JP7017938B2 - 3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体含有製剤 - Google Patents

3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体含有製剤 Download PDF

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Description

本発明は、3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体含有製剤に関し、より詳細には、優れた保存安定性および曝露防止性を有する当該誘導体含有製剤に関する。
3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体は、5αリダクターゼ阻害薬であり、例えば、前立腺肥大症の治療薬や男性型脱毛症に於ける改善薬として有用であることが知られている。また、この誘導体のうち、特にアレーン部分がトリフルオロメチル基で置換されたフェニル基を有する化合物(N-[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-3-オキソ-4-アザ-5α-アンドロスト-1-エン-17β-カルボキシアミド;BOAC)が知られており、このBOACは、ステロイド骨格を有し低用量にて効果を有することが知られている。
例えば、特許文献1は、BOACと、グリセロールもしくはプロピレングリコールの脂肪酸エステルとの治療的有効量を含む溶液、ならびに当該溶液を含有する軟カプセル剤を開示している。
しかし、このようなBOACを含有する軟カプセル剤については、種々の条件における製剤安定性が検討されており、酸化分解および加水分解を受けやすい特性があることが報告されている(非特許文献1)。
一方、NIOSH(National Institute for Occupational Safety and Health)List of Antineoplastic and Other Hazardous Drugs in Healthcare Settings, 2014によれば、このBOACは、Hazardous drugs(危険薬)として定義され、曝露によって健康障害が引き起こされる、またはその疑いがある薬品であるとも指摘されている。
非特許文献2では、BOACを含有する市販カプセル製剤について、カプセル表面およびそのカプセルが封入されたPTPシートに対するBOACの汚染状況の検討がなされたことが報告されている。非特許文献2によれば、当該市販カプセル製剤の保存期間中にPTPシート内外に加え、カプセル表面にも有効成分であるBOACの付着が確認されたことにより、BOACの曝露を防ぐ対策が必要であると報告されている。
このように、BOACのような3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体を含有するカプセル製剤は、製剤安定性が未だ充分であるとは言い難く、保存期間中における薬剤成分の漏出による曝露を防止し得る、さらに安全な製剤の開発が所望されている。
特表2002-511101号公報
Chromatographia,2008,67,841-845 医療薬学,2016,42(7),536-542
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、保存安定性および曝露防止性が高められた3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体製剤を提供することにある。
本発明は、薬剤成分、溶媒、酸化防止剤およびシームレスカプセル皮膜を含む、製剤であって、
該薬剤成分が以下の式(I):
Figure 0007017938000001
(ここで、式(I)において、
は、
-NR-、-O-または-C(R)R-(ここで、RおよびRはそれぞれ独立して、H;または分岐していてもよいC~Cのアルキル基;である)であり、そして
は、
H;
分岐していてもよいC~Cのアルキル基;
ハロゲン化メチル基およびフェニル基からなる群から選択される少なくとも1つの基で置換された、分岐していてもよいC~Cのアルキル基;
分岐していてもよいC~Cのアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基で置換された、分岐していてもよいC~Cのアルキル基;あるいは
以下の式(II):
Figure 0007017938000002
で表される基(ここで、R、RおよびRはそれぞれ独立して、Hまたはハロゲン化メチル基である);
である)
で表される3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体であり、
該溶媒が、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種であり、
該酸化防止剤がジブチルヒドロキシトルエンであり、そして
該薬剤成分、該溶媒および該酸化防止剤が該シームレスカプセル皮膜によって包囲されている、製剤である。
1つの実施形態では、上記式(I)におけるRは-NH-である。
1つの実施形態では、上記式(I)におけるRは、tert-ブチル基または2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル基である。
1つの実施形態では、上記シームレスカプセル皮膜はチタン酸化物を含有する。
本発明はまた、薬剤成分、溶媒、および酸化防止剤を含む製剤であって、
該薬剤成分が3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体であり、
該溶媒が、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種であり、そして
該酸化防止剤がジブチルヒドロキシトルエンである、製剤である。
本発明によれば、優れた製剤安定性を有し、保存期間中におけるカプセルからの薬剤成分の漏出を防止することができる。これにより、保存期間中に、カプセルを封入するシートが汚染することを回避し、かつ薬剤成分が誤って人体に直接触れる可能性を低減することができる。
まず、本明細書中で用いられる用語を定義する。
用語「分岐していてもよいC~Cのアルキル基」は、炭素数1~4の直鎖アルキル基、および炭素数1~4の分岐鎖アルキル基を包含する。「分岐していてもよいC~Cのアルキル基」としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル基、およびtert-ブチル基が挙げられる。
用語「分岐していてもよいC~Cのアルキル基」は、炭素数2~5の直鎖アルキル基、および炭素数2~5の分岐鎖アルキル基を包含する。「分岐していてもよいC~Cのアルキル基」としては、例えば、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、イソペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、および3-ペンチル基が挙げられる。
用語「分岐していてもよいC~Cのアルコキシ基」は、炭素数1~3の直鎖アルコキシ基、および炭素数1~3の分岐鎖アルコキシ基を包含する。「分岐していてもよいC~Cのアルコキシ基」としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、およびイソプロポキシ基が挙げられる。
用語「ハロゲン化メチル基」は、少なくとも1つの水素原子がハロゲン原子で置換されたCのハロゲン化アルキル基(すなわち、少なくとも1つのハロゲン原子で置換されたメチル基)を包含する。ハロゲン原子の例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、およびヨウ素原子が挙げられる。「ハロゲン化メチル基」の例としては、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、モノクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、モノブロモメチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基、モノヨードメチル基、ジヨードメチル基本、およびトリヨードメチル基が挙げられる。
用語「ハロゲン化メチル基およびフェニル基からなる群から選択される少なくとも1つの基で置換された、分岐していてもよいC~Cのアルキル基」は、分岐していてもよいC~Cのアルキル基を構成する少なくとも1つの水素原子が、ハロゲン化メチルおよび/またはフェニル基で置換された基を包含する。「ハロゲン化メチル基およびフェニル基からなる群から選択される少なくとも1つの基で置換された、分岐していてもよいC~Cのアルキル基」の例としては:
Figure 0007017938000003
が挙げられる。
用語「分岐していてもよいC~Cのアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基で置換された、分岐していてもよいC~Cのアルキル基」は、分岐していてもよいC~Cのアルキル基を構成する少なくとも1つの水素原子が、フェニル基か、または分岐していてもよいC~Cのアルコキシ基で置換されたフェニル基かで置換された基を包含する。「分岐していてもよいC~Cのアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基で置換された、分岐していてもよいC~Cのアルキル基」の例としては:
Figure 0007017938000004
が挙げられる。
本発明の製剤は、薬剤成分、溶媒、酸化防止剤およびシームレスカプセル皮膜を含む。
本発明において、薬剤成分は、3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体であり、以下の式(I):
Figure 0007017938000005
で表される。
ここで、上記式(I)において、
は、
-NR-、-O-または-C(R)R-(ここで、RおよびRはそれぞれ独立して、H;または分岐していてもよいC~Cのアルキル基;である)であり、そして
は、
H;
分岐していてもよいC~Cのアルキル基;
ハロゲン化メチル基およびフェニル基からなる群から選択される少なくとも1つの基で置換された、分岐していてもよいC~Cのアルキル基;
分岐していてもよいC~Cのアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基で置換された、分岐していてもよいC~Cのアルキル基;あるいは
以下の式(II):
Figure 0007017938000006
で表される基(ここで、R、RおよびRはそれぞれ独立して、Hまたはハロゲン化メチル基である);
である。なお、上記式(I)において、Rを構成する上記式(II)で表される基の例としては、
Figure 0007017938000007
が挙げられる。
本発明の1つの実施形態では、上記式(I)において、Rは-NH-である。また、本発明の1つの実施形態では、上記式(I)において、Rはtert-ブチル基または2,5-ビス(トリフルオロフェニル)基である。
さらに、上記式(I)で表される3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体のより具体的な例としては:
Figure 0007017938000008
が挙げられる。さらに、本発明の製剤において、I型およびII型の両方の5αリダクターゼに対して適切な阻害活性を有するという理由から、薬剤成分は、上記式(I)で表される3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体のうち、以下の式(III):
Figure 0007017938000009
で表される、N-[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-3-オキソ-4-アザ-5α-アンドロスト-1-エン-17β-カルボキシアミド(BOAC)であることが好ましい。
上記式(I)で表される3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体は、例えば、前立腺肥大症の治療薬や男性型脱毛症における改善薬として公知である。このような化合物は、例えば、特表平9-502731号公報に記載の方法によって製造することができる。
薬剤成分の配合量は、例えば、適用する患者の疾患の状態、および剤形によって適宜変更され得るが、例えば、一製剤当たり0.01μg~10000mg、好ましくは一製剤当たり0.1μg~1000mgの範囲内に設定され得る。また、薬剤成分が上記BOACである場合、当該薬剤成分の配合量は、好ましくは一製剤当たり0.01mg~100mg、より好ましくは一製剤当たり0.05mg~50mg、さらにより好ましくは一製剤当たり0.1mg~10mgの範囲内に設定され得る。一製剤当たりの薬剤成分の配合量が上記範囲を満足することにより、得られる製剤は、患者に対してより安全かつ効果的に疾患の治療または改善を行うことができる。
本発明における溶媒は、上記式(I)で表される3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体を製剤内で適切に溶解する機能を有するものである。溶媒の具体的な例としては、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明において、溶媒は、製剤の作製の際に液状を示すものであれば、例えば粘稠の有無およびその程度は特に限定されず、任意の平均分子量を有するものを使用することができる。ここで、「製剤の作製の際に液錠を示す溶媒」とは、製剤の作製の際、常温にて液状を示すものだけでなく、例えば常温では液状を示していないものであっても、加熱することによって液状を示すものをも包含する。本発明において使用可能なポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールの平均分子量は、好ましくは200~10000、より好ましくは200~4000である。本発明において、溶媒は好ましくは日本薬局方または医薬品添加物規格に収載された規格を満たすものであり、例えば、ポリエチレングリコールである場合、マクロゴール200、マクロゴール400などの市販品をそのまま使用することができる。
本発明の製剤に含まれる溶媒の量は、必ずしも限定されないが、例えば、上記薬剤成分を溶解することができ、かつ後述の酸化防止剤を溶解かつ分散させるに充分な量が当業者によって適宜選択され得る。また、この溶媒の量については、例えば、上記薬剤成分、酸化防止剤等を溶解した後の粘性が製剤の作製において要求される範囲内となるように、これら構成成分の希釈に必要な量が選択されることが好ましい。本発明の製剤に含まれる溶媒の量は、製剤の重量を基準として、好ましくは30重量%~99.99重量%、より好ましくは35重量%~90重量%である。
なお、本発明においては、上記ポリエチレングリコールおよび/またはポリプロピレングリコールが奏する上記効果を阻害しない範囲において他の溶媒を含有していてもよい。このような他の溶媒の種類および量は当業者によって適宜選択され得る。
本発明の製剤を構成する酸化防止剤は、ジブチルヒドロキシトルエンであり、上記薬剤成分(すなわち、式(I)で表される3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体)に対して有効に機能し得る。
酸化防止剤は、上記薬剤成分と好ましくは略均一に混合して配合されている。本発明の製剤に含まれる酸化防止剤の量は、製剤の重量を基準として、好ましくは0.01重量%~30重量%、より好ましくは0.05重量%~25重量%である。一製剤に含まれる酸化防止剤の量が0.01重量%未満であれば、保存期間中に上記薬剤成分が所望でない分解を引き起こす場合がある。一製剤に含まれる酸化防止剤の量が30重量%を超えると、上記薬剤成分に対する酸化防止効果にそれ以上の改善がなく、むしろ製剤の生産性を低下させるおそれがある。
なお、本発明の製剤は、後述するシームレスカプセル皮膜内に、上記薬剤成分、溶媒および酸化防止剤以外に充填液を含有していてもよい。
本発明の製剤において、充填液は、薬剤成分、溶媒および酸化防止剤から構成される核層の外周を包囲する保護層として用いられ得、当該溶媒とは区別される。充填液は、例えば、親油性または親水性の液状物、当該液状物とこれに不溶性の材料(例えば粉末材料)との懸濁液、あるいは当該液状物の混合液である。
親水性の液状物としては、例えば、水(精製水、イオン交換水など);水溶性アルコール(エタノールなど);および多価アルコール(グリセリン、マンニトール、ソルビトールなど);ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。親油性の液状物としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル(イソ酪酸酢酸スクロース(SAIB)など)、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、および植物油脂(ヤシ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、ゴマ油、ナタネ油、グレープ種子油、綿実油など)、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。上記親油性または親水性の液状物に対して不溶性の材料は、例えば、機能性食品および/または機能性飲料の有効成分として含有される種々の親水性または親油性の成分である。当該親水性または親油性の成分の例としては、各種ビタミン、ミネラル、香料、およびエキス類、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の製剤に含まれ得る上記充填液の含有量は当業者によって適宜選択され得る。
本発明の製剤を構成するシームレスカプセル皮膜は、上記薬剤成分、溶媒および酸化防止剤、ならびに必要に応じて含有する充填液を包囲する。より具体的には、シームレスカプセル皮膜は、皮膜層として、例えば、上記薬剤成分、溶媒および酸化防止剤を含む核層と、当該核層の外周すべてを覆う充填液の保護層とを完全に包囲し、全体としてカプセル剤の剤形を提供する。
本発明におけるシームレスカプセル皮膜は、外観上継ぎ目のない一体化された皮膜であり、継ぎ目のあるカプセル剤と比較して、内容物の漏出を本質的に回避することができる。
シームレスカプセル皮膜は、例えば、タンパク質と水溶性多価アルコールとの混合物、タンパク質と水溶性多価アルコールと多糖類との混合物、もしくは多糖類と水溶性多価アルコールとの混合物から構成されている。
シームレスカプセル皮膜を構成する上記タンパク質としては、例えば、ゼラチン、コハク化ゼラチン、およびコラーゲン、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
シームレスカプセル皮膜を構成する上記水溶性多価アルコールとしては、例えば、ソルビトール、マンニトール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、マンノース、ラムノース、マルトース、ラフィノース、スクロース、エリスリトール、マルチトール、トレハロース、ラクトース、およびキシロース、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
シームレスカプセル皮膜を構成する上記多糖類としては、例えば、寒天、ゲランガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、サイリウムシードガム、グアーガム、ファーセレラン、アラビノガラクタン、アラビノキシラン、アルギン酸塩、カラギナン、アラビアガム、デキストリン、変性デキストリン、デンプン、化工デンプン、プルラン、およびカルボキシメチルセルロース塩、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。なお、シームレスカプセル皮膜が上記多糖類のうち、アルギン酸塩、ゲランガム、ペクチン、またはカラギナンを含有する場合は、カプセル作製時のゲル強度を高める観点から、当該シームレスカプセル皮膜は、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウムの塩化物塩、臭化物塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、有機酸塩(例えば、乳酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、およびグルコン酸塩)、ならびにそれらの組み合わせ);アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウムまたはマグネシウムの塩化物塩、臭化物塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、有機酸塩(例えば、乳酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、およびグルコン酸塩)、ならびにそれらの組み合わせ);アンモニウム塩(例えば、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、および有機酸とアンモニアとの塩、ならびにそれらの組み合わせ);などの水溶性塩類を含有していてもよい。シームレスカプセル皮膜における水溶性塩類の含有量は特に限定されず、当業者によって適切な量が選択され得る。
シームレスカプセル皮膜に含まれる上記タンパク質、水溶性多価アルコール、および多糖類の各含有量(すなわち、タンパク質、水溶性多価アルコール、および多糖類の混合比)は特に限定されず、当業者によって適切な含有量が選択され得る。
シームレスカプセル皮膜は、内容物(特に上記薬剤成分)の光分解を低減する目的で遮光剤を含有していてもよい。遮光剤の例としては、チタン酸化物、酸化亜鉛、三二酸化鉄、二酸化珪素、炭酸カルシウム、タルク、および雲母、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。シームレスカプセル皮膜に含有され得る遮光剤の含有量は特に限定されず、当業者によって適切な量が選択され得る。
シームレスカプセル皮膜を用いた、上記薬剤成分、溶媒および酸化防止剤、ならびに必要に応じて含有する充填液の包囲(カプセル化)は、当該分野において周知の方法(例えば、特開平5-31352号公報に記載されるような3重ノズルを用いる滴下法)によって行われる。
本発明では、シームレスカプセル皮膜の外表面が架橋処理または被覆処理がされていてもよい。
架橋処理されたシームレスカプセル皮膜は、シームレスカプセル皮膜にタンパク質が含有されている場合に採用することができる。具体的には、シームレスカプセル皮膜上の架橋は、タンパク質を含む未処理のシームレスカプセル皮膜を当業者に周知の方法を用いて架橋処理することにより得られたものである。
本発明の製剤では、シームレスカプセル皮膜に施される架橋の度合いを変動させることにより、当該皮膜表面の水に対する溶解性を制御することができる。
ここで、架橋の度合いを低下させることが所望される場合、例えば、架橋剤との反応時間を短くするか、あるいはシームレスカプセル皮膜の構成成分に予め所定量のデキストリンまたはデンプンを添加することにより達成され得る。他方、架橋の度合いを高めることが所望される場合、例えば、架橋剤との反応時間を長くするか、もしくは架橋剤を除くシームレスカプセル皮膜の構成成分にタンパク質のみを使用するか、あるいは当該タンパク質の含有量を高く設定することにより達成され得る。さらに、このようなシームレスカプセル皮膜の架橋の度合いは、架橋剤のpHおよび温度を調節することによっても変動させることができる。
被覆処理されたシームレスカプセル皮膜は、少なくとも2つの層から構成されており、かつ該少なくとも2つの層の最外層がチタン酸化物を含有する。この被覆処理されたシームレスカプセル皮膜については、少なくとも2つの層のうちの最外層がチタン酸化物を含有することを除き、他の構成成分は上記と同様である。
被覆処理されたシームレスカプセル皮膜において、この最外層は実質的にチタン酸化物による被覆部として機能し、例えば、製剤表面へのロット番号等の表示をレーザー印字することが容易となる。
ここで、被覆処理されたシームレスカプセル皮膜の最外層(被覆部)を構成するチタン酸化物は、ルチル型、アナターゼ型またはアモルファス型のいずれの結晶形を有していてもよい。当該チタン酸化物はまた、好ましくは、分散性を高める観点から微粒子の形態を有するものから構成されている。
本発明において、被覆処理されたシームレスカプセル皮膜の最外層(被覆部)を構成するチタン酸化物の含有量は、製剤の重量を基準として、好ましくは0.0001重量%~0.5重量%、より好ましくは0.01重量%~0.1重量%、さらにより好ましくは0.02重量%~0.08重量%である。当該最外層(被覆部)を構成するチタン酸化物の含有量がこのような範囲内にあることにより、製剤表面にロット番号等の表示をレーザー印字することが一層容易となる。
被覆処理されたシームレスカプセル皮膜の最外層(被覆部)は、シームレスカプセル内の内容物(特に上記薬剤成分)の光分解を低減する目的のために、遮光剤を含有していてもよい。遮光剤の例としては、酸化亜鉛、三二酸化鉄、二酸化珪素、炭酸カルシウム、タルク、および雲母、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の製剤はカプセル剤の剤形を有し、好ましくは0.3mm~10mm、より好ましくは0.5mm~8mmの平均粒径を有する。1つの実施形態では、本発明の製剤は楕円球状を有し、長軸側の長さおよび短軸側の長さはそれぞれ独立して6mm~8mmであり、そして一製剤当たりの質量は100mg~300mgである。本発明の製剤は、薬剤成分に上記BOACを用いた従来の製剤と比較して、小型かつ軽量なものとすることができるため、例えば、高齢者の患者であっても嚥下し易いという利点がある。
本発明の製剤は保存時の安定性に優れ、例えば、室温かつ蛍光灯の下において、薬剤成分である3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体の活性を保持したまま1年以上の長期保存が可能となり、かつ曝露防止性を高めることも可能である。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、以下に示す実施例において、活性薬剤として用いた3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体はいずれもBOACである。また、これらに使用したBOAC、カプセル材料として用いるコハク化ゼラチン、グリセリン、マクロゴール400(ポリエチレングリコール400)、ショ糖脂肪酸エステル、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の材料にはすべて市販品を用いた。
(実施例1)
(1)皮膜用液の調製
65.0gの精製水に6.993gの濃グリセリンと0.035gの酸化チタン微粉末とを添加し、さらに27.972gのコハク化ゼラチンを添加して、60℃にて撹拌下で溶解させ、固形分濃度を35重量%に調製した皮膜用液を調製した。
(2)BOAC溶液の調製
窒素環境下にて、99.5gのマクロゴール400に対して、0.10gのジブチルヒドロキシトルエンと、0.36gのBOACとを添加して撹拌下で溶解させ、BOAC含有溶液を得た。
(3)シームレスカプセルの調製
特開平5-31352号公報に記載の方法にしたがって同心三重ノズルを用い、最も外側のノズル(皮膜層形成用ノズル)からは上記(1)で調製した皮膜用液を、最も内側のノズル(核層形成用ノズル)からは上記(2)で調製したBOAC溶液を、そして中間のノズル(保護層形成用ノズル)からは表1に示す組成からなる充填液を、10℃に冷却した綿実油中に吐出して三層から構成される液滴を作製し、当該三層の液滴における最外層の皮膜層を硬化して、核層-保護層-皮膜層の構造を有する直径7mmの球状の三層構造のシームレスカプセル剤を製造した。
Figure 0007017938000010
(保存安定性に関する評価)
測定に用いた以下の試薬:
N-[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-3-オキソ-4-アザ-5α-アンドロスト-1-エン-17β-カルボキシアミド(BOAC);
0.1%ギ酸(HPLC グレード);
アセトニトリル(HPLC グレード);および
メタノール(HPLC グレード);
には、いずれも市販品を使用した。
BOAC標準品(約8mg)をメタノールに溶解させ、これを0.45μmフィルターに通して標準溶液を調製した。
次いで、実施例1で製造されたシームレスカプセル剤1粒を、それぞれアルミ袋中に仕込み、(a)保存開始直前、(b)加速条件(温度:40℃)にて保存開始後72時間、(c)当該加速条件にて保存開始後120時間、および(d)当該加速条件にて保存開始後168時間でそれぞれ保管した。その後、それぞれのアルミ袋からカプセルを取り出して試験管に移し、5mLのメタノールを添加後、これらを10秒間超音波処理に供した。
その後、試験管内の混合物
の上清を抜き取り、0.45μmのフィルターを通過させたものを測定用サンプルとして用い、カプセル剤からメタノール部分に漏出したBOAC量を以下の表2に示す分析条件で分析した。
Figure 0007017938000011
得られた結果はいずれも定量限界(1.0ng/粒)未満であり、得られたシームレスカプセル剤からはBOACの漏出を確認することができなかった。
本発明によれば、3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体を含む製剤の保存安定性および曝露防止性を高めることができる。これにより、長期保存を考慮して、大量生産も可能となる。また、製剤自体を小型化することも可能となり、当該患者のQOLを改善することもできる。このように、本発明は、3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体を含む製剤の製造において有用である。

Claims (4)

  1. 薬剤成分、溶媒、酸化防止剤およびシームレスカプセル皮膜を含む、製剤であって、
    該薬剤成分が以下の式:
    Figure 0007017938000012
    で表される3-オキソ-4-アザアンドロスト-1-エン-17-カルボン酸誘導体であり、
    該溶媒が、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種であり、
    該酸化防止剤がジブチルヒドロキシトルエンであり、そして
    該薬剤成分、該溶媒および該酸化防止剤が該シームレスカプセル皮膜によって包囲されており、そして
    40℃で168時間保管後の該シームレスカプセル1粒当たりの該薬剤成分の表面漏出量が1.0ng未満である、製剤。
  2. さらに充填液を含有し、そして該充填液が親油性である、請求項1に記載の製剤
  3. 前記充填液が、ショ糖脂肪酸エステルおよび中鎖脂肪酸トリグリセリドを含む、請求項2に記載の製剤。
  4. 前記シームレスカプセル皮膜がコハク化ゼラチンを含有する、請求項1から3のいずれかに記載の製剤。
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