JP7020068B2 - 映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラム - Google Patents

映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7020068B2
JP7020068B2 JP2017220969A JP2017220969A JP7020068B2 JP 7020068 B2 JP7020068 B2 JP 7020068B2 JP 2017220969 A JP2017220969 A JP 2017220969A JP 2017220969 A JP2017220969 A JP 2017220969A JP 7020068 B2 JP7020068 B2 JP 7020068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
block
quantization parameter
video coding
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017220969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019092105A (ja
Inventor
健太 徳満
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2017220969A priority Critical patent/JP7020068B2/ja
Publication of JP2019092105A publication Critical patent/JP2019092105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7020068B2 publication Critical patent/JP7020068B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラムに関する。
近年、地上デジタルテレビ放送よりも、高画質な4K解像度(以下、「4K」と表記する。)/8K解像度(以下、「8K」と表記する。)の地上放送の実現を目的とし、放送網の再編が行われている。また、有限な電波資源の有効活用のため、現在の放送網の放送帯域を抑え、余った帯域で高画質な4K/8Kの地上放送を実現できないかも検討されている。このような背景から、現在よりも狭い周波数帯域においても、現状の地上放送の映像と同画質または高画質化が望まれている。そのため、より映像の圧縮率が高い映像符号化装置が求められている。
このような問題を解決する技術として、映像の圧縮率を高めるために、映像シーケンスの全体を事前解析し、事前解析に基づいて符号化するマルチパス符号化処理が提案されている。例えば、特許文献1~4では、マルチパス符号化処理を実行する映像符号化装置を開示している。
具体的には、特許文献1に開示された映像符号化装置は、1パス目の処理として、入力画像のシーケンス全体のうちウィンドウ単位で重複する部分のみを事前解析することで統計値を生成する。更に、2パス目の処理として、特許文献1に開示された映像符号化装置は、1パス目で生成した統計値に基づいて、各入力画像の符号化パラメータを適宜調節して、調節した符号化パラメータに基づいて1パス目で事前解析した入力画像を符号化する。
また、特許文献2に開示された映像符号化装置は、1パス目の処理として、入力画像のシーケンスを事前解析して、第1の解析情報を生成し、生成した第1の解析情報に基づいて、入力画像に対して前処理を実行する。前処理としては、例えば、周波数帯域の制限処理、画像サイズの変換処理、及びフレームレートの変換処理が挙げられる。
更に、2パス目の処理として、特許文献2に開示された映像符号化装置は、1パス目で前処理をした入力画像に対して、再度、事前解析を行なって、第2の解析情報を生成し、第1の解析情報と、この生成した第2の解析情報とを用いて、1パス目で前処理をした入力画像の目標符号量を設定する。
更に、3パス目の処理として、特許文献2に開示された映像符号化装置は、1パス目の前処理を行なった入力画像を符号化する。その際、特許文献2に開示された映像符号化装置は、符号化時に割当てる符号化量が、2パス目で設定した目標符号量に到達するように符号化を実行する。
また、特許文献3に開示された映像符号化装置は、1パス目の処理として、入力画像のシーケンスを事前解析し、この事前解析に基づいてバッファ破綻回避処理をしながら適切に割当て符号量を設定する。更に、2パス目の処理として、特許文献3に開示された映像符号化装置は、割当て符号量に基づいて入力画像を符号化する。
また、特許文献4に開示された映像符号化装置は、1パス目の処理として、入力画像のシーケンスを事前解析して符号化劣化の目立ちやすさ(平坦度)を反映させた符号化難易度を算出し、符号化難易度に基づいて符号化するときの割当てビット量を設定する。更に
、2パス目の処理として、特許文献4に開示された映像符号化装置は、設定した割当てビット量と、割当てる符号化量とが一致するように入力画像を符号化する。
特開2008-503919号公報 特開2005-94458号公報 特開2002-232882号公報 特開平10-302396号公報
このように、上述の特許文献1~4に開示された映像符号化装置においては、マルチパス符号化処理が実行されるため、符号化処理自体が複雑化してしまう。このため、これらの映像符号化装置では、実装すべき基板が増加してしまい、装置自体が大型化してしまうという問題が発生する。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、放送される映像の高画質化を図りつつ、装置自体の小型化を実現し得る、映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における映像符号化装置は、
複数のフレームで構成された時系列画像を符号化する装置であって、
前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、事前処理部と、
前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、映像符号化部と、
を備えている、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における映像符号化方法は、
複数のフレームで構成された時系列画像を符号化するための方法であって、
(a)前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、ステップと、
(b)前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、
複数のフレームで構成された時系列画像を符号化するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し
、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、ステップと、
(b)前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、放送される映像の高画質化及び、装置自体の小型化を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態1における映像符号化装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1における映像符号化装置の事前処理部における処理を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態1における映像符号化装置の動作を示すフロー図である。 図4は、本発明の実施の形態2における映像符号化装置の事前処理部における処理を説明する図である。 図5は、本発明の実施の形態2における映像符号化装置の動作を示すフロー図である。 図6は、本発明の実施の形態3における映像符号化装置の事前処理部における処理を説明する図である。 図7は、本発明の実施の形態3における映像符号化装置の動作を示すフロー図である。 図8は、本発明の実施の形態4における映像符号化装置の動作を示すフロー図である。 図9は、本発明の実施の形態1~4における映像符号化装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における、映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラムについて、図1~図3を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、本実施の形態1における映像符号化装置の構成について図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における映像符号化装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態1における映像符号化装置10は、複数のフレームで構成された時系列画像を符号化するための装置である。図1に示すように、映像符号化装置10は、事前処理部11と、映像符号化部12とを備えている。
事前処理部11は、複数のフレームそれぞれ毎に、フレームの複雑度に基づいて、フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、フレームを2以上のブロックに分割し、ブロック毎に、第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する。
映像符号化部12は、複数のフレームそれぞれについて、フレームを構成するブロック毎に、ブロックについて算出された第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、ブロックが量子化されたフレームを符号化する。
このように、本実施の形態1では、フレーム毎にフレームの複雑度に基づいて算出された第1の量子化パラメータを用いて、フレームのブロック毎に第2の量子化パラメータを算出している。そして、第2の量子化パラメータを用いてブロック毎に量子化及び符号化をしている。即ち、本実施の形態1では、第2の量子化パラメータの算出処理において、従来のマルチパス符号化処理と異なり、統計情報又は解析情報等を用いる必要がなく、処理全体を簡略化できるので、基板の増加を抑制できる。更に、本実施の形態1では、ブロック毎に算出された第2の量子化パラメータを用いてフレームが符号化されるので、画質の低下も抑制される。このため、本実施の形態1によれば、放送される映像の高画質化を図りつつ、装置自体の小型化が可能となる。
また、本実施の形態1において、「複雑度」は、画像における画素の変化の複雑さを示すものであれば良い。複雑度の算出手法としては、例えば、フレームを構成する各画素を、その輝度が閾値以上であれば「1」、閾値未満であれば「0」として、2値化し、「0」から「1」、又は「1」から「0」へと変化する回数を求め、求めた回数を複雑度とする手法が挙げられる。
続いて、図1に加えて図2を用いて、本実施の形態1における映像符号化装置10の構成をより具体的に説明をする。図2は、本発明の実施の形態1における映像符号化装置の事前処理部における処理を説明する図である。
本実施の形態1では、事前処理部11は、まず、複数のフレームで構成される時系列画像を取得し、そのうちの1つのフレームを符号化処理の対象のフレーム(以下、対象フレーム22と表記する)として設定する。そして、事前処理部11は、対象フレーム22の複雑度を算出し、算出した複雑度に基づいて、対象フレーム22の第1の量子化パラメータQPmを算出する。ここで、対象フレーム22を複数のフレームのm番目のフレームとし、m番目のフレームの複雑度をXmとし、映像の符号化レートをY[bps]とし、映像のフレームレートをZ[fps]とし、ピクチャの種類x(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)に応じた任意の係数をA_x(Ai、Ap、Ab)とする。この場合、事前処理部11は、第1の量子化パラメータQPmを、以下の数1を用いて算出する。
Figure 0007020068000001
続いて、事前処理部11は、図2に示すように、対象フレーム22を、2以上のブロック21に分割する。また、各ブロック21のサイズは、特に限定されるものではない。例えば、本実施の形態1においては、ブロック21のサイズは、16×16の画素数に設定されている。
次に、事前処理部11は、図2に示すように、複数のフレームの中から、基準となるフレーム(以下、参照フレーム23と表記する。)を選出する。ここで、選出される参照フレーム23は、対象フレーム22の直前のフレームであってもよいし、任意のフレームであってもよい。また、参照フレーム23は、予め、選出されていてもよいものとする。なお、事前処理部11は、参照フレーム23についても、上述したように2以上のブロック21に分割する。
次に、事前処理部11は、図2に示すように、対象フレーム22と参照フレーム23とを比較して、対象フレーム22のブロック毎に差分を算出する。具体的には、事前処理部11は、対象フレーム22の任意のブロック21と、それに対応する参照フレーム23のブロックとを特定する。そして、事前処理部11は、特定した2つのブロックにおける対応する画素間の差分を求め、求めた各画素間の差分をブロック全体で積算して、特定した2つのブロック間の差分を算出する。事前処理部11は、対象フレーム22の全てのブロックについて、同様の処理を行って差分を算出する。
ここで、時間tにおける対象フレーム22をOrg(t)とし、時間t+1における参照フレーム23をOrg(t+1)とし、y番目のブロックをMByとし、ブロックを構成するi番目の画素値をYiとする。また、本実施の形態1では、ブロックのサイズが16×16の画素で構成されているため、画素数nは256となる。この場合、事前処理部11は、対象フレーム22のy番目のブロックと、これに対応する参照フレーム23のy番目のブロックとの差分(以下、「MBy差分」と表記する。)を、下記の数2を用いて算出することができる。
Figure 0007020068000002
次に、事前処理部11は、ブロック毎に、対象フレーム22の第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。具体的には、事前処理部11は、対象フレーム22と参照フレーム23とからブロック毎に算出したMBy差分と、対象フレーム22の第1の量子化パラメータQPmとを用いて、ブロック毎に、対象フレーム22の第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。具体的には、事前処理部11は、以下の数3~数7を用いて、第2の量子化パラメータQP_MByを算出することができる。また、事前処理部11は、算出した第2の量子化パラメータQP_MBy及び対象フレーム22を映像符号化部12に出力する。
Figure 0007020068000003
Figure 0007020068000004
Figure 0007020068000005
Figure 0007020068000006
Figure 0007020068000007
映像符号化部12は、本実施の形態1においては、まず、対象フレーム22において、ブロック毎に、ブロックを構成する画素の画素値を周波数成分に変換する。また、各画素値から周波数成分への変換は、既存の手法を用いて行うことができ、具体的には、DCT(離散コサイン変換:Discrete Cosine Transform)を用いることができる。
次に、映像符号化部12は、対象フレーム22において、各画素が周波数成分に変換されたブロック毎に、それを構成する各画素の値を第2の量子化パラメータを用いて量子化する。ここで、DCTにより周波数成分への変換が行われているとすると、各画素の量子化後の値は、対応する周波数成分の値(DCT係数)と、量子化マトリックスの対応する要素と、第2の量子化パラメータとを用いて、例えば、下記の数8によって算出される。
Figure 0007020068000008
なお、各画素の量子化は、数8以外にISO/IEC13818-2(MPEG-2 規格書)に規定されている逆量子化に基づいた量子化でもよい。また、本実施の形態1で用いられる量子化マトリックスは、例えば、ISO/IEC13818-2(MPEG-2 規格書)に基づいたものが挙げられる。
次に、映像符号化部12は、各画素が量子化されたブロック毎に、ブロック内を走査しながらデータを読み出し、読み出したデータを圧縮することによって、対象フレーム全体を符号化する。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態1における映像符号化装置10の動作について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1における映像符号化装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1及び図2を参照する。また、本実施の形態1では、映像符号化装置10を動作させることによって、映像符号化方法が実施される。よって、本実施の形態1における映像符号化方法の説明は、以下の映像符号化装置10の動作説明に代える。
図3に示すように、最初に、事前処理部11は、複数のフレームで構成される時系列画像を取得する(ステップA1)。
次に、事前処理部11は、ステップA1で取得した時系列画像を構成する1つフレームを取り出し、これを対象フレーム22に設定する(ステップA2)。
次に、事前処理部11は、ステップA2で設定した対象フレーム22の複雑度を算出する(ステップA3)。具体的には、事前処理部11は、フレームを構成する各画素を、その輝度が閾値以上であれば「1」、閾値未満であれば「0」として、2値化し、「1」と「0」との間で変化する回数を計測し、得られた値を複雑度とする。
次に、事前処理部11は、ステップA3で算出した複雑度に基づいて、対象フレーム22の第1の量子化パラメータQPmを算出する(ステップA4)。具体的には、事前処理部11は、上記の数1を用いて、第1の量子化パラメータQPmを算出する。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22を、2以上のブロック21に分割する(ステップA5)。具体的には、事前処理部11は、ブロックサイズが16×16となるように対象フレーム22を分割する。
次に、事前処理部11は、ステップA1で取得した時系列画像から、基準となるフレームとして、参照フレーム23を選出する(ステップA6)。また、ステップA6では、事前処理部11は、ステップA5と同様に、参照フレーム23を、ブロックサイズが16×16となるように分割する。なお、参照フレームとして用いるべきフレームが予め設定されている場合は、ステップA6は省略される。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22と参照フレーム23とを比較して、対象フレーム22のブロック毎に差分を算出する(ステップA7)。具体的には、事前処理部11は、上記の数2を用いて、ブロック毎にMBy差分を算出する。
次に、事前処理部11は、ブロック毎に、MBy差分と第1の量子化パラメータQPmとを用いて、対象フレーム22の第2の量子化パラメータQP_MByを算出する(ステップA8)。具体的には、事前処理部11は、上記の数3~数7を用いて、ブロック毎に第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。
次に、映像符号化部12は、対象フレーム22において、ブロック毎に、それを構成する各画素の値を第2の量子化パラメータを用いて量子化する(ステップA9)。具体的には、映像符号化部12は、ブロック毎に、上記の数8を用いて、ブロックを構成する各画素を量子化する。
次に、映像符号化部12は、各ブロックが量子化された対象フレーム22を符号化する(ステップA10)。具体的には、映像符号化部12は、各画素が量子化されたブロック毎に、ブロック内を走査しながらデータを読み出し、読み出したデータを圧縮することによって、対象フレーム全体を符号化する。
その後、事前処理部11は、全てのフレームに対して処理が終了しているかどうかを判定する(ステップA11)。ステップA11の判定の結果、全てのフレームに対して処理が終了していない場合は、事前処理部11は、再度ステップA2を実行する。一方、ステップA11の判定の結果、全てのフレームに対して処理が終了している場合は、映像符号化装置10における処理は終了する。
[実施の形態1における効果]
以上のように本実施の形態1によれば、従来のマルチパス符号化処理と異なり、統計情報又は解析情報等を用いる必要がなく、処理全体を簡略化できるので、基板の増加を抑制できる。また、ブロック毎に算出された第2の量子化パラメータを用いてフレームが符号化されるので、画質の低下も抑制される。更に、本実施の形態1では、映像符号化装置10は、ブロック毎に柔軟にビットレートを割り振ることができるので、効率良く符号化を実行することができる。
[プログラム]
本発明の実施の形態1におけるプログラムは、コンピュータに、図3に示すステップA1~A11を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における映像符号化装置10と映像符号化方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、事前処理部11及び映像符号化部12として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態1におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、事前処理部11及び映像符号化部12のいずれかとして機能しても良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施形態2における、映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラムについて、図4及び図5を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、本実施の形態2における映像符号化装置の構成について説明する。本実施の形態2における映像符号化装置は、図1に示した実施の形態1における映像符号化装置と同様の構成を有している。このため、以下の説明では、適宜図1を参照する。但し、本実施の形態2における映像符号化装置は、事前処理部11の機能の点において、実施の形態1における映像符号化装置の機能とは異なる。以下に図4を用いて、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における映像符号化装置の事前処理部における処理を説明する図である。図4に示すように、事前処理部11は、本実施の形態2では、最初に、対象フレーム22のブロックそれぞれ毎に、ブロックを構成する各画素の画素値からブロックにおける分散値を算出する。
具体的には、事前処理部11は、対象フレーム22のブロックを構成する全画素値の平均値を算出する。そして、事前処理部11は、ブロックを構成する画素毎に、各画素の画素値と、算出した全画素値の平均値との差分を求め、画素毎に求めた差分をブロック全体で積算する。更に、事前処理部11は、ブロック全体の差分の積算値を、ブロック全体の画素数で除算して、ブロックの分散値V[y]を算出する。事前処理部11は、対象フレーム22の全てのブロックについて、同様の処理を行ってブロック毎の分散値V[MBy]を算出する。
ここで、ブロック21を構成する各画素の画素値をyiとし、ブロック21を構成する全画素の画素値の平均値をuとする。また、実施形態1と同様に、本実施の形態2でも、ブロック21のサイズが16×16の画素で構成されているとすると、画素数nは256となる。この場合、事前処理部11は、ブロックの分散値V[y]を、以下の数9を用いて算出することができる。
Figure 0007020068000009
次に、事前処理部11は、ブロック毎に算出した分散値と、対象フレーム22の第1の量子化パラメータQPmとを用いて、ブロック毎に、対象フレーム22の第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。ここで、対象フレーム22の各ブロックの分散値をV[MBy]、対象フレーム22の各ブロックの分散値に対する任意の係数をfとすると、第2の量子化パラメータQP_MByは、以下の数10及び数11を用いて算出することができる。また、事前処理部11は、算出した第2の量子化パラメータQP_MBy及び対象フレーム22を映像符号化部12に出力する。
Figure 0007020068000010
Figure 0007020068000011
その後、実施の形態1と同様に、映像符号化部12は、対象フレーム22を構成するブロック毎に、各ブロックについて算出された第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、ブロックが量子化された対象フレーム22を符号化する。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態2における映像符号化装置10の動作について図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態2における映像符号化装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1及び図4を参照する。また、本実施の形態2では、映像符号化装置を動作させることによって、映像符号化方法が実施される。よって、本実施の形態2における映像符号化方法の説明は、以下の映像符号化装置の動作説明に代える。
図4に示すように、最初に、事前処理部11は、複数のフレームで構成される時系列画像を取得する(ステップB1)。ステップB1は、図3に示したステップA1と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップB1で取得した時系列画像を構成する1つフレームを取り出し、これを対象フレーム22に設定する(ステップB2)。ステップB2は、図3に示したステップA2と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップB2で設定した対象フレーム22の複雑度を算出する(ステップB3)。ステップB3は、図3に示したステップA3と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップB3で算出した複雑度に基づいて、対象フレーム22の第1の量子化パラメータQPmを算出する(ステップB4)。ステップB4は、図3に示したステップA4と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22を、2以上のブロック21に分割する(ステップB5)。ステップB5は、図3に示したステップA5と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22のブロック毎に分散値V[y]を算出する(ステップB6)。具体的には、事前処理部11は、上記の数9を用いて、ブロック毎に分散値V[y]を算出する。
次に、事前処理部11は、ブロック毎に、分散値V[y]と第1の量子化パラメータQPmとを用いて、対象フレーム22の第2の量子化パラメータQP_MByを算出する(ステップB7)。具体的には、事前処理部11は、上記の数10及び数11を用いて、ブロック毎に第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。
次に、映像符号化部12は、対象フレーム22において、ブロック毎に、ステップB7で算出した第2の量子化パラメータを用いて量子化する(ステップB8)。具体的には、映像符号化部12は、ブロック毎に、上記の数8を用いて、ブロックを構成する各画素を
量子化する。
次に、映像符号化部12は、各ブロックが量子化された対象フレーム22を符号化する(ステップB9)。ステップB9は、図3に示したステップA10と同様のステップである。
その後、事前処理部11は、全てのフレームに対して処理が終了しているかどうかを判定する(ステップB10)。ステップB10の判定の結果、全てのフレームに対して処理が終了していない場合は、事前処理部11は、再度ステップB2を実行する。一方、ステップB10の判定の結果、全てのフレームに対して処理が終了している場合は、映像符号化装置における処理は終了する。
[実施の形態2における効果]
以上のように本実施の形態2による場合も、実施の形態1と同様に、処理全体を簡略化できるので、基板の増加を抑制できる。また、本実施の形態2では、映像符号化装置は、ブロック毎に分散値を求めている。従って、映像符号化装置は、分散値が小さいブロックに対しては、フレームがなだらかに変化している箇所と判定して、ビットレートを少なく割り振る。一方、映像符号化装置は、分散値が大きいブロックに対しては、フレームが急激に変化している箇所と判定して、ビットレートを多く割り振る。このため、本実施の形態2を用いた場合も、上述した実施の形態1と同様に、柔軟にビットレートを割り振ることができ、効率良く符号化を実行できる。
加えて、本実施の形態2では、ブロック毎に求められた分散値により、フレーム全体における変化の状態が特定されることになるため、実施の形態1に比べて、動きの多い映像に対して、より効率的に符号化を実行できる。
[プログラム]
本発明の実施の形態2におけるプログラムは、コンピュータに、図5に示すステップB1~B10を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における映像符号化装置と映像符号化方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、事前処理部11及び映像符号化部12として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態2におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、事前処理部11及び映像符号化部12のいずれかとして機能しても良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施形態3における、映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラムについて、図6及び図7を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、本実施の形態3における映像符号化装置について説明する。本実施の形態3における映像符号化装置も、図1に示した実施の形態1における映像符号化装置と同様の構成を有している。このため、以下の説明では、適宜図1を参照する。但し、本実施の形態3における映像符号化装置は、事前処理部11の機能の点において、実施の形態1における映像符号化装置の機能とは異なる。以下に図6を用いて、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態3における映像符号化装置の事前処理部における処理を説明する図である。図6に示すように、事前処理部11は、本実施の形態3では、最初に、動き補償フレーム間予測により予測フレーム30を生成する。具体的には、対象フレーム22と参照フレーム23とから動き補償フレーム間予測により予測フレーム30を生成する。また、動き補償フレーム間予測は、既存の手法を用いて行うことができ、具体的には、勾配法又はブロックマッチング法等を用いることができる。
次に、事前処理部11は、生成した予測フレーム30と対象フレーム22とを比較して、対象フレーム22のブロック毎に差分を算出する。具体的には、事前処理部11は、対象フレーム22の任意のブロック21と、それに対応する予測フレーム30のブロックとを特定する。そして、事前処理部11は、特定した2つのブロックにおいて対応する画素間の差分を求め、求めた各画素間の差分をブロック全体で積算して、特定した2つのブロック間の差分を算出する。事前処理部11は、対象フレーム22の全てのブロックについて、同様の処理を行って差分を算出する。
ここで、時間tにおける対象フレーム22をOrg(t)とし、時間tにおける予測フレーム30をPred(t)とし、y番目のブロックをMByとし、ブロックを構成するi番目の画素値をYiとする。また、本実施の形態3では、ブロックのサイズが16×16の画素で構成されているとすると、画素数nは256となる。この場合、事前処理部11は、対象フレーム22のy番目のブロックと、これに対応する予測フレーム30のy番目のブロックとの差分(「Diff[MBy]」と表記する)を、下記の数12を用いて算出することができる。
Figure 0007020068000012
次に、事前処理部11は、対象フレーム22と予測フレーム30とからブロック毎に算出したDiff[MBy]と、対象フレーム22の第1の量子化パラメータQPmとを用いて、ブロック毎に、対象フレーム22の第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。具体的には、事前処理部11は、以下の数13~数17を用いて、第2の量子化パラメータQP_MByを算出することができる。また、事前処理部11は、算出した第2の量子化パラメータQP_MBy及び対象フレーム22を映像符号化部12に出力する。
Figure 0007020068000013
Figure 0007020068000014
Figure 0007020068000015
Figure 0007020068000016
Figure 0007020068000017
その後、本実施の形態1と同様に、映像符号化部12は、対象フレーム22を構成するブロック毎に、各ブロックについて算出された第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、ブロックが量子化された対象フレーム22を符号化する。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態3における映像符号化装置10の動作について図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態3における映像符号化装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1及び図6を参照する。また、本実施の形態3では、映像符号化装置を動作させることによって、映像符号化方法が実施される。よって、本実施の形態3における映像符号化方法の説明は、以下の映像符号化装置の動作説明に変える。
図7に示すように、最初に、事前処理部11は、複数のフレームで構成される時系列画像を取得する(ステップC1)。ステップC1は、図3に示したステップA1と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップC1で取得した時系列画像を編成する1つフレームを取り出し、これを対象フレーム22に設定する(ステップC2)。ステップC2は、図3に示したステップA2と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップC2で設定した対象フレーム22の複雑度を算出する(ステップC3)。ステップC3は、図3に示したステップA3と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップC3で算出した複雑度に基づいて、対象フレーム22の第1の量子化パラメータQPmを算出する(ステップC4)。ステップC4は、図3に示したステップA4と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22を、2以上のブロック21に分割する(ステップC5)。ステップC5は、図3に示したステップA5と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップC1で取得した時系列画像から、基準となるフレームとして、参照フレーム23を選出する(ステップC6)。ステップC6は、図3に示したステップA6と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22と参照フレーム23とから予測フレーム30を生成する(ステップC7)。具体的には、事前処理部11は、動き補償フレーム間予測により、対象フレーム22と参照フレーム23とから予測フレーム30を生成する。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22と予測フレーム30とを比較して、対象フレーム22のブロック毎に差分を算出する(ステップC9)。具体的には、事前処理部11は、上記の数12を用いて、ブロック毎にDiff[MBy]を算出する。
次に、事前処理部11は、ブロック毎に、Diff[MBy]と第1の量子化パラメータQPmとを用いて、対象フレーム22の第2の量子化パラメータQP_MByを算出する(ステップC8)。具体的には、事前処理部11は、上記の数13~数17を用いて、
ブロック毎に第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。
次に、映像符号化部12は、対象フレーム22において、ブロック毎に、ステップC9で算出した第2の量子化パラメータを用いて量子化する(ステップC10)。具体的には、映像符号化部12は、ブロック毎に、上記の数8を用いて、ブロックを構成する各画素を量子化する。
次に、映像符号化部12は、各ブロックが量子化された対象フレーム22を符号化する(ステップC11)。ステップC11は、図3に示したステップA10と同様のステップである。
その後、事前処理部11は、全てのフレームに対して処理が終了しているかどうかを判定する(ステップC12)。ステップC12の判定の結果、全てのフレームに対して処理が終了していない場合は、事前処理部11は、再度ステップC2を実行する。一方、ステップC12の判定の結果、全てのフレームに対して処理が終了している場合は、映像符号化装置における処理は終了する。
[実施の形態3における効果]
以上のように本実施の形態3による場合も、実施の形態1と同様に、処理全体を簡略化できるので、基板の増加を抑制できる。また、実施の形態3では、映像符号化装置は、動き補償フレーム間予測により生成した予測フレームを用いて、ブロック毎に、第2の量子化パラメータを求めている。このため、本実施の形態3を用いた場合も、上述した実施の形態1と同様に、柔軟にビットレートを割り振ることができ、効率良く符号化を実行できる。
加えて、本実施の形態3では、予測フレームによって、フレーム間での類似性が低いフレームが特定されることになるため、実施の形態1に比べて、動きの多い映像に対して、より効率的に符号化を実行できる。
[プログラム]
本発明の実施の形態3におけるプログラムは、コンピュータに図7に示すステップC1~C12を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の発明における映像符号化装置と映像符号化方法とを実現するこができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、事前処理部11及び映像符号化部12として機能し、処理を行う。
また、本実施の形態3におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、事前処理部11及び映像符号化部12のいずれかとして機能しても良い。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施形態4における、映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラムについて図8を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に本実施の形態4における、映像符号化装置について説明する。本実施の形態4における符号化装置も、図1に示した実施の形態1における映像符号化装置と同様の構成を有している。このため、以下の説明では、適宜図1を参照する。但し、本実施の形態4における映像符号化装置は、実施の形態1、実施の形態2、及び実施の形態3における映像符号化装置の事前処理部11の機能を全て持っている。以下に図2、図4、及び図6を用
いて、具体的に説明する。
本実施の形態4においては、事前処理部11は、まず、複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、対象フレームと参照フレームとを比較して、対象フレームのブロック毎に第1の差分を算出する。次いで、事前処理部11は、対象フレームのブロック毎に、各ブロックを構成する各画素の画素値から各ブロックにおける分散値を算出する。加えて、事前処理部11は、動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、対象フレームと予測フレームとを比較して、対象フレームのブロック毎に第2の差分を算出する。そして、事前処理部11は、第1の差分、分散値、第2の差分、及び第1の量子化パラメータを用いて、対象フレームのブロック毎に、第2の量子化パラメータを算出する。
具体的には、事前処理部11は、まず、上述の実施の形態1で示した図1を用いて、第1の量子化パラメータQPmを算出する。次いで、事前処理部11は、上述の実施形態1で示した数2を用いて、第1の差分として、MBy差分を算出する。また、事前処理部11は、上述の実施形態2で示した数9を用いて、分散値V[MBy]を算出する。更に、事前処理部11は、上述の実施形態3で示した数12を用いて、第2の差分として、差分Diff[MBy]を算出する。
続いて、事前処理部11は、下記の数18~図23に、MBy差分、分散値V[MBy]、差分Diff[MBy]、及び第1の量子化パラメータQPmを適用して、対象フレーム22のブロック毎に、第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。なお、数18において、αは、任意の係数(0≦α≦1)を示している。また、数18において、critは、上述の実施の形態2で用いた数10から算出される。そして、事前処理部11は、算出した第2の量子化パラメータQP_MBy及び対象フレーム22を映像符号化部12に出力する。
Figure 0007020068000018
Figure 0007020068000019
Figure 0007020068000020
Figure 0007020068000021
Figure 0007020068000022
Figure 0007020068000023
その後、本実施の形態1と同様に、映像符号化部12は、各フレームを構成するブロック毎に、各ブロックについて算出された第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、ブロックが量子化された各フレームを符号化する。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態4における映像符号化装置10の動作について図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態4における映像符号化装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1、図2、図4、及び図6を参照する。また、本実施の形態4では、映像符号化装置を動作させることによって、映像符号化方法が実施される。よって、本実施の形態4における映像符号化方法の説明は、以下の映像符号化装置の動作説明に変える。
図8に示すように、最初に、事前処理部11は、複数のフレームで構成される時系列画像を取得する(ステップD1)。ステップD1は、図8に示したステップA1と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップD1で取得した時系列画像を編成する1つフレームを取り出し、これを対象フレーム22に設定する(ステップD2)。ステップD2は、図3に示したステップA2と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップD2で設定した対象フレーム22の複雑度を算出する(ステップD3)。ステップD3は、図3に示したステップA3と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップD3で算出した複雑度に基づいて、対象フレーム22の第1の量子化パラメータQPmを算出する(ステップD4)。ステップD4は、図3に示したステップA4と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22を、2以上のブロック21に分割する(ステップD5)。ステップD5は、図3に示したステップA5と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、ステップD1で取得した時系列画像から、基準となるフレームとして、参照フレーム23を選出する(ステップD6)。ステップD6は、図3に示したステップA6と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22と参照フレーム23とを比較して、対象フレーム22のブロック毎に第1の差分を算出する(ステップD7)。ステップD7は、図3に示したステップA7と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22のブロック毎に分散値を算出する(ステップD8)。ステップD8は、図3に示したステップB6と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22と参照フレーム23とから予測フレーム30を生成する(ステップD9)。ステップD9は、図3に示したステップC7と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレーム22と予測フレーム30とを比較して、対象フレーム22のブロック毎に第2の差分を算出する(ステップD10)。ステップD10は、図7に示したステップC8と同様のステップである。
次に、事前処理部11は、対象フレームのブロック毎に、第1の差分、分散値、第2の差分、及び第1の量子化パラメータを用いて、対象フレームのブロック毎に、第2の量子化パラメータを算出する。具体的には、事前処理部11は、上記の数18~数23を用いて、ブロック毎に第2の量子化パラメータQP_MByを算出する。
次に、映像符号化部12は、対象フレーム22において、ブロック毎に、ステップD11で算出した第2の量子化パラメータを用いて量子化する(ステップD12)。具体的には、映像符号化部12は、ブロック毎に、上記の数8を用いて、ブロックを構成する各画素を量子化する。
次に、映像符号化部12は、各ブロックが量子化された対象フレーム22を符号化する(ステップD13)。ステップD13は、図3に示したステップA10と同様のステップである。
その後、事前処理部11は、全てのフレームに対して処理が終了しているかどうかを判定する(ステップD14)。ステップD14の判定の結果、全てのフレームに対して処理が終了していない場合は、事前処理部11は、再度ステップD2を実行する。一方、ステップD14の判定の結果、全てのフレームに対して処理が終了している場合は、映像符号化装置における処理は終了する。
[実施の形態4における効果]
以上のように本実施の形態4では、映像符号化装置では、事前処理部11は、実施の形態1~3それぞれで用いられた事前処理部の機能を併せ持っている。このため、本実施の形態4によれば、実施の形態1~3で述べた効果を得ることができる。
[プログラム]
本発明の実施の形態4におけるプログラムは、コンピュータに図8に示すステップD1~D14を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の発明における映像符号化装置と映像符号化方法とを実現するこができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、事前処理部11及び映像符号化部12として機能し、処理を行う。
また、本実施の形態4におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、事前処理部11及び映像符号化部12のいずれかとして機能しても良い。
(物理構成)
ここで、実施の形態1~4におけるプログラムを実行することによって、映像符号化装置を実現するコンピュータについて図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態1~4における映像符号化装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図9に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていても良い。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、本実施の形態における映像符号化装置は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、映像符号化装置は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)~(付記15)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
複数のフレームで構成された時系列画像を符号化する装置であって、
前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、事前処理部と、
前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、映像符号化部と、
を備えている、ことを特徴とする映像符号化装置。
(付記2)
前記事前処理部が、前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に差分を算出し、算出した差分と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記1に記載の映像符号化装置。
(付記3)
前記事前処理部が、当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、算出した前記分散値と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子
化パラメータを算出する、
付記1に記載の映像符号化装置。
(付記4)
前記事前処理部が、動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に差分を算出し、算出した差分と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記1に記載の映像符号化装置。
(付記5)
前記事前処理部が、前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第1の差分を算出し、
更に、当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、
加えて、動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第2の差分を算出し、
そして、前記第1の差分、前記分散値、前記第2の差分、及び前記第1の量子化パラメータを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記1に記載の映像符号化装置。
(付記6)
複数のフレームで構成された時系列画像を符号化する方法であって、
(a)前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、ステップと、
(b)前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする映像符号化方法。
(付記7)
前記(a)のステップにおいて、
前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に差分を算出し、算出した差分と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記6に記載の映像符号化方法。
(付記8)
前記(a)のステップにおいて、
当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、算出した前記分散値と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記6に記載の映像符号化方法。
(付記9)
前記(a)のステップにおいて、
動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に差分を算出し、算出した差分と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記6に記載の映像符号化方法。
(付記10)
前記(a)のステップにおいて、
前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第1の差分を算出し、
更に、当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、
加えて、動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第2の差分を算出し、
そして、前記第1の差分、前記分散値、前記第2の差分、及び前記第1の量子化パラメータを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記6に記載の映像符号化方法。
(付記11)
コンピュータによって、複数のフレームで構成された時系列画像を符号化するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、ステップと、
(b)前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、ステップと、
を実行させるプログラム。
(付記12)
前記(a)のステップにおいて、
前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に差分を算出し、算出した差分と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記11に記載のプログラム。
(付記13)
前記(a)のステップにおいて、
当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、算出した前記分散値と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記11に記載のプログラム。
(付記14)
前記(a)のステップにおいて、
動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に差分を算出し、算出した差分と前記第1の量子化パラメータとを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記11に記載のプログラム。
(付記15)
前記(a)のステップにおいて、
前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第1の差分を算出し、
更に、当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、
加えて、動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第2の差分を算出し、
そして、前記第1の差分、前記分散値、前記第2の差分、及び前記第1の量子化パラメータを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
付記11に記載のプログラム。
以上のように本発明によれば、放送される映像の高画質化及び、装置自体の小型化を実現することができる。本発明は、放送業界に有用である。
10 映像符号化装置
11 事前処理部
12 映像符号化部
21 ブロック
22 対象フレーム
23 参照フレーム
30 予測フレーム
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (3)

  1. 複数のフレームで構成された時系列画像を符号化する装置であって、
    前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、事前処理部と、
    前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、映像符号化部と、
    を備え、
    前記事前処理部が、前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第1の差分を算出し、
    更に、当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、
    加えて、当該フレームと前記参照フレームとから、動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第2の差分を算出し、
    そして、前記第1の差分、前記分散値、前記第2の差分、及び前記第1の量子化パラメータを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
    ことを特徴とする映像符号化装置。
  2. 複数のフレームで構成された時系列画像を符号化する方法であって、
    (a)前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、ステップと、
    (b)前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、ステップと、
    を有し、
    前記(a)のステップにおいて、
    前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第1の差分を算出し、
    更に、当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、
    加えて、当該フレームと前記参照フレームとから、動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第2の差分を算出し、
    そして、前記第1の差分、前記分散値、前記第2の差分、及び前記第1の量子化パラメータを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
    ことを特徴とする映像符号化方法。
  3. コンピュータによって、複数のフレームで構成された時系列画像を符号化するためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    (a)前記複数のフレームそれぞれ毎に、当該フレームの複雑度に基づいて、当該フレームの第1の量子化パラメータを算出し、更に、当該フレームを2以上のブロックに分割し、前記ブロック毎に、前記第1の量子化パラメータを用いて、第2の量子化パラメータを算出する、ステップと、
    (b)前記複数のフレームそれぞれについて、当該フレームを構成する前記ブロック毎に、当該ブロックについて算出された前記第2の量子化パラメータを用いて量子化を行い、更に、前記ブロックが量子化された当該フレームを符号化する、ステップと、
    を実行させ、
    前記(a)のステップにおいて、
    前記複数のフレームの中から基準となる参照フレームを選出し、当該フレームと前記参照フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第1の差分を算出し、
    更に、当該フレームの前記ブロックそれぞれ毎に、当該ブロックを構成する各画素の画素値から当該ブロックにおける分散値を算出し、
    加えて、当該フレームと前記参照フレームとから、動き補償フレーム間予測により予測フレームを生成し、当該フレームと前記予測フレームとを比較して、当該フレームの前記ブロック毎に第2の差分を算出し、
    そして、前記第1の差分、前記分散値、前記第2の差分、及び前記第1の量子化パラメータを用いて、当該フレームの前記ブロック毎に、前記第2の量子化パラメータを算出する、
    プログラム。

JP2017220969A 2017-11-16 2017-11-16 映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラム Active JP7020068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220969A JP7020068B2 (ja) 2017-11-16 2017-11-16 映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220969A JP7020068B2 (ja) 2017-11-16 2017-11-16 映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019092105A JP2019092105A (ja) 2019-06-13
JP7020068B2 true JP7020068B2 (ja) 2022-02-16

Family

ID=66836741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017220969A Active JP7020068B2 (ja) 2017-11-16 2017-11-16 映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7020068B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015192403A (ja) 2014-03-28 2015-11-02 キヤノン株式会社 符号化装置及び符号化方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3711573B2 (ja) * 1994-09-30 2005-11-02 ソニー株式会社 画像符号化装置及び画像符号化方法
JP3651706B2 (ja) * 1995-10-27 2005-05-25 株式会社東芝 動画像符号化装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015192403A (ja) 2014-03-28 2015-11-02 キヤノン株式会社 符号化装置及び符号化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019092105A (ja) 2019-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6980695B2 (en) Rate allocation for mixed content video
JP6286718B2 (ja) 高効率な次世代ビデオコーディングのためのフレーム階層応答型量子化を使用する、コンテンツ適応ビットレートおよび品質管理
US8107527B1 (en) Progressive block encoding using region analysis
JP4187405B2 (ja) 符号化方式におけるオブジェクトベースのレート制御装置及びその方法
US7206453B2 (en) Dynamic filtering for lossy compression
EP1012778B1 (en) Apparatus and method for macroblock based rate control in a coding system
US10205953B2 (en) Object detection informed encoding
US11356672B2 (en) System and method for controlling video coding at frame level
US10887365B2 (en) System and methods for bit rate control
US20220086454A1 (en) System and method for reducing video coding fluctuation
US11012698B2 (en) Image encoding apparatus and method for controlling the same
US11134250B2 (en) System and method for controlling video coding within image frame
US9300960B1 (en) Video codec systems and methods for determining optimal motion vectors based on rate and distortion considerations
US10812832B2 (en) Efficient still image coding with video compression techniques
US20100027617A1 (en) Method and apparatus for compressing a reference frame in encoding/decoding moving images
JP7020068B2 (ja) 映像符号化装置、映像符号化方法、及びプログラム
CN112106365A (zh) 用于视频编码和解码中的自适应上下文建模的方法和设备
US11825088B2 (en) Adaptively encoding video frames based on complexity
JP4942208B2 (ja) 符号化装置
JP2003032680A (ja) 画像符号化装置、及び画像符号化方法、並びにプログラムコード、記憶媒体
JP2005217499A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
JPH07184195A (ja) 画像符号化装置
JP2019092075A (ja) 画像符号化装置及びその制御方法並びにプログラム
JPH0946708A (ja) 画像符号化および復号方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7020068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151