JP7021120B2 - ゲル網状組織を含有するシャンプー組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、分散ゲル網状組織相を含有するシャンプー組成物に関する。
ヒトの毛髪は、視覚的又は触覚的に目立つ残渣を毛髪に残す第3の工程のスタイリング剤及びヘアトリートメントの使用に加え、周囲の環境との接触及び頭皮によって分泌された皮脂により汚損される。毛髪が汚れると、不潔な感触及び魅力のない外観を呈するようになり、常習的に規則正しくシャンプーを行うことが必要である。
シャンプーをすることにより、余分な汚れ及び皮脂を除去することによって毛髪を清潔にする。しかし、シャンプーにより、毛髪は、濡れて、もつれて、かつ一般には扱いにくい状態になる場合がある。いったん毛髪が乾燥すると、毛髪の天然油分が除去されるため、毛髪は、乾燥し、荒れて、光沢のない、又は縮れた状態になる場合が多い。その後、コンディショナーを用いて、毛髪を「調整」する。コンディショナーは、毛髪に十分なコンディショニング効果を付与することができ、シャンプーによって残された毛髪のもつれを容易に除去することができる。
上述のシャンプー後の問題を軽減するために、様々なアプローチが用いられている。1つのアプローチは、単一製品で毛髪の洗浄及びコンディショニングの両方を行おうとするヘアーシャンプーの適用である。別のアプローチは、「共洗浄」の実施であり、毛髪を洗浄し、毛髪に有効にコンディショニング効果を付与するために、シャンプーが洗浄用コンディショナーの使用に置き換えられる。第3のアプローチは、製品の適用順を入れ替えるものであり、洗髪の前にコンディショナーが塗布されるので、消費者は、所望の毛髪の効果を得るために普通の習慣を変更することが要求される。
洗浄シャンプー基剤からヘアコンディショニング効果を与えるために、多種多様なコンディショニング活性物質が提案されている。伝統的に、シャンプーは、コンディショニング効果のためのコアセルベートを形成するためにカチオン性ポリマーを使用している。しかしながら、これらのシャンプー組成物は、一般的に、乾燥した毛髪に満足でなめらかな触感を与えない。洗浄用コンディショナーの使用は、毛髪を洗浄し、毛髪にコンディショニング効果を付与することができるが、清潔な毛髪を表す豊かな起泡などのシャンプー経験の典型的な要素が犠牲とされている。
分散脂肪族アルコールゲル網状組織相を含むシャンプー組成物の使用は、洗浄効能を妨げずに改良された湿潤時の感触及び乾燥時のコンディショニング効果を達成することを提案している。しかしながら、脂肪族アルコールゲル網状組織相中に含まれるコンディショニング剤を高レベルまで増加させることは、シャンプー製剤の起泡に影響を与えると以前考えられていた。これは、毛髪を適切に洗浄するシャンプーの性能に影響を与えると考えられる。更に、より高いゲル網状組織レベルにより、生成物の相を不安定にする場合がある。
前述に基づいて、生成物の相の安定性を補助し、生成物中のコンディショニング効果をより全体的に伝達するとともに、洗浄を表すためのシャンプーのような起泡プロファイルを依然提供するように、よりコンディショナーに類似する製品レオロジーを展開する、毛髪を効率的に洗浄し、毛髪にコンディショニング効果を付与するシャンプーに対するニーズが存在する。
シャンプー組成物であって、分散ゲル網状組織相であって、前記シャンプー組成物の約2.8重量%~約8重量%の1種以上の脂肪族アルコールと、前記シャンプー組成物の少なくとも0.01重量%の1種以上の二次界面活性剤であって、二次界面活性剤は、nが約0~約5であるラウレス-n硫酸ナトリウムを含む、二次界面活性剤と、水と、を含む、分散ゲル網状組織相と、前記シャンプー組成物の約5重量%~約50重量%の洗浄性界面活性剤と、前記シャンプー組成物の約0.02重量%~約1.50重量%の、構造化剤、懸濁化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料と、前記シャンプー組成物の約0.5~約1重量%のカチオン性付着ポリマーと、前記シャンプー組成物の少なくとも20重量%の水性担体と、を含む、シャンプー組成物。
シャンプー組成物を製造する方法であって、前記シャンプー組成物の約2.8重量%~約8重量%の1種以上の脂肪族アルコールと、前記シャンプー組成物の少なくとも0.01重量%の1種以上の二次界面活性剤であって、二次界面活性剤は、nが約0~約5であるラウレス-n硫酸ナトリウムを含む、二次界面活性剤と、水と、を組み合わせることによって、分散ゲル網状組織相を形成することと、前記シャンプー組成物の約5重量%~約50重量%の洗浄性界面活性剤と、前記シャンプー組成物の約0.02重量%~約1.50重量%の硬化ヒマシ油と、前記シャンプー組成物の約0.5~約1重量%のカチオン性付着ポリマーと、前記シャンプー組成物の少なくとも20重量%の水性担体と、を含む、シャンプー基剤の中に分散ゲル網状組織相を混合することと、を含む、方法。
本明細書は、本発明を具体的に示しかつ明確に主張する特許請求の範囲で完結するが、本発明は以下の説明によってより深く理解されると考えられる。
本発明の全ての実施形態において、全ての比率(%)は、特に記載のない限り、全組成物の重量に対するものである。別途記載のない限り、全ての比は重量比である。全ての範囲は、包括的かつ組み合わせ可能である。有効桁の数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。特に別段の指示がない限り、全ての数量は、単語「約」によって修飾されるものと理解される。特に断らない限り、測定は全て、25℃で周囲条件において行われるものと理解され、ただし、「周囲条件」とは、約1気圧、相対湿度約50%の条件を意味する。列挙された成分に関連する重量は、全て、活性レベルに基づいており、特に指定しない限り、市販の材料に含まれ得るキャリア又は副生成物を含まない。
本明細書で使用される「電荷密度」という用語は、ポリマーにおける正電荷数と前記ポリマーの分子量との比をいう。
「分子量(molecular weight)」又は「分子量(Molecular weight)」という用語は、特に記述のない限り、重量平均分子量を指す。分子量は、業界標準法、ゲル透過クロマトグラフィー(「GPC」)を使用して測定される。
用語「含む(comprising)」は、本明細書で使用するとき、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を追加できることを意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」を網羅する。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載する本発明の要素及び限定、並びに本明細書に記載する追加の若しくは任意の成分、構成成分、工程、又は限定のいずれかを含み、これらからなり、及びこれらから本質的になることができる。
本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、1種類のモノマーの重合によって製造される物質、又は2種類以上の種類のモノマーによって製造される物質(即ち、コポリマー)を含むものとする。
本明細書で使用するとき、用語「ヒトの毛髪への適用に好適」とは、そのように記載された組成物又はその構成成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応等を伴わず、ヒトの毛髪及び頭皮及び皮膚と接触して使用するのに好適であることを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「水溶性」は、物質が本組成物中の水に可溶であることを意味する。一般に、物質は25℃にて、水溶媒に対して0.1重量%、あるいは1重量%、あるいは5重量%、あるいは15重量%の濃度で可溶性であるべきである。
シャンプー組成物
本明細書で使用されるとき、用語「分散ゲル網状組織」又は「ゲル網状組織」とは、少なくとも1つの脂肪族アルコール、少なくとも1つの二次界面活性剤、及び水又は他の好適な溶媒を含む層状及び/又は小胞性の固形結晶性相を意味する。この分散ゲル網状組織は、アニオン性界面活性剤などの洗浄性界面活性剤、硬化ヒマシ油、及び1種以上のカチオン性ポリマーを含むシャンプー基剤と更に組み合わせて、シャンプー製品を形成する。
分散ゲル網状組織
本発明のシャンプー組成物は、1種以上の脂肪族アルコールを含む分散ゲル網状組織を含む。分散ゲル網状組織は、コンディショニング効果をもたらすために本発明のシャンプー組成物に包含されてもよい。本明細書で使用されるとき、用語「ゲル網状組織」とは、以下に指定されるような少なくとも1つの脂肪族アルコール、以下に指定されるような少なくとも1つの二次界面活性剤、及び水及び/又は他の好適な溶媒を含む層状又は小胞性の固形結晶性相を指す。層状相又は小胞性相は、脂肪アルコール及び二次界面活性剤を含む第一層と、それと交互の、水又は他の好適な溶媒を含む第二層と、から構成される2層を含む。本明細書で使用するとき、用語「固形結晶」とは、1種以上の脂肪族アルコール物質を含むゲルネットワーク中の層の融解遷移温度未満の温度において形成される、層状相又は小胞性相の構造を指す。
例えば、脂肪族アルコールを含むゲル網状組織は、化粧用クリーム及びヘアコンディショナーにおいて長年使用されてきた。しかし、こうした化粧用クリーム及びヘアコンディショナーは、あったとしても、典型的に非常に少量の洗浄性界面活性剤を含有する。したがって、こうした既知の製品は、洗浄及びコンディショニングの組み合わせを毛髪又は皮膚に提供しない。
ゲル網状組織は、概ね、G.M.Eccleston,「Functions of Mixed Emulsifiers and Emulsifying Waxes in Dermatological Lotions and Creams」,Colloids and Surfaces A:Physiochem.and Eng.Aspects 123~124(1997)169~182、及びG.M Eccleston,「The Microstructure of Semisolid Creams」,Pharmacy International,Vol.7,63~70(1986)により更に記載されている。本発明の実施形態においては、分散ゲル網状組織相は、事前形成される。本明細書で使用されるとき、用語「事前形成」とは、シャンプー組成物の他の構成成分に添加されるときに、脂肪アルコール、二次界面活性剤、及び水又は他の好適な溶媒の混合物の少なくとも50%が、実質的に固形結晶性相であることを意味する。
本明細書において記載されるようなゲル網状組織は、別個のプレミックスとして調製され、これは冷却後、続いてシャンプー組成物の洗浄性界面活性剤及び他の構成成分に組み込まれる。ゲル網状組織構成成分の調製は、以下の表題「シャンプー組成物の製造方法」の節、並びに実施例で、更に詳細に議論される。
続いて、冷却して事前形成したゲル網状組織構成成分を、洗浄性界面活性剤成分を含むシャンプー組成物の他の構成成分に加える。理論に束縛されることを意図しないが、冷却して事前形成したゲル網状組織構成成分をシャンプー組成物の洗浄性界面活性剤及び他の構成成分に組み込むと、最終シャンプー組成物において実質的に平衡化した層状分散物(「ELD」)が形成されると考えられる。ELDは、シャンプー組成物内に存在する可能性がある洗浄性界面活性剤、水、及び塩のような他の任意の構成成分と、実質的に平衡化し、事前形成したゲル網状組織構成成分から得られる、分散層状相又は小胞性相である。この平衡化は、事前形成したゲル網状組織構成成分と、シャンプー組成物の他の構成成分の組み込みに際して起こり、製造後、約24時間以内に効果的に完結する。ELDが形成されているシャンプー組成物は、改善された乾湿コンディショニング効果を毛髪に提供する。
明確化のため、本明細書で使用されるとき、用語「ELD」は、語句「分散ゲル網状組織相」と同一の、本発明のシャンプー組成物の構成成分を指す。
プレミックス及び最終シャンプー組成物内の、ELDの形態のゲル網状組織の存在は、X線分析、光学顕微鏡法、電子顕微鏡法、及び示差走査熱量計のような当業者に既知の手段により、確認することができる。示差走査熱量測定法の方法は、以下に記載される。X線分析法としては、米国公開特許出願第2006/0024256(A1)号を参照のこと。
シャンプー組成物中(すなわち、ELD)の分散ゲル網状組織相のスケールサイズは、約10nm~約500nmの範囲であり得る。シャンプー組成物中の分散ゲル網状組織相のスケールサイズは、約0.5μm~約10μmの範囲であり得る。あるいは、シャンプー組成物中の分散ゲル網状組織相のスケールサイズは、約10μm~約150μmの範囲であり得る。
シャンプー組成物中の分散ゲル網状組織相のスケールサイズ分布は、HoribaモデルLA910レーザー散乱粒径分布分析器(Horiba Instruments,Inc.)(Irvine California,USA)を使用して、レーザー光線散乱技術により測定されることができる。本発明のシャンプー組成物におけるスケールサイズ分布は、1.75gのシャンプー組成物と、30mLの3%NHCl、20mLの2%NaHPO 7HO、及び10mLの1%ラウレス-7とを組み合わせて、混合物を形成することにより、測定することができる。この混合物は次いで5分間攪拌される。使用される個々のHoriba instrumentに応じて、1~40mLの範囲の試料を採取した後、Horiba instrumentの指数がスケールサイズ測定に必要な88~92%Tになるまで、Horiba instrument(75mLの3%NHCl、50mLの2%NaHPO 7HO、及び25mLの1%ラウレス-7を含有する)に注入する。いったん、これが達成されると、循環の2分後に、Horiba instrumentを通して測定され、スケールサイズ測定がもたらされる。ゲル網状組織構成成分が融解するよう、シャンプー組成物に存在する全ての脂肪物質の融解転移温度以上に加熱されたシャンプー組成物の試料を使用して、この後の測定が行われる。この後の測定によって、スケールサイズ分布が、シャンプー中の残りの物質の全てについて取られ、その後、これを最初の試料のスケールサイズ分布と比較することができ、分析の助けとなる。
A.脂肪族アルコール
本発明のゲル網状組織構成成分は、少なくとも1つの脂肪アルコールを含む。個々の脂肪アルコール化合物又は2つ以上の異なる脂肪アルコール化合物の組み合わせを選択してもよい。
本発明における使用に適した脂肪族アルコールは、約16~約70個の炭素原子、あるいは約16~約60個の炭素原子、あるいは約16~約50個の炭素原子、あるいは約16~約40個の炭素原子、あるいは約16~約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪族アルコールは、直鎖又は分枝鎖アルコールであってよく、及び飽和又は不飽和であってよい。好適な脂肪族アルコールの非限定例としては、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、C21脂肪族アルコール(1-ヘンエイコサノール)、C23脂肪族アルコール(1-トリコサノール)、C24脂肪族アルコール(リグノセリルアルコール、1-テトラコサノール)、C26脂肪族アルコール(1-ヘキサコサノール)、C28脂肪族アルコール(1-オクタコサノール)、C30脂肪族アルコール(1-トリアコンタノール)、C20~40アルコール(例えば、Performacol 350及び425アルコール、New Phase Technologiesから入手可能)、C30~50アルコール(例えば、Performacol 550アルコール)、C40~60アルコール(例えば、Performacol 700アルコール)、セチルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
約16~約70個の炭素原子を有する1種以上の脂肪族アルコールを含む異なる脂肪族アルコールの混合物は、約16個未満の炭素原子、又は約70個超の炭素原子を有するある程度の量の1種以上の脂肪族アルコール、又はその他の脂肪両親媒性物質も含み得るものであり、更には、得られる分散したゲルネットワーク相が少なくとも約25℃、あるいは少なくとも約28℃、あるいは少なくとも約31℃、あるいは少なくとも約34℃、あるいは少なくとも約37℃の溶解転移温度を有する限りは本発明の範囲内のものと考えられる。
本発明で使用するのに好適なこのような脂肪族アルコールは、天然の若しくは植物由来のものであってよく、又はそれらは合成由来のものであってもよい。
本発明のシャンプー組成物は、分散ゲル網状組織相の一部として、シャンプー組成物の少なくとも約2.8%、あるいは約2.8重量%~約14重量%、あるいは約2.8重量%~約16重量%、あるいは約2.8重量%~約5重量%、あるいは約3重量%~約10重量%、あるいは約3重量%~約8重量%の量で脂肪族アルコールを含む。
本発明の実施形態では、ゲル網状組織構成成分中の脂肪アルコールと二次界面活性剤の重量比は、約1:9より大きい、あるいは約1:5~約100:1、あるいは約1:1~約50:1である。
B.二次界面活性剤
また本発明のゲル網状組織構成成分は、二次界面活性剤も含む。本明細書にて使用するとき、「二次界面活性剤」とは、脂肪アルコール及び水と組み合わせられ、シャンプー組成物の他の構成成分と区別したプレミックスとしての本発明のゲル網状組織を形成する、1つ又は複数の界面活性剤を指す。二次界面活性剤は、シャンプー組成物の洗浄性界面活性剤構成成分から区別され、シャンプー組成物の洗浄性界面活性剤構成成分に加えられる。しかし、二次界面活性剤は、上記の洗浄性界面活性剤構成成分のために選択されるものと同一又は異なる種類の界面活性剤(単数又は複数)であってよい。
本発明のシャンプー組成物は、事前形成した分散ゲル網状組織相の一部として、シャンプー組成物の約0.01重量%~約15重量%、あるいは約0.1重量%~約10重量%、あるいは約0.2重量%~約5重量%の量の二次界面活性剤を含む。
好適な二次界面活性剤としては、アニオン性、双性イオン性、両性、カチオン性及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。二次界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、及び非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択されてもよい。本発明で使用するのに好適な第2の界面活性剤に関して追加の説明は、米国特許出願公開第2006/0024256(A1)号を参照されたい。
更に、約16~約22個の炭素原子の鎖長を持つ疎水性末端基を有する特定の二次界面活性剤である。このような二次界面活性剤では、疎水性テール基は、アルキル、(最大3つの二重結合を含む)アルケニル、アルキル芳香族、又は分枝状アルキルであってよい。二次界面活性剤は、約1:5~約5:1の重量比で脂肪族アルコールに対してゲル網状組織構成成分中に存在してもよい。SLE1Sは、SlE1Sが泡立ちの良い非常に効率的な界面活性剤であるため、特に有用であり得る。高レベルのコンディショニング活性物質を含むシャンプー組成物において、SLE1Sは、起泡性及び洗浄性を更に増大させることができる。
上記で指定した1種以上の界面活性剤の混合物を、本発明の二次界面活性剤として使用してよい。
C.水又は好適な溶媒
また本発明のゲル網状組織構成成分は、水又は好適な溶媒も含む。水又は好適な溶媒、及び二次界面活性剤は、共に脂肪族アルコールの膨潤に関与する。言い換えると、これは、ゲル網状組織の形成及び安定性を導く。本明細書にて使用するとき、用語「好適な溶媒」とは、本発明のゲル網状組織の形成において、水の代わりに又は水と組み合わせて使用することができるあらゆる溶媒を指す。
本発明のシャンプー組成物は、本発明に従う脂肪アルコール及び二次界面活性剤と組み合わせるときに、ゲル網状組織を得るのに好適な量で、事前形成した分散ゲル網状組織相の一部として、水又は好適な溶媒を含む。
シャンプー組成物は、事前形成した分散ゲル網状組織相の一部として、シャンプー組成物の少なくとも約0.05重量%の水又は好適な溶媒を含んでもよい。
別の実施形態では、シャンプー組成物は、事前形成された分散ゲル網状組織相の一部として、水又は好適な溶媒を、脂肪族アルコールの量に対して、少なくとも約1:1の重量比の量で含む。
シャンプー基剤
次いで、分散ゲル網状組織相は、シャンプー基剤中に分散される。シャンプー基材は、カチオン性付着ポリマー、界面活性剤、共界面活性剤、水性担体及び追加的な構成成分を含み得る。得られるシャンプー組成物は、シリコーンを実質的に含み得ない。本明細書において使用される場合、「シリコーンを実質的に含まない」とは、シリコーン組成物のレベルが、含まれている場合、0.1%以下、あるいは0.05%以下、あるいは0.01%以下、あるいは0%であることを意味する。
カチオン性付着ポリマー
本発明のシャンプー組成物は、カチオン性付着ポリマーを含んでもよい。カチオン性付着ポリマーは、ゲル網状組織構成成分の付着を効果的に増強させるために含まれる。カチオン性付着ポリマーは、シャンプーから毛髪及び/又は頭皮へのゲル網状組織の付着を増強させる任意のカチオン性ポリマーを含むことができる。
シャンプー組成物中の付着助剤の濃度は、ゲル網状組織構成成分の付着を有効に増強させるために十分であるべきであり、シャンプー組成物の約0.05重量%~約5重量%、あるいは約0.075重量%~約2.5重量%、あるいは約0.1重量%~約1.0重量%、あるいは約0.5重量%~約1.0重量%の範囲である。
好適なカチオン性付着ポリマーのカチオン電荷密度は、組成物の意図された用途のpHにおいて、少なくとも約0.4meq/g、あるいは少なくとも約0.7meq/g、あるいは少なくとも約1.2meq/g、あるいは少なくとも約1.5meq/g、あるいは約7meq/g未満、あるいは約5meq/g未満を有してもよい。pHは、一般に、約pH3~約pH9、あるいは約pH4~約pH8の範囲であろう。ポリマーの「カチオン電荷密度」とは、この用語が本明細書中で使用されるとき、ポリマーの分子量に対する、ポリマー上の正電荷数の比をいう。このような好適なカチオン性ポリマーの平均分子重量は、一般に約10,000~10,000,000、あるいは約50,000~約5,000,000、あるいは約100,000~約3,000,000である。
本組成物に使用するのに好適なカチオン性ポリマーとしては、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応するヒドロキシエチルセルロースの塩のような、カチオン性セルロース誘導体及びカチオン性スターチ誘導体のような、多糖類ポリマーが挙げられる。他の好適なカチオン性ポリマーとしては、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムのようなカチオン性グアーガム誘導体が挙げられる。更なる好適なカチオン性ポリマーとしては、カッシアゴムヒドロキシプロピル塩化トリモニウムのような、モノマー対モノマー基準で2:1を超えるマンノースとガラクトースの比を有するガラクトマンナンポリマー誘導体が挙げられる。特に好適なカチオン性付着ポリマーは、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムを含む。
カチオン性グアーポリマーは、四級アンモニウム化合物から形成することができる。1つの実施形態では、カチオン性グアーポリマーを形成するための四級アンモニウム化合物は、次の一般式1に適合する。
Figure 0007021120000001
式中、R3、R4、及びR5は、メチル基又はエチル基であり、R6は、一般式2のエポキシアルキル基か、
Figure 0007021120000002
又はR6は、一般式3のハロヒドリン基かのいずれか一方である。
Figure 0007021120000003
式中、R7はC1~C3アルキレンであり、Xは塩素又は臭素であり、ZはCl-、Br-、I-、又はHSO4-などのアニオンである。
1つの実施形態では、カチオン性グアーポリマーは一般式4に適合する。
Figure 0007021120000004
式中、R8は、グアーガムであり、R4、R5、R6、及びR7は、上で定義されたとおりであり、Zは、ハロゲンである。一実施形態では、カチオン性グアーポリマーは式5に適合する。
Figure 0007021120000005
好適なカチオン性グアーポリマーとしては、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムなどのカチオン性グアーガム誘導体が挙げられる。一実施形態では、カチオン性グアーポリマーは、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムである。グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムの具体的な例として、Rhone-Poulenc Incorporatedから市販のJaguar(登録商標)、例えば、約0.6meq/gのカチオン電荷密度及び約2,200,000g/モルを有し、Rhodiaから入手可能であるJaguar(登録商標)C-17が挙げられる。Jaguar(登録商標)(登録商標)C13SのM.Wt.は2,200,000g/モル、カチオン電荷密度は約0.8meq/gである(Rhodia Companyから入手可能)。約0.7の電荷密度及び約1,100,000g/molの分子量を有し、ASIから入手可能であるN-Hance 3196。約1.1meq/gの電荷密度及び約800,000の分子量を有するホウ酸塩(ホウ素)を含まないグアーであるBF-13、及び約1.7meq/gの電荷密度及び約800,000の分子量を有するホウ酸塩(ホウ素)を含まないグアーであるBF-17は、いずれもASIから入手可能である。
カチオン性ポリマーの組み合わせにより、シャンプー組成物のコンディショニング効果及び起泡性を改善することができる。約0.4meq/g~約0.8meq/g、あるいは約0.7meq/gの電荷密度を有するカチオン性ポリマーと約1,000,000を超える分子量を有するカチオン性ポリマーとを組み合わせて使用することで、起泡安定性及びクリーミー性の両方を有するシャンプー組成物が得られる。
一実施形態では、本発明のシャンプー組成物は、カチオン性グアー及びカチオン性多糖付着ポリマー(cationic polysaccharide deposition polymer)の組み合わせを含み、グアー対多糖付着ポリマーの対応する重量比は2:1を超え、あるいはグアー対多糖付着ポリマーの重量比は3:1を超え、あるいはグアー対多糖付着ポリマーの重量比は4:1を超える。
別の実施形態では、本発明のシャンプー組成物は、カチオン性グアーポリマーのみの組み合わせを含み、1つのカチオン性グアーは、約1.7meq/gの電荷密度を有し、別のカチオン性グアーは、約1,100,000g/モルの分子量を有する。
更に他の実施形態では、本発明のシャンプー組成物は、3196グアー及びBF-17カチオン性グアーの混合物を含み、これらの2つのカチオン性付着ポリマーの重量比は3196対BF-17でそれぞれ、約5:1、あるいは約2:1、あるいは約1:1、更にあるいは約1:2、あるいは約2:5である。
洗浄性界面活性剤
本発明のシャンプー組成物は、シャンプー基剤において1種以上の洗浄性界面活性剤を含む。洗浄性界面活性剤の構成成分は、本発明のシャンプー組成物に包含されて、洗浄性能を提供する。洗浄性界面活性剤は、アニオン性洗浄性界面活性剤、双極イオン性又は両性洗浄性界面活性剤、あるいはこれらの組み合わせから選択されてよい。このような界面活性剤は、本明細書に記載される必須成分と物理的及び化学的に適合すべきであるか、又はさもなければ過度に製品の安定性、審美性、若しくは性能を損なうべきではない。n=1であるラウレス-n-硫酸ナトリウムが、本明細書において特に好適である(「SLE1S」)。SLE1Sは、より高いモルエトキシレート当量と比較した場合、特に、高レベルのコンディショニング活性物質を含むシャンプー組成物において、より効率的な起泡性及び洗浄性が可能となる。
本明細書の組成物に用いられる好適なアニオン性洗浄性界面活性剤成分には、ヘアケア又は他のパーソナルケアシャンプー組成物に用いるために既知のものが挙げられる。一実施形態では、アニオン性洗浄性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムとラウレス-n硫酸ナトリウムとの組み合わせであってよい。組成物中のアニオン性界面活性剤成分の濃度は、所望の洗浄性能及び起泡性能を提供するのに十分であるべきであり、一般にその組成物の約5重量%~約50重量%、あるいは約8重量%~約30重量%、あるいは約9重量%~約25重量%、あるいは約10重量%~約17重量%の範囲である。
本明細書の組成物中に用いるのに好適な双極イオン性又は両性洗浄性界面活性剤としては、へアケア又は他のパーソナルシャンプー組成物中への使用に既知のものが挙げられる。このような両性洗浄性界面活性剤の濃度は、約0.5%~約20%、あるいは約1%~約10%の範囲である。好適な双極イオン性又は両性界面活性剤の非限定例は、米国特許第5,104,646号及び同第5,106,609号に記載されている。
本明細書において使用に好適な追加のアニオン性界面活性剤には、式、ROSOM及びRO(CO)SOMのアルキル及びアルキルエーテル硫酸塩が含まれ、式中、Rは、約8~約18個の炭素原子のアルキル又はアルケニルであり、xは、1~10であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、及びトリエタノールアミンカチオン等の水溶性カチオンであるか、又は2個のアニオン性界面活性剤アニオンを持つ二価のマグネシウムイオンの塩である。アルキルエーテル硫酸塩は、エチレンオキシド及び約8~約24個の炭素原子を有する一水酸基アルコールの縮合生成物として作製されてもよい。アルコールは、例えば、ココナッツ油、ヤシ油、パーム核油、若しくはタローなどの脂肪から誘導され得るか、又は合成であり得る。
他の好適なアニオン性界面活性剤としては、一般式[R-SOM]の有機硫酸の水溶性塩が挙げられる。Rは、13~17個の炭素原子、あるいは13~15個の炭素原子を有する直鎖の脂肪族炭化水素ラジカルである。Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、及びトリエタノールアミンカチオン等の水溶性カチオンであるか、又は2個のアニオン性界面活性剤アニオンを持つ二価のマグネシウムイオンの塩である。これらの物質は、SO及びOと、適切な鎖長のノルマルパラフィン(C14~C17)との反応により生成され、パラフィンスルホン酸ナトリウムとして市販されている。
本明細書において使用に好適である追加のアニオン性界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸塩モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸塩ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ココイル硫酸モノエタノールアミン、トリデセス硫酸ナトリウム、トリデシル硫酸ナトリウム、メチルラウロイルタウリン酸ナトリウム、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウレススルホコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のシャンプー組成物は、上述のアニオン性洗浄性界面活性剤成分と組み合わせて用いる追加の界面活性剤を更に含んでもよい。好適な追加の界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
本組成物に用いるのに好適なその他のアニオン性、双極イオン性、両性、カチオン性、非イオン性又は任意の更なる界面活性剤の非限定的な例は、M.C.Publishing Co.により発行されたMcCutcheon’s,Emulsifiers and Detergents,1989 Annaual、並びに米国特許第3,929,678号、同第2,658,072号、同第2,438,091号、及び同第2,528,378号に記載されている。
共界面活性剤
共界面活性剤は、起泡体積の向上及び/又は起泡質感を修正するために、硫酸ウンデシル界面活性剤及び所望によりアニオン性界面活性剤と組み合わされる物質である。典型的には、これらの物質は、限定されないが、両性、双極性、カチオン性、及び非イオン性を含む構造の様々な群から選択され得る。それらは、典型的には1:20~1:4の重量比、あるいは1:12~1:7の重量比でアニオン性界面活性剤と併用される。
本発明のシャンプー組成物は、少なくとも1つの好適な共界面活性剤を組成物の約0.5重量%~約10重量%、あるいは約0.5重量%~約5重量%、あるいは約0.5重量%~約3重量%、あるいは約0.5重量%~約2重量%、あるいは約0.5重量%~約1.75重量%含んでもよい。共界面活性剤は、より素早く泡を生成し、より容易なすすぎを促進し、かつ/又はケラチン性組織への不快感を緩和する役割を果たすことができる。共界面活性剤は更に、より望ましい質感、容積、及び/又は他の特性を有する泡の生成を補助し得る。
本明細書において使用に好適な両性界面活性剤には、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であり得、脂肪族置換基の1つの置換基が約8~約18個の炭素原子を含み、1つは例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートなどのアニオン水溶性基を含む、脂肪族二級及び三級アミンの誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。例としては、3-ドデシルアミノプロピオン酸ナトリウム、3-ドデシルアミノプロパンスルホン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、米国特許第2,658,072号の教示に従ってドデシルアミンをイセチオン酸ナトリウムと反応させることによって調製されるものなどのN-アルキルタウリン、米国特許第2,438,091号の教示に従って製造されるものなどのN-高級アルキルアスパラギン酸、及び米国特許第2,528,378号に記載されている生成物、並びにこれらの混合物が挙げられる。一実施形態では、両性界面活性剤は、ラウロアンホ酢酸のようなベタイン群から選択されてもよい。
本明細書において使用に好適である双極性界面活性剤には、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体が挙げられるが、これらに限定されず、脂肪族ラジカルは直鎖又は分枝状であり得、脂肪族置換基の1つは約8~約18個の炭素原子を含み、1つの置換基は、アニオン性基、例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含む。本明細書において使用に好適な他の双極性界面活性剤には、高級アルキルベタインを包含するベタイン、例えば、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ココベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン、オレイルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルαカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、ステアリルビス-(2-ヒドロキシプロピル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルγ-カルボキシプロピルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシプロピル)α-カルボキシエチルベタイン、及びこれらの混合物が挙げられる。スルホベタインとしては、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタイン、及びこれらの混合物が挙げられ得る。他の好適な両性界面活性剤は、RCONH(CHラジカルがベタインの窒素原子に結合しているアミドベタイン類とアミドスルホベタイン類が含まれ、式中、RはC11~C17アルキルである。
起泡体積又は質感を向上させるために本組成物中で典型的に使用される非イオン性共界面活性剤には、ラウリルジメチルアミンオキシド、ココジメチルアミンオキシド、ココアミドプロピルアミンオキシド、ラウリルアミドプロピルアミンオキシド等、又はラウレス-4~ラウレス-7等のアルキルポリエトキシレートの水溶性物質と、ココモノエタノールアミド、ココジエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミド、アルカノイルイソプロパノールアミド、並びにセチルアルコール及びオレイルアルコール等の脂肪族アルコール、並びに2-ヒドロキシアルキルメチルエーテル等の非水溶性成分が含まれる。
本明細書において共界面活性剤として更に好適な物質には、1,2-アルキルエポキシド、1,2-アルカンジオール、分枝鎖又は直鎖アルキルグリセリルエーテル(例えば欧州特許第EP1696023(A1)号に記載される)、1,2-アルキル環状カーボネート、及び1,2-アルキル環状サルファイトであって、特にアルキル基が直鎖又は分枝鎖構成にある6~14個の炭素原子を含有するものが含まれる。他の例としては、米国特許第5,741,948号、同第5,994,595号、同第6,346,509号、及び同第6,417,408号に従って作製され得る、C10又はC12 αオレフィンをエチレングリコール(例えば、ヒドロキシエチル-2-デシルエーテル、ヒドロキシエチル-2-ドデシルエーテル)と反応させることにより誘導されるアルキルエーテルアルコールが挙げられる。
他の非イオン性界面活性剤は、グルコースアミド、アルキルポリグルコシド、スクロースココエート、ラウリル硫酸スクロース、アルカノールアミド、エトキシル化アルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。1つの実施形態では、非イオン性界面活性剤は、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、イソステアレス-2、トリデセス-3、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸PEG-2、モノステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸グリセリル、ラウレス-2、コカミドモノエタノールアミン、ラウラアミドモノエタノールアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
特定の実施形態において、共界面活性剤は、ココモノエタノールアミド、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン、ココベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルアミンオキシド、ナトリウムラウリルアンフォアセテート(sodium lauryl amphoacetate);アルキルグリセリルエーテル、アルキル-ジ-グリセリルエーテル、1,2-アルキル環状サルファイト、1,2-アルキル環状カーボネート、1,2-アルキル-エポキシド、アルキルグリシジルエーテル、及びアルキル-1,3-ジオキソラン(アルキル基は、直鎖又は分枝鎖構成において6~14個の炭素原子を含有する);総炭素含有量が直鎖又は分枝鎖の6~14個の炭素原子である1,2-アルカンジオール、メチル-2-ヒドロキシ-デシルエーテル、ヒドロキシエチル-2-ドデシルエーテル、ヒドロキシエチル-2-デシルエーテル、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
カチオン性界面活性剤は、製剤のpHでプロトン化されたアミンから誘導されてもよく、例えばビス-ヒドロキシエチルラウリルアミン、ラウリルジメチルアミン、ラウロイルジメチルアミドプロピルアミン、ココイルアミドプロピルアミン等である。また、カチオン性界面活性剤は、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド及びラウロイルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等の脂肪四級アンモニウム塩から誘導されてもよい。
一実施形態では、シャンプー組成物は、多相パーソナルケア組成物を作製するように、2つ以上の相を含んでもよい。1つの相は、構造化界面活性剤等の従来のパーソナルケア成分を含んでもよく、本発明の多相パーソナルケア組成物の第2の相は、有益相を含み得る。
有益相は、存在する場合、無水であってもよく、実質的に水を含まなくてもよい。有益相は、約5重量%未満の水、あるいは3重量%未満の水、あるいは1重量%未満の水を含み得る。有益相は、実質的に界面活性剤を含まなくてもよい。有益相は、約5重量%未満の界面活性剤、あるいは約3重量%未満の界面活性剤、あるいは約1重量%未満の界面活性剤を含んでもよい。
有益相は、疎水性の潤いを与える物質を含んでもよい。有益相は、ペトロラタム、ラノリン、鉱油等の炭化水素油、天然及び合成ワックス(微晶性ワックス、パラフィン、オゾケライト、ラノリンワックス、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、ポリエチレン、ポリブテン、ポリデセン、及びペルヒドロスクアレン等)、揮発性又は不揮発性オルガノシロキサン及びこれらの誘導体(ジメチコン、シクロメチコン、アルキルシロキサン、ポリメチルシロキサン、及びメチルフェニルポリシロキサン等)、ラノリン油、エステル(イソプロピルラノレート、アセチル化ラノリン、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリンアルコールリノレート、ラノリンアルコールリコノレート(riconoleate)等)、天然及び合成トリグリセリド(ヒマシ油、大豆油、ヒマワリ種子油、マレイン酸化大豆油、ベニバナ油、綿実油、トウモロコシ油、クルミ油、ラッカセイ油、オリーブ油、タラ肝油、アーモンド油、アボカド油、パーム油、及びゴマ油等)、ヒマシ油誘導体、シーフォース(sefose)、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される成分からなることができる。
一実施形態では、有益相は、疎水性の潤いを与える物質を含み得る。特定の多相組成物中での使用に好適な疎水性の潤いを与える物質は、約5(cal/cm1/2~約15(cal/cm1/2のボーガン(Vaughan)溶解度パラメータ(「VSP」)を有してもよく、これはボーガン(Vaughan)の化粧品及び洗面用品(Cosmetics and Toiletries)の103巻において定義されている。約5~約15の範囲のVSP値を有する疎水性保湿材料の非限定例には次のもの:シクロメチコン5.92、スクアレン6.03、ペトロラタム7.33、パルミチン酸イソプロピル7.78、ミリスチン酸イソプロピル8.02、ヒマシ油8.90、コレステロール9.55が挙げられ、これらはC.D.ボーガン(C. D. Vaughan)著「溶解度、並びに製品、包装、浸透及び保存への効果(Solubility, Effects in Product, Package, Penetration and Preservation)」(「コスメティックス・アンド・トイレタリーズ(Cosmetics and Toiletries)」103巻、1988年10月、に所収)に報告されている。
本発明のシャンプー組成物は、多相形態にある場合、皮膚及び/又は毛髪等のケラチン性組織への適用に好適である構造化界面活性を含み得る。構造化界面活性剤を含有するシャンプー組成物の割合は、一実施形態では少なくとも約50%の異方性相を含み得、異なる実施形態では約50%~約90%の異方性相を含み得る。構造化界面活性剤は、好適な構造体と組み合わせて、本明細書及び米国特許出願公開第2007/0248562(A1)号に開示されている、アニオン性、非イオン性、カチオン性、双性イオン性、両性の界面活性剤、石鹸、及びこれらの組み合わせを含んでよい。
アルキルアンホアセテートは、製品の低刺激性及び泡立ちを改善するために、本明細書における多相組成物中で使用される好適な構造化界面活性剤である。最も一般的に使用されるアルキルアンホアセテートは、ラウロアンホアセテート及びココアンホアセテートである。アルキルアンホアセテートは、モノアセテート及びジアセテートで構成され得る。アルキルアンホアセテートのいくつかの種類では、ジアセテートは、不純物又は意図しない反応生成物である。しかしながら、ジアセテートの存在は、アルキルアンホアセテートの15%を超える量で存在する場合、種々の好ましくない組成物特徴を引き起こし得る。
本明細書において用いるのに好適な非イオン性界面活性剤は、グルコースアミド、アルキルポリグルコシド、スクロースココエート、スクロースラウレート、アルカノールアミド、エトキシル化アルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものである。1つの実施形態では、非イオン性界面活性剤は、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、イソステアレス-2、トリデセス-3、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸PEG-2、モノステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸グリセリル、ラウレス-2、コカミドモノエタノールアミン、ラウラアミドモノエタノールアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
構造化界面活性剤は、非構造化ドメインとは視認可能なほど異なる、別個の構造化ドメインの形態であってもよい。組成物が構造化相及び非構造化相の両方を含む場合、構造化ドメインは、組成物中で別法では乳化されない高濃度のスキンケア活性物質の組み込みを可能にし得る。特定の実施形態では、構造化ドメインは、不透明な構造化ドメインである。不透明な構造化ドメインは、ラメラ相であってもよく、ラメラゲル網状構造を生成するラメラ相であってもよい。
1つの実施形態では、構造化界面活性剤は、ラメラ相の形態であり、これは、せん断力に対する耐性、粒子及び液滴を懸濁するために十分な降伏、望ましいレオロジー特徴、及び/又は長期安定性を提供する。ラメラ相は、粘度調整剤の必要性を最小限に抑える粘度を有する傾向がある。
好適な構造化剤の非限定的な例としては、米国特許第5,952,286号に記述されており、不飽和及び/又は分岐長鎖(C~C24)液体脂肪酸又はそのエステル誘導体;不飽和及び/若しくは分岐長鎖液状アルコール又はこれらのエーテル誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。また、構造化界面活性剤はまた、カプリン酸及びカプリル酸等の短鎖飽和脂肪酸を含んでもよい。理論によって制限されるものではないが、脂肪酸若しくはアルコールの不飽和部分、又は脂肪酸若しくはアルコールの分枝状部分は、界面活性剤の疎水性鎖を「混乱」させ、ラメラ相の形成を誘導する役割を果たすと考えられる。好適な液体脂肪酸の例としては、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、エライジン酸、アラキドン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。好適なエステル誘導体の例としては、イソステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、及びこれらの混合物が挙げられる。アルコールの例としては、オレイルアルコール及びイソステアリルアルコールが挙げられる。エーテル誘導体の例としては、カルボン酸イソステアレス若しくはカルボン酸オレス、又はイソステアレスアルコール若しくはオレスアルコールが挙げられる。構造剤は、約25℃未満の融点を有するとして定義され得る。
組成物は、異方性相及び/又は等方性相の両方を含み得る。特定の実施形態では、構造化界面活性剤は、組成物の視認可能なほど異なる相中に存在する。
存在する場合、組成物は、レオロジー調整剤を含んでもよく、前記レオロジー調整剤は、セルロース系レオロジー調整剤、架橋アクリレート、架橋無水マレイン酸コ-メチルビニルエーテル、疎水的に改質された会合性ポリマー、又はこれらの混合物を含む。
使用される場合、電解質は、それ自体を多相組成物に添加してもよく、又は原材料の1つの中に含まれる対イオンを介してその場で形成されてもよい。電解質は、リン酸塩、塩化物、硫酸塩又はクエン酸塩を含むアニオン、及びナトリウム、アンモニウム、カリウム、マグネシウム又はこれらの混合物を含むカチオンを包含してもよい。電解質は、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム又は硫酸アンモニウムであってもよい。電解質は、構造化界面活性剤組成物の約0.1重量%~約15重量%、あるいは約1重量%~約6重量%、あるいは約3重量%~約6重量%の量で、多相組成物の構造化界面活性剤相に添加されてもよい。
本発明の1つの実施形態では、パーソナルケア組成物は、少なくとも1つの非イオン性界面活性剤と電解質との混合物を含む、構造化界面活性剤相を含む。別の実施形態では、界面活性剤相は、界面活性剤、水、少なくとも1つのアニオン性界面活性剤、電解質、及び少なくとも1つのアルカノールアミドの混合物を含んでよい。
水性キャリア
本発明のシャンプー組成物は、水性キャリアを含む。典型的に、本発明の組成物は、流動可能な液体の形態である(周囲条件下で)。そのため組成物は、組成物の少なくとも約、あるいは約20重量%~約95重量%、あるいは約60重量%~約85重量%の濃度で水性キャリアを含む。水性キャリアは、水、又は水と有機溶媒との混和性混合物を含んでもよい。水性担体は、また、他の必須の又は任意の構成成分の微量成分として組成物中に別に付随的に組み込む場合を除き、最小限の有機溶媒を有するか、又は有意の濃度の有機溶媒を有さない水を含んでもよい。
追加成分
本発明の組成物は、任意構成成分が本明細書に記載の構成成分と物理的及び化学的に適合性があるか、そうでなければ製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なわないという条件で、ヘアケア製品又はパーソナルケア製品で使用する既知の1つ又は複数の任意構成成分を更に含んでよい。このような任意構成成分の個々の濃度は、組成物の約0.001重量%~約10重量%の範囲であってもよい。
組成物に用いられる任意構成成分の非限定例としては、カチオンポリマー、コンディショニング剤(炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン)、抗ふけ剤、懸濁剤、粘度変性剤、染料、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び非水溶性)、真珠光沢助剤、起泡増進剤、追加の界面活性剤又は非イオン性共界面活性剤、殺シラミ剤、pH調整剤、香料、防腐剤、キレート剤、タンパク質、皮膚活性剤、日焼け止め剤、UV吸収剤、及びビタミンが挙げられる。
A.分散粒子
本発明の組成物は、分散粒子を含んでもよい。本発明において有用な粒子は、元来、無機、合成又は半合成であることができる。本発明の組成物に存在する場合、分散粒子は、組成物の約0.025重量%~約20重量%、あるいは約0.05重量%~約10重量%、あるいは約0.1重量%~約5重量%、あるいは約0.25重量%~約3重量%、あるいは約0.5重量%~約2重量%の量で組み込まれる。
B.非イオン性ポリマー
約1000を超える分子量を有するポリアルキレングリコールが、本明細書において有用である。以下の一般式を有するものが有用である:
Figure 0007021120000006
式中、R95は、H、メチル、及びそれらの混合物からなる群から選択される。本明細書で有用なポリエチレングリコールポリマーは、PEG-2M(Polyox WSR(登録商標)N-10としても既知であり、Union CarbideからPEG-2,000として入手可能である);PEG-5M(Polyox WSR(登録商標)N-35及びPolyox WSR(登録商標)N-80としても既知であり、Union CarbideからPEG-5,000及びPolyethylene Glycol 300,000として入手可能である);PEG-7M(Polyox WSR(登録商標)N-750としても既知であり、Union Carbideから入手可能である);PEG-9M(Polyox WSR(登録商標)N-3333としても既知であり、Union Carbideから入手可能である);及びPEG-14M(Polyox WSR(登録商標)N-3000としても既知であり、Union Carbideから入手可能である)。
C.更なるコンディショニング剤
本発明の組成物はまた、分散ゲル網状組織相に加えて1つ又は複数のコンディショニング剤を含んでよい。コンディショニング剤としては、毛髪及び/又は皮膚に特別なコンディショニング効果を与えるために用いられる物質が挙げられる。本発明の組成物に有用なコンディショニング剤は、典型的には、乳化液体粒子を形成する非水溶性の水分散性不揮発性液体を含む。本組成物で使用するのに好適なコンディショニング剤は、一般にシリコーン(例えば、シリコーンオイル、カチオン性シリコーン、シリコーンゴム、高屈折率シリコーン、及びシリコーン樹脂)、有機コンディショニングオイル(例えば、炭化水素油、ポリオレフィン、及び脂肪酸エステル)又はこれらの組み合わせとして特徴付けられるコンディショニング剤、あるいはさもなければ水性界面活性剤マトリックス中に液状の分散粒子を形成するコンディショニング剤である。
一実施形態では、本発明のシャンプー組成物は、不揮発性シリコーンオイルを更に含む。不透明な組成物の実施形態に関して、シャンプー組成物は、シャンプー組成物において測定される時、約1μm~約50μmの粒径を有する不揮発性シリコーンオイルを含む。毛髪に対する小粒子の適用のための本発明の実施形態に関して、シャンプー組成物は、シャンプー組成物において測定される時、約100nm、~約1μmの粒径を有する不揮発性シリコーンオイルを含む。実質的に透明な組成物の実施形態に関して、シャンプー組成物は、シャンプー組成物において測定される時、約100nm未満の粒径を有する不揮発性シリコーンオイルを含む。
存在する場合、1種以上のコンディショニング剤は、組成物の約0.01重量%~約10重量%、あるいは約0.1重量%~約8重量%、あるいは約0.2重量%~約4重量%の量である。
コンディショニング剤が主にシャンプーの連続相に存在するように、コンディショニング剤は、分散ゲル網状組織相に存在してよく、又は別個の構成成分として最終シャンプー組成物に添加されてよい。
D.フケ防止剤
本発明の組成物はまた、フケ防止活性物質を含有してもよい。フケ防止活性物質の好適な非限定例としては、ピリジンチオン塩、アゾール、硫化セレン、粒子状イオウ、角質溶解剤、及びこれらの混合物が挙げられる。このようなフケ防止活性物質は、組成物の構成成分と物理的及び化学的に適合すべきであり、さもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
組成物中に存在する場合、フケ防止活性物質は、組成物の約0.01重量%~約5重量%、あるいは約0.1重量%~約3重量%、あるいは約0.3重量%~約2重量%の量で包含される。
E.保湿剤
本発明の組成物は、保湿剤が含有され得る。本明細書の保湿剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー、及びこれらの混合物からなる群より選択される。本明細書で用いられる場合、保湿剤は、組成物の約0.1重量%~約20重量%、あるいは約0.5重量%~約5重量%の量で存在してもよい。
F.構造化剤及び懸濁化剤
本発明の組成物は、組成物中で非水溶性物質を分散させた形態で懸濁するか、又は組成物の粘度を変性するために有効な濃度で、構造化剤又は懸濁化剤を更に含んでもよい。こうした濃度は、組成物の約0.02重量%~約10重量%、あるいは約0.02重量%~約5.0重量%、あるいは約0.02重量%~約1.5重量%の範囲である。
本明細書で有用な懸濁剤としては、アシル誘導体、長鎖アミンオキシド、及びこれらの混合物として分類できる、結晶性懸濁剤が挙げられる。これらの懸濁剤は、米国特許第4,741,855号に記載されている。これらの懸濁剤としては、約16~約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルを挙げてもよい。代替案としては、エチレングリコールステアレートであってモノステアレート及びジステアレート、並びに約7%未満のモノステアレートを含有するジステアレートが挙げられる。
(Elementis Specialtiesにより供給される商用名:Thixcin Rなどの)硬化ヒマシ油構造化剤の使用は、ゲル網状組織におけるより高いレベルの脂肪族アルコールを使用する配合を補助することができる。硬化ヒマシ油の使用により、(i)高濃度の構造化剤を有する分散(プラント容器のより効率的な使用)、及び(ii)最終生成物において高い降伏応力を生じさせる晶癖/結晶形を生成することによって配合の柔軟性を改善し、所与量の構造化剤に対して高い安定性を付与する。更に、より効果的な構造化剤を多く必要としなくなるので、パーソナルケア製品の使用後の毛髪の構造化剤残留物が減少することが観察されている。
使用中の消費者の毛髪にコンディショニング効果及び光沢もまた送達する一方、より少量の構造化剤を含むシャンプー組成物を得るためには、硬化ヒマシ油を含むプレミックス組成物は、高せん断下で、プレミックス組成物の約0.30重量%~約4重量%の硬化ヒマシ油(「HCO」)構造化剤と、プレミックス組成物の約15重量%~約40重量%の界面活性剤と、プレミックス組成物の約60重量%~約80の水などの水溶液と、を共に組み合わせ、約65℃~約84℃まで加熱し、約5~約12、あるいは約6~8までpHを調節することによって形成される。次いで、硬化ヒマシ油プレミックス組成物は、約5~20分間混合される。次いで、硬化ヒマシ油プレミックス組成物を、低せん断下、毎分約10℃~約1℃の速度で約60℃~約20℃まで冷却する。得られた硬化ヒマシ油プレミックス組成物は、HCOから結晶を形成する。これらの結晶は、構造が繊維状である。
G.その他の任意成分
本発明の組成物は、他の任意構成成分を含有してよい。任意構成成分は、分散ゲル網状組織相に存在してもよく、又は別個の構成成分として最終シャンプー組成物に添加されてもよい。
例えば、本発明の組成物は、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、パントテン酸、パントテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン及びそれらの誘導体、並びにビタミンA、D、E、及びそれらの誘導体のような水溶性及び非水溶性ビタミンを含有してよい。本発明の組成物には、アスパラギン、アラニン、インドール、グルタミン酸及びこれらの塩、並びにチロシン、トリプタミン、リジン、ヒスタジン及びこれらの塩などの水溶性及び非水溶性アミノ酸も含有させることができる。本発明の組成物は、更に脱毛防止及び発毛促進剤又は発毛剤に有用な物質を含んでよい。
また、所与の製品型に従来使用される成分のような、あらゆる他の好適な任意構成成分も、本発明の組成物に包含されることができる。The CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Tenth Edition(2004),published by the Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.,Washington,D.C.,は、本明細書における組成物に添加することができる多種多様な非限定物質を記載している。これらの成分部類の例としては、研磨剤、吸収剤、審美的構成成分例えば香料及び芳香剤、顔料、着色料/着色剤、精油、皮膚感覚剤、収れん剤等(例えば、丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、メンチルラクテート、ウィッチヘーゼル留出物)、抗ニキビ剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカルバメート)、抗細菌剤、抗真菌剤、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、キレート化剤、化学的添加剤、着色剤、化粧品収れん剤、化粧品殺生物剤、変性剤、医薬収れん剤、外用鎮痛薬、フィルム形成剤又はフィルム形成物質、例えば、組成物のフィルム形成特性及び直接性を補助するためのポリマー(例えば、エイコセンとビニルピロリドンのコポリマー)、乳白剤、pH調整剤、草木誘導体、草木抽出物、草木組織抽出物、草木種抽出物、草木油、植物、植物抽出物、保存料、噴射剤、還元剤、皮脂コントロール剤、金属イオン封鎖剤、皮膚漂白剤及び美白剤(例えば、ハイドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、アスコルビルリン酸マグネシウム、アスコルビルグルコシド、ピリドキシン)、酵素、補酵素、皮膚コンディショニング剤(例えば、保湿剤及び閉塞剤)、皮膚平滑剤及び/又は治療剤及び誘導体(例えば、パンテノール及びエチルパンテノールのような誘導体、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、及びグリチルリチン酸二カリウム)、皮膚処置剤(例えば、ビタミンD化合物、モノ-、ジ-、及びトリ-テルペノイド、β-イオノール、セドロール)、増粘剤(塩化ナトリウムのような一価又は二価塩を包含する)、及びビタミン、それらの誘導体、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
香料及び芳香剤、アミノ酸、非水溶性ビタミン等のような特定の油溶性構成成分が、こうした構成成分を、ゲル網状組織構成成分プレミックスに直接的に組み込むか、又はシャンプー組成物に別個に組み込むことにより、分散ゲル網状組織相に存在するとき、その結果として、こうした構成成分のいくらかの量は、平衡化の間に分散ゲル網状組織相に移行し、毛髪及び/又は皮膚上に有効に付着することができる。油溶性構成成分の分散ゲル網状組織相内における存在を通して、油溶性構成成分を毛髪及び/又は皮膚上に非常に有効に付着させるために、Clog Pが約3以上である成分を約60%以上含む油溶性構成成分組成物を使用してもよい。Clog Pの更なる考察、及び様々な物質に対するその値の決定方法のためには、例えば、米国特許第5,849,310号、及び同第5,500,154号、並びにEP1533364を参照のこと。
ゼロせん断粘度
シャンプー組成物は、30,000cpsを超える、あるいは約60,000cps~約90,000cps、あるいは約90,000cps~約300,000cps、あるいは第3の実施形態では、約150,000cps~約300,000cps、あるいは300,000cpsを超えるゼロせん断粘度を有することができる。[1,000cps=1Pa.s]
製品のゼロせん断粘度を上昇させることにより、手の中で製品が高く盛り上がることができ、製品の見た目がより上等でより豪華になり、製品のコンディショニング効果がより高いと暗示されると考えられる。加えて、製品のゼロせん断粘度が高いほど、保管時の製品の相安定性を増加させることができると考えられる。
シャンプーのゼロせん断粘度は、Discovery Hybrid Rheometer(DHR-3)(TA Instruments製,New Castle,DE.本社)を使用することによって得ることができる。ゼロせん断製品粘度データを生成するために、本明細書において使用された幾何学形状及び手順を以下に示す。
幾何学形状:40mm 1.995oの円錐形(ペルチェ鋼板)
手順:
-工程1)コンディショニング-試料:
温度25℃、継承設定点:オフ
浸漬時間10.0秒 温度待機:オン
軸力まで待機:オフ 予備せん断実施:オフ 平衡化実施:オン、持続時間60.0秒
-工程2)フロー-掃引:
温度25℃、継承設定点:オフ
浸漬時間0.0秒 温度待機:オフ
対数掃引
応力1~300Pa
10年ごとのポイント10
定常状態検出:オフ 平衡時間10.0秒
平均時間5.0秒
時間平均のスケール:オフ
-工程3)コンディショニング-テストの終了:
温度設定:オン、温度25度
(軸力制御がアクティブの場合にのみ)温度システムをアイドルに設定:オフ
Figure 0007021120000007
パンテーンエキストラダメージケアコンディショナー、パンテーンエキスパートカラーシャンプー
Figure 0007021120000008
ゼロせん断粘度値は、Carreauモデル(1972)由来のCarreau粘度等式を用いて算出された。具体的に、広範囲の端部において他のモデル(例えば、冪乗則)の予測における制限が存在する場合、前記範囲に亘る製品のせん断速度のせん断減粘挙動をCarreauモデルを使用して説明される。
Figure 0007021120000009
Figure 0007021120000010
泡質
本明細書においてKruss Dynamic Foam Analyzer(DFA100)によって特徴付けられているように、本発明はまた、(ゲル網状組織レベルが上昇した場合、)シャンプーのような起泡プロファイルを呈するシャンプー組成物を含む。本明細書では、良好な品質の起泡は、比較的小さな気泡サイズを維持しながら、比較的高い気泡数半減期及び最終気泡数によって特徴付けられる。これらのパラメータは、起泡安定性及びクリーミー性の両方を説明すると考えられる。
Figure 0007021120000011
パンテーンエキストラダメージケアコンディショナー、パンテーンエキスパートカラーシャンプー
コンディショニング試験
本発明の別の態様は、試験パネルを使用して定性的に判定された湿潤した毛髪のヘアコンディショニング効果を含む。前記パネルは、約5~10人の消費者/パネリストから構成され、処置された毛束の湿潤状態での櫛通りの容易さに対して7点スケール(7=とても櫛通りがよい、1=とても櫛通りが悪い)を使用して評価するように依頼した。
処置された毛束を調製するための手順
毛束を、シンクの上に垂らし、事前に水で約30秒間濡らす。毛束は、その後、人差し指と中指との間で挟まれ、指を通って引かれて、余分な水分を除去する。毛髪1gあたり0.1ccのシャンプー組成物を、それぞれの毛束(前及び後ろ)に対してそれぞれの毛束の長さ方向下向きにジグザグで塗布する。シャンプーは、約30秒間、小さい硬めの櫛毛を有するプラスチック製のブラシであるGoody(登録商標)を使用してそれぞれの毛束にブラッシングで塗布される。その後、それぞれの毛束を約30秒間水で洗い流す。毛束は、続いて、人差し指と中指との間で挟まれ、指を通って引かれて、余分な水分を除去する。次いで、それぞれのサイクルの間にホットボックスを用いて毛束を乾燥される。毛束を事前に湿潤させ、洗い流すために使用された水は、通常、約38℃(約100°F)の温度及び約5.7L/min(約1.5gal/min)の圧力である。水は、通常、約0.12グラム/リットル~0.22グラム/リットル(約7グレイン/ガロン~約13グレイン/ガロン)の硬度である。
その後、全ての毛束が、パネリストによって評価される際、最低数の処置サイクルを有するように、事前湿潤工程を除く上述の工程をそれぞれの毛束に対して最低3回繰り返される。次いで、製品ごとに等級を集計した。平均スコアは以下の表に見出すことができる。
Figure 0007021120000012
パンテーンエキストラダメージケアコンディショナー、パンテーンエキスパートカラーシャンプー
テスト#1、テスト#2
上記湿潤時の櫛通り試験の結果は、市販のシャンプーシャーシの湿潤時の櫛通りが有利であり、ゲル網状組織の単一の可変増加を表す比較例Aと比較して、毛束の櫛通りが容易であることを示している。シャンプーの実施例5は、シリコーンの削減に加え、比較例Aのカチオン性付着ポリマー系に対する変更を表し、シャンプーの実施例5は、市販のシャンプーに戻って比較した場合、処置後の毛束の同等又はより良好な(より容易な)湿潤時の櫛通りをもたらした。
シャンプー組成物の製造プロセス
本発明の一態様は、本発明のシャンプー組成物の製造プロセスに関する。シャンプー組成物を製造するプロセスは、(a)二次界面活性剤及び水が脂肪族アルコールへ分配することができて、プレミックスを形成する十分な温度で、脂肪族アルコールと、二次界面活性剤と、水と、を組み合わせることと、(b)プレミックスを脂肪族アルコールの鎖溶解温度未満に冷却して、ゲル網状組織を形成することと、(c)ゲル網状組織を1種以上の洗浄性界面活性剤及び水性担体に加えて、少なくとも約38℃の溶解転移温度を有する分散ゲル網状組織相を含むシャンプー組成物を形成すること、を含む。
上述のように、本発明の一実施形態では、ゲル網状組織構成成分は、別個のプレミックスとして調製され、これは冷却後、続いてシャンプー組成物の他の構成成分に組み込まれる。より具体的には、本発明のゲル網状組織構成成分は、脂肪アルコール、二次界面活性剤、及び水を約75℃~約90℃の範囲のレベルまで加熱し、混合することによって調製され得る。この混合物を、例えば、混合物を熱交換器に通過することにより、約27℃~約35℃の範囲のレベルまで冷却する。この冷却工程の結果、脂肪アルコール及び二次界面活性剤の混合物の少なくとも約50%が、結晶化し、結晶性ゲル網状組織を形成する。
ゲル網状組織構成成分を調製する代わりの方法としては、脂肪アルコール、二次界面活性剤、及び水を超音波処理及び/又はミル加工する一方で、融解した脂肪アルコール相の粒径を低減するために、これらの構成成分を加熱することが挙げられる。これにより、脂肪アルコール相の表面積が増大し、二次界面活性剤及び水が脂肪アルコール相を膨潤させる。ゲル網状組織を調製する別の好適な変化形としては、初めに脂肪アルコール及び二次界面活性剤を加熱して混合し、その後、この混合物を水に添加することが挙げられる。
シャンプーを調製する代替的なプロセスであって、約1:1~約40:1の脂肪族アルコール対界面活性剤の重量比で、界面活性剤が脂肪族アルコールへ分配することができて、プレミックスを形成する十分な温度で、脂肪族アルコールと界面活性剤とを組み合わせる工程と、プレミックスを脂肪族アルコールの鎖溶解温度未満に冷却して、固形結晶ゲル網状組織を形成する工程と、固形結晶ゲル網状組織を洗浄性界面活性剤及び水性担体に加えて、シャンプー組成物を形成する工程と、を含む、プロセス。
使用方法
本発明の組成物は、毛髪又は頭皮、顔、体を包含する皮膚を洗浄及びコンディショニングするために、従来の方法で使用される。一般に、本発明の毛髪又は皮膚の処置方法は、本発明の組成物を毛髪又は皮膚に適用することを含む。更に詳細には、水で濡らした毛髪又は皮膚に有効量の組成物を適用した後、組成物を洗い流す。このような有効量は、一般に約1g~約50g、あるいは約1g~約20gの範囲である。毛髪に対する塗布は、通常、毛髪のほとんど又は全てが組成物と接触するように毛髪を通って組成物を動かすことを含む。
毛髪又は皮膚を処置するための方法は、(a)毛髪又は皮膚を水で濡らす工程と、(b)毛髪又は皮膚に有効量のシャンプー組成物を塗布する工程と、(c)皮膚又は毛髪に塗布された箇所を水で洗い流す工程と、を含む。所望の洗浄及びコンディショニング効果を達成するために、所望なだけ何回でもこれらの工程を繰り返すことができる。
一実施形態では、本発明のシャンプー組成物は、損傷した毛髪を処置するために有利に使用される。損傷した毛髪には、パーマをかけた毛髪、酸化着色毛髪、及び機械的に損傷した毛髪から選択される毛髪が包含されてよい。
別の実施形態においては、シャンプー組成物は、頭皮、顔、及び体のような皮膚を処置するために使用される。
本発明のシャンプー組成物は、添加された噴射剤と共に加圧容器に入れられた液体、固体、半固体、フレーク、ジェルとして、又はポンプ式スプレーの形態で、使用することができる。製品の粘度は、望ましい形態に対応するように選択することができる。
非限定的な実施例
次の実施例に示されたシャンプー組成物は、本発明のシャンプー組成物の具体的な実施形態を説明するものであるが、これらに限定することを意図するものではない。当業者によって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の変更がなされ得る。本発明のシャンプー組成物のこれらの例示された実施形態は、毛髪に増強されたコンディショニング効果をもたらす。
次の実施例に示されたシャンプー組成物は、従来の配合及び混合方法により調製され、その実施例は以下に記載される。特に指定しない限り、例示した全ての量は、重量パーセントで列記され、希釈剤、防腐剤、着色剤溶液、画像成分、植物等の微量物質は除外する。特に規定のない限り、全ての%は重量に基づく。
ゲル網状組織プレミックスの調製
ゲル網状組織プレミックスを調製するために、水を約74℃に加熱し、脂肪族アルコール及び二次界面活性剤(例えば、ラウレス硫酸ナトリウム)が水に加えられる。組み込んだ後、この混合物をミル及び熱交換器を通過させ、約32℃に冷却する。この冷却工程の結果として、脂肪アルコール、二次界面活性剤、及び水は、結晶性ゲル網状組織を形成する。
ゲル網状組織プレミックスの実施例
Figure 0007021120000013
最終シャンプー組成物の調製
下記の実施例は、本発明を例示するものである。例示する組成物は、従来の配合及び混合技術により調製することできる。ヘアケア製剤分野の当業者の技術範囲内での本発明の他の修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。本明細書における全ての部、比率(%)、及び比は、特に指定しない限り、重量基準である。特定の成分は、供給元から希釈溶液として供給され得る。記載した濃度は、別段の指定がない限り、活性物質の重量百分率を表す。また、香料及び/又は防腐剤の濃度は、以下の実施例に含まれてもよい。所望の消費者ターゲットに適合するように、製品レオロジー/粘度を調節する粘度調整剤(塩化ナトリウム及びキシレンスルホン酸ナトリウムを含むが、これらに限定されない)もまた含んでもよい。所望のターゲットに適合するように、製品のpHを調節するpH調整剤(例えば、クエン酸)もまた使用されてもよい。
Figure 0007021120000014
Figure 0007021120000015
Figure 0007021120000016
Figure 0007021120000017
実施例/組み合わせ
A.シャンプー組成物であって、
a.分散ゲル網状組織相であって、
i.当該シャンプー組成物の約2.8重量%~約8重量%の1種以上の脂肪族アルコールと、
ii.当該シャンプー組成物の少なくとも0.01重量%の1種以上の二次界面活性剤であって、二次界面活性剤は、nが約0~約5であるラウレス-n硫酸ナトリウムを含む、二次界面活性剤と、
iii.水と、を含む、分散ゲル網状組織相と、
b.当該シャンプー組成物の約5重量%~約50重量%の洗浄性界面活性剤と、
c.当該シャンプー組成物の約0.02重量%~約1.50重量%の、構造化剤、懸濁化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料と、
d.当該シャンプー組成物の約0.5~約1重量%のカチオン性付着ポリマーと、
e.当該シャンプー組成物の少なくとも20重量%の水性担体と、を含む、シャンプー組成物。
B.シャンプー組成物を製造する方法であって、
f.
i.当該シャンプー組成物の約2.8重量%~約5重量%の1種以上の脂肪族アルコールと、
ii.当該シャンプー組成物の少なくとも0.01重量%の1種以上の二次界面活性剤であって、二次界面活性剤は、nが約0~約5であるラウレス-n硫酸ナトリウムを含む、二次界面活性剤と、
iii.水と、を組み合わせることによって、分散ゲル網状組織相を形成することと、
g.
1)当該シャンプー組成物の約5重量%~約50重量%の洗浄性界面活性剤と、
2)当該シャンプー組成物の約0.02重量%~約1.50重量%の硬化ヒマシ油と、
3)約0.5~約1重量%のカチオン性付着ポリマーと、
4)当該シャンプー組成物の少なくとも20重量%の水性担体と、を含む、シャンプー基剤の中に分散ゲル網状組織相を混合することと、を含む、方法。
C.当該シャンプー組成物は、約10%~約17%のラウリル硫酸ナトリウム及びラウレス-n硫酸ナトリウムの当該組み合わせを含む、段落A~Bに記載のシャンプー組成物。
D.当該シャンプー組成物は、当該シャンプー組成物の約0.5重量%~約2重量%の、両性、双極性、及び非イオン性界面活性剤からなる群から選択される共界面活性剤を含む、段落A~Cに記載のシャンプー組成物。
E.当該シャンプー組成物は、当該シャンプー組成物の約0.5重量%~約1.75重量%の、両性、双極性、及び非イオン性界面活性剤からなる群から選択される共界面活性剤を含む、段落A~Dに記載のシャンプー組成物。
F.当該シャンプー組成物は、当該シャンプー組成物の約4重量%~約9重量%のラウリル硫酸ナトリウムを含む、段落A~Eに記載のシャンプー組成物。
G.当該シャンプー組成物は、当該シャンプー組成物の0.5重量%~約5重量%のラウレス-1硫酸ナトリウムを含む、段落A~Fに記載のシャンプー組成物。
H.当該分散ゲル網状組織相は、当該シャンプー組成物の約3重量%~約14重量%の1種以上の脂肪族アルコールを含む、段落A~Gに記載のシャンプー組成物。
I.当該1種以上の脂肪族アルコールは、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落A~Hに記載のシャンプー組成物。
J.当該分散ゲル網状組織相は、当該シャンプー組成物の約0.2重量%~約15重量%の、1種以上の二次界面活性剤を含む、段落A~Iに記載のシャンプー組成物。
K.当該二次界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落A~Jに記載のシャンプー組成物。
L.当該二次界面活性剤は、セトリモニウムクロリド、ステアリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ベヘンアミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムクロリド、アラキドトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、トリセチルモニウムクロリド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落A~Kに記載のシャンプー組成物。
M.当該二次界面活性剤は、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落A~Lに記載のシャンプー組成物。
N.当該分散ゲル網状組織相は、脂肪酸アミド、ジ脂肪族エーテル、脂肪族カルバメート、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪族亜リン酸、脂肪族ソルビタン誘導体、アルキルスルホキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の脂肪族化合物を更に含む、段落A~Mに記載のシャンプー組成物。
O.当該双極性界面活性剤は、ベタインである、段落A~Nに記載のシャンプー組成物。
P.当該双極性界面活性剤は、スルタインである、段落A~Oに記載のシャンプー組成物。
Q.当該非イオン性界面活性剤は、ココモノエタノールアミンである、段落A~Pに記載のシャンプー組成物。
R.当該シャンプー組成物は、30,000cpsを超えるゼロせん断粘度を有する、段落A~Qに記載のシャンプー組成物。
S.当該シャンプー組成物は、約35,000cps~約15,000,000cpsのゼロせん断粘度を有する、段落A~Rに記載のシャンプー組成物。
T.当該シャンプー組成物は、シリコーンを含まない、段落A~Sに記載のシャンプー組成物。
U.当該シャンプー組成物は、約60,000cps~約1,000,000cpsのゼロせん断粘度を有する、段落A~Tに記載のシャンプー組成物。
V.当該シャンプー組成物は、約90,000cps~約1,000,000cpsのゼロせん断粘度を有する、段落A~Uに記載のシャンプー組成物。
W.当該シャンプー組成物は、約125,000cps~約300,000cpsのゼロせん断粘度を有する、段落A~Vに記載のシャンプー組成物。
X.当該シャンプー組成物は、シリコーンを含まない、段落A~Wに記載のシャンプー組成物。
Y.当該シャンプー組成物は、
h.30,000cpsを超えるゼロせん断粘度と、
i.Kruss DFA100により測定された時、120秒を超える気泡数半減期と、
j.60を超える1mmあたりの最終気泡数と、を有する、段落A~Xに記載のシャンプー組成物。
Z.段落A~Yに記載のシャンプー組成物を調製するプロセスであって、当該プロセスは、
k.約1:1~約40:1の脂肪族アルコール対界面活性剤の重量比で、界面活性剤が脂肪族アルコールへ分配することができて、プレミックスを形成する十分な温度で、脂肪族アルコールと界面活性剤とを組み合わせる工程と、
l.プレミックスを脂肪族アルコールの鎖溶解温度未満に冷却して、固形結晶ゲル網状組織を形成する工程と、
m.固形結晶性ゲル網状組織を洗浄性界面活性剤及び水性担体に加えて、シャンプー組成物を形成する工程と、を含む、プロセス。
本明細書に開示した寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指定されない限り、そのような各寸法は、列挙された値とその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
相互参照される又は関連特許若しくは出願のいずれも含めた、本明細書に引用されている全ての文書は、明示的に除外される、又は特に限定されない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。いずれの文献の引用も、その文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを認めるものではなく、又はその文献が単独で、あるいは任意のその他の参照文献との任意の組み合わせにおいて、かかる発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示することを認めるものでもない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に割り当てられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (12)

  1. シャンプー組成物であって、
    a.分散ゲル網状組織相であって、
    i.前記シャンプー組成物の3.5重量%~8重量%の1種以上の脂肪族アルコールであって、前記脂肪族アルコールは、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、脂肪族アルコールと、
    ii.前記シャンプー組成物の少なくとも0.01重量%の1種以上の二次界面活性剤であって、前記二次界面活性剤は、nが0~5であるラウレス-n硫酸ナトリウムを含む、二次界面活性剤と、
    iii.水と、
    を含む、分散ゲル網状組織相と、
    b.前記シャンプー組成物の5重量%~50重量%の、ベタイン、スルタイン、ココモノエタノールアミド及びこれらの混合物以外のものから選択される洗浄性界面活性剤と、
    c.前記シャンプー組成物の0.5重量%~2重量%のベタイン、スルタイン、ココモノエタノールアミ及びこれらの混合物からなる群から選択される共界面活性剤と、
    d.前記シャンプー組成物の0.02重量%~1.50重量%の、構造化剤、懸濁化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料と、
    e.前記シャンプー組成物の0.5~1重量%のカチオン性付着ポリマーであって、0.4meq/g~0.8meq/gの電荷密度を有するカチオン性ポリマーと、1,000,000g/モルを超える分子量を有する別のカチオン性ポリマーとの組み合わせからなる、カチオン性付着ポリマーと、
    f.前記シャンプー組成物の少なくとも20重量%の水性担体と、を含み、
    前記シャンプー組成物は、
    a.30,000cpsを超えるゼロせん断粘度と、
    b.Kruss DFA100により測定された時に、120秒を超える気泡数半減期と、
    c.60を超える1mm2あたりの最終気泡数と、
    を有する、シャンプー組成物。
  2. シャンプー組成物を製造する方法であって、
    a.
    i.前記シャンプー組成物の3.5重量%~8重量%の1種以上の脂肪族アルコールであって、前記脂肪族アルコールは、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、脂肪族アルコールと、
    ii.前記シャンプー組成物の少なくとも0.01重量%の1種以上の二次界面活性剤であって、前記二次界面活性剤は、nが0~5であるラウレス-n硫酸ナトリウムを含む、二次界面活性剤と、
    iii.水と、
    を組み合わせることによって、分散ゲル網状組織相を形成することと、
    b.
    i.前記シャンプー組成物の5重量%~50重量%の、ベタイン、スルタイン、ココモノエタノールアミド及びこれらの混合物以外のものから選択される洗浄性界面活性剤と、
    ii.前記シャンプー組成物の0.02重量%~1.50重量%の硬化ヒマシ油と、
    iii.0.5~1重量%のカチオン性付着ポリマーであって、0.4meq/g~0.8meq/gの電荷密度を有するカチオン性ポリマーと、1,000,000g/モルを超える分子量を有する別のカチオン性ポリマーとの組み合わせからなる、カチオン性付着ポリマーと、
    iv.0.5重量%~2重量%のベタイン、スルタイン、ココモノエタノールアミ及びこれらの混合物からなる群から選択される共界面活性剤と、
    v.前記シャンプー組成物の少なくとも20重量%の水性担体と、
    を含む、シャンプー基剤の中に前記分散ゲル網状組織相を混合することを含む、
    a.35,000cpsから15,000,000cpsまでのゼロせん断粘度と、
    b.Kruss DFA100により測定された時に、120秒を超える気泡数半減期と、
    c.60を超える1mm2あたりの最終気泡数と、
    を有する、シャンプー組成物を形成する、方法。
  3. 前記シャンプー組成物は、10%~17%の、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウレス-n硫酸ナトリウムの組み合わせを含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  4. 前記シャンプー組成物は、前記シャンプー組成物の4重量%~9重量%のラウリル硫酸ナトリウムを含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  5. 前記シャンプー組成物は、前記シャンプー組成物の0.5重量%~5重量%のラウレス-1硫酸ナトリウムを含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  6. 前記分散ゲル網状組織相は、前記シャンプー組成物の0.2重量%~15重量%の1種以上の二次界面活性剤を含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  7. 前記二次界面活性剤は、アニオン性界面活性剤(ただし、nが0~5であるラウレス-n硫酸ナトリウムを除く)、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物を更に含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  8. 前記二次界面活性剤は、セトリモニウムクロリド、ステアリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ベヘンアミドプロピルトリモニウムメトサルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムクロリド、アラキドトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、トリセチルモニウムクロリド、及びこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の界面活性剤を更に含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  9. 前記二次界面活性剤は、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム(ただし、nが0~5であるラウレス-n硫酸ナトリウムを除く)、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される界面活性剤を更に含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  10. 前記分散ゲル網状組織相は、脂肪酸アミド、ジ脂肪族エーテル、脂肪族カルバメート、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪族亜リン酸、脂肪族ソルビタン誘導体、アルキルスルホキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の脂肪族化合物を更に含む、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  11. 前記シャンプー組成物は、シリコーンを含有していない、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  12. 前記シャンプー組成物は、60,000cps~1,000,000cpsのゼロせん断粘度を有する、請求項1に記載のシャンプー組成物。
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