JP7024216B2 - 送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法 - Google Patents

送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7024216B2
JP7024216B2 JP2017118101A JP2017118101A JP7024216B2 JP 7024216 B2 JP7024216 B2 JP 7024216B2 JP 2017118101 A JP2017118101 A JP 2017118101A JP 2017118101 A JP2017118101 A JP 2017118101A JP 7024216 B2 JP7024216 B2 JP 7024216B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
transmission
transmission points
radio resource
allocated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017118101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019004345A (ja
Inventor
大介 実川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2017118101A priority Critical patent/JP7024216B2/ja
Priority to US16/004,037 priority patent/US10581642B2/en
Publication of JP2019004345A publication Critical patent/JP2019004345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7024216B2 publication Critical patent/JP7024216B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/0398Restoration of channel reciprocity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT
    • H04L5/0012Hopping in multicarrier systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0037Inter-user or inter-terminal allocation
    • H04L5/0039Frequency-contiguous, i.e. with no allocation of frequencies for one user or terminal between the frequencies allocated to another
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0044Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path allocation of payload
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0048Allocation of pilot signals, i.e. of signals known to the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法に関する。
一般に、送受信が時分割で行われるTDD(Time Division Duplex)を採用する無線通信システムでは、上り回線(Uplink:以下「UL」と略記する)及び下り回線(Downlink:以下「DL」と略記する)において同一周波数帯の信号が送受信される。このため、無線チャネルの対称性により、UL及びDLの無線チャネルは同等であるとみなすことが可能である。この性質を利用して、例えば基地局装置は、ユーザ端末から送信されたULの参照信号を用いてULのチャネル推定を実行し、ULのチャネル推定値をDLのチャネル推定値とみなして、DLの信号のプリコーディングなどを実行する。
ところで、UL及びDLの無線チャネルは対称であり同等である一方、基地局装置及びユーザ端末などの各装置の送受信回路の伝送特性は異なっている。このため、例えば基地局装置がULの参照信号から推定するULのチャネル推定値は、実際のDLのチャネルを正確に示すものではない。
すなわち、例えばULの信号は、ユーザ端末の送信回路を通過してULの無線チャネルを経由し、基地局装置の受信回路を通過する。これに対して、DLの信号は、基地局装置の送信回路を通過してDLの無線チャネルを経由し、ユーザ端末の受信回路を通過する。このため、基地局装置がチャネル推定するULのチャネルは、ユーザ端末の送信回路及び基地局装置の受信回路を含む一方で、実際のDLのチャネルは、基地局装置の送信回路及びユーザ端末の受信回路を含む。そして、送信回路及び受信回路の伝送特性は、基地局装置とユーザ端末とで異なっているため、これらの送受信回路の伝送特性の相違によって、UL及びDLのチャネルは互いに相違する。
そこで、ULのチャネル推定値から正確なDLのチャネル推定値を得るために、キャリブレーションが実行されることがある。キャリブレーションは、複数の送受信回路の伝送特性の相違を校正する処理であり、例えば試験信号を送受信することにより、複数のチャネルにおける位相回転及び振幅変動などの相対関係を求める。具体的に、例えば図13に示すように、送信回路T1及び受信回路R1を有する装置1と送信回路Tk及び受信回路Rkを有する装置kとのキャリブレーションについて説明する。
図13に示す2つのアンテナ間で試験信号を送受信することにより、伝達関数T1で表される送信回路T1、無線チャネル及び伝達関数Rkで表される受信回路Rkからなるチャネルのチャネル推定値h1,kと、伝達関数Tkで表される送信回路Tk、無線チャネル及び伝達関数R1で表される受信回路R1からなるチャネルのチャネル推定値hk,1とが得られる。これらのチャネル推定値h1,k、hk,1の比は、下記の式(1)で表される。
Figure 0007024216000001
ただし、式(1)において、g1,k及びgk,1はそれぞれ無線チャネルの伝搬路値であり、両方向の送受信において同一の値とみなすことができる。式(1)から、装置1の送信回路T1及び受信回路R1に関する補正係数u1を1と定義すると、装置kの送信回路Tk及び受信回路Rkに関する補正係数ukは、下記の式(2)のようになる。
Figure 0007024216000002
このようにして装置kの補正係数ukを求めておくことにより、例えば装置kから装置1へ送信された信号のチャネル推定値hk,1に補正係数ukを乗算すれば、装置1から装置kへ向かうチャネルの正確なチャネル推定値h1,kが得られる。
キャリブレーションは、例えば1つのベースバンド処理装置に接続された複数の送信点(Transmission Point:以下「TP」と略記する)が協調してユーザ端末へ信号を送信するCoMP(Coordinated Multi-Point transmission)などにおいても実行される。複数のTPから信号が送信される場合には、各TPの送受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーションが実行される。すなわち、例えばキャリブレーション対象の2つのTP間で試験信号が送受信され、試験信号を用いて2つのTP間のチャネル推定値が求められることにより、2つのTPのキャリブレーションが実行される。このように、複数のTPからペアを形成し、各ペアについて順次キャリブレーションすることにより、無線通信システム全体のTPのキャリブレーションを実現することができる。
特表2013-542672号公報 国際公開第2013/084991号 特表2015-510282号公報 特開2011-15318号公報
実川大介、瀬山崇志、小林崇春、大山哲平、伊達木隆、関宏之、箕輪守彦、「5G超高密度分散アンテナシステムにおける送信点間キャリブレーション方式の検討」、信学技報 RCS2016-142、電子情報通信学会、2016年8月
しかしながら、複数のTPについてキャリブレーションを実行する際には、キャリブレーションの精度が低下する恐れがあるという問題がある。具体的には、例えば上述したように、キャリブレーション対象の2つのTPが試験信号を送受信してキャリブレーションが実行される場合には、2つのTPにおける試験信号の送受信のタイミングが一致することがある。2つのTPにおける試験信号の送受信のタイミングが一致すると、1つのTPにおいて送信される試験信号が他のTPから受信される試験信号に干渉して2つのTP間のチャネル推定の精度が低下し、結果として、キャリブレーションの信頼性が低くなる。一方で、2つのTPにおける試験信号の送受信のタイミングが大幅に離れることもある。2つのTPにおける試験信号の送受信のタイミングが大幅に離れると、2つのTPの間の無線チャネルに時間的な変動が生じてチャネル推定の精度が低下し、結果として、キャリブレーションの信頼性が低くなる。
このようなキャリブレーションの精度の低下を抑えるために、ベースバンド処理装置に接続された全てのTPから形成された各ペアに関して、試験信号の送受信を時分割で順次行うことが考えられる。しかしながら、試験信号の送受信を時分割で順次行う場合には、全てのTPのペアで試験信号の送受信を完了するまでに時間がかかり、結果として、無線リソース(特に、時間のリソース)が浪費されてしまう。
開示の技術は、無線リソースの浪費を抑えつつ送信点間のキャリブレーションを高精度に行うことができる送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法を提供することを目的とする。
本願の開示する送信制御装置は、一つの態様において、メモリと、前記メモリに接続されたプロセッサとを有し、前記プロセッサは、それぞれ信号を無線送信する複数の送信点間に生成されたリンクのホップ数に対応する階層を特定し、特定された階層を順次切り替えつつ、互いに隣接する階層に属する送信点に対して、前記信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソースを割り当てる処理を実行する。
本願の開示する送信制御装置の一つの態様によれば、無線リソースの浪費を抑えつつ送信点間のキャリブレーションを高精度に行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る無線通信システムの構成を示す図である。 図2は、実施例1に係るベースバンド処理装置の構成を示すブロック図である。 図3は、複数のTP間に生成されたCALリンクの一例を示す図である。 図4は、実施例1に係る階層の特定の具体例を示す図である。 図5は、実施例1に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。 図6は、実施例1に係るDL送信方法を示すフロー図である。 図7は、実施例2に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。 図8は、実施例3に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。 図9は、実施例4に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。 図10は、CALリンクのホップ数に対応する階層と、各階層に属するTPの数との関係の一例を示す図である。 図11は、実施例5に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。 図12は、実施例5に係る無線リソース割当処理を示すフロー図である。 図13は、キャリブレーションを説明する図である。
以下に、本願の開示する送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。また、実施例において同等の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
図1は、実施例1に係る無線通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、無線通信システムは、ベースバンド処理装置100と複数の送信点(TP)110とを有し、各TP110は、ベースバンド処理装置100に接続されている。なお、図1では省略したが、他の複数のTPが他のベースバンド処理装置に接続されて配置されても良い。
ベースバンド処理装置100は、図示しないユーザ端末に対して信号を送信する際に、複数のTP110を協調させて信号を送信させる。すなわち、ベースバンド処理装置100は、ユーザ端末宛てのベースバンド信号を生成し、プリコーディングをした上で、送信元のTP110へベースバンド信号を送信する。このとき、ベースバンド処理装置100は、ユーザ端末から各TP110へ向かう上り回線(UL)のチャネル推定値に基づいて各TP110からユーザ端末へ向かう下り回線(DL)のチャネル推定値を算出し、DLのチャネル推定値からプリコーディング行列を生成する。
また、ベースバンド処理装置100は、複数のTP110による協調送信を実行するために、複数のTP110のキャリブレーションを実行する。すなわち、ベースバンド処理装置100は、自装置に接続された複数のTP110からペアを形成し、形成したペアのTP110間にキャリブレーション用のリンク(以下「CALリンク」という)を生成する。そして、ベースバンド処理装置100は、CALリンクを介してキャリブレーション用の参照信号(以下「CAL信号」という)を送受信させ、TP110間のキャリブレーションを実行する。
ベースバンド処理装置100は、CALリンクを生成する際、第1層のTPである起点のTP110との間で条件を満たすTP110を検索し、該当するTP110を第2層のTPに設定し、起点のTP110と第2層のTPとの間にCALリンクを生成する。そして、ベースバンド処理装置100は、第2層のTPそれぞれとの間で条件を満たすTP110を検索し、該当するTP110を第3層のTPに設定するとともに、対応する第2層のTPとの間にCALリンクを生成する。以下、ベースバンド処理装置100は、起点のTP110からのCALリンクのホップ数に対応する階層ごとにCALリンクの生成を繰り返し、自装置に接続するTP110の間のCALリンクを生成する。
また、ベースバンド処理装置100は、CALリンクを介してCAL信号を送受信させる際、CALリンクで接続されたTP110に対して、CAL信号の送受信に用いられる無線リソースを割り当てる。すなわち、ベースバンド処理装置100は、CALリンクのホップ数に対応する階層を順次切り替えつつ、互いに隣接する階層のTP110に対して、CAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソースを割り当てる。ベースバンド処理装置100による無線リソースの割り当てについては、後に詳述する。
TP110は、図示しないユーザ端末との間で無線通信する。すなわち、TP110は、ユーザ端末宛てのベースバンド信号をベースバンド処理装置100から受信すると、このベースバンド信号に対して所定の無線送信処理を施し、アンテナを介して無線送信する。また、TP110は、ユーザ端末から無線送信された信号をアンテナを介して受信し、受信信号に対して所定の無線受信処理を施す。そして、TP110は、無線受信処理によって得られたベースバンド信号をベースバンド処理装置100へ送信する。
TP110は、アンテナごとにそれぞれ送信回路及び受信回路を有している。送信回路は、例えばD/A(Digital/Analog)変換及びアップコンバートなどの無線送信処理を実行し、受信回路は、例えばダウンコンバート及びA/D(Analog/Digital)変換などの無線受信処理を実行する。
これらのアンテナごとの送信回路及び受信回路は、異なる伝送特性を有するため、上述したように、ベースバンド処理装置100によってキャリブレーションが実行される。キャリブレーション時には、送信回路は、CAL信号に対して無線送信処理を実行し、ベースバンド処理装置100によって割り当てられた無線リソースを用いて、無線送信処理後のCAL信号を送信する。また、受信回路は、ベースバンド処理装置100によって割り当てられた無線リソースを用いて、CAL信号を受信し、受信したCAL信号に対して無線受信処理を実行する。
なお、TP110が複数のアンテナを備える場合には、各TP110においてあらかじめ決定された基準アンテナ間のキャリブレーションが実行されても良い。この場合、それぞれのTP110において、基準アンテナと他のアンテナとの間のキャリブレーションが実行されれば、すべてのTP110間及びすべてのアンテナ間でのキャリブレーションが実行されたことになる。
図2は、実施例1に係るベースバンド処理装置100の構成を示すブロック図である。図2に示すベースバンド処理装置100は、送信インタフェース部(以下「送信I/F部」と略記する)201、受信インタフェース部(以下「受信I/F部」と略記する)202、プロセッサ203及びメモリ204を有する。
送信I/F部201は、複数のTP110と接続し、プロセッサ203から出力される信号を各TP110へ送信する。
受信I/F部202は、複数のTP110と接続し、各TP110から送信された信号を受信し、プロセッサ203へ出力する。
プロセッサ203は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、メモリ204を利用して種々の処理を実行する。具体的には、プロセッサ203は、測定信号送信部250、測定信号受信部251、SIR算出部252、CALリンク生成部253、無線リソース割当部254、CAL信号送信部255、CAL信号受信部256及びCAL係数算出部257を有する。また、プロセッサ203は、UL信号受信部258、チャネル推定値補正部259及びDL信号送信部260を有する。
測定信号送信部250は、TP110間のSIRを測定するための既知の測定信号を各TP110から順番に送信させる。すなわち、測定信号送信部250は、送信I/F部201に接続されたTP110から1つずつ順番に測定信号を送信させる。測定信号送信部250は、各TP110からの測定信号の送信を、例えば1日1回などの所定の周期で実行する。また、測定信号送信部250は、例えば後述するCAL信号受信部256によって受信されるCAL信号の平均受信レベルが所定の閾値未満になった場合に、各TP110からの測定信号の送信を実行しても良い。測定信号は、TP110間のCALリンク生成に利用される。
測定信号受信部251は、TP110から順次送信され他のTP110が受信した測定信号を受信する。すなわち、上述したように、TP110は1つずつ順番に測定信号を送信するため、各TP110は、自己以外のTP110から送信された測定信号を受信する。なお、測定信号送信部250及び測定信号受信部251による測定信号の送受信は、例えばTDDにおいてDLとULが切り替わる境界に配置されるガードピリオド(Guard Period:GP)を利用して実行されても良い。
SIR算出部252は、測定信号受信部251によって受信された測定信号を用いて、TP110間の無線品質を測定する。具体的には、SIR算出部252は、2つのTP110の組み合わせごとに、両方向に送信された測定信号のSIRをそれぞれ算出する。したがって、SIR算出部252は、すべてのTP110のペアについて、両方向のSIRを算出する。
CALリンク生成部253は、SIR算出部252によって算出されたSIRを用いて、キャリブレーションを実行するペアのTP110間にCALリンクを生成する。すなわち、CALリンク生成部253は、無線品質が所定の基準を満たすTP110をペアに決定し、ペアとなるTP110間をCALリンクによって接続する。
具体的には、CALリンク生成部253は、1つのTP110を第1層のTPである起点に決定し、起点のTP110との間のSIRが所定の閾値以上のTP110を検索する。そして、CALリンク生成部253は、該当するTP110を第2層のTPに設定し、起点のTP110と第2層のTP110との間にCALリンクを生成する。
さらに、CALリンク生成部253は、第2層のTP110を順次1つずつ選択し、選択中のTP110との間のSIRが所定の閾値以上のTP110を検索する。そして、CALリンク生成部253は、該当するTP110のうち他のTP110と未接続のTP110を第3層のTPに設定し、選択中の第2層のTP110と第3層のTP110との間にCALリンクを生成する。
以降、CALリンク生成部253は、上記の処理を繰り返して、第2層のTP110すべてが第3層のTP110と接続されると、第3層のTP110についても順次1つずつ選択して第4層のTP110との間にCALリンクを生成する。このとき、CALリンク生成部253は、SIRが所定の閾値以上で基準を満たすTP110であっても、既に他のTP110と接続しているTP110は除外してTP110のペアを決定していく。したがって、CALリンク生成部253は、起点のTP110に近い上位の階層から順にCALリンクを生成していき、一度生成したCALリンクは変更しない。このため、CALリンクを生成する処理量の増大を抑制することができる。
図3は、複数のTP110間に生成されたCALリンクの一例を示す図である。図3において、白い点はTPの位置を示し、#m(mは整数)はTPの識別番号を示し、矢印はCALリンクを示す。
図3に示すように、第1層のTPである起点のTP#1が選択されると、起点のTP#1との間のSIRが所定の閾値以上のTPが第2層のTPに設定され、起点のTP#1とCALリンクで接続される。図3では、10個のTP(TP#4、TP#7、TP#9、TP#14、TP#15、TP#16、TP#18、TP#19、TP#20及びTP#31)が第2層のTPに設定され、起点のTP#1とCALリンクで接続されている。
そして、第2層のTPが順次選択され、選択中の第2層のTPとの間のSIRが所定の閾値以上のTPが第3層のTPに設定され、選択中の第2層のTPとCALリンクで接続される。図3では、3個のTP(TP#2、TP#30及びTP#22)が第3層のTPに設定され、対応する第2層のTPとCALリンクで接続されている。
以降、起点のTP#1からのCALリンクのホップ数に対応する階層ごとにCALリンクの生成が繰り返される。これにより、図3では、最終的に1個のTP(TP#25)が末端の階層である第7層のTPに設定され、対応する第6層のTPとCALリンクで接続されている。
図2の説明に戻る。無線リソース割当部254は、CALリンク生成部253によって生成されたCALリンクで接続されたTP110に対して、CAL信号の送受信に用いられる無線リソースを割り当てる。
具体的には、無線リソース割当部254は、CALリンクのホップ数に対応する階層を特定し、特定された階層を順次切り替えつつ、互いに隣接する階層に属するTP110に対してCAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソースを割り当てる。ここで、無線リソースは、時間のリソースであり、例えば、OFDMシンボルである。
図4は、実施例1に係る階層の特定の具体例を示す図である。図4では、図3に示したCALリンクのホップ数に対応する階層が特定された様子が示されている。すなわち、起点のTP#1のCALリンクのホップ数は0であるので、起点のTP#1が属する階層として第1層が特定される。また、起点のTP#1からTP#4、TP#7、TP#9、TP#14、TP#15、TP#16、TP#18、TP#19、TP#20及びTP#31の各々に到達するまでのCALリンクのホップ数は1である。このため、これら10個のTP(TP#4、TP#7、TP#9、TP#14、TP#15、TP#16、TP#18、TP#19、TP#20及びTP#31)が属する階層として第2層が特定される。また、起点のTP#1からTP#2、TP#30及びTP#22の各々に到達するまでのCALリンクのホップ数は2である。このため、これら3個のTP(TP#2、TP#30及びTP#22)が属する階層として第3層が特定される。また、起点のTP#1からTP#3、TP#5、TP#6、TP#12、TP#21及びTP#23の各々に到達するまでのCALリンクのホップ数は3である。このため、これら6個のTP(TP#3、TP#5、TP#6、TP#12、TP#21及びTP#23)が属する階層として第4層が特定される。また、起点のTP#1からTP#11、TP#13、TP#26、TP#17、TP#32及びTP#8の各々に到達するまでのCALリンクのホップ数は4である。このため、これら6個のTP(TP#11、TP#13、TP#26、TP#17、TP#32及びTP#8)が属する階層として第5層が特定される。また、起点のTP#1からTP#27、TP#28、TP#29、TP#10及びTP#24に到達するまでのCALリンクのホップ数は5である。このため、これら5個のTP(TP#27、TP#28、TP#29、TP#10及びTP#24)が属する階層として第6層が特定される。また、起点のTP#1からTP#25に到達するまでのCALリンクのホップ数は6であるので、この1個のTP(TP#25)が属する階層として第7層が特定される。
図5は、実施例1に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。図5では、無線リソース割当部254が、図4に示した階層に属するTPに対して無線リソース(OFDMシンボル)を割り当てる様子が示されている。図5に示すように、無線リソース割当部254は、特定された階層の数に対応する複数のシンボルを、奇数階層のTP及び偶数階層のTPに対して、交互に割り当てる。図5に示す例では、7個の階層(第1層~第7層)に対応する7個のシンボル(第1シンボル~第7シンボル)が、奇数階層のTP及び偶数階層のTPに対して、交互に割り当てられる。すなわち、第1層、第3層、第5層及び第7層のTPに対して、第1シンボル、第3シンボル、第5シンボル及び第7シンボルがそれぞれ割り当てられる。一方で、第2層、第4層及び第6層のTPに対して、第2シンボル、第4シンボル及び第6シンボルがそれぞれ割り当てられる。これにより、互いに隣接する階層に属するTPに対して、CAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソース(シンボル)が割り当てられる。このため、互いに隣接する階層に属する2つのTPにおけるCAL信号の送受信のタイミングが一致する事態や、逆に、2つのTPにおけるCAL信号の送受信のタイミングが大幅に離れる事態が回避される。結果として、キャリブレーションの精度を低下させる要因となるCAL信号の干渉や、2つのTPの間の無線チャネルの時間的な変動が抑制される。
図2の説明に戻る。CAL信号送信部255は、CALリンク生成部253によって生成されたCALリンクを介して複数のTP110からCAL信号を送信させる。このとき、CAL信号送信部255は、無線リソース割当部254によって割り当てられた無線リソースを用いて、複数のTP110からCAL信号を送信させる。複数のTP110が互いに隣接する階層に属する場合には、無線リソース割当部254によって複数のTP110に割り当てられた無線リソースは、時間軸上で連続する。このため、互いに隣接する階層に属する複数のTP110におけるCAL信号の送受信のタイミングが一致する事態や、逆に、複数のTP110におけるCAL信号の送受信のタイミングが大幅に離れる事態が回避される。結果として、キャリブレーションの精度を低下させる要因となるCAL信号の干渉や、複数のTP110の間の無線チャネルの時間的な変動が抑制される。
CAL信号受信部256は、CALリンク生成部253によって生成されたCALリンクを介して各TP110に受信されたCAL信号を受信する。このとき、CAL信号受信部256は、無線リソース割当部254によって割り当てられた無線リソースを用いて、各TP110に受信されたCAL信号を受信する。
CAL係数算出部257は、CAL信号受信部256によって受信されたCAL信号を用いてチャネル推定を実行し、各TP110の送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーション係数(以下「CAL係数」と略記する)を算出する。具体的には、CAL係数算出部257は、以下のようなキャリブレーション行列Cを生成する。
すなわち、CALリンクで接続されたTP#m(mは整数)からTP#n(nは整数、n≠m)へ信号を送信する場合のチャネル推定値hTP(m,n)と、逆方向に信号を送信する場合のチャネル推定値hTP(n,m)とは、それぞれ以下のように表される。
TP(m,n)=Rn・gTP(m,n)・Tm
TP(n,m)=Rm・gTP(n,m)・Tn
ただし、gTP(m,n)及びgTP(n,m)はそれぞれ無線チャネルの伝搬路値であり、両方向の送受信において同一の値とみなすことができる。また、Tm及びRmはTP#mの送信回路及び受信回路の伝達関数であり、Tn及びRnはTP#nの送信回路及び受信回路の伝達関数である。これらのチャネル推定値は、CAL信号受信部256によって受信されたCAL信号に対するチャネル推定を実行することにより求められる。ここで、CALリンクで直接接続されたTP#mとTP#nの間の校正係数cm,nを、以下のようにチャネル推定値の比であるものとする。
Figure 0007024216000003
各TP110は、CALリンクによって接続されているため、任意の2つのTP110は、1又は複数のCALリンクを辿って接続することができる。そこで、例えばTP#0~#8の9個のTP110がベースバンド処理装置100に接続されている場合、TP#0を基準としたTP#0~#8の校正係数c0~c8は、例えば以下のように表される。
0=1
1=c0,1
2=c0,2
3=c0,3
4=c0,1・c1,4
5=c0,1・c1,5
6=c0,2・c2,6
7=c0,2・c2,7
8=c0,8
これらの校正係数において、例えば校正係数c1、c2、c3、c8は、上記のCALリンクで接続されたTP110間の校正係数に等しいことから、TP#1、#2、#3、#8は、TP#0に直接接続されたTP110であることがわかる。一方、校正係数c4、c5、c6、c7は、上記のCALリンクで接続されたTP110間の校正係数の積で表されていることから、TP#4、#5、#6、#7は、他のTP110を経由してTP#0に接続されたTP110であることがわかる。具体的には、TP#4、#5はTP#1を経由してTP#0に接続し、TP#6、#7はTP#2を経由してTP#0に接続することがわかる。このような場合、CAL係数算出部257は、キャリブレーション行列Cとして、校正係数c0~c8を対角成分に有する対角行列を求める。すなわち、CAL係数算出部257は、以下の式(3)に示すキャリブレーション行列Cを生成する。
Figure 0007024216000004
ただし、式(3)において、diag()は対角行列を表す。このようなキャリブレーション行列Cは、TP#0の送信回路及び受信回路の伝達関数を基準とした、各TP#0~#8における送信回路及び受信回路の伝達関数の比を示している。このため、キャリブレーション行列Cの逆行列C-1をULのチャネル行列に乗算することにより、DLのチャネル行列を得ることが可能となる。
UL信号受信部258は、ユーザ端末から送信されて各TP110によって受信されたUL信号を受信する。そして、UL信号受信部258は、UL信号を用いて、ユーザ端末と各TP110の間のチャネル推定値を算出する。このとき、UL信号受信部258は、複数のユーザ端末と複数のTP110のそれぞれの組み合わせごとのチャネル推定値を成分とするULチャネル行列を生成する。
チャネル推定値補正部259は、UL信号受信部258によって算出されたチャネル推定値を、CAL係数算出部257によって算出されたCAL係数によって補正する。すなわち、チャネル推定値補正部259は、UL信号受信部258によって算出されたULのチャネル推定値をCAL係数によって補正することにより、DLのチャネル推定値を得る。具体的には、チャネル推定値補正部259は、UL信号受信部258によって生成されたULチャネル行列に、CAL係数算出部257によって生成されたキャリブレーション行列Cの逆行列C-1を乗算する。これにより、チャネル推定値補正部259は、ULチャネル行列からDLのチャネル行列を得る。
DL信号送信部260は、チャネル推定値補正部259によって得られたDLのチャネル推定値を用いて、ユーザ端末を送信先とするDL信号を送信する。具体的には、DL信号送信部260は、DLのチャネル推定値を用いてDL信号のプリコーディング行列を生成し、DL信号をプリコーディングした上で各TP110へ送信する。これにより、DL信号は、各TP110から適切な送信ウェイトで送信され、ユーザ端末における干渉を低減することが可能となる。
次いで、上記のように構成されたベースバンド処理装置100によるDL信号の送信方法について、図6に示すフロー図を参照しながら説明する。図6は、実施例1に係るDL送信方法を示すフロー図である。
例えば1日に1回などの所定の周期が到来した際やCAL信号の平均受信レベルが所定の閾値未満になった際には、CALリンクを生成するために既知の測定信号がTP110間で送受信される(ステップS101)。具体的には、測定信号送信部250によって、1つのTP110からの測定信号の送信が順次指示され、他のTP110によって受信された測定信号が測定信号受信部251によって受信される。測定信号の送受信は、例えばDL及びULのいずれの信号も送受信されないGPを利用して実行されても良い。
そして、測定信号受信部251によって受信された測定信号が用いられることにより、TP110間のSIRが算出される(ステップS102)。すなわち、すべてのTP110のペアごとに測定信号が送受信されているため、SIR算出部252によって、各ペアのTP110間のSIRが算出される。すべてのペアについてSIRが算出されると、CALリンク生成部253によって、CAL信号の送受信に用いられるCALリンクが生成される(ステップS103)。
CALリンク生成の際には、1つの起点のTP110が選択され、起点のTP110からSIRが所定の基準を満たすTP110が順次接続される。このとき、起点のTP110からのホップ数が少ないTP110から順にCALリンクが生成される。換言すれば、上位の階層のTP110から順にCALリンクが生成され、一度生成されたCALリンクは、下位の階層のTP110についてCALリンクが生成される際に変更されない。
CALリンクが生成されると、無線リソース割当部254によって、CAL信号の送受信に用いられる無線リソースが、CALリンクで接続されたTP110に対して割り当てられる(ステップS104)。
無線リソース割り当ての際には、CALリンクのホップ数に対応する階層が特定され、特定された階層が順次切り替えられ、互いに隣接する階層に属するTP110に対して、時間軸上で連続する無線リソース(シンボル)が割り当てられる。なお、無線リソース割当処理については、後に詳述する。
CALリンクが生成され且つ無線リソースが割り当てられると、CALリンクによって接続されたTP110間でCAL信号が送受信される(ステップS105)。具体的には、CAL信号送信部255によって、いずれかのTP110からのCAL信号の送信が順次指示され、他のTP110によって受信されたCAL信号がCAL信号受信部256によって受信される。このとき、無線リソース割当部254によって割り当てられた無線リソースを用いて、互いに隣接する階層に属する複数のTP110からCAL信号が送信されるようにCAL信号送信部255によって指示される。
CAL信号が送受信されると、CAL係数算出部257によってCAL信号を用いたチャネル推定が実行され、各TP110間のチャネル推定値に基づいて、各TP110の送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するCAL係数が算出される(ステップS106)。具体的には、CAL係数算出部257によって、例えば上式(3)で示したキャリブレーション行列C及びその逆行列C-1が算出される。キャリブレーション行列Cは、各TP110の送信回路及び受信回路の伝送特性の比を対角成分に有する行列であり、その逆行列C-1をULのチャネル行列に乗算することにより、DLのチャネル行列が求められる。
このように、CALリンクによって接続されるTP110間のCAL信号の送受信によってキャリブレーションが実行されることにより、ULのチャネル行列をDLのチャネル行列に補正することが可能となる。そこで、ユーザ端末からULの信号が送信されると、この信号はユーザ端末の通信相手のTP110によって受信され、ベースバンド処理装置100へ送信される。そして、UL信号は、UL信号受信部258によって受信され(ステップS107)、ULのチャネル推定が実行される(ステップS108)。すなわち、UL信号受信部258によって、ユーザ端末とTP110の間のULのチャネル行列が求められる。
求められたULのチャネル行列は、チャネル推定値補正部259へ出力され、チャネル推定値補正部259によって、チャネル推定値が補正される(ステップS109)。具体的には、ULのチャネル行列にキャリブレーション行列Cの逆行列C-1が乗算されることにより、DLのチャネル行列が求められる。
そして、DLのチャネル行列がDL信号送信部260へ出力され、DL信号送信部260によって、DLの信号に送信ウェイトを適用するためのプリコーディング行列が生成される(ステップS110)。このとき、DL信号送信部260は、チャネル推定値補正部259によって補正されたチャネル推定値を用いてプリコーディング行列を生成する。すなわち、ULのチャネル行列を補正して得られたDLのチャネル行列に基づいて、プリコーディング行列が生成される。
そして、ユーザ端末宛てのDLの信号がプリコーディング行列を用いてプリコーディングされ、送信I/F部201からそれぞれのTP110へ送信される(ステップS111)。DLの信号は、各TP110からユーザ端末へ無線送信される。このように、ULチャネル行列を補正して得られたDLチャネル行列からプリコーディング行列を求めてDLの信号をプリコーディングするため、ユーザ端末におけるDLの信号の受信特性を向上することができる。
次に、ステップS104における無線リソース割当処理について、説明する。ステップS104における無線リソース割当処理は、主に無線リソース割当部254によって実行される。
まず、CALリンクのホップ数に対応する階層が特定される。階層が特定されると、特定された階層の数に対応する複数の無線リソース(シンボル)が準備される。CALリンクのホップ数に対応する階層の数に対応する複数のシンボルが準備されると、複数のシンボルが奇数階層のTP110及び偶数階層のTP110に対して、交互に割り当てられる。これにより、互いに隣接する階層に属するTPに対して、CAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソース(シンボル)が割り当てられる。このため、互いに隣接する階層に属する2つのTPにおけるCAL信号の送受信のタイミングが一致する事態や、逆に、2つのTPにおけるCAL信号の送受信のタイミングが大幅に離れる事態が回避される。これにより、キャリブレーションの精度を低下させる要因となるCAL信号の干渉や、2つのTPの間の無線チャネルの時間的な変動が抑制される。その結果、2つのTP間で送受信されるCAL信号を用いたチャネル推定結果に基づくキャリブレーションにおいて、CAL信号の干渉や無線チャネルの時間的な変動に起因したチャネル推定精度の低下が抑制され、精度の高いキャリブレーションが可能となる。
以上のように、本実施例によれば、複数のTP間に生成されたCALリンクのホップ数に対応する階層を順次切り替えつつ、互いに隣接する階層に属するTPに対して、CAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソースを割り当てる。そして、すべてのTPに無線リソースが割り当てられると、割り当てられた無線リソースを用いてCAL信号を送受信することにより、キャリブレーションを実行する。このため、互いに隣接する階層に属する2つのTPにおけるCAL信号の送受信のタイミングが一致する事態や、逆に、2つのTPにおけるCAL信号の送受信のタイミングが大幅に離れる事態が回避される。これにより、キャリブレーションの精度を低下させる要因となるCAL信号の干渉や、2つのTPの間の無線チャネルの時間的な変動が抑制される。その結果、2つのTP間で送受信されるCAL信号を用いたチャネル推定結果に基づくキャリブレーションにおいて、CAL信号の干渉や無線チャネルの時間的な変動に起因したチャネル推定精度の低下が抑制され、精度の高いキャリブレーションが可能となる。また、CAL信号を送受信する際に、複数のTPから形成される各ペアに関してCAL信号の送受信を時分割で順次行う処理等を省略することができ、結果として、無線リソースの浪費が抑えられる。つまり、本実施例によれば、無線リソースの浪費を抑えつつTP間のキャリブレーションを高精度に行うことができる。
[実施例2]
実施例2では、奇数階層に属する送信点に対して1つの無線リソースを割り当て、偶数階層に属する送信点に対して1つの無線リソースを割り当てる。なお、実施例2のベースバンド処理装置の基本構成は、実施例1のベースバンド処理装置100と同様であるので、図2を参照して説明する。
実施例2のベースバンド処理装置100において、無線リソース割当部254は、CALリンクのホップ数に対応する階層を特定した後、以下の処理を行う。すなわち、無線リソース割当部254は、奇数階層に属するTP110に対して、時間軸上で連続する2つの無線リソースのうち一方の無線リソースを割り当てる。一方で、無線リソース割当部254は、偶数階層に属するTP110に対して、時間軸上で連続する2つの無線リソースのうち他方の無線リソースを割り当てる。
図7は、実施例2に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。図7では、無線リソース割当部254が、図4に示した階層に属するTPに対して無線リソース(OFDMシンボル)を割り当てる様子が示されている。図7に示すように、無線リソース割当部254は、奇数階層に属するTP110に対して、時間軸上で連続する2つのシンボルのうち一方のシンボルを割り当てる。一方で、無線リソース割当部254は、偶数階層に属するTP110に対して、時間軸上で連続する2つのシンボルのうち他方のシンボルを割り当てる。図7に示す例では、奇数階層である第1層、第3層、第5層及び第7層のTPに対して、第1シンボルが割り当てられ、偶数階層である第2層、第4層及び第6層のTPに対して、時間軸上で第1シンボルに連続する第2シンボルが割り当てられる。これにより、互いに隣接する階層に属するTPに対して、CAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソース(シンボル)が割り当てられる。
以上のように、本実施例によれば、奇数階層に属するTPに対して、時間軸上で連続する2つの無線リソースのうち一方の無線リソースを割り当て、偶数階層に属するTPに対して、他方の無線リソースを割り当てる。これにより、CAL信号の送受信に用いられる無線リソースを減らすことができ、結果として、無線リソースの浪費をさらに抑制することができる。
[実施例3]
上記実施例2では、ある階層に属するTPに対して無条件に無線リソースを割り当てた。これに対し、実施例3では、上位の階層からある階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTPの総数が上限値以下である場合にのみ、当該階層に属するTPに対して無線リソースを割り当てる。なお、実施例3のベースバンド処理装置の基本構成は、実施例1のベースバンド処理装置100と同様であるので、図2を参照して説明する。
実施例3のベースバンド処理装置100において、無線リソース割当部254は、CALリンクのホップ数に対応する階層を特定した後、以下の処理を行う。すなわち、無線リソース割当部254は、特定された階層を切り替えて、階層が切り替えられる度に、1つの無線リソースが切替後の階層に属するTP110に割り当てられたと仮定する。そして、無線リソース割当部254は、上位の階層から切替後の階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値以下であるか否かを判定する。ここで、上限値は、例えば、同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースの数を示す値である。同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースは、例えば、周波数のリソースや符号のリソースである。
そして、無線リソース割当部254は、1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値以下である場合に、切替後の階層に属するTP110に対して、1つの無線リソースを割り当てる。一方、無線リソース割当部254は、TP110の総数が上限値を超える場合に、切替後の階層に隣接する上位の階層のTP110に割り当て済みの無線リソースに時間軸上で連続し且つ未割り当ての無線リソースを切替後の階層に属するTP110に割り当てる。
図8は、実施例3に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。図8では、無線リソース割当部254が、図4に示した階層に属するTPに対して無線リソース(OFDMシンボル)を割り当てる様子が示されている。また、図8において、同一のシンボルに多重可能な時間領域以外のリソースの数を示す値が15であるものとする。言い換えると、1つのシンボルが割り当てられたTPの総数の上限値が15であるものとする。図8に示すように、無線リソース割当部254は、第1層から順に階層を切り替えて、階層が切り替えられる度に、1つの無線リソースが切替後の階層に属するTP110に割り当てられたと仮定する。そして、無線リソース割当部254は、上位の階層から切替後の階層に至るまで1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値である15以下であるか否かを判定する。そして、無線リソース割当部254は、TP110の総数が15以下である場合に、切替後の階層に属するTP110に対して、1つの無線リソースを割り当てる。図8に示す例では、上位の第1層から第3層に至るまで第2シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、15)以下の4であるため、第1層及び第3層のTP110に対して、第2シンボルが割り当てられる。また、第2層に至るまで第3シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、15)以下の10であるため、第2層のTP110に対して、第3シンボルが割り当てられる。
一方、無線リソース割当部254は、TP110の総数が上限値を超える場合に、切替後の階層に隣接する上位の階層のTP110に割り当て済みの無線リソースに時間軸上で連続し且つ未割り当ての無線リソースを切替後の階層に属するTP110に割り当てる。図8に示す例では、第4層に第3シンボルが割り当てられたと仮定すると、上位の第2層から第4層に至るまで第3シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、15)を超える16である。このため、図8に示す例では、第4層に隣接する上位の第3層のTP110に割り当て済みの第2シンボルに時間軸上で連続し且つ未割り当ての第1シンボルが、第4層のTP110に対して、割り当てられる。これにより、互いに隣接する階層に属するTPに対して、CAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソース(シンボル)が割り当てられる。
以上のように、本実施例によれば、上位の階層からある階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTPの総数が上限値以下である場合にのみ、当該階層に属するTPに対して無線リソースを割り当てる。ここで、上限値は、例えば、同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースの数を示す値である。これにより、同一の無線リソースが割り当てられたTPの総数が、同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースの数を超えることがない。このため、同一の無線リソースにおいて、時間領域以外のリソース、すなわち、周波数のリソースや符号のリソースどうしの干渉を回避することができる。
[実施例4]
上記実施例3では、上位の階層からある階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTPの総数が上限値を超える場合に、未割り当ての無線リソースを当該階層に属するTPに割り当てた。これに対し、実施例4では、上位の階層からある階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTPの総数が上限値を超える場合に、当該階層に隣接する上位の階層のTPに対して、未割り当ての無線リソースを追加する。なお、実施例4のベースバンド処理装置の基本構成は、実施例1のベースバンド処理装置100と同様であるので、図2を参照して説明する。
実施例4のベースバンド処理装置100において、無線リソース割当部254は、CALリンクのホップ数に対応する階層を特定した後、以下の処理を行う。すなわち、無線リソース割当部254は、特定された階層を切り替えて、階層が切り替えられる度に、1つの無線リソースが切替後の階層に属するTP110に割り当てられたと仮定する。そして、無線リソース割当部254は、上位の階層から切替後の階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値以下であるか否かを判定する。ここで、上限値は、例えば、同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースの数を示す値である。同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースは、例えば、周波数のリソースや符号のリソースである。
そして、無線リソース割当部254は、1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値以下である場合に、切替後の階層に属するTP110に対して、1つの無線リソースを割り当てる。一方、無線リソース割当部254は、TP110の総数が上限値を超える場合に、切替後の階層に隣接する上位の階層のTP110に対して、割り当て済みの無線リソースに加えて、未割り当ての無線リソースを割り当てる。
図9は、実施例4に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。図10は、CALリンクのホップ数に対応する階層と、各階層に属するTPの数との関係の一例を示す図である。図9では、無線リソース割当部254が、図10に示した階層に属するTPに対して無線リソース(OFDMシンボル)を割り当てる様子が示されている。また、図9において、同一のシンボルに多重可能な時間領域以外のリソースの数を示す値が10であるものとする。言い換えると、1つのシンボルが割り当てられたTPの総数の上限値が10であるものとする。
図9に示すように、無線リソース割当部254は、第1層から順に階層を切り替えて、階層が切り替えられる度に、1つの無線リソースが切替後の階層に属するTP110に割り当てられたと仮定する。そして、無線リソース割当部254は、上位の階層から切替後の階層に至るまで1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下であるか否かを判定する。そして、無線リソース割当部254は、TP110の総数が上限値(つまり、10)以下である場合に、切替後の階層に属するTP110に対して、1つの無線リソースを割り当てる。図9に示す例では、上位の第1層から第3層に至るまでに第1シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下の9であるため、第1層及び第3層のTP110に対して、第1シンボルが割り当てられる。また、上位の第2層から第4層に至るまで第2シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下の3であるため、第2層及び第4層のTP110に対して、第2シンボルが割り当てられる。
一方、無線リソース割当部254は、TP110の総数が上限値を超える場合に、切替後の階層に隣接する上位の階層のTP110に割り当て済みの無線リソースに時間軸上で連続し且つ未割り当ての無線リソースを切替後の階層に属するTP110に割り当てる。図9に示す例では、第5層に第1シンボルが割り当てられたと仮定すると、上位の第1層から第5層に至るまで第1シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える18である。このため、図9に示す例では、第5層に隣接する上位の第4層のTP110に割り当て済みの第2シンボルに時間軸上で連続し且つ未割り当ての第3シンボルが、第5層のTP110に対して、割り当てられる。
さらに、図9に示す例では、上位の第2層から第6層に至るまで第2シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下の9であるため、第6層のTP110に対して、第2シンボルが割り当てられる。そして、第6層のTP110に対して第2シンボルが割り当てられると、階層が第6層から第7層に切り替えられ、第7層のTP110に対して第2シンボルに連続する第1シンボル又は第3シンボルが割り当てられたと仮定される。すると、上位の第1層から第7層に至るまで第1シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える14である。また、上位の第5層から第7層に至るまで第3シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える14である。
そこで、無線リソース割当部254は、切替後の階層に隣接する上位の階層のTP110に対して、割り当て済みの無線リソースに加えて、未割り当ての無線リソースを割り当てる。図9に示す例では、切替後の第7層に隣接する上位の第6層のTP110に対して、割り当て済みの第2シンボルに加えて、2個目のシンボルとして未割り当ての第4シンボルが割り当てられる。これにより、互いに隣接する階層に属するTPに対して、CAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソース(シンボル)が割り当てられる。
以上のように、本実施例によれば、上位の階層からある階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTPの総数が上限値を超える場合に、当該階層に隣接する上位の階層のTPに対して、未割り当ての無線リソースを追加する。これにより、同一の無線リソースが割り当てられたTPの総数が、同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースの数を超える場合であっても、他の未割り当ての無線リソースが上位の階層のTPに追加される。このため、同一の無線リソースにおいて、時間領域以外のリソース、すなわち、周波数のリソースや符号のリソースどうしの干渉をより安定的に回避することができる。
[実施例5]
上記実施例4では、上位の階層からある階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTPの総数が上限値を超える場合に、当該階層に隣接する上位の階層のTPに対して、未割り当ての無線リソースを追加した。しかしながら、一つのTPに対して割り当てられる無線リソースが2つになると、CAL信号の送受信に用いられる無線リソースの数が増えてしまう。そこで、実施例5では、1つのTPに対して2つの無線リソースが割り当てられる機会を減らすために、無線リソースを割り当てる際の条件を厳格化した。なお、実施例5のベースバンド処理装置の基本構成は、実施例1のベースバンド処理装置100と同様であるので、図2を参照して説明する。
実施例5のベースバンド処理装置100において、無線リソース割当部254は、CALリンクのホップ数に対応する階層を特定した後、以下の処理を行う。すなわち、無線リソース割当部254は、特定された階層を切り替えて、階層が切り替えられる度に、1つの無線リソースが切替後の階層に属するTP110に割り当てられたと仮定する。そして、無線リソース割当部254は、上位の階層から切替後の階層に至るまでに1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値以下であるか否かを判定する。ここで、上限値は、例えば、同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースの数を示す値である。同一の無線リソース(シンボル)に多重可能な時間領域以外のリソースは、例えば、周波数のリソースや符号のリソースである。
そして、無線リソース割当部254は、1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値以下である場合に、さらに、切替後の階層に隣接する下位の階層に関して、以下の判定処理を行う。すなわち、無線リソース割当部254は、時間軸上で当該1つの無線リソースと順方向又は逆方向に連続する他の無線リソースが切替後の階層に隣接する下位の階層のTP110に割り当てられたと仮定する。そして、無線リソース割当部254は、上位の階層から切替後の階層に隣接する下位の階層に至るまでに他の無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値以下であるか否かを判定する。
そして、無線リソース割当部254は、他の無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値以下である場合に、切替後の階層に属するTP110に対して、上記1つの無線リソースを割り当てる。
一方、無線リソース割当部254は、他の無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値を超える場合に、上記1つの無線リソースの割り当てを行うことなく、以下の処理を行う。すなわち、無線リソース割当部254は、切替後の階層に隣接する上位の階層に属するTP110に割り当て済みの無線リソースに時間軸上で連続し且つ未割り当ての無線リソースを、切替後の階層に属するTP110に対して割り当てる。
図11は、実施例5に係る無線リソースの割り当ての具体例を示す図である。図11では、無線リソース割当部254が、図10に示した階層に属するTPに対して無線リソース(OFDMシンボル)を割り当てる様子が示されている。また、図11において、同一のシンボルに多重可能な時間領域以外のリソースの数を示す値が10であるものとする。言い換えると、1つのシンボルが割り当てられたTPの総数の上限値が10であるものとする。
図11に示すように、無線リソース割当部254は、第1層から順に階層を切り替えて、階層が切り替えられる度に、1つの無線リソースが切替後の階層に属するTP110に割り当てられたと仮定する。そして、無線リソース割当部254は、上位の階層から切替後の階層に至るまで1つの無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下であるか否かを判定する。
そして、無線リソース割当部254は、TP110の総数が上限値(つまり、10)以下である場合に、さらに、切替後の階層に隣接する下位の階層に関して、以下の条件判定を行う。すなわち、無線リソース割当部254は、時間軸上で上記1つの無線リソースと順方向又は逆方向に連続する他の無線リソースが切替後の階層に隣接する下位の階層に属するTP110に割り当てられたと仮定する。そして、無線リソース割当部254は、上位の階層から当該下位の階層に至るまでに他の無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下であるか否かを判定する。そして、無線リソース割当部254は、他の無線リソースが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下である場合に、切替後の階層に属するTP110に対して、上記1つの無線リソースを割り当てる。図11に示す例では、上位の第1層から第3層に至るまで第1シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下の9であり、且つ、下位の階層の条件が満たされる。このため、第1層及び第3層のTP110に対して、第1シンボルが割り当てられる。また、上位の第2層から第4層に至るまで第2シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下の3であり、且つ、下位の階層の条件が満たされる。このため、第2層及び第4層のTP110に対して、第2シンボルが割り当てられる。
一方、無線リソース割当部254は、TP110の総数が上限値を超える場合に、切替後の階層に隣接する上位の階層のTP110に割り当て済みの無線リソースに時間軸上で連続し且つ未割り当ての無線リソースを切替後の階層に属するTP110に割り当てる。図9に示す例では、第5層に第1シンボルが割り当てられたと仮定すると、上位の第1層から第5層に至るまで第1シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える18である。このため、図11に示す例では、第5層に隣接する上位の第4層のTP110に割り当て済みの第2シンボルに時間軸上で連続し且つ未割り当ての第3シンボルが、第5層のTP110に対して、割り当てられる。
さらに、図11に示す例では、上位の第2層から第6層に至るまで第2シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下の9である。このため、時間軸上で第2シンボルと順方向又は逆方向に連続する第1シンボル又は第3シンボルが切替後の第6層に隣接する下位の第7層に属するTP110に割り当てられたと仮定される。すると、上位の第1層から第7層に至るまで第1シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える14である。また、上位の第5層から第7層に至るまで第3シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える14である。したがって、下位の階層の条件が満たされないので、切替後の第6層のTP110に対する第2シンボルの割り当てがキャンセルされる。そして、切替後の第6層に隣接する上位の第5層に属するTP110に割り当て済みの第3シンボルに時間軸上で連続し且つ未割り当ての第4シンボルが、切替後の第6層に対して割り当てられる。これにより、互いに隣接する階層に属するTPに対して、CAL信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソース(シンボル)が割り当てられる。
次に、実施例5に係る無線リソース割当処理について、図12に示すフロー図を参照しながら説明する。図12は、実施例5に係る無線リソース割当処理を示すフロー図である。図12に示す無線リソース割当処理は、主に無線リソース割当部254によって実行される。また、図12に示す無線リソース割当処理は、図6に示すステップS104に相当する。
まず、CALリンクのホップ数に対応する階層が特定される(ステップS121)。ここでは、図10に示した階層(第1層~第7層)が特定されるものとする。
階層が特定されると、無線リソースの割り当てに用いられる各種のパラメータがそれぞれ初期化される(ステップS122)。ここでは、無線リソースの割り当て対象となる階層を表すパラメータLが0に初期化され、第L層のTP110に割り当てられるOFDMシンボルの時間軸上の位置を表すパラメータPが0に初期化される。また、割り当て済みのOFDMシンボルのうち先端に位置するOFDMシンボルの時間軸上の位置を表すパラメータP_minが正の無限大に初期化される。また、割り当て済みのOFDMシンボルのうち末端に位置するOFDMシンボルの時間軸上の位置を表すパラメータP_maxが負の無限大に初期化される。また、第L層においてOFDMシンボルをシフトさせる方向を表すパラメータDが1に初期化される。
そして、パラメータLがインクリメントされるが(ステップS123)。ここではパラメータLがインクリメントされて1になるため、割り当て対象の階層が第1層に切り替えられる。
そして、第L層のTP110(ここでは第1層のTP110)に対して、第{P+D*(-1)}シンボルが割り当てられたと仮定される(ステップS124)。そして、第{P+D*(-1)}シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下であるか否かが判定される(ステップS125)。この判定の結果、第{P+D*(-1)}シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下である場合には(ステップS125Yes)、第L層が末端の階層(つまり、第7層)であるか否かが判定される(ステップS126)。この判定の結果、第L層が末端の階層(つまり、第7層)である場合には(ステップS126Yes)、第L層のTP110に対して第{P+D*(-1)}シンボルが割り当てられる様に、パラメータD及びパラメータPが更新される(ステップS129)。
ここでは、第L層が第1層であるため、第{P+D*(-1)}シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下の1であり(ステップS125Yes)、且つ第L層が末端の階層ではない(ステップS126No)。そこで、下位の階層である第(L+1)層に関する条件判定を行うために、第(L+1)層のTP110に対して、第{P+D*(-1)}シンボルと順方向又は逆方向に連続する他のシンボルが割り当てられたと仮定される(ステップS127)。すなわち、時間軸上で第{P+D*(-1)}シンボルと順方向又は逆方向に連続する他のシンボルが第L層に隣接する下位の階層である第(L+1)層のTP110に割り当てられたと仮定される。そして、他のシンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下であるか否かが判定される(ステップS128)。この判定の結果、他のシンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下である場合には(ステップS128Yes)、第L層のTP110に対して第{P+D*(-1)}シンボルが割り当てられる様に、パラメータD及びパラメータPが更新される(ステップS129)。
パラメータD及びパラメータPが更新されると、更新後のパラメータPに基づいて、第L層のTP110に対して、第Pシンボルが割り当てられる(ステップS130)。このとき、第L層のTP110に対して、第Pシンボルとともに、第Pシンボルに多重可能な時間領域以外のリソースが割り当てられても良い。
そして、割り当て済みのOFDMシンボルのうち先端及び末端に位置するOFDMシンボルの時間軸上の位置を表すパラメータP_min及びパラメータP_maxが、更新後のパラメータPに基づいて、更新される(ステップS131)。つまり、更新後のパラメータPがパラメータP_minよりも小さい場合には、更新後のパラメータPがパラメータP_minに代入される。さらに、更新後のパラメータPがパラメータP_maxよりも大きい場合には、更新後のパラメータPがパラメータP_maxに代入される。
パラメータP_min及びパラメータP_maxが更新されると、第L層が末端の階層(つまり、第7層)であるか否かが判定される(ステップS132)。この判定の結果、第L層が末端の階層(つまり、第7層)である場合には(ステップS132Yes)、パラメータPが実際に割り当て可能な値に変換され(ステップS133)、無線リソース割当処理は終了する。例えば、パラメータPが{P_min、P_min+1、P_min+2、…、P_max}であり、且つ、実際に割り当て可能な値が{1、2、3、…}である場合を想定する。この場合、パラメータPが負の値であるならば、パラメータPが実際に割り当て可能な値からずれている。そこで、P_min=1が成立する様に、パラメータPが変換された後、無線リソース割当処理は終了する。
一方、第L層が末端の階層(つまり、第7層)でない場合には(ステップS132No)、パラメータLがインクリメントされて割り当て対象の階層が切り替えられ(ステップS123)、ステップS123~S132の処理が繰り返される。すなわち、割り当て対象の階層が第4層に達するまで、割り当て対象の階層の条件が満たされ且つ下位の階層の条件が満たされる(ステップS125Yes及びステップS128Yes)。このため、第L層のTP110に対して第Pシンボルとして第1シンボル又は第2シンボルが割り当てられる。
第{P+D*(-1)}シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える場合には(ステップS125No)、第L層のTP110に対して、第(P+D)シンボルが割り当てられたと仮定される(ステップS134)。そして、第(P+D)シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下であるか否かが判定される(ステップS135)。この判定の結果、第(P+D)シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)以下である場合には(ステップS135Yes)、第L層のTP110に対して第(P+D)シンボルが割り当てられる様に、パラメータPが更新される(ステップS136)。
パラメータPが更新されると、更新後のパラメータPに基づいて、第L層のTP110に対して、第Pシンボルが割り当てられる(ステップS130)。例えば、割り当て対象の階層(つまり、第L層)が第5層である場合を想定する。この場合、上位の第1層から第5層に至るまで第1シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える18であるので、割り当て対象の階層の条件が満たされない(ステップS125No)。したがって、この場合、パラメータPが更新されて3になると(ステップS136)、第5層に隣接する上位の第4層のTP110に割り当て済みの第2シンボルに時間軸上で連続し且つ未割り当ての第3シンボルが、第5層のTP110に対して、割り当てられる。
また、他のシンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える場合(ステップS128No)、第L層のTP110に対する第{P+D*(-1)}シンボルの割り当てがキャンセルされ、ステップS135~S136の処理が行われる。例えば、割り当て対象の階層(つまり、第L層)が第6層である場合を想定する。この場合、第6層のTP110に対する第2シンボルの割り当てがキャンセルされる。そして、パラメータPが更新されて4になると(ステップS136)、第6層に隣接する上位の第5層に属するTP110に割り当て済みの第3シンボルに時間軸上で連続し且つ未割り当ての第4シンボルが、切替後の第6層に対して割り当てられる。
そして、第(P+D)シンボルが割り当てられたTP110の総数が上限値(つまり、10)を超える場合には(ステップS135No)、シンボルを割り当てるための全ての条件が満たされないので、以下の処理が行われる。すなわち、第(L-1)層のTP110に対して、割り当て済みのシンボルに加えて、未割り当ての第(P_max+1)シンボルが割り当てられる様に、パラメータL、パラメータP及びパラメータDが更新される(ステップS137)。
以上のように、本実施例によれば、無線リソースの割り当て対象となる階層に関する条件判定だけでなく、無線リソースの割り当て対象となる階層に隣接する下位の階層に関する条件判定を行う。そして、下位の階層に関する条件が満たされない場合に、未割り当ての無線リソースを、無線リソースの割り当て対象となる階層のTP110に対して割り当てる。これにより、1つのTPに対して2つの無線リソースが割り当てられる機会をできるだけ減らすことができるので、結果として、無線リソースの浪費をさらに抑制することができる。
201 送信I/F部
202 受信I/F部
203 プロセッサ
204 メモリ
250 測定信号送信部
251 測定信号受信部
252 SIR算出部
253 CALリンク生成部
254 無線リソース割当部
255 CAL信号送信部
256 CAL信号受信部
257 CAL係数算出部
258 UL信号受信部
259 チャネル推定値補正部
260 DL信号送信部

Claims (10)

  1. メモリと、
    前記メモリに接続されたプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、
    複数の送信点が備える送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーションのためのキャリブレーション信号をそれぞれ無線送信する前記複数の送信点間に生成されたリンクのホップ数に対応する階層を特定し、
    特定された階層を順次切り替えつつ、互いに隣接する階層に属する送信点であって該送信点間の無線品質が所定の基準を満たす送信点に対して、前記キャリブレーション信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソースを割り当てる
    処理を実行することを特徴とする送信制御装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記複数の送信点に割り当てられた無線リソースを用いて、前記複数の送信点に前記キャリブレーション信号を送受信させ、
    前記キャリブレーション信号を用いたチャネル推定結果に基づいて、前記複数の送信点が備える送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーション係数を算出する
    処理をさらに実行することを特徴とする請求項1に記載の送信制御装置。
  3. 前記割り当てる処理は、前記特定された階層の数に対応する複数の無線リソースを、奇数階層に属する送信点及び偶数階層に属する送信点に対して、交互に割り当てることを特徴とする請求項1に記載の送信制御装置。
  4. 前記割り当てる処理は、奇数階層に属する送信点に対して、前記キャリブレーション信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する2つの無線リソースのうち一方の無線リソースを割り当て、偶数階層に属する送信点に対して、前記2つの無線リソースのうち他方の無線リソースを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の送信制御装置。
  5. 前記割り当てる処理は、
    前記特定された階層ごとに、前記キャリブレーション信号の送受信に用いられる無線リソースが当該階層に属する送信点に割り当てられたと仮定し、上位の階層から当該階層に至るまでに前記無線リソースが割り当てられた送信点の総数が上限値以下であるか否かを判定し、
    前記無線リソースが割り当てられた前記送信点の総数が前記上限値以下である場合に、当該階層に属する送信点に対して、前記無線リソースを割り当て、
    前記無線リソースが割り当てられた前記送信点の総数が前記上限値を超える場合に、当該階層に隣接する上位の階層に属する送信点に割り当て済みの前記無線リソースに時間軸上で連続し且つ未割り当ての無線リソースを当該階層に属する送信点に対して割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信制御装置。
  6. 前記割り当てる処理は、
    前記無線リソースが割り当てられた送信点の総数が前記上限値を超える場合に、前記階層に隣接する上位の階層に属する送信点に対して、割り当て済みの前記無線リソースに加えて、未割り当ての無線リソースを割り当てる
    ことを特徴とする請求項5に記載の送信制御装置。
  7. 前記割り当てる処理は、
    前記無線リソースが割り当てられた送信点の総数が前記上限値以下である場合に、時間軸上で前記無線リソースと順方向又は逆方向に連続する他の無線リソースが前記階層に隣接する下位の階層に属する送信点に割り当てられたと仮定し、上位の階層から当該下位の階層に至るまでに前記他の無線リソースが割り当てられた送信点の総数が前記上限値以下であるか否かを判定し、
    前記他の無線リソースが割り当てられた前記送信点の総数が前記上限値以下である場合に、前記階層に属する送信点に対して、前記無線リソースを割り当て、
    前記他の無線リソースが割り当てられた前記送信点の総数が前記上限値を超える場合に、前記階層に隣接する上位の階層に属する送信点に割り当て済みの前記無線リソースに時間軸上で連続し且つ未割り当ての無線リソースを、前記階層に属する送信点に対して割り当てる
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の送信制御装置。
  8. 前記上限値は、同一の前記無線リソースに多重可能な時間領域以外のリソースの数を示す値であることを特徴とする請求項5~7のいずれか一つに記載の送信制御装置。
  9. 送信制御装置と前記送信制御装置に接続された複数の送信点とを有する無線通信システムであって、
    前記送信制御装置は、
    メモリと、
    前記メモリに接続されたプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、
    複数の送信点が備える送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーションのためのキャリブレーション信号をそれぞれ無線送信する前記複数の送信点間に生成されたリンクのホップ数に対応する階層を特定し、
    特定された階層を順次切り替えつつ、互いに隣接する階層に属する送信点であって該送信点間の無線品質が所定の基準を満たす送信点に対して、前記キャリブレーション信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソースを割り当てる処理を実行し、
    前記複数の送信点は、
    キャリブレーション信号に対して無線送信処理を実行し、前記割り当てる処理において割り当てられた無線リソースを用いて、無線送信処理後のキャリブレーション信号を送信する送信回路と、
    前記割り当てる処理において割り当てられた無線リソースを用いて、キャリブレーション信号を受信し、受信したキャリブレーション信号に対して無線受信処理を実行する受信回路とを有する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  10. 送信制御装置が有するプロセッサが、
    複数の送信点が備える送信回路及び受信回路の伝送特性の相違を校正するキャリブレーションのためのキャリブレーション信号をそれぞれ無線送信する前記複数の送信点間に生成されたリンクのホップ数に対応する階層を特定し、
    特定された階層を順次切り替えつつ、互いに隣接する階層に属する送信点であって該送信点間の無線品質が所定の基準を満たす送信点に対して、前記キャリブレーション信号の送受信に用いられ且つ時間軸上で連続する無線リソースを割り当てる
    処理を有することを特徴とする無線リソース割当方法。
JP2017118101A 2017-06-15 2017-06-15 送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法 Active JP7024216B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118101A JP7024216B2 (ja) 2017-06-15 2017-06-15 送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法
US16/004,037 US10581642B2 (en) 2017-06-15 2018-06-08 Transmission control device, radio communication system, and radio resource allocation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118101A JP7024216B2 (ja) 2017-06-15 2017-06-15 送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019004345A JP2019004345A (ja) 2019-01-10
JP7024216B2 true JP7024216B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=64656360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017118101A Active JP7024216B2 (ja) 2017-06-15 2017-06-15 送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10581642B2 (ja)
JP (1) JP7024216B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009094896A (ja) 2007-10-10 2009-04-30 Japan Radio Co Ltd 無線装置
JP2014155133A (ja) 2013-02-13 2014-08-25 Hitachi Ltd ネットワークシステム及びネットワークシステムの通信方法
WO2016172925A1 (en) 2015-04-30 2016-11-03 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Methods used in radio nodes and associated radio nodes

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6788650B2 (en) * 2002-06-06 2004-09-07 Motorola, Inc. Network architecture, addressing and routing
JP5292206B2 (ja) 2009-07-06 2013-09-18 株式会社日立製作所 無線通信装置またはシステム
KR20110048398A (ko) * 2009-11-02 2011-05-11 주식회사 팬택 무선통신 시스템에서 레이어를 할당하는 장치 및 방법
US9307431B2 (en) 2010-04-13 2016-04-05 Qualcomm Incorporated Reporting of channel properties in heterogeneous networks
JP5578617B2 (ja) * 2010-10-18 2014-08-27 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 送信方法、送信装置、受信方法および受信装置
JP5689404B2 (ja) 2011-12-07 2015-03-25 株式会社Nttドコモ 無線通信システム、基地局、ユーザ端末、および通信制御方法
GB2499222A (en) 2012-02-08 2013-08-14 Nec Corp Generating a measurement report comprising information calculated from a power ratio of a non-zero power almost blank sub-frame
CN105052057A (zh) * 2013-03-15 2015-11-11 赛莱诺通信(以色列)有限公司 用于隐式波束形成的自校准技术
JP2017011682A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009094896A (ja) 2007-10-10 2009-04-30 Japan Radio Co Ltd 無線装置
JP2014155133A (ja) 2013-02-13 2014-08-25 Hitachi Ltd ネットワークシステム及びネットワークシステムの通信方法
WO2016172925A1 (en) 2015-04-30 2016-11-03 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Methods used in radio nodes and associated radio nodes

Also Published As

Publication number Publication date
US20180367345A1 (en) 2018-12-20
US10581642B2 (en) 2020-03-03
JP2019004345A (ja) 2019-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5166561B2 (ja) マルチセクターセル内で用いるパイロット信号
US9408085B2 (en) Base station apparatus, mobile station apparatus and reference signal transmission method
JP5726696B2 (ja) 基地局及び補正値算出方法
US8744427B2 (en) Radio base station, user equipment and methods therein
WO2015151635A1 (ja) 基地局
US20130130706A1 (en) Method of operating a base station and base station
JP6604378B2 (ja) 適応変調コーディングの方法および装置
EP2795825A1 (en) Method, apparatus and computer program for providing sounding reference signals for coordinated multipoint transmissions
KR20220031915A (ko) 시-분할 이중 통신 다중-입력 다중-출력 교정
US10477431B2 (en) Method and apparatus for determining signal-to-noise ratio in wireless communication
WO2016199403A1 (en) Communication system
EP3226454A1 (en) Channel measurement and feedback method, network device, and system
WO2017153819A1 (en) Configuring transmission parameters in a cellular system
WO2011013781A1 (ja) 無線基地局及び通信制御方法
WO2011041132A2 (en) Pilot signal allocation method and apparatus for multi-user wireless systems
JP7024216B2 (ja) 送信制御装置、無線通信システム及び無線リソース割当方法
US10165563B2 (en) Base station, wireless terminal and wireless communication system
JP6234714B2 (ja) 基地局装置、ユーザ装置およびセルラーシステム
JP6696336B2 (ja) 送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法
CN111953394B (zh) 多天线系统及其信道校正方法
JP6103053B2 (ja) 周波数リソース割り当て方法および基地局装置
JP2018160857A (ja) 送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法
JP2011030092A (ja) 無線基地局及び通信制御方法
JP2019091974A (ja) 送信制御装置、無線通信システム及びキャリブレーション方法
WO2014122689A1 (en) Communication control method and system for channel estimation based on demodulation reference signal

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7024216

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150