JP7011131B2 - 環状静電紡糸機構及び静電紡糸装置 - Google Patents

環状静電紡糸機構及び静電紡糸装置 Download PDF

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Description

本発明はエレクトロスピニング機械分野に関し、具体的に環状静電紡糸機構及びそれを備える静電紡糸装置に関する。
エレクトロスピニングとは静電界により高分子溶液又は融体をナノレベル又はマイクロメートルレベルの繊維に調製する紡糸技術であり、その基本的な原理は以下のとおりである。静電気発生装置の作用下で、エレクトロスピニング液による紡糸装置とエレクトロスピニング繊維の受取装置との間に高圧静電界が形成され、紡糸液がノズルで液滴を形成するとともに充電され、帯電液滴が電界力の作用により加速され、電界力が十分に大きくなった場合、帯電液滴が界面張力に対抗して帯電噴流を形成し、帯電噴流がエレクトロスピニングスペースで作動する際に、溶剤の揮発に伴って徐々に凝固され、最後には受取装置に収束され、ランダムに配列される繊維材料を形成する。
エレクトロスピニングは殆どの高分子ポリマーをナノレベル又はマイクロメートルレベルの繊維に調製可能であり、このような繊維は小径かつ高比表面積などに優れた性能を備えている。配向したエレクトロスピニング繊維は優れた光学的・電気的特性をさらに備えている。また、エレクトロスピニングによるナノ繊維糸はナノ繊維束に力学的性能を向上させ、織り、編み等による二次加工の可能性を与えている。近年、エレクトロスピニング繊維はバイオミメティック、ティッシュエンジニアリング、服装、軍事産業等の分野に幅広く適用され、速やかの発展を遂げている。
中国発明特許のCN104831434Bには、せん断型の延伸による静電紡糸を用いた直紡ミクロン糸装置が開示され、ラッパ状紡糸口金の縁と静電界の結合により液膜をフィラメントに分裂し、コーンの回転せん断によりナノトウに撚りをかけて糸を形成する。この装置は、モノフィラメントのナノ化、高強度の紡糸及び撚掛けによる糸形成が図れるが、大規模の工業生産に対応できず、紡糸口金に対する要求も非常に高い。
繊維の多様化の進展につれて、エレクトロスピニング機械も一層に多様化され、複数の紡糸口金を備えるエレクトロスピニング機械もエレクトロスピニング繊維を大規模に生産することができるし、受け取られる材料を特定の模様に調整することで、より多くの方面の応用に適用させることができる。しかし、ポリマーによって使用が必要な紡糸口金が異なり、従来の複数の紡糸口金を備えるエレクトロスピニング機械のヘッドの交換が不便であるし、量産の場合にはリアルタイムで調整しにくいので、多様化の生産必要に応えられなくなる。
上記従来技術の欠点又は不足に対して、本発明が解決しようとする技術的課題は環状静電紡糸機構及びそれを備える静電紡糸装置を提供することである。
上記した技術的課題を解決するために、本発明は以下のような技術案を採用する。
本発明はエレクトロスピニング機械に用いられる環状静電紡糸機構であって、エレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陽極に接続され、紡糸液を紡糸して繊維を形成するための互いに独立するn個の紡糸手段と、繊維を硬化処理するためのp個の硬化処理手段と、を備え、n個の紡糸手段とp個の硬化処理手段は環状に閉鎖設置されて中空キャビティを形成し、紡糸手段の中空キャビティに向ける側に紡糸穴が少なくとも一つ設けられており、nとpはいずれも1以上の自然数であることを特徴とする環状静電紡糸機構を提供する。
本発明に係る環状静電紡糸機構は、紡糸手段は、紡糸液を収納するための扇形柱体状の紡糸ボックスと、紡糸ボックスの中空キャビティに向ける側に取り外し可能に設けられ、紡糸穴が設けられた紡糸板と、を備え、中空キャビティに向ける紡糸ボックスの側壁に紡糸板における紡糸穴に一対一で対応する排液穴が設けられ、紡糸穴が排液穴を通して紡糸ボックスの内部に連通し、紡糸板は導電性材料からできる板であり、エレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陽極に接続される特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸機構は、紡糸ボックス内に、紡糸ボックスの内部空間を中空キャビティに近い紡糸キャビティと中空キャビティから離れた加圧キャビティとに分ける縦方向隔離板が設けられ、紡糸キャビティと加圧キャビティは縦方向隔離板の一端において連通し、排液穴は紡糸キャビティに連通する特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸機構は、紡糸ボックスにぞれぞれ対応して設置され、対応する紡糸ボックスに圧力を供給することで、加圧キャビティ内の紡糸液が圧力作用で紡糸キャビティ内へ流れるとともに紡糸キャビティ内の紡糸液が圧力作用で吐出されるためのn個の加圧手段をさらに備え、加圧手段は加圧キャビティ内に可動に設置される加圧横板と、加圧横板を加圧キャビティ内に上下移動させるように駆動するための加圧横板駆動部材とを、備え、加圧横板駆動部材は対応する紡糸ボックスの端部に設けられる特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸機構は、紡糸板の左右両側にいずれもスナップフィットが設けられており、紡糸ボックスの中空キャビティ寄りの側に、スナップフィットに合わせる縦方向係止溝が設けられ、紡糸板は、スナップフィットが、対応する縦方向係止溝内に可動に挿入されることで、紡糸ボックスに取り付けられるとともに紡糸ボックスに沿って上下移動する特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸機構は、紡糸ボックスにそれぞれ対応して設置され、紡糸板を対応する紡糸ボックスに沿って上下移動させるように駆動するためのn個の紡糸板駆動部材をさらに備え、紡糸板駆動部材は対応する紡糸ボックスの端部に設けられるとともに対応する紡糸板の端部に取り外し可能に接続される特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸機構は、紡糸手段にそれぞれ対応して設置されるn個の紡糸制御手段をさらに備え、紡糸制御手段は扇形柱体状を成す紡糸制御箱と、紡糸制御箱内に設けられる主制御チップと、液位センサーと、圧力センサーとを、備え、紡糸制御箱は対応する紡糸ボックスの端部に設けられ、液位センサーは主制御チップに通信接続され、対応する紡糸ボックス内の紡糸液の高さの検出に用いられ、圧力センサーは主制御チップに通信接続され、対応する紡糸ボックス内の紡糸液の圧力の検出に用いられる特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸機構は、硬化処理手段は扇形柱体状をなす硬化処理箱と、硬化処理箱内に設けられる温湿度感応装置と、赤外線加熱装置と、湿度処理装置とを備え、硬化処理箱の中空キャビティに向ける側壁に硬化処理箱と中空キャビティとを連通するための長尺貫通穴が少なくとも一つ設けられ、温湿度感応装置は中空キャビティ内の温湿度の検出に用いられ、赤外線加熱装置は温湿度感応装置に通信接続され、中空キャビティの加熱に用いられ、湿度処理装置は温湿度感応装置に通信接続され、中空キャビティ内の湿度の調整に用いられる特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸機構は、紡糸穴の横断面形状は多角形、円形及び橢円形のうちいずれか1種または多種である特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸装置は、エレクトロスピニング機械に用いられる環状静電紡糸装置であって、環状静電紡糸機構と、エレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陰極に接続され、繊維を受取・移送するための受取ワイヤーを備える紡糸受取器と、を備え、環状静電紡糸機構は上記したいずれか一項に記載の環状静電紡糸機構であり、受取ワイヤーは中空キャビティ内を貫通する特徴をさらに備えてもよい。
本発明に係る環状静電紡糸機構及びそれを備える静電紡糸装置について、まず、モジュール化されたn個の紡糸手段とモジュール化されたp個の前処理手段が設置されており、n個の紡糸手段とp個の前処理手段が環状に閉鎖設置されて紡糸スペースである中空キャビティを形成し、紡糸手段の中空キャビティに向ける側に紡糸穴が設けられているため、従来技術における紡糸口金が省略され、量産に便利し、大幅に生産コストを低減させるとともに、紡糸手段の交換及び紡糸液の調製により、各種類の規格の製品を便利に生産でき、繊維材料の多様性を向上させた。
また、紡糸ボックス内に縦方向隔離板が設けられていることで、紡糸ボックスの内部空間が紡糸キャビティと加圧キャビティに分けられ、加圧キャビティ内に加圧横板が設けられているので、紡糸ボックスに便利に圧力が供給されて、加圧キャビティ内の紡糸液が圧力作用で紡糸キャビティ内に流れるとともに紡糸キャビティ内の紡糸液が圧力作用で吐出されて繊維を形成することができる。
さらに、紡糸板の左右両側にいずれもスナップフィットが設けられ、紡糸ボックスの中空キャビティ寄りの側にスナップフィットに合わせる縦方向係止溝が設けられ、紡糸板は、スナップフィットが、対応する縦方向係止溝内に可動に挿入されることで、紡糸ボックスに取り付けられるとともに紡糸ボックスに沿って上下移動するので、紡糸穴と排液穴とを便利に合わせられたりずれたりし、紡糸穴と紡糸ボックスの内部とを連通又は遮断させることができる。
本発明の実施例における環状静電紡糸装置の立体構造概略図である。 本発明の実施例における紡糸手段の立体構造概略図である。 本発明の実施例における紡糸ボックスの側面断面図である。 本発明の実施例における紡糸制御手段の立体構造概略図である。 本発明の実施例における受取ワイヤーの横断面概略図である。
以下、本発明の目的、特徴及び効果が十分に理解されるように、図面を参照しながら、本発明の構想、具体的な構造及びその技術効果をさらに説明する。
<実施例1>
図1は本発明の実施例における環状静電紡糸装置の立体構造概略図である。
図Iに示すように、環状静電紡糸装置1000は環状静電紡糸機構100と紡糸受取器200とを備える。
図1に示すように、環状静電紡糸機構100は固定支え(不図示)と、固定支えに取り外し可能に取り付けられるとともに互いに独立するn個の紡糸手段10と、p個の前処理手段20と、n+p個の紡糸制御手段30と、を備える。
n個の紡糸手段10とp個の前処理手段20は環状に閉鎖設置され、静電紡糸空間の中空キャビティ101を形成し、n+p個の紡糸制御手段30は環状に設置されるとともにn個の紡糸手段10及びp個の前処理手段20とそれぞれ対応して設置される。ただし、n、pはいずれも1以上の自然数である。本実施例において、6つの紡糸手段10と2つの前処理手段20とする。
図2は本発明の実施例における紡糸手段の立体構造概略図である。
図3は本発明の実施例における紡糸ボックスの側面断面図である。
図1~図3に示すように、紡糸手段10は紡糸液を紡糸して繊維を形成することに用いられ、扇形柱体状をなす紡糸ボックス11と紡糸ボックス11の中空キャビティ101に向ける側に取り外し可能に設けられる紡糸板12とを備える。
紡糸ボックス11は紡糸液の収納に用いられ、中空キャビティ101に向けるその側壁に排液穴11aが少なくとも一つ設けられている(図3参照)。
紡糸板12に排液穴11aと一対一対応に設置された紡糸穴12aが設けられ(図2参照)、紡糸穴12aは排液穴11aを通して紡糸ボックス11の内部に連通している。
紡糸板12は導電性材料からできる板であり、作動際に、紡糸板12がエレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陽極に接続される。
紡糸穴12aの横断面形状は多角形(例えば、三角形、四角形等)、円形及び橢円形のうちいずれか1種または多種であり、紡糸穴12aの横断面形状は吐出される繊維の横断面形状に形作りの影響を与える。紡糸板12と紡糸ボックス11との間は取り外し可能に接続されるので、必要に応じて、紡糸穴の異なる紡糸板12を交換することができる。よりよく使用要求を満たすことができるように、異なる紡糸板12について、その紡糸穴12aのデザインも異なってもよい。
図1に示すように、前処理手段20は中空キャビティ101内の温湿度を調整して紡糸穴12aから吐出された液状糸を硬化処理して繊維を形成することに用いられ、前処理箱21と、前処理箱21内に設けられる温湿度感応装置と、赤外線加熱装置と、湿度処理装置とを備える(不図示)。
硬化処理箱21は扇形柱体状をなし、そのサイズが紡糸ボックス11のサイズに合わせる。中空キャビティ101に向ける硬化処理箱21の側壁に、硬化処理箱21と中空キャビティ101とを連通するための長尺貫通穴21aが少なくとも一つ設けられている。
温湿度感応装置は中空キャビティ101内の温湿度の検出に用いられる。
赤外線加熱装置は温湿度感応装置と通信接続され、中空キャビティ101の加熱に用いられる。
湿度処理装置は温湿度感応装置と通信接続され、中空キャビティ101内の湿度の調整に用いられる。
図4は本発明の実施例における紡糸制御手段の立体構造概略図である。
図1と図4に示すように、紡糸制御手段30は紡糸手段10と前処理手段20にそれぞれ対応して設置され、対応する紡糸ボックス11内の液位と圧力等のパラメータを検出・制御することで紡糸穴の正常の紡糸を確保する。紡糸制御手段30は紡糸制御箱31と、紡糸制御箱31内に設置される制御ケース32とを備え、この制御ケース32内に主制御チップと、液位センサーと、圧力センサーとが設けられている。
紡糸制御箱31は扇形柱体状をなし、そのサイズが紡糸ボックス11と前処理箱21のサイズに合わせる。紡糸制御箱31は対応する紡糸ボックス11の一端部に設けられ、本実施例において、紡糸制御箱31は対応する紡糸ボックス11の下端部に設けられている。
液位センサーは主制御チップに通信接続され、対応する紡糸ボックス11内の紡糸液の高さの検出に用いられる。
圧力センサーは主制御チップに通信接続され、対応する紡糸ボックス11内の紡糸液の圧力の検出に用いられる。
図5は本発明の実施例における受取ワイヤーの横断面概略図である。
図1と図5に示すように、紡糸受取器200は、前記中空キャビティ101の軸線に沿って中空キャビティ101内を貫通し、繊維を受取・移送するための受取ワイヤー210を有する。
受取ワイヤー210は導電心線211と、この導電心線211の外面を被覆する外縁外層212とを、備える。作動際に、導電心線211はエレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陰極に接続される。
<実施例2>
本実施例2は実施例1のさらなる改良であり、実施例1と同じ構成については、同一の符号を付し、同じ説明を省略する。
図2に示すように、紡糸板12の左右両側にいずれもスナップフィット(不図示)が設けられ、紡糸ボックス11の中空キャビティ101寄りの側にこのスナップフィットに合わせる縦方向係止溝11bが設けられ、紡糸板12は、スナップフィットが、対応する縦方向係止溝11b内に可動に挿入されることで、紡糸ボックス11に取り付けられるとともに紡糸ボックス11に沿って上下移動することにより紡糸穴12aと排液穴11が合わせられたりずれたりする。
紡糸ボックス11のそれぞれの端部に、紡糸板12を紡糸ボックス11に沿って上下移動させるように駆動するための紡糸板駆動部材が対応して設置され、この紡糸板駆動部材が対応する紡糸板の端部に取り外し可能に接続されている。
図4に示すように、本実施例において、紡糸板駆動部材は対応する紡糸制御箱31の中空キャビティ101に向ける側に設けられる縦方向押棒40である。この縦方向押棒40は導電材料からでき、作動際に、縦方向押棒40がエレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陰極に接続される。
<実施例3>
本実施例3は実施例1と実施例2の更なる改良であり、実施例1及び実施例2と同じ構成について、同一の符号を付し、同じ説明を省略する。
図3に示すように、紡糸ボックス11内に縦方向隔離板11cが設けられることで、紡糸ボックス11の内部空間が紡糸キャビティ11dと加圧キャビティ11eに分けられる。紡糸キャビティ11dは中空キャビティ101に近く、排液穴11aは紡糸キャビティ11dに連通し、加圧キャビティ11eは中空キャビティ101の加圧キャビティ11eから離れ、紡糸キャビティ11dと加圧キャビティ11eは縦方向隔離板11cの上端において連通する。
本実施例において、十分に紡糸液を利用して紡糸液の利用率を向上させるように、縦方向隔離板11cは中空キャビティ101に向ける紡糸ボックス11の側壁に近く、即ち、紡糸キャビティ11dの体積は加圧キャビティ11eの体積よりはるかに小さいとされる。紡糸ボックス11には紡糸液が少なく残留しても、紡糸板12におけるすべての紡糸穴12aが正常に紡糸することを確保できる。
紡糸ボックス11のそれぞれに加圧手段が対応して設置されている。この加圧手段が対応する紡糸ボックスに圧力を供給することで、加圧キャビティ内の紡糸液が圧力作用で紡糸キャビティ内へ流れるとともに紡糸キャビティ内の紡糸液が圧力作用で吐出される。この加圧手段は加圧キャビティ11e内に可動に設置される加圧横板11fと、加圧横板11fを加圧キャビティ11e内に上下移動させるように駆動する加圧横板駆動部材とを、備え、この加圧横板駆動部材が対応する紡糸ボックス11の一端部に設けられる。
図4に示すように、加圧横板駆動部材は対応する紡糸制御箱31内に設けられる蛇腹状エアバッグ50であり、この蛇腹状エアバッグ50の上端が加圧キャビティ11e内に突入するとともに加圧横板11fに接続される。作動際に、蛇腹状エアバッグ50は外部の気圧装置に連通する。
実施例の作用及び効果
本実施例に係る環状静電紡糸機構及びそれを備える静電紡糸装置について、まず、モジュール化されたn個の紡糸手段とモジュール化されたp個の前処理手段が設置されており、n個の紡糸手段とp個の前処理手段が環状に閉鎖設置されて紡糸スペースである中空キャビティを形成し、紡糸手段の中空キャビティに向ける側に紡糸穴が設けられているため、従来技術における紡糸口金が省略され、量産に便利し、大幅に生産コストを低減させるとともに、紡糸手段の交換及び紡糸液の調製により、各種類の規格の製品を便利に生産でき、繊維材料の多様性を向上させた。
また、紡糸ボックス内に縦方向隔離板が設けられていることで、紡糸ボックスの内部空間が紡糸キャビティと加圧キャビティに分けられ、加圧キャビティ内に加圧横板が設けられているので、紡糸ボックスに便利に圧力が供給されて、加圧キャビティ内の紡糸液が圧力作用で紡糸キャビティ内に流れるとともに紡糸キャビティ内の紡糸液が圧力作用で吐出されて繊維を形成することができる。
さらに、紡糸板の左右両側にいずれもスナップフィットが設けられ、紡糸ボックスの中空キャビティ寄りの側にスナップフィットに合わせる縦方向係止溝が設けられ、紡糸板は、スナップフィットが、対応する縦方向係止溝内に可動に挿入されることで、紡糸ボックスに取り付けられるとともに紡糸ボックスに沿って上下移動するので、紡糸穴と排液穴とを便利に合わせられたりずれたりして、紡糸穴と紡糸ボックスの内部とを連通又は遮断させることができる。

Claims (10)

  1. エレクトロスピニング機械に用いられる環状静電紡糸機構であって、
    前記エレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陽極に接続され、紡糸液を紡糸して繊維を形成するための互いに独立するn個の紡糸手段と、
    前記繊維を硬化処理するためのp個の硬化処理手段と、を備え、
    n個の前記紡糸手段とp個の前記硬化処理手段は環状に閉鎖設置されて中空キャビティを形成し、
    前記紡糸手段の前記中空キャビティに向ける側に紡糸穴が少なくとも一つ設けられており、
    前記nと前記pはいずれも1以上の自然数であることを特徴とする環状静電紡糸機構。
  2. 前記紡糸手段は、
    扇形柱体状をなし、前記紡糸液を収納するための紡糸ボックスと、
    前記紡糸ボックスの前記中空キャビティに向ける側に取り外し可能に設けられ、前記紡糸穴が設けられた紡糸板と、を備え、
    前記中空キャビティに向ける前記紡糸ボックスの側壁に前記紡糸板における前記紡糸穴に一対一で対応する排液穴が設けられ、前記紡糸穴が前記排液穴を通して前記紡糸ボックスの内部に連通し、
    前記紡糸板は導電性材料からできる板であり、前記エレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陽極に接続されることを特徴とする請求項1に記載の環状静電紡糸機構。
  3. 前記紡糸ボックス内に、前記紡糸ボックスの内部空間を前記中空キャビティに近い紡糸キャビティと前記中空キャビティから離れた加圧キャビティとに分ける縦方向隔離板が設けられ、
    前記紡糸キャビティと前記加圧キャビティは前記縦方向隔離板の一端において連通し、
    前記排液穴は前記紡糸キャビティに連通することを特徴とする請求項2に記載の環状静電紡糸機構。
  4. 前記紡糸ボックスにぞれぞれ対応して設置され、対応する前記紡糸ボックスに圧力を供給することで、前記加圧キャビティ内の紡糸液が圧力作用で前記紡糸キャビティ内へ流れるとともに前記紡糸キャビティ内の紡糸液が圧力作用で吐出されるためのn個の加圧手段をさらに備え、
    前記加圧手段は前記加圧キャビティ内に可動に設置される加圧横板と、前記加圧横板を前記加圧キャビティ内に上下移動させるように駆動するための加圧横板駆動部材とを、備え、
    前記加圧横板駆動部材は対応する前記紡糸ボックスの端部に設けられることを特徴とする請求項3に記載の環状静電紡糸機構。
  5. 前記紡糸板の左右両側にいずれもスナップフィットが設けられており、
    前記紡糸ボックスの前記中空キャビティ寄りの側に、前記スナップフィットに合わせる縦方向係止溝が設けられ、
    前記紡糸板は、前記スナップフィットが、対応する前記縦方向係止溝内に可動に挿入されることで、前記紡糸ボックスに取り付けられるとともに前記紡糸ボックスに沿って上下移動することを特徴とする請求項2に記載の環状静電紡糸機構。
  6. 前記紡糸ボックスにそれぞれ対応して設置され、前記紡糸板を対応する前記紡糸ボックスに沿って上下移動させるように駆動するためのn個の紡糸板駆動部材をさらに備え、
    前記紡糸板駆動部材は対応する前記紡糸ボックスの端部に設けられるとともに対応する前記紡糸板の端部に取り外し可能に接続されることを特徴とする請求項5に記載の環状静電紡糸機構。
  7. 前記紡糸手段にそれぞれ対応して設置されるn個の紡糸制御手段をさらに備え、
    前記紡糸制御手段は扇形柱体状を成す紡糸制御箱と、前記紡糸制御箱内に設けられる主制御チップと、液位センサーと、圧力センサーとを、備え、
    前記紡糸制御箱は対応する紡糸ボックスの端部に設けられ、
    前記液位センサーは前記主制御チップに通信接続され、対応する前記紡糸ボックス内の前記紡糸液の高さの検出に用いられ、
    前記圧力センサーは前記主制御チップに通信接続され、対応する前記紡糸ボックス内の前記紡糸液の圧力の検出に用いられることを特徴とする請求項2に記載の環状静電紡糸機構。
  8. 前記硬化処理手段は扇形柱体状をなす硬化処理箱と、前記硬化処理箱内に設けられる温湿度感応装置と、赤外線加熱装置と、湿度処理装置とを備え、
    前記硬化処理箱の前記中空キャビティに向ける側壁に前記硬化処理箱と前記中空キャビティとを連通するための長尺貫通穴が少なくとも一つ設けられ、
    前記温湿度感応装置は前記中空キャビティ内の温湿度の検出に用いられ、
    前記赤外線加熱装置は前記温湿度感応装置に通信接続され、前記中空キャビティの加熱に用いられ、
    前記湿度処理装置は前記温湿度感応装置に通信接続され、前記中空キャビティ内の湿度の調整に用いられることを特徴とする請求項1に記載の環状静電紡糸機構。
  9. 前記紡糸穴の横断面形状は多角形、円形及び橢円形のうちいずれか1種または多種であることを特徴とする請求項1に記載の環状静電紡糸機構。
  10. エレクトロスピニング機械に用いられる環状静電紡糸装置であって、
    環状静電紡糸機構と、
    前記エレクトロスピニング機械の高圧直流電源の陰極に接続され、前記繊維を受取・移送するための受取ワイヤーを備える紡糸受取器と、を備え、
    前記環状静電紡糸機構は請求項1~9のいずれか一項に記載の環状静電紡糸機構であり、
    前記受取ワイヤーは前記中空キャビティ内を貫通することを特徴とする環状静電紡糸装置。
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