JP7018453B2 - 装置を起動する方法および装置 - Google Patents

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Description

本願は電子技術の分野に関し、詳細には装置を起動する方法および装置に関する。
情報技術の急速な進歩とともに、端末(たとえばスマートフォン、タブレット・コンピュータおよびポータブル・コンピュータ)はますます人気になっている。端末の標準的な技術として、指紋認識技術は、端末のロック解除、画面オフから画面オンへの装置覚醒およびモバイル支払いといった諸側面において広く使われている。
しかしながら、指紋認識技術は、端末が起動状態または待機状態にあるときに実行されるユーザー身元認証のために使われるだけである。
本願は、装置が起動するときに同時に、装置のオペレーティング・システムにログインするためにユーザー身元認証が実行される装置を起動する方法および装置を提供する。すなわち、起動およびユーザー身元認証が、ユーザーによってボタン一つの起動操作を実行することによって、実現されることができる。これは、装置起動およびシステム・ログインのために必要とされるユーザー操作および継続時間を減らし、装置起動効率およびシステム・ログイン効率を改善する。
上記の目的を達成するために、本願では下記の技術的解決策が使われる。
第一の側面によれば、本願は装置を起動する方法を提供する。装置は、電源ボタンおよび指紋センサーを含み、電源ボタンは指紋センサーと統合されており、装置を起動する方法は、ユーザーが装置を起動するために電源ボタンを押すプロセスに適用されてもよく、装置を起動する方法は:指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して該指紋情報を保存し;指紋認証要求を取得して、装置のオペレーティング・システムにログインするよう指紋認証を実行するために前記指紋情報を提供することを含む。
本願では、電源ボタンが指紋センサーと統合される。よって、ユーザーが装置を起動するために電源ボタンを押すプロセスにおいて、指紋センサーが、ユーザーが電源ボタンにタッチするときにユーザーの指紋情報を収集することができ、装置は、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して該指紋情報を保存することができる。このようにして、装置が起動した後、装置に保存された指紋情報が、ユーザー身元認証を実行するために使用されることができ、ユーザーは、ユーザー身元認証のためにユーザーの指紋情報を登録するよう再び電源ボタンにタッチする必要がない。
第一の側面を参照するに、第一の可能な実装では、「指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して該指紋情報を保存」した後、本願の方法はさらに:電源ボタンが押されるかどうかを検出し、前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に電源ボタンが押されることが検出されなければ前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
正規ユーザーが装置を起動したい場合、ユーザーの指が電源ボタンにタッチした後に経過する短い時間期間(たとえば1ないし3秒)内にユーザーは装置の電源ボタンを押すことが理解できる。この場合、正規ユーザーが装置を起動する場合は、指紋情報の保存から始まる短い時間期間(すなわち、第一の事前設定された継続時間、たとえば1ないし3秒)内に電源ボタンが押される。そうでなく、指紋情報の保存から始まる短い時間期間内に電源ボタンが押されない場合は、そのことは、指紋センサーによって収集された指紋情報が、ユーザーが間違って電源ボタンに触れたことによって生成されたことがありうることを示す。正規ユーザーが電源ボタンに間違って触れたことによって生成された、指紋センサーによって収集された指紋情報を悪意のあるユーザーが、ユーザー身元認証を実行して、装置内に保存された情報を盗むために使うことを防ぐため、装置による前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に電源ボタンが押されることが検出されなければ、装置は前記指紋情報を削除することができる。
第一の側面の第一の可能な実装を参照するに、第二の可能な実装では、「電源ボタンが押されるかどうかを検出」することは:装置のメインボード上の事前設定された汎用入出力(General Purpose Input Output、GPIO)インターフェースが高レベルに設定されているかどうかを検出することを含んでいてもよい。ここで、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあるとき、電源ボタンが押されると、事前設定されたGPIOインターフェースが低レベルから高レベルに設定される。
対応して、「前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に電源ボタンが押されることが検出されなければ前記指紋情報を削除する」ことは:前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されることが検出されなければ、前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
第一の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第三の可能な実装では、指紋認証要求は、装置による指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された継続時間内に受領されないことがある。この場合、正規ユーザーはある時間期間にわたって装置を離れることがある。装置は時間内にオペレーティング・システムのデスクトップにログインできないからである。正規ユーザーが離れる前記時間期間内では、装置はユーザー身元認証を実行するために使用できる指紋情報を保存してあるので、悪意のあるユーザーがその指紋情報を使ってユーザー身元認証を実行して、装置に保存されている情報を盗むリスクがありうる。この場合、装置の情報セキュリティーを保証するために、第一のMCUは第一のMCUによって保存された指紋情報を削除することができる。具体的には、「指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して該指紋情報を保存し」た後、本願における本方法はさらに:前記指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された継続時間内に前記指紋認証要求が取得されない場合に、前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
第一の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第四の可能な実装では、本願におけるこの方法はさらに:指紋認証を実行するために前記指紋情報が提供された後に、前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
装置が指紋認証を実行するために前記指紋情報を提供した後に、装置はさらに、ユーザーの指紋情報を保存する。悪意のあるユーザーがユーザー身元認証を実行して、装置内に保存された情報を盗むために指紋情報を使うことを防ぐため、装置は、指紋情報の再利用を防ぐよう、指紋認証を実行するために前記指紋情報を提供した後に、前記指紋情報を削除することができる。
第一の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第五の可能な実装では、本願の方法はさらに:装置のログイン設定が、装置が起動後に指紋認証を実行する必要がないことを示す場合、装置が指紋ドライブのロードを完了することから始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後、前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
使いやすさのため、一部のユーザーは、装置が、起動後にユーザー身元認証を実行することなく、直接、オペレーティング・システム・インターフェースをロードするよう設定することがあることが理解できる。この場合、指紋ドライブはユーザー身元認証を実行する必要がなく、装置は、指紋ドライブのロードの完了から始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後、指紋情報を削除してもよい。
第二の側面によれば、本願は装置を起動する方法を提供する。装置は、電源ボタンおよび指紋センサーを含み、電源ボタンは指紋センサーと統合されており、装置を起動する方法は、ユーザーが装置を起動するために電源ボタンを押すプロセスに適用されてもよく、装置を起動する方法は:第一のマイクロコントローラ・ユニット(Microcontroller Unit、MCU)によって、指紋センサーによって送られた覚醒指示を受領し;前記第一のMCUによって、前記覚醒指示を受領したとき、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して該指紋情報を保存し;前記第一のMCUによって、指紋ドライブによって送られた指紋認証要求を受領して、指紋ドライブが装置のオペレーティング・システムにログインするための指紋認証を実行するよう、前記指紋情報を指紋ドライブに提供することを含む。
本願では、電源ボタンが指紋センサーと統合される。よって、ユーザーが装置を起動するために電源ボタンを押すプロセスにおいて、指紋センサーが、ユーザーが電源ボタンにタッチするときにユーザーの指紋情報を収集して第一のMCUを覚醒させることができ、第一のMCUは、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して保存する。このようにして、装置が起動した後、第一のMCUによって保存された指紋情報が、ユーザー身元認証を実行するために使用されることができ、ユーザーは、ユーザー身元認証のためにユーザーの指紋情報を登録するよう再び電源ボタンにタッチする必要がない。
第二の側面を参照するに、第一の可能な実装では、「前記第一のMCUによって、前記覚醒指示を受領したとき、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して該指紋情報を保存」した後、本願の方法はさらに:前記第一のMCUによって、電源ボタンが押されるかどうかを検出し;前記第一のMCUによる前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に前記第一のMCUが電源ボタンが押されることを検出しなければ前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
第二の側面の第一の可能な実装を参照するに、第二の可能な実装では、第二のMCUが:電源ボタンが押されるかどうかを検出し;前記第二のMCUが電源ボタンが押されることを検出した後、装置のメインボード上の事前設定されたGPIOインターフェースを低レベルから高レベルに設定するよう構成されてもよい。この場合、第一のMCUは、事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されているかどうかを検出することによって、電源ボタンが押されるかどうかを判別できる。具体的には、「電源ボタンが押されるかどうかを検出」することは:事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されているかどうかを前記第一のMCUによって検出することを含んでいてもよい。対応して、「前記第一のMCUによる前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に前記第一のMCUが電源ボタンが押されることを検出しなければ前記指紋情報を削除する」ことは:前記第一のMCUによる前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に前記第一のMCUが前記事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出しなければ前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
第二の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第三の可能な実装では、「前記第一のMCUによって、前記覚醒指示を受領したとき、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して該指紋情報を保存」した後、本願の方法は:前記第一のMCUによる指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された継続時間内に指紋認証要求が前記第一のMCUによって取得されない場合に、前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
第二の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第四の可能な実装では、本願におけるこの方法はさらに:前記指紋情報を指紋ドライブに提供した後に、前記第一のMCUによって前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
第二の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第五の可能な実装では、本願の方法はさらに:装置のログイン設定が、装置が起動後にユーザー身元認証を実行する必要がないことを示す場合、装置が指紋ドライブのロードを完了することから始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後、前記第一のMCUによって前記指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
本願の第二の側面および第二の側面の可能な実装の技術的効果については第一の側面および第一の側面の可能な実装における詳細な記述が参照され、本願において詳細は再度述べられないことを注意しておくべきである。
第三の側面によれば、本願は装置を提供する。装置は、電源ボタンおよび指紋センサーを含み、電源ボタンは指紋センサーと統合されており、ユーザーが装置を起動するために電源ボタンを押すプロセスにおいて、装置は取得モジュール、記憶モジュールおよび指紋提供モジュールを含んでいてもよい。取得モジュールは、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得するよう構成される。記憶モジュールは、取得モジュールによって取得された指紋情報を保存するよう構成される。指紋提供モジュールは:指紋認証要求を取得して、装置のオペレーティング・システムにログインするよう指紋認証のために記憶モジュールによって記憶されている前記指紋情報を提供するよう構成される。
第三の側面を参照するに、第一の可能な実装では、装置はさらに検出モジュールおよび削除モジュールを含んでいてもよい。検出モジュールは:記憶モジュールが指紋情報を保存した後、電源ボタンが押されるかどうかを検出するよう構成される。削除モジュールは、記憶モジュールによる指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に電源ボタンが押されることを検出モジュールが検出しない場合、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第三の側面の第一の可能な実装を参照するに、第二の可能な実装では、検出モジュールは具体的には:装置のメインボード上の事前設定された汎用入出力GPIOインターフェースが高レベルに設定されているかどうかを検出するよう構成される。ここで、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあるとき、電源ボタンが押されると、事前設定されたGPIOインターフェースが低レベルから高レベルに設定される。削除モジュールは具体的には、記憶モジュールによる指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に検出モジュールが前記GPIOインターフェースが高レベルに設定されることを検出しなければ、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第三の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第三の可能な実装では、削除モジュールは:記憶モジュールが指紋情報を保存した後、記憶モジュールによる指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された継続時間内に指紋提供モジュールが指紋認証要求を取得しない場合、指紋情報を削除するよう構成される。
第三の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第四の可能な実装では、削除モジュールは、指紋提供モジュールが指紋認証を実行するために前記指紋情報を提供した後に、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第三の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第五の可能な実装では、削除モジュールは:装置のログイン設定が、装置が起動後にユーザー身元認証を実行する必要がないことを示す場合、装置が指紋ドライブのロードを完了することから始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第四の側面によれば、本願は装置を提供する。装置は、電源ボタン、指紋センサー、メモリ、プロセッサおよびディスプレイを含み、電源ボタンは指紋センサーと統合されている。電源ボタン、指紋センサー、メモリ、ディスプレイおよびプロセッサはバスを使って接続され、指紋センサーはユーザーの指紋情報を収集するよう構成され、メモリはコンピュータ・プログラム・コードを記憶するよう構成され、コンピュータ・プログラム・コードは命令を含み、プロセッサが該命令を実行するとき、装置は第一の側面および本願の第一の側面の可能な実装の任意のものに基づく装置を起動する方法を実行する。
具体的には、プロセッサは、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得するよう構成され;メモリは、プロセッサによって取得された指紋情報を保存するよう構成される。プロセッサはさらに:指紋認証要求を取得して、装置のオペレーティング・システムにログインするよう指紋認証を実行するために指紋情報を提供するよう構成される。
第四の側面を参照するに、第一の可能な実装では、プロセッサはさらに:メモリが指紋情報を保存した後、電源ボタンが押されるかどうかを検出し;前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に電源ボタンが押されることが検出されなければ前記指紋情報を削除するよう構成される。
第四の側面の第一の可能な実装を参照するに、第二の可能な実装では、プロセッサは具体的には、装置のメインボード上の事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されているかどうかを検出するよう構成される。ここで、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあるとき、電源ボタンが押されると、事前設定されたGPIOインターフェースが低レベルから高レベルに設定される。
第四の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第三の可能な実装では、プロセッサはさらに:メモリが指紋情報を保存した後、前記指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された継続時間内に前記指紋認証要求が取得されない場合に、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第四の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第四の可能な実装では、プロセッサはさらに:指紋認証を実行するために前記指紋情報が提供された後に、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第四の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第五の可能な実装では、プロセッサはさらに:装置のログイン設定が、装置が起動後にユーザー身元認証を実行する必要がないことを示す場合、装置が指紋ドライブのロードを完了することから始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第五の側面によれば、本願はコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令を含み、装置で実行されると、コンピュータ命令は装置が、本願の第一の側面および第一の側面の可能な実装のうちの任意のものに基づく装置を起動する方法を実行できるようにする。
第六の側面によれば、本願はコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトをコンピュータ上で走らせると、コンピュータが本願の第一の側面および第一の側面の可能な実装のうちの任意のものに基づく装置を起動する方法を実行する。
第三の側面に記載される装置、第四の側面に記載される装置、第五の側面に記載されるコンピュータ記憶媒体および第六の側面に記載されるコンピュータ・プログラム・プロダクトはみな、第一の側面および第一の側面の可能な実装のうちのいずれかで提供される装置を起動する方法を実行するよう構成される。よって、装置、コンピュータ記憶媒体およびコンピュータ・プログラム・プロダクトによって達成できる有益な効果については、第一の側面および第一の側面の可能な実装のいずれかで提供されている、装置を起動する方法の有益な効果を参照されたい。本稿で再び詳細を述べることはしない。
第七の側面によれば、本願はMCUを起動する方法を提供する。該MCUは第一のMCUであり、前記第一のMCUは装置に含まれ、該装置は、電源ボタンおよび指紋センサーを含み、電源ボタンは指紋センサーと統合されており、装置を起動するためにユーザーが電源ボタンを押すプロセスにおいて、前記第一のMCUは受領モジュール、取得モジュール、記憶モジュールおよび指紋提供モジュールを含む。受領モジュールは、指紋センサーによって送られた覚醒指示を受領するよう構成される。取得モジュールは:前記覚醒指示が受領されたとき、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得するよう構成される。記憶モジュールは、取得モジュールによって取得された指紋情報を保存するよう構成される。受領モジュールはさらに、指紋ドライブによって送られた指紋認証要求を受領するよう構成される。指紋提供モジュールは、指紋ドライブが装置のオペレーティング・システムにログインするための指紋認証を実行するよう、記憶モジュールによって記憶されている指紋情報を指紋ドライブに提供するよう構成される。
第七の側面を参照するに、第一の可能な実装では、MCUはさらに、検出モジュールおよび削除モジュールを含んでいてもよい。検出モジュールは:記憶モジュールが指紋情報を保存した後、電源ボタンが押されるかどうかを検出するよう構成される。削除モジュールは、記憶モジュールによる前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に検出モジュールが電源ボタンが押されることを検出しなければ前記指紋情報を削除するよう構成される。
第七の側面の第一の可能な実装を参照するに、第二の可能な実装では、削除モジュールは具体的には、装置のメインボード上の事前設定された汎用入出力GPIOインターフェースが高レベルに設定されているかどうかを検出するよう構成され;削除モジュールは、具体的には、記憶モジュールによる前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に検出モジュールが前記事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出しなければ前記指紋情報を削除するよう構成される。ここで、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあるとき、電源ボタンが押されることを第二のMCUが検出すると、事前設定されたGPIOインターフェースが第二のMCUによって低レベルから高レベルに設定される。
第七の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第三の可能な実装では、MCUはさらに削除モジュールを含む。削除モジュールは:記憶モジュールが指紋情報を保存した後、記憶モジュールによる指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された継続時間内に受領モジュールによって指紋認証要求が取得されない場合に、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第七の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第四の可能な実装では、削除モジュールは、指紋提供モジュールが前記指紋情報を指紋ドライブに提供した後に、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第七の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第五の可能な実装では、削除モジュールは:装置のログイン設定が、装置が起動後にユーザー身元認証を実行する必要がないことを示す場合、装置が指紋ドライブのロードを完了することから始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第八の側面によれば、本願は装置を提供する。装置は、電源ボタン、指紋センサー、メモリ、プロセッサおよびディスプレイを含み、電源ボタンは指紋センサーと統合されている。プロセッサは上記の第一のMCUである。電源ボタン、指紋センサー、メモリ、ディスプレイおよびプロセッサはバスを使って接続され、指紋センサーはユーザーの指紋情報を収集するよう構成され、メモリはコンピュータ・プログラム・コードを記憶するよう構成され、コンピュータ・プログラム・コードは命令を含み、プロセッサが該命令を実行するとき、装置は第二の側面に基づく装置を起動する方法を実行する。
第八の側面を参照するに、第一の可能な実装では、プロセッサはさらに:メモリが指紋情報を保存した後、電源ボタンが押されるかどうかを検出し;メモリによる前記指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に電源ボタンが押されることが検出されなければ前記指紋情報を削除するよう構成される。
第八の側面の第一の可能な実装を参照するに、第二の可能な実装では、プロセッサは具体的には、装置のメインボード上の事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されているかどうかを検出するよう構成される。ここで、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあるとき、電源ボタンが押されることを第二のMCUが検出すると、事前設定されたGPIOインターフェースが第二のMCUによって低レベルから高レベルに設定される。
第八の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第三の可能な実装では、プロセッサはさらに:メモリが指紋情報を保存した後、メモリによる前記指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された継続時間内に前記指紋認証要求が取得されない場合に、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第八の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第三の可能な実装では、プロセッサはさらに:前記指紋情報を指紋ドライブに提供した後に、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第八の側面または上記の可能な実装の任意のものを参照するに、第三の可能な実装では、プロセッサはさらに:装置のログイン設定が、装置が起動後にユーザー身元認証を実行する必要がないことを示す場合、装置が指紋ドライブのロードを完了することから始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後、前記指紋情報を削除するよう構成される。
第九の側面によれば、本願はコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令を含み、装置で実行されると、コンピュータ命令は装置が、第二の側面および第二の側面の可能な実装のうちの任意のものに基づく装置を起動する方法を実行できるようにする。
第十の側面によれば、本願はコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトをコンピュータ上で走らせると、コンピュータが第二の側面および第二の側面の可能な実装のうちの任意のものに基づく装置を起動する方法を実行する。
第七の側面に記載されるMCU、第八の側面に記載される装置、第九の側面に記載されるコンピュータ記憶媒体および第十の側面に記載されるコンピュータ・プログラム・プロダクトはみな、第二の側面および第二の側面の可能な実装のうちのいずれかで提供される装置を起動する方法を実行するよう構成される。よって、MCU、装置、コンピュータ記憶媒体およびコンピュータ・プログラム・プロダクトによって達成できる有益な効果については、第二の側面および第二の側面の可能な実装のいずれかで提供されている、装置を起動する方法の有益な効果を参照されたい。本稿で再び詳細を述べることはしない。
本願に基づくノートブック・コンピュータの概略的な構造図である。
従来技術におけるノートブック・コンピュータのディスプレイ・インターフェースの概略図である。
本願に基づくノートブック・コンピュータのディスプレイ・インターフェースの概略図1である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート1である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート2である。 本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート2である。
本願に基づく装置のディスプレイ・インターフェースの概略図 2である。
本願に基づく装置のディスプレイ・インターフェースの概略図 3である。
本願に基づく装置のディスプレイ・インターフェースの概略図 4である。
本願に基づく装置のディスプレイ・インターフェースの概略図 5である。
本願に基づく装置のディスプレイ・インターフェースの概略図 6である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート3である。 本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート3である。
本願に基づく装置のコンポーネントの動作時間シーケンスの概略図 1である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート4である。 本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート4である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート5である。 本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート5である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート6である。 本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート6である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート7である。
本願に基づくGPIO設定時間シーケンスの概略図である。 本願に基づくGPIO設定時間シーケンスの概略図である。
本願に基づく装置のコンポーネントの動作時間シーケンスの概略図 2である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート8である。 本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート8である。
本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート9である。 本願に基づく装置を起動する方法のフローチャート9である。
本願に基づく装置のディスプレイ・インターフェースの概略図 7である。
本願に基づく装置の概略的な構造図 1である。
本願に基づく装置の概略的な構造図 2である。
本願に基づく装置の概略的な構造図 3である。
本願に基づくMCUの概略的な構造図 1である。
本願に基づくMCUの概略的な構造図 2である。
本願に基づく装置の概略的な構造図 4である。
本願に基づく携帯電話の概略的な構造図である。
本願に基づく携帯電話のディスプレイ・インターフェースの概略図である。
本願の明細書および付属の図面において、用語「第一」、「第二」などは、異なるオブジェクトまたは同じオブジェクトに対する異なる処理の間の区別をすることが意図されたものであり、オブジェクトの特定の順序を示すことは意図されていない。たとえば、第一のMCUおよび第二のMCUは異なるMCUであって、第一の事前設定された継続時間および第二の事前設定された継続時間は異なる時間期間または継続時間でありうる。
本願で提供される装置を起動する方法は、装置を起動し、装置起動後にオペレーティング・システムにログインするプロセスに適用されうる。装置を起動する方法によれば、ユーザー身元認証が、装置が起動するのと同時に、装置のオペレーティング・システムにログインするために、実行されうる。
本願の装置は、電源ボタンおよび指紋センサー(Sensor)を含む。電源ボタンは指紋センサーと統合されており、指紋センサーはユーザーの指紋情報を収集するよう構成される。
たとえば、本願の指紋センサーは、検知原理(すなわち指紋を撮像する原理および技術)に従って、光学式指紋センサー、半導体容量センサー、半導体熱感応式センサー、半導体圧力感応式センサー、超音波センサー、高周波RFセンサーなどに分類されうる。これは本願において限定されない。
たとえば、本願の装置はポータブル・コンピュータ(たとえば、図1Aまたは図3に示されるノートブック・コンピュータ100)、携帯電話、パーソナル・コンピュータ(Personal Computer、PC)、ウェアラブル電子装置(たとえばスマートウォッチ)、タブレット・コンピュータなどであってもよい。以下の実施形態における装置の具体的な形には特別な制限は課されない。
指紋センサーは、電源ボタンの、ユーザーの指が触れることのできる一つまたは複数の表面に統合されてもよい。たとえば、本願において、本願で提供される装置は、装置が図1Aに示されるノートブック・コンピュータ100である例を使って記述される。
図1Aに示されるように、ノートブック・コンピュータ100は、電源ボタン101および指紋センサー102を含む。電源ボタン101は、指紋センサー102と一体化されている。図1Bは、図1Aに示されるノートブック・コンピュータ100の電源ボタン101の局所拡大図である。図1Bに示されるように、指紋センサー102は、電力ボタン101の上面に一体化されてもよい。
この出願において提供される装置と従来技術の装置とを区別するために、図1Aに示されるノートブック・コンピュータ100の起動およびシステム・ログイン・プロセスと、従来技術のノートブック・コンピュータ(たとえば、図2に示されるノートブック・コンピュータ200)の起動およびシステム・ログイン・プロセスとについて、本願において簡単な説明が提供される。
図2に示されるように、従来技術のノートブック・コンピュータ200も、電源ボタン201および指紋センサー202を含むが、電源ボタン201と指紋センサー202は通例別々に配置されているか、または指紋センサー202はノートブック・コンピュータ200のタッチ・モジュール203にさらに一体化されることがある。
図2Aに示されるように、ユーザーがノートブック・コンピュータ200の電源ボタン201を押すと、ノートブック・コンピュータ201は、電源ボタン201に対してユーザーによって実行されるプレス操作に応答して、起動し、図2Bに示される、ユーザー・アカウント・アイコン204およびユーザー・パスワード入力ボックス205を含むシステム・ログイン・インターフェースを表示してもよく、それによりユーザーはユーザー・パスワードを入力したり、または指紋センサー202を使ってユーザーが指紋情報を登録したりして、ノートブック・コンピュータ200のオペレーティング・システムにログインする。
図2Cに示されるように、ユーザーがノートブック・コンピュータ200の指紋センサー202に触れると、指紋センサー202は、ユーザーの指紋情報を取得し、ユーザー身元認証を実行し、ノートブック・コンピュータ200のオペレーティング・システムにログインすることができ、ユーザー身元認証が成功した後、図2Dに示されるシステム・デスクトップが表示される。
図2に示すノートブック・コンピュータ200の起動およびシステム・ログイン・プロセスにおいて、ユーザーは、ボタンを1回押すことによってノートブック・コンピュータ200を起動し、次に指紋センサー202を使って指紋情報を登録し、ユーザー身元認証を実行してノートブック・コンピュータ200のオペレーティング・システムにログインする必要があることが理解できる。
図3は、図1Aに示されるノートブック・コンピュータ100の起動およびシステム・ログイン・プロセス例の概略図である。
ユーザーは、ノートブック・コンピュータ100の起動を制御するために、ノートブック・コンピュータ100の電源ボタン101を押すことができる。したがって、図3Aに示されるように、ユーザーがノートブック・コンピュータ100の電源ボタン101を押すと、ユーザーの指が電源ボタン101に確実に触れる。ユーザーの指が電源ボタン101に触れると、電源ボタン101に一体化された指紋センサー102は、電源ボタン101に触れるユーザーの指紋情報を収集することができる。
したがって、ノートブック・コンピュータ100は、電源ボタン101に対してユーザーによって実行されるプレス操作に応答して起動され、指紋センサー102によって収集された指紋情報を使って直接、ユーザー身元認証を実行し、ノートブック・コンピュータ100のオペレーティング・システムにログインし、ユーザー身元認証が成功した後、図3Bに示すシステム・デスクトップを表示することができる。
図3に示されるノートブック・コンピュータ100の起動およびシステム・ログイン・プロセスにおいて、ノートブック・コンピュータ100の起動およびユーザー身元認証は、ユーザーのワンボタン起動操作を通じて実施されることができる、すなわち、ノートブック・コンピュータ100が起動するのと同時にユーザー身元認証が実行されて、ノートブック・コンピュータ100のオペレーティング・システムにログインすることができることが理解できる。これは、ノートブック・コンピュータ100の起動およびシステム・ログインに要する時間を短縮し、ノートブック・コンピュータ100の起動効率およびシステム・ログイン効率を改善することができる。
以下の実施形態におけるすべての方法は、ノートブック・コンピュータ100によって実施されることができる。
本願は、装置を起動する方法を提供する。装置は、電源ボタンおよび指紋センサーを含んでいてもよく、電源ボタンは指紋センサーと一体化され、装置を起動する方法は、ユーザーが電源ボタンを押して装置を起動するプロセスに適用されてもよい。図4に示されるように、装置を起動するための方法は、S401およびS402を含んでいてもよい。
S401。装置が、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得し、取得した指紋情報を保存する。
ユーザーが電源ボタンを押して装置を起動させるプロセスにおいて、ユーザーの指が電源ボタンに触れることができる。ユーザーの指が電源ボタンに触れると、電源ボタンと一体化された指紋センサーがユーザーの指紋情報を収集することができる。
本装置は、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得し、次いで、その指紋情報を保存することができる。それにより、本装置が起動するよう制御するためにユーザーが電源ボタンを押すとき、その指紋情報を使うことにより、指紋認証、すなわち、ユーザー身元認証が実行されてオペレーティング・システムにログインすることができる。本装置は、指紋情報を暗号化し、暗号化された指紋情報を一時的に保存することができ、それにより、指紋情報は、本装置のオペレーティング・システムにログインするよう指紋認証を実行するために提供されることができる。
S402。装置が、装置のオペレーティング・システムにログインするよう、指紋認証を実行するために、前記指紋情報を提供する。
電源ボタンが押されたことを検出すると、装置は、装置の中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)の電源投入をトリガーし、装置のオペレーティング・システムを覚醒させ、指紋ドライブをロードし、指紋情報を指紋ドライブに提供することができ、オペレーティング・システムにログインするために、指紋ドライブが指紋情報を使って指紋認証を実行する。
あるいはまた、電源ボタンが押されたことを検出するとき、装置は指紋ドライブによって送られた指紋認証要求を取得することができる。指紋認証要求を取得した後、オペレーティング・システムにログインするために、装置は、指紋認証を実行するために指紋情報を提供することができる。本願における指紋ドライブは、オペレーティング・システムのコンポーネントとして使用されてもよい。
本願で提供される装置の起動方法によれば、電源ボタンは、指紋センサーと一体化される。したがって、ユーザーが電源ボタンを押して装置を起動するプロセスにおいて、指紋センサーは、ユーザーが電源ボタンにタッチするときにユーザーの指紋情報を収集することができ、本装置は、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得して、該指紋情報を保存することができる。このようにして、装置の起動後、装置に保存された指紋情報が、ユーザー身元認証を実行するために使用されることができ、ユーザーは、ユーザー身元認証のためにユーザーの指紋情報を登録するために再度電源ボタンにタッチする必要はない。
本発明の本実施形態の第一の適用シナリオでは、装置(たとえば、ノートブック・コンピュータ100)が初めて電源投入されるときに実行される起動およびシステム・ログイン・プロセスについての記述が提供される。
ノートブック・コンピュータ100の送達前には、ノートブック・コンピュータ100のすべてのコンポーネント(指紋センサー102を含む)は電源オフ状態にある。ノートブック・コンピュータ100の送達後、ユーザーがノートブック・コンピュータ100を初めて使用するとき、ノートブック・コンピュータ100を初めて電源投入されるように制御して、ノートブック・コンピュータ100を起動させるために、ユーザーは、ノートブック・コンピュータ100の電源ボタン101を押すことができる。さらに、ユーザーが電源ボタンを押した後、電源ボタン101と一体化された指紋センサー102が電源投入され、電源ボタン101に触れたユーザーの指紋情報を収集することができ、よって、ノートブック・コンピュータ100が起動した後、指紋センサー102によって収集された指紋情報が、ノートブック・コンピュータ100のオペレーティング・システムにログインするためのユーザー身元認証を実行するために使用されることができる。具体的には、図5Aおよび図5Bに示されるように、本願において提供される装置を起動する方法は、以下のステップを含むことができる。
S500。装置の電源ボタンが押される。
本装置の電源ボタンが押されると、電源ボタンに一体化された指紋センサーの電源投入および初期化がトリガーされることができ、初期化完了後、ユーザーの指紋情報の収集が開始され、すなわちS501およびその後の方法手順が実行される。加えて、装置の電源ボタンが押されると、第二のMCUの電源投入がさらにトリガーされることができる。該第二のMCUは、装置のCPUの電源投入をトリガーし、装置のオペレーティング・システムを覚醒させ、すなわちS601およびその後の方法手順が実行される。
S501。装置の電源ボタンに一体化された指紋センサーが電源投入され、初期化される。
初期化完了後、指紋センサーは、電源ボタンをタッチしたユーザーの指紋情報を収集することができる。
S502。指紋センサーが、ユーザーの指紋情報を収集する。
ユーザーが装置の電源ボタンを押すとき、ユーザーの指が電源ボタンに触れる。この場合、電源ボタンと一体化された指紋センサーは、ユーザーが指紋センサーに触れていることを検出し、ユーザーの指紋情報を収集することができる。
たとえば、図3Aに示されるように、ユーザーがノートブック・コンピュータ100の電源ボタン101を押すと、ユーザーの指が電源ボタン101に確実に触れる。この場合、指紋センサー102は、電源ボタン101にタッチしたユーザーの指紋情報を収集することができる。
第一の適用シナリオでは、ユーザーが誤って装置の電源ボタンに触れたが、電源ボタンが押されていない場合、指紋センサーが電源投入されていないため、ユーザーの指紋情報は収集できないことが理解できる。本願における指紋情報は指紋画像であってもよい。
S503。指紋センサーが、第一のMCUに覚醒指示を送る。
指紋センサーがユーザーの指紋情報を収集した場合、そのことは、ユーザーが装置を起動する必要がある可能性があることを示す。この場合、指紋センサーは、第一のMCUを覚醒させることができ、その結果、第一のMUCが動作を開始することができる。
S504。第一のMCUが、指紋センサーによって送られた覚醒指示を受領する。
S505。第一のMCUが、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得し、取得した指紋情報を保存する。
第一のMCUは、指紋センサーによって送られた覚醒指示を受領した後、動作状態に入り、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得することができ、それにより、指紋ドライブによって送られた指紋登録要求または指紋認証要求が受領されるとき、第一のMCUは、ユーザー身元認証を実行するよう、指紋情報を指紋ドライブに送ることができる。
S601。第二のMCUが電源投入される。
本願の第二のMCUは、装置のシステム・ファームウェアMCUであってもよい。第二のMCUは、電源ボタンが押された後、装置のCPUの電源投入をトリガーし、装置のオペレーティング・システムを覚醒させるよう構成されてもよい。本装置のシステム・ファームウェアは、装置の基本入出力システム(Basic Input Output System、BIOS)/組み込みコントローラ(Embed Controller、EC)を含んでいてもよい。
S602。第二のMCUが、装置のCPUの電源投入をトリガーし、装置のオペレーティング・システムを覚醒させる。
S603。装置のオペレーティング・システムが覚醒させられた後、装置の指紋ドライブが初期化され、ロードされる。
通例、装置が送達後に初めて装置が起動するときは、オペレーティング・システムのログイン・パスワード(たとえばユーザー指紋情報)が装置に入力されない可能性がある。したがって、オペレーティング・システムが覚醒させられた後、システム・デスクトップに直接、ログインされてもよい。すなわち、S603の後、この適用における方法は、S604をさらに含んでいてもよい。
S604。オペレーティング・システムが、オペレーティング・システム・デスクトップにログインする。
たとえば、図6Aに示されるように、ユーザーがノートブック・コンピュータ100の電源ボタン101を押す(すなわちS500を実行する)と、ノートブック・コンピュータ100は、電源ボタン101に対してユーザーによって実行されたプレス操作に応答し、起動してもよい。ノートブック・コンピュータ100の送達後、ノートブック・コンピュータ100が起動するのはこれが初めてであり、オペレーティング・システムにはいるためのログイン・パスワード(たとえばユーザー指紋情報)がノートブック・コンピュータ100に入力されない。したがって、CPUが電源投入され、装置のオペレーティング・システムが覚醒させられた後、図6Bに示されるオペレーティング・システム・デスクトップが直接表示されることができる。
さらに、装置の使用中の情報セキュリティーを改善し、装置に保存された情報を開示する可能性を低減するために、システム・デスクトップをロードした後、装置はさらに、システム・デスクトップ上に、ユーザーに指紋情報を登録するよう指示するために使用されるプロンプト・ウィンドウを表示することができる。たとえば、システム・デスクトップ・ログイン後、装置は、システム・デスクトップ上に、図7Aに示される「ワンボタン・ログイン」指紋登録ウィンドウ601を表示することができる。具体的には、S604の後、この適用における方法は、S605をさらに含むことができる。
S605。オペレーティング・システムが、オペレーティング・システム・デスクトップに指紋登録ウィンドウを表示する。
たとえば、図6Bに示されるオペレーティング・システム・デスクトップがある時間期間表示された後、ノートブック・コンピュータ100は、オペレーティング・システム・デスクトップ上に、図7Aに示される指紋登録ウィンドウ610を表示することができる。図7Aに示されるように、指紋登録ウィンドウ610は、「指紋機能リスト」611および「指紋リスト」614を含んでいてもよい。「指紋機能リスト」611は、少なくとも一つの指紋使用オプションおよびそのオプション・スイッチを含んでいてもよい。たとえば、「指紋機能リスト」611は、「オペレーティング・システム・ログイン」オプションおよびそのオプション・スイッチ612と、「ワンボタン起動およびログイン」オプションおよびそのオプション・スイッチ613とを含んでいてもよい。「指紋リスト」614は、「指紋の追加」オプション615を含んでいてもよい。
ユーザーは、「指紋機能リスト」611内の対応する指紋使用オプションのオプション・スイッチをオンにして、その後に追加される指紋情報の使用を指定してもよい。たとえば、図7Aに示されるように、「指紋機能リスト」611の「ワンボタン起動およびログイン」オプションのオプション・スイッチ613はオン状態であり、別の「指紋機能リスト」611内の他のオプション・スイッチはオフ状態である。よって、図7Aに示されるように、ユーザーがカーソル620を制御して「指紋追加」オプション615に移動させ、「指紋追加」オプション615をクリックし、その後の指紋登録操作を実行すると、登録された指紋情報が、ノートブック・コンピュータ100の「ワンボタン起動およびログイン」を実行するために使用されることができる。
S606。オペレーティング・システムが、指紋登録ウィンドウ上でのユーザーの入力コマンドに応答して、指紋登録要求を指紋ドライブに送る。
指紋登録要求は、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得するよう指紋ドライブに指示するために使用される。
S607。指紋登録要求を受領した後、指紋ドライブが、指紋登録要求を第一のMCUに送る。
S501~S505で述べたように、指紋センサーは、初期化されて電源投入された後、電源ボタンに触れたユーザーの指紋情報を収集し、第一のMCUを覚醒させることができ、第一のMCUが、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得し、保存することが理解できる。したがって、指紋ドライブは、指紋センサーによって収集された指紋情報を第一のMCUから取得するために、第一のMCUに指紋ドライブを送ることができる。
S608。第一のMCUが、指紋ドライブによって送られた指紋登録要求を受領する。
S609。第一のMCUが、第一のMCUによって保存された指紋情報を指紋ドライブに送る。
S610。指紋ドライブが、指紋情報を受領し、受領された指紋情報を事前設定された記憶領域に保存する。
たとえば、図7Aに示されるように、ユーザーがカーソル620を制御して「指紋追加」オプション615に移動させ、「指紋追加」オプション615をクリックした後、オペレーティング・システムは、指紋登録要求を指紋ドライブに送る(すなわち、S606を実行する)ことができ、第一のプロンプト情報630が図7Bに示される指紋登録ウィンドウ610に表示される。たとえば、第一のプロンプト情報630は、「パスワードの代わりに指紋を使って「ワンボタン起動およびログイン」を実施する」および「まず、親指または別の指を「電源ボタン」に置いてください」を含むプロンプト文字であってもよい。次に、図8Aに示されるように、ユーザーの指が「電源ボタン」101に触れた後、指紋センサー102は、ユーザーの指紋情報を収集することができ、第一のMCUは、指紋センサー102によって収集された指紋情報を取得して保存する、すなわちS502~S505を実行することもできる。また、指紋登録要求を受領した後、指紋ドライブは、指紋センサー102によって収集された指紋情報を第一のMCUから取得する(すなわち、S606~S609を実行する)ことができる。
上記の指紋登録プロセスにおいて、第一のMCUは、指紋情報を保存しなくてもよく、指紋ドライブによって送られた指紋登録要求を受領した後、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得し、取得された指紋情報を直接指紋ドライブに送ることが理解できる。すなわち、指紋登録プロセスにおいて、S505は、S505’によって置き換えられてもよい。
S505’。第一のMCUが、指紋センサーによって収集された指紋情報を取得する。
たとえば、図8Aに示されるように、ユーザーの指が「電源ボタン」101に触れた後、オペレーティング・システムは、図8Bに示される指紋登録ウィンドウ610内に第二のプロンプト情報640および指紋充填ウィンドウ650を表示することができる。たとえば、図8Bに示されるように、第二のプロンプト情報640は、「「電源ボタン」に指を置いて、次に指を離し、それらの操作を繰り返してください」を含むプロンプト文字であってもよい。
ユーザーが、第二のプロンプト情報640のプロンプトに基づいて、「「電源ボタン」に指を置いて、次に指を離す」という動作を繰り返すプロセスにおいて、指紋充填ウィンドウ650に指紋ラインを徐々に充填する動的な画像が指紋充填ウィンドウ650に表示されてもよいことを注意しておくべきである。
指紋ドライブが、第一のMCUによって送られた指紋情報を受領し、受領された指紋情報を事前設定された記憶領域に保存した後、オペレーティング・システムは、図9に示される指紋登録ウィンドウ610を表示することができる。この場合、指紋登録ウィンドウ610には、第三のプロンプト情報660と、指紋ラインが充填された指紋充填ウィンドウ650とが表示されることができる。たとえば、図9に示されるように、第三のプロンプト情報660は、「指紋が登録されました。登録された指紋を使用することによってのみ、装置の「ワンボタン起動およびログイン」を実施することができます」を含むプロンプト文字であってもよい。
また、指紋が登録された後、指定された時間期間内に、すなわち、図9に示される指紋登録ウィンドウ610が表示された後、該指定された時間期間内に、オペレーティング・システムは、図10に示す指紋登録ウィンドウ610を表示することができる。図7Aに示される指紋登録ウィンドウ610の「指紋リスト」614と比較して、図10に示される指紋登録ウィンドウ610の「指紋リスト」614には「指紋1」616が追加されている。「指紋1」616は、装置の「ワンボタン起動およびログイン」を実施するために使用されてもよい。
ユーザーは、異なる指の指紋情報を上記の指紋登録の仕方でノートブック・コンピュータ100に登録することができ、よって、ノートブック・コンピュータ100の「ワンボタン起動およびログイン」を実現するために、ノートブック・コンピュータ100の電源ボタンを押すために異なる指が使用できることが理解できる。
場合によっては、第一のMCUが指紋情報を保存した後、オペレーティング・システムは、システム障害または装置の他の原因により指紋認証要求を指紋ドライブに送信できない可能性がある。したがって、指紋ドライブは、指紋認証要求を第一のMCUに、間に合うように送ることができない。あるいはまた、オペレーティング・システムは、指紋認証要求を指紋ドライブに間に合わうように送るが、指紋ドライブが指紋認証要求を第一のMCUに、間に合うように送らない。この場合、装置は、間に合うようにオペレーティング・システム・デスクトップにログインできない。装置が間に合うようにオペレーティング・システム・デスクトップにログインできないため、正規ユーザーはある時間期間にわたって装置を離れることがある。正規ユーザーが離れた後の前記時間期間において、第一のMCUに保存された指紋情報は、悪意のあるユーザーによってユーザー身元認証を実行し、オペレーティング・システムにログインするために盗まれるリスクがありえ、さらに、装置に保存された情報を悪意をもって盗むリスクがある。装置の情報セキュリティーを確保するために、第一のMCUは、第一のMCUによって保存された指紋情報を削除することができる。具体的には、図11Bに示されるように、S505の後に、本願における方法は、S1101をさらに含むことができる。
S1101。第一のMCUよる指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された時間内に第一のMCUが指紋認証要求または指紋登録要求を受領しない場合、第一のMCUは指紋情報を削除する。
たとえば、第一の適用シナリオでは、図12に示されるように、時点t1において、装置の電源ボタンが押され、この場合、装置の画面が画面オフ状態から画面オン状態に変化し、指紋センサーが電源投入され初期化され;時点t1の後、時間T1が経過すると時点t2に達し、時点t2において、指紋センサーの初期化が完了し、ユーザーの指紋情報が収集され始め、第一のMCUが覚醒させられ;第一のMCUが指紋センサーから指紋情報を取得し、該指紋情報を保存する。時点t2(第一のMCUが指紋情報を保存する時点)後に時間T2(すなわち、第二の事前設定された継続時間)が経過すると、時点t3に達する。時点t3から時点t3までの時間期間内に、第一のMCUによって指紋認証要求または指紋登録要求が受領されない場合、第一のMCUは指紋情報を削除することができる。
たとえば、本願における第二の事前設定された時間は、装置の電源ボタンを押してから装置の指紋ドライブのロードを完了するまでに必要な継続時間(たとえば継続時間t)であってもよいし、第二の事前設定された時間は、継続時間tよりもわずかに長くてもよく、たとえば、第二の事前設定された時間は、継続時間tよりも40秒長くてもよい。たとえば、第二の事前設定された時間は、2分または3分であってもよい。むろん、第二の事前設定された時間は、代替的に、他の継続時間であってもよく、これは、本願において限定されない。
本願では、第一のMCUによる指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された時間内に第一のMCUによって指紋認証要求が受信されない場合、第一のMCUは、第一のMCUによって保存された指紋情報を削除することができる。これにより、装置が時間内にオペレーティング・システム・デスクトップにログインできないので正規ユーザーが装置を離れたとき、悪意のあるユーザーが指紋情報を使ってユーザー身元認証を実行することおよび装置に保存された情報を盗むことを防ぐことができる。
任意的に、指紋ドライブを初期化およびロードした後、オペレーティング・システムはさらに、指紋認証要求を指紋ドライブに送ってもよく、指紋ドライブは、指紋認証を実行してオペレーティング・システムにログインするために、第一のMCUから指紋情報を取得する。ただし、装置が初めて電源投入された後にオペレーティング・システムにログインするのはこれが初めてであり、指紋認証を実行するために使用される指紋情報は指紋ドライブに登録されていない。そのため、指紋ドライブは指紋認証を実行することができない、または指紋認証結果が指紋認証が失敗したことを示す。この場合、オペレーティング・システムは、オペレーティング・システム・デスクトップに直接ログインし、オペレーティング・システム・デスクトップ上に指紋登録ウィンドウを表示して、ユーザーに指紋情報を登録するよう指示することができる。具体的には、S603の後かつS605の前に、本願の方法はさらにS1301を含むことができる。
たとえば、図13Aおよび図13Bに示されるように、S603の後かつ図11に示されるS605の前に、本願の方法は、S1301~S1308をさらに含むことができる。図13Aおよび図13Bに示される方法ステップの詳細な説明については、本願の図11における対応する方法ステップの詳細な説明を参照されたい。詳細は、本願では再度説明しない。
S1301。オペレーティング・システムが、指紋認証要求を指紋ドライブに送る。
S1302。指紋ドライブが、オペレーティング・システムによって送られた指紋認証要求を受領する。
S1303。指紋ドライブが、指紋認証要求を第一のMCUに送る。
S1304。第一のMCUが、指紋ドライブによって送られた指紋認証要求を受領する。
S1305。第一のMCUが、指紋情報を指紋ドライブに送信する。
S1306。指紋ドライブが、指紋情報を受領し指紋認証を実行して認証結果を取得する。
装置が初めて電源投入された後にオペレーティング・システムにログインするのはこれが初めてであり、指紋認証を実行するために使用される指紋情報は指紋ドライブに登録されていない。そのため、指紋ドライブは指紋認証を実行することができない、または指紋認証結果が指紋認証が失敗したことを示す。
S1307。指紋ドライブが、認証結果をオペレーティング・システムに送る。
S1308。オペレーティング・システムが、認証結果に基づいて、指紋認証が成功するかどうかを判定する。
本発明のこの実施形態の第一の適用シナリオにおいては、指紋認証が失敗した場合、S605~S610が実行され続けてもよい。
本願では、電源ボタンは指紋センサーと一体化される。よって、ユーザーが電源ボタンを押して初めて装置を電源投入および起動させるプロセスにおいて、指紋センサーは、ユーザーが電源ボタンを押したときに電源投入されて初期化され、初期化完了後にユーザーの指紋情報を収集し、指紋情報を保存するよう第一のMCUを覚醒させることができる。このように、装置の起動後、第一のMCUによって保存された指紋情報は、ユーザー身元認証を実行するために使用されることができ、ユーザーは、ユーザー身元認証のためにユーザーの指紋情報を登録するために、再度電源ボタンを押す必要がない。
さらに、装置が初めて電源投入された後のオペレーティング・システム・ログイン・プロセスにおいて、オペレーティング・システムは、指紋認証が失敗したときに、ユーザーに、装置の「ワンボタン起動およびログイン」を実施するために使用される指紋情報を登録するよう指示するために指紋登録ウィンドウを表示することができる。この場合、ユーザーにより登録された指紋情報は、その後、装置の「ワンボタン起動およびログイン」を実施するために使用されることができる、すなわち、ユーザーがワンボタン起動操作を実行することにより、起動およびユーザー身元認証が実行される。これは、装置の起動およびシステム・ログインに必要なユーザー操作や時間を減らし、装置の起動効率およびシステム・ログイン効率を改善することができる。
さらに、指紋情報セキュリティーを改善し、指紋情報の盗難を防止するために、第一のMCUは、指紋センサーによって収集された指紋情報を暗号化し、暗号化された指紋情報を保存してもよい。第一のMCUは、ユーザーによって事前設定された暗号化パスワードを使って指紋情報を暗号化してもよく、あるいは、第一のMCUは、指紋ドライブとネゴシエーションされた暗号化パスワードを使って指紋情報を暗号化してもよい。
ロードされた後、指紋ドライブは、指紋情報の暗号化パスワードについて第一のMCUとネゴシエーションしてもよい。具体的には、S606およびS1301の前に、本願の方法は、さらに:指紋ドライブによって、第一のMCUにパスワード要求メッセージを送信すること;指紋ドライブによって送信されたパスワード要求メッセージを受信した後、第一のMCUによって、暗号化パスワードを担持するパスワード応答メッセージを指紋ドライブに送信すること;および、指紋ドライブによって、暗号化パスワードを受信および保存することを含んでいてもよい。
第一のMCUが、暗号化パスワードを使用することによって、指紋センサーから取得された指紋情報を暗号化することができることが理解できる。また、第一のMCUによって指紋ドライブに送信される指紋情報は、暗号化パスワードを使って暗号化された指紋情報である。指紋ドライブは、指紋ドライブによって保存されている暗号化パスワードを使用して、指紋ドライブによって受信された暗号化された指紋情報を解読することができる。
あるいはまた、指紋ドライブおよび第一のMCUは、指紋情報を暗号化および解読するために非対称暗号化アルゴリズムを使用してもよい。たとえば、指紋ドライブは、公開鍵を使用して指紋情報を暗号化するように第一のMCUに指示するために、公開鍵(public key)を第一のMCUに送ってもよく、指紋ドライブは、公開鍵を使用して暗号化された指紋情報を解読するために、公開鍵に対応する秘密鍵(private key)を使ってもよい。
本願の第二の適用シナリオでは、装置(たとえばノートブック・コンピュータ100)がオペレーティング・システム・ログインのために初めて電源投入された後、装置の起動およびシステム・ログイン・プロセスについての説明が提供される。
第二の適用シナリオでは、ノートブック・コンピュータ100である装置が例として使用される。ノートブック・コンピュータ100の指紋センサー102は、ノートブック・コンピュータ100がダウン状態であっても、電源投入され初期化されているので、指紋センサー102は、依然として、電源ボタン101にタッチしたユーザーの指紋情報を収集することができる。
また、図14Aに示されるように、本願の第二の適用シナリオでは、ユーザーの指が指紋センサー102に触れるとき、指紋センサー102は、ユーザーの指紋情報を収集する(すなわち、S502~S505を実行する)ことができる。すなわち、本願の第二の適用シナリオでは、S501は実行されなくてもよい。
第二の適用シナリオでは、装置の第二のMCUも初期化を完了し、電源投入されている。よって、第二のMCUは、装置の電源ボタンが押されているかどうかをリアルタイムで検出することができる。すなわち、図14Aおよび図14Bに示されるように、本願における方法は、S1401およびその後の方法手順をさらに含んでいてもよい。
S1401。第二のMCUが、装置の電源ボタンが押されているかどうかを検出する。
ユーザーが装置を起動したい場合、ユーザーは、ユーザーの指が電源ボタンに触れた後経過するある短い時間期間(たとえば、1ないし3秒)のうちに装置の電源ボタンを押すことができる。
S1402。第二のMCUは、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあるかどうかを判定する。
多くの場合にユーザーは電源ボタンを押す。たとえば、ユーザーは、装置を起動するように制御するときに電源ボタンを押してもよく、あるいは、ユーザーは、装置をシャットダウンするように制御するときに電源ボタンを押してもよい。ユーザーが装置を起動するように制御するシナリオ以外の別のシナリオで本願の方法を実行することを避けるために、第二のMCUは、電源ボタンが押されていることを検出し、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあると判定するときにのみ、装置のCPUの電源投入をトリガーし、装置のオペレーティング・システムを覚醒させうる。
具体的には、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあるとき、S602が実行され続けてもよい。すなわち、本願の第二の適用シナリオでは、S601はスキップされてもよい。また、装置の指紋ドライブの初期化は、装置が初めて電源投入されたときに完了されている。したがって、本願の第二の適用シナリオでは、S602が実行された後、指紋ドライブが直接ロードされてもよく、指紋ドライブは初期化される必要はない。すなわち、図14Aに示されるように、S603は、S603’によって置き換えられてもよい。
S603’。オペレーティング・システムが覚醒された後、指紋ドライブをロードする。
第二の適用シナリオでは、「ワンボタン起動およびログイン」を実施するために指紋認証を実行するために使用される指紋情報は、装置に登録されていることがありうる。そのため、オペレーティング・システムは、指紋認証なしでオペレーティング・システム・デスクトップに直接ログインする(すなわち、S604を実行する)ことはできない。この場合、S603’が実行された後、オペレーティング・システムは、指紋認証要求を指紋ドライブに直接送ることができ、すなわち、S603’が実行された後、S1301~S1308が実行されてもよい。図14Aおよび図14BのS1301~S1308の詳細な説明については、本願の上記の実施形態におけるS1301~S1308の詳細な説明を参照されたい。本願では、詳細を再度説明することはしない。
違いは、第二の適用シナリオでは、S1308の後、認証結果が指紋認証が成功したことを示す場合、それはユーザー身元認証が成功したことを示し、この場合、S1403が実行されることが続いてもよい;あるいは、認証結果が指紋認証が成功したことを示す場合、それはユーザー身元認証が失敗したことを示す。この場合、オペレーティング・システムに直接ログインしてオペレーティング・システム・デスクトップを表示する代わりに、ユーザーは、ユーザー名およびパスワードを再入力する必要がある、またはユーザーは、指紋情報を再登録し、ユーザー身元認証を再度実行する必要があり、この場合、S1404が実行されることが続いてもよい。
S1403。オペレーティング・システムにログインし、オペレーティング・システム・デスクトップを表示する。
S1404。オペレーティング・システムが、オペレーティング・システム・ログイン・インターフェースを表示する。
さらに、認証結果が指紋認証が失敗したことを示す場合、オペレーティング・システムはさらに、オペレーティング・システム・ログイン・インターフェースにおいて、ログイン失敗を示す指示情報を表示してもよい。
たとえば、認証結果が指紋認証が失敗したことを示すとき、オペレーティング・システムは、図2Bに示されるオペレーティング・システム・ログイン・インターフェースを表示してもよい。
本願において提供される装置の起動方法によれば、ユーザーが装置の電源ボタンに一体化された指紋センサーに触れると、指紋センサーは、ユーザーの指紋情報を収集し、収集された指紋情報を取得して保存するよう第一のMCUを覚醒させることができ、ユーザーが装置を起動するように制御するために装置の電源ボタンを押した後、第一のMCUによって保存された指紋情報が、ユーザー身元認証を実行するために使われることができる。ユーザーが装置を起動するよう制御するために電源ボタンを押し、装置のオペレーティング・システム・ログイン・インターフェースが表示された後、ユーザーは、ユーザー身元認証を実行するためにユーザーの指紋情報を再登録する必要はない。すなわち、この解決策では、装置のオペレーティング・システムにログインするために、装置が起動する時に同時にユーザー身元認証が実行されることができる。すなわち、ユーザーによって1ボタンの起動操作を実行することにより、起動およびユーザー身元認証が実施されることができる。これは、装置の起動およびシステム・ログインに必要なユーザー操作および時間を低減し、装置の起動効率およびシステム・ログイン効率を改善することができる。
第二の適用シナリオでは、ユーザーが装置の電源ボタンに誤って触れたときにも、指紋センサーがユーザーの指紋情報を取得することがあることが理解できる。指紋情報は、ユーザー身元認証を実行するために使用されうる。この場合、悪意のあるユーザーが電源ボタンを押す機会を捉えた場合、装置の起動とユーザー身元認証が実施されることができ、装置に保存された情報が盗まれることがありうる。
さらに、悪意のあるユーザーが装置に保存された情報を盗む機会を捉えるのを防ぐために、第一のMCUが指紋情報を保存した後、装置の電源ボタンが指定された時間期間内に押されない場合には、第一のMCUは、第一のMCUによって保存された指紋情報を削除することができ、それにより、ユーザーが誤って装置の電源ボタンに触れた後、悪意のあるユーザーが、第一のMCUによって保存された指紋情報を使ってユーザー身元認証を実行することを防止することができる。
たとえば、図15Aに示されるように、S1402が実行された後、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにある場合、S1501がさらに実行されることが続いてもよい。さらに、図15Aに示されるように、S505が実施された後、本願の方法はさらに、S1502またはS1503を含んでいてもよい。
S1501。第二のMCUが、装置のメインボード上の事前設定されたGPIOインターフェースを低レベルから高レベルに設定する。
図16に示されるように、第二のMCUは、装置が画面オン状態から画面オフ状態に変化したときに、装置のメインボード上の事前設定されたGPIOインターフェースを低レベルに設定することができる。
本願では、装置が画面オフ状態にあることは:装置が動作モードにおいて画面オフ状態にある(S0としてマークされる)、または装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにおいて画面オフ状態にある(Sxとしてマークされる)ことを含みうる。
たとえば、装置がノートブック・コンピュータ100であるとすると、ノートブック・コンピュータ100が動作モードにおいて画面オフ状態にあるということは、ノートブック・コンピュータ100が動作モードにあるときに、ユーザーがある時間期間(たとえば5分)内にノートブック・コンピュータ100を操作しないので、ノートブック・コンピュータ100が、電力消費を低減するために、ノートブック・コンピュータ100のディスプレイを制御して、ブラックスクリーン状態に入ることを意味する。動作モードにおける画面オフ状態では、ノートブック・コンピュータ100は、ユーザーがノートブック・コンピュータ100のタッチ領域またはキーボード上の任意のキーをタップするか、またはユーザーがノートブック・コンピュータ100の外部接続されたマウスを動かすことを条件として、動作モードに再びはいることができる。
ノートブック・コンピュータがスリープ・モードにおいて画面オフ状態にあるということは、ノートブック・コンピュータが動作モードにあるとき、ユーザーが長い時間(たとえば30分)以内にノートブック・コンピュータを操作しないため、電力消費を削減し、情報セキュリティーを確保するためにノートブック・コンピュータが自動的にスリープ・モードに入り、ノートブック・コンピュータのディスプレイがブラックスクリーン状態に入ることを意味する。スリープ・モードにおける画面オフ状態では。ユーザーは、ノートブック・コンピュータを再起動するよう制御するために電源ボタンを押す必要はなく、動作モードに再びはいるようノートブック・コンピュータを制御するだけでよく、ユーザーは、ユーザー身元認証を実行するためにさらに、ユーザー名およびパスワードを再入力するか、またはオペレーティング・システム・ログイン・インターフェースにおいて指紋情報を再登録する必要がある。
装置が画面オフ状態にあることは:装置が動作モードにおいて画面オフ状態にあること、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにおいて画面オフ状態にあること、などを含みうる。装置が動作モードにおいて画面オフ状態にあるとき、ユーザー身元認証は必要とされない。よって、装置がスリープ・モードまたはダウン・モードSxにあるとき、電源ボタンが押されることを検出したら、第二のMCUは、装置のメインボード上の事前設定されたGPIOインターフェースを低レベルから高レベルに設定することができ、それにより第一のMCUは、事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出した後、指紋情報を保持することができる。
S1502。第一のMCUが、事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されているかどうかを検出する。
S1503。第一のMCUによる覚醒指示の受領から始まる第一の事前設定された期間内に、第一のMCUが事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出する場合、第一のMCUは指紋情報を保持する。
S1504。第一のMCUは、第一のMCUによる覚醒指示の受領から始まる第一の事前設定された期間内に、第一のMCUが事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出しない場合には、第一のMCUは指紋情報を削除する。
正規ユーザーが装置を起動したい場合、ユーザーは通例、ユーザーの指が電源ボタンに触れた後に経過する短い時間(たとえば1~3秒)のうちに装置の電源ボタンを押す。この場合、正規ユーザーが装置を起動する必要がある場合、第二のMCUは、第一のMCUによる指紋情報の保存から始まる短い時間期間(すなわち、第一の事前設定された継続時間、たとえば1~3秒)以内に、電源ボタンが押されたことを検出することができ、事前設定されたGPIOインターフェースを低レベルから高レベルに設定することができる。すなわち、第一のMCUは、第一のMCUによる指紋情報の保存から始まる短い時間期間(すなわち、第一の事前設定された継続時間、たとえば1~3秒)内に、事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出することができる。逆に、第二のMCUが、第一のMCUによる指紋情報の保存から始まる短い時間期間(たとえば、第一の事前設定された継続時間、たとえば1~3秒)のうちに電源ボタンが押されないことを検出した場合、そのことは、指紋センサーによって収集された指紋情報が、ユーザーが誤って電源ボタンに触れることにより生成されたものである可能性があることを示している。
正規ユーザーが誤って電源ボタンに触れたときに指紋センサーによって収集された指紋情報を悪意のあるユーザーが、ユーザー身元認証を実行し装置に保存された情報を盗むために使用するのを防ぐために、第一のMCUによる指紋情報の保存から始まる第一の事前設定された継続時間内に第一のMCUが事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出しない(すなわち、第二のMCUが電源ボタンが押されていることを検出しないため、第二のMCUは事前設定されたGPIOインターフェースを低レベルから高レベルに設定しない)場合、第一のMCUは指紋情報を削除することができる。
第一の事前設定された継続時間は、1~3秒の継続時間であってもよい。正規ユーザーが誤って電源ボタンに触れた後に経過する第一の事前設定された継続時間内では、正規ユーザーは通例、装置を見つめ続ける。したがって、悪意のあるユーザーが、正規ユーザーが誤って電源ボタンに触れた後に経過する第一の事前設定された継続時間内に、正規ユーザーが誤って電源ボタンに触れたことによって生成された指紋情報を使用して、ユーザー身元認証を実行し、装置に保存されている情報を盗む可能性は比較的小さい。正規ユーザーが誤って電源ボタンに触れた後に経過する第一の事前設定された継続時間後は、悪意のあるユーザーが電源ボタンを押しても、第一のMCUによって保存された指紋情報が削除されているため、悪意のあるユーザーは、正規ユーザーの指紋情報がないので、ユーザー身元認証をパスできず、装置に保存された情報を盗むことができない。
たとえば、図18に示されるように、時点t4において、装置は、動作モード(S0)からスリープ・モードまたはダウンモード(Sx)に変化する。この場合、装置は画面オン状態から画面オフ状態に変化し、装置のメインボード上の事前設定されたGPIOインターフェースは低レベルに設定される。図18に示す時点t5において、ユーザーは装置の電源ボタンに触れる。この場合、電源ボタンに一体化された指紋センサーは、ユーザーの指紋情報を収集することができる。図18に示される時点t6において、電源ボタンが押されていることを検出する場合、第二のMCUは、事前設定されたGPIOインターフェースを高レベルに設定することができ;第一のMCUは、時点t5から時点t7までの時間期間(すなわち、第一のMCUによる覚醒指示の受領から始まる第一の事前設定された継続時間T3)内に、事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出する場合、指紋情報を保持することができる;または、第一のMCUが、時点t5から時点t7までの期間内に、事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出しない場合には、第一のMCUは、指紋情報を削除することができる。
第一のMCUが第一のMCUによる覚醒指示の受領から始まる第一の事前設定された期間内に、事前設定されたGPIOインターフェースが高レベルに設定されていることを検出しない場合、第一のMCUは指紋情報を削除することができる。この場合、第一のMCUが、指紋ドライブによって送られた(すなわちS1303)指紋認証要求を受領した後、第一のMCUは、指紋情報を指紋ドライブに送る(すなわちS1305)のではなく、指紋期限切れ指示を指紋ドライブに送る。すなわち、S1303およびS1504の後に、本願の方法は:第一のMCUによって指紋期限切れ指示を指紋ドライブに送ることと;指紋ドライブによって指紋期限切れ指示を受領し、指紋認証失敗指示をオペレーティング・システムに返すことと;オペレーティング・システムによって、指紋認証失敗指示を受領し、オペレーティング・システム・ログイン・インターフェースを表示することとを含みうる。
任意的に、オペレーティング・システムが指紋認証失敗指示を受領した場合、オペレーティング・システムは、オペレーティング・システム・ログイン・インターフェース内にログイン失敗指示情報をさらに表示してもよい。
場合によっては、第一のMCUが指紋情報を保存(すなわち、S505を実行)した後、オペレーティング・システムは、システム障害または装置の他の原因により、指紋認証要求を指紋ドライブに、間に合うように送る(すなわち、S1303を実行する)ことができない可能性がある。結果として、指紋ドライブは、指紋認証要求を第一のMCUに、間に合うように送ることができない、またはオペレーティング・システムは指紋認証要求を指紋ドライブに間に合うように送ったが、指紋ドライブが、指紋認証要求を第一のMCUに間に合うように送る(すなわち、S1303を実行する)ことをしない。この場合、装置は、時間内にオペレーティング・システム・デスクトップにログインできない。装置が時間内にオペレーティング・システム・デスクトップにログインできないため、正規ユーザーはある時間期間にわたって装置を離れる可能性がある。正規ユーザーが離れた後の該時間期間において、悪意のあるユーザーによって、ユーザー身元認証を実行し、オペレーティング・システムにログインするために第一のMCUに保存された指紋情報が盗まれるリスクがあり、さらに、装置に保存された情報を悪意をもって盗むリスクがある。装置の情報セキュリティーを確保するために、第一のMCUは、第一のMCUによって保存された指紋情報を削除することができる。具体的には、図17Bに示されるように、本願の方法はさらにS1101を含んでいてもよい。
たとえば、図18に示されるように、第一のMCUは、ある時間期間、具体的には時点t7から時点t8までの第二の事前設定された継続時間(T4)内に第一のMCUによって指紋認証要求または指紋登録要求が受領されない場合、指紋情報を削除することができる。
本願では、第一のMCUによる指紋情報を保存から始まる第二の事前設定された期間内に第一のMCUによって指紋認証要求が受領されない場合、第一のMCUは、第一のMCUによって保存された指紋情報を削除することができる。これにより、装置が時間内にオペレーティング・システム・デスクトップにログインできないので正規ユーザーが装置を離れたときに悪意のあるユーザーが指紋情報を使用してユーザー身元認証を実行し、装置に保存された情報を盗むことを防ぐことができる。
さらに、第一のMCUが指紋情報を指紋ドライブに送り、指紋ドライブがユーザー身元認証を実行した後でも、第一のMCUはいまだユーザーの指紋情報を保存する。悪意のあるユーザーが指紋情報を使用して、ユーザー身元認証を実行し、装置に保存された情報を盗むことを防ぐために、第一のMCUは指紋情報を指紋ドライブに提供した後、指紋情報を削除して、指紋情報の再利用を防止することができる。具体的には、S1305の後に、本願の方法は、S1901をさらに含んでいてもよい。たとえば、図19Bに示されるように、図17Bに示されるS1305の後に、本願の方法は、S1901をさらに含んでいてもよい。
S1901。第一のMCUは、指紋情報を指紋ドライブに送った後、指紋情報を削除する。
使いやすさのために、一部のユーザーは、装置が起動後にユーザー身元認証を実行することなく、直接、オペレーティング・システム・インターフェースをロードするように設定することがあることが理解できる。この場合、指紋ドライブはユーザー身元認証を実行する必要はない。具体的には、S505の後、本願の方法はさらに:第一のMCUによって装置のログイン設定情報を読み;装置のログイン設定情報が、装置が起動後にユーザー身元認証を実行する必要がないことを示す場合に、第一のMCUによって指紋情報を削除することを含んでいてもよい。
たとえば、装置のログイン設定情報が、装置が起動後に指紋認証を実行する必要がないことを示す場合、第一のMCUは、装置による指紋ドライブのロードの完了から始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後に指紋情報を削除することができる。
本願で提供される装置起動方法によれば、装置のオペレーティング・システムにログインするために、装置が起動するときに同時にユーザー身元認証が実行されることができる。すなわち、ユーザーによって1ボタンの起動操作を実行することにより、起動およびユーザー身元認証が実施されることができる。これは、装置の起動およびシステム・ログインに必要なユーザー操作および時間を減らし、装置の起動効率およびシステム・ログイン効率を改善できる。加えて、悪意のあるユーザーが指紋情報を使用してユーザー身元認証を実行するのを防ぐために、さらに、指紋情報が時間内に削除されることができる。
本願の第三の適用シナリオでは、装置(たとえば、ノートブック・コンピュータ100)が、スリープ・モードまたは動作モードにおいて画面オフ状態にあるとき、ユーザーが装置の電源ボタンを押したら(たとえば、装置の電源ボタンを押したままにする場合)、ユーザーは装置をシャットダウンするように制御することができる。本願の下記は、ユーザーが装置の電源ボタンを押したままにして装置をシャットダウンするよう制御する例を用いて、本願の方法を記述する。ここでの押したままにする操作は、ユーザーが電源ボタンを押す時間が、事前設定されたプレス時間よりも長いことを意味しうる。
装置の電源ボタンを押す悪意のあるユーザーによって装置がシャットダウンされることを防ぎ、よって、装置の強制シャットダウンによる装置にまだ保存されていない情報(たとえば、編集中の文書であって、装置に保存されていない文書)の損失を防ぐために、図20Aに示されるように、本願の方法は、S2001を含んでいてもよい。
S2001。第二のMCUが、電源ボタンが押したままにされることを検出する。
S2002。第二のMCUが、装置がスリープ・モードまたはアップモードにあるかどうかを判定する。
具体的には、第二のMCUが、装置がスリープ・モードまたはアップモードであると判定した場合、第二のMCUは、S2003およびS2004を実行することに続くことができる。
S2003。第二のMCUが、シャットダウンを避けるため、電源ボタンを押したままにする操作に応答することを一時的に停止するよう装置を制御する。
ユーザーが電源ボタンを押したままにする場合、装置は通例、押したままにする操作に応答することができ、シャットダウンされる。しかしながら、本願では、悪意のあるユーザーが電源ボタンを押したままにするときに装置がシャットダウンし、結果として、装置にまだ保存されていない情報が装置の強制シャットダウンのために失われることを避けるために、第二のMCUは、電源ボタンを押したままにする操作に応答することを一時的にやめるよう装置を制御し、次いで、指紋認証を実行するようオペレーティング・システムをトリガーし、指紋認証が成功した後に、電源ボタンを押したままにする操作に応答してシャットダウンするよう装置を制御することができる。
ユーザーが電源ボタンを押したままにするプロセスにおいて、指紋センサーはユーザーの指紋情報を収集することができる。すなわち、図20Aに示されるように、本願の方法は、S502~S505をさらに含むことができる。
S2004。第二のMCUは、指紋認証を実行するようオペレーティング・システムをトリガーする。
S2004の後、本願の方法はさらに、S1301~S1308を含んでいてもよい。S1308の後、認証結果が指紋認証が成功したことを示す場合は、S2005が実行されることが続いてもよい;あるいは認証結果が指紋認証が失敗したことを示す場合は、S2006が実行されることが続いてもよい。
S2005。装置は、電源ボタンを押したままにする操作に応答してシャットダウンする。
認証結果が指紋認証が成功したことを示す場合、そのことは、電源ボタンを押したままにしているユーザーが装置の所有者であることを示し、装置を正常にシャットダウンするように制御することができる。
S2006。装置がスリープ・モードに入り、シャットダウン警告インターフェースを表示する。
認証結果が指紋認証が失敗したことを示す場合、そのことは、電源ボタンを押したままにしているユーザーが装置の所有者ではないことを示し、装置は、スリープ・モードに入り、シャットダウン警告インターフェースを表示するよう制御されることができる。
たとえば、認証結果が指紋認証が失敗したことを示す場合、装置はスリープ・モードに入り、図21に示される「シャットダウン警告インターフェース」を表示することができる。たとえば、図21に示される「シャットダウン警告インターフェース」には、「装置がロックされました」および「所有者のみが操作を続けることができます」と示すプロンプト情報2001が表示されることができる。
任意的に、認証結果が指紋認証が失敗したことを示す場合、装置はさらに、音声アラームを送って、悪意のあるユーザーに装置を操作しないよう警告し、所有者に、装置上での悪意のあるユーザーの悪意のあるシャットダウン操作を間に合うように止めるようにリマインドすることができる。
さらに、第三の適用シナリオでは、本願で提供される装置の起動方法はさらに、S1101、S1501~S1504、S1801、または別のステップを含むことができ、本願では詳細を再度述べることはしない。
本願によって保護される装置の起動方法によれば、装置のオペレーティング・システムにログインするために、装置が起動するときに同時にユーザー身元認証が実行されることができる。すなわち、ユーザーによって1ボタンの起動操作を実行することにより、起動およびユーザー身元認証が実施されることができる。これは、装置の起動およびシステム・ログインに必要なユーザー操作および時間を減らし、装置の起動効率およびシステム・ログイン効率を改善することができる。加えて、悪意のあるユーザーが指紋情報を使用してユーザー身元認証を実行することを防ぐために、間に合うように指紋情報がさらに削除されることができる。
さらに、この方法は、装置上で悪意のあるユーザーによって実行される悪意のあるシャットダウンおよびまだ装置に保存されていない情報の損失を避けることができる。
本願では、関係する方法プロセスを実行するために第一のMCUまたは第二のMCUを置き換えるために別のプロセッサが代替的に使用されてもよいことが理解できる。たとえば、該別のプロセッサは、本装置のCPUであってもよく、または該別のプロセッサは、第一のMCUまたは第二のMCUによって実行される方法ステップを実行し、本装置の「ワンボタン起動およびログイン」を実装することができる汎用プロセッサまたはフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)のような任意のプロセッサであってもよい。これは、本発明のこの実施形態において限定されない。
上記は主として、ユーザーが装置の電源ボタンを押して装置を起動させるプロセスの観点から、本願の実施形態において提供される解決策を記載している。上記の機能を実現するために、装置は、機能を実行する対応する機能モジュールを含むことが理解できる。当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された例における端末およびアルゴリズム・ステップを参照して、本願が、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータ・ソフトウェアの組み合わせによって実装されうることを認識しなければならない。機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータ・ソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、具体的な用途および技術的解決策の設計上の制約に依存する。当業者であれば、具体的な用途ごとに、記載された機能を実装するために種々の方法を用いることができるが、その実装が本願の範囲を超えるものであると考えるべきではない。
本願のこの実施形態では、方法の例に基づいて、装置上で分割が実行されてもよい。たとえば、モジュールまたはユニットは、対応する機能に基づいて分割されてもよく、または二つ以上の機能が一つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形で実装されてもよく、またはソフトウェア・モジュールまたはユニットの形で実装されてもよい。本願のこの実施形態では、モジュールまたはユニット分割は例であり、単に論理的な機能分割であるか、または実際の実装の間の他の分割であってもよい。
図22は、上記の実施形態における装置の可能な概略的な構造図である。装置は、電源ボタンおよび指紋センサーを含んでいてもよく、電源ボタンは、指紋センサーと一体化される。図22に示されるように、装置2200は、取得モジュール2201、記憶モジュール2202、および指紋提供モジュール2203を含んでいてもよい。
取得モジュール2201は、方法実施形態における、S401およびS505、S504、S608、およびS505’における「指紋センサーによって収集された指紋情報を取得する」という動作をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。
記憶モジュール2202は、方法実施形態における、S401、S505、およびS610における「指紋情報を保存する」という動作をサポートするように構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。
指紋提供モジュール2203は、方法実施形態におけるS402をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。
さらに、図23に示されるように、装置2200は、検出モジュール2204および削除モジュール2205をさらに含んでいてもよい。検出モジュール2204は、方法実施形態におけるS1401、S1402、S1502、S2001、およびS2002をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。削除モジュール2205は、方法実施形態におけるS1101、S1504、およびS1901をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。
さらに、装置2200は、電源投入および初期化モジュール、およびログイン表示モジュールをさらに含んでいてもよい。電源投入および初期化モジュールは、方法実施形態におけるS501、S601~S603、およびS603’をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。ログイン表示モジュールは、方法実施形態におけるS604、S605、S1403、およびS1404をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。
さらに、装置は、S502、S503、S607、S609、S1301~S1308、S1501、およびS1503などの方法ステップをサポートするように構成された機能モジュールをさらに含んでいてもよい。これらの機能モジュールは、本願では一つずつ説明はしない。
むろん、装置2200は、挙げられているユニット・モジュールを含むが、それに限定されない。たとえば、装置2200は、データまたは信号を別の装置に送るよう構成された送信モジュール、別の装置によって送られたデータまたは信号を受領するよう構成された受信モジュール、または別のモジュールをさらに含んでいてもよい。さらに、上記のモジュールによって実装されることができる特定の機能は、上記の例における方法ステップに対応する機能も含むが、それに限定されない。装置2200の他のユニットおよび装置2200のユニットの詳細な説明については、対応する方法ステップの詳細な説明を参照されたい。本願のこの実施形態では、再度、詳細は説明しない。
統合されたユニットが使用される場合、取得モジュール2201、指紋提供モジュール2203、検出モジュール2204、削除モジュール2205などは、一つの処理ユニットに統合されてもよい。処理ユニットは、プロセッサまたはコントローラ、たとえば、CPU、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、FPGA、MCUまたは他のプログラマブル論理装置、トランジスタ論理装置、ハードウェア・コンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。処理ユニットは、本願に開示された内容に記載された例を参照して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行することができる。あるいはまた、処理ユニットは、計算機能を実装するプロセッサの組み合わせ、たとえば、一つまたは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはDSPとマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。記憶モジュールはメモリであってもよい。
処理ユニットがプロセッサであり、記憶モジュールがメモリであるとき、本願のこの実施形態における装置2200は、図24に示される装置2400であってもよい。図24に示されるように、装置2400は、プロセッサ2401、メモリ2402、ディスプレイ2403、電源ボタン2404、指紋センサー2406、およびバス2405を含む。電源ボタン2404は、指紋センサー2406と一体化され、プロセッサ2401、メモリ2402、ディスプレイ2403、電源ボタン2404、指紋センサー2406、およびバス2405は、バス2405を使って相互接続される。プロセッサ2401は、装置2400のCPU、第一のMCU、および第二のMCUを含んでいてもよい。
指紋センサー2406は、ユーザーの指紋情報を収集するよう構成され、メモリ2402は、コンピュータ・プログラム・コードを記憶するように構成され、コンピュータ・プログラム・コードは命令を含み、装置2400のプロセッサ2401が命令を実行すると、装置2400は、図4、図5A、図5B、図11A、図11B、図13A、図13B、図14A、図14B、図15A、図15B、図17A、図17B、図19A、図19B、図20A、および図20Bのいずれかの関連する方法ステップを実行し、上記の実施形態における装置を起動する方法を実施する。
バス2405は、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャー(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バスなどでありうる。バス2405は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。表現の簡単のために、図24のバスを表わすためには一本の太線のみが使用されているが、これは一つのみのバス、または一つの型だけのバスがあることを意味するものではない。
本発明のある実施形態はさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ・プログラム・コードを記憶し、装置2400のプロセッサ2401がコンピュータ・プログラム・コードを実行すると、装置2400は、図5A、図5B、図11A、図11B、図13A、図13B、図14A、図14B、図15A、図15B、図17A、図17B、図19A、図19B、図19B、図20A、および図20Bのいずれかの関連する方法ステップを実行して、上記の実施形態における装置を起動する方法を実施する。
図25は、上記の実施形態におけるMCUの可能な概略的な構造図である。MCUは、上記の装置に含まれてもよい。本装置は、電源ボタンおよび指紋センサーを含み、電源ボタンは、指紋センサーと一体化される。図25に示されるように、MCU 2500は、受信モジュール2501、取得モジュール2502、記憶モジュール2503、および指紋提供モジュール2504を含んでいてもよい。
受領モジュール2501は、方法実施形態におけるS504、S608、およびS1304をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。取得モジュール2502は、S505およびS505’における「指紋センサーによって収集された指紋情報を取得する」という動作をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。記憶モジュール2503は、方法実施形態におけるS505における「指紋情報を保存する」という動作をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。指紋提供モジュール2504は、方法実施形態におけるS609およびS1305をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。
さらに、図26に示されるように、MCU 2500は、検出モジュール2505および削除モジュール2506をさらに含んでいてもよい。検出モジュール2505は、方法実施形態におけるS1502をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。削除モジュール2506は、方法実施形態におけるS1504、S1101、およびS1901をサポートするよう構成され、および/または本明細書に記載される技術の別のプロセスにおいて使用される。
むろん、MCU 2500は、挙げられているユニット・モジュールを含むが、それられに限定されない。さらに、上記のモジュールによって実装されることができる特定の機能は、上記の例における方法ステップに対応する機能も含むが、それらに限定されない。MCU 2500の他のユニットおよびMCU 2500の上記ユニットの詳細な説明については、対応する方法ステップの詳細な説明を参照たい。本願のこの実施形態では、再度、詳細を説明することはしない。
本願のこの実施形態におけるMCU 2500は、図27に示される装置2700に含まれてもよい。図27に示されるように、装置2700は、プロセッサ2701、メモリ2702、ディスプレイ2703、電源ボタン2704、指紋センサー2706、およびバス2705を含む。電源ボタン2704は、指紋センサー2706と一体化され、プロセッサ2701、メモリ2702、ディスプレイ2703、電源ボタン2704、指紋センサー2706、およびバス2705は、バス2705を使って相互接続される。プロセッサ2701は、装置2700の第一のMCUを含んでいてもよい。
指紋センサー2406は、ユーザーの指紋情報を収集するように構成され、メモリ2702は、コンピュータ・プログラム・コードを記憶するよう構成され、コンピュータ・プログラム・コードは命令を含み、装置2700のプロセッサ2701が命令を実行すると、装置2700は、図5A、図5B、図11A、図11B、図13A、図13B、図14A、図14B、図15A、図15B、図17A、図17B、図19A、図19B、図20A、および図20Bのいずれかにおける関連する方法ステップを実行し、上記の実施形態における装置を起動する方法を実施する。
バス2704は、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。バス2704は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。表現の容易のために、図27におけるバスを表わすためには一本だけの太線が使用されているが、これは一本だけのバスまたは一つの型だけのバスがあることを意味するものではない。
本発明のある実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ・プログラム・コードを記憶し、装置2700のプロセッサ2701がコンピュータ・プログラム・コードを実行すると、装置2700は、図5A、図5B、図11A、図11B、図13A、図13B、図14A、図14B、図15A、図15B、図17A、図17B、図19A、図19B、図20A、および図20Bのいずれかの関連する方法ステップを実行して、上記の実施形態における装置を起動する方法を実施する。
本発明のある実施形態は、さらに、コンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ上でコンピュータ・プログラム製品を実行することにより、コンピュータは、図4、図5A、図5B、図11A、図11B、図13A、図13B、図14B、図14A、図15A、図15B、図17A、図17B、図19A、図19B、図20A、および図20Bのいずれかの関連する方法ステップを実行し、上記の実施形態における装置を起動するための方法を実施する。
本発明の実施形態において提供される装置2200、装置2400、MCU 2500、装置2700、コンピュータ記憶媒体、およびコンピュータ・プログラム製品はすべて、上記で提供される対応する方法を実行するように構成される。よって、装置、コンピュータ記憶媒体、およびコンピュータ・プログラム製品によって達成されうる有益な効果については、上記で与えた対応する方法における有益な効果を参照されたい。ここでは、再度、詳細について説明しない。
たとえば、本願で提供される装置は、代替的に、図28に示される携帯電話2800であってもよい。図28に示されるように、携帯電話2800は、電源ボタン2801および指紋センサー2802を含み、電源ボタン2801は、指紋センサー2802と一体化される。本願における携帯電話の電源ボタン2801は、起動、シャットダウン、および再起動のために携帯電話2800を制御するように構成された携帯電話2800内の物理的なボタンである。
従来技術の携帯電話も電源ボタンおよび指紋センサーを含むが、該電源ボタンおよび指紋センサーは、通例、別個に配置される。よって、携帯電話の起動およびロック解除プロセスにおいて、ユーザーは、ワンボタン操作を実行することによって携帯電話を起動し、次いで、ユーザー身元認証を実行し、携帯電話をロック解除し、操作デスクトップを表示するために指紋センサー202を使って指紋情報を登録する必要がある。
たとえば、図29Aに示されるように、図29Aに示されるように、図29Aに示される携帯電話2800がダウン状態にあると仮定すると、ユーザーが携帯電話2800の電源ボタン2801を押すとき、ユーザーの指が確実に電源ボタン2801に触れる。ユーザーの指が電源ボタン2801に触れると、電源ボタン2801に一体化された指紋センサー2802は、電源ボタン2801に触れるユーザーの指紋情報を収集してもよい。したがって、携帯電話2800は、ユーザーによって電源ボタン2801上で実行されるプレス操作に応答して、起動し、起動後、指紋センサー2802によって収集された指紋情報を直接使用して、ユーザー身元認証を実行し、携帯電話をロック解除し、図29Bに示される携帯電話操作デスクトップを表示することができる。
図29に示される携帯電話2800の起動およびロック解除プロセスにおいて、携帯電話2800の起動およびユーザー身元認証は、ユーザーがワンボタン起動操作を実行することによって実施されることができること、すなわち、携帯電話2800をロック解除するために、携帯電話2800が起動するときに同時にユーザー身元認証が実行されることができることが理解できる。これは、携帯電話2800の起動およびロック解除に必要な時間を短縮することができ、携帯電話2800の起動およびロック解除の効率を改善することができる。
なお、本願で提供される携帯電話の一例は、図28および図29のように提供される。本願で提供される携帯電話は、図28または図29に示される携帯電話を含むが、それに限定されない。たとえば、本願で提供される携帯電話の電源ボタン2801は、代替的に、携帯電話2800の側面または背面にあってもよい。
実装についての上記の記述により、当業者は、便利で簡単な記述のために、上記の機能モジュールの分割が例解のための例として採用されていることを理解できる。実際の適用では、要件に応じて、上記の機能は異なるモジュールに割り当てられ、実装されることができる。すなわち、上記の機能の全部または一部を実装するために、装置の内部構造は異なる機能モジュールに分割される。上記のシステム、装置、およびユニットの特定の作動プロセスについては、上記の方法実施形態における対応するプロセスを参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
本願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の仕方で実施されてもよいことを理解しておくべきである。たとえば、記載された装置実施形態は単に一例である。たとえば、モジュールまたはユニット分割は、単に論理的な機能分割であるか、または実際の実装の際の他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに組み合わされるまたは統合されてもよく、あるいはいくつかの特徴が無視されてもよく、または実行されなくてもよい。加えて、表示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使って実装されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または他の形で実装されてもよい。
別個の部品として記載されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもなくてもよく、一つの位置に位置されていてもよく、または複数のネットワーク・ユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットは、物理的に単独で存在してもよく、または二つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、統合ユニットは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、または先行技術に寄与する部分は、または技術的解決策の全部もしくは一部は、ソフトウェア製品の形で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(これはパーソナル・コンピュータ、サーバー、ネットワーク装置等であってもよい)に、本願の実施形態において記載される方法のステップの全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、フラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラム・コードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の記述は、単に本願の個別的な実装であり、本願の保護範囲を制限することは意図されていない。本願に開示された技術的範囲内のいかなる変形または置換も、本願の保護範囲内にあるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。

Claims (11)

  1. 装置を起動する方法であって、前記装置は、電源ボタンおよび指紋センサーを有しており、前記電源ボタンは前記指紋センサーと統合されており、当該方法は:
    前記電源ボタンに対してユーザーによって実行されるプレス操作を検出する段階と;
    前記プレス操作に応答して、前記装置の中央処理ユニット(CPU)を電源投入する段階と;
    前記指紋センサーによって収集された指紋情報をマイクロコントローラユニット(MCU)によって取得して、該指紋情報を前記MCUによって保存する段階と;
    前記装置の指紋ドライブをロードする段階と;
    前記MCUによって、前記指紋情報を前記指紋ドライブに送る段階と;
    前記指紋ドライブによって指紋認証を実行して、認証結果を得る段階と;
    前記指紋ドライブによって、前記認証結果を装置のオペレーティングシステムに送る段階と;
    前記認証結果が指紋認証が成功であることを示す場合、前記オペレーティングシステムにログインし、オペレーティングシステム・デスクトップを表示する段階とを含む、
    方法。
  2. 前記指紋情報を取得して該指紋情報を保存した後に、当該方法がさらに:
    継続時間が第一の継続時間を超える場合、前記指紋情報を前記MCUによって削除する段階を含む、
    請求項1記載の方法。
  3. 前記継続時間が前記第一の継続時間を超える場合、前記指紋情報を前記MCUによって削除することが:
    前記電源ボタンが押されるかどうかを検出し、
    前記指紋情報の保存から始まる第一の継続時間内に前記電源ボタンが押されることが検出されなければ、前記指紋情報を削除することを含む、
    請求項2記載の方法。
  4. 前記電源ボタンが押されるかどうかを検出することが:
    前記装置のメインボード上の事前設定された汎用入出力(GPIO)インターフェースが高レベルに設定されているかどうかを検出することを含み、
    前記装置がスリープ・モードまたはダウン・モードにあるとき、前記電源ボタンが押されると、前記事前設定されたGPIOインターフェースが低レベルから高レベルに設定される、
    請求項3記載の方法。
  5. 前記継続時間が前記第一の継続時間を超える場合、前記指紋情報を前記MCUによって削除することが:
    前記指紋情報の保存から始まる第二の事前設定された継続時間内に指紋認証要求が取得されなければ、前記指紋情報を削除することを含む、
    請求項2ないし4のうちいずれか一項記載の方法。
  6. 当該方法がさらに:
    前記プレス操作に応答して、前記装置の前記指紋センサーを電源投入する段階を含む、
    請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の方法。
  7. 前記指紋情報を取得して該指紋情報を保存する前に、当該方法がさらに:
    前記指紋センサーから覚醒指示を受領して、前記MCUによって動作状態に入る段階を含む、
    請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の方法。
  8. 当該方法がさらに:
    指紋認証を実行するために前記指紋情報が提供された後、前記指紋情報を削除することをさらに含む、
    請求項1ないし7のうちいずれか一項記載の方法。
  9. 当該方法がさらに:
    前記装置のログイン設定が、前記装置が起動後にユーザー身元認証を実行する必要がないことを示す場合、前記装置が指紋ドライブのロードを完了することから始まる第三の事前設定された継続時間が経過した後、前記指紋情報を削除することを含む、
    請求項1ないし8のうちいずれか一項記載の方法。
  10. 装置であって、当該装置は電源ボタン、指紋センサー、メモリ、プロセッサおよびディスプレイを有しており、前記電源ボタンは前記指紋センサーと統合されており、
    前記電源ボタン、前記指紋センサー、前記メモリ、前記ディスプレイおよび前記プロセッサはバスを使って接続され、前記指紋センサーはユーザーの指紋情報を収集するよう構成され、前記メモリはコンピュータ・プログラム・コードを記憶するよう構成され、前記コンピュータ・プログラム・コードは命令を含み、前記プロセッサが該命令を実行するとき、当該装置は請求項1ないし9のうちいずれか一項記載の装置を起動する方法を実行する、装置。
  11. コンピュータ・プログラムであって、コンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータ・プログラムは、前記コンピュータが請求項1ないし9のうちいずれか一項記載の装置を起動する方法を実行できるようにする、コンピュータ・プログラム。
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