JP7017100B2 - 粒子画像解析装置及び粒子画像解析方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体試料を撮像することにより得られた撮像画像中に含まれる粒子の画像を解析するための粒子画像解析装置及び粒子画像解析方法に関するものである。
従来より、液体試料中の粒子の画像を解析する粒子画像解析装置が利用されている。粒子画像解析装置では、液体試料を流路に流しながら、撮像部により流路内の所定領域の画像が撮影される。そして、粒子画像解析装置において、この撮像画像が解析され、撮像画像中に粒子が含まれる場合には、その粒子の画像が抽出される(例えば、下記特許文献1参照)。
撮像画像中から粒子の画像を抽出する場合には、撮像画像の各画素の輝度が閾値と比較される。流路を流れる液体試料に光源部から光を照射し、流路に対して光源部とは反対側に設けられた撮像部で撮影を行う場合、撮像画像中の粒子の領域(粒子領域)における各画素の輝度が、粒子以外の領域(非粒子領域)における各画素の輝度よりも低くなる。したがって、撮像画像の各画素の輝度を閾値と比較することにより、撮像画像中の粒子領域と非粒子領域との境界を判別することができる。
特開平09-229844号公報
しかしながら、一定の閾値を用いて粒子領域と非粒子領域との境界を判別する場合、同じ大きさの粒子であっても、粒子における光の透過率などに起因して、境界の判別結果が変化するという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、撮像画像中の粒子領域をより正確に特定することができる粒子画像解析装置及び粒子画像解析方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る粒子画像解析装置は、液体試料を撮像することにより得られた撮像画像中に含まれる粒子の画像を解析するための粒子画像解析装置であって、粒子画像特定処理部と、周辺画像抽出処理部と、粒子領域特定処理部とを備える。前記粒子画像特定処理部は、前記撮像画像の各画素の輝度を第1閾値と比較することにより、当該撮像画像中に含まれる粒子の画像を特定する。前記周辺画像抽出処理部は、前記粒子画像特定処理部により特定された1つの粒子の画像を含む当該粒子の周辺画像を前記撮像画像から抽出する。前記粒子領域特定処理部は、前記周辺画像抽出処理部により抽出された前記周辺画像の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、当該周辺画像中の粒子領域を特定する。前記第2閾値は、前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素又は最も高い画素の輝度と、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値とに基づいて算出される。
このような構成によれば、撮像画像の各画素の輝度を第1閾値と比較することにより、撮像画像中に含まれる粒子の画像が特定され、特定された1つの粒子の画像を含む周辺画像の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、周辺画像中の粒子領域が特定される。これにより、粒子領域と比較する画素を粒子の周辺画像中に絞った上で、その周辺画像中の各画素の輝度に基づいて粒子領域を特定することができる。
特に、周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素又は最も高い画素の輝度と、周辺画像の粒子以外の領域(非粒子領域)における各画素の輝度の基準値とに基づいて算出された第2閾値を用いて、周辺画像中の粒子領域が特定されるため、粒子領域の境界をより精度よく判別することができる。したがって、粒子における光の透過率などが異なる場合であっても、撮像画像中の粒子領域をより正確に特定することができる。
(2)前記周辺画像は、前記粒子領域における各画素の輝度が、当該粒子領域以外の領域における各画素の輝度よりも低い画像であってもよい。この場合、前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素の輝度をIminとし、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値をIとした場合に、前記第2閾値は、Imin+(I-Imin)×aで表されてもよい(aは係数)。
このような構成によれば、粒子領域における各画素の輝度が、非粒子領域における各画素の輝度よりも低い周辺画像において、周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素の輝度Iminと、周辺画像の非粒子領域における各画素の輝度の基準値Iとを用いて、粒子領域をより正確に特定することができる。
(3)前記周辺画像は、前記粒子領域における各画素の輝度が、当該粒子領域以外の領域における各画素の輝度よりも高い画像であってもよい。この場合、前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も高い画素の輝度をImaxとし、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値をIとした場合に、前記第2閾値は、Imax-(Imax-I)×aで表されてもよい(aは係数)。
このような構成によれば、粒子領域における各画素の輝度が、非粒子領域における各画素の輝度よりも高い周辺画像において、周辺画像の各画素のうち輝度が最も高い画素の輝度Imaxと、周辺画像の非粒子領域における各画素の輝度の基準値Iとを用いて、粒子領域をより正確に特定することができる。
(4)前記aの値は、0.01~0.8であることが好ましい。
このような構成によれば、周辺画像中の粒子領域を特定する際に周辺画像の各画素の輝度が比較される第2閾値として、より適切な係数aに基づいて算出された閾値を用いることができるため、粒子領域をさらに正確に特定することができる。
(5)本発明に係る粒子画像解析方法は、液体試料を撮像することにより得られた撮像画像中に含まれる粒子の画像を解析するための粒子画像解析方法であって、粒子画像特定ステップと、周辺画像抽出ステップと、粒子領域特定ステップとを含む。前記粒子画像特定ステップでは、前記撮像画像の各画素の輝度を第1閾値と比較することにより、当該撮像画像中に含まれる粒子の画像を特定する。前記周辺画像抽出ステップでは、前記粒子画像特定ステップにより特定された1つの粒子の画像を含む当該粒子の周辺画像を前記撮像画像から抽出する。前記粒子領域特定ステップでは、前記周辺画像抽出ステップにより抽出された前記周辺画像の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、当該周辺画像中の粒子領域を特定する。前記第2閾値は、前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素又は最も高い画素の輝度と、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値とに基づいて算出される。
本発明によれば、粒子領域の境界をより精度よく判別することができるため、粒子における光の透過率などが異なる場合であっても、撮像画像中の粒子領域をより正確に特定することができる。
本発明の一実施形態に係る粒子画像解析装置の構成を示した概略図である。 液体試料を撮像することにより得られる撮像画像の一例を示した概略図である。 撮像画像から抽出された粒子の周辺画像の一例を示した概略図である。 周辺画像のX方向に沿った各画素の輝度の一例を示した図である。 粒子画像解析装置の電気的構成を示したブロック図である。 粒子画像解析時の制御部による処理の流れを示したフローチャートである。
1.粒子画像解析装置の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る粒子画像解析装置1の構成を示した概略図である。この粒子画像解析装置1は、液体試料を撮像することにより得られた撮像画像中に含まれる粒子の画像を解析するための装置である。粒子画像解析装置1には、光源部2、フローセル3、撮像部4、フィールドレンズ5、コンデンサレンズ6、対物レンズ7及び投影レンズ8などが備えられている。
光源部2は、例えばフラッシュランプなどであって、パルス光を照射するように構成されている。フローセル3は、光の照射方向において、光源部2の下流側に配置されている。フローセル3内は、液体試料が通過する流路を形成している。フローセル3には、図示しないポンプが接続されており、このポンプの動作により連続的に液体試料が導入される。
撮像部4は、光の照射方向において、フローセル3の下流側に配置されている。撮像部4は、例えばカメラなどにより構成される。フィールドレンズ5及びコンデンサレンズ6は、光源部2とフローセル3との間に配置されている。フィールドレンズ5は、光源部2と対向するように配置されている。コンデンサレンズ6は、フローセル3と対向するように配置されている。
対物レンズ7及び投影レンズ8は、フローセル3と撮像部4との間に配置されている。対物レンズ7は、フローセル3と対向するように配置されている。投影レンズ8は、撮像部4と対向するように配置されている。
本実施形態において、粒子画像解析装置1は、液体試料に含まれる粒子を検出する際に用いられる。例えば、液体試料には比較的濃度が低い状態で粒子が含まれている。また、粒子画像解析装置1は、液体試料から間欠的に粒子を検出するような測定(コンタミ測定)に用いることができる。
粒子画像解析装置1を用いて測定を行う際には、まず、フローセル3内に液体試料が連続的に流される。そして、この状態で光源部2から光が照射される。光源部2から照射された光は、フィールドレンズ5を通過して平行光となり、さらに、コンデンサレンズ6を通過してフローセル3内の所定領域(撮像領域)に集束される。フローセル3内の液体試料に照射された光は、対物レンズ7を通過して結像位置Aで結像され、さらに、投影レンズ8を通過して撮像部4に投影される。そして、撮像部4において撮像が行われる。粒子画像解析装置1では、撮像部4における撮像が一定の時間間隔で行われる。
粒子画像解析装置1では、撮像部4で撮像された画像が解析され、画像に粒子が含まれる場合には、その粒子の画像が抽出される。抽出された粒子の画像は、表示部(図示せず)に表示されてもよい。
2.粒子画像解析方法の具体例
図2Aは、液体試料を撮像することにより得られる撮像画像10の一例を示した概略図である。撮像画像10中には、図2Aのように複数の粒子11の画像が含まれる場合もあれば、粒子11の画像が1つだけ含まれる場合や、粒子11の画像が含まれない場合もある。
本実施形態では、光源部2から液体試料を通過して撮像部4に入射する光の一部が、液体試料中の粒子11により遮られる。そのため、撮像画像10における粒子11の画像の各画素は、粒子11以外の領域(非粒子領域16)の各画素よりも輝度が低くなる。このように、本実施形態では、明視野照明により液体試料中の粒子11が照明される場合について説明する。
撮像画像10中において、粒子11の画像の各画素の輝度は、非粒子領域16の各画素の輝度よりも低いため、ある閾値(第1閾値)を設定して、当該第1閾値よりも輝度が低い画素は粒子11の画像を構成している画素であると判断することができる。このようにして、撮像画像10中に含まれる粒子11の画像を特定し、その特定された各粒子11をそれぞれ含む周辺画像12が抽出される。撮像画像10から抽出される各周辺画像12には、それぞれ1つの粒子11の画像が含まれる。
図2Bは、撮像画像10から抽出された粒子11の周辺画像12の一例を示した概略図である。周辺画像12は、粒子11を中心とする画像であり、粒子11の画像と、当該粒子11の周囲の画像とが含まれる。周辺画像12中における粒子11の画像が占める面積の割合は、例えば10~90%であることが好ましく、20~80%であればより好ましい。
本実施形態のように明視野照明により液体試料中の粒子11を照明する場合、周辺画像12中における粒子11の画像は、その周縁部の輝度が徐々に低下し、ある境界14に到達すると輝度の変化が小さくなる。すなわち、粒子11の画像の周縁部は、輝度が徐々に低下するグラデーション領域15となる。境界14に相当する輝度が第1閾値である。これは従来技術で使用している粒子領域を決定するための閾値に相当する。
本実施形態では、周辺画像12の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、周辺画像12中の粒子領域13を特定する。明視野照明により液体試料中の粒子11を照明する場合、粒子領域13における各画素の輝度は、粒子領域13以外の領域における各画素の輝度よりも低くなる。このような明視野照明の場合には、第2閾値が第1閾値よりも低い値に設定される。第2閾値に相当する輝度の位置をつないだ線が境界17であり、境界17の内側の領域が粒子領域13である。
周辺画像12中の粒子領域13を特定する際には、粒子領域13と周囲の画像との境界17が探索されることにより、境界17の内部の領域が粒子領域13として特定される。具体的には、図2Bにおける左右方向をX方向、上下方向をY方向とした場合に、周辺画像12のX方向に沿った1ライン分の画素が、上端から下端に向かってY方向に1ラインずつ順次抽出される。そして、図2Bに一点鎖線で示すように、あるラインに含まれる画素の輝度が第2閾値よりも低いと判定され、当該画素に隣接する少なくとも1つの画素の輝度が第2閾値以上であれば、当該画素が境界17を構成する画素(境界画素P)と特定される。
このようにして、一部の境界画素Pが特定された場合には、その境界画素Pの周辺画素が抽出される。この周辺画素は、例えば境界画素Pを注目画素として、その注目画素を中心とする3画素(X方向)×3画素(Y方向)の領域の画素である。そして、周辺画素における注目画素以外の画素の中から、輝度が第2閾値よりも低い画素であって、当該画素に隣接する少なくとも1つの画素の輝度が第2閾値以上の画素を、さらに境界画素Pとして特定する。これにより、互いに隣接する境界画素Pが特定され、このような処理が繰り返し行われることにより、一連の境界画素Pが境界17として探索される。
図3は、周辺画像12のX方向に沿った各画素の輝度の一例を示した図である。例えば図2Bに一点鎖線で示すようなラインに沿った各画素の輝度は、非粒子領域16における各画素の輝度の基準値Iに比べて、グラデーション領域15における各画素の輝度が粒子領域13側に向かうにつれて徐々に低下し、粒子領域13において最も輝度が低い画素(輝度Imin)が現れる。
非粒子領域16における各画素の輝度の基準値Iは、例えば図2Aに示す撮像画像10において、粒子11が含まれていない任意の領域を抽出し、その領域内の各画素の輝度の平均値を算出することにより決定されてもよい。ただし、基準値Iの決定方法は、上記のような方法に限られるものではなく、例えばフローセル3に粒子11を含まない液体を流して撮像部4による撮像を行い、その撮像画像中の各画素の輝度の平均値を算出することにより決定されてもよい。あるいは、予め定められた値として基準値Iが入力されてもよい。
図2Aに示す撮像画像10から粒子11の画像を特定する際に用いられる閾値(第1閾値)は、例えば「I-Ith」に設定される。Ithは、予め設定された一定の値であり、例えば作業者が任意の値に設定することができる。このように、非粒子領域16における各画素の輝度の基準値Iよりも一定の値Ithだけ低い輝度「I-Ith」を第1閾値として、当該第1閾値よりも輝度が低い画素を粒子11の構成画素と判断することにより、撮像画像10中に含まれる粒子11の画像を特定することができる。つまり、そこに粒子が存在することを特定することができる。
図2Bに示す周辺画像12から粒子領域13を特定する際に用いられる閾値(第2閾値)は、周辺画像12の各画素のうち輝度が最も低い画素の輝度Iminと、周辺画像12の粒子11以外の領域(非粒子領域16)における各画素の輝度の基準値Iとに基づいて算出される。本実施形態では、第2閾値は、下記式(1)で表される。なお、下記式(1)における「a」は、任意の係数である。
min+(I-Imin)×a ・・・(1)
本実施形態では、撮像画像10の各画素の輝度を第1閾値と比較することにより、撮像画像10中に含まれる粒子11の画像が特定され、特定された1つの粒子11の画像を含む周辺画像12(図2B参照)の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、周辺画像12中の粒子領域13が特定される。これにより、粒子領域13と比較する画素を粒子11の周辺画像12中に絞った上で、その周辺画像12中の各画素の輝度に基づいて粒子領域13を特定することができる。
特に、周辺画像12の各画素のうち輝度が最も低い画素の輝度Iminと、周辺画像12の粒子11以外の領域(非粒子領域16)における各画素の輝度の基準値Iとに基づいて算出された第2閾値を用いて、周辺画像12中の粒子領域13が特定されるため、粒子領域13の境界17をより精度よく判別することができる。したがって、粒子11における光の透過率などが異なる場合であっても、撮像画像10中の粒子領域13をより正確に特定することができる。
また、第2閾値を上記式(1)により算出すれば、粒子領域13における各画素の輝度が、非粒子領域16における各画素の輝度よりも低い周辺画像12において、粒子領域13をより正確に特定することができる。上記式(1)において、係数aを0.01~0.8に設定すれば、より適切な係数aに基づいて算出された第2閾値を用いることができるため、粒子領域13をさらに正確に特定することができる。
3.粒子画像解析装置の電気的構成
図4は、粒子画像解析装置1の電気的構成を示したブロック図である。この粒子画像解析装置1は、上述した撮像部4などの他に、制御部20及び記憶部30などを備えている。
制御部20は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成である。制御部20は、CPUがプログラムを実行することにより、粒子画像特定処理部21、周辺画像抽出処理部22及び粒子領域特定処理部23などとして機能する。記憶部30は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)又はハードディスクなどを含む構成であり、基準値記憶部31及び周辺画像記憶部32などが記憶領域に割り当てられている。
粒子画像特定処理部21は、撮像部4で液体試料を撮像することにより得られた撮像画像10の各画素の輝度を第1閾値と比較することにより、撮像画像10中に含まれる粒子11の画像を特定する。本実施形態では、非粒子領域16における各画素の輝度の基準値Iが基準値記憶部31に予め記憶されており、この基準値Iに基づいて算出される第1閾値(I-Ith)を用いて粒子11の画像が特定される。
周辺画像抽出処理部22は、粒子画像特定処理部21により特定された1つの粒子11を含む周辺画像12(図2B参照)を撮像画像10から抽出する。撮像画像10から抽出された周辺画像12は、粒子11ごとに周辺画像記憶部32に記憶される。そして、各粒子11の周辺画像12に対して、粒子領域特定処理部23による処理が行われる。なお、周辺画像記憶部32に記憶されている各粒子11の周辺画像12を、表示部(図示せず)に表示させることができるような構成となっていてもよい。
粒子領域特定処理部23は、周辺画像抽出処理部22により抽出された周辺画像12の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、周辺画像12中の粒子領域13を特定する。本実施形態では、周辺画像記憶部32に記憶されている周辺画像12の各画素のうち輝度が最も低い画素の輝度Iminと、基準値記憶部31に記憶されている基準値Iとに基づいて算出される第2閾値{Imin+(I-Imin)×a}を用いて、周辺画像12中の粒子領域13が特定される。
4.粒子画像解析装置の処理フロー
図5は、粒子画像解析時の制御部20による処理の流れを示したフローチャートである。粒子画像解析時には、まず、撮像部4で液体試料が撮像されることにより、撮像画像10が取得される(ステップS101:撮像画像取得ステップ)。
その後、粒子画像特定処理部21が、撮像画像10の各画素の輝度を第1閾値と比較することにより、撮像画像10中に含まれる粒子11の画像を特定する(ステップS102:粒子画像特定ステップ)。そして、周辺画像抽出処理部22が、特定された1つの粒子11の画像を含む周辺画像12を撮像画像10から抽出する(ステップS103:周辺画像抽出ステップ)。
このようにして周辺画像12を抽出した上で、粒子領域特定処理部23が、周辺画像12の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、周辺画像12中の粒子領域13を特定する(ステップS104:粒子領域特定ステップ)。このように、本実施形態では、第1閾値及び第2閾値を用いて2段階で周辺画像12中の粒子領域13が特定される。そして、粒子領域13が特定されれば、粒子11の形状や大きさを求めることが可能になる。
5.変形例
以上の実施形態では、明視野照明により液体試料中の粒子11が照明される場合について説明した。しかし、このような構成に限らず、暗視野照明により液体試料中の粒子11が照明されるような構成であってもよい。暗視野照明により液体試料中の粒子11を照明する場合、粒子領域13における各画素の輝度は、粒子領域13以外の領域における各画素の輝度よりも高くなる。このような暗視野照明の場合には、第2閾値が第1閾値よりも高い値に設定される。
暗視野照明の場合、図2Aに示す撮像画像10から粒子11の画像を特定する際に用いられる閾値(第1閾値)は、例えば「I+Ith」に設定される。Ithは、予め設定された一定の値であり、例えば作業者が任意の値に設定することができる。このように、非粒子領域16における各画素の輝度の基準値Iよりも一定の値Ithだけ高い輝度「I+Ith」を第1閾値として、当該第1閾値よりも輝度が高い画素を粒子11の構成画素と判断することにより、撮像画像10中に含まれる粒子11の画像を特定することができる。
暗視野照明の場合、図2Bに示す周辺画像12から粒子領域13を特定する際に用いられる閾値(第2閾値)は、周辺画像12の各画素のうち輝度が最も高い画素の輝度Imaxと、周辺画像12の粒子11以外の領域(非粒子領域16)における各画素の輝度の基準値Iとに基づいて算出される。本実施形態では、第2閾値は、下記式(2)で表される。なお、下記式(2)における「a」は、任意の係数である。
max-(Imax-I)×a ・・・(2)
この変形例では、周辺画像12の各画素のうち輝度が最も高い画素の輝度Imaxと、周辺画像12の粒子11以外の領域(非粒子領域16)における各画素の輝度の基準値Iとに基づいて算出された第2閾値を用いて、周辺画像12中の粒子領域13が特定されるため、粒子領域13の境界17をより精度よく判別することができる。したがって、粒子11における光の透過率などが異なる場合であっても、撮像画像10中の粒子領域13をより正確に特定することができる。
また、第2閾値を上記式(2)により算出すれば、粒子領域13における各画素の輝度が、非粒子領域16における各画素の輝度よりも高い周辺画像12において、粒子領域13をより正確に特定することができる。上記式(2)において、係数aを0.01~0.8に設定すれば、より適切な係数aに基づいて算出された第2閾値を用いることができるため、粒子領域13をさらに正確に特定することができる。
以上の実施形態では、撮像画像取得ステップ、粒子画像特定ステップ、周辺画像抽出ステップ及び粒子領域特定ステップを含む一連の工程が、制御部20の制御により自動的に行われるような構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、少なくとも一部のステップが作業者により手動で行われるような構成であってもよい。
1 粒子画像解析装置
2 光源部
3 フローセル
4 撮像部
10 撮像画像
11 粒子
12 周辺画像
13 粒子領域
14 境界
15 グラデーション領域
16 非粒子領域
17 境界
20 制御部
21 粒子画像特定処理部
22 周辺画像抽出処理部
23 粒子領域特定処理部
30 記憶部
31 基準値記憶部
32 周辺画像記憶部

Claims (8)

  1. 流れる液体試料中の粒子を測定する際に、当該液体試料を撮像することにより得られた撮像画像中に含まれる粒子の画像を解析する粒子画像解析装置であって、
    前記撮像画像の各画素の輝度を第1閾値と比較することにより、当該撮像画像中に含まれる粒子の画像を特定する粒子画像特定処理部と、
    前記粒子画像特定処理部により特定された1つの粒子の画像を含む当該粒子の周辺画像を前記撮像画像から抽出する周辺画像抽出処理部と、
    前記周辺画像抽出処理部により抽出された前記周辺画像の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、当該周辺画像中の粒子領域を特定する粒子領域特定処理部とを備え、
    前記第2閾値は、前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素又は最も高い画素の輝度と、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値とに基づいて算出されることを特徴とする粒子画像解析装置。
  2. 前記周辺画像は、前記粒子領域における各画素の輝度が、当該粒子領域以外の領域における各画素の輝度よりも低い画像であり、
    前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素の輝度をIminとし、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値をIとした場合に、前記第2閾値は、
    min+(I-Imin)×a
    で表される(aは係数)ことを特徴とする請求項1に記載の粒子画像解析装置。
  3. 前記周辺画像は、前記粒子領域における各画素の輝度が、当該粒子領域以外の領域における各画素の輝度よりも高い画像であり、
    前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も高い画素の輝度をImaxとし、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値をIとした場合に、前記第2閾値は、
    max-(Imax-I)×a
    で表される(aは係数)ことを特徴とする請求項1に記載の粒子画像解析装置。
  4. 前記aの値が、0.01~0.8であることを特徴とする請求項2又は3に記載の粒子画像解析装置。
  5. 流れる液体試料中の粒子を測定する際に、当該液体試料を撮像することにより得られた撮像画像中に含まれる粒子の画像を解析する粒子画像解析方法であって、
    前記撮像画像の各画素の輝度を第1閾値と比較することにより、当該撮像画像中に含まれる粒子の画像を特定する粒子画像特定ステップと、
    前記粒子画像特定ステップにより特定された1つの粒子の画像を含む当該粒子の周辺画像を前記撮像画像から抽出する周辺画像抽出ステップと、
    前記周辺画像抽出ステップにより抽出された前記周辺画像の各画素の輝度を第2閾値と比較することにより、当該周辺画像中の粒子領域を特定する粒子領域特定ステップとを含み、
    前記第2閾値は、前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素又は最も高い画素の輝度と、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値とに基づいて算出されることを特徴とする粒子画像解析方法。
  6. 前記周辺画像は、前記粒子領域における各画素の輝度が、当該粒子領域以外の領域における各画素の輝度よりも低い画像であり、
    前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も低い画素の輝度をIminとし、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値をIとした場合に、前記第2閾値は、
    min+(I-Imin)×a
    で表される(aは係数)ことを特徴とする請求項5に記載の粒子画像解析方法。
  7. 前記周辺画像は、前記粒子領域における各画素の輝度が、当該粒子領域以外の領域における各画素の輝度よりも高い画像であり、
    前記周辺画像の各画素のうち輝度が最も高い画素の輝度をImaxとし、前記周辺画像の粒子以外の領域における各画素の輝度の基準値をIとした場合に、前記第2閾値は、
    max-(Imax-I)×a
    で表される(aは係数)ことを特徴とする請求項5に記載の粒子画像解析方法。
  8. 前記aの値が、0.01~0.8であることを特徴とする請求項6又は7に記載の粒子画像解析方法。
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