JP7015648B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7015648B2
JP7015648B2 JP2017118939A JP2017118939A JP7015648B2 JP 7015648 B2 JP7015648 B2 JP 7015648B2 JP 2017118939 A JP2017118939 A JP 2017118939A JP 2017118939 A JP2017118939 A JP 2017118939A JP 7015648 B2 JP7015648 B2 JP 7015648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
timing
wireless communication
symbol
communication device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017118939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019004385A (ja
Inventor
耕司 秋田
智哉 旦代
大輔 内田
大輝 依田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2017118939A priority Critical patent/JP7015648B2/ja
Priority to CN201810149874.1A priority patent/CN109150365A/zh
Priority to US15/898,343 priority patent/US20180367359A1/en
Publication of JP2019004385A publication Critical patent/JP2019004385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7015648B2 publication Critical patent/JP7015648B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J11/00Orthogonal multiplex systems, e.g. using WALSH codes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2602Signal structure
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2602Signal structure
    • H04L27/2605Symbol extensions, e.g. Zero Tail, Unique Word [UW]
    • H04L27/2607Cyclic extensions
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2662Symbol synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2668Details of algorithms
    • H04L27/2669Details of algorithms characterised by the domain of operation
    • H04L27/2671Time domain
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2689Link with other circuits, i.e. special connections between synchronisation arrangements and other circuits for achieving synchronisation
    • H04L27/2691Link with other circuits, i.e. special connections between synchronisation arrangements and other circuits for achieving synchronisation involving interference determination or cancellation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
    • H04L5/0003Two-dimensional division
    • H04L5/0005Time-frequency
    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A), DMT
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2649Demodulators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0048Allocation of pilot signals, i.e. of signals known to the receiver

Description

本発明の実施形態は、無線通信装置および無線通信方法に関する。
周波数分割複信(FDD)のように、送信を行う時間帯と受信を行う時間帯とを切り替えない無線通信方法が知られている。このような無線通信方法を用いた無線通信装置は、送信と受信とを連続して行うことができるため、伝送遅延を低減することができる。しかし、送信と受信とが同時に行われる場合に、送信に係る信号が受信回路等に回り込んでしまうと、回り込んだ信号が受信信号に干渉することにより、通信品質が低下してしまうという問題がある。
回り込み信号を低減するためには、送信系と受信系との間に必要なアイソレーションを確保しなくてはならない。しかし、通信距離が長くなるほど、送信に係る無線電波と受信に係る無線電波との強度の差が大きくなるため、必要とされるアイソレーションも大きくなる。そのため、通信距離が長いほど、アイソレーションの確保が困難になるという問題もある。
特開2012-94992号公報
本発明の一実施形態の無線通信装置は、回り込み信号の影響を低減する。
本発明の一態様としての無線通信装置は、送信部と、受信部と、信号処理部と、を備える。送信部は第1のOFDM信号を送信する。受信部は第2のOFDM信号を受信する。信号処理部は、前記第1のOFDM信号のシンボルタイミングである第1タイミングを検出し、前記第2のOFDM信号のシンボルタイミングである第2タイミングを検出し、前記第1タイミングおよび前記第2タイミングに基づき、新たな第1のOFDM信号のシンボル長設定値を決定し、前記シンボル長設定値にシンボル長が調整された前記新たな第1のOFDM信号を生成する。
第1の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す概念図。 OFDM信号の構成を説明する図。 OFDM受信信号を復調する際に取得される信号の範囲について説明する図。 OFDM受信信号と回り込み信号の復調について説明する図。 OFDM受信信号と回り込み信号とのコンスタレーションを示す図。 オフセットが生じる原因について説明する図。 第1の実施形態に係る無線通信装置の信号処理部の構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態に係る信号処理部のOFDM送信信号のシンボル長の決定処理の概略フローチャートの一例を示す図。 SIRとブロック誤り率との関係を示す図。 オフセットとブロック誤り率との関係を示す図。 無線通信装置が送信停止信号を送信する場合のシーケンスの一例を示す図。 2つの無線通信装置がシンボル長を同期する場合のシーケンスの一例を示す図。 OFDM送信信号の送信タイミングが同期されている場合のオフセットを示す図。 OFDM送信信号の送信タイミングが同期されていない場合のオフセットを示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す概念図である。本実施形態に係る無線通信システムは、無線通信を行う2つ以上の無線通信装置1を備える。図1では、無線通信装置1Aと無線通信装置1Bとが示されている。
なお、添え字のアルファベットは区別のために付されている。番号が同じである構成要素の処理内容は、添え字のアルファベットが異なっていても同じとする。以降についても、同様である。
本実施形態の無線通信装置1は、周波数分割複信(FDD)にて、全二重通信を行うことを想定する。また、本実施形態の無線通信装置1は、直交周波数分割多重方式(OFDM)を用いて、データの送受信を行うことを想定する。なお、他の無線通信装置に対する指示など、無線通信装置の制御に係る信号についてはOFDMを用いなくともよい。
無線通信装置1は、信号を送信する送信部11と、信号を受信する受信部12と、送信および受信に係る信号に対する処理を行う信号処理部13と、無線電波を少なくとも送信または受信するアンテナ14と、を備える。また、本実施形態の無線通信システムに属する各無線通信装置1の構成は同じでもよいし、異なっていてもよい。例えば、図1の無線通信装置1Aは、送信部11Aと、受信部12Aと、信号処理部13Aと、アンテナ141Aおよび142Aと、を備えている。図1の無線通信装置1Bは、送信部11Bと、受信部12Bと、信号処理部13Bと、アンテナ141Bと、分波器25Bと、を備えている。
無線通信装置1の送信部11および受信部12は、FDDを実現するために、分離されている。分離されていれば、無線通信装置1Aのように、送信部11と受信部12のそれぞれが専用のアンテナを有していてもよい。無線通信装置1Bのように、分波器を備えることにより、1本のアンテナが共用されてもよい。
しかし、送信部11と受信部12が分離されていても、送信に係るOFDM信号、つまり送信される予定のOFDM信号または送信されたOFDM信号が受信部12に回り込むという事象が発生する。例えば、アンテナ141Aから放射されたOFDM信号に係る無線電波を受信部12Aに接続されたアンテナ142Aがキャッチすると、当該事象が発生する。また例えば、送信部11と受信部12が近くに設置されるなどして分離が不十分である場合に、送信部11から送信される予定のOFDM信号が受信部12に混入すると、当該事象が発生する。また例えば、分波器15Bによる分離が不十分であるために、送信部11Bが送信した信号が分波器15Bを経由して受信部12Bに混入すると、当該事象が発生する。そして、FDDでは送信と受信が同時に行われているため、送信に係るOFDM信号が受信部12に回り込んだ結果、受信されたOFDM信号に干渉してしまう。受信部12に回り込んだOFDM信号および受信部12が受信したOFDM信号が、それぞれ図1の矢印21および矢印22で示されている。これにより、無線通信システムの通信品質が低下するといった事態が起きる。
以降、送信に係るOFDM信号をOFDM送信信号と、受信されたOFDM信号をOFDM受信信号と、受信部12に回り込んだOFDM送信信号を回り込み信号と記載する。
そこで、本実施形態の無線通信装置1の信号処理部13は、回り込み信号の影響を低減するための処理を行う。具体的には、信号処理部13は、OFDM送信信号の長さを調整することにより、回り込み信号の影響を低減する。
信号処理部13の処理の詳細を説明する前に、OFDM信号について説明する。図2は、OFDM信号の構成を説明する図である。図2には、有効シンボル(OFDMシンボル)301と、ガードインターバル302と、が示されている。図2のように、OFDM信号は、有効シンボルにガードインターバルが付加された信号から構成される。なお、以降、1つの有効シンボルと、1つのガードインターバルと、から構成される1つの信号をシンボルと記載する。また、1つのシンボルの長さをシンボル長と記載する。
有効シンボルは、複数の連続した周波数帯域ごとに変調される信号を割り当てて、これらを逆フーリエ変換することにより生成される信号である。有効シンボルはデータに関する部分である。
ガードインターバルは、伝搬遅延時間などにより、シンボル同士が干渉し合うことを防ぐための信号である。ガードインターバルはシンボルごとに挿入される。ガードインターバルには、有効シンボルの一部をコピーした信号、当該一部をフィルタ処理などにより変化させた信号、または振幅が0(ゼロ)の信号などが用いられる。なお、振幅が0の信号をガードインターバルに用いる場合は、ガードインターバルはシンボルの端に設けられる。
OFDM受信信号から変調前の信号を抽出するには、OFDM受信信号を復調する必要がある。OFDM受信信号を復調するときは、OFDM受信信号から有効シンボルと同じ長さの信号を取り出して、取り出された信号に対しフーリエ変換が行われる。但し、信号を取り出す範囲により、OFDM受信信号が復調されない場合がある。
図3は、OFDM受信信号を復調する際に取得される信号の範囲について説明する図である。図3には2つのシンボル(シンボル3Aおよびシンボル3B)が示されている。また、図3に示された矢印41、42、および43は、復調のために取得される信号の範囲を示す。これらの矢印の長さは、有効シンボルの長さと同じである。
有効シンボルと同じ長さの信号を取得してフーリエ変換を行った場合に、取得された信号が1つのシンボル内に収まっていたときは、OFDM受信信号を復調することができる。図3では、矢印41または矢印42で示された範囲の信号が取得された場合は、取得された信号が1つのシンボル内に収まっているため、OFDM受信信号が再生(復調)される。
一方、取得された信号が1つのシンボル内に収まっていないとき、つまり、2つのシンボルにまたがる信号を取得したときは、OFDM受信信号を精度よく復調することは困難である。図3では、矢印43で示された範囲の信号が取得された場合は、OFDM受信信号は正常に再生されない。2つのシンボルにまたがって取得された信号は、2つのシンボルの一部が加算された信号である。ゆえに、当該信号は、矢印41または矢印42にて示された範囲で取得された信号と比べて、フーリエ変換後の振幅のばらつきが大きく、大きな振幅が発生する確率が高くなる。そのため、当該信号の再生は困難になる。このように、OFDM信号を正しく再生するためには、2つのシンボルにまたがった信号を用いないようにする。
上記のOFDM信号を正しく再生するための取得範囲は、回り込み信号にも当てはまる。ゆえに、OFDM受信信号のシンボルの時間的位置と、回り込み信号のシンボルの時間的位置とが一致していない場合、言い換えると、OFDM受信信号と回り込み信号とが時間的にずれている場合では、OFDM受信信号と回り込み信の両方を復調することができない。そのため、OFDM受信信号の再生が困難になる。
図4は、OFDM受信信号と回り込み信号の復調について説明する図である。図4の上側のシンボル群(31Aおよび31B)はOFDM受信信号であり、下側のシンボル群(32A、32B、および32C)は回り込み信号である。
図4に示すように、OFDM受信信号および回り込み信号のシンボルの時間的位置、例えばシンボルの始端が、異なっているとする。なお、シンボルの時間的な基準の位置は任意に定めてよい。シンボルの始端でも中央でもよいし、ガードインターバルの始端でもよい。以降、シンボルの時間的な基準の位置を、シンボルタイミングと記載する。また、OFDM受信信号のシンボルタイミングと、回り込み信号のシンボルタイミングとの差分をオフセットと記載する。
図3で説明したように、OFDM受信信号を復調するためには、OFDM受信信号の1つのシンボルの範囲内で、有効シンボルと同じ長さの信号をフーリエ変換する。OFDM受信信号だけの場合は、矢印41または矢印42の範囲で取得された信号を復調することにより、OFDM受信信号が再生される。しかし、図4で示された回り込み信号がある場合では、矢印42の範囲は回り込み信号の2つのシンボルにまたがっているため、矢印42の範囲で取得された信号を復調しても、回り込み信号の干渉の影響が大きくなる。ゆえに、OFDM受信信号を精度よく復調することができず、通信品質が大きく低下する恐れがある。
図5は、OFDM受信信号と回り込み信号とのコンスタレーションを示す図である。OFDM信号のサブキャリアは256QAM(直角位相振幅変調)で変調されているとする。図5の白抜きの四角は、回り込み信号およびOFDM信号が同期されており、回り込み信号とOFDM信号とのオフセットが0(ゼロ)の場合でのコンスタレーションである。図5の黒丸は、オフセットがシンボル長の半分ほどある場合でのコンスタレーションである。
回り込み信号およびOFDM信号が同期されている場合では、元の変調コンスタレーションが復元されるため、回り込み信号の振幅は許容値以下に抑えられる。一方、同期がされていない場合には、回り込み信号の振幅分散が大きくなり、大きな振幅による干渉により、OFDM受信信号が劣化すると考えられる。
OFDM受信信号と回り込み信号とのオフセットは、OFDM信号が送信されてから通信相手に受信されるまでの時間である伝搬遅延時間と、シンボル長と、に起因する。伝搬遅延時間がシンボル長の整数倍と同じである場合は、オフセットが生じない。伝搬遅延時間がシンボル長の整数倍と同じでない場合は、オフセットが生ずる。
図6は、オフセットが生じる原因について説明する図である。無線通信装置1Aと無線通信装置1Bが相互にOFDM信号により通信を行っている。無線通信装置1AのOFDM送信信号が、伝搬遅延時間経過後に、無線通信装置1Bに受信される。つまり、無線通信装置1AのOFDM送信信号が、伝搬遅延時間経過後に、無線通信装置1BのOFDM受信信号となる。そして、無線通信装置1Bは、伝搬遅延時間経過後、OFDM受信信号と、回り込み信号と、の両方を受け付ける。
図6の例では、OFDM受信信号のシンボルタイミング(第1タイミング)と、回り込み信号のシンボルタイミング(第2タイミング)とがずれていて、オフセットが存在する。このようなオフセットが生じるのは、伝搬遅延時間の長さが、シンボル長の整数倍ではないためである。伝搬遅延時間の長さと、シンボル長の整数倍との差が小さくなるほど、オフセットの絶対値も小さくなる。
そこで、信号処理部13は、現状よりもオフセットの絶対値が小さくなるように、OFDM送信信号のシンボル長を決定する。OFDM受信信号のシンボルタイミングに基づいて取得される信号の範囲が決定される場合でも、オフセットの絶対値が小さくなるにつれて、当該範囲が回り込み信号の1つのシンボル内に収まる可能性が高まる。そのため、フーリエ変換された回り込み信号の振幅が大きくなる確率を低くすることができ、OFDM受信信号に対する回り込み信号による干渉の影響を小さくすることができる。こうして、本実施形態の無線通信装置1は、通信品質の低下を防ぐことができる。
信号処理部13の内部構成について説明する。図7は、第1の実施形態に係る無線通信装置1の信号処理部13の構成の一例を示すブロック図である。信号処理部13は、OFDM復調部131と、第1タイミング検出部132と、第2タイミング検出部133と、OFDMパラメータ決定部134(シンボル長決定部)と、OFDM変調部135と、上位処理部136と、を備える。
OFDM復調部131は、OFDM受信信号に回り込み信号が干渉することにより生じた信号を受け取り、OFDM受信信号および回り込み信号を復調する。以降、OFDM受信信号に回り込み信号が干渉することにより生じた信号を干渉信号と記載する。復調のために取得される信号の範囲は予め定められていてもよいし、他の構成要素または他の無線通信装置から指定されてもよい。OFDM復調部131により復調された信号は上位処理部136に送られる。
また、OFDM復調部131は、復調された信号に含まれる情報を、OFDMパラメータ決定部134、OFDM変調部135、または両方に渡してもよい。例えば、OFDM受信信号に含まれる、後述するシンボル番号をOFDMパラメータ決定部134に渡してもよい。
第1タイミング検出部132は、干渉信号から回り込み信号のシンボルタイミングを検出する。第2タイミング検出部133は、当該干渉信号からOFDM受信信号のシンボルタイミングを検出する。なお、1つのタイミング検出部が、回り込み信号のシンボルタイミングとOFDM受信信号のシンボルタイミングとの両方を検出してもよい。
シンボルタイミングを検出する方法は、公知の手法を用いてもよい。例えば、ガードインターバルの信号に有効シンボルの信号の一部が用いられていることを利用してもよい。例えば、遅延自己相関手法、相互相関手法などを用いてもよい。遅延自己相関手法では、検出に用いられる信号と、当該検出に用いられる信号を遅延させることにより得られた信号との相関を計算することにより、シンボルタイミングが検出される。相互相関手法では、検出に用いられる信号の一部に既知信号が含まれている場合に、検出に用いられる信号と既知信号との相関を計算することにより、シンボルタイミングが検出される。
上記の手法を用いる場合において、相関の有無を判断しやすくするために、OFDM信号に対し、相関特性が良くなるような既知信号を含めてもよい。相関特性が良くなる信号とは、検出に用いられる信号と、当該検出に用いられる信号を遅延させることにより得られる信号との相関値を低くする信号である。
相関特性が良くなるような既知信号を含めるか否かは、予め定められてもよいし、OFDMパラメータ決定部134により判断されてもよい。
OFDMパラメータ決定部(シンボル長決定部)134は、回り込み信号のシンボルタイミングおよびOFDM受信信号のシンボルタイミングを用いて、回り込み信号とOFDM受信信号とのオフセットを算出する。そして、算出されたオフセットに基づき、OFDM送信信号のシンボル長を決定する。シンボル長の決定方法は、様々な方法が考えられる。以下に、シンボル長の決定方法を例示する。
(第1のシンボル長決定方法)
本方法では、OFDMパラメータ決定部134は、今回算出されたオフセットと、以前に算出されたオフセットとの変動に基づき、シンボル長を変更する。そして、新たなシンボル長によるOFDM送信信号による回り込み信号とOFDM受信信号とのオフセットが算出され、再びOFDM送信信号のシンボル長が変更される。つまり、シンボル長の変動の結果がオフセットの変動としてフィードバックされることにより、よりよいシンボル長に近づける方法が考えられる。なお、OFDMパラメータ決定部134が変更するシンボル長の増減値は予め定めておいてもよい。あるいは、オフセットとの変動量に基づき、シンボル長の増減値が算出されてもよい。オフセットが所定の所望値を下回った場合に、OFDMパラメータ決定部134は、シンボル長の決定(変更)を停止してもよい。
(第2のシンボル長決定方法)
本方法では、OFDMパラメータ決定部134は、オフセットに基づき、適切とされるシンボル長を算出する。
例えば、無線通信装置1が固定されている場合は、伝搬遅延時間は一定となる。ゆえに、無線通信装置1が固定されている場合においては、OFDMパラメータ決定部134は、固定の伝搬遅延時間に基づいて、オフセットを算出してもよい。
図6に示したように、オフセットをTdと、伝搬遅延時間をTpと、OFDM送信信号および回り込み信号のシンボル長をTsと表す。説明の便宜上、オフセットTdは、図6に示したように、回り込み信号のシンボルタイミングからOFDM受信信号のシンボルタイミングを引いた差とする。また、オフセットTdの期間に含まれる回り込み信号のシンボルの数(以下、シンボル数と記載)をNsとする。これらの変数の関係式は、次式であらわされる。
Figure 0007015648000001
上記関係式を用いて、オフセットTdの絶対値が小さくなるようなシンボル長Tsを決定すればよい。
例えば、シンボル長を複数設定し、オフセットの変動から伝搬遅延時間を算出してもよい。まず、シンボル長Tsを定数Ts1と決定し、対応するオフセットTd1を測定する。次に、シンボル長Tsを定数Ts2と決定し、対応するオフセットTd2を測定する。それらの場合において、それぞれ以下の式がなりたつ。
Figure 0007015648000002
式2と式3の差分をとると、次式のようになる。
Figure 0007015648000003
シンボル長Ts1およびTs2と、オフセットTd1およびTd2とが既知であることから、シンボル数Nsが算出される。シンボル数Nsが算出されると、式2または式3より伝搬遅延時間Tpを算出することができる。
このようにして、シンボル数Nsと伝搬遅延時間Tpが算出されると、オフセットTdの絶対値を小さくするシンボル長Tsを算出することが可能になる。例えば、上記手順により、伝搬遅延時間Tpが1010、シンボル数Nsが10と算出された場合、式1は次式のようになる。
Figure 0007015648000004
ゆえに、シンボル長Tsを101とすればオフセットTdが0となり、オフセットTdの絶対値を最も小さくすることができる。
(第3のシンボル長決定方法)
また、OFDM受信信号の各シンボルにシンボル番号を付与することにより、当該シンボル番号から伝搬遅延時間を推定して計算する方法が考えられる。
シンボル番号は、シンボルを識別するための識別子である。シンボル番号からシンボル数Nsを推定することができる。図6では、シンボル内に記載されている数字を含む文字列がシンボル番号を示す。なお、シンボル内のAは無線通信装置1Aが生成したシンボルであることを意味し、シンボル内のBは無線通信装置1Bが生成したシンボルであることを意味する。
例えば、無線通信装置1Aと無線通信装置1Bとが同じタイミングでシンボル番号を付してOFDM信号を送信する。その後、OFDM信号を受信した無線通信装置1Bは、OFDM受信信号のシンボルA1番と、回り込み信号のシンボルB5番とが重なっていると認識する。ゆえに、無線通信装置1Bは、シンボル数Nsは4と算出する。このようにして、シンボル数Nsが算出されると、式1を用いて伝搬遅延時間Tpを算出することができ、上述したのと同様の方法で、オフセットの絶対値を小さくするシンボル長Tsを算出することが可能となる。
(第4のシンボル長決定方法)
シンボル番号ではなく、通信距離から伝搬遅延時間Tpを推定してもよい。式1を伝搬遅延時間Tpで整理すると次式のようになる。
Figure 0007015648000005
式6により、伝搬遅延時間Tpは、オフセットTdにシンボル長Tsの整数倍を加算したものであることが分かる。回り込み信号のシンボルタイミングとOFDM受信信号のシンボルタイミングとによりオフセットTdが算出された場合、シンボル長Tsに相当する距離の精度で通信距離が判明していれば、シンボル数Nsを推定することができ、伝搬遅延時間Tpも推定することが可能となる。
例えば、オフセットTdが既に算出されており、シンボル長Tsが1μsecである場合を想定する。電磁波が1μsecで進む距離は300mである。ゆえに、この場合では、推定される通信距離の誤差が300mよりも小さいならば、伝搬遅延時間Tpの誤差が1μsec未満となるため、整数であるシンボル数Nsを推定することが可能である。
通信距離は、無線通信装置1同士が相互に自己の位置に係る情報を送信することにより推定されてもよい。あるいは、無線通信システムを管理するサーバなど、他の通信装置から受信された通信距離または通信相手の位置に関する情報により推定されてもよい。無線通信装置1の位置は、事前に測定されて記憶されていてもよいし、航法衛星システム(Navigation Satellite System)などの位置検出方法を用いて算出されてもよい。
上記のような決定方法により、OFDMパラメータ決定部134は、OFDM送信信号のシンボル長の値(設定値)を決定すればよい。OFDMパラメータ決定部134は、1つの決定方法を用いてもよいし、各決定方法による算出結果から、最適と考えられる結果を選んでもよい。
OFDM送信信号のシンボル長をOFDMパラメータ決定部134により決定された設定値に調整するために、有効シンボル、ガードインターバル、または両方の長さが調整されてもよい。例えば、シンボル長を今までよりも10サンプル波長分ほど短くしたい場合に、有効シンボルの長さを8サンプル波長分ほど短くし、ガードインターバルの長さを2サンプル波長分ほど短くするとしてもよい。このように、両方の長さを変更してもよい。また、一方を長くし、他方を短くすることにより、シンボル長を所望の長さにしてもよい。例えば、有効シンボルの長さを16サンプル波長分ほど短くし、ガードインターバルの長さを6サンプル波長分ほど長くすることにより、シンボル長が合計として10サンプル波長分ほど短くなるようにしてもよい。
但し、ガードインターバルの長さだけが調整されるほうが望ましい。ガードインターバルは、前述のように、有効シンボルの一部をコピーした信号などであるため、有効シンボルの生成方法を変更しなくとも、ガードインターバルの長さは調整することができる。そのため、有効シンボルの長さは変更されないほうが、OFDM送信信号を容易に生成することができる。
OFDM変調部135は、上位処理部136から取得した信号を、OFDMパラメータ決定部134により通知された設定値にてOFDM信号に変調する。OFDMパラメータ決定部134により通知される設定値は、シンボル長、有効シンボルの長さ、ガードインターバルの長さなどが想定される。これにより、シンボルが所望の長さとなる。なお、シンボル長に係るパラメータ以外のOFDM送信信号のパラメータがOFDMパラメータ決定部134からOFDM変調部135に通知されてもよい。
上位処理部136は、OFDM復調部131が復調した信号を受け取り、当該信号を処理する。また、通信相手に送る変調前の信号をOFDM変調部135に渡す。上位処理部136の処理は、公知の無線通信装置と同様であり、回り込み信号の影響を低減する処理とは関係がないため省略する。
次に、各構成要素による処理の流れについて説明する。図8は、第1の実施形態に係る信号処理部13のOFDM送信信号のシンボル長の決定処理の概略フローチャートの一例を示す図である。当該フローは、第1のシンボル長決定方法として示した、シンボル長の変更を繰り返すことにより、適切なシンボル長に近づける方法を用いる場合を示す。
第1タイミング検出部132が、干渉信号から、回り込み信号のシンボルタイミングを検出する(S101)。第2タイミング検出部133が、当該干渉信号からOFDM受信信号のシンボルタイミングを検出する(S102)。そして、OFDMパラメータ決定部134が、回り込み信号のシンボルタイミングと、OFDM受信信号のシンボルタイミングと、に基づき、回り込み信号とOFDM受信信号とのオフセットを算出する(S103)。
算出されたオフセットが終了条件を満たす場合(S104のYES)、既に適切なシンボル長が設定されていると想定されるため、フローは終了する。一方、算出されたオフセットが終了条件を満たしていない場合(S104のNO)、OFDMパラメータ決定部134がOFDM送信信号のシンボル長を決定(変更)する(S105)。そして、OFDM変調部135が、決定されたシンボル長になるように、上位処理部136からの信号を変調して、OFDM送信信号を生成する(S106)。そして、再びS101の処理に戻り、算出されたオフセットが終了条件を満たすまで、これらの処理が繰り返される。
なお、このフローチャートは一例であり、必要とされる処理結果を得ることができれば処理の順序等は限られるものではない。例えば、S101の処理とS102の処理は入れ替えてもよい。また、各処理の処理結果は、逐次、図示されていない記憶部に記憶され、各構成要素は当該記憶部を参照して処理結果を取得してもよい。
なお、第2から第4のシンボル長決定方法を用いる場合は、S104の分岐がなく、S103からS105の処理に続く。また、繰り返しもなく、S106の処理が終了したら、フローが終了する。
このようにして、オフセットの絶対値が小さくされることにより、小さくされる前よりも通信品質が改善する。図9および図10は、シミュレーションによる通信品質の評価結果を示す図である。図9は、SIR(Signal to Interface Ratio:信号対干渉電力比)とブロック誤り率との関係を示す図である。図10はオフセットとブロック誤り率との関係を示す図である。図10は、SIRを25dBとした場合を示す。
シミュレーションは、無線通信装置1が固定されている場合の例として、通信距離が5km、有効シンボル長が760[nsec]とされた、5Gバックホール用の無線通信システムを想定して行われた。この場合、約0.01[symbol]の精度で、OFDM受信信号と回り込み信号の同期を合わせることが可能となる。
図9に示すように、オフセットがない場合のほうが、シンボル長の半分ほどのオフセットがある場合よりも、0.5dB以上の性能改善がみられる。また、図10に示すように、オフセットの値が-0.1から-0.2に変化するとき、および、オフセットの値が0.1から0.2に変化するときに、ブロック誤り率が急激に上昇する。逆に、オフセットの値が-0.1から0.1までの範囲であれば、ブロック誤り率が抑えられていることが分かる。このように、オフセットの絶対値を一定以下にすることにより、通信品質の低下を防ぐことができる。
以上のように、本実施形態の無線通信装置1によれば、OFDM受信信号のシンボルタイミングと、回り込み信号のシンボルタイミングとが合わせられる。これにより、本実施形態の無線通信装置1は、回り込み信号による影響を低減することができ、通信品質の低下を防ぐことができる。また、回り込み信号を低減するために用いられていたアイソレーションを減らすことができる。
また、本実施形態の無線通信装置1によれば、ガードインターバルの長さを調整することにより、両タイミングが同期されるため、無線通信装置1の設定を大きく変える必要がなく、簡易に回り込み信号の影響を低減することができる。
なお、上述された無線通信装置1の構成要素は一例であり、無線通信を行う際に必要な他の構成要素は省略されている。例えば、無線通信装置1の信号処理部13は、メモリ、ストレージなどにより実現される記憶部を含んでいてもよい。また、OFDM方式以外の通信を行うための変調部および復調部を含んでいてもよい。また、無線通信装置1の内部時間を管理するために、クロックを生成するクロック生成部を含んでいてもよい。また、外部からクロックを取得するクロック取得部を含んでいてもよい。以降の実施形態についても同様である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、OFDM受信信号のシンボルタイミングおよび回り込み信号のシンボルタイミングの両方の検出精度を、第1の実施形態よりも向上させる。
第2の実施形態では、無線通信装置1が通信相手に送信の一時的な停止を指示する信号を送信する点が第1の実施形態とは異なる。無線通信装置1の構成要素は第1の実施形態と同様でよい。第1の実施形態と同様の点は、説明を省略する。以降、送信の一時的な停止を指示する信号を送信停止信号と記載する。
シンボルタイミングを検出しようとするOFDM信号に対し、ノイズの混入、他の信号による干渉などが生じている場合には、シンボルタイミングの検出の精度が低下する傾向がある。ゆえに、OFDM受信信号に回り込み信号が干渉した信号から、OFDM受信信号のシンボルタイミングを検出しようとしても、検出の精度が低い恐れがある。また、回り込み信号のシンボルタイミングを検出する際も、逆にOFDM受信信号が干渉となるため、検出の精度が低い恐れがある。
このように、OFDM受信信号と回り込み信号とが相互に干渉してしまい、回り込み信号のシンボルタイミングおよびOFDM受信信号のシンボルタイミングを精度よく検出できない場合には、無線通信を行う2つの無線通信装置1の一方の送信を停止してもよい。例えば、送信停止信号を通信相手に送信し、通信相手が送信停止信号を受信した場合に送信を一時的に停止するように動作させてもよい。
なお、送信停止信号は、OFDM送信信号に含まれていてもよい。あるいは、個別に送信停止信号が送られてもよい。送信停止信号の変調方式は、OFDMでなくともよい。
送信停止信号を用いられる場合の通信の流れについて説明する。図11は、無線通信装置1が送信停止信号を送信する場合のシーケンスの一例を示す図である。まず、無線通信装置1Aが送信停止信号を無線通信装置1Bに送信する(S201)。なお、初めに送信停止信号を送信する無線通信装置1は、2つの無線通信装置1のどちらでもよい。
送信停止信号を受信した無線通信装置1Bは、送信を停止する(S202)。無線通信装置1Bの送信が停止されることにより、無線通信装置1Bの信号処理部13Bに回り込み信号が流れ込まなくなる。つまり、無線通信装置1Bの第1タイミング検出部132Bは、回り込み信号の干渉がないOFDM受信信号から、OFDM受信信号のシンボルタイミングを検出する(S203)。
一方、無線通信装置1Aは、無線通信装置1Bの送信停止の暫く後に、無線通信装置1BからのOFDM信号を受信しなくなる。つまり、無線通信装置1Aの第2タイミング検出部133Aは、OFDM受信信号の干渉がない回り込み信号から、回り込み信号のシンボルタイミングを検出する(S204)。こうして、送信停止信号を送信した無線通信装置1は回り込み信号のシンボルタイミングの検出精度が向上し、送信停止信号を受信した無線通信装置1はOFDM受信信号のシンボルタイミングの検出精度が向上する。
その後、無線通信装置1Bは送信を再開する(S205)。送信再開は、送信停止してから一定時間が経過したときに行われるとしてもよい。あるいは、無線通信装置1Aが回り込み信号のシンボルタイミングを検出できた後に、送信再開を指示する信号を無線通信装置1Bに送信してもよい。
送信再開後、今度は無線通信装置1Bが送信停止信号を送信する(S206)。送信停止信号を受信した無線通信装置1Aが送信を停止する(S207)。無線通信装置1Aの送信が停止されることにより、無線通信装置1Aの第1タイミング検出部132Aは、回り込み信号の干渉がないOFDM受信信号から、OFDM受信信号のシンボルタイミングを検出する(S208)。また、無線通信装置1Bの第2タイミング検出部133Bは、OFDM受信信号の干渉がない回り込み信号から、回り込み信号のシンボルタイミングを検出する(S209)。これにより、前述と同様、送信停止信号を送信した無線通信装置1は回り込み信号のシンボルタイミングの検出精度が向上し、送信停止信号を受信した無線通信装置1はOFDM受信信号のシンボルタイミングの検出精度が向上する。
そして、無線通信装置1Aが送信を再開する(S210)。このようにして、相互に送信停止信号を送信し合うことにより、両方の無線通信装置1が、OFDM受信信号のシンボルタイミングおよび回り込み信号のシンボルタイミングの両方の検出精度を向上することができる。また、シンボルタイミングの測定に係る時間を、第1の実施形態より短い時間で完了し得る。
なお、上記では、両方の無線通信装置1が送信停止信号を送信したが、一方の無線通信装置1のみが送信停止信号を送信するとしてもよい。例えば、一定時間後に送信を停止する旨を送信停止信号に含めるといった明示的な方法により、他方からの送信停止信号を不要にしてもよい。あるいは、一方の送信再開後に他方が送信を停止するという取り決めを予め定めておくといった暗示的な方法により、他方からの送信停止信号を不要にしてもよい。この場合、図11に示したシーケンス図のS206の処理がなくなるが、S207以降の処理は自動的に行われる。したがって、一方のみが送信停止信号を送信する場合でも、両方の無線通信装置1が、OFDM受信信号のシンボルタイミングおよび回り込み信号のシンボルタイミングの両方の検出精度を向上することができる。
なお、送信を一時的に停止する時間の長さは、通信に支障がない限度内で、任意に定めればよい。また、送信を一時的に停止する時間の長さが、OFDM送信信号のシンボル長の整数倍になるようにしてもよい。このようにすると、送信の再開後にオフセットが変動しないため、送信の再開後に再度オフセットの絶対値を小さくする必要がなくなる。
送信停止信号の送信のタイミング、送信を一時的に停止させる期間などは、OFDMパラメータ決定部134に予め定められていればよい。また、送信停止信号を送信するか否かもOFDMパラメータ決定部134が決定してもよい。例えば、シンボル長を複数回変更してもオフセットの値が所定値を下回らない場合、図9および図10で示した通信品質が条件を満たさない場合などにおいて、OFDMパラメータ決定部134が送信停止信号の送信を決定してもよい。
送信停止信号は、OFDM変調部135によりOFDM方式で変調されて、送信部11を介して送信されてもよい。あるいは、図示されていない変調部がOFDM以外の方式で送信停止信号を変調してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、OFDM送信信号の送信が一時的に停止される。これにより、OFDM受信信号のシンボルタイミングおよび回り込み信号のシンボルタイミングの検出精度を向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、通信を行う2つの無線通信装置1において、OFDM送信信号のシンボル長が同じになるようにする。
第3の実施形態では、シンボル長に係る情報が送信され、2つの無線通信装置1でシンボル長が同期される点が第1および第2の実施形態とは異なる。構成要素は第1および第2の実施形態と同様でよい。第1および第2の実施形態と同様の点は、説明を省略する。
通信を行う無線通信装置1同士では、OFDM送信信号のシンボル長が同じであることが望ましい。シンボル長が異なっている場合、オフセットが時間とともに変動する。ゆえに、この場合においてオフセットを許容範囲に保つためには、オフセットの変動とともに、OFDM送信信号のシンボル長も変動させる必要が生じる。したがって、適切なシンボル長を決定する処理が行われる回数が増加し、無線通信装置1の負担が増加する。そこで、本実施形態の無線通信装置1は、シンボル長を通信相手と同じ値に変更するまたは同じ値に近づけることにより、オフセットの変動量を抑え、シンボル長の制御を簡易にする。
オフセットの変動量を抑えるためのシンボル長の変更方法は、様々な方法が考えられるが、任意に定めてよい。例えば、通信を行う無線通信装置1同士が同じ計算方法を用いてシンボル長を算出する方法がある。あるいは、シンボル長に関する情報を通信相手に通知することにより、同じシンボル長に揃える方法でもよい。シンボル長に関する情報は、個別に送信されてもよいし、他のデータとともにOFDM信号に含められてもよい。
例えば、無線通信装置1Aがシンボル長を変更したい場合に、変更するシンボル長に関する情報を無線通信装置1Bに通知する。その後、無線通信装置1Aおよび無線通信装置1Bの両方ともが、無線通信装置1Aからの通知に係るシンボル長に変更すればよい。
両方の無線通信装置1が、シンボル長を変更する指示を送信してもよい。しかし、両方の無線通信装置1がシンボル長を変更できるとすると、互いに指示を送信した場合に、異なるシンボル長が設定される恐れもある。そこで、マスタ-スレイブ方式を採用してもよい。2つの無線通信装置1の一方がマスタとなってシンボル長を決定し、他方の無線通信装置1がスレイブとなって、決定されたシンボル長に合わせてもよい。
図12は、2つの無線通信装置1がシンボル長を同期する場合のシーケンスの一例を示す図である。図12では、無線通信装置1Aがマスタ(コーディネータ)、無線通信装置1Bがスレイブの場合を示す。
スレイブである無線通信装置1Bがシンボル長を含む情報をマスタである無線通信装置1Aに送る(S301)。当該情報は、所定の時刻に定期的に送られてもよいし、所定のイベントが起きたときに送られてもよい。あるいは、マスタである無線通信装置1からのクエリを受け付けたときに送られてもよい。
無線通信装置1Aは、無線通信装置1Bのシンボル長と、無線通信装置1Aのシンボル長と、を考慮して、シンボル長の値を決定する(S302)。そして、無線通信装置1Aは、決定されたシンボル長の値を含む情報を無線通信装置1Bに送り(S303)、シンボル長を決定された値に変更する(S304)。無線通信装置1Bも、シンボル長を受信した値に変更する。こうして、2つの無線通信装置1のシンボル長が合わせられる。
マスタ-スレイブ方式では、スレイブである無線通信装置1で算出されたシンボル長を考慮した上で、マスタである無線通信装置1がシンボル長を決定することができる。なお、一方の無線通信装置1が算出したシンボル長に同期させる場合は、上記のシーケンス図のS301の処理が省略される。
シンボル長の変更のタイミングは、同じであることが望ましい。ゆえに、変更のタイミングが制御されてもよい。例えば、シンボル長を通知する際に、シンボル長を変更する時刻が指定されてもよい。あるいは、マスタである無線通信装置1が、相手側のOFDM送信信号のシンボル番号を把握しておいた上で、シンボル長を変更するシンボル番号を指定してもよい。
シンボル長に係る情報の送信のタイミング、マスタまたはスレイブの設定などは、OFDMパラメータ決定部134に予め定められていればよい。
シンボル長に係る情報は、OFDM変調部135によりOFDM方式で変調されて、送信部11を介して送信されてもよい。あるいは、図示されていない変調部がOFDM以外の方式でシンボル長に係る情報を変調してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、2つの無線通信装置1において、シンボル長の情報が共有されて、OFDM送信信号のシンボル長が同じになる。これにより、シンボル長を変更する回数を抑えることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、OFDM送信信号を送信するタイミングを、通信相手と同期させる。これにより、これまでの実施形態よりも、2つの無線通信装置1において適切なシンボル長を決定しやすくする。
第4の実施形態では、送信タイミングに係る情報が送信され、2つの無線通信装置1にて送信タイミングが同期される点がこれまでの実施形態とは異なる。構成要素はこれまでの実施形態と同様でよい。これまでの実施形態と同様の点は、説明を省略する。
通信を行う無線通信装置1同士では、OFDM送信信号を送信するタイミングが同じであることが望ましい。OFDM送信信号を送信するタイミングが同じである場合、無線通信装置1Aで算出されるオフセットと、無線通信装置1Bで算出されるオフセットとが、同じ値となる。しかし、OFDM送信信号を送信するタイミングが同じでない場合は、無線通信装置1Aで算出されるオフセットと、無線通信装置1Bで算出されるオフセットとが、異なる値となる。ゆえに、タイミングが同じでない場合は、2つのオフセットの絶対値が小さくなるようにしなくてはならず、タイミングが同じである場合よりも、シンボル長の決定が困難になり得る。
図13および図14は、OFDM送信信号の送信タイミングと、オフセットとの関係を説明する図である。図13は、OFDM送信信号の送信タイミングが同期されている場合のオフセットを示す図である。図14は、OFDM送信信号の送信タイミングが同期されていない場合のオフセットを示す図である。
無線通信装置1AからのOFDM送信信号が無線通信装置1Bに届く時間と、無線通信装置1BからのOFDM送信信号が無線通信装置1Aに届く時間は、通信経路が同じなので、同じである。つまり、伝搬遅延時間は同じである。ゆえに、2つの無線通信装置1が同じタイミングで送信を行えば、通信相手が受信するタイミングも同じである。したがって、図13に示すように、2つの無線通信装置1で測定されるオフセットは同じである。
一方、図14では、図14に示された送信タイミングの差分ほど遅れて、無線通信装置1AがOFDM送信信号を送信する。このように送信タイミングが異なる場合は、送信タイミングが遅い方の無線通信装置1は、回り込み信号のシンボルタイミングが遅くなるため、オフセットの絶対値は送信タイミングが同じの場合よりも小さくなる。ゆえに、図14では、無線通信装置1Aのオフセットが、図13で示された場合よりも、送信タイミングの差分ほど小さくなっている。送信タイミングが早い方の無線通信装置1は、OFDM受信信号を受信するタイミングが遅くなるため、オフセットは送信タイミングが同じの場合よりも大きくなる。図14では、無線通信装置1Bのオフセットが、図13で示された場合よりも、送信タイミングの差分ほど大きくなっている。
このように、送信タイミングが異なると、それぞれの無線通信装置1で算出されるオフセットの差分の絶対値が異なる。また、一方の無線通信装置のオフセットの差分の絶対値が、送信タイミングが同じな場合よりも大きくなる。ゆえに、シンボル長の決定が困難になり得る。したがって、送信タイミングを合わせることにより、シンボル長を決定しやすくする。
送信タイミングを合わせる方法は、様々な方法が考えられる。例えば、2つの無線通信装置1がともに予め定められたタイミングで送信を開始する方法が考えられる。送信の開始は、上位処理部136、OFDM変調部135、または送信部11が制御してもよい。また、信号処理部13は、時刻を認識するためのクロックを備えているとする。また、クロックの時刻合わせのために、時刻情報を取得する時刻情報取得部をさらに備えていてもよい。
また、通信相手の無線通信装置1で測定されたオフセットなどの送信タイミングに係る情報を受信し、当該オフセットに基づき、送信タイミングの差分を推定し、推定された送信タイミングの差分に基づき送信タイミングを調整する方法が考えられる。上述のように、オフセットは、送信タイミングの差分ほど増減する。つまり、通信相手のオフセットと自身のオフセットとの差分の半分が、送信タイミングの差分である。ゆえに、無線通信装置1が測定されたオフセットを通信相手に通知することにより、送信タイミングの差分を認識し、送信タイミングを同期することが可能になる。
送信タイミングの調整は、例えば、一方の無線通信装置1の送信タイミングを推定された送信タイミングの差分ほどずらずことにより、行われてもよい。なお、送信タイミングの差分ほど送信を遅延させる場合は、一時的に送信が停止されてもよい。送信タイミングの差分ほど送信を早める場合は、送信する信号が削除されてもよい。また、両方の無線通信装置1が送信タイミングを調整してもよいし、一方の無線通信装置1が送信タイミングを調整してもよい。
無線通信装置1が送信タイミングに係る情報を送信する流れは、第3の実施形態で説明したシンボル長の同期と同様である。なお、送信タイミングに係る情報として、オフセット、OFDM受信信号のシンボルタイミング、または回り込み信号のシンボルタイミングなどが含まれてもよい。送信タイミングに係る情報を受信した無線通信装置1が、通信相手のOFDM受信信号のシンボルタイミングおよび回り込み信号のシンボルタイミングから、通信相手のオフセットを算出してもよい。
また、第3の実施形態で説明したシンボル長の同期と同様、両方の無線通信装置1が送信タイミングを決定してもよいし、一方がマスタとして送信タイミングを決定してもよい。マスタは自らが送信タイミングを調整してもよいし、スレイブに指示して送信タイミングを調整させてもよい。
マスタなどの役割の設定、送信タイミングなどは、OFDMパラメータ決定部134に予め定められていればよい。また、送信タイミングを同期させるか否かの判断もOFDMパラメータ決定部134が行ってもよい。例えば、無線通信装置1を動作させるクロックの精度により、送信タイミングを合わせても時間の経過とともに、送信タイミングがずれてしまう。ゆえに、送信タイミングの差分を定期的に算出し、送信タイミングの差分がある一定以上に大きくなってきた場合には、送信タイミングの同期を行うようにしてもよい。
送信タイミングに係る情報は、OFDM変調部135によりOFDM方式で変調されて、送信部11を介して送信されてもよい。あるいは、図示されていない変調部がOFDM以外の方式で送信タイミングに係る情報を変調してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、2つの無線通信装置1において、OFDM送信信号の送信タイミングが同じになる。これにより、2つの無線通信装置1において、適切なシンボル長を決定しやすくなる。
なお、本実施形態の無線通信装置1の構成要素は、プロセッサなどを実装しているIC(Integrated Circuit:集積回路)などの専用のハードウェアにより実現されてもよい。例えば、無線通信装置1は、送信部11を実現する送信回路と、受信部12を実現する受信回路と、信号処理部13を実現する処理(制御)回路と、を備えていてもよい。信号処理部13の内部構成も、専用の回路で実現されてもよい。あるいは、構成要素がソフトウェア(プログラム)を用いて実現されてもよい。ソフトウェア(プログラム)を用いる場合は、上記に説明した実施形態は、例えば、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用い、コンピュータ装置に搭載された中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等のプロセッサにプログラムを実行させることにより、実現することが可能である。
上記に、本発明の一実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本実施形態で用いられる用語は、広く解釈されるべきである。例えば用語“プロセッサ”は、汎用目的プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシンなどを包含してもよい。状況によって、“プロセッサ”は、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能論理回路(PLD)などを指してもよい。“プロセッサ”は、複数のマイクロプロセッサのような処理装置の組み合わせ、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサを指してもよい。
別の例として、用語“メモリ”は、電子情報を格納可能な任意の電子部品を包含してもよい。“メモリ”は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データストレージを指してもよく、これらはプロセッサによって読み出し可能である。プロセッサがメモリに対して情報を読み出しまたは書き込みまたはこれらの両方を行うならば、メモリはプロセッサと電気的に通信すると言うことができる。メモリは、プロセッサに統合されてもよく、この場合も、メモリは、プロセッサと電気的に通信していると言うことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 無線通信装置
11 送信部
12 受信部
13 信号処理部
131 OFDM復調部
132 第1タイミング検出部
133 第2タイミング検出部
134 OFDMパラメータ決定部
135 OFDM変調部
136 上位処理部(上位層)
141、142 アンテナ
15 分波器
21 回り込み信号
22 OFDM受信信号
3 シンボル
301 有効シンボル(OFDMシンボル)
302 ガードインターバル
31 OFDM受信信号のシンボル
32 回り込み信号のシンボル
41、42、43 復調のために取得される信号の範囲

Claims (16)

  1. 第1のOFDM信号を送信する送信部と、
    第2のOFDM信号を受信する受信部と、
    前記第1のOFDM信号のシンボルタイミングである第1タイミングを検出し、
    前記第2のOFDM信号のシンボルタイミングである第2タイミングを検出し、
    前記第1タイミングおよび前記第2タイミングに基づき、新たな第1のOFDM信号のシンボル長設定値を決定し、
    前記シンボル長設定値にシンボル長が調整された前記新たな第1のOFDM信号を生成する
    信号処理部と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記第1タイミングは、前記受信部に回り込んだ前記第1のOFDM信号を用いて検出される
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記新たな第1のOFDM信号の前記第1タイミングと前記第2タイミングとの差分の絶対値が、前記新たな第1のOFDM信号よりも前の第1のOFDM信号の前記第1タイミングと前記第2タイミングとの差分の絶対値よりも、小さくなるように前記シンボル長設定値が決定される
    請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記第1タイミングと前記第2タイミングの差分が許容範囲に収まるまで、前記シンボル長設定値が繰り返し変更される
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  5. 前記第2のOFDM信号の伝搬遅延時間に基づき、前記シンボル長設定値が決定される
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記受信部が、前記第2のOFDM信号に含まれるシンボルを識別するための識別子を受信し、
    前記信号処理部が、前記識別子に基づき、前記第2のOFDM信号の伝搬遅延時間を算出する
    請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記伝搬遅延時間が前記第1のOFDM信号のシンボル長の整数倍となるように前記シンボル長設定値は設定される、
    請求項5または6に記載の無線通信装置。
  8. 前記第1のOFDM信号のシンボル長が、前記第1のOFDM信号に含まれるガードインターバルの長さが調整されることにより、前記シンボル長設定値に合わせられる
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の無線通信装置。
  9. 前記送信部が第1の通信相手の送信の一時的な停止を指示する送信停止信号を送信し、
    前記送信停止信号により、前記受信部が前記第1の通信相手から前記第2のOFDM信号を受信していない間に、前記第1タイミングが検出される
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の無線通信装置。
  10. 前記受信部が自身の送信の一時的な停止を指示する送信停止信号を受信した場合に、前記第1のOFDM信号の送信が一時的に停止される
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の無線通信装置。
  11. 前記第1のOFDM信号の送信が一時的に停止されている間に、前記第2タイミングが検出される
    請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 前記送信停止信号により指示される一時的な停止の時間の長さが、前記第1のOFDM信号のシンボル長の整数倍である
    請求項ないし11のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  13. 前記送信部が、前記シンボル長設定値に関する信号を送信する
    請求項1ないし12のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  14. 前記受信部がシンボル長設定値に関する信号を受信した場合に、前記信号処理部が、前記新たな第1のOFDM信号のシンボル長を、前記受信されたシンボル長設定値に調整する
    請求項1ないし13のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  15. 第2の通信相手から指定されたタイミングまたは前記第2の通信相手に指定したタイミングにて、前記送信部が前記第1のOFDM信号を送信することにより、前記第2の通信相手と同じタイミングにて前記第1のOFDM信号を送信する
    請求項1ないし14のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  16. 第1のOFDM信号を送信する送信部と、第2のOFDM信号を受信する受信部と、を備えた無線通信装置が行う無線通信方法であって、
    前記第1のOFDM信号のシンボルタイミングである第1タイミングを検出するステップと、
    前記第2のOFDM信号のシンボルタイミングである第2タイミングを検出するステップと、
    前記第1タイミングおよび前記第2タイミングに基づき、前記第1のOFDM信号のシンボル長設定値を決定するステップと、
    前記シンボル長設定値にシンボル長が調整された新たな第1のOFDM信号を生成するステップと、
    を備える無線通信方法。
JP2017118939A 2017-06-16 2017-06-16 無線通信装置および無線通信方法 Active JP7015648B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118939A JP7015648B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 無線通信装置および無線通信方法
CN201810149874.1A CN109150365A (zh) 2017-06-16 2018-02-13 无线通信装置以及无线通信方法
US15/898,343 US20180367359A1 (en) 2017-06-16 2018-02-16 Wireless communication device and wireless communication method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118939A JP7015648B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 無線通信装置および無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019004385A JP2019004385A (ja) 2019-01-10
JP7015648B2 true JP7015648B2 (ja) 2022-02-03

Family

ID=64658460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017118939A Active JP7015648B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 無線通信装置および無線通信方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20180367359A1 (ja)
JP (1) JP7015648B2 (ja)
CN (1) CN109150365A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088060A (ja) 2008-10-02 2010-04-15 Canon Inc 双方向通信システム、通信装置及び通信装置の制御方法
JP2012094992A (ja) 2010-10-25 2012-05-17 Kyocera Corp 基地局

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4588548B2 (ja) * 2005-06-15 2010-12-01 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 受信装置及び受信方法
JP2011109205A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Sony Corp 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム
JP5755503B2 (ja) * 2011-05-30 2015-07-29 富士通セミコンダクター株式会社 受信装置および受信方法
EP3361792B1 (en) * 2015-10-30 2021-02-17 Huawei Technologies Co., Ltd. Signal sending device and receiving device, and method and system for symbol timing synchronization

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088060A (ja) 2008-10-02 2010-04-15 Canon Inc 双方向通信システム、通信装置及び通信装置の制御方法
JP2012094992A (ja) 2010-10-25 2012-05-17 Kyocera Corp 基地局

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
長谷川 剛,電子情報通信学会2015年通信ソサイエティ大会講演論文集1,2015年08月25日,B-5-3,p.265

Also Published As

Publication number Publication date
CN109150365A (zh) 2019-01-04
JP2019004385A (ja) 2019-01-10
US20180367359A1 (en) 2018-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11888668B2 (en) Communication device and integrated circuit
CN101601221B (zh) 提供导频或前导信号中zadoff-chu序列的有限使用的设备、方法
CN108512792B (zh) 用于无线电装置的设备
KR102332471B1 (ko) 동기 신호 검출을 위한 장치 및 방법
EP2184867B1 (en) Wireless communication device with improved synchronous timing detection of different base stations
JP2009177586A (ja) フレーム同期タイミング検出装置及び移動端末装置並びに同期タイミング検出方法
KR100610929B1 (ko) Tdd 방식의 중계기에서 동기 획득하는 방법 및 장치
US8165238B2 (en) Bi-directional communication system, communication apparatus, and control method of communication apparatus
JP7015648B2 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
US20240031968A1 (en) Rapid Low-Complexity Synchronization and Doppler Correction in 5G/6G
US11601307B2 (en) Estimating one or more characteristics of a communications channel
KR20140145092A (ko) 연속적인 신호 전송을 위한 방법 및 그 전자 장치
JP2006135891A (ja) 無線通信方法
US20120281687A1 (en) Wireless base station, transmission method, and program
US20190357259A1 (en) Physical random access channel scheme for wireless networks using an analog bloom filter
KR101232929B1 (ko) 광대역 고주파수 무선 시스템에서 분산 노드의 시간 동기화 방법 및 장치
CN106330373B (zh) 一种干扰器中的同步方法及装置、干扰器
JP7098083B2 (ja) 通信システム
JP5130938B2 (ja) 無線通信システム、送信端末、及び受信端末
JP2009171228A (ja) 基準信号発生器、基地局システム及び信号伝送方法
US8848845B2 (en) Detection and avoidance apparatus and method for use in UWB receiver
US20200186270A1 (en) Communication device, method of communication, and computer program product
KR100625408B1 (ko) Ofdma/tdd 통신 시스템의 하향링크 프리앰블 검출장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220124