[0004] 上記に基づき、当該分野には、一般的かつ/又は慣用的な照明器具をタッチ制御照明器具に転換可能にすることへのニーズが存在する。
[0005] 本開示は、照明制御のための独創的方法及び装置を対象とする。例えば、慣用的な照明器具に取り付け可能な照明ユニットは、ユーザーが照明器具の表面を軽く叩き、又は照明器具の表面上で指を滑らす等することによって生じ得る照明器具に加えられた機械的力、及び/又は照明器具の動きを測定するよう構成された1つ又は複数の構成要素によって構成され得る。かかる照明ユニットによって発せられる光の1つ又は複数の特性は、これらの1つ又は複数の構成要素からの1つ又は複数の信号に基づき選択及び制御され得る。
[0006] 一般的に、一側面では、本発明は、照明器具に取り付けられるLEDベース照明ユニットであって、1つ又は複数のLEDと、加速度計と、1つ又は複数のLED及び加速度計に結合されたコントローラとを含むLEDベース照明ユニットに関する。コントローラは、加速度計から、LEDベース照明ユニットが取り付けられた照明器具に加えられた機械的力、又は照明器具の動きの測定結果を表す信号を受信し、加速度計からの信号に基づき、測定された機械的力又は動きが1つ又は複数の所定の力又は動きに対応することを決定し、決定に基づき選択された1つ又は複数の特性を有する光を発するよう1つ又は複数のLEDを駆動するよう構成され得る。
[0007] 様々な実施形態において、1つ又は複数の所定の力又は動きのうちの少なくとも1つが、照明器具の特定の物理的領域に関連付けられる。様々な実施形態において、コントローラは、さらに、コントローラが、学習期間中、加速度計からの信号の1つ又は複数の特性をモニタリングし、モニタリングされた1つ又は複数の特性に基づき所定の力又は動きを生成する学習状態に移行する。これらの実施形態の一部の変形例では、コントローラは、さらに、学習期間中に照明器具に機械的力を加え又は照明器具を動かすようユーザーを促すために1つ又は複数のLEDを選択的に駆動する。様々な変形例において、コントローラは、さらに、学習期間中、加速度計からの信号に基づき、所定の力又は動きが割り当てられる光の特性を選択する。
[0008] また、これらの実施形態の様々な変形例において、LEDベース照明ユニットは、無線通信インターフェイスをさらに含む。コントローラは、遠隔コンピュータデバイスから無線通信インターフェイスにおいて受信される1つ又は複数の命令に基づき、所定の力又は動きが割り当てられる光の特性を選択するよう構成され得る。
[0009] 様々な実施形態において、コントローラは、照明器具の1つ又は複数の物理的特性に少なくとも部分的に基づき、測定された力又は動きが1つ又は複数の所定の力又は動きに対応することを決定する。様々な変形例において、LEDベース照明ユニットは、コントローラによって使用される、照明器具の1つ又は複数の物理的特性の指標を供給可能なユーザーインターフェイスをさらに含む。様々な変形例において、LEDベース照明ユニットは、コントローラと動作的に結合された無線通信インターフェイスをさらに含み、コントローラは、通信インターフェイスを介して、照明器具の1つ又は複数の物理的特性の指標を受け取る。
[0010] コントローラは、さらに、加速度計からの信号に基づき、照明器具の1つ又は複数の物理的特性を決定し得る。様々な変形例において、加速度計は3軸加速度計であり、コントローラは、さらに、照明器具に対する重力の作用に基づき、照明器具の1つ又は複数の物理的特性を決定する。様々な変形例において、コントローラは、さらに、加速度計からの信号において感知されたインパルス応答の評価に基づき、照明器具の少なくとも一部の剛性又は密度を推定する。また、コントローラは、さらに、各時間間隔中、複数のLEDが1つ又は複数の異なる特性を有する光を発するよう、時間間隔のシーケンスにわたって1つ又は複数のLEDを駆動し、コントローラが、加速度計からの信号に基づき、測定された力又は照明器具の動きが1つ又は複数の所定の力又は動きに対応すると決定する時間間隔において、一連の駆動を停止するよう構成され得る。加えて又は代わりに、コントローラは、さらに、測定された力に基づき、機械的力が加えられた照明器具の物理的領域を特定し、特定された物理的領域に基づき、測定された力が1つ又は複数の所定の力に対応することの決定に応じて、1つ又は複数のLEDによって出射される光の変更される特性を選択するよう構成され得る。
[0011] 様々な実施形態において、LEDベース照明ユニットは、コントローラに結合されたマイクロフォンをさらに含み、コントローラは、さらにマイクロフォンからの信号に基づき、測定された機械的力又は照明器具の動きが1つ又は複数の所定の力又は動きに対応することを決定する。
[0012] 様々な実施形態において、コントローラは、さらに、加速度計からの信号に基づき、測定された機械的力又は動きを表すベクトルを決定する。様々な変形例において、コントローラは、さらに、照明器具に加えられた機械的力又は照明器具の動きを表すベクトルに基づき、1つ又は複数のLEDによって出射される光の1つ又は複数の特性を選択する。様々な変形例において、測定された機械的力又は照明器具の動きは、第1の測定された機械的力又は照明器具の動きであり、ベクトルは第1のベクトルであり、コントローラはさらに、信号に基づき、第2の測定された機械的力又は照明器具の動きを表す第2のベクトルを決定し、第1のベクトルと第2のベクトルとの間の空間的関係に基づき、1つ又は複数のLEDによって出射される光の1つ又は複数の特性を選択する。
[0013] 様々な実施形態において、LEDベース照明ユニットは、ジャイロスコープをさらに含み、コントローラは、さらにジャイロスコープからの信号に基づき、測定された力又は照明器具の動きが1つ又は複数の所定の力又は動きに対応することを決定する。
[0014] 様々な実施形態において、LEDベース照明ユニットは、照明ユニットのハウジングから外側に伸びる少なくとも1つの細長い部材をさらに含む。様々な変形例において、少なくとも1つの細長い部材は、照明器具のランプシェードの下方において細長い部材の一部にアクセス可能であるような角度で外側に伸びる。様々な変形例において、少なくとも1つの細長い部材は、照明ユニットから照明器具の一部と物理的に接触するよう伸びる。様々な変形例において、上記一部は、照明器具に関連付けられたランプシェードの一部である。
[0015] 様々な変形例において、少なくとも1つの細長い部材は、照明ユニットからランプシェードの複数の部分と物理的に接触するよう伸びる複数の細長い部材を含み、コントローラは、加速度計からの信号に基づき、複数の細長い部材のうち、機械的力が加えられた細長い部材を特定する。様々な変形例において、コントローラは、さらに、特定された細長い部材に少なくとも部分的に基づき、1つ又は複数のLEDによって出射される光の特性を選択する。様々な変形例において、特定された細長い部材に基づき、選択される光の特性の大きさ又は程度が選択される。
[0016] 様々な実施形態において、コントローラは、さらに、加速度計からの信号に基づき、測定された力又は動きの大きさを決定し、決定に基づき、出射光の1つ又は複数の特性を選択する。様々な実施形態において、コントローラは、さらに、学習期間中、加速度計からの信号の1つ又は複数の特性を表すデータを生成して、遠隔コンピュータデバイスに送信する学習状態に移行し、信号を表すデータは、遠隔コンピュータデバイスが測定された力又は動きに関するフィードバックをレンダリングすることを容易化するよう生成される。
[0017] 本開示の目的で本明細書において使用される場合、「LED」との用語は、任意のエレクトロルミネセンスダイオード、又は、電気信号に呼応して放射を発生できる、その他のタイプのキャリア注入/接合ベースシステム(carrier injection/junction-based system)を含むものと理解すべきである。したがって、LEDとの用語は、次に限定されないが、電流に呼応して発光する様々な半導体ベースの構造体、発光ポリマー、有機発光ダイオード(OLED)、エレクトロルミネセンスストリップ等を含む。特に、LEDとの用語は、赤外スペクトル、紫外スペクトル、及び(通常、約400ナノメートルから約700ナノメートルまでの放射波長を含む)可視スペクトルの様々な部分のうちの1つ又は複数における放射を発生させることができるすべてのタイプの発光ダイオード(半導体及び有機発光ダイオードを含む)を指す。
[0018] 例えば本質的に白色光を生成するLED(例えば白色LED)の一実施態様は、それぞれ、組み合わされることで混合して本質的に白色光を形成する様々なスペクトルのエレクトロルミネセンスを放射する複数のダイを含む。別の実施態様では、白色光LEDは、第1のスペクトルを有するエレクトロルミネセンスを異なる第2のスペクトルに変換する蛍光体材料に関連付けられる。この実施態様の一例では、比較的短波長で狭帯域幅スペクトルを有するエレクトロルミネセンスが、蛍光体材料を「ポンピング(pumps)」して、当該蛍光体材料は、いくぶん広いスペクトルを有する長波長放射を放射する。
[0019] 「光源」との用語は、限定されないが、LEDベース光源(上記に定義した1つ以上のLEDを含む)を含む様々な放射源のうちの任意の1つ以上を指すと理解すべきである。
[0020] 所与の光源は、可視スペクトル内、可視スペクトル外、又は両者の組合せでの電磁放射を発生する。したがって、「光」及び「放射」との用語は、本明細書では同義で使用される。さらに、光源は、一体構成要素として、1つ以上のフィルタ(例えばカラーフィルタ)、レンズ、又はその他の光学的構成要素を含んでもよい。また、光源は、次に限定されないが、指示、表示、及び/又は照明を含む様々な用途に対し構成されることを理解すべきである。「照明源」とは、内部空間又は外部空間を効果的に照射するのに十分な強度を有する放射を発生するように特に構成された光源である。このコンテキストにおいて、「十分な強度」とは、周囲照明(すなわち、間接的に知覚され、また、例えば、全体的に又は部分的に知覚される前に1つ以上の様々な介在面から反射される光)を提供するために空間又は環境において発生される可視スペクトルにおける十分な放射強度(放射強度又は「光束」に関して、全方向における光源からの全光出力を表すために、単位「ルーメン」がよく使用される)を指す。
[0021] 「スペクトル」との用語は、1つ以上の光源によって生成された放射の任意の1つ以上の周波数(又は波長)を指すものと理解すべきである。したがって、「スペクトル」との用語は、可視範囲内の周波数(又は波長)のみならず、赤外線、紫外線、及び電磁スペクトル全体の他の領域の周波数(又は波長)も指す。さらに、所与のスペクトルは、比較的狭い帯域幅(例えば、FWHMは、基本的に、周波数又は波長成分をほとんど有さない)、又は、比較的広い帯域幅(様々な相対強度を有する幾つかの周波数又は波長成分)を有してよい。当然のことながら、所与のスペクトルは、2つ以上の他のスペクトルを混合(例えば、複数の光源からそれぞれ放射された放射を混合)した結果であってよい。
[0022] 本開示の目的で、「色」との用語は、「スペクトル」との用語と同義に使用される。しかし、「色」との用語は、通常、観察者によって知覚可能である放射の特性を主に指すために使用される(ただし、この使用は、当該用語の範囲を限定することを意図していない)。したがって、「様々な色」との用語は、様々な波長成分及び/又は帯域幅を有する複数のスペクトルを暗に指す。さらに、当然のことながら、「色」との用語は、白色光及び非白色光の両方との関連で使用されてもよい。
[0023] 「色温度」との用語は、本明細書では、通常、白色光に関連して使用されるが、その使用は、当該用語の範囲を限定することを意図していない。色温度は、基本的に、白色光の特定の色内容又は陰(例えば、赤みを帯びた、青みを帯びた)を指す。所与の放射サンプルの色温度は、従来から、問題とされている放射サンプルと同じスペクトルを基本的に放射する黒体放射体のケルビン度数(K)の温度に応じて特徴付けられている。黒体放射体の色温度は、通常、約700度K(通常、人間の目に最初に可視となると考えられている)から10,000度K超の範囲内であり、白色光は、通常、約1500~2000度Kより高い色温度において知覚される。
[0024] 「照明固定具」及び「照明器具」との用語は、本明細書では、特定の形状因子、アセンブリ又はパッケージの1つ以上の照明ユニットの実施態様又は配置を指すために同義に使用される。「照明ユニット」との用語は、本明細書では、同じ又は異なるタイプの1つ以上の光源を含む装置を指して使用される。所与の照明ユニットは、様々な光源の取付け配置、筐体/ハウジング配置及び形状、並びに/又は、電気及び機械的接続構成の何れか1つを有してもよい。さらに、所与の照明ユニットは、光源の動作に関連する様々な他の構成要素(例えば制御回路)に任意選択的に関連付けられてもよい(例えば含む、結合される、及び/又は一緒にパッケージされる)。「LEDベースの照明ユニット」とは、上記した1つ以上のLEDベースの光源を、単独で又はその他の非LEDベースの光源との組合せで含む照明ユニットを指す。「マルチチャネル」照明ユニットとは、それぞれ異なる放射スペクトルを発生する少なくとも2つの光源を含むLEDベースの又は非LEDベースの照明ユニットを指すものであり、各異なる光源スペクトルは、マルチチャネル照明ユニットの「チャネル」と呼ばれる。本明細書において、「照明器具」との用語は、照明固定具、ランプ、又は照明ユニットが取り付けられ得る他のデバイスを指すために使用される。例えば、LED電球の形態の照明ユニットは、デスクランプ、吊りランプ、又はスタンドランプ等の照明器具のソケットにねじ込まれ得る。照明器具は、AC商用電源等の電源に接続され、他の構成も有し得るが、照明ユニットが発光できるよう、取り付けられた照明ユニットに給電するよう構成され得る。
[0025] 本明細書において、用語「コントローラ」は、通常、1つ以上の光源の動作に関連する様々な装置を表すために使用される。本明細書で論じられる様々な機能を実行するために、コントローラは多数の方法で実装され得る(例えば、専用ハードウェアによって等)。「プロセッサ」は、本明細書で論じられる様々な機能を実行するためにソフトウェア(例えば、マイクロコード)を用いてプログラミングされ得る1つ以上のマイクロプロセッサを使用するコントローラの一例である。コントローラは、プロセッサを使用して又は使用せずに実装され、また、一部の機能を実行するための専用ハードウェアと他の機能を実行するためのプロセッサとの組み合わせ(例えば、1つ以上のプログラミングされたマイクロプロセッサ及び付随する回路)として実装されてもよい。本開示の多様な実施形態において使用され得るコントローラ部品の例は、限定はされないが、従来のマイクロプロセッサ、ASIC(application specific integrated circuit)、及びFPGA(field-programmable gate array)を含む。
[0026] 多様な実装形態において、プロセッサ又はコントローラは1つ以上の記憶媒体(本明細書では通常「メモリ」と呼ばれ、例えばRAM、PROM、EPROM、EEPROM、フロッピーディスク、コンパクトディスク、光学ディスク、磁気テープ等の揮発性及び非揮発性コンピュータメモリ)に関連付けられ得る。一部の実装形態において、記憶媒体は、1つ以上のプロセッサ及び/又はコントローラ上で実行されると、本明細書で説明される機能のうちの少なくとも一部を実行する1つ以上のプログラムによって符号化され得る。様々な記憶媒体がプロセッサ若しくはコントローラ内に固定され、又は移動可能でもよく、記憶媒体上に記憶された1つ以上のプログラムがプロセッサ若しくはコントローラにロードされて、本明細書に説明される本発明の多様な側面を実行してもよい。本明細書において、用語「プログラム」又は「コンピュータプログラム」は広義の意味で使用され、1つ以上のプロセッサ又はコントローラをプログラミングするために用いることができるあらゆる種類のコンピュータコード(例えば、ソフトウェア又はマイクロコード)を指す。
[0027] あるネットワークの実装形態では、ネットワークに結合される1つ又は複数の装置が、そのネットワークに結合される1つ又は複数の他の装置用のコントローラの役割を(例えばマスタ/スレーブの関係で)果たし得る。別の実装形態では、ネットワーク化された環境が、ネットワークに結合される装置の1つ又は複数を制御するように構成される1つ又は複数の専用コントローラを含み得る。概して、ネットワークに結合される複数の装置は通信媒体上にあるデータにそれぞれアクセスすることができるが、例えば割り当てられる1つ又は複数の特定の識別子(例えば「アドレス」)に基づきネットワークと選択的にデータをやり取りする(すなわちデータを送受信する)ように構成されるという点で、所与の装置を「アドレス指定可能」としても良い。
[0028] 「ネットワーク」との用語は、本明細書において使用される場合、(コントローラ又はプロセッサを含む)任意の2つ以上のデバイス間及び/又はネットワークに結合された複数のデバイス間での(例えばデバイス制御、データ記憶、データ交換等のための)情報の転送を容易にする2つ以上のデバイスの任意の相互接続を指す。容易に理解されるように、複数のデバイスを相互接続するのに適したネットワークの様々な実施態様は、様々なネットワークトポロジのうちの何れかを含み、様々な通信プロトコルのうちの何れかを使用することができる。さらに、本開示による様々なネットワークにおいて、2つのデバイス間の接続はいずれも、2つのシステム間の専用接続を表わすか、又は、これに代えて非専用接続を表わしてもよい。2つのデバイス用の情報を担持することに加えて、当該非専用接続(例えばオープンネットワーク接続)は、必ずしも2つのデバイス用ではない情報を担持することがある。さらに、容易に理解されるように、本明細書で説明されたデバイスの様々なネットワークは、ネットワーク全体に亘る情報の転送を容易にするために、1つ以上のワイヤレス、ワイヤ/ケーブル、及び/又は光ファイバリンクのリンクを使用できる。
[0029] 「ユーザーインターフェイス」との用語は、本明細書において使用される場合、人間であるユーザー又はオペレータと、当該ユーザーとデバイス間の通信を可能にする1つ以上のデバイスとの間のインターフェイスを指す。本開示の様々な実施態様に使用されてもよいユーザーインターフェイスの例は、次に限定されないが、スイッチ、電位差計、ボタン、ダイヤル、スライダー、マウス、キーボード、キーパッド、様々なタイプのゲームコントローラ(例えばジョイスティック)、トラックボール、ディスプレイスクリーン、様々なタイプのグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)、タッチスクリーン、マイクロフォン、及び、人間が生成した何らかの形の刺激を受信し、それに応答して信号を生成する他のタイプのセンサを含む。
[0030] 以下に更に詳細に論じられる前述の概念及び追加の概念の全ての組合せが、(そのような概念が互いに矛盾しないと仮定して)本明細書で開示される進歩性のある主題の一部として考えられることが理解されるべきである。特に、本開示の最後に現れる特許請求される主題の全ての組合せが、本明細書で開示される進歩性のある主題の一部として考えられる。また、参照により援用される任意の開示に現れることもある本明細書で明示的に採用する用語は、本明細書で開示される特定の概念と最も調和する意味を与えられるべきであることが理解されるべきである。
[0040] タッチ及び手を叩くことによってユーザーが出射光を制御することを可能にするランプ及び照明器具が存在するが、かかる照明器具はそのような用途のためにカスタムメイドされているか、又は高価な回路を備えていなければならない可能性がある。既存の慣用的な照明器具をユーザーのタッチ(例えば、静電容量に基づく)又は音によって操作可能にカスタマイズすることは不可能、又は少なくとも実用的でない可能性がある。したがって、当該分野には、一般的かつ/又は慣用的な照明器具をタッチ制御照明器具に転換可能にすることへのニーズが存在する。より一般的には、出願人は、照明ユニットを収容する照明器具のカスタマイズを要することなく、ユーザーが照明ユニットの光出力を制御することを可能にするための機構を提供することが有益であろうことを認識及び理解した。例えば、照明器具の外側部分におけるユーザーインタラクション、及び、例えば光生成モジュールとともに配置されたセンサによる照明器具の中心部分におけるそのインタラクションの検出を容易化する機構及び技術が開示される。
[0041] 図1を参照して、一実施形態では、照明ユニット100は、図1では複数のLEDの形態を取る1つ又は複数の光源102を含み得る。照明ユニット100は、照明器具108のソケット106にねじ込まれ又は他の態様で挿入され得る照明器具取り付けインターフェイス104を含み得る。図1の照明器具108は純粋に概略的に図示されており、限定はされないが、スタンドランプ、吊りランプ、天井照明器具(例えば、電球用の慣用的なねじ込み式の照明器具、又は蛍光管用の照明器具)、及びトラック照明器具等、様々な形態を取り得る。
[0042] 照明ユニット110は、照明制御に関する様々な動作を実行するための制御回路110を含み得る。コントローラ112は、加速度計114に動作的に結合され得る(例えば、バス又は当該分野で知られる他の通信路を介して)。加速度計114は、例えば2軸若しくは3軸加速度計、又は単純な傾きセンサ等、様々な形態を取り、様々な軸方向における動きを検出して、対応する信号をコントローラ112に供給するよう構成され得る。照明ユニット100が照明器具108に取り付けられているとき、照明器具108に加えられた機械的力(図1において矢印によって表される)に起因する測定された力又は動きが加速度計114によって検出され得る。したがって、本開示を通して論じられるように、照明ユニット100を照明器具108に取り付けることは、実効的に、照明器具の表面が容量性であること、又は照明器具108の他のカスタマイズを要することなく、照明器具108をタッチ制御可能な照明器具に転換し得る。
[0043] 例えば、様々な実施形態において、コントローラ112は、加速度計114から、照明ユニット100が取り付けられた照明器具108に加えられた力又はその動きに起因する1つ又は複数の測定された力又は動きを表す信号を受信するよう構成され得る。コントローラ112は、加速度計114からの信号(場合によっては、さらに照明器具108の1つ又は複数の物理的特性)に基づき、測定された機械的力又は動きが、1つ又は複数の照明制御コマンドに対応する1つ又は複数の所定の力又は動きに対応することを決定し得る。
[0044] 例えば、メモリ116内に様々な所定の力又は動きを表すインパルスパターンが保存され得る。コントローラ112は、加速度計114から受信された信号をこれらのインパルスパターンと比較し、所定の力又は動きのうちのどれが又はいずれかが測定されたのかを求め得る。コントローラ112が測定された加えられた力又は動きを表す加速度計114からの信号に対応するインパルスパターンを見つけると仮定して、コントローラ112は、1つ又は複数の選択された特性を有する光を発するよう1つ又は複数の光源102を駆動し得る。加速度計114からの信号は、インパルスパターンと合致し又は十分近い(例えば、所定の又はユーザー制御可能な許容誤差範囲内)場合、インパルスパターンと対応し得る。追加で又は代替的に、信号において表された力が、(例えば持続時間において)所定の力又は動きのインパルス応答と類似する、関連付けられたインパルス応答(例えば、検出された加速度に関連付けられたジャークがゼロに下がるまでの時間)を有する場合、加速度計114からの信号はインパルスパターンに対応し得る。
[0045] 一部の実施形態では、測定された力又は動きが所定の力又は動きに対応するか否かを決定することに加えて又はその代わりに、コントローラ112は、加速度計114からの信号に基づき、測定された力又は動きの大きさを求め得る。コントローラ112は、その後、求められた大きさに基づき、出射光の1つ又は複数の特性を選択し得る。例えば、強いタップは高強度に対応し、弱いタップは低強度に対応し得る。
[0046] コントローラ112は、タッチベース照明制御を補助する追加構成要素と動作的に結合され得る。例えば、一部の実施形態では、照明器具108の回転運動を検出するためにジャイロスコープ118が設けられ得る。ジャイロスコープ118からの信号は、加速度計114からの信号に加えて又はその代わりに、照明器具108の測定された力又は動きが、所定の力又は動きを表すメモリ116内に保存されたインパルスパターンに対応するか否かを決定するためにコントローラ112によって使用され得る。
[0047] 一部の実施形態では、コントローラ112は、マイクロフォン120と動作的に結合され得る。マイクロフォン120からの信号は、加速度計114及び/又はジャイロスコープ118からの信号に加えて又はその代わりに、照明器具108の測定された力又は動きが、所定の力又は動きを表すメモリ116内に保存されたインパルスパターンに対応するか否かを決定するためにコントローラ112によって使用され得る。例えば、(例えば、偶発的にユーザー又はペットが)照明器具とわずかに接触することによって加えられ得る力のような類の小さい力が照明器具108に加えられたと仮定する。コントローラ112が加速度計114からの信号のみに基づき1つ又は複数の光源102の出射光の1つ又は複数の特性を変更する決定をする場合、コントローラ112は、意図されていないにも関わらず、照明を変更し得る。しかし、マイクロフォン120を有する実施形態では、コントローラ112は、照明ユニット100によって発せられる光の1つ又は複数の特性の変化をトリガーするには、測定された力が、マイクロフォン120によって検出される十分に大きい音を伴うことを要求し得る。
[0048] 一部の実施形態では、コントローラ112は、通信インターフェイス(図1では「CI」)122及び/又はユーザーインターフェイス(図1では「UI」)123と動作的に結合され得る。通信インターフェイス122は、様々な無線及び/又は有線通信媒体を介して情報及び/又は命令を受信し得る。例えば、一部の実施形態では、通信インターフェイス122は、ZigBee(登録商標)、WiFi(登録商標)、NFC(near field communication)、及びBluetooth(登録商標)等を使用して、遠隔コンピュータデバイスと通信するよう構成され得る。ユーザーインターフェイス123は、例えば複数のディップスイッチ、1つ又は複数のノブ又はボタン等、様々な形態を取り得る。
[0049] 通信インターフェイス122及び/又はユーザーインターフェイス123は、ユーザーから様々な種類の命令又は設定を受信し得る。一部の実施形態では、コントローラ112は、例えば通信インターフェイス122及び/又はユーザーインターフェイス123を介して、所定の力又は動きに割り当てられた光特性を選択することを指示する1つ又は複数の命令を受信し得る。例えば、ユーザーは、照明ユニット100に、特定の種類の力(例えば、照明器具108の特定の部分に沿って指を動かすことによって生じる)が測定されたとき、コントローラ112が1つ又は複数の光源102に特定の特性を有する光を出射させるべきであることを指示し得る(例えば、ユーザーがその領域に沿って指を動かす距離が長いほど出射光の強度が高くなる)。
[0050] 一部の実施形態では、ユーザーは、通信インターフェイス122又はユーザーインターフェイス123を介して、照明器具108の1つ又は複数の物理的特性に関する様々なデータをコントローラ112に供給し得る。例えば、ユーザーはスマートフォンを使用して照明器具108に関する詳細事項(例えばサイズ、形状、材料、又は型番若しくは製品番号)を提供してもよく、又は、スマートフォンを使用して照明器具108の写真を撮り、画像をコントローラ112にアップロードしてもよい。コントローラ112はこのデータを加速度計114、ジャイロスコープ118、及び/又はマイクロフォン120からの信号と合わせて使用して、1つ又は複数の光源102によって出射される光の1つ又は複数の特性を選択し得る。
[0051] 一部の実施形態では、コントローラ112は、通信インターフェイス122を介して、加速度計114、ジャイロスコープ118、及び/又はマイクロフォン120から受信される信号を表す信号を遠隔コンピュータデバイス(例えば、クラウドの一部を構成するデバイス)に送信し得る。このようにすることで、コントローラ112は、例えば加えられた力又は動きを表す1つ又は複数のインパルスパターンに対する信号の解析を遠隔コンピュータデバイスに委託することができる。
[0052] 図2は、ソケット206に取り付けられた、図1の照明ユニット100と類似する取り付けられた照明ユニット200を有する吊り照明器具208を示す。矢印A'、B'、及びC'は、3つの加えられた力A、B、及びCにそれぞれ起因し得る測定された力を表す。照明器具208のランプシェード224の底部付近にB又はCのような水平方向の力が加えられたとき、測定される力B'及びC'は、元の加えられた力の水平方向成分の少なくとも一部、及び照明器具208の吊り構造によって誘発される垂直方向成分(図2では上方向)を含む傾向がある。例えば矢印Aによって示されるように、ランプシェード224の頂部により近い位置で水平方向成分を有する力が加えられると、測定される力A'は再び元の力の水平方向成分をなぞり得るが、元の力の垂直方向成分もいくらか含み得る。
[0053] コントローラ112が力A'を測定する場合(力Aがランプシェード224に加えられたことを示す)、コントローラ112は照明ユニットに第1の特性(例えば、オン/オフ、特定の色又は飽和度等)を有する光を出射させ得る。コントローラ112が力B'を測定する場合(力Bがランプシェード224に加えられたことを示す)、コントローラ112は照明ユニットに第2の特性を有する光を出射させ得る。一部の実施形態では、コントローラ112は、加えられた力(例えばA、B、C)と結果的な動き(例えばA'、B'、C')との間の差異を解析し、これは並進関数(translation function)と呼ばれ得る。並進関数は、多数の測定にわたり一貫していてもよい。
[0054] 図3は、図1及び図2の照明ユニット100及び200と類似する照明ユニット300が取り付けられたスタンドランプの形態を取る照明器具308を示す。図2と同様に、矢印A、B、及びCは、照明器具308及び/又はランプシェード324に加えられた3つの力の例を表し、3つの矢印A'、B'、及びC'は、それぞれ結果的に測定される力を表す。照明器具308の動きの自由度は図2の吊り照明器具208よりも特にZ方向において小さいため、3つの測定される力は全てXY平面上にのる。明確さ及び見やすさのため、A'、B'、及びC'はZ軸沿いにわずかに互いにずらされている。上記と同様に、コントローラ112は、結果の力A'、B'、又はC'に基づき、照明ユニット300によって出射される光の1つ又は複数の特性を選択するよう構成され得る。
[0055] 様々な実施形態において、1つ又は複数の所定の力又は動きは、照明器具の特定の物理的領域に関連付けられ得る。図4を参照して、本開示の選択された側面に従って構成された照明ユニット400が取り付けられた他のスタンド照明器具408が図示されている。照明器具408のシャフトは、例えば材料、充填材の違い(例えば、固体充填と中空、砂、チョーク、発泡材等)に起因して異なる密度、剛性等を有し得る第1の領域430及び第2の領域432を含む。様々な実施形態において、これらの異なる剛性/密度は、例えば照明ユニットのコントローラによって加速度計からの信号を評価し、照明器具408に加えられた力に対するインパルス応答(例えば、持続期間を含む)を測定することによって求められ得る。
[0056] 照明ユニット400のコントローラ(図4では不図示)は、照明器具408のどこに機械的力が加えられたかを決定するために、領域430及び432の物理的特性に関するデータを使用し得る。追加で又は代替的に、マイクロフォンは、どの領域に対して作用があったのかを決定するにあたり、精度及び/又はロバストネスを高めるためにコントローラが使用し得る信号を提供し得る。例えば、叩かれた領域における照明器具408の中空度に依存して、叩く音が異なり得る。一部の実施形態では、コントローラは、例えば精度及び/又はロバストネスを高めるために、照明器具408の複数の位置に配置された複数の加速度計からの信号を解析し得る。しかし、これは必須ではなく、多くの場合において、ただ1つの動き検出器が、照明ユニット400の1つ又は複数の加速度計及び/又はジャイロスコープであり得る。
[0057] 図4では、矢印A及びBにより、略等しい大きさの2つの機械的力が表されている(例えば、2つの等しい強さのタップ)。力Aは第1の領域430に加えられ、力Bは第2の領域432に加えられ、それぞれが測定された力A'及びB'をもたらす。測定された力A'及びB'、並びに領域430及び432の物理的特性に関するデータに基づき、コントローラは、どちらの領域がタップされたのかを決定し得る。コントローラは、この決定に基づき、照明ユニット400によって出射される光の1つ又は複数の特性を選択し得る。例えば、第1の領域430におけるタップは、照明ユニット400のオン/オフを切り替え、一方、第2の領域432における連続タップは、照明ユニット400の様々な輝度レベルを切り替えてもよい。
[0058] 一部の実施形態では、加速度計によって感知されたインパルス応答は、照明器具の1つ又は複数の物理的特性を決定するために使用され得る。例えば、力が加えられた後の加速度計からの信号の変化量を評価することにより、照明器具の全体又は一部の剛性及び/又は密度が決定され得る。剛性が高い照明器具は、剛性が低いより「ぐらつきやすい」照明器具よりも短い持続時間を有するインパルス応答を示し得る。言い換えれば、剛性の高い照明器具が示すジャーク(加速度の微分)は、よりぐらつきやすい照明器具が示すジャークよりも速くゼロに下がり得る。
[0059] 一部の実施形態では、出射光の1つ又は複数の特性が如何に選択されるかを指示するために、連続して複数の力が照明器具に加えられ得る。このような場合、個別の所定の力及び動きに加えて又は代えて、メモリ116は、所定の力及び動きのシーケンスを保存し得る。例えば、図5a及び図5bを参照して、コントローラ(例えばコントローラ112)によって4つの測定された力A-Dが検出され、これらが3次元空間内でベクトルとして表されている。力はA→B→C→Dのシーケンスで測定された。様々な実施形態において、この測定された力のシーケンスは、照明ユニットのコントローラによって、照明制御に関連付けられたステートマシンのための入力として使用され得る。例えば、ユーザーは、照明ユニットに特定の力のシーケンスを加え得る。対応する測定された力のシーケンスは、コントローラによって、例えば検出されたベクトルの大きさ及び角度に基づきロジックツリーのノード及びブランチを通過し、光の1つ又は複数の特性を出射させ又は出射させないために使用され得る。
[0060] ベクトルの大きさ及び角度の決定方法の例が図5bに示されている。ベクトルR(図5aのA、B、C、又はDのいずれかであり得る)が、角度要素A
X,R、A
Y,R、及びA
Z,Rとともに図示されている。様々な実施形態において、ベクトルRの大きさは、以下のような式を使用して計算され得る。
ここで、R
iは、例えば加速度計によって報告されるi軸における測定された加速度である。Rの大きさが知られた後、例えば以下のような式を使用して、角度A
X,R、A
Y,R、及びA
Z,Rが計算され得る。
AX = arcos(RX/R)
AY = arcos(RY/R)
AZ = arcos(RZ/R)
ここで、Aiはi軸に対するベクトルの角度である。
[0061] 様々な実施形態において、1つ又は複数の測定された力又は照明器具の動きを表す1つ又は複数のベクトルの1つ又は複数の特性に基づき、コントローラが照明ユニットによって発せられる光の特性を選択し得る。例えば、図6a及び図6bは、1つ又は複数のボリュームが定められる2つの類似する3次元空間を示す。各ボリュームは、光の特定の特性を表し得る。一部の実施形態では、各ボリュームは、特定の照明特性の潜在的な値の空間を表し得る。例えば、ボリュームは色空間を表し得る。特定の測定された力又は動きを表すベクトルがボリューム内を通過し及び/又は終了する態様は、そのボリュームに関連付けられた光の特性が如何に影響されるかを定め得る。
[0062] 図7は、図6a及び図6bに示される丸い突出体と異なり、ボリュームが四角い他の実施形態を示す。図8は、値の範囲の「的(bulls eye)」を2次元で示す。出射されるべき光の具体的な照明特性は、例えば、ベクトルが終了するリングに基づき選択され得る。ベクトルの大きさが強いほど(例えば、ユーザーが照明ユニットを叩く力が強いほど)、これを表すベクトルは図8のリング中をより遠くまで進む。
[0063] 一部の実施形態では、コントローラは、初期ベクトルと後続ベクトルとの間の関係に基づき様々なアクションを実行し得る。例えば、コントローラは、初期基準ベクトルと、例えば初期ベクトルの所定の期間内に検出された後続ベクトルとの間の比較(例えば、空間的、時間的)に基づき1つ又は複数の光源によって発せられる光の1つ又は複数の特性を選択し得る。様々な実施形態において、後続ベクトルが検出され得る初期ベクトル後の所定の期間は絶対的であってもよい(例えば、5秒)。他の実施形態では、所定期間は新たなベクトルが検出されるたびにリスタートし得る。かかる期間の経過後、新たに検出されたベクトルは新たな初期ベクトルとして考えられ得る。一部の実施形態では、期間が存在せず、新たに検出される各ベクトルが次の検出ベクトルの基準ベクトルとなってもよい。
[0064] 例えば、ランプをオンにするために、ユーザーが最初にランプの中央位置を叩くと仮定する。そのタップの加えられた力を表すベクトルが基準ベクトルとして保存され得る。ランプに取り付けられた照明ユニットのコントローラは、その後、最初のタップの片側における後続タップを、照明ユニットの出射光の特性(例えば、輝度)を上昇させる命令として解釈し、最初のタップの反対側におけるタップを、照明ユニットの出射光の特性を減少させる命令として解釈し得る。このようにすることで、ユーザーは直感的に、照明器具に取り付けられた照明ユニットに特定の特性を有する光を出射させ、その後ユーザーが照明器具に接触する位置に基づき、その特性の値を変更することができる。
[0065] この態様により、ユーザーは輝度以外を調節することも可能であり得る。例えば、ユーザーは、特定の態様で照明器具を叩くことによって(例えば、ダブルタップ)、特定の位置で照明器具を叩くことによって、又は何回か照明器具を叩き、ユーザーが制御することを望む照明特性に辿りつくまで様々な照明特性制御モード(例えば、輝度制御、相関色温度(CCT)制御、プリセット等)を切り替えることによって、ユーザーが制御することを望む照明特性を選択し得る。調節する照明特性を選択した後、照明ユニットは、現在制御可能なモードをユーザーに示す態様で光を発し得る。例えば、ユーザーがCCT制御を選択する場合、照明ユニットは、数秒間、出射光の温度を寒色から暖色に変更し得る。その後、ユーザーは最初のタップのどちらかの側を叩くことによってCCTを増減させることができる。
[0066] 他の例として、ユーザーが色相制御を選択すると仮定する。ユーザーが照明器具を次に叩くと、取り付けられたユニットは、カラースペクトラムの中央付近の色相(例えば、黄色)を発し得る。そのタップを表すベクトルは、基準ベクトルとして保存され得る。ユーザーは続いて、出射光の色相をカラースペクトルにおいて下げ(例えば、赤色方向)及び上げる(例えば、青色方向)ために、最初に叩いた位置の片側(又は上若しくは下)を叩き得る。
[0067] 他の実施形態では、初期タップによって「中心」を定める代わりに、例えば様々な照明特性値の表示機構、例えば照明器具を中心として回転可能なダイヤル等を使用して、照明器具の中心が決定され得る。照明器具の設定された中心のどちらかの側のタップは、特定の照明特性を増減させる命令として解釈され得る。
[0068] 出射光の1つ又は複数の特性を選択するときに考慮され得るベクトル間の関係は空間的関係に限定されない。一部の実施形態では、ベクトル間の時間的関係が考慮され得る。例えば、一部の実施形態では、最初の測定された力(例えば、特定領域におけるユーザータップ)を表すベクトルは、コントローラに、1つ又は複数の光源が各時間間隔中に1つ又は複数の異なる照明特性を有する光を発するよう、一連の時間間隔にわたって1つ又は複数の光源を駆動させ得る。その後、コントローラは、例えば後続する測定された力を表す後続ベクトルの形態のさらなるユーザー入力を待ち得る。一部の実施形態では、ユーザーが照明器具を再度叩くと、コントローラは連続駆動を停止し得る。その後、出射光は、ユーザーが後続タップを与えた時間間隔中の照明特性を継続して有し得る。
[0069] 上記したように、照明ユニットコントローラは、照明ユニットが取り付けられた照明器具の物理的特性、1つ又は複数の所定の力及び/又は照明ユニットが取り付けられた照明器具の1つ又は複数の所定の動き、及び/又は1つ又は複数の所定の力及び/又は動きとその制御が関連付けられる選択された照明特性についてコントローラが学習する学習状態に移行し得る。
[0070] 例えば、学習状態中、照明ユニットコントローラは、ある期間の間、加速度計又はジャイロスコープ等から受信される1つ又は複数の信号の1つ又は複数の特性をモニタリングし得る。コントローラはその後、モニタリングされた1つ又は複数の特性に基づき、様々な所定の力又は動きを表すインパルスパターン及び/又はインパルス応答を生成及び/又は記録し得る。その後、コントローラは、出射光の1つ又は複数の特性を選択するために、照明器具の測定された力及び/又は動きを、これらの所定の力及び/又は動きに対して比較し得る。学習状態中、コントローラは、コントローラが将来の基準となる結果的な測定された力を学習できるよう、照明器具に力を加えるようユーザーを促し得る。例えば、一部の実施形態では、コントローラは、照明器具に機械的力を加えるようユーザーを促すために、1つ又は複数の光源(例えば、図1の102)を選択的に駆動し得る。
[0071] 一部の実施形態では、コントローラは、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又はマイクロフォンからの信号に基づき、所定の力又は動きが割り当てられる光の特性を選択し得る。例えば、ユーザーが輝度調節のために使用される1つ又は複数の所定の力を記録することを望む場合、ユーザーは、照明器具を輝度調節に関する学習モードに入らせるために、輝度調節に関連付けられた所定の力又は動きと合致する態様で照明器具をタップし若しくは他の方法で力を加え、又は照明器具を動かし得る。追加で又は代替的に、ユーザーは、照明ユニットの通信インターフェイス(例えば、図1の122)において受信され得る命令をスマートフォン又はタブレットコンピュータ等の遠隔コンピュータデバイスにおいて供給することにより、コントローラを学習モードにし得る。
[0072] 図9は、様々な実施形態に係る、100、200、300、及び/又は400のような、本開示の選択された側面に従って構成された照明ユニットによって実行され得る方法900の例を示す。これらの動作の多くは実際には照明ユニットの構成要素、例えばコントローラによって実行され得るが、簡潔さのため、動作は一般的に照明ユニットによって実行されると記載する。さらに、これらの動作は特定の順序で示されているが、これは限定を意味するものではない。様々な実施形態において、1つ又は複数の動作が並べ替えられ、追加され、又は省かれてもよい。照明ユニットが既に取り付けられている一部の実施形態では、動作はブロック910において開始してもよい。
[0073] ブロック902において、照明ユニットは学習状態に移行し得る。照明ユニットは様々なイベント、例えば照明ユニットが起動される、照明ユニットが初めて照明器具に取り付けられる、リセットボタンが押される、トグルスイッチが作動される、電源スイッチが切り替えられることに応じて、又はユーザーリクエスト(例えば、タップ若しくは他の機械的力、又は動きの形態で提供され得る)に応じて学習状態に移行し得る。一部の実施形態では、照明ユニットは、照明ユニットが照明器具のソケットから取り外されたとき、コンデンサの電荷を解放する機械的スイッチに応じて学習状態に移行し得る。一部の実施形態では、照明ユニットは、閾値未満の大きさを有する1つ又は複数の力を検出し得る。一部の実施形態では、照明ユニットは、高調波の違いを検出し、新たな照明器具に取り付けられたことを決定し得る。
[0074] ブロック904において、照明ユニットは、自身が取り付けられている照明器具の1つ又は複数の物理的特性に関する情報を取得し得る。例えば、上記したように、照明ユニットは、例えば様々な位置において照明器具に1つ又は複数の機械的力を加えることをユーザーに促し得る(例えば、1つ又は複数の光源を駆動することによって)。照明ユニットは、加速度計からの信号をモニタリングし、その信号から測定される1つ又は複数の力に基づき、照明器具の1つ又は複数の物理的特性に関する様々な決定をし得る。例えば、照明ユニットは、インパルス応答の持続時間を測定して、照明器具の剛性及び/又は密度を決定し得る。
[0075] 一部の実施形態では、照明ユニットは、例えばユーザー入力又は無線手段(例えばZigBee(登録商標)、WiFi(登録商標)、BlueTooth(登録商標)、NFC)を介して照明器具に関連付けられた識別子を取得可能であり得る。これに基づき、照明ユニットは、この識別子を既知の照明器具に関するデータベースに対して相互参照し、照明ユニットが取り付けられている照明器具、及び照明器具の1つ又は複数の物理的特性を決定し得る。追加で又は代替的に、ユーザーは、スマートフォン又はタブレットコンピュータのカメラを使用して照明器具の写真を撮り、画像を照明ユニットに送信し得る。照明ユニットは、画像に対して画像解析を行い、照明器具の1つ又は複数の物理的特性を決定し得る。一部の実施形態では、スマートフォン又はタブレットコンピュータデバイスは自ら解析を行ってもよく、又は、サーバ等の遠隔コンピュータデバイスに委託してもよい。
[0076] ブロック906において、照明ユニットは、照明ユニットに光源を特定の方法で駆動させることを意図された所定の力又は動きに関連付けられた1つ又は複数のインパルスパターンを取得し得る。例えば、照明ユニットは、照明ユニットに特定の特性を有する光を出射させることをユーザーが望む機械的力を加えることをユーザーに促し得る。その後、照明ユニットは、所定期間、加速度計からの信号をモニタリングし得る。所定期間中に測定された、例えばベースラインから標準偏差より大きく逸脱する力又は動きはインパルスパターンとして記録され、特定の照明特性に割り当てられ得る。一部の実施形態では、照明ユニットは点滅し、又は、ユーザーに照明ユニットが加えられた力を学習したことを知らせる視認可能な合図を他の方法で送り得る。追加で又は代替的に、照明ユニットは、例えばプログラムされた所与の照明特性の様々な可能な値を周回するなど、他の形態のフィードバックを提供し得る。一部の実施形態では、特定の加えられた力又は動きが、照明ユニットに学習されるべき照明特性を移行させ得る。例えば、ダブルタップ(所定期間内の2回のタップ)は、ユーザーが新たな照明特性に移行することを望むことを示し得る。
[0077] 一部の実施形態では、ユーザーは、スマートフォン又はタブレットコンピュータを使用して、学習プロセスを補助し得る。例えば、照明ユニットは、ユーザーのスマートフォン又はタブレットコンピュータに送信されるデータという形式でフィードバックを提供し得る。ユーザーは、自身のタップ又は他の加えられた力が実際に照明ユニットによってどのように検出されたかを例えばグラフィカルに見ることができる。このようにすることで、ユーザーは、例えば、自分がタップしている照明器具の領域が、加速度計が検出可能な振動を与えるのにあまり適していないかを確認することができる(例えば、その領域が柔らかい又は他の態様で減衰されるため)。一部の実施形態では、ユーザーは、例えば照明ユニットの加速度計の感度を調節する命令を照明ユニットコントローラに供給可能であり得る(例えば、スライダーを動かすことによって)。
[0078] ブロック908において、照明ユニットが照明器具の物理的特性及び/又は所定の力若しくは動きについての学習を終えたか否かが決定され得る。例えば、ブロック906に関して上記された所定期間が経過し、ユーザーは照明ユニットをさらにプログラミングすることを望むことを示す追加の入力を供給しない可能性がある。ブロック908における回答がNoの場合、方法900はブロック902(又は904若しくは906)に戻り得る。一方、ブロック908における回答がYesの場合、方法はブロック910に進み得る。
[0079] ブロック910において、照明ユニットは、1つ又は複数の構成要素(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、マイクロフォン等)から1つ又は複数の信号を受信し得る。これらの信号は、照明ユニットが取り付けられた照明器具に加えられる力又はその動きに起因する1つ又は複数の測定された力を表し得る。ブロック912において、照明ユニットは、受信された1つ又は複数の信号が、例えばブロック906において学習された1つ又は複数の所定の力又は動きを表す1つ又は複数のインパルスパターンに対応するか否かを決定し得る。回答がNoの場合、方法900はブロック910に戻り得る。一方、回答がYesの場合、方法はブロック914に進み得る。ブロック914において、照明ユニットは、1つ又は複数の光源によって出射される光の1つ又は複数の特性(例えば、輝度、色相、飽和度、強度等)を選択し得る。その後、方法900はブロック910に戻り得る。
[0080] 他の側面では、本開示の選択された側面を備える照明ユニットと、照明ユニットが取り付けられた照明器具との間に様々な機械的エクステンション(mechanical extension)が配備され得る。これらのエクステンションは、例えば測定された力及び動きをより正確かつ/又は詳細にできるよう、加えられた機械的力及び/又は動きを照明器具から照明ユニットの1つ又は複数の動き検出要素(例えば加速度計、ジャイロスコープ等)に伝達する役割を果たし得る。
[0081] 例えば、図10において、照明ユニット1000は、図1を参照して説明された構成要素に加えて、照明ユニット1000のハウジング1062から外側に伸びる細長い部材1060を含み得る。様々な実施形態において、細長い部材1060a-bは、照明器具1008のランプシェード1024の下方で各細長い部材1060の一部にアクセスすることができるような角度で外側に伸び得る。このようにすることで、ユーザーは、細長い部材と物理的にインタラクトして(例えば、タップし、引っ張り、ひねり、スナップし、又は他の方法で動かすことにより)、照明ユニット1000によって発せられる光の1つ又は複数の特性を制御することができる。一部の実施形態では、各細長い部材1060a-bは、加速度計からの信号に基づきどちらの細長い部材1060がインタラクトされたのかをコントローラが特定できるよう、明瞭な振動特性を有するよう構成され得る。
[0082] 図11は、照明ユニット1100が複数の細長い部材1160a-bを含む他の実施形態を示す。各細長い部材1160は照明ユニット1100から伸び、照明器具1108の一部と物理的に接触する。この特定の実施形態では、各細長い部材1160が向かう部分は、照明器具1108に付随するランプシェード1124の一部である。しかし、細長い部材1160は、ベース1164など、照明器具の他の部分と物理的に接触するよう伸びてもよい。細長い部材1160と照明器具1108の一部との間に物理的接触を確立することは、照明器具1108に加えられた機械的力を検出するための照明ユニット1100の加速度計(図11では不図示)の能力を高め得る。複数の細長い部材1160と照明器具1108の複数の部分との間に物理的接触を確立することはこの能力を一層高め、また、例えばどの細長い部材1160が最も強い加えられた力を経験したかにより、照明器具1108のどこに機械的力(例えばタップ)が加えられたかに関するコントローラ(図11では不図示)による決定を容易化し得る。
[0083] 図12-図15は、照明ユニットから照明器具の一部に伸びる細長い部材を有する照明ユニットの変形例を示す。図12の左側の上面図に示されるように、照明ユニット1200からランプシェード1224に複数の細長い部材1260a-gが伸びる。細長い部材1260a及び1260gは、細長い部材1260b-fからいくらか距離を離されている。細長い部材1260a-gはこのように構成されることで、例えば、細長い部材1260a又は1260gが接触するランプシェード1224の部分に加えられる機械的力が、コントローラ(図12では不図示)に制御すべき照明ユニット1200によって発せられる光の特性を選択させる一方、細長い部材1260b-fが接触するランプシェード1224の部分に加えられる機械的力は、コントローラに、選択された出射光特性の大きさ又は程度を選択させ得る。図12に示される細長い部材1260a-gによる照明制御の他の変形例も可能である。
[0084] 図13は、複数の細長い部材1360a-fが、取り付けられた照明ユニット1300からランプシェード1324まで伸びる照明器具1308の他の実施形態の上面図を示す。各細長い部材1360に加えられた機械的力は、コントローラ(図13では不図示)に、様々な態様で照明ユニット1300の出射光を制御させ得る。例えば、各細長い部材1360は特定の色に関連付けられ得る。ユーザーは、細長い部材1360が接触するランプシェード1324の部分に機械的力を加えることにより、照明ユニット1300に対応する色の光を出射させることができる。一部の実施形態では、ユーザーがタップするランプシェード1324の部分を選択することを助けるために、ランプシェード1324又は照明器具の他の部分にカラーホイール又は色勾配等の目印がプリントされてもよい。
[0085] 図14は、複数の細長い部材1460a-iが複数の取り付けられた照明ユニット1400a-cから伸び、ランプシェード1424と物理的に接触する照明器具1408の一実施形態の上面図である。一部の実施形態では、各照明ユニット1400a-cが、本開示の選択された側面を備えるよう構成されてもよい。他の実施形態では、照明ユニット1400a-cの一部が本開示の選択された側面を備えるよう構成されてもよい。一部の実施形態では、特定の照明ユニット1400に関連付けられた加速度計(図14では不図示)が、照明ユニット1400が直接物理的に接触する細長い部材1460に加えられた、照明ユニット1400が直接物理的に接触していない細長い部材に加えられた機械的力よりも強い機械的力を検出し得る。例えば、第1の照明ユニット1400aは細長い部材1460d-iに加えられた機械的力をいくらか検出し得るが、細長い部材1460a-cは細長い部材1460d-iに対してより直接的に第1の照明ユニット1400aと物理的に接触しているため、細長い部材1460a-cに加えられた機械的力を最も強く検出し得る(例えば、加速度計から受信される信号が最も高い振幅を示し得る)。
[0086] 一部の実施形態では、複数の照明ユニット1400a-cのうちの1つが、複数の照明ユニット1400a-cのうちの当該1つと直接物理的に接触する細長い部材1460に加えられた機械的力に起因する測定された力のみに応答するよう構成され得る。一部の実施形態では、複数の照明ユニット1400a-cのうちの1つは、直接物理的に接触する細長い部材1460において供給されたユーザー入力(例えばタップ)を、物理的接触がより直接的でない細長い部材1460において供給されたユーザー入力に対して優先するよう構成され得る。例えば、照明ユニット1400aが細長い部材1460bにおけるタップによってオン命令を受信し、細長い部材1460eにおいて相反する又は矛盾する命令を受信した場合、照明ユニット1400aは、相反する又は矛盾する命令を無視するか、又は、出射光が相反する又は矛盾する命令によって受ける影響が、細長い部材1460bにおいて受信された命令よりも小さいことを保証し得る。様々な実施形態において、照明ユニット1400a-cのような、単一の照明器具に取り付けられた複数の照明ユニットは、各細長い部材1460において受け取られた命令が適切に適用されることを保証するために、(例えば符号化光又はZigBee(登録商標)を使用して)互いに通信するよう構成され得る。
[0087] 図15は、本開示の選択された側面を備えるよう構成された照明ユニット1500が取り付けられた照明器具1508の他の実施形態を示す。この実施形態では、複数の細長い部材1560が照明ユニット1500から平らな端部1566に伸びる。ユーザーは、平らな端部1566のうちの1つ又は複数に機械的力を加えることにより、細長い部材1560を動かし得る。本開示を通して説明されたように、照明ユニット1500は、結果的な測定された力又は動きが所定の力又は動きに対応するか否かを決定し、これに従って出射光を制御し得る。様々な実施形態において、平らな端部1566は光拡散性、透明、半透明、不透明、又は反射性等であり得る。一部の実施形態では、全ての細長い部材1560のうちの一部がインタラクティブであり得る(例えば、出射光を制御するためにユーザーによってタップ可能)。このような実施形態の一部では、インタラクティブな細長い部材に関連付けられた平らな部分1566は、非インタラクティブな細長い部材1560の平らな部分1566から視覚的に又は触覚的に区別され得る。例えば、インタラクティブな細長い部材1560の平らな端部1566は、異なる色若しくはサイズを有し、又はうね状にされ若しくは他の区別可能なテクスチャを有し得る。
[0088] 図10-図15に示されたもののうちの1つ又は複数のような様々な実施形態において、細長い部材は、様々な態様で調整され得る。例えば、細長い部材は、(例えば、図11-図15に示されるような)照明器具と接触する位置と、(例えば、図10に示されるような)照明器具と接触しないが容易にアクセス可能な位置との間で調整され得る。一部の実施形態では、照明器具と物理的に接触させられるとき、細長い部材の端部は様々な機構、例えばクリップ、接着剤、ピン、又は面ファスナー等を使用して、照明器具に固定され又は他の態様で留められ得る。追加で又は代替的に、照明器具の特定の部分がより高い又は低い感度を有することが望まれる場合、照明ユニットから照明器具のその部分に伸びる細長い部材がそれに応じて調整され得る(例えば、短くされ、伸ばされ、剛性を増減され、又は他の方法で変更される)。一部の実施形態では、細長い部材は取り外し可能であり得る。
[0089] 図10-図15の実施形態は、照明ユニットのハウジングから外側に伸びる細長い部材を含む。しかし、これは限定を意図するものではない。一部の実施形態では、細長い部材は、本開示の側面を備えるよう構成された照明ユニットとともに照明器具上に/内に(例えば、ソケット等に)取り付け可能な照明ユニットとは別個のアダプターの一部であり得る。このような場合、照明ユニットは、上記したものと同様な技術を使用してアダプターの1つ又は複数の物理的特性について「学習」するよう構成され得る。
[0090] 一部の実施形態では、照明器具自体が、加えられた機械的力及び/又は動きを照明器具から加速度計に伝達するために最適化され得る。これは、本開示の選択された側面を備えるよう構成された照明ユニットが取り付けられる場合に、加えられた機械的力及び/又は照明器具の動きの検出を容易化し得る。例えば、照明器具は、取り付けられた照明ユニットの加速度計が位置するであろう場所の近傍の照明器具の地点に向かって伸びる1つ又は複数の自らの細長い部材を有し得る。一部の実施形態では、細長い部材は、照明器具の外側付近から中心に向かって内側に伸び得る。
[0091] 追加で又は代替的に、一部の実施形態では、照明器具は、1つ又は複数の自らの加速度計を備え得る。これらの加速度計は、照明器具に取り付けられた照明ユニットに、又は遠隔コンピュータデバイスに信号を送るよう構成され得る。後者の場合、遠隔コンピュータデバイスは信号を解析し、取り付けられた照明ユニット(本開示の選択された側面を備えるよう構成されていてもいなくてもよいが、通信能力を有し得る)に命令が送られ、これに応じて出射光が調整され得る。
[0092] 様々な実施形態において、様々な方向における加えられた力及び/又は動きが、照明ユニットのコントローラによって様々な方法で解釈され得る。例えば、垂直方向のタップは、現在の照明特性(例えば輝度)の値の増減として解釈され、水平方向のタップは、特性(例えば色)、又は照明ユニットの出射光の方向の変更命令として解釈され得る。追加で又は代替的に、照明器具の特定の部分又は領域におけるタップは、照明器具に所定の照明シーンを出射させ得る。
[0093] 幾つかの発明実施形態を本明細書に説明し例示したが、当業者であれば、本明細書にて説明した機能を実行するための、並びに/又は、本明細書にて説明した結果及び/若しくは1つ以上の利点を得るための様々な他の手段及び/若しくは構造体を容易に想到できよう。また、このような変更及び/又は改良の各々は、本明細書に説明される発明実施形態の範囲内であるとみなす。より一般的には、当業者であれば、本明細書にて説明されるすべてのパラメータ、寸法、材料、及び構成は例示のためであり、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は、発明教示内容が用いられる1つ以上の特定用途に依存することを容易に理解できよう。当業者であれば、本明細書にて説明した特定の発明実施形態の多くの等価物を、単に所定の実験を用いて認識又は確認できよう。したがって、上記実施形態は、ほんの一例として提示されたものであり、添付の請求項及びその等価物の範囲内であり、発明実施形態は、具体的に説明された又はクレームされた以外に実施可能であることを理解されるべきである。本開示の発明実施形態は、本明細書にて説明される個々の特徴、システム、品物、材料、キット、及び/又は方法に関する。さらに、2つ以上のこのような特徴、システム、品物、材料、キット、及び/又は方法の任意の組み合わせも、当該特徴、システム、品物、材料、キット、及び/又は方法が相互に矛盾していなければ、本開示の本発明の範囲内に含まれる。
[0094] 本明細書にて定義されかつ用いられた定義はすべて、辞書の定義、参照することにより組み込まれた文献における定義、及び/又は、定義された用語の通常の意味に優先されて理解されるべきである。
[0095] 本明細書及び特許請求の範囲にて使用される「a」及び「an」の不定冠詞は、特に明記されない限り、「少なくとも1つ」を意味するものと理解されるべきである。
[0096] 本明細書及び特許請求の範囲で使用されるとき、「及び/又は」という句は、そのように結合される要素の「何れか又は両方」、即ち場合によっては結合的に存在し、他の場合は分離的に存在する要素を意味するように理解されるべきである。「及び/又は」を用いて挙げられる複数の要素も同様に、即ちそのように結合される要素の「1つ又は複数」として解釈されるべきである。「及び/又は」の節によって限定して明らかにされる要素以外の要素が、限定して明らかにされるそれらの要素に関係していようといまいと任意選択的にあっても良い。従って、非限定的な例として、「含む」などの非制限的言語と組み合わせて使用されるとき、「A及び/又はB」への言及は一実施形態ではAだけを指し(B以外の要素を任意選択的に含む)、別の実施形態ではBだけを指し(A以外の要素を任意選択的に含む)、更に別の実施形態ではAとBの両方(他の要素を任意選択的に含む)等を指すことができる。
[0097] 本明細書及び特許請求の範囲に用いられるように、1つ以上の要素を含むリストを参照した際の「少なくとも1つ」との表現は、要素のリストにおける任意の1つ以上の要素から選択された少なくとも1つの要素を意味すると理解すべきであるが、要素のリストに具体的に列挙された各要素の少なくとも1つを必ずしも含むわけではなく、要素のリストにおける要素の任意の組み合わせを排除するものではない。この定義は、「少なくとも1つの」との表現が指す要素のリストの中で具体的に特定された要素以外の要素が、それが具体的に特定された要素に関係していても関連していなくても、任意選択的に存在してもよいことを可能にする。したがって、非限定的な例として、「A及びBの少なくとも1つ」(又は、同等に「A又はBの少なくとも1つ」、又は、同等に「A及び/又はBの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、少なくとも1つのA(任意選択的に2つ以上のAを含む)であって、Bがない(任意選択的にB以外の要素を含む)ことを指し、別の実施形態では、少なくとも1つのB(任意選択的に2つ以上のBを含む)であって、Aがない(任意選択的にA以外の要素を含む)ことを指し、さらに別の実施形態では、少なくとも1つのA(任意選択的に2つ以上のAを含む)と、少なくとも1つのB(任意選択的に2つ以上のBを含む)を指す(任意選択的に他の要素を含む)。
[0098] さらに、特に明記されない限り、本明細書に記載された2つ以上のステップ又は動作を含むどの方法においても、当該方法のステップ又は動作の順番は、記載された方法のステップ又は動作の順序に必ずしも限定されないことを理解すべきである。
[0099] 請求項において、括弧内に登場する任意の参照符号は、便宜上、提供されているに過ぎず、当該請求項をいかようにも限定することを意図していない。
[0100] 特許請求の範囲においても上記明細書においても、「備える」、「含む」、「担持する」、「有する」、「含有する」、「関与する」、「保持する」、「~から構成される」等といったあらゆる移行句は、非制限的、すなわち、含むがそれに限定されないことを意味すると理解すべきである。米国特許庁特許審査手続便覧の第2111.03項に記載される通り、「~からなる」及び「本質的に~からなる」といった移行句のみが、制限又は半制限移行句である。