告書の作成に用いられるような状況を、より的確に回避することが可能である。
上記のキュービクルシステムにおいて、携帯端末は、静止画及び動画の少なくとも一方を撮影可能な撮影部を更に有し、電子報告書作成部は、撮影部により撮影された静止画及び動画の少なくとも一方の画像データを含む電子報告書を作成することが好ましい。
この構成によれば、撮影部に撮影される静止画及び動画を電子報告書に添付することができるため、静止画の画像データを写真として印刷したり、動画の画像データを外部記憶媒体に記憶させたりする等の作業を点検者が行う必要がない。よって、点検者の負担を更に軽減することができる。
上記のキュービクルシステムにおいて、携帯端末と通信可能であるとともに、携帯端末から送信される電子報告書を記憶するサーバ装置を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、サーバ装置において電子報告書をデータベース化することができるため、電子報告書の閲覧等が容易になる。
本開示によれば、点検者の負担を軽減することの可能なキュービクルシステムを提供できる。
図1は、第1実施形態のキュービクルシステムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の携帯端末の概略構成を示すブロック図である。 図3(A)~(C)は、第1実施形態の携帯端末のタッチパネルに表示される電子報告書作成画面を模式的に示す図である。 図4は、第1実施形態の携帯端末の制御部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図5は、第2実施形態の携帯端末の制御部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。
以下、キュービクルシステムの実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、キュービクルシステムの第1実施形態について説明する。図1に示されるように、本実施形態のキュービクルシステム10は、キュービクル20の内部に配置される計測機器30と、キュービクル20の外部に配置されるサーバ装置40と、携帯端末50とを備えている。
キュービクル20は、キュービクル式高圧受電設備であって、電力会社等から供給される高圧の商用電力を、需要家の負荷設備の仕様に適合した電圧や周波数を有する電力に変換するための機器一式を金属製の外箱に収めた設備である。キュービクル20は、変圧器21、一次側計器用変圧器22、一次側計器用変流器23、二次側計器用変圧器24、二次側計器用変流器25、及び温度センサ26等を備えている。なお、キュービクル20は、これらの要素の他、電力用コンデンサや高圧負荷開閉器等を備えているが、それらの図示は省略している。
変圧器21は、高圧母線からなる一次側電路W1から供給される高圧の交流電力を低圧の単相交流電力に変換する電灯変圧器や、高圧の交流電力を低圧の三相交流電力に変換する動力変圧器等からなる。変圧器21は、変換した交流電力を二次側電路W2に出力する。
一次側計器用変圧器22及び一次側計器用変流器23は、一次側電路W1に設けられている。一次側計器用変圧器22は、一次側電路W1の交流電圧、すなわち変圧器21の一次側の高電圧を計測機器30用の低電圧に変換して計測機器30に出力する。一次側計器用変流器23は、一次側電路W1を流れる大電流を計測機器30用の小電流に変換して計測機器30に出力する。
二次側計器用変圧器24及び二次側計器用変流器25は、二次側電路W2に設けられている。二次側計器用変圧器24は、二次側電路W2の交流電圧、すなわち変圧器21の二次側の高電圧を計測機器30用の低電圧に変換して計測機器30に出力する。二次側計器用変流器25は、二次側電路W2を流れる大電流を計測機器30用の小電流に変換して計測機器30に出力する。
温度センサ26は、変圧器21の周辺に設けられている。温度センサ26は、変圧器21周辺の環境温度Tを検出するとともに、検出された環境温度Tに応じた信号を計測機器30に出力する。
計測機器30は、一次側計器用変圧器22、一次側計器用変流器23、二次側計器用変圧器24、二次側計器用変流器25、及び温度センサ26のそれぞれの出力信号に基づいて変圧器21の一次側の電流I1及び電圧V1、二次側の電流I2及び電圧V2、並びに環境温度Tの情報を取得するとともに、取得したそれらの情報を携帯端末50に送信することが可能である。計測機器30は、計測部31と、制御部32と、無線通信部33とを備えている。
計測部31には、一次側計器用変圧器22、一次側計器用変流器23、二次側計器用変圧器24、二次側計器用変流器25、及び温度センサ26のそれぞれの出力信号が取り込まれている。計測部31は、それらの出力信号に基づいて変圧器21の一次側の電流I1及び電圧V1、二次側の電流I2及び電圧V2、並びに環境温度Tの情報を計測するとともに、計測されたそれらの情報を制御部32に送信する。
無線通信部33は、BLUETOOTH(登録商標)やWi-fi等を用いて携帯端末50との無線通信を可能とする部分である。制御部32は、無線通信部33を介して携帯端末50にデータを送信したり、携帯端末50から送信されるデータを受信したりすることができる。
制御部32は、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。制御部32は、ROMに予め記憶されているプログラムを実行することにより計測機器30を駆動させるための各種処理を実行する。例えば制御部32は、計測部31から変圧器21の一次側の電流I1及び電圧V1、二次側の電流I2及び電圧V2、並びに環境温度Tの情報を所定の周期で取得する。制御部32は、取得したこれらの情報を携帯端末50に無線通信部33を通じて送信することが可能である。
また、制御部32は、計測部31から取得可能な情報に基づいて、変圧器21に関する各種状態量を演算する。例えば制御部32は、変圧器21の一次側の電流I1及び電圧V1に基づいて一次側の電力Wa1を演算するとともに、変圧器21の二次側の電流I2及び電圧V2に基づいて二次側の電力Wa2を演算する。また、制御部32は、変圧器21の一次側の電流I1及び電圧V1のそれぞれの時系列的なデータに基づいて一次側の電力量Wh1及び力率Pf1を演算するとともに、変圧器21の二次側の電流I2及び電圧V2のそれぞれの時系列的なデータに基づいて二次側の電力量Wh2及び力率Pf2を演算する。制御部32は、これらの演算値を携帯端末50に無線通信部33を介して送信することも可能である。
携帯端末50は、キュービクル20を点検する点検者により所持される。携帯端末50は、キュービクル20の点検結果をまとめた電子報告書を作成するために用いられる。携帯端末50としては、スマートフォンやタブレット型端末等を用いることができる。図2に示されるように、携帯端末50は、無線通信部51と、ネットワーク通信部52と、制御部53と、記憶部54と、撮影部55と、タッチパネル56とを備えている。
撮影部55は、点検者の操作に応じて静止画又は動画を撮影する。撮影部55は、撮影した静止画又は動画の画像データを制御部53に送信する。静止画又は動画の画像データは、制御部53により記憶部54に記憶されて保存される。
タッチパネル56は、携帯端末50の各種情報を表示する表示部として機能するとともに、タッチ操作により各種情報を入力可能な入力部として機能する。
無線通信部51は、BLUETOOTH等を用いて計測機器30との無線通信を可能とする部分である。制御部53は、無線通信部51を通じて計測機器30にデータを送信したり、計測機器30から送信されるデータを受信したりすることができる。
ネットワーク通信部52は、LTE等の長距離無線通信やWi-fi等の近距離無線通信を用いることによりサーバ装置40とのネットワーク回線を介した通信を可能とする部分である。制御部53は、ネットワーク通信部52を通じてサーバ装置40にデータを送信したり、サーバ装置40から送信されるデータを受信したりすることができる。
制御部53は、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。制御部53は、ROMに予め記憶されているプログラムを実行することにより、携帯端末50を駆動させるための各種処理を実行する。例えば、制御部53は、点検者のタッチパネル56に対する操作に基づいて、ROMに記憶されている電子報告書作成用アプリケーションのプログラムを実行する。これにより、制御部53は、電子報告書作成画面Srをタッチパネル56に表示する。電子報告書作成画面Srは、キュービクル20の点検結果をまとめた電子報告書を作成するための画面である。電子報告書作成画面Srには、図3(A)に示されるような定型情報入力欄Sr1や、図3(B)に示されるような測定情報入力欄Sr2、図3(C)に示されるような備考欄Sr3及び添付アイコンSr4等が含まれている。
図3(A)に示されるように、定型情報入力欄Sr1は、定期点検の際に予め定められている定型情報が入力される部分である。定型情報入力欄Sr1には、例えば点検者の事業者名やキュービクル20の名称、キュービクル20の設備容量等の入力項目が設けられている。なお、定型情報入力欄Sr1に入力される情報は、タッチパネル56の操作により予め登録することが可能となっている。この登録操作により定型情報入力欄Sr1に入力された情報は、記憶部54に記憶される。この登録操作を点検者が一旦行った場合、それ以降は記憶部54に記憶されている定型情報に基づいて定型情報入力欄Sr1の各項目に自動的に情報が入力される。
図3(B)に示されるように、測定情報入力欄Sr2は、定期点検の際にキュービクル20の各種状態量の測定値が入力される部分である。測定情報入力欄Sr2には、例えば変圧器21の一次側の電流I1、電圧V1、電力Wa1、電力量Wh1、及び力率Pf1の入力項目、二次側の電流I2、電圧V2、電力Wa2、電力量Wh2、及び力率Pf2の入力項目、並びに環境温度Tの入力項目等が設けられている。なお、測定情報入力欄Sr2には、計測機器30の計測値及び演算値が自動的に入力される。
図3(C)に示されるように、備考欄Sr3は、定期点検の際に点検者により任意の情報が入力される部分である。備考欄Sr3には、例えば外観検査等でキュービクル20に何らかの異常を点検者が発見した際にその具体的な異常の内容が記入される。また、添付アイコンSr4は、携帯端末50に保存されている任意のデータを電子報告書に添付する際に操作する部分である。
制御部53は、電子報告書作成画面Srの各項目に入力される情報に基づいて電子報告書を作成する。すなわち、本実施形態では、制御部53が電子報告書作成部に相当する。
次に、図4を参照して、制御部53により実行される電子報告書の作成処理の具体的な手順について説明する。なお、制御部53は、電子報告書作成用アプリケーションを起動させる操作を点検者がタッチパネル56に対して行った際に図4に示される処理を開始する。
図4に示されるように、制御部53は、まず、ステップS10の処理として、キュービクル20の各種状態量の情報を計測機器30から取得する。具体的には、制御部53は、無線通信部51を通じて、計測機器30により計測される変圧器21の一次側の電流I1及び電圧V1、二次側の電流I2及び電圧V2、並びに環境温度Tの情報を計測機器30から取得する。また、制御部53は、無線通信部51を通じて計測機器30において演算される一次側の電力Wa1、電力量Wh1、及び力率Pf1のそれぞれの演算値の情報、並びに二次側の電力Wa2、電力量Wh2、及び力率Pf2のそれぞれの演算値の情報を計測機器30から取得する。
制御部53は、ステップS10に続くステップS11の処理として、定型情報が登録済みであるか否かを判断する。制御部53は、登録操作を通じて記憶部54に定型情報が記憶されている場合には、ステップS11の処理で肯定判断して、すなわち定型情報が登録済みであると判断して、ステップS12の処理として、記憶部54に記憶されている定型情報を読み込む。
制御部53は、ステップS11で否定判断した場合、あるいはステップS12の処理を実行した場合には、ステップS13の処理として、電子報告書作成画面Srをタッチパネル56に表示する。その際、制御部53は、ステップS10の処理で計測機器30から送信されたキュービクル20の状態量の計測情報を測定情報入力欄Sr2に表示する。すなわち、制御部53は、キュービクル20の状態量の計測情報が予め入力された状態で電子報告書作成画面Srをタッチパネル56に表示する。
また、制御部53は、ステップS12の処理を実行した場合、すなわち記憶部54から定型情報を読み込むことが可能であった場合には、その定型情報を定型情報入力欄Sr1に表示する。すなわち、制御部53は、定型情報が予め入力された状態で電子報告書作成画面Srをタッチパネル56に表示する。
電子報告書作成画面Srがタッチパネル56に表示された後、点検者がキュービクル20を点検しつつ電子報告書作成画面Srの各項目に必要な情報を入力する。その際、測定情報入力欄Sr2の各項目には予め情報が入力されているため、点検者は測定情報入力欄Sr2の各項目に情報を入力する必要がない。また、定型情報入力欄Sr1の各項目に予め情報が入力されている場合にも、点検者は定型情報入力欄Sr1の各項目に情報を入力する必要がない。
なお、定型情報入力欄Sr1の各項目に定型情報が予め入力されていない場合には、点検者は定型情報入力欄Sr1の各項目に情報を入力する必要がある。
また、点検者は、キュービクル20の外観検査等を行うとともに、その際に異常が発見された場合には、その具体的な内容等を備考欄Sr3に入力する。なお、備考欄Sr3への記入は任意である。
さらに、点検者は、外観検査等でキュービクル20の異常を発見した場合、その異常箇所を携帯端末50の撮影部55により撮影することができる。異常箇所が撮影部55により撮影されると、その静止画の画像データが携帯端末50の記憶部54に記憶される。この場合、点検者は、電子報告書作成画面Srにおいて添付アイコンSr4を操作した後、記憶部54に記憶されている異常箇所の静止画の画像データを選択すれば、その画像データを電子報告書に添付することができる。なお、電子報告書への画像データの添付は任意である。
点検者が、以上のようにして電子報告書作成画面Srの各項目に対する情報の入力を完了した後、電子報告書作成画面Srに表示されている完了アイコンを操作すると、電子報告書が作成される。
具体的には、制御部53は、ステップS13に続くステップS14の処理として、電子報告書作成画面Srの各項目への情報の入力が完了したか否かを判断する。制御部53は、電子報告書作成画面Srの完了アイコンが点検者により操作されることに基づいて、入力が完了したと判断する。この場合、制御部53は、ステップS14の処理において肯定判断し、続くステップS15の処理として、電子報告書を作成する。詳しくは、制御部53は、電子報告書作成画面Srの各項目に入力されている情報に基づいて、PDFファイル等からなる電子報告書を作成する。また、制御部53は、添付アイコンSr4の操作により選択された画像データが存在する場合には、その画像データが取り込まれた電子報告書を作成する。制御部53は、ステップS15に続くステップS16の処理として、作成した電子報告書を記憶部54に記憶させるとともに、ステップS17の処理として、電子報告書をサーバ装置40に送信する。
なお、キュービクル20の設置場所におけるネットワーク環境によっては、その場所からサーバ装置40に電子報告書を送信できない可能性がある。この場合には、例えば点検者が事務所等に戻った後、制御部53が事務所のWi-Fi等を利用してサーバ装置40に電子報告書を送信してもよい。
図1に示されるサーバ装置40は、携帯端末50にクラウドシステムを利用可能とする装置である。サーバ装置40は、記憶部41を有している。サーバ装置40は、定期点検毎に携帯端末50から送信される電子報告書を記憶部41に記憶することにより、電子報告書をデータベース化している。サーバ装置40においてデータベース化されている電子報告書は、携帯端末50だけでなく、サーバ装置40にアクセス可能なデスクトップパソコン等の任意の機器で閲覧可能となっている。これにより、仮に点検者が変わった場合でも、新たな点検者は、サーバ装置40に記憶されている電子報告書を携帯端末50やデスクトップパソコン等で閲覧することができる。よって、新たな点検者は定期点検の情報を容易に引き継ぐことが可能である。
以上説明した本実施形態のキュービクルシステム10によれば、以下の(1)~(4)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)点検者が携帯端末50で電子報告書を作成する際に、計測機器30により計測されたキュービクル20の状態量の計測情報が予め入力された状態で携帯端末50のタッチパネル56に電子報告書作成画面Srが表示されるため、点検者は電子報告書作成画面Srにおいてキュービクル20の状態量を入力する必要がない。そのため、点検者の負担を軽減することができる。
(2)タッチパネル56は、記憶部54に記憶された所定の定型情報が入力された状態で電子報告書作成画面Srを表示する。これにより、点検者が電子報告書作成画面Srにおいて所定の定型情報を入力する手間を省くことができるため、点検者の負担を更に軽減することができる。
(3)従来、点検時にキュービクル20の異常を発見した場合、その異常箇所を点検者がカメラ等により撮影するとともに、撮影された写真を印刷して手書きの報告書に添付していた。これに対し、本実施形態のキュービクルシステム10では、制御部53が、撮影部55により撮影された静止画の画像データを含む電子報告書を自動的に作成するため、写真を印刷する等の作業を点検者が行う必要がない。よって、点検者の負担を更に軽減することができる。
(4)キュービクルシステム10は、携帯端末50から送信される電子報告書を記憶するサーバ装置40を備えている。これにより、サーバ装置40において電子報告書をデータベース化することができるため、電子報告書の閲覧等が容易になる。
<第2実施形態>
次に、キュービクルシステム10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のキュービクルシステム10との相違点を中心に説明する。
本実施形態のキュービクルシステム10では、携帯端末50の登録操作により、複数のキュービクルのそれぞれの定型情報を携帯端末50に登録することが可能となっている。携帯端末50の記憶部54には、登録操作により、複数のキュービクルのそれぞれの固有情報と、それらの固有情報にそれぞれ対応した複数の定型情報とが記憶されている。なお、キュービクル20の固有情報とは、他のキュービクルと識別するためにキュービクル20に対して予め個別に割り当てられている識別番号等である。
本実施形態の携帯端末50の制御部53は、電子報告書の作成処理として、図5に示される処理を実行する。すなわち、制御部53は、ステップS20の処理として、キュービクル20の固有情報を取得する。
具体的には、図1に破線で示されるように、本実施形態の計測機器30は、表示部34を更に備えている。表示部34は、キュービクル20の固有情報を含むQRコード(登録商標)を表示する。図2に示される携帯端末50では、キュービクル20の表示部34に表示されるQRコードを撮影部55により撮影すると、そのQRコードに含まれるキュービクル20の固有情報が撮影部55により取得される。本実施形態では、撮影部55が固有情報取得部に相当する。撮影部55により取得されたキュービクル20の固有情報が制御部53に送信されることにより、制御部53がキュービクル20の固有情報を取得する。
図5に示されるように、携帯端末50の制御部53は、ステップS20に続いてステップS10の処理を実行した後、ステップS11の処理として、キュービクル20の固有情報に対応した定型情報が記憶部54に記憶されているか否かを判断する。制御部53は、ステップS11の処理で肯定判断した場合には、すなわち定型情報が登録済みである場合には、ステップS12の処理として、キュービクル20の固有情報に対応した定型情報を記憶部54から読み込む。
以上説明した本実施形態のキュービクルシステム10によれば、以下の(5)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(5)携帯端末50のタッチパネル56は、記憶部54に記憶された複数の定型情報のうち、キュービクル20の固有情報に関連付けられている定型情報が入力された状態で電子報告書作成画面Srを表示する。また、制御部53は、記憶部54に記憶された複数の定型情報のうち、キュービクル20の固有情報に関連付けられている定型情報に基づいて電子報告書を作成する。このような構成によれば、複数のキュービクル20のそれぞれに対応した複数の定型情報を携帯端末50で用いることができるため、利便性を向上させることができる。また、点検者は、点検対象となっているキュービクル20の固有情報を撮影部55により取得すれば、そのキュービクル20の固有情報に関連付けられている定型情報がタッチパネル56の表示及び電子報告書の作成に用いられる。よって、点検対象でないキュービクル20の定型情報がタッチパネル56の表示及び電子報告書の作成に用いられるような状況を、より的確に回避することが可能である。
<他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第2実施形態のキュービクルシステム10では、キュービクル20の固有情報として任意の情報を用いることが可能である。例えば携帯端末50の無線通信部51と計測機器30の無線通信部33との間で通信が確立した際に、携帯端末50の無線通信部51は、計測機器30のMACアドレスを取得することができる。この計測機器30のMACアドレスをキュービクル20の固有情報として用いてもよい。あるいは、携帯端末50の無線通信部51と計測機器30の無線通信部33との間の無線通信がWi-Fiで行われている場合には、携帯端末50の無線通信部51は、計測機器30の無線通信部33のSSIDを取得することができる。この計測機器30の無線通信部33のSSIDをキュービクル20の固有情報として用いてもよい。これらの変形例では、携帯端末50の無線通信部51が固有情報取得部に相当する。
・第2実施形態のキュービクルシステム10では、キュービクル20の定型情報の全てをQRコードに含めてもよい。これにより、携帯端末50の記憶部54にキュービクル20の定型情報を記憶させる必要がなくなるため、点検者による登録作業が不要となる。
・第2実施形態のキュービクルシステム10では、QRコードに代えて、RFID等の任意の情報媒体を用いることができる。
・携帯端末50は、タッチパネル56を備える構成に限らず、例えば表示部と入力部とを個別に備える構成であってもよい。
・電子報告書作成画面Srでは、変圧器21の情報に限らず、キュービクル20に設置される電力用コンデンサや高圧負荷開閉器等、変圧器21とは別の機器の情報が入力可能であってもよい。また、電子報告書には、変圧器21とは別の機器の情報が記載されていてもよい。
・電子報告書には、静止画の画像データに限らず、動画の画像データ等の任意のデータを添付可能であってもよい。その際、添付する任意のデータは、電子報告書とは別にサーバ装置40に記憶されていてもよい。このような構成であれば、点検者が動画の画像データを外部記憶媒体に記憶させる作業が不要となるため、点検者の負担を軽減することが可能である。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:キュービクルシステム
20:キュービクル
30:計測機器
40:サーバ装置
50:携帯端末
53:制御部(電子報告書作成部)
54:記憶部
55:撮影部(固有情報取得部)
56:タッチパネル(表示部、入力部)

Claims (3)

  1. キュービクルの点検結果の電子報告書を作成可能な携帯端末と、
    前記キュービクルの状態量を計測するとともに、計測された前記キュービクルの状態量の計測情報を前記携帯端末に送信可能な計測機器と、を備え、
    前記携帯端末は、
    前記計測機器から送信される前記キュービクルの状態量の計測情報が入力された状態で、前記電子報告書を作成するための電子報告書作成画面を表示する表示部と、
    前記計測機器から送信される前記キュービクルの状態量の計測情報に基づいて前記電子報告書を作成する電子報告書作成部と、
    前記電子報告書作成画面に所定の情報を入力するための入力部と、
    前記入力部により入力された所定の定型情報を記憶する記憶部と、
    前記キュービクルの固有情報を取得する固有情報取得部と、を有し、
    前記表示部は、
    前記記憶部に記憶された複数の前記定型情報のうち、前記固有情報取得部により取得された前記キュービクルの固有情報に関連付けられている前記定型情報が入力された状態で前記電子報告書作成画面を表示し、
    前記電子報告書作成部は、
    前記記憶部に記憶された複数の前記定型情報のうち、前記固有情報取得部により取得された前記キュービクルの固有情報に関連付けられている前記定型情報に基づいて前記電子報告書を作成する
    キュービクルシステム。
  2. 前記携帯端末は、
    静止画及び動画の少なくとも一方を撮影可能な撮影部を更に有し、
    前記電子報告書作成部は、
    前記撮影部により撮影された静止画及び動画の少なくとも一方の画像データを含む前記電子報告書を作成する
    請求項1に記載のキュービクルシステム。
  3. 前記携帯端末と通信可能であるとともに、前記携帯端末から送信される前記電子報告書を記憶するサーバ装置を更に備える
    請求項1又は2に記載のキュービクルシステム。
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