JP7014061B2 - エンジンの排気装置 - Google Patents

エンジンの排気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7014061B2
JP7014061B2 JP2018121287A JP2018121287A JP7014061B2 JP 7014061 B2 JP7014061 B2 JP 7014061B2 JP 2018121287 A JP2018121287 A JP 2018121287A JP 2018121287 A JP2018121287 A JP 2018121287A JP 7014061 B2 JP7014061 B2 JP 7014061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
support member
engine body
exhaust gas
purification device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018121287A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020002832A (ja
Inventor
良平 權田
紘一 八城
良治 草開
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2018121287A priority Critical patent/JP7014061B2/ja
Publication of JP2020002832A publication Critical patent/JP2020002832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7014061B2 publication Critical patent/JP7014061B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Description

ここに開示された技術は、エンジンの排気装置に関する技術分野に属する。
従来より、排気通路に排気浄化装置が複数設けられた、エンジンの排気装置が知られている。
例えば、特許文献1には、排気浄化装置(第1の排気浄化装置)が、相対する一対の短辺と相対する一対の長辺とを含む扁平形状の横断面を有しかつ触媒コンバータを収容するよう構成されたケースと、排気ガスの流路の横断面が拡大するよう、排気ガスの主流方向に対し傾斜した傾斜壁により構成されたコーン部を有しかつタービンの出口と上記ケースの入口とをつなぐよう構成されたインレットコーンと、を有し、上記コーン部の上記傾斜壁における一対の長辺それぞれに対応する部位に、内方に凹んだ凹部が形成され、第2の排気浄化触媒(第2の排気浄化装置)としてのディーゼルパティキュレートフィルタが上記排気浄化装置の下側に近接配置された排気装置が開示されている。
特開2018-17146号公報
ところで、車両の車室空間を出来る限り広くするには、エンジンの排気装置を出来る限りコンパクトに収容することが好ましい。特許文献1に記載のような排気装置では、第1の排気浄化装置の下側に第2の排気浄化装置を配設することにより、2つの排気浄化装置を両方ともエンジンルーム内に収容可能にして、車室空間の拡大を可能にしている。
ここで、複数の排気浄化装置を両方ともエンジンルーム内に収容する場合、各排気浄化装置のエンジン本体に対する支持剛性を確保する必要がある。特に、各排気浄化装置は、排気通路に設けられる部材の中でも重量が大きいため、エンジン本体に対する支持剛性を向上させる必要がある。
しかしながら、各排気浄化装置のエンジン本体に対する支持剛性を向上させるために、支持部材の数を増加させると、生産性の悪化が懸念される。また、排気通路における各排気浄化装置の周囲やエンジン本体には複数のセンサが設けられるため、支持部材の数を増加させると、各センサを適切な位置に取り付けることが困難となる。
ここに開示された技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排気浄化装置を複数備えるエンジンにおいて、支持部材の数を出来る限り少なくしつつ各排気浄化装置のエンジン本体に対する支持剛性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、ここに開示された技術では、エンジンの排気装置を対象として、エンジン本体の側壁部に取付固定された排気マニホールドと、上記排気マニホールドの排気下流側の部分に接続され、ターボ過給機のタービンを収容するタービンハウジングと、上記タービンハウジングの排気下流側の部分に接続された第1の排気浄化装置と、上記第1の排気浄化装置の下側に配設された第2の排気浄化装置と、上記第1の排気浄化装置の出口部と上記第2の排気浄化装置の入口部とを接続するように上下方向に延びる接続通路と、上記接続通路における上記第1の排気浄化装置の出口部の近傍に設けられかつ上記エンジン本体に取付固定された第1支持部材と、上記第2の排気浄化装置の入口部の近傍でかつ該第2の排気浄化装置の下側の部分に設けられるとともに、上記エンジン本体の上記側壁部に取付固定された第2支持部材と、上記第2の排気浄化装置の出口部における上側の部分に設けられかつ上記エンジン本体の上記側壁部に取付固定された第3支持部材とを更に備え、上記第2の排気浄化装置は、上記第1の排気浄化装置に対して近接配置されており、上記第1の排気浄化装置は、該第1の排気浄化装置の出口部に近い位置ほど上記第2の排気浄化装置の入口部に近づくように、下側に傾斜して配設されており、上記エンジン本体の上記側壁部の面直方向から見て、上記第1の排気浄化装置における上記タービンハウジングとの接続部分と、上記第1支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第2支持部材の上記エンジン本体への固定部とで形成される領域内に上記第1の排気浄化装置の重心が位置し、上記エンジン本体の上記側壁部の面直方向から見て、上記第1支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第2支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第3支持部材の上記エンジン本体への固定部とで形成される領域内に上記第2の排気浄化装置の重心が位置する、という構成とした。
この構成によると、第1の排気浄化装置の出口部と第2の排気浄化装置の入口部とが近くなり、接続通路の長さが短くなるため、接続通路は変形しにくくなる。このため、第1の排気浄化装置の入口部から第2の排気浄化装置の出口部までで構成されるユニットとしての剛性が高くなって、該ユニットを1つの剛体とみなすことができる。これにより、例えば、第1の排気浄化装置を支持する部材を、第1の排気浄化装置に直接取り付けず、上記ユニットにおける該第1の排気浄化装置から離れた部分(例えば、第2の排気浄化装置の下側の部分)に設けたとしても第1の排気浄化装置をエンジン本体に対して支持することが可能になる。この結果、第1及び第2の排気浄化装置をエンジン本体に支持するための支持部材を共通化させることが可能になる。
上記の構成によると、第1及び第2の排気浄化装置をそれぞれ支持する支持部のうち、第1支持部材と第2支持部材とが共通化されているため、部品点数を削減することができる。また、第1の排気浄化装置を支持する部材の1つが第1の排気浄化装置におけるタービンハウジングとの接続部分で構成されるため、このことからも、支持部材の数を削減することができる。そして、第1及び第2の排気浄化装置は、エンジン本体に対してそれぞれ複数点で支持されるため、第1及び第2の排気浄化装置のエンジン本体に対する支持剛性を向上させることができる。したがって、排気浄化装置を複数備えるエンジンにおいて、支持部材の数を出来る限り少なくしつつ各排気浄化装置のエンジン本体に対する支持剛性を向上させることができる。
上記エンジンの排気装置において、上記第2の排気浄化装置の出口部の上側の部分は、排気下流側に向かって下側に傾斜した傾斜部を有し、上記第3支持部材は、上記傾斜部に取り付けられていてもよい。
この構成によると、第3支持部材を第2の排気浄化装置の重心に近づけることができ、第2の排気浄化装置のエンジン本体に対する支持剛性をより向上させることができる。
上記エンジンの排気装置において、上記第2の排気浄化装置は、相対する一対の短辺と相対する一対の長辺とを含む扁平形状の横断面を有しかつ上記一対の長辺が上下方向に延びるように配設されていてもよい。
この構成によると、第2の排気浄化装置を出来る限りエンジン本体の側壁部に近づけることができる。これにより、第2支持部材における第2の排気浄化装置への取付位置からエンジン本体の側壁部までの長さ、及び、第3支持部材における第2の排気浄化装置の出口部への取付位置からエンジン本体の側壁部までの長さを、それぞれ短くすることができる。この結果、第1及び第2の排気浄化装置のエンジン本体に対する支持剛性を一層向上させることができる。
上記エンジンの排気装置の一実施形態では、上記第2の排気浄化装置の出口部の直下流側の部分に接続され、排気ガスの一部を上記エンジンの吸気通路に還流させるEGR通路と、上記EGR通路における上記排気通路との接続部分に設けられ、上記EGR通路を通り上記吸気通路に還流される排気ガスを冷却するEGRクーラと、上記第2の排気浄化装置の出口部における下側の部分に設けられかつ上記エンジン本体の上記側壁部に取付固定された第4支持部材と、上記EGR通路と上記排気通路との接続部分に設けられかつ上記エンジン本体の上記側壁部に取付固定された第5支持部材とを更に備え、上記エンジン本体の上記側壁部の面直方向から見て、上記第3支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第4支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第5支持部材の上記エンジン本体への固定部とで形成される領域内に上記EGRクーラの重心が位置する。
すなわち、一般に、EGRクーラは、吸気通路に還流する排気ガスを冷却するための冷却媒体が供給される構成となっているため、排気通路に接続される部材の中でも比較的重量が大きい。このため、EGRクーラについてもエンジン本体に対する支持剛性を向上させる必要がある。
上記の構成では、第3支持部材は第2の排気浄化装置の出口部に設けられており、EGRクーラは、EGR通路の排気通路との接続部分に設けられているため、第3支持部材がEGRクーラの近傍に位置する。このため、第3支持部材を利用してEGRクーラを支持することが可能である。そして、EGRクーラは、第3支持部材と、第4支持部材と、第5支持部材とで支持されるため、EGRクーラのエンジン本体に対する支持剛性を向上させることができる。したがって、EGRクーラが設けられる構成でも、支持部材の数を出来る限り少なくしつつEGRクーラのエンジン本体に対する支持剛性を向上させることができる。
以上説明したように、ここに開示された技術によると、第1の排気浄化装置の出口部と第2の排気浄化装置の入口部とを近接させて、第1の排気浄化装置の入口部から第2の排気浄化装置の出口部までで構成されるユニットとしての剛性が高くすることで、第1及び第2の排気浄化装置をエンジン本体に支持するための支持部材を共通化させることが可能になる。これにより、排気浄化装置を複数備えるエンジンにおいて、支持部材の数を出来る限り少なくしつつ各排気浄化装置のエンジン本体に対する支持剛性を向上させることができる。
実施形態に係る排気装置を備えるエンジンの概略構成図である。 エンジンを車両右側から見た側面図である。 エンジンを車両前側から見た正面図である。 排気通路を車両左側から見た側面図である。 図2のV-V線断面図である。
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るエンジン1を示す。このエンジン1のエンジン本体10は、複数の気筒11が直列に並んだ多気筒エンジンであって、軽油を主成分とした燃料が供給されるディーゼルエンジンである。エンジン本体10は車両のエンジンルームに縦置きに配設されている。つまり、エンジン本体10の気筒列方向が車両前後方向と一致するようになっている。尚、以下の説明では、車両後側から車両前側を見たときの左側を車両左側、右側を車両右側という。
複数の気筒11(図1において1つのみ図示している)が設けられたシリンダブロック12と、このシリンダブロック12上に配設されたシリンダヘッド13と、シリンダブロック12の下側に配設され、潤滑油が貯留されたオイルパン14とを有している。このエンジン本体10の各気筒11内には、ピストン15が往復摺動可能にそれぞれ嵌挿されていて、このピストン15と、シリンダブロック12と、シリンダヘッド13とによって燃焼室が区画されている。ピストン15は、シリンダブロック12内においてコンロッド17を介してクランクシャフト18と連結されている。
シリンダヘッド13には、気筒11毎に、吸気ポート19及び排気ポート20が形成されているとともに、これら吸気ポート19及び排気ポート20には、上記燃焼室側の開口を開閉する吸気弁21及び排気弁22がそれぞれ配設されている。各吸気ポート19及び各排気ポート20はそれぞれ車幅方向に延びている。本実施形態では、エンジン1が上記車両に搭載された状態において、各吸気ポート19はシリンダヘッド13における車両左側にそれぞれ位置し、各排気ポート20はシリンダヘッド13における車両右側にそれぞれ位置する。排気ポート20の出口部には、排気マニホールド67が接続されている。複数の排気ポート20は、シリンダヘッド13内で2つの通路に分けて集合しており、図4に示すように、排気マニホールド67には、集合された2つの通路が接続される。
各吸気弁21は吸気側カム31によって開閉され,各排気弁22は排気側カム41によって開閉される。吸気側カム31及び排気側カム41は、クランクシャフト18の回転と連動してそれぞれ回転駆動される。図示は省略するが、吸気弁21及び排気弁22のそれぞれの開閉タイミングや開閉期間を調整するための、例えば油圧作動式の弁可変機構が設けられている。
シリンダヘッド13には、気筒11毎に、気筒11内に燃料を直接噴射するインジェクタ23が取り付けられている。インジェクタ23は、図2に示すように、その噴口が上記燃焼室の天井面の中央部分から、該燃焼室内に臨むように配設されている。
図1に示すように、エンジン本体10の一側面には、各気筒11の吸気ポート19に連通する様に吸気通路50が接続されている。一方、エンジン本体10の他側面には、各気筒11からの既燃ガス(つまり、排気ガス)を排出する排気通路60が接続されている。
吸気通路50の吸気上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ51が配設されている。一方、吸気通路50における吸気下流側近傍には、サージタンク52が配設されている。このサージタンク52よりも吸気下流側の吸気通路50は、気筒11毎に分岐する独立吸気通路とされ、これら各独立吸気通路の吸気下流端が各気筒11の吸気ポート19にそれぞれ接続されている。
吸気通路50におけるエアクリーナ51とサージタンク52との間には、吸気上流側から吸気下流側へ向かって順に、ターボ過給機53のコンプレッサ53aと、吸気調整弁54と、熱交換器としての水冷式のインタークーラ58とが配設されている。
上記排気通路60の排気上流側の部分は、2つの通路に集合された排気ポート20の外側端に接続された独立排気通路と該各独立排気通路が集合する集合部とを有する排気マニホールド67によって構成されている。
この排気通路60における排気マニホールド67の集合部には、ターボ過給機53のタービン53bが接続されており、該タービン53bの直下流側に酸化触媒61が配設されている。排気通路60における酸化触媒61よりも排気下流側には、ディーゼルパティキュレートフィルタ62(以下、DPF62という)が配設されている。酸化触媒61とDPF62との間には、酸化触媒61とDPF62とを接続する接続通路63が設けられている。排気通路60におけるDPF62よりも排気下流側には、排気シャッター弁64が配設されている。本実施形態では、酸化触媒61は第1の排気浄化装置に相当し、DPF62は第2の排気浄化装置に相当する。
ターボ過給機53は、タービン53bに流入する排気ガスの流路断面積を変化させることで、タービン53bに流入する排気ガスの流速を調整可能な可変容量型のターボ過給機として構成されている。タービン53bの入口、つまり排気通路60におけるタービン53bの直上流部には、排気ガスの流路断面積を調整のための可動式ベーン53cが配設されている。排気通路60には、ターボ過給機53をバイパスするための排気側バイパス通路65が設けられている。この排気側バイパス通路65には、該排気側バイパス通路65へ流れる排気ガスの流量を調整するためのウエストゲートバルブ66が配設されている。ターボ過給機53のタービン53b及びベーン53cは、タービンケース53d(図2参照)内に収容されている。
酸化触媒61は、排気ガス中のCO及びHCが酸化されてCO及びHOが生成される反応を促すものである。
DPF62は、エンジン1の排気ガス中に含まれるスート(煤)等の微粒子を捕集するものである。DPF62は、再生可能なフィルタである。DPF62に上記微粒子が所定量捕集されたときには、排気ガスに未燃燃料(未燃HC)を含ませるようにインジェクタ23から燃料が噴射される。該未燃燃料は、酸化触媒61により酸化反応されて、該酸化反応の反応熱によって排気ガスが昇温される。そして、昇温された高温の排気ガスがDPF62に流入することで、DPF62に捕集された上記微粒子が燃焼除去されて、DPF62が再生される。
排気シャッター弁64は、その開度を調整することで、排気通路60内の排気圧を調整することが可能な弁である。この排気シャッター弁64は、例えば、後述する低圧EGR通路80によって、排気通路60を流れる排気ガスの一部を吸気通路50に還流させる際に、排気通路60内の排気圧を高めるために利用される場合がある。
本実施形態では、吸気通路50と排気通路60とに接続され、排気通路60を流れる排気ガスの一部を吸気通路50に還流可能な高圧EGR通路70及び低圧EGR通路80が設けられている。
高圧EGR通路70は、吸気通路50におけるインタークーラ58とサージタンク52との間の部分と、排気通路60における上記排気マニホールドとターボ過給機53のタービン53bとの間の部分とに接続されている。高圧EGR通路70内には、該高圧EGR通路70を通って吸気通路50に還流される排気ガスの流量を調整する電磁式の高圧EGR弁72が設けられている。
一方で、低圧EGR通路80は、吸気通路50におけるエアクリーナ51とターボ過給機53のコンプレッサ53aとの間の部分と、排気通路60におけるDPF62と排気シャッター弁64との間の部分とに接続されている。低圧EGR通路80には、該低圧EGR通路80を通って吸気通路50に還流される排気ガスを冷却するEGRクーラ81と、低圧EGR通路80を通って還流される排気ガスの流量を調整する電磁式の低圧EGR弁82とが設けられている。EGRクーラ81は水冷式であり、冷却媒体を供給するための冷媒供給路83が接続されている。
図2は、エンジン1を車両右側から見た側面図である。図3は、エンジン1を車両右側から見た側面図である。図4は、排気通路60を車両左側から見た側面図である。
本実施形態では、排気通路60のうち、排気マニホールド67から低圧EGR通路80との接続部分までの部分は、エンジン本体10の車両右側に配設されている。ターボ過給機53のタービン53b、酸化触媒61、DPF62及びEGRクーラ81は、エンジン本体10の右側側壁部10a(厳密には、シリンダヘッド12の右側側壁部及びシリンダブロック13の右側側壁部)に支持されている。以下、酸化触媒61等の構成及びエンジン本体10への支持構造について詳細に説明する。尚、以下の説明では、排気通路60のうち、DPF62の後述するアウトレットコーン69よりも下流側の部分を下流側排気通路60aという。
ターボ過給機53のタービン53bは、図2に示すように、エンジン本体10の車両右側における車両前後方向の中央の上側部分に配設されたタービンケース53dに収容されている。タービンケース53dは、排気マニホールド67の排気下流側の部分に接続固定されている。排気マニホールド67はエンジン本体10の右側側壁部10aにボルトで取付固定されている。よって、タービン53bは、タービンケース53dが排気マニホールド67を介して上記右側側壁部10aに支持されることで、該右側側壁部10aに支持されている。排気マニホールド67は、図2に示すように、上記右側側壁部10aにおける上記気筒列方向(ここでは、車両前後方向)に広がっていて、複数(本実施形態では6つ)の締結部67aで上記右側側壁部10aに接続されている。このため、排気マニホールド67はエンジン本体10にかなり高い支持剛性で支持されており、該排気マニホールド67に直接接続されたタービンケース53dも比較的高い支持剛性でエンジン本体10の右側側壁部10aに支持されている。
タービン53bの車両後側には、ターボ過給機53のコンプレッサ53aが配設されている。コンプレッサ53aからは、車両左側に向かって吸気通路50が延びている。
酸化触媒61は、図2~図4に示すように、触媒入口部を構成するインレットコーン68と、触媒出口部61aと、触媒ケース61bと、該触媒ケース内に収容された酸化触媒コンバータ61cとを有している。インレットコーン68と触媒ケース61bとは溶接により接合されている。触媒出口部61aは触媒ケース61bの排気下流側の端部に形成されている。
酸化触媒61は、図2及び図4に示すように、インレットコーン68が車両後側に位置し、触媒出口部61aが車両前側に位置するように、車両前後方向に延びるように配設されている。インレットコーン68は、タービンハウジング53dの車両前側に接続されている。タービンハウジング53dとインレットコーン68とは、図2及び図4に示すように、Vバンドクランプ100によって接続されている。タービンハウジング53dとインレットコーン68とをVバンドクランプ100によって接続することにより、タービンハウジング53dとインレットコーン68との間に均一な軸力がかかり、タービンハウジング53dとインレットコーン68との接続剛性を高くすることができる。
酸化触媒61は、図2及び図4に示すように、触媒出口部61bに近い位置ほどDPF62の後述するフィルタ入口部62aに近づくように、下側に傾斜して配設されている。詳しくは、酸化触媒61は、車両前側に向かって下側に傾斜して配設されている。
本実施形態では、図5に示すように、酸化触媒61は円形の横断面を有している。
接続通路63は、触媒出口部61bと、DPF62の後述するフィルタ入口部62aとを接続するように上下方向に延びている。接続通路63は、触媒出口部61bと接続される導入部631と、DPF62の後述するフィルタ入口部62aに接続される排出部633とを有している。導入部631の下流側の部分と排出部633の上流側の部分とは、ボルト633によって接続されている。接続通路63は、図2及び図4に示すように、酸化触媒61及びDPF62よりも車両前側に配設されている。
接続通路63の導入部631は、図3に示すように、触媒出口部61bに溶接により接合されている。導入部631は、触媒出口部61bにおけるエンジン本体10の右側側壁部10a寄りの位置(つまり、車両左側寄りの位置)に接続されている。導入部631は、図2に示すように、触媒出口部61bから車両前側に向かって僅かに下側に傾斜して延びた後、下側に向かって車両後側に僅かに傾斜して延びている。導入部631は、図2及び図3に示すように、車両左側及び右側の側壁部631a,631b、並びに、車両前側の側壁部631cが上下方向に延びるとともに、上壁部631dが車両前側に向かってやや下側に傾斜している。
導入部631の下端部にはフランジが設けられている。このフランジは、排出部633の上端部に設けられたフランジと突き合わされて、複数のボルトで結合されている。これにより、導入部631と排出部633とが結合されている。
接続通路63の排出部633は、DPF62のフィルタ入口部62aに溶接により接合されている。排出部633は、下側かつ車両後側に向かって広がるように延びている。排出部633は、DPF62のフィルタ入口部62aとの接続部分の流路断面積が、DPF62の上記横断面の面積と同程度になるように、車両後側に向かって徐々に拡大されている。具体的には、排出部633は、上壁部633aが車両後側に向かって上側に傾斜して延び、下壁部633bが車両後側に向かって下側に傾斜して延びている。
排出部633における車両左側の側壁部633cには、図3に示すように、車両右側に向かって凹んだ凹部633dが形成されている。凹部633dには、湾曲していない平らな平面部が形成されている。凹部633dの該平面部には、図3に示すように、排気ガスの状態を検出するための排気ガスセンサ90が接続されている。排気ガスセンサ90は、例えば、排気ガスの温度を検出する排気温度センサや、排気ガスの排気通路内での圧力を検出する排気圧センサである。
DPF62は、図2及び図3に示すように、フィルタ入口部62aと、フィルタ出口部を構成するアウトレットコーン69と、フィルタケース62bと、該フィルタケース62b内に収容されたフィルタ本体62cとを有している。アウトレットコーン69とフィルタケース62bとは溶接により接合されている。フィルタ入口部61aはフィルタケース61bの排気上流側の端部に形成されている。
DPF62は、図2に示すように、酸化触媒61の下側に、該酸化触媒61に対して近接配置されている。DPF62は、フィルタ入口部62aが車両前側に位置し、フィルタ出口部62bが車両前側に位置するように、車両右側から見て車両前後方向に延びている。DPF62は、図5に示すように、相対する一対の短辺と相対する一対の長辺とを含む扁平形状の横断面を有している。DPF62は、上記扁平形状における上記一対の長辺が上下方向に延びるように、すなわち、上下方向に長くかつ車幅方向に短くなるように配設されている。より具体的には、DPF62は、図5に示すように、上下方向に延びつつ、下側に向かってエンジン本体10の右側側壁部10aに近づくように、すなわち、下側に向かって左側に傾斜して配設されている。
DPF62のアウトレットコーン69は、図2に示すように、上側の部分に、車両右側から見て、車両後側に向かって(つまり、排気下流側に向かって)下側に傾斜した傾斜部69aを有している。一方で、DPF62のアウトレットコーン69の下側の部分は、車両後側に向かって真っ直ぐに伸びている。
低圧EGR通路80は、下流側排気通路60aにおけるアウトレットコーン69の直下流側の部分に接続されている。図2に示すように、低圧EGR通路80における下流側排気通路60aとの接続部分には、EGRクーラ81が上側に向かって延びるように設けられている。図2に示すように、下流側排気通路60aには排気通路側フランジ130が設けられる一方、EGRクーラ81の下側端部にはEGR側フランジ131が設けられている。排気通路側及びEGR側フランジ130,131は互いに上下に突き合わされた上でボルトにより接合されている。これにより、低圧EGR通路80が下流側排気通路60aに接続されるとともに、該接続部分にEGRクーラ81が配設される。
ここで、本実施形態では、上述したように、触媒出口部61bに近い位置ほどDPF62の後述するフィルタ入口部62aに近づくように、下側に傾斜して配設されている。このため、接続通路63の長さ、特に、導入部631と排出部633との接続部分の長さが短くなって、接続通路63は変形しにくくなっている。これにより、酸化触媒61とDPF62とが、接続通路63を介して一体的に接続されているとみなすことができるようになる。したがって、酸化触媒61のインレットコーン68からDPF62のアウトレットコーン69までで構成されるユニットとしての剛性が高くなって、該ユニットを1つの剛体とみなすことができる。
上記ユニットを1つ剛体とみなすことができるため、例えば、酸化触媒61から下側に離れた位置で、酸化触媒61の重量による荷重を受けることができる。また、DPF62から上側に離れた位置で、DPF62の重量による荷重を受けることができる。このため、酸化触媒61をエンジン本体10に対して支持する部材と、DPF62をエンジン本体10に対して支持する部材との共通化を図ることができる。
そこで、本実施形態では、酸化触媒61をエンジン本体10に対して支持する部材と、DPF62をエンジン本体10に対して支持する部材とを一部共通化することにより、出来る限り少ない部品点数で、酸化触媒61及びDPF62をエンジン本体10に対して支持している。具体的には、酸化触媒61は、インレットコーン68とタービンハウジング53dとの接続部分(つまり、酸化触媒61におけるタービンハウジング53dとの接続部分)と、接続通路63における触媒出口部61aの近傍に取り付けられかつエンジン本体10の前側壁部10bに取付固定された第1支持部材121と、フィルタ入口部62aの近傍でかつ該DPF62の下側の部分に取り付けられるとともに、エンジン本体10の右側側壁部10aに取付固定された第2支持部材122とにより、エンジン本体10に対して支持されている。一方で、DPF62は、第1支持部材121と、第2支持部材122と、アウトレットコーン69における上側の部分に取り付けられかつエンジン本体10の右側側壁部10aに取付固定された第3支持部材123とにより、エンジン本体10に対して支持されている。
タービンハウジング53dは、上述した様に、エンジン本体10に強固に固定された排気マニホールド67と接続されていて、エンジン本体10に支持されているとみなすことができる。このため、インレットコーン68とタービンハウジング53dとの接続部分は、酸化触媒61をエンジン本体10に対して支持する部分であるとみなすことができる。
第1支持部材121は、図3及び図4に示すように、第1ブラケット121aと2つのボルト121bとを有している。第1ブラケット121aは右側の端部が、接続通路63の導入部631における車両左側の側壁部631aに溶接により取り付けられている。これにより、第1支持部材121が、接続通路63における触媒出口部61aの近傍に取り付けられる。第1ブラケット121aは、図4に示すように、U字状をなしており、U字開口が車両前側に向かって開放されるように上記側壁部631aに取り付けられている。第1ブラケット121aは、図3及び図4に示すように、導入部631への取付部分から車両左側に向かって延びている。第1ブラケット121aの車両左側の端部に、2つのボルト121bが上下に並んで車両前後方向に延びるようにそれぞれ挿通されており、該2つのボルト121bがエンジン本体10の前側壁部10bに締結されている。これにより、第1支持部材121が、エンジン本体10の前側壁部10bに取付固定される。尚、2つのボルト121bは、上側のボルト121bだけでもよい。
第2支持部材122は、図2~図4に示すように、第2ブラケット122aとボルト122bとを有している。第2ブラケット122aは上側の端部が、フィルタ入口部62aの近傍でかつ該フィルタケース62bの下側の部分に溶接により取り付けられている。これにより、第2支持部材122が、DPF62に取り付けられる。第2ブラケット122aは、図2及び図4に示すように、酸化触媒61と上下方向に重複する位置に配設されている。第2ブラケット122aはU字状をなしており、U字開口が車両右側に向かって開放されるようにフィルタケース62bに取り付けられている。第2ブラケット122aは、図2~図4に示すように、フィルタケース62bとの取付部分から下側に向かって延びている。第2ブラケット122aの下側の端部に、ボルト122bが車幅方向に延びるように挿通されており、該ボルト122bがエンジン本体10の右側側壁部10aに締結されている。これにより、第2支持部材122が、エンジン本体10の右側側壁部10aに取付固定される。
第3支持部材123は、図4に示すように、取付用第3ブラケット123aと固定用第3ブラケット123bとを有している。取付用第3ブラケット123aは、アウトレットコーン69における上側の部分に取り付けられている。具体的には、取付用第3ブラケット123aは、車両後側の端縁を除く周縁が車両右側に向かって折り曲げられており、その一部が、アウトレットコーン69の傾斜部69aと、該傾斜部69aよりも車両後側の部分とに溶接により取り付けられている。これにより、第3支持部材122は、アウトレットコーン69の傾斜部69aに取り付けられる。取付用第3ブラケット123aは、図2及び図4に示すように、アウトレットコーン69の傾斜部69aの上側に形成された領域に広がっている。第3ブラケット123aの車両前後方向の中央部分に、2つのボルト123cが上下に並んで車幅方向に延びるようにそれぞれ挿通されており、この2つのボルト123cにより、取付用第3ブラケット123aに固定用第3ブラケット123bが固定されている。固定用第3ブラケット123bは、図4に示すように、取付用第3ブラケット123aの車両左側の面に取り付けられている。固定用第3ブラケット123bは、車両左側に向かって車両前側に湾曲して延びている。固定用第3ブラケット123bの車両左側の端部には、2つのボルト123dが上下に並んで車幅方向に延びるように挿通されており、この2つのボルト123dがエンジン本体10の右側側壁部10aに締結されている。これにより、第3支持部材123が、エンジン本体10の右側側壁部10aに取付固定される。尚、2つのボルト123dは、上側のボルト123dだけでもよい。
上述のように、第1及び第2支持部材121,122を配設することで、図4に示すように、エンジン本体10の右側側壁部10aの面直方向から見て(ここでは、車両左側から見て)、インレットコーン68とタービンハウジング53dとの接続部分と、第1支持部材121のエンジン本体10への固定部と、第2支持部材122のエンジン本体10への固定部とで形成される領域S1内に酸化触媒61の重心が位置するようになる。つまり、第1支持部材121と、第2支持部材122とは、上記領域S1内に酸化触媒61の重心が位置させるように、上述の位置に配設されている。これにより、酸化触媒61は、インレットコーン68とタービンハウジング53dとの接続部分と、第1支持部材121と、第2支持部材122とでエンジン本体10に対して支持されるようになる。したがって、インレットコーン68とタービンハウジング53dとの接続部分と、第1支持部材121と、第2支持部材122とにより、酸化触媒61のエンジン本体10に対する支持剛性を向上させることができる。特に、第2支持部材122は、車両前後方向における上記接続部分と第1支持部材121との間の位置であって、酸化触媒61と上下方向に重複する位置に配設されているため、酸化触媒61の重量による荷重を適切に受けることができる。これにより、酸化触媒62のエンジン本体10に対する支持剛性をより向上させることができる。
また、上述のように、第3支持部材123を配設することで、図4に示すように、エンジン本体10の右側側壁部10aの面直方向から見て(ここでは、車両左側から見て)、第1支持部材121のエンジン本体10への固定部と、第2支持部材122のエンジン本体10への固定部と、第3支持部材123のエンジン本体10への固定部とで形成される領域S2内にDPF62の重心が位置するようになる。つまり、第3支持部材123は、上記領域S2内にDPF62の重心が位置させるように、上述の位置に配設されている。これにより、DPF62は、第1支持部材121と、第2支持部材122と、第3支持部材123とでエンジン本体10に対して支持されるようになる。したがって、第1支持部材121と、第2支持部材122と、第3支持部材123とにより、DPF62のエンジン本体10に対する支持剛性を向上させることができる。特に、第3支持部材123は、アウトレットコーン69の傾斜部69aに取り付けられているため、上記領域S2内にDPF62の重心を位置させつつ第3支持部材123を出来る限りDPF62の重心に近づけることができる。これにより、DPF62のエンジン本体10に対する支持剛性をより向上させることができる。
本実施形態では、下流側排気通路60aに水冷式のEGRクーラ81が設けられているが、EGRクーラ81は排気通路60に接続される部材の中でも比較的重量が大きい。特に、本実施形態のように水冷式のEGRクーラ81は、多数の成形された金属プレートを積層して構成したクーラコアを内蔵し、さらに冷却水が供給されるため重量が大きくなる。このため、EGRクーラ81についてもエンジン本体10に対する支持剛性を向上させる必要がある。
本実施形態では、上述したように、第3支持部材123はアウトレットコーン69に設けられており、EGRクーラ81は、下流側排気通路60aにおけるアウトレットコーン69の直下流側の部分に接続された低圧EGR通路80の、該下流側排気通路60aとの接続部分に設けられているため、第3支持部材123がEGRクーラ81の近傍に位置する。このため、第3支持部材123を利用してEGRクーラ81を支持することが可能である。そこで、本実施形態では、EGRクーラ81を、第3支持部材123と、アウトレットコーン69における下側の部分に取り付けられかつエンジン本体10の右側側壁部10aに取付固定された第4支持部材124と、低圧EGR通路80と下流側排気通路60aとの接続部分に設けられかつエンジン本体10の右側側壁部10aに取付固定された第5支持部材125とで、エンジン本体10に支持するようにしている。
第4支持部材124は、図2~図4に示すように、第4ブラケット124aとボルト124bとを有している。第4ブラケット124aは上側の端部が、アウトレットコーン69における下側の部分に溶接により取り付けられている。これにより、第4支持部材124が、アウトレットコーン69(DPF62のフィルタ出口部)に取り付けられる。第4ブラケット124aはU字状をなしており、U字開口が車両右側に向かって開放されるようにアウトレットコーン69に取り付けられている。第4ブラケット124aは、図2及び図4に示すように、アウトレットコーン69との取付部から下側に向かって延びている。第4ブラケット124aの下側の端部に、ボルト124bが車幅方向に延びるように挿通されており、該ボルト124bがエンジン本体10の右側側壁部10aに締結されている。これにより、第4支持部材124が、エンジン本体10の右側側壁部10aに取付固定される。
第5支持部材125は、図2及び図4に示すように、排気通路側フランジ130の車両後側の端部から上側に突出した突出部125aとボルト125bとを有している。突出部125aは、排気通路側フランジ130と一体形成されている。これにより、第5支持部材125が、低圧EGR通路80と下流側排気通路60aとの接続部分に設けられる。突出部125aには、ボルト125bが車幅方向に延びるように挿通されており、該ボルト125bがエンジン本体10の右側側壁部10aに締結されている。これにより、第5支持部材125が、エンジン本体10の右側側壁部10aに取付固定される。
上述のように、第4及び第5支持部材124,125を配設することで、図4に示すように、エンジン本体10の右側側壁部10aの面直方向から見て(ここでは、車両左側から見て)、第3支持部材123のエンジン本体10への固定部と、第4支持部材124のエンジン本体10への固定部と、第5支持部材125のエンジン本体10への固定部とで形成される領域S3内にEGRクーラ81の重心が位置するようになる。つまり、第4支持部材124と、第5支持部材125とは、上記領域S3内にEGRクーラ81の重心が位置させるように、上述の位置に配設されている。これにより、EGRクーラ81は、第3支持部材123と、第4支持部材124と、第5支持部材125とでエンジン本体10に対して支持されるようになる。したがって、第3支持部材123と、第4支持部材124と、第5支持部材125とにより、EGRクーラ81のエンジン本体10に対する支持剛性を向上させることができる。
ここで、EGRクーラ81に最も近い第5支持部材125は、第5支持部材125は、EGRクーラ81の重量による荷重が最もかかりやすいため、特に高い支持剛性が求められる。これに対して、本実施形態では、第5支持部材125は、排気通路側フランジ130と一体形成された突出部125aで形成されている。このため、固定用第3ブラケット123bや第4ブラケット124aのアウトレットコーン69に対する取付剛性と比べて、突出部125aの排気通路側フランジ130に対する取付剛性が高くなっている。したがって、第5支持部材125は、EGRクーラ81の重量による荷重を適切に受けることができる。このことから、EGRクーラ81のエンジン本体10に対する支持剛性をより向上させることができる。
したがって、本実施形態では、DPF62は、酸化触媒61に対して近接配置されており、酸化触媒61は、該触媒出口部61aに近い位置ほどフィルタ入口部62aに近づくように、下側に傾斜して配設されており、エンジン本体10の右側側壁部10aの面直方向から見て、酸化触媒62におけるタービンハウジング53dとの接続部分と、第1支持部材121のエンジン本体10への固定部と、第2支持部材122のエンジン本体10への固定部とで形成される領域S1内に酸化触媒61の重心が位置し、エンジン本体10の右側側壁部10aの面直方向から見て、第1支持部材121のエンジン本体10への固定部と、第2支持部材122のエンジン本体10への固定部と、第3支持部材123のエンジン本体10への固定部とで形成される領域S2内にDPF62の重心が位置するため、酸化触媒61及びDPF62をそれぞれ支持する支持部のうち、第1支持部材121と第2支持部材122とが共通化されて、部品点数を削減することができる。また、酸化触媒61を支持する部材の1つが酸化触媒61におけるタービンハウジング53dとの接続部分で構成されるため、このことからも、支持部材の数を削減することができる。そして、酸化触媒61及びDPF62は、エンジン本体10に対してそれぞれ複数点で支持されるため、酸化触媒61及びDPF62のエンジン本体に対する支持剛性を向上させることができる。したがって、排気浄化装置を複数(本実施形態では、酸化触媒61及びDPF62の2つ)備えるエンジン1において、該排気浄化装置の支持部材の数を出来る限り少なくしつつ該排気浄化装置のエンジン本体に10対する支持剛性を向上させることができる。
また、本実施形態では、DPF62は、相対する一対の短辺と相対する一対の長辺とを含む扁平形状の横断面を有しておりかつ該扁平形状における上記一対の長辺が上下方向に延びるように配設されている。これにより、DPF62を出来る限りエンジン本体10の右側側壁部10aに近づけることができる。これにより、第2支持部材122における第2のDPF62への取付位置から右側側壁部10aまでの長さ、及び、第3支持部材123におけるアウトレットコーン69への取付位置から右側側壁部10aまでの長さを、それぞれ短くすることができる。この結果、酸化触媒61及びDPF62のエンジン本体10に対する支持剛性を一層向上させることができる。
さらに、DPF62が上述のように配設されていることにより、第4支持部材124におけるアウトレットコーン69への取付位置から右側側壁部10aまでの長さも短くすることができる。この結果、EGRクーラ81のエンジン本体10に対する支持剛性を一層向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、DPF62は、上下方向に延びつつ、下側に向かってエンジン本体10の右側側壁部10aに近づくように傾斜して配設されている。これにより、第2支持部材122における第2のDPF62への取付位置から右側側壁部10aまでの長さ、及び、第4支持部材124におけるアウトレットコーン69への取付位置から右側側壁部10aまでの長さについては、特に短くすることができる。この結果、酸化触媒61、DPF62及びEGRクーラ81のエンジン本体10に対する支持剛性を一層向上させることができる。
ここに開示された技術は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、フィルタ出口部は、傾斜部69aを有するアウトレットコーン69で構成されていたが、これに限らず、第3支持部材123がフィルタ出口部の上側の部分に取り付けられるのであれば、フィルタ出口部をアウトレットコーン69で構成しなくてもよい。また、この場合、フィルタ出口部の上側の部分に傾斜部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン本体10はディーゼルエンジンであったが、これに限らず、ガソリンを主成分とした燃料が供給されるガソリンエンジンであってもよい。このときには、微粒子捕集フィルタは、ディーゼルパティキュレートフィルタではなく、ガソリンパティキュレートフィルタとなる。
さらに、上記実施形態では、エンジン本体10は車両のエンジンルームに縦置きに配設されていたが、これに限らず、エンジン本体10は車両のエンジンルームに横置きに配設されていてもよい。このとき、酸化触媒61やDPF62等を含む排気通路60は、エンジン本体10の車両後側に配置される。
また、上記実施形態では、排気浄化触媒として酸化触媒61を用いていたが、これに限らず、例えば、NOxを吸蔵及び還元可能な触媒を用いてもよい。
さらに、DPF62のフィルタケース62b内に、フィルタ本体62cに加えて、供給される還元剤により排気ガス中のNOxを還元する選択還元型NOx触媒の触媒コンバータを配設するようにしてもよい。さらに、上記DPF62に、選択還元型NOx触媒を担持させるようにしてもよい。これらの場合、選択還元型NOx触媒に還元剤を供給するための供給装置を配設する必要がある。この供給装置は、例えば、接続通路63の導入部631に配設することができる。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、エンジンの排気装置において、複数の排気浄化装置を備え、各排気浄化装置をエンジン本体に支持させる場合に有用である。
1 エンジン
10 エンジン本体
10a 右側側壁(エンジン本体の側壁)
61 酸化触媒(第1の排気浄化装置)
61a 触媒出口部(第1の排気浄化装置の出口部)
62 DPF(第2の排気浄化装置)
62a フィルタ入口部(第2の排気浄化装置の入口部)
63 接続通路
69 アウトレットコーン(第2の排気浄化装置の出口部)
69a 傾斜部
80 低圧EGR通路
81 EGRクーラ
121 第1支持部材
122 第2支持部材
123 第3支持部材
124 第4支持部材
125 第5支持部材

Claims (4)

  1. エンジンの排気装置であって、
    エンジン本体の側壁部に取付固定された排気マニホールドと、
    上記排気マニホールドの排気下流側の部分に接続され、ターボ過給機のタービンを収容するタービンハウジングと、
    上記タービンハウジングの排気下流側の部分に接続された第1の排気浄化装置と、
    上記第1の排気浄化装置の下側に配設された第2の排気浄化装置と、
    上記第1の排気浄化装置の出口部と上記第2の排気浄化装置の入口部とを接続するように上下方向に延びる接続通路と、
    上記接続通路における上記第1の排気浄化装置の出口部の近傍に設けられかつ上記エンジン本体に取付固定された第1支持部材と、
    上記第2の排気浄化装置の入口部の近傍でかつ該第2の排気浄化装置の下側の部分に設けられるとともに、上記エンジン本体の上記側壁部に取付固定された第2支持部材と、
    上記第2の排気浄化装置の出口部における上側の部分に設けられかつ上記エンジン本体の上記側壁部に取付固定された第3支持部材とを更に備え、
    上記第2の排気浄化装置は、上記第1の排気浄化装置に対して近接配置されており、
    上記第1の排気浄化装置は、該第1の排気浄化装置の出口部に近い位置ほど上記第2の排気浄化装置の入口部に近づくように、下側に傾斜して配設されており、
    上記エンジン本体の上記側壁部の面直方向から見て、上記第1の排気浄化装置における上記タービンハウジングとの接続部分と、上記第1支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第2支持部材の上記エンジン本体への固定部とで形成される領域内に上記第1の排気浄化装置の重心が位置し、
    上記エンジン本体の上記側壁部の面直方向から見て、上記第1支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第2支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第3支持部材の上記エンジン本体への固定部とで形成される領域内に上記第2の排気浄化装置の重心が位置することを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの排気装置において、
    上記第2の排気浄化装置の出口部の上側の部分は、排気下流側に向かって下側に傾斜した傾斜部を有し、
    上記第3支持部材は、上記傾斜部に取り付けられていることを特徴とするエンジンの排気装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジンの排気装置において、
    上記第2の排気浄化装置は、相対する一対の短辺と相対する一対の長辺とを含む扁平形状の横断面を有しかつ上記一対の長辺が上下方向に延びるように配設されていることを特徴とするエンジンの排気装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載のエンジンの排気装置において、
    上記第2の排気浄化装置の出口部の直下流側の部分に接続され、排気ガスの一部を上記エンジンの吸気通路に還流させるEGR通路と、
    上記EGR通路における上記排気通路との接続部分に設けられ、上記EGR通路を通り上記吸気通路に還流される排気ガスを冷却するEGRクーラと、
    上記第2の排気浄化装置の出口部における下側の部分に設けられかつ上記エンジン本体の上記側壁部に取付固定された第4支持部材と、
    上記EGR通路と上記排気通路との接続部分に設けられかつ上記エンジン本体の上記側壁部に取付固定された第5支持部材とを更に備え、
    上記エンジン本体の上記側壁部の面直方向から見て、上記第3支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第4支持部材の上記エンジン本体への固定部と、上記第5支持部材の上記エンジン本体への固定部とで形成される領域内に上記EGRクーラの重心が位置することを特徴とするエンジンの排気装置。
JP2018121287A 2018-06-26 2018-06-26 エンジンの排気装置 Active JP7014061B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018121287A JP7014061B2 (ja) 2018-06-26 2018-06-26 エンジンの排気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018121287A JP7014061B2 (ja) 2018-06-26 2018-06-26 エンジンの排気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020002832A JP2020002832A (ja) 2020-01-09
JP7014061B2 true JP7014061B2 (ja) 2022-02-01

Family

ID=69099191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018121287A Active JP7014061B2 (ja) 2018-06-26 2018-06-26 エンジンの排気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7014061B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019286A (ja) 2011-07-08 2013-01-31 Yanmar Co Ltd エンジン装置
JP2015117590A (ja) 2013-12-17 2015-06-25 マツダ株式会社 エンジンの排気系部品取付構造、及びエンジンの排気系部品取付方法
JP2015523490A (ja) 2012-05-18 2015-08-13 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 自動車エンジンルーム内の衝突耐性システム配置
JP2015161225A (ja) 2014-02-27 2015-09-07 マツダ株式会社 エンジンの排気装置
JP2018017146A (ja) 2016-07-26 2018-02-01 マツダ株式会社 エンジンの排気構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58113813U (ja) * 1982-01-27 1983-08-03 ヤンマーディーゼル株式会社 マフラ−とタ−ボチヤ−ジヤ−の取付構造
JPH06102971B2 (ja) * 1986-07-09 1994-12-14 本田技研工業株式会社 車両における排気系の取付装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019286A (ja) 2011-07-08 2013-01-31 Yanmar Co Ltd エンジン装置
JP2015523490A (ja) 2012-05-18 2015-08-13 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 自動車エンジンルーム内の衝突耐性システム配置
JP2015117590A (ja) 2013-12-17 2015-06-25 マツダ株式会社 エンジンの排気系部品取付構造、及びエンジンの排気系部品取付方法
JP2015161225A (ja) 2014-02-27 2015-09-07 マツダ株式会社 エンジンの排気装置
JP2018017146A (ja) 2016-07-26 2018-02-01 マツダ株式会社 エンジンの排気構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020002832A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8720421B2 (en) Turbo-charging apparatus for vehicle engine
EP2341227B1 (en) Engine device for mounting on working vehicle
JP5136701B2 (ja) 過給機付き内燃機関の制御装置
JP6619375B2 (ja) エンジン装置
JP6969508B2 (ja) 過給器付エンジンの吸気装置
JP6701609B2 (ja) 車両の吸排気装置
JP5925738B2 (ja) 内燃機関の多段過給装置
JP6731876B2 (ja) エンジン装置
EP2363584B1 (en) Multi-stage supercharger system for internal combustion engine
CN107208578B (zh) Egr装置及具备该egr装置的自卸卡车
WO2018173385A1 (ja) エンジン装置
WO2017169982A1 (ja) ターボ過給機付エンジン
EP3587756B1 (en) Exhaust device of engine
Langen et al. The new two-stage turbocharged six-cylinder diesel engine of the BMW 740d
JP7014061B2 (ja) エンジンの排気装置
JP2023001225A (ja) エンジン装置
JP6399041B2 (ja) ターボ過給機付エンジン
JP2021099103A (ja) エンジン装置
JP5909098B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP6399032B2 (ja) ターボ過給機付エンジン
KR101846860B1 (ko) 차량용 배기장치
JP5872301B2 (ja) 排気ガス浄化装置
US12000362B2 (en) Engine
US20230145865A1 (en) Engine
JP2022012278A (ja) インタクーラの支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220103