JP7025507B2 - ユーザ端末にウェブページを提供するネットワークサーバおよび方法 - Google Patents

Description

本発明は、ネットワークに連結される装置および／またはサーバに関し、より具体的には、ネットワークに連結されたユーザ端末にウェブページを提供するネットワークサーバおよび方法に関する。

最近、データ通信網の発達によって多くの人々がインターネットを利用し、インターネット利用の増加とともにインターネットを利用したショッピングモールサービスが提供されている。このようなショッピングモールサービスはユーザに多様な商品を便利に比較できるようにするだけでなく、ユーザが希望する位置に商品が配送されるように支援し、現在、持続的な成長ぶりを示している。

ユーザ端末と通信してショッピングモールサービスを提供するモールサーバは、多様な商品の写真およびそれに関連づけられた情報を含むウェブページを提供し、ユーザ端末のユーザは、ウェブページに表示された情報により当該商品を購入するか否かを決定する。

ユーザにより多くの情報を提供して購入欲求を高めるために、ユーザに提供されるウェブページは広告メッセージを含むことができる。このような広告メッセージは、当該商品の写真および／またはその商品の写真に関連づけられた情報を含み、ユーザが広告メッセージをクリックすれば、ユーザは当該商品を購入するためのウェブページあるいは当該商品の詳細写真およびその詳細情報を含むウェブページに移動できる。もし、このような広告メッセージがユーザと無関係であったり、低い関連性を有するならば、広告メッセージによる広告効果は相対的に低くなる。

上記の内容は単に本発明の技術的思想に対する背景技術の理解のためのものであり、よって、それは本発明の技術分野における当業者に知られた先行技術に相当する内容とは理解されない。

本発明の実施例は、ユーザに適応的なおすすめメッセージをユーザ端末に提供することで向上した広告効果を提供するモールサーバおよび方法を提供する。

本発明の実施例によるユーザＩＤによりアクセスするユーザ端末にウェブページを提供するネットワークサーバは、ネットワークと連結される通信機と、前記通信機を介して前記ユーザ端末と通信するように構成されるプロセッサとを含む。前記プロセッサは、販売される商品に関連づけられるオブジェクトをデータベースに格納し、互いに異なるグラフィックインターフェースを有する複数のメッセージタイプであって前記オブジェクトの少なくとも１つを含み得るレイアウトをそれぞれが有する複数のメッセージタイプを前記データベースに格納し、前記ユーザ端末に前記オブジェクトの少なくとも一部を含むウェブページを提供し、前記ウェブページ上での前記ユーザ端末のアクションが所定のユーザイベントとマッチされるか否かによって前記ユーザＩＤにそれぞれ対応する第１転換可能性点数をスコアリングし、前記第１転換可能性点数を前記データベースに格納あるいはアップデートし、前記ユーザＩＤのうち第１ユーザＩＤがユーザ端末を介してアクセスするとき、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が閾値より高いか否かによって前記複数のメッセージタイプのいずれか１つを選択し、前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに前記オブジェクトの中から選択されたオブジェクトを含ませ、前記選択されたオブジェクトを含む前記選択されたメッセージタイプを前記第１ユーザＩＤの前記ユーザ端末に提供するように構成される。

前記複数のメッセージタイプは、互いに異なるテキストを含むことができる。

前記プロセッサは、前記ユーザ端末の前記アクションに基づき、前記オブジェクトにそれぞれ対応する第２転換可能性点数をスコアリングし、前記第２転換可能性点数を前記データベースに格納あるいはアップデートするように構成される。

前記プロセッサは、前記オブジェクトのうち候補オブジェクトを選択し、前記候補オブジェクトを前記第２転換可能性点数に応じてリスティングし、前記リスティングされた候補オブジェクトの少なくとも一部を、前記選択されたオブジェクトとして前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに含ませるように構成される。

前記プロセッサは、前記第２転換可能性点数を参照して前記オブジェクトの少なくとも１つを選択し、前記選択されたオブジェクトを前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに含ませるように構成される。

前記プロセッサは、前記ユーザ端末に前記複数のメッセージタイプを提供するが、前記複数のメッセージタイプは、前記オブジェクトの少なくとも一部を含み、前記複数のメッセージタイプに関連づけられた前記ユーザ端末のアクションをトラッキングして、前記複数のメッセージタイプにそれぞれ対応する第３転換可能性点数をスコアリングするように構成される。

前記プロセッサは、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より高いとき、前記複数のメッセージタイプのうち最も高い第３転換可能性点数を有するメッセージタイプを、前記複数のメッセージタイプのうち前記いずれか１つとして選択するように構成される。

前記プロセッサは、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より低いか等しいとき、前記複数のメッセージタイプのうち最も高い第３転換可能性点数を有するメッセージタイプを、前記複数のメッセージタイプのうち前記いずれか１つとして選択するように構成される。

本発明の他の態様は、ユーザＩＤによりアクセスするユーザ端末にウェブページを提供する方法に関する。前記方法は、販売される商品に関連づけられるオブジェクトをデータベースに格納するステップと、互いに異なるグラフィックインターフェースを有する複数のメッセージタイプであって前記オブジェクトの少なくとも１つを含み得るレイアウトをそれぞれが有する複数のメッセージタイプを前記データベースに格納するステップと、前記ユーザ端末に前記オブジェクトの少なくとも一部を含むウェブページを提供するステップと、前記ウェブページ上での前記ユーザ端末のアクションが所定のユーザイベントとマッチされるか否かによって前記ユーザＩＤにそれぞれ対応する第１転換可能性点数をスコアリングするステップと、前記第１転換可能性点数を前記データベースに格納あるいはアップデートするステップと、前記ユーザＩＤのうち第１ユーザＩＤがユーザ端末を介してアクセスするとき、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が閾値より高いか否かによって前記複数のメッセージタイプのいずれか１つを選択するステップと、前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに前記オブジェクトの中から選択されたオブジェクトを含ませるステップと、前記選択されたオブジェクトを含む前記選択されたメッセージタイプを前記第１ユーザＩＤの前記ユーザ端末に提供するステップとを含む。

実施例において、前記複数のメッセージタイプのいずれか１つを選択するステップは、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より高いとき、前記複数のメッセージタイプのうち第１メッセージタイプを選択するステップと、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より低いか等しいとき、前記複数のメッセージタイプのうち前記第１メッセージタイプと異なる第２メッセージタイプを選択するステップとを含むことができる。

前記方法は、前記ユーザ端末の前記アクションに基づき、前記オブジェクトにそれぞれ対応する第２転換可能性点数をスコアリングするステップと、前記第２転換可能性点数を前記データベースに格納あるいはアップデートするステップとをさらに含むことができる。

前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに前記オブジェクトの中から選択されたオブジェクトを含ませるステップは、前記オブジェクトのうち候補オブジェクトを選択するステップと、前記候補オブジェクトを前記第２転換可能性点数に応じてリスティングするステップと、前記リスティングされた候補オブジェクトの少なくとも一部を、前記選択されたオブジェクトとして前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに含ませるステップとを含むことができる。

前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに前記オブジェクトの中から選択されたオブジェクトを含ませるステップは、前記第２転換可能性点数を参照して前記オブジェクトの少なくとも１つのオブジェクトを選択するステップと、前記選択されたオブジェクトを前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに含ませるステップとを含むことができる。

前記方法は、前記ユーザ端末に前記複数のメッセージタイプを提供するが、前記複数のメッセージタイプは、前記オブジェクトの少なくとも一部を含むステップと、前記複数のメッセージタイプに関連づけられた前記ユーザ端末のアクションをトラッキングして、前記複数のメッセージタイプにそれぞれ対応する第３転換可能性点数をスコアリングするステップとをさらに含むことができる。

前記複数のメッセージタイプのいずれか１つを選択するステップは、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より高いとき、前記複数のメッセージタイプのうち最も高い第３転換可能性点数を有するメッセージタイプを選択するステップを含むことができる。

前記複数のメッセージタイプのいずれか１つを選択するステップは、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より低いか等しいとき、前記複数のメッセージタイプのうち最も高い第３転換可能性点数を有するメッセージタイプを選択するステップを含むことができる。

本発明の実施例によれば、ユーザに適応的なおすすめメッセージをユーザ端末に提供することで向上した広告効果を提供するモールサーバおよび方法が提供される。

本発明の実施例によるネットワークシステムを示すブロック図である。 図１のモールサーバによって提供されるウェブページの一例を示す図である。 図２のウェブページのオブジェクトのいずれか１つを選択するときに提供される下位ウェブページの一例を示す図である。 図１のデータベースに格納およびアップデートされるユーザ転換可能性点数を概念的に示すテーブルである。 図１のデータベースに格納およびアップデートされるオブジェクト転換可能性点数を概念的に示すテーブルである。 図１のデータベースに格納されたメッセージタイプの実施例が視覚化された画面を示す図である。 図１のデータベースに格納されたメッセージタイプの実施例が視覚化された画面を示す図である。 図１のデータベースに格納されたオブジェクトを選択する過程を説明するための図である。 図１のモールサーバによって提供されるウェブページおよびメッセージタイプの例を示す図である。 図１のモールサーバによって提供されるウェブページおよびメッセージタイプの例を示す図である。 本発明の実施例によるモールサーバの動作方法を示すフローチャートである。 オブジェクト転換可能性点数を取得するためのモールサーバの動作方法の実施例を示すフローチャートである。 メッセージタイプに含まれるオブジェクトを選択する方法の実施例を示すフローチャートである。 メッセージタイプに含まれるオブジェクトを選択する方法の他の実施例を示すフローチャートである。 メッセージ転換可能性点数を取得するためのモールサーバの動作方法の実施例を示すフローチャートである。 各メッセージタイプに関連してスコアリングされるメッセージ転換可能性点数を概念的に示すテーブルである。 メッセージ転換可能性点数を参照してメッセージタイプを選択する実施例を示すフローチャートである。 図１のモールサーバを実現するのに適したコンピュータ装置の実施例を示すブロック図である。

以下、本発明による好ましい実施例を、添付した図面を参照して詳しく説明する。下記の説明では本発明による動作を理解するのに必要な部分だけが説明され、その他の部分の説明は本発明の要旨をあいまいにしないようにするために省略されることに留意しなければならない。また、本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されてもよい。ただし、ここで説明される実施例は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の技術的思想を容易に実施できる程度に詳しく説明するために提供されるものである。

明細書全体において、ある部分が他の部分に「連結」されているとするとき、これは、「直接的に連結」されている場合のみならず、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。ここで使われた用語は特定の実施例を説明するためであり、本発明を限定するためではない。明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに包含できることを意味する。「Ｘ、Ｙ、およびＺの少なくともいずれか１つ」、そして「Ｘ、Ｙ、およびＺで構成されたグループから選択された少なくともいずれか１つ」は、Ｘ１つ、Ｙ１つ、Ｚ１つ、またはＸ、Ｙ、およびＺのうちの２つまたはそれ以上の何らかの組み合わせ（例えば、ＸＹＺ、ＸＹＹ、ＹＺ、ＺＺ）であると解釈される。ここで、「および／または」は、当該構成の１つまたはそれ以上のすべての組み合わせを含む。

図１は、本発明の実施例によるネットワークシステムを示すブロック図である。図２は、図１のモールサーバによって提供されるウェブページの一例を示す図である。図３は、図２のウェブページのオブジェクトのいずれか１つを選択するときに提供される下位ウェブページの一例を示す図である。図４は、図１のデータベースに格納およびアップデートされるユーザ転換可能性点数を概念的に示すテーブルである。図５は、図１のデータベースに格納およびアップデートされるオブジェクト転換可能性点数を概念的に示すテーブルである。

図１を参照すれば、ネットワークシステム１００は、ネットワーク１０５と、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋと、モールサーバ１２０とを含むことができる。

ネットワークシステム１００は、ここに説明された本発明の実施例による多様な方法を行うように動作する複数の装置、サーバ、および／またはソフトウェア構成を含むことができる。図１に示された装置および／またはサーバは他の方式で構成されてもよいし、装置および／またはサーバによって提供される動作およびサービスは、ここに説明された実施例のために結合または分離可能であり、より多数あるいはより少数の装置および／またはサーバによって行われてもよい。１つまたはそれ以上の装置および／またはサーバは、同一あるいは異なる企業体によって駆動および／または保持できる。

ネットワーク１０５は、ネットワーク１０５、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋ、およびモールサーバ１２０のようなネットワークシステム１００内の構成要素を連結する。ネットワーク１０５は、パブリックネットワーク（ｐｕｂｌｉｃ ｎｅｔｗｏｒｋ）、少なくとも１つのプライベートネットワーク（ｐｒｉｖａｔｅ ｎｅｔｗｏｒｋ）、有線ネットワーク、無線ネットワーク、他の適切なタイプのネットワーク、およびそれらの組み合わせの少なくとも１つを含むことができる。ネットワークシステム１００内の構成要素それぞれは、有線通信機能および無線通信機能の少なくとも１つを含むことができ、それによって、ネットワーク１０５を介して相互通信可能である。

第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋそれぞれは、ネットワーク１０５を介してモールサーバ１２０と通信することができる。各ユーザ端末は、ウェブブラウザのような応用アプリケーションを含み、応用アプリケーションは、モールサーバ１２０と通信してユーザＩＤを生成した後、ユーザＩＤによりモールサーバ１２０にアクセスしてモールサービスのためのアクションを行うことができる。例えば、各ユーザ端末の応用アプリケーションは、それのユーザインターフェースを介してユーザ入力を受信し、受信されたユーザ入力に応答して、モールサーバ１２０によって提供されるウェブページにアクセスおよびウェブページ上で多様なアクションを行うことができる。実施例において、各ユーザ端末は、多様なウェブページを要請および受信し、ウェブページ上でオブジェクトを選択し、ウェブページ上でスクロールバーをスクロールするなどの多様なアクションを行うことができる。実施例において、各ユーザ端末の応用アプリケーションは、行われるアクションによるクッキー情報をモールサーバ１２０に提供してもよい。

実施例として、各ユーザ端末は、コンピュータ、ＵＭＰＣ（Ｕｌｔｒａ Ｍｏｂｉｌｅ ＰＣ）、ワークステーション、ネットブック（ｎｅｔ－ｂｏｏｋ）、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、ポータブル（ｐｏｒｔａｂｌｅ）コンピュータ、ウェブタブレット（ｗｅｂ ｔａｂｌｅｔ）、無線電話（ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｐｈｏｎｅ）、モバイルフォン（ｍｏｂｉｌｅ ｐｈｏｎｅ）、スマートフォン（ｓｍａｒｔ ｐｈｏｎｅ）、電子ブック（ｅ－ｂｏｏｋ）、ＰＭＰ（ｐｏｒｔａｂｌｅ ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ ｐｌａｙｅｒ）、ポータブルゲーム機などのような情報を有線および／または無線環境で送受信可能な装置などを含むことができる。

モールサーバ１２０は、ネットワーク１０５を介して第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋと通信するネットワークサーバとして提供され、ユーザ端末１１１～１１ｋにウェブページを提供することができる。また、モールサーバ１２０は、ウェブページでの各ユーザ端末のアクションをトラッキングし、オブジェクトを各ユーザ端末に薦めるおすすめメッセージを伝送することができる。

データベース１３０は、それぞれ販売される商品に関連づけられる複数のオブジェクトＯＢＪＴを格納することができる。このとき、オブジェクトは、販売される商品に関連づけられた多様な情報を含むデータセットおよび／またはデータセットの一部を意味することができる。例えば、各オブジェクトは、販売される商品の名称、カラー、サイズ、価格などのような情報を含む商品説明テキスト、商品の写真、商品のイメージ、関連アイコンなどであり得るサブオブジェクトを含んでもよい。データベース１３０に格納されたオブジェクトに含まれるデータのうち各ウェブページに含まれるデータは、実施例により多様に変更可能である。

データベース１３０は、ウェブページソースＷＰＳを格納することができる。ウェブページソースＷＰＳは、ウェブページそれぞれのレイアウト、アイコンなどのようなグラフィックインターフェースを含み、オブジェクトＯＢＪＴの少なくとも１つおよび／またはそのリンク（例えば、１３０内に格納されたアドレス）を含むことができる。

データベース１３０は、互いに異なるグラフィックインターフェースを含む複数のタイプのメッセージＭＴ（以下、メッセージタイプ）をさらに格納することができる。メッセージタイプＭＴそれぞれは、少なくとも１つのオブジェクトを含み得るレイアウトを有する。本発明の実施例によれば、モールサーバ１２０は、メッセージタイプＭＴのうちユーザに適したメッセージタイプを選択し、オブジェクトＯＢＪＴの少なくとも１つを選択し、選択されたオブジェクトを選択されたメッセージタイプに含ませて当該ユーザ端末に提供することができる。選択されたメッセージタイプは、ユーザ端末にウェブページを提供しながら一緒に提供され、ポップアップメッセージの形態でウェブページにオーバーラップされる。実施例において、メッセージタイプＭＴは、モールサーバ１２０の管理者の設定によって互いに異なるテキストを含むことができる。例えば、第１メッセージタイプは、「誰かがただいまこの商品を購入しました」のようなテキストを含んでもよいし、第２メッセージタイプは、「この商品をお探しですか？」のようなテキストを含んでもよい。

モールサーバ１２０は、ウェブページ提供器１２１と、ユーザアクショントラッカ１２２と、データベースインターフェース１２３と、メッセージタイプ提供器１２４とを含むことができる。

ウェブページ提供器１２１は、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋの要請に応答して、ウェブページを提供することができる。ウェブページ提供器１２１は、ユーザ端末から特定のウェブページが要請されるとき、当該ウェブページソースおよび／またはそれに含まれるオブジェクトをデータベース１３０からユーザ端末に提供する。これによって、ユーザ端末は、ウェブページをユーザが見られるようにディスプレイすることができる。

図１とともに図２を参照すれば、ウェブページ提供器１２１は、オブジェクトＯＢＪＴの一部をディスプレイする第１～第６領域２１０～２６０を含むウェブページ２００をユーザ端末に提供することができる。スクロールアイテム２０５をスクロールするユーザ入力に応答して、ウェブページ２００内で追加的な領域がディスプレイされる。

第１～第６領域２１０～２６０それぞれは、オブジェクトをディスプレイすることができる。第１領域２１０に商品の写真２１１および商品説明テキスト２１２のような第１オブジェクトの一部がディスプレイされる。第２領域２２０にも商品の写真２２１および商品説明テキスト２２２のような第２オブジェクトの一部がディスプレイされる。第３～第６領域２３０～２６０それぞれにも同じくオブジェクトの一部がディスプレイされる。

ユーザ端末は、第１～第６領域２１０～２６０のうちの１つを選択するユーザ入力に応答して、要請信号をウェブページ提供器１２１に伝送することができる。ウェブページ提供器１２１は、要請信号に応答して、選択された領域に対応する（あるいは、選択された領域によってリンクされる）下位ウェブページをユーザ端末に提供することができる。もし、第２領域２２０が選択されれば、図３に示されるように、第２オブジェクトのより多い一部を含む下位ウェブページ３００をユーザ端末に提供することができる。下位ウェブページ３００は、第２オブジェクトのより多い一部を含む領域３１０、３２０を含むことができる。相対的に多い第２オブジェクトのデータが下位ウェブページ３００に含まれる場合、下位ウェブページ３００は、スクロールアイテム３０５を含むことができる。また、下位ウェブページ３００は、第２オブジェクトに対応する商品を購入する機能を提供するさらに他のウェブページをリンクすることができる。

図２のウェブページ２００は、互いに異なるオブジェクトを並列的に表示する第１深さ（ｄｅｐｔｈ）のウェブページであり、図３の下位ウェブページ３００は、互いに異なるオブジェクトのうち選択されたオブジェクトを表示する第２深さ（ｄｅｐｔｈ）のウェブページであると理解される。

さらに図１を参照すれば、ユーザアクショントラッカ１２２は、ウェブページでの第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋのアクションをトラッキングし、トラッキングされるアクションに基づき、ユーザＩＤにそれぞれ対応するユーザ転換可能性点数ＵＣＶＲおよびオブジェクトＯＢＪＴにそれぞれ対応するオブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲをデータベース１３０に格納およびアップデートするように構成される。

図４を参照すれば、ユーザ転換可能性点数ＵＣＶＲは、第１～第ｋユーザＩＤ（ＵＩＤ１～ＵＩＤｋ）にそれぞれ対応する第１～第ｋユーザ転換可能性点数ＵＣＶＲ１～ＵＣＶＲｋを含むことができる。ここで、第１～第ｋユーザＩＤ（ＵＩＤ１～ＵＩＤｋ）は、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋ（図１参照）を介してアクセスするユーザＩＤであってもよい。ユーザ転換可能性点数は、所望の行動、例えば、商品の購入を当該ユーザＩＤがする確率を表す指標として理解される。例えば、転換可能性点数は、転換率（ｃｏｎｖｅｒｓｉｏｎ ｒａｔｅ：ＣＶＲ）に相当する。

ユーザアクショントラッカ１２２は、各ユーザ端末のアクションに基づき、ユーザ転換可能性点数をスコアリングすることができる。ユーザアクショントラッカ１２２は、ユーザ端末のアクションが所定のユーザイベントのいずれか１つとマッチされるたびにユーザ転換可能性点数をスコアリングすることができる。所定のユーザイベントは、ユーザＩＤが任意の商品を購入する確率が高いと推測させるイベントを含んでもよいし、モールサーバ１２０の管理者の設定によって変更可能である。実施例において、下位ウェブページ（図３参照）に一定時間あるいは平均時間以上留まる場合、下位ウェブページに一定深さ（あるいは比率）を超えるスクローリング、カートに入れる、商品レビュー照会、決済のためのウェブページへのアクセスなど、実施例により多様なイベントが前記所定のユーザイベントとして定義される。

図５を参照すれば、オブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲは、第１～第ｎオブジェクトＯＢＪＴ１～ＯＢＪＴｎにそれぞれ対応する第１～第ｎオブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲ１～ＯＣＶＲｎを含むことができる。このとき、第１～第ｎオブジェクトＯＢＪＴ１～ＯＢＪＴｎは、データベース１３０に格納されたオブジェクト（ＯＢＪＴ、図１参照）を示すことができる。オブジェクト転換可能性点数は、所望の行動、例えば、商品の購入を当該オブジェクトがもたらす確率を示す指標として理解される。

ユーザアクショントラッカ１２２は、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋのアクションに基づき、第１～第ｎオブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲ１～ＯＣＶＲｎをスコアリングすることができる。ユーザアクショントラッカ１２２は、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋのアクションのうち各オブジェクトに対応するアクションによって所定のオブジェクトイベントのいずれか１つが発生したとき、オブジェクト転換可能性点数をスコアリングすることができる。所定のオブジェクトイベントは、任意のユーザによって当該商品が購入される確率が高いと推測させるイベントを含んでもよいし、モールサーバ１２０の管理者の設定によって変更可能である。実施例において、定められた時間の間のオブジェクトに対応する商品の販売数、定められた時間の間のオブジェクトに対する照会数と商品の販売数との間の比率、商品の価格、商品の割引率など、実施例により多様な要素が前記オブジェクトイベントとして定義される。

さらに図１を参照すれば、データベースインターフェース１２３は、モールサーバ１２０の構成要素とデータベース１３０との間をインターフェーシングするように構成される。モールサーバ１２０のウェブページ提供器１２１、ユーザアクショントラッカ１２２、メッセージタイプ提供器１２４は、データベースインターフェース１２３を介してデータベース１３０にアクセスしてデータを書き込みおよび／または読み出し可能である。図１で、データベース１３０がモールサーバ１２０の外部に配置されるものとして示される。この場合、データベースインターフェース１２３は、ネットワーク１０５を介してデータベース１３０と通信することができる。しかし、これは例示的なもので、データベース１３０の少なくとも一部は、モールサーバ１２０の内部に提供されてもよい。

メッセージタイプ提供器１２４は、ウェブページ提供器１２１がユーザ端末にウェブページを提供するとき、メッセージタイプＭＴの中から選択されたメッセージタイプを提供することができる。提供されたメッセージタイプは、ウェブページにポップアップメッセージの形態でオーバーラップされてユーザ端末にディスプレイされる。

メッセージタイプ提供器１２４は、メッセージタイプ選択部１２５と、オブジェクト選択部１２６とを含むことができる。メッセージタイプ選択部１２５は、データベース１３０に格納されたユーザ転換可能性点数ＵＣＶＲを照会できる。メッセージタイプ選択部１２５は、モールサーバ１２０にアクセスするユーザＩＤのユーザ転換可能性点数が閾値より高いか否かによってメッセージタイプＭＴのいずれか１つを選択することができる。メッセージタイプ選択部１２５は、ユーザ転換可能性点数が閾値より高いとき、メッセージタイプＭＴのうち第１メッセージタイプを選択することができる。メッセージタイプ選択部１２５は、ユーザ転換可能性点数が閾値より低いか等しいとき、メッセージタイプＭＴのうち第１メッセージタイプと異なる第２メッセージタイプを選択することができる。例えば、第１メッセージタイプは、「誰かがただいまこの商品を購入しました」のようなテキストを含んでもよいし、第２メッセージタイプは、「この商品をお探しですか？」のようなテキストを含んでもよい。

オブジェクトＯＢＪＴに対するユーザごとの関心の程度は異なり、各ユーザに伝達されるメッセージの脈絡が関心の程度によって適応的に異なる場合、広告効果の向上を期待することができる。本発明の実施例によれば、モールサーバ１２０は、複数のメッセージタイプＭＴを格納し、ウェブページにアクセスするユーザＩＤのユーザ転換可能性点数に応じて複数のメッセージタイプＭＴのいずれか１つを選択して当該ユーザ端末に提供する。これによって、モールサーバ１２０は、ユーザに適応的なメッセージタイプを提供することができ、広告効果は向上できる。

オブジェクト選択部１２６は、データベース１３０に格納されたオブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲを照会できる。オブジェクト選択部１２６は、オブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲに基づき、オブジェクトＯＢＪＴの少なくとも１つを選択し、選択されたオブジェクトをメッセージタイプ選択部１２５によって選択されたメッセージタイプのレイアウトに含ませることができる。

図６Ａおよび図６Ｂは、図１のデータベースに格納されたメッセージタイプの実施例が視覚化された画面を示す図である。

図６Ａを参照すれば、第１メッセージタイプＭＴ１は、第１テキストＴＭ１およびレイアウトＬＯ１１、ＬＯ１２を含むことができる。第１テキストＴＭ１は、「誰かがただいまこの商品を購入しました」のようなテキストメッセージを含んでもよい。レイアウトＬＯ１１、ＬＯ１２にオブジェクトが含まれてもよい。例えば、レイアウトＬＯ１１は、商品のオブジェクトのうち商品の写真を含んでもよいし、レイアウトＬＯ１２は、同一商品のオブジェクトのうち商品説明テキストの一部を含んでもよい。第１メッセージタイプＭＴ１は、それを閉じるための取消ボタンＣＢをさらに含んでもよい。図１のメッセージタイプ選択部１２５は、モールサーバ１２０にアクセスしたユーザＩＤのユーザ転換可能性点数が閾値より高いとき、第１メッセージタイプＭＴ１を選択することができる。

図６Ｂを参照すれば、第２メッセージタイプＭＴ２は、図示のように、第１メッセージタイプＭＴ１と異なるグラフィックインターフェースを含むことができる。第２メッセージタイプＭＴ２は、第２テキストＴＭ２およびレイアウトＬＯ２１、ＬＯ２２、ＬＯ３１、ＬＯ３２を含むことができる。第２テキストＴＭ２は、「この商品をお探しですか？」のようなテキストメッセージを含んでもよい。

レイアウトＬＯ２１、ＬＯ２２にオブジェクトが含まれてもよい。レイアウトＬＯ２１は、商品のオブジェクトのうち商品の写真を含んでもよいし、レイアウトＬＯ２２は、商品のオブジェクトのうち商品説明テキストの一部を含んでもよい。レイアウトＬＯ３１、ＬＯ３２に他のオブジェクトが含まれてもよい。レイアウトＬＯ３１は、他のオブジェクトの商品の写真を含んでもよいし、レイアウトＬＯ３２は、他のオブジェクトの商品説明テキストの一部を含んでもよい。図１のメッセージタイプ選択部１２５は、モールサーバ１２０にアクセスしたユーザＩＤのユーザ転換可能性点数が閾値より低いか等しいとき、第２メッセージタイプＭＴ２を選択することができる。

ユーザ転換可能性点数は、上記の説明のように、当該ユーザＩＤが所望の行動（例えば、商品の購入）をする確率を示す指標として理解される。モールサーバ１２０は、購入可能性が高いユーザには購入決定に影響を与え得る情報を含む第１メッセージタイプＭＴ１を提供し、購入可能性が低いユーザには商品に対する関心度を高めるための情報を含む第２メッセージタイプＭＴ２を提供することにより、広告効果を向上させることができる。

図７は、図１のデータベースに格納されたオブジェクトを選択する過程を説明するための図である。

図１および図７を参照すれば、オブジェクト選択部１２６は、多様な方式を利用してデータベース１３０に格納された第１～第ｎオブジェクトＯＢＪＴ１～ＯＢＪＴｎの一部ＯＢＪ１～ＯＢＪ３を抽出することができる。オブジェクト選択部１２６は、特定のオブジェクトを選択した人が次に選択するオブジェクト、特定のオブジェクトと高い比率で一緒に購入されるオブジェクトなどの多様な要素によってユーザＩＤのアクションをパターン化し、オブジェクトとユーザＩＤ、オブジェクトとオブジェクトとの間の関連性を分析するための、同分野で知られた多様な方式の個人化推薦アルゴリズムにより、第１～第３オブジェクトＯＢＪ１～ＯＢＪ３を抽出することができる。

次いで、オブジェクト選択部１２６は、データベース１３０に格納されたオブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲに基づき、オブジェクトＯＢＪ１～ＯＢＪ３の順序をリスティングする。例えば、第１～第３オブジェクトＯＢＪ１～ＯＢＪ３のうち第３オブジェクトＯＢＪＴ３が最も高いオブジェクト転換可能性点数を有し、第１～第３オブジェクトＯＢＪ１～ＯＢＪ３のうち第２オブジェクトＯＢＪＴ２が最も低いオブジェクト転換可能性点数を有する場合、オブジェクト選択部１２６は、図７に示されるように、第３オブジェクトＯＢＪＴ３、第１オブジェクトＯＢＪＴ１、および第２オブジェクトＯＢＪＴ２を順次に整列することができる。

オブジェクト選択部１２６は、整列されたオブジェクトを選択されたメッセージタイプのレイアウトに含ませることができる。例えば、選択されたメッセージタイプが３つ以上のオブジェクトを含み得るレイアウトを有するとき、オブジェクト選択部１２６は、第３オブジェクトＯＢＪＴ３、第１オブジェクトＯＢＪＴ１、および第２オブジェクトＯＢＪＴ２を順次に選択されたメッセージタイプに含ませることができる。

オブジェクト転換可能性点数は、上記の説明のように、所望の行動（例えば、商品の購入）を当該オブジェクトがもたらす確率を示す指標として理解される。モールサーバ１２０は、高い可能性で購入をもたらす順にリスティングされたオブジェクトを選択されたメッセージタイプに含ませることにより、広告効果をさらに向上させることができる。

図８および図９は、図１のモールサーバによって提供されるウェブページおよびメッセージタイプの例を示す図である。

まず、図１とともに図８を参照すれば、ウェブページ提供器１２１は、オブジェクトＯＢＪＴの一部をディスプレイする複数の領域４１０を含むウェブページ４００をユーザ端末に提供することができる。メッセージタイプ選択部１２５は、モールサーバ１２０にアクセスしたユーザＩＤのユーザ転換可能性点数が閾値より高いとき、第１メッセージタイプＭＴ１を選択することができる。また、オブジェクト選択部１２６は、上記の説明のように、１つまたはそれ以上のオブジェクトを選択することができる。これによって、選択されたオブジェクトのイメージＩＭＧ１および商品説明テキストＤＳＣＲ１が第１メッセージタイプＭＴ１のレイアウトＬＯ１１およびＬＯ１２（図６Ａ参照）に含まれてもよい。第１メッセージタイプＭＴ１は、購入決定に影響を与え得る情報、例えば、「誰かがただいまこの商品を購入しました」のようなテキスト、商品の割引率と在庫などを含んでもよい。

次いで、図１とともに図９を参照すれば、メッセージタイプ選択部１２５は、モールサーバ１２０にアクセスしたユーザＩＤのユーザ転換可能性点数が閾値より低いか等しいとき、第２メッセージタイプＭＴ２を選択することができる。オブジェクト選択部１２６によって１つまたはそれ以上のオブジェクトが選択される。選択されたオブジェクトのイメージＩＭＧ２および商品説明テキストＤＳＣＲ２、そして他の選択されたオブジェクトのイメージＩＭＧ３および商品説明テキストＤＳＣＲ３が第２メッセージタイプＭＴ２のレイアウトＬＯ２１、ＬＯ２２、ＬＯ３１、およびＬＯ３２（図６Ｂ参照）に含まれてもよい。第２メッセージタイプＭＴ２は、第１メッセージタイプＭＴ１と異なるグラフィックインターフェースを含む。スクロールアイテムＳＣＲを用いて、第２メッセージタイプＭＴ２は、同一面積でより多いオブジェクトを含むことができる。第２メッセージタイプＭＴ２は、商品に対する関心度を高めるための多様な情報、例えば、「この商品をお探しですか？」のようなテキスト、商品の割引率などを含んでもよい。

図１０は、本発明の実施例によるモールサーバの動作方法を示すフローチャートである。

図１および図１０を参照すれば、Ｓ１１０ステップで、モールサーバ１２０は、販売される商品に関連づけられるオブジェクトＯＢＪＴをデータベース１３０に格納する。Ｓ１２０ステップで、モールサーバ１２０は、互いに異なるグラフィックインターフェースを有する複数のメッセージタイプＭＴをデータベース１３０に格納する。

Ｓ１３０ステップで、モールサーバ１２０は、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋにウェブページを提供するが、このとき、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋのアクションをトラッキングして、ユーザＩＤにそれぞれ対応するユーザ転換可能性点数ＵＣＶＲをスコアリングする。スコアリングされるユーザ転換可能性点数ＵＣＶＲはデータベース１３０にアップデートされる。

Ｓ１４０ステップで、モールサーバ１２０は、特定のユーザＩＤのユーザ端末を介したアクセスを検知する。当該ユーザ端末は、モールサーバ１２０の任意のウェブページにアクセスするはずである。Ｓ１５０ステップで、モールサーバ１２０は、ユーザＩＤのユーザ転換可能性点数が閾値より高いか否かを判別する。もし、そうであれば、Ｓ１６０ステップが行われる。もし、そうでなければ、Ｓ１７０ステップが行われる。

Ｓ１６０ステップで、モールサーバ１２０は、メッセージタイプＭＴのうち第１メッセージタイプを選択する。Ｓ１７０ステップで、モールサーバ１２０は、メッセージタイプＭＴのうち第２メッセージタイプを選択する。

Ｓ１８０ステップで、モールサーバ１２０は、選択されたメッセージタイプにオブジェクトＯＢＪＴの少なくとも１つを含ませる。Ｓ１９０ステップで、モールサーバ１２０は、選択されたメッセージタイプを当該ユーザ端末に提供する。選択されたメッセージタイプは、ウェブページにオーバーラップされる形態で提供可能である（図８および図９参照）。

モールサーバ１２０は、ユーザ転換可能性点数に応じて異なるメッセージタイプを提供することにより、広告効果を向上させることができる。

図１１は、オブジェクト転換可能性点数を取得するためのモールサーバの動作方法の実施例を示すフローチャートである。

図１および図１１を参照すれば、モールサーバ１２０は、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋのアクションをトラッキングして、オブジェクトＯＢＪＴにそれぞれ対応するオブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲをスコアリングすることができる。スコアリングされるオブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲはデータベース１３０にアップデートされる。実施例において、Ｓ２１０ステップは、Ｓ１３０ステップとともに行われてもよい。

図１２は、メッセージタイプに含まれるオブジェクトを選択する方法の実施例を示すフローチャートである。

図１および図１２を参照すれば、Ｓ３１０ステップで、モールサーバ１２０は、オブジェクトＯＢＪＴのうち候補オブジェクトを選択する。特定のオブジェクトを選択した人が次に選択するオブジェクト、特定のオブジェクトと高い比率で一緒に購入されるオブジェクトなどの多様な要素によってユーザＩＤのアクションをパターン化し、オブジェクトとユーザＩＤ、オブジェクトとオブジェクトとの間の関連性を分析する、同分野で知られた多様な方式の個人化推薦アルゴリズムを用いることにより、オブジェクトＯＢＪＴから候補オブジェクトが選択可能である。

Ｓ３２０ステップで、モールサーバ１２０は、候補オブジェクトをオブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲが高い順にリスティングする。

Ｓ３３０ステップで、モールサーバ１２０は、オブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲが高い順に整列された候補オブジェクトの少なくとも一部を選択されたメッセージタイプに含ませることができる。Ｓ３１０ステップ～Ｓ３３０ステップは、図１０のＳ１８０ステップに含まれてもよい。モールサーバ１２０がオブジェクト転換可能性点数が高い順にリスティングされたオブジェクトを選択されたメッセージタイプに含ませることにより、広告効果をさらに向上させることができる。

図１３は、メッセージタイプに含まれるオブジェクトを選択する方法の他の実施例を示すフローチャートである。

図１および図１３を参照すれば、Ｓ４１０ステップで、モールサーバ１２０は、オブジェクト転換可能性点数ＯＣＶＲに応じてオブジェクトＯＢＪＴの少なくとも１つのオブジェクトを選択する。オブジェクト転換可能性点数が最も高い１つまたはそれ以上のオブジェクトが選択可能である。これによって、広告効果の向上を期待することができる。

Ｓ４２０ステップで、選択されたオブジェクトを選択されたメッセージタイプに含ませる。Ｓ４１０ステップおよびＳ４２０ステップは、図１０のＳ１８０ステップに含まれてもよい。

図１４は、メッセージ転換可能性点数を取得するためのモールサーバの動作方法の実施例を示すフローチャートである。

図１および図１４を参照すれば、Ｓ５１０ステップで、モールサーバ１２０のメッセージタイプ提供器１２４は、第１～第ｋユーザ端末１１１～１１ｋに複数のメッセージタイプＭＴを提供する。モールサーバ１２０は、ユーザ端末にウェブページを提供するとき、任意のメッセージタイプを提供することができる。提供されるメッセージタイプには少なくとも１つのオブジェクトが含まれる。

Ｓ５２０ステップで、モールサーバ１２０のユーザアクショントラッカ１２２は、複数のメッセージタイプＭＴに関連づけられたユーザ端末１１１～１１ｋのアクションをトラッキングして、複数のメッセージタイプそれぞれに対応するメッセージ転換可能性点数をスコアリングする。スコアリングされるメッセージ転換可能性点数はデータベース１３０に格納される。

図１５は、各メッセージタイプに関連してスコアリングされるメッセージ転換可能性点数を概念的に示すテーブルである。

図１５を参照すれば、各メッセージタイプに対応する１つまたはそれ以上のメッセージ転換可能性点数がスコアリングされる。実施例において、第１～第３メッセージタイプＭＴ１～ＭＴ３が提供される場合、第１～第３メッセージタイプＭＴ１～ＭＴ３それぞれに対応する第１および第２メッセージ転換可能性点数が生成されてデータベース１３０に格納される。

第１～第３メッセージタイプＭＴ１～ＭＴ３にそれぞれ対応する第１メッセージ転換可能性点数ＭＣＶＲ１１～ＭＣＶＲ１３がスコアリングされる。第１メッセージ転換可能性点数は、所望の第１行動、例えば、商品の購入を当該メッセージタイプがもたらす確率を示す指標として理解される。実施例において、各メッセージタイプに関連づけられたユーザ端末１１１～１１ｋのアクションが所定の第１イベントとマッチされるか否かによって第１メッセージ転換可能性点数ＭＣＶＲ１１～ＭＣＶＲ１３がスコアリングされる。第１イベントは、メッセージタイプが商品の購入を誘発したと推測させるイベントであってもよい。例えば、メッセージタイプによってもたらされた販売数、メッセージタイプに含まれたオブジェクトを選択した回数とメッセージタイプによってもたらされた販売数との間の比率など、実施例により多様な要素が前記第１イベントとして定義される。第１イベントは、モールサーバ１２０の管理者の設定によって多様に変更可能である。

また、第１～第３メッセージタイプＭＴ１～ＭＴ３にそれぞれ対応する第２メッセージ転換可能性点数ＭＣＶＲ２１～ＭＣＶＲ２３がさらにスコアリングされてもよい。第２メッセージ転換可能性点数は、第２行動、例えば、メッセージタイプに含まれたオブジェクトに対する選択（例えば、タッチあるいはクリック）を当該メッセージタイプがもたらす確率を示す指標として理解される。例えば、第２メッセージ転換可能性点数は、メッセージタイプがどれだけユーザの関心を誘発するかを示す指標として理解される。実施例において、各メッセージタイプに関連づけられたユーザ端末１１１～１１ｋのアクションが第２イベントとマッチされるか否かによって第２メッセージ転換可能性点数ＭＣＶＲ２１～ＭＣＶＲ２３がスコアリングされる。第２イベントは、メッセージタイプがユーザの関心を誘発したと推測させるイベントであってもよい。例えば、メッセージタイプに含まれたオブジェクトを選択した回数、選択によって提供されたウェブページに留まった時間など、実施例により多様な要素が前記第２イベントとして定義される。第２イベントは、モールサーバ１２０の管理者の設定によって多様に変更可能である。

図１６は、メッセージ転換可能性点数を参照してメッセージタイプを選択する実施例を示すフローチャートである。

図１および図１６を参照すれば、Ｓ６１０ステップで、モールサーバ１２０は、ユーザＩＤのユーザ転換可能性点数が閾値より高いか否かを判別する。もし、そうであれば、Ｓ６２０ステップが行われる。もし、そうでなければ、Ｓ６３０ステップが行われる。

Ｓ６２０ステップで、モールサーバ１２０は、メッセージタイプ（図１５のＭＴ１～ＭＴ３参照）のうち最も高い第１メッセージ転換可能性点数（図１５のＭＣＶＲ１１～ＭＣＶＲ１３参照）を有するメッセージタイプを選択する。これによって、閾値より高いユーザ転換可能性点数を有する、すなわち、商品の購入をする確率が高いユーザＩＤには、高い第１メッセージ転換可能性点数を有する、すなわち、商品の購入を高い確率でもたらすメッセージタイプを提供することにより、商品の購入を効率的に誘導することができる。

Ｓ６３０ステップで、モールサーバ１２０は、メッセージタイプのうち最も高い第２メッセージ転換可能性点数（図１５のＭＣＶＲ２１～ＭＣＶＲ２３参照）を有するメッセージタイプを選択する。これによって、閾値より低いユーザ転換可能性点数を有する、すなわち、商品の購入をする確率が低いユーザＩＤには、高い第２メッセージ転換可能性点数を有する、すなわち、当該メッセージタイプに含まれたオブジェクトに対する選択を高い確率でもたらすメッセージタイプを提供することにより、商品に対する関心を効率的に高めることができる。このようにユーザに適応的なメッセージタイプを提供することができ、これによって、広告効果の向上を期待することができる。

図１７は、図１のモールサーバを実現するのに適したコンピュータ装置の実施例を示すブロック図である。

図１７を参照すれば、コンピュータ装置１０００は、バス１１００と、少なくとも１つのプロセッサ１２００と、システムメモリ１３００と、記憶媒体インターフェース（Ｉ／Ｆ）１４００と、通信インターフェース１５００と、記憶媒体１６００と、通信機１７００とを含む。

バス１１００は、コンピュータ装置１０００の多様な構成要素に連結され、データ、信号、および情報を伝達する。プロセッサ１２００は、汎用あるいは専用プロセッサのいずれか１つであってもよいし、コンピュータ装置１０００の諸動作を制御することができる。

プロセッサ１２００は、実行されるとき、多様な機能を提供するプログラムコードおよび命令語をシステムメモリ１３００にローディングし、ローディングされたプログラムコードおよび命令語を処理するように構成される。システムメモリ１３００は、プロセッサ１２００のワーキングメモリとして提供される。実施例として、システムメモリ１３００は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、および他のタイプのコンピュータによって読み取り可能な媒体の少なくとも１つを含むことができる。

プロセッサ１２００は、プロセッサ１２００によって実行されるとき、図１のウェブページ提供器１２１の機能を提供するウェブページ提供モジュール１３１０、図１のユーザアクショントラッカ１２２の機能を提供するユーザアクショントラッキングモジュール１３２０、および図１のメッセージタイプ提供器１２４の機能を提供するメッセージタイプ提供モジュール１３３０をシステムメモリ１３００にローディングすることができる。プロセッサ１２００は、運営体制１３４０をシステムメモリ１３００にローディングし、ローディングされたオペレーションシステム１３４０を実行してコンピュータ装置１０００の諸動作を制御することができる。プロセッサ１２００によって実行されるオペレーションシステム１３４０は、システムメモリ１３００、記憶媒体インターフェース１４００、通信インターフェース１５００のようなコンピュータ装置１０００の構成要素に対するインターフェースをウェブページ提供モジュール１３１０、ユーザアクショントラッキングモジュール１３２０、およびメッセージタイプ提供モジュール１３３０に提供することができる。この場合、プロセッサ１２００によって実行されるオペレーションシステム１３４０は、図１のデータベースインターフェース１２３の機能を提供することができる。このように、システムメモリ１３００によってローディングされたウェブページ提供モジュール１３１０、ユーザアクショントラッキングモジュール１３２０、メッセージタイプ提供モジュール１３３０、およびオペレーションシステム１３４０は、プロセッサ１２００によって実行され、図１を参照して説明されたモールサーバ１２０の機能および図１０～図１４、および図１６を参照して説明された動作を行うことができる。

プログラムコードおよび／または命令語は、別のコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である記憶媒体１６００からシステムメモリ１３００にローディングされる。あるいは、プログラムコードおよび／または命令語は、コンピュータ装置１０００の外部から通信機１７００を介してシステムメモリ１３００にローディングされてもよい。

この他にも、システムメモリ１３００は、ウェブページ提供モジュール１３１０、ユーザアクショントラッキングモジュール１３２０、メッセージタイプ提供モジュール１３３０、およびオペレーションシステム１３４０のためのバッファメモリとして機能することができる。この場合、複数のオブジェクトＯＢＪＴ、ウェブページソースＷＰＳ、メッセージタイプＭＴ、および転換可能性点数ＵＣＶＲ、ＯＣＶＲ、ＭＣＶＲは、少なくとも部分的にシステムメモリ１３００にローディングされる。

図１７で、システムメモリ１３００は、プロセッサ１２００と区分された構成として示されているが、システムメモリ１３００の少なくとも一部はプロセッサ１２００に含まれてもよい。システムメモリ１３００は、実施例により物理的および／または論理的に互いに分離された複数のメモリとして提供可能である。

記憶媒体インターフェース１４００は、記憶媒体１６００に連結される。記憶媒体インターフェース１４００は、バス１１００に連結されたプロセッサ１２００およびシステムメモリ１３００のような構成要素と記憶媒体１６００との間をインターフェーシングすることができる。通信インターフェース１５００は、通信機１７００に連結される。通信インターフェース１５００は、バス１１００に連結された構成要素と通信機１７００との間をインターフェーシングすることができる。

実施例において、バス１１００、プロセッサ１２００、およびシステムメモリ１３００は、１つのボード１０５０に統合される。例えば、バス１１００、プロセッサ１２００、およびシステムメモリ１３００は、１つの半導体チップに実装可能である。実施例において、ボード１０５０は、記憶媒体インターフェース１４００および通信インターフェース１５００をさらに含むことができる。

記憶媒体１６００は、電源が遮断されても格納されたデータを保持する多様なタイプの不揮発性記憶媒体、例えば、フラッシュメモリ（ｆｌａｓｈ ｍｅｍｏｒｙ）、ハードディスク（ｈａｒｄ ｄｉｓｋ）などを含むことができる。記憶媒体１６００は、図１のデータベース１３０の少なくとも一部として提供される。この場合、記憶媒体１６００は、図１の複数のオブジェクトＯＢＪＴ、ウェブページソースＷＰＳ、メッセージタイプＭＴ、および転換可能性点数ＵＣＶＲ、ＯＣＶＲ、ＭＣＶＲを格納することができる。

通信機１７００（あるいはトランシーバ）は、ネットワーク１０５を介してコンピュータ装置１０００とネットワークシステム１００（図１参照）内の他の装置および／またはサーバとの間の信号を送受信することができる。

たとえ、特定の実施例および適用例がここに説明されたが、これは本発明のより全般的な理解のために提供されたに過ぎず、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者であればこのような記載から多様な修正および変形が可能である。

したがって、本発明の思想は説明された実施例に限って定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等または等価的変形があるあらゆるものは本発明の思想の範疇に属する。

１１１～１１ｋ：第１～第ｋユーザ端末
１２０：モールサーバ
１２１：ウェブページ提供器
１２２：ユーザアクショントラッカ
１２３：データベースインターフェース
１２４：メッセージタイプ提供器
１３０：データベース

Claims (14)

1. ユーザＩＤによりアクセスするユーザ端末にウェブページを提供するネットワークサーバにおいて、
   ネットワークと連結される通信機と、
   前記通信機を介して前記ユーザ端末と通信するように構成されるプロセッサと、を含み、
   前記プロセッサは、
   販売される商品に関連づけられるオブジェクトをデータベースに格納し、
   互いに異なるグラフィックインターフェースを有する複数のメッセージタイプであって前記オブジェクトの少なくとも１つを含み得るレイアウトをそれぞれが有する複数のメッセージタイプを前記データベースに格納し、
   前記ユーザ端末に前記複数のメッセージタイプを提供するが、前記複数のメッセージタイプは、前記オブジェクトの少なくとも一部を含み、
   前記複数のメッセージタイプに関連づけられた前記ユーザ端末のアクションをトラッキングして、前記複数のメッセージタイプにそれぞれ対応する第３転換可能性点数をスコアリングするように構成され、
   前記ユーザ端末に前記オブジェクトの少なくとも一部を含むウェブページを提供し、
   前記ウェブページ上での前記ユーザ端末のアクションが所定のユーザイベントとマッチされるか否かによって前記ユーザＩＤにそれぞれ対応する第１転換可能性点数をスコアリングし、
   前記第１転換可能性点数を前記データベースに格納あるいはアップデートし、
   前記ユーザＩＤのうち第１ユーザＩＤがユーザ端末を介してアクセスするとき、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が閾値より高いか否かによって前記複数のメッセージタイプのうち最も高い第３転換可能性点数を有するメッセージタイプを、前記複数のメッセージタイプのうち前記いずれか１つとして選択し、
   前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに前記オブジェクトの中から選択されたオブジェクトを含ませ、
   前記選択されたオブジェクトを含む前記選択されたメッセージタイプを前記第１ユーザＩＤの前記ユーザ端末に提供するように構成されるネットワークサーバ。
2. 前記複数のメッセージタイプは、互いに異なるテキストを含む、請求項１に記載のネットワークサーバ。
3. 前記プロセッサは、
   前記ユーザ端末の前記アクションに基づき、前記オブジェクトにそれぞれ対応する第２転換可能性点数をスコアリングし、
   前記第２転換可能性点数を前記データベースに格納あるいはアップデートするように構成される、請求項１に記載のネットワークサーバ。
4. 前記プロセッサは、
   前記オブジェクトのうち候補オブジェクトを選択し、
   前記候補オブジェクトを前記第２転換可能性点数に応じてリスティングし、
   前記リスティングされた候補オブジェクトの少なくとも一部を、前記選択されたオブジェクトとして前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに含ませるように構成される、請求項３に記載のネットワークサーバ。
5. 前記プロセッサは、
   前記第２転換可能性点数を参照して前記オブジェクトの少なくとも１つを選択し、前記選択されたオブジェクトを前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに含ませるように構成される、請求項３に記載のネットワークサーバ。
6. 前記プロセッサは、
   前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より高いとき、前記選択されたメッセージタイプは第１メッセージタイプである、請求項１に記載のネットワークサーバ。
7. 前記プロセッサは、
   前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より低いか等しいとき、前記選択されたメッセージタイプは前記第１メッセージタイプと異なる第２メッセージタイプである、請求項６に記載のネットワークサーバ。
8. ユーザＩＤによりアクセスするユーザ端末にウェブページを提供する方法において、
   販売される商品に関連づけられるオブジェクトをデータベースに格納するステップと、
   互いに異なるグラフィックインターフェースを有する複数のメッセージタイプであって前記オブジェクトの少なくとも１つを含み得るレイアウトをそれぞれが有する複数のメッセージタイプを前記データベースに格納するステップと、
   前記ユーザ端末に前記複数のメッセージタイプを提供するが、前記複数のメッセージタイプは、前記オブジェクトの少なくとも一部を含むステップと、
   前記複数のメッセージタイプに関連づけられた前記ユーザ端末のアクションをトラッキングして、前記複数のメッセージタイプにそれぞれ対応する第３転換可能性点数をスコアリングするステップと、
   前記ユーザ端末に前記オブジェクトの少なくとも一部を含むウェブページを提供するステップと、
   前記ウェブページ上での前記ユーザ端末のアクションが所定のユーザイベントとマッチされるか否かによって前記ユーザＩＤにそれぞれ対応する第１転換可能性点数をスコアリングするステップと、
   前記第１転換可能性点数を前記データベースに格納あるいはアップデートするステップと、
   前記ユーザＩＤのうち第１ユーザＩＤがユーザ端末を介してアクセスするとき、前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が閾値より高いか否かによって前記複数のメッセージタイプのうち最も高い第３転換可能性点数を有するメッセージタイプを選択するステップと、
   前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに前記オブジェクトの中から選択されたオブジェクトを含ませるステップと、
   前記選択されたオブジェクトを含む前記選択されたメッセージタイプを前記第１ユーザＩＤの前記ユーザ端末に提供するステップとを含む方法。
9. 前記複数のメッセージタイプのいずれか１つを選択するステップは、
   前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より高いとき、前記複数のメッセージタイプのうち第１メッセージタイプを選択するステップと、
   前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より低いか等しいとき、前記複数のメッセージタイプのうち前記第１メッセージタイプと異なる第２メッセージタイプを選択するステップとを含む、請求項８に記載の方法。
10. 前記ユーザ端末の前記アクションに基づき、前記オブジェクトにそれぞれ対応する第２転換可能性点数をスコアリングするステップと、
    前記第２転換可能性点数を前記データベースに格納あるいはアップデートするステップとをさらに含む、請求項８に記載の方法。
11. 前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに前記オブジェクトの中から選択されたオブジェクトを含ませるステップは、
    前記オブジェクトのうち候補オブジェクトを選択するステップと、
    前記候補オブジェクトを前記第２転換可能性点数に応じてリスティングするステップと、
    前記リスティングされた候補オブジェクトの少なくとも一部を、前記選択されたオブジェクトとして前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに含ませるステップとを含む、請求項１０に記載の方法。
12. 前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに前記オブジェクトの中から選択されたオブジェクトを含ませるステップは、
    前記第２転換可能性点数を参照して前記オブジェクトの少なくとも１つのオブジェクトを選択するステップと、
    前記選択されたオブジェクトを前記選択されたメッセージタイプの前記レイアウトに含ませるステップとを含む、請求項１０に記載の方法。
13. 前記複数のメッセージタイプのいずれか１つを選択するステップは、
    前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より高いとき、前記選択されたメッセージタイプは第１メッセージタイプである、請求項８に記載の方法。
14. 前記複数のメッセージタイプのいずれか１つを選択するステップは、
    前記第１ユーザＩＤの前記第１転換可能性点数が前記閾値より低いか等しいとき、前記選択されたメッセージタイプは第２メッセージタイプと異なる第２メッセージタイプである、請求項１３に記載の方法。

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