JP7013171B2 - シールシステム - Google Patents

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本発明は、シールハウジング内に備えられたダブルメカニカルシールを含むシールシステムに関し、特にダブルメカニカルシールを構成するポンプ側シール機構と大気側シール機構との間に、回転軸により駆動されるポンプ機構を備えたシールシステムに関する。
石油や天然ガスなどの化石燃料を精製する際には、二酸化炭素(CO)や、硫黄(S)などの不純物を取り除く必要がある。硫黄は精製過程において硫化水素(HS)として回収されることが多く、精製過程に用いられるポンプが扱う流体にも、この硫化水素が多く含まれる場合がある。硫化水素は極めて毒性が高く、万一大気中に漏れ出した場合には、人体に深刻な被害をおよぼすため、硫化水素を扱うポンプにおいては、硫化水素が決して外部へ漏れ出すことが無い様に、ポンプの設計に万全の配慮を払う必要がある。
図2に示されるシールシステムは、遠心ポンプの回転軸101のシールハウジング114内に、ポンプ側シール機構(スリップリング110および対向リング112)と、大気側シール機構(スリップリング111および対向リング113)とを有するダブルメカニカルシールを備えている。ポンプ側シール機構と大気側シール機構との間には、回転軸101により駆動されるポンプ機構119が設けられる。ポンプ機構119の両側には、第1チャンバ122aおよび第2チャンバ122bが形成されている。これら第1チャンバ122aおよび第2チャンバ122bは、シールハウジング114内に形成されており、大気側シール機構は、第1チャンバ122a内に配置され、大気側シール機構は第2チャンバ122b内に配置されている。
ポンプ機構119は、流体バリア兼冷却媒体を、第1チャンバ122aから第2チャンバ122bへポンプ羽根車の吐出し圧力Phよりも高い圧力Pbになるように加圧して第2チャンバ122bに供給する。第2チャンバ122b内の加圧された流体バリア兼冷却媒体は、ポンプ羽根車103によって加圧された媒体が、ポンプ側シール機構のスリップリング110及び対向リング112を通って第2チャンバ122bへ漏洩することを防止できる。
図2に示すシールシステムは、シールハウジング114の外に配置された再循環システムrを備える。この再循環システムrは、第1チャンバ122aと第2チャンバ122bに接続されており、流体バリア兼冷却媒体を循環させるように構成されている。再循環システムrは、熱交換器121を備え、ポンプ機構119により加圧された流体バリア兼冷却媒体は、第2チャンバ122bを経由して熱交換器121に至り、そこで冷却されて第1チャンバ122aに戻って再びポンプ機構119に至るという循環経路を備える。
流体バリア兼冷却媒体は、遠心ポンプの取り扱い流体自体であり、予めポンプ羽根車103により加圧されてシールシステムに注入されている。シールシステム内の流体バリア兼冷却媒体がリークにより減少した場合には、遠心ポンプの取り扱い流体がポンプ羽根車103により加圧されてシールシステム内に補充される。また、遠心ポンプが停止している場合で、シールシステム内の流体バリア兼冷却媒体がリークにより減少した場合には、アキュムレータ140内に予め加圧して蓄えられていた流体バリア兼冷却媒体がシールシステム内に供給されるようになっている。
ところで、図2において、ポンプ機構119は、流体バリア兼冷却媒体を加圧して第1チャンバ122aから第2チャンバ122bに送り出すという仕事をするので、ポンプ機構119の近傍に熱が多量に発生する。熱をそのまま放置すると、熱膨張による構成機器どうしの干渉やそれによる部材の変形、あるいはOリング134,135などのシール材の塑性変形が生じシール機能が損なわれるなどの虞がある。そこで、シールシステムには熱交換器121を設けて積極的に流体バリア兼冷却媒体を冷却している。
図2に示すキャリアスリーブ108,108’は、それらの間に備えられたばね109により互いに離間するように押され、キャリアスリーブ108,108’の端部はスリップリング110,111を対向リング112,113にそれぞれ押し付けている。遠心ポンプ運転時には、キャリアスリーブ108は第2チャンバ122b内の圧力Pbにより大気側に押される。一方、キャリアスリーブ108’には、第1チャンバ122a内の圧力Paが加わる。したがって、キャリアスリーブ108,108’の組合せには全体としてPb-Paの差圧がポンプ側から大気側に掛かることになる。このため、大気側のスリップリング111と対向リング113のシール面の圧力は運転停止時に比べて高くなってシール効果が増すが、ポンプ側のスリップリング110と対向リング112のシール面の圧力は運転停止時より低くなってシール効果が減少する。
英国特許第1441653号明細書 国際公開第WO2008/090994号パンフレット
以上説明したように、図2に示された技術は、ポンプ羽根車103が、遠心ポンプの取扱う流体自体を加圧してシールシステムに供給し、シールシステムの漏れ防止流体(流体バリア兼冷却媒体)として用いている。大気側シール機構にかかる流体バリア兼冷却媒体の圧力は、運転停止時において遠心ポンプの吐出圧相当の圧力である。すなわち、ポンプの取り扱い流体が毒性や可燃性流体を含む場合には、外気のすぐそばに高圧の危険な流体があり、外部に漏れる虞がある。
そこで、流体バリア兼冷却媒体として、ポンプの取り扱い流体とは異なる無害な液体、例えばオイルを用いることが考えられる。しかし、この場合には、オイルの圧力がリークなどで減少した場合に、運転時にオイルをシールシステムに補充するオイル補充機構を設ける必要がある。その際に考慮しなくてはならないことは、オイルの補充が、ポンプ機構119により加圧したオイルの流れを妨げないようにすることである。ポンプ機構119により加圧したオイルの流れが滞留すると、ポンプ機構119の近傍に発生した熱が散逸されず、ポンプ機構119の周辺機器の温度が許容できない温度まで上昇してしまう虞がある。
さらに、オイルの補充により、大気側の第1チャンバ122a内の圧力が、ポンプ側の第2チャンバ122b内の圧力よりも高くなると、キャリアスリーブ108,108’の組合せには全体としてPa-Pbの差圧が大気側からポンプ側に掛かるので、大気側のスリップリング111と対向リング113のシール面の圧力が低くなってシール効果が減じ、リークの危険性が増してしまう。
以上のように、ポンプの取り扱い流体が毒性や可燃性流体を含む場合を考慮すると、図2に示された技術をそのまま使うことはできず、メカニカルシールの摺動面から有害なポンプ取扱流体が外部へ漏れ出すことがないように配慮する必要がある。
そこで、本発明は、ポンプの取り扱い流体が毒性や可燃性流体を含む場合において、流体バリア兼冷却媒体のリークによるシールシステム内の減圧があっても、通常運転時に流体バリア兼冷却媒体が安全に、適切に補充されるシールシステムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、遠心ポンプの回転軸をシールするためのシールシステムであって、ポンプ側シール機構および大気側シール機構を有するダブルメカニカルシールと、前記ポンプ側シール機構と前記大気側シール機構との間に配置され、前記回転軸により駆動されるポンプ機構と、少なくとも前記大気側シール機構と前記ポンプ機構とにより区画される第1チャンバと、少なくとも前記ポンプ側シール機構と前記ポンプ機構とにより区画される第2チャンバと、前記第1チャンバと前記第2チャンバとに接続され、前記遠心ポンプの取り扱い流体とは異なる流体バリア兼冷却媒体を前記第1チャンバと前記第2チャンバとの間で循環させる媒体循環ラインと、前記媒体循環ラインに取り付けられた熱交換器と、前記媒体循環ラインに接続された分岐ラインと、前記分岐ラインに接続され、流体バリア兼冷却媒体を加圧して蓄えるアキュムレータと、前記分岐ラインに取り付けられた開閉弁と、前記第1チャンバ内の圧力を測定する圧力検出器と、前記第2チャンバ内の圧力を測定する圧力検出器と、前記第2チャンバ内の圧力がしきい値よりも低いときに、前記開閉弁を開くように構成されたシステムコントローラを備え、前記しきい値は、前記遠心ポンプの吐き出し圧力よりも高いことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記分岐ラインおよび前記アキュムレータは、前記熱交換器と前記第1チャンバとの間に位置することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記遠心ポンプの吐き出し圧力を測定する圧力検出器をさらに備え、前記しきい値は、前記吐き出し圧力に従って変動することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記システムコントローラは、前記第1チャンバ内の圧力が前記第2チャンバ内の圧力よりも高いときに、前記開閉弁を閉じるように構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、流体バリア兼冷却媒体を内部に蓄える媒体リザーバと、前記媒体リザーバおよび前記媒体循環ラインに接続されたポンプラインと、前記ポンプラインに取り付けられ、前記媒体リザーバから供給される流体バリア兼冷却媒体を加圧する媒体加圧ポンプとをさらに備え、前記ポンプラインと前記媒体循環ラインとの接続点は、前記アキュムレータと前記第1チャンバとの間に位置することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記システムコントローラは、前記開閉弁が開いた状態であって、かつ前記第2チャンバ内の圧力が前記しきい値よりも低いときに、前記媒体加圧ポンプを始動させるように構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記システムコントローラは、前記媒体加圧ポンプが運転された状態であって、かつ前記第1チャンバ内の圧力が前記第2チャンバ内の圧力よりも高いときに、前記開閉弁を閉じるか、または前記媒体加圧ポンプの運転を停止させるように構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記流体バリア兼冷却媒体がオイルであり、前記媒体加圧ポンプがオイルポンプであることを特徴とする。
本発明によれば、ポンプの取り扱い流体が毒性や可燃性流体を含む場合で、シールシステム内の流体バリア兼冷却媒体の経年的なリークがあっても、ダブルメカニカルシールのシール性能を低下させることなく適切に流体バリア兼冷却媒体を補充し冷却し、大気側に漏れ虞の無いシールシステムを提供することができる。
ダブルメカニカルシールを備えたシールシステムの一実施形態を示す図である。 ダブルメカニカルシールを備えた従来のシールシステムを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、ダブルメカニカルシールを備えたシールシステムの一実施形態を示す図である。ダブルメカニカルシールは、高圧側hと低圧側nとを仕切る隔壁2と、回転軸1との間の隙間を封止する機能を有する。
図1では、高圧側hにおいて、遠心ポンプのポンプ羽根車3が回転軸1に固定され、軸スリーブ4がダブルメカニカルシールの軸方向長さにわたって延びている。軸スリーブ4は回転軸1の外周面に固定されている。軸スリーブ4と回転軸1の間にはOリング24が設けられ、遠心ポンプの取り扱い流体が軸スリーブ4と回転軸1の間の隙間から漏れないようにシールしている。遠心ポンプの取り扱い流体は、毒性のある流体や可燃性の流体が含まれる。
ポンプ羽根車3とシールハウジング14は隔壁2で仕切られている。回転軸1、およびポンプ羽根車3の一部は、隔壁2に形成された通孔2aを貫通して延びている。隔壁2は、通孔2aに連通するラジアル孔2bを内部に有している。遠心ポンプの運転中、ラジアル孔2bは、ポンプ羽根車3によって加圧された取り扱い流体で満たされる。ラジアル孔2bには圧力検出器53が接続されており、ポンプ羽根車3の吐き出し圧力Phは圧力検出器53によって測定される。
軸スリーブ4のほぼ中央には、軸スリーブ4の外周面に接する内周面を有する円筒状のリング5が設けられている。リング5には中空円筒体6が固定されている。リング5の軸方向の長さは、軸スリーブ4および中空円筒体6の軸方向の長さよりも短い。中空円筒体6は、その外周部の両側に軸方向延出部を有しており、中空円筒体6の内周部は、その軸方向長さがリング5の軸方向長さと同じであり、リング5の外周部と対面している。軸スリーブ4、リング5、および中空円筒体6は同軸状に配列されている。中空円筒体6の外周面には、ねじ溝7が形成されている。
リング5および中空円筒体6は、径方向に貫通するねじ穴を有しており、リング5および中空円筒体6は、ねじ穴に挿入されたねじ32によって固定されている。ねじ32の先端は軸スリーブ4の凹部33に係合している。中空円筒体6は、リング5に対して回転および軸方向に変位しないようにねじ32によって固定される。
軸スリーブ4とリング5と中空円筒体6とで形成された環状凹部内には、2つのキャリアスリーブ8,8’が嵌合されている。これらキャリアスリーブ8,8’は、リング5の両側に配置されている。キャリアスリーブ8,8’の外面と中空円筒体6の内面との間にはOリング34が配置され、キャリアスリーブ8,8’の内面と軸スリーブ4の外面との間にはOリング35が配置されている。キャリアスリーブ8,8’は、回転軸1の軸方向に変位可能であるが、ねじ32と接触する軸方向突起36によって回転しないように固定されている。
キャリアスリーブ8,8’の間にはばね9が配置されている。ばね9はキャリアスリーブ8,8’を互いに押し離すように作用している。キャリアスリーブ8,8’のリング5から離れた面には、スリップリング10,11がそれぞれ取り付けられている。ばね9により、スリップリング10,11はそれぞれ対向リング12,13に押し付けられる。対向リング12,13は、シールハウジング14のポンプ側カバー14aおよび大気側カバー14bにそれぞれ固定されている。参照符号14はシールハウジングを全体的に示す。スリップリング10と対向リング12との組み合わせは、ダブルメカニカルシールのポンプ側シール機構を構成し、スリップリング11と対向リング13との組み合わせは、ダブルメカニカルシールの大気側シール機構を構成する。
ダブルメカニカルシールを構成するスリップリング10,11および対向リング12,13は、シールハウジング14内に収容されている。より具体的には、シールハウジング14は、その中央に、ダブルメカニカルシールを包囲する中空円筒部38を有している。この中空円筒部38の内面には、ねじ溝15が形成されている。このねじ溝15は、ねじ溝7と微小な半径方向の隙間を介して対向しており、互いのリード方向は、反対方向である。ねじ溝7は、回転軸1と共に回転する雄ねじであり、ねじ溝15は、静止した雌ねじである。ねじ溝15はねじ溝7を囲んでいる。ねじ溝7およびねじ溝15は、回転軸1によって駆動されるポンプ機構19を構成する。ポンプ機構19は、ダブルメカニカルシールのポンプ側シール機構(リップリング10および対向リング12)と、大気側シール機構(スリップリング11および対向リング13)との間に位置している。
ポンプ機構19の両側には環状の第1チャンバ22aおよび環状の第2チャンバ22bがある。第1チャンバ22aは低圧側nに向かう部屋であり、ポンプ機構19、キャリアスリーブ8’、スリップリング11、対向リング13、大気側カバー14b、および中空円筒部38によって区画された部屋である。中空円筒部38は、後述する媒体循環ライン30に接続された入口16を有しており、第1チャンバ22aは入口16に接続されている。
第2チャンバ22bは高圧側hに向かう部屋であり、ポンプ機構19、キャリアスリーブ8、スリップリング10、対向リング12、ポンプ側カバー14a、および中空円筒部38によって区画された部屋である。中空円筒部38は、媒体循環ライン30に接続された出口17を有しており、第2チャンバ22bは出口17に接続されている。出口17は、媒体循環ライン30を介して入口16に連通している。
シールシステムは、第1チャンバ22aおよび第2チャンバ22bに接続された上記媒体循環ライン30と、絞り弁と逆止弁が組み合わされた絞り兼逆止弁18と、流体バリア兼冷却媒体を冷却する熱交換器21と、普段は流体バリア兼冷却媒体が加圧されて備蓄され、非常の際などには開閉弁27を開にすることにより媒体循環ライン30内の流体バリア兼冷却媒体を加圧するアキュムレータ40とを備えている。媒体循環ライン30はシールハウジング14の外に配置されている。媒体循環ライン30は、流体バリア兼冷却媒体で満たされている。開閉弁27としては、電磁弁、電動弁、空気圧駆動弁、油圧駆動弁などを使用することができる。
アキュムレータ40の内部には図示しないダイヤフラム(隔壁)が配置され、窒素ガスなどの気体が封入されている。アキュムレータ40内に蓄積された流体バリア兼冷却媒体は、上記気体の圧力により加圧される。したがって、アキュムレータ40は、流体バリア兼冷却媒体を加圧して蓄える機能を有している。アキュムレータ40内に蓄えられている流体バリア兼冷却媒体の圧力は、遠心ポンプのポンプ羽根車3の吐き出し圧力Phと同じか、それより高い圧力である。
媒体循環ライン30の一端は入口16に接続され、媒体循環ライン30の他端は出口17に接続されている。絞り兼逆止弁18および熱交換器21は、媒体循環ライン30に取付けられている。アキュムレータ40は、媒体循環ライン30から延びる分岐ライン41に接続されており、開閉弁27は分岐ライン41に取付けられている。アキュムレータ40は、分岐ライン41を介して媒体循環ライン30に接続されている。分岐ライン41およびアキュムレータ40は、熱交換器21と第1チャンバ22aとの間に位置している。
媒体循環ライン30には、ポンプライン43の一端が接続されている。ポンプライン43の他端は、流体バリア兼冷却媒体を備蓄している媒体リザーバ44に接続されている。ポンプライン43には、媒体加圧ポンプ45と、逆止弁46が取り付けられている。媒体加圧ポンプ45はポンプライン43および分岐ライン41を介して媒体循環ライン30に接続されている。逆止弁46は、媒体加圧ポンプ45で加圧された流体バリア兼冷却媒体が媒体循環ライン30に向かって流れることを許容しつつ、逆流させないように構成されている。媒体加圧ポンプ45は、媒体リザーバ44から供給される流体バリア兼冷却媒体を、遠心ポンプのポンプ羽根車3の吐き出し圧力Phと同じか、それより高い圧力にまで加圧可能に構成されている。媒体加圧ポンプ45により加圧された流体バリア兼冷却媒体は逆止弁46を通過して媒体循環ライン30に供給される。
ポンプライン43は媒体循環ライン30に直接接続されてもよく、または図1に示すように、開閉弁27とアキュムレータ40との間を延びる分岐ライン41に接続されてもよい。あるいは、開閉弁27を三方弁とし、3つの接続ポートのうちの1つを媒体循環ライン30に接続し、他の1つをアキュムレータ40に接続し、残りの1つをポンプライン43に接続してもよい。ポンプライン43と媒体循環ライン30との接続点は、アキュムレータ40と第1チャンバ22aとの間に位置する。
シールシステムは、上述した開閉弁27および媒体加圧ポンプ45の動作を制御するシステムコントローラ62をさらに備えている。さらに、シールシステムは、ポンプ羽根車3の吐き出し圧力Phを測定する圧力検出器53と、第2チャンバ22b内の圧力Pbを測定する圧力検出器51と、第1チャンバ22a内の圧力Paを測定する圧力検出器52を備えている。圧力検出器53,51,52は、システムコントローラ62に接続されており、システムコントローラ62は圧力検出器53,51,52から送られる圧力の測定値に基づいて開閉弁27および/または媒体加圧ポンプ45を操作する。
シールハウジング14内に備えられたダブルメカニカルシールを備えたシールシステムは、流体バリア兼冷却媒体を使用する。この流体バリア兼冷却媒体は、遠心ポンプの取り扱い流体とは無関係な性状の媒体で、毒性や危険性のない媒体である。一実施形態では、流体バリア兼冷却媒体はオイルであり、媒体加圧ポンプ45はオイルポンプである。本実施形態では、媒体加圧ポンプ45は、その原動機として電動モータを備えている。
上述の構成を備えたシールシステムの動作は以下に述べるようなものである。媒体循環ライン30内は、遠心ポンプのポンプ羽根車3の吐き出し圧力Phと同じか、それより高い圧力を有する流体バリア兼冷却媒体で満たされている。通常運転で回転軸1が回転すると、ポンプ機構19は、第1チャンバ22a内の流体バリア兼冷却媒体を吸い込んで加圧し、第2チャンバ22bに吐出する。このポンプ機構19の運転により加圧された流体バリア兼冷却媒体は媒体循環ライン30を通って第1チャンバ22aに戻る。
媒体循環ライン30に取り付けられた絞り兼逆止弁18により、第2チャンバ22b内の圧力Pbは、ポンプ羽根車3の吐き出し圧力Phよりも高い圧力になる。流体バリア兼冷却媒体が絞り兼逆止弁18から入口16まで媒体循環ライン30を流れる間に、圧力損失により流体バリア兼冷却媒体の圧力が低下し、第1チャンバ22a内の流体バリア兼冷却媒体の圧力は、Pbよりも低いPaになる。第2チャンバ22b内の圧力Pbは、ポンプ羽根車3の吐き出し圧力Phよりも高いので、ポンプ側シール機構を構成するスリップリング10と対向リング12のシール面から第2チャンバ22b内に遠心ポンプの取り扱い流体が侵入することはない。
キャリアスリーブ8は第2チャンバ22b内の圧力Pbによりポンプ側から大気側に押される。キャリアスリーブ8’には、第1チャンバ22a内の圧力Paが加わるので、キャリアスリーブ8,8’の組合せには全体としてPb-Paの差圧がポンプ側から大気側に掛る。このため、大気側シール機構を構成するスリップリング11と対向リング13のシール面に加わる圧力は、ポンプ機構19の停止時に比べて高くなってシール効果を増し、ポンプ取り扱い流体が大気側へリークすることが確実に防止される。
流体バリア兼冷却媒体が媒体循環ライン30を流れるとき、流体バリア兼冷却媒体は媒体循環ライン30に設けられた熱交換器21により冷却される。冷却された流体バリア兼冷却媒体は媒体循環ライン30および入口16を通って第1チャンバ22aに戻る。このようにして、遠心ポンプの運転中は、流体バリア兼冷却媒体は、熱交換器21により冷却されながら、媒体循環ライン30を通って第1チャンバ22aと第2チャンバ22bとの間を循環する。冷却された流体バリア兼冷却媒体は、ポンプ機構19を冷却するので、ポンプ機構19およびその周辺の機器(例えば、Oリング34,35)が高温となることはない。
ところで、流体バリア兼冷却媒体のシール機構からの微量のリークなどにより、シールシステム内の流体バリア兼冷却媒体の圧力は経年的に低下する。そこで、第2チャンバ22b内の圧力Pbを圧力検出器51にて測定し、システムコントローラ62は、圧力Pbがしきい値よりも低いときに、開閉弁27を開けて、アキュムレータ40内の流体バリア兼冷却媒体を媒体循環ライン30に供給する。このとき、ポンプ機構19の吸込側にある第1チャンバ22aに多量の流体バリア兼冷却媒体が流入して第1チャンバ22aの圧力が急上昇しすぎないように、開閉弁27の上流側または下流側に絞り機構を備えることが好ましい。
しきい値は、遠心ポンプの吐き出し圧力Phよりも高い値である。しきい値は吐き出し圧力Phに従って変動させてもよい。一実施形態では、しきい値は吐き出し圧力Phに所定の係数を乗算して得られた値であってもよい。例えば、ポンプ羽根車3の吐き出し圧力Phを圧力検出器53にて測定し、システムコントローラ62は吐き出し圧力Phに1.05(この数値は任意に設定可能である)を乗算してしきい値を決定する。そして、第2チャンバ22b内の圧力Pbを圧力検出器51にて測定し、システムコントローラ62は圧力Pbをしきい値と比較し、圧力Pbがしきい値よりも低いときに開閉弁27を開く。
大気側の第1チャンバ22a内の圧力Paは圧力検出器52により測定される。圧力Paが第2チャンバ22b内の圧力Pbよりも高いとき、システムコントローラ62は開閉弁27を閉じる。
開閉弁27を開いた状態でも、圧力Pbがしきい値よりも低いときは、システムコントローラ62は媒体加圧ポンプ45を始動させる。媒体加圧ポンプ45により流体バリア兼冷却媒体の圧力は高められ、媒体循環ライン30に供給される。すなわち流体バリア兼冷却媒体は、ポンプ機構19の吸込側にある第1チャンバ22a内に供給される。第1チャンバ22a内の圧力Paが第2チャンバ22b内の圧力Pbよりも高い時には、システムコントローラ62は開閉弁27を閉止するか、または媒体加圧ポンプ45の運転を停止させる。
以上の構成によれば、補充された流体バリア兼冷却媒体は、ポンプ機構19により加圧された流体バリア兼冷却媒体の流れを妨げない。なぜなら、本実施形態によれば、流体バリア兼冷却媒体は、ポンプ機構19の吐出側ではなく、ポンプ機構19の吸込側に注入されるからである。したがって、ポンプ機構19の近傍に発生した熱は流体バリア兼冷却媒体に同伴して熱交換器21まで順調に流れ、熱交換器21で散逸されるので、ポンプ機構19の周辺機器の温度が上昇する虞がない。
さらに、第1チャンバ22a内の圧力Paが第2チャンバ22b内の圧力Pbよりも高い時には、システムコントローラ62は開閉弁27を閉止するか、または媒体加圧ポンプ45の運転を停止させるので、キャリアスリーブ8,8’の組合せには全体としてPb-Paの差圧がポンプ側から大気側に掛かる。このため、大気側シール機構を構成するスリップリング11と対向リング13のシール面に加わる圧力が低下せず、シール効果を維持できる。さらに、アキュムレータ40による圧力保持のバックアップだけでなく、さらに多重的に加圧する機構として媒体加圧ポンプ45による流体バリア兼冷却媒体の補充ができるので安全性を向上することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されるものを含むことは言うまでもない。
1 回転軸
2 隔壁
3 ポンプ羽根車
4 軸スリーブ
5 リング
6 中空円筒体
7 ねじ溝
8,8’ キャリアスリーブ
9 ばね
10,11 スリップリング
12,13 対向リング
14 シールハウジング
14a ポンプ側カバー
14b 大気側カバー
15 ねじ溝
16 入口
17 出口
18 絞り兼逆止弁
19 ポンプ機構
21 熱交換器
22a 第1チャンバ
22b 第2チャンバ
24 Oリング
27 開閉弁
30 媒体循環ライン
32 ねじ
33 凹部
34,35 Oリング
36 軸方向突起
38 中空円筒部
40 アキュムレータ
41 分岐ライン
43 ポンプライン
44 媒体リザーバ
45 媒体加圧ポンプ
46 逆止弁
51,52,53 圧力検出器
62 システムコントローラ

Claims (8)

  1. 遠心ポンプの回転軸をシールするためのシールシステムであって、
    ポンプ側シール機構および大気側シール機構を有するダブルメカニカルシールと、
    前記ポンプ側シール機構と前記大気側シール機構との間に配置され、前記回転軸により駆動されるポンプ機構と、
    少なくとも前記大気側シール機構と前記ポンプ機構とにより区画される第1チャンバと、
    少なくとも前記ポンプ側シール機構と前記ポンプ機構とにより区画される第2チャンバと、
    前記第1チャンバと前記第2チャンバとに接続され、前記遠心ポンプの取り扱い流体とは異なる流体バリア兼冷却媒体を前記第1チャンバと前記第2チャンバとの間で循環させる媒体循環ラインと、
    前記媒体循環ラインに取り付けられた熱交換器と、
    前記媒体循環ラインに接続された分岐ラインと、
    前記分岐ラインに接続され、流体バリア兼冷却媒体を加圧して蓄えるアキュムレータと、
    前記分岐ラインに取り付けられた開閉弁と、
    前記第1チャンバ内の圧力を測定する圧力検出器と、
    前記第2チャンバ内の圧力を測定する圧力検出器と、
    前記第2チャンバ内の圧力がしきい値よりも低いときに、前記開閉弁を開くように構成されたシステムコントローラを備え、
    前記しきい値は、前記遠心ポンプの吐き出し圧力よりも高いことを特徴とするシールシステム。
  2. 前記分岐ラインおよび前記アキュムレータは、前記熱交換器と前記第1チャンバとの間に位置することを特徴とする請求項1に記載のシールシステム。
  3. 前記遠心ポンプの吐き出し圧力を測定する圧力検出器をさらに備え、
    前記しきい値は、前記吐き出し圧力に従って変動することを特徴とする請求項1または2に記載のシールシステム。
  4. 前記システムコントローラは、前記第1チャンバ内の圧力が前記第2チャンバ内の圧力よりも高いときに、前記開閉弁を閉じるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシールシステム。
  5. 流体バリア兼冷却媒体を内部に蓄える媒体リザーバと、
    前記媒体リザーバおよび前記媒体循環ラインに接続されたポンプラインと、
    前記ポンプラインに取り付けられ、前記媒体リザーバから供給される流体バリア兼冷却媒体を加圧する媒体加圧ポンプとをさらに備え、
    前記ポンプラインと前記媒体循環ラインとの接続点は、前記アキュムレータと前記第1チャンバとの間に位置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシールシステム。
  6. 前記システムコントローラは、前記開閉弁が開いた状態であって、かつ前記第2チャンバ内の圧力が前記しきい値よりも低いときに、前記媒体加圧ポンプを始動させるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のシールシステム。
  7. 前記システムコントローラは、前記媒体加圧ポンプが運転された状態であって、かつ前記第1チャンバ内の圧力が前記第2チャンバ内の圧力よりも高いときに、前記開閉弁を閉じるか、または前記媒体加圧ポンプの運転を停止させるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のシールシステム。
  8. 前記流体バリア兼冷却媒体がオイルであり、前記媒体加圧ポンプがオイルポンプであることを特徴とする請求項乃至7のいずれか一項に記載のシールシステム。
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