JP7013716B2 - Rfidタグおよびそれを備えた物品 - Google Patents

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Description

本発明は、RFID(Radio-Frequency IDentification)タグおよびそれを備えた物品に関する。
例えば、特許文献1には、RFIC(Radio-Frequency Integrated Circuit)チップとアンテナコイルとを有するRFIDタグが開示されている。具体的には、アンテナコイルは、多層基板における複数の基材層それぞれに形成された複数のループパターンから構成される。隣接し合うループパターンがビアホール導体などの層間接続導体を介して接続されることにより、ヘリカルコイル状のアンテナ(アンテナコイル)が形成されている。そのようなアンテナコイルの巻回軸に交差するように、RFICチップは多層基板上に搭載されている。RFIDタグの周りに発生する磁界を拡げるために、アンテナコイルの複数のループパターンは、RFICチップから離れるほどループ開口の面積が大きくなるように形成されている。
特開2016-170808号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたRFIDタグの場合、アンテナコイルの複数のループパターンにおいてループ開口の面積がRFICチップから離れるほど大きくなるために、すなわちループ開口がRFICチップに近づくほど小さくなるために、アンテナコイルから発生した磁束の一部がRFICチップを透過する。RFICチップが主に半導体基板から構成されているために、RFICチップを透過する磁束は低減したり乱れが生じうる。この磁束の低減や乱れの発生により、アンテナコイルから発生する磁界が安定せず、RFIDタグの受信感度や通信距離などの通信特性が不安定になりうる。
そこで、本発明は、RFICチップとアンテナコイルとを有するRFIDタグにおいて、通信特性を安定させることを課題とする。
上記技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
複数の基材層の積層体である多層基板と、
前記多層基板に設けられたRFICチップと、
巻回軸を備え、前記巻回軸が前記RFICチップと交差するように前記多層基板に設けられ、且つ前記RFICチップに接続されたアンテナコイルと、
を有し、
前記アンテナコイルが、前記多層基板における複数の基材層それぞれに前記巻回軸を囲むように形成された複数のループパターンを含み、
前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最遠の第1のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、
前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最近の第2のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備える、RFIDタグが提供される。
また、本発明の別態様によれば、
RFIDタグが設けられた物品であって、
前記RFIDタグが、
複数の基材層の積層体である多層基板と、
前記多層基板に設けられたRFICチップと、
巻回軸を備え、前記巻回軸が前記RFICチップと交差するように前記多層基板に設けられ、且つ前記RFICチップに接続されたアンテナコイルと、
を有し、
前記アンテナコイルが、前記多層基板における複数の基材層それぞれに前記巻回軸を囲むように形成された複数のループパターンを含み、
前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最遠の第1のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、
前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最近の第2のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、
前記RFIDタグが、前記第1のループパターンが前記第2のループパターンに比べて前記物品の表面から離れた状態で前記表面に取り付けられている、または前記第1のループパターンが前記第2のループパターンに比べて前記物品の表面に近い状態で前記物品に埋設されている、物品が提供される。
本発明によれば、RFICチップとアンテナコイルとを有するRFIDタグにおいて、通信特性を安定させることができる。
本発明の一実施の形態に係るRFIDタグの斜視図 RFIDタグの断面図 RFIDタグにおける多層基板の分解斜視図 RFIDタグの等価回路図 RFIDタグのアンテナコイルから発生する磁界を示す図 比較例のRFIDタグのアンテナコイルから発生する磁界を示す図 別の実施の形態に係るRFIDタグの断面図 さらに別の実施の形態に係るRFIDタグの断面図 RFIDタグのアンテナコイルにおける層間接続導体のレイアウトを示す図 比較例のRFIDタグのアンテナコイルにおける層間接続導体のレイアウトを示す図
本発明の一態様のRFIDタグは、複数の基材層の積層体である多層基板と、前記多層基板に設けられたRFICチップと、巻回軸を備え、前記巻回軸が前記RFICチップと交差するように前記多層基板に設けられ、且つ前記RFICチップに接続されたアンテナコイルと、を有し、前記アンテナコイルが、前記多層基板における複数の基材層それぞれに前記巻回軸を囲むように形成された複数のループパターンを含み、前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最遠の第1のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最近の第2のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備える。
この態様によれば、RFICチップとアンテナコイルとを有するRFIDタグにおいて、通信特性を安定させることができる。
例えば、前記第1のループパターンと前記第2のループパターンとの間にループ開口の面積が最小な第3のループパターンがあって、前記第3のループパターンから前記第1のループパターンまでのループパターンにおいては前記第1のループパターンに近づくほどループ開口の面積が大きく、前記第3のループパターンから前記第2のループパターンまでのループパターンにおいては前記第2のループパターンに近づくほどループ開口の面積が大きい。
前記第3のループパターンから前記第1のループパターンまでのループパターンの数が、前記第3のループパターンから前記第2のループパターンまでのループパターンの数に比べて多くてもよい。これにより、アンテナコイルから発生する磁界は、RFICチップから遠ざかる方向に拡がる。その結果、RFICチップに磁束が透過することが抑制される。
前記複数のループパターンにおいて、少なくとも一部の隣接し合うループパターンが、前記巻回軸の延在方向視で部分的にオーバーラップしてもよい。これにより、多層基板に積層ずれが生じても、RFIDタグは所望の通信特性を得ることができる。
前記多層基板に、前記RFICチップの第1および第2の入出力端子と前記アンテナコイルの一端および他端とを接続する第1および第2のランドが設けられ、前記第1および第2のランドに対して、前記第2のループパターンが、前記巻回軸の延在方向視で部分的にオーバーラップしてもよい。これにより、多層基板に積層ずれが生じても、RFICタグは所望の通信特性を得ることができる。
前記第1および第2のランドと前記第2のループパターンとの間の距離を、ループパターン間の距離に比べて大きくしてもよい。これにより、磁束はランドと第2のループパターンとの間を通過しやすくなり、その結果として、RFICチップに磁束が透過することが抑制される。
前記アンテナコイルが、前記基材層を貫通する複数の層間接続導体を含み、前記複数の層間接続導体が、好ましくは、前記巻回軸の延在方向視で、前記巻回軸を囲むように配置されている。これにより、アンテナコイルの通信特性について、高い異方性の発生を抑制することができる。
前記RFICチップが、UHF帯の通信周波数で通信するように構成されていてもよい。
本発明の別態様の物品は、RFIDタグが設けられた物品であって、前記RFIDタグが、複数の基材層の積層体である多層基板と、前記多層基板に設けられたRFICチップと、巻回軸を備え、前記巻回軸が前記RFICチップと交差するように前記多層基板に設けられ、且つ前記RFICチップに接続されたアンテナコイルと、を有し、前記アンテナコイルが、前記多層基板における複数の基材層それぞれに前記巻回軸を囲むように形成された複数のループパターンを含み、前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最遠の第1のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最近の第2のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、前記RFIDタグが、前記第1のループパターンが前記第2のループパターンに比べて前記物品の表面から離れた状態で前記表面に取り付けられている、または前記第1のループパターンが前記第2のループパターンに比べて前記物品の表面に近い状態で前記物品に埋設されている。
この態様によれば、物品に設けられてRFICチップとアンテナコイルとを有するRFIDタグにおいて、通信特性を安定させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るRFID(Radio-Frequency IDentification)タグを示す斜視図であって、図2はRFIDタグの断面図である。図中において、X-Y-Z座標系は、発明の理解を容易にするためのものであって、発明を限定するものではない。Z軸方向はRFIDタグの厚さ方向を示している。
図1および図2に示すように、RFIDタグ10は、X軸方向およびY軸方向のサイズが2mm以下(例えば1.2mm)の直方体形状の超小型RFIDタグであって、RFIC(Radio-Frequency Integrated Circuit)チップ12と多層基板14とを有したアンテナ付きRFICパッケージとして構成されている。
RFICチップ12は、半導体基板上に素子や回路などが設けられた部品であって、外部の通信装置(例えばリーダ/ライタ装置)と無線通信可能に構成されている。本実施の形態の場合、RFICチップ12は、UHF帯の通信周波数(例えば約920MHz)で通信するように構成されている。
本実施の形態の場合、多層基板14は、RFICチップ12が搭載される主面14aを備える。その主面14aには、RFICチップ12の第1の入出力端子12aと電気的に接続するための第1のランド16と、第2の入出力端子12bと電気的に接続するための第2のランド18とが設けられている。第1および第2のランド16、18は、主面14aに形成され、銅などの導体材料から作製された導体パターンである。第1の入出力端子12aと第1のランド16との間の電気的接続と、第2の入出力端子12bと第2のランド18との間の電気的接続は、例えばはんだ部材20を介して行われている。なお、第1および第2のランド16、18は、多層基板14の曲げ剛性を向上させるために、またRFICチップ12がずれて搭載されても電気的な接続が確実に実現できるように、RFICチップ12の第1および第2の入出力端子12a、12bに比べて大きいサイズにされている。
また、本実施の形態の場合、多層基板14の主面14aに搭載されたRFICチップ12を覆って保護するために、多層基板14の主面14aには樹脂材料から作製された保護層22が形成されている。
図2に示すように、多層基板14には、アンテナコイル30(ヘリカルコイル状のアンテナ)が設けられている。具体的には、その巻回軸Cが多層基板14の主面14aに対して交差(本実施の形態の場合は直交)するように、アンテナコイル30が多層基板14内に設けられている。また、アンテナコイル30の巻回軸Cは、RFICチップ12に交差している。このようなアンテナコイル30の詳細について、多層基板14の分解斜視図である図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、多層基板14は、誘電体材料または非磁性体材料から作製された、例えば樹脂材料またはセラミック材料から作製された複数の基材層32A~32Gを積層することによって構成された積層体である。アンテナコイル30は、これらの基材層に形成されたループパターン34A~34Eを含んでいる。また、アンテナコイル30は、これらの基材層を貫通する層間接続導体36~56を含んでいる。
本実施の形態の場合、アンテナコイル30の複数のループパターンは、複数の基材層32A~32Gの中における、多層基板14の積層方向(Z軸方向)の両端それぞれに配置された基材層32A、32Gを除く、5つの基材層32B~32F上に形成されている。
なお、ループパターンが形成されていない基材層32Aは、多層基板14の主面14aとして機能する表面を備え、その表面に第1および第2のランド16、18が形成されている。本実施の形態の場合、基材層32Aは、理由は後述するが、残りの基材層32B~32Gの厚さに比べて大きい厚さ(例えば100μmの厚さ)を備える。また、ループパターンが形成されていない基材層32Gは、多層基板14の曲げ剛性を向上させる補強板として機能している。基材層32Gがなくても多層基板14が十分な曲げ剛性を備える場合には、基材層32Gを省略してもよい。
具体的には、アンテナコイル30のループパターン34Aは、多層基板14の主面14a(すなわちRFICチップ12)に対して、他のループパターンに比べて最も近くに配置されている。また、ループパターン34Aは、基材層32Bにおける多層基板14の主面14a側の表面に巻回軸Cを囲むように略環状に形成され、例えば銅などの導体材料から作製されている導体パターンである。
ループパターン34Aの一方の端子34Aaは、基材層32Aを貫通するビアホール導体などの層間接続導体36を介して、基材層32A上の第1のランド16に電気的に接続されている。
ループパターン34Bは、基材層32Cにおける多層基板14の主面14a側の表面に巻回軸Cを囲むように略環状に形成され、例えば銅などの導体材料から作製されている導体パターンである。
ループパターン34Bの一方の端子34Baは、基材層32Bを貫通する層間接続導体38を介して、基材層32B上のループパターン34Aの他方の端子34Abに電気的に接続されている。
ループパターン34Cは、基材層32Dにおける多層基板14の主面14a側の表面に巻回軸Cを囲むように略環状に形成され、例えば銅などの導体材料から作製されている導体パターンである。
ループパターン34Cの一方の端子34Caは、基材層32Cを貫通する層間接続導体40を介して、基材層32C上のループパターン34Bの他方の端子34Bbに電気的に接続されている。
ループパターン34Dは、基材層32Eにおける多層基板14の主面14a側の表面に巻回軸Cを囲むように略環状に形成され、例えば銅などの導体材料から作製されている導体パターンである。
ループパターン34Dの一方の端子34Daは、基材層32Dを貫通する層間接続導体42を介して、基材層32D上のループパターン34Cの他方の端子34Cbに電気的に接続されている。
ループパターン34Eは、多層基板14の主面14a(すなわちRFICチップ12)に対して、他のループパターンに比べて最も遠くに配置されている。また、ループパターン34Eは、基材層32Fにおける多層基板14の主面14a側の表面に巻回軸Cを囲むように略環状に形成され、例えば銅などの導体材料から作製されている導体パターンである。
ループパターン34Eの一方の端子34Eaは、基材層32Eを貫通する層間接続導体44を介して、基材層32E上のループパターン34Dの他方の端子34Dbに電気的に接続されている。一方、他方の端子34Ebは、基材層32A上の第2のランド18に電気的に接続されている。この端子34Ebと第2のランド18との電気的な接続は、基材層32B~32Eに形成されたランド46A~46Dと基材層32A~32Eを貫通する層間接続導体48~56とを介して行われている。
なお、図2に示すように、本実施の形態の場合、アンテナコイル30のループパターン34A~34Eそれぞれは、実質的に同一のパターン幅PWを備える矩形状のパターンである。
このような構成により、アンテナコイル30は、ヘリカル状に形成され、多層基板14内に設けられ、また、第1および第2のランド16、18を介してRFICチップ12に電気的に接続されている。
図4は、RFIDタグ10の等価回路図である。
図4に示すように、RFICチップ12は、内部容量(キャパシタンス:RFICチップ自身が持つ自己容量)C1を備える。また、アンテナコイル30は、インダクタンスL1と容量C2とを備える。容量C2は、隣接し合うループパターン間の線間容量に基づくアンテナコイル30の容量である。これらの容量C1、C2とインダクタンスL1とにより、RFICチップ12とアンテナコイル30との間の整合をとる整合回路が構成されている。
ここからは、本実施の形態に係るRFIDタグ10のアンテナコイル30のさらなる詳細について説明する。
まず、図3に示すように、アンテナコイル30における複数のループパターン34A~34Eは、実質的に矩形状であって、少なくとも一部についてサイズが異なる。幾何学的に言えば、ループパターン34A~34Eそれぞれについて、端子を除くループパターンの部分を最小の面積で包含する矩形状の包含領域が、サイズ(面積)について異なり、また、実質的に相似形状である。また、巻回軸Cの延在方向に見た場合、サイズが相対的に大きいループパターンの包含領域内にサイズが相対的に小さいループパターンの包含領域が含まれる。なお、複数のループパターンは矩形状に限らず、円形状であってもよい。
そのため、図2に示すように、ループパターン34A~34Eそれぞれのループ開口34Ac~34Ecの大きさ(面積)も異なる。すなわち、ループパターンの内寸が異なる。本実施の形態の場合、ループパターン34A~34Eが同一のパターン幅PWを備えるために、ループパターンの外寸も異なる。また、本実施の形態の場合、ループパターンの内寸および外寸は、図3に示すように、X軸方向およびY軸方向の両方について異なる。なお、ループ開口は、上述の包含領域に比べてパターン幅PWの分だけ一回り小さい領域とみなすことができる。
本実施の形態の場合、図2に示すように、複数のループパターン34A~34Eにおいて、ループパターン34Bのループ開口34Bcの面積が最も小さい。また、巻回軸Cの延在方向視(Z軸方向視)で、このループパターン34Bのループ開口34BcはRFICチップ12に比べて大きく、ループパターン34BはRFICチップ12を囲んでいる。一方、RFICチップ12に対して前記巻回軸の延在方向に最遠のループパターン34Eが、最も面積が大きいループ開口34Ecを備える。なお、最遠のループパターン34Eは、可能な限り大きく形成されている。
また、本実施の形態の場合、RFICチップ12に対して前記巻回軸の延在方向に最近のループパターン34Aは、隣接するループパターン34Bのループ開口34Bcの面積に比べて大きい面積のループ開口34Acを備える。一方、RFICチップ12に対して最遠のループパターン34Eのループ開口34Ecの面積は、隣接するループパターン34Dのループ開口34Dcの面積に比べて大きい。
なお、そのループパターン34Dのループ開口34Dcの面積は、RFICチップ12側の隣接するループパターン34Cのループ開口34Ccの面積に比べて大きい。また、そのループパターン34Cのループ開口34Ccの面積は、RFICチップ12側の隣接するループパターン34Bのループ開口34Bcの面積に比べて大きい。
したがって、本実施の形態の場合、最小面積のループ開口34Bcを備えるループパターン34Bから最遠のループパターン34Eまでのループパターンにおいては、最遠のループパターン34Eに近づくほどループ開口の面積が大きい。一方、ループパターン34Bから最近のループパターン34Aまでのループパターンにおいては、最近のループパターン34Aに近づくほどループ開口の面積が大きい。
このようなアンテナコイル30から発生する磁界を図5Aに示す。図5Aでは、磁束(磁力線)を破線で示すことにより、磁界の拡がりを表現している。なお、図5Aは、RFIDタグ10が、物品Wの表面Wsに取り付けられて使用されている状態を示している。
図5Aに示すように、RFIDタグ10は、RFICチップ12に対して最遠のループパターン34Eが最近のループパターン34Aに比べて物品Wの表面Wsから離れるように、物品Wの表面Wsに取り付けられる。
なお、RFIDタグ10が物品に埋設される場合、例えば樹脂成型品に埋設される場合、最遠のループパターン34Eが最近のループパターン34Aに比べて物品の表面に近い状態で、RFIDタグ10は物品に埋設される。これにより、RFIDタグ10が物品に埋設されていても、外部の通信装置(例えばリーダ/ライタ装置)はRFIDタグ10を読み取ることができる。
図5Aに示すように、アンテナコイル30それぞれのループパターン34A~34Eを磁束がまとめて周回するような磁界が発生する。本実施の形態の場合、ループパターン34BからRFICチップ12に対して最遠のループパターン34Eまでのループパターンについては、最遠のループパターン34Eに近づくほどループ開口の面積が大きい。そのため、アンテナコイル30から発生する磁界は、RFICチップ12から離れるように巻回軸Cの延在方向に拡がりつつ、巻回軸Cから離れるように拡がる。その結果、RFIDタグ10の通信可能範囲、すなわちリーダ/ライタ装置がRFIDタグ10を読み取ることができる読み取り可能範囲が拡がる。
また、アンテナコイル30の内部に発生する(ループパターンの内側に沿って発生する)磁束は、RFICチップ12に対して最遠のループパターン34Eからループパターン34Bまでは、RFICチップ12に向かう方向(すなわち第1および第2のランド16、18の間に向かう方向)に進む。しかし、RFICチップ12に対して最近のループパターン34Aのループ開口34Acの面積が隣接するループパターン34Bのものに比べて大きいために、ループパターン34Bを越えると、磁束は急激に方向を変える。すなわち、最近のループパターン34Aと第1および第2のランド16、18との間に向かって磁束は進む。それにより、RFICチップ12に向かう(すなわち第1および第2のランド16、18の間に向かう)磁束が減少し、RFICチップ12を透過する磁束が減少する。その結果として、RFICチップ12を透過する磁束が低減したり乱れたりすることが抑制され、それによりアンテナコイル30から発生する磁界が安定し、RFIDタグ10の受信感度や通信距離などの通信特性が安定する。
参考として、図5Bに、比較例のRFIDタグのアンテナコイルから発生する磁界を示す。
図5Bに示す比較例のRFIDタグ110のアンテナコイル130は、図5Aに示す本実施の形態のアンテナコイル30と異なる。具体的には、RFICチップ12に対して最近のループパターン134Aのループ開口134Acの面積が、隣接するループパターン134Bのループ開口134Bcの面積に比べて小さい。したがって、アンテナコイル130の複数のループパターン134A~134Eにおいては、最近のループパターン134Aに近づくほどループ開口の面積が小さくなる。
アンテナコイル130の内部に発生する(ループパターンの内側に沿って発生する)磁束は、RFICチップ12に対して最遠のループパターン134Eから最近のループパターン134Aまで、RFICチップ12に向かう方向(すなわち第1および第2のランド16、18の間に向かう方向)に進む。そのために、図5Aに示す本実施の形態に比べて磁束はRFICチップ12に向かいやすく、それにより本実施の形態に比べて多くの磁束がRFICチップ12を透過する。RFICチップ12を透過する磁束は、RFICチップ12の駆動状態に応じて、低減したり乱れが生じうる。その磁束の低減や乱れの発生により、アンテナコイル130から発生する磁界が安定せず、RFIDタグの受信感度や通信距離などの通信特性が不安定になりうる(安定した通信特性を持つRFIDタグを得られない)。
また、本実施の形態の場合、図2に示すように、最小面積のループ開口34Bcを持つループパターン34BからRFICチップ12に対して最遠のループパターン34Eまでのループパターンの数(本実施の形態の場合は4つ)が、ループパターン34Bから最近のループパターン34Aまでのループパターンの数(本実施の形態の場合は2つ)に比べて多い。これにより、アンテナコイル30から発生する磁界は、図5Aに示すように、RFICチップ12から遠ざかる方向に拡がる。これにより、RFICチップ12に磁束が透過することがさらに抑制される。また、図5Aに示すようにRFIDタグ10が物品Wの表面Wsに取り付けられる場合、物品Wから離れる方向に磁界が拡がるため、物品Wに取り付けた状態のRFIDタグ10の実質的な読み取り可能範囲が大きくなる(RFICチップ12に対して最遠のループパターン34Eが最近のループパターン34Aに比べて物品Wの表面Wsに接近している場合に比べて)。
さらに、本実施の形態の場合、図2に示すように、複数のループパターン34A~34Eにおいて隣接し合うループパターンは、巻回軸Cの延在方向(Z軸方向)視で部分的にオーバーラップしている。これにより、多層基板14に積層ずれが生じても、所望の通信特性を備えるRFIDタグ10を作製することができる。
具体的に説明すると、多層基板14は、図3に示すように、複数の基材層32A~32Gを積層することによって作製される。そのため、ある基材層が、隣接する基材層に対して許容の範囲でずれて積層されることがある(積層ずれが生じることがある)。
本実施の形態と異なり、巻回軸Cの延在方向(Z軸方向)視で隣接し合うループパターンがオーバーラップしないようにアンテナコイルが設計されている場合、積層ずれが生じると、隣接し合うループパターンがオーバーラップしうる。そのオーバーラップにより、その隣接し合うループパターン間に、設計時には考慮されていない、意図しない線間容量が発生する。すなわち略ゼロの線間容量が意図せずに大きく増加することにより、RFICチップとアンテナコイルとの間の整合をとる整合回路が、所望の周波数(RFIDタグの通信周波数)で整合をとることができない事態が生じうる。
この対処として、すなわち多層基板14の作製において積層ずれが生じうることを想定し、複数のループパターン34A~34Eにおいて隣接し合うループパターンは、巻回軸Cの延在方向(Z軸方向)視で部分的にオーバーラップしている(このように設計されている)。
同様の理由で、本実施の形態の場合、多層基板14の作製において基材層32A、32Bの間に積層ずれが生じうることを想定し、RFICチップ12に対して最近のループパターン34Aが、第1および第2のランド16、18に対して、巻回軸Cの延在方向(Z軸方向)視で部分的にオーバーラップしている(このように設計されている)。
なお、本実施の形態の場合、図2に示すように、第1および第2のランド16、18とループパターン34Aと間の距離D1(巻回軸Cの延在方向(Z軸方向)の距離)は、他のループパターン34B~34Eにおけるループパターン間距離D2(巻回軸Cの延在方向の距離)に比べて大きくされている。そのために、図3に示すように、第1のランド16、18が設けられている基材層32Aの厚さは、他の基材層の厚さに比べて大きい。
これにより、図5Aに示すように、アンテナコイル30の内部に発生する(複数のループパターンの内側に沿って発生する)磁束は、第1および第2のランド16、18とループパターン34Aとの間を通過しやすくなる。それにより、磁束がRFICチップ12に向かう(第1および第2のランド16、18の間に向かう)ことがさらに抑制されている。
このような本実施の形態によれば、RFICチップ12とアンテナコイル30とを有するRFIDタグ10において、アンテナコイル30から発生する磁界を安定させることができ、それにより通信特性を安定させることができる。言い換えると、アンテナコイル30から発生した磁束のRFICチップ12の透過を抑制することにより、RFICチップ12を透過する磁束の低減や乱れを原因とするアンテナコイル30の磁界の不安定化を抑制することができる。その結果として、受信感度や通信距離などのRFIDタグ10の通信特性の不安定化を抑制することができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明の実施の形態はこれに限らない。
例えば、上述の実施の形態の場合、RFICチップ12とアンテナコイル30との電気的な接続は、第1および第2のランド16、18を介して行われている。また、上述の実施の形態の場合、RFICチップ12は、多層基板14の主面14a上に搭載されている。しかしながら、本発明の実施の形態はこれらに限定されない。例えば、RFICチップが多層基板に内蔵され、その内蔵されたRFICチップにアンテナコイルが直接的に電気的に接続されてもよい。
また、上述の実施の形態の場合、図3に示すように、アンテナコイル30の複数のループパターン34A~34Eにおいて、隣接し合うループパターンは、ループ開口の面積が異なる、すなわちX軸方向とY軸方向の両方において内寸が異なる。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、X軸方向のみにおいて内寸が異なってもよい。
さらに、上述の実施の形態の場合、図2に示すように、アンテナコイル30の複数のループパターン34A~34Eにおいて、パターン幅PWは実質的に同一である。また、隣接し合うループパターンは、全てにおいて、巻回軸Cの延在方向視で部分的にオーバーラップしている。しかしながら、本発明の実施の形態はこれらに限らない。例えば、アンテナコイル30のインダクタンスL1を調整するために、複数のループパターン34A~34Eのいずれかにおいて、全体的にまたは部分的にパターン幅が他のループパターンのパターン幅と異なってもよい。また、多層基板14の積層ずれを抑制することができるのであれば、アンテナコイル30のインダクタンスL1を調整するために、全てではなく、一部の隣接し合うループパターンが部分的にオーバーラップしてもよい。
さらにまた、上述の実施の形態の場合、図2に示すように、最小面積のループ開口34Bcを持つループパターン34Bが1つあって、そのループパターン34BからRFICチップ12に対して最遠のループパターン34Eまでのループパターンの数は、ループパターン34Bから最近のループパターン34Aまでのループパターンの数に比べて多い。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。
例えば、図6は、別の実施の形態に係るRFIDタグの断面を示している。
図6に示すように、別の実施の形態に係るRFIDタグ210のアンテナコイル230は、上述の実施の形態1のアンテナコイル30と同様に、5つのループパターン234A~234Eを含んでいる。
アンテナコイル230の複数のループパターン234A~234Eにおいて、中央に位置するループパターン234Cのループ開口234Ccの面積が最小である。このループパターン234CからRFICチップ12に対して最遠のループパターン234Eまでのループパターンにおいては、最遠のループパターン234Eに近づくほどループ開口の面積が大きい。また、ループパターン234Cから最近のループパターン234Aまでのループパターンにおいては、最近のループパターン234Aに近づくほどループ開口の面積が大きい。
また、最小面積のループ開口234Ccを持つループパターン234Cから最遠のループパターン234Eまでのループパターンの数(3つ)と、ループパターン234Cから最近のループパターン234Aまでのループパターンの数(3つ)は同じである。
さらに例えば、図7は、さらに別の実施の形態に係るRFIDタグの断面を示している。
図7に示すように、さらに別の実施の形態に係るRFIDタグ310のアンテナコイル330は、上述の実施の形態1のアンテナコイル30と異なり、複数のループパターン334A~334Fにおいて、隣接し合う2つのループパターン334B、334Cが、最小面積のループ開口334Bc、334Ccを備える。
一方のループパターン334CからRFICチップ12に対して最遠のループパターン334Fまでのループパターンにおいては、最遠のループパターン334Fに近づくほどループ開口の面積が大きい。他方のループパターン334Bから最近のループパターン334Aまでのループパターンにおいては、最近のループパターン334Aに近づくほどループ開口の面積が大きい。
このように、本発明に係るRFIDタグのアンテナコイルは、様々な形態をとることが可能である。すなわち、本発明に係るRFIDタグのアンテナコイルは、少なくとも3つのループパターンを含み、RFICチップに対して最遠のループパターンと最近のループパターンとの間に、全てのループパターンにおいて面積が最小のループ開口を備えるループパターンが少なくとも1つ存在しているアンテナコイルであればよい。
さらにまた、上述の実施の形態の場合、RFIDタグ10の多層基板14に設けられたアンテナコイル30における複数の層間接続導体36~56のレイアウト図である図8Aに示すように、複数の層間接続導体36~56は、巻回軸Cの延在方向(Z軸方向)視で、巻回軸Cを囲むように配置されている。具体的には、6つの層間接続導体36~48が巻回軸Cを全周にわたって囲み、残りの層間接続導体50~56が層間接続導体48に対して巻回軸Cの延在方向に重なっている。すなわち、6つの層間接続導体36~48を頂点とする多角形状(二点鎖線)の領域内に巻回軸Cが存在する。また、図8Aに示すように、複数の層間接続導体36~48において、隣接し合う層間接続導体の間の距離は概ね等しい。
これにより、アンテナコイル30の通信特性について、高い異方性の発生を抑制することができる。このことを説明するために、比較例を挙げる。
図8Bは、比較例の多層基板に設けられたアンテナコイルにおける複数の層間接続導体のレイアウトを示している。図8Bに示すように、複数の層間接続導体436~448は、巻回軸Cの延在方向(Z軸方向)視で、巻回軸Cを囲んでいない。すなわち、6つの層間接続導体436~448を頂点とする多角形状(二点鎖線)の領域内に巻回軸Cが存在しない。また、複数の層間接続導体436~448において、隣接し合う層間接続導体436、448間の距離は、他の隣接し合う層間接続導体間の距離に比べて著しく大きい。
したがって、図8Bに示す比較例のアンテナコイル430は、形状について、図8Aに示すアンテナコイル30に比べて異方性の程度が高い。言い換えると、形状について、アンテナコイル30は、比較例のアンテナコイル430に比べて等方性の程度が高い。
このような形状についての異方性(等方性)の程度の違いにより、図8Aに示すアンテナコイル30は、例えば磁界の拡がる方向などの通信特性について、高い異方性の発生が抑制されている(図8Bに示す比較例のアンテナコイル430に比べて)。それにより、このようなアンテナコイル30を備えるRFIDタグ10は、例えば、巻回軸Cに直交する複数の方向それぞれについて、概ね等しい通信距離で外部の通信装置(例えばリーダ/ライタ装置)と無線通信を行うことができる。これに対して、図8Bに示すアンテナコイル430を備えるRFIDタグでは、通信距離について、複数の層間接続導体436~448が集中する側への方向(X軸プラス側方向)とその反対方向とで大きく異なる。
なお、RFIDタグの仕様や製造に影響しないのであれば、アンテナコイルの複数の層間接続導体、特に隣接し合うループパターン同士を接続する複数の層間接続導体(上述の実施の形態の場合には層間接続導体38~44)は、巻回軸の延在方向視で、巻回軸を中心とする同一円上に等間隔に配置されるのが好ましい。また、複数の層間接続導体は、巻回軸の延在方向の長さについても等しいのが好ましい。これにより、異方性がより低いアンテナコイルが実現される。
加えて、上述の実施の形態の場合、アンテナコイルの複数のループパターンは、多層基板内に配置されているが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。例えば、RFICチップに対して最遠のループパターンが、多層基板の主面に対して反対側の多層基板の裏面上に設けられてもよい。
加えてまた、ある実施の形態に対して別の少なくとも1つの実施の形態を全体としてまたは部分的に組み合わせて本発明に係るさらなる実施の形態とすることが可能であることは、当業者にとって明らかである。
したがって、本発明の実施の形態に係るRFIDタグは、広義には、複数の基材層の積層体である多層基板と、前記多層基板に設けられたRFICチップと、巻回軸を備え、前記巻回軸が前記RFICチップと交差するように前記多層基板に設けられ、且つ前記RFICチップに接続されたアンテナコイルと、を有し、前記アンテナコイルが、前記多層基板における複数の基材層それぞれに前記巻回軸を囲むように形成された複数のループパターンを含み、前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最遠の第1のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最近の第2のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備えるRFIDタグである。
本発明は、RFICチップとアンテナコイルとを有するRFIDタグに適用可能である。
10 RFIDタグ
12 RFICチップ
14 多層基板
30 アンテナコイル
34A~34E ループパターン
34Ac~34Ec ループ開口

Claims (8)

  1. 複数の基材層の積層体である多層基板と、
    前記多層基板に設けられたRFICチップと、
    巻回軸を備え、前記巻回軸が前記RFICチップと交差するように前記多層基板に設けられ、且つ前記RFICチップに接続されたアンテナコイルと、
    を有し、
    前記アンテナコイルが、前記多層基板における複数の基材層それぞれに前記巻回軸を囲むように形成された複数のループパターンを含み、
    前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最遠の第1のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、
    前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最近の第2のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、
    前記複数のループパターンにおいて、隣接し合ってループ開口の面積が異なる少なくとも一部のループパターンが、前記巻回軸の延在方向視で部分的にオーバーラップしている、RFIDタグ。
  2. 前記第1のループパターンと前記第2のループパターンとの間にループ開口の面積が最小な第3のループパターンがあって、
    前記第3のループパターンから前記第1のループパターンまでのループパターンにおいては前記第1のループパターンに近づくほどループ開口の面積が大きく、
    前記第3のループパターンから前記第2のループパターンまでのループパターンにおいては前記第2のループパターンに近づくほどループ開口の面積が大きい、請求項1に記載のRFIDタグ。
  3. 前記第3のループパターンから前記第1のループパターンまでのループパターンの数が、前記第3のループパターンから前記第2のループパターンまでのループパターンの数に比べて多い、請求項2に記載のRFIDタグ。
  4. 前記多層基板に、前記RFICチップの第1および第2の入出力端子と前記アンテナコイルの一端および他端とを接続する第1および第2のランドが設けられ、
    前記第1および第2のランドに対して、前記第2のループパターンが、前記巻回軸の延在方向視で部分的にオーバーラップしている、請求項1から3のいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  5. 前記第1および第2のランドと前記第2のループパターンとの間の距離が、ループパターン間の距離に比べて大きい、請求項に記載のRFIDタグ。
  6. 前記アンテナコイルが、前記基材層を貫通する複数の層間接続導体を含み、
    前記複数の層間接続導体が、前記巻回軸の延在方向視で、前記巻回軸を囲むように配置されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  7. 前記RFICチップが、UHF帯の通信周波数で通信するように構成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  8. RFIDタグが設けられた物品であって、
    前記RFIDタグが、
    複数の基材層の積層体である多層基板と、
    前記多層基板に設けられたRFICチップと、
    巻回軸を備え、前記巻回軸が前記RFICチップと交差するように前記多層基板に設けられ、且つ前記RFICチップに接続されたアンテナコイルと、
    を有し、
    前記アンテナコイルが、前記多層基板における複数の基材層それぞれに前記巻回軸を囲むように形成された複数のループパターンを含み、
    前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最遠の第1のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、
    前記複数のループパターンにおいて前記RFICチップに対して前記巻回軸の延在方向に最近の第2のループパターンが、隣接するループパターンのループ開口の面積に比べて大きい面積のループ開口を備え、
    前記複数のループパターンにおいて、隣接し合ってループ開口の面積が異なる少なくとも一部のループパターンが、前記巻回軸の延在方向視で部分的にオーバーラップし、
    前記RFIDタグが、前記第1のループパターンが前記第2のループパターンに比べて前記物品の表面から離れた状態で前記表面に取り付けられている、または前記第1のループパターンが前記第2のループパターンに比べて前記物品の表面に近い状態で前記物品に埋設されている、物品。
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